JP2023158763A - 電力変換装置及びその制御方法 - Google Patents

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稔久 田重田
Toshihisa Tashigeta
宏二 丸山
Koji Maruyama
マハルジャン ラクスマン
Maharjan Laxman
剛 長野
Takeshi Nagano
是呂久 西澤
Koroku Nishizawa
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Abstract

【課題】直流リンクの直流電圧の平滑用コンデンサの静電容量を低減すること。【解決手段】絶縁型双方向DC/DCコンバータと、直流リンクと、前記コンバータに前記直流リンクを介して接続されたインバータと、前記直流リンクの直流電圧の平滑用コンデンサと、をそれぞれ有し、前記インバータの交流出力端を介して直列に接続された複数の変換セルと、前記複数の変換セルを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記インバータの交流出力端の電圧情報と電流情報に基づいて、前記直流リンクの直流電圧の変動を抑制するように前記コンバータを制御する、電力変換装置。【選択図】図1

Description

本開示は、電力変換装置及びその制御方法に関する。
従来、電力変換装置の一つとして、SST(Solid State Transformer)が知られている。SSTは、高周波トランスを搭載した絶縁型双方向DC/DCコンバータと、そのDC/DCコンバータの一方の直流側に接続されたインバータとをそれぞれ有する複数のセルを備える(例えば、非特許文献1参照)。各セルの直流出力端は、直流バスに並列に接続されている。SSTは、各セルの交流出力端が直列に接続されることで、昇圧トランスレスで高圧系統に連系できる。
Voltage and Power Balance Control for a Cascaded H-Bridge Converter-Based Solid-State Transformer (IEEE Transactions on Power Electronics, Vol.28, No.4, pp.1523-1532)
SSTの従来の制御方法では、連系運転の場合、各セルのインバータは、インバータと絶縁型DC/DCコンバータとの間の直流リンクの電圧(直流中間電圧)を制御し、各セルの絶縁型DC/DCコンバータは、直流出力の電圧(直流バス電圧)を制御する。
このように、従来の制御方法は、インバータが直流中間電圧を制御するため、インバータの出力電力に応じて直流中間電圧が振動する。この振動がインバータ又は絶縁型DC/DCコンバータの素子耐圧を超過すると、素子の破損を招くおそれがある。その対策のため、直流中間電圧の平滑用コンデンサの静電容量を大きくすることが考えられる。しかしながら、平滑用コンデンサの静電容量を大きくすると、電力変換装置のコスト増加を招くおそれがある。
本開示は、直流中間電圧の平滑用コンデンサの静電容量を低減可能な電力変換装置及びその制御方法を提供する。
本開示では、
絶縁型双方向DC/DCコンバータと、直流リンクと、前記コンバータに前記直流リンクを介して接続されたインバータと、前記直流リンクの直流電圧の平滑用コンデンサと、をそれぞれ有し、前記インバータの交流出力端を介して直列に接続された複数の変換セルと、
前記複数の変換セルを制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記インバータの交流出力端の電圧情報と電流情報に基づいて、前記直流リンクの直流電圧の変動を抑制するように前記コンバータを制御する、電力変換装置が提供される。
また、本開示では、
絶縁型双方向DC/DCコンバータと、直流リンクと、前記コンバータに前記直流リンクを介して接続されたインバータと、前記直流リンクの直流電圧の平滑用コンデンサと、をそれぞれ有し、前記インバータの交流出力端を介して直列に接続された複数の変換セルを備える電力変換装置において、前記複数の変換セルを制御する方法であって、
前記インバータの交流出力端の電圧情報と電流情報に基づいて、前記直流リンクの直流電圧の変動を抑制するように前記コンバータを制御する、電力変換装置の制御方法が提供される。
本開示によれば、直流リンクの直流電圧の平滑用コンデンサの静電容量を低減できる。
一実施形態の電力変換装置の構成例を示す図である。 コンバータの第1制御方式を例示する制御ブロック図である。 コンバータの第1制御方式によるシミュレーション波形図である。 コンバータの第1制御方式によるシミュレーション波形図である。 コンバータの第2制御方式を例示する制御ブロック図である。 コンバータの第2制御方式によるシミュレーション波形図である。 コンバータの第2制御方式によるシミュレーション波形図である。 コンバータの第3制御方式を例示する制御ブロック図である。 コンバータの第3制御方式での制限判定部の入出力関係を示す図である。 コンバータの第3制御方式によるシミュレーション波形図である。 コンバータの第3制御方式によるシミュレーション波形図である。
以下、実施形態について説明する。なお、"DC","AC"は、それぞれ、"Direct Current","Alternative Current"の略語である。
図1は、一実施形態の電力変換装置の構成例を示す図である。図1に示す電力変換装置1は、3直列の変換セルを相ごとに備えるSSTである。図1は、SSTを、太陽光発電装置と蓄電池を併設するマルチソースの自家消費型再生可能エネルギーシステムに適用した場合を例示する。太陽光発電装置は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池を用いた太陽光発電(PV)を行う。
太陽光発電装置は、DC/DCコンバータ11を介して直流バス13に接続される。蓄電池は、DC/DCコンバータ12を介して直流バス13に接続される。直流バス13は、電力変換装置1の直流出力端に接続される。電力変換装置1は、直流バス13の直流を交流に変換して出力する。電力変換装置1の交流出力端は、電線14を介して、系統15に接続される。電線14には、電線14から電力供給を受ける不図示の重要負荷が接続されている。
この自家消費型システムのメリットとして、非常用電源としての機能がある。系統15の正常時、PVで発電した直流電力は、DC/DCコンバータ11及び直流バス13を介して電力変換装置1に供給され、電力変換装置1により交流電力に変換されて、系統15に出力される。一方、停電時などの系統15の異常時は、系統15が不図示のスイッチで切り離された後、蓄電池は、非常用電源として活用される。非常用電源として機能する蓄電池から出力される直流電力は、DC/DCコンバータ12及び直流バス13を介して電力変換装置1に供給され、電力変換装置1により交流電力に変換されて、電線14に接続される不図示の重要負荷に供給される。
電力変換装置1が系統15に連系するときの運転モードを連系運転と呼び、電力変換装置1が非常電源として動作する運転モードを自立運転と呼ぶ。
図1に示す電力変換装置1は、直流バス13側の直流を系統15側の交流に、又は、系統15側の交流を直流バス13側の直流に双方向に変換するSSTである。電力変換装置1は、U相の3つの変換セルU1,U2,U3と、V相の3つの変換セルV1,V2,V3と、W相の3つの変換セルW1,W2,W3と、これらの変換セルのそれぞれの電力変換動作を制御する制御装置206と、を備える。なお、各相の変換セルの個数は、3つに限られず、一つでも二つ以上の数でもよい。また、各相の変換セルは、同一構成であるので、代表して、U相の変換セルについて以下説明する。
複数の変換セルU1,U2,U3は、それぞれ、直流バス13側の直流を系統15側の交流に、又は、系統15側の交流を直流バス13側の直流に双方向に変換するセル変換器である。複数の変換セルU1,U2,U3は、それぞれ、直流出力端r,s、絶縁型双方向DC/DCコンバータ200、直流リンク300、インバータ400及び交流出力端p,qを有する。以下、絶縁型双方向DC/DCコンバータを、単に、コンバータとも称する。
直流出力端r,sは、例えば、コンバータ200の一方の直流出力側(直流バス13側)に接続される出力端子である。高電位側の直流出力端rは、直流バス13の高電位側の第1バスPに接続され、低電位側の直流出力端sは、直流バス13の低電位側の第2バスNに接続される。直流端子r,sは、後述の1次側回路210aの直流出力端に接続される。
交流出力端p,qは、例えば、コンバータ200の他方の直流出力側(系統15側)に接続される出力端子である。
複数の変換セルU1,U2,U3は、交流出力端p,qをそれぞれ有し、交流出力端p,qを介して直列に接続される。複数の変換セルU1,U2,U3は、それぞれ、自身の第1交流出力端pが自身に隣接する一方の変換セルの第2交流出力端qに接続され、自身の第2交流出力端qが自身に隣接する他方の変換セルの第1交流出力端pに接続される。交流出力端p,qを介して直列に接続される複数の変換セルのうち、最も高電位側に位置する変換セル(この例では、変換セルU1)の第1交流出力端pは、U相の電線14における連系リアクトルを介して系統15に接続される。一方、交流出力端p,qを介して直列に接続される複数のセルのうち、最も低電位側の変換セル(この例では、変換セルU3)の第2交流出力端qは、中性点16に接続される。
コンバータ200は、複数の変換セルU1,U2,U3で共通の直流バス13から入力される直流電圧を昇圧又は降圧して、所定の直流電圧を直流リンク300に出力する。コンバータ200は、直流リンク300から入力される直流電圧を昇圧又は降圧して、所定の直流電圧を直流バス13に出力してもよい。コンバータ200は、例えば、トランス202と、1次側回路210aと、2次側回路210bとを備える。1次側回路210aと2次側回路210bとは、トランス202によって磁気的に結合する。1次側回路210aは、DC/AC変換回路とも称される。2次側回路210bは、AC/DC変換回路とも称される。トランス202は、高周波変圧器とも称される。
例えば、コンバータ200は、トランス202の1次側に設けられた1次側フルブリッジ回路とトランス202の2次側に設けられた2次側フルブリッジ回路とを有するDAB(Dual Active Bridge)コンバータである。DABコンバータは、トランス202の漏れインダクタンス又はトランス202に直列に接続された外付けリアクトルに電圧が印加されることで、1次側と2次側との間で電力を伝送する。伝送される電力は、1次側のインバータ回路(1次側フルブリッジ回路)の2つの中間接続点から出力される出力電圧Vと、2次側のインバータ回路(2次側フルブリッジ回路)の2つの中間接続点から出力される出力電圧Vとの位相差によって制御される。
トランス202は、1次側コイルと2次側コイルとを有し、1次側コイルと2次側コイルとが磁気的に結合する変圧器である。1次側回路210aは、1次側フルブリッジ回路及び1次側駆動回路を有する。2次側回路210bは、2次側フルブリッジ回路及び2次側駆動回路を有する。
1次側フルブリッジ回路は、1次側第1上アームと1次側第1下アームとが直列に接続される1次側第1ハーフブリッジ回路と、1次側第2上アームと1次側第2下アームとが直列に接続される1次側第2ハーフブリッジ回路とを有する。トランス202の1次側コイルは、1次側第1上アームと1次側第1下アームとの中間接続点と1次側第2上アームと1次側第2下アームとの中間接続点との間に接続される。
2次側フルブリッジ回路は、2次側第1上アームと2次側第1下アームとが直列に接続される2次側第1ハーフブリッジ回路と、2次側第2上アームと2次側第2下アームとが直列に接続される2次側第2ハーフブリッジ回路とを有する。トランス202の2次側コイルは、2次側第1上アームと2次側第1下アームとの中間接続点と2次側第2上アームと2次側第2下アームとの中間接続点との間に接続される。
1次側第1上アーム、1次側第1下アーム、1次側第2上アーム及び1次側第2下アーム等の複数の1次側スイッチ素子は、1次側駆動回路によって駆動される。2次側第1上アーム、2次側第1下アーム、2次側第2上アーム及び2次側第2下アーム等の複数の2次側スイッチ素子は、2次側駆動回路によって駆動される。
1次側スイッチ素子及び2次側スイッチ素子の具体例として、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体スイッチング素子が挙げられる。
直流リンク300は、2次側回路210bの直流出力端に接続される。直流リンク300は、コンデンサ301を有する。コンデンサ301は、直流リンク300の直流電圧の平滑用コンデンサである。直流リンク300の直流電圧(直流中間電圧Edc)は、コンデンサ301によって平滑化される。
インバータ400は、コンバータ200に直流リンク300を介して接続された回路である。インバータ400は、直流リンク300の直流電圧(直流中間電圧Edc)を交流電圧に変換して交流出力端p,qに出力する。インバータ400は、交流出力端p,qから入力される交流を直流に変換して直流リンク300に出力してもよい。
制御装置206は、電力変換装置1の各相の複数の変換セルを制御する。制御装置206は、例えば、メモリとプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit))を有し、制御装置206の各機能は、メモリに記憶されたプログラムによって、プロセッサが動作することにより実現される。制御装置206の各機能は、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって実現されてもよい。
制御装置206は、コンバータ200が直流バス13から入力される直流電圧を昇圧又は降圧して所定の直流電圧を直流リンク300に出力するようにコンバータ200を制御する。各相のコンバータ200は、相間で同一の制御方法により制御されてよい。一方、制御装置206は、インバータ400が直流リンク300の直流電圧(直流中間電圧Edc)を交流電圧に変換して交流出力端p,qに出力するようにインバータ400を制御する。各相のインバータ400は、相間で同一の制御方法により制御されてよい。
次に、制御装置206が実行する電力変換装置1の制御方法(具体的には、コンバータ200の制御方法)について説明する。各相のコンバータ200は、相間で同一の制御方法で制御されてよいので、代表して、変換セルU1のコンバータ200の制御方法について、以下説明する。
図2は、コンバータ200の第1制御方式を例示する制御ブロック図である。制御装置206は、コンバータ200用の直流電流指令演算部30とコンバータ200用のゲート信号演算部20を有し、直流中間電圧Edcを所望の電圧(目標電圧)に制御する。
直流電流指令演算部30は、コンバータ200から直流リンク300に出力される直流電流Idcの指令値(直流電流指令)を演算する。直流電流指令演算部30は、定常量演算部32と、変動量演算部31と、加算器33と、を有する。
定常量演算部32は、直流中間電圧Edcの指令値(直流中間電圧指令)と、直流中間電圧Edcの検出値(直流中間電圧検出値)を移動平均フィルタ37により移動平均演算した値との偏差を減算器38により算出する。定常量演算部32は、減算器38により算出された偏差をPI調節器39によりPI調節演算して、コンバータ200から直流リンク300に出力される直流電流Idcの定常指令値(直流電流指令(定常))を生成する。
なお、ここでは、直流中間電圧Edcの定常値を導出するために移動平均演算を用いたが、一次遅れフィルタを用いることも可能である。また、PI調節演算は、後出のPI調節演算を含め、PID調節器によるPID調節演算に置換されてもよい。Pは比例制御、Iは積分制御、Dは微分制御を表す。
変動量演算部31は、インバータ400から交流出力端p,qに出力される出力電圧Vuの指令値(インバータ出力電圧指令)とインバータ400から交流出力端p,qに出力される出力電流Iuの指令値(インバータ出力電流指令)とを乗算器34により乗算する。変動量演算部31は、この乗算結果から、インバータ400から交流出力端p,qに出力される有効電力の指令値(インバータ出力有効電力指令)を、減算器35により減算して、インバータ400から交流出力端p,qに出力される電力の変動量を演算する。変動量演算部31は、この電力変動量を、移動平均フィルタ37により算出された「直流中間電圧検出値の移動平均後の値」で、除算器36により除算して、直流電流Idcの変動指令値(直流電流指令(変動))を生成する。
なお、インバータ出力有効電力指令は、インバータ出力電圧指令とインバータ出力電流指令から計算で求められてもよい。また、出力電圧、出力電流、又は、有効電力には、指令値ではなく、実測値(検出値)が用いられてもよい。
直流電流指令演算部30は、定常量演算部32により生成された「直流電流指令(定常)」と変動量演算部31により生成された「直流電流指令(変動)」を加算器33により加算して、コンバータ200用の直流電流指令を生成する。
ゲート信号演算部20は、直流電流指令演算部30により生成されたコンバータ200用の直流電流指令と、コンバータ200から直流リンク300に出力される直流電流Idcの検出値(直流電流検出値)との差分を、減算器21により算出する。ゲート信号演算部20は、減算器21により算出された差分をPI調節器22によりPI調節演算して、コンバータ200の1次側(直流バス側)と2次側(AC側)の出力電圧の位相差を導出する。ゲート信号演算部20は、この位相差をゲート指令に変換する演算をゲート指令演算部23により行うことで、コンバータ200を駆動するためのゲート指令を生成して、コンバータ200を動かす。
図3及び図4は、コンバータの第1制御方式によるシミュレーション波形図である(コンバータの定格直流電圧:100V)。図3は、有効電力:1kW、無効電力:0kVarの場合を示し、図4は、有効電力:0kW、無効電力:1kVarの場合を示す。いずれの場合でも、直流中間電圧Edcは一定となり、直流中間電圧Edcの変動が抑制されているので、その抑制の分だけ、直流リンク300に設けられたコンデンサ301の静電容量を低減できる。
このように、制御装置206は、交流出力端p,qの電圧情報と電流情報に基づいて、直流中間電圧Edcの変動を抑制するようにコンバータ200を制御することで、コンデンサ301の静電容量を低減できる。
図5は、コンバータ200の第2制御方式を例示する制御ブロック図である。第2制御方式において、第1制御方式と同様の構成については、上述の説明を援用することで、省略する。第2制御方式は、変動量演算部31の出力部に電流制限演算部40が追加されている点で、第1制御方式と相違する。
電流制限演算部40は、コンバータ200から直流リンク300に出力される直流電流Idcが直流電流Idcの定格値(定格直流電流)を超過しないように、直流電流Idcの変動指令値(直流電流指令(変動))を所定の制限値に制限する。例えば、電流制限演算部40は、「直流電流指令(変動)」を所定の下限値から所定の上限値までの範囲内に制限する。電流制限演算部40は、直流電流Idcが定格直流電流を超過しないように、「直流電流指令(変動)」に制限値を設定することで、電力変換装置1の仕様の範囲内で直流中間電圧Edcの変動を抑制できる。
なお、電流制限演算部40により設定される制限値(上限値又は下限値)は、コンバータ200の交流電流(DC/AC変換器(1次側回路210a)と高周波トランス(トランス202)との間に流れる電流)を制限する値でもよい。
図6及び図7は、コンバータの第2制御方式によるシミュレーション波形図である(コンバータの定格直流電圧:100V、コンバータの定格直流電流:17A)。電流制限値(上限値)は7A、電流制限値(下限値)は-7Aとした。図6は、有効電力:1kW、無効電力:0kVarの場合を示し、図7は、有効電力:0kW、無効電力:1kVarの場合を示す。いずれの場合でも、直流電流Idcが定格17A以下の範囲で、直流中間電圧Edcの変動が抑制されている。したがって、その抑制の分だけ、直流リンク300に設けられたコンデンサ301の静電容量を低減できる。
なお、シミュレーションでは、直流中間電圧Edcが定格電圧100Vを中心に上下対称になるよう電流制限値の上限と下限を設定したが、上限のみ設定することも可能である。また、波形から判るように、無効電力出力時のコンバータ200の直流電流Idcの値は、有効電力出力時の直流電流Idcの値に比べて小さい。そのため、電流制限演算部40は、無効電力出力時の電流制限値を大きくして、直流中間電圧Edcの変動の抑制効果を高めることも可能である。
このように、制御装置206は、交流出力端p,qの電圧情報及び電流情報、並びにコンバータ200の電流制限値の情報に基づいて、直流中間電圧Edcの変動を抑制するようにコンバータ200を制御することで、コンデンサ301の静電容量を低減できる。
図8は、コンバータ200の第3制御方式を例示する制御ブロック図である。第3制御方式において、第1制御方式と同様の構成については、上述の説明を援用することで、省略する。第3制御方式は、変動量演算部31の出力部に制限判定部41が追加されている点で、第1制御方式と相違する。第3制御方式の制限判定部41は、第2制御方式の電流制限演算部40の下位概念と捉えることもできる。
図9は、第3制御方式での制限判定部の入出力関係を示す図である。制限判定部41は、「直流電流指令(変動)」が所定の上限値よりも高い又は所定の下限値よりも低い場合、0を乗算器42に入力することで、「直流電流指令(変動)」を零にする。一方、制限判定部41は、「直流電流指令(変動)」が所定の下限値以上で且つ所定の上限値以下の場合、1を乗算器42に入力することで、「直流電流指令(変動)」をそのまま出力する。
制限判定部41が図9の関係に従って動作することで、直流中間電圧Edcの変動のピーク点のみを抑制できる(直流中間電圧Edcの変動幅を所定の値以下に抑制できる)。また、変動ピーク点以外のタイミングで、直流電流指令(変動)を零にすることで、コンバータ200又はインバータ400の半導体のスイッチング損失や導通損失を低減できる。
図10及び図11は、コンバータの第3制御方式によるシミュレーション波形図である(コンバータの定格直流電圧:100V、コンバータの定格直流電流:17A)。電流制限値(上限値)は7A、電流制限値(下限値)は-7Aとした。図10は、有効電力:1kW、無効電力:0kVarの場合を示し、図11は、有効電力:0kW、無効電力:1kVarの場合を示す。いずれの場合でも、直流電流Idcが定格17A以下の範囲で、直流中間電圧Edcの変動が抑制されている。したがって、その抑制の分だけ、直流リンク300に設けられたコンデンサ301の静電容量を低減できる。
このように、制御装置206は、直流中間電圧Edcの変動幅が所定の値以下になるように補償して直流中間電圧Edcの変動を抑制するようにコンバータ200を制御することで、コンデンサ301の静電容量を低減できる。
以上、実施形態を説明したが、本開示の技術は上記の実施形態に限定されない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が可能である。
1 電力変換装置
11,12 DC/DCコンバータ
13 直流バス
14 電線
15 系統
200 絶縁型双方向DC/DCコンバータ
202 トランス
206 制御装置
300 直流リンク
301 コンデンサ
400 インバータ
p,q 交流出力端
r,s 直流出力端
U1,U2,U3,V1,V2,V3,W1,W2,W3 変換セル

Claims (4)

  1. 絶縁型双方向DC/DCコンバータと、直流リンクと、前記コンバータに前記直流リンクを介して接続されたインバータと、前記直流リンクの直流電圧の平滑用コンデンサと、をそれぞれ有し、前記インバータの交流出力端を介して直列に接続された複数の変換セルと、
    前記複数の変換セルを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記インバータの交流出力端の電圧情報と電流情報に基づいて、前記直流リンクの直流電圧の変動を抑制するように前記コンバータを制御する、電力変換装置。
  2. 前記制御装置は、前記コンバータの電流制限値の情報に基づいて、前記直流リンクの直流電圧の変動を抑制するように前記コンバータを制御する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御装置は、前記直流リンクの直流電圧の変動幅が所定の値以下になるように補償して前記直流リンクの直流電圧の変動を抑制するように前記コンバータを制御する、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 絶縁型双方向DC/DCコンバータと、直流リンクと、前記コンバータに前記直流リンクを介して接続されたインバータと、前記直流リンクの直流電圧の平滑用コンデンサと、をそれぞれ有し、前記インバータの交流出力端を介して直列に接続された複数の変換セルを備える電力変換装置において、前記複数の変換セルを制御する方法であって、
    前記インバータの交流出力端の電圧情報と電流情報に基づいて、前記直流リンクの直流電圧の変動を抑制するように前記コンバータを制御する、電力変換装置の制御方法。
JP2022068736A 2022-04-19 2022-04-19 電力変換装置及びその制御方法 Pending JP2023158763A (ja)

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