JP2023162860A - 噴霧装置 - Google Patents

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Shinya Kurimoto
明仁 池田
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Abstract

【課題】噴霧装置の拡散性を向上させる技術を提供する。【解決手段】噴霧装置1は、貯留部30と、霧化部20と、を備える。貯留部は、液体を貯留する貯留空間301を少なくとも有する。霧化部は、貯留空間に貯留される液体を霧状にして噴射するように構成される。貯留部は、貯留空間に貯留される液体の貯留量に基づいて、貯留空間の液面が霧化部に液体が供給される液面に保たれるよう、貯留空間の容積を変化させる。【選択図】図5

Description

本開示は、噴霧装置に関する。
従来、メッシュ式超音波振動子を有する霧化部によって、霧状の液体を放出する噴霧装置が知られている。例えば、下記特許文献1には、霧化部を含む第1液体貯蔵部と、その上部に設けられ第1液体貯蔵部よりも液体貯蔵容積の大きい第2液体貯蔵部とを備える噴霧装置が開示されている。
特開2018-48788号公報
特許文献1に記載の噴霧装置では、第2液体貯蔵部が第1液体貯蔵部よりも上部に配置されるため霧化部を相対的に低く配置せざるを得なかった。この為、噴霧装置による霧状の液体の拡散性が低下するという問題があった。低い位置には障害物となる物体が存在し易いため、霧化部によって放出される霧状の液体が障害物にあたり十分拡散されないおそれが大きいからである。
拡散性を向上させるために、霧化部を噴霧装置の上部側に配置することが考えられる。しかしながら、上部側に霧化部を配置するためには重力に逆らって下方から上方に液体を供給する必要があるため、噴霧装置の拡散性を向上させることは容易ではなかった。
本開示の1つの局面は、噴霧装置の拡散性を向上させる技術を提供する。
本開示の1つの局面は、噴霧装置(1)であって、貯留部(30)と、霧化部(20)と、を備える。貯留部は、液体を貯留する貯留空間(301)を少なくとも有する。霧化部は、貯留空間に貯留される液体を霧状にして噴射するように構成される。貯留部は、貯留空間に貯留される液体の貯留量に基づいて、貯留空間の液面が霧化部に液体が供給される液面に保たれるよう、貯留空間の容積を変化させる。
このような構成によれば、例えば、貯留部において貯留空間の容積を増加させれば貯留空間における液面は相対的に下がり、貯留空間の容積を減少させれば液面は相対的に上がる。つまり、貯留空間に貯留される液体の貯留量に基づいて、貯留空間の液面が霧化部に液体が供給される液面に保たれるよう、貯留空間の容積を変化させることによって、液体を下方から上方に供給することができる。液体を下方から上方に供給できることで噴霧装置の上部に霧化部を設けることが可能となり、結果として噴霧装置の拡散性を向上させることができる。
噴霧装置の正面図である。 図1のII-II線における断面図である。 メッシュ式超音波振動子の原理を示す説明図である。 袋部の容積が変化する様子を説明する説明図である。 第1実施形態の噴霧装置の作動を説明するための断面図である。 第2実施形態の噴霧装置の構成を説明するための断面図である。 板部を説明する説明図である。 第2実施形態の噴霧装置の作動を説明するための断面図である。 第3実施形態の噴霧装置の構成を説明するための断面図である。 弾性袋部を説明する説明図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。以下でいう「垂直」とは、厳密な意味での垂直に限るものではなく、同様の効果を奏するのであれば厳密に垂直でなくてもよい。「水平」についても同様である。以下では、重力方向を下、反重力方向を上という。なお、図面は説明を分かり易くするためのものであり、図示された各構成は必ずしも正確な縮尺で表されているわけではない。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
<全体構成>
図1及び図2に示す噴霧装置1は、水などの液体を霧化して霧化部20から噴射する装置である。噴霧装置1は、霧化部20と、貯留部30と、送風ファン60と、制御部70と、を備える。噴霧装置1は、更にケース11を備える。本実施形態では、貯留部30、ケース11は、略円筒状である。
ケース11は、貯留部30、送風ファン60、制御部70を保持する。ケース11は、下方において送風ファン60を保持し、送風ファン60の上方に貯留部30を保持する。霧化部20は貯留部30に設けられる。ケース11は、ケース11の外部と内部とを連通する送風口12と吸気口13を有する。ケース11は、外径が縮小する縮小部14を下部に有する。
霧化部20は液体を霧化して噴射する部分である。霧化部20は、貯留部30の上部に設けられる。上部とは、中央又は中央よりも上の部分をいう。本実施形態では、霧化部20は、貯留部30の最上部に設けられる。なお、霧化部20は、本実施形態では貯留部30に着脱不能に設けられるが、貯留部30に着脱可能に設けられてもよい。
貯留部30は、霧化部20に供給する液体を、少なくとも予め定められた容量(以下、最大容量ともいう)貯留可能な部分である。
送風ファン60は、吸気口13から吸気して気流を生成し、送風口12から気流を出力し、霧化部20によって生成された霧状の液体粒子を、生成した気流に乗せてより遠方へ拡散させる。
制御部70は、霧化部20と、送風ファン60とを制御する部分であり、制御のための電子回路等が設けられた図示しない基板を含む。制御部70は、噴霧装置1が備える図示しないスイッチがオンされると噴霧装置1の作動を開始(すなわち、霧化部20及び送風ファン60の作動を開始)し、スイッチがオフされると噴霧装置1の作動(すなわち、霧化部20及び送風ファン60の作動)を停止させる制御を行う。
<霧化部>
霧化部20は、メッシュ式超音波振動子21とメッシュ式超音波振動子21を保持する振動子保持部22とを有する。メッシュ式超音波振動子21は、略円盤状である。図3に示すように、メッシュ式超音波振動子21は、多数の微細な貫通孔213を有するメッシュ部材211と、メッシュ部材211に対して振動を与える圧電素子212とを備える。
なお、本実施形態では、メッシュ部材211は略円盤状の形状を有し、圧電素子212は略円環状の形状を有する。ただし、メッシュ部材211及び圧電素子212は、任意の形状を有するものであってよい。
これにより、噴霧装置1の作動時において、霧化部20では、圧電素子212が振動することによってメッシュ部材211が振動し、メッシュ部材211の貫通孔213から液体が押し出されて、液体が霧状に噴射される。
メッシュ部材211が有する貫通孔213の径は、液体が微粒子で発散される程度の大きさでよく、例えば10μm以下である。これにより、液体が霧状になり易く、且つ、噴霧装置1の非作動時において、メッシュ部材211の貫通孔213からの液体の漏れが抑制される。
なお、図3では、圧電素子212がメッシュ部材211の外側、すなわち、霧状の液体微粒子が放出される側に設けられるように示されているが、圧電素子212の位置はこれに限定されるものではない。圧電素子212は、メッシュ部材211の内側(すなわち、液体が供給される側)に設けられてもよい。また、貫通孔213の径は、10μm以下に限定されるものではなく、貫通孔213の形状やピッチ等に応じて定められてよい。なお、貫通孔213の径は、10μm-数10μm程度であってもよい。
振動子保持部22は、メッシュ式超音波振動子21を、水平方向(すなわち、上下方向と垂直な方向)に液体が噴霧されるように保持する。つまり、振動子保持部22は、メッシュ部材211の中心線Cfが上下方向に垂直となるようにメッシュ式超音波振動子21を保持する。振動子保持部22にメッシュ部材211が保持された状態で中心線Cfが延びる方向を前後方向ともいう。これにより、霧状の液体は、前後方向のうちの前方(すなわち、メッシュ式超音波振動子21における前後方向のうち噴霧装置1から離れる方向)に放出される。
振動子保持部22は、一般に樹脂で形成される。振動子保持部22は、メッシュ部材211の後方(すなわち、メッシュ式超音波振動子21における前後方向のうち噴霧装置1に近づく方向)に、メッシュ部材211に設けられた貫通孔213と連通する流路220を有する。流路220から液体が貫通孔213に供給される。
<貯留部>
貯留部30は、壁部31と、底面部32と、天面部33と、袋部40とを備える。壁部31は、上下方向に延び、筒状の形状を有する。底面部32は、壁部31の下端において、壁部31と接続する板状の部材である。天面部33は、壁部31の上端において、壁部31と接続する板状の部材である。貯留部30は、壁部31、底面部32、及び天面部33で囲まれた内部空間300を有する。
なお、本実施形態では、天面部33は液体を注入するための注入開口330を有し、天面部33は注入開口330を塞ぐための蓋部34を更に備える。蓋部34は、注入開口330と接する凸部341を有し、凸部341と、注入開口部331との間に図示しないシールリング等のシール部材を介在させることによって、注入開口330を液密性高く塞ぐ。注入開口部331とは注入開口330を有する部分をいう。蓋部34は、壁部31と、底面部32と、天面部33と同様、一般に樹脂で形成される。
上述のように、貯留部30の上部(すなわち、本実施形態では最上部)に、換言すれば、壁部31の上部(すなわち、本実施形態では最上部)に、霧化部20が設けられている。流路220と内部空間300とは連通している。
袋部40は袋状の形状を有する。本実施形態では、図4に示すように、袋部40は、開口400を有する開口部41と、開口部41と接続する蛇腹状の筒体42と、筒体42と接続する平板状の底部43を有する。つまり、袋部40は、筒体42が伸ばされる(すなわち、蛇腹が伸ばされる)ことによって容積が増加し、筒体42が縮められる(すなわち、蛇腹が折り畳まれる)ことによって容積が減少する。袋部40の材料は、例えば、樹脂、繊維、紙等(すなわち、弾性部材でない材料)であり得る。
なお、袋部40の材料は、ゴム等の弾性部材であってもよい。また、袋部40は、蛇腹状の筒体42を有する形状に限定されるものではなく、蛇腹状の筒体42を備えない形状であってもよい。袋部40は、例えば一般的なビニル袋といった、所定の容積を有する任意の袋状の形状を有するものであってよい。
袋部40は、開口部41が壁部31の内周面310に沿って固定される。且つ、開口部41のうち少なくとも霧化部20と上下方向において対向する部分411は霧化部20に対して下側に固定される。霧化部20に対して下側とは、流路220の下側端221、又は下側端221よりも下側をいう。本実施形態では、図2に示すように、開口部41のうち全てが霧化部20に対して下側に固定される。
固定とは、例えば、接着剤による固定や、壁部31の内周面310に沿って設けられる溝に挟み込まれることによる固定等であり得る。開口部41は内周面310に液密性高く固定される。これにより、内部空間300は、袋部40によって上側の空間と下側の空間とに仕切られる。なお、図示しないが、袋部40は、開口部41のうち水平方向において霧化部20と対向する部分412が霧化部20に対して上側に固定されてもよい。
ここで、内部空間300において袋部40によって仕切られた空間のうち上側の空間を、貯留空間301という。一方、内部空間300において袋部40によって仕切られた空間のうち下側の空間を、非貯留空間302ともいう。注入開口330から注入された液体は貯留空間301内に、換言すれば袋部40内に、貯留される。
貯留部30は、上述の貯留空間301に貯留される液体の貯留量に基づいて、貯留空間301の液面が霧化部20に液体が供給される液面に保たれるよう、貯留空間301の容積を変化させる部分である。霧化部20に液体が供給される液面とは、霧化部20に液体が供給可能な液面をいう。霧化部20に液体が供給可能な液面は、例えば、流路220内に液体が供給される液面である。
具体的には、貯留部30は、貯留空間301に貯留される液体の重量に応じて弾性変形するばね50を備える。ばね50は、圧縮コイルばねであり、底面部32に固定された支え板35上に配置される。つまり、ばね50の下端は平板状の支え板35に連結される。ばね50の上端は、平板状の受け皿51に連結される。受け皿51には、開口部41が内周面310に固定される上述の袋部40の底部43が当接する。支え板35及び受け皿51は、一般に金属であるが、樹脂であってもよい。
なお、ばね50は、支え板35を介さず、底面部32上に直接配置(すなわち、固定)されてもよい。また、ばね50は、袋部40に当接する受け皿51に当接することで変位するが、受け皿51を備えず袋部40に直接当接することで変位してもよい。
図2は、貯留空間301に液体が貯留されていない状態を示す。ばね50は、液体が貯留されていない袋部40を、筒体42の蛇腹が縮められた状態で保持する。貯留空間301に液体が貯留されていない状態でのばね50の上端の位置を最上位位置Puともいう。
なお、図示しないが、ばね50は、液体が貯留されていない袋部40を蛇腹が縮められた状態で保持するよう、ストッパ等によって最上位位置Puに、その位置が制限されてもよい。
ここで、ばね50は、注入開口330から液体が注入されると、図5に示すように、貯留空間301内の液体の貯留量の増加に伴って、換言すれば貯留重量の増加に伴って、下側に変位する。これに伴い、袋部40は伸長され容積が拡大する。つまり、貯留空間301の容積が拡大する。一方、ばね50は、霧化部20が作動し液体が噴霧されると、貯留空間301内の液体の貯留量の減少に伴って、換言すれば貯留重量の減少に伴って、上側に変位する。これに伴い、袋部40は収縮され容積が縮小する。
ばね50は、貯留空間301(すなわち、袋部40)に貯留される液体の重量に基づく下向きの力と、貯留空間301(すなわち、袋部40)に貯留される液体の重量に基づいて圧縮されることにより生じる上向きの弾性力と、が平衡することによって、貯留空間301(すなわち、袋部40)に貯留される液体の液面を霧化部20に液体を供給可能な液面に保つばね定数を有する。貯留空間301(すなわち、袋部40)に貯留される液体の重量に基づいて圧縮されることにより生じる弾性力とは、換言すれば、袋部40を上向きに押し戻す弾性力である。
<噴霧装置の用途及び作動>
噴霧装置1は、水、薬液等といった液体を霧状にして噴射するために用いられる。噴霧装置1は、例えば、車両等といった移動体の車室内に備えられた図示しないカップホルダに配置され用いられる。縮小部14は、例えば、カップホルダに対応する大きさを有する。なお、噴霧装置1は、上述のカップホルダに配置されるものに限定されず、任意の場所に配置されたり、任意の場所で使用されたりするものであってよい。
噴霧装置1の作動を説明する。なお、以下の説明では、注入開口330から最大容量の液体が注入される例を説明する。
貯留空間301に液体が貯留されていない状態では、ばね50は、最上位位置Puに存在する。
貯留空間301に液体が供給され、貯留空間301内に貯留される液体の貯留量が増加すると、貯留空間301内の液体の貯留重量が増加するため、ばね50は最下位位置Pdに向かって移動する。最下位位置Pdとは、貯留空間301に供給される液体が最大容量になったときの、ばね50の上端の位置をいう。液体の貯留重量が増加するに伴い、袋部40が伸長し、これにより貯留空間301の容積が徐々に拡大する。
貯留空間301に供給される液体が最大容量になると、ばね50は最下位位置Pdに到達する。ばね50が最下位位置Pdに到達するときの液面Peは、霧化部20に液体を供給可能な液面を保っている。つまり、貯留空間301において液体の貯留量が0の状態から液体の供給を開始して液体の貯留量が最大容量となるまでの間、貯留空間301の液面が霧化部20に液体を供給可能な液面に保たれる。
噴霧装置1のスイッチがオンされると、霧化部20と送風ファン60とが作動し、液体が霧化部20に供給され、霧化部20から液体が矢印の方向に噴霧される。これにより、貯留空間301内の液体が徐々に減少する。
霧化部20から液体が噴霧され、貯留空間301内に貯留される液体の貯留量が減少すると、貯留重量が減少するため、ばね50は最上位位置Puに向かって移動する。このとき、袋部40が縮むことで、貯留空間301の容積が徐々に小さくなり、貯留空間301内の液面が徐々に上昇する。つまり、液体の貯留量が最大容量となってから、ばね50が最上位位置Puに到達するまでの間、貯留空間301の液面が霧化部20に液体を供給可能な液面に保たれる。これにより、霧化部20から液体が継続して噴霧される。
このようにして、噴霧装置1から霧状の液体が継続して噴霧される。上部に霧化部20を備える噴霧装置1によると、カップホルダ周辺に霧状の液体が直接かかることが抑制され、霧状の液体が相対的に遠方まで拡散される。
[1-2.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)噴霧装置1は貯留部30と霧化部20とを備える。貯留部30は貯留空間301を有する。貯留空間301は液体を貯留するための空間である。霧化部20は、貯留空間301内に貯留される液体をメッシュ式超音波振動子21によって霧状にして噴射する部分である。貯留部30は、貯留空間301に貯留される液体の貯留量に基づいて、貯留空間301の液面が霧化部20に液体が供給される液面に保たれるよう、貯留空間301の容積を変化させる。
貯留部30において、貯留空間301の容積を増加させれば貯留空間301において相対的に液面は下がり、貯留空間301の容積を減少させれば貯留空間301において相対的に液面は上がる。このため、例えば、噴霧装置1の非作動時には、噴霧するための液体が外部から供給されると、貯留空間301の容積を増加させることで、上部に設けられた霧化部20に液体を供給可能な液面を保ちつつ、噴霧するための液体を貯留することができる。また、噴霧装置1の作動中には、液体が噴霧されることによって減少する貯留量に応じて貯留空間301の容積を減少させることで、上部に設けられた霧化部20に液体を供給可能な液面を保ちつつ、液体を噴霧することができる。
このように噴霧装置1は、貯留部30における液体の貯留量が相対的に多い又は相対的に少ないということに拘わらず、液体を下方から上方に供給することができる。つまり、液体を下方から上方に供給することができるため噴霧装置1の上部に霧化部20を設けて液体を噴霧することができ、結果として、噴霧装置1の拡散性を向上させることができる。
(1b)貯留部30は、貯留空間301に貯留される液体の重量に応じて弾性変形する弾性部材としてのばね50を有する。ばね50は、貯留空間301に貯留される液体の重量に基づいて、貯留空間301内の液面が霧化部20に液体が供給される液面に保たれるよう、重量と弾性力とを平衡させることによって、液体の貯留量が増加すると貯留空間301を重力方向側である下側に拡大する。且つ、ばね50は、貯留空間301に貯留される液体の重量に基づいて、液面が霧化部20に液体が供給される液面に保たれるよう、重量と弾性力とを平衡させることによって、液体の貯留量が減少すると貯留空間301を反重力方向側である上側に縮小する。
ばね50を用いることによって、貯留される液体の重量が増加すると貯留空間301の容積が増加し相対的に液面を下げることができ、貯留される液体の重量が減少すると貯留空間301の容積が減少し相対的に液面を上げることができる。これにより、(1a)と同様の効果を得ることができる。
(1c)霧化部20は、貯留部30に設けられる。これによれば、例えば霧化部20と貯留部30とが別体であり貯留部30の上方に霧化部20が設けられる場合に、下方の貯留部30から上方の霧化部20に液体を供給するために必要とされる吸水棒が不要となる。吸水棒は、例えば綿のような繊維でできており、一端がメッシュ部材211に接続され他端が貯留空間301に垂らされて、貯留空間301において吸収した液体の濡れをメッシュ部材211に伝えるための部材である。吸水棒の使用により、繊維くずがメッシュ部材211の目詰まりを生じさせるおそれがある。
噴霧装置1によれば、吸水棒を備える必要がないので、簡易な構成とすることができ(すなわち、コストダウンを図ることができ)、吸水棒を要因とする上述のようなメッシュ部材211の目詰まりを生じさせることがない。
(1d)袋部40は、開口部41が壁部31の内周面310に沿って固定され、且つ、開口部41のうち少なくとも霧化部20と上下方向において対向する部分411は霧化部20に対して下側に固定される。貯留空間301は、壁部31、底面部32、及び天面部33で囲まれた内部空間300のうち袋部40によって仕切られた上側の空間である。ばね50は、袋部40に貯留される液体の重量に基づく下向きの力と、袋部40を上向きに押し戻す弾性力と、を平衡させることによって、袋部40に貯留される液体の液面を霧化部20に液体が供給される液面に保つ。弾性力は、袋部40に貯留される液体の重量に基づいてばね50が圧縮されることにより生じる、上向きの力である。これにより、噴霧装置1は、(1a)と同様の効果を得ることができる。
(1e)貯留部30は噴霧装置1の上部に設けられ、霧化部20は貯留部30の上部に設けられる。具体的には、ケース11は、貯留部30と霧化部20とを保持する。貯留部30はケース11の上部に設けられ、霧化部20はこのようにケース11に保持された貯留部30の上部に設けられる。噴霧装置1の上部に霧化部20が設けられるので、例えば噴霧装置1の下部に霧化部20が設けられる場合よりも上方において噴霧を行うことができ、周囲に存在する障害物の影響を受けることが少なく、結果として拡散性を向上させることができる。下部とは中央よりも下をいう。
(1f)霧化部20は、メッシュ式超音波振動子21を備える。メッシュ式超音波振動子21は貯留空間301に貯留される液体を霧状にして噴射する。これにより、液体を霧状に噴霧することができる。
上述の実施形態において、噴霧装置1が噴霧装置に相当し、貯留部30が貯留部に相当し、霧化部20が霧化部に相当し、ばね50が弾性部材に相当し、壁部31が壁部に相当し、底面部32が底面部に相当し、天面部33が天面部に相当し、袋部40が袋部に相当する。内部空間300が内部空間に相当し、貯留空間301が貯留空間に相当する。
[2.第2実施形態]
[2-1.構成]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
上述した第1実施形態では、噴霧装置1は、袋部40の材料は弾性部材でない材料であり、弾性部材としてのばね50を備えるものであった。これに対し、第2実施形態では、噴霧装置1aは、袋部40に代えて弾性部材としての板部45を備え、ばね50を備えない点で、第1実施形態と相違する。
図6に示すように、噴霧装置1aは、板部45を備える。板部45は、図7に示すように、可撓性を有するゴム等の弾性体で形成された相対的に薄い板状(例えば、本実施形態では貯留部30の形状に応じた円盤状)の部材である。板部45は、周縁部46が壁部31の内周面310に沿って固定され、且つ、周縁部46のうち少なくとも霧化部20と上下方向において対向する部分461は霧化部20に対して下側に固定される。なお、周縁部46とは、板部46の外周に沿った縁の部分をいう。
本実施形態では、周縁部46のうち霧化部20と上下方向において対向する部分461は霧化部20に対して下側に固定される。また、周縁部46のうち水平方向において霧化部20と対向する部分462が霧化部20に対して上側に固定される。本実施形態では、周縁部46のうち水平方向において霧化部20と対向する部分462は、壁部31の最上部に固定される。これにより、板部45は、上方から霧化部20に向かう傾斜を有するように固定される。
貯留空間301aは、壁部31、底面部32、及び天面部33で囲まれた内部空間300のうち板部45によって仕切られた上側の空間である。なお、内部空間300のうち板部45によって仕切られた下側の空間は非貯留空間302aである。
図6は、貯留空間301aに液体が貯留されていない状態を示す。以下では、貯留空間301aに液体が貯留されていない状態における板部45の状態を初期状態ともいう。初期状態では、板部45は、上方から霧化部20に向かう傾斜を有するように固定されている。
板部45は、貯留空間301aに注入開口330から液体が注入されると、図8に示すように、貯留量の増加に伴って、換言すれば貯留重量の増加に伴って、下側に伸長する。これにより貯留空間301aが拡大する。霧化部20が作動し液体が噴霧されると、貯留空間301a内の液体は減少する。板部45は、液体が噴霧されると貯留量の減少に伴って、換言すれば貯留重量の減少に伴って、上側に縮む。これにより貯留空間301aが縮小する。
板部45は、貯留空間301a内(すなわち、換言すれば板部45上)に貯留される液体の重量に基づく下向きの力と、貯留空間301a内に貯留される液体の重量に基づいて板部45が伸長されることにより生じる上向きの弾性力と、が平衡することによって、貯留空間301aに貯留される液体の液面を霧化部20に液体を供給可能な液面に保つように、その材料が選択されている。板部45が貯留空間301a内(すなわち、換言すれば板部45上)に貯留される液体の重量に基づいて伸長されることにより生じる上向きの弾性力とは、板部45を上向きに押し戻す弾性力である。
[2-2.噴霧装置の作動]
噴霧装置1aの作動を説明する。なお、以下の説明では、注入開口330から最大容量の液体が注入される例を説明する。貯留空間301aに液体が貯留されていない状態では、板部45は、初期状態である。
貯留空間301に液体が供給され、貯留空間301内に貯留される液体の貯留量が増加すると、貯留空間301a内の液体の貯留重量が増加するため、図8に示すように、板部45は下方に向かって伸長する。液体の貯留重量が増加するに伴い、板部45が伸長し、これにより貯留空間301aの容積が徐々に拡大する。
貯留空間301aに供給される液体が最大容量になると、板部45の下方への伸長は停止する。貯留空間301aに供給される液体の容積が最大容量に到達するときの貯留空間301aにおける液面Peは、霧化部20に液体を供給可能な液面を保っている。つまり、貯留空間301aにおいて液体の貯留量が0の状態から液体の供給を開始して液体の貯留量が最大容量となるまでの間、貯留空間301aの液面が霧化部20に液体を供給可能な液面に保たれる。
噴霧装置1aのスイッチがオンされると、霧化部20と送風ファン60とが作動し、液体が霧化部20に供給され、霧化部20から矢印の方向に液体が噴霧される。これにより、貯留空間301内の液体が徐々に減少する。
霧化部20から液体が噴霧され、貯留空間301a内に貯留される液体の貯留量が減少すると、貯留重量が減少するため、板部45は初期状態に戻るように上方に向かって縮む。板部45が縮むことで、貯留空間301aの容積が徐々に小さくなり、貯留空間301a内の液面が徐々に上昇する。つまり、液体の貯留量が最大容量となってから、板部45が初期状態に戻るまでの間、貯留空間301aの液面が霧化部20に液体を供給可能な液面に保たれる。これにより、霧化部20から液体が継続して噴霧される。
[2-3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(2a)貯留空間301aは、壁部31、底面部32、及び天面部33で囲まれた内部空間300のうち板部45によって仕切られた上側の空間である。弾性部材としての板部45は、貯留空間301a内(すなわち、板部45上)に貯留される液体の重量によって板部45を伸長させる下向きの力と、板部45を上向きに縮める弾性力と、を平衡させることによって、貯留空間301a内に貯留される液体の液面を霧化部20に液体が供給される液面に保つ。板部45を上向きに縮める弾性力とは、貯留空間301a内に貯留される液体の重量に基づいて板部45が伸長されることにより生じる弾性力である。
これにより、ばね50aを用いない簡易な構成によって、上述の(1a)と同様の効果を得ることができる。
(2b)板部45は、周縁部46のうち霧化部20と上下方向において対向する部分461が霧化部20に対して下側に固定される。板部45は、周縁部46のうち、水平方向において霧化部20と対向する部分462が霧化部20に対して上側に固定される。つまり、板部45は、上方から霧化部20に向かう傾斜を有するように固定される。これにより、貯留空間301a内に貯留される液体が相対的に少なくなった場合において、相対的に霧化部20に液体を供給し易くなる。
上述の実施形態において、噴霧装置1aが噴霧装置に相当し、板部45が板部、弾性部材に相当する。
[3.第3実施形態]
[3-1.構成]
第3実施形態では、基本的な構成は第2実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第2実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第3実施形態では、噴霧装置1bは、図9に示すように、板部45に代えて弾性部材としての弾性袋部47を備える点で、第2実施形態と相違する。
噴霧装置1bは、図10に示すように、弾性袋部47を備える。弾性袋部47は、可撓性を有するゴム等の弾性体で形成された袋である。弾性袋部47は、開口470を有する開口部48が壁部31の内周面310に沿って固定され、且つ、開口部48のうち少なくとも霧化部20と上下方向において対向する部分481は霧化部20に対して下側に固定される。
本実施形態では、開口部48のうち霧化部20と上下方向において対向する部分481は霧化部20に対して下側に固定される。また、開口部48のうち水平方向において霧化部20と対向する部分482が霧化部20に対して上側に固定される。本実施形態では、開口部48のうち水平方向において霧化部20と対向する部分482は、壁部31の最上部に固定される。これにより、弾性袋部47は、初期状態において、上方から霧化部20に向かう傾斜を有するように固定される。
貯留空間301bは、壁部31、底面部32、及び天面部33で囲まれた内部空間300のうち弾性袋部47によって仕切られた上側の空間である。なお、内部空間300のうち弾性袋部47によって仕切られた下側の空間は非貯留空間302bである。
弾性部材としての弾性袋部47は、貯留空間301b内(すなわち、弾性袋部47内)に貯留される液体の重量によって弾性袋部47を伸長させる下向きの力と、弾性袋部47を上向きに縮める弾性力と、を平衡させることによって、貯留空間301b内に貯留される液体の液面を霧化部20に液体が供給される液面に保つ。弾性袋部47を上向きに縮める弾性力とは、貯留空間301b内に貯留される液体の重量に基づいて弾性袋部47が伸長されることにより生じる弾性力である。
なお、噴霧装置1bの詳細な構成、及び作動は、第2実施形態における噴霧装置1aの構成及び作動の説明において、噴霧装置1aを噴霧装置1bに読み替え、板部45を弾性袋部47に読み替え、周縁部46を開口部48に読み替えてよい。また、部分461を部分481に読み替え、部分462を部分482に読み替えてよい。
これにより、ばね50aを用いない簡易な構成によって、上述の(1a)と同様の効果を得ることができる。
上述の実施形態において、噴霧装置1bが噴霧装置に相当し、弾性袋部47が袋部、弾性部材に相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4a)上述の実施形態では、霧化部20は壁部31の最上部に設けられるが、霧化部20の位置はこれに限定されるものではない。例えば、霧化部20は、壁部31のうち最上部ではない上部に設けられてもよい。また例えば、霧化部20は、天面部33に設けられてもよい。なお、霧化部20は、貯留部30の下部に設けられてもよい。下部とは、中央部よりも下方をいう。
(4b)ケース11は、必ずしも縮小部14を備えなくてもよい。つまり、ケース11は、上下方向に沿って外径が一定であってもよい。又は、ケース11は、外径が拡大する図示しない拡大部を有する形状であってもよい。
(4c)上述の実施形態では、霧化部20の数は1つであったが、霧化部20の数は1つに限定されず、霧化部20の数は2以上であってもよい。例えば、壁部31に2つ以上の霧化部20が設けられていてもよい。
(4d)壁部31、ケース11は、円筒状に限定されず、角筒状であってもよい。
(4e)霧化部20は、貯留部30とは別体として(すなわち、壁部31に設けられず)、貯留部30の上方に設けられてもよい。
(4f)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
[5.本明細書が開示する技術思想]
[項目1]
噴霧装置(1)であって、
液体を貯留する貯留空間(301)を少なくとも有する貯留部(30)と、
前記貯留空間に貯留される液体を霧状にして噴射するように構成された霧化部(20)と、
を備え、
前記貯留部は、前記貯留空間に貯留される液体の貯留量に基づいて、前記貯留空間の液面が前記霧化部に液体が供給される液面に保たれるよう、前記貯留空間の容積を変化させる
噴霧装置。
[項目2]
項目1に記載の噴霧装置であって、
前記霧化部は、前記貯留部に設けられる
噴霧装置。
[項目2]
項目1又は項目2に記載の噴霧装置であって、
前記貯留部は、前記貯留空間に貯留される液体の重量に応じて弾性変形する弾性部材(50、45、49)を有し、
前記弾性部材は、前記貯留空間に貯留される液体の重量に基づいて、前記貯留空間の液面が前記霧化部に液体が供給される液面に保たれるよう、重量と弾性力とを平衡させることによって、前記貯留空間内に貯留される液体の貯留量が増加すると前記貯留空間を重力方向側である下側に拡大し、且つ、前記貯留量が減少すると前記貯留空間を反重力方向側である上側に縮小する
噴霧装置。
[項目4]
項目3に記載の噴霧装置であって、
前記貯留部は、
上下方向に延びる筒状の形状を有し、前記霧化部が設けられる壁部(31)と、
前記壁部の下端において前記壁部と接続する底面部(32)と、
前記壁部の上端において前記壁部と接続する天面部(33)と、
袋状の形状を有し、開口を有する開口部が前記壁部の内側面に沿って固定され、且つ、前記開口部のうち少なくとも前記霧化部と上下方向において対向する部分は前記霧化部に対して下側に固定される袋部(40)と、
を更に備え、
前記弾性部材(50)は前記底面部に配置され
前記貯留空間は、前記壁部、前記天面部、及び前記底面部で囲まれた内部空間(300)のうち前記袋部によって仕切られた上側の空間であり、
前記弾性部材は、前記袋部に貯留される液体の重量に基づく下向きの力と、前記袋部に貯留される液体の重量に基づいて圧縮されることにより生じる弾性力であって前記袋部を上向きに押し戻す前記弾性力と、を平衡させることによって、前記貯留空間に貯留される液体の液面を前記霧化部に液体が供給される液面に保つ、
噴霧装置。
[項目5]
項目3に記載の噴霧装置であって、
前記貯留部は、
上下方向に延びる筒状の形状を有し、前記霧化部が設けられる壁部(31)と、
前記壁部の下端において前記壁部と接続する底面部(32)と、
前記壁部の上端において前記壁部と接続する天面部(33)と、
板状の形状を有し、周縁部が前記壁部の内側面に沿って固定され、且つ、前記周縁部のうち少なくとも前記霧化部と上下方向において対向する部分は前記霧化部に対して下側に固定される板部(45)と、
を更に備え、
前記貯留空間は、前記壁部、前記天面部、及び前記底面部で囲まれた内部空間のうち前記板部によって仕切られた上側の空間であり、
前記弾性部材としての前記板部は、前記貯留空間に貯留される液体の重量によって前記板部を伸長させる下向きの力と、前記貯留空間に貯留される液体の重量に基づいて前記板部が伸長されることにより生じる弾性力であって前記板部を上向きに縮める前記弾性力と、を平衡させることによって、前記貯留空間に貯留される液体の液面を前記霧化部に液体が供給される液面に保つ、
噴霧装置。
[項目6]
項目3に記載の噴霧装置であって、
前記貯留部は、
上下方向に延びる筒状の形状を有し、前記霧化部が設けられる壁部(31)と、
前記壁部の下端において前記壁部と接続する底面部(32)と、
前記壁部の上端において前記壁部と接続する天面部(33)と、
袋状の形状を有し、開口を有する開口部が前記壁部の内側面に沿って固定され、且つ、前記開口部のうち少なくとも前記霧化部と上下方向において対向する部分は前記霧化部に対して下側に固定される袋部(49)と、
を更に備え、
前記貯留空間は、前記壁部、前記天面部、及び前記底面部で囲まれた内部空間のうち前記袋部によって仕切られた上側の空間であり、
前記弾性部材としての前記袋部は、前記貯留空間に貯留される液体の重量によって前記袋部を伸長させる下向きの力と、前記貯留空間に貯留される液体の重量に基づいて前記袋部が伸長されることにより生じる弾性力であって前記袋部を上向きに縮める前記弾性力と、を平衡させることによって、前記貯留空間に貯留される液体の液面を前記霧化部に液体が供給される液面に保つ、
噴霧装置。
[項目7]
項目1から項目6までのいずれか一項に記載の噴霧装置であって、
前記貯留部は当該噴霧装置の上部に設けられ、
前記霧化部は前記貯留部の上部に設けられる
噴霧装置。
[項目8]
項目1から項目7までのいずれか一項に記載の噴霧装置であって、
前記霧化部は、メッシュ式超音波振動子を備え、
前記メッシュ式超音波振動子は、前記貯留空間に貯留される液体を霧状にして噴射する
噴霧装置。
1、1a、1b…噴霧装置、20…霧化部、30…貯留部、31…壁部、32…底面部、33…天面部、40…袋部、45…板部、47…弾性袋部、50…ばね、300…内部空間、301、301a、301b…貯留空間。

Claims (8)

  1. 噴霧装置(1)であって、
    液体を貯留する貯留空間(301)を少なくとも有する貯留部(30)と、
    前記貯留空間に貯留される液体を霧状にして噴射するように構成された霧化部(20)と、
    を備え、
    前記貯留部は、前記貯留空間に貯留される液体の貯留量に基づいて、前記貯留空間の液面が前記霧化部に液体が供給される液面に保たれるよう、前記貯留空間の容積を変化させる
    噴霧装置。
  2. 請求項1に記載の噴霧装置であって、
    前記霧化部は、前記貯留部に設けられる
    噴霧装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の噴霧装置であって、
    前記貯留部は、前記貯留空間に貯留される液体の重量に応じて弾性変形する弾性部材(50、45、49)を有し、
    前記弾性部材は、前記貯留空間に貯留される液体の重量に基づいて、前記貯留空間の液面が前記霧化部に液体が供給される液面に保たれるよう、重量と弾性力とを平衡させることによって、前記貯留空間内に貯留される液体の貯留量が増加すると前記貯留空間を重力方向側である下側に拡大し、且つ、前記貯留量が減少すると前記貯留空間を反重力方向側である上側に縮小する
    噴霧装置。
  4. 請求項3に記載の噴霧装置であって、
    前記貯留部は、
    上下方向に延びる筒状の形状を有し、前記霧化部が設けられる壁部(31)と、
    前記壁部の下端において前記壁部と接続する底面部(32)と、
    前記壁部の上端において前記壁部と接続する天面部(33)と、
    袋状の形状を有し、開口を有する開口部が前記壁部の内側面に沿って固定され、且つ、前記開口部のうち少なくとも前記霧化部と上下方向において対向する部分は前記霧化部に対して下側に固定される袋部(40)と、
    を更に備え、
    前記弾性部材(50)は前記底面部に配置され
    前記貯留空間は、前記壁部、前記天面部、及び前記底面部で囲まれた内部空間(300)のうち前記袋部によって仕切られた上側の空間であり、
    前記弾性部材は、前記袋部に貯留される液体の重量に基づく下向きの力と、前記袋部に貯留される液体の重量に基づいて圧縮されることにより生じる弾性力であって前記袋部を上向きに押し戻す前記弾性力と、を平衡させることによって、前記貯留空間に貯留される液体の液面を前記霧化部に液体が供給される液面に保つ、
    噴霧装置。
  5. 請求項3に記載の噴霧装置であって、
    前記貯留部は、
    上下方向に延びる筒状の形状を有し、前記霧化部が設けられる壁部(31)と、
    前記壁部の下端において前記壁部と接続する底面部(32)と、
    前記壁部の上端において前記壁部と接続する天面部(33)と、
    板状の形状を有し、周縁部が前記壁部の内側面に沿って固定され、且つ、前記周縁部のうち少なくとも前記霧化部と上下方向において対向する部分は前記霧化部に対して下側に固定される板部(45)と、
    を更に備え、
    前記貯留空間は、前記壁部、前記天面部、及び前記底面部で囲まれた内部空間のうち前記板部によって仕切られた上側の空間であり、
    前記弾性部材としての前記板部は、前記貯留空間に貯留される液体の重量によって前記板部を伸長させる下向きの力と、前記貯留空間に貯留される液体の重量に基づいて前記板部が伸長されることにより生じる弾性力であって前記板部を上向きに縮める前記弾性力と、を平衡させることによって、前記貯留空間に貯留される液体の液面を前記霧化部に液体が供給される液面に保つ、
    噴霧装置。
  6. 請求項3に記載の噴霧装置であって、
    前記貯留部は、
    上下方向に延びる筒状の形状を有し、前記霧化部が設けられる壁部(31)と、
    前記壁部の下端において前記壁部と接続する底面部(32)と、
    前記壁部の上端において前記壁部と接続する天面部(33)と、
    袋状の形状を有し、開口を有する開口部が前記壁部の内側面に沿って固定され、且つ、前記開口部のうち少なくとも前記霧化部と上下方向において対向する部分は前記霧化部に対して下側に固定される袋部(49)と、
    を更に備え、
    前記貯留空間は、前記壁部、前記天面部、及び前記底面部で囲まれた内部空間のうち前記袋部によって仕切られた上側の空間であり、
    前記弾性部材としての前記袋部は、前記貯留空間に貯留される液体の重量によって前記袋部を伸長させる下向きの力と、前記貯留空間に貯留される液体の重量に基づいて前記袋部が伸長されることにより生じる弾性力であって前記袋部を上向きに縮める前記弾性力と、を平衡させることによって、前記貯留空間に貯留される液体の液面を前記霧化部に液体が供給される液面に保つ、
    噴霧装置。
  7. 請求項2に記載の噴霧装置であって、
    前記貯留部は当該噴霧装置の上部に設けられ、
    前記霧化部は前記貯留部の上部に設けられる
    噴霧装置。
  8. 請求項1又は請求項2に記載の噴霧装置であって、
    前記霧化部は、メッシュ式超音波振動子を備え、
    前記メッシュ式超音波振動子は、前記貯留空間に貯留される液体を霧状にして噴射する
    噴霧装置。
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