JP2023163650A - 給紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リタード保持部材の支持部に対するリタードローラーのガタつきの発生を軽減させ、リタード圧を安定させて給紙不良の発生を抑える
【解決手段】
給紙装置14は、ピックアップローラー23と、フィードローラー24と、リタードローラー25と、その回転軸251と、リタード保持部材31と、リタード押圧部材34と、押圧解除部144と、を備える。リタード保持部材31は、回転軸251のリタードローラー25側の一部を保持する第1保持穴315と、他端側を支持する第2保持穴316を有し、第1保持穴315と第2保持穴316間の距離Xは、給紙カセット141の中央部から奥側端部までの距離をYとしたとき、2/3Y<X<Yの条件を満たす。
【選択図】図4

Description

本発明は、用紙を収容して給紙する給紙装置に関する。
複写機や複合機等に装備される給紙装置には、給紙カセットと、給紙カセットに収容された用紙を送り出すピックアップローラーと、ピックアップローラーにより送り出された用紙を搬送するフィードローラーと、フィードローラーとの間で用紙を挟持するニップ部を形成し、用紙を捌きながら搬送するリタードローラーと、を備えるものがある。
特開2002-205832号公報 特開2004-107042号公報
ここで、リタードローラーの回転軸の両端はそれぞれ、リタード保持部材に設けられた、開口としての穴を有する支持部を貫通して支持されるが、この支持部の穴の径の大きさと当該回転軸の径の大きさが精度よく一致せず、回転軸と孔部との間に遊びが生じる場合がある。しかしながらこの場合、リタード保持部材が給紙カセットの挿入及び引出に伴って、給紙カセットに対して接離する方向に移動すると、上記遊び、或いは、2つの支持部の穴同士の位置ずれを要因として、リタードローラーの回転軸が上記穴に対して動き、穴が当該回転軸を正常に支持しない状態になるおそれがある。このように穴部が当該回転軸を正常に支持しない状態のまま次回の給紙が開始されてしまうと、支持部に対してリタードローラーの回転軸にガタつきが発生し、用紙に対してリタードローラーが傾き、フィードローラーとで形成するニップ圧でのニップ圧が安定せず、スキュー等の給紙不良発生等の懸念がある。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、リタード保持部材の支持部に対するリタードローラーのガタつきの発生を軽減させ、リタード圧を安定させて給紙不良の発生を抑えることを目的とする。
本発明の一局面に係る給紙装置は、本給紙装置の装置本体に対して挿脱可能に構成され、前記装置本体に対して奥側から手前側に引き出すことが可能に設けられ、用紙を収容する給紙カセットと、前記給紙カセットに収容された最上位の前記用紙の上面に対向して設けられ、当該上面に接触して回転することにより、前記用紙を送り出すピックアップローラーと、前記ピックアップローラーにより送り出された前記用紙を搬送するフィードローラーと、前記フィードローラーとの間で前記用紙を挟持するニップ部を形成し、前記用紙を捌きながら搬送するリタードローラーと、前記装置本体の中央の端部から奥側に延び、前記端部側の部分に前記リタードローラーを回転可能に支持する回転軸と、前記回転軸を保持し、前記リタードローラーを前記フィードローラーに対して接離可能に支持すると共に、前記フィードローラーに対して前記リタードローラーが接触する方向に付勢されるリタード保持部材と、前記リタード保持部材に対する前記フィードローラーに接触する方向への付勢力よりも大きな押圧力で、前記フィードローラーに対して前記リタードローラーが離間する方向に前記リタード保持部材を押圧するリタード押圧部材と、前記給紙カセットに設けられ、前記リタード押圧部材に接触して前記給紙カセットからの押圧力を、前記リタード押圧部材に加えることにより、前記リタード押圧部材による前記リタード保持部材に対する押圧を解除させる押圧解除部と、を備え、前記リタード保持部材は、前記回転軸の前記リタードローラー側の一部を保持する第1保持穴と、他端側を支持する第2保持穴を有し、前記第1保持穴と前記第2保持穴間の距離Xは、前記給紙カセットの中央部から奥側端部までの距離Yとして、2/3Y<X<Yの条件を満たす給紙装置である。
本発明によれば、リタード保持部材の支持部に対するリタードローラーのガタつきの発生を軽減させ、リタード圧を安定させて給紙不良の発生を抑えることかできる。
本発明の一実施形態に係る給紙装置を備えた画像形成装置の外観を示す斜視図である。 給紙装置を模式的に示す正面断面図である。 上ガイドユニットを取り外した状態の給紙装置を示す平面図である。 リタードローラー及びその周辺を斜め上方から見た部分透過斜視図である。 (A)は、リタード保持部材がリタード押圧部材からの押圧を受けている状態を示す平面図であり、(B)は、リタード保持部材がリタード押圧部材からの押圧から解放されている状態を示す平面図である。 給紙ユニットを下方から見た斜視図である。 給紙カセットにおける押圧解除部の配設部分及びその周辺構造を拡大して示す図である。 比較例としての一般的な給紙ユニットを示す図であり、リタードローラー及びその周辺を上方から見た部分透過斜視図である。 リタード保持部材がリタード押圧部材により押圧されて回動したときにおけるリタードローラーの回転軸の姿勢を模式的に示す図であり、(A)(B)は、リタードローラーの回転軸をリタード保持部材内で傾けた状態を模式的に示す。
以下、本発明の一実施形態に係る給紙装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る給紙装置を備えた画像形成装置の外観を示す斜視図である。
画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機であり、原稿給送部6と、原稿読取部5と、画像形成部12と、給紙装置14と、操作部47と、を備える。
原稿給送部6は、原稿読取部5の上面に図略のヒンジ等によって開閉可能に構成され、原稿給送部6は、図略のプラテンガラス上に載置された原稿を読み取る場合に原稿押さえカバーとして機能する。また、原稿給送部6は、ADF(Auto Document Feeder)と呼ばれる自動原稿送り装置であり、原稿載置トレイ61を備え、原稿載置トレイ61に載置された原稿を原稿読取部5へ1枚ずつ供給する。
画像形成装置1で原稿読取動作が行われる場合について説明する。原稿給送部6により原稿読取部5へ供給された原稿、又は上記プラテンガラス上に載置されている原稿の画像を、原稿読取部5が光学的に読み取り、そして画像データを生成する。原稿読取部5により生成された画像データは、図略の画像メモリー等に保存される。
画像形成装置1で画像形成動作が行われる場合について説明する。原稿読取動作により生成された画像データや、ネットワーク接続された外部装置(例えば、パソコン)としてのコンピューターから受信した画像データに基づいて、画像形成部12が、給紙装置14から給紙される記録媒体としての用紙にトナー像を形成する。
画像形成部12によりトナー像が形成された用紙は、その後、定着処理が施され、排出トレイ151に排出される。給紙装置14は、複数の給紙カセット141を備える。
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理について、操作者から、画像形成動作実行指示等の指示を受け付ける。操作部47は、操作者への操作案内等を表示する表示部473を備えている。
なお、画像形成装置1の正面(装置本体140で操作部47が配置されている側)に対して反対側は画像形成装置1の背面であるが、画像形成装置1の背面側を奥側、正面側を手前側と称する。
図2は、給紙装置14を模式的に示す正面断面図である。給紙装置14は、装置本体140に対して挿脱可能に構成される。給紙装置14は、装置本体140に対して奥側(背面側)から手前側(正面側)に引き出すことが可能な、用紙Pを収容する給紙カセット141と、給紙ユニット142と、を備える。
給紙ユニット142は、用紙Pの搬送路の上面を形成する上ガイドユニット21と、用紙Pの搬送路の下面を形成する下ガイドユニット22と、ピックアップローラー23と、フィードローラー24と、リタードローラー25と、捌きガイド26と、を備える。
ピックアップローラー23は回転軸231を中心に、フィードローラー24は回転軸241を中心に、後述する給紙ローラー保持部材41(図6)により回転可能に保持される。給紙ローラー保持部材41は、上ガイドユニット21の内部に保持されている。
リタードローラー25は、回転軸251を中心に、後述するリタード保持部材31(図4)により回転可能に保持され、リタード保持部材31は、下ガイドユニット22の内部に保持されている。
ピックアップローラー23は、給紙カセット141に収容された最上位の用紙Pの上面TSに対向して設けられ、当該上面TSに接触して回転することにより、用紙Pを送り出す。フィードローラー24は、ピックアップローラー23により送り出された用紙Pを更に搬送する。図中Hは、最大収容枚数の用紙Pが給紙カセット141に収容された場合の最上位の用紙Pの上面位置を示す高さである。
リタードローラー25は、フィードローラー24との間で用紙Pを挟持するニップ部Nを形成し、用紙Pを捌きながら搬送する。捌きガイド26は、ニップ部Nに向かって斜め上方向に延び、用紙Pが束でニップ部Nに進入するのを防止する。
フィードローラー24は、図略の駆動モーター(駆動源)に連結された回転軸241を中心にして回転する。ピックアップローラー23とフィードローラー24との間には、図略の駆動源伝達ギアが配置されている。フィードローラー24が回転すると、上記駆動源伝達ギアを介して、ピックアップローラー23は、回転軸231を中心にして、フィードローラー24と同じ方向に回転する。リタードローラー25は、フィードローラー24に圧接され、回転軸251を中心にして従動回転する。
図3は、上ガイドユニット21を取り外した状態の給紙装置14を示す平面図である。図4は、リタードローラー25及びその周辺を斜め上方から見た部分透過斜視図である。
図3に示すように、給紙カセット141の中央部手前には、給紙カセット141の挿脱時に使用者が把持する把持部143が設けられている。リタードローラー25は、用紙Pの搬送方向と直交する幅方向の中央部(給紙カセット141におけるY方向の中央部)に配置されている。
リタードローラー25の回転軸251は、図4に示すように、リタード保持部材31の第1保持穴315に、リタードローラー25側となる一部251Aが支持され、端部251Cが第2保持穴316に支持されている。端部251Cは長さ方向に直交する方向における断面が非円形とされて、端部251Cは、当該非円形と同様の形状からなる穴を有する第2保持穴316に貫通し、回転不可の状態で第2保持穴316に支持されている。リタードローラー25は、回転軸251に、回転軸251に対して回転自在に取り付けられている。回転軸251の他端部251Bは自由端とされている。
リタード保持部材31は、その端部311A及び311B(図5)が、装置本体140に対して回動が可能に装置本体140に軸支されている。
リタード保持部材31から給紙カセット141側に突出する突出部32は、付勢部材としてのコイルバネ33に連結される。これにより、リタード保持部材31は、上記回動を行うときに、フィードローラー24に対してリタードローラー25が接触する方向に付勢される。
リタード押圧部材34は、フィードローラー24に対してリタードローラー25が離間する方向にリタード保持部材31が上記回動を行うように押圧する部材である。リタード押圧部材34は、レバー状をなし、図3に示すように、下ガイドユニット22の奥側に配置されると共に、装置本体140内において、装置本体140に完全に収納された給紙カセット141の右側壁(記録紙P搬送方向下流側の側壁、給紙ユニット142が設けられている側の側壁)と対向する位置に配置される。
リタード押圧部材34は、図4に示すように、鉛直方向に延びる回動軸341を中心にして回動可能である。回動軸341には、付勢部材としてのコイルバネ342が外挿され、回動軸341を挟んで、給紙カセット141からの押圧を受ける作用部343と、リタード保持部材31に接触し押圧する、先端がフック状の押圧部344と、を有する。コイルバネ342は、押圧部344が回動軸341を回動中心としてリタード保持部材31を押圧する方向に回動するように、リタード押圧部材34に対して付勢力を加える。
コイルバネ342による付勢力は、押圧部344を介して、リタード保持部材31に伝達され、リタード保持部材31(リタードローラー25)を、端部311A及び311Bを回転軸として、フィードローラー24から離間する方向に回動させて移動させる。
コイルバネ342によるリタード押圧部材34の上記付勢力(フィードローラー24に対してリタードローラー25が離間する方向に働く力)は、フィードローラー24に対してリタードローラー25が接触する方向に働く付勢力よりも大きい。そのため、リタード押圧部材34によるリタード保持部材31に対する押圧があるときは、リタードローラー25はフィードローラー24に接触しない。リタード押圧部材34によるリタード保持部材31に対する押圧がないときは、リタードローラー25はフィードローラー24に接触する。
図5(A)は、リタード保持部材31がリタード押圧部材34からの押圧を受けている状態を示す平面図であり、図5(B)は、リタード保持部材31がリタード押圧部材34からの押圧から解放されている状態を示す平面図である。
図5(A)に示すように、リタード保持部材31がリタード押圧部材34からの押圧を受けている場合、端部311A及び311Bを回転軸としたリタード保持部材31の回動により、リタードローラー25はフィードローラー24から離間する位置に移動する。一方、図5(B)に示すように、リタード保持部材31がリタード押圧部材34からの押圧から解放されている場合、端部311A及び311Bを回転軸としたリタード保持部材31の回動により、リタードローラー25はフィードローラー24に接触する位置に移動する。
給紙カセット141には、リタード押圧部材34に接触して給紙カセット141からの押圧力を加えることにより、リタード押圧部材34によるリタード保持部材31に対する押圧を解除する押圧解除部144が設けられている。
押圧解除部144は、給紙カセット141に設けられている。また、押圧解除部144は、給紙カセット141が装置本体140内に完全に収容されているときに、リタード押圧部材34に接触することになる給紙カセット141部分に設けられている。給紙カセット141が装置本体140内に収容されている状態を例にして説明すると、押圧解除部144は、当該状態での給紙カセット141における、装置本体140の奥側から手前側に向けて記録紙P搬送方向下流側に傾斜した傾斜面1441と、記録紙P搬送方向下流側の給紙カセット141の側部に設けられて、奥側から手前側に向かう引出方向に直線状に延びる平面部1442とを有する。
給紙カセット141が装置本体140に対して挿入され、リタード押圧部材34の作用部343に押圧解除部144の傾斜面1441が接触して、リタード押圧部材34の作用部343が給紙カセット141からの押圧を受けると、リタード押圧部材34は、回動軸341を中心にして、押圧部344が図5(A)に示すリタード保持部材31に接触して押圧する位置から、図5(B)に示すリタード保持部材31から離間する方向(図5中、時計回りの方向)、すなわち、リタード保持部材31に対する押圧を解除する方向に回転する。
そして、作用部343は、給紙カセット141が装置本体140内に進んで押し込まれていくのに従って、押圧解除部144に押圧されながら押圧解除部144を通り越して、平面部1442に接触する。なお、平面部1442は、給紙カセット141の側壁141Aの一部である。このように作用部343が平面部1442による押圧を受けている状態では、押圧部344はリタード保持部材31から離間した状態に維持される。これにより、リタード保持部材31はリタード押圧部材34の押圧から解放された状態となる。
リタード保持部材31は、給紙カセット141が装置本体140に対して完全に収納されているときに、装置本体140内において奥側となる給紙カセット141の端部まで延びる。例えば、リタード保持部材31は、装置本体140内においてその奥側に向けて、可能な限り長く形成されている。リタードローラー25の回転軸251の端部251Cは、図4及び図5に示すように、リタード保持部材31の端部(装置本体140内において奥側となる給紙カセット141の端部側となる端部)まで延設され、当該端部に設けられている第2保持穴316で支持される。これにより、リタードローラー25から回転軸251が支持された位置(回転軸251の一端251C)までの距離を極力長くしている。
ここで、第1保持穴315と前記第2保持穴316の間の距離Xは、装置本体140に対する給紙カセット141の挿し入れ方向における、給紙カセット141の中央部から、装置本体140の奥側(装置本体120の背面側)となる給紙カセット140の端部までの距離をYとするとき、下記式(1)の条件を満たすように設定される。
2/3Y<X<Y …式(1)
図6は、給紙ユニット142を下方から見た斜視図である。ピックアップローラー23及びフィードローラー24は、用紙Pの搬送方向と直交する幅方向の中央部に配置されている。捌きガイド26は、フィードローラー24の内側に向かって斜め上方に延びた矩形状の板状部材で、上記したように、用紙Pが束でニップ部N(図2)に進入するのを防止する。
ピックアップローラー23及びフィードローラー24を保持する給紙ローラー保持部材41は、フィードローラー24の回転軸241を支点にして揺動可能であり、付勢部材としての図略のコイルバネにより、ピックアップローラー23が用紙Pの上面TS(図2)に接触する方向に付勢される。
ピックアップ押圧部材42は、レバー状を成し、回転軸421を中心にして回動可能であり、上面TSに対してピックアップローラー23が離間する方向に給紙ローラー保持部材41を押圧して付勢するものであって、回転軸421には、付勢部材としての図略のコイルバネが取り付けられている。
ピックアップ押圧部材42は、回転軸421を挟んで、下方に延在し、給紙カセット141からの押圧を受ける作用部422と、給紙ローラー保持部材41に接触し押圧する、先端がフック状の押圧部423と、を有する。
ピックアップ押圧部材42による押圧力(上面TSに対してピックアップローラー23が離間する方向に働く力)は、上面TSに対してピックアップローラー23が接触する方向に働く付勢力よりも大きい。そのため、ピックアップ押圧部材42が給紙カセット141からの押圧を受けていない状態では、ピックアップローラー23は上面TSに接近しない。
図7は、給紙カセット141における押圧解除部144の配設部分及びその周辺構造を拡大して示す図である。給紙カセット141における押圧解除部144が配設される部分には、上記のように、リタード押圧部材34の作用部343と接触する傾斜面1441が設けられ、更に、ピックアップ押圧部材42の作用部422と接触する第2押圧解除部145が設けられている。
給紙カセット141が装置本体140に対して挿入され、ピックアップ押圧部材42の作用部422が第2押圧解除部145に接触して給紙カセット141からの押圧を受け、これにより、ピックアップ押圧部材42は、回転軸421を中心にして、給紙ローラー保持部材41に対する押圧を解除する方向に回転を始める。
ピックアップ押圧部材42が上記方向に回転すると、ピックアップローラー23は用紙Pの上面TSに対して接触する方向への移動を開始し、予め定められた最終到達位置(図2に示した上面位置H)まで移動する。
図8は、比較例としての一般的な給紙ユニットを示す図であり、リタードローラー25及びその周辺を上方から見た部分透過斜視図である。図4に示したものと比較して、リタード保持部材31及びリタードローラー25の回転軸251は短い。
図9は、リタード保持部材31がリタード押圧部材34により押圧されて回動したときにおけるリタードローラー25の回転軸251の姿勢を模式的に示す図である。(A)は、リタード保持部材31及びリタードローラー25の回転軸251が長い場合を示し、(B)は、リタード保持部材31及びリタードローラー25の回転軸251が短い場合を示している。
精度の都合上、リタードローラー25の回転軸251の径寸法に対して、第1保持穴315及び第2保持穴316の径寸法に誤差が生じる場合がある。例えば、リタードローラー25の回転軸251の径寸法よりも、第1保持穴315及び第2保持穴316の径寸法が大きくなることがある。この場合、図9(A)及び(B)に示すように、リタード保持部材31及びリタードローラー25の回転軸251を長くし、第1保持穴315と第2保持穴316の間の距離Xと、装置本体140に対する給紙カセット141の挿し入れ方向における、給紙カセット141の中央部から、装置本体140の奥側となる給紙カセット140の端部までの距離Yとの関係が上記式(1)の条件を満たすように設定した場合の方が、リタード保持部材31がリタード押圧部材34により押圧されて回動し、リタード保持部材31に支持されているリタードローラー25の回転軸251の一端側が移動したときにおける、リタードローラー25の回転軸が第1保持穴315及び第2保持穴316に対して動く量が少ない。これにより、フィードローラー24に対するリタードローラー25の移動量を小さくでき、リタードローラー25の傾きを抑えられる。なお、リタード押圧部材34によるリタード保持部材31の押し込み量は両者で同様とする。
このように、本実施形態は、フィードローラー24に対するリタードローラー25の移動量が小さいことから、リタードローラー25がフィードローラー24に対して接触する位置と離間する位置とでの移動を繰り返しても、フィードローラー24に対するリタードローラー25の姿勢及びニップ状態を、上記移動量が大きい場合よりも、安定して保つことができる。従って、本実施形態によれば、第1保持穴315及び第2保持穴316に対するリタードローラー25の回転軸25のガタつきの発生を軽減させ、リタード圧を安定させて給紙不良の発生を抑えることができる。
リタードローラー25は、回転軸251がリタード保持部材31の第1保持穴315及び第2保持穴316を貫通して、第1保持穴315及び第2保持穴316に支持されるが、この第1保持穴315及び第2保持穴316の径の大きさと、回転軸251の径の大きさが精度よく一致せず、回転軸251と、第1保持穴315及び第2保持穴316との間に遊びが生じる場合がある。この場合、リタード保持部材31が給紙カセット141の挿入及び引出に伴って、給紙カセット141に対して接離する方向に移動すると、上記遊び、或いは、第1保持穴315及び第2保持穴316同士の位置ずれを要因として、リタードローラー25の回転軸が支持部としての第1保持穴315及び第2保持穴316に対して動き、第1保持穴315及び第2保持穴316が回転軸251を正常に支持しない状態になるおそれがある。しかしながら、本実施形態によれば、上記のように、第1保持穴315及び第2保持穴316に対するリタードローラー25の回転軸251のガタつきの発生が軽減するため、次回の給紙が開始されたときに、用紙に対するリタードローラー25の傾き量が軽減され、フィードローラー24とで形成するニップ圧でのニップ圧が安定し、スキュー等の給紙不良発生等を防止可能になる。
本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。また、上記実施形態では、図1乃至図9を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
1 画像形成装置
14 給紙装置
23 ピックアップローラー
24 フィードローラー
25 リタードローラー
31 リタード保持部材
34 リタード押圧部材
140 装置本体
141 給紙カセット
144 押圧解除部
251 回転軸
341 回転軸
343 作用部
344 押圧部

Claims (2)

  1. 本給紙装置の装置本体に対して挿脱可能に構成され、前記装置本体に対して奥側から手前側に引き出すことが可能に設けられ、用紙を収容する給紙カセットと、
    前記給紙カセットに収容された最上位の前記用紙の上面に対向して設けられ、当該上面に接触して回転することにより、前記用紙を送り出すピックアップローラーと、
    前記ピックアップローラーにより送り出された前記用紙を搬送するフィードローラーと、
    前記フィードローラーとの間で前記用紙を挟持するニップ部を形成し、前記用紙を捌きながら搬送するリタードローラーと、
    前記装置本体の中央の端部から奥側に延び、前記端部側の部分に前記リタードローラーを回転可能に支持する回転軸と、
    前記回転軸を保持し、前記リタードローラーを前記フィードローラーに対して接離可能に支持すると共に、前記フィードローラーに対して前記リタードローラーが接触する方向に付勢されるリタード保持部材と、
    前記リタード保持部材に対する前記フィードローラーに接触する方向への付勢力よりも大きな押圧力で、前記フィードローラーに対して前記リタードローラーが離間する方向に前記リタード保持部材を押圧するリタード押圧部材と、
    前記給紙カセットに設けられ、前記リタード押圧部材に接触して前記給紙カセットからの押圧力を、前記リタード押圧部材に加えることにより、前記リタード押圧部材による前記リタード保持部材に対する押圧を解除させる押圧解除部と、を備え、
    前記リタード保持部材は、前記回転軸の前記リタードローラー側の一部を保持する第1保持穴と、他端側を支持する第2保持穴を有し、
    前記第1保持穴と前記第2保持穴間の距離Xは、前記給紙カセットの中央部から奥側端部までの距離Yとして、2/3Y<X<Yの条件を満たす給紙装置。
  2. 前記リタード押圧部材は、鉛直方向に延びる回動軸を中心にして回動可能であって、前記回動軸を挟んで、前記給紙カセットからの押圧を受ける作用部と、前記リタード保持部材に接触して押圧する押圧部と、を有し、
    前記押圧解除部は、前記装置本体の背面側となる前記給紙カセット部分から、前記装置本体の正面側に向かって、用紙搬送方向下流側に傾斜する傾斜面を有し、
    前記作用部が、前記傾斜面に接触して前記給紙カセットからの押圧を受けて前記回動軸を中心に回動して、前記リタード押圧部材が、前記リタード保持部材に対する押圧を解除する方向に回転し、前記押圧部が前記リタード保持部材を押圧することにより、前記給紙カセットからの押圧力が前記リタード押圧部材に加えられる請求項1に記載の給紙装置。
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