JP2023159751A - ハイブリッド回転翼航空機 - Google Patents

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Abstract

【課題】主として内燃機関で回転翼を駆動するハイブリッド回転翼航空機において、安全確保のためのバッテリを小容量で済ませて、低コストで重量を軽くすること。【解決手段】第1内燃機関(31)及び第2内燃機関(32)と、ワンウエイクラッチ(51q、52q、53q、54q、51r、52r、53r、54r)を介して連結可能な、それぞれ直線状に並んだ3つ以上の回転翼(21q、22q、23q、24q、21r、22r、23r、24r)と、これらとそれぞれ連結したモータ・ジェネレータ(41q、42q、42q、44q、41r、42r、43r、44r)と、を備え、3つ以上のうちの両端に配置した、少なくとも2つの回転翼(21q、24q、21r、24r)と、第1内燃機関(31)及び第2内燃機関(32)との間に、それぞれ差動機構(38)を介在させた。【選択図】図2

Description

本発明は、一般にドローンまたはマルチコプターと呼ばれ、主として内燃機関を動力源とする、回転翼(プロペラ)を4つ以上備えたハイブリッド回転翼航空機に関する。
従来、主として内燃機関を動力源とする、回転翼を4つ以上備えたハイブリッド回転翼航空機としては、内燃機関の動力で発電機を駆動して、そこで得られた電力を各モータに供給して各回転翼を駆動する例(例えば特許文献1)が知られている。
しかしながら、上記従来の内燃機関を動力源とする、回転翼を4つ以上備えたハイブリッド回転翼航空機にあっては、バッテリを主動力源とする方式に比べて飛行可能時間が長い特徴を有するが、万一内燃機関が故障で失陥した場合の安全確保のために、内燃機関の少なくとも半分程度のパワーを出力可能な容量のバッテリが必要という問題があった。
特表2019-501057号公報
本発明が解決しようとする課題は、内燃機関が故障で失陥した場合の安全確保のために、動力源をパワー密度の低いバッテリに依存するので、搭載するバッテリの容量が大きくなって、製造コストが高いこと、また重量が重くなることから飛行におけるエネルギ消費が大きいという点である。
すなわち、本発明の目的は、安全確保のためのバッテリを小容量で済ませて、製造コストが安く、重量が軽いハイブリッド回転翼航空機を得ることにある。
本発明のハイブリッド回転翼航空機は、機体に、第1内燃機関及び第2内燃機関と、第1内燃機関及び第2内燃機関と、ワンウエイクラッチを介して連結可能な、それぞれ直線状に並んだ3つ以上の回転翼と、回転翼とそれぞれ連結したモータ・ジェネレータと、を備え、3つ以上のうちの両端に配置した、少なくとも2つの回転翼と、第1内燃機関及び第2内燃機関との間に、それぞれ差動機構を介在させた。
望ましくは、差動機構が、サンギヤとリングギヤ及びキャリアからなる遊星歯車で構成され、キャリアが第1内燃機関及び第2内燃機関と連結し、サンギヤが回転翼の1つと、リングギヤが回転翼の2つと、それぞれ連結可能としたことも好ましい。
本発明のハイブリッド回転翼航空機によれば、第1内燃機関及び第2内燃機関と、ワンウエイクラッチを介して連結可能な、それぞれ直線状に並んだ3つ以上の回転翼と、回転翼とそれぞれ連結したモータ・ジェネレータと、を備え、3つ以上のうちの両端に配置した、少なくとも2つの回転翼と、第1内燃機関及び第2内燃機関との間に、それぞれ差動機構を介在させたため、両内燃機関のうちの一方が失陥した万一の場合の安全確保を小容量のバッテリで済ませることができるので、製造コストが安く重量が軽いハイブリッド回転翼航空機を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係るハイブリッド回転翼航空機を上方から見た平面図である。 図1のハイブリッド回転翼航空機における、駆動歯車から回転翼に至る駆動系を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るハイブリッド回転翼航空機を上方から見た平面図である。 図3のハイブリッド回転翼航空機における、内燃機関から回転翼に至る駆動系を示す模式図である。
以下、本発明に係るハイブリッド回転翼航空機を、実施形態に基づき図を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るハイブリッド回転翼航空機1の概要を上方から見た状態で表した平面図であり、分かりやすくするため機体の一部を切り欠いている。同図中、矢印2は、ハイブリッド回転翼航空機1が水平方向に飛行する際の前進方向を示す。図2は、図1の駆動歯車31aと各回転翼との連結関係を示す模式図であり、図1の左側から見た図である。
ハイブリッド回転翼航空機1は、機体10と、この機体10と連結して前後方向に平行に伸びる管状の第1軸ケース11と第2軸ケース12を有しており、第1軸ケース11と第2軸ケース12には、それぞれ前後方向に直線状に並んだ、第1回転翼21q、第2回転翼22q、第3回転翼23q及び第4回転翼24qと、第1回転翼21r、第2回転翼22r、第3回転翼23r及び第4回転翼24rの、4つの回転翼を備えている。なお、符号の後尾にqがつく要素は左側の第1軸ケース11側に配置されていることを表し、同様にrがつく要素は右側の第2軸ケース側に配置されていることを表すもので、以降の全てに共通する。
機体10には、第1内燃機関31と第2内燃機関32を備えており、左側の第1内燃機関31は、駆動歯車31aを介して第1駆動軸34を駆動し、右側の第2内燃機関32は、駆動歯車32aを介して第2駆動軸36を駆動する。なお、第1内燃機関31及び第2内燃機関32は、レシプロ型であっても良いし、ロータリ型やタービン型であっても良い。また、これらの燃料は化石燃料であっても良いし、水素のように炭酸ガスを出さない燃料であればなお良い。
第1駆動軸34は、中空であり、差動機構38のケース38aと傘歯車34b及び傘歯車34cと一体になっている。傘歯車34bは、第2ワンウエイクラッチ(以下、OWCと記す)52qを介して第2モータ・ジェネレータ(以下、M/Gと記す)42qと連結した第2回転翼22qを駆動する。同様に、傘歯車34cは、第3OWC53qを介して第3M/G43qと連結した第3回転翼23qを駆動する。
差動機構38は、第1駆動軸34から入ったトルクを、差動軸34f及び差動軸34gに分配して伝達する。なお、差動機構38は、一般的な自動車と同様の傘歯車式であるが、これをダブルピニオン型の遊星歯車としても良い。差動軸34fと一体の傘歯車34aは、第1OWC51qを介して第1M/G41qと連結した第1回転翼21qを駆動し、差動軸34gと一体の傘歯車34dは、第4OWC54qを介して第4M/G44qと連結した第4回転翼24qを駆動する。
すなわち、第1駆動軸34は、第2回転翼22q及び第3回転翼23qを固定した変速比で駆動し、第1回転翼21qと第4回転翼24qを、差動機構38を介して駆動する。従って、第1回転翼21qと第4回転翼24qは、一方が減速すると他方が増速するように、変速比が変化して駆動される。これは、後述するように、第1回転翼21q及び第4回転翼24qと連結した、M/Gの発電または駆動トルクの制御により、第1回転翼21q及び第4回転翼24qの回転速度を変化させ、それらが発出する揚力を自在に制御できることを意味する。
詳細の説明は省略するが、第2軸ケース12側も上記の第1軸ケース11側と同様の構成であり、同様に、第2内燃機関32と連結した第2駆動軸36は、第2回転翼22r及び第3回転翼23rを固定した変速比で駆動し、第1回転翼21rと第4回転翼24rを、差動機構38を介して駆動する。但し、第1軸ケース11側と第2軸ケース12側の隣合った回転翼同士、例えば第1回転翼21qと第1回転翼21rは、互いに逆回転するように、駆動歯車31aと駆動歯車32aの向きが互いに異なっている。
第3OWC53qは、図2に示すように駆動クラッチ53aと逆駆動クラッチ53bからなっている。詳細の説明は省略するが、駆動クラッチ53a及び逆駆動クラッチ53bは、特願2021-201908の図3及び図4における第1OWC30及び第2OWC32のような構成であり、駆動クラッチ53aは、傘歯車34c側から第3回転翼23qを駆動する方向にのみ動力伝達が可能であり、逆駆動クラッチ53bは、第1内燃機関31を始動する低速回転時においてのみ、第3回転翼23qと連結した第3M/G43qから傘歯車34cを駆動する方向に動力伝達が可能である。第3OWC53rも、これと同様の構成である。
また、第1OWC51q、第2OWC52qと第4OWC54qは、ともに傘歯車34aもしくは傘歯車34bもしくは傘歯車36d側から第1回転翼21q、第2回転翼22q及び第4回転翼24qへの動力伝達のみが可能である。第2軸ケース12側も上記の第1軸ケース11側と同様であるが、説明を省略する。従って、上記した8つの各回転翼は、第1内燃機関31と第2内燃機関32とのうちの一方から駆動可能であるとともに、それぞれが連結したM/Gから駆動可能である。
本実施形態のハイブリッド回転翼航空機1は、図示を省略するが、ハイブリッド回転翼航空機1の作動全体を制御する、インバータを含むコントローラ、燃料タンク、バッテリ、各M/Gの監視センサ、高度センサ、通信装置、カメラ、及びGPS(全地球測位システム)や、必要に応じてフライトレコーダ及び測距センサなどを備えている。中でもM/Gの監視による内燃機関の異常検出が重要である。また、後述の内燃機関の始動以外の、内燃機関にかかわる電気系統は、第1内燃機関31及び第2内燃機関32に、それぞれ独立して備えることが望ましい。これから説明する動作及び作用は、人の操作によるか又は自動的に、コントローラを介して行われる。これらは、以降の各実施形態に共通する。
次に、第1の実施形態の動作及び作用について説明する。初めに、バッテリから第3M/G43q及び第3M/G43rに電力を供給してこれらを回転させ、第1内燃機関31及び第2内燃機関32を回転させて始動する。この際に、前述したように逆駆動クラッチ53bの作用で、第3M/G43q及び第3M/G43r側から第1内燃機関31及び第2内燃機関32を駆動するが、これらが始動するとバッテリからの電力供給をやめて、つづいて駆動クラッチ53aの作用で、第1内燃機関31及び第2内燃機関32が、第3M/G43q及び第3M/G43rとともに、他の6つの回転翼を駆動するようになり、以降は逆駆動クラッチ53bの係合が解除される。
第1内燃機関31から駆動された第2回転翼22q及び第3回転翼23qは同じ回転速度であり、同様に第2内燃機関32から駆動された第2回転翼22r及び第3回転翼23rは同じ回転速度である。一方、差動機構38を介して第1内燃機関31から駆動される第1回転翼21qと第4回転翼24qは、前述したように一方の回転速度が下がると他方のそれは上がる関係である。したがって、例えば、第1M/G41qに発電させて、その電力で第47M/G44qに駆動させると、第1回転翼21qの回転速度が下がって第4回転翼24qの速度が上がることになる。
詳細の説明は省略するが、第2内燃機関32から駆動される、第1回転翼21r、第2回転翼22r、第3回転翼23r及び第4回転翼24rも、上記と同様の作動を行うことができる。従って、機体10から見て前後左右の四隅に配置された4つの回転翼の回転速度を変化させることで揚力を自在に制御することができる。もちろん、第1内燃機関31と第2内燃機関32も回転速度を自在に変化させることができるので、第2回転翼22q及び第3回転翼23qと、第2回転翼22r及び第3回転翼23rを、それぞれ一つの塊と見ることができるので、合計6つの揚力を自在に制御できる。
このように、第1内燃機関31及び第2内燃機関32が正常な場合は、上記したように各回転翼の揚力を制御することで、周知のようにハイブリッド回転翼航空機1を離陸させ、上昇・空中停止(ホバリング)・飛行・方向転換・降下・着陸を、自在に制御することができる。
次に、第1内燃機関31と第2内燃機関32の一方が故障で失陥した場合は、コントローラの指示で直ちに他方の正常な方の内燃機関による駆動に切り替える。例えば、第2内燃機関32が失陥した場合は、第1内燃機関31が第1M/G41q第2M/GF42q、第3M/G43q及び第4M/G44qに発電させた電力に、バッテリから供給する電力を加えて、第1M/G41r、第2M/G42r、第3M/G43r及び第4M/G44rに供給し、第1回転翼21r、第2回転翼22r、第3回転翼23r及び第4回転翼24rを駆動して、飛行を続けて下降を及び着陸を行う。
このとき、第2内燃機関32が停止した状況では、各OWCの作用で、第1M/G41r、第2M/G42r、第3M/G43r及び第4M/G44rは、それぞれ自由な速度で回転できるので、第1回転翼21r、第2回転翼22r、第3回転翼23r及び第4回転翼24rの揚力を自在に制御することができる。
ここで、各要素の容量について説明する。4つの各回転翼を駆動する定格パワーをそれぞれ1として、第1内燃機関31と第2内燃機関32のパワーをそれぞれ4とする。そして、8つのM/Gのパワーをそれぞれ0.7とする。これら各M/Gのパワーは、上記したように一方の内燃機関が失陥した場合に、各回転翼を正常時の70%のパワーで駆動することを前提にした値である。これらの数値は説明のために単純化しているが、実際にはさまざまな効率等を考慮して設定する。
ここで、前述したように第2内燃機関32が失陥した場合は、第1M/G41q第2M/GF42q、第3M/G43q及び第4M/G44qが発電可能なパワーは合計1.2である。すなわち、第1回転翼21q、第2回転翼22q、第3回転翼23q及び第4回転翼24qの駆動パワーを前述の70%として、第1内燃機関31のパワーが4であるので、その差(4-0.7×4)が発電可能パワーである。
したがって、この状態においてバッテリからの助力パワーを1.6とすると、第1M/G41r、第2M/G42r、第3M/G43r及び第4M/G44rに、合計2.8のパワーが供給され、正常時の70%のパワーで駆動することができる。
以上説明した第1の実施形態のハイブリッド回転翼航空機1によれば、8つのM/Gの容量合計が5.6である。従来例の場合は、各回転翼の合計駆動パワーを8として、これと同じ容量のモータと発電機を要するので、合計16の電機容量になるので、これと比較すると本案は70%の電機容量削減が可能である。そして、これらの制御のためのインバータの容量も削減できるので、トータルで電気的損失が減る効果もある。
また、バッテリの必要パワーは上記した1.6であるが、同じ条件で従来例の場合は8つの各回転翼にそれぞれ0.7のパワーを要するので、合計5.6のパワーを出すバッテリが必要である。したがって、本案はバッテリ容量を70%以上減らすことができる。これら、電機容量及びバッテリ容量の削減で製造コストが下がるとともに、重量が削減される分を燃料の増量に回すことで、航続距離を大幅に伸ばすことが可能である。
なお、上記は、各内燃機関が、直線状に並んだ4つの回転翼を駆動可能としたが、第2回転翼22q及び第2回転翼22rを取り除いて、直線状に並んだ3つの回転翼としても、同様の効果を得ることができるし、逆に、差動軸34f及び差動軸34gと差動軸36f及び36gとに、連結可能な回転翼を、それぞれ2つにして、直線状に並んだ6つの回転翼とすることもできる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態に係るハイブリッド回転翼航空機1の概要を上方から見た状態で表した平面図であり、図1に対応して描いている。図4は、図3の第1内燃機関31と4つの回転翼との連結関係を示す模式図であり、図2に対応して描いている。
ここでは、第1の実施形態の場合と異なる部分を中心に説明し、それらと実質的に同じ部分については、同じ符号を付しそれらの説明と図示を省略する。第2の実施形態の、第1の実施形態の場合との第1の違いは、第2の実施形態では、第1内燃機関31及び第2内燃機関32を、それぞれ第1駆動軸34及び第2駆動軸36と同軸上に配置していることである。すなわち、第1駆動軸34を例にとると、第1内燃機関31が同軸に連結した第1駆動軸34を駆動する。なお、第1内燃機関31と第1駆動軸34との間に、遊星歯車で構成した減速歯車を設けても良い。
第1の実施形態の場合との第2の違いは、第2の実施形態では、第1駆動軸34は、傘歯車34c及び第3OWC53qを介して第3回転翼23qを駆動可能であるとともに、差動機構38を介して差動軸34f及び差動軸34gを駆動することである。すなわち、第1駆動軸34と連結したキャリア38c、リングギヤ38d及びサンギヤ38eの回転メンバーからなる、遊星歯車で構成された差動機構38は、リングギヤ38dが差動軸34fと、サンギヤ38eが差動軸34gと、それぞれ連結している。
差動軸34fは、傘歯車34a及び第1OWC51qを介して第1回転翼21qを、傘歯車34b及び第2OWC52qを介して第2回転翼21qを、それぞれ駆動可能であり、差動軸34gは、傘歯車34d及び第4OWC54qを介して第4回転翼24qを駆動可能である。
従って、第1駆動軸34は、第3回転翼23qを固定した変速比で駆動し、第1回転翼21q及び第2回転翼22qと第4回転翼24qを、差動機構38を介して駆動する。第1の実施形態で説明したのと同様に、第1回転翼21q及び第2回転翼22qと、第4回転翼24qとは、一方が減速すると他方が増速するように、変速比が変化して駆動される。
このように、差動機構38からトルク分割されて出力する、一方の差動軸34fは2つの回転翼を、他方の差動軸34gは1つの回転翼を駆動するので、差動機構38のトルク分割比を2:1程度にすべく、リングギヤ38dとサンギヤ38eの歯数比を同程度にすることが望ましい。これらは、詳細の説明は省略するが、第2駆動軸36側も同様である。
第2の実施形態も、第1の実施形態で説明したのと同様に、機体10から見て前後左右の四隅に配置された4つの回転翼の回転速度を変化させることで揚力を自在に制御することができる。その他は、基本的に第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
次に、第2の実施形態の動作及び作用であるが、上記したように差動機構38を経由して駆動される回転翼の数が、第1の実施形態と異なるだけであり、基本的に第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。また、第2の実施形態の効果も、基本的に第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
なお、上記は、各内燃機関が、直線状に並んだ4つの回転翼を駆動可能としたが、第1の実施形態で説明したのと同様に、各内燃機関が、固定した変速比で駆動可能な回転翼を追加することで、直線状に並んだ回転翼の数を5つ以上に増やすことができる。
以上、本発明のハイブリッド回転翼航空機の概要を説明したが、各実施形態に共通しているのは、第1内燃機関31及び第2内燃機関32と、これらが駆動可能なそれぞれ直線状に並んだ3つ以上の回転翼と、を備えて、機体10から見て前後左右の四隅に配置した回転翼と第1内燃機関31及び第2内燃機関32との間に、それぞれ差動機構38を設けることで、全体として回転翼が発出する揚力を自在に制御できるようにしたことである。これにより、常に一方の内燃機関で、揚力を発出する回転翼の半数を機械的に駆動可能にしたため、万一の場合の安全性を確保しながら、バッテリの容量を必要最小限にすることができる点である。また、電機容量を小さくできる効果も同様である。
これらにより製造コストを削減するとともに、上記した電機容量と合わせて機体1の重量が軽くなるので、燃料消費を抑える効果が期待できる。
上記の説明では、各回転翼のパワーを1として説明したが、第1内燃機関31及び第2内燃機関32が正常に駆動している状態で、バッテリから各M/Gに一時的に電力を供給することで、上記した電機容量を変えることなく、1を超えるパワーで各回転翼の駆動が可能である。従って、急上昇などの場合に威力を発揮することができる。
本発明のハイブリッド回転翼航空機の具体的な構成は、各実施形態で図示した内容にこだわることなく、各実施形態の特徴同士を組み合わせるなど、種々の改良をこらした態様で実施することができる。
本発明のハイブリッド回転翼航空機は、有人飛行、無人飛行に関係なく実施できるし、大型で長距離飛行を要求される物品の運搬のみでなく、人の輸送に用いることができる。
1 ハイブリッド回転翼航空機
10 機体
21、22、23、24 回転翼
31 第1内燃機関
32 第2内燃機関
34a 第1駆動軸
36a 第2駆動軸
38 差動機構
38f、38g 差動軸
41、42、43、44 モータ・ジェネレータ(M/G)
51、52、53、54 ワンウエイクラッチ(OWC)

Claims (2)

  1. 機体に、
    第1内燃機関及び第2内燃機関と、
    前記第1内燃機関及び前記第2内燃機関と、ワンウエイクラッチを介して連結可能な、それぞれ直線状に並んだ3つ以上の回転翼と、
    前記回転翼とそれぞれ連結したモータ・ジェネレータと、を備え、
    前記3つ以上のうちの両端に配置した、少なくとも2つの前記回転翼と、前記第1内燃機関及び前記第2内燃機関との間に、それぞれ差動機構を介在させたことを特徴とするハイブリッド回転翼航空機。
  2. 前記差動機構が、サンギヤとリングギヤ及びキャリアからなる遊星歯車で構成され、前記キャリアが前記第1内燃機関及び前記第2内燃機関と連結し、前記サンギヤが前記回転翼の1つと、前記リングギヤが前記回転翼の2つと、それぞれ連結可能としたことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド回転翼航空機。
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