JP2023163401A - カバー掛止具及びシートカバー - Google Patents

カバー掛止具及びシートカバー Download PDF

Info

Publication number
JP2023163401A
JP2023163401A JP2022074299A JP2022074299A JP2023163401A JP 2023163401 A JP2023163401 A JP 2023163401A JP 2022074299 A JP2022074299 A JP 2022074299A JP 2022074299 A JP2022074299 A JP 2022074299A JP 2023163401 A JP2023163401 A JP 2023163401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
skin
cover skin
hook
folded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022074299A
Other languages
English (en)
Inventor
亘 田口
Wataru Taguchi
力 山田
Tsutomu Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2022074299A priority Critical patent/JP2023163401A/ja
Publication of JP2023163401A publication Critical patent/JP2023163401A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】カバー表皮との結合部の応力集中を低減可能なカバー掛止具を提供すること。【解決手段】クッションカバー3Cのカバー表皮10をクッションフレーム3Fに引掛けて固定するためのカバー掛止具20であり、カバー表皮10を折り返し状に被せることが可能な被せ部21Aを有する第1部材21と、クッションフレーム3Fに引掛け可能な引掛部22A、及び被せ部21Aを折り返し状に被せられるカバー表皮10と共に挟み込むことが可能な挟持部22Bを有する第2部材22と、を有し、第1部材21と挟持部22Bとに、カバー表皮10が引掛部22Aから引張られるテンションによりカバー表皮10を互いの間で挟み込むように押圧し合う押圧部位(押圧爪21Dとロック爪3B)がそれぞれ形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、カバー掛止具及びシートカバーに関する。詳しくは、カバー表皮をシートフレームに引掛けて固定するためのカバー掛止具及びシートカバーに関する。
特許文献1には、シートカバーの端末をシートフレームに固定するための掛止構造が開示されている。具体的には、シートカバーは、そのカバー表皮の端末に樹脂製のJフックが結合され、Jフックがシートフレームに引掛けられることでシートフレームに固定される構成とされる。
特開2020-137837号公報
上記従来技術では、Jフックが、カバー表皮に縫合により結合されている。そのため、シートカバーに強いテンションが掛けられた際に、カバー表皮のJフックとの縫合部分に応力集中に伴う破断が生じやすくなる。そこで、本発明は、カバー表皮との結合部の応力集中を低減可能なカバー掛止具及びシートカバーを提供する。
上記課題を解決する手段として、本発明のカバー掛止具及びシートカバーは、次の手段をとる。
すなわち、本発明の第1の発明は、シートカバーのカバー表皮をシートフレームに引掛けて固定するためのカバー掛止具であって、前記カバー表皮を折り返し状に被せることが可能な被せ部を有する第1部材と、前記シートフレームに引掛け可能な引掛部、及び前記被せ部を折り返し状に被せられる前記カバー表皮と共に該カバー表皮の折り返し形状に沿ったU字の挟み込み形状で挟み込むことが可能な挟持部を有する第2部材と、を有し、前記第1部材と前記挟持部とに、前記カバー表皮が前記引掛部から引張られるテンションにより前記カバー表皮を互いの間で挟み込むように押圧し合う押圧部位がそれぞれ形成されるカバー掛止具である。
第1の発明によれば、引掛部からテンションを受けるカバー表皮を、このテンションによって押圧し合うカバー掛止具の押圧部位の間に挟み込んでロックすることができる。したがって、カバー表皮にカバー掛止具を縫合により結合する構成と比べて、カバー表皮にかかる引張り応力を広く分散させることができる。
本発明の第2の発明は、上記第1の発明において、前記被せ部に、前記カバー表皮の折返し部に形成される孔部に挿通可能な挿通爪が形成されるカバー掛止具である。
第2の発明によれば、カバー掛止具をカバー表皮に対して適切に位置決めすると共に強く抜け止めした状態に結合することができる。
本発明の第3の発明は、上記第2の発明において、前記挿通爪が、前記孔部に対して、前記折返し部に沿った方向の移動が規制されるように嵌合されるカバー掛止具である。
第3の発明によれば、カバー掛止具をカバー表皮に対してより適切に位置決めした状態に結合することができる。
本発明の第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明において、前記第1部材と前記挟持部とに、前記被せ部を折り返し状に被せられる前記カバー表皮と共に前記挟持部にU字の開口から差し込むことで互いに抜け止めされるよう掛かり合うロック爪がそれぞれ形成され、前記第1部材に、前記カバー表皮が前記引掛部から引張られるテンションにより前記挟持部に更に差し込まれる方向に押圧されて前記挟持部の前記ロック爪に押圧される押圧爪が形成され、該押圧爪と前記挟持部の前記ロック爪とにより、各前記押圧部位が形成されるカバー掛止具である。
第4の発明によれば、第2部材の挟持部のロック爪の構成を利用して、カバー表皮を挟み込んでロックする各押圧部位を合理的に構成することができる。
本発明の第5の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明において、前記第1部材と前記挟持部とに、前記被せ部を折り返し状に被せられる前記カバー表皮と共に前記挟持部にU字の開口から差し込むことで互いに抜け止めされるよう掛かり合うロック爪がそれぞれ形成され、各前記ロック爪により、各前記押圧部位が形成されるカバー掛止具である。
第5の発明によれば、第1部材を第2部材の挟持部に差し込んでロックするための各ロック爪の構成を利用して、カバー表皮を挟み込んでロックする各押圧部位を合理的に構成することができる。
本発明の第6の発明は、上記第5の発明において、各前記ロック爪が、互いに抜け止め可能に掛かり合う返しの付いた形状とされるカバー掛止具である。
第6の発明によれば、カバー掛止具をカバー表皮に対してより強く結合することができる。
本発明の第7の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明において、前記第1部材と前記第2部材とを互いに一体成形により相対移動可能なように繋ぐインテグラルヒンジを更に有するカバー掛止具である。
第7の発明によれば、第1部材と第2部材とを一部品として管理することが可能となる。また、第1部材を第2部材の挟持部に挟み込んだ後、第1部材が挟持部に沿って横滑りすることを適切に抑制することができる。
本発明の第8の発明は、面状のカバー表皮と、該カバー表皮に結合されてシートフレームに引掛けられるカバー掛止具と、を有するシートカバーであって、前記カバー掛止具が、
前記カバー表皮を折り返し状に被せることが可能な被せ部を有する第1部材と、前記シートフレームに引掛け可能な引掛部、及び前記被せ部を折り返し状に被せられる前記カバー表皮と共に該カバー表皮の折り返し形状に沿ったU字の挟み込み形状で挟み込むことが可能な挟持部を有する第2部材と、を有し、前記第1部材と前記挟持部とに、前記カバー表皮が前記引掛部から引張られるテンションにより前記カバー表皮を互いの間で挟み込むように押圧し合う押圧部位がそれぞれ形成されるシートカバー。
第8の発明によれば、引掛部からテンションを受けるカバー表皮を、このテンションによって押圧し合うカバー掛止具の押圧部位の間に挟み込んでロックすることができる。したがって、カバー表皮にカバー掛止具を縫合により結合する構成と比べて、カバー表皮にかかる引張り応力を広く分散させることができる。
第1の実施形態に係るカバー掛止具を備えるシートカバーが適用されたシートの構成を表す斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 図2に対応するシートカバーの端末構造の拡大斜視図である。 カバー掛止具をカバー表皮に結合する前の初期状態を表す斜視図である。 カバー表皮の孔部に第1部材の挿通爪を挿通した状態を表す側面図である。 第2部材を反転させて第1部材を挟持部に差し込む状態を表す側面図である。 第1部材を挟持部に差し込んだ状態を表す側面図である。 組み付け後のカバー掛止具の要部を拡大した側面図である。 第2の実施形態に係るカバー掛止具を備えるシートカバーの概略構成を表す図3に対応する拡大斜視図である。 カバー掛止具の要部を拡大した側面図である。 シートカバーに掛かるテンションにより挟持部が変形した状態を表す断面図である。 第3の実施形態に係るカバー掛止具を備えるシートカバーの概略構成を表す図3に対応する拡大斜視図である。 カバー掛止具の要部を拡大した側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
始めに、本発明の第1の実施形態に係るカバー掛止具20を備えるシートカバー(クッションカバー3C)の構成について、図1~図8を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、後述するシート1の左右方向を指すものとする。また、以下の説明において、具体的な参照図を示さない場合、或いは参照図に該当する符号がない場合には、図1~図8のいずれかの図を適宜参照するものとする。
図1に示すように、本実施形態に係るカバー掛止具20を備えるシートカバー(クッションカバー3C)は、自動車の右側座席を成すシート1に適用されている。具体的には、シート1は、着座乗員の背凭れ部を成すシートバック2と、着座部を成すシートクッション3と、を備える。
シートクッション3は、その具体的な図示は省略されているが、内部骨格を成す金属製のクッションフレーム3F(シートフレーム)と、クッション部を成す発泡ウレタン製のクッションパッド3Pと、を有する。また、シートクッション3は、その表面全体を覆うファブリック製のクッションカバー3C(シートカバー)を有する。なお、クッションカバー3Cは、合成皮革又は天然皮革等の皮革材から成るものであっても良い。
クッションカバー3Cは、シートクッション3の表面全体に上から被せられた後、その前後左右の各周縁が下方に引き込まれてクッションフレーム3Fに掛止されている。それにより、クッションカバー3Cは、その内部に被覆するクッションパッド3Pをクッションフレーム3Fに押さえ付けた状態として、シートクッション3の表面全体に広く張設されている。
具体的には、図2に示すように、クッションカバー3Cは、そのカバー本体を成す面状のカバー表皮10の各周縁に樹脂製のカバー掛止具20がそれぞれ結合された構成とされる。クッションカバー3Cは、各カバー掛止具20がクッションフレーム3Fに下方から引掛けられることにより、各周縁がクッションフレーム3Fに掛止されている。
このように、クッションカバー3Cは、ファブリック製の面状部材から成るカバー表皮10と、カバー表皮10の周縁に結合されてクッションフレーム3Fに引掛けられる樹脂製のカバー掛止具20と、を有する構成とされる。カバー掛止具20は、カバー表皮10に対して、縫合により結合されているのではなく、その構成部材(第1部材21と第2部材22)の間にカバー表皮10を挟み込むことで結合された構成とされている。
以下、カバー掛止具20及びカバー掛止具20に対するカバー表皮10の組み付け構造について詳しく説明する。図3~図4に示すように、カバー掛止具20は、樹脂製の第1部材21、第2部材22、及びこれらを相対移動可能なように繋ぐインテグラルヒンジ23Aにより構成されている。第1部材21、第2部材22、及びインテグラルヒンジ23Aは、互いにインジェクション成形による一体成形により、ひとつながりの一部品として構成されている。
図4に示すように、カバー掛止具20は、後述する挿通爪21Bを除く各部分が、カバー表皮10の周縁に沿って一定断面で延びる長板状の形状とされる。具体的には、図4~図5に示すように、第1部材21は、その長板の短手方向の一端部に、カバー表皮10を一端部に沿って折り返し状に被せることが可能な被せ部21Aが形成された構成とされる。
被せ部21Aには、そのカバー表皮10の折返し部13が被せられる端面の長手方向の所々の箇所に、矢尻状の形に突出する挿通爪21Bがそれぞれ形成されている。各挿通爪21Bは、互いに長手方向に等間隔に並んで形成されている。各挿通爪21Bは、カバー表皮10の折返し部13の対応する各箇所に形成された各孔部13Aにそれぞれ挿通される。
各孔部13Aは、それぞれ、各挿通爪21Bの先端側の矢尻部分ではなく基部側の寸胴部分と略隙間なく嵌合する長孔形状とされている。各挿通爪21Bは、各孔部13Aに対し、それらの先端側の矢尻部分の挿入により各孔部13Aを弾性的に拡径させながら挿通される。
上記挿通により、各挿通爪21Bは、それらの基部側の寸胴部分に各孔部13Aがそれぞれ嵌合された状態に組み付けられる。その結果、第1部材21がカバー表皮10に対して位置決めされた状態かつ抜け止めされた状態に組み付けられる。
第1部材21の短手方向の中間部には、板厚方向に斜めに突出するロック爪21Cが形成されている。また、第1部材21の短手方向の他端部には、ロック爪21Cの突出方向と同じ板厚方向に突出する押圧爪21Dが形成されている。
第2部材22は、その長板の短手方向の一端部に、図2で前述したクッションフレーム3Fに引掛け可能な断面J字状に湾曲した引掛部22Aが形成された構成とされる。また、第2部材22は、その短手方向の他端部に、断面U字状の挟み込み形状を持つ挟持部22Bが形成された構成とされる。
挟持部22Bは、図6~図8に示すように、そのU字の開口Aから第1部材21の被せ部21Aをカバー表皮10と共に差し込むことで挟み込んだ状態に保持することができる構成とされる。具体的には、挟持部22Bは、引掛部22Aから連続する面一状の平板を成す形に延びる天板B1と、天板B1の短手方向の他端部から短手方向の一端部に向かって板厚方向に断面L字状に延び出す挟持片B2と、を有し、これらにより断面U字状の挟み込み形状を成す構成とされる。
挟持片B2の開口Aに臨む先端部には、天板B1に向かって開口Aを狭める形に突出するロック爪B3が形成されている。ロック爪B3と天板B1との間の開口Aの広さは、第1部材21のロック爪21Cや押圧爪21Dが形成された箇所以外の平板状の部分の板厚よりもカバー表皮10の厚さ分程度広い幅に設定されている。また、挟持片B2のロック爪B3が形成された箇所以外の平板状の部分と天板B1との間の寸法は、第1部材21のロック爪21Cが形成された箇所の板厚よりもカバー表皮10の厚さ分程度広い幅に設定されている。
上記構成により、第2部材22は、図6~図7に示すように、その挟持部22Bに対し、第1部材21の被せ部21Aをカバー表皮10と共にU字の開口Aから内部に差し込むことで、第1部材21を抜け止めした状態に掛け合わせることができる構成とされる。具体的には、第1部材21は、板状の押込み治具Tを用いて押圧爪21Dが後側から押し込まれることにより、その被せ部21Aがカバー表皮10と共に第2部材22の挟持部22Bの内部に差し込まれる。
その際、第1部材21は、そのロック爪21Cが第2部材22の挟持部22Bのロック爪B3に押し付けられて、挟持片B2を図示下方に押し撓ませながら、ロック爪21Cが挟持部22Bのロック爪B3を差し込み方向に越える位置まで差し込まれる。それにより、第1部材21が、第2部材22の挟持部22Bに対して、互いのロック爪21C,B3同士の掛かり合いにより、差し込み方向とは反対方向に抜け止めされた状態となる。各ロック爪21C,B3は、互いに強く抜け止め力を掛け合えるように鉤状の返しの付いた形に形成されている。
上記組み付けにより、第1部材21と第2部材22とは、互いの間にカバー表皮10が挟み込み状に通された状態に保持される。カバー表皮10の具体的な通し構造については、後に詳述する。
図4~図5に示すように、インテグラルヒンジ23Aは、第1部材21の短手方向の他端部(押圧爪21Dが形成された側の端部)の端面と、第2部材22の挟持部22BのU字の繋ぎ部分の外側面と、の間を薄板形状で繋ぐ構成とされる。それにより、図5~図7に示すように、インテグラルヒンジ23Aは、その撓みを伴って第1部材21と第2部材22とを互いに接近・離間させる方向に自由に移動させたり回転させたりできるように繋ぐ構成とされる。
インテグラルヒンジ23Aは、第1部材21と第2部材22との間をこれらの長手方向に長尺な薄板形状で繋ぐ形状とされることにより、第1部材21を第2部材22の挟持部22Bに挟み込んだ際に、第1部材21が挟持部22Bに沿って横滑りすることを適切に抑制できる構成とされる。
図6に示すように、インテグラルヒンジ23Aは、第1部材21の被せ部21Aを第2部材22の挟持部22Bに差し込む際、第1部材21を第2部材22の挟持部22BのU字の開口Aから離れた位置で天板B1に図示下側から当てるようにセットしても、第1部材21と第2部材22との間で突っ張ることなく弛んだ状態となる周長を備える。したがって、図6~図7に示すように、第1部材21の被せ部21Aを第2部材22の挟持部22Bに差し込む作業を簡便に行うことができる。
図5に示すように、カバー表皮10は、その孔部13Aに第1部材21の挿通爪21Bが挿通された後、図6~図7に示すように、第1部材21が第2部材22の挟持部22Bに差し込まれて掛け合わされることで、その折返し部13が、挟持部22Bの内部に差し込まれた状態にセットされる。それに伴い、カバー表皮10は、その折返し部13からシートクッション3(図1参照)に被せられる張設部12に向かって延びる部分が、第1部材21の被せ部21Aと第2部材22の天板B1との間を通ってU字の開口Aから外部に繰り出される。
また、カバー表皮10は、その折返し部13から端末11に向かって延びる部分が、第1部材21の被せ部21Aと第2部材22の挟持片B2との間を通ってU字の開口Aから外部に繰り出される。詳しくは、カバー表皮10の折返し部13から端末11に向かって延びる部分は、第1部材21の図示下向きに突出するロック爪21Cと、第2部材22の挟持片B2から図示上向きに突出するロック爪B3と、にそれぞれ被せられて、これらの間をジグザグ状に通ってU字の開口Aから外部へと繰り出される。
それにより、カバー表皮10の折返し部13から端末11に向かって延びる部分は、互い違いに突出する第1部材21のロック爪21Cと第2部材22のロック爪B3との間を通って、折返し部13から谷折りされ更に山折りされてからU字の開口Aから外部へと繰り出される。上記組み付けの後、図2に示すように、カバー表皮10は、その張設部12が、第2部材22の引掛部22Aから離間する方向に引張られるように、シートクッション3の表面に張設される。
その際、カバー表皮10は、その端末11が挟持片B2の外側面に重ねられるように折り返されて、張設部12と挟持片B2との間で挟まれるようにセットされる。上記構成により、カバー掛止具20は、カバー表皮10が張設された際、そのクッションフレーム3Fに引掛けられた引掛部22Aを支点に、カバー表皮10の張設部12により図示上方に引張られるテンションを受ける。
それにより、図8に示すように、カバー掛止具20は、上記張設部12により第1部材21が図示右方に引き込まれるように作用力を受ける。その結果、第1部材21の押圧爪21Dが、カバー表皮10(の折返し部13から端末11に向かって延びる部分)を間に挟んで第2部材22のロック爪B3に図示左方から押し付けられる。
上記作用により、カバー掛止具20は、カバー表皮10の張設部12が端末11を挟持片B2との間に押し挟んで移動をロックする作用と、第1部材21の押圧爪21Dがカバー表皮10(の折返し部13から端末11に向かって延びる部分)を第2部材22のロック爪B3との間に押し挟んで移動をロックする作用と、によって、端末11の抜けを強く阻止した状態となる。
その際、カバー表皮10の張設部12が端末11を挟持片B2との間に押し挟んで移動をロックする作用力は、カバー表皮10の端末11に沿った長手方向の全域に亘って面状或いは線状にに広く掛けられる。また、第1部材21の押圧爪21Dがカバー表皮10(の折返し部13から端末11に向かって延びる部分)を第2部材22のロック爪B3との間に押し挟んで移動をロックする作用力も、カバー表皮10の長手方向の全域に亘って面状或いは線状に広く掛けられる。
したがって、カバー表皮10の張設部12から強いテンションが掛けられたとしても、上記ロックの作用力の掛けられる各部分に局所的な応力集中が起こりにくく、破断が生じにくい。ここで、第1部材21の押圧爪21Dと、この押圧爪21Dが押し付けられる第2部材22のロック爪B3とが、それぞれ、本発明の「押圧部位」に相当する。
よって、カバー表皮10を目付の低いファブリックや不織布、或いは薄いフィルム状の樹脂(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)など)等の引裂き強度が比較的低い材料にした場合であっても、カバー表皮10をカバー掛止具20を用いてシートクッション3に適切に張設することができる。
また、カバー表皮10をカバー掛止具20から取り外す際には、第2部材22の挟持部22Bを開いて第1部材21を引き抜くのみで簡便に取り外すことができる。したがって、カバー表皮10をカバー掛止具20に縫製により一体に結合するような構成と比べて、これらを簡便に分解してリサイクルすることができる。
また、カバー掛止具20をカバー表皮10に設けた孔部13Aへの挿通により、これらの位置決めを簡便に行うことができる。したがって、これらの組み付け作業を高い縫製技術を要することなく簡便に行うことができる。
以上をまとめると、本実施形態に係るカバー掛止具20及びクッションカバー3Cは次のような構成とされている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、カバー掛止具(20)は、シートカバー(3C)のカバー表皮(10)をシートフレーム(3F)に引掛けて固定するための掛止具とされる。カバー掛止具(20)は、カバー表皮(10)を折り返し状に被せることが可能な被せ部(21A)を有する第1部材(21)と、シートフレーム(3F)に引掛け可能な引掛部(22A)、及び被せ部(21A)を折り返し状に被せられるカバー表皮(10)と共にカバー表皮(10)の折り返し形状に沿ったU字の挟み込み形状で挟み込むことが可能な挟持部(22B)を有する第2部材(22)と、を有する。
第1部材(21)と挟持部(22B)とに、カバー表皮(10)が引掛部(22A)から引張られるテンションによりカバー表皮(10)を互いの間で挟み込むように押圧し合う押圧部位(21D,B3)がそれぞれ形成される。上記構成によれば、引掛部(22A)からテンションを受けるカバー表皮(10)を、このテンションによって押圧し合うカバー掛止具(20)の押圧部位(21D,B3)の間に挟み込んでロックすることができる。したがって、カバー表皮(10)にカバー掛止具(20)を縫合により結合する構成と比べて、カバー表皮(10)にかかる引張り応力を広く分散させることができる。
また、被せ部(21A)に、カバー表皮(10)の折返し部(13)に形成される孔部(13A)に挿通可能な挿通爪(21B)が形成される。上記構成によれば、カバー掛止具(20)をカバー表皮(10)に対して適切に位置決めすると共に強く抜け止めした状態に結合することができる。
また、挿通爪(21B)が、孔部(13A)に対して、折返し部(13)に沿った方向の移動が規制されるように嵌合される。上記構成によれば、カバー掛止具(20)をカバー表皮(10)に対してより適切に位置決めした状態に結合することができる。
また、第1部材(21)と挟持部(22B)とに、被せ部(21A)を折り返し状に被せられるカバー表皮(10)と共に挟持部(22B)にU字の開口から差し込むことで互いに抜け止めされるよう掛かり合うロック爪(21C,B3)がそれぞれ形成される。第1部材(21)に、カバー表皮(10)が引掛部(22A)から引張られるテンションにより挟持部(22B)に更に差し込まれる方向に押圧されて挟持部(22B)のロック爪(B3)に押圧される押圧爪(21D)が形成される。押圧爪(21D)と挟持部(22B)のロック爪(B3)とにより、各押圧部位(21D,B3)が形成される。
上記構成によれば、第2部材(22)の挟持部(22B)のロック爪(B3)の構成を利用して、カバー表皮(10)を挟み込んでロックする各押圧部位(21D,B3)を合理的に構成することができる。
また、カバー掛止具(20)が、第1部材(21)と第2部材(22)とを互いに一体成形により相対移動可能なように繋ぐインテグラルヒンジ(23A)を更に有する。上記構成によれば、第1部材(21)と第2部材(22)とを一部品として管理することが可能となる。また、第1部材(21)を第2部材(22)の挟持部(22B)に挟み込んだ後、第1部材(21)が挟持部(22B)に沿って横滑りすることを適切に抑制することができる。
また、シートカバー(3C)は、面状のカバー表皮(10)と、カバー表皮(10)に結合されてシートフレーム(3F)に引掛けられるカバー掛止具(20)と、を有する。カバー掛止具(20)が、カバー表皮(10)を折り返し状に被せることが可能な被せ部(21A)を有する第1部材(21)と、シートフレーム(3F)に引掛け可能な引掛部(22A)、及び被せ部(21A)を折り返し状に被せられるカバー表皮(10)と共にカバー表皮(10)の折り返し形状に沿ったU字の挟み込み形状で挟み込むことが可能な挟持部(22B)を有する第2部材(22)と、を有する。
第1部材(21)と挟持部(22B)とに、カバー表皮(10)が引掛部(22A)から引張られるテンションによりカバー表皮(10)を互いの間で挟み込むように押圧し合う押圧部位(21D,B3)がそれぞれ形成される。上記構成によれば、引掛部(22A)からテンションを受けるカバー表皮(10)を、このテンションによって押圧し合うカバー掛止具(20)の押圧部位(21D,B3)の間に挟み込んでロックすることができる。したがって、カバー表皮(10)にカバー掛止具(20)を縫合により結合する構成と比べて、カバー表皮(10)にかかる引張り応力を広く分散させることができる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態に係るカバー掛止具20を備えるシートカバー(クッションカバー3C)の構成について、図9~図11を用いて説明する。図9に示すように、本実施形態に係るカバー掛止具20を備えるクッションカバー3Cは、カバー表皮10のカバー掛止具20に対する組み付けが次のようになっている。
すなわち、カバー表皮10は、その折返し部13から端末11に向かって延びる部分が、第1部材21の被せ部21Aと第2部材22の天板B1との間を通ってU字の開口Aから外部に繰り出される。また、カバー表皮10は、その折返し部13からシートクッション3(図1参照)に被せられる張設部12に向かって延びる部分が、第1部材21の被せ部21Aと第2部材22の挟持片B2との間を通ってU字の開口Aから外部に繰り出される。
詳しくは、図10に示すように、カバー表皮10の折返し部13から張設部12に向かって延びる部分は、第1部材21の図示下向きに突出するロック爪21Cと、第2部材22の挟持片B2から図示上向きに突出するロック爪B3と、にそれぞれ被せられて、これらの間をジグザグ状に通ってU字の開口Aから外部へと繰り出される。
それにより、カバー表皮10の折返し部13から張設部12に向かって延びる部分は、互い違いに突出する第1部材21のロック爪21Cと第2部材22のロック爪B3との間を通って、折返し部13から谷折りされ更に山折りされてからU字の開口Aから外部へと繰り出される。上記組み付けの後、カバー表皮10は、その張設部12が、第2部材22の引掛部22Aから離間する方向に引張られるように、シートクッション3の表面に張設される(図1参照)。
上記構成により、図9に示すように、カバー掛止具20は、カバー表皮10が張設された際、そのクッションフレーム3Fに引掛けられた引掛部22Aを支点に、カバー表皮10の張設部12により図示上方に引張られるテンションを受ける。それにより、図10に示すように、カバー掛止具20は、上記張設部12により第1部材21が図示左方に引き込まれるように作用力を受ける。その結果、第1部材21のロック爪21Cが、カバー表皮10(の折返し部13から張設部12に向かって延びる部分)を間に挟んで第2部材22のロック爪B3に図示右方から押し付けられる。
上記作用により、カバー掛止具20は、第1部材21のロック爪21Cがカバー表皮10(の折返し部13から張設部12に向かって延びる部分)を第2部材22のロック爪B3との間に押し挟んで移動をロックする作用によって、端末11の抜けを強く阻止した状態となる。その際、カバー表皮10(の折返し部13から張設部12に向かって延びる部分)をロック爪21C,B3の間に押し挟んで移動をロックする作用力は、カバー表皮10の長手方向の全域に亘って面状或いは線状に広く掛けられる。
したがって、カバー表皮10に局所的な応力集中が起こりにくく、破断が生じにくい。ここで、各ロック爪21C,B3が、それぞれ、本発明の「押圧部位」に相当する。
しかし、本実施形態の構成では、カバー表皮10の張設部12から掛けられるテンションにより、第2部材22の挟持片B2が天板B1から開く方向に作用力を受ける構成となる。そのため、図11に示すように、カバー表皮10の張設部12から過大なテンションが掛けられた場合には、第2部材22の挟持片B2が天板B1から開くように変形し、それにより第1部材21が挟持部22Bの開口Aから図示左方へ抜けやすくなる。
また、図9に示すように、本実施形態では、上記カバー表皮10の組み付けが第1の実施形態で示した組み付けと異なることに対応して、インテグラルヒンジ23Bが次のような位置に設定されている。すなわち、インテグラルヒンジ23Bは、第1部材21の短手方向の他端部(押圧爪21Dが形成された側の端部)の端面と、第2部材22の挟持部22BのU字の外部へと延びる天板B1の内面と、の間を薄板形状で繋ぐ構成とされる。このような構成であっても、インテグラルヒンジ23Bは、その撓みを伴って第1部材21と第2部材22とを互いに接近・離間させる方向に自由に移動させたり回転させたりできるようになっている。
上記以外の構成は、第1の実施形態で示した構成と実質的に同一の構成となっている。したがって、第1の実施形態で示した構成と同一の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
以上をまとめると、本実施形態に係るカバー掛止具及びクッションカバー3Cは次のような構成とされている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、第1部材(21)と挟持部(22B)とに、被せ部(21A)を折り返し状に被せられるカバー表皮(10)と共に挟持部(22B)にU字の開口から差し込むことで互いに抜け止めされるよう掛かり合うロック爪(21C,B3)がそれぞれ形成される。各ロック爪(21C,B3)により、各押圧部位(21C,B3)が形成される。上記構成によれば、第1部材(21)を第2部材の挟持部(22B)に差し込んでロックするための各ロック爪(21C,B3)の構成を利用して、カバー表皮(10)を挟み込んでロックする各押圧部位(21C,B3)を合理的に構成することができる。
また、各ロック爪(21C,B3)が、互いに抜け止め可能に掛かり合う返しの付いた形状とされる。上記構成によれば、カバー掛止具をカバー表皮(10)に対してより強く結合することができる。
(第3の実施形態)
続いて、本発明の第3の実施形態に係るカバー掛止具20を備えるシートカバー(クッションカバー3C)の構成について、図12~図13を用いて説明する。図12に示すように、本実施形態に係るカバー掛止具20を備えるクッションカバー3Cは、第2部材22の形態及びカバー表皮10のカバー掛止具20に対する組み付けが次のようになっている。
すなわち、第2部材22は、そのクッションフレーム3Fに引掛けられる断面J字状に湾曲した引掛部22Aが、挟持部22Bの天板B1からU字の開口Aが形成される側とは反対側に延びる構成とされている。また、カバー表皮10は、その折返し部13からシートクッション3(図1参照)に被せられる張設部12に向かって延びる部分が、第1部材21の被せ部21Aと第2部材22の天板B1との間を通ってU字の開口Aから外部に繰り出される。
また、カバー表皮10は、その折返し部13から端末11に向かって延びる部分が、第1部材21の被せ部21Aと第2部材22の挟持片B2との間を通ってU字の開口Aから外部に繰り出される。詳しくは、図13に示すように、カバー表皮10の折返し部13から端末11に向かって延びる部分は、第1部材21の図示下向きに突出するロック爪21Cと、第2部材22の挟持片B2から図示上向きに突出するロック爪B3と、にそれぞれ被せられて、これらの間をジグザグ状に通ってU字の開口Aから外部へと繰り出される。
それにより、カバー表皮10の折返し部13から端末11に向かって延びる部分は、互い違いに突出する第1部材21のロック爪21Cと第2部材22のロック爪B3との間を通って、折返し部13から谷折りされ更に山折りされてからU字の開口Aから外部へと繰り出される。上記組み付けの後、カバー表皮10は、その張設部12が、第2部材22の引掛部22Aから離間する方向に引張られるように、シートクッション3の表面に張設される(図1参照)。
上記構成により、図12に示すように、カバー掛止具20は、カバー表皮10が張設された際、そのクッションフレーム3Fに引掛けられた引掛部22Aを支点に、カバー表皮10の張設部12により図示上方に引張られるテンションを受ける。それにより、図13に示すように、カバー掛止具20は、上記張設部12により第1部材21が図示右方に引き込まれるように作用力を受ける。その結果、第1部材21のロック爪21Cが、カバー表皮10(の折返し部13から端末11に向かって延びる部分)を間に挟んで第2部材22のロック爪B3に図示左方から押し付けられる。
上記作用により、カバー掛止具20は、第1部材21のロック爪21Cがカバー表皮10(の折返し部13から端末11に向かって延びる部分)を第2部材22のロック爪B3との間に押し挟んで移動をロックする作用によって、端末11の抜けを強く阻止した状態となる。その際、カバー表皮10(の折返し部13から端末11に向かって延びる部分)をロック爪21C,B3の間に押し挟んで移動をロックする作用力は、カバー表皮10の長手方向の全域に亘って面状或いは線状に広く掛けられる。したがって、カバー表皮10に局所的な応力集中が起こりにくく、破断が生じにくい。
上記以外の構成は、第1の実施形態で示した構成と実質的に同一の構成となっている。したがって、第1の実施形態で示した構成と同一の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を3つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、各種の形態で実施することができるものである。
1.本発明のカバー掛止具及びシートカバーは、自動車のシートクッションへの適用の他、シートバックやオットマン等の他のシート構成部にも適用することができるものである。また、鉄道等の自動車以外の車両の他、航空機や船舶等の車両以外の乗物用に供されるシートにも広く適用することができる。また、乗物の他、スポーツ施設や劇場、コンサート会場、イベント会場等の各種施設に設置されるシートやマッサージシート等の乗物以外のシートにも適用することができる。
2.カバー掛止具を構成する第1部材と第2部材とは、互いにインテグラルヒンジで繋がれることなく、互いに分離された別々の部品で構成されていても良い。また、第1部材と第2部材とは、互いにストラップ等の可撓性の部材で繋がれた構成とされていても良い。
3.第1部材の被せ部は、カバー表皮の孔部に挿通される位置決め用の挿通爪を備えず、単にカバー表皮が折り返し状に被せられる構成とされても良い。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
3F クッションフレーム(シートフレーム)
3P クッションパッド
3C クッションカバー(シートカバー)
10 カバー表皮
11 端末
12 張設部
13 折返し部
13A 孔部
20 カバー掛止具
21 第1部材
21A 被せ部
21B 挿通爪
21C ロック爪(押圧部位)
21D 押圧爪(押圧部位)
22 第2部材
22A 引掛部
22B 挟持部
B1 天板
B2 挟持片
B3 ロック爪(押圧部位)
A 開口
23A インテグラルヒンジ
23B インテグラルヒンジ
T 押込み治具

Claims (8)

  1. シートカバーのカバー表皮をシートフレームに引掛けて固定するためのカバー掛止具であって、
    前記カバー表皮を折り返し状に被せることが可能な被せ部を有する第1部材と、
    前記シートフレームに引掛け可能な引掛部、及び前記被せ部を折り返し状に被せられる前記カバー表皮と共に該カバー表皮の折り返し形状に沿ったU字の挟み込み形状で挟み込むことが可能な挟持部を有する第2部材と、を有し、
    前記第1部材と前記挟持部とに、前記カバー表皮が前記引掛部から引張られるテンションにより前記カバー表皮を互いの間で挟み込むように押圧し合う押圧部位がそれぞれ形成されるカバー掛止具。
  2. 請求項1に記載のカバー掛止具であって、
    前記被せ部に、前記カバー表皮の折返し部に形成される孔部に挿通可能な挿通爪が形成されるカバー掛止具。
  3. 請求項2に記載のカバー掛止具であって、
    前記挿通爪が、前記孔部に対して、前記折返し部に沿った方向の移動が規制されるように嵌合されるカバー掛止具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のカバー掛止具であって、
    前記第1部材と前記挟持部とに、前記被せ部を折り返し状に被せられる前記カバー表皮と共に前記挟持部にU字の開口から差し込むことで互いに抜け止めされるよう掛かり合うロック爪がそれぞれ形成され、
    前記第1部材に、前記カバー表皮が前記引掛部から引張られるテンションにより前記挟持部に更に差し込まれる方向に押圧されて前記挟持部の前記ロック爪に押圧される押圧爪が形成され、該押圧爪と前記挟持部の前記ロック爪とにより、各前記押圧部位が形成されるカバー掛止具。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のカバー掛止具であって、
    前記第1部材と前記挟持部とに、前記被せ部を折り返し状に被せられる前記カバー表皮と共に前記挟持部にU字の開口から差し込むことで互いに抜け止めされるよう掛かり合うロック爪がそれぞれ形成され、
    各前記ロック爪により、各前記押圧部位が形成されるカバー掛止具。
  6. 請求項5に記載のカバー掛止具であって、
    各前記ロック爪が、互いに抜け止め可能に掛かり合う返しの付いた形状とされるカバー掛止具。
  7. 請求項1から請求項3に記載のカバー掛止具であって、
    前記第1部材と前記第2部材とを互いに一体成形により相対移動可能なように繋ぐインテグラルヒンジを更に有するカバー掛止具。
  8. 面状のカバー表皮と、該カバー表皮に結合されてシートフレームに引掛けられるカバー掛止具と、を有するシートカバーであって、
    前記カバー掛止具が、
    前記カバー表皮を折り返し状に被せることが可能な被せ部を有する第1部材と、
    前記シートフレームに引掛け可能な引掛部、及び前記被せ部を折り返し状に被せられる前記カバー表皮と共に該カバー表皮の折り返し形状に沿ったU字の挟み込み形状で挟み込むことが可能な挟持部を有する第2部材と、を有し、
    前記第1部材と前記挟持部とに、前記カバー表皮が前記引掛部から引張られるテンションにより前記カバー表皮を互いの間で挟み込むように押圧し合う押圧部位がそれぞれ形成されるシートカバー。
JP2022074299A 2022-04-28 2022-04-28 カバー掛止具及びシートカバー Pending JP2023163401A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022074299A JP2023163401A (ja) 2022-04-28 2022-04-28 カバー掛止具及びシートカバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022074299A JP2023163401A (ja) 2022-04-28 2022-04-28 カバー掛止具及びシートカバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023163401A true JP2023163401A (ja) 2023-11-10

Family

ID=88651923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022074299A Pending JP2023163401A (ja) 2022-04-28 2022-04-28 カバー掛止具及びシートカバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023163401A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7568761B2 (en) Clip for hanging and fixing trim cover
US7134730B2 (en) Seat trim cover assembly aid
JP5684402B2 (ja) 表皮材止着用コード
JP5514901B2 (ja) シート止着具
US8814268B2 (en) Vehicle seat and clip
EP2060437B1 (en) Seat covering structures
KR101310178B1 (ko) 패스너
JP5740480B2 (ja) シート止着具
JP2004049371A (ja) シート構造
US20160325658A1 (en) ISOFIX Trim Retainer
US20190143862A1 (en) Hooking Structure for Seat
JP6636263B2 (ja) シート
US11731538B2 (en) Seat assembly and method of assembly
JP6900807B2 (ja) 内装品
US20220169197A1 (en) Vehicle Seat
JP4645348B2 (ja) 車両用シートの表皮カバー取付構造
JP2023163401A (ja) カバー掛止具及びシートカバー
CN112118759B (zh) 片材固接件
CN110103792B (zh) 用于车辆座椅的底座的装饰部件和用于制造装饰部件的方法
US8328259B2 (en) Structure for fixing end of trim cover
JP2018001988A (ja) 乗物用シート
JP3217134U (ja) シート止着具
JPH0752755Y2 (ja) 内装品の表皮端末固定構造
US11878613B2 (en) Retention clip for a seat assembly and method of assembly
JP2024013369A (ja) カバー固定具