JP2023157320A - 情報処理装置、情報処理システム、パレット管理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、パレット管理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】拠点毎にパレットの枚数を管理する。【解決手段】拠点毎に設置された撮影装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置が、識別情報が付着されたパレットを撮影した映像を撮影装置から受信する映像受信部と、映像から認識された識別情報に基づいて拠点毎のパレットの現在数を計算する現在数計算部と、荷物の配送計画に基づいて拠点毎のパレットの必要数を計算する必要数計算部と、拠点毎に現在数と必要数とを関連付けて表示するための画面データを生成する画面データ生成部と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、パレット管理方法及びプログラムに関する。
物品の流通経路を追跡可能とするトレーサビリティシステムが利用されている。例えば、特許文献1には、物品を識別する識別情報を有する情報コードを物品のラベルに印刷し、情報コードに基づいて物品のステータスを更新することで、トレーサビリティを維持する発明が開示されている。
一方、荷役作業の効率化のためにパレットが利用されている。物流現場では、空パレットを回収するコストを低減するために、等枚交換と呼ばれる運用を行っていることが多い。等枚交換では、納品業者が、パレットで納品した荷物の積み替えを行わず、納品したパレットと同数の空パレットを回収する。
しかしながら、拠点毎のパレットの枚数を管理することが困難である、という課題がある。等枚交換では、納品業者が、納品先の許可を得ずに空パレットを回収することが可能となっている場合が多い。そのため、納品業者が納品したパレットと異なる枚数のパレットを回収することで、パレットの紛失が発生することがある。
本発明の一実施形態は、上記のような技術的課題に鑑みて、拠点毎のパレットの枚数を管理することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明の一実施形態である情報処理装置は、拠点毎に設置された撮影装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置であって、識別情報が付着されたパレットを撮影した映像を撮影装置から受信する映像受信部と、映像から認識された識別情報に基づいて拠点毎のパレットの現在数を計算する現在数計算部と、荷物の配送計画に基づいて拠点毎の前記パレットの必要数を計算する必要数計算部と、拠点毎に現在数と必要数とを関連付けて表示するための画面データを生成する画面データ生成部と、を備える。
本発明の一実施形態によれば、拠点毎のパレットの枚数を管理することができる。
一実施形態におけるパレットの一例を示す図である。 一実施形態におけるカラーコードの一例を示す図である。 一実施形態におけるパレット管理システムの全体構成の一例を示す図である。 一実施形態におけるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。 一実施形態におけるスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。 一実施形態における全天球撮影装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 一実施形態におけるパレット管理システムの機能構成の一例を示す図である。 一実施形態におけるパレット管理方法の処理手順の一例を示す図である。 一実施形態における在庫情報テーブルの一例を示す図である。 一実施形態における配送計画情報テーブルの一例を示す図である。 一実施形態におけるパレット所在情報テーブルの一例を示す図である。 一実施形態におけるパレット管理情報テーブルの一例を示す図である。 一実施形態における回収計画情報テーブルの一例を示す図である。 一実施形態におけるパレット管理画面の一例を示す図である。 一変形例におけるパレット管理システムの全体構成の一例を示す図である。 一変形例におけるパレット管理システムの機能構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、図面中において同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
[概要]
近年、荷役作業の効率化のためにパレットが利用されている。物流現場では、納品業者が、パレットで納品した荷物の積み替えを行わず、納品したパレットと同数の空パレットを回収する運用を行っていることが多い。このような運用は等枚交換と呼ばれる。パレットは業種又は荷物の種類等で規格化されているため、等枚交換による運用が可能となっている。
等枚交換では、納品業者が、納品先の許可を得ずに空パレットを回収することが可能となっている場合が多い。そのため、納品業者が、納品したパレットと異なる枚数のパレットを回収することで、パレットの紛失が発生することがある。例えば、国内で流通するパレットのうち1割以上が紛失又は流出していると言われている(参考文献1参照)。
〔参考文献1〕ユーピーアール株式会社,"[パレット5億枚の1割以上が紛失・流出]パレット紛失保証制度を開始",[online],[令和4年3月18日検索],インターネット<URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000033045.html>
パレット自体の金額は安価であるため、多大なコストを投じてパレットを管理するシステムを導入することは困難である。納品先では、パレットの紛失に気付いても、パレットの枚数を把握していないため、納品業者に対して返却を求めることも困難である。
本発明の一実施形態では、パレットを識別する識別情報を各パレットに付着させることで、各拠点に存在するパレットの数を管理可能とする。特に、一実施形態では、荷物の配送計画に基づいて各拠点で必要となるパレットの必要数を計算し、各拠点に存在するパレットの現在数と比較可能とする。さらに、一実施形態では、パレットの現在数と必要数とに基づいて、パレットの回収計画を立案する。
なお、拠点とは、パレットを利用して荷物を配送する際の配送元及び配送先となる施設である。拠点は、例えば、部品の製造工場、最終製品の組立工場、部品又は最終製品を一時的に配置する倉庫、又は最終製品を販売する小売店舗等である。ただし、拠点はこれらに限定されるものではなく、パレットを利用して荷物が配送される施設であればどのような施設であってもよい。
一実施形態では、識別情報をカラーコードで表現する。カラーコードとは、色の配列で情報を表現する二次元コードである。カラーコードは、画像解析により読み取りを行うことができるため、IC(Integrated Circuit)タグのように専用の機材を導入する必要がなく、導入コストを低減することができる。
図1は、カラーコードが付着されたパレットの一例を示す図である。図1に示されているように、パレット910は、外部から視認可能な位置にカラーコード900が付着されている。パレット910にカラーコードを付着する方法は、パレットに直接カラーコードを印刷してもよいし、カラーコードを印刷したシール等の媒体をパレットに貼付してもよい。
パレット910は、台車920に積載されて搬入又は搬出される。そのため、複数のパレット910が積み上げられた状態でそれぞれのカラーコード900を一方向から視認可能となるように、パレット910の側面にカラーコード900を付着すると好適である。ただし、カラーコード900の付着位置は側面に限定されるものではない。搬入又は搬出時に外部から視認可能な位置であれば任意の位置にカラーコード900を付着することができる。
複数のパレット910が近接した状態で搬入又は搬出されるため、ICタグのように電波を用いて識別情報を発信する手法では、個々のパレット910を識別することが困難である。二次元コードのように画像情報から識別情報を認識する手法であれば、複数のパレット910が近接していても個々のパレット910を識別することが可能である。
カラーコードは、いわゆるQRコード(登録商標)のようなモノクロの二次元コードと比べて、以下のような特長がある。まず、カラーコードは、長距離からの認識が可能である。また、カラーコードは、1つのカメラで複数のコードを同時に認識することができる。さらに、カラーコードは、傾き又は湾曲等の歪みに強いこと、認識角度が広いこと、表現可能な情報量が多いこと等の特長がある。
一実施形態では、特に、カラーコードの一例としてくし型カラーコードを用いる(参考文献2参照)。図2は、くし型カラーコードの一例を示す図である。図2に示されているように、くし型カラーコード900は、二色の構成マークを繰り返す主コード901と、主コードの両端を除く構成マークからぶら下がる複数の副コード902とからなる、くし型形状のデータ構造となっている。なお、くし型カラーコードはあくまでカラーコードの一例であるため、他の形態のカラーコードに置き換えて実施することが可能である。
〔参考文献2〕片山紘, 工藤宏一, 及川研, 貞末多聞, "くし型カラーコードを用いた回収機管理システムの開発", Ricoh Technical Report, No.43, pp. 40-47, 2018.
[実施形態]
<パレット管理システムの全体構成>
まず、本実施形態におけるパレット管理システム1の全体構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態におけるパレット管理システム1の全体構成の一例を示す図である。
図3に示されているように、本実施形態におけるパレット管理システム1は、管理サーバ10、利用者端末20及び1台以上の撮影装置30を含む。管理サーバ10、利用者端末20及び撮影装置30は、それぞれ通信ネットワークN1に接続している。
以降では、2台以上の撮影装置30それぞれを区別するときは、「撮影装置30A」、「撮影装置30B」等と枝番を用いて記載する。
通信ネットワークN1は、接続されている各装置が相互に通信可能となるように構成されている。通信ネットワークN1は、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)などの有線通信によるネットワークによって構築されている。
通信ネットワークN1は、有線通信だけでなく、例えば、無線LAN、又は近距離無線通信等の無線通信、もしくはWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)、又は5G(5th Generation)等の移動体通信によるネットワークが含まれていてもよい。
各撮影装置30は、各拠点に1台ずつ設置される。図3の例では、撮影装置30Aが、拠点Aに設置されている。同様に、撮影装置30Bは、拠点Bに設置されている。撮影装置30が設置される拠点の数は任意であり、撮影装置30の数は拠点の数に応じて変動する。
管理サーバ10は、各拠点へ配送されるパレットを管理する情報処理装置である。管理サーバ10の一例は、コンピュータである。
管理サーバ10は、撮影装置30からパレットを撮影した映像を受信する。管理サーバ10は、受信した映像からパレットに付着された識別情報を認識する。管理サーバ10は、識別情報の認識結果に基づいて、各拠点に存在するパレットの現在数を管理する。
さらに、管理サーバ10は、利用者端末20から在庫情報及び配送計画情報を受信する。管理サーバ10は、配送計画情報及び各拠点に存在するパレットの現在数に基づいて、パレットの回収計画情報を生成し、利用者端末20に送信する。
利用者端末20は、利用者が用いる情報処理端末である。利用者端末20の一例は、コンピュータである。利用者端末20の他の一例は、スマートフォンである。
利用者端末20を用いる利用者は、例えば、パレット管理システム1を利用してパレットの管理状態を監視する作業者である。利用者は、在庫情報及び配送計画情報を管理サーバ10に登録し、管理サーバ10が出力する回収計画に基づいて、パレットの配送を行うトラックドライバー等の配送者にパレットの回収を指示する。
利用者端末20は、利用者の操作に応じて、在庫情報及び配送計画情報を管理サーバ10に送信する。利用者端末20は、管理サーバ10から受信したパレットの回収計画情報を利用者に対して出力する。
撮影装置30は、拠点において搬入又は搬出されるパレットを撮影する電子機器である。撮影装置30の一例は、全天球撮影装置である。
撮影装置30は、例えば、荷物の積卸しのためにトラックを停車するトラックバースと、パレットラック等のパレット保管場所とを結ぶ経路上に設置される。撮影装置30は、当該経路上を移動するパレットに付着されたカラーコードを撮影可能な位置に設置される。
なお、利用者端末20及び撮影装置30は、通信機能を備えた装置であれば、コンピュータ、スマートフォン又は全天球撮影装置に限られない。利用者端末20及び撮影装置30は、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
<パレット管理システムのハードウェア構成>
次に、本実施形態におけるパレット管理システム1に含まれる各装置のハードウェア構成について、図4から図6を参照しながら説明する。
≪コンピュータのハードウェア構成≫
図4は、管理サーバ10又は利用者端末20がコンピュータで実現される場合のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4に示されているように、一実施形態におけるコンピュータは、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
これらのうち、CPU501は、コンピュータ全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワークN1を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図4に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
≪スマートフォンのハードウェア構成≫
図5は、利用者端末20がスマートフォンで実現される場合のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5に示されているように、一実施形態におけるスマートフォンは、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、CMOSセンサ405、撮像素子I/F406、加速度・方位センサ407、メディアI/F409、GPS受信部411を備えている。
これらのうち、CPU401は、スマートフォン全体の動作を制御する。ROM402は、CPU401やIPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ405は、CPU401の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。
撮像素子I/F406は、CMOSセンサ405の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ407は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F409は、フラッシュメモリ等の記録メディア408に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部411は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、スマートフォンは、遠距離通信回路412、CMOSセンサ413、撮像素子I/F414、マイク415、スピーカ416、音入出力I/F417、ディスプレイ418、外部機器接続I/F(Interface)419、近距離通信回路420、近距離通信回路420のアンテナ420a、及びタッチパネル421を備えている。
これらのうち、遠距離通信回路412は、通信ネットワークN1を介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ413は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F414は、CMOSセンサ413の駆動を制御する回路である。マイク415は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ416は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F417は、CPU401の制御に従ってマイク415及びスピーカ416との間で音信号の入出力を処理する回路である。
ディスプレイ418は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F419は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路420は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル421は、利用者がディスプレイ418を押下することで、スマートフォンを操作する入力手段の一種である。
また、スマートフォンは、バスライン410を備えている。バスライン410は、図5に示されているCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
≪全天球撮影装置のハードウェア構成≫
図6は、撮影装置30が全天球撮影装置で実現される場合のハードウェア構成の一例を示す図である。以下では、全天球撮影装置は、2つの撮像素子を使用した全天球(全方位)撮影装置とするが、撮像素子は2つ以上であればいくつでもよい。また、必ずしも全方位撮影専用の装置である必要はなく、通常のデジタルカメラやスマートフォン等に後付けの全方位の撮像ユニットを取り付けることで、実質的に全天球撮影装置と同じ機能を有するようにしてもよい。
図6に示されているように、一実施形態における全天球撮影装置は、撮像ユニット601、画像処理ユニット604、撮像制御ユニット605、マイク608、音処理ユニット609、CPU(Central Processing Unit)611、ROM(Read Only Memory)612、SRAM(Static Random Access Memory)613、DRAM(Dynamic Random Access Memory)614、操作部615、外部機器接続I/F616、通信部617、アンテナ617a、加速度・方位センサ618、ジャイロセンサ619、加速度センサ620、及びMicro USB用の凹状の端子621によって構成されている。
このうち、撮像ユニット601は、各々半球画像を結像するための180°以上の画角を有する広角レンズ(いわゆる魚眼レンズ)602a,602bと、各広角レンズに対応させて設けられている2つの撮像素子603a,603bを備えている。撮像素子603a,603bは、魚眼レンズ602a,602bによる光学像を電気信号の画像データに変換して出力するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)センサなどの画像センサ、この画像センサの水平又は垂直同期信号や画素クロックなどを生成するタイミング生成回路、この撮像素子の動作に必要な種々のコマンドやパラメータなどが設定されるレジスタ群などを有している。
撮像ユニット601の撮像素子603a,603bは、各々、画像処理ユニット604とパラレルI/Fバスで接続されている。一方、撮像ユニット601の撮像素子603a,603bは、撮像制御ユニット605とは、シリアルI/Fバス(I2Cバス等)で接続されている。画像処理ユニット604、撮像制御ユニット605及び音処理ユニット609は、バス610を介してCPU611と接続される。さらに、バス610には、ROM612、SRAM613、DRAM614、操作部615、外部機器接続I/F(Interface)616、通信部617、及び加速度・方位センサ618なども接続される。
画像処理ユニット604は、撮像素子603a,603bから出力される画像データをパラレルI/Fバスを通して取り込み、それぞれの画像データに対して所定の処理を施した後、これらの画像データを合成処理して、正距円筒射影画像のデータを作成する。
撮像制御ユニット605は、一般に撮像制御ユニット605をマスタデバイス、撮像素子603a,603bをスレーブデバイスとして、I2Cバスを利用して、撮像素子603a,603bのレジスタ群にコマンド等を設定する。必要なコマンド等は、CPU611から受け取る。また、撮像制御ユニット605は、同じくI2Cバスを利用して、撮像素子603a,603bのレジスタ群のステータスデータ等を取り込み、CPU611に送る。
また、撮像制御ユニット605は、操作部615のシャッターボタンが押下されたタイミングで、撮像素子603a,603bに画像データの出力を指示する。全天球撮影装置によっては、ディスプレイ(例えば、スマートフォンのディスプレイ)によるプレビュー表示機能や動画表示に対応する機能を持つ場合もある。この場合は、撮像素子603a,603bからの画像データの出力は、所定のフレームレート(フレーム/分)によって連続して行われる。
また、撮像制御ユニット605は、後述するように、CPU611と協働して撮像素子603a,603bの画像データの出力タイミングの同期をとる同期制御手段としても機能する。なお、本実施形態では、全天球撮影装置にはディスプレイが設けられていないが、表示部を設けてもよい。
マイク608は、音を音(信号)データに変換する。音処理ユニット609は、マイク608から出力される音データをI/Fバスを通して取り込み、音データに対して所定の処理を施す。
CPU611は、全天球撮影装置の全体の動作を制御すると共に必要な処理を実行する。ROM612は、CPU611のための種々のプログラムを記憶している。SRAM613及びDRAM614はワークメモリであり、CPU611で実行するプログラムや処理途中のデータ等を記憶する。特にDRAM614は、画像処理ユニット604での処理途中の画像データや処理済みの正距円筒射影画像のデータを記憶する。
操作部615は、シャッターボタン615aなどの操作ボタンの総称である。ユーザは操作部615を操作することで、種々の撮影モードや撮影条件などを入力する。
外部機器接続I/F616は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやPC(Personal Computer)等である。DRAM614に記憶された正距円筒射影画像のデータは、この外部機器接続I/F616を介して外付けのメディアに記録されたり、必要に応じて外部機器接続I/F616を介してスマートフォン等の外部端末(装置)に送信されたりする。
通信部617は、全天球撮影装置に設けられたアンテナ617aを介して、Wi-Fi、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信技術によって、スマートフォン等の外部端末(装置)と通信を行う。この通信部617によっても、正距円筒射影画像のデータをスマートフォン等の外部端末(装置)に送信することができる。
加速度・方位センサ618は、地球の磁気から全天球撮影装置の方位を算出し、方位情報を出力する。この方位情報はExifに沿った関連情報(メタデータ)の一例であり、撮影画像の画像補正等の画像処理に利用される。なお、関連情報には、画像の撮影日時、及び画像データのデータ容量の各データも含まれている。また、加速度・方位センサ618は、全天球撮影装置6の移動に伴う角度の変化(Roll角、Pitch角、Yaw角)を検出するセンサである。角度の変化はExifに沿った関連情報(メタデータ)の一例であり、撮像画像の画像補正等の画像処理に利用される。
更に、加速度・方位センサ618は、3軸方向の加速度を検出するセンサである。全天球撮影装置は、加速度・方位センサ618が検出した加速度に基づいて、自装置(全天球撮影装置)の姿勢(重力方向に対する角度)を算出する。全天球撮影装置に、加速度・方位センサ618が設けられることによって、画像補正の精度が向上する。
<パレット管理システムの機能構成>
次に、本実施形態におけるパレット管理システム1の機能構成の一例について、図7を参照しながら説明する。図7は、本実施形態におけるパレット管理システム1に含まれる各装置の機能構成を例示するブロック図である。
≪管理サーバの機能構成≫
図7に示されているように、本実施形態における管理サーバ10は、在庫情報登録部101、在庫情報記憶部102、配送計画登録部103、配送計画記憶部104、映像受信部105、パレット識別部106、所在情報記憶部107、現在数計算部108、必要数計算部109、管理情報記憶部110、回収計画部111、回収計画記憶部112及び画面データ生成部113を備える。
在庫情報登録部101、配送計画登録部103、映像受信部105、パレット識別部106、現在数計算部108、必要数計算部109、回収計画部111及び画面データ生成部113は、例えば、図4に示されているHD504からRAM503上に展開されたプログラムがCPU501及びHDDコントローラ505に実行させる処理によって実現される。
在庫情報記憶部102、配送計画記憶部104、所在情報記憶部107、管理情報記憶部110及び回収計画記憶部112は、例えば、図4に示されているHD504を用いて実現される。HD504が記憶するデータの読み込み又は書き込みは、例えば、HDDコントローラ505を介して行われる。
在庫情報登録部101は、利用者端末20から在庫情報を受信する。在庫情報は、各拠点に存在する荷物の在庫に関する情報である。在庫情報登録部101は、受信した在庫情報を在庫情報記憶部102に記憶する。
在庫情報記憶部102には、在庫情報登録部101が受信した在庫情報が記憶される。在庫情報は、在庫情報テーブルに格納される。在庫情報テーブルの詳細は、後述する。
配送計画登録部103は、利用者端末20から配送計画情報を受信する。配送計画情報は、各拠点へ荷物を配送する経路及び数量を表す情報である。配送計画登録部103は、受信した配送計画情報を配送計画記憶部104に記憶する。
配送計画記憶部104には、配送計画登録部103が受信した配送計画情報が記憶される。配送計画情報は、配送計画情報テーブルに格納される。配送計画情報テーブルの詳細は、後述する。
映像受信部105は、撮影装置30から映像情報を受信する。映像情報は、撮影装置30が設置された拠点において搬入又は搬出されるパレットを撮影した映像信号である。映像受信部105は、受信した映像情報をパレット識別部106に送る。
パレット識別部106は、映像受信部105から受け取った映像情報に基づいて、当該映像情報に撮影されているパレットの識別情報を認識する。また、パレット識別部106は、映像情報からパレットが当該拠点に搬入されるのか当該拠点から搬出されるのかを判定する。パレット識別部106は、パレットの認識結果に基づいて、パレットの識別情報と当該パレットが存在する拠点を表す拠点情報とを関連付けるパレット所在情報を生成し、所在情報記憶部107に記憶する。
所在情報記憶部107には、パレット識別部106が生成したパレット所在情報が記憶される。パレット所在情報は、パレット所在情報テーブルに格納される。パレット所在情報テーブルの詳細は、後述する。
現在数計算部108は、所在情報記憶部107に記憶されているパレット所在情報に基づいて、各拠点に存在するパレットの現在数を計算する。現在数計算部108は、計算した現在数を管理情報記憶部110に記憶する。
必要数計算部109は、配送計画記憶部104に記憶されている配送計画情報に基づいて、各拠点で必要となるパレットの必要数を計算する。必要数計算部109は、計算した必要数を管理情報記憶部110に記憶する。
管理情報記憶部110には、各拠点におけるパレットの現在数と必要数とを関連付けたパレット管理情報が記憶される。パレット管理情報は、パレット管理情報テーブルに格納される。パレット管理情報テーブルの詳細は、後述する。
回収計画部111は、配送計画記憶部104に記憶されている配送計画情報、及び管理情報記憶部110に記憶されているパレット管理情報に基づいて、パレットの回収計画情報を生成する。回収計画部111は、生成した回収計画情報を回収計画記憶部112に記憶する。
回収計画記憶部112には、回収計画部111が生成した回収計画情報が記憶される。回収計画情報は、回収計画情報テーブルに格納される。回収計画情報テーブルの詳細は、後述する。
画面データ生成部113は、管理情報記憶部110に記憶されているパレット管理情報に基づいて、拠点毎にパレットの現在数と必要数とを対応付けて表示するための画面データを生成する。当該画面データには、回収計画記憶部112に記憶されている回収計画情報に基づく回収計画を表示するための画面データを含んでもよい。画面データは、例えば、HTML(HyperText Markup Language)等で記述された画面データであり、JavaScript(登録商標)等で記述されたアプリケーションを含んでもよい。
≪利用者端末の機能構成≫
図7に示されているように、本実施形態における利用者端末20は、在庫情報入力部201、配送計画入力部202及び表示制御部203を備える。
在庫情報入力部201は、利用者の操作に応じて、在庫情報の入力を受け付ける。在庫情報入力部201は、受け付けた在庫情報を管理サーバ10に送信する。在庫情報入力部201は、例えば、図4に示されているHD504からRAM503上に展開されたプログラムがCPU501及びネットワークI/F509に実行させる処理によって実現される。
配送計画入力部202は、利用者の操作に応じて、配送計画情報の入力を受け付ける。配送計画入力部202は、受け付けた配送計画情報を管理サーバ10に送信する。配送計画入力部202は、例えば、図4に示されているHD504からRAM503上に展開されたプログラムがCPU501及びネットワークI/F509に実行させる処理によって実現される。
表示制御部203は、管理サーバ10から受信した画面データに基づいて、当該画面データに表された画面をディスプレイ506に出力する。表示制御部203は、例えば、図4に示されているHD504からRAM503上に展開されたプログラムがディスプレイ506に実行させる処理によって実現される。
≪撮影装置の機能構成≫
図7に示されているように、本実施形態における撮影装置30は、撮影部301及び映像送信部302を備える。
撮影部301は、当該撮影装置30が設置されている拠点において、搬入又は搬出されるパレットを撮影した映像を取得する。撮影部301は、例えば、図6に示されているROM612からSRAM613上に展開されたプログラムがCPU611及び撮像制御ユニット605に実行させる処理によって実現される。
映像送信部302は、撮影部301が取得した映像の内容を表す映像情報を管理サーバ10に送信する。映像送信部302は、例えば、図6に示されているROM612からSRAM613上に展開されたプログラムがCPU611及び外部機器接続I/F616に実行させる処理によって実現される。
<パレット管理方法の処理手順>
次に、本実施形態におけるパレット管理システム1が実行するパレット管理方法の詳細について、図8を参照しながら説明する。図8は、本実施形態におけるパレット管理方法の一例を示すシーケンス図である。
ステップS1において、利用者端末20が備える在庫情報入力部201は、利用者の操作に応じて、在庫情報の入力を受け付ける。次に、在庫情報入力部201は、在庫情報の登録要求を管理サーバ10に送信する。当該登録要求には、受け付けた在庫情報が含まれる。
本実施形態における在庫情報には、配送元の拠点を表す荷主情報、及び配送される荷物に関する荷物情報が含まれる。荷物情報は、例えば、荷物の品目、体積、重量等、配送に用いるパレットの種類及び数量を計算するために必要な情報が含まれる。
在庫情報は、利用者端末20に表示された入力画面において、利用者が手作業で荷主情報及び荷物情報を入力することで生成される。ただし、在庫情報は、外部の在庫管理システム等から自動的に取得するように構成してもよい。
ステップS2において、管理サーバ10が備える在庫情報登録部101は、利用者端末20から在庫情報の登録要求を受信する。次に、在庫情報登録部101は、受信した登録要求に含まれる在庫情報を、在庫情報記憶部102の在庫情報テーブルに格納する。
≪在庫情報テーブル≫
ここで、本実施形態における在庫情報テーブルについて、図9を参照しながら説明する。図9は、本実施形態における在庫情報テーブルの一例を示す概念図である。
図9に示されているように、本実施形態における在庫情報テーブル1020は、データ項目として、荷物及び荷主等を有する。荷物には、在庫情報に含まれる荷物情報が格納される。荷主には、在庫情報に含まれる荷主情報が格納される。
図8に戻って説明する。ステップS3において、利用者端末20が備える配送計画入力部202は、利用者の操作に応じて、配送計画情報の入力を受け付ける。次に、配送計画入力部202は、配送計画情報の登録要求を管理サーバ10に送信する。当該登録要求には、受け付けた配送計画情報が含まれる。
配送計画情報には、配送を担当する配送者を表す配送者情報、配送される荷物に関する荷物情報、配送元の拠点を表す荷主情報、及び配送先の拠点を表す荷受人情報が含まれる。
配送計画情報は、利用者が、在庫情報テーブル1020に登録されている在庫情報に基づいて、各配送者に荷物及び配送先を手作業で割り当てることで生成される。ただし、配送計画情報は、管理サーバ10又は利用者端末20にインストールされたアプリケーション等により、在庫情報から自動的に生成されるように構成してもよい。
ステップS4において、管理サーバ10が備える配送計画登録部103は、利用者端末20から配送計画情報の登録要求を受信する。次に、配送計画登録部103は、受信した登録要求に含まれる配送計画情報を、配送計画記憶部104の配送計画情報テーブルに格納する。
≪配送計画情報テーブル≫
ここで、本実施形態における配送計画情報テーブルについて、図10を参照しながら説明する。図10は、本実施形態における配送計画情報テーブルの一例を示す概念図である。
図10に示されているように、本実施形態における配送計画情報テーブル1040は、データ項目として、配送者、荷物、荷主及び荷受人等を有する。配送者には、配送計画情報に含まれる配送者情報が格納される。荷物には、配送計画情報に含まれる荷物情報が格納される。荷主には、配送計画情報に含まれる荷主情報が格納される。荷受人には、配送計画情報に含まれる荷受人情報が格納される。
図8に戻って説明する。ステップS5において、撮影装置30が備える撮影部301は、当該撮影装置30が設置されている拠点において、搬入又は搬出されるパレットを撮影した映像(すなわち、画像の時系列)を取得する。次に、撮影部301は、撮影した映像を映像送信部302に送る。
撮影部301は、所定の時間間隔で定期的に静止画を取得し、取得した静止画を時系列に並べて映像を生成してもよい。撮影部301は、常時映像を取得していてもよいし、撮影可能範囲に移動する物体を検知したときに撮影を開始してもよい。
ステップS6において、撮影装置30が備える映像送信部302は、撮影部301から映像を受け取る。次に、映像送信部302は、受け取った映像の内容を表す映像情報を管理サーバ10に送信する。映像情報には、撮影部301が取得した映像信号、及び当該撮影装置30が設置された拠点を表す拠点情報が含まれる。
ステップS7において、管理サーバ10が備える映像受信部105は、撮影装置30から映像情報を受信する。次に、映像受信部105は、受信した映像情報をパレット識別部106に送る。
ステップS8において、管理サーバ10が備えるパレット識別部106は、映像受信部105から映像情報を受け取る。次に、パレット識別部106は、受け取った映像情報に基づいて、当該映像情報に撮影されているパレットの識別情報を認識する。
続いて、パレット識別部106は、映像情報からパレットが当該拠点に搬入されるのか当該拠点から搬出されるのかを判定する。パレット識別部106は、映像情報からパレットの移動方向を認識することで、当該パレットが当該拠点に搬入されるのか当該拠点から搬出されるのかを判定することができる。
次に、パレット識別部106は、パレットの認識結果に基づいて、パレットの識別情報と当該パレットが存在する拠点を表す拠点情報とを関連付けるパレット所在情報を生成する。認識結果がパレットの搬入を示す場合、パレット識別部106は、パレットの識別情報に、映像情報に含まれる拠点情報を関連付けることでパレット所在情報を生成する。一方、認識結果がパレットの搬出を示す場合、パレット識別部106は、パレットの識別情報に空白の拠点情報を関連付けることでパレット所在情報を生成する。
続いて、パレット識別部106は、生成したパレット所在情報を所在情報記憶部107のパレット所在情報テーブルに格納する。認識した識別情報に関するパレット所在情報がすでに格納されている場合、パレット識別部106は、生成したパレット所在情報で既存のパレット所在情報を更新する。
≪パレット所在情報テーブル≫
ここで、本実施形態におけるパレット所在情報テーブルについて、図11を参照しながら説明する。図11は、本実施形態におけるパレット所在情報テーブルの一例を示す概念図である。
図11に示されているように、本実施形態におけるパレット所在情報テーブル1070は、データ項目として、識別情報及び拠点等を有する。識別情報には、パレット所在情報に含まれるパレットの識別情報が格納される。拠点には、パレット所在情報に含まれる拠点情報が格納される。
なお、図11における「-」は空白であることを表している。拠点が空白である場合、当該パレットは、いずれかの拠点から搬出され、配送中であることを表している。
図8に戻って説明する。ステップS9において、管理サーバ10が備える現在数計算部108は、所在情報記憶部107に記憶されているパレット所在情報に基づいて、各拠点に存在するパレットの現在数を計算する。具体的には、現在数計算部108は、パレット所在情報テーブル1070において、拠点毎のレコード数を計算する。次に、現在数計算部108は、各拠点に存在するパレットの現在数を管理情報記憶部110のパレット管理情報テーブルに格納する。
ステップS10において、管理サーバ10が備える必要数計算部109は、配送計画記憶部104に記憶されている配送計画情報に基づいて、各拠点で必要となるパレットの必要数を計算する。具体的には、必要数計算部109は、配送計画情報テーブル1040において、配送計画情報毎に荷物を配送するために必要となるパレット数を計算し、荷主毎にパレット数を合計することで、各拠点で必要となるパレットの必要数を計算する。次に、必要数計算部109は、各拠点で必要となるパレットの必要数を管理情報記憶部110のパレット管理情報テーブルに格納する。
≪パレット管理情報テーブル≫
ここで、本実施形態におけるパレット管理情報テーブルについて、図12を参照しながら説明する。図12は、本実施形態におけるパレット管理情報テーブルの一例を示す概念図である。
図12に示されているように、本実施形態におけるパレット管理情報テーブル1100は、データ項目として、拠点、現在数及び必要数等を有する。拠点には、撮影装置30が設置されている拠点を表す拠点情報が格納される。現在数には、現在数計算部108が計算したパレットの現在数が格納される。必要数には、必要数計算部109が計算したパレットの必要数が格納される。
ステップS11において、管理サーバ10が備える回収計画部111は、配送計画記憶部104に記憶されている配送計画情報、及び管理情報記憶部110に記憶されているパレット管理情報に基づいて、パレットの回収計画情報を生成する。具体的には、回収計画部111は、パレット管理情報テーブル1100において、拠点毎に現在数と必要数の差を計算する。現在数と必要数の差が正の整数である場合、その差は当該拠点から回収可能なパレットの回収可能数を表している。一方、現在数と必要数の差が負の整数である場合、その差は当該拠点に回収する必要があるパレットの回収必要数を表している。
回収計画部111は、配送計画情報に基づいて、回収可能なパレットが存在する回収可能拠点からパレットを回収する必要がある回収必要拠点に配送する予定がある配送者を選択し、回収者として決定する。次に、回収計画部111は、決定した回収者に対して、回収必要数のパレットを回収可能拠点から回収必要拠点に回収するための回収計画情報を生成する。回収計画部111は、生成した回収計画情報を回収計画記憶部112の回収計画情報テーブルに格納する。
≪回収計画情報テーブル≫
ここで、本実施形態における回収計画情報テーブルについて、図13を参照しながら説明する。図13は、本実施形態における回収計画情報テーブルの一例を示す概念図である。
図13に示されているように、本実施形態における回収計画情報テーブル1120は、データ項目として、回収者、回収数、回収元及び回収先等を有する。回収者には、回収を担当する回収者を表す回収者情報が格納される。回収数には、回収計画情報に含まれる回収必要数が格納される。回収元には、回収元の拠点を表す回収元情報が格納される。回収先には、回収先の拠点を表す回収先情報が格納される。
図8に戻って説明する。ステップS12において、管理サーバ10が備える画面データ生成部113は、管理情報記憶部110に記憶されているパレット管理情報、及び回収計画記憶部112に記憶されている回収計画情報に基づいて、パレット管理画面を表示するための画面データを生成する。パレット管理画面には、各拠点におけるパレットの現在数及び必要数と、パレット回収計画とが表示される。次に、画面データ生成部113は、生成した画面データを利用者端末20に送信する。
ステップS13において、利用者端末20が備える表示制御部203は、管理サーバ10からパレット管理画面の画面データを受信する。次に、表示制御部203は、受信した画面データに基づいて、パレット管理画面をディスプレイ506に出力する。
≪パレット管理画面≫
ここで、本実施形態におけるパレット管理画面について、図14を参照しながら説明する。図14は、本実施形態におけるパレット管理画面の一例を示す概念図である。
図14に示されているように、本実施形態におけるパレット管理画面2030は、パレット数表示欄2031及び回収計画表示欄2032を有する。パレット数表示欄2031には、各拠点におけるパレットの現在数及び必要数が対応付けられて表示される。回収計画表示欄2032には、パレットの回収計画が表示される。回収計画表示欄2032は、利用者の操作により回収計画を修正することが可能であってもよい。
利用者は、パレット管理画面2030を参照することで、パレットの回収計画が適切であるか否かを判断することができる。パレットの回収計画が不適切であれば(もしくはより適切な回収計画があれば)、利用者は回収計画を修正してもよい。利用者は、パレットの回収計画が適切であると判断できた場合、各回収者にパレットの回収を指示する。
<実施形態の効果>
本実施形態におけるパレット管理システムは、パレットに識別情報が付着されており、
各拠点に設置された撮影装置がパレットを撮影した映像に基づいて各拠点に存在するパレットの現在数を計算する。また、パレット管理システムは、荷物の配送計画に基づいて各拠点で必要とされるパレットの必要数を計算する。そして、パレット管理システムは、拠点毎にパレットの現在数と必要数とを関連付けて表示する。したがって、本実施形態におけるパレット管理システムによれば、拠点毎にパレットの枚数を管理することができる。
特に、本実施形態におけるパレット管理システムは、拠点毎のパレットの現在数及び必要数に基づいて、パレットの回収計画を作成する必要がある。したがって、本実施形態におけるパレット管理システムによれば、各拠点にパレットが適切に配置されるように回収計画を立案することができる。
さらに、本実施形態におけるパレット管理システムは、識別情報としてカラーコードを用いる。カラーコードは、1台のカメラで複数同時に認識することができ、積載されて移動するパレットからでも高精度に識別情報を認識することができる。したがって、本実施形態におけるパレット管理システムによれば、低コストで高精度なパレット管理システムを実現することができる。
[変形例]
<パレット管理システムの全体構成>
まず、本変形例におけるパレット管理システム1の全体構成について、図15を参照しながら説明する。図15は、本変形例におけるパレット管理システム1の全体構成の一例を示す図である。
図15に示されているように、本変形例におけるパレット管理システム1は、管理サーバ10、利用者端末20、1台以上の撮影装置30及び1台以上の識別装置31を含む。管理サーバ10、利用者端末20、撮影装置30及び識別装置31は、それぞれ通信ネットワークN1に接続している。
以降では、2台以上の識別装置31それぞれを区別するときは、「識別装置31A」、「識別装置31B」等と枝番を用いて記載する。
各識別装置31は、各拠点に1台ずつ設置される。図15の例では、識別装置31Aが、拠点Aに設置されている。同様に、識別装置31Bは、拠点Bに設置されている。
識別装置31は、拠点へ配送されるパレットを識別する情報処理装置である。識別装置31の一例は、コンピュータである。
識別装置31は、撮影装置30からパレットを撮影した映像を受信する。識別装置31は、受信した映像からパレットに付着された識別情報を認識する。識別装置31は、識別情報の認識結果を管理サーバ10に送信する。
<パレット管理システムの機能構成>
次に、本変形例におけるパレット管理システム1の機能構成の一例について、図16を参照しながら説明する。図16は、本変形例におけるパレット管理システム1に含まれる各装置の機能構成を例示するブロック図である。
≪識別装置の機能構成≫
図16に示されているように、本変形例における識別装置31は、映像受信部311、パレット識別部312及び所在情報送信部313を備える。
映像受信部311は、撮影装置30から映像情報を受信する。映像受信部311は、受信した映像情報をパレット識別部312に送る。
パレット識別部312は、映像受信部311から受け取った映像情報に基づいて、当該映像情報に撮影されているパレットの識別情報を認識する。また、パレット識別部312は、映像情報からパレットが当該拠点に搬入されるのか当該拠点から搬出されるのかを判定する。パレット識別部312は、パレットの認識結果に基づいて、パレットの識別情報と当該パレットが存在する拠点を表す拠点情報とを関連付けるパレット所在情報を生成し、所在情報送信部313に送る。
所在情報送信部313は、パレット識別部312から受け取ったパレット所在情報を管理サーバ10に送信する。
≪管理サーバの機能構成≫
図16に示されているように、本変形例における管理サーバ10は、実施形態における管理サーバ10と比較して、映像受信部105及びパレット識別部106を備えず、所在情報受信部114をさらに備える点が異なる。
所在情報受信部114は、識別装置31からパレット所在情報を受信する。所在情報受信部114は、受信したパレット所在情報を所在情報記憶部107に記憶する。
[補足]
上記各実施形態において、パレット管理システム1は情報処理システムの一例である。管理サーバ10は情報処理装置の一例である。カラーコードは識別情報の一例である。
上記実施形態における識別情報は、カラーコードの他に、QRコード(登録商標)のようなモノクロの二次元コードであってもよい。また、識別情報は、カラーコード又は二次元コードで表現されたコードと同一でなくてもよく、コードの一部が識別情報であってもよい。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
実施形態に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、管理サーバは、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
1 パレット管理システム
10 管理サーバ
101 在庫情報登録部
102 在庫情報記憶部
103 配送計画登録部
104 配送計画記憶部
105 映像受信部
106 パレット識別部
107 所在情報記憶部
108 現在数計算部
109 必要数計算部
110 管理情報記憶部
111 回収計画部
112 回収計画記憶部
113 画面データ生成部
20 利用者端末
201 在庫情報入力部
202 配送計画入力部
203 表示制御部
30 撮影装置
301 撮影部
302 映像送信部
31 識別装置
311 映像受信部
312 パレット識別部
313 所在情報送信部
特開2019-219861号公報

Claims (9)

  1. 拠点毎に設置された撮影装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置であって、
    識別情報が付着されたパレットを撮影した映像を前記撮影装置から受信する映像受信部と、
    前記映像から認識された前記識別情報に基づいて前記拠点毎の前記パレットの現在数を計算する現在数計算部と、
    荷物の配送計画に基づいて前記拠点毎の前記パレットの必要数を計算する必要数計算部と、
    前記拠点毎に前記現在数と前記必要数とを関連付けて表示するための画面データを生成する画面データ生成部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記現在数及び前記必要数に基づいて前記パレットの回収計画情報を生成する回収計画部をさらに備える、
    情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記画面データは、前記回収計画情報に基づく回収計画を表示するための画面データを含む、
    情報処理装置。
  4. 請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記映像から認識された前記識別情報と前記映像が撮影された前記拠点を表す拠点情報とを関連付けて記憶部に記憶するパレット識別部をさらに備える、
    情報処理装置。
  5. 請求項4に記載の情報処理装置であって、
    前記パレット識別部は、前記映像から前記パレットの移動方向を認識することで、前記パレットが搬入されたか搬出されたかを判定する、
    情報処理装置。
  6. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記識別情報は、色の配列で情報を表現する二次元コードである、
    情報処理装置。
  7. 拠点毎に設置された撮影装置、利用者が利用する利用者端末及び情報処理装置がネットワークを介して通信可能な情報処理システムであって、
    前記撮影装置は、
    識別情報が付着されたパレットを撮影する撮影部と、
    前記パレットを撮影した映像を前記情報処理装置に送信する映像送信部と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記映像を前記撮影装置から受信する映像受信部と、
    前記映像から認識された前記識別情報に基づいて前記拠点毎の前記パレットの現在数を計算する現在数計算部と、
    荷物の配送計画に基づいて前記拠点毎の前記パレットの必要数を計算する必要数計算部と、
    前記拠点毎に前記現在数と前記必要数とを関連付けて表示するための画面データを前記利用者端末に送信する画面データ生成部と、
    を備え、
    前記利用者端末は、
    前記情報処理装置から受信した前記画面データに基づいて前記拠点毎に前記現在数と前記必要数とを関連付けて表示する表示制御部を備える、
    情報処理システム。
  8. 拠点毎に設置された撮影装置とネットワークを介して通信可能なコンピュータが、
    識別情報が付着されたパレットを撮影した映像を前記撮影装置から受信する映像受信手順と、
    前記映像から認識された前記識別情報に基づいて前記拠点毎の前記パレットの現在数を計算する現在数計算手順と、
    荷物の配送計画に基づいて前記拠点毎の前記パレットの必要数を計算する必要数計算手順と、
    前記拠点毎に前記現在数と前記必要数とを関連付けて表示するための画面データを生成する画面データ生成手順と、
    を実行するパレット管理方法。
  9. 拠点毎に設置された撮影装置とネットワークを介して通信可能なコンピュータに、
    識別情報が付着されたパレットを撮影した映像を前記撮影装置から受信する映像受信手順と、
    前記映像から認識された前記識別情報に基づいて前記拠点毎の前記パレットの現在数を計算する現在数計算手順と、
    荷物の配送計画に基づいて前記拠点毎の前記パレットの必要数を計算する必要数計算手順と、
    前記拠点毎に前記現在数と前記必要数とを関連付けて表示するための画面データを生成する画面データ生成手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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