JP2023162878A - 回転電機 - Google Patents

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Tomonori Sasaki
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Abstract

【課題】隣り合うティースの磁束の短絡を抑制しつつ、ロータのトルクリップルを抑制できる回転電機を提供すること。【解決手段】ロータとステータとの間の間隔が軸方向Aにおいて変化している回転電機であって、第1箇所に隣り合うスロットオープン54の幅W1は、第2箇所に隣り合うスロットオープン54の幅W2よりも小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機に関する。
回転電機は、回転軸と、ロータと、ステータと、を備えている。ロータは、回転軸と一体回転する。ステータは、ロータを囲んでいる。ステータは、ステータコアと、コイルと、を有している。ステータコアは、筒状のヨークと、ヨークからロータに向けて延びる複数のティースと、を有している。コイルは、ティースに巻回されている。ステータコアには、コイルが収容されるスロットをロータに向けて開口させるスロットオープンが形成されている。スロットオープンは、隣り合うティースの間に形成されている。
特許文献1に記載の回転電機において、ロータの外周とステータの内面との間のエアギャップは、ロータの高速回転時に生じるロータの振幅に起因したロータとステータとの接触、干渉を回避するように設定されている。
特開2002-272073号公報
ところで、特許文献1では、エアギャップが最も小さい箇所では磁束密度が最も大きくなる。これにより、エアギャップが最も小さい箇所の近傍に位置するティースにおいて、隣り合うティース同士で磁束の短絡が最も生じやすいと言える。ステータコアの周方向においてスロットオープンの寸法を幅とする。スロットオープンの幅は、エアギャップが最も小さい箇所の近傍において、隣り合うティース同士で磁束の短絡が生じないような大きさに設定する必要がある。
一方で、特許文献1では、エアギャップが最も大きい箇所では磁束密度が最も小さくなる。これにより、エアギャップが最も大きい箇所の近傍に位置するティースにおいて、隣り合うティース同士で磁束の短絡が最も生じ難いと言える。
スロットオープンの幅が上述したような大きさに設定されるため、磁束の短絡が生じ難い箇所の近傍において、スロットオープンの幅が必要以上に大きくなる。その結果、ロータのトルクリップルが大きくなる虞がある。
上記課題を解決する回転電機は、回転軸と、前記回転軸と一体回転するロータと、前記ロータを囲むステータと、を備え、前記ステータは、筒状のヨーク、及び前記ヨークから前記ロータに向けて延びる複数のティースを有するステータコアと、前記ティースに巻回されるコイルと、を有しており、前記ステータコアには、前記コイルが収容されるスロットを前記ロータに向けて開口させるスロットオープンが形成されており、前記ロータと前記ステータとの間のエアギャップが前記ステータコアの軸方向において変化している回転電機であって、前記ステータコアの周方向において前記スロットオープンの寸法を幅とし、前記エアギャップのうち前記軸方向の任意の箇所を第1箇所とするとともに、前記エアギャップのうち前記第1箇所よりも小さい箇所を第2箇所とすると、前記第1箇所に隣り合う前記スロットオープンの前記幅は、前記第2箇所に隣り合う前記スロットオープンの前記幅よりも小さい。
上記構成によれば、第1箇所は、ロータとステータコアとの間の磁束密度が比較的に大きい箇所である。第2箇所は、ロータとステータコアとの間の磁束密度が比較的に小さい箇所である。第1箇所に隣り合うスロットオープンの幅は、第2箇所に隣り合うスロットオープンの幅よりも小さい。このため、第2箇所に隣り合うスロットオープンを形成するティース間の磁束の短絡が抑制される。そして、第1箇所に隣り合うスロットオープンを形成するティース同士を近づけた状態にできるため、ロータのトルクリップルも抑制される。したがって、隣り合うティースの磁束の短絡を抑制しつつ、ロータのトルクリップルを抑制できる。
上記の回転電機において、前記ステータコアは、複数の電磁鋼板が積層されることにより形成されており、前記エアギャップは、前記軸方向において段階的に変化しており、前記第1箇所に隣り合う前記スロットオープンの前記幅は、前記軸方向において一定であり、前記第2箇所に隣り合う前記スロットオープンの前記幅は、前記軸方向において一定であるとよい。
上記構成によれば、スロットオープンの幅が段階的に変化するようにステータコアが形成される。スロットオープンの幅が連続的に変化するステータコアを形成する場合と比較して、積層される電磁鋼板の種類を極力少なくできる。
この発明によれば、隣り合うティースの磁束の短絡を抑制しつつ、ロータのトルクリップルを抑制できる。
回転電機の第1実施形態を示す概略図である。 第1実施形態におけるステータコアの一部を切断した斜視図である。 回転電機の第2実施形態を示す概略図である。 第2実施形態におけるステータコアの一部を切断した斜視図である。 回転電機の第3実施形態を示す概略図である。 第3実施形態におけるステータコアの一部を切断した斜視図である。 回転電機の第4実施形態を示す概略図である。 第4実施形態におけるステータコアの一部を切断した斜視図である。
以下、回転電機を具体化した第1実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
[第1実施形態]
<回転電機>
図1に示すように、回転電機10は、回転軸20と、ロータ30と、ステータ40と、を備えている。本実施形態の回転電機10は、例えば、永久磁石同期電動機である。回転軸20は、図示しない軸受を介して図示しないハウジングに回転可能に支持されている。ロータ30は、回転軸20と一体回転する。ロータ30は、円筒状である。ロータ30は、円筒面となる外面30aを有している。ロータ30は、例えば、図示しない永久磁石を有している。なお、回転電機10は、SRモータであってもよい。この場合、ロータ30は、永久磁石を省略してもよい。
<ステータ>
ステータ40は、ステータコア50と、コイル60と、を有している。ステータコア50は、ロータ30を囲んでいる。すなわち、ステータ40は、ロータ30を囲んでいる。ステータコア50の軸線mが延びる方向を軸方向Aとする。ステータコア50の軸線mに直交する方向を径方向Bとする。ステータコア50の軸線mを中心として描く円が延びる方向を周方向Cとする。ステータコア50は、複数の電磁鋼板70が積層されることにより形成されている。全ての電磁鋼板70が積層される方向は、軸方向Aと一致する。
図1及び図2に示すように、ステータコア50は、筒状のヨーク51及び複数のティース52を有している。全てのティース52は、ヨーク51から径方向Bの内側に向けて突出している。全てのティース52は、ヨーク51からロータ30に向けて延びている。ティース52には、コイル60が巻回されている。
図2に示すように、全てのティース52は、周方向Cにおいて所定の間隔をおいて配置されている。ステータコア50には、周方向Cにおいて隣り合うティース52の間にスロット53が形成されている。スロット53には、図示しないコイル60が収容される。ステータコア50には、スロット53をロータ30に向けて開口させるスロットオープン54が形成されている。スロットオープン54は、隣り合うティース52の間に形成されている。なお、図2には、説明の便宜上、コイル60を図示していない。
図1に示すように、ティース52は、2つの第1対向面52aと、1つの第2対向面52bと、を有している。第1対向面52a及び第2対向面52bは、ロータ30の外面30aに径方向Bで対向している。第1対向面52a及び第2対向面52bは、軸方向Aに延びている。2つの第1対向面52aは、軸方向Aにおいて第2対向面52bを挟み込む位置に配置されている。
第1対向面52aとロータ30の外面30aとの径方向Bへの間隔L1は、第2対向面52bとロータ30の外面30aとの径方向Bへの間隔L2よりも大きい。間隔L1は、軸方向Aにおいて一定である。間隔L2は、軸方向Aにおいて一定である。第2対向面52bは、第1対向面52aよりもロータ30の外面30aに近い。ロータ30とステータ40との間のエアギャップSは、軸方向Aにおいて段階的に変化している。回転電機10において、エアギャップSの存在する箇所のうち、軸方向Aの任意の箇所を第1箇所P1とする。第1箇所P1は、エアギャップSのうち第1対向面52aとロータ30の外面30aとが対向する箇所である。また、エアギャップSの存在する箇所のうち、第1箇所P1よりも小さい箇所を第2箇所P2とする。第2箇所P2は、エアギャップSのうち第2対向面52bとロータ30の外面30aとが対向する箇所である。第1箇所P1は、エアギャップSが比較的に大きい箇所である。第2箇所P2は、エアギャップSが比較的に小さい箇所である。第1箇所P1は、ロータ30とステータコア50との間の磁束密度が比較的に小さい箇所である。第2箇所P2は、ロータ30とステータコア50との間の磁束密度が比較的に大きい箇所である。
エアギャップSが軸方向Aに一定の間隔L1である場合と比較すると、回転電機10が駆動しているとき、エアギャップSにおいてロータ30の外面30aとステータコア50の第2対向面52bとの間に流れる空気の流速が速くなる。このため、エアギャップSにおいて淀む空気を減らすことができる。よって、ロータ30と空気との摩擦により生じるロータ30の風損を低減できる。さらに、エアギャップSが軸方向Aに一定の間隔L1である場合と比較して、ステータコア50の第2対向面52bとロータ30の外面30aとの間に新しい空気が流れやすくなる。このため、ロータ30及びステータコア50の冷却性が向上する。
本実施形態において、エアギャップSが軸方向Aにおいて変化している目的は、ロータ30の風損を低減すること、及びロータ30及びステータコア50の冷却性を向上させることである。
図2に示すように、ティース52は、鍔部55と、突出部56と、を有している。鍔部55は、ティース52におけるヨーク51とは反対側に位置している。鍔部55には、第1対向面52aが形成されている。鍔部55は、ティース52におけるヨーク51とは反対側において周方向Cの両側に延びている。突出部56は、ティース52における鍔部55よりも径方向Bの内側に突出している部分である。突出部56には、第2対向面52bが形成されている。鍔部55の周方向Cの寸法は、突出部56の周方向Cの寸法よりも大きい。第1対向面52aの周方向Cの寸法は、第2対向面52bの周方向Cの寸法よりも大きい。鍔部55は、突出部56を基準として突出部56よりも周方向Cの両側に突出している。
<電磁鋼板>
図2に示すように、ステータコア50は、電磁鋼板70としての複数の第1電磁鋼板80と、電磁鋼板70としての複数の第2電磁鋼板90と、を有している。
第1電磁鋼板80は、円板状の第1ヨーク構成部81と、複数の第1ティース構成部82と、を有している。第1ティース構成部82は、第1ヨーク構成部81から径方向Bの内側に向けて突出している。第1ティース構成部82は、第1ヨーク構成部81からロータ30に向けて延びている。全ての第1ティース構成部82は、周方向Cにおいて所定の間隔をおいて配置されている。
第1ティース構成部82は、第1板部82aと、第1板部82aの先端に位置する鍔構成部82bと、を有している。第1板部82aは、第1ヨーク構成部81から径方向Bの内側に延びている。鍔構成部82bは、第1板部82aよりも周方向Cの両側に突出した部分を有している。鍔構成部82bの第1板部82aよりも周方向Cにおいて突出した部分の突出量は、隣り合う第1ティース構成部82の鍔構成部82b同士が接触しない程度に設定されている。鍔構成部82bは、円弧面82cを有している。円弧面82cは、鍔構成部82bのうち第1ヨーク構成部81とは反対側に位置する面である。
第2電磁鋼板90は、円板状の第2ヨーク構成部91と、複数の第2ティース構成部92と、を有している。第2ヨーク構成部91の形状及び寸法は、第1ヨーク構成部81の形状及び寸法と同じである。第2ティース構成部92は、第2ヨーク構成部91から径方向Bの内側に向けて突出している。全ての第2ティース構成部92は、周方向Cにおいて所定の間隔をおいて配置されている。全ての第2ティース構成部92は、周方向Cにおいて全ての第1ティース構成部82と同じ間隔で配置されている。
第2ティース構成部92の周方向Cの寸法は、第1板部82aの周方向Cの寸法と同じ大きさである。第2ティース構成部92の第2ヨーク構成部91からの突出長さは、第1板部82aの第1ヨーク構成部81からの突出長さよりも大きい。第2ティース構成部92における径方向Bの内側の端面92aは、周方向Cに延びる円弧状である。端面92aは、軸方向Aに延びている。
ヨーク51は、全ての第1ヨーク構成部81及び全ての第2ヨーク構成部91が積層されることにより形成されている。ティース52は、全ての第1ティース構成部82と第2ティース構成部92とが積層されることにより形成されている。鍔部55は、第1ティース構成部82の鍔構成部82bが積層されることにより形成されている。第1対向面52aは、第1電磁鋼板80の円弧面82cが積層されることにより形成されている。
突出部56は、第2ティース構成部92が積層されることにより形成されている。第2対向面52bは、第2電磁鋼板90の端面92aが積層されることにより形成されている。第2対向面52bは、第1対向面52aよりも径方向Bの内側に位置している。
<スロットオープン>
スロットオープン54は、隣り合うティース52において、周方向Cで対向する鍔部55の間の空間、及び周方向Cで対向する突出部56の間の空間により形成される。
図1及び図2に示すように、周方向Cにおいてスロットオープン54の寸法を幅とする。第1箇所P1に隣り合うスロットオープン54の幅W1は、第2箇所P2に隣り合うスロットオープン54の幅W2よりも小さい。幅W1,W2は、軸方向Aにおいて一定である。このため、スロットオープン54の幅は、軸方向Aにおいてステータコア50の第1端50aから第2端50bに向かうにつれて段階的に変化している。
[本実施形態の作用]
本実施形態の作用を説明する。
回転電機10において、ステータ40のコイル60に通電されると、ステータ40には回転磁界が発生する。ロータ30とステータ40との間で磁束が通過する。これにより、ロータ30が回転するため、回転軸20が回転する。
回転電機10が駆動しているとき、第2箇所P2における磁束密度は、第1箇所P1における磁束密度よりも大きくなる。第1箇所P1に隣り合うスロットオープン54の幅W1が、第2箇所P2に隣り合うスロットオープン54の幅W2よりも小さい。このため、ロータ30とステータ40との間の磁束密度が比較的に大きい第2箇所P2に隣り合うスロットオープン54を形成するティース52間の磁束の短絡が抑制される。そして、ロータ30とステータコア50との磁束密度が比較的に小さい第1箇所P1に隣り合うスロットオープン54を形成するティース52同士を近づけた状態にできるため、ロータ30のトルクリップルが抑制される。
[本実施形態の効果]
本実施形態の効果を説明する。
(1-1)第1箇所P1に隣り合うスロットオープン54の幅W1は、第2箇所P2に隣り合うスロットオープン54の幅W2よりも小さい。このため、第2箇所P2に隣り合うスロットオープン54を形成するティース52間の磁束の短絡が抑制され、且つ第1箇所P1に隣り合うスロットオープン54を形成するティース52同士を近づけた状態にできる。したがって、隣り合うティース52の磁束の短絡を抑制しつつ、ロータ30のトルクリップルを抑制できる。
(1-2)スロットオープン54の幅が段階的に変化するようにステータコア50が形成される。本実施形態で使用される電磁鋼板70の種類は2種類である。このため、スロットオープン54の幅が連続的に変化するステータコア50を形成する場合と比較して、積層される電磁鋼板70の種類を極力少なくできる。
[第2実施形態]
以下、回転電機を具体化した第2実施形態を図3及び図4にしたがって説明する。本実施形態と第1実施形態との主な相違点は、第1対向面52aと第2対向面52bとの位置が入れ替わった点である。以下、第1実施形態との主な相違点について説明する。なお、説明の便宜上、第1実施形態と同じ構成については同一の符号を付し、詳細な説明を割愛する。
<ステータコア>
図3に示すように、ティース52は、1つの第1対向面52aと、2つの第2対向面52bと、を有している。2つの第2対向面52bは、軸方向Aにおいて第1対向面52aを挟み込む位置に配置されている。ロータ30とステータ40との間のエアギャップSは、軸方向Aにおいて段階的に変化している。
回転電機10が駆動しているとき、ロータ30とステータ40との間の磁束が、例えば、回転軸20を支持する図示しない軸受に引き込まれる場合がある。すなわち、ロータ30とステータ40との間から磁束洩れが発生する虞がある。磁束洩れが発生すると、ロータ30が発生させるトルクが低下する虞がある。そこで、本実施形態では、第2対向面52bは、第1対向面52aよりもロータ30に近い。よって、磁束洩れが抑制される。
また、回転電機10が駆動しているとき、ロータ30及びステータ40は、発熱する。このとき、ロータ30とステータ40との間における軸方向Aの中央に熱が滞留しやすくなる。その点、ロータ30とステータ40との間における軸方向Aの中央において、第1対向面52aは、第2対向面52bよりもロータ30の外面30aから離れている。よって、ロータ30とステータ40との間における軸方向Aの中央に熱が滞留することが抑制される。本実施形態において、エアギャップSが軸方向Aにおいて変化している目的は、ロータ30及びステータ40の磁束洩れを抑制すること、及び、ロータ30とステータ40との間における軸方向Aの中央に熱が滞留することを抑制することである。
<スロットオープン>
図3及び図4に示すように、第1箇所P1に隣り合うスロットオープン54の幅W1は、第2箇所P2に隣り合うスロットオープン54の幅W2よりも小さい。幅W1,W2は、軸方向Aにおいて一定である。このため、スロットオープン54の幅は、軸方向Aにおいてステータコア50の第1端50aから第2端50bに向かうにつれて段階的に変化している。
[本実施形態の作用及び効果]
本実施形態では、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
[第3実施形態]
以下、回転電機を具体化した第3実施形態を図5及び図6にしたがって説明する。本実施形態と第1実施形態との主な相違点は、ステータコア50の構成が異なる点である。以下、第1実施形態との主な相違点について説明する。なお、説明の便宜上、第1実施形態と同じ構成については同一の符号を付し、詳細な説明を割愛する。
<ステータコア>
図5及び図6に示すように、ステータコア50は、電磁鋼板100を積層して形成されている。電磁鋼板100は、円板状のヨーク構成部101と、複数のティース構成部102と、を有している。ティース構成部102は、ヨーク構成部101から径方向Bの内側に向けて突出している。ティース構成部102は、ヨーク構成部101からロータ30に向けて延びている。
図6に示すように、全てのティース構成部102は、周方向Cにおいて所定の間隔をおいて配置されている。ティース構成部102は、板部102aと、板部102aの先端に位置する鍔構成部102bと、を有している。板部102aは、ヨーク構成部101から径方向Bの内側に延びている。鍔構成部102bは、板部102aよりも周方向Cの両側に突出した部分を有している。鍔構成部102bの板部102aよりも周方向Cにおいて突出した部分の突出量は、隣り合うティース構成部102の鍔構成部102b同士が接触しない程度に設定されている。
ティース構成部102における板部102aのヨーク構成部101からの突出量は、ステータコア50の第1端50aから第2端50bに向かうにつれて大きくなる。鍔構成部102bは、円弧面102cを有している。円弧面102cは、鍔構成部102bのうちヨーク構成部101とは反対側に位置する面である。全ての電磁鋼板100の円弧面102cは、軸方向Aに対して傾斜している。ティース52には、全ての電磁鋼板100の円弧面102cが滑らかに連続することにより軸方向Aに対して傾斜する傾斜面102dが形成されている。傾斜面102dは、ロータ30に対向している。このため、図5に示すように、ロータ30とステータ40との間のエアギャップSは、軸方向Aにおいて連続的に変化している。
図6に示すように、ティース構成部102における鍔構成部102bの板部102aよりも突出した部分の突出量は、ステータコア50の第1端50aから第2端50bに向かうにつれて小さくなる。鍔部55の周方向Cの寸法は、ステータコア50の第1端50aから第2端50bに向かうにつれて徐々に小さくなっている。鍔部55は、傾斜面102dと同様に軸方向Aに対して傾斜している。
ヨーク51は、全てのヨーク構成部101が積層されることにより形成されている。ティース52は、全てのティース構成部102が積層されることにより形成されている。鍔部55は、ティース構成部102の鍔構成部102bが積層されることにより形成されている。
<スロットオープン>
スロットオープン54は、周方向Cで隣り合う鍔部55の間の空間により形成されている。スロットオープン54の幅W3は、ステータコア50の第1端50aから第2端50bに向かうにつれて徐々に大きくなる。すなわち、スロットオープン54の周方向Cの幅W3は、軸方向Aにおいて連続的に変化している。
図5及び図6に示すように、回転電機10において、エアギャップSが存在する箇所のうち、軸方向Aの任意の箇所を第1箇所P1とする。また、エアギャップSの存在する箇所のうち、第1箇所P1よりも小さい箇所を第2箇所P2とする。第1箇所P1に隣り合うスロットオープン54の幅W3aは、第2箇所P2に隣り合うスロットオープン54の幅W3bよりも小さい。
[本実施形態の作用及び効果]
本実施形態の作用及び効果を説明する。
(3-1)第1箇所P1に隣り合うスロットオープン54の幅W3aは、第2箇所P2に隣り合うスロットオープン54の幅W3bよりも小さい。このため、第2箇所P2に隣り合うスロットオープン54を形成するティース52間の磁束の短絡が抑制され、且つ第1箇所P1に隣り合うスロットオープン54を形成するティース52同士を近づけた状態にできる。したがって、隣り合うティース52の磁束の短絡を抑制しつつ、ロータ30のトルクリップルを抑制できる。
[第4実施形態]
以下、回転電機を具体化した第4実施形態を図7及び図8にしたがって説明する。本実施形態と第1実施形態との主な相違点は、ロータ30及びステータコア50の構成が異なる点である。以下、第1実施形態との主な相違点について説明する。なお、説明の便宜上、第1実施形態と同じ構成については同一の符号を付し、詳細な説明を割愛する。
<ステータコア>
図7に示すように、ロータ30の外面30aは、ロータ30の軸方向Aの中央で最もステータコア50に近づくように湾曲している。
図7及び図8に示すように、本実施形態のステータコア50は、第1電磁鋼板80を積層することにより形成されている。ステータコア50のティース52の第1対向面52aは、ティース52の軸方向Aの全長に設けられている。このため、ロータ30とステータコア50との間のエアギャップSは、軸方向Aにおいて連続的に変化している。
図8に示すように、複数の第1電磁鋼板80において、鍔構成部82bの第1板部82aよりも周方向Cに突出した部分の突出量は、ステータコア50の第1端50aからステータコア50の軸方向Aの中央に向かうにつれて徐々に小さくなる。複数の第1電磁鋼板80において、鍔構成部82bの第1板部82aよりも周方向Cに突出した部分の突出量は、ステータコア50の第2端50bからステータコア50の軸方向Aの中央に向かうにつれて徐々に小さくなる。
鍔部55は、ステータコア50の第1端50aから第2端50bに向かうにつれて、又は第2端50bから第1端50aに向かうにつれて、周方向Cの寸法が徐々に小さくなるように形成されている。鍔部55のうち最も周方向Cの寸法が小さくなる位置は、ステータコア50の軸方向Aの中央である。このため、ティース52に形成される第1対向面52aの周方向Cの寸法は、ステータコア50の第1端50a及び第2端50bの位置で最も大きく、且つステータコア50の軸方向Aの中央で最も小さくなる。
<スロットオープン>
スロットオープン54は、周方向Cで隣り合う鍔部55の間の空間により形成されている。スロットオープン54の周方向Cの幅W4は、ステータコア50の第1端50aからステータコア50の軸方向Aの中央に向かうにつれて徐々に大きくなる。スロットオープン54の周方向Cの幅W4は、ステータコア50の第2端50bからステータコア50の軸方向Aの中央に向かうにつれて徐々に大きくなる。スロットオープン54の周方向Cの幅W4は、ステータコア50の軸方向Aの中央で最大となる。スロットオープン54の周方向Cの幅W3は、軸方向Aにおいて連続的に変化している。
図7及び図8に示すように、回転電機10において、エアギャップSが存在する箇所のうち、軸方向Aの任意の箇所を第1箇所P1とする。また、エアギャップSの存在する箇所のうち、第1箇所P1よりも小さい箇所を第2箇所P2とする。第1箇所P1に隣り合うスロットオープン54の幅W4aは、第2箇所P2に隣り合うスロットオープン54の幅W4bよりも小さい。
[本実施形態の作用及び効果]
本実施形態の作用及び効果を説明する。
(4-1)第1箇所P1に隣り合うスロットオープン54の幅W4aは、第2箇所P2に隣り合うスロットオープン54の幅W4bよりも小さい。このため、第2箇所P2に隣り合うスロットオープン54を形成するティース52間の磁束の短絡が抑制され、且つ第1箇所P1に隣り合うスロットオープン54を形成するティース52同士を近づけた状態にできる。したがって、隣り合うティース52の磁束の短絡を抑制しつつ、ロータ30のトルクリップルを抑制できる。
[変更例]
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 第1及び第2実施形態において、鍔部55は省略してもよい。このように変更する場合、例えば、第1ティース構成部82の第1板部82aの周方向Cの寸法を、第2ティース構成部92の周方向Cの寸法よりも大きくするとよい。この場合、スロットオープン54は、周方向Cで隣り合う第1板部82aの積層部の間の空間、及び周方向Cで隣り合う突出部56の間の空間により形成される。
○ 第1及び第2実施形態において、第2電磁鋼板90にも鍔構成部を追加してもよい。そして、第2電磁鋼板90に追加した鍔構成部を第1電磁鋼板80の鍔構成部82bに積層してもよい。このように変更する場合、第2電磁鋼板90の鍔構成部の周方向Cへの突出量は、第1電磁鋼板80の鍔構成部82bの周方向Cへの突出量よりも小さくする。
○ 第1及び第2実施形態において、スロットオープン54の幅は、軸方向Aにおいてステータコア50の第1端50aから第2端50bに向かうにつれて連続的に変化させてもよい。この場合、鍔部55の周方向Cの寸法、及び突出部56の周方向Cの寸法を適宜変更する。
本変更例を上述した鍔部55を省略する変更例に適用する場合、第1板部82aの積層部の周方向Cの寸法、及び突出部56の周方向Cの寸法を適宜変更する。また、本変更例を上述した第2電磁鋼板90に鍔構成部を追加する変更例に適用する場合、鍔部55の周方向Cの寸法、及び第2電磁鋼板90に追加した鍔構成部の積層部の周方向Cの寸法を適宜変更する。
○ 第3実施形態において、ティース構成部102における板部102aのヨーク構成部101からの突出量は、ステータコア50の第1端50aから第2端50bに向かうにつれて小さくなるように変更してもよい。
○ 第3実施形態において、ステータコア50の第2端50bを形成する電磁鋼板100を第2電磁鋼板90にしてもよい。つまり、ティース52に対して鍔部55が軸方向Aの全長に形成されていなくてもよい。なお、ティース構成部102における板部102aのヨーク構成部101からの突出量を、ステータコア50の第1端50aから第2端50bに向かうにつれて小さくなるように変更する場合、ステータコア50の第1端50aを形成する電磁鋼板100を第2電磁鋼板90にしてもよい。
○ 第3実施形態において、円弧面102cは、軸方向Aに対して傾斜していなくてもよい。円弧面102cは、軸方向Aに延びていてもよい。すなわち、ティース52のうちロータ30に対向する部分を段差状としてもよい。
○ 第4実施形態において、鍔部55は、省略してもよい。例えば、第1ティース構成部82の第1板部82aの周方向Cの寸法を適宜変更することにより、スロットオープン54の幅が軸方向Aにおいて連続的に変化するようにする。この場合、スロットオープン54は、周方向Cで隣り合う第1板部82aの積層部の間の空間により形成される。第3実施形態において、鍔部55は、省略してもよい。例えば、ティース構成部102の板部102aの周方向Cの寸法を適宜変更することにより、スロットオープン54の幅が軸方向Aにおいて連続的に変化するようにする。この場合、スロットオープン54は、周方向Cで隣り合う板部102aの積層部の間の空間により形成される。
○ 第3及び第4実施形態において、スロットオープン54の幅は、軸方向Aにおいて連続的に変化していなくてもよい。例えば、スロットオープン54の幅は、軸方向Aにおいて段階的に変化してもよい。この場合、鍔部55の周方向Cの寸法を適宜変更する。なお、本変更例を上述した第4実施形態の変更例における鍔部55を省略する形態に適用する場合、第1板部82aの積層部の周方向Cの寸法を適宜変更する。本変更例を上述した第3実施形態の変更例における鍔部55を省略する形態に適用する場合、板部102aの積層部の周方向Cの寸法を適宜変更する。
10…回転電機、20…回転軸、30…ロータ、40…ステータ、50…ステータコア、51…ヨーク、52…ティース、53…スロット、54…スロットオープン、60…コイル、70,100…電磁鋼板、A…軸方向、C…周方向、S…エアギャップ、P1…第1箇所、P2…第2箇所、W1,W3a,W4a…第1箇所に隣り合うスロットオープンの幅、W2,W3b,W4b…第2箇所に隣り合うスロットオープンの幅。

Claims (2)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸と一体回転するロータと、
    前記ロータを囲むステータと、を備え、
    前記ステータは、筒状のヨーク、及び前記ヨークから前記ロータに向けて延びる複数のティースを有するステータコアと、
    前記ティースに巻回されるコイルと、を有しており、
    前記ステータコアには、前記コイルが収容されるスロットを前記ロータに向けて開口させるとともに隣り合う前記ティースの間に形成されるスロットオープンが形成されており、
    前記ロータと前記ステータとの間のエアギャップが前記ステータコアの軸方向において変化している回転電機であって、
    前記ステータコアの周方向において前記スロットオープンの寸法を幅とし、前記エアギャップのうち前記軸方向の任意の箇所を第1箇所とするとともに、前記エアギャップのうち前記第1箇所よりも小さい箇所を第2箇所とすると、
    前記第1箇所に隣り合う前記スロットオープンの前記幅は、前記第2箇所に隣り合う前記スロットオープンの前記幅よりも小さいことを特徴とする回転電機。
  2. 前記ステータコアは、複数の電磁鋼板が積層されることにより形成されており、
    前記エアギャップは、前記軸方向において段階的に変化しており、
    前記第1箇所に隣り合う前記スロットオープンの前記幅は、前記軸方向において一定であり、
    前記第2箇所に隣り合う前記スロットオープンの前記幅は、前記軸方向において一定である、請求項1に記載の回転電機。
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