JP2023157100A - 電子機器、取付部材及びプログラム等 - Google Patents

電子機器、取付部材及びプログラム等 Download PDF

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典仙 小林
Norihisa Kobayashi
浩二 渡辺
Koji Watanabe
悠輔 宮原
Yusuke Miyahara
昌浩 和田
Masahiro Wada
史欣 上岩
Fumiyoshi Kamiiwa
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Abstract

【課題】従来とは異なる電子機器等を提供すること、例えば、筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材が、所定の電磁波を受信するのに与える影響を抑えるための技術を提供する。【解決手段】電子機器100は、筐体と、前記筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材と、前記筐体に設けられ、前記筐体が前記取付位置に取り付けられた状態で第1方向側から到来した所定の電磁波を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記電磁波に応じた制御を行う制御部と、を有し、前記取付部材は、前記筐体のうちの前記第1方向とは異なる第2方向側の部位に設けられ、前記第2方向側から前記筐体を支持する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、電子機器、取付部材及びプログラム等に関する。
道路を走行する車両の速度を測定するシステムには、様々な方式のものがある。特許文献1は、車両速度測定装置から発射されたマイクロ波を受信し、車両速度測定装置が存在することを検出した場合には警報を出力する電子機器を開示している。特許文献2は、速度測定装置からのレーザー光を受光して報知する電子機器を開示している。
特開2008-64588号公報 特開2020-112357号公報
本発明の目的の一つは、従来とは異なる電子機器等を提供すること、例えば、筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材が、所定の電磁波を受信するのに与える影響を抑えるための技術を提供する。
本発明の目的はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」「~可能である」などと記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正又は分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
(1)筐体と、前記筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材と、前記筐体に設けられ、前記筐体が前記取付位置に取り付けられた状態で第1方向側から到来した所定の電磁波を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記電磁波に応じた制御を行う制御部と、を有し、前記取付部材は、前記筐体のうちの前記第1方向とは異なる第2方向側の部位に設けられ、前記第2方向側から前記筐体を支持する電子機器が提供されるとよい。
このようにすると、筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材が、第1方向側から到来した電磁波を受信するのに与える影響を抑えることができる。例えば、取付部材が、第1方向側から筐体を覆うのを抑え、その取付部材によって受信部による電磁波の受信が妨げられにくくすることができる。また、例えば、第1方向側に位置する取付部材によって、第1方向側から筐体の内部の方向へ食い込みにくくなるので、筐体の内部の空間が圧迫されにくくなり、筐体への部品の配置を容易にすることができる。
第1方向としては、例えば、所定の電磁波の発生源の存在し得る方向とするとよく、特に、所定の電磁波を用いて車両の速度を測定する速度測定装置の存在し得る方向とするとよい。第1方向としては、例えば、車両の前方とするとよいが、車両の後方やその他の方向としてもよい。第2方向としては、例えば、第1方向と交差する方向とするとよく、特に、第1方向に対して直交する方向とするとよい。第1方向が水平方向、又は水平方向成分の大きい方向である場合、第2方向としては、鉛直方向、又は鉛直方向成分が相対的に大きい方向とするとよい。第2方向としては、例えば、鉛直下方向、又は鉛直上方向とするとよい。このようにすると、筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材が、速度測定装置から到来した電磁波を受信するのに与える影響を抑える点で、特に望ましい。
(2)前記筐体のうちの前記第2方向側の部位に設けられ、前記取付部材を着脱可能に構成された装着部を有し、前記装着部は、前記第1方向側に開口する開口部を通って内部に前記取付部材が挿入されるとよい。
このようにすると、筐体に取付部材を着脱可能にするための装着部を電子機器が有する構成のもと、取付部材が挿入される開口部が第1方向側に開口しているので、第2方向側に開口している場合に比べて、取付部材が第1方向側から受信部を覆うのを抑えることができる。
(3)前記取付部材として第1取付部材と第2取付部材とを選択的に用いることができ、前記第1取付部材、及び前記第2取付部材は、前記装着部に対する固定の方法が互いに異なるように構成されるとよい。
このようにすると、第1取付部材を用いて筐体が取付位置に取り付けられる場合と、第2取付部材を用いて筐体が取付位置に取り付けられる場合とのそれぞれにおいて、装着される取付部材に適した固定の方法により、装着部に対して取付部材を固定させることができる。固定の方法が異なることとしては、例えば、筐体において取付部材により支持される方向(方向側)が異なること、装着部に対する取付部材の位置を固定させるために用いられる構造が異なること、又は装着部に対する取付部材の位置を固定させるための作用が異なることをいうとよい。
(4)前記第1取付部材は、前記第2方向側として下方側から前記筐体を支持し、前記装着部は、前記第1取付部材のうちの前記装着部の内部に挿入された部位が上方に位置する下側壁部を有するとよい。
このようにすると、第1取付部材が下方側から電子機器を支持するようにして筐体に取り付けられる場合に、下側壁部の上方に第1取付部材が位置するので、第1取付部材の上下方向の位置が固定されるため、その固定のための構成を簡単にすることができる。第1取付部材を用いた場合の取付位置としては、例えば、車両のダッシュボード等の上面とするとよい。第1取付部材としては、例えばプラスチック等の樹脂材料とするとよく、材料選択の余地が増える点で望ましい。
(5)前記取付部材として第1取付部材があり、前記第1取付部材は、前記第2方向側として下方側から前記筐体を支持し、前記装着部は、前記第1取付部材のうちの前記装着部の内部に挿入された部位が上方に位置する下側壁部を有するとよい。
このようにすると、第1取付部材が下方側から筐体を支持するようにして筐体に取り付けられる場合に、下側壁部の上方に第1取付部材が位置することで、第1取付部材の上下方向の位置が固定されるため、その固定のための構成を簡単にすることができる。
(6)前記下側壁部として、第1下側壁部と第2下側壁部とがあり、前記第1取付部材は、基体と、前記基体に対して前記装着部に対する着脱方向と交差する第3方向側に連結され、前記基体とは下面の上下方向の位置が異なる第1突出部と、前記基体に対して前記第1突出部とは反対の第4方向側に連結され、前記基体とは下面の上下方向の位置が異なる第2突出部と、を有し、前記第1突出部は、前記第1下側壁部の上方に位置し、前記第2突出部は、前記第2下側壁部の上方に位置するとよい。
このようにすると、基体に対して装着部に対する着脱方向と交差する方向の両側に連結された第1突出部と第2突出部とが下側壁部の上方に位置するので、筐体の上下方向の位置が固定されるとともに、基体とは下面の上下方向の位置が異なる第1突出部、及び第2突出部が装着部の内部に挿入されるので、上下方向の位置に加え、左右方向の位置も固定されやすくすることができる。
(7)前記第1取付部材は、前記基体の前記装着部の内部に挿入される部位に、上方に向かって突出する第1係合部を有し、前記装着部は、前記装着部の内部に設けられ、前記装着部の内部に挿入された前記第1係合部と係合する第2係合部を有するとよい。
このようにすると、第1取付部材が有する上方に向かって突出する第1係合部が、装着部の内部に設けられた第2係合部と係合することにより、より安定的に、装着部に対して第1取付部材を固定させることができる。
(8)前記第2係合部は、前記装着部の内部のうちの前記開口部側の位置に設けられるとよい。
このようにすると、装着部に対して第1取付部材をスムーズに挿入できるようにしつつ、装着部に対して第1取付部材を安定的に固定させることができ、また、第1取付部材の取り外しも比較的容易に行うことができる。
(9)前記第2係合部は、前記基体のうちの前記取付部材の着脱方向における中央付近に設けられるとよい。
このようにすると、第1取付部材の着脱方向において第1取付部材の端部と第1係合部との距離が確保されやすくなる分だけ、装着部に対して第1取付部材をより安定的に固定させることができる。
(10)前記第2係合部は、前記開口部側に前記開口部側とは反対方向に向かって次第に突出する傾斜面が形成された凸部であるとよい。
このようにすると、第2係合部が装着部の開口部側にその開口部側とは反対方向に向かって次第に突出する傾斜面が形成された凸部であることにより、その傾斜面に沿って装着部の内部に第1取付部材をよりスムーズに挿入できるようにすることができる。
(11)前記第2取付部材は、前記第2方向側として上方側から前記筐体を支持し、前記第2取付部材は、前記装着部の内部に挿入される弾性部材を有し、前記弾性部材は、その弾性力により前記装着部の壁部に押し当てられることにより、前記装着部に対して固定されるとよい。
このようにすると、第2取付部材が上方側から筐体を支持するようにして筐体に取り付けられる場合に、第2取付部材が有する弾性部材の弾性力によって、第2取付部材が装着部の壁部に押し当てられることで、簡便な構成で、装着部に対して取付部材を安定的に固定させることができる。このような取り付けとしては、第2取付部材を用いて筐体を吊り下げて取り付ける方法がある。弾性部材が押し当てられる装着部の壁部としては、例えば、装着部の内部の壁部、特に奥側の壁部とするとよい。弾性部材としては、例えば金属部材とするとよい。弾性部材としては、板バネ状の部材とするとよい。このような第2取付部材として、宙吊りステーと呼ばれるものがある。第2取付部材を用いた場合の取付位置としては、例えば、車両のガラス、又は車両のガラスと天井との境界領域とするとよい。
(12)前記取付部材として第2取付部材があり、前記第2取付部材は、前記第2方向側として上方側から前記筐体を支持し、前記第2取付部材は、前記装着部の内部に挿入される弾性部材を有し、前記弾性部材は、その弾性力により前記装着部の壁部に押し当てられることにより、前記装着部に対して固定されるとよい。
このようにすると、第2取付部材が上方側から電子機器を支持するようにして筐体に取り付けられる場合に、第2取付部材が有する弾性部材の弾性力によって、簡便な構成で、装着部に対して取付部材を安定的に固定させることができる。
(13)前記第2取付部材は、基体と、前記基体に対して前記装着部に対する着脱方向と交差する第3方向側に連結され、かつ前記第2方向側に沿う方向に向かって突出する第1突出部と、前記基体に対して前記第1突出部とは反対の第4方向側に連結され、かつ前記第2方向側に沿う方向に向かって突出する第2突出部と、を有するとよい、
このようにすると、基体に対して装着部に対する着脱方向と交差する方向の両側に連結された第1突出部と第2突出部とが装着部の内部に挿入されるので、上下方向の位置に加え、左右方向の位置も固定されやすくすることができる。
(14)前記第2取付部材は、前記装着部の内部に挿入される部位に設けられた第1係合部を有し、前記装着部は、前記装着部の内部に設けられ、前記装着部の内部に挿入された前記第1係合部と係合する第2係合部を有するとよい。
このようにすると、第2取付部材が有する第1係合部が、装着部の内部に設けられた第2係合部と係合することにより、より安定的に、装着部に対して第2取付部材を固定させることができる。
(15)前記第2係合部は、前記装着部の内部のうちの前記開口部側の位置に設けられるとよい。
このようにすると、装着部に対して第2取付部材をスムーズに挿入できるようにしつつ、装着部に対して第2取付部材を安定的に固定させることができ、また、第2取付部材の取り外しも比較的容易に行うことができる。
(16)前記第2係合部は、前記基体のうちの前記取付部材の着脱方向における中央付近に設けられるとよい。
このようにすると、第2取付部材の着脱方向において第2取付部材の端部と第1係合部との距離が確保されやすくなる分だけ、装着部に対して第2取付部材をより安定的に固定させることができる。
(17)前記第2係合部は、前記開口部側に前記開口部側とは反対方向に向かって次第に突出する傾斜面が形成された凸部であり、前記第1係合部は、前記基体に開けられた前記凸部を挿入可能な孔であるとよい。
このようにすると、装着部の開口部側にその開口部側とは反対方向に向かって次第に突出する傾斜面が形成された凸部であることにより、その凸部を、装着部の内部において、第2取付部材の第1係合部としての孔により、スムーズに挿入できるようにすることができる。
(18)前記第2取付部材は、金属部材で形成したステーであるとよい。
このようにすると、第2取付部材を金属部材で形成したステーであることにより、比較的軽量で、かつ変形可能が容易な部材によって、筐体を上方側に支持した状態でその筐体を安定的に取り付けられるようにするし、またユーザにとっての使い勝手を良くすることができる。
(19)前記筐体の外面部は、前記取り付けられた状態で前記第1方向側を向く第1外面部と、前記取り付けられた状態で前記第2方向側を向く第2外面部と、を有し、前記受信部が設けられた基板であって、前記筐体の内部に前記第1外面部に対向する向きで配置された基板を有するとよい。
このようにすると、取付部材が、筐体の外面部のうちの第2外面部側に設けられているので、取付部材が第1方向側から筐体を覆うのを抑え、また、取付部材が第1方向側から筐体の内部の方向へ食い込みにくくなるので、第1外面部に対向するようにした基板の配置を容易にすることができる。筐体の内部に直方体形状の空間が形成されていると、筐体の内部の空間に、例えばよくある矩形状の基板の配置を容易にすることができる。
(20)前記装着部は、前記第2方向に沿う方向の寸法が前記第1方向に沿う方向の寸法よりも小さいとよい。
このようにすると、装着部が、第2方向に沿う方向の寸法が、第1方向に沿う方向の寸法よりも小さいので、取付部材が第1方向側から筐体の内部へ食い込むのを抑え、かつ取付部材が、第1方向側から受信部を覆うのを抑えることができる。
(21)前記第2外面部は、前記装着部が設けられ、前記第1外面部よりも面積が小さいとよい。
このようにすると、筐体の第2方向に沿う方向における寸法の増大を抑えることができる。
(22)前記受信部は、前記電磁波として、車両の速度を測定するための特定波長のレーザー光を受光する受光部を有し、前記受光部は、フィルタと、前記フィルタを通過した光を受光する受光素子とを有し、前記フィルタは、前記フィルタの正面方向に対して所定の角度範囲内で前記レーザー光が入射した場合に、前記特定波長が通過帯域となる特性を有するとよい。
このようにすると、車両の進行に伴って車両の速度を測定するための特定波長のレーザー光の到来する方向が変化した場合でも、その方向の変化に伴って受光部においてレーザー光を受光する能力が低下すること、又はレーザー光の受光に応じた制御の質が低下することを抑えることができる。フィルタとしては、例えば蒸着型のフィルタが用いられる場合、フィルタに対するレーザー光の入射角度によって、通過帯域となる光の波長領域がシフトするのを発明者は発見した。このような波長領域のシフトがあったとしても、フィルタの正面方向に対して所定の角度範囲内では、フィルタは、特定波長のレーザー光を通過させる特性を有するので、上述したようなレーザー光を受光する能力の低下、又はレーザー光の受光に応じた制御の質の低下を抑えることができる。
(23)前記角度範囲は、前記取り付けられた状態で水平方向に少なくとも60度の範囲を有するとよい。
このようにすると、フィルタの正面方向に対して水平方向に少なくとも60度の範囲で、レーザー光を受光する能力の低下、又はレーザー光の受光に応じた制御の質の低下を抑えることができるので、電子機器がいわゆるレーザー探知機としての機能を発揮する上で、優れた能力を発揮させることができる。車両の進行方向に対して左方側に速度測定装置が存在することが多いという実情を考慮すると、上記角度範囲としては、特にフィルタの正面方向に対して左方向に少なくとも30度の範囲を有するとよく、左右両方のそれぞれに対して少なくとも30度、合計60度の範囲を有すると特に良い。
(24)前記制御部は、前記受信部が受信した前記電磁波に応じた報知を制御するとよい。
このようにすると、受信した電磁波に応じた報知を制御する機能を有する電子機器レーザー光を受光する能力の低下、又はレーザー光の受光に応じた制御の質の低下を抑えることができる。電子機器としては、例えば表示部一体型の電子機器とするとよい。
(25)前記制御部は、前記受信部が受信した前記電磁波に応じた信号を、前記電磁波に応じた報知を行う外部装置に出力する制御を行うとよい。
このようにすると、受信した電磁波に応じた信号を、その電磁波に応じた報知を行う外部装置に出力する機能を有する電子機器において、レーザー光を受光する能力の低下、又はレーザー光の受光に応じた制御の質の低下を抑えることができる。電子機器ととしては、例えば、報知を行うための表示部を備えた電子機器と分離されたセパレート型の電子機器とするとよい。
(26)前記受信部は、前記電磁波として、車両の速度を測定するための電波を受信する電波受信部を有し、前記電波受信部は、前記取り付けられた状態で、前記第1方向に沿う方向において、前記取付部材と重ならないようにするとよい。
このようにすると、車両の速度を測定するための電波を受信する電波受信部を有する電子機器において、その電波を受信する能力の低下、又は電波の受信に応じた制御の質の低下を抑えることができる。例えば、筐体が第1方向側から取付部材によって大きく覆われている場合に比べて電波受信部の配置位置の選択を容易にし、又は電波受信部を第1方向側から取付部材によって覆われない位置に配置する場合に比べて電子機器の寸法の増大を抑えることができる。
(27)前記基板は第1基板であり、前記筐体の内部には、第2基板がさらに設けられ、前記第2基板には、通信部と、前記通信部と通信可能に接続するための第1コネクタとが設けられ、前記第1基板には、前記第1コネクタに着脱可能な第2コネクタと電気的に接続される前記制御部が設けられ、前記制御部は、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタを介して前記通信部が行う通信を制御するとよい。
このようにすると、電子機器として、通信部を有するタイプと、通信部を有しないタイプとを製造する場合であっても、通信部の有無によって、第1基板を共通に用いることができる。例えば、多品種少量生産による現場作業の負担を軽減させることができる。例えば、第1基板としてはメイン基板とし、第2基板としてはサブ基板とすると特によい。例えば、通信部としては、無線通信を行うものとするとよく、特に、無線LAN(Local Area Network)通信を行うものとするとよい。例えば、メイン基板には、サブ基板(例えば、無線LAN基板)へのコネクタを実装しておき量産し、無線LAN等のサブ基板は、仕様によってメイン基板へ差し込むか否かを決定可能であり、無線LAN有無によってメイン基板を作り変える必要がなくなる。
(28)前記筐体に設けられた表示部を有し、前記制御部は、前記通信部を介して取得したデータに基づいて、第1情報と、前記第1情報と関連する第2情報を通信により取得するためのアクセス先を示すアクセス先情報とを順次前記表示部に表示させる制御を行うとよい。
このようにすると、通信部を介して取得した外部の情報に基づいて第1情報を表示させるとともに、その第1情報と関連する第2情報に接したいユーザ向けに、その第2情報を通信により取得するためのアクセス先情報を提供することができる。常に第2情報を表示部に表示させる場合に比べて、表示する情報が冗長になるのを抑えるとともに、ユーザの興味、関心等に応じた情報の提供に寄与させることができる。アクセス先情報の表示としては、URL等の文字列で表したアクセス先情報としてもよいが、二次元コード、例えばQRコード(登録商標)等の、アクセス先情報の文字列を符号化した画像である符号化画像の表示とすると、車両の乗員が第2情報に容易に接しやすくなるので特に良い。
(29)前記制御部は、前記表示部に前記第1情報をスクロール表示させ、前記第1情報の表示をし終えると前記アクセス先情報を表示させるとよい。
このようにすると、スクロール表示された第1情報を見たユーザは、その第1情報の表示の終了の後に表示されるアクセス先情報を用いて第2情報に接することができ、ユーザにとって分かりやすい情報の提供をすることができる。
(30)筐体と、前記筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材と、前記筐体に設けられ、前記筐体が前記取付位置に取り付けられた状態で前記車両から見て第1方向側の目標物を検知する検知部と、前記検知部の検知結果に応じた制御を行う制御部と、を有し、前記取付部材は、前記筐体のうちの前記第1方向とは異なる第2方向側の部位に設けられ、前記第2方向側から前記筐体を支持する電子機器が提供されるとよい。
このようにすると、筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材が、速度測定装置からの目標物を検知するのに与える影響を抑えることができる。例えば、取付部材が、第1方向側から受信部を覆うのを抑え、その取付部材によって検知部による目標物の検知が妨げられにくくすることができる。例えば、取付部材が第1方向側から筐体の内部へ食い込みにくくなるので、筐体の内部の空間が圧迫されにくくなり、筐体への部品の配置を容易にすることができる。
(31)車両の所定の取付位置に取り付けられる電子機器であって、筐体と、前記筐体に設けられ、前記筐体が前記取付位置に取り付けられた状態で第1方向側から到来した所定の電磁波を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記電磁波に応じた制御を行う制御部と、前記筐体のうちの前記第1方向とは異なる第2方向側の部位に設けられ、前記筐体を前記取付位置に取り付けるための取付部材を着脱可能に構成された装着部と、を有し、前記装着部は、前記第1方向側に開口する開口部を通って内部に前記取付部材が挿入される電子機器が提供されるとよい。
このようにすると、筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材が、第1方向側から到来した電磁波を受信するのに与える影響を抑えることができる。例えば、取付部材が第1方向側から筐体の内部の方向へ食い込みにくくなるので、筐体の内部の空間が圧迫されにくくなり、筐体への部品の配置を容易にすることができる。
(32)筐体と、前記筐体に設けられ、前記筐体が車両の所定の取付位置に取り付けられた状態で第1方向側から到来した所定の電磁波を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記電磁波に応じた制御を行う制御部と、を有する電子機器を、前記取付位置に取り付けるための取付部材であって、前記筐体のうちの前記第1方向とは異なる第2方向側の部位に設けられ、前記第2方向側から前記筐体を支持する取付部材が提供されるとよい。
このようにすると、筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材が、第1方向側から到来した電磁波を受信するのに与える影響を抑えることができる。例えば、取付部材が第1方向側から筐体の内部の方向へ食い込みにくくなるので、筐体の内部の空間が圧迫されにくくなり、筐体への部品の配置を容易にすることができる。
(33)コンピュータに、上記いずれかの電子機器の制御部の機能を実現させるためのプログラムが提供されるとよい。
上述した(1)から(33)の発明は、任意に組み合わせることができる。例えば(1)に示した発明の全部または一部の構成に、(2)から(29)の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成としてもよい。特に、(1)に示した発明に、(2)から(28)の少なくとも一つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、例えば(30)、(31)、(32)に示した発明の全部または一部の構成に、(2)から(29)の少なくとも一つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成としてもよい。本願出願人は、これらの構成を含むものについても、補正・分割出願・意匠登録出願への変更出願等により特許権・意匠権等を取得する意思を有する。
本発明によれば、従来とは異なる電子機器等を提供すること、例えば、筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材が、所定の電磁波を受信するのに与える影響を抑えるための技術を提供することができる。
本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」と記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成によって把握される効果が存在する。
本発明の一実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。 本実施形態の電子機器(本体部)の電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態の受光部の電気的構成の一例を示す図である 本実施形態のサーバ装置の電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態の取付部材が装着されていない状態の電子機器の外観構成を示す斜視図である。 本実施形態の電子機器の外観構成を示す六面図である。 本実施形態の電子機器の装着部の内部の構成を示す図である。 本実施形態の電子機器の本体部が第1取付部材を用いて取り付けられている状態を示す斜視図である。 本実施形態の第1取付部材を用いて取り付けられている電子機器の外観構成を示す六面図である。 本実施形態の第1取付部材の外観構成を示す斜視図である。 本実施形態の第1取付部材の外観構成を示す六面図である。 本実施形態の第1取付部材の外観構成を示す六面図である。 本実施形態の第1取付部材の外観構成を示す六面図である。 本実施形態の第1取付部材が有する装着部付近の構成の断面図である。 本実施形態の第1取付部材の装着部付近を拡大した図である。 本実施形態の第1取付部材の筐体への装着の方法を説明する図である。 本実施形態の第1取付部材が装着された状態での電子機器の背面側の構成を示す図である。 本実施形態の第1取付部材が装着された状態での装着部と筐体の周辺の構成の断面図である。 本実施形態の電子機器の本体部が第2取付部材を用いて取り付けられている状態を示す斜視図である。 本実施形態の電子機器の本体部が第2取付部材を用いて取り付けられている状態を示す斜視図である。 本実施形態の第2取付部材を用いて取り付けられている電子機器の外観構成を示す六面図である。 本実施形態の車両における取付位置に第2取付部材が取り付けられた様子を示す図である。 本実施形態の第2取付部材の外観構成を示す斜視図である。 本実施形態の第2取付部材の外観構成を示す斜視図である。 本実施形態の第2取付部材の外観構成を示す六面図である。 本実施形態の第2取付部材の外観構成を示す六面図である。 本実施形態の第2取付部材の外観構成を示す六面図である。 本実施形態の第2取付部材の筐体への装着の方法を説明する図である。 本実施形態の第2取付部材の筐体への装着の方法を説明する図である。 本実施形態の第2取付部材の筐体への装着の方法を説明する図である。 本実施形態の第2取付部材が装着された状態での、装着部と筐体の構成の断面図である。 本実施形態の第2取付部材が装着された状態での、第2取付部材と本体部との配置関係を示す側面図である。 本実施形態の本体部の内部構成を示す図である。 本実施形態の本体部の内部構成を示す図である。 本実施形態の本体部の内部構成を示す図である。 本実施形態の本体部の内部構成を示す図である。 本実施形態のレンズとフィルタと受光素子との配置関係を示す図である。 本実施形態のレンズにおけるレーザー光の屈曲の一例を示す図である。 別のフィルタの特性の一例を示すグラフである。 本実施形態のフィルタの特性の一例を示す図である。 本実施形態の情報提供機能に関して電子機器で表示される画面の一例を示す図である。 本実施形態の情報提供機能に関して電子機器で表示される画面の一例を示す図である。 本実施形態の待受画面の一例を示す図である。 本実施形態の待受画面の一例を示す図である。 一変形例に係る受光部の電気的構成の例を示す図である。 一変形例に係る電子機器の構成の例を示す図である。 一変形例に係る電子機器の構成の例を示す図である。 一変形例に係る目標物の投稿・配信機能を説明する図である。 一変形例に係る目標物の投稿・配信機能を説明する図である。 一変形例に係る目標物の投稿・配信機能を説明する図である。 電子機器及び取付部材の比較例を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。記載されている装置の構成や形状等は単なる説明例であり、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。以下の説明における、第1、第2、・・・という数値を用いたラベリングは各要素を識別するためのもので、要素の数を定めるものではない。また、以下の説明で参照する各図において、各部材、各領域等を認識可能な大きさとするために、実際とは縮尺を異ならせている場合がある。
また、以下の説明で用いられる用語として、例えば、水平方向は、厳密に水平でなくても実質的に水平方向であればよい。鉛直方向、垂直、平行、法線等についても、同様である。また、以下の説明において、寸法や波長等の物理量を具体的な数値を用いて記載している場合は、厳密にその数値でなくてもよい。これらの方向や数値は、例えば、同様の作用効果を奏する範囲で変更されてもよい。また、各装置、各部材について大型化・小型化等の変更が加えられてもよい。
[1.システム1の全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るシステム1の全体構成を示す図である。システム1は、電子機器100と、サーバ装置800とを備える。
電子機器100は、車両40に配置される電子機器であり、運転手その他のユーザに対して各種の情報を提供する。電子機器100は、レーダー/レーザー探知機の機能を有し、運転手の安全運転に資する情報を提供する。電子機器100は、表示部を有する表示部一体型の電子機器である。電子機器100は、例えば、車両40とは別にユーザによって購入される等して、車両40に対して後付けされた機器(例えば、アフターマーケット商品ともいう。)であるとよい。車両40は、例えば、エンジンを駆動源として有する内燃機関車両、エンジンと走行モータとを駆動源として有するハイブリット車両、走行モータを駆動源として有する電気自動車等である。車両40は、4輪自動車とするとよいが、4輪自動車に限らず、例えばバイク等の2輪車や4輪以上の大型輸送車等としてもよい。
電子機器100は、本体部101を有する。本体部101は、車両40の所定の取付位置に、直接、又は第1取付部材400及び第2取付部材500のどちらかを用いて取り付けられる。電子機器100の販売にあたっては、本体部101に、第1取付部材400、及び第2取付部材500が同梱した状態で販売されるとよい。本体部101に取付部材が取り付けられていない状態では、「本体部101」は「電子機器100」と実質的に同一である。そのため、以下の説明において、「本体部101」と「電子機器100」とを相互に読み替えて差し支えない。また、電子機器100における電気的な構成は本体部101に設けられている。そのため、電気的な構成の説明において、「本体部101」と「電子機器100」とを相互に読み替えて差し支えない。
電子機器100は、車両40が所定の目標物と所定の接近関係を有する場合に、ユーザに報知する報知機能を有する。所定の接近関係とは、車両40が目標物に対して所定の距離以下まで接近している関係をいうとよく、さらに、車両40の進行方向、又は進路上に目標物が存在し、かつその目標物に対して所定の距離以下まで接近している関係をいうようにししてもよい。目標物として、例えば、車両の速度取締が行われる地点である速度取締地点、又は速度取締地点に設置された速度測定装置がある。速度取締地点に速度測定装置が設置されている場合、電子機器100は、速度測定装置から発せられる所定の電磁波(以下「取締波」という。)を受信する。このように、速度測定装置は、取締波の発生源である。取締波は、車両の速度を測定するための電磁波で、測定波、速度測定信号等と称されてもよい。速度取締地点は、車両の走行状況(例えば、車両が速度を出しやすいこと)、交通事故の発生状況(例えば、事故の発生数が多い地点)等の状況を勘案して、決定される。速度取締地点の一例として、例えば、車両が走行する路線(道路)のうち、一般道や、直線状の道路、カーブ又はカーブの先の地点等に存在する。速度測定装置としては、固定式、移動式等と呼ばれるもの等、多数存在する。移動式は、例えば、可搬式および車両に搭載される方式がある。
電子機器100は、速度測定装置から発せられる取締波として、レーザー光を受信する機能を有する。レーザー光を受信することを、以下では「受光」と称する。図1の例では、速度測定装置30は、車道に隣接する歩道に設置され、この車道を走行する車両の速度を測定する。速度測定装置30は、所定距離(例えば、70m)以内の車両との距離を測定し、さらに、自装置からそれよりも近い所定距離(例えば、20m)地点での車両の速度を測定する。
速度測定装置30が出射するレーザー光(図1において、符号「Lout」で示す。)は、所定のパルス幅を有するパルス光で、パルスレーザーとも呼ばれる光である。速度測定装置30が出射するレーザー光は、特定波長λ0に集中してエネルギーを有する。特定波長λ0は、速度測定装置30が発する光のエネルギーがピークとなる波長をいうとよい。特定波長λ0は、例えば可視光領域外で人間に知覚されない波長である。特定波長λ0は、本実施形態では、特に断りのない限り、赤外光領域に属する波長である905nmである。ただし、特定波長λ0が、850nm、950nm、1900nm又はその他の波長であってもよい。
速度測定装置30は、レーザースキャン方式により、車両の速度を測定する。レーザースキャン方式を採用する速度測定装置30は、中心角が角度θの扇形の測定範囲内に、方向を変えながら、レーザー光を出射する。θは、例えば110度である。測定範囲は、速度測定装置30が設置された位置よりも、車両40の進行方向において上流側の範囲を、下流側の範囲よりも広く含む。速度測定装置30は、反時計方向に、レーザー光の出射方向を変化させる。
速度測定装置30は、出射したレーザー光が車両40に到達して反射すると、その反射光を受光する。速度測定装置30は、レーザー光を出射してから、その反射光を受光するまでに要した時間に基づいて、車両40までの距離を測定する。速度測定装置30は、車両40までの距離の測定を繰り返し行い、単位時間の車両40の移動距離に基づいて、その車両40の速度を測定する。
電子機器100は、さらに、レーザー光以外の取締波を受信する機能を有する。電子機器100は、例えば、所定の電波(例えばマイクロ波)を発する速度測定装置から発せられたレーダー波を取締波として受信する機能を有するとよい。電子機器100は、例えば、速度取締地点の周辺を伝搬することがある所定の周波数の無線信号を取締波として受信する機能を有するとよい。
また、電子機器100は、通信回線NWを介して、サーバ装置800と通信する。サーバ装置800は、例えば、電子機器100の製造又は販売を行う事業者、又は所定のサービスを提供する事業者によって管理、運用されるサーバ装置である。サーバ装置800は、本実施形態では、電子機器100の製造又は販売を行う事業者によって管理、運用される。サーバ装置800は、所定の情報の配信を業とするサービス事業者(情報配信事業者。情報元企業といってもよい。)から配信された情報を、通信回線NWを介して、電子機器100に配信する。サーバ装置800は、例えば、会員情報を管理し、会員であるユーザ向けに情報を配信するとよい。
電子機器100は、本実施形態では、中継装置700を介して通信回線NWに接続する。中継装置700は、電子機器100と通信回線NWとの通信を中継する機能を有する装置である。中継装置700は、例えば、Wi-Fi(登録商標)その他の規格の無線通信LAN(Local Area Network)通信におけるアクセスポイント、テザリング機能を有するスマートフォン、タブレット型コンピュータその他の通信端末、又はモバイルルータ(例えば、Wi-Fiルータ)等とするとよい。なお、電子機器100が直接通信回線NWに接続して通信する機能を有する場合には、中継装置700は不要である。
通信回線NWの規格は特に問わないが、通信回線NWは、例えば、LTE(Long Term Evolution)、4G、5Gその他の規格の公衆通信回線を含むとよい。電子機器100と中継装置700との間の通信路は、例えば無線の通信路であるが、有線又は無線と有線の組み合わせの通信路としてもよい。中継装置700と通信回線NWとの間の通信路、及びサーバ装置800と通信回線NWとの間の通信路は、無線、有線又はこれらの組み合わせの通信路とするとよい。
[2.電子機器100(本体部101)の電気的構成]
図2は、電子機器100(本体部101)の電気的構成を示すブロック図である。制御部11は、電子機器100の各部を制御する。制御部11は、例えば、プロセッサ111、及びメモリ112を含むコンピュータである。プロセッサ111は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、及びFPGA(Field Programmable Gate Array)の少なくともいずれかを有する。メモリ112は、例えば、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を有する主記憶装置である。プロセッサ111は、メモリ112のROM又は記憶部25から読み出したプログラムをRAMに一時的に記憶させる。また、メモリ112のRAMは、プロセッサ111に作業領域を提供する。プロセッサ111は、プログラムの実行中に生成されるデータをRAMに一時的に記憶させながら演算処理を行うことにより、各種の制御を行う制御部11は、さらに、時刻を計る計時部113を備える。計時部113は、例えばリアルタイムクロックである。計時部113は、プロセッサ111のマザーボードに実装されていてもよいし、プロセッサ111に外付けされてもよい。
受光部12は、レーザー方式に対応した速度測定装置から、取締波としてのレーザー光を受光する受信部である。受光部12は、入射した光を受光する受光素子を有し、その受光した光に応じた信号を、制御部11に出力する。受光部12が出力する信号は、例えば受光部12の受光量に応じて変化する。受光部12は、少なくとも特定波長λ0が属する周波数領域に感度を有するとよい。受光部12は、さらに、特定波長λ0の光を選択して透過させ、少なくともそれ以外の一部の波長を遮断する波長選択部を有するとよい。このような波長選択部として、フィルタ(より具体的には、光学フィルタ)に例示される光学部材がある。光の遮断は、少なくともその光を減衰させることをいい、光を透過させる波長よりも光を遮断する波長の方が、減衰量が大きい。また、受光部12は、受光素子から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路を有してもよい。受光部12は、受光素子を2つ以上備えてもよい。受光部12の構成例については、後述する。
表示部13は、画像を表示する。表示部13は、例えば3.2インチのカラーTFT液晶ディスプレイである。液晶ディスプレイは、例えばIPS(In Plane Switching)式である。表示部13は、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ又はその他の方式の表示装置でもよい。
音声出力部14は、音声を出力する。音声出力部14は、例えば音声処理回路及びスピーカを有する。
レーダー受信部15は、レーダー方式に対応した速度測定装置から、取締波としてのレーダー波を受信する受信部である。レーダー波は、例えば、所定のマイクロ波、所定のステルス取締器が計測する瞬間だけ電波を発射するステルス波、通常レーダー波、Kバンド及びXバンドに対応する新型レーダー波、及びキャンセル告知がある。レーダー受信部15は、例えばアンテナ及び受信回路を有する。
無線受信部16は、所定の周波数の無線信号を受信する受信部である。この所定の周波数の無線信号は、速度取締地点の周辺を伝搬することがあるもので、速度取締地点の存在を示す取締波の一例である。この所定の周波数の無線信号は、例えば、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、所轄系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警察無線等の周波数に属する無線信号がある。無線受信部16は、例えばアンテナ及び受信回路を有する。
位置情報取得部17は、電子機器100の位置(より具体的には、現在位置)を示す位置情報を取得する。電子機器100の位置は、電子機器100が配置された車両40の位置、及び車両40に乗車している運転手その他の人(つまり、乗員)の位置と同視することができる。位置情報取得部17は、例えば、GNSS(Global Navigation SatelliteSystem:全球測位衛星システム)の一つであるGPS(Global Posisioning System)からの信号に基づき、電子機器100の位置情報(緯度情報、及び経度情報)を取得する。位置情報取得部17は、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System:準天頂衛星システム)として、みちびきを併せて利用してもよい。位置情報取得部17は、例えばアンテナ及び受信回路を有する。位置情報取得部17は、4G、5G通信その他の基地局装置からの信号に基づいて、位置情報を取得してもよい。
なお、レーダー受信部15、無線受信部16、及び位置情報取得部17は、電波を受信する電波受信部の一例である。
通信ユニット18は、外部装置と通信する通信装置である。通信ユニット18は、コネクタ181と、通信部182とを有する。コネクタ181は、コネクタ26に着脱可能である。コネクタ26は、制御部11と電気的に接続された制御部11側のコネクタで、第2コネクタの一例である。コネクタ26は、例えば雌型のコネクタとするとよい。コネクタ181は、通信部182と電気的に接続された通信部182側のコネクタで、第1コネクタの一例である。コネクタ181は、例えば雄型のコネクタとするとよい。コネクタ26はコネクタ181に対して着脱可能な構成であるが、具体的な着脱のための構成は、特に問わない。コネクタ26がコネクタ181に装着され、両者が電気的に接続された状態で、制御部11は通信部182を制御する。通信部182は、コネクタ181側に信号を出力したり、コネクタ181側からの信号の入力を受け付けたりする。通信部182は、外部装置、例えば、中継装置700又は通信回線NWに接続して通信する。通信部182は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)その他の無線LAN(Local Area Network)通信や近距離無線通信により、中継装置700と無線通信するとよい。あるいは、通信部182は、LTE、4G、5G等の移動通信システムの規格等に準拠した通信を、通信回線NWと行ってもよい。通信部182は、例えば、通信回路及びアンテナを有するとよい。
制御部11は、例えば、車両の電源又は駆動源がオンされて、電子機器100の電源がオンすると、通信部182を用いて所定のサーバにアクセスして記憶部25に記憶されているデータを更新する等して、電子機器100の状態を最新の状態に更新するとよい。このデータの更新は、例えば、ユーザからの指示の入力がなくとも、制御部11が自発的に行うとよい。また、制御部11は、ユーザからの指示の入力があった場合等、任意のタイミングで、データを更新してもよい。更新されるデータとしては、例えば、ファームウェアやアプリケーションソフトウェア等のソフトウェアや、地図データ、POI(Point of interest)と呼ばれる目標物に関するデータ、ユーザの投稿情報(例えば、速度取締地点に関する投稿)、その他のデータとするとよい。
入力部19は、ユーザからの情報の入力を受け付ける。入力部19は、タッチセンサ191と、マイクロホン192と、を有する。タッチセンサ191は、ユーザの操作の入力を受け付ける。タッチセンサ191は、ユーザによりタッチされた位置を検出する。タッチセンサ191は、例えば静電容量方式である。マイクロホン192は、入射した音を電気信号に変換する。マイクロホン192は、例えばコンデンサマイクである。入力部19は、これ以外にも、音量調整ボタン、及び作業用ボタン等の物理ボタンを備えてもよい。
センサ部20は、各種のセンサを有する。センサ部20は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、温度センサ、湿度センサ、及び照度センサの少なくともいずれかを有する。加速度センサは、例えば、電子機器100における奥行方向(前後方向)、左右方向、及び上下方向の加速度を検出する3軸の加速度センサである。ジャイロセンサは、電子機器100の傾きを検出するセンサである。加速度センサ及びジャイロセンサは、例えば、GNSS衛星からの信号が受信できない場合に、自律航法により車両40の位置を推測するのに使用されてもよい。気圧センサは、気圧を測定する。気圧センサは、例えば、高低差を検知して、高速道と一般道を判定するために用いられる。温度センサは、温度を検知する。湿度センサは、湿度を検知する。照度センサは、照度センサ窓201を介して入射した光に基づいて、電子機器100の周辺である車室内の明るさを示す照度を検知するセンサである。照度センサは、例えば表示部13の表示の輝度の調整に使用される。
媒体保持部21は、記録媒体挿入口から挿入された記憶媒体600を保持する媒体保持部として機能する。媒体保持部21は、記憶媒体600にデータを書き込んだり、記憶媒体600からデータを読み出したりする。媒体保持部21は、記憶媒体600を1つだけ保持するものでもよいが、2つ以上の記憶媒体600を同時に保持することが可能に構成されてもよい。
電源制御部22は、電子機器100の各部への電力の供給を制御する。電源制御部22は、例えば、電源スイッチ221や電源制御回路を有する。電源制御部22は、端子部23を介して車両40側から供給された電力を、電子機器100の各部に供給する。電源制御部22は、さらに、蓄電手段として、二次電池やボタン電池、電気二重層コンデンサ(スーパーキャパシタとも呼ばれる。)を有してもよい。
端子部23は、外部の装置と電気的に接続するための端子である。端子部23は、外部の装置から電力の供給を受けるための端子である。端子部23は、例えばminiUSBの規格に準拠した端子を有する。端子部23は、電源用のコード(例えば、シガープラグコード)の一端側のコネクタが接続される。電源用コードの他端側のコネクタは、例えば車両40側に設けられた給電用の端子(例えば、シガーソケット)に接続される。
端子部23は、車両40のOBDII(「II」は「2」のローマ数字である。)コネクタに接続可能なOBDIIアダプタが接続されてもよい。OBDIIコネクタは、故障診断コネクタとも称され、車両のECU(Engine Control Unit)に接続され、所定の期間毎(例えば、0.5秒毎)に各種の車両情報が出力される端子である。端子部23が、OBDIIアダプタを用いてOBDIIコネクタと接続されることで、電子機器100は、動作用の電力の供給を受けるとともに、車両情報を取得する。
車両情報は、車両40の状態に関する情報である。車両情報は、例えば、車両40の速度(車速)、エンジン回転数、エンジン負荷率、スロットル度、点火時期、残り燃料の割合、インテークマニホールドの圧力、吸入空気量(MAF)、インジェクション開時間、エンジン冷却水の温度(冷却水温度)、エンジンに吸気される空気の温度(吸気温度)、車外の気温(外気温度)、燃料タンクの残り燃料の量(残燃料量)、燃料流量、瞬間燃費、アクセル開度、ウインカー情報(左右のウインカーの動作(ON/OFF))、ブレーキ開度、ハンドルの回転操舵角、ギヤポジション、及びドア開閉状態の情報等の少なくとも1つ以上とするとよい。
端子部23に接続される装置として、車両40側からの給電がなくても、電子機器100が動作できるように、外付けのバッテリが用いられてもよい。端子部23に接続される装置は、例えば、ユーザの安全運転を支援する機能を有する装置であってもよい。このような装置として、例えば、運転手(例えば顔)を撮影して、わき見及び居眠り運転に例示される運転手の状態を検出して報知する機能を有する装置や、車両40の周辺の障害物を検知して報知する機能を有する装置(例えば、前方車両追突警報システム(FCWS:Forward vehicle Collision Warning Systems)のための車両検知に使用される装置)がある。端子部23に接続される装置は、その他にも、ドライブレコーダに例示される撮影装置、カーナビゲーション装置、ディスプレイ装置等の車載装置としてもよい。
発光部24は、所定の色で発光する。発光部24は、例えば発光ダイオードを含む。
記憶部25は、データを記憶する。記憶部25は、例えば、制御部11が各種の制御を行うためのプログラムを記憶する。制御部11は、記憶部25からプログラムを読み出して実行する。記憶部25は、さらに、地図を示す地図データ、目標物の種類やその位置情報、目標物の存在を報知するためのデータ(例えば、効果音やBGM、音声メッセージ等の音声データ、写真や模式図等の画像データ、等)、電子機器100がナビゲーション機能を有する場合のルート案内機能を実現するためのデータ、待受画面を表示するためのデータ等を記憶する。目標物は、例えば、速度取締地点(公開取締情報を含むとよい。)、速度測定装置(レーザー方式、レーダー方式、ループコイル式、Hシステム、LHシステム、光電管式、移動式等)のほか、居眠り運転事故地点、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内 ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング等がある。
記憶部25には、電子機器100の製品出荷時に、目標物(例えば、経度・緯度を含む位置情報、目標物の種別情報等)に関する情報が登録されている。制御部11は、その後に追加される新規な目標物に関する情報を、装着された記憶媒体600から取得し、又は通信ユニット18を用いて通信により取得し、取得した情報を、記憶部25に記憶させるとよい。このように、制御部11は、新規な目標物に関する情報等についての更新情報を、記憶部25に記憶させる機能を有すると尚良い。
なお、記憶部25は、例えば、フラッシュメモリ(例えばeMMC、SSD)に例示される各種の記憶媒体を用いて実現された補助記憶装置とするとよい。記憶部25は、光学式記憶媒体、磁気記憶媒体、及び半導体記憶媒体に例示される各種の記憶媒体を用いて実現されてもよい。
図3は、受光部12の電気的構成の一例を示す回路図である。図3(A)は、受光部12の構成のうちの光学系を主に説明する図である。図3(B)は、受光部12の構成のうちの回路系を主に説明する図である。
図3(A)に示すように、受光部12は、光学系として、レンズ121と、フィルタ122と、受光素子123とを有する。レンズ121は、入射光を集光する集光用のレンズであ。フィルタ122は、入射した光のうちレーザー光を透過させるフィルタ処理を行う光学フィルタである。フィルタ122は、例えば、レーザー光に使用される特定波長λ0に通過帯域を有し、かつ所定の帯域幅を有するバンド・パス・フィルタとするとよい。フィルタ122は、入射光のうちの可視光をカットする可視光カットフィルタの機能を有するとよいが、フィルタ122とは別にこのような可視光カットフィルタが設けられてもよい。例えば、レンズ121が可視光カットフィルタとしての機能を有してもよい。
受光素子123は、受光し、その受光に応じた信号を出力する。受光素子123は、その入射した光の光量に応じた信号を出力するとよい。受光素子123は、レンズ121、及びフィルタ122を通過した光が入射する位置(つまり、光路上)に配置される。受光素子123は、本実施形態では、入射した光に応じた電流を信号(第1信号)として出力する受光素子、ここではフォトダイオードである。受光素子123は、例えば、フォトトランジスタ等の受光素子であってもよい。受光素子123は、本実施形態では、レンズ無しの受光素子である。
次に、図3(B)を参照して、受光部12の回路系を説明する。図3(B)では、レンズ121、及びフィルタ122の図示を省略してある。受光素子123のカソードは高電位側の電源ラインと接続され、受光素子123のアノードは抵抗R1の一端と接続する。抵抗R1の他端は接地されている。受光素子123は、入射した光の光量に応じた電流を第1信号として出力する。受光素子123の出力は、入射した光の光量に応じて大きくなるようにするとよい。
受光素子123の後段には集積回路(IC)125が配置される。集積回路125の入力端子は、コンデンサC1を介して受光素子123のアノードと抵抗R1の一端とに共通に接続される。
集積回路125は、受光部12の出力である第1信号の電圧信号への変換及び増幅を行って第2信号を出力する。集積回路125は、高利得アンプIC等と呼ばれるICとしてもよい。集積回路125は、例えば、レーザー探知とは異なる特定の用途に用いられる集積回路とするよく、例えば光距離測定用とするとよい。このようなレーザー探知とは異なる特定の用途のための集積回路125を、電子機器100のレーザー探知の用途に用いることで、レーザー光の受光感度を向上させることができる。
集積回路125は、トランスインピーダンスアンプを有する集積回路(トランスインピーダンスアンプICともいう。)を用いるとよい。集積回路125は、受光素子123の出力である第1信号をリニアに増幅する。例えば、速度測定装置が出射する速度測定用のレーザー光のパルス幅が20nsと細く、高周波数領域のレーザーパルスであっても、集積回路125において個々の非常に細いパルス幅をそれぞれ1つのパルスとして処理される。また、トランスインピーダンスアンプを有する集積回路125でもって、充分大きな利得が得られる。
以上のような構成の集積回路125は、入力側が、受光素子123を高電位側に配置されている。そのため、集積回路125は、速度測定用のレーザー光が受光素子123に入射して第1信号が入力端に入力したことに応じて、出力端から負パルスを出力する。
集積回路125の出力端は、トランジスタ1261を用いたエミッタ接地の増幅回路126に接続される。増幅回路126は、集積回路125の出力信号を反転するとともにさらに増幅する。これにより、増幅回路126からは、正パルスが出力される。増幅回路126は、速度測定装置が出射した速度測定用のレーザー光が属する特定波長の波長領域の信号の増幅率を高くするように設計されていることが望ましい。トランジスタ1261は、例えばnpn型を用いて構成するとよく、入力信号等に応じて適宜のタイプを用いるとよい。
増幅回路126の出力端は、コンデンサC3を介してエミッタフォロワ回路127に接続される。エミッタフォロワ回路127の出力端は、コンパレータとして機能する差動増幅器124の入力端に接続される。
エミッタフォロワ回路127のベース側に温度補償回路としてサーミスタ129が設けられる。エミッタフォロワ回路127の入力側からの信号は、コンデンサC3により直流成分がカットされ、交流成分のみ入力されるため、トランジスタ1271のベース側の周囲の抵抗R4、R5等の分圧により決定される。増幅回路126の出力端に接続されるコンデンサC3と、エミッタフォロワ回路127の入力端であるトランジスタ1271のベースの間に、抵抗R3を介して接地されるサーミスタ129が配置される。サーミスタ129の一端は、エミッタフォロワ回路127の入力端に接続され、他端は接地されている。
差動増幅器124は、受信した信号レベルが閾値を超えるとハイレベルの信号を出力し、閾値以下であるとローレベルの信号を出力する。受光素子123で受光する速度測定装置が出射する速度測定用のレーザー光のパルス幅は、例えば20nsと短いため、レーザー光が受光された場合には、差動増幅器124からはそのパルス幅に応じた細いパルス幅のパルスが出力される。
差動増幅器124の出力端が波形整形回路128に接続される。波形整形回路128は、速度測定用のレーザー光の受光に応じて入力端に入力された細いパルス幅を、制御部11で処理可能な所定幅のパルス幅のパルスを生成し、出力するものである。上述したように、速度測定用のレーザー光の受光に応じて差動増幅器124から出力されるパルスのパルス幅は、例えば20nsと非常に細いパルス幅であり、そのまま制御部11を構成するマイコン等に入力すると、制御部11での処理が難しい場合がある。そこで、波形整形回路128は、例えば50μs程度に広げたパルスを生成し出力するとよい。波形整形回路128は、例えば、アンド素子とモノステーブル・マルチバイブレータ等で構成し、モノステーブル・マルチバイブレータの時定数で規定される所定幅のパルス光を出力する用に構成するとよい。
波形整形回路128の出力端は、制御部11に接続される。制御部11は、波形整形回路128からの出力(言い換えると、受光部12からの出力)に基づいて、速度測定装置が出射した速度測定用のレーザー光を受光したか否かを判定する。制御部11は、特定波長λ0としての905nmの光で、パルス幅が例えば略20ns又は略15nsで、かつパルス間隔が略80msである光を受光したと判定した場合に、レーザー光を受光したと判定する。「略」は、基準となる値と同一又はその値と実質的に同一とみなせる所定範囲内とするとよい。制御部11がレーザー光を受光したと判定することは、制御部11が速度測定装置30が存在すると判定すること、と読み替えてもよい。制御部11は、例えば、上述した条件を満たすパルスが少なくとも1回受光されたと判定した場合に、レーザー光を受光したと判定するとよいが、このパルスが複数回受光されたと判定した場合に、レーザー光を受光したと判定するとよい。
[3.電子機器100(本体部101)の報知機能]
電子機器100(本体部101)の報知機能において、制御部11は、受光部12、レーダー受信部15、無線受信部16、及び位置情報取得部17等を用いてユーザに情報を報知する制御を行う。報知機能は、POI(Point of interest)と呼ばれる目標物を検知して、その目標物に関する情報を報知する機能である。報知機能は、例えば、以下で説明する機能を有する。報知機能による報知は、表示部13への表示、音声出力部14による音声の出力、発光部24の所定の発光、及びその他の人が知覚可能な方法のいずれかを用いて行われる。
制御部11は、レーザー警報機能を有する。具体的には、制御部11は、受光部12を用いて、レーザー方式に対応する速度測定装置から、速度測定用のレーザー光を受光したと判定した場合に、警報を発する警報制御を行う。レーザー光の受光の有無の判定方法は、上述したとおりである。制御部11は、例えば、レーザー光が受光されたと判定した場合には、記憶部25に記憶されたレーザー方式に対応する速度測定装置の模式図又は写真を表示部13に表示させるとともに、記憶部25に記憶された音声データを読み出して「レーザー光を受信しました。スピード注意」という音声メッセージを、音声出力部14から出力する。
制御部11は、レーダー警報機能を有する。具体的には、制御部11は、レーダー受信部15によって速度測定装置からのレーダー波を受信したと判定した場合に、警報を発する警報制御を行う。制御部11は、例えば、速度測定用のレーダー波が受信されたと判定した場合には、記憶部25に記憶されたレーダー方式に対応する速度測定装置の模式図又は写真を表示部13に表示させるとともに、記憶部25に記憶された音声データを読み出して「レーダーです。スピード注意」という音声メッセージを、音声出力部14から出力する。
制御部11は、無線警報機能を有する。具体的には、制御部11は、無線受信部16によって所定の周波数の無線信号を受信したと判定した場合に、警報を発する警報制御を行う。制御部11は、上述した各種無線信号に対応する周波数をスキャンする。制御部11は、スキャンした周波数で、無線信号を受信したと判定した場合には、記憶部25に無線種別ごとに記憶されたその周波数に対応する無線を受信した旨の模式図又は写真を表示部13に表示させるとともに、記憶部25に無線種別ごとに記憶された音声データを読み出して、音声出力部14からその無線の種別を示す音声を出力する。制御部11は、例えば、取締無線を受信した場合には、「取締無線です。スピード注意」のような音声メッセージを出力する。
制御部11は、位置警報機能(一般的には、GPS警報と呼ばれる。)を有する。具体的には、制御部11は、記憶部25に記憶された目標物の位置情報と、位置情報取得部17が取得した位置情報とに基づいて、警報を発する警報制御を行う。制御部11は、例えば、目標物の位置情報と電子機器100の位置情報との距離を算出し、算出した距離が所定の接近距離になった場合に、警報制御を行う。制御部11は、例えば、高速道路の走行中は、目標物まで2kmに接近した場合に警報制御を行い、そのほか、目標物まで1km、500m、直前、通過と判定した場合に、警報制御を行う。制御部11は、例えば、トンネル内の速度取締地点については、高速道路の走行中は目標物まで2kmに接近した場合に警報制御を行い、そのほか、目標物まで1km、500mと判定した場合に警報制御を行う。制御部11は、表示部13に警報画面を表示し、音声出力部14から効果音、BGM、音声メッセージ等の音声を出力する。
位置警報機能で警報制御の対象とする目標物としては、速度取締地点のほか、例えば、ネズミ捕りエリア、移動オービスエリア、追尾式取締りエリア、一時停止取締エリア、交差点取締エリア、その他取締エリア、シートベルト検問エリア、飲酒検問エリア、携帯電話検問エリア、その他検問エリア、交差点監視ポイント、信号無視抑制システム、高速道交通警察隊、Nシステム、交通監視システム、警察署、事故多発エリア、サービスエリア、パーキングエリア、ハイウェイオアシス、高速道長/連続トンネル、ハイウェイラジオ受信エリア、道の駅、ビューポイントパーキング、駐車場、公衆トイレ等がある。
なお、制御部11は、報知機能における上述した複数の機能のうち、ユーザにより設定された機能のみを動作させてもよい。また、複数の機能のそれぞれに又は報知の対象物となる目標物のそれぞれに、電子機器100の設計段階又はユーザの設定により、優先度が設定されていてもよい。この場合、制御部11は、優先度の高い報知を優先的に発するようにし、例えば、優先度が低い報知よりも優先度が高い報知を目立たせたり、優先度が低い報知と優先度が高い報知とが競合した場合は、優先度が高い報知のみを行ったりしてもよい。
なお、以上の説明から分かるように、受光部12、レーダー受信部15、無線受信部16、及び位置情報取得部17は、目標物としての速度測定装置又は速度取締地点を検知する機能を有しており、目標物を検知する検知部の一例である。制御部11は、そのような目標物の検知結果に応じた報知(例えば、警報)等の制御を行う。
[4.サーバ装置800の電気的構成]
図4は、サーバ装置800の電気的構成を示すブロック図である。制御部81は、サーバ装置800の各部を制御する。制御部81は、例えば制御部11で説明したハードウェア構成を有するとよい。通信部82は、通信部82は、通信回線NWを介して外部装置と通信する。外部装置としては、電子機器100や、サービス事業者が管理、運用する装置等がある。通信部82は、例えば、通信回路やアンテナを有する。記憶部83は、データを記憶する。記憶部83は、制御部81により実行されるプログラムのほか、データベース831を記憶する。データベース831は、会員情報や、電子機器100に配信する情報を蓄積したデータベースとするとよい。
[5.電子機器100の外観構成]
電子機器100の本体部101は、車両40の所定の取付位置に、直接又は所定の取付部材を用いて取り付けられる。所定の取付位置としては、例えば、車両40のダッシュボードがある。この場合、本体部101は、ダッシュボード上に直接、又は第1取付部材400を用いて取り付けられる。所定の取付位置としては、例えば、車両40のガラス(例えばフロントガラス、又はリアガラス)、又は車両40の天井とフロントガラスとの隙間領域等がある。この場合、本体部101は、第2取付部材500を用いて、取付位置に取り付けられる。これらの取付部材は、ブラケットやステー等と呼ばれる部材とするとよく、第1取付部材400、及び第2取付部材500の構成や、装着部322に対する第1取付部材400、及び第2取付部材500の固定の方法、第1取付部材400、及び第2取付部材500の車両40への取付方法等については、後で詳細を説明する。なお、装着部322に対する第1取付部材400の固定は、例えば、装着部322に装着された第1取付部材400の位置が固定されていることをいうとよいが、実使用上問題程度に第1取付部材400の位置が定まっていればよい。装着部322に対する第2取付部材500の固定についても、同様である。このようにして、電子機器100の使用状態においても、車両40の車体に対して電子機器100の位置が固定される。
図5は、取付部材が装着されていない状態の電子機器100(本体部101)の外観構成を示す斜視図である。図5(A)は、本体部101を正面側の右斜め上方向から見た図である。図5(B)は、本体部101を背面側の左斜め下方向から見た図である。図6は、本体部101の外観構成を示す六面図である。図6(A)は正面図、図6(B)は左側面図、図6(C)は右側面図、図6(D)は上面図(平面図)、図6(E)は底面図、図6(F)は背面図である。
なお、以下の説明で方向を表現する場合、左右方向(又は、幅方向)、上下方向(又は、高さ方向、天地方向)、奥行方向(又は、前後方向、厚み方向)という表現を用いることがある。これらの各方向は、典型的には、電子機器100又は取付部材の使用状態、例えば車両40に設置された状態における方向を意味している。
本体部101は、筐体300を有する。本体部101の筐体300は、上下方向よりも左右方向に長く、かつ奥行方向に比較的短い直方体形状である。筐体300の寸法は、例えば、左右方向に106mm、上下方向に60mm、奥行方向に17mm(ただし、突起部を除く。)とするとよい。本体部101の重量は、例えば、約120g(ただし、SDカードである記憶媒体600を含む場合。)とするとよい。筐体300は、例えばプラスチックその他の樹脂材料、又はさらに別の材料で形成されている。筐体300は、正面側に位置する第1筐体310と、第1筐体310よりも背面側に位置する第2筐体320とを有する。第1筐体310と第2筐体320とが結合することによって、筐体300が構成される。以下では、第1筐体310と第2筐体320とを特に区別する必要のない場合は、適宜「筐体300」と表現する。
筐体300の正面側には、上下方向よりも左右方向に長い長方形の開口部が設けられている。本体部101は、筐体300におけるこの開口部の位置で画像を表示するための表示部13、及び表示部13の表示領域に重ねられたタッチセンサ191を有する。本体部101は、筐体300の正面側の表示部13の左側の位置に、照度センサ窓201、及び発光部24を有する。発光部24は、上下方向を長手方向とした発光領域を有する。筐体300の右側面には、記憶媒体挿入口としての媒体保持部21が設けられている。媒体保持部21に対して記憶媒体600が装着される。記憶媒体600は、例えばSDカードである。SDカードは、例えば、SDメモリカード、miniSDカード、及びmicroSDカード等のいずれの形状も含む。
筐体300の背面側に位置する背面324(第1外面部の一例)には、レンズホルダ321が設けられている。レンズホルダ321は、筐体300の内外を貫通する貫通孔で、レンズ121を保持する。レンズ121は、本実施形態では、上下方向よりも左右方向に長い楕円形状で、光の入射面が非球面状であるアスフェリックレンズ(エスフェリックレンズともいう。)と呼ばれるレンズである。レンズ121としては、他の集光用のレンズが用いられてもよい。背面324には、さらに、電子機器100の電源のオン/オフを切り替えるための電源スイッチ221、及び外部の装置を接続するための端子部23が設けられている。
筐体300の下方側の部位には、装着部322が設けられている。装着部322は、筐体300の底面である底面323(第2外面部の一例)側に設けられている。装着部322は、所定の取付部材が装着される部位である。図6(F)に示すように、筐体300の背面324側から見て、筐体300の下端付近であって、筐体300の左右方向における中心を含む領域に、装着部322の開口部322Aが設けられている。開口部322Aは、取付部材が挿入される挿入口として用いられる。図6(E)に示すように、装着部322は、筐体300の底面323側から見て、筐体300の左右方向における中心を含み、かつ奥行方向における背面側の一部の領域にも及んでいる。このように、装着部322は、筐体300を底面323側、及び背面324側のそれぞれの一部を切り欠いたような形状である。なお、装着部322は、背面324側、及び底面323側の両方に開放した構成であるが、底面323側は塞がれた構成としてもよい。
図7は、装着部322の内部の構成を示す図である。図7(A)は、筐体300を背面側の右斜め上方向から見た図である。図7(B)は、装着部322を背面324側から見た図である。装着部322の内部には、開口部322Aよりも奥側に、つまり開口部322Aから本体部101における正面側に向かって延びる溝部が形成されている。そのため、装着部322は、開口部322Aよりも奥側に、つまり開口部322Aから本体部101における正面側の領域に、空間SP1、SP2、及びSP3からなる空間を内部に有している。図7(B)では、便宜的に、空間SP1、SP2、及びSP3の境界を点線で示しているが、空間SP1、SP2、及びSP3が互いに通じており、装着部322の内部に一つの空間が形成されている。装着部322の内部には、開口部322A側から見た奥側、言い換えると、本体部101における正面側には、奥側壁部3225が設けられている。奥側壁部3225は、空間SP1、SP2、及びSP3の奥側の位置を定める壁部で、ここでは平坦面である。
空間SP1は、筐体300の左右方向に長手方向を有する空間である。空間SP1は、筐体300の左右方向における中心に対して、左右両側に同じ長さを有している。空間SP1の上端は、装着部322の内部の上側に位置する壁部(上側壁部)3223に接している。壁部3223は、空間SP1、SP2、およびSP3のそれぞれの上端に接する平坦面により構成される。壁部3223は、例えば、左右方向に約25mm、奥行方向に約7.5mmの寸法とするとよい。空間SP1は、例えば、左右方向に約20mm、上下方向に約3.5mm、奥行方向に約7.5mmの寸法とするとよい。壁部3223は、その左右方向における中心の位置に、壁部3223から下方に向かって突出する凸部3224が設けられている。凸部3224は、例えば、左右方向に約3mm、上下方向に約1mm、奥行方向に約7.5mmの寸法とするとよい。凸部3224は、装着された取付部材と係合する第2係合部の一例である。
空間SP2は、筐体300の左右方向に長手方向を有する空間で、背面324側から見て長方形の形状である。空間SP2は、背面324側から見て、右側の一部の領域において空間SP1と通じている。空間SP2は、空間SP1よりも上方に位置する。空間SP2の下端は、筐体300が有する壁部3221と接している。空間SP2は、例えば、左右方向に約5mm、上下方向に約3mm、奥行方向に約7.5mmの寸法とするとよい。壁部3221は、空間SP2に接し、装着部322において下側に位置する下側壁部である。壁部3221は、例えば、左右方向に約2.3mm、奥行方向に約7.5mmの寸法とするとよい。壁部3221は、平坦な上面を構成する。このような壁部3221は、第1下側壁部の一例である。
空間SP3は、筐体300の左右方向に長手方向を有する空間で、背面324側から見て長方形の形状である。空間SP3は、空間SP2と同一形状、同一寸法とするとよい。空間SP3は、背面324側から見て、左側の一部の領域において空間SP1と通じている。空間SP3は、空間SP1よりも上方に位置し、空間SP2と上下方向の位置が同じである。空間SP3の下端は、筐体300が有する壁部3222と接している。空間SP3は、例えば、左右方向に約5mm、上下方向に約3mm、奥行方向に約7.5mmの寸法とするとよい。壁部3222は、空間SP4に接し、装着部322において下側に位置する下側壁部である。壁部3222は、例えば、例えば、左右方向に約2.3mm、奥行方向に約7.5mmの寸法とするとよい。壁部3222は、空間SP3に接し、装着部322において下側に位置する下側壁部である。壁部3222は、平坦な上面を構成する。このような壁部3222は、第2下側壁部の一例である。
このように、開口部322A、及び開口部322Aを有する装着部322は、上下方向よりも左右方向に長い。例えば、背面324側から見て、空間SP1の下端から空間SP2又はSP3の上端までの上下方向の長さは、空間SP2の左端から空間SP3右端までの長さよりも小さい。また、開口部322A、及び開口部322Aを有する装着部322は、上下方向よりも奥行方向に長い。例えば、空間SP1の下端から空間SP2又はSP3の上端までの上下方向の長さは、開口部322Aから奥側壁部3226までの長さよりも小さい。以上のようにして、開口部322A、及び開口部322Aを有する装着部322は、上下方向の寸法を比較的小さくしてある。
[6.電子機器100の第1取付部材400を用いた取り付けに関する構成]
<6-1.電子機器100の外観構成>
電子機器100の第1取付部材400を用いた取り付けに関する構成を説明する。第1取付部材400は、例えば、ブラケット、ダッシュボード取付け用ブラケット等とも呼ばれる。第1取付部材400は、例えば、電子機器100の筐体300と同色、又は同系色とするとよく、例えば、黒色とするとよい。図8は、電子機器100の本体部101(筐体300といってもよい。)が第1取付部材400を用いて取り付けられている状態を示す斜視図である。図8は、電子機器100を正面側の右斜め上方向から見た図である。電子機器100は、本体部101と、第1取付部材400とを備える。図8の例では、本体部101は、第1取付部材400を用いて、車両40のダッシュボード41上を取付位置として取り付けられている。図9は、第1取付部材400を用いて取り付けられている電子機器100の外観構成を示す六面図である。図9(A)は正面図、図9(B)は左側面図、図9(C)は右側面図、図9(D)は上面図(平面図)、図9(E)は底面図、図9(F)は背面図である。
第1取付部材400は、筐体300の装着部322に装着されて固定される。このようにして、第1取付部材400は、筐体300のうちの下方側(第2方向側の一例)の部位に設けられている。第1取付部材400は、下方側から筐体300を支持する。本体部101が車両40の前方側に取り付けられた状態では、車両40の前方側(第1方向側の一例)から到来した電磁波、例えばレーザー光を受光する。車両40の前方という場合、車両40の前後方向における前方に一致することに限られず、左斜め前方や、右斜め前方等も含まれるとよく、左前方が含まれるのが特に良い。また、車両40の前方という場合、水平方向であることに限られず、例えば、やや斜め上といった水平方向成分の大きい方向等であってもよい。
<6-2.第1取付部材400の外観構成>
図10は、第1取付部材400の外観構成を示す斜視図である。図10(A)は、第1取付部材400を正面側の右斜め上方向から見た図である。図10(B)は、第1取付部材400を正面側の左斜め上方向から見た図である。図11、図12、及び図13は、第1取付部材400の外観構成を示す六面図である。図11(A)は正面図、図11(B)は背面図、図12(A)は左側面図、図12(B)は右側面図、図13(A)は上面図(平面図)、図13(B)は底面図である。図14は、第1取付部材400が有する挿入部405付近の構成の断面図である。図14(A)は、第1取付部材400の上面図(平面図)である。図14(B)は、第1取付部材400を、凸部4056を含む位置で、奥行方向に沿って切断した場合の断面図(XIV-XIV断面図)を示す。図14(B)には、挿入部405付近の構成の断面図が示されている。図15は、第1取付部材400の挿入部405付近を拡大した図である。図15では、第1取付部材400の立体感を分かりやすくするための着色が施してある。
第1取付部材400は、接着部材401と、台座部402と、ソケット部403と、ボールスタッド404と、挿入部405とを有する。台座部402は、取付位置に固定される部位である。台座部402は、矩形状の平板部を有し、その平板部の底面側が、接着部材401を用いて取付位置に固定される。接着部材は、例えば粘着シート又は両面テープ等とするとよい。台座部402は、その矩形状の平板部の上に隆起した部分に、ソケット部403を有している。ソケット部403は、台座部402に形成された、正面側に開口した空間を有する。ボールスタッド404は、ボール状(球状といってもよい。)の部位であるボール部と、当該ボール状の部位から正面側に延出した部位である延出部と、を有する。ボールスタッド404のボール部がソケット部403に装着されることで、ボールジョイント機構が構成される。ボールスタッド404は、外力を受けて、ソケット部403に装着された状態で、上下方向、及び左右方向に姿勢を変化させる。なお、台座部402、及びボールスタッド404は、それぞれプラスチックその他の樹脂材料を用いて、一体成形されているとよい。
挿入部405は、装着部322に装着される部位で、より詳細には、装着部322の内部に挿入される部位である。挿入部405は、ボールスタッド404の延出部と連結されている。挿入部405は、ボールスタッド404と一体形成されてもよいが、固定具その他の方法により連結されてもよい。挿入部405は、基体4051と、第1突出部4052と、第2突出部4053と、背面部4054とを有する。挿入部405は、プラスチックその他の樹脂材料を用いて、一体成形されているとよい。第1取付部材400、例えば挿入部405は、容易に変形しない比較的固い部材であればよいから、材料選択の余地が増える点で望ましい。
基体4051は、その上面に筐体300が乗せられ、筐体300を下方側から支持する部位である。基体4051は、上下方向よりも奥行方向に長く、奥行方向よりも左右方向に長い板状の部位である。基体4051は、装着部322の空間P1に挿入可能なように、空間P1に対応した形状及び寸法を有している。
基体4051は、その上面に、奥行方向における前後の2列にわたって、左右方向に並ぶ複数の突起部を有している。基体4051の上面の手前側には、複数の突起部4057Aが所定の間隔を空けて、左右に一列に並んでいる。基体4051の上面の奥側には、複数の突起部4057Bが所定の間隔を空けて、左右に一列に並んでいる。複数の突起部4057A、4057Bは、それぞれ4つであるが、3つ以下、又は5つ以上であってもよい。複数の突起部4057A、4057Bは、直方体の形状である。
基体4051は、その上面であって、複数の突起部4057Aと、複数の突起部4057Bとの間に、左右に延びる溝部4055が形成されている。溝部4055は、基体4051の奥行方向において中央付近の位置、本実施形態では中央の位置に設けられている。溝部4055は、基体4051の左右の両端付近まで延びている。溝部4055の底であって、左右方向における中央付近の位置、本実施形態では中央の位置には、凸部4056が設けられている。凸部4056の上面である上側壁部は、基体4051の上面、より詳細には、突起部4057A、4057Bの下端と概ね一致する高さか、それよりもやや高いである。凸部4056は、正面側、及び背面側のそれぞれに傾斜面を有する。凸部4056は、下端から上方に向かって次第に奥行方向の寸法が小さくなっており、側面視において台形の形状である。凸部4056は、筐体300の装着部322に設けられた凸部3224と係合する第1係合部の一例である。
第1突出部4052は、その上面に筐体300が乗せられ、筐体300を下方側から支持する部位である。第1突出部4052は、正面側から見て、基体4051の右方向(第3方向の一例)側の一部の領域に連結され、その領域から上方、及び右方(第3方向の一例)の各方向に突出している。第1突出部4052は、その上面が基体4051の上面よりも上方にある。第1突出部4052は、その下面が基体4051とは下面の上下方向の位置が異なり、本実施形態では、基体4051の下面よりも上方にあり、基体4051の上面と略同じ高さ位置にある。第1突出部4052は、正面側から見て、上下方向よりも左右方向に長い長方形の形状で、全体としては直方体の形状である。第1突出部4052の奥行方向の寸法は、背面部4054の厚みの分だけ、基体4051の奥行方向の寸法よりも短い。第1突出部4052は、装着部322の空間P2に挿入可能なように、空間P2に対応した形状及び寸法を有している。
第2突出部4053は、その上面に筐体300が乗せられ、筐体300を下方側から支持する部位である。第2突出部4053は、正面側から見て、基体4051の左方向(第4方向の一例)側の一部の領域に連結され、その領域から上方、及び左方(第4方向の一例)の各方向に突出している。第2突出部4053は、その上面が基体4051の上面よりも上方にある。第2突出部4053は、その下面が基体4051とは下面の上下方向の位置が異なり、本実施形態では、基体4051の下面よりも上方にあり、基体4051の上面と略同じ高さ位置にある。第2突出部4053は、正面側から見て、上下方向よりも左右方向に長い長方形の形状で、全体としては直方体の形状である。第2突出部4053の奥行方向の寸法は、背面部4054の厚みの分だけ、基体4051の奥行方向の寸法よりも短い。第2突出部4053は、装着部322の空間P3に挿入可能なように、空間P3に対応した形状及び寸法を有している。なお、空間P2、及びP3が同一形状、同一寸法であるから、第1突出部4052、及び第2突出部4053も同一形状、同一寸法とするとよい。
背面部4054は、筐体300の一部を背面324側から覆う部位である。背面部4054は、基体4051、第1突出部4052、及び第2突出部4053の背後側に設けられた板状の部位である。背面部4054は、空間P1、P2、及びP3を背面324側から覆い、筐体300への装着時には、その背面が、筐体300の背面324と略同一面上に、又はやや背後側に存在するように、その形状や寸法が決められている。背面部4054は、その左右方向の寸法は、第1突出部4052の右端から第2突出部4053の左端までの長さと略一致する。背面部4054の上下方向の寸法は、装着部322の上下方向の長さ、言い換えると、空間SP1と、空間SP2(又は空間SP3)との上下方向の寸法を合計した長さに略一致する。背面部4054の奥行方向の寸法は比較的短い。背面部4054の背面側の部位は、左右方向における中央付近、かつ上下方向における略全体にわたって、ボールスタッド404の延出部と連結されている。
<6-3.第1取付部材400の筐体300への装着の方法について>
第1取付部材400の筐体300への装着の方法について説明する。図16は、第1取付部材400の筐体300への装着の方法を説明する図である。図16(A)は、第1取付部材400に筐体300を装着するときの装着方向を示す図である。図16(B)は、第1取付部材400の装着中の状態において、挿入部405を上下方向に沿って切断した場合の断面図である。図16(C)は、第1取付部材400が装着された状態において、凸部3224を含む位置で、挿入部405を上下方向に沿って切断した場合の断面図である。図17は、第1取付部材400が装着された状態での、電子機器100の背面側の構成を示す図である。図18は、第1取付部材400が装着された状態での、挿入部405と筐体300の周辺の構成の断面図である。図18には、図14と同じ位置、及び切断方向での断面図が示されている。
第1取付部材400が用いられる場合、筐体300は、装着部322が下方側に位置する姿勢で使用される。第1取付部材400が筐体300に装着される際には、挿入部405が、開口部322Aを通って、装着部322の内部に挿入される。このとき、基体4051が空間P1に、第1突出部4052が空間P2に、第2突出部4053が空間P3に、それぞれ挿入されるように、ユーザによって、互いの位置や向きが調整されるとよい。このとき、基体4051、第1突出部4052、及び第2突出部4053の各上面は、少なくとも壁部3223に接する。そして、ユーザは、筐体300の正面側の方向に向かって、第1取付部材400を移動させる。すなわち、装着時には、筐体300に対して、第1取付部材400が、正面側である矢印Ar11方向に移動させられる。取り外しの際には、筐体300に対して、第1取付部材400が、矢印Ar11とは反対の背面324側である矢印Ar12方向に移動させられる。なお、第1取付部材400の位置を固定させて、筐体300を移動させる場合を考えると、装着時には、筐体300が矢印Ar12方向に移動させられ、取り外し時には、筐体300が矢印Ar11方向に移動させられる。
図16(B)に示すように、第1取付部材400の装着中、及び取り外し中において、基体4051、第1突出部4052、及び第2突出部4053は、壁部3223の下方に位置している。また、挿入部405の第1突出部4052は装着部322の壁部3221の上方に位置し、挿入部405の第2突出部4053は装着部322の壁部3222の上方に位置する。壁部3221と第1突出部4052とが接するか、また、壁部3222と第2突出部4053とが接するかは、両者の上下方向の寸法の関係等にもよるが、壁部3221、3222に接すると、より筐体300の上下方向の位置が安定する。このようにして、第1取付部材400の上下方向の位置が定まるとともに、装着部322の内部の左側壁部や右側壁部も相俟って、左右位置も定まる。このように装着部322の内壁部が挿入部405を案内させる案内面として機能するため、ユーザは容易に挿入部405の着脱を行うことができる。
図16(C)に示すように、第1取付部材400が装着された状態においても、基体4051、第1突出部4052、及び第2突出部4053は、壁部3223の下方に位置している。挿入部405の第1突出部4052は装着部322の壁部3221の上方に位置し、挿入部405の第2突出部4053は装着部322の壁部3222の上方に位置する。このようにして、第1取付部材400の上下方向の位置が固定されるとともに、また、装着部322の内部の左側壁部や右側壁部も相俟って、左右の位置も固定される。また、挿入部405の複数の突起部4057A、及び複数の突起部4057Bのそれぞれの上側壁部は、装着部322の壁部3223に接している。このようにして、挿入部405の複数の突起部4057A、及び複数の突起部4057Bと、壁部3223との摩擦力も生じる。また、第1取付部材400が装着された状態においては、基体4051、第1突出部4052、及び第2突出部4053の正面側の面が、奥側壁部3225に突き当てられた状態となる。
さらに、図18に示すように、基体4051の凸部4056が、装着部322の凸部3224の位置を超えて、開口部322Aよりも奥側(電子機器100における正面側)に移動させられている。そして、凸部3224の背面側の傾斜面が、第1取付部材400の凸部4056の正面側の傾斜面と接して互いに係合している。このようにすることで、装着部322に対して第1取付部材400を安定的に固定させることができる。また、筐体300の凸部3224の位置から背面324までの領域は、凸部4056と背面部4054との間に位置した状態にもなっている。このような固定の方法により、車両40の走行時等においても、第1取付部材400の筐体300に対する位置が安定する。これら複数の作用によって、本体部101は、背面側の方向、車両40に前方に取り付けられた状態では、車両40の前方(第1方向の一例)に存在する速度測定装置30から出射したレーザー光を受光する。
さらに、凸部3224は、装着部322の内部のうちの開口部322A側、言い換えると、背面324側の位置に設けられている。このようにすると、装着部322の内部に第1取付部材400がスムーズに挿入できるようにしつつ、装着部322に対して第1取付部材400を安定的に固定させることができ、また、第1取付部材400の取り外しも比較的容易に行うことができる。さらに、凸部4056は、基体4051のうち、第1取付部材400の着脱方向における中央付近に設けられている。このようにすると、装着方向において第1取付部材400の正面側の端部と凸部4056との距離が確保されている分だけ、装着部322に対して第1取付部材400をより安定的に固定させることができる。また、凸部3224は、開口部322A側に、開口部322A側とは反対方向(筐体300の正面側)に向かって次第に突出する傾斜面が形成されている。このようにすると、その傾斜面に沿って装着部322の内部に第1取付部材400をよりスムーズに挿入できるようにすることができる。例えば、凸部3224の開口部322A側の傾斜面は、開口部322Aから約0.5mmの位置から開始して、約2.0mmの位置で最も突出量が大きくなるとよい。凸部3224の開口部322A側とは反対側の傾斜面は、奥側壁部3225からから約4mmの位置から開始している。
[7.電子機器100の第2取付部材500を用いた取り付けに関する構成]
<7-1.電子機器100の外観構成>
電子機器100の第2取付部材500を用いた取り付けに関する構成を説明する。第2取付部材500は、例えば、宙吊り取付けステー等とも呼ばれる。本実施形態は、第2取付部材500は、本体部101の筐体300を逆さ吊りするステーである。第2取付部材500は、例えば、電子機器100の筐体300と同色、又は同系色とするとよく、例えば、黒色とするとよい。図19、及び図20は、電子機器100の本体部101(筐体300)が第2取付部材500を用いて取り付けられている状態を示す斜視図である。図19(A)は、電子機器100を正面側の右斜め上方向から見た図である。図19(B)は、電子機器100を正面側の左斜め上方向から見た図である。図20(A)は、電子機器100を背面側の左斜め上方向から見た図である。図20(B)は、電子機器100を背面側の右斜め上方向から見た図である。電子機器100は、本体部101と、第2取付部材500とを備える。図21は、第2取付部材500を用いて取り付けられている電子機器100の外観構成を示す六面図である。図21(A)は正面図、図21(B)は左側面図、図21(C)は右側面図、図21(D)は上面図(平面図)、図21(E)は底面図、図21(F)は背面図である。図22は、車両40における取付位置に第2取付部材500が取り付けられた様子を示す図である。以下では、図22に示すように、本体部101が、第2取付部材500を用いて車両40の天井とフロントガラスとの隙間である境界領域42を取付位置として取り付けられる場合を説明する。
第2取付部材500は、筐体300の装着部322に装着されて固定される。このように、電子機器100では、筐体300を取り付けるための取付部材として、第1取付部材400と第2取付部材500とを選択的に用いることができる。さらに、装着部322は、第1取付部材400の固定にも、第2取付部材500の固定にも、共通して用いられる。
第2取付部材500は、筐体300の上方側(第2方向側の一例)から筐体300を支持する。そのため、第2取付部材500が用いられる場合には、第1取付部材400が用いられる場合とは、筐体300の姿勢が上下方向(天地方向)に反転した関係になり、底面323が上方側に位置する。具体的には、表示部13を同一方向に向けたまま、筐体300を180度回転させた関係になる。本体部101は、車両40の前方側に取り付けられた状態では、車両40の前方側(第1方向側の一例)から到来した電磁波、例えばレーザー光を受光する。
図22に示すように、境界領域42は、黒縁部分としてユーザが認識できる場合もある。隙間領域は、例えば、ルームミラーの背後側の部位であると、車両内の人にとっては、ルームミラーの裏に本体部101が隠されることになる点で望ましい。このようにすれば、第2取付部材500を用いて本体部101が取り付けられた場合の保安基準を満たす。また、電子機器100は、比較的上方で、速度測定装置からのレーザー光を受光するので、前方車両等の障害物によってその受光が妨げられにくい。さらに、特定の車種では、車両のフロントガラスにおける上端付近の部分が、その他の部分よりも、光の透過率が高くなるように構成されていることがある。この理由によっても、第2取付部材500を用いれば、電子機器100におけるレーザー光をより受光しやすくなり、より精度の良い警報を発する制御を行うことができる。また、このような取り付けにより、電子機器100が車内または車外からも目視しにくくなり、車両内の美観の点においても望ましい場合がある。
<7-2.第2取付部材500の外観構成>
図23、及び図24は、第2取付部材500の外観構成を示す斜視図である。図23(A)は、第2取付部材500を正面側の右斜め上方向から見た図である。図23(B)は、第2取付部材500を正面側の左斜め上方向から見た図である。図24(A)は、第2取付部材500を正面側の右斜め下方向から見た図である。図24(B)は、第2取付部材500を正面側の左斜め下方向から見た図である。図25、図26、及び図27は、第2取付部材500の外観構成を示す六面図である。図25(A)は正面図、図25(B)は背面図、図26(A)は左側面図、図26(B)は右側面図、図27(A)は上面図(平面図)、図27(B)は底面図である。
第2取付部材500は、基体501と、第1突出部502と、第2突出部503と、押し当て部504と、レバー505と、屈曲部506と、延出部507と、取付部508とを有する。第2取付部材500は、例えば、アルミニウム等の金属部材で、例えばその全体が一体成形された板状の部材である。第2取付部材500は、例えば、板バネ状の部材とするよい。このように本実施形態の第2取付部材500は、金属部材で形成したステーであることによる。第2取付部材500は、装着部322の内部に挿入して装着可能なように、例えば、その厚みが約3.5mm以下、又は約3mm以下であるとよい。第2取付部材500は、比較的軽量で、かつ変形可能が容易な部材によって、筐体300を上方側に支持した状態でその筐体を安定的に取り付けられるようにするし、またユーザにとっての使い勝手を良くすることができる。
基体501は、奥行方向よりも左右方向に長い板状の部位で、長方形の形状である。基体4051は、装着部322の空間P1に挿入可能なように、空間P1の左右方向の寸法と略同じ又はやや小さい寸法を有している。
基体501は、左右方向における中央付近の位置、本実施形態では中央の位置に、孔部5011が形成されている。孔部5011は、装着部322の凸部3224を挿入可能な形状、及び寸法を有している。孔部5011は、本実施形態では長方形の形状であるが、長方形以外の形状であってもよい。孔部5011は、本実施形態では貫通孔であるが、有底孔であってもよい。孔部5011は、凸部3224と係合する第1係合部の一例である。孔部5011はこのように第1係合部として用いられるから、貫通孔であることが望ましい。基体501は、孔部5011の左右両側には、基体501の奥行方向全体にわたって延びる切れ込みが形成されている。これは、左右方向において基体501の或る程度の変形を許すためでもある。
第1突出部502は、正面側から見て基体501の右方向(第3方向の一例)側の端部に連結され、略90度の角度で下方に延びている。第1突出部502は、上下方向よりも奥行方向に長い長方形の形状である。第1突出部502は、装着部322の空間P3に挿入可能なように、空間P3に対応した形状及び寸法を有しており、ここでは、空間P2の上下方向の寸法と略同じか、やや短い。
第2突出部503は、正面側から見て基体501の左方向(第4方向の一例)側の端部に連結され、略90度の角度で下方に延びている。第2突出部503は、上下方向よりも奥行方向に長い長方形の形状である。第2突出部503は、装着部322の空間P2に挿入可能なように、空間P2に対応した形状及び寸法を有しており、ここでは、空間P2の上下方向の寸法と略同じか、やや短い。なお、空間P2、及びP3が同一形状、同一寸法であるから、第1突出部502、及び第2突出部503も同一形状、同一寸法とするとよい。
押し当て部504は、基体501の左右方向における中央付近の位置、本実施形態では中央の位置から、略90度の角度で上方に延びる部位である。押し当て部504は、上下方向よりも左右方向に長い直方体形状である。押し当て部504は、第2取付部材500が筐体300に固定されたときに、第2取付部材500が有する弾性力によって、装着部322に押し当てられる部位であるが、その作用については後述する。
レバー505は、押し当て部504よりもさらに上方に設けられ、押し当て部504よりも正面側、より詳細には、正面側の斜め上方に突き出ている部位である。レバー505は、筐体300に対して第2取付部材500を着脱させるときにユーザの手で操作される取っ手部として機能する。レバー505は、ユーザにより摘まんで使用される操作部である。レバー505がユーザにより移動させられると、押し当て部504の姿勢が変化する。
屈曲部506は、基体501の後端側に連結され、その後端側からさらに後方に突き出た部位である。屈曲部506は、基体501と延出部507との境界部に相当し、正面側に開放したU字形状となっている。屈曲部506の左右方向の寸法は、基体501の左右方向の寸法と同じである。屈曲部506は、基体501と延出部507との相対的な姿勢を変化できるように構成されてもよい。
延出部507は、屈曲部506の上端側に連結され、基体501に対して略90度の角度でさらに上方に延出する部位である。延出部507は、正面側から見て、左右方向よりも上下方向に長い長方形の形状である。延出部507の上下方向の長さは、境界領域42の上下方向の寸法等に基づいて決められていてもよい。
取付部508は、延出部507の上端側に連結され、延出部507に対して所定の角度で傾斜する板状の部位である。取付部508は、延出部507よりも正面側、より詳細には、正面側の斜め上方に突き出ている。ただし、取付部508は、延出部507に対して折り曲げ可能に構成されている。取付部508は、外力を受けて、延出部507に対する姿勢を変化させることが可能である。この境界部には、折り曲げを容易にするためのヒンジのような部材が設けられてもよい。取付部508の延出部507に対する姿勢は、車両40における取付部位の形状、例えば、境界領域42の傾斜に応じて調整されるとよい。取付部508は、左右方向に長手方向を有しており、第2取付部材500と境界領域42との接触領域を十分に確保できるようにしている。
取付部508の上面は、境界領域42への取付面として機能する。取付部508の上面には、両面テープ等の接着部材509が貼り付けられ、車両の境界領域42に取り付け(例えば貼り付け)られる。
<7-3.第2取付部材500の筐体300への装着の方法について>
第2取付部材500の筐体300への装着の方法について説明する。図28、図29、及び図30は、第2取付部材500の筐体300への装着の方法を説明する図である。図28(A)は、第2取付部材500を用いて取り付けられる姿勢の筐体300を、背面324側から見た図である。図28(B)は、装着部322を背面324側(開口部322A)から見た図である。図29(A)、(B)は、第2取付部材500の着脱方向を示す図である。図30(A)は、第2取付部材500の装着中の状態において、第2取付部材500を上下方向に沿って切断した場合の断面図である。図30(B)は、第2取付部材500が装着された状態において、凸部3224を含む位置で、第2取付部材500を上下方向に沿って切断した場合の断面図である。
第2取付部材500が用いられる場合、本体部101は、装着部322が上方側に位置する姿勢で使用される。そのため、装着部322における壁部3223は、この姿勢では、装着部の内部において下側に位置する下側壁部ということができる。第2取付部材500が筐体300に装着される際には、第2取付部材500が、開口部322Aを通って、装着部322の内部に挿入される。このとき、基体501が空間P1に、第1突出部502が空間P3に、第2突出部503が空間P2に、それぞれ挿入されるように、ユーザによって、互いの位置や向きが調整されるとよい。そして、ユーザは、筐体300の正面側の方向に向かって、第2取付部材500を移動させる。すなわち、装着時には、筐体300に対して第2取付部材500が、矢印Ar21方向に移動させられる。取り外しの際には、筐体300に対して第2取付部材500が、矢印Ar21とは反対の背面324側である矢印Ar22方向に移動させられる。なお、第2取付部材500の位置を固定させて、筐体300を移動させる場合を考えると、装着時には、筐体300が矢印Ar22方向に移動させられ、取り外し時には、筐体300が矢印Ar21方向に移動させられる。着脱の際には、ユーザは、レバー505を指でつまんで、第2取付部材500に対して着脱方向に外力を与えることで第2取付部材500を移動させるとよい。特に、取り外しの際には、ユーザは、図29(B)に示すように、レバー505を背面324側のやや斜め上方向である矢印Ar23方向に軽く押し上げる。これにより、第2取付部材500が奥側壁部3225から離れ、浮いた状態になり、孔部5011から凸部3224を離脱させやすくすることができる。そして、ユーザは、取り外しのために第2取付部材500を移動させる。
図30(A)に示すように、装着中、及び取り外し中において、第2取付部材500の第1突出部502は装着部322の壁部3221と接し、第2突出部503は装着部322の壁部3222に接している。壁部3221、及び壁部3222は、図28に示す姿勢では、装着部の内部において上側に位置する上側壁部ということができる。また、基体501、第1突出部502、及び第2突出部503の下方には、壁部3223が位置する。このようにして、第2取付部材500の上下方向の位置が定まるとともに、また、装着部322の内部の左側壁部や右側壁部も相俟って、左右位置も定まる。このように装着部322の内壁部が第2取付部材500を案内させる案内面として機能するため、ユーザは容易に第2取付部材500の着脱を行うことができる。
図31に示すように、第2取付部材500が装着された状態において、押し当て部504は、第2取付部材500の弾性力によって、装着部322、この例では、装着部322の奥側壁部3225に押し当てられた状態になっている。図31では、奥側壁部3225のうちの上端面(言い換えると、底面323との境界)に近い領域Tに押し当てられ、装着部322の奥側の縁付近の部位に引っ掛かっているような固定の方法となっている。このようにして、簡便な構成で、装着部422に対して取付部材を安定的に固定させることができる。
図30(B)に示すように、第2取付部材500が装着された状態においても、第2取付部材500の第1突出部502は装着部322の壁部3222と接し、第2突出部503は装着部322の壁部3221と接している。また、基体501、第1突出部502、及び第2突出部503の下方には、壁部3223が位置する。このようにして、第1取付部材400の上下方向の位置が固定されるとともに、また、装着部322の内部の左側壁部や右側壁部も相俟って左右の位置も固定される。さらに、第1突出部502は、第2取付部材500の弾性力によって空間P3の背面324側から見た左側壁部に押し当てられ、第2突出部503は、第2取付部材500の弾性力によって空間P2の背面324側から見た右側壁部に押し当てられるようになっていてもよい。このようにすると、第2取付部材500が筐体300により安定的に固定されるようになる。
図30(B)及び図31に示すように、第2取付部材500が筐体300に装着された状態において、装着部322の凸部3224が、第2取付部材500の孔部5011に進入し、孔部5011の内周面と接して互いに係合している。これによって、装着部322に対して第2取付部材500を安定的に固定させることができる。
このような固定の方法により、車両40の走行時等においても、第2取付部材500の筐体300に対する位置が安定する。これら複数の作用によって、本体部101は、背面側の方向、車両40に前方に取り付けられた状態では、車両40の前方(第1方向の一例)に存在する速度測定装置30から出射したレーザー光を受光する。
また、着脱時の操作において、上述したように、凸部3224は、開口部322A側、言い換えると、背面324側の位置に設けられている。このようにすると、装着部322の内部に第2取付部材500がスムーズに挿入できるようにしつつ、装着部322に対して第2取付部材500を安定的に固定させることができ、また、第2取付部材500の取り外しも比較的容易に行うことができる。さらに、孔部5011は、装着部322に挿入される部位である基体501のうち、第2取付部材500の着脱方向における中央付近に設けられている。このようにすると、装着方向において第2取付部材500の正面側の端部と孔部5011との距離が確保されている分だけ、装着部322に対して第2取付部材500をより安定的に固定させることができる。また、凸部3224は、開口部322A側に、開口部322A側とは反対方向(筐体300の正面側)に向かって次第に突出する傾斜面が形成されている。このようにすると、その傾斜面に沿って装着部322の内部に第2取付部材500をよりスムーズに挿入できるようにすることができる。
図32に示すように、第2取付部材500を用いて取り付けられた本体部101(筐体300といってもよい。)は、車両40における取付部位の形状、本実施形態では、境界領域42の傾斜に応じて調整されるとよい。例えば、本体部101は、背面324が車両40の前方(図32では、「進行方向」と示してある。)を向くように、例えば水平方向前方を向くように、延出部507の取付部508に対する姿勢が調整されるとよい。
[8.装着部322に関する他の作用効果]
さらに、本実施形態によると、装着部322に関して、以下のような作用効果を奏する。
電子機器100では、第1取付部材400と第2取付部材500とで、共通の装着部322が用いられる構成になっている。ただし、第1取付部材400、及び第2取付部材500は、装着部322に対する固定の方法が異なるように構成されている。固定の方法が異なることとしては、例えば、筐体300において取付部材により支持される方向(方向側)が異なること、装着部322に対する取付部材の位置を固定させるために用いられる構造が異なること、又は装着部322に対する取付部材の位置を固定させるための作用が異なることをいうとよい。
本実施形態では、電子機器100の使用状態において、第1取付部材400は筐体300を下方側から、第2取付部材500は筐体300を上方側から支持するように固定されている。また、第1取付部材400は、装着部322の壁部3221、3222の上方に位置する部分を有しており、かつ上方の壁部3223に接することで上下方向の位置決めがされ、着脱時には、ユーザは第1取付部材400に一定以上の力を与えて、挿入したり引き抜いたりするとよい。一方、第2取付部材500は、装着部322の壁部3223の上方に位置する部分を有しており、かつ上方の壁部3221、3222に接することで上下方向の位置決めがされている。また、第2取付部材500は、下方側に筐体300を支持するような取り付けになっていることもあり、その弾性力によって、装着部322に押し当てられることでより強固に固定される。また、第1取付部材400では、挿入部405の凸部4056が装着部322の凸部3224と接して係合しているが、第2取付部材500では、基体501の孔部5011に装着部322の凸部3224が入り込んだ状態で係合している。このようにして、第1取付部材400を用いて筐体300が取付位置に取り付けられる場合と、第2取付部材500を用いて筐体300が取付位置に取り付けられる場合とのそれぞれにおいて、装着される取付部材に適した固定の方法により、装着部322に対して取付部材を固定させることができる。
また、図2(B)、図19及び図20に示すような第1取付部材400を装着可能な筐体300の装着部322と、図51に示す電子機器960の装着部961とを比較しても分かるように、本実施形態では、電子機器100では、第1取付部材400が、本体部101の筐体300の背面側を覆うのを抑えた構成となっている。また、図51に示す構成では、取付部材の着脱方向が上下方向であるが、装着部322では筐体300の背面側からの奥行方向としたことで、筐体300の下端側から上方への取付部材の進入度合いが少なく、また、背面側から正面側への取付部材の食い込みも少ない。このようにして、筐体300の内部の空間が圧迫されにくくなって内部の空間が拡大し、筐体300への部品の配置、特によくある矩形状の基板の配置を容易にすることができる。また、装着部322は、上下方向の寸法が比較的小さい。このようにすることで、筐体300の装着部322は、電子機器960の装着部961に比べて、背面側の上方向への取付部材の進入度合いが低いので、取付部材による背面側から前方側への電波等の電磁波の遮断を抑えることができる。また、図51に示す構成では、取締波の受信が妨げられにくくするために、例えば、装着部961よりも上方に、受光部やレーダー受信部、無線受信部に相当する電子部品を配置されるが、電子機器100によると、それらの電子部品の配置に苦慮する可能性を抑えられ、また、筐体300の上下方向の大型化も抑制しやすくすることができる。
[9.電子機器100の内部構成]
次に、電子機器100の内部構成を説明する。
図33、図34、及び図35は、電子機器100から第2筐体320を取り外した状態を示す図である。図33は、第2筐体320のみを取り外した状態を示す。図34(A)は、図33からさらにレンズ121を取り外した状態を示す。図34(A)は、図33からさらに基板340を消去した図である。図34(B)は、図34(A)のうち、フィルタ122、及び受光素子123の周辺を拡大した図が示してある。図34(B)では、立体感を分かりやすくするための着色が施してある。なお、図33~図35では、筐体300の底面323や装着部322が下方に位置する状態での図が示してある。
図33に示すように、基板340は、筐体300の内部に設けられた第1基板の一例である。基板340は、筐体300の正面(例えば、表示部13の表示領域)、及び筐体300の背面324に対向するように、本実施形態では背面324と平行に、設けられている。基板340の背面側の面は、領域T1と領域T2とに大別される。領域T1は、背面側から見て上方方向に長い長方形の領域である。領域T2は、領域T1のうちの上方側の一部の領域に隣接し、左右方向に長い長方形の領域である。基板340は、L字形状の領域を構成している。基板340のうち、領域T1には、レンズ121が設けられている。
図34(A)、(B)に示すフィルタ122は、領域T1に設けられ、受光素子123とレンズ121との間に位置する。フィルタ122を通過した光は、基板340に形成された透光部340Aを通過する。透光部340Aは、ここでは基板340の一方の面と他方の面を通過させる直方体状の貫通孔である。シールドプレート341は、例えば、アルミニウムまたは導電性の素材で形成されたシールドで、透光部340Aの4辺のうちの3辺を囲む領域に設けられている。シールドプレート341は、受光素子123やその他の電子部品に対する静電気等の影響を抑えるためのものである。
受光素子123は、レンズ121により集光された光であって、フィルタ122及び透光部340Aを通過した光を受光する。受光素子123は、基板340のうち、レンズ121、及びフィルタ122が設けられた一方の面に対向する面(基板340の正面側の面)側に設けられている。このため、受光素子123は、透光部340Aを通過した光を受光する。受光素子123が、基板340のうち電子機器100における正面側の面に配置される。このようにすることで、簡便な方法でシールドがより確実にできるとともに、受光素子123とレンズ121との間に基板340が存在するので、焦点距離分の空間を有効に利用できる。その結果、本体部101(筐体300)の全体としてコンパクト化の実現にも寄与する。
基板340のうち、背面側から見てレンズ121の左方向の領域T2には、位置情報取得部17のアンテナ171、及び音声出力部14(より具体的には、スピーカ)が設けられている。領域T2は、領域T1よりも上方に突出する。位置情報取得部17のうち、正面側の面に処理回路(例えば、GPSモジュール)が実装され、背面側の面にアンテナ171が実装されるようにするとよい。アンテナ171は、位置情報取得部17が位置情報を取得するための信号を受信するアンテナである。アンテナ171については上方に指向性を確保するため、レーダー受信部15及び無線受信部16よりも上方に配置されている。レーダー受信部15及び無線受信部16が実装された基板350は、領域T2(つまり、アンテナ171および音声出力部14)の下方に位置し、背面324に対向するように、本実施形態では平行に設けられている。
図35は、図34(A)からさらに基板340を消去した図である。受光素子123は、シールドケース342に収容されている。シールドケース342は、受光素子123の全体を覆う。シールドケース342は、例えば導電性の素材(例えば金属)で形成され、受光素子123が外部からの電磁波を影響としたノイズを発生しないようにするための部材である。電磁波の発生源は、車両40に設けられたワイパーを駆動する駆動部などの電気的な部品である。シールドケース342の下方には、さらにシールドケース343が設けられているが、各種電子回路が設けられているとよい。
図33、図34、及び図35に示すように、背面側から見て、基板340及び基板350の左方には、基板360が設けられている。基板360は、電源スイッチ221よりも上方に設けられ、左右方向よりも上下方向にやや長い長方形の形状である。基板360は、背面324に対向するように、本実施形態では平行に、設けられている。基板360は、通信部182、媒体保持部21、及びタッチセンサ191の回路TCが設けられている。基板360の背面側の面に、通信部182が設けられている。基板360の正面側の面には、コネクタ181が設けられている(後述する図36(B)を参照)。また、基板360には、媒体保持部21が、設けられている。媒体保持部21の下方には、電源制御部22の電源スイッチ221、DCジャック222およびボタン電池223が設けられている。ボタン電池223は、電子機器100の内部電源である。
図36は、電子機器100から第1筐体310を取り外した状態を示す図である。図36(A)は、第1筐体310、表示部13、タッチセンサ191等を取り外した状態を示す。図36(B)は、図36(A)からさらに基板370を取り外した状態を示す。
図36(A)に示すように、基板370は、筐体300の内部で、基板340、350及び360よりも正面側に設けられた基板(第2基板の一例)である。基板370は、筐体300の正面(例えば、表示部13の表示領域)、及び筐体300の正面に対向するように、本実施形態では平行に設けられている。基板330には、表示部13や、センサ部20、発光部24等のほか(図示略)、制御部11(例えば、制御部11を構成するプロセッサ等)が設けられている。
図36(B)に示すように、制御部11と電気的に接続するコネクタ26がコネクタ181に装着されている。この状態で、制御部11は、通信部182を制御し、通信部182を用いて通信する機能を有する。このようにすると、電子機器として、通信部を有するタイプと、通信部を有しないタイプとを製造する場合に、通信部の有無によって、基板360以外の一部又は全部の基板を作り替えなくてもよくすることができる。例えば、多品種少量生産による現場作業の負担を軽減させることができる。このようなことから、例えば、基板370はメイン基板とし、基板360はサブ基板とすると特によい。例えば、基板370には、基板360(例えば、無線LAN基板)へのコネクタを実装しておき量産し、基板360は、仕様によって基板370へ差し込むか否かを決定可能であり、通信部の機能の有無によって基板370を作り変える必要がなくなる。このようなコネクタを介して着脱可能な構成は、基板370と、所定の機能を実現する電子部品を設けた基板との間で行われてもよい。また、基板340の正面側の面には、シールドケース344が設けられ、各種電子回路(例えば、位置情報取得部17の処理回路)が設けられているとよい。
[10.フィルタ122の特性]
図37は、レンズ121とフィルタ122と受光素子123との配置関係を示す図である。図37は、図2に示す姿勢の本体部101を上方から見たときのレンズ121とフィルタ122との配置関係が示してある。この例では、フィルタ122の正面方向を矢印Ar3方向とする。矢印Ar3は、レンズ121の光軸方向(一点鎖線で図示する。)と一致している。フィルタ122としては、例えば、蒸着型のフィルタが用いられる。フィルタ122は、正面方向である矢印Ar3方向に対して、左右方向(水平方向)にあらかじめ決められた角度範囲α(中心角をαとする範囲)内で、レーザー光が入射した場合に、特定波長λ0が通過帯域となる特性(光学特性)を有する。角度範囲αは、フィルタ122の正面方向である矢印Ar3方向に対して、左右方向に少なくとも30度の範囲を有するとよく、望ましくは60度の範囲を有するとよく、より望ましくは75度の範囲を有するとよい。このようにすると、車両40の進行に伴って速度測定装置30が出射したレーザー光の到来する方向が変化した場合でも、その方向の変化に伴って受光部12においてレーザー光を受光する能力が低下すること、又はレーザー光の受光に応じた制御の質が低下することを抑えることができることを、発明者は発見した。
発明者がこのように考えた経緯を説明する。
フィルタとして例えば蒸着型のフィルタが用いられる場合、フィルタの正面方向に対するレーザー光の入射角度によって、通過帯域となる光の波長領域がシフトするのを発明者は発見した。車両の進行に伴って速度測定装置が出射したレーザー光の到来する方向が変化するから、光の入射角度によって通過帯域となる光の波長領域が特定波長からずれてしまうと、受光部におけるレーザー光を受光する能力の低下、ひいてはレーザー光の受光に応じた制御の質の低下を招くと考えた。特に、集光用のレンズを設けた構成では、フィルタの正面方向に対する光の入射角度が急激になることを発見した。
図38は、レンズ121におけるレーザー光Loutの屈曲の一例を示す図である。図38に示すように、フィルタ122の正面方向、及びレンズ121の光軸方向に対して、レーザー光Loutがやや斜め方向に入射した場合を考える。図38に示すように、レーザー光Loutの入射角度や、レンズ121への入射位置によっては、レンズ121を原因と屈曲によって、レーザー光Loutは、レンズ121に入射したときよりも、フィルタ122に入射したときの入射角度がさらに大きくなることがある。フィルタ122では、このような入射角度の大きなレーザー光Loutが通過帯域となる波長領域が特定波長からずれてしまい、このレーザー光Loutを正確に検知できないことがある。
図39は、別のフィルタの特性の一例を示すグラフである。図39のグラフにおいて、横軸は波長[nm]、縦軸は透過率「%」に対応している。図39に示すように、フィルタの正面方向に対する入射角度が0度、10度、20度・・・、60度と大きくなるにつれて、フィルタの通過帯域となる波長領域が低周波数側にシフトしていることが分かる。例えば、入射角度が0度の場合、905nmの透過率が95%程度であるが、入射角度30度の場合に905nmでの透過率が60%程度まで低下し、入射角度40度ではあまり透過しない。
以上のような課題のもと、フィルタ122の特性を以下のようにするとよいと発明者は考えた。具体的には、フィルタ122において想定するレーザー光の最大の入射角度においても特定波長λ0が通過帯域となるように、言い換えると、減衰しにくい波長領域となるように、フィルタ122の特性とレンズ121の特性の関係を考慮するとよい。
図40は、本実施形態のフィルタ122の特性の一例を示すグラフである。図40のグラフにおいて、横軸は波長[nm]、縦軸は透過率「%」に対応している。図40に示すように、フィルタ122では、フィルタの通過帯域となる波長領域が図39に示す場合よりも広めに確保さており、フィルタの正面方向に対する入射角度が0度、±20度(α=40度)、±35度(α=70度)という具合に大きくなっても、905nmでの透過率が99%程度確保されている。入射角度±35度(α=70度)であっても905nmでの透過率が十分に確保されている。このような特性のフィルタ122を用いることで、レーザー光の入射角度に起因するフィルタ122において通過帯域となる波長領域のシフトがあったとしても、フィルタ122の正面方向に対してあらかじめ決められた角度範囲α内では、フィルタ122は特定波長のレーザー光を通過させる特性を有する。この例では、入射角度±35度(α=70度)で十分な透過率が確保されているが、少なくとも±30度(α=30度)で十分な透過率が確保されていると、レーザー光を受光する能力の低下、又はレーザー光の受光に応じた制御の質の低下を抑え、電子機器100がいわゆるレーザー探知機としての機能を発揮する上で、優れた能力を発揮させることができる。
なお、上記角度範囲αとしては、少なくともフィルタ122の正面方向である矢印Ar3方向に対して左方向に少なくとも30度の範囲を有するとよく、左右両方に対して少なくとも60度の範囲を有すると特によい。車両の進行方向に対して左方側に速度測定装置が存在することが多いという実情を考慮すると、上記角度範囲としては、少なくともフィルタ122の正面方向に対して左方向に少なくとも30度の範囲を有するとよい。なお、角度範囲αはフィルタ122の正面方向に対する角度で説明したが、筐体300の奥行方向に対する角度で説明してもよい。
[11.電子機器100の情報提供機能]
電子機器100は、サーバ装置800により配信された情報に基づいて、運転手その他のユーザに情報を提供する情報提供機能を有する。サーバ装置800は、情報提供機能により提供される情報の基となる配信用情報を、電子機器100へ配信する機能を有する。
ここで、制御部81が行う配信用情報を生成する処理の一例を説明する。制御部81は、通信部82を用いて、予め決められた情報配信事業者(例えば、メディア企業)のフィードを取得する。フィードには、例えば、ニュース、及び天気予報(例えば、現在地の天気予報)という時事の情報その他の情報を含むコンテンツについてのタイトルや要約(サマリ)が含まれている。要約は、コンテンツの内容の概要と読み替えてもよい。フィードとしては、所定のウェブページの内容のタイトルや要約、更新情報が含まれるものがある。フィードに使用されるデータ形式として、例えば、RSS(Really Simple Syndication)があり、このフィードをRSSフィードという。制御部81は、取得したRSSフィードから、タイトル(title)、要約(description)、日時(例えば、情報の配信日時。記事の投稿日)、及びアクセス先情報の(例えば、リンク先URL)を抽出する。あるいは、RSSを撤退して、出力しない配信サイトも増えてきている。この対応として、制御部81は、予め決められた情報配信サイトから、直に、タイトル(title)、要約(description)、日時、及びアクセス先情報を抽出するようにするとよい。制御部81は、抽出した情報に基づいて、配信用情報を生成する。
制御部81は、抽出したデータに基づいて、タグ<title>の内容を、コンテンツのタイトル(見出し)とし、タグ<description>の内容を、コンテンツの内容の要約として、配信用情報に含ませる。また、制御部81は、情報配信事業者の表示(例えば、企業アイコン、企業名又はその他のマーク)に用いられる表示情報を、配信用情報に含ませる。制御部81は、抽出した日時に基づいて、配信の対象とする情報を決定するとよい。制御部81は、例えば、本日分、又は昨日分の情報を、配信の対象とするとよいが、配信の対象が全く無いという情報を回避するために更に過去の情報を配信の対象としてもよい。
本実施形態では、フィードに基づく配信用情報の生成は、サーバ装置800により行わるとしているが、サーバ装置800の外部のデータ収集サーバが、所定の情報提供サイトから情報を収集し、例えばフィード(例えば、ウェブフィードデータ)を情報提供サイトより収集し、各フィードを統合して配信用フィードファイルを配信用情報として生成して、サーバ装置800に提供してもよい。
次に、電子機器100が行うサーバ装置800からの配信用情報に基づく情報提供について説明する。図41は、情報提供機能に関して電子機器100で表示される画面の一例を示す図である。
電子機器100において制御部11は、通信部182を用いてサーバ装置800と通信し、配信用情報を取得する。制御部11は、この配信用情報に基づいて表示部13の表示を制御する。制御部11は、例えば、図41(A)に示す画面900を表示させる。画面900は、電子機器100における待受画面910を背景として、配信用情報に基づいて情報領域920を表示した画面である。待受画面910は、電子機器100が待受状態のとき、例えば非警報時に表示される画面で、ここでは自車位置付近の地図を表示した画面である。待受画面910としては、これに限られず、時計表示画面や車両情報に基づく車両40の状態を示す画面等であってもよい(図42、図43も参照)。待受画面910に表示する画面は、ユーザが任意に設定できるように構成されているとよい。情報領域920は、本実施形態では、画面下部に表示されるテロップ(見出しテロップといってもよい。)であり、表示部13の表示領域の下端に接し、左右に延びている帯状の領域である。情報領域920には、コンテンツのタイトルが、情報配信事業者の表示情報(例えば、マーク)とともに、1行横スクロールで表示される。図41(A)では、「XYZ」と示したアイコンが情報配信事業者の表示であり、その右側に表示される文字列が、コンテンツのタイトルである。
制御部11は、画面900の表示中において、情報領域920に対する操作をタッチセンサ191により検知すると、配信用情報に基づいて、表示部13に画面901を表示させる。図41(B)に示すように、制御部11は、待受画面910を非表示として、表示部13の表示領域全体に、コンテンツの内容の要約(第1情報の一例)を表示させる。図41(B)に示す表示は、パネル表示とも呼ばれる。図41(B)に示すように、画面901には、「XYZ」という情報配信事業者の表示とともに、コンテンツの内容の要約(ここでは、「元自衛官という・・・」という文字列)が表示される。制御部11は、配信用情報に基づくコンテンツを、表示部13の一画面に収まった状態で表示することができない場合には、情報元アイコン等とともに、縦方向のスクロール表示をさせて、コンテンツのうちの表示部分を順次切り替えながら表示させる。なお、画面901においても、情報領域920は図41(A)と同様に表示される。
制御部11は、画面901においてコンテンツの内容の要約を最後まで表示すると、次に、配信用情報に基づいて、画面902を表示させる。あるいは、制御部11は、画面901において配信用情報に基づくコンテンツの表示中に、情報領域920に対する操作をタッチセンサ191により検知すると、配信用情報に基づいて、画面902を表示させる。図41(C)に示すように、画面902には、画面901において内容の要約が表示されていたコンテンツのコンテンツ本体(言い換えると、情報本体。第2情報の一例。)であるウェブページにアクセスするためのアクセス先情報が表示される。アクセス先情報の表示としては、URL等の文字列でとしてもよいが、ここではアクセス先情報の文字列
を符号化した画像である符号化画像940としている。符号化画像940は、二次元コードで、例えばQRコード(登録商標)である。ユーザは、情報処理装置(例えば、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等)に符号化画像940を読み取らせる。情報処理装置は、符号化画像940から取得したURL等の文字列で表したアクセス先情報に基づいて、所定のアクセス先にアクセスして、アクセス先からコンテンツ本体を取得し、表示させる。なお、情報処理装置は、中継装置700と同じ装置であってもよいし、それ以外の装置であってもよい。
電子機器100が、情報提供機能により提供する情報としては、天気やニュース等の時事の情報のほか、車両(自動車)、テクノロジー、ビジネス、生活情報等のメディア情報を含むようにするとよい。また、電子機器100は、表示する情報の種類(例えば、カテゴリ)をユーザの設定に応じて変更できるように構成されていると尚良い。サーバ装置800は、既存のPOIの更新データや、公開取締情報等を、リアルタイム取締データと同様に、配信用情報に基づいて、電子機器100へ情報を配信するとよい。図42は、情報提供機能に関して公開取締情報が提供されるときに電子機器100で表示される画面の一例を示す図である。図42(A)に示す画面900Aは、図41(A)に示す画面900に対応する画面で、図42(B)に示す画面901Aは、図41(B)に示す画面900に対応する画面である。
このように電子機器100は、通信部182を介して取得した配信用情報を用いて、コンテンツのタイトルや、内容の概要(要約)を表示させるとともに、そのコンテンツに接したいユーザ向けには、そのコンテンツを通信により取得するためのアクセス先情報を提供する。常にコンテンツ本体が表示部13に表示される場合に比べて、表示する情報が冗長になるのを抑えるとともに、ユーザの興味、関心等に応じた情報の提供に寄与させることができる。配信用情報、及びこれに関連するコンテンツとしては、視認可能なコンテンツとするとよく、特に、天気やニュース等の時事の情報のほか、車両(自動車)、テクノロジー、ビジネス、生活情報等といった情報とすると、ユーザに提供できる情報が多様になる。また、配信用情報、及びこれに関連するコンテンツとしては、渋滞や事故等の交通に関する情報とすると、運転者の車両の運転に役立つ情報を提供することができる。このように、情報提供機能によると、ユーザの興味、関心のある情報を提供できる可能性を高くすることができる。
なお、電子機器100は、待受画面としては、例えば図43(A)~(H)、及び図44(A)~(F)に示す複数の画面の中からいずれかがユーザに選択される構成とするとよい。
[12.変形例]
本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
<12-1>受光部12の構成の他の例
図45は、受光部12の電気的構成の他の例を示す図である。受光部12は、レンズ121、フィルタ122、受光素子123、アンプAMP1~AMPN(Nは自然数)、及び差動増幅器124を有する。レンズ121、フィルタ122、及び受光素子123の構成は、上述したとおりである。受光素子123のカソードは高電位側の電源ラインと接続され、受光素子123のアノードは抵抗Rの一端側と接続する。抵抗Rの他端側は接地されている。アンプAMP1の入力端は、受光素子123のアノードと抵抗Rの一端側とに共通に接続されている。アンプAMP1の後段には複数のアンプAMP2,・・・AMPNが直列に接続されている。Nの値は任意である。ただし、アンプAMP1~AMPNは、特定波長λ0を含む波長領域の信号を増幅するように設計されていることが望ましい。AMPNの出力端は、差動増幅器124の一方の入力端子(ここでは、正極側の入力端子)に接続され、この入力端子に信号SIGNが入力される。差動増幅器124の他方の入力端子(ここでは、負極側の入力端子)には閾値レベルThnが入力される。差動増幅器124は、信号SIGNと閾値レベルThnとの差分に応じた信号を出力するコンパレータとして機能する。差動増幅器124は、信号SIGNが閾値レベルThnを上回る場合は正の電位、信号SIGNが閾値レベルThn以下の場合は負の電位の信号を出力する。制御部11は、差動増幅器124からの出力、言い換えると、信号SIGNと閾値レベルThnとの差分に基づいて、速度測定用のレーザー光を受光したかどうかを判定する。この判定の方法は、すでに説明したとおりとするとよい。
<12-2>受光部12の構成の他の例
受光部12が受光素子を2つ以上備える構成に関し、受光部12は、上述した実施形態で説明したようなレンズを介して受光素子で受光する第1受光部に加え、これとは別の第2受光部を有するとよい。第1受光部は、例えば、上述した受光部12と同じ構成とするとよい。第2受光部は、集光用のレンズを介さないで受光素子で受光する構成とするとよく、例えば、フィルタ、及び受光素子を有するが、集光用のレンズを有しない構成とするとよい。このようにすると、レンズを有する第1受光部での高感度の受光と、レンズを有しない第2受光部での広角の受光とを両立させることができる。例えば、第1受光部、及び第2受光部は、特定波長λ0に通過帯域を有する同じ特性のフィルタを有するとよいが、互いのフィルタの特性が異なっていてもよい。制御部11は、第1受光部、及び第2受光部に基づいて、レーザー光を受光したかどうかを判定するとよい。制御部11は、第1受光部、及び第2受光部のいずれかでレーザー光が受光されたと判定すると、レーザー光の受光に応じた制御をしてもよい。第1受光部、及び第2受光部の受光素子は、例えば、水平方向に所定の間隔を空けて配置するとよいが、それ以外の配置としてもよい。なお、本変形例において、3つ以上の受光部が用いられてもよい。
<12-3>第1係合部、及び第2係合部の他の例
上述した実施形態では、第1取付部材400における第1係合部として凸部4056が設けられていたが、装着部322における第2係合部として凸部3224が挿入可能に形成された凹部により形成されてもよい。
また、上述した実施形態では、装着部322における第2係合部として凸部3224が設けられていたが、凹部により形成されてもよい。この場合、第1取付部材400における第1係合部としての凸部4056が、装着部322における第2係合部としての凹部に挿入されることで、これらが互いに係合するとよい。また、第2取付部材500における第1係合部としての孔部5011に代えて、装着部322における第2係合部としての凹部に挿入可能に構成された凸部が設けられ、これらが互いに係合するとよい。
なお、第1係合部、及び第2係合部の具体的構成は、係合の機能を実現する限りにおいて他の構成としてもよい。
<12-4>電子機器100の取付部材を用いた取り付けに関する構成の他の例
筐体300は、第1取付部材400が装着される装着部と、第2取付部材500が装着される装着部とが別に設けられていてもよい。例えば、第1取付部材400が用いられる場合と、第2取付部材500が用いられる場合とで、筐体300の姿勢が互いに上下反転した関係になる構成に限られず、例えば90度回転させたような関係になるようにしてもよい。例えば、筐体300の下方側の部位に第1取付部材400が装着される装着部が、筐体300の上方側の部位に第2取付部材500が装着される装着部が、それぞれ設けられていると、どちらの取付部材で取り付けられる場合も、筐体300の姿勢(例えば、上下方向の関係)が同じとすることができる。また、電子機器100は、さらに第1取付部材400、及び第2取付部材500以外の取付部材も同梱販売されるなどして、これら複数の取付部材を選択的に用いることができるようにしてもよいし、第1取付部材400、及び第2取付部材500のどちらか一方でのみ取り付けられる構成であってもよい。
<12-5>電子機器100の構成の他の例
図46は、電子機器100の構成の他の例を示す図である。以下で説明する各形態の電位機器も、上述した実施形態と同様に、装着部322と同様の装着部を有し、また、この装着部には第1取付部材400や第2取付部材500を装着可能な構成とするとよい。
上述した実施形態の電子機器100は、取締波を受信する機能と、取締波を受信したことに応じて報知する報知機能とを有する電子機器であるが、これらの機能を互いに別の電子機器が採用されてもよい。この態様の一例である図46(A)に示す構成では、第1電子機器950は、取締波を受信する機能と、その受信結果に応じた信号を外部装置に出力する制御を行う機能と、を有する。第1電子機器950は、アンテナ部とも呼ばれ、例えば、報知を行うための表示部を備えた本体部101A(第2電子機器)と分離されたセパレート型の電子機器である。本体部101Aは、第1電子機器950から出力された信号を取得し、この信号に基づいて、受信された取締波に応じた制御を行うとよい。ここでは、本体部101Aは、第1電子機器950で取締波が受信されたことに応じて報知する報知機能を有するとよい。第1電子機器950と本体部101Aとは、例えば有線の通信路(例えば、図46(A)に示すケーブル951)により接続されるが、無線の通信路により接続されてもよい。報知は、例えば、表示、音、及び光の少なくともいずれかによる報知を含まなくてもよい。この態様の一例である図46(B)に示す構成では、本体部101Bが、第1取付部材400を用いて取り付けられる。本体部101Bは、表示部を有しない。本体部101Bは、正面側に設けられた放音孔から音声を出力したり、発光部を発光させたりして、報知を行う。また、本体部101Bは、ダッシュボード上とは異なる取付位置として、例えば車両40のガラス(例えばフロントガラス、又はリアガラス)、又は車両40の天井とフロントガラスとの隙間領域等を取付位置として取り付けられる電子機器が構成されてもよい。この態様の一例である図46(C)に示す構成では、本体部101Bが、第2取付部材500を用いて取り付けられるとよい。このようにすると、第2取付部材500は、装着部322の背面側に位置する部位を有するが、それよりも下方の部位の背面側には位置していない。このようにすることで、本体部101Bの背面側の上方向への取付部材の進入度合いが低くなり、取付部材による背面側から前方側への電波等の電磁波の遮断を抑えることができ、また、取締波の受信が妨げられにくくするための部品の配置を容易にすることができる。
なお、例えば、図47(A)、(B)に示すように、本体部101Bが、宙吊りステー550により、車両40のガラス(例えばフロントガラス、又はリアガラス)、又は車両40の天井とフロントガラスとの隙間領域等を取付位置として取り付けられる電子機器が構成されてもよく、この場合も、受光部12による受光性能の向上の効果等を奏する。
<12-6>電子機器100の電磁波の受信方向
電子機器100その他の取締波を受信する機能を有する電子機器は、車両の後方に配置されて、車両の後方から到来する電磁波を受信してもよい。例えば、車両の前方に配置されて、車両の前方から到来する電磁波を受信する電子機器と、車両の後方に配置されて、車両の後方から到来する電磁波を受信する電子機器とを有するシステムが構成されてもよい。車両の前方、後方以外の方向としてもよい。
<12-7>電子機器100、及び取付部材の構成の他の例
電子機器100、第1取付部材400、及び第2取付部材500が有していた構成のうち一部の構成が省かれてもよいし、別の構成が追加されてもよい。例えば、電子機器100において、通信部182を着脱可能に構成されていなくてもよく、この場合、通信部182が基板340の正面側の面(例えば、シールドケース343の位置)に設けられてよい。また、外部装置との通信を行わない場合には、電子機器100は通信機能を有しなくてもよい。また、電子機器100は、第1取付部材400又は第2取付部材500と一体として構成されていてもよく。この場合でも、筐体300を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材が、速度測定装置からの電磁波を受信するのに与える影響を抑えることができる。例えば、第1取付部材400が、突起部4057A、及び4057Bの少なくともいずれかを有しない構成としてもよい。また、第2取付部材500は全体が弾性部材で形成されていたが、押し当て部504等の一部分にのみ弾性部材で形成されてもよい。また、電子機器100において、第1係合部、及び第2係合部を有しない構成とした固定の方法が採用されてもよい。
<12-8>電子機器100の用途
電子機器100に適用していた構成は、レーダー/レーザー探知機以外の電子機器に適用されてもよい。例えば、電子機器は、光、電波等の所定の電磁波を用いて目標物を検知する機器とするとよく、例えば、目標物として、車両の周辺の障害物(例えば、前方車両等の周辺車両)を検知する装置、光学の測距センサを備え目標物までの距離を測定する装置等、目標物を検知する装置とするとよい。また、電子機器は、車載機器以外の電子機器に適用されてもよい。
<12-9>目標物の投稿・配信機能(情報提供機能の他の例)
電子機器100は、ユーザにより入力された情報をサーバ装置800に投稿する機能を有してもよい。そして、サーバ装置800は、ユーザにより投稿された情報を、他のユーザの電子機器100に配信する機能を有するとよい。以下、ユーザが、目撃した所定の目標物に関する情報を投稿する場合の電子機器100の動作を、図48、図49,及び図50を用いて説明する。
まず、電子機器100の制御部11は、入力部19に対するユーザからの所定の入力に応じて、表示部13に所定の登録画面を表示させる(図48の「1-1」)。登録画面は、目標物に関する情報をユーザが登録するための画面である。制御部11は、登録画面において、「ピン投稿」と表示されたソフトボタンがユーザによりタッチされると(図48の「1-2」)、図48の「1-3」の画面を表示部13に表示させる(図48の「1-3」)。制御部11は、「ピン1確認」と表示されたソフトボタンがユーザによりタッチされると、図48の「1-4」の画面を表示部13に表示させる。「ピン1」は、地図上に登録可能な複数のピンのうちの「ピン1」とされているものを特定する情報である。他のピンとしては、「ピン2」、「ピン3」・・・等がある。1つのピンが、1つの目標物に対応するとよい。制御部11は、図48の「1-4」の画面には、現在日時、車両40の現在位置、及び車両40の向く方位を表示させる。制御部11は、「登録投稿」と表示されたソフトボタンがユーザによりタッチされると、図48の「1-5」の画面を表示部13に表示させる。この画面は、目標物の種類(以下「ターゲット種類」という。)の選択肢が複数表示された画面であり、選択肢の内容と説明は、図49(A)に示してある。ここで、制御部11は、「オービス」(速度測定装置の一例)と表示されたソフトボタンがユーザによりタッチされると、図48の「1-6」の画面を表示部13に表示させる。この画面は、オービスの種類の選択肢が複数表示された画面であり、選択肢の内容と説明は、図49(B)に示してある。ここで、制御部11は、「レーダー」と表示されたソフトボタンがユーザによりタッチされると、図48の「1-7」の画面を表示部13に表示させる。この画面は、ユーザが目撃した目標物(ここでは、オービス)が位置する方向(対象方向)の選択肢が複数表示された画面であり、選択肢の内容と説明は、図49(C)に示してある。ここで、制御部11は、「進行方向」と表示されたソフトボタンがユーザによりタッチされると、図48の「1-8」の画面を表示部13に表示させる。この画面は、「1-7」の画面に、「表示」と表示されたソフトボタンが配置された画面である。制御部11は、「表示」と表示されたソフトボタンがユーザによりタッチされると、図48の「1-9」の画面を表示部13に表示させる。この画面には、ユーザにより登録された情報を送信するためのアクセス先情報が、QRコード(登録商標)により表示されている。ユーザは、自身の情報処理装置(例えば、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等)にQRコード(登録商標)を読み取らせて、登録された情報を送信(投稿)する。情報処理装置による情報の投稿は、情報処理装置が電子機器100から登録された情報を取得して送信することにより、行われるとよい。情報処理装置を用いずに、電子機器100が、通信ユニット18を用いて、サーバ装置800に登録された情報を送信してもよい。なお、ここではQRコード(登録商標)としているが、上述した実施形態と同様、QRコード(登録商標)以外の表示が採用されてもよい。サーバ装置800において制御部81は、情報提供機能において、ユーザにより投稿された情報を対象として、情報の配信を行うとよい。電子機器100は、配信された目標物に関する情報を、例えば、図42で説明した画面と同様の方法に表示させるとよい。なお、この変形例においてユーザにより入力されていた情報のうち、その入力がなくとも電子機器100が特定できる情報については、その入力なしに電子機器100が特定してもよい。
なお、図48の「1-5」の画面においてターゲット種類として「取締」が選択された場合に表示される選択肢の内容と説明は、図49(D)に示してある。さらに、ここから、取締の種類として、「速度取締」、「移動オービス」、又は「追尾式取締」が選択された場合に表示される選択肢の内容と説明は、図50(A)に示してある。また、ターゲット種類として「取締」が選択された場合は、図50(B)に示すように、取締日時の選択も行われる。図48の「1-5」の画面においてターゲット種類として「検問」が選択された場合に表示される選択肢の内容と説明は、図50(C)に示してある。図50(D)は、ユーザにより投稿された情報が配信される場合に、その情報とともに表示されるアイコンを説明する図である。アイコンは、取締や検問レベルによって変化させられるようになっている。なお、目標物としては、事故や渋滞等の交通に関する他の目標物が含まれてもよいし、天気等のさらに別の目標物が含まれてもよい。
電子機器100は、新たな目標物の投稿だけでなく、投稿した目標物を称呼する機能を有してもよく、この場合、図48の「1-3」の画面の「ピン1消去」と表示されたソフトボタンがタッチされたことを契機に行うとよい。また、電子機器100は、配信された他のユーザにより投稿された目標物を評価(例えば、正誤の評価)する機能を有してもよく、この場合、自機のユーザにより入力された評価を、サーバ装置800へ送信するとよい。サーバ装置800の制御部81は、その評価に基づいて、配信する情報を制御するとよい。
<12-10>その他
なお、本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
また、意匠登録出願への変更により、全体意匠又は部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としてもよいし、その部材の部分としてもよい。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品・画像等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠登録出願への変更を行って権利化を行う意思を有するものである。
1 :システム
11 :制御部
12 :受光部
13 :表示部
14 :音声出力部
15 :レーダー受信部
16 :無線受信部
17 :位置情報取得部
18 :通信ユニット
19 :入力部
20 :センサ部
21 :媒体保持部
22 :電源制御部
23 :端子部
24 :発光部
25 :記憶部
26 :コネクタ
30 :速度測定装置
40 :車両
41 :ダッシュボード
42 :境界領域
81 :制御部
82 :通信部
83 :記憶部
100 :電子機器
101 :本体部
101A :本体部
101B :本体部
111 :プロセッサ
112 :メモリ
113 :計時部
121 :レンズ
122 :フィルタ
123 :受光素子
124 :差動増幅器
125 :集積回路
126 :増幅回路
127 :エミッタフォロワ回路
128 :波形整形回路
129 :サーミスタ
171 :アンテナ
181 :コネクタ
182 :通信部
191 :タッチセンサ
192 :マイクロホン
201 :照度センサ窓
221 :電源スイッチ
222 :DCジャック
223 :ボタン電池
300 :筐体
310 :第1筐体
320 :第2筐体
321 :レンズホルダ
322 :装着部
322A :開口部
323 :底面
324 :背面
330 :基板
340 :基板
340A :透光部
341 :シールドプレート
342 :シールドケース
343 :シールドケース
350 :基板
360 :基板
370 :基板
400 :第1取付部材
401 :接着部材
402 :台座部
403 :ソケット部
404 :ボールスタッド
405 :挿入部
422 :装着部
500 :第2取付部材
501 :基体
502 :第1突出部
503 :第2突出部
504 :押し当て部
505 :レバー
506 :屈曲部
507 :延出部
508 :取付部
509 :接着部材
550 :宙吊りステー
600 :記憶媒体
700 :中継装置
800 :サーバ装置
831 :データベース
900 :画面
900A :画面
901 :画面
901A :画面
902 :画面
910 :待受画面
920 :情報領域
940 :符号化画像
950 :第1電子機器
951 :ケーブル
960 :電子機器
961 :装着部
1261 :トランジスタ
1271 :トランジスタ
3221 :壁部
3222 :壁部
3223 :壁部
3224 :凸部
3225 :奥側壁部
3226 :奥側壁部
4051 :基体
4052 :第1突出部
4053 :第2突出部
4054 :背面部
4055 :溝部
4056 :凸部
4057A :突起部
4057B :突起部
5011 :孔部

Claims (33)

  1. 筐体と、
    前記筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材と、
    前記筐体に設けられ、前記筐体が前記取付位置に取り付けられた状態で第1方向側から到来した所定の電磁波を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記電磁波に応じた制御を行う制御部と、
    を有し、
    前記取付部材は、前記筐体のうちの前記第1方向とは異なる第2方向側の部位に設けられ、前記第2方向側から前記筐体を支持する、
    電子機器。
  2. 前記筐体のうちの前記第2方向側の部位に設けられ、前記取付部材を着脱可能に構成された装着部を有し、
    前記装着部は、前記第1方向側に開口する開口部を通って内部に前記取付部材が挿入される、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記取付部材として第1取付部材と第2取付部材とを選択的に用いることができ、
    前記第1取付部材、及び前記第2取付部材は、前記装着部に対する固定の方法が互いに異なるように構成される、
    請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記第1取付部材は、前記第2方向側として下方側から前記筐体を支持し、
    前記装着部は、前記第1取付部材のうちの前記装着部の内部に挿入された部位が上方に位置する下側壁部を有する、
    請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記取付部材として第1取付部材があり、
    前記第1取付部材は、前記第2方向側として下方側から前記筐体を支持し、
    前記装着部は、前記第1取付部材のうちの前記装着部の内部に挿入された部位が上方に位置する下側壁部を有する、
    請求項2に記載の電子機器。
  6. 前記下側壁部として、第1下側壁部と第2下側壁部とがあり、
    前記第1取付部材は、
    基体と、
    前記基体に対して前記装着部に対する着脱方向と交差する第3方向側に連結され、前記基体とは下面の上下方向の位置が異なる第1突出部と、
    前記基体に対して前記第1突出部とは反対の第4方向側に連結され、前記基体とは下面の上下方向の位置が異なる第2突出部と、
    を有し、
    前記第1突出部は、前記第1下側壁部の上方に位置し、
    前記第2突出部は、前記第2下側壁部の上方に位置する、
    請求項4又は5に記載の電子機器。
  7. 前記第1取付部材は、
    前記基体の前記装着部の内部に挿入される部位に、上方に向かって突出する第1係合部を有し、
    前記装着部は、前記装着部の内部に設けられ、前記装着部の内部に挿入された前記第1係合部と係合する第2係合部を有する、
    請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記第2係合部は、前記装着部の内部のうちの前記開口部側の位置に設けられる、
    請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記第2係合部は、前記基体のうちの前記取付部材の着脱方向における中央付近に設けられる、
    請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記第2係合部は、前記開口部側に前記開口部側とは反対方向に向かって次第に突出する傾斜面が形成された凸部である、
    請求項7に記載の電子機器。
  11. 前記第2取付部材は、前記第2方向側として上方側から前記筐体を支持し、
    前記第2取付部材は、前記装着部の内部に挿入される弾性部材を有し、
    前記弾性部材は、その弾性力により前記装着部の壁部に押し当てられることにより、前記装着部に対して固定される、
    請求項3に記載の電子機器。
  12. 前記取付部材として第2取付部材があり、
    前記第2取付部材は、前記第2方向側として上方側から前記筐体を支持し、
    前記第2取付部材は、前記装着部の内部に挿入される弾性部材を有し、
    前記弾性部材は、その弾性力により前記装着部の壁部に押し当てられることにより、前記装着部に対して固定される、
    請求項2に記載の電子機器。
  13. 前記第2取付部材は、
    基体と、
    前記基体に対して前記装着部に対する着脱方向と交差する第3方向側に連結され、かつ前記第2方向側に沿う方向に向かって突出する第1突出部と、
    前記基体に対して前記第1突出部とは反対の第4方向側に連結され、かつ前記第2方向側に沿う方向に向かって突出する第2突出部と、
    を有する、
    請求項3、11、及び12のいずれか1項に記載の電子機器。
  14. 前記第2取付部材は、
    前記装着部の内部に挿入される部位に設けられた第1係合部を有し、
    前記装着部は、前記装着部の内部に設けられ、前記装着部の内部に挿入された前記第1係合部と係合する第2係合部を有する、
    請求項13に記載の電子機器。
  15. 前記第2係合部は、前記装着部の内部のうちの前記開口部側の位置に設けられる、
    請求項14に記載の電子機器。
  16. 前記第2係合部は、前記基体のうちの前記取付部材の着脱方向における中央付近に設けられる、
    請求項15に記載の電子機器。
  17. 前記第2係合部は、前記開口部側に前記開口部側とは反対方向に向かって次第に突出する傾斜面が形成された凸部であり、
    前記第1係合部は、前記基体に開けられた前記凸部を挿入可能な孔である、
    請求項14に記載の電子機器。
  18. 前記第2取付部材は、金属部材で形成したステーである、
    請求項17に記載の電子機器。
  19. 前記筐体の外面部は、
    前記取り付けられた状態で前記第1方向側を向く第1外面部と、
    前記取り付けられた状態で前記第2方向側を向く第2外面部と、
    を有し、
    前記受信部が設けられた基板であって、前記筐体の内部に前記第1外面部に対向する向きで配置された基板を有する、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の電子機器。
  20. 前記装着部は、前記第2方向に沿う方向の寸法が前記第1方向に沿う方向の寸法よりも小さい、
    請求項19に記載の電子機器。
  21. 前記第2外面部は、前記装着部が設けられ、前記第1外面部よりも面積が小さい、
    請求項20に記載の電子機器。
  22. 前記受信部は、
    前記電磁波として、車両の速度を測定するための特定波長のレーザー光を受光する受光部を有し、
    前記受光部は、
    フィルタと、前記フィルタを通過した光を受光する受光素子とを有し、
    前記フィルタは、前記フィルタの正面方向に対して所定の角度範囲内で前記レーザー光が入射した場合に、前記特定波長が通過帯域となる特性を有する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電子機器。
  23. 前記角度範囲は、前記取り付けられた状態で水平方向に少なくとも60度の範囲を有する、
    請求項22に記載の電子機器。
  24. 前記制御部は、前記受信部が受信した前記電磁波に応じた報知を制御する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電子機器。
  25. 前記制御部は、前記受信部が受信した前記電磁波に応じた信号を、前記電磁波に応じた報知を行う外部装置に出力する制御を行う、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電子機器。
  26. 前記受信部は、
    前記電磁波として、車両の速度を測定するための電波を受信する電波受信部を有し、
    前記電波受信部は、前記取り付けられた状態で、前記第1方向に沿う方向において、前記取付部材と重ならない、
    請求項24に記載の電子機器。
  27. 前記基板は第1基板であり、
    前記筐体の内部には、第2基板がさらに設けられ、
    前記第2基板には、通信部と、前記通信部と通信可能に接続するための第1コネクタとが設けられ、
    前記第1基板には、前記第1コネクタに着脱可能な第2コネクタと電気的に接続される前記制御部が設けられ、
    前記制御部は、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタを介して前記通信部が行う通信を制御する、
    請求項19に記載の電子機器。
  28. 前記筐体に設けられた表示部を有し、
    前記制御部は、前記通信部を介して取得したデータに基づいて、第1情報と、前記第1情報と関連する第2情報を通信により取得するためのアクセス先を示すアクセス先情報とを順次、前記表示部に表示させる制御を行う、
    請求項27に記載の電子機器。
  29. 前記制御部は、
    前記表示部に前記第1情報をスクロール表示させ、前記第1情報の表示をし終えると前記アクセス先情報を表示させる、
    請求項28に記載の電子機器。
  30. 筐体と、
    前記筐体を車両の所定の取付位置に取り付けるための取付部材と、
    前記筐体に設けられ、前記筐体が前記取付位置に取り付けられた状態で前記車両から見て第1方向側の目標物を検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に応じた制御を行う制御部と、
    を有し、
    前記取付部材は、前記筐体のうちの前記第1方向とは異なる第2方向側の部位に設けられ、前記第2方向側から前記筐体を支持する、
    電子機器。
  31. 車両の所定の取付位置に取り付けられる電子機器であって、
    筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記筐体が前記取付位置に取り付けられた状態で第1方向側から到来した所定の電磁波を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記電磁波に応じた制御を行う制御部と、
    前記筐体のうちの前記第1方向とは異なる第2方向側の部位に設けられ、前記筐体を前記取付位置に取り付けるための取付部材を着脱可能に構成された装着部と、
    を有し、
    前記装着部は、前記第1方向側に開口する開口部を通って内部に前記取付部材が挿入される、
    電子機器。
  32. 筐体と、前記筐体に設けられ、前記筐体が車両の所定の取付位置に取り付けられた状態で第1方向側から到来した所定の電磁波を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記電磁波に応じた制御を行う制御部と、を有する電子機器を、前記取付位置に取り付けるための取付部材であって、
    前記筐体のうちの前記第1方向とは異なる第2方向側の部位に設けられ、前記第2方向側から前記筐体を支持する、
    取付部材。
  33. コンピュータに、請求項1から5、30、及び31のいずれか1項に記載の電子機器の制御部の機能を実現させるためのプログラム。

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