JP2023165338A - 車両の車室内構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内で事務作業を安定して行うことができる車両の車室内構造を提供する。【解決手段】車室内構造は、車室内の側部に設けられ、横置きに配置されたラゲッジボード50の車幅方向外側部を支持する支持部11,21,31と、車室内の側部に設けられ、ラゲッジボード50が当接する当接部と、を有し、ラゲッジボード50には、当接部に当接する被当接部51,52が設けられ、当接部の外側における前面部及び後面部の少なくとも一方に、被当接部51,52が当接している。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の車室内構造に関する。
例えばワゴンタイプの車両には、車室内において、乗員が着座するシートが配置される乗員室と、例えば後部シートの後方側に配置される荷室と、を有している車両が知られている。例えば、特許文献1に開示されているように、車両上下方向の中間部に配置された横置きのラゲッジボードが荷室に設置されている車両が知られている。
一方で、例えば商用の車両では、荷室容積を確保することが要求される。特許文献1では、荷室において、前側ラゲッジボードと後側ラゲッジボードが車両前後方向に並んで配置されている構造が開示されている。この例では、前側ラゲッジボードと後側ラゲッジボードによって1枚のラゲッジボードを構成している。このように構成することで、荷室の空間をラゲッジボードにより上方側及び下方側に分割する場合と、分割されていない大きな荷室とする場合と、を選択可能としている。例えば、後側ラゲッジボードのみを取り外し、荷室を上下に分割せずに広いスペースを確保している。
特開2005-306361号公報
一方で、商用の車両では、例えばパーソナルコンピュータ(以下、PC)を用いた、いわゆる事務作業を、現地で行うことがある。ここで、現地とは、例えば、商談、工事、商品の搬入又は搬出作業等のいわゆる商いを行う場所を示している。この場合、車室内で行えることが望ましいことがある。車室内で事務作業を行うためには、PCを設置するため、さらに、資料を仮置きするための作業台が必要となる。また、一般ユーザであっても、自宅以外の場所で、PC等を用いた事務作業を行うスペースを確保したい場合等もある。この場合、商用の車両に限らず、一般車両においても、事務作業を行うことを要求される。
また、近年において、不特定多数の人が利用する場所や不特定多数の人が集まる場所で、事務作業を行うことを避けることが推奨されることがある。このような場合、事務作業を例えば自宅で行うこともあるが、自宅以外の場所でも、PCを用いた事務作業を行うことを要求される。事務作業を行うためのスペースを確保する上で、例えば車室内で事務作業を行うためには、上記例のような荷室を拡張する構造には、改善の余地があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車両の車室内で事務作業を安定して行うことができる車両の車室内構造を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る車両の車室内構造は、車室内の側部に設けられ、横置きに配置されたラゲッジボードの車幅方向外側部を支持する支持部と、車室内の側部に設けられ、前記ラゲッジボードが当接する当接部と、を有している。当該車両の車室内構造において、前記ラゲッジボードには、前記当接部に当接する被当接部が設けられ、前記当接部の外側における前面部及び後面部の少なくとも一方に、前記被当接部が当接している。
本発明によれば、車両の車室内で事務作業を安定して行うことができる。
本発明に係る車両の車室内構造の一実施形態を示す斜視図である。 図1の車室内を模式的に示す概略側面図である。 図1のサイドトリムを単体で示す斜視図である。 図3のサイドトリムを車幅方向内側から見た側面図である。 図4のサイドリムの第1~第3の規制部を拡大して示す拡大側面図である。 図1のラゲッジボードを単体で示す斜視図である。 図1の後部シートのシートバック部を前傾させた状態を示す斜視図である。 図7の車室内に乗員を配置した一例を示す概略側面図である。 図7の後部シートが第2位置にある状態を示す斜視図である。 図9の車室内に乗員を配置した一例を示す概略側面図である。 図7のラゲッジボードが第2の支持部によって支持された状態を示す斜視図である。 図11の車室内に乗員を配置した一例を示す概略側面図である。 図7のラゲッジボードが第3の支持部によって支持された状態を示す斜視図である。 図13の車室内に乗員を配置した一例を示す概略側面図である。 図3のサイドトリムの変形例を示す側面図である。 図6のラゲッジボードの反対側のボード面を示す斜視図である。
以下、本発明に係る車両の車室内構造の一実施形態について、図面(図1~図16)を参照しながら説明する。なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向における前方を示す。実施形態の説明における「前部(前端)及び後部(後端)」は、車両前後方向における前部及び後部に対応する。また、矢印R及び矢印Lは、乗員が車両前方を見たときの右側及び左側を示している。
本実施形態の車両は、図1及び図2に示すように、乗員室S1と荷室S2とが厳密に仕切られているタイプの車両ではなく、いわゆるワゴンタイプで、乗員室S1及び荷室S2が1つの車室内に配置されるタイプの車両である。例えば、本実施形態の荷室S2は、運転席8よりも車両後方側の空間、または、後部シート7の車両後方側の空間として定義している。また、車室内の車幅方向の両側部には、サイドトリム10が配置されている。サイドトリム10は、樹脂材料により形成され、車室の側壁を構成している内装材である。
本実施形態の車両の車室内構造は、図3に示すように、サイドトリム10(車室内の側部)に設けられ、横置きに配置されたラゲッジボード50の車幅方向外側部を支持する支持部11,21,31と、サイドトリム10(車室内の側部)に設けられ、ラゲッジボード50が当接する当接部12,22,32と、を有している。また、ラゲッジボード50には、当接部12,22,32に当接する被当接部51,52が設けられ、当接部12,22,32の外側における前面部及び後面部の少なくとも一方に、被当接部51,52が当接している。図2に示すように、ラゲッジボード50により、荷室S2は、ラゲッジボード50の下方の空間S3と上方の空間S2に分割される。下方の空間の底部は、リアフロアパネル1Aによって構成されている。
このように構成することで、サイドトリム10の支持部11,21,31に支持された状態のラゲッジボード50の車両前方及び車両後方への移動を、当接部12,22,32によって規制することが可能となる。そのため、乗員がラゲッジボード50を使用して事務作業を行う場合であっても、ラゲッジボード50の前後方向への移動を抑制することが可能となり、乗員は事務作業を安定して行うことができる。
以下、本実施形態の車室内構造を構成する各部について、説明する。本実施形態の車両は、図1及び図2に示すように、車両室内に、運転席8、助手席9(図7)、及び後部シート7が設けられている。後部シート7は、リアフロアパネル1Aの前部に配置されている。リアフロアパネル1Aは、センターフロアパネル1Bよりも車両上方に配置されている。すなわち、リアフロアパネル1Aの前端とセンターフロアパネル1Bの後端とを繋ぐ縦壁1Cにより、段差部が形成されている。
また、車両側部には、車両上下方向に延びるセンターピラー5を介して、フロントドア開口部3と、リアドア開口部2が設けられている。また、車両後部には、バックドア開口部4が設けられている。
続いて、サイドトリム10の構造について説明する。本実施形態のサイドトリム10は、図1に示すように、車体の車幅方向外側部に設けられたリアドア開口部2の車両後方側に配置される内装材である。サイドトリム10は、リアドア開口部2の車両後方側に配置される例えばクォータインナパネル(図示せず)及びリアホイルハウスパネル(図示せず)の車両内側に配置される内装材である。当該サイドトリム10は、ラゲッジボード50を支持するための支持部11,21,31が設けられている。この例のサイドトリム10には、複数の支持部11,21,31が設けられている。この例では、3つの支持部11,21,31、すなわち、第1の支持部11、第2の支持部21、及び、第3の支持部31が、車両上下方向に互いに間隔を空けて配置されている。この例では、第1の支持部11を下段の支持部とし、第2の支持部21を中段の支持部とし、さらに、第3の支持部31を上段の支持部として、説明する。
第1の支持部11にラゲッジボード50が支持されている状態は、例えば、図1、図2、及び図7~図10に示している。また、第2の支持部21にラゲッジボード50が支持されている状態は、図11及び図12に示し、第3の支持部31にラゲッジボード50が支持されている状態は、図13及び図14に示している。
以下、サイドトリム10の第1~第3の支持部11,21,31の詳細について説明する。先ず、第1の支持部11について説明し、第1の支持部11にラゲッジボード50が設置された状態について説明する。その後に、第2の支持部21、第3の支持部31について説明する。
第1の支持部11は、図3及び図4に示すように、サイドトリム10の車両上下方向の中間部に設けられている。この例では、リアフロアパネル1Aよりもやや車両上方側で、図示しないリアホイルハウスパネルの上方側に配置されている。この例の第1の支持部11は、サイドトリム10の基準面10aから車幅方向内側に突出し、車両前後方向に延びている。第1の支持部11には、ラゲッジボード50の車幅方向外側部の下面を支持する第1の支持面11aが設けられている。第1の支持面11aは、車両上方を臨み、車両前後方向に延びている。
また、本実施形態では、当接部12,22,32は、車幅方向内側に突出する凸形状又は車両外側に凹む凹形状を有してもよい。また、ラゲッジボード50の被当接部51,52は、サイドトリム10の当接部12,22,32に当接可能な形状で、例えば、ラゲッジボード50の車幅方向外側部に設けられ、車幅方向内側に凹む凹形状、または、外側若しくは上方に突出する凸形状を有しているとよい。また、当接部12,22,32は、支持部11,21,31に設けられ、車幅方向内側または車両上方に突出してもよい。この場合、被当接部51,52は、当接部12,22,32に挿入可能な凹形状であるとよい。なお、被当接部51,52については、後で説明する。
この例のサイドトリム10は、第1~第3の支持部11,21,31に対応するように、第1~第3の当接部12,22,32を有している。先ず、第1の支持部11に対応する第1の当接部12について説明する。第1の当接部12は、サイドトリム10の基準面10aから車幅方向内側に突出する凸形状を有している。また、第1の当接部12は、第1の支持面11aから車両上方に突出している。本実施形態の第1の当接部12は、車幅方向内側に延びる略直方体状で、第1の支持面11aの前部に配置されている。また、本実施形態では、第1の当接部12の前面又は後面に、ラゲッジボード50の被当接部51,52が当接するように構成されている。
上記のようにラゲッジボード50の被当接部51,52は、第1の当接部12の形状に適応して形成されているので、第1の当接部12の前面及び後面がラゲッジボード50の被当接部51,52に当接しやすくなる。その結果、ラゲッジボード50の車両前後方向の移動を抑制する効果をさらに高めることができる。また、本実施形態では、第1の支持部11に第1の当接部12が連結されているので、第1の支持部11におけるラゲッジボード50の支持剛性が高まり、事務作業を安定して行うことが可能となる。例えば、事務作業に必要なPC及びその他の資料等を仮置きし、第1の支持部11に荷重が作用しても、第1の支持部11が弾性変形することを抑制できる。さらに、第1の当接部12が車両前後方向に弾性変形することによるラゲッジボード50の移動や振動を抑制することも可能となる。
また、本実施形態では、サイドトリム10(車室内の側部)は、支持部11,21,31に支持されたラゲッジボード50の上面に対向する規制部13,23,33を有している。当該規制部13,23,33は、対面部を有している。対面部は、ラゲッジボード50の車両前方側及び車両後方側の一方に設けけられ、ラゲッジボード50の前端及び後端の一方に対面している。この例では、対面部は、ラゲッジボード50の車両後方側に設けけられ、ラゲッジボード50の後端に対面している。なお、この例の対面部は、後述する傾斜部16,26,36と、下面部15,25,35とを含む部分の総称である。
対面部は、ラゲッジボード50の前端及び後端の他方に向かうに従い上方に傾斜する傾斜部16,26,36を有しているとよい。さらに、対面部は、傾斜部16,26,36の車両前後方向における一端側に設けられ、ラゲッジボード50の上面に沿って延びる下面部15,25,35(平面部)を備えてもよい。本実施形態では、対面部は、傾斜部16,26,36と、下面部15,25,35とを有しているが、傾斜部16,26,36と、下面部15,25,35の少なくとも一方を有していればよい。
以下、規制部13,23,33について、詳細に説明する。この例のサイドトリム10は、第1~第3の支持部11,21,31に対応するように、第1~第3の規制部13,23,33を有している。先ず、第1の規制部13について説明する。第1の規制部13は、図4及び図5に示すように、第1の後面部14と、第1の下面部15と、第1の傾斜部16と、第1の連結部17と、を有している。第1の後面部14は、第1の支持部11の第1の支持面11aの後端から車両上方に延びる部分であり、車両前方を臨む壁面を有している。第1の下面部15は、第1の後面部14の上端から車両前方に延びる部分で、車両下方を臨む平面を有している。また、第1の傾斜部16は、第1の下面部15の前端からラゲッジボード50の前端に向かうに従い、すなわち、車両前方に向かうに従い、車両上方に傾斜している。第1の連結部17は、第1の傾斜部16の前端から車両上方の延び、第2の支持部21の下部に連結されており、車両前方を臨む壁面を有している。
このように第1の規制部13の特に第1の傾斜部16を設けることにより、ラゲッジボード50を第1の支持部11に設置するとき、ラゲッジボード50の車両上方への移動を規制しつつ、ラゲッジボード50を第1の傾斜部16の傾斜方向に沿って傾けた状態から、横置きの状態に移動させながら、第1の支持部11に設置できるので、ラゲッジボード50の設置作業を容易に行うことが可能となる。
例えば、ラゲッジボード50の前端(第1の規制部13から離れた端部)を把持し、第1の支持面11aよりも車両上方に持ち上げた状態から、第1の規制部13の第1の後面部14に向けて差し込むように設置することが可能となる。また、第1の規制部13によって、第1の支持部11に支持されているラゲッジボード50が車両上方に浮き上がるように移動することを抑制することができる。
また、第1の下面部15を設けることにより、ラゲッジボード50の設置作業をさらに容易に行うことが可能とり、さらに、第1の下面部15により、設置状態のラゲッジボード50の浮き上がりを抑制できる。さらに、第1の下面部15を設けることにより、ラゲッジボード50と第1の下面部15が面接触しやすい構造とすることができる。このように構成することにより、面接触時には、第1の下面部15に作用する荷重を、より分散させやすくすることができる。その結果、ラゲッジボード50の変形や破損を抑制することが可能となる。
続いて、第2の支持部21、第2の当接部22、及び第2の規制部23について説明する。第2の支持部21は、図4及び図5に示すように、サイドトリム10の車両上下方向の中間部に設けられ、第1の支持部11に対して車両上方に間隔を空けて配置されている。第2の支持部21は、第1の支持部11と同様に、サイドトリム10の基準面10aから車幅方向内側に突出し、車両前後方向に延びている。第2の支持部21には、ラゲッジボード50の車幅方向外側部の下面を支持する第2の支持面21aが設けられている。第2の支持面21aは、車両上方を臨み、車両前後方向に延びている。
第2の当接部22は、第1の当接部12と同様に、サイドトリム10の基準面10aから車幅方向内側に突出する凸形状を有している。また、第2の当接部22は、第2の支持面21aから車両上方に突出している。この例では、第2の当接部22は、第1の当接部12とほぼ同じ形状で、第2の当接部22の前面又は後面にラゲッジボード50の被当接部51,52が当接するように構成されている。また、車両前後方向において、第2の当接部22は、第1の当接部12に対して、車両後方にずれて配置されている。
第2の規制部23は、第1の規制部13と同様に、第2の後面部24と、第2の下面部25と、第2の傾斜部26と、第2の連結部27と、を有している。第2の後面部24は、第2の支持面21aの後端から車両上方に延びる部分で、車両前方を臨む壁面を有している。第2の下面部25は、第2の後面部24の上端から車両前方に延びる部分で、車両下方を臨む平面を有している。また、車両前後方向で、第2の下面部25は、第1の下面部15よりも車両後方に配置されている。また、第2の傾斜部26は、第2の下面部25の前端から車両前方に向かうに従い、車両上方に傾斜している。第2の連結部27は、第2の傾斜部26の前端から車両上方に延び、第3の支持部31の下部に連結されており、車両前方を臨む壁面を有している。また、車両前後方向で、第2の連結部27は、第1の連結部17とほぼ同じ位置に設けられている。
例えば、図11及び図12に示すように、第2の支持部21及び第2の当接部22を設けることにより、第1の支持部11よりも車両上方の位置で、ラゲッジボード50を設置することができる。また、第2の規制部23を設けることにより、ラゲッジボード50を、より安定して設置できる。
続いて、第3の支持部31、第3の当接部32、及び第3の規制部33について説明する。第3の支持部31は、図4及び図5に示すように、サイドトリム10の車両上下方向の中間部に設けられ、第2の支持部21に対して車両上方に間隔を空けて配置されている。第3の支持部31は、第1及び第2の支持部11,21と同様に、サイドトリム10の基準面10aから車幅方向内側に突出し、車両前後方向に延びている。第3の支持部31には、ラゲッジボード50の車幅方向外側部の下面を支持する第3の支持面31aが設けられている。第3の支持面31aは、車両上方を臨み、車両前後方向に延びている。
第3の当接部32は、第1及び第2の当接部12,22と同様に、サイドトリム10の基準面10aから車幅方向内側に突出する凸形状を有している。また、第3の当接部32は、第3の支持面31aから車両上方に突出している。この例では、第3の当接部32は、第1及び第2の当接部12,22とほぼ同形状で、第3の当接部32の前面又は後面にラゲッジボード50の被当接部51,52が当接するように構成されている。また、車両前後方向において、第3の当接部32は、第2の当接部22に対して、車両後方にずれて配置されている。
第3の規制部33は、第3の規制部33と同様に、第3の後面部34と、第3の下面部35と、第3の傾斜部36と、第3の連結部37と、を有している。第3の後面部34は、第3の支持面31aの後端から車両上方に延びる部分で、車両前方を臨む壁面を有している。第3の下面部35は、第3の後面部34の上端から車両前方に延びる部分で、車両下方を臨む平面を有している。また、第3の傾斜部36は、第3の下面部35の前端から車両前方に向かうに従い、車両上方に傾斜している。第3の連結部37は、第3の傾斜部36の前端から車両上方の延び、基準面10aから膨出している膨出部40の下部に連結されており、車両前方を臨む壁面を有している。この例の膨出部40には、不図示の定電圧バッテリ(12V)に接続されて車室内に持ち込まれるPC等に電力を供給可能な電量供給装置が設けれ、膨出部40の表面(車室を臨む面)に電気接続部(電源プラグ、または、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)の差し込み口等)が複数設けられているとよい。第3の規制部33は、全体として、第2の規制部23よりも車両後方に配置されている。
例えば、図13及び図14に示すように、第3の支持部31及び第3の当接部32を設けることにより、第2の支持部21よりも車両上方の位置で、ラゲッジボード50を設置することができる。また、第3の規制部33を設けることにより、ラゲッジボード50を、より安定して設置できる。
また、上記の複数の支持部11,21,31のうち、上方に配置される支持部は、下方に配置される支持部に対して、車両後方に配置されるとよい。この例では、第1の当接部12、第2の当接部22、第3の当接部32の順に、車両後方にずれて配置されている。また、第1の規制部13、第2の規制部23、第3の規制部33の順に、車両後方にずれて配置されている。
車両上方側に位置するラゲッジボード50を使用する場合、乗員(使用者)は、ラゲッジボード50の車両前方側に着座する場合がある(図8、図10、図12、図14)。このとき、ラゲッジボード50が前方にある場合、ラゲッジボード50の使用者の足や膝等が当接し、事務作業を行う姿勢を取りにくくなることがある。これに対して、上記のように第1~第3の支持部11,21,31等の位置を設定することにより、足や膝等とラゲッジボード50との接触を抑制でき、事務作業を違和感なく行うことができる。
また、本実施形態では、第1の規制部13は、下端部が第1の支持部11に接続され、上端部が第2の支持部21の下部及び第2の規制部23に接続されている。第2の規制部23は、下端部が第2の支持部21及び第1の規制部13に接続され、上端部が、第3の支持部31に接続される。さらに、第3の規制部33は、下部が第3の支持部31及び第2の規制部23に接続され、上部が膨出部40に接続される。さらに、第3の支持部31が突出する位置の基準面10aは、基準面10aから外側に突出する段差部を有しており、段差部が膨出部40および第3の規制部33に接続されている。
第1~第3の支持部11,21,31が、第1~第3の規制部13,23,33を介して、互いに連結されるので、第1~第3の支持部11,21,31のいずれかに支持されるラゲッジボード50の使用中に、該ラゲッジボード50の荷重を、第1~第3の規制部13,23,33を介して、他の支持部で受け止めることができる。その結果、ラゲッジボード50の振動または各支持部11,21,31の弾性変形に起因する振動を抑制することができる。さらに、第1の規制部13が、段差部、及び、段差部を介して膨出部40に、接続されているので、支持剛性がより高まる。なお、本実施形態の段差部は、後述する平面部43、傾斜面42及び縦壁部41等を含む部分の総称である。
この例における段差部は、図4に示すように、第3の支持部31の支持面31aに沿って延びる平面部43と、平面部43からリアサイドドア開口部2側、すなわち、車両前方に向かうに従い車両上方に傾斜する傾斜面42と、リアサイドドア開口部2に沿って傾斜面42から上方に延びる縦壁部41と、を有する。平面部43の上面43aは、図13に示すように、第3の支持面31aに支持された状態のラゲッジボード50の上面と略等しい高さ、かつ、ラゲッジボード50のボード面54aと略一致する平面となるように設定されているとよい。これにより、第3の支持面31aにラゲッジボード50を支持した際に、作業スペースをラゲッジボード50のボード面54aから平面部43の上面43aへ拡張することができるので、より一層、事務作業を行いやすくなる。また、平面部43が傾斜面42を介して縦壁部41に接続されるので、平面部43に伝達される荷重を効率的に縦壁部41に伝達して、当該荷重を、縦壁部41から、例えばサイドボディパネルにおけるリアサイドドア開口部2を形成するドア開口周辺部に、伝達しやすくすることができる。
さらに、本実施形態では、膨出部40の内部に電力供給装置を設け、膨出部40の表面にプラグ等の電気接続部を設けているが、これに限らず、段差部の表面に電気接続部を設けてもよい。特に傾斜面42に電気接続部が設けられる場合には、平面部43上も事務作業スペースとして利用しやすい。この他に、電気接続部を、基準面10aを含むサイドトリム10の任意の位置に設けておくとよい。
さらに、本実施形態では、ラゲッジボード50に上下方向に貫通する2つの被当接部が形成され、第1~第3の支持部11,21,31の各々に少なくとも1つの当接部12,22,32が形成されているので、当接部12,22,32に当接していない他方の被当接部に、PCの電源供給配線を挿通することができる。
また、本実施形態のサイドトリム10の基準面10aは、車両後方に向かうに従い車室内側に向かって傾斜している。すなわち、第1~第3の支持面11a,21a,31aの車幅方向寸法は、車両前方側に比べて車両後方側が小さくなるように設定されている。そのため、第1~第3の支持部11,21,31は、車両上下方向に撓みにくくなり、ラゲッジボード50をより安定して支持できる。
また、本実施形態のサイドトリム10は、第1~第3の当接部12,22,32のそれぞれの付近にサイドトリム10を例えばクォータインナパネルに固定するための第1~第3のブッシュ固定部19,29,39を設けているので、第1~第3の当接部12,22,32が、車両前後方向から荷重を受けて振動しても、該振動を図示しないブッシュで吸収することが可能となる。なお、ブッシュは、例えば、弾性部材により形成されているとよいが、第1~第3のブッシュ固定部19,29,39に固定可能であれば樹脂部材等の非弾性体によって形成してもよい。第1~第3のブッシュ固定部19,29,39は、基準面10aにおける第1~第3の支持部11,21,31のそれぞれの上方側に配置されている。本実施形態では、例えば、第1のブッシュ固定部19(図3)には、サイドトリム10に車室内側に突出する図示しないブッシュ(弾性体)が設置され、第1の支持部11により支持されたラゲッジボード50がブッシュに当接するように構成されている。これにより、ラゲッジボード50の振動をブッシュによって吸収することができ、ラゲッジボード50の位置ずれをブッシュによって抑制することができる。その結果、乗員は拡張された車室空間を一層快適に利用することが可能になる。特に、ブッシュがラゲッジボード50よりも高い位置でサイドトリム10に着脱可能に固定されるようにすれば、ブッシュによってラゲッジボード50の上下方向の振動を効果的に低減することができ、拡張された車室空間の快適性を更に向上させることが可能になる。また、第1~第3の支持部11,21,31へのラゲッジボード50の着脱時には、サイドトリム10からブッシュを取り外すことができるので、ラゲッジボード50の着脱作業を容易に行うことも可能である。
ここで、ラゲッジボード50について説明する。図6に示すように、本実施形態のラゲッジボード50は、車幅方向の外側部に、第1~第3の当接部12,22,32が当接する被当接部51,52が設けられている。この例では、両側部のそれぞれに、前側被当接部51及び後側被当接部52が設けられている。前側被当接部51及び後側被当接部52は、車両前後方向に互いに間隔を空けて配置されている。前側被当接部51は、車幅方向内側に凹む切欠きであって、前側被当接部51の前壁面は、車幅方向内側に向かうに従い車両後方に傾斜しており、後壁面は、車両内側に向かうに従い車両前方に傾斜している。また、前側被当接部51の底部は、前壁面と後壁面とを繋ぐように車両前後方向に延びている。また、後側被当接部52は、前側被当接部51と同様に形成されている。ラゲッジボード50は、前壁面及び後壁面が、第1~第3の当接部12,22,32のいずれかを間に置くように、第1~第3の支持面11a,21a,31aのいずれかに配置される。また、前側被当接部51及び後側被当接部52を設けることにより、ラゲッジボード50の車両前後方向の位置を2段階に調整できる。
また、本実施形態のラゲッジボード50の車幅方向長さは、基準面10a及び第1~第3の支持部11,21,31の車幅の変化に対応して、変化している。すなわち、ラゲッジボード50の車幅方向寸法は、ラゲッジボード50の前部に比べて後部は小さくなっている。この例では、ラゲッジボード50の側部の車両前後方向中間部で、後側被当接部52の車両後方側に、段差形状53が設けられており、段差形状53は、車両後方に向かいに従い車幅方向内側に傾斜している。なお、当接部の形状を、支持部側に凹む複数の凹部を設けることにより、ラゲッジボード50の被当接部は、一つの凸部を設けるように構成してもよい。
続いて、本実施形態の車室内構造に設けられた後部シート7(車両用シート)について説明する。後部シート7は、座部7Bと、座部7Bに対する角度調整が可能なシートバック部7Aと、を有している。荷室S2(車室内の空間)は、シートバック部7Aが座部7Bに対面するように重ねた重ね状態における後部シート7の上部よりも、車両上方側に設定されているとよい。
例えば、重ね状態の後部シート7の上面(シートバック部7Aの裏面)に着座又は膝を乗せた状態で、ラゲッジボード50を使用した事務作業を行う際、ラゲッジボード50の位置(Lb1)は、シートバック部7Aの裏面(Ls2)よりも高い位置になるので、事務作業を行いやすい。さらに、事務作業を行う際のラゲッジボード50の高さを選択できるので、作業内容に応じて事務作業することができ、安定して事務作業を行うことができる。図8の例では、車両上下方向の位置関係として、センターフロアパネル1Bの位置(Lf1)よりも、リアフロアパネル1Aの位置(Lf2)が上方に位置し、座部7Bの高さ(Ls1)は、リアフロアパネル1Aの位置(Lf2)よりも上方に位置している。また、第1の支持部11に支持されるラゲッジボード50の位置(Lb1)は、シートバック部7Aの裏面の位置(Ls2)よりも上方に位置している。
例えば、図7及び図8では、後部シート7のシートバック部7Aが、前傾して座部7Bと対面した状態になっている。このとき、シートバック部7Aの裏面が、車両上方を臨むように配置されている。このとき、荷室S2は、後部シート7の上部となるシートバック部7Aの裏面よりも、車両上方の空間となる。例えば、図8に示すように、シートバック部7Aの裏面の上に乗員が座って、第1の支持部11に支持されたラゲッジボード50を作業台として、事務作業を行うことができる。このとき、運転席8や助手席9等の前列シートにおけるシートバック8A,9Aを倒しておくと、より広い空間で作業を行うことができる。
また、本実施形態では、後部シート7(車両用シート)の座部7B及びシートバック部7Aは、乗員が着座可能な第1位置と、該第1位置よりも車両前方側で且つ車両下方側に位置するセンターフロアパネル1B(フロア上面)に配置される第2位置との間を、移動可能に構成されている。ここで、第1~第3の支持部11,21,31(複数の支持部)は、第1位置の後部シート7の上部よりも上方に位置する上段支持部(第2及び第3の支持部21,31)と、第2位置よりも車両上方側で、上段支持部よりも車両下方に位置する下段支持部(第1の支持部11)と、を有しているとよい。
第1位置は、例えば、図1及び図2に示す後部シート7で、座部7Bが、リアフロアパネル1Aの前部に配置され、シートバック部7Aは、座部7Bの後部から上方に延びた状態である。この後部シート7は、いわゆるチルトダウンが可能なシートである。第2位置は、シートバック部7Aが座部7Bに対面するように前傾し、その状態で、座部7Bが、センターフロアパネル1Bに近づくように、第1位置から車両前方且つ下方に移動した状態である。後部シート7の第2位置は、図9及び図10に示されている。図10に示すように、第2位置のシートバック部7Aの裏面の高さ(Ls2’)は、リアフロアパネル1Aの位置(Lf2)にほぼ揃っている。
本実施形態のように後部シート7を構成することにより、チルトダウン前の状態と、チルトダウン後の状態とで、各々に適合させたラゲッジボード50の高さを調整することが可能となる。その結果、車両室内での事務作業を安定して行いやすくなる。
以下、後部シート7の位置と、ラゲッジボード50の高さの関係について、説明する。
例えば、図7及び図8では、後部シート7の座部7Bは第1位置で、シートバック部7Aを前傾された状態とし、ラゲッジボード50は、第1の支持部11によって支持されている状態を示している。この状態では、例えば、図8に示すように、シートバック部7Aの裏面に乗員が正座等の姿勢で座り、ラゲッジボード50を作業台として事務作業を行うことができる。
また、図9及び図10では、後部シートの座部7Bは第2位置で、シートバック部7Aを前傾された状態とし、ラゲッジボード50は、第1の支持部11によって支持されている状態を示している。この状態では、例えば、図10に示すように、シートバック部7Aの裏面に乗員が正座等の姿勢で座り、ラゲッジボード50を作業台として事務作業を行うことができる。図8の状態よりも、シートバック部7Aの裏面の位置(Ls2)と、ラゲッジボード50の位置(Lb1)との差が大きいので、図10に示すように、ラゲッジボード50を座卓に近い状態で使用することが可能となる。
また、図11及び図12では、後部シートの座部7Bは第2位置で、シートバック部7Aを前傾された状態とし、ラゲッジボード50は、第2の支持部21によって支持されている状態を示している。図12に示すシートバック部7Aの裏面の位置(Ls2’)と第2の支持部21によって支持されたラゲッジボード50の位置(Lb2)との間の間隔は、図10に示す第2位置のシートバック部7Aの裏面の位置(Ls2’)と第1の支持部11によって支持されたラゲッジボード50の位置(Lb1)との間の間隔よりも、大きい。例えば、図10と図12との間で、乗員の体格等に適合させるように、ラゲッジボード50の高さを選択することが可能となる。さらに、運転席8及び助手席9のシートバック部8A,9Aを後傾させることにより、背もたれとして使用することも可能である。
さらに、図13及び図14では、後部シートの座部7Bは第1位置で、シートバック部7Aを前傾された状態とし、ラゲッジボード50は、第3の支持部31によって支持されている状態を示している。図14では、ラゲッジボード50の位置(Lb3)は、第3の支持部31によって支持される位置を示している。この状態では、シートバック部7Aの裏面を椅子とし、ラゲッジボード50を作業台として、作業することができる。これにより、オフィスでの作業状態に近い状態で事務作業を行うことができる。また、座布団7dを置くことで、より快適に事務作業を行うことも可能である。さらに、運転席8及び助手席9を車両後方に移動することにより、運転席8及び助手席9のシートバック部8A,9Aを背もたれとして使用することも可能である。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
また、本実施形態のラゲッジボード50の車幅方向寸法は、バックドア開口部4の車幅方向の開口幅よりも大きい。また、車両上下方向で、隣り合う支持部11,21,31の間隔は、ラゲッジボード50の車幅方向の両側の一端側を他端部よりも高くなるように上下方向に傾けた状態のラゲッジボード50を、バックドア開口部4に挿通可能な間隔に設定されている。すなわち、ラゲッジボード50が水平な状態では、ラゲッジボード50の車幅方向外側の端部は、バックドア開口部4の側縁部よりも車幅方向外側に配置される。ここで、ラゲッジボード50を上記したように傾けると、バックドア開口部4から車室内に、ラゲッジボード50を挿入することができる。このように構成することで、ラゲッジボード50は、上記の事務作業を行うスペースをより広く確保でき、且つ、ラゲッジボード50の出入れも容易になる。これにより、ラゲッジボード50の着脱を容易にしつつ、事務作業をより安定して行うことができる。なお、本実施形態では、第1~第3の支持部11,21,31の全てがバックドア開口部4の側縁部より車幅方向外側に位置してもよく、第1~第3の支持部11,21,31の一部が、当該側縁部より車幅方向内側に配置されてもよい。
また、本実施形態では、第1~第3の規制部13,23,33を、第1~第3の支持部11,21,31の後部に設けているが、これに限らない。例えば、図15に示すように、第1~第3の支持部11,21,31の前部に、第1~第3の規制部13,23,33を設けてもよい。
また、当接部12,22,32は、支持面11a,21a,31aから上方に突出し且つ基準面10aから内側に突出しているが、これに限らない。例えば、支持部11,21,31の内側面から内側に突出してもよいし、支持面11a,21a,31aに間隔を空けた状態で基準面10aから内側に突出してもよい。また、支持面11a,21a,31aの前端よりも車両前方側に位置する基準面10aから内側に突出してもよい。
また、本実施形態のではラゲッジボード50の被当接部51,52を、車幅方向内側に凹む切欠きとしているが、これに限らない。例えば、本実施形態のように、支持面から上方に突出する凸形状に係合できるように、ラゲッジボード50の下面における車幅方向外側部に2つの突出部を設けて、2つの突出部で当接部を挟むように配置することで、ラゲッジボード50の動きを抑制してもよい。
また、本実施形態のラゲッジボード50は、表裏面を別の用途で用いることが可能である。図6に示す表側のボード面54aが上面になる場合(図9、図11、図13等)は、いわゆる事務所のデスクと同様に用いることができる。このように用いる場合、書類を広げつつ、書類に文字を記入する等の作業を行いやすい。これに対して、図16に示すように、ラゲッジボード50の裏面側に、窪み55a,55b,55c,55d等を設けてもよい。
例えば、横長窪み55dは、車幅方向に延び、前後方向の長さが小さく設定されている。この横長窪み55dには、例えばキーボードがない、いわゆるタッチパネル式の薄型ポータブルデバイスを挿し込んでもよい。この場合、該デバイスが縦置可能となるため、事務作業をしつつ、該デバイスのディスプレイを視認することができる。さらに、ディスプレイに対してタッチ操作しやすい。また、横長窪み55dを複数設け、ハンドセット用のデバイス用、小型ディスプレイを有するデバイス用に分けてもよい。
また、長方形窪み55aを設けることにより、ノートパソコン等の事務作業用の機器の載置位置を固定しやすくすることが可能となる。これにより、長方形窪み55aの周囲壁によって機器を位置決めできるので、該機器の位置ずれや、該機器を操作しやすくできる。また、小円形状窪み55bを設けてもよい。これにより、例えば飲料水が入った容器を安定して設置することが可能となる。さらに、小円形窪み55bより径大の大円形窪み55cを設けてもよい。大円形窪み55cは、食品が盛られた容器(皿)を安定して設置することが可能である。このような円形窪み55b,55cを設けることで、飲食を伴う事務作業が可能である。本実施形態では、事務作業の用途に合わせて、ラゲッジボード50を上下反転させることができるので、より事務作業がしやすくなる。
また、上記のように、ラゲッジボード50の一方のボード面54bにおいて、窪み55a~55dが設けられている部分を、ボード面54bから突出する突出部としてもよい。突出部を設ける構造であっても、各種の物品の位置決め行いやすい構造とすることが可能である。例えば、薄型ポータブルデバイスを縦置きする場合、ボード面54bに所定の間隔を空けて配置される一対の突出部を設けれることにより、一対の突出部の間に、当該デバイスを縦置きすることができる。また、突出部を設けることにより、突出部がボード面54bのリブとして機能し、ラゲッジボード50の剛性を高めることもできる。
さらに、ボード面54bに窪み55a~55d及び突出部の両方を設けてもよい。例えば、窪み55a~55dと突出部を隣接配置すれば、物品の下部を窪みで位置決めしつつ、物品の下部より上方を突出部で位置決めすることも可能となる。
なお、第1~第3の支持部11,21,31のうち、最も下方に位置する第1の支持部の第1の支持面11aは、他の第2及び第3の支持面21a,31aよりも大きく設定することが望ましい。例えば、第1の支持部11にラゲッジボード50が設置される場合、重量物を載置されることが多い。さらに、乗員が乗る場合も想定される。第1の支持面11aを他の支持面21a,31aよりも大きく設定することで、支持剛性が向上する。
また、ラゲッジボード50の表裏のボード面54a,54bは、可撓性又は弾性を異なるように設定してもよい。例えば、第1の支持部11にラゲッジボード50が設置される場合に乗員がボード面54a上に乗る場合に、弾性が大きいボード面を上面にすることにより、ボード面が硬く感じることを抑制できる。この場合、弾性の小さい側のボード面を、事務作用として用いるとよい。
また、基準面10aの後方側が前方側よりも徐々に内側に傾斜しているので、横置き状態のラゲッジボード50の後方側が基準面10aの後方側に沿うように幅が狭くなっているので、基準面10aにラゲッジボード50を当接させてラゲッジボード50の位置決めおよび、ラゲッジボード50に伝達される荷重分散を行うことができる。
なお、本実施形態では、当接部/被当接部を設けているが、これらを設けない場合でも、ラゲッジボード50を事務作用に用いることは可能である。例えば、図15の構造おいて、ラゲッジボード50の後方への移動をバックドア(図示せず)によって規制してもよいし、図15に示す変形例の構造と、上記実施形態の構造とを組み合わせて、第1~第3の規制部13,23,33に相当する部位を、第1~3の支持部11,21,31各々の前端側及び後端側の両側に設けてもよい。また、周知のラゲッジボードの位置決め構造を、サイドトリム10またはラゲッジボードに採用することも可能である。
1A リアフロアパネル
1B センターフロアパネル
1C 縦壁
2 リアサイドドア開口部
3 フロントサイドドア開口部
4 バックドア開口部
5 センターピラー
7 後部シート
7A シートバック部
7B 座部
7d 座布団
8 運転席
8A シートバック部
9 助手席
9A シートバック部
10 サイドトリム
10a 基準面
11 第1の支持部
11a 第1の支持面
12 第1の当接部
13 第1の規制部
14 第1の後面部
15 第1の下面部
16 第1の傾斜部
17 第1の連結部
19 第1のブッシュ固定部
21 第2の支持部
21a 第2の支持面
22 第2の当接部
23 第2の規制部
24 第2の後面部
25 第2の下面部
26 第2の傾斜部
27 第2の連結部
29 第2のブッシュ固定部
31 第3の支持部
31a 第3の支持面
32 第3の当接部
33 第3の規制部
34 第3の後面部
35 第3の下面部
36 第3の傾斜部
37 第3の連結部
39 第3のブッシュ固定部
40 膨出部
41 縦壁部
42 傾斜面
43 平面部
43a 上面
50 ラゲッジボード
51 前側被当接部
52 後側被当接部
53 段差形状
55a 長方形窪み
55b 小円形窪み
55c 大円形窪み
55d 横長窪み
S1 乗員室
S2 荷室

Claims (8)

  1. 車室内の側部に設けられ、横置きに配置されたラゲッジボードの車幅方向外側部を支持する支持部と、
    車室内の側部に設けられ、前記ラゲッジボードが当接する当接部と、
    を有している車両の車室内構造において、
    前記ラゲッジボードには、前記当接部に当接する被当接部が設けられ、
    前記当接部の外側における前面部及び後面部の少なくとも一方に、前記被当接部が当接していることを特徴とする車両の車室内構造。
  2. 前記当接部は、車幅方向内側に突出する凸形状又は車両外側に凹む凹形状を有し、
    前記被当接部は、前記ラゲッジボードの車幅方向外側部に設けられ、車幅方向内側に凹む凹形状、または、外側若しくは上方に突出する凸形状を有していることを特徴とする、請求項1に記載の車両の車室内構造。
  3. 前記当接部は、前記支持部に設けられ、車幅方向内側または車両上方に突出し、
    前記被当接部は、前記当接部に挿入可能な凹形状であることを特徴とする、請求項2に記載の車両の車室内構造。
  4. 車室内の側部は、前記支持部に支持された前記ラゲッジボードの上面に対面する規制部を有し、
    前記規制部は、前記ラゲッジボードの車両前方側及び車両後方側の一方に設けけられ、前記ラゲッジボードの前端及び後端のうちの一方に対面する対面部を有し、
    前記対面部は、前記ラゲッジボードの前記前端及び前記後端のうちの他方に向かうに従い車両上方に傾斜する傾斜部を有していることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車両の車室内構造。
  5. 前記対面部は、前記傾斜部の車両前後方向における一端側に設けられて、前記ラゲッジボードの上面に沿って延びる平面部を有していることを特徴とする、請求項4に記載の車両の車室内構造。
  6. 車室内には、車両用シートが配置され、
    前記車両用シートは、座部と、前記座部に対する角度調整が可能なシートバック部と、を有し、
    前記支持部は、車両上下方向に互いに間隔を空けて配置される複数の支持部によって構成され、
    車室内の空間は、前記シートバック部が前記座部に対面するように重ねた重ね状態における前記車両シートの上部よりも、車両上方側に設定されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の車両の車室内構造。
  7. 前記複数の支持部のうち、上方に配置される前記支持部は、下方に配置される前記支持部に対して、車両後方に配置されていることを特徴とする、請求項6に記載の車両の車室内構造。
  8. 前記車両用シートの前記座部及び前記シートバック部は、乗員が着座可能な第1位置と、該第1位置よりも車両前方側で且つ車両下方側に位置するフロア上面に配置される第2位置との間を、移動可能に構成されており、
    前記複数の支持部は、
    前記第1位置の前記車両用シートの上部よりも上方に位置する上段支持部と、
    前記第2位置よりも車両上方側で、前記上段支持部よりも車両下方側に位置する下段支持部と、
    を有していることを特徴とする、請求項6に記載の車両の車室内構造。

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