JP2023163866A - 電動車両充電装置、制御方法、プログラム及び電動車両充電システム - Google Patents

電動車両充電装置、制御方法、プログラム及び電動車両充電システム Download PDF

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Abstract

【課題】電動車両への充電電力の制御を指示する制御信号が受信できない場合でも、充電電力の供給を制限する。【解決手段】通信部12は、電源から電動車両3に供給される充電電力の制御を指示する制御信号を電動車両充電装置1に送信する第1制御部23と通信可能である。第2制御部17は、通信部12が第1制御部23から受信した制御信号に応じて、充電電力を制御する。通信判定部18は、通信部12と第1制御部23とが通信可能か否かを判定する。接続判定部19は、電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されているか否かを判定する。第2制御部17は、電動車両3への充電電力の供給開始時に、通信判定部18によって通信部12と第1制御部23とが通信不能と判定され、かつ、接続判定部19によって電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されていると判定された場合、電動車両3へ充電電力を供給しない。【選択図】図2

Description

本開示は、電動車両充電装置、制御方法、プログラム及び電動車両充電システムに関し、より詳細には、電源から電動車両に供給される充電電力を制御する電動車両充電装置、制御方法、プログラム及び電動車両充電システムに関する。
特許文献1に記載の充電システムは、充電手段と、充電制限手段と、制限解除手段と、を備える。充電手段は、宅内の電流使用量が上限値を超える場合には宅内への電力供給を停止する制限器から宅内配線された電源線を通じて供給される電力によりバッテリを充電する。充電制限手段は、制限器からの電力供給が停止すると、電力供給の再開後における充電手段によるバッテリの充電動作を制限する。制限解除手段は、電力供給の再開後、所定条件が満足されると制限を解除する。
この充電システムでは、充電制限手段は、制限器からの電力供給が停止すると、送信インタフェースを通じて、充電を制限するように命令する制限命令信号を送信する宅内の制限命令手段と、受信インタフェースを通じて制限命令信号を受信すると、充電手段によるバッテリの充電動作を制限する充電装置内の制限命令受付手段とで構成されている。
特開2012-44807号公報
特許文献1に記載されたような充電システムにおいて、送信インターフェースと受信インターフェースとの通信が不能である場合に、充電制限処理が実施できない可能性があった。
本開示は上記事由に鑑みてなされ、電動車両への充電電力の制御を指示する制御信号が受信できない場合でも、充電電力の供給を制限することができる電動車両充電装置、制御方法、プログラム及び電動車両充電システムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る電動車両充電装置は、電動車両を充電する電動車両充電装置であり、通信部と、第2制御部と、通信判定部と、接続判定部と、を備える。前記通信部は、電源から前記電動車両に供給される充電電力の制御を指示する制御信号を前記電動車両充電装置に送信する第1制御部と通信可能である。前記第2制御部は、前記通信部が前記第1制御部から受信した前記制御信号に応じて、前記充電電力を制御する。前記通信判定部は、前記通信部と前記第1制御部とが通信可能か否かを判定する。前記接続判定部は、前記電動車両充電装置と前記電動車両とが接続されているか否かを判定する。前記第2制御部は、前記電動車両への前記充電電力の供給開始時に、前記通信判定部によって前記通信部と前記第1制御部とが通信不能と判定され、かつ、前記接続判定部によって前記電動車両充電装置と前記電動車両とが接続されていると判定された場合、前記電動車両へ前記充電電力を供給しない。
本開示の一態様に係る制御方法は、電動車両を充電する電動車両充電装置の制御方法であって、通信ステップと、電力制御ステップと、通信判定ステップと、接続判定ステップと、を含む。前記通信ステップでは、電源から前記電動車両に供給される充電電力の制御を指示する制御信号を前記電動車両充電装置に送信する制御部と通信を行う。前記電力制御ステップでは、前記通信ステップにおいて前記制御部から受信した前記制御信号に応じて、前記充電電力を制御する。前記通信判定ステップでは、前記通信ステップにおいて前記制御部と通信可能か否かを判定する。前記接続判定ステップでは、前記電動車両充電装置と前記電動車両とが接続されているか否かを判定する。前記電力制御ステップでは、前記電動車両への前記充電電力の供給開始時に、前記通信判定ステップにおいて前記制御部と通信不能と判定され、かつ、前記接続判定ステップにおいて前記電動車両充電装置と前記電動車両とが接続されていると判定された場合、前記電動車両へ前記充電電力を供給しない。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、前記制御方法を実行させる。
本開示の一態様に係る電動車両充電システムは、前記電動車両充電装置、及び、前記第1制御部を備える。前記第1制御部は、前記電源から前記電動車両に供給される前記充電電力の制御を指示する制御信号を前記電動車両充電装置に送信する。
本開示によれば、電動車両への充電電力の制御を指示する制御信号が受信できない場合でも、充電電力の供給を制限することができる電動車両充電装置、制御方法、プログラム及び電動車両充電システムを提供することができる。
図1は、本実施形態に係る電動車両充電システムの使用例を示す概略図である。 図2は、同上の電動車両充電システムの構成を示すブロック図である。 図3は、同上の電動車両充電システムが備える電動車両充電装置を示すブロック図である。 図4は、同上の電動車両充電システムにおける通信判定動作を説明するためのフローチャートである。 図5は、同上の電動車両充電システムの通信可能時の動作を説明するためのフローチャートである。 図6は、同上の電動車両充電システムの通信不能時の動作を説明するためのフローチャートである。 図7は、変形例1の電動車両充電システムの構成を示すブロック図である。 図8は、同上の電動車両充電システムの通信不能時の動作を説明するためのフローチャートである。
本開示の実施形態に係る電動車両充電装置1及び電動車両充電装置1を備えた電動車両充電システム10について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。この実施形態及び変形例以外であっても、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(1)概要
まず、本実施形態の電動車両充電システム10の概要について、図1~図3を参照して説明する。
電動車両充電システム10は、例えば、戸建住宅若しくは集合住宅等の住宅の施設、又は、事務所、店舗若しくは介護施設等の非住宅の施設に導入され、これらの施設での電動車両3への充電電力の供給を制御する。本実施形態では一例として、図1に示すように、戸建住宅である住宅H1に電動車両充電システム10が導入される場合について説明する。
図2に示すように、電動車両充電システム10は、電動車両充電装置1及び機器制御装置2を備える。
機器制御装置2は、第1制御部23を備える。第1制御部23は、電源(商用電源等の電力系統63又は分散電源7)から電動車両3に供給される充電電力の制御を指示する制御信号を電動車両充電装置1に送信する。
電動車両充電装置1は、電動車両3を充電する装置である。
電動車両3は、電動機(モータ)等の動力部と、動力部に電力を供給する動力源としての蓄電池300と、を備えている。電動車両3は、蓄電池300から出力される電気エネルギ(電力)を、動力部で機械エネルギ(駆動力)に変換し、この機械エネルギを利用して移動する。電動車両3は、充電回路301を備えている。充電回路301は、蓄電池300を、所定の最大値(電力設定値)を超えない充電電力で充電する。
本開示でいう「電動車両」は、例えば、電動機の出力によって走行する電気自動車、又はエンジンの出力と電動機の出力とを組み合わせて走行するプラグインハイブリッド車等である。電動車両は、シニアカー、二輪車(電動バイク)、三輪車又は電動自転車等であってもよい。
図2に示すように、電動車両充電装置1は、通信部(第2通信部)12と、第2制御部17と、通信判定部18と、接続判定部19と、を備える。
通信部12は、機器制御装置2の第1制御部23と通信可能に構成されている。
第2制御部17は、通信部12が第1制御部23から受信した制御信号に応じて、充電電力を制御する。
通信判定部18は、通信部12と第1制御部23とが通信可能か否かを判定する。
接続判定部19は、電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されているか否かを判定する。
また、第2制御部17は、電動車両3への充電電力の供給開始時に、通信判定部18によって通信部12と第1制御部23とが通信不能と判定され、かつ、接続判定部19によって電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されていると判定された場合、電動車両3へ充電電力を供給しない。
本実施形態に係る電動車両充電装置1及び電動車両充電システム10によれば、以下のような利点がある。
電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されており、電動車両3が、電力系統63から電動車両充電装置1を介して供給される充電電力によって充電されている場合を想定する。このとき、例えば電力系統63からの電力供給が停止(停電)した場合には、電動車両3は、分散電源7が備える蓄電装置72(図1参照)から電動車両充電装置1を介して供給される充電電力によって充電される。
このとき、蓄電装置72から電動車両3に供給される充電電力の電力値は、機器制御装置2の第1制御部23から電動車両充電装置1に送信される制御信号によって指示される。ここで、蓄電装置72から供給可能な電力値には制限値(例えば4kW)が設けられている。蓄電装置72から供給される電力値が制限値を超えると、蓄電装置72からの電力供給は停止する。このため、蓄電装置72から電動車両3に供給される充電電力の電力値は、制御信号によって、定格値(例えば6kW)よりも小さい値(例えば1.2kW)に制限されている。定格値は、通常時(非停電時)に電力系統63から供給される充電電力の値である。
ここにおいて、例えば停電後における機器制御装置2の復旧の不具合等により、電動車両充電装置1の通信部12と機器制御装置2の第1制御部23とが通信不能である場合、通信部12は制御信号を受信することができない。このような場合に、従来の構成では電動車両充電装置1が電動車両3に供給する充電電力が制限されず、電動車両3を定格値で充電するように構成されていたため、蓄電装置72からの供給電力が制限値を超えてしまい、蓄電装置72からの電力供給が停止する可能性があった。
本実施形態に係る電動車両充電装置1及び電動車両充電システム10によれば、電動車両充電装置1は通信部12と第1制御部23とが通信不能である場合には、電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されていても、電動車両3へ充電電力を供給しない。すなわち、電動車両充電装置1が、電動車両3に充電電力の制御を指示する制御信号を受信できない場合でも、電動車両3への充電電力の供給を制限することができる。
(2)詳細
以下に、本実施形態に係る電動車両充電システム10について、図1~図6を参照して、更に詳しく説明する。
(2.1)全体構成
まず、電動車両充電システム10の全体構成について、図1~図3を参照して説明する。
上述のように、電動車両充電システム10は、電動車両充電装置1及び機器制御装置2を備える。本実施形態では、電動車両充電装置1と機器制御装置2とが互いに連携して、電動車両充電システム10としての機能を実現する。
電動車両充電装置1と機器制御装置2とは、互いに通信可能に構成されている。本開示において「通信可能」とは、有線通信又は無線通信の適宜の通信方式により、直接的、又はネットワーク若しくは中継器等を介して間接的に、情報を授受できることを意味する。すなわち、電動車両充電装置1と機器制御装置2とは、互いに情報を授受することができる。本実施形態では、電動車両充電装置1と機器制御装置2とは、互いに双方向に通信可能であって、電動車両充電装置1から機器制御装置2への情報の送信、及び機器制御装置2から電動車両充電装置1への情報の送信の両方が可能である。
図1に示すように、機器制御装置2は、住宅H1の内部に設置されている。機器制御装置2は、制御対象となる種々の装置(機器、設備を含む)を制御する装置である。機器制御装置2の制御対象となる種々の装置には、少なくとも電動車両充電装置1が含まれる。
機器制御装置2は、電動車両充電装置1に対して、充電の開始を指示するための「充電開始信号」、及び充電の停止を指示するための「充電停止信号」を出力することで、電動車両充電装置1による電動車両3の蓄電池300の充電の開始と停止とを制御する。
電動車両充電装置1は、電動車両3を充電するための充電設備である。電動車両充電装置1は、住宅H1の外壁又は支柱等に取り付けられることにより、住宅H1の外部(屋外)に設置されている。電動車両充電装置1には、充電ケーブル101が電気的に接続されている。充電ケーブル101は、その先端部に充電コネクタ102を有している。図2及び図3に示すように、充電コネクタ102は、電動車両3の充電インレットに対して取外し可能に接続される。電動車両充電装置1は、充電コネクタ102が充電インレットに接続されている状態で、充電ケーブル101を介して電動車両3と電気的に接続されるので、充電ケーブル101を介して電動車両3に電力を供給可能になり、蓄電池300の充電が可能になる。
また、本実施形態に係る電動車両充電システム10では、機器制御装置2は、電動車両充電装置1以外の種々の装置を制御可能である。具体的には、機器制御装置2は、図1に示すように、住宅H1に設置されている分電盤61、照明器具及び空調機器等の電気機器を含む負荷62、及び分散電源7と通信可能に構成されている。ここでは、機器制御装置2は、ルータ64に接続されており、分電盤61及び負荷62等と、直接的に又はルータ64を介して間接的に通信する。これにより、機器制御装置2は、負荷62の状態(例えば、照明器具であれば点灯/消灯等)に関する情報を負荷62から取得したり、負荷62を制御するための情報を負荷62に送信したりすることが可能である。
分電盤61には、電動車両充電装置1及び負荷62が電気的に接続されている。また、分電盤61には、商用電源等の電力系統63、及び分散電源7が更に電気的に接続されている。これにより、分電盤61は、電力系統63又は分散電源7から供給される電力を、電動車両3、及びその他の負荷62に供給することが可能である。すなわち、電動車両3に充電電力を供給する電源として商用電源等の電力系統63又は分散電源7が利用可能である。電力系統63からの充電電力の供給が停止した場合は、分散電源7から充電電力が供給される。
本実施形態では、分散電源7は、発電モジュールとして例えば太陽電池71と、蓄電装置72と、パワーコンディショナ73とを有している。なお発電モジュールは太陽電池71に限定されず、風力、水力及び地熱等の自然エネルギを利用して発電を行う発電モジュールであってもよい。
太陽電池71は、太陽電池71に対する日射量に応じた電力を、発電電力として出力する。蓄電装置72は、太陽電池71の発電電力、及び電力系統63から供給される電力を蓄積可能に構成されている。蓄電装置72は、蓄電装置72に蓄積された電力(電気エネルギ)を、放電電力として出力する。パワーコンディショナ73は、太陽電池71の発電電力、又は蓄電装置72の放電電力を、交流電力に変換して分電盤61に出力する。また、パワーコンディショナ73は、夜間等の電気料金が安い時間帯に、分電盤61から供給される交流電力を直流電力に変換して、蓄電装置72を充電してもよい。また、パワーコンディショナ73は、太陽電池71の発電電力を電圧変換して蓄電装置72を充電してもよい。
分散電源7は、系統連系可能に構成されている。本開示でいう「系統連系」は、分散電源7が、電力系統63に電気的に接続されている状態であって、分散電源7と電力系統63との両方から、電動車両充電装置1及び負荷62に対して電力を供給可能な状態を意味する。つまり、分散電源7は、電力系統63からの電力と共に、又は電力系統63からの電力に代えて、太陽電池71の発電電力(又は蓄電装置72の放電電力)を電動車両充電装置1及び負荷62に供給可能である。
分電盤61は、電力系統63からの供給電力、分散電源7からの供給電力、及び負荷62等(電動車両充電装置1及び分散電源7を含む)での消費電力等を、電流センサ等により計測する機能を有している。そのため、機器制御装置2は、分電盤61との通信により、電力系統63からの供給電力、分散電源7からの供給電力、及び負荷62等での消費電力等に関する情報を、分電盤61から適宜取得可能である。
また、本実施形態では、機器制御装置2は、ルータ64を介して、インターネット等のネットワーク65に接続されている。これにより、機器制御装置2は、ルータ64を介して住宅H1内にある情報端末4と通信可能であり、ルータ64及びネットワーク65を介して住宅H1外にある情報端末4と通信可能になる。情報端末4は、例えば、スマートフォン又はタブレット端末等の端末である。ネットワーク65には、サーバ5が更に接続されている。これにより、機器制御装置2は、情報端末4及びサーバ5と通信可能になる。
(2.2)機器制御装置
次に、機器制御装置2の構成について説明する。上述したように、本実施形態では、機器制御装置2は電動車両充電システム10の一部であり、電動車両充電装置1と共に電動車両充電システム10を構成する。
機器制御装置2は、図2に示すように、第1通信部21、第1処理部22、入力インタフェース25、第1表示部26及び外部通信部27を有している。
第1処理部22は、例えば、メモリ及びプロセッサを含むコンピュータシステムを主構成とする。すなわち、コンピュータシステムのメモリに記憶されたプログラムを、プロセッサが実行することにより、第1処理部22の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記憶されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記憶媒体に記憶されて提供されてもよい。
また、第1処理部22は、第1制御部23、及び表示制御部24を有する。また、第1制御部23は、制御信号生成部231及び充電制御部232を有する。なお、制御信号生成部231、充電制御部232及び表示制御部24は、第1処理部22によって実現される機能を示しているに過ぎず、必ずしも実体のある構成を示しているわけではない。
制御信号生成部231は、制御信号を生成する。制御信号は、電源(商用電源等の電力系統63又は分散電源7)から電動車両充電装置1を介して電動車両3に供給される充電電力の制御を指示する信号である。換言すると、制御信号は、電動車両充電装置1に対して、電動車両3の蓄電池300に供給する充電電力の制御を指示する信号である。
具体的には、制御信号は、電動車両3の充電回路301が電動車両充電装置1から供給される電力で蓄電池300を充電する際に、充電回路301が蓄電池300に供給可能な充電電力の最大値(電力設定値)を指定する。なお、制御信号は、充電回路301が電動車両充電装置1から供給される電力で蓄電池300を充電する際に、充電回路301が蓄電池300に供給可能な充電電流の最大値を指定してもよい。
制御信号生成部231は、分電盤61から取得した、電力系統63からの供給電力、分散電源7からの供給電力、及び負荷62等での消費電力等に関する情報に基づいて、制御信号を生成する。制御信号生成部231は、ここでは、分電盤61の主幹ブレーカに流れる電流、すなわち電力系統63から分電盤61へ供給される供給電流が、主幹ブレーカの定格電流を超えないような電力設定値を指定する制御信号を生成する。
また、制御信号生成部231は、例えば電力系統63からの電力供給が停止(停電)した場合に、蓄電装置72から電動車両充電装置1を介して電動車両3に供給される充電電力の電力設定値を指定する。この場合、電力設定値は、通常時(非停電時)に電動車両3に供給される充電電力の電力設定値(例えば6kW)よりも小さい値(例えば1.2kW)に設定される。
充電制御部232は、入力インタフェース25からの操作信号に応じて、充電開始信号及び充電停止信号を第1通信部21から電動車両充電装置1へ送信させる。すなわち、充電制御部232は、蓄電池300を充電中に、蓄電池300の充電を停止するための操作信号を受けると、充電停止信号を出力する。また、充電制御部232は、蓄電池300の充電を停止中に、蓄電池300の充電を開始するための操作信号を受けると、充電開始信号を出力する。なお、充電制御部232は、充電開始信号及び充電停止信号を、所定の条件が満たされたことをトリガとして、自動で電動車両充電装置1に送信してもよい。
また、充電制御部232は、例えば充電開始信号の送信時に、制御信号生成部231で生成された制御信号を、第1通信部21から電動車両充電装置1へ送信させる。また、充電制御部232は、制御信号生成部231で新たな電力設定値を指定する制御信号が生成された場合に、新たな電力設定値を指定する制御信号を、第1通信部21から電動車両充電装置1へ送信させる。電動車両充電装置1は、通信部12を介して制御信号を受信する。
表示制御部24は、種々の画面を第1表示部26に表示するための制御を行う。つまり、表示制御部24は、第1表示部26に表示させる画面を生成し、第1表示部26を制御することで種々の画面を第1表示部26に表示する。本開示でいう「画面」は、第1表示部26に映し出される画像(種々のオブジェクト及び文字等を含む)を意味する。本実施形態では、表示制御部24は、ユーザに入力インタフェース25の操作を行わせるための設定画面を表示する。また、表示制御部24は、情報端末4等の外部機器の表示部にこれらの画面を表示させてもよい。なお、本開示における「ユーザ」とは、例えば住宅H1の居住者及び電動車両3の利用者を含む電動車両充電装置1及び電動車両充電システム10の利用者である。
第1通信部21は、直接的、又はネットワーク若しくは中継器等を介して間接的に、電動車両充電装置1の通信部(第2通信部)12と通信する。第1通信部21と第2通信部12との間の通信方式としては、無線通信又は有線通信の適宜の通信方式が採用される。本実施形態では一例として、第1通信部21と第2通信部12との間の通信方式は、有線LAN(Local Area Network)等の通信規格に準拠した有線通信である。第1通信部21と第2通信部12との間の通信における通信プロトコルは、例えば、Ethernet(登録商標)、又はECHONET Lite(登録商標)等である。
入力インタフェース25は、ユーザの操作を受け付けて、ユーザの操作に応じた操作信号を出力する。本開示でいうユーザの「操作」は、タッチパネル若しくはメカニカルスイッチ等に対する操作、音声入力又はジェスチャ等による操作を含む。そのため、入力インタフェース25は、例えば、タッチパネルディスプレイ、メカニカルスイッチ、音声入力部又はカメラ等で実現される。または、入力インタフェース25は、情報端末4等の外部機器に対するユーザの操作を、外部機器との通信により間接的に受け付けてもよい。あるいは、入力インタフェース25は情報端末4等の外部機器に設けられていてもよい。
第1表示部26は、表示制御部24にて生成される画面を表示する。第1表示部26は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイで実現される。第1表示部26は、表示制御部24から出力される映像信号に従って画面を表示する。
本実施形態では、機器制御装置2はタッチパネルディスプレイを搭載しており、タッチパネルディスプレイが入力インタフェース25及び第1表示部26として機能する。ただし、入力インタフェース25は、タッチパネルディスプレイに限らず、例えば、キーボードやポインティングデバイス、メカニカルスイッチ等であってもよい。
外部通信部27は、直接的、又はネットワーク若しくは中継器等を介して間接的に、情報端末4及びサーバ5等の外部機器と通信する。本開示でいう「外部機器」は、電動車両充電システム10の構成要素に含まれない機器であって、一例として、情報端末4及びサーバ5以外に、分電盤61、負荷62及び分散電源7を含む。外部通信部27と外部機器との間の通信方式としては、無線通信又は有線通信の適宜の通信方式が採用される。本実施形態では一例として、外部通信部27は、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)又は免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の規格に準拠した、電波を通信媒体として用いる無線通信を採用する。
(2.3)電動車両充電装置
次に、電動車両充電装置1の構成について説明する。本実施形態では、電動車両充電装置1は電動車両充電システム10の一部であって、機器制御装置2と共に電動車両充電システム10を構成する。
電動車両充電装置1は、図2に示すように、通信部(第2通信部)12、車両通信部13、リレー14、保護回路15、第2処理部16及び表示部(第2表示部)11を備えている。
第2通信部12は、直接的、又はネットワーク若しくは中継器等を介して間接的に、機器制御装置2の第1通信部21と通信する。また、上述したように、第1制御部23が有する充電制御部232は、第1通信部21を介して、第2通信部12と通信する。すなわち、第2通信部12は、第1制御部23と通信可能である。
第2通信部12は、機器制御装置2の第1制御部23(制御信号生成部231)によって生成及び送信される制御信号を受信する。
第2通信部12と第1通信部21との間の通信方式としては、無線通信又は有線通信の適宜の通信方式が採用される。本実施形態では一例として、第2通信部12と第1通信部21との間の通信方式は、有線LAN(Local Area Network)等の通信規格に準拠した有線通信である。第2通信部12と第1通信部21との間の通信における通信プロトコルは、例えば、Ethernet(登録商標)、又はECHONET Lite(登録商標)等である。
車両通信部13は、電動車両3と通信する。本実施形態では一例として、車両通信部13は、充電ケーブル101の伝送線1012(後述)を介して、電動車両3と有線通信を行う。本実施形態では一例として、車両通信部13は、少なくともCPLT(Control Pilot)信号により、電動車両充電装置1と電動車両3との接続確認、及び電動車両3の状態確認等のための通信を行う。なお、車両通信部13と電動車両3との間の通信方式は、CPLT信号を用いた通信に限定されず、無線通信又は有線通信の適宜の通信方式が採用される。
リレー14は、図3に示すように、分電盤61から蓄電池300への充電電力の供給路(後述の給電線1011)に挿入されている。具体的には、電動車両充電装置1のうち、分電盤61との接続端子と、充電ケーブル101との接続端子と、の間にリレー14が挿入されている。これにより、リレー14がオン(導通状態)であれば、分電盤61と電動車両3との間が電気的に接続され、電源(電力系統63又は分散電源7)から電動車両3(蓄電池300)への充電電力の供給が可能になる。一方、リレー14がオフ(遮断状態)であれば、分電盤61と電動車両3との間が電気的に切り離され、電源(電力系統63又は分散電源7)から電動車両3(蓄電池300)へ充電電力が供給されなくなる。リレー14は、第2処理部16によって制御可能であればよく、機械接点を有するメカニカルリレー、及び機械接点を有しない半導体リレーのいずれであってもよい。本実施形態では一例として、リレー14はメカニカルリレーにて実現されている。
保護回路15は、例えば、漏電又は過電流等の異常の検出時に、リレー14をオフすることにより、電動車両3及び電動車両充電システム10を保護する回路である。保護回路15は、リレー14とは別に、電動車両3への電力の供給を遮断する素子を有していてもよい。
第2処理部16は、例えば、メモリ及びプロセッサを含むコンピュータシステムを主構成とする。すなわち、コンピュータシステムのメモリに記憶されたプログラムを、プロセッサが実行することにより、第2処理部16の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記憶されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記憶媒体に記憶されて提供されてもよい。
第2処理部16は、電動車両充電装置1から電動車両3への充電電圧を制御する。
図2に示すように、第2処理部16は、第2制御部17、通信判定部18、接続判定部19及び計時部20を有する。また第2制御部17は、通信制御部171及び開閉制御部172を有する。なお、通信制御部171、開閉制御部172、通信判定部18、接続判定部19及び計時部20は、第2処理部16によって実現される機能を示しているに過ぎず、必ずしも実体のある構成を示しているわけではない。
通信制御部171は、第2通信部12及び車両通信部13の動作を制御する。通信制御部171は、第2通信部12を制御して、機器制御装置2の第1制御部23(充電制御部232)から送信される充電開始信号及び充電停止信号を受信させる。
また、通信制御部171は、第2通信部12が第1制御部23から受信した制御信号に応じて、電源(電力系統63又は分散電源7)から電動車両3(蓄電池300)への充電電力を制御する。具体的には、通信制御部171は、車両通信部13を制御して、CPLT信号により電動車両3と通信を行わせる。通信制御部171は、車両通信部13を制御して、CPLT信号により、設定値信号を電動車両3に送信させる。ここで、設定値信号とは、第2通信部12が受信した制御信号によって指定される電力設定値を示す信号である。電力設定値は、上述したように、電動車両3に供給可能な充電電力の最大値である。したがって、通信制御部171は、電動車両3に供給可能な充電電力の最大値の情報を、車両通信部13を介して電動車両3に送信する。
通信制御部171は、新たな電力設定値を指定する制御信号を第2通信部12が受信した場合、新たな電力設定値を示す設定値信号を、車両通信部13から電動車両3に送信させる。
開閉制御部172は、機器制御装置2からの充電開始信号及び充電停止信号に従って、リレー14を駆動することにより、電動車両3への充電電力の供給を制御する。基本的には、第2通信部12が機器制御装置2からの充電開始信号を受信すると、開閉制御部172は、リレー14をオン(導通状態)にして、電動車両充電装置1から電動車両3への充電電力の供給を可能とすることで、蓄電池300の充電を行う。一方、第2通信部12が機器制御装置2からの充電停止信号を受信すると、開閉制御部172は、リレー14をオフ(遮断状態)にして、電動車両充電装置1から電動車両3への充電電力の供給を停止する。
また、開閉制御部172は、通信判定部18によって第2通信部12と機器制御装置2(第1制御部23)とが通信不能と判定され、かつ、接続判定部19によって電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されていると判定された場合、リレー14をオフ状態に保持して、電動車両充電装置1から電動車両3へ充電電力を供給しない。
通信判定部18は、第2通信部12と第1制御部23とが通信可能か否かを一定の時間間隔で判定する。通信判定部18は、第2通信部12と第1制御部23との通信が所定時間以上確立されない場合に、第2通信部12と第1制御部23とが通信不能と判定する。本実施形態では、所定時間は、例えば10分間に設定されている。なお、所定時間は、10分間に限定されず、任意の値に設定可能である。
接続判定部19は、電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されているか否かを一定の時間間隔で判定する。詳細には、接続判定部19は、電動車両3から車両通信部13にCPLT信号の入力があるか否かを検出することによって、車両通信部13と電動車両3との接続が確立されているか否かを判定する。
計時部20は、通信制御部171が第2通信部12を制御して、第1通信部21を介した第1制御部23との通信の確立の試行を開始してからの経過時間を計時する。
第2表示部11は、通信判定部18による第2通信部12と第1制御部23とが通信可能か否かの判定結果を表示する。以下、第2表示部11を、通信状態表示部11と記載する場合がある。通信状態表示部11は、例えば多色発光タイプのLED(Light Emitting Diode)を含む発光装置であり、通信判定部18によって第2通信部12と第1制御部23とが通信可能と判定された場合と、通信不能と判断された場合とで、異なった態様で発光する。一例として、通信状態表示部11は、通信判定部18によって第2通信部12と第1制御部23とが通信可能と判定された場合は緑色に発光し、通信判定部18によって第2通信部12と第1制御部23とが通信不能と判断された場合は赤色に発光する。
電動車両充電装置1には、上述したように、充電コネクタ102を有する充電ケーブル101が電気的に接続されている。充電ケーブル101は、電動車両3への充電電流が流れる給電線1011と、CPLT信号が伝送される伝送線1012と、が絶縁シースで被覆されてなる。充電ケーブル101の先端部分に、充電コネクタ102が設けられている。
電動車両充電装置1は、充電コネクタ102が電動車両3の充電インレットに接続されている状態で、充電ケーブル101を介して電動車両3と電気的に接続される。これにより、電動車両充電装置1は、充電ケーブル101の給電線1011を介して、電動車両3(蓄電池300)への電力の供給が可能となり、かつ、充電ケーブル101の伝送線1012を介して、電動車両3とCPLT信号の伝送が可能となる。
電動車両充電装置1は、充電スイッチを備えていてもよい。充電スイッチは、充電コネクタ102が電動車両3の充電インレットに接続された状態で操作された場合に、機器制御装置2に対して、充電開始信号の送信を要求する要求信号を送信する。
電動車両充電装置1に接続される電動車両3は、上述のように充電回路301を有している。充電回路301は、電動車両充電装置1から電力の供給を受けて、蓄電池300の充電を実行する回路である。また、電動車両3は、伝送線1012を介して伝送されるCPLT信号に基づいて充電回路301を制御する充電用ECU(Electronic Control Unit)302を備えている。
(2.4)動作
以下に、電力系統63からの電力供給が停止し、電動車両3が、分散電源7が備える蓄電装置72(図1参照)から電動車両充電装置1を介して供給される充電電力によって充電される場合の動作について説明する。なお、以下の説明においては、初期状態として、電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されており、電動車両3が、電力系統63から電動車両充電装置1を介して供給される充電電力によって充電されている場合を想定する。
(2.4.1)通信可能時の動作
まず、第2通信部12と第1制御部23とが通信可能である場合について、図1~図3、及びフローチャートである図4、図5を参照して説明する。
例えば電力系統63からの給電が停止すると(ステップST1)、電動車両充電装置1及び機器制御装置2は動作を停止する。このとき、開閉制御部172は、電動車両充電装置1の内部のコンデンサに蓄電された電気エネルギによって、リレー14をオフに制御する。これにより、電力系統63からの給電が停止すると、電力系統63から蓄電池300への充電電力の供給が停止する。
その後、蓄電装置72から電動車両充電装置1及び機器制御装置2への給電が開始される(ステップST2)と、電動車両充電装置1及び機器制御装置2は再起動処理を開始する(ステップST3)。
通信制御部171は、再起動処理において、第2通信部12を制御して、第1通信部21を介した第1制御部23との通信の確立を試みる。
通信判定部18は、通信制御部171が第1制御部23との通信の確立の試行を開始すると、一定の時間間隔で、第2通信部12と第1制御部23との通信が確立されたかを確認する(ステップST4)。
通信判定部18は、機器制御装置2が正常に再起動し、所定時間以上経過する前に第2通信部12と第1制御部23との通信が確立された場合(ステップST4:Yes)に、第2通信部12と第1制御部23とが通信可能であると判定する(ステップST5)。
また、機器制御装置2が再起動し、所定時間以上経過する前に第2通信部12と第1制御部23との通信が確立された場合、制御信号生成部231は、通常時(非停電時)に電動車両3に供給される6kWよりも小さい1.2kWに設定された電力設定値を指定する制御信号(制限制御信号)を生成する。充電制御部232は、制限制御信号を、第1通信部21から電動車両充電装置1へ送信させる。また、充電制御部232は、制限制御信号とともに、充電開始信号を第1通信部21から電動車両充電装置1へ送信させる。
接続判定部19は、第2通信部12が制限制御信号を受信する(ステップST11)と、電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されているか否かを一定の時間間隔で判定開始する(ステップST12)。このとき第2通信部12は充電開始信号も同時に受信する。
接続判定部19が電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されていると判定する(ステップST12:Yes)と、通信制御部171は、車両通信部13を制御して、CPLT信号により、制限制御信号によって指定される電力設定値(例えば1.2kW)に対応する設定値信号(制限値信号)を電動車両3に送信させる(ステップST13)。
通信制御部171が制限値信号の電動車両3への送信を完了すると、開閉制御部172は、機器制御装置2からの充電開始信号に従って、リレー14をオン(導通状態)にして、電動車両充電装置1から電動車両3(蓄電池300)への充電電力の供給を開始する(ステップST14)。このとき、充電用ECU302が、蓄電装置72を電源として電動車両充電装置1から蓄電池300へ供給される充電電力の値を、制限値信号によって指定された電力設定値(1.2kW)に制御する。なお、蓄電装置72の充電率が所定の値以下(例えば10%)となった場合は、開閉制御部172は、リレー14をオフ(遮断状態)にして、電動車両充電装置1から電動車両3(蓄電池300)への充電電力の供給を停止してもよい。
(2.4.2)通信不能時の動作
次に、第2通信部12と第1制御部23とが通信不能である場合について、図1~図3、及びフローチャートである図4、図6を参照して説明する。
電力系統63からの給電が停止すると(ステップST1)、電動車両充電装置1及び機器制御装置2は動作を停止する。電力系統63からの給電が停止すると、電力系統63から蓄電池300に充電電力の供給が停止する。
その後、蓄電装置72から電動車両充電装置1及び機器制御装置2への給電が開始される(ステップST2)と、電動車両充電装置1及び機器制御装置2は再起動処理を開始する(ステップST3)。
通信制御部171は、再起動処理において、第2通信部12を制御して、第1通信部21を介した第1制御部23との通信の確立を試みる。
通信判定部18は、通信制御部171が第1制御部23との通信の確立の試行を開始すると、一定の時間間隔で、第2通信部12と第1制御部23との通信が確立されたかを確認開始する(ステップST4)。
ここで、機器制御装置2の再起動処理における不具合等により、第2通信部12と第1制御部23との通信が確立されない場合(ステップST4:NO)、通信判定部18は、通信制御部171が第1制御部23との通信の確立の試行を開始してからの経過時間が所定時間(例えば10分間)以上かを確認する(ステップST6)。なお、上述のように、経過時間は、例えば計時部20によって計時される。
経過時間が所定時間未満の場合(ステップST6:NO)、通信判定部18は、一定の時間間隔で、第2通信部12と第1制御部23との通信が確立されたかの確認を継続する(ステップST4)。
経過時間が所定時間以上の場合(ステップST6:YES)、通信判定部18は、第2通信部12と第1制御部23とが通信不能と判定する(ステップST7)。
接続判定部19は、通信判定部18が第2通信部12と第1制御部23とが通信不能と判定すると、電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されているか否かを一定の時間間隔で判定開始する(ステップST21)。
接続判定部19が、電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されていると判定すると(ステップST21:YES)と、開閉制御部172は、リレー14をオフ(遮断状態)に保持する。つまり、接続判定部19が、電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されていると判定すると(ステップST21:YES)と、第2制御部17は、電動車両3へ充電電力が供給されない状態を維持する(ステップST22)。
第2制御部17が電動車両3への充電電力の供給を停止している状態で、例えば、電動車両3の充電電力の定格値が蓄電装置72から供給可能な電力値である制限値よりも小さい場合に、ユーザは蓄電装置72から電動車両3への充電電力の供給再開を望む場合がある。すなわち、蓄電装置72から電動車両3への充電電力の供給を行っても、充電電力の値が制限電力を超えず、蓄電装置72からの電力供給が停止する可能性が低いとき、ユーザは蓄電装置72から電動車両3への充電電力の供給再開を望む場合がある。また、機器制御装置2が再起動していない状態で、例えば、電力系統63からの給電が復旧した場合等に、ユーザは電力系統63から電動車両3への充電電力の供給再開を望む場合がある。
これらの場合、ユーザは、電動車両充電装置1と電動車両3との接続を一旦解除することによって、電動車両3への充電電力の供給停止を解除することができる。具体的には、ユーザは、充電コネクタ102を電動車両3のインレットから一旦取り外す。これにより、電動車両3に充電電力が供給されていないときに、接続判定部19が電動車両充電装置1と電動車両3との接続が解除されたと判断すると(ステップST23:YES)、第2制御部17は、充電スタンバイ状態となる(ステップST24)。
第2制御部17が充電スタンバイ状態のときに、ユーザによって電動車両充電装置1と電動車両3とが再接続されると(ステップST25:YES)、第2制御部17は、電動車両3へ充電電力の供給を開始する。詳細には、ユーザが充電コネクタ102を電動車両3のインレットに接続することによって、電動車両充電装置1と電動車両3とが再接続されると(ステップST25:YES)、通信制御部171は、車両通信部13を制御して、CPLT信号により、例えば、定格値に対応する設定値信号(定格値信号)を電動車両3に送信させる(ステップST26)。通信制御部171が定格値信号の電動車両3への送信を完了すると、開閉制御部172は、リレー14をオン(導通状態)にして、電動車両充電装置1から電動車両3(蓄電池300)への充電電力の供給を開始する(ステップST27)。このとき、充電用ECU302が、電動車両充電装置1から蓄電池300へ供給される充電電力の値を定格値に制御する。
なお、電動車両充電装置1と電動車両3とが再接続された場合に、通信制御部171は、車両通信部13を制御して、電動車両充電装置1及び機器制御装置2の動作停止前(つまり停電の発生前)に設定されていた電力設定値に対応する設定値信号を電動車両3に送信させてもよい。この場合、充電用ECU302は、電動車両充電装置1から蓄電池300へ供給される充電電力の値を、電動車両充電装置1及び機器制御装置2の動作停止前に設定されていた電力設置値に制御する。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、電動車両充電装置1と同様の機能は、制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。
上記実施形態に係る制御方法は、電動車両3を充電する電動車両充電装置1の制御方法であって、通信ステップと、電力制御部ステップと、通信判定ステップと、接続判定ステップと、を含む。通信ステップでは、電源から電動車両3に供給される充電電力の制御を指示する制御信号を電動車両充電装置1に送信する第1制御部23と通信を行う。電力制御ステップでは、通信ステップにおいて第1制御部23から受信した制御信号に応じて、充電電力を制御する。接続判定ステップでは、通信ステップにおいて第1制御部23と通信可能か否かを判定する。接続判定ステップでは、電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されているか否かを判定する。電力制御ステップでは、電動車両3への充電電力の供給開始時に、通信判定ステップにおいて第1制御部23と通信不能と判定され、かつ、接続判定ステップにおいて電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されていると判定された場合、電動車両3へ充電電力を供給しない。
また、上記実施形態に係る(コンピュータ)プログラムは、コンピュータシステムに、上述の電動車両充電装置1の制御方法を実行させるためのプログラムである。
以下、上記実施形態の変形例に係る電動車両充電装置について説明する。ただし上記実施形態の電動車両充電装置1と共通する構成要素については同じ参照符号を付して、適宜その説明を省略する。また、以下に説明する変形例の各構成は、上記実施形態で説明した各構成と適宜組み合わせて適用可能である。
(3.1)変形例1
以下、変形例1に係る電動車両充電装置1Aについて、図7及びフローチャートである図4、図8を参照して説明する。
電動車両充電装置1Aは、図7に示すように、第2制御部17の動作モードを第1モードと第2モードとに切り替える切替部81を更に備える。
切替部81は、例えばユーザが操作可能な操作スイッチを有してもよく、この場合、切替部81はユーザによる操作スイッチの操作に応じて、第2制御部17の動作モードを第1モードと第2モードとに切り替える。
第1モードでは、第2制御部17は、電動車両3への充電電力の供給開始時に、通信判定部18によって第2通信部12と第1制御部23とが通信不能と判定され、かつ、接続判定部19によって電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されていると判定された場合、電動車両3へ充電電力を供給しない。
第2モードでは、第2制御部17は、電動車両3への充電電力の供給開始時に、通信判定部18によって第2通信部12と第1制御部23とが通信不能と判定され、かつ、接続判定部19によって電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されていると判定された場合、電動車両3へ充電電力を供給する。
以下、電動車両充電装置1Aの動作を説明する。
電動車両充電装置1Aにおいて、通信判定部18が第2通信部12と第1制御部23とが通信不能と判定すると、電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されているか否かを一定の時間間隔で判定開始する。なお第2通信部12と第1制御部23とが通信不能であるか否かを通信判定部18が判定する判定動作は上記実施形態におけるステップST1~ST4、ST6、ST7と共通であるため説明を省略する。
接続判定部19が電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されていると判定し(ステップST31:YES)、第2制御部17の動作モードが第2モードに設定されている場合(ST32:YES)、通信制御部171は、例えば定格値に対応する設定値信号(定格値信号)を車両通信部13から電動車両3に送信させる(ステップST33)。
通信制御部171が定格値信号の電動車両3への送信を完了すると、開閉制御部172は、リレー14をオン(導通状態)にして、電動車両充電装置1から電動車両3(蓄電池300)への充電電力の供給を開始する(ステップST34)。
なお、接続判定部19が電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されていると判定し(ステップST31:YES)、第2制御部17の動作モードが第1モードに設定されている場合(ST32:NO)の動作は、上記実施形態におけるステップST22~ST27における動作と共通であるため説明を省略する。
電動車両充電装置1Aは、図7に示すように、第2制御部17の動作モードが第1モード及び第2モードのいずれであるかを表示する第3表示部(動作モード表示部)82を更に備える。動作モード表示部82は、例えばLED(Light Emitting Diode)を含む第1発光部及び第2発光部を含む発光装置であり、第2制御部17の動作モードが第1モードである場合は、第1発光部が発光し、第2制御部17の動作モードが第2モードである場合は、第2発光部が発光する。なお、動作モード表示部82は、多色発光タイプのLED(Light Emitting Diode)を含む発光装置でもよく、この場合は、動作モード表示部82は、第2制御部17の動作モードが第1モードである場合と第2制御部17の動作モードが第2モードである場合とで、異なった態様で発光する。すなわち、第1発光部及び第2発光部に多色発光タイプのLEDが兼用される。
また、変形例1に係る更なる変形例として、第2モードでは、通信判定部18が第2通信部12と第1制御部23とが通信不能と判定した場合に、電動車両充電装置1と電動車両3とが接続されているか否かに関わらず、第2制御部17(開閉制御部172)がリレー14をオンに制御して、電動車両3へ充電電力を供給開始してもよい。すなわち、変形例1に係る更なる変形例において、第2モードでは、第2制御部17は、電動車両3への充電電力の供給開始時に、通信判定部18によって第2通信部12と第1制御部23とが通信不能と判定された場合、電動車両3へ充電電力を供給する。
電動車両充電装置1Aの構成によれば、ユーザは、例えば電動車両3の充電電力の定格値に応じて第2制御部17の動作モードを選択することができる。例えば、電動車両3の充電電力の定格値が蓄電装置72から供給可能な電力値である制限値よりも十分小さい場合等に、ユーザは第2制御部17の動作モードを第2モードに設定する。これによって、電動車両充電装置1が機器制御装置2から制御信号を受信できない場合でも、電動車両3に充電電力を供給することができる。
(3.2)変形例2
接続判定部19は、解除検知部の検知結果に基づいて、電動車両充電装置1と電動車両3との接続が解除されたと判定してもよい。
解除検知部はたとえば、電動車両充電装置1の充電コネクタ保持部CH(図1参照)を含む。充電コネクタ保持部CHは、充電コネクタ102が電動車両3に接続されていない場合に、充電コネクタ102を接続しておくためのホルダーである。
この場合、解除検知部は、充電コネクタ保持部CHへの充電コネクタ102の接続の有無を検知する。また、接続判定部19は、解除検知部が、充電コネクタ保持部CHに充電コネクタ102が接続されたことを検知した場合に、電動車両充電装置1と電動車両3との接続が解除されたと判定する。
(3.3)その他の変形例
以下、実施形態のその他の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
本開示における電動車両充電装置1の第2処理部16は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における第2処理部16としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、第2処理部16における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは電動車両充電装置1に必須の構成ではなく、第2処理部16の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、第2処理部16の少なくとも一部の機能、例えば、第2制御部17の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
また、上記の実施形態において、経過時間と所定時間との比較等において、「未満」としているところは「以下」であってもよいし、「以上」としているところは「より大きい」であってもよい。
(4)まとめ
以上説明したように、第1の態様の電動車両充電装置(1、1A)は、電動車両(3)を充電する電動車両充電装置であり、通信部(12)と、第2制御部(17)と、通信判定部(18)と、接続判定部(19)と、を備える。通信部(12)は、電源から電動車両(3)に供給される充電電力の制御を指示する制御信号を電動車両充電装置(1、1A)に送信する第1制御部(23)と通信可能である。第2制御部(17)は、通信部(12)が第1制御部(23)から受信した制御信号に応じて、充電電力を制御する。通信判定部(18)は、通信部(12)と第1制御部(23)とが通信可能か否かを判定する。接続判定部(19)は、電動車両充電装置(1、1A)と電動車両(3)とが接続されているか否かを判定する。第2制御部(17)は、電動車両(3)への充電電力の供給開始時に、通信判定部(18)によって通信部(12)と第1制御部(23)とが通信不能と判定され、かつ、接続判定部(19)によって電動車両充電装置(1、1A)と電動車両(3)とが接続されていると判定された場合、電動車両(3)へ充電電力を供給しない。
この態様によれば、電動車両充電装置(1、1A)は、通信部(12)と第1制御部(23)とが通信不能である場合には、電動車両充電装置(1、1A)と電動車両(3)とが接続されていても、電動車両(3)へ充電電力を供給しない。すなわち、電動車両充電装置(1、1A)が、電動車両(3)に充電電力の制御を指示する制御信号を受信できない場合でも、電動車両(3)への充電電力の供給を制限することができる。
第2の態様の電動車両充電装置(1、1A)では、第1の態様において、第2制御部(17)は、電動車両(3)へ充電電力が供給されていないときに接続判定部(19)によって電動車両充電装置(1、1A)と電動車両(3)との接続が解除されたと判定された場合、電動車両充電装置(1、1A)と電動車両(3)とが再度接続された際に電動車両(3)へ充電電力を供給する。
この態様によれば、第2制御部(17)が電動車両(3)への充電電力の供給を停止している状態で、例えば、電動車両(3)の充電電力の定格値が蓄電装置(72)から供給可能な電力値である制限値よりも小さい場合に、蓄電装置(72)から電動車両(3)へ充電電力の供給を再開することができる。
第3の態様の電動車両充電装置(1、1A)では、第1又は第2の態様において、電動車両(3)と通信可能な車両通信部(13)を更に備える。電動車両充電装置(1、1A)は、電動車両(3)に供給可能な充電電力の最大値の情報を、車両通信部(13)を介して電動車両(3)に送信する。
この態様によれば、電動車両充電装置(1、1A)は、電動車両(3)へ供給される充電電力の値を、最大値以下に制御することができる。
第4の態様の電動車両充電装置(1、1A)では、第1~第3の態様のいずれかにおいて、通信判定部(18)は、通信部(12)と第1制御部(23)との通信が所定時間以上確立されない場合に、通信部(12)と第1制御部(23)とが通信不能と判定する。
この態様によれば、通信部(12)と第1制御部(23)とが通信確立するために必要な時間を超えて、通信部(12)と第1制御部(23)とが通信確立されない場合に、通信部(12)と第1制御部(23)とが通信不能と判定することができる。
第5の態様の電動車両充電装置(1、1A)は、第1~第4の態様のいずれかにおいて、第2制御部(17)の動作モードを第1モードと第2モードとに切り替える切替部(81)を更に備える。第1モードでは、第2制御部(17)は、電動車両(3)への充電電力の供給開始時に、通信判定部(18)によって通信部(12)と第1制御部(23)とが通信不能と判定され、かつ、接続判定部(19)によって電動車両充電装置(1、1A)と電動車両(3)とが接続されていると判定された場合、電動車両(3)へ充電電力を供給しない。第2モードでは、第2制御部(17)は、電動車両(3)への充電電力の供給開始時に、通信判定部(18)によって通信部(12)と第1制御部(23)とが通信不能と判定された場合、電動車両(3)へ充電電力を供給する。
この態様によれば、ユーザは、例えば電動車両(3)の充電電力の定格値に応じて第2制御部(17)の動作モードを選択することができる。例えば、電動車両(3)の充電電力の定格値が蓄電装置(72)から供給可能な電力値である制限値よりも十分小さい場合等に、ユーザは第2制御部(17)の動作モードを第2モードに設定する。これによって、電動車両充電装置(1、1A)が機器制御装置(2)から制御信号を受信できない場合でも、電動車両(3)に充電電力を供給することができる。
第6の態様の電動車両充電装置(1、1A)は、第1~第4の態様のいずれかにおいて、第2制御部(17)の動作モードを第1モードと第2モードとに切り替える切替部(81)を更に備える。第1モードでは、第2制御部(17)は、電動車両(3)への充電電力の供給開始時に、通信判定部(18)によって通信部(12)と第1制御部(23)とが通信不能と判定され、かつ、接続判定部(19)によって電動車両充電装置(1、1A)と電動車両(3)とが接続されていると判定された場合、電動車両(3)へ充電電力を供給しない。第2モードでは、第2制御部(17)は、電動車両(3)への充電電力の供給開始時に、通信判定部(18)によって通信部(12)と第1制御部(23)とが通信不能と判定され、かつ、接続判定部(19)によって電動車両充電装置(1、1A)と電動車両(3)とが接続されていると判定された場合、電動車両(3)へ充電電力を供給する。
この態様によれば、ユーザは、例えば電動車両(3)の充電電力の定格値に応じて第2制御部(17)の動作モードを選択することができる。例えば、電動車両(3)の充電電力の定格値が蓄電装置(72)から供給可能な電力値である制限値よりも十分小さい場合等に、ユーザは第2制御部(17)の動作モードを第2モードに設定する。これによって、電動車両充電装置(1、1A)が機器制御装置(2)から制御信号を受信できない場合でも、電動車両(3)に充電電力を供給することができる。
第7の態様の電動車両充電装置(1、1A)は、第1~第6の態様のいずれかにおいて、通信判定部(18)による通信部(12)と第1制御部(23)とが通信可能か否かの判定結果を表示する通信状態表示部(11)を更に備える。
この態様によれば、ユーザは、通信部(12)と第1制御部(23)とが通信可能か否かを視覚的に認識することができる。
第8の態様の電動車両充電装置(1、1A)は、第5又は第6の態様において、第2制御部(17)の動作モードが第1モード及び第2モードのいずれであるかを表示する動作モード表示部(82)を更に備える。
この態様によれば、ユーザは、第2制御部(17)の動作モードが第1モード及び第2モードのいずれであるかを視覚的に認識することができる。
第9の態様の電動車両充電装置(1、1A)では、第1~第8の態様のいずれかにおいて、電源として商用電源又は分散電源(7)が利用可能である。商用電源からの充電電力の供給が停止した場合は、非常用電源から充電電力が供給される。
この態様によれば、商用電源の停電時においても充電電力を安定的に供給することができる。
第10の態様の制御方法は、電動車両(3)を充電する電動車両充電装置(1、1A)の制御方法であって、通信ステップと、電力制御ステップと、通信判定ステップと、接続判定ステップと、を含む。通信ステップでは、電源から電動車両(3)に供給される充電電力の制御を指示する制御信号を電動車両充電装置(1、1A)に送信する制御部(23)と通信を行う。電力制御ステップでは、通信ステップにおいて制御部(23)から受信した制御信号に応じて、充電電力を制御する。通信判定ステップでは、通信ステップにおいて制御部(23)と通信可能か否かを判定する。接続判定ステップでは、電動車両充電装置(1、1A)と電動車両(3)とが接続されているか否かを判定する。電力制御ステップでは、電動車両(3)への充電電力の供給開始時に、通信判定ステップにおいて制御部(23)と通信不能と判定され、かつ、接続判定ステップにおいて電動車両充電装置(1、1A)と電動車両(3)とが接続されていると判定された場合、電動車両(3)へ充電電力を供給しない。
この態様によれば、電動車両充電装置(1、1A)が、電動車両(3)に充電電力の制御を指示する制御信号を受信できない場合でも、電動車両(3)への充電電力の供給を制限することができる。
第11の態様のプログラムは、コンピュータシステムに、第10の態様の制御方法を実行させるプログラムである。
この態様によれば、電動車両充電装置(1、1A)が、電動車両(3)に充電電力の制御を指示する制御信号を受信できない場合でも、電動車両(3)への充電電力の供給を制限することができる。
第12の態様の電動車両充電システム(10)は、第1~第9の態様のいずれかの電動車両充電装置(1、1A)、及び、電源から電動車両(3)に供給される充電電力の制御を指示する制御信号を電動車両充電装置(1、1A)に送信する第1制御部(23)を備える。
この態様によれば、電動車両充電装置(1、1A)が、電動車両(3)に充電電力の制御を指示する制御信号を受信できない場合でも、電動車両(3)への充電電力の供給を制限することができる。
なお、第2~第9の態様は電動車両充電装置(1、1A)に必須の構成ではなく、適宜省略が可能である。
1、1A 電動車両充電装置
11 第2表示部(通信状態表示部)
12 第2通信部
13 車両通信部
17 第2制御部
18 通信判定部
19 接続判定部
10 電動車両充電システム
3 電動車両
2 機器制御装置
23 第1制御部(制御部)
7 分散電源
72 蓄電装置
81 切替部
82 第3表示部(動作モード表示部)

Claims (12)

  1. 電動車両を充電する電動車両充電装置であって、
    電源から前記電動車両に供給される充電電力の制御を指示する制御信号を前記電動車両充電装置に送信する第1制御部と通信可能な通信部と、
    前記通信部が前記第1制御部から受信した前記制御信号に応じて、前記充電電力を制御する第2制御部と、
    前記通信部と前記第1制御部とが通信可能か否かを判定する通信判定部と、
    前記電動車両充電装置と前記電動車両とが接続されているか否かを判定する接続判定部と、を備え、
    前記第2制御部は、前記電動車両への前記充電電力の供給開始時に、前記通信判定部によって前記通信部と前記第1制御部とが通信不能と判定され、かつ、前記接続判定部によって前記電動車両充電装置と前記電動車両とが接続されていると判定された場合、前記電動車両へ前記充電電力を供給しない
    電動車両充電装置。
  2. 前記第2制御部は、前記電動車両へ前記充電電力が供給されていないときに前記接続判定部によって前記電動車両充電装置と前記電動車両との接続が解除されたと判定された場合、前記電動車両充電装置と前記電動車両とが再度接続された際に前記電動車両へ前記充電電力を供給する
    請求項1に記載の電動車両充電装置。
  3. 前記電動車両と通信可能な車両通信部を更に備え、
    前記電動車両に供給可能な前記充電電力の最大値の情報を、前記車両通信部を介して前記電動車両に送信する
    請求項1に記載の電動車両充電装置。
  4. 前記通信判定部は、前記通信部と前記第1制御部との通信が所定時間以上確立されない場合に、前記通信部と前記第1制御部とが通信不能と判定する
    請求項1に記載の電動車両充電装置。
  5. 前記第2制御部の動作モードを第1モードと第2モードとに切り替える切替部を更に備え、
    前記第1モードでは、前記第2制御部は、前記電動車両への前記充電電力の供給開始時に、前記通信判定部によって前記通信部と前記第1制御部とが通信不能と判定され、かつ、前記接続判定部によって前記電動車両充電装置と前記電動車両とが接続されていると判定された場合、前記電動車両へ前記充電電力を供給せず、
    前記第2モードでは、前記第2制御部は、前記電動車両への前記充電電力の供給開始時に、前記通信判定部によって前記通信部と前記第1制御部とが通信不能と判定された場合、前記電動車両へ前記充電電力を供給する
    請求項1に記載の電動車両充電装置。
  6. 前記第2制御部の動作モードを第1モードと第2モードとに切り替える切替部を更に備え、
    前記第1モードでは、前記第2制御部は、前記電動車両への前記充電電力の供給開始時に、前記通信判定部によって前記通信部と前記第1制御部とが通信不能と判定され、かつ、前記接続判定部によって前記電動車両充電装置と前記電動車両とが接続されていると判定された場合、前記電動車両へ前記充電電力を供給せず、
    前記第2モードでは、前記第2制御部は、前記電動車両への前記充電電力の供給開始時に、前記通信判定部によって前記通信部と前記第1制御部とが通信不能と判定され、かつ、前記接続判定部によって前記電動車両充電装置と前記電動車両とが接続されていると判定された場合、前記電動車両へ前記充電電力を供給する
    請求項1に記載の電動車両充電装置。
  7. 前記通信判定部による前記通信部と前記第1制御部とが通信可能か否かの判定結果を表示する通信状態表示部を更に備える
    請求項1に記載の電動車両充電装置。
  8. 前記第2制御部の前記動作モードが前記第1モード及び前記第2モードのいずれであるかを表示する動作モード表示部を更に備える
    請求項5又は6に記載の電動車両充電装置。
  9. 前記電源として商用電源又は分散電源が利用可能であり、
    前記商用電源からの前記充電電力の供給が停止した場合は、前記分散電源から前記充電電力が供給される
    請求項1に記載の電動車両充電装置。
  10. 電動車両を充電する電動車両充電装置の制御方法であって、
    電源から前記電動車両に供給される充電電力の制御を指示する制御信号を前記電動車両充電装置に送信する制御部と通信を行う通信ステップと、
    前記通信ステップにおいて前記制御部から受信した前記制御信号に応じて、前記充電電力を制御する電力制御ステップと、
    前記通信ステップにおいて前記制御部と通信可能か否かを判定する通信判定ステップと、
    前記電動車両充電装置と前記電動車両とが接続されているか否かを判定する接続判定ステップと、を含み、
    前記電力制御ステップでは、前記電動車両への前記充電電力の供給開始時に、前記通信判定ステップにおいて前記制御部と通信不能と判定され、かつ、前記接続判定ステップにおいて前記電動車両充電装置と前記電動車両とが接続されていると判定された場合、前記電動車両へ前記充電電力を供給しない
    制御方法。
  11. コンピュータシステムに、請求項10に記載の制御方法を実行させる
    プログラム。
  12. 請求項1に記載の前記電動車両充電装置、及び、
    前記電源から前記電動車両に供給される前記充電電力の制御を指示する制御信号を前記電動車両充電装置に送信する前記第1制御部を備える
    電動車両充電システム。
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