JP2023160386A - 磁極片ユニット、および、磁気ギアード電気機械 - Google Patents

磁極片ユニット、および、磁気ギアード電気機械 Download PDF

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隆之 清水
Takayuki Shimizu
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Abstract

【課題】強度を向上した磁極片ユニット、および、磁気ギアード電気機械を提供する。【解決手段】磁極片ユニットは、環状ユニットと、環状ユニットを内周面上に配置される内カバーと、内カバーの内周面上に配置される内プレートであって、軸方向において少なくとも連結部と重なるように配置される内プレートと、環状ユニットの外周面上に配置される外カバーと、外カバーの外周面上に配置される外プレートであって、軸方向において内プレートと少なくとも一部が重なるように配置される外プレートと、外プレート、外カバー、環状ユニットの連結部、内カバー、および、内プレートを環状ユニットの径方向に貫通するように配置される軸部を含む締結部材を備える。【選択図】図4A

Description

本開示は、磁極片ユニット、および、磁気ギアード電気機械に関する。
特許文献1に開示される磁気ギアード電気機械は、周方向に並ぶように配置される複数の第1磁石と、複数第1磁石の外周側にて周方向に並ぶように配置される第2磁石とを備える。磁気ギアード電気機械の構成要素である磁極片ユニットは、複数の第1磁石と複数の第2磁石との間に設けられる。
米国特許第9425655号明細書
磁気ギアード電気機械の動作時、磁極片ユニットには径方向を向く電磁力が作用する。このときに磁極片ユニットの磁極片が外れないよう強度を向上させる設計が望まれる。
本開示の目的は、強度を向上した磁極片ユニット、および、磁気ギアード電気機械を提供することである。
本開示の一実施形態に係る磁極片ユニットは、
軸線に対して周方向に延在する環状ユニットであって、
前記周方向に間隔を空けて並ぶ複数の磁極片、
前記周方向に間隔を空けて並ぶ複数の非磁性体であって、前記複数の磁極片と交互に並ぶ複数の非磁性体、および、
前記軸線の軸方向の一方側における各々の前記磁極片の端部と各々の前記非磁性体の端部とに連結される連結部、を含む環状ユニットと、
前記環状ユニットの内周面上に配置される内カバーと、
前記内カバーの内周面上に配置される内プレートであって、前記軸方向において少なくとも前記連結部と重なるように配置される内プレートと、
前記環状ユニットの外周面上に配置される外カバーと、
前記外カバーの外周面上に配置される外プレートであって、前記軸方向において前記内プレートと少なくとも一部が重なるように配置される外プレートと、
前記外プレート、前記外カバー、前記連結部、前記内カバー、および、前記内プレートを前記環状ユニットの径方向に貫通するように配置される軸部を含む締結部材と、
を備える。
本開示の一実施形態に係る磁極片ユニットは、
軸線に対して周方向に延在する環状ユニットであって、
前記周方向に間隔を空けて並ぶ複数の磁極片、
前記周方向に間隔を空けて並ぶ複数の非磁性体であって、前記複数の磁極片と交互に並ぶ複数の非磁性体、および、
前記軸線の軸方向の一方側における各々の前記磁極片の端部と各々の前記非磁性体の端部とに連結される連結部、を含む環状ユニットと、
前記環状ユニットの内周面上に配置される内プレートであって、前記連結部の内周面から前記磁極片の内周面および前記非磁性体の内周面に亘って形成される内プレートと、
前記環状ユニットの外周面上に配置される外プレートであって、前記連結部の外周面から前記磁極片の外周面および前記非磁性体の外周面に亘って形成される外プレートと、
前記外プレート、前記連結部、および前記内プレートを前記環状ユニットの径方向に貫通するように配置される軸部を含む締結部材と、
を備える。
本開示の一実施形態に係る磁気ギアード電気機械は、
上記磁極片ユニットと、
前記環状ユニットの外側または内側において前記周方向に並ぶ複数の第1磁石、および、前記複数の第1磁石を支持する第1継鉄ユニットと、
前記環状ユニットの内側または外側において前記周方向に並ぶ複数の第2磁石、および、前記複数の第2磁石を支持する第2継鉄ユニットと、
を備える。
本開示によれば、強度を向上した磁極片ユニット、および、磁気ギアード電気機械を提供できる。
一実施形態に係る磁気ギアード電気機械(磁気ギアード発電機)の概略図。 他の実施形態に係る磁気ギアード電気機械(磁気ギアード発電機)の概略図。 一実施形態に係る磁気ギアード電気機械(磁気ギアードモータ)の概略図。 他の実施形態に係る磁気ギアード電気機械(磁気ギアードモータ)の概略図。 一実施形態に係る磁気ギアード電気機械の第1内部構造を示す概略図。 一実施形態に係る磁気ギアード電気機械の第2内部構造を示す概略図。 一実施形態に係る磁極片ユニットの概略図。 第1実施形態に係る磁極片ユニットの概念的な分解図(第1の例示)。 第1実施形態に係る磁極片ユニットの概念的な分解図(第2の例示)。 第2の例示に係る磁極片ユニットが適用された第1内部構造の概略図。 第1実施形態に係る磁極片ユニットの概念的な分解図。 第2実施形態に係る磁極片ユニットの環状部を示す概略図。 第2実施形態に係る磁極片ユニットが適用された第1内部構造の概略図。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
<1.磁気ギアード電気機械1の概要>
図1A~図1Dは、本開示の幾つかの実施形態に係る磁気ギアード電気機械1の概略図である。以下の説明においては、「軸方向」は磁気ギアード電気機械1の回転軸(第1回転軸A1または第2回転軸A2)に平行な方向であり、「径方向」は磁気ギアード電気機械1の回転軸と直交する方向であり、「周方向」は、磁気ギアード電気機械1の回転軸を基準とした周方向である。
図1A~図1Dで例示される磁気ギアード電気機械1はいずれも、径方向の一方側から順に、第1継鉄ユニット10、第2継鉄ユニット20、および、磁極片ユニット30を備える。これら3つのユニットはいずれも軸方向に延在する。第1継鉄ユニット10は、周方向に並ぶ複数の第1磁石19、および、複数の第1磁石19を支持する第1継鉄15を含む。第2継鉄ユニット20は、周方向に並ぶ複数の第2磁石29、および、複数の第2磁石29を支持する第2継鉄25を含む。そして、磁極片ユニット30は周方向に間隔を空けて並ぶ複数の磁極片50を含み、複数の磁極片50は、第1継鉄ユニット10と第2継鉄ユニット20との間において、複数の第1磁石19および複数の第2磁石29のそれぞれと隙間G1、G2(例えば図2A参照)を空けて対向する。各磁極片50は、複数の電磁鋼板が軸方向に積層された構造を有する。第1継鉄ユニット10、第2継鉄ユニット20、または、磁極片ユニット30のいずれか1つは固定子として機能し、残る2つは回転子として機能する。
図1A~図1Dの例では、第2継鉄ユニット20は第1継鉄ユニット10の外周側に配置されており、即ち、磁気ギアード電気機械1は径方向の内側(内周側)から順に、第1継鉄ユニット10、磁極片ユニット30、および、第2継鉄ユニット20を備える。他の例では、第2継鉄ユニット20は第1継鉄ユニット10の内周側に配置されてもよく、即ち、磁気ギアード電気機械1は径方向の外側(外周側)から順に、第1継鉄ユニット10、磁極片ユニット30、および、第2継鉄ユニット20を備えてもよい(図2B参照)。
図1A、図1Bで例示される磁気ギアード電気機械1A、1B(1)は、原動機9からの入力によって駆動されて発電するように構成された磁気ギアード発電機2A、2B(2)である。磁気ギアード発電機2は、発電により生成された電力Pを例えば電力系統であってもよい電力供給先4に向けて供給するように構成される。図1C、図1Dで例示される磁気ギアード電気機械1C、1D(1)は、例えば電力系統であってもよい電力供給源6からの電力Pの供給を受けて、回転機械8を駆動するように構成される磁気ギアードモータ3A、3B(3)である。
<1-1.磁気ギアード発電機2>
図1Aで例示される磁気ギアード発電機2A(2)は、ベース101に設置されてもよいハウジング98を備える。同図の例では、ハウジング98によって支持される第2継鉄ユニット20に、電力供給先4と導通可能な固定子巻線としてのコイル99が設けられる。つまり同図の例では、第2継鉄ユニット20が固定子として機能する。ハウジング98は、原動機9に連結される入力軸としての第1回転軸A1を、ベアリングを介して回転可能に支持する。磁極片ユニット30の軸方向の両端はそれぞれ一対のエンドプレート97に連結される。そして、一方のエンドプレート97は第1回転軸A1に連結されており、他方のエンドプレート97は、第1回転軸A1と同軸となるように配置される第2回転軸A2にベアリングを介して連結される。従って、同図で例示される磁極片ユニット30は、第1回転軸A1と共に回転する回転子として機能する。本例の第2回転軸A2は、一対のエンドプレート97の間に配置される第1継鉄ユニット10を支持する。従って、同図で例示される第1継鉄ユニット10は、第2回転軸A2と共に回転する回転子として機能する。第2回転軸A2は、ベアリングを介してハウジング98によって回転可能に支持される。
磁気ギアード発電機2Aは、高調波型磁気ギア原理および電磁誘導を利用することで、原動機9からの機械的入力を電力Pに変換する。より具体的な一例として、原動機9の駆動に伴って、第1回転軸A1が磁極片ユニット30と共に回転すると、複数の磁極片50は、複数の第1磁石19および複数の第2磁石29に対して周方向に相対移動する。これにより、第1継鉄ユニット10と第2継鉄ユニット20の間の磁束が変調され、変調された磁場から第1磁石19が磁力を受けて第1継鉄ユニット10が回転する。磁極片ユニット30と第1継鉄ユニット10の回転に伴って起こる電磁誘導によってコイル99に電流が発生し、磁気ギアード発電機2Aは発電することができる。なお、磁極片ユニット30に対する第1継鉄ユニット10の回転数の比は、第1磁石19の極対数NHに対する磁極片50の磁極数NLの比(=NL/NH)で表される。本例では、NL/NHが1よりも大きく、第1継鉄ユニット10は高速ロータとして機能し、磁極片ユニット30は低速ロータとして機能する。なお、磁極片50の磁極数NLは、第2磁石29の磁極数NSよりも少ない。
図1Aで例示される磁気ギアード発電機2Aでは、第1回転軸A1に代えて第2回転軸A2が入力軸として機能してもよい。詳細な図示は省略するがこの場合、原動機9は第2回転軸A2に連結される。原動機9の駆動によって、第1継鉄ユニット10が第2回転軸A2と共に回転すると、複数の第1磁石19が複数の磁極片50および複数の第2磁石29に対して相対移動し、磁極片50は第1継鉄ユニット10と第2継鉄ユニット20の間の磁束を変調する。従って、磁場の変調に起因した磁力により、磁極片50は第1回転軸A1と共に回転する。結果、第1継鉄ユニット10と磁極片ユニット30の回転に伴って起こる電磁誘導によりコイル99にて電流が発生し、磁気ギアード発電機2Aは発電することができる。この場合もNL/NHが1よりも大きい構成が採用されているため、第1継鉄ユニット10は高速ロータとして機能し、磁極片ユニット30は低速ロータとして機能する。
さらに、図1Aで例示される第1回転軸A1と第2回転軸A2は単一の回転軸であってもよい。詳細な図示は省略するがこの場合、原動機9に連結される1本の回転軸がハウジング98により回転可能に支持されると共に、第1継鉄ユニット10に回転可能に連結される。そして、該回転軸の外周部に、一対のエンドプレート97がそれぞれ固定される。該構成においても、原動機9の駆動により磁極片ユニット30が回転することに応じて、第1継鉄ユニット10は回転し、コイル99にて電流が発生する。
図1Bで例示される磁気ギアード発電機2B(2)では、磁極片ユニット30が固定子として機能し、第1継鉄ユニット10と第2継鉄ユニット20が回転子として機能する。磁気ギアード発電機2Bは、ベース101に設置されてもよいハウジング96を備え、ハウジング96によって磁極片ユニット30は支持される。そして、周方向に間隔を空けて配置される複数の磁極片50には、電力供給先4と導通可能な固定子巻線としてのコイル99が設けられる。ハウジング96はベアリングを介して第2回転軸A2を回転可能に支持する。同図の例で入力軸として機能する第2回転軸A2は、第1継鉄ユニット10を支持すると共に原動機9に連結される。また、第2回転軸A2と同軸となるように配置される第1回転軸A1は、図示外の支持ユニットによって回転可能に支持されると共に、連結部材95を介して第2継鉄ユニット20に連結される。第2継鉄ユニット20は磁極片ユニット30にベアリングを介して連結されてもよい。
磁気ギアード発電機2Bの発電原理も、磁気ギアード発電機2Aと同様である。原動機9の駆動に伴って、第2回転軸A2が第1継鉄ユニット10と共に回転すると、複数の第1磁石19が複数の磁極片50および複数の第2磁石29に対して相対移動し、磁極片50は第1継鉄ユニット10と第2継鉄ユニット20の間の磁束を変調する。従って、磁場の変調に起因した磁力により第2継鉄ユニット20は第1回転軸A1と共に回転する。第1継鉄ユニット10と第2継鉄ユニット20の回転に伴って起こる電磁誘導によりコイル99にて電流が発生し、磁気ギアード発電機2Bは発電することができる。
図1Bで例示される磁気ギアード発電機2Bでは、第2回転軸A2に代えて第1回転軸A1が入力軸として機能してもよい。詳細な図示は省略するがこの場合、原動機9は第1回転軸A1に連結される。原動機9の駆動によって、第2継鉄ユニット20が第1回転軸A1と共に回転すると、複数の第2磁石29が複数の磁極片50および複数の第1磁石19に対して相対移動し、磁極片50は第1継鉄ユニット10と第2継鉄ユニット20の間の磁束を変調する。磁場の変調に起因した磁力により第1継鉄ユニット10は第2回転軸A2と共に回転する。第1継鉄ユニット10と第2継鉄ユニット20の回転に伴って起こる電磁誘導によりコイル99にて電流が発生し、磁気ギアード発電機2Bは発電することができる。
<1-2.磁気ギアードモータ3>
図1Cで例示される磁気ギアードモータ3A(3)は、磁気ギアード発電機2A(図1A参照)と類似の構成を有する。より詳細には、固定子巻線としてのコイル99が電力供給源6と導通可能な点と、第1回転軸A1が回転機械8に連結される点とにおいて、磁気ギアードモータ3Aは磁気ギアード発電機2Aとは異なる。その他の点においては、磁気ギアードモータ3Aは、磁気ギアード発電機2Aと同じ構成を有する。即ち、磁気ギアードモータ3Aは、ハウジング98、第1回転軸A1、第2回転軸A2、および、一対のエンドプレート97などを備える。図1Cの例では、第2継鉄ユニット20が固定子として機能し、第1継鉄ユニット10と磁極片ユニット30が回転子として機能する。なお、回転機械8は、例えば、磁気ギアードモータ3A(3)の駆動によって走行する電動車両であってもよい。この場合、第1回転軸A1は、回転機械8の構成要素となる、電動車両のドライブシャフトに連結されてもよい。
磁気ギアードモータ3Aは、コイル99の通電によって発生する回転磁界によって第1継鉄ユニット10を第2回転軸A2と共に回転させる。複数の第1磁石19が複数の磁極片50と複数の第2磁石29に対して周方向に相対移動することで、磁極片50は、第1継鉄ユニット10と第2継鉄ユニット20の間の磁束を変調させる。そして変調した磁場によって生じる磁力が磁極片50を第1回転軸A1と共に回転させ、磁気ギアードモータ3Aは第1回転軸A1を経由して回転機械8に動力を付与することができる。図1Cの例においては、上述のNL/NHが1よりも大きい構成が採用されているため、第1継鉄ユニット10は高速ロータとして機能し、磁極片ユニット30は低速ロータとして機能する。
図1Dで例示される磁気ギアードモータ3B(3)は、磁気ギアード発電機2B(図1B参照)と類似の構成を有する。より詳細には、固定子巻線としてのコイル99が電力供給源6と導通可能な点と、第1回転軸A1が回転機械8に連結される点とにおいて、磁気ギアードモータ3Bは磁気ギアード発電機2Bとは異なる。その他の点においては、磁気ギアードモータ3Bは、磁気ギアード発電機2Bと同じ構成を有する。即ち、磁気ギアードモータ3Bは、ハウジング96、第1回転軸A1、第2回転軸A2、および、連結部材95などを備える。図1Dの例では、磁極片ユニット30が固定子として機能し、第1継鉄ユニット10と第2継鉄ユニット20が回転子として機能する。
磁気ギアードモータ3Bの動作原理は、磁気ギアードモータ3Aと同様である。即ち、コイル99の通電によって発生する回転磁界によって第2継鉄ユニット20は回転する。複数の第2磁石29が複数の磁極片50と複数の第1磁石19に対して周方向に相対移動することで、磁極片50は、第1継鉄ユニット10と第2継鉄ユニット20の間の磁束を変調させる。そして変調した磁場によって生じる磁力が第1継鉄ユニット10を回転させ、磁気ギアードモータ3Aは第2回転軸A2を経由して回転機械8に動力を付与することができる。なお、回転機械8は、第2回転軸A2に代えて第1回転軸A1に連結されてもよい。この場合であっても、上記と同様の原理によって、磁気ギアードモータ3Aは第1回転軸A1を経由して回転機械8に動力を付与することができる。
<2.磁気ギアード電気機械1の内部構造の例示>
図2A、図2Bは、本開示の幾つかの実施形態に係る磁気ギアード電気機械1の内部構造を示す概略図である。概略図としての図2A、図2Bでは、周方向を直線的に図示している。複数の第1磁石19は、周方向に交互に配置される磁極の異なる磁石(N極磁石およびS極磁石)によって構成される。同様に複数の第2磁石29は、周方向に交互に配置される磁極の異なる磁石(N極磁石およびS極磁石)によって構成される。磁極片50と第1継鉄ユニット10との間には隙間G1があり、磁極片50と第2継鉄ユニット20との間には隙間G2がある。
磁極片ユニット30は、複数の磁極片50などが設けられる環状ユニット35(図3参照)などを備える。但し、図2A、図2Bで例示される磁極片ユニット30の構成要素は、磁極片50のみである(環状ユニット35の詳細は後述する)。図2Aは磁気ギアード電気機械1の内部構造の一例としての第1内部構造を概念的に示し、図2Bは磁気ギアード電気機械1の内部構造の他の例としての第2内部構造を概念的に示す。
<2-1.第1内部構造>
図2Aで例示される第1内部構造では、磁極片ユニット30の内周側に第1継鉄ユニット10が配置され、外周側に第2継鉄ユニット20が配置される。より詳細な構成は以下の通りである。
第1継鉄15は、軟磁性材料によって形成されるコアであってもよい第1本体部11を含む。図2Aで例示される第1本体部11は、周方向に並ぶ複数の第1磁石19を支持する外周面11Bを有する。外周面11Bは、磁気ギアード電気機械1の周方向の全長に亘って形成される湾曲面である。第2継鉄25は、軟磁性材料によって形成されるコアであってもよい第2本体部21と、周方向に間隔を空けて配置される複数の第2歯部21Tとを含む。図2Aの例では、第2本体部21は複数の第2磁石29に対向する内周面21Aを有し、各第2歯部21Tは内周面21Aから磁極片50に向かって突出すると共に1以上の第2磁石29を支持する。第2歯部21Tは、軟磁性材料によって形成されており、第2本体部21と一体的に形成されてもよい。第2歯部21Tには、上述の固定子巻き線としてのコイル99(図1A、図2A参照)が設けられてもよい。
<2-2.第2内部構造>
図2Bで例示される第2内部構造では、磁極片ユニット30の内周側に第2継鉄ユニット20が配置され、外周側に第1継鉄ユニット10が配置される。より詳細な構成は以下の通りである。
第1継鉄15は、軟磁性材料によって形成されるコアであってもよい第1本体部11を含む。図2Bで例示される第1本体部11は、周方向に並ぶ複数の第1磁石19を支持する内周面11Aを有する。内周面11Aは、磁気ギアード電気機械1の周方向の全長に亘って形成される湾曲面である。第2継鉄25は、軟磁性材料によって形成されるコアであってもよい第2本体部21と、周方向に間隔を空けて配置される複数の第2歯部21Tとを含む。図2Bの例では、第2本体部21は複数の第2磁石29に対向する外周面21Bを有し、第2歯部21Tは外周面21Bから磁極片50に向かって突出すると共に1以上の第2磁石29を支持する。第2歯部21Tの材質などの特性は第1内部構造と同様であるので詳説を割愛する。
<2-3.他の内部構造の例示>
磁気ギアード電気機械1は、第1内部構造および第2内部構造とは異なる内部構造を採用してもよい。例えば、図2A、図2Bで示される第1継鉄15は、磁極片50に向かって突出する複数の第1歯部を有してもよい。この場合、第1歯部は、第1本体部11の内周面11Aまたは外周面11Bから磁極片50に向かって突出し、第1歯部の先端部が1以上の第1磁石19を支持する。あるいは、図2A、図2Bで示される第2継鉄25は、第2歯部21Tを有さなくてもよい。この場合、第2本体部21の内周面21Aまたは外周面21Bが複数の第2磁石29を支持する。また、第1継鉄ユニット10では、複数の第1磁石19が第1継鉄15に埋め込まれる埋込磁石型(IPM;Interior Permanent Magnet)の構造が採用されてもよい。同様に、第2継鉄25では、複数の第2磁石29が第2継鉄25に埋め込まれる埋込磁石型の構造が採用されてもよい。
<3.磁極片ユニット30の概要>
図3は、本開示の一実施形態に係る磁極片ユニット30の概略図である。磁極片ユニット30は、軸線Oに対して周方向に延在する環状ユニット35を備える。軸線Oは、磁気ギアード電気機械1の軸線でもある。従って、軸線Oの軸方向(以下、単に軸方向という場合がある)は、磁気ギアード電気機械1の軸方向であり、環状ユニット35の径方向は磁気ギアード電気機械1の径方向である。同図で例示される磁極片ユニット30は、軸方向に対称な形状を有する。
環状ユニット35の軸方向の両端部は、それぞれ、上述の一対のエンドプレート97(図1A、図2A参照)によって支持されてもよい。あるいは、環状ユニット35の軸方向の両端部は、ハウジング98(図1B、図2B参照)によって支持されてもよい。以下では説明の都合、一対のエンドプレート97とハウジング98を総称して支持体93(図4A参照)という場合がある。
環状ユニット35は、周方向に間隔を空けて並ぶ複数の磁極片50、および、周方向に間隔を空けて並ぶ複数の非磁性体53を含む。複数の磁極片50と複数の非磁性体53は周方向に交互に並んでおり、いずれかの磁極片50は周方向において2つの非磁性体53によって挟まれる。非磁性体53は、例えば炭素繊維強化プラスチック(CFRP)によって形成される。同図の例では、磁極片50は非磁性体53よりも軸方向において短い。より具体的には、軸方向において、磁極片50の両端部は非磁性体53の両端部よりも環状ユニット35の中点側に位置する。なお軸方向において、各磁極片50の中心と各非磁性体53の中心は、互いに一致する。以下、複数の磁極片50と複数の非磁性体53を総称する場合、環状部58ともいう。
環状ユニット35は、環状部58の軸方向の両端部にそれぞれ連結される一対の連結部70をさらに含む。各連結部70は周方向に延在するリング状であり、上述の支持体93によって支持される。各連結部70は、例えばボルトなどの締結手段によって支持体93に固定される。リング状の各連結部70は、1または複数の導電部材によって構成されてよい。導電部材は例えばステンレス鋼などの金属である。なお、連結部70は1または複数の非導電部材によって構成されもよい。非導電部材は、例えばプラスチックまたはゴムなどである。
図3で例示される実施形態では、各連結部70のうちで環状ユニット35側の端面は、周方向に延在する凸凹形状を有している。該端面に形成される複数の凹面には複数の非磁性体53がそれぞれ嵌り、該端面に形成される複数の凸面の各々は、2つの非磁性体53によって挟まれる各磁極片50に当接する。連結部70の上記の端面は、一例として接着層88(図4A参照)を介して、複数の非磁性体53と複数の磁極片50とに接着されている。
なお他の実施形態においては、磁極片50と非磁性体53は軸方向において略同一の長さを有してもよく、連結部70の環状ユニット35側の端面は平面であってもよい。この場合、例えば、各磁極片50の中心部を貫通するように軸方向に延びる支持バー(図示外)の両端部を、一対の連結部70がそれぞれ保持する構造が採用されてもよい。さらに、一対の連結部70と複数の非磁性体53が一体的に構成されてもよい。当該実施形態においては、接着層88の少なくとも一部は不要となる。
図3で例示される磁極片ユニット30では、外プレート37(外プレート137)、内プレート33(内プレート133)、および、締結部材65によって環状ユニット35が締結される。より詳細な構造を以下では、第1実施形態と第2実施形態とに分けて順に説明する。なお以下では説明の重複を避けるべく、軸方向に対称な形状を有する磁極片ユニット30のうちで、同ユニットの中心よりも軸方向の一方側の部位の構造を説明し、他方側の構造の説明を割愛する。
<4.第1実施形態に係る磁極片ユニット31(30)の詳細>
図4A~図4Cを参照して、第1実施形態に係る磁極片ユニット30である磁極片ユニット31を説明する。以下では、第1の例示に係る磁極片ユニット31A(31)と、第2の例示に係る磁極片ユニット31B(31)とを順に説明する。
<4-1.第1の例示に係る磁極片ユニット31A(31)>
図4Aは、磁極片ユニット31A(31)の概念的な分解図であり、図3で示されるA-A線の矢視方向における断面図である。磁極片ユニット31A(31)は、環状ユニット35の内周面上に配置される内カバー43、および、環状ユニット35の外周面上に配置される外カバー47を備える。内カバー43と外カバー47の各々は、1または複数の部材によって形成される円筒であり、環状ユニット35の少なくとも一部を周方向の全長に亘って覆う。内カバー43と外カバー47の各々を構成する部材は、例えば炭素繊維強化プラスチック(CFRP)であってもよい。
同図で例示される磁極片ユニット31A(31)は、内カバー43および環状ユニット35の間に介在する内接着層91と、外カバー47および内プレート33Aの間に介在する外接着層92とを備える。本実施形態では、外接着層92と内接着層91はいずれも、軸方向において、連結部70と磁極片50とに重なるように配置される。換言すると、外接着層92と内接着層91はいずれも、連結部70と磁極片50とに径方向に並ぶように配置される。また、図示は省略するが両接着層は、非磁性体53とも軸方向において重なるように配置される。なお、内接着層91は、上述の支持体93を避けるようにして、連結部70の一部と径方向に並ぶように配置されることが好ましい。
本実施形態では、内カバー43の外周面の半分以上(より好ましくは3分の2以上)が内接着層91によって覆われる。さらに好ましくは、内カバー43の外周面の全てが内接着層91によって覆われる。また、外カバー47の内周面の半分以上(より好ましくは3分の2以上)が外接着層92によって覆われる。さらに好ましくは、外カバー47の内周面の全てが外接着層92によって覆われる。外接着層92と内接着層91の各々の厚さ(即ち径方向寸法)は、外カバー47と内カバー43の各々の径方向寸法に対して10分の1以下である。
磁極片ユニット31A(31)は、内カバー43の内周面上に配置される内プレート33A(33)と、外カバー47の外周面上に配置される外プレート37A(37)とをさらに備える。内プレート33Aの少なくとも一部は、軸方向において連結部70の一部と重なるように配置され、外プレート37Aの少なくとも一部は、軸方向において内プレート33Aと重なるよう配置される。換言すると、内プレート33Aの少なくとも一部と、外プレート37Aの少なくとも一部は、連結部70と径方向に並ぶように配置される。
磁極片ユニット31Aは締結部材65をさらに備える。締結部材65の構成要素である軸部61は、外プレート37A、外カバー47、連結部70、内カバー43、および、内プレート33Aを径方向に貫通するように配置される。本例の軸部61は、さらに、内接着層91と外接着層92を貫通するように配置される。締結部材65はボルトであってもネジであってもよい。同図で例示される締結部材65はボルトであり、内プレート33から径方向に突出する軸部61にはナット68が差し込まれている。ナット68と締結部材65の頭部65Aが、内プレート33Aと外プレート37Aを径方向に挟み込んでいる。本例では、締結部材65およびナット68によって締結ユニットが構成され、複数の締結ユニットが周方向に間隔を空けて配置される。
上記構成によれば、内プレート33A、外プレート37A、および締結部材65からなる締結構造によって、内カバー43、環状ユニット35、および外カバー47が径方向において挟み込まれて補強される。これにより磁極片ユニット31(30)の強度を向上できる。また、磁気ギアード電気機械1の動作時、複数の磁極片50の各々には、径方向の外側を向く電磁力と径方向の内側を向く電磁力が交互に繰り返し作用するため、磁極片50が連結部70(または連結部70に接着される接着層88)から剥離するおそれがある。さらに、磁極片ユニット30が回転子として機能する実施形態においては(図1A、図1C参照)、磁極片ユニット30に遠心力がさらに作用するため、剥離の発生がさらに懸念される。この点、上記構成によれば、内カバー43と外カバー47によって、磁極片50はより強固に挟み込まれるので、磁極片50の補強が実現される。従って、磁極片50が連結部70(または連結部70に接着される接着層88)から剥離するのを抑制できる。これにより、連結部70から外れた磁極片50が磁気ギアード電気機械1の他の構成要素である第1継鉄ユニット10または第2継鉄ユニット20に当たるのを併せて抑制できる。
なお上述したように、連結部70と磁極片50は、接着層88によって連結される代わりに、支持バーによって連結されてもよい。この場合であっても、磁極片ユニット31(30)の強度向上により磁極片50が連結部70から外れるのを抑制できるという利点は得られる。また、磁極片ユニット30は軸方向において対称な形状を有さなくてもよい。より具体的には、環状ユニット35の軸方向の一方側においてのみ、内プレート33A、外プレート37A、および締結部材65からなる締結構造が設けられてもよい。この場合であっても、上記利点は得られる。また、磁極片ユニット30が固定子として機能する実施形態(図1B、図2B参照)においても、上記利点は得られる。
図4Aの例では、内プレート33Aまたは外プレート37Aの少なくとも一方は、複数の磁極片50よりも軸方向において一方側に間隔を空けて配置される導電体である。導電体はステンレス鋼などの金属であってもよい。同図の例では、内プレート33Aと外プレート37Aがいずれも、複数の磁極片50よりも一方側に間隔を空けて配置される。換言すると、内プレート33Aと外プレート37Aは、連結部70または磁極片50のうちで連結部70に対してのみ径方向に並ぶように配置される。なお、非磁性体53が磁極片50よりも軸方向において長い構成が採用される本実施形態では、内プレート33Aまたは外プレート37Aは、軸方向において、非磁性体53と重なるように配置されてもよい。換言すると、内プレート33Aまたは外プレート37Aは、非磁性体53の一端部と径方向に並ぶように配置されてもよい。
上記構成によれば、導電体としての内プレート33Aおよび外プレート37Aが、複数の磁極片50から軸方向に離れる。これにより、磁気ギアード電気機械1の動作に伴い磁極片50において発生する渦連流が導電体を流れるのを抑制でき、磁気ギアード電気機械1における渦電流損失を抑制できる。
なお、内プレート33Aまたは外プレート37Aのいずれか一方は、磁極片50と径方向に並ぶように配置された導電体であってもよい。この場合であっても上記利点は得られる。
<4-2.第2の例示に係る磁極片ユニット31B(31)>
図4Bは、第2の例示に係る磁極片ユニット31B(31)を示す概略図であり、図3で示されるA-A線の矢視方向における断面図である。磁極片ユニット31Bは、内プレート33Aおよび外プレート37Aに代えて、内プレート33B(33)および外プレート37B(37)を備える。その他において、磁極片ユニット31Bは磁極片ユニット31Aと同じ構成を有する。
内プレート33Bと外プレート37Bの少なくとも一方は、軸方向において連結部70および磁極片50と重なるように配置される。同図の例では、内プレート33Bと外プレート37Bがいずれも、軸方向において連結部70および磁極片50と重なるように配置される。換言すると、内プレート33Bと外プレート37Bは、連結部70および磁極片50に径方向に並ぶように配置される。また、内プレート33Bと外プレート37Bは周方向にも延在しており、非磁性体53に対しても径方向に並ぶよう配置される。内プレート33Bと外プレート37Bは、第1の例示と同様、締結部材65によって締結されている。
上記構成によれば、磁極片50が内プレート33と外プレート37の間に位置するので、内プレート33と外プレート37の挟み込みによって生じる力が磁極片50に伝わりやすい。磁極片50の補強効果が向上するので、磁極片50が連結部70から外れるのをさらに抑制できる。
なお、内プレート33Bまたは外プレート37Bのいずれか一方は、磁極片50に対して軸方向の一方側に間隔を空けて配置されてもよい。この場合であっても上記利点は得られる。ただし、内プレート33Bまたは外プレート37Bのうち少なくとも内プレート33Bが磁極片50と軸方向において重なるように配置されることが好ましい。内プレート33Bが磁極片50を間接的に支持できるからである。
図4Cは、第2の例示に係る磁極片ユニット31B(31)が第1内部構造に適用された概略図である(内接着層91と外接着層92の図示は省略している)。同図を参照し、磁極片ユニット31Bのより詳細な構成を説明する。
内プレート33B(33)は、内カバー43と当接する内当接面333と、内当接面333とは反対側の第1反対面331とを含んでもよい。さらに、第1反対面331は、軸方向の一方側とは反対側(他方側)に向かうにしたがい内当接面333との距離が小さくなるように延在する第1テーパ面339を有する。第1テーパ面339は、同図で示されるような平面であってもよいし、図示外の湾曲面であってもよい。同図の例では、第1テーパ面339は、第1継鉄ユニット10と隙間G1を空けて対向する。他の実施形態では、磁極片ユニット31Bが第2内部構造に適用されてもよく、第1テーパ面339は第2継鉄ユニット20と隙間G2を空けて対向してもよい。
上記構成によれば、磁気ギアード電気機械1の動作時、磁極片50において発生する径方向を向く力が内プレート33Bに伝わっても、内プレート33Bの第1テーパ面339において応力が分散される。内プレート33Bにおける応力集中が抑制されることで、内プレート33Bの破損を抑制できる。また、内プレート33Bが第1テーパ面339を有することで、磁極片ユニット31Bと、磁気ギアード電気機械1の他の構成要素(第1継鉄ユニット10または第2継鉄ユニット20)との間の隙間(隙間G1または隙間G2)が過剰に小さくなるのを抑制でき、磁極片ユニット31Bと他の構成要素との接触を抑制することができる。
なお、第1テーパ面339は第1の例示に係る磁極片ユニット31Aに設けられてもよい。この場合であっても上記利点は得られる。
図4Cで例示されるように、外プレート37B(37)は、外カバー47と当接する外当接面377と、外当接面377とは反対側の第2反対面372とを含む。第2反対面372は、軸方向の一方側とは反対側(他方側)に向かうにしたがい外当接面377との距離が小さくなるように延在する第2テーパ面379を有する。第2テーパ面379は、同図で示されるような平面であってもよいし、図示外の湾曲面であってもよい。同図の例では、第2テーパ面379は、第2継鉄ユニット20と隙間G2を空けて対向する。他の実施形態では、磁極片ユニット31Bが第2内部構造に適用されてもよく、第2テーパ面379は第1継鉄ユニット10と隙間G1を空けて対向してもよい。
上記構成によれば、磁気ギアード電気機械1の動作時、磁極片50において発生する径方向を向く力が外プレート37Bに伝わっても、外プレート37Bの第2テーパ面379において応力が分散される。外プレート37Bにおける応力集中が抑制されることで、外プレート37Bの破損を抑制できる。また、外プレート37Bが第2テーパ面379を有することで、磁極片ユニット31Bと、磁気ギアード電気機械1の他の構成要素(第2継鉄ユニット20または第1継鉄ユニット10)との間の隙間(隙間G2または隙間G1)が過剰に小さくなるのを抑制でき、磁極片ユニット31Bと他の構成要素との接触を抑制することができる。
なお、第2テーパ面379は第1の例示に係る磁極片ユニット31Aに設けられてもよい。この場合であっても上記利点は得られる。
<5.第2実施形態に係る磁極片ユニット32の詳細>
図5Aは、第2実施形態に係る磁極片ユニット32(30)の概念的な分解図であり、図3で示されるA-A線の矢視方向における断面図である。図5Bは、第2実施形態に係る磁極片ユニット32の環状部58を示す概略図である。同図では、径方向に沿って視た環状部58が図示されており、周方向が直線的に図示されている。図5Cは、第2実施形態に係る磁極片ユニットが適用された第1内部構造の概略図を示す。
図5Aで例示される第2実施形態では、外カバー47、外接着層92、内カバー43、および内接着層91(図4A、図4B参照)は設けられない。また、第2実施形態に係る磁極片ユニット32は、内プレート33および外プレート37に代えて、内プレート133および外プレート137を備える。
内プレート133は、環状ユニット35の内周面上に配置されており、磁極片50の内周面および非磁性体53の内周面から連結部70の内周面に亘って形成される。本実施形態の磁極片ユニット32は、周方向に並ぶ複数の内プレート133を備えており、複数の内プレート133は環状を呈する。1枚の内プレート133の配置範囲は、例えば図5Bで示される二点鎖線J1によって示される領域である。なお、内プレート133は単一の部材によって形成されるリング状であってもよい。
外プレート137は、環状ユニット35の外周面上に配置されており、磁極片50の外周面および非磁性体53の外周面から連結部70の外周面に亘って形成される。本実施形態の磁極片ユニット32は、周方向に並ぶ複数の外プレート137を備えており、複数の外プレート137は環状を呈する。1枚の外プレート137の配置範囲は、例えば図5Bで示される二点鎖線J1によって示される領域である。なお、外プレート137は、単一の部材によって形成されるリング状であってもよい。
図5Aで例示される締結部材65は軸部61を含み、軸部61は、外プレート137、連結部70、内プレート133を径方向に貫通するように配置される。同図の例では、締結部材65はボルトであり、内プレート133から径方向に突出する軸部61にナット68が差し込まれる。締結部材65、外プレート137、および内プレート133は、連結部70および環状部58を径方向に挟み込む。他の実施形態では、締結部材65はネジであってもよい。
上記構成によれば、内プレート133、外プレート137、および締結部材65からなる締結構造によって、環状ユニット35が径方向において挟み込まれて補強される。これにより磁極片ユニット32(30)の強度を向上できる。また、磁気ギアード電気機械1の動作時、複数の磁極片50の各々には、径方向の外側を向く電磁力と径方向の内側を向く電磁力が交互に繰り返し作用するため、磁極片50が連結部70(または連結部70に接着される接着層88)から剥離するおそれがある。さらに、磁極片ユニット30が回転子として機能する実施形態においては(図1A、図1C参照)、磁極片ユニット30に遠心力がさらに作用するため、剥離の発生がさらに懸念される。この点、上記構成によれば、磁極片50は内プレート133と外プレート137によって強固に挟み込まれて、磁極片50の補強が実現される。従って、磁極片50が連結部70(または連結部70に接着される接着層88)から剥離するのを抑制できる。これにより、連結部70から外れた磁極片50が磁気ギアード電気機械1の他の構成要素である第1継鉄ユニット10または第2継鉄ユニット20に当たるのを併せて抑制できる。
なお上述したように、連結部70と磁極片50は、接着層88によって連結される代わりに、支持バーによって連結されてもよい。この場合であっても、磁極片ユニット32の強度向上により磁極片50が連結部70から外れるのを抑制できるという利点は得られる。また、磁極片ユニット30が固定子として機能する実施形態(図1B、図2B参照)においても、上記利点は得られる。
第2実施形態において、内プレート133または外プレート137の少なくとも一方は、絶縁体である。絶縁体は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)またはセラミックなどであってもよい。上記構成によれば、磁気ギアード電気機械1の動作時、磁極片50において発生する渦連流が内プレート133または外プレート137の少なくとも一方を流れるのを抑制でき、渦電流損失を抑制できる。
なお、内プレート133または外プレート137のいずれ一方は導電体であってもよい。この場合であっても、内プレート133または外プレート137のいずれ他方が絶縁体であることで、上記利点は得られる。
図5Cで例示されるように、内プレート133は、第1実施形態に係る内プレート33B(図4C参照)と同様の構成要素を備える。即ち、内プレート133は内当接面333および第1反対面331を備え、第1反対面331は第1テーパ面339を有する。上記の構成要素の詳細は既述した通りである。磁気ギアード電気機械1の動作時、磁極片50において発生する径方向を向く力が内プレート133に伝わっても、内プレート133の第1テーパ面339において応力が分散される。内プレート133における応力集中が抑制されることで、内プレート133の破損を抑制できる。また、内プレート133が第1テーパ面339を有することで、磁極片ユニット32と、磁気ギアード電気機械1の他の構成要素(第1継鉄ユニット10または第2継鉄ユニット20)との間の隙間(隙間G1または隙間G2)が過剰に小さくなるのを抑制でき、磁極片ユニット32と他の構成要素との接触を抑制することができる。
図5Cで例示されるように、外プレート137は、第1実施形態に係る外プレート37B(37)と同様の構成要素を備える。即ち、外プレート137は外当接面377および第2反対面372を備え、第2反対面372は第2テーパ面379を有する。上記の構成要素の詳細は既述した通りである。磁気ギアード電気機械1の動作時、磁極片50において発生する径方向を向く力が外プレート137に伝わっても、外プレート137の第2テーパ面379において応力が分散される。外プレート137における応力集中が抑制されることで、外プレート137の破損を抑制できる。また、外プレート137が第2テーパ面379を有することで、磁極片ユニット31Bと、磁気ギアード電気機械1の他の構成要素(第2継鉄ユニット20または第1継鉄ユニット10)との間の隙間(隙間G2または隙間G1)が過剰に小さくなるのを抑制でき、磁極片ユニット32と他の構成要素との接触を抑制することができる。
<6.まとめ>
上述した幾つかの実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握されるものである。
1)本開示の少なくとも一実施形態に係る磁気ギアード電気機械用の磁極片ユニット(30)は、
軸線(O)に対して周方向に延在する環状ユニット(35)であって、
前記周方向に間隔を空けて並ぶ複数の磁極片(50)、
前記周方向に間隔を空けて並ぶ複数の非磁性体(53)であって、前記複数の磁極片(50)と交互に並ぶ複数の非磁性体(53)、および、
前記軸線(O)の軸方向の一方側における各々の前記磁極片(50)の端部と各々の前記非磁性体(53)の端部とに連結される連結部(70)、を含む環状ユニット(35)と、
前記環状ユニット(35)の内周面上に配置される内カバー(43)と、
前記内カバー(43)の内周面上に配置される内プレート(33)であって、前記軸方向において少なくとも前記連結部(70)と重なるように配置される内プレート(33)と、
前記環状ユニット(35)の外周面上に配置される外カバー(47)と、
前記外カバー(47)の外周面上に配置される外プレートであって、前記軸方向において前記内プレート(33)と少なくとも一部が重なるように配置される外プレートと、
前記外プレート、前記外カバー(47)、前記連結部(70)、前記内カバー(43)、および、前記内プレート(33)を前記環状ユニット(35)の径方向に貫通するように配置される軸部(61)を含む締結部材(65)と、
を備える。
上記1)の構成によれば、内プレート(33)、外プレート、および締結部材(65)からなる締結構造によって、内カバー(43)、環状ユニット(35)、および外カバー(47)が径方向において挟み込まれて補強される。これにより磁極片ユニット(30)の強度を向上できる。従って、磁気ギアード電気機械(1)の動作時、磁極片(50)に作用する電磁力に起因して磁極片(50)が連結部(70)から外れるのを抑制できる。また、連結部(70)から外れた磁極片(50)が磁気ギアード電気機械(1)の他の構成要素に当たるのを併せて抑制することができる。
2)幾つかの実施形態では、上記1)に記載の磁極片ユニット(30)であって、
前記内プレート(33)または前記外プレートの少なくとも一方は、前記複数の磁極片(50)よりも前記軸方向において前記一方側に間隔を空けて配置される導電体である。
上記2)の構成によれば、導電体が複数の磁極片(50)から離れる。これにより、磁気ギアード電気機械(1)の動作に伴い磁極片(50)において発生する渦連流が導電体を流れるのを抑制でき、渦電流損失を抑制できる。
3)幾つかの実施形態では、上記1)に記載の磁極片ユニット(30)であって、
前記内プレート(33)または前記外プレートの少なくとも一方は、前記軸方向において、前記連結部(70)および前記磁極片(50)と重なるように配置される。
上記3)の構成によれば、磁極片(50)が内プレート(33)と外プレートの間に位置するので、内プレート(33)と外プレートの挟み込みによって生じる力が磁極片(50)に伝わりやすい。磁極片(50)の補強効果が向上するので、磁極片(50)が連結部(70)から外れるのをさらに抑制できる。
4)幾つかの実施形態では、上記1)から3)のいずれかに記載の磁極片ユニット(30)であって、
前記内プレート(33)は、前記内カバー(43)と当接する内当接面(333)と、前記内当接面(333)とは反対側の第1反対面(331)と、を含み、
前記第1反対面(331)は、前記軸方向の前記一方側とは反対側に向かうにしたがい前記内当接面(333)との距離が小さくなるように延在する第1テーパ面(339)を有する。
上記4)の構成によれば、磁気ギアード電気機械(1)の動作時、磁極片(50)において発生する径方向を向く力が内プレート(33)に伝わっても、内プレート(33)の第1テーパ面(339)において応力が分散される。内プレート(33)における応力集中が抑制されることで、内プレート(33)の破損を抑制できる。また、内プレート(33)が第1テーパ面(339)を有することで、磁極片ユニット(30)と、磁気ギアード電気機械(1)の他の構成要素との間の隙間が過剰に小さくなるのを抑制でき、磁極片ユニット(30)と他の構成要素との接触を抑制することができる。
5)幾つかの実施形態では、上記1)から4)のいずれかに記載の磁極片ユニット(30)であって、
前記外プレートは、前記外カバー(47)と当接する外当接面(377)と、前記外当接面(377)とは反対側の第2反対面(372)と、を含み、
前記第2反対面(372)は、前記軸方向の前記一方側とは反対側に向かうにしたがい前記外当接面(377)との距離が小さくなるように延在する第2テーパ面(379)を有する。
上記5)の構成によれば、磁気ギアード電気機械(1)の動作時、磁極片(50)において発生する径方向を向く力が外プレートに伝わっても、外プレートの第2テーパ面(379)において応力が分散される。外プレートにおける応力集中が抑制されることで、外プレートの破損を抑制できる。また、外プレートが第2テーパ面(379)を有することで、磁極片ユニット(30)と、磁気ギアード電気機械(1)の他の構成要素との間の隙間が過剰に小さくなるのを抑制でき、磁極片ユニット(30)と他の構成要素との接触を抑制することができる。
6)本開示の少なくとも一実施形態に係る磁気ギアード電気機械用の磁極片ユニット(30)は、
軸線(O)に対して周方向に延在する環状ユニット(35)であって、
前記周方向に間隔を空けて並ぶ複数の磁極片(50)、
前記周方向に間隔を空けて並ぶ複数の非磁性体(53)であって、前記複数の磁極片(50)と交互に並ぶ複数の非磁性体(53)、および、
前記軸線(O)の軸方向の一方側における各々の前記磁極片(50)の端部と各々の前記非磁性体(53)の端部とに連結される連結部(70)、を含む環状ユニット(35)と、
前記環状ユニット(35)の内周面上に配置される内プレート(133)であって、前記連結部(70)の内周面から前記磁極片(50)の内周面および前記非磁性体(53)の内周面に亘って形成される内プレート(133)と、
前記環状ユニット(35)の外周面上に配置される外プレート(137)であって、前記連結部(70)の外周面から前記磁極片(50)の外周面および前記非磁性体(53)の外周面に亘って形成される外プレート(137)と、
前記外プレート(137)、前記連結部(70)、および前記内プレート(133)を前記環状ユニット(35)の径方向に貫通するように配置される軸部(61)を含む締結部材(65)と、
を備える。
上記6)の構成によれば、内プレート(133)、外プレート(137)、および締結部材(65)からなる締結構造によって、環状ユニット(35)が径方向において挟み込まれて補強される。これにより磁極片ユニット(30)の強度を向上できる。従って、磁気ギアード電気機械(1)の動作時、磁極片(50)に作用する電磁力に起因して磁極片(50)が連結部(70)から外れるのを抑制できる。また、連結部(70)から外れた磁極片(50)が磁気ギアード電気機械(1)の他の構成要素に当たるのを併せて抑制することができる。
7)幾つかの実施形態では、上記6)に記載の磁極片ユニット(30)であって、
前記内プレート(133)または前記外プレート(137)の少なくとも一方は、絶縁体である。
上記7)の構成によれば、磁気ギアード電気機械(1)の動作時、磁極片(50)において発生する渦連流が内プレート(133)または外プレート(137)の少なくとも一方を流れるのを抑制でき、渦電流損失を抑制できる。
8)幾つかの実施形態では、上記6)または7)に記載の磁極片ユニット(30)であって、
前記内プレート(133)は、前記環状ユニット(35)と当接する内当接面(333)と、前記内当接面(333)とは反対側の第1反対面(331)と、を含み、
前記第1反対面(331)は、前記軸方向の前記一方側とは反対側に向かうにしたがい前記内当接面(333)との距離が小さくなるように延在する第1テーパ面(339)を有する。
上記8)の構成によれば、上記4)と同様の利点が得られる。
9)幾つかの実施形態では、上記6)から8)のいずれかに記載の磁極片ユニット(30)であって、
前記外プレート(137)は、前記環状ユニット(35)と当接する外当接面(377)と、前記外当接面(377)とは反対側の第2反対面(372)と、を含み、
前記第2反対面(372)は、前記軸方向の前記一方側とは反対側に向かうにしたがい前記外当接面(377)との距離が小さくなるように延在する第2テーパ面(379)を有する。
上記9)の構成によれば、上記5)と同様の利点が得られる。
10)本開示の少なくとも一実施形態に係る磁気ギアード電気機械(1)は、
上記1)から9)の何れかに記載の磁極片ユニット(30)と、
前記環状ユニット(35)の外側または内側において前記周方向に並ぶ複数の第1磁石、(19)および、前記複数の第1磁石(19)を支持する第1継鉄(15)を含む第1継鉄ユニット(10)と、
前記環状ユニット(35)の内側または外側において前記周方向に並ぶ複数の第2磁石(29)、および、前記複数の第2磁石を支持する第2継鉄(25)を含む第2継鉄ユニット(20)と、を備える。
上記10)の構成によれば、上記1)と同様の理由により、磁気ギアード電気機械(1)
が得られる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 :磁気ギアード電気機械
10 :第1継鉄ユニット
11A :内周面
11B :外周面
15 :第1継鉄
19 :第1磁石
20 :第2継鉄ユニット
21A :内周面
21B :外周面
25 :第2継鉄
29 :第2磁石
31、32(30) :磁極片ユニット
33、133 :内プレート
35 :環状ユニット
37、137 :外プレート
43 :内カバー
47 :外カバー
50 :磁極片
53 :非磁性体
61 :軸部
65 :締結部材
70 :連結部
331 :第1反対面
333 :内当接面
339 :第1テーパ面
372 :第2反対面
377 :外当接面
379 :第2テーパ面
O :軸線

Claims (10)

  1. 軸線に対して周方向に延在する環状ユニットであって、
    前記周方向に間隔を空けて並ぶ複数の磁極片、
    前記周方向に間隔を空けて並ぶ複数の非磁性体であって、前記複数の磁極片と交互に並ぶ複数の非磁性体、および、
    前記軸線の軸方向の一方側における各々の前記磁極片の端部と各々の前記非磁性体の端部とに連結される連結部、を含む環状ユニットと、
    前記環状ユニットの内周面上に配置される内カバーと、
    前記内カバーの内周面上に配置される内プレートであって、前記軸方向において少なくとも前記連結部と重なるように配置される内プレートと、
    前記環状ユニットの外周面上に配置される外カバーと、
    前記外カバーの外周面上に配置される外プレートであって、前記軸方向において前記内プレートと少なくとも一部が重なるように配置される外プレートと、
    前記外プレート、前記外カバー、前記連結部、前記内カバー、および、前記内プレートを前記環状ユニットの径方向に貫通するように配置される軸部を含む締結部材と、
    を備える磁極片ユニット。
  2. 前記内プレートまたは前記外プレートの少なくとも一方は、前記複数の磁極片よりも前記軸方向において前記一方側に間隔を空けて配置される導電体である、
    請求項1に記載の磁極片ユニット。
  3. 前記内プレートまたは前記外プレートの少なくとも一方は、前記軸方向において、前記連結部および前記磁極片と重なるように配置される、
    請求項1に記載の磁極片ユニット。
  4. 前記内プレートは、前記内カバーと当接する内当接面と、前記内当接面とは反対側の第1反対面と、を含み、
    前記第1反対面は、前記軸方向の前記一方側とは反対側に向かうにしたがい前記内当接面との距離が小さくなるように延在する第1テーパ面を有する、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の磁極片ユニット。
  5. 前記外プレートは、前記外カバーと当接する外当接面と、前記外当接面とは反対側の第2反対面と、を含み、
    前記第2反対面は、前記軸方向の前記一方側とは反対側に向かうにしたがい前記外当接面との距離が小さくなるように延在する第2テーパ面を有する、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の磁極片ユニット。
  6. 軸線に対して周方向に延在する環状ユニットであって、
    前記周方向に間隔を空けて並ぶ複数の磁極片、
    前記周方向に間隔を空けて並ぶ複数の非磁性体であって、前記複数の磁極片と交互に並ぶ複数の非磁性体、および、
    前記軸線の軸方向の一方側における各々の前記磁極片の端部と各々の前記非磁性体の端部とに連結される連結部、を含む環状ユニットと、
    前記環状ユニットの内周面上に配置される内プレートであって、前記連結部の内周面から前記磁極片の内周面および前記非磁性体の内周面に亘って形成される内プレートと、
    前記環状ユニットの外周面上に配置される外プレートであって、前記連結部の外周面から前記磁極片の外周面および前記非磁性体の外周面に亘って形成される外プレートと、
    前記外プレート、前記連結部、および前記内プレートを前記環状ユニットの径方向に貫通するように配置される軸部を含む締結部材と、
    を備える磁極片ユニット。
  7. 前記内プレートまたは前記外プレートの少なくとも一方は、絶縁体である、
    請求項6に記載の磁極片ユニット。
  8. 前記内プレートは、前記環状ユニットと当接する内当接面と、前記内当接面とは反対側の第1反対面と、を含み、
    前記第1反対面は、前記軸方向の前記一方側とは反対側に向かうにしたがい前記内当接面との距離が小さくなるように延在する第1テーパ面を有する、
    請求項6または7に記載の磁極片ユニット。
  9. 前記外プレートは、前記環状ユニットと当接する外当接面と、前記外当接面とは反対側の第2反対面と、を含み、
    前記第2反対面は、前記軸方向の前記一方側とは反対側に向かうにしたがい前記外当接面との距離が小さくなるように延在する第2テーパ面を有する、
    請求項6または7に記載の磁極片ユニット。
  10. 請求項1または6に記載の磁極片ユニットと、
    前記環状ユニットの外側または内側において前記周方向に並ぶ複数の第1磁石、および、前記複数の第1磁石を支持する第1継鉄を含む第1継鉄ユニットと、
    前記環状ユニットの内側または外側において前記周方向に並ぶ複数の第2磁石、および、前記複数の第2磁石を支持する第2継鉄を含む第2継鉄ユニットと、
    を備える磁気ギアード電気機械。

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