JP2017148090A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】デリケート衣類とそれ以外の衣類を同時に分け洗いできるドラム式洗濯機を提供すること。【解決手段】筐体1と、有底円筒状に形成された回転ドラム3と、筐体1内に揺動自在に配設され回転ドラム3を回転自在に内包する水槽2と、回転ドラム3を回転駆動するモータと、前面に扉体5を備え、扉体5の空間部分に主にデリケート衣類を洗濯するための第2の洗濯槽を配設する構成とし、これによりデリケートな衣類とそれ以外の衣類を別槽、すなわち水分離した状態で、同時に分け洗いすることができる。【選択図】図1
Description
本発明は、洗い、すすぎ、脱水工程を行なうドラム式洗濯機に関するものである。
従来、この種のドラム式洗濯機は、ウールやシルク等のデリケートな衣類の洗濯に対して、布傷みや縮み等の損傷を与えないための制御方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来のドラム式洗濯機の縦断面図、図7は、同ドラム式洗濯機のドライコースにおける水位の時間変化を示す図である。
図6及び図7において、筺体49の内部に揺動自在に水槽43が配設され、水槽43内には、回転ドラム41が回転自在に配設されている。回転ドラム41の回転中心に設けられた回転軸44にモータ45が連結され、モータ45により回転ドラム41が正転、逆転方向に回転駆動される。回転ドラム41の内壁面には、洗濯物を撹拌するための数個の突起板46が設けられている。
筺体49上部には給水弁54が配設されて水槽43内に適時に給水され、水位検知手段56にて給水された洗濯水の水圧により複数段の水位を検知することができる。また、水槽43下部に配設された排水弁53は、その開閉により水槽43内の洗濯水を機外へ排出する。
運転コース等のモードや各種機能の選択は、使用者が筺体49前面上部に設けられた操作表示手段61から入力設定手段(図示せず)へ入力して行ない、その入力情報を基に表示手段(図示せず)に表示して使用者に知らせる。
以上の構成にて、デリケートな衣類を洗うためにドライコースが選択されると、洗い工程において、時刻t0では、水槽43内に50mmまで給水され、時刻t0からt1では70mmの水位まで給水しながら回転ドラム41を回転させて、衣類への洗濯水の浸透、洗剤の泡立て等が行なわれる。
時刻t1からt2の期間では、70mmの水位で揺り洗い工程Aを実行する。揺り洗い工程Aでは、20r/minで正面視右回転+45°の回転角度だけ回転ドラム41を回転させ、同じ回転数で−45°の回転角度だけ回転ドラム41を回転させる反復動作を2回行ない、その後、40r/minで360°を1回だけ回転させる。
この揺り洗いの動作を、水位を上げながら水位150mmまで計5段階行なって洗い工程を実行し、洗い工程終了後、排水工程、脱水工程へと移行していく。
しかしながら、前記従来の構成では、デリケートな衣類を丁寧に洗うのは良いが、デリケート衣類を洗濯している間はデリケート衣類以外の衣類を洗濯できずに複数回に分けて
洗濯する必要があるため、時間を浪費するという課題があった。また、デリケート衣類とそれ以外の衣類を洗濯する時にコース設定を変更する手間が生じていた。
洗濯する必要があるため、時間を浪費するという課題があった。また、デリケート衣類とそれ以外の衣類を洗濯する時にコース設定を変更する手間が生じていた。
本発明は、デリケート衣類を洗濯している間にもデリケート衣類以外の衣類を同時に、しかも洗濯水を分離した状態で分け洗いできるため、複数回に分けて洗濯するといった時間の浪費を防ぐことができ、また、衣類の種類ごとにコース設定を変更する手間を省くことができる。
前記従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、筺体と、有底円筒状に形成された回転ドラムと、前記筺体内に揺動自在に配設され前記回転ドラムを回転自在に内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前面に開閉ドアを備え、前記開閉ドアの空間部分に主にデリケート衣類を洗濯するための第2の洗濯槽を配設する構成としたものである。
これによって、デリケートな衣類とそれ以外の衣類を別槽で、同時に分け洗いすることができる。
本発明により、デリケートな衣類を、それ以外の衣類と別槽で、同時に分け洗いすることができるため、洗濯時間の浪費を防ぐことができる。
第1の発明は、筺体と、有底円筒状に形成された回転ドラムと、前記筺体内に揺動自在に配設され前記回転ドラムを回転自在に内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前面に開閉ドアを備え、前記開閉ドアの空間部分に第2の洗濯槽を配設する構成とすることにより、主にデリケート衣類などの小物衣類とその他の衣類を別槽、すなわち水分離した状態で、同時に分け洗いすることができるため、洗濯時間の浪費を防ぐことができ、また、衣類の種類ごとにコース設定を変更する手間を省くことができる。
第2の発明は、前記第2の洗濯槽は、第2の水受け槽と第2の回転ドラムの2重構造からなり、前記開閉ドアに前記第2の回転ドラムを駆動させるための機構を配設する構成とすることにより、第2の洗濯槽では前記水槽(第1の洗濯槽)と異なる機械的な負荷を衣類に与えて洗濯することができるので、デリケート衣類などの小物衣類に適した洗濯を第2の洗濯槽を使って行うことができる。
第3の発明は、前記第2の回転ドラムの前記第2の水受け槽への支持は複数個のベアリングで行い、前記第2の回転ドラムの駆動機構として、第2のモータと前記第2の回転ドラムに動力を伝えるプーリー間はベルト駆動、前記プーリーと前記第2の回転ドラム間はギア駆動とすることを特徴としている。これにより、ダイレクトドライブ機構を採用した
時のような製品前面方向もしくは前記水槽(第1の洗濯槽)へのモータ機構の突出を防止することができる。
時のような製品前面方向もしくは前記水槽(第1の洗濯槽)へのモータ機構の突出を防止することができる。
第4の発明は、前記第2の回転ドラムを支持する前記ベアリングと前記第2の水受け槽の間に、弾性体を配設する構成とすることにより、第2の回転ドラムの振動が第2の洗濯槽と接触する前記筐体や前記水槽(第1の洗濯槽)へ伝達するのを抑制できる。
第5の発明は、前記第2の洗濯槽には、開閉自在な蓋体を配設されたことを特徴としている。これにより、第2の洗濯槽への衣類の投入・取出しが可能となり、前記水槽(第1の洗濯槽)へ投入した衣類との混在を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の概略縦断面図、図2は、図1のA部分拡大図、図3は、同ドラム式洗濯機の左側斜視図、図4は、マドカバーを図示した同ドラム式洗濯機の右側斜視断面図、図5は、回転ドラムおよび第2の回転ドラムの右側後方からの斜視断面図である。
図1は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の概略縦断面図、図2は、図1のA部分拡大図、図3は、同ドラム式洗濯機の左側斜視図、図4は、マドカバーを図示した同ドラム式洗濯機の右側斜視断面図、図5は、回転ドラムおよび第2の回転ドラムの右側後方からの斜視断面図である。
図1において、筐体1の内部に揺動自在に水槽2(第1の洗濯槽)が配設され、水槽2内には、有底円筒状の回転ドラム3が回転自在に配設されている。回転ドラム3の回転中心に回転軸(回転中心軸)4が設けられ、回転軸4に、水槽2の背面側近傍に取り付けたモータ(図示せず)が連結され、モータにより回転ドラム3が正転、逆転方向に回転駆動される。
回転ドラム3の内壁面には、洗濯物を撹拌するための数個の突起体(図示せず)が内方に突出させて設けられている。
図2において、筐体1の前面には、開閉自在の開閉ドアである扉体5が設けられ、扉体5を開けて洗濯物を回転ドラム3内へ投入するようになっている。
扉体5は、第2の洗濯槽の役割を有しており、第2の洗濯槽は、扉体5の空間部分に略円錐台形状に形成されている。第2の洗濯槽は、外周に複数の通水孔6を形成した第2の回転ドラム7と、第2の回転ドラム7を回転自在に内包する第2の水受け槽8から構成されており、第2の回転ドラム7を駆動させるための第2のモータ9(図1参照)が扉体5の任意の箇所に配設されている。さらに、第2の回転ドラム7の内壁面には、洗濯物を撹拌するための数個のバッフル10が内方に突出させて設けられている(図1参照)。
第2の回転ドラム7は、第2の水受け槽8に弾性的に取付けられた複数個のベアリング15により前後の外周部で回転自在に支持されている。ベアリング15と第2の水受け槽8の間に弾性体16を配設し、弾性体16には、スプリングやゴムなどを第2の回転ドラム7に加わる遠心力に応じて選定し、第2の回転ドラム7のラジアル方向の振動が第2の洗濯槽と接触する筐体1や第1の洗濯槽である水槽2へ伝達するのを抑制している。また、第2の回転ドラム7の外周部には、複数個のベアリング15を配設するための溝17が設けられており、スラスト方向への飛び出しを防止する構成としている。
なお、第2の回転ドラム7の後部の支持構成においては、弾性体16を省略してもよいし、回転をスムーズに行えるように、溝17の代わりに片側に壁面のない段部としてもよい。
図3において、第1プーリー11は第2のモータ9と、第2プーリー12は第2の回転ドラム7に連結されたギア13とそれぞれ直結され、第1プーリー11と第2プーリー12は、ベルト14で連結されることで、第2のモータ9が回転すると第2の回転ドラム7が駆動する仕組みとなっている。
第2の回転ドラム7の駆動にギア13を用いたのは、洗浄水によるスリップを防止するためである。また、第2の回転ドラム7を駆動するために、第2のモータ9と直結したダイレクトドライブ方式を採用しなかったのは、製品前面方向、もしくは、水槽2(第1の洗濯槽)へのモータ機構の突出を防止するためである。しかしながら、本発明は、これらの構成に限定されるものではない。
図4において、マドカバー18は、第2の洗濯槽を閉空間とするためのものである。ただし、第2の洗濯槽が完全な密閉空間であると、そこに洗浄水を供給することができないため、第2の洗濯槽の上部に空気孔(図示せず)が設けられている。
マドカバー18及び第2の回転ドラム7の前面板が透明色であると、第2の洗濯槽における洗濯状況を確認することができる。また、第2の洗濯槽を兼ねる前面の開閉ドアである扉体5はヒンジ(図示せず)を中心に回転して開閉するが、第2の洗濯槽への給排水用のフレキシブルなホース(図示せず)が、ヒンジ近傍に設けられている。給水用のホースをヒンジ上方に、排水用のホースをヒンジ下方に設けると、ポンプなどを使用せずに給排水機構を構成できる。
第2の洗濯槽を使用しての洗い、すすぎ、脱水の一連の洗濯動作は、第2のモータ9をそれぞれの工程に応じた回転数に調整し、給排水機構を使用することによって行われる。なお、図示はしないが、安全性やデザイン性の向上の観点から、第1プーリー11、第2プーリー12、それらを連結するベルト14、及び給排水用ホースを覆う保護カバーが製品前面側に設けられている。
図5において、開閉自在な蓋体19が第2の洗濯槽の後方に配設され、蓋体19に取付けられたレバー20などにより蓋体19の開閉が可能となる。蓋体19を第2の洗濯槽の後方に配設したのは、扉体5を開いた状態で第2の洗濯槽の蓋体19を開くと、回転ドラム3と第2の回転ドラム7への衣類の分別投入が行い易くなるためである。この際、第2の洗濯槽の蓋体19に取付けられたレバー20は、回転ドラム3に投入された衣類と接触することがあるため、衣類の損傷を回避するよう可能な限り滑らかな形状としてある。
また、開閉自在な蓋体19を第2の洗濯槽の前方に配設する構成とすると、扉体5を開くことなく第2の洗濯槽の蓋体19を開閉できるため、デリケート衣類などの小物衣類を第2の洗濯槽のみで運転する場合などには好都合である。
以上のように、本発明のドラム式洗濯機によれば、回転ドラムの前面に設けた開閉ドアの空間部分に第2の洗濯槽を配設する構成とすることにより、主にデリケート衣類などの小物衣類とその他の衣類を別槽、すなわち水分離した状態で、同時に分け洗いすることができるため、洗濯時間の浪費を防ぐことができ、また、衣類の種類ごとにコース設定を変更する手間を省くことができる。
また、開閉ドアに第2の回転ドラムを駆動させるための機構を配設する構成とすることにより、第2の洗濯槽では水槽(第1の洗濯槽)と異なる機械的な負荷を衣類に与えて洗濯することができるので、デリケート衣類などの小物衣類に適した洗濯を第2の洗濯槽を使って行うことができる。
また、第2の回転ドラムの第2の水受け槽への支持は、複数個のベアリングで行う構成としており、第2の回転ドラムの駆動機構として、第2のモータとプーリー間はベルト駆動、プーリーと第2の回転ドラム間はギア駆動とすることにより、ダイレクトドライブ機構を採用した時のような製品前面方向、もしくは水槽(第1の洗濯槽)へのモータ機構の突出を防止することができる。
また、第2の回転ドラムを支持するベアリングと第2の水受け槽の間に、弾性体を配設する構成とすることにより、第2の回転ドラムの振動が第2の洗濯槽と接触する筐体や第1の洗濯槽である水槽へ伝達するのを抑制できる。
さらに、第2の洗濯槽には、開閉自在な蓋体を配設することにより、第2の洗濯槽への衣類の投入・取出しが可能となり、第1の洗濯槽である水槽へ投入した衣類との混在を防止し、分け洗いを適切に行うことができる。
本発明は、洗濯機の開閉ドアの空間部分に第2の洗濯槽を配設する構成とすることにより、主にデリケート衣類などの小物衣類とその他の衣類を別槽、すなわち水分離した状態で、同時に分け洗いすることができるので、限られた設置スペースで衣類に応じた分け洗い等の多様な洗濯を短時間で行うことが必要とされる家庭用のドラム式洗濯機等として有用である。
1 筐体
2 水槽
3 回転ドラム
4 回転軸
5 扉体(開閉ドア)
6 通水孔
7 第2の回転ドラム
8 第2の水受け槽
9 第2のモータ
10 バッフル
11 第1プーリー
12 第2プーリー(プーリー)
13 ギア
14 ベルト
15 ベアリング
16 弾性体
17 溝
18 マドカバー
19 蓋体
20 レバー
2 水槽
3 回転ドラム
4 回転軸
5 扉体(開閉ドア)
6 通水孔
7 第2の回転ドラム
8 第2の水受け槽
9 第2のモータ
10 バッフル
11 第1プーリー
12 第2プーリー(プーリー)
13 ギア
14 ベルト
15 ベアリング
16 弾性体
17 溝
18 マドカバー
19 蓋体
20 レバー
Claims (5)
- 筺体と、有底円筒状に形成された回転ドラムと、前記筺体内に揺動自在に配設され前記回転ドラムを回転自在に内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前面に開閉ドアを備え、前記開閉ドアの空間部分に第2の洗濯槽を配設したドラム式洗濯機。
- 前記第2の洗濯槽は、第2の水受け槽と第2の回転ドラムの2重構造からなり、前記開閉ドアに前記第2の回転ドラムを駆動させるための機構を配設した請求項1に記載のドラム式洗濯機。
- 前記第2の回転ドラムの前記第2の水受け槽への支持は複数個のベアリングで行い、前記第2の回転ドラムの駆動機構として、第2のモータと前記第2の回転ドラムに動力を伝えるプーリー間はベルト駆動、前記プーリーと前記第2の回転ドラム間はギア駆動とすることを特徴とする請求項2に記載のドラム式洗濯機。
- 前記第2の回転ドラムを支持する前記ベアリングと前記第2の水受け槽の間に、弾性体を配設したことを特徴とする請求項3に記載のドラム式洗濯機。
- 前記第2の洗濯槽には、開閉自在な蓋体を配設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016030622A JP2017148090A (ja) | 2016-02-22 | 2016-02-22 | ドラム式洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016030622A JP2017148090A (ja) | 2016-02-22 | 2016-02-22 | ドラム式洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017148090A true JP2017148090A (ja) | 2017-08-31 |
Family
ID=59740065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016030622A Pending JP2017148090A (ja) | 2016-02-22 | 2016-02-22 | ドラム式洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017148090A (ja) |
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CN113718493A (zh) * | 2021-10-13 | 2021-11-30 | 珠海格力电器股份有限公司 | 具有洗涤筒的门体洗涤机构和洗涤装置 |
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-
2016
- 2016-02-22 JP JP2016030622A patent/JP2017148090A/ja active Pending
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181116 |
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A02 | Decision of refusal |
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