JP2023156586A - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

【課題】本開示は、通信性能を確保しつつ、製品高さを低くし、コストアップを抑制する無線モジュールを備えた洗濯機を提供する。【解決手段】本開示における洗濯機は、筐体と、筐体の上方に配設される上部枠体と、上部枠体に設けられ、衣類を投入する投入口と、投入口の近傍に設けられ、洗濯機を操作するための操作パネルユニットと、を備える。操作パネルユニットは、操作パネルと、操作パネルの内部に設けられ、操作パネルを介して操作することで入力される操作基板と、操作基板を収容し操作パネルに装着される保護ケースとより構成される。保護ケースの裏面には、無線モジュールの基板を操作基板と略平行に取り付け可能とし、無線モジュールは、無線モジュールのアンテナ部が、操作基板と重なり合わない位置に配置される。【選択図】図７

Description

本開示は、無線モジュールを備えた洗濯機に関する。

特許文献１は、無線通信手段を有する洗浄機器を開示する。この洗浄機器は、外部の通信端末と無線通信を行う無線通信手段と、機能の選択状態や数値あるいは文字を表示する表示手段と、表示手段に表示する内容をコントロールする表示コントローラを備えた表示制御手段と、洗浄工程を制御する工程制御手段と、を備える。

特許文献２は、無線通信用の無線モジュールを備えた洗濯機を開示する。この洗濯機の本体筐体は、金属製である下部筐体と、下部筐体の上方に配置される樹脂製の上部筐体によって構成されており、無線モジュールは、上部筐体の内部空間に配置される。

特開２０１２－１０５６９４号公報 特開２０２０－１５７００４号公報

本開示は、通信性能を確保しつつ、製品高さを低くし、コストアップを抑制する無線モジュールを備えた洗濯機を提供する。

本開示における洗濯機は、筐体と、筐体の上方に配設される上部枠体と、上部枠体に設けられ、衣類を投入する投入口と、投入口の近傍に設けられ、洗濯機を操作するための操作パネルユニットと、を備える。操作パネルユニットは、操作パネルと、操作パネルの内部に設けられ、操作パネルを介して操作することで入力される操作基板と、操作基板を収容し操作パネルに装着される保護ケースとより構成される。保護ケースの裏面には、無線モジュールの基板を操作基板と略平行に取り付け可能とし、無線モジュールは、無線モジュールのアンテナ部が、操作基板と重なり合わない位置に配置される。

本開示における洗濯機は、操作パネルや洗濯機事態の高さを低くすることができるとともに、無線モジュールのアンテナ部が、洗濯機の前方に対し、操作パネルの基板に隠れることがない。これにより、設置性や操作性を向上し、通信性能を確保し、部品点数を減らすことできることから無線モジュールを搭載する際のコストアップを抑制できる。

実施の形態１における洗濯機の斜視図 実施の形態１における洗濯機の縦断面図 実施の形態１における洗濯機の平面図 図３におけるＡ－Ａ断面図 図４におけるＢ拡大図 図３におけるＣ－Ｃ断面図 図６におけるＤ拡大図 実施の形態１における洗濯機の操作表示部の上方より見た分解平面図 実施の形態１における洗濯機の操作表示部の下方より見た分解平面図

（本開示の基礎となった知見等）
発明者らが本開示に想到するに至った当時、無線モジュールを備えた洗濯機は、上部筐体の操作パネルの裏面などの内部空間に縦方向に無線モジュールを配置するため、洗濯機の高さが高くなって設置性が悪化することや、操作パネルが高くなるため操作性が悪くなる課題、また、無線モジュールのアンテナ部が操作パネルの基板に隠れてしまい良好な通信性能を確保できない課題、さらに、無線モジュールの防水性を確保するために２つの樹脂部品で覆う必要があり、コスト面の課題があった。以上の課題を、発明者らは発見し、これらの課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。

そこで本開示は、設置性や操作性を向上し、通信性能を確保し、部品点数を減らすことできることから無線モジュールを搭載する際のコストアップを抑制できる洗濯機を提供する。

以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。

なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。

（実施の形態１）
以下、図１～図９を用いて、実施の形態１を説明する。

［１－１．構成］
［１－１－１．洗濯機の全体構成］
図１～図３において、洗濯機１００は、筐体１と、筐体１の上部に取り付けられ略中央に衣類投入用の開口部２１を有する上部枠体２２と、上部枠体２２に取り付けられ開口部２１を開閉可能に覆う外蓋１７と、上部枠体２２の後方上部に設けられ運転の設定内容等を表示する操作表示部５１と、から構成される。

筐体１には、有底円筒形の外槽３が、サスペンション２により弾性的に吊支されている。外槽３内には、有底円筒形の内槽４が、回転可能に支持されている。内槽４の周面には、複数の脱水孔５が形成されている。内槽４の上部には、環状の流体バランサ６が取り付けられている。内槽４の内底部には、パルセータ７が回転可能に設けられている。パルセータ７の上面には、衣類を撹拌する撹拌用突出部１９が設けられている。

外槽３の内底部には、排水口２３が形成されている。排水口２３は、排水ダクト１２の一端と連結している。排水ダクト１２の他端は、排水ホース２０の一端と連結しており、排水ホース２０の他端は、筐体１の外部に位置している。排水ダクト１２には、排水弁１３が配設されている。排水弁１３を開放すると、外槽３内の洗濯水が、排水口２３、排水ダクト１２、排水ホース２０を経由して筐体１の外へ排水される。

外槽３の外底部には、モータ１０が固定されている。モータ１０は、洗濯兼脱水軸８及び減速機構９を介して、パルセータ７と連結している。モータ１０の駆動力は、洗濯兼脱水軸８を介してパルセータ７に伝達される。

上部枠体２２は、ポリプロピレン樹脂（ＰＰ材料）の成型品にて構成されている。上部枠体２２には、給水ホース（図示せず）と連結される給水弁１４が設けられている。上部枠体２２には、給水経路（図示せず）を介して給水弁１４と連通する洗剤収容容器１５が設けられている。給水弁１４を開けることにより、給水ホースから供給された水道水は、給水経路及び洗剤収容容器１５を経由して外槽３及び内槽４内へ供給される。

操作表示部５１は、衣類投入用の開口部２１の後方に位置しており、上部枠体２２に設けられている。操作表示部５１の構成については後述する。

筐体１には、給水弁１４、モータ１０、排水弁１３を制御して、洗い、すすぎ、脱水を逐次制御できるコントローラ（図示せず）が設けられている。コントローラには、内槽４内の洗濯物量を検知する洗濯物量検知手段（図示せず）や、内槽４内の水位を検知する水位検知手段（図示せず）が設けられている。

［１－１－２．操作表示部の構成］
図４において、上部枠体２２は、衣類を投入する開口部２１と、上部枠体２２に取り付けられ開口部２１を開閉可能に覆う外蓋１７と、開口部２１の後方に洗濯機１００を操作するための操作表示部５１と、を備える。

図５～図９において、操作表示部５１は、操作パネル５３と、操作パネル５３を介して、使用者の操作が入力される操作基板５４と、操作基板５４を背面から覆い、操作パネル５３に装着される保護ケース５５により構成される。

（操作パネル５３）
操作パネル５３は、ポリプロピレン樹脂（ＰＰ材料）やＡＢＳ樹脂の成型品にて構成されていることが一般的である。

操作パネル５３の上面部には、透明ＰＥＴシート材に操作表示内容を印刷した操作表示部カバー５２が剥離防止や防水のために両面テープにて貼着されている。操作表示部カバー５２には、使用者が指で操作する操作部６１と、運転完了までの残時間などを表示する表示部６２が設けられている。操作部６１は、給水水位や、洗い時間、すすぎ回数などを設定する設定ボタン６１ａと、電源ボタン６１ｂ、スタートボタン６１ｃと、から構成される。

操作パネル５３には、操作部６１や表示部６２の位置に対応して開口部が形成されている。

（操作基板５４）
操作基板５４は、操作基板５４に設けられた操作基板取り付けネジ孔５４ａを介して、操作基板取り付けビス５４ｂをねじ込むことで、操作パネル５３の背面に固定される。操作表示部５１が取り付けられた状態において、操作基板５４には、操作部６１に対応した位置に、操作スイッチ６３が設けられている。使用者が、操作表示部カバー５２の操作部６１を指で押下すると、操作部６１に対応する操作ボタン５３ａが下方へ移動し、対応する操作スイッチ６３が押下される。操作スイッチ６３は、設定ボタン６１ａに対応する設定スイッチ６３ａと、電源ボタン６１ｂに対応する電源スイッチ６３ｂと、スタートボタン６１ｃに対応するスタートスイッチ６３ｃと、から構成される。これにより、使用者は、操作パネル５３で所望の運転動作を設定できる。

また、操作基板５４には、表示部６２に対応する位置に、７セグメントディスプレイ６
４が配設されている。７セグメントディスプレイ６４が発光すると、７セグメントディスプレイ６４の光は、導光経路を通り、操作表示部カバー５２の表示部に表示される。これにより、操作パネル５３は、所望の表示をすることができる。

（保護ケース５５）
保護ケース５５は、操作基板５４を保護するため操作基板５４を背面側から覆っている。保護ケース５５には、保護ケース取り付けネジ孔５５ａが形成されている。保護ケース５５を操作パネル５３に取り付けた状態で、保護ケース取り付けネジ孔５５ａに保護ケース取り付けビス５５ｂをねじ込むことで、保護ケース５５は、操作パネル５３に固定される。

（無線モジュール７０）
無線モジュール７０は、無線モジュール基板７１と無線モジュール接続部７２とにより構成されている。無線モジュール基板７１は、マイクロコントローラが装着されるマイクロコントローラ装着部７１ａと外部と信号の送受信を行う無線モジュールアンテナ部７１ｂとから構成される。無線モジュール接続部７２は、操作基板５４に接続され、信号を操作基板５４に送信可能な構造となっている。

保護ケース５５の裏面には、無線モジュール７０を取り付け可能な無線モジュール収容部５５ｃを設けている。無線モジュール収容部５５ｃは、無線モジュール基板７１を囲うように略四角状の外周リブ５５ｄが形成されている。外周リブ５５ｄは、切欠き部５５ｅを設けており、その切欠き部５５ｅを介して、無線モジュールアンテナ部７１ｂが無線モジュール収容部５５ｃから引き出される構造となっている。外周リブ５５ｄの内部には、無線モジュール基板用爪部５５ｆが設けられ、無線モジュール基板７１をその無線モジュール基板用爪部５５ｆに係合することで、無線モジュール基板７１を両サイドから固定し、内部に装着することができる。このようにすることで、操作基板５４と無線モジュール基板７１は、略平行に配設される。

無線モジュール収容部５５ｃは、無線モジュール基板７１のマイクロコントローラ装着部７１ａが、操作基板５４に重なり、無線モジュールアンテナ部７１ｂが、操作基板５４と重ならず、横方向にはみ出して配置されている。

なお、無線モジュール収容部５５ｃは、電源スイッチ６３ｂと、スタートスイッチ６３ｃとが設けられている右側部とは反対側、すなわち、左側部に設けられている。これにより、無線モジュール７０が、電源スイッチ６３ｂおよびスタートスイッチ６３ｃと被ることは無く、無線モジュール収容部５５ｃは、シンプルな構成とすることができる。

無線モジュール収容部５５ｃには、防水カバー爪部８０ａにて、外周リブ５５ｄに、はめ込まれることで装着される防水カバー８０が設けられている。防水カバー８０の外周リブである防水カバー外周リブ８０ｂは、凹状に形成され、凹部が外周リブ５５ｄに入り込む構成となっており、防水性能を維持する構成である。

［１－２．効果等］
以上のように、本実施の形態において、洗濯機１００は、筐体１と、筐体１の上方に配設される上部枠体２２と、上部枠体２２に設けられ、衣類を投入する開口部２１と、開口部２１の近傍に設けられ、洗濯機１００を操作するための操作表示部５１と、を備える。操作表示部５１は、操作パネル５３と、操作パネル５３の内部に設けられ、操作パネル５３を介して操作することで入力される操作基板５４と、操作基板５４を覆って操作パネル５３に装着される保護ケース５５とより構成され、保護ケース５５の裏面には、無線モジュール７０の無線モジュール基板７１を操作基板５４と略平行に取り付け可能とし、無線
モジュール７０は、無線モジュール７０の無線モジュールアンテナ部７１ｂが、操作基板５４と重なり合わない位置に配置される、
これにより、高さ方向への部品の数を少なくすることができ、無線モジュールアンテナ部７１ｂが、製品前方に対し、操作基板５４に隠れることがないため、通信性能を確保することができる。そのため、操作表示部５１や洗濯機１００の製品高さを低くすることができるので、設置性や操作性が向上できるとともに、通信性能を確保することができる。

本実施の形態のように、洗濯機１００の無線モジュール７０は、無線モジュール７０の無線モジュールアンテナ部７１ｂが、操作基板５４より横方向にはみ出して配置されるようにしてもよい。

これにより、無線モジュールアンテナ部７１ｂが、製品前方に対し、操作基板５４に隠れることがないため、通信性能を確保することができる。そのため、通信性能を確保することができる。

本実施の形態のように、洗濯機１００の無線モジュール７０は、保護ケース５５の裏面に取り付け可能な防水カバー８０に覆われる。

これにより、操作パネル５３の保護ケース５５が、無線モジュール基板７１の防水のためのカバーを兼ねるとともに、後方は、防水カバー８０で覆うことで、部品点数を減らすことができる。そのため、無線モジュール７０を搭載するための部品追加費用を抑制することができる。

（他の実施の形態）
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態１を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。

そこで、以下、他の実施の形態を例示する。

実施の形態１では、洗濯機の一例として縦型洗濯機を説明した。洗濯機は、布を水洗できるものであればよい。したがって、洗濯機は、縦型洗濯機に限定されない。洗濯機としてドラム式洗濯機用いてもよい。

本開示は、無線モジュールを備えた洗濯機に適用可能である。具体的には、縦型洗濯機、ドラム式洗濯機などに、本開示は適用可能である。

１ 筐体
２ サスペンション
３ 外槽
４ 内槽
５ 脱水孔
６ 流体バランサ
７ パルセータ
８ 洗濯兼脱水軸
９ 減速機構
１０ モータ
１２ 排水ダクト
１３ 排水弁
１４ 給水弁
１５ 洗剤収容容器
１７ 外蓋
１９ 撹拌用突出部
２０ 排水ホース
２１ 開口部（投入口）
２２ 上部枠体
２３ 排水口
５１ 操作表示部（操作パネルユニット）
５２ 操作表示部カバー
５３ 操作パネル
５３ａ 操作ボタン
５４ 操作基板
５４ａ 操作基板取り付けネジ孔
５４ｂ 操作基板取り付けビス
５５ 保護ケース
５５ａ 保護ケース取り付けネジ孔
５５ｂ 保護ケース取り付けビス
５５ｃ 無線モジュール収容部
５５ｄ 外周リブ
５５ｅ 切欠き部
５５ｆ 無線モジュール基板用爪部
６１ 操作部
６１ａ 設定ボタン
６１ｂ 電源ボタン
６１ｃ スタートボタン
６２ 表示部
６３ 操作スイッチ
６３ａ 設定スイッチ
６３ｂ 電源スイッチ
６３ｃ スタートスイッチ
６４ ７セグメントディスプレイ
７０ 無線モジュール
７１ 無線モジュール基板（基板）
７１ａ マイクロコントローラ装着部
７１ｂ 無線モジュールアンテナ部（アンテナ部）
７２ 無線モジュール接続部
８０ 防水カバー
８０ａ 防水カバー爪部
８０ｂ 防水カバー外周リブ
１００ 洗濯機

Claims (3)

1. 筐体と、
   前記筐体の上方に配設される上部枠体と、
   前記上部枠体に設けられ、衣類を投入する投入口と、
   前記投入口の近傍に設けられ、洗濯機を操作するための操作パネルユニットと、を備え、前記操作パネルユニットは、操作パネルと、前記操作パネルの内部に設けられ、前記操作パネルを介して操作することで入力される操作基板と、前記操作基板を覆って前記操作パネルに装着される保護ケースとより構成され、
   前記保護ケースの裏面には、無線モジュールの基板を前記操作基板と略平行に取り付け可能とし、
   前記無線モジュールは、前記無線モジュールのアンテナ部が、前記操作基板と重なり合わない位置に配置される、
   洗濯機。
2. 前記無線モジュールは、前記無線モジュールのアンテナ部が、前記操作基板より横方向にはみ出して配置される、
   請求項１に記載の洗濯機。
3. 前記無線モジュールは、前記保護ケースの裏面に取り付け可能な防水カバーに覆われる、請求項１または２に記載の洗濯機。