JP2023160233A - 偏光方向ディスクリミネータ、デュアル出力レーザ、及び偏光方向弁別方法 - Google Patents

偏光方向ディスクリミネータ、デュアル出力レーザ、及び偏光方向弁別方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023160233000001
【課題】伝搬する光の偏光方向に応じて非対称な透過性を示す偏光方向ディスクリミネータを提供すること。
【解決手段】偏光方向ディスクリミネータ10は、一端に設けられた第1ポートPO1と、他端に設けられた第2ポートPO2との間であって、第1ポートPO1側に配置される第1ファラデーローテータ11と、第1ポートPO1と第2ポートPO2との間であって、第2ポートPO2側に配置される第2ファラデーローテータ12と、第1ファラデーローテータ11と第2ファラデーローテータ12との間に配置される光学要素としての偏光板14を含み、偏光板14に入射する第1中間偏光P12,P23と第2中間偏光P22,P13とのうち一の通過を制限する偏光選択デバイス15とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、偏光方向及び伝搬方向に応じた可逆的透過性を有する偏光方向ディスクリミネータ、これを用いたデュアル出力レーザ、並びに偏光方向弁別方法に関する。
偏光方向ディスクリミネータに関連する光学装置として、一方向に伝搬する光のみを通過させるアイソレータが存在する。この種のアイソレータとして、例えば偏光方向を45°回転させるファラデーローテータの外側に一対の直交する偏光方向に設定された一対のポーラライザを配置した構造を有するものが存在する。なお、偏光方向を維持するため、ファラデーローテータと一のポーラライザとの間に1/2波長板を配置することもある。
上記のようなアイソレータは、一方向からの光を透過させ、他方向からの光を遮断するものであるため、他方向からの光を利用することができなくなる。
高強度の短パルスを発生するモード同期レーザとして、直交する2種の偏光を成分とするデュアル非同期パルスすなわちデュアル周波数コムを形成するものが公知となっている(例えば、非特許文献1及び2参照)。
しかしながら、非特許文献1では、ファイバ共振器リングに一般的なアイソレータを組み込んでおり、デュアル周波数コムを安定して効率的に取り出すことは容易でない。
Xin Zhao et al., "Polarization-multiplexed, dual-comb all-fiber mode-locked laser", PP853-857, Vol. 6, No. 9 / September 2018 / Photonics Research Yoshiaki Nakajima et al., "All-polarization-maintaining, polarization-multiplexed, dual-comb fiber laser with a nonlinear amplifying loop mirror", PP853-857, Vol. 27, No. 10 | 13 May 2019 | OPTICS EXPRESS 14648
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、伝搬する光の偏光方向に応じて非対称な透過性を示す偏光方向ディスクリミネータを提供することを目的とする。
本発明は、上記のような偏光方向ディスクリミネータによって、デュアル周波数コムを効率的に取り出すことができるデュアル出力レーザを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る偏光方向ディスクリミネータは、偏光依存デバイスであり、一端に設けられた第1ポートと、他端に設けられた第2ポートとの間であって、第1ポート側に配置される第1ファラデーローテータと、第1ポートと第2ポートとの間であって、第2ポート側に配置される第2ファラデーローテータと、第1ファラデーローテータと第2ファラデーローテータとの間に配置される光学要素を含み、光学要素に入射する第1中間偏光と第2中間偏光とのうち一の通過を制限する偏光選択デバイスとを備える。
上記偏光方向ディスクリミネータでは、偏光選択デバイスが光学要素に入射する第1中間偏光と第2中間偏光とのうち一の中間偏光の通過を制限するので、第1ポート側から入射した第1偏光を選択的に通過させ、かつ、第2ポート側から入射した第2偏光を選択的に通過させるといった動作が可能になり、2種の偏光を互いに逆方向に伝搬させる状態を強制的に実現することが容易になる。
本発明の具体的な側面では、上記偏光方向ディスクリミネータにおいて、偏光選択デバイスは、光学要素として、第1中間偏光と第2中間偏光とのうち一の中間偏光の通過を相対的に抑制する偏光板を備える。この場合、偏光選択デバイス、延いては偏光方向ディスクリミネータを簡単な構造とすることができる。
本発明の別の側面では、第1ファラデーローテータと第2ファラデーローテータとは、反対方向に45°偏光方向を回転させる。この場合、第1ポート側から入射した第1偏光や第2ポート側から入射した第2偏光の透過率を高めることができる。
本発明のさらに別の側面では、偏光板の偏光軸は、第1ファラデーローテータと第2ファラデーローテータとに入射させる第1偏光の偏光方向と第2偏光の偏光方向とに対して45°傾いている。
本発明のさらに別の側面では、偏光選択デバイスは、光学要素である複屈折素子と、第1ポートとして第1ファラデーローテータより外側に配置される第1絞りと、第2ポートとして第2ファラデーローテータより外側に配置される第2絞りとを備える。この場合、第1絞りや第2絞りを用いた確実な遮光が可能となり、偏光方向ディスクリミネータの精度を向上させることが容易となる。
本発明のさらに別の側面では、第1ファラデーローテータと第2ファラデーローテータとは、反対方向に45°偏光方向を回転させる。
上記目的を達成するため、本発明に係るデュアル出力レーザは、偏波保持型のリング状の共振器と、共振器中に配置される光利得部と、共振器に第1周回方向に伝搬するように第1偏光を供給する第1光供給部と、共振器に第2周回方向に伝搬するように第2偏光を供給する第2光供給部と、上述した偏光方向ディスクリミネータとを備える。
上記デュアル出力レーザでは、共振器中で一方に伝搬する第1偏光と共振器中で他方に伝搬する第2偏光とを高効率で併存させることによって、偏波クロストークを低減することができ、高出力のデュアルタイプの光源を提供することができる。
本発明の具体的な側面では、上記デュアル出力レーザにおいて、共振器に結合され第1偏光と第2偏光とを取り出す出力カプラをさらに備え、第1光供給部及び第2光供給部が出力カプラを挟んで対称的に配置され、光利得部が出力カプラを挟んで対称的に配置されている。この場合、発振状態を安定化することができ、第1偏光と第2偏光とを高効率で発生させ取り出すことができる。
なお、デュアル出力レーザは、偏光方向が異なる一対の光コムを出力するもの、つまり、デュアルコムレーザとすることができる。また、デュアル出力レーザは、受動型のモード同期動作を行うモード同期レーザとすることができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る偏光方向弁別方法は、一対のファラデーローテータ及び偏光選択デバイスを介して第1偏光と第2偏光とを透過させる偏光方向弁別方法であって、一方から入射した第1偏光を通過させつつ第2偏光の通過を制限し、かつ、他方から入射した第2偏光を通過させつつ第1偏光の通過を制限する。
本発明の具体的な側面では、上記偏光方向弁別方法において、偏光選択デバイスは、一対のファラデーローテータの間に配置される光学要素を含み、光学要素に一方から入射する第1中間偏光と他方から入射する第2中間偏光とのうち一の中間偏光の通過を制限する。
(A)及び(B)は、第1実施形態の偏光方向ディスクリミネータを説明する概念的な平面図である。 (A)及び(B)は、第1実施形態の偏光方向ディスクリミネータを説明する概念的な斜視図である。 (A)及び(B)は、第2実施形態の偏光方向ディスクリミネータを説明する概念的な平面図である。 第3実施形態のモード同期レーザを説明する概念図である。 図4に示すモード同期レーザに組み込まれた偏光方向ディスクリミネータを説明する図である。 図4に示すモード同期レーザの出力の光スペクトルを示すチャートである。 出力のパルス列を示すチャートである。
〔第1実施形態〕
以下、図1(A)、図2(A)等を参照して、本発明に係る偏光方向ディスクリミネータの第1実施形態について説明する。図1等において、X、Y、及びZは、全体の座標系を示し、x及びyは着目する箇所の局在的な座標系を示している。特にX及びYは、光の入射方向に対して直交する2方向に相当し、Zは、光の入射方向に相当する。x及びyは、光軸AX上の点における座標を与えるものであり、光軸AXに対して直交する2方向に相当し、zは、光軸AXに平行な方向に相当する。
図1(A)は、偏光方向ディスクリミネータ10において、左側から第1偏光P1及び第2偏光P2が入射する場合を示し、図1(B)は、偏光方向ディスクリミネータ10において、右側から第1偏光P1及び第2偏光P2が入射する場合を示している。図1(A)及び1(B)の上部領域AR1は、偏光方向ディスクリミネータ10を通過する各位置での偏光状態又は偏光方向を紙面左側から光軸AXに沿って見た状態として説明するものである。
図2(A)は、偏光方向ディスクリミネータ10において、左側から第1偏光P1及び第2偏光P2が入射する場合を示し、図2(B)は、偏光方向ディスクリミネータ10において、右側から第1偏光P1及び第2偏光P2が入射する場合を示している。
図1(A)、1(B)等に示す偏光方向ディスクリミネータ10は、非相反型の光学素子であり、より詳細には偏光依存非相反型のディスクリミネータである。偏光方向ディスクリミネータ10を偏光依存デバイスと呼ぶこともできる。偏光方向ディスクリミネータ10は、左側つまり-Z側の第1ポートPO1と、右側つまり+Z側の第2ポートPO2との間に、第1ファラデーローテータ11と、偏光板14と、第2ファラデーローテータ12とを備える。第1ファラデーローテータ11は、第1ポートPO1側に配置され、第2ファラデーローテータ12は、第2ポートPO2側に配置される。偏光板14は、第1ファラデーローテータ11と第2ファラデーローテータ12との間に配置される光学要素であり、単独で偏光選択デバイス15として機能する。
図示の例では、第1ポートPO1は、独立した部材ではなく、第1ファラデーローテータ11の端面11aがその機能を兼ねている。第1ポートPO1は、第1ファラデーローテータ11の端面11aに隣接して配置される絞りであってもよい。また、第1ポートPO1において、光の集光状態を調整するレンズを付加してもよい。
第2ポートPO2は、独立した部材ではなく、第2ファラデーローテータ12の端面12aがその機能を兼ねている。第2ポートPO2は、第2ファラデーローテータ12の端面12aに隣接して配置される絞りであってもよい。また、第2ポートPO2において、光の集光状態を調整するレンズを付加してもよい。
第1ファラデーローテータ11は、ブロック状の強磁性体結晶11iと、強磁性体結晶11iに磁場B1を形成する磁石11jとを備える。強磁性体結晶11i中に形成された磁場B1は、-Z方向に向かっている。強磁性体結晶11iには、一対の平面である端面11a,11bが形成され、直線偏光が強磁性体結晶11iを通過すると、直線偏光の偏光方向が、入射時の偏光方向の角度にかかわらず45°回転する。具体的には、第1偏光P1や第2偏光P2が左側の端面11aから入射して強磁性体結晶11iを通過すると、偏光方向が-Z側から見て反時計方向に45°回転する。図示を省略するが、第1偏光P1や第2偏光P2が強磁性体結晶11iを逆方向から通過しても、偏光方向が-Z側から見て反時計方向に45°回転する。
第2ファラデーローテータ12は、ブロック状の強磁性体結晶12iと、強磁性体結晶12iに磁場B2を形成する磁石12jとを備える。強磁性体結晶12i中に形成された磁場B2は、+Z方向に向かっている。強磁性体結晶12iには、一対の平面である端面12a,12bが形成され、直線偏光が強磁性体結晶12iを通過すると、直線偏光の偏光方向が、入射時の偏光方向の角度にかかわらず45°回転する。具体的には、第1偏光P1や第2偏光P2が右側の端面12aから入射して強磁性体結晶12iを通過すると、偏光方向が-Z側から見て時計方向に45°回転する。図示を省略するが、第1偏光P1や第2偏光P2が強磁性体結晶12iを逆方向から通過しても、偏光方向が+Z側から見て時計方向に45°回転する。
偏光板14は、吸収型のポーラライザであり、偏光板14を通過する光を特定の偏光方向の直線偏光に制限する。偏光板14は、例えばヨウ素化合物や染料を含有させた高分子材料を特定方向に延伸することによって得た偏光膜を平行平板の基板上に接着したものである。偏光板14の偏光軸は、-x方向と+y方向との間に設定され、-x方向に対しても+y方向に対しても45°をなしている。偏光板14の偏光軸は、第1ファラデーローテータ11及び第2ファラデーローテータ12に入射させる第1偏光P1の偏光方向と第2偏光P2の偏光方向とに対して45°傾いている。偏光板14は、吸収型に限らず、例えば誘電体多層膜を組み込んだ偏光ビームスプリッタに置き換えることができ、この場合、不要光は光路外に分岐される。
以上では説明を省略したが、一方の第1ファラデーローテータ11の端面11a,11bには、反射防止膜を形成することができ、他方の第2ファラデーローテータ12の端面12a,12bには、反射防止膜を形成することができる。また、偏光板14の表面にも、反射防止膜を形成することができる。
図2(A)及び2(B)を参照して、偏光方向ディスクリミネータ10の動作について説明する。図2(A)及び2(B)において、第1ファラデーローテータ11中や第1ファラデーローテータ11の前後に描かれたサイン波形E1は、第1偏光P1やこれに由来する偏光の電場の振動を示し、サイン波形E2は、第2偏光P2やこれに由来する偏光の電場の振動を示す。
図2(A)の場合、第1偏光P1及び第2偏光P2が、偏光方向ディスクリミネータ10の左側から入射する。ここで、第1偏光P1は、Y方向すなわちy方向に平行な偏光面を有する直線偏光であり、第2偏光P2は、X方向すなわちx方向に平行な偏光面を有する直線偏光であり、第1偏光P1の偏光方向と第2偏光P2の偏光方向とは直交する。第1偏光P1及び第2偏光P2は、第1ファラデーローテータ11を通過することで、偏光面が反時計方向に45°回転する。つまり、第1偏光P1は、+y方向を基準として反時計方向に45°回転した-45°傾斜方向に偏向面を有する状態となっている。この状態を第1中間偏光P12と呼ぶ。一方、第2偏光P2は、+y方向を基準として時計方向に45°回転した+45°傾斜方向に偏向面を有する状態となっている。この状態を第2中間偏光P22と呼ぶ。第1偏光P1に由来する第1中間偏光P12と、第2偏光P2に由来する第2中間偏光P22とは、偏光板14に入射する。第1偏光P1に由来する第1中間偏光P12の偏光方向は、偏光板14の偏光軸と一致しており、偏光板14を低損失で通過する。一方、第2偏光P2に由来する第2中間偏光P22の偏光方向は、偏光板14の偏光軸と直交しており、偏光板14で吸収され遮断される。偏光板14は、第1中間偏光P12と第2中間偏光P22とのうち一つである第2中間偏光P22の通過を相対的に抑制する役割を有する。第1中間偏光P12は、偏光板14を通過した後に、第2ファラデーローテータ12に端面12b側から入射する。第1中間偏光P12は、第2ファラデーローテータ12を通過することで、偏光面が時計方向に45°回転する。つまり、第1中間偏光P12は、-45°傾斜方向から+y方向に平行な偏向面を有する状態となり、元の第1偏光P1に戻されている。結果的に、第1偏光P1は、偏光状態を保ちつつ、偏光方向ディスクリミネータ10を一方向である+Z方向に通過する。第2偏光P2は、偏光方向ディスクリミネータ10を通過できず遮断される。
図2(B)の場合、第1偏光P1及び第2偏光P2が、偏光方向ディスクリミネータ10の右側から入射する。第1偏光P1及び第2偏光P2は、第2ファラデーローテータ12を通過することで、偏光面が時計方向に45°回転する。つまり、第1偏光P1は、+y方向を基準として時計方向に45°回転した+45°傾斜方向に偏向面を有する状態となっている。この状態を第2中間偏光P13と呼ぶ。一方、第2偏光P2は、+y方向を基準として反時計方向に45°回転した-45°傾斜方向に偏向面を有する状態となっている。この状態を第1中間偏光P23と呼ぶ。第1偏光P1に由来する第2中間偏光P13と、第2偏光P2に由来する第1中間偏光P23とは、偏光板14に入射する。第2偏光P2に由来する第1中間偏光P23の偏光方向は、偏光板14の偏光軸と一致しており、偏光板14を低損失で通過する。一方、第1偏光P1に由来する第2中間偏光P13の偏光方向は、偏光板14の偏光軸と直交しており、偏光板14で吸収され遮断される。偏光板14は、第1中間偏光P23と第2中間偏光P13とのうち一つである第2中間偏光P13の通過を相対的に抑制する役割を有する。第1中間偏光P23は、偏光板14を通過した後に、第1ファラデーローテータ11に端面11b側から入射する。第1中間偏光P23は、第1ファラデーローテータ11を通過することで、偏光面が反時計方向に45°回転する。つまり、第1中間偏光P23は、+y方向を基準とする-45°傾斜方向から-x方向に平行な偏向面を有する状態となり、元の第2偏光P2に戻されている。結果的に、第2偏光P2は、偏光状態を保ちつつ、偏光方向ディスクリミネータ10を他方向である-Z方向に通過する。第1偏光P1は、偏光方向ディスクリミネータ10を通過できず遮断される。
以上で説明した第1実施形態の偏光方向ディスクリミネータ10は、一端に設けられた第1ポートPO1と、他端に設けられた第2ポートPO2との間であって、第1ポートPO1側に配置される第1ファラデーローテータ11と、第1ポートPO1と第2ポートPO2との間であって、第2ポートPO2側に配置される第2ファラデーローテータ12と、第1ファラデーローテータ11と第2ファラデーローテータ12との間に配置される光学要素としての偏光板14を含み、偏光板14に入射する第1中間偏光P12,P23と第2中間偏光P22,P13とのうち一の通過を制限する偏光選択デバイス15とを備える。
上記偏光方向ディスクリミネータでは、偏光選択デバイス15が偏光板14に入射する一方の第2中間偏光P22,P13の通過を制限するので、第1ポートPO1側から入射した第1偏光P1を選択的に通過させ、かつ、第2ポートPO2側から入射した第2偏光P2を選択的に通過させるといった動作が可能になり、2種の偏光P1,P2を互いに逆方向に伝搬させる状態を強制的に実現することが容易になる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の偏光方向ディスクリミネータについて説明する。なお、第2実施形態の偏光方向ディスクリミネータは、第1実施形態の装置を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様である。
図3(A)は、偏光方向ディスクリミネータ10において、左側から第1偏光P1及び第2偏光P2が入射する場合を示し、図3(B)は、偏光方向ディスクリミネータ10において、右側から第1偏光P1及び第2偏光P2が入射する場合を示している。図2(A)及び2(B)の上部及び下部の領域AR1,AR2は、偏光方向ディスクリミネータ10を通過する各位置での偏光状態又は偏光方向を紙面左側から光軸AXに沿って見た状態として説明するものである。この場合、紙面は、Z軸に平行で、X方向とY方向とに対して45°をなす中間方向に平行に延びる。
偏光方向ディスクリミネータ10は、第1ファラデーローテータ11と第2ファラデーローテータ12との間に、光学要素として、偏光板14の代わりに複屈折素子14aを有する。偏光方向ディスクリミネータ10は、第1ファラデーローテータ11より外側に配置される第1絞り14bと、第2ファラデーローテータ12より外側に配置される第2絞り14cとを備える。複屈折素子14aは、第1絞り14bと第2絞り14cと組み合わせることで、偏光選択デバイス115として機能する。
複屈折素子14aは、紙面に平行で光軸AXに対して所定角度だけ傾いた方向に光学軸14pが延びる複屈折プリズムである。複屈折素子14aの第1面14gに紙面左側から垂直に入射したS偏光(紙面に垂直な偏光方向成分)は、常光線として第1面14gに垂直な方向に直進するように伝搬し、複屈折素子14aの第1面14gに紙面左側から垂直に入射したP偏光(紙面に平行な偏光方向成分)は、異常光線として第1面14gに対して傾斜した方向に光軸AXから逸れるように伝搬する。複屈折素子14aの第2面14hに紙面右側から垂直に入射したS偏光は、常光線として第1面14hに垂直な方向に直進するように伝搬し、複屈折素子14aの第2面14hに紙面右側から垂直に入射したP偏光は、異常光線として第2面14hに対して傾斜した方向に光軸AXから逸れるように伝搬する。
第1絞り14bは、開口14oを有し、光軸AX及びその近傍に沿って紙面左側から入射する第1偏光P1及び第2偏光P2を通過させる。第2絞り14cは、開口14oを有し、光軸AX及びその近傍に沿って紙面右側から入射する第1偏光P1及び第2偏光P2を通過させる。
図3(A)の場合、第1偏光P1及び第2偏光P2が、偏光方向ディスクリミネータ10の左側から入射する。ここで、第1偏光P1は、Y方向すなわちy方向に平行な偏光面を有する直線偏光であり、第2偏光P2は、X方向すなわちx方向に平行な偏光面を有する直線偏光であり、第1偏光P1の偏光方向と第2偏光P2の偏光方向とは直交する。第1絞り14bの開口14oを通過した第1偏光P1及び第2偏光P2は、第1ファラデーローテータ11を通過することで、偏光方向が反時計方向に45°回転する。つまり、第1偏光P1は、反時計方向に45°回転した-45°傾斜方向に偏向方向を有する第1中間偏光P12となる。一方、第2偏光P2は、第1ファラデーローテータ11を通過することで、偏光方向が反時計方向に45°回転する。つまり、第2偏光P2は、反時計方向に45°回転した+45°傾斜方向に偏向方向を有する第2中間偏光P22となる。第1偏光P1に由来する第1中間偏光P12と、第2偏光P2に由来する第1中間偏光P22とは、複屈折素子14aに入射する。第1偏光P1に由来する第1中間偏光P12の偏光方向は、紙面に垂直であり、複屈折素子14aを直進する。一方、第2偏光P2に由来する第2中間偏光P22の偏光方向は、紙面に平行であり、光軸AXから逸れる。複屈折素子14aから射出された第1中間偏光P12は、そのまま光軸AXに沿って直進して第2ファラデーローテータ12に入射し、複屈折素子14aから射出された第2中間偏光P22は、光軸AXに平行な方向に屈折されて第2ファラデーローテータ12に入射する。第1中間偏光P12は、第2ファラデーローテータ12を通過することで、偏光面が時計方向に45°回転する。つまり、第1中間偏光P12は、+y方向を基準として-45°傾斜方向から+y方向に平行な偏向面を有する状態となり、元の第1偏光P1に戻されている。結果的に、第1偏光P1は、偏光状態を保ちつつ、偏光方向ディスクリミネータ10を一方向である+Z方向に通過する。第2中間偏光P22は、第2偏光P2に戻されるが、第2絞り14cの開口14o外に入射し、第2絞り14cによって遮られる。つまり、第2偏光P2は、偏光方向ディスクリミネータ10を通過できず遮断される。
図3(B)の場合、第1偏光P1及び第2偏光P2が、偏光方向ディスクリミネータ10の右側から入射する。第2絞り14cの開口14oを通過した第1偏光P1及び第2偏光P2は、第2ファラデーローテータ12を通過することで、偏光方向が時計方向に45°回転する。つまり、第1偏光P1は、時計方向に45°回転した+45°傾斜方向に偏向方向を有する第2中間偏光P13となる。一方、第2偏光P2は、第2ファラデーローテータ12を通過することで、偏光方向が時計方向に45°回転する。つまり、第2偏光P2は、反時計方向に45°回転した-45°傾斜方向に偏向方向を有する第1中間偏光P23となる。第1偏光P1に由来する第2中間偏光P13と、第2偏光P2に由来する第1中間偏光P23とは、複屈折素子14aに入射する。第1偏光P1に由来する第2中間偏光P13の偏光方向は、紙面に平行であり、光軸AXから逸れる。一方、第2偏光P2に由来する第1中間偏光P23の偏光方向は、紙面に垂直であり、複屈折素子14aを直進する。複屈折素子14aから射出された第1中間偏光P23は、そのまま光軸AXに沿って直進して第1ファラデーローテータ11に入射し、複屈折素子14aから射出された第2中間偏光P13は、光軸AXに平行な方向に屈折されて第1ファラデーローテータ11に入射する。第1中間偏光P23は、第1ファラデーローテータ11を通過することで、偏光面が反時計方向に-45°回転する。つまり、第1中間偏光P23は、+y方向を基準とする-45°傾斜方向から+x方向に平行な偏向面を有する状態となり、元の第2偏光P2に戻されている。結果的に、第2偏光P2は、偏光状態を保ちつつ、偏光方向ディスクリミネータ10を一方向である-Z方向に通過する。第2中間偏光P13は、第1偏光P1に戻されるが、第1絞り14bの開口14o外に入射し、第1絞り14bによって遮られる。つまり、第1偏光P1は、偏光方向ディスクリミネータ10を通過できず遮断される。
以上で説明した第2実施形態の偏光方向ディスクリミネータ10において、偏光選択デバイス115は、光学要素である複屈折素子14aと、第1ポートPO1として第1ファラデーローテータ11より外側に配置される第1絞り14bと、第2ポートPO2として第2ファラデーローテータ12より外側に配置される第2絞り14cとを備える。第2実施形態の場合、第1絞り14bや第2絞り14cを用いた確実な遮光が可能なり、偏光方向ディスクリミネータ10の精度を向上させることが容易となる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態のモード同期レーザについて説明する。なお、第3実施形態のモード同期レーザは、第1実施形態又は第2実施形態の偏光方向ディスクリミネータを組み込んだものである。
図4に示すモード同期レーザ100は、デュアル出力レーザである。モード同期レーザ100は、より詳細にはデュアルコムレーザであり、2つの光周波数コムを単一の光共振器内で発生させるデュアルコム光源である。モード同期レーザ100は、受動モード同期レーザであり、共振器100aと、偏光方向ディスクリミネータ10と、光増幅部20と、第1透過調整部31と、第2透過調整部32と、出力カプラ50とを備える。モード同期レーザ100は、偏波保持型のリング状の共振器100aに、光増幅部20と、第1透過調整部31と、第2透過調整部32と、偏光方向ディスクリミネータ10と、出力カプラ50とを備え、これらを融着等によって接合したものである。
モード同期レーザ100のうち、共振器100aは、光ファイバ2によってリング状に形成されている。光ファイバ2は、偏波保持型の光ファイバ(PMF:Polarization Maintaining Fiber)である。
図5に示すように、偏光方向ディスクリミネータ10は、コネクタ3a,3bを介して共振器100aの光ファイバ2の光路上に挿入されている。コネクタ3a,3bには、レンズ等を含ませることができ、周回光OL1,OL2をコリメートすることができる。偏光方向ディスクリミネータ10は、図1(A)等に例示する構造を有する。偏光方向ディスクリミネータ10を構成する第1ファラデーローテータ11と、偏光板14と、第2ファラデーローテータ12とは、遮光性を有するホルダ18中に位置決めされた状態で固定されている。
図4に戻って、光増幅部20は、共振器100aに付随して共振器100a中に配置され、第1光供給部21と、第2光供給部22と、ゲインファイバ23とを有する。
第1光供給部21は、第1励起光源21aと第1合波カプラ21bとを有する。第1光供給部21は、共振器100aに一方向から第1偏光P1の励起光PLを供給する。第1偏光P1すなわち励起光PLは、第1周回方向(具体的には共振器100aのループの時計方向)に伝搬する。第1励起光源21aは、例えば半導体レーザで構成され、例えば波長980nmの励起光を出力する。第1合波カプラ21bは、共振器100aにおいて例えば波長1550nmの光が伝搬し周回することを妨げないものとなっている。第1光供給部21から共振器100aに導入された励起光は、ゲインファイバ23であるドープファイバに添加されたドーパントを励起し、出力用の共振光の波長での誘導放出を可能にする。
第2光供給部22は、第2励起光源22aと第2合波カプラ22bとを有する。第2光供給部22は、ゲインファイバ23に他方向から第2偏光P2の励起光PLを供給する。第2偏光P2すなわち励起光PLは、第2周回方向(具体的には共振器100aのループの反時計方向)に伝搬する。第1励起光源21aは、第1励起光源21aと同様のものであり、例えば波長980nmの励起光を出力する。第2合波カプラ22bは、共振器100aにおいて例えば波長1550nmの光が伝搬し周回することを妨げないものとなっている。第2励起光源22aと第2合波カプラ22bとの間に延びる光ファイバは、スプライス接続部22sを有し、第2励起光源22aから出力される励起光PLについて偏光方向の回転を可能にしている。第2光供給部22から共振器100aに導入された励起光は、ゲインファイバ23であるドープファイバに添加されたドーパントを励起し、出力用の共振光の波長での誘導放出を可能にする。
ゲインファイバ23は、共振器100a中に配置される光利得部である。ゲインファイバ23は、共振器100aを構成する光ファイバ2にインラインで接続される。ゲインファイバ23は、増幅機能を備えるようにドープされた偏波保持型の光ファイバである。具体的には、ゲインファイバ23は、エルビウム(Er)等の希土類元素を添加したドープファイバであり、共振器100aを時計回りに周回する第1周回光OL1と、反時計回りに周回する第2周回光OL2とを増幅する。
第1透過調整部31及び第2透過調整部32は、共振器100a中に配置され、非線形に透過率が変化する可飽和吸収特性によって超短パルスの生成を可能にする。第1透過調整部31及び第2透過調整部32は、可飽和吸収体30aを光路上に配置したものであり、可飽和吸収体30aとして、カーボンナノチューブ、グラフェン等を用いることができる。
出力カプラ50は、共振器100aに結合され第1偏光P1と第2偏光P2とを取り出す。出力カプラ50は、2つの出力ポート51a,51bを有し、共振器100aに結合されている。出力カプラ50の第1出力ポート51aから第1アイソレータ61を介して、第2偏光P2のパルス光として第1出力光Q1が出力され、出力カプラ50の第2出力ポート51bから第2アイソレータ62を介して、第1偏光P1のパルス光として第2出力光Q2が出力される。
図示の偏光方向ディスクリミネータ10において、第1光供給部21及び第2光供給部22が出力カプラ50を挟んで対称的に配置され、光利得部であるゲインファイバ23が出力カプラ50を挟んで対称的に配置されている。また、第1透過調整部31及び第2透過調整部32が出力カプラ50を挟んで対称的に配置されている。
図6は、図4に示すモード同期レーザ100の第1出力光Q1及び第2出力光Q2の光スペクトルを示すチャートである。また、図7は、第1出力光Q1及び第2出力光Q2のパルス列を示すチャートである。
図6は、分解能帯域幅を0.05nmに設定した光スペクトラムアナライザを用いて測定した結果である。第1出力光Q1のOutput 1と第2出力光Q2のOutput 2との3-dB光帯域幅は、それぞれ4.13nmと4.52nmとである。図7は、オシロスコープによる時間波形を測定したものであり、繰り返し周波数は20.672968MHzと20.678468MHzとが観測された。
図4に示すモード同期レーザ100は、デュアルコム光源として用いることができ、分光や測距に応用することができる。デュアルコム分光は、スマート農業やバイオ分野に応用され、実装サイズを小さくすることができ、測定速度の高速化を可能にする。デュアルコム測距は、自動運転やドローンの分野に応用が期待され、測定精度を高くすることができ、装置価格を抑えることを可能にする。
図5において、偏光方向ディスクリミネータ10は、一体的な装置として表現されているが、これを構成する第1ファラデーローテータ11と偏光板14と第2ファラデーローテータ12とが光ファイバ、コネクタ、レンズその他の導光部材を介して離間していても、導光部材の通過に際して偏光状態が維持されるならば、偏光に関する非相反型の光学素子として所期の機能を発揮する。
〔その他〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第1ファラデーローテータ11や第2ファラデーローテータ12による偏光方向の回転は、±45°に限らず、±45°+180°×n(nは自然数)とすることができる。また、ファラデーローテータ11,12よる偏光方向の回転は、厳密に±45°でなくてもよい。
また、上記実施形態において、第1ファラデーローテータ11や第2ファラデーローテータ12による偏光方向の回転は、結果的な偏光方向の回転量が±45°であれば、反対方向に限らず同一回転方向とすることができる。
第1ファラデーローテータ11や第2ファラデーローテータ12は、光ファイバ状とすることができ、偏光板14を含めた偏光選択デバイス15を光ファイバ2中に一体的に組み込むことができる。
第1透過調整部31及び第2透過調整部32は、偏波依存を持たせることができる。例えば、第1透過調整部31に第1偏光P1に適合する透過特性を持たせ、第2透過調整部32に第2偏光P2に適合する透過特性を持たせることができる。
第1実施形態や第2実施形態で説明した偏光方向ディスクリミネータ10は、モード同期レーザ100に限らず、モード同期以外の手法によって光コムを形成するデュアルコムレーザ、例えば非線形効果を持つ導波路の共振器を備えるデュアルコムレーザに組み込むことができる。具体的には、異なる波長を持つ連続光を導波路に入射させることで光コムの形成させること、或いは、単一の連続光を導波路に入射させ、カー効果に似た過程を経て光コムを発生させることが考えられる。
偏光方向ディスクリミネータ10は、連続発振型のデュアル出力レーザに組み込むことができる。この場合、双方向送偏波の連続発振のレーザ出力を得ることができる。
また、上記実施形態において、共振器100aが光ファイバ2を含む構成であるとしたが、モード同期レーザ100は、光ファイバを用ない他の導波路式光デバイスにも適通用することができる。導波路式光デバイスとしては、例えば、PLC(Photonics Lightwave Circuits)、シリコンフォトニクス導波路(Silicon Photonics Waveguides)、半導体式導波路(InP、GaAs、InGaAsP等)が挙げられる。
2…光ファイバ、3a,3b…コネクタ、10…偏光方向ディスクリミネータ、11…ファラデーローテータ、11,12…ファラデーローテータ、11a…端面、11a,11b…端面、11b…端面、11i…強磁性体結晶、11j…磁石、12…ファラデーローテータ、12a…端面、12a,12b…端面、12b…端面、12i…強磁性体結晶、12j…磁石、14…偏光板、14a…複屈折素子、14g…面、14h…面、14o…開口、14p…光学軸、15…偏光選択デバイス、18…ホルダ、20…光増幅部、21…第1光供給部、21a…第1励起光源、22…第2光供給部、22a…第2励起光源、23…ゲインファイバ、30a…可飽和吸収体、31…第1透過調整部、32…第2透過調整部、50…出力カプラ、51a,51b…出力ポート、61,62…アイソレータ、100…モード同期レーザ、100a…共振器、AX…光軸、B1…磁場、B2…磁場、OL1,OL2…周回光、P1…第1偏光、P2…第2偏光、P12,P23…第1中間偏光、P22,P13…第2中間偏光、P23…中間偏光、PO1…ポート、PO2…ポート

Claims (14)

  1. 一端に設けられた第1ポートと、他端に設けられた第2ポートとの間であって、前記第1ポート側に配置される第1ファラデーローテータと、
    前記第1ポートと前記第2ポートとの間であって、前記第2ポート側に配置される第2ファラデーローテータと、
    前記第1ファラデーローテータと前記第2ファラデーローテータとの間に配置される光学要素を含み、前記光学要素に入射する第1中間偏光と第2中間偏光とのうち一の中間偏光の通過を制限する偏光選択デバイスと
    を備える偏光方向ディスクリミネータ。
  2. 前記偏光選択デバイスは、前記光学要素として、前記第1中間偏光と前記第2中間偏光とのうち一の中間偏光の通過を相対的に抑制する偏光板を備える、請求項1に記載の偏光方向ディスクリミネータ。
  3. 前記第1ファラデーローテータと前記第2ファラデーローテータとは、反対方向に45°偏光方向を回転させる、請求項2に記載の偏光方向ディスクリミネータ。
  4. 前記偏光板の偏光軸は、前記第1ファラデーローテータと前記第2ファラデーローテータとに入射させる第1偏光の偏光方向と第2偏光の偏光方向とに対して45°傾いている、請求項3に記載の偏光方向ディスクリミネータ。
  5. 前記偏光選択デバイスは、前記光学要素である複屈折素子と、前記第1ポートとして前記第1ファラデーローテータより外側に配置される第1絞りと、前記第2ポートとして前記第2ファラデーローテータより外側に配置される第2絞りとを備える、請求項1に記載の偏光方向ディスクリミネータ。
  6. 前記第1ファラデーローテータと前記第2ファラデーローテータとは、反対方向に45°偏光方向を回転させる、請求項5に記載の偏光方向ディスクリミネータ。
  7. 偏波保持型のリング状の共振器と、
    前記共振器中に配置される光利得部と、
    前記共振器に第1周回方向に伝搬するように第1偏光を供給する第1光供給部と、
    前記共振器に第2周回方向に伝搬するように第2偏光を供給する第2光供給部と、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の偏光方向ディスクリミネータと
    を備えるデュアル出力レーザ。
  8. 前記共振器に結合され前記第1偏光と前記第2偏光とを取り出す出力カプラをさらに備え、
    前記第1光供給部及び第2光供給部が前記出力カプラを挟んで対称的に配置され、
    前記光利得部が前記出力カプラを挟んで対称的に配置されている、請求項7に記載のデュアル出力レーザ。
  9. 偏光方向が異なる一対の光コムを出力する、請求項8に記載のデュアル出力レーザ。
  10. 前記共振器中に配置された透過調整部を備え、
    透過調整部を構成する第1透過調整器及び第2透過調整器が前記出力カプラを挟んで対称的に配置され、
    受動型のモード同期動作を行うモード同期レーザである、請求項9に記載のデュアル出力レーザ。
  11. 一対のファラデーローテータ及び偏光選択デバイスを介して第1偏光と第2偏光とを透過させる偏光方向弁別方法であって、
    一方から入射した第1偏光を通過させつつ第2偏光の通過を制限し、かつ、他方から入射した第2偏光を通過させつつ第1偏光の通過を制限する偏光方向弁別方法。
  12. 前記偏光選択デバイスは、前記一対のファラデーローテータの間に配置される光学要素を含み、前記光学要素に一方から入射する第1中間偏光と他方から入射する第2中間偏光とのうち一の中間偏光の通過を制限する、請求項11に記載の偏光方向弁別方法。
  13. 前記偏光選択デバイスは、前記光学要素として、前記第1中間偏光と前記第2中間偏光とのうち一の中間偏光の通過を相対的に抑制する偏光板を備える、請求項12に記載の偏光方向弁別方法。
  14. 前記偏光選択デバイスは、前記光学要素である複屈折素子と、第1ポートとして前記一対のファラデーローテータの一方より外側に配置される第1絞りと、第2ポートとして前記一対のファラデーローテータの他方より外側に配置される第2絞りとを備える、請求項12に記載の偏光方向弁別方法。
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