JP2023156193A - 隠蔽板付き隙間用ブラシ - Google Patents
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Abstract
Description
これらのブラシは、毛束が集合したブラシ本体と、このブラシ本体を建物側に固定するための取付部材とが組み合わされたものであって、取付部材が建物に固定され、ブラシ本体の先端側が上記開口部開閉部材に接するように配置されている。これにより、上記の隙間をブラシを用いて塞ぐことができ、建物用開口部の開閉に支障はなく、かつ、小さな虫、埃やちり、有害物等質の異物の侵入を防止することのできるものである。
本発明は、この知見に基づきなされたもので、シャッターのスラット下端に取り付けられる水切り部周辺の隙間をふさぐことによって、異物の侵入をより効果的防ぐことができるシャッター下部のブラシ構造の提供を課題とする。また大発明は、シャッター下部のブラシ構造に適する隠蔽板付き隙間用ブラシの提供を課題とする。
本発明のシャッター下部のブラシ構造は、シャッターと、その下端に配置された隙間用ブラシとを備える。前記シャッターは、スライドレール又は中柱の縦レールと、横方向に伸びるスラット板が上下に複数段回動可能に連設されたスラットと、前記スラットの最下段の前記スラット板に接続された水切り部とを備え、前記スラットは横端が前記縦レールの内部に挿入された状態で上下動して開閉するものである。前記隙間用ブラシは、ブラシ本体と、前記ブラシ本体を支持すると共に取付箇所に固定するための支持部とを備え、前記ブラシ本体は、ブラシ毛の毛束と、前記毛束の基端が固定されたブラシ基部とを備え、前記ブラシ基部の長手方向に沿って前記毛束が横方向に配列されたものである。本発明のシャッター下部のブラシ構造は、前記水切り部に前記隙間用ブラシの前記支持部が固定され、前記前記水切り部と地面との隙間を埋めるものである。前記水切り部は、最下端にて水平方向に伸びる座板と、前記座板と最下段の前記スラット板との間の縦部とを備え、横端が前記縦レールの内部に挿入されない状態で上下動して開閉する。前記支持部は、前記座板の下面に取り付けられる取付面を備え、前記取付面が前記座板の下面に取り付けられた取り付け状態で、前記座板の横端よりも横方向に前記隙間用ブラシが突出している構造をなしている。
このシャッターは、前記隙間用ブラシの横端が前記縦レールの内部に挿入された状態で、上下動して開閉するものである。
前記シャッターは、スライドレール又は中柱の縦レールと、横方向に伸びるスラット板が上下に複数段回動可能に連設されたスラットと、前記スラットの最下段の前記スラット板に接続された水切り部とを備え、前記水切り部は最下端にて水平方向に伸びる座板と、前記座板と最下段の前記スラット板との間の縦部とを備え、横端が前記縦レールの内部に挿入されない状態で上下動して開閉するものであり、前記スラットは横端が前記縦レールの内部に挿入された状態で上下動して開閉するものである。
前記隙間用ブラシは、ブラシ本体と、前記ブラシ本体を支持すると共に取付箇所に固定するための支持部とを備え、前記ブラシ本体は、ブラシ毛の毛束と、前記毛束の基端が固定されたブラシ基部とを備え、前記ブラシ基部に沿って前記毛束が横方向に配列されたものである。
この隙間用ブラシは、前記ブラシ本体と、その前後何れかに配置された弾性を有する隠蔽板とを備える。前記支持部は、前記ブラシ本体と前記隠蔽板とを前記座板の下面に取り付ける取付面を備え、前記取付面が前記座板の下面に取り付けられた取り付け状態で、前記座板の横端よりも横方向に前記ブラシ本体と前記隠蔽板が突出しているものである。
また前記毛束は、前後何れかに向けて斜め下に伸びており、前記隠蔽板は、前記毛束と前後何れか反対方向に向けて斜め下に伸びている第1隠蔽板と、前記毛束と前後何れか同対方向に向けて斜め下に伸びている第2隠蔽板とを備えており、前記1隠蔽板と前記2隠蔽板は、前後方向に沿う縦断面の形状が前方に向けて湾曲しており、前記2隠蔽板の下端は、前記1隠蔽板の上下方向の中ほどに位置するものとして、実施することができる。
(構造の概要)
この実施の形態にかかるシャッター下部のブラシ構造は、シャッターと、その下端に配置された隠蔽板付き隙間用ブラシとを備えた構造である。シャッターは上下動して開閉するが、シャッターが閉じられた際のシャッター下部からの小さな昆虫などの異物の侵入を抑制する構造を提案するものである。
シャッターは、今日使用される建物等の開口部の内側と外側を開閉可能に閉じる一般的な手動または自動の開閉式シャッターを対象とするもので、既設のシャッターでも構わないし、新たに設置されるシャッターであっても構わない。なお、以下の説明では、原則として外側を前として、内側を後ろとして説明する。
一般にシャッターは、縦レール31(建築構造物に固定されたスライドレール又はシャッターを閉じるときだけに取り外し可能に取り付けられる中柱を含む)と、縦レール31に対して左右の横端が挿入された状態で上下動するスラットを備える。スラットは、横方向に伸びるスラット板32が上下に複数段回動可能に連設されたもので、スラットの最下段のスラット板32に水切り部34が接続されている。
水切り部34は、最下端にて横方向(水平方向)に伸びる座板35と、座板35と最下段のスラット板32との間の縦部36とを備える。一般的に座板35の前後幅は縦レール31の開口幅よりも大きい。そのためシャッターの開閉時には、スラット板32の左右の横端は縦レール31の内部に挿入された状態で上下動するが、水切り部34左右の横端は縦レール31の内部に挿入されず、縦レール31との間にクリアランスを保った状態で配置されて昇降する。
隙間用ブラシは、前後方向に扁平なものであり、多数のブラシ毛からなる複数の毛束12と、これらの毛束12を左右の横方向に配列固定したブラシ基部13とから構成されている。なお、毛束12は前後方向にも複数段配列したものであっても構わない。
ブラシ本体11は、支持部14を介してシャッターの水切り部34の下面に取り付けられている。支持部14は、横方向に伸びるもので、その上面が水平な取付面15となっており、水切り部34の座板35の下面と取付面15とが両面テープなどの固定部材16によって固定される。固定部材16は、ネジなどの締着部材や嵌合構造を備えたものに変更または併用しても構わない。何れの場合にあっても、隙間用ブラシは座板35の下面に取り付けられる構造とする。
支持部14は、アルミニウム製のものが用いられているが、耐衝撃性、耐久性、耐候性を備えている素材であれば、アルミニウムもしくはプラスチック等、種々の素材を用いて形成しても構わない。
この実施の形態では、ブラシ本体11に加えて弾性を有する隠蔽板20が水切り部34の座板35に取り付けられている。隠蔽板20は1つであっても構わないが、この実施の形態では第1隠蔽板21と第2隠蔽板22の2つが支持部14を介して座板35の下面側に取り付けられている。なお、図7や図8に示すように、第1隠蔽板21のみで実施しても構わないもので、単に隠蔽板20として説明する場合には第1隠蔽板21と第2隠蔽板22の双方または片方について説明しているものとする。
具体的には、第1隠蔽板21の固定部23は、支持部14における前下部に(ブラシ基部13の下方位置に)固定されている。第2隠蔽板22の固定部23は、支持部14における後上部に(ブラシ基部13とほぼ同じ高さの後方位置に)固定されている。
その結果、第2隠蔽板22の下端は、第1隠蔽板21の上下方向の中ほどの後側に位置するものである。
このように第1隠蔽板21と第2隠蔽板22は部分的に重ねられて配置されているため、前後方向の幅が比較的小さなものとなり、シャッターの縦レール31の内部に無理なく挿入できる。
特許文献3の図5(B)においては、シャッター下部の座板部の外側に、隙間用ブラシの基部を取り付けるもので、シャッター閉鎖時にブラシ本体の毛束の先端が床面に当接するようにして、座板部と床面との間の隙間を塞ぐことができるようにしたものであったが、ブラシ本体の基部がシャッターの座板部の上に固定されていた。そのため、ブラシ本体の先端側が座板部よりも前後方向に大きく張り出す構造にならざるを得なかった。
これに対して本発明の実施の形態にかかる構造にあっては、ブラシ本体11の基部が座板35の下面に固定される構造となっている。それによって、ブラシ基部13を縦レール31の内部に挿入し易くなると共に、毛束12が前後方向に大きく張り出すことを緩和することができる。その結果、ブラシ本体11を、座板35よりも左右方向へ突出させることができ、さらにブラシ本体11の横端の全部または一部が縦レール31の内部に挿入された状態で上下動して開閉する構造を実現することができたものである。これによって従来昆虫の侵入経路となる恐れがあった座板端部の隙間S(図4、図5参照)を、閉ざすことができたものであり、昆虫などの異物の侵入を抑制することのできるものである。
また、シャッターの左右両側と縦レール31との左右における上下方向の隙間は特許文献3の図5(A)に示すような構造を併用することによって、閉ざしておくことが好ましい。
図7の実施の形態に係るシャッター下部のブラシ構造にあっては、隠蔽板20として第1隠蔽板21のみを用いたものであるが、ブラシ本体11と隠蔽板20の伸びる方向は上述の第1の実施の形態と同じ向きである。
図8の実施の形態に係るシャッター下部のブラシ構造にあっては、隠蔽板20として第1隠蔽板21のみを用いたものであるが、ブラシ本体11と隠蔽板20の伸びる方向が上述の第1の実施の形態と反対向きである。
本発明は、上述のそれぞれの実施の形態の他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々に変更して実施することができる。
12 毛束
13 ブラシ基部
14 支持部
15 取付面
16 固定部材
17 固定部材
20 隠蔽板
21 第1隠蔽板
22 第2隠蔽板
23 固定部
31 縦レール
32 スラット板
34 水切り部
35 座板
36 縦部
Claims (5)
- シャッターと、その下端に配置された隙間用ブラシとを備え、
前記シャッターは、スライドレール又は中柱の縦レールと、横方向に伸びるスラット板が上下に複数段回動可能に連設されたスラットと、前記スラットの最下段の前記スラット板に接続された水切り部とを備え、前記スラットは横端が前記縦レールの内部に挿入された状態で上下動して開閉するものであり、
前記隙間用ブラシは、ブラシ本体と、前記ブラシ本体を支持すると共に取付箇所に固定するための支持部とを備え、
前記ブラシ本体は、ブラシ毛の毛束と、前記毛束の基端が固定されたブラシ基部とを備え、前記ブラシ基部の長手方向に沿って前記毛束が横方向に配列されたものであり、
前記水切り部に前記隙間用ブラシの前記支持部が固定され、前記前記水切り部と地面との隙間を埋めるシャッター下部のブラシ構造において、
前記水切り部は、最下端にて水平方向に伸びる座板と、前記座板と最下段の前記スラット板との間の縦部とを備え、横端が前記縦レールの内部に挿入されない状態で上下動して開閉するものであり、
前記支持部は、前記座板の下面に取り付けられる取付面を備え、
前記取付面が前記座板の下面に取り付けられた取り付け状態で、前記座板の横端よりも横方向に前記隙間用ブラシが突出していることを特徴とするシャッター下部のブラシ構造。 - 前記隙間用ブラシの横端が前記縦レールの内部に挿入された状態で上下動して開閉するものであることを特徴とする請求項1に記載のシャッター下部のブラシ構造。
- 開閉用のシャッターの下端の水切り部に配置され、前記水切り部と地面との隙間を埋める隙間用ブラシであって、
前記シャッターは、スライドレール又は中柱の縦レールと、横方向に伸びるスラット板が上下に複数段回動可能に連設されたスラットと、前記スラットの最下段の前記スラット板に接続された水切り部とを備え、
前記水切り部は最下端にて水平方向に伸びる座板と、前記座板と最下段の前記スラット板との間の縦部とを備え、横端が前記縦レールの内部に挿入されない状態で上下動して開閉するものであり、
前記スラットは横端が前記縦レールの内部に挿入された状態で上下動して開閉するものであり、
前記隙間用ブラシは、ブラシ本体と、前記ブラシ本体を支持すると共に取付箇所に固定するための支持部とを備え、
前記ブラシ本体は、ブラシ毛の毛束と、前記毛束の基端が固定されたブラシ基部とを備え、前記ブラシ基部に沿って前記毛束が横方向に配列されたものである隙間用ブラシにおいて、
前記ブラシ本体と、その前後何れかに配置された弾性を有する隠蔽板とを備え、
前記支持部は、前記ブラシ本体と前記隠蔽板とを前記座板の下面に取り付ける取付面を備え、
前記取付面が前記座板の下面に取り付けられた取り付け状態で、前記座板の横端よりも横方向に前記ブラシ本体と前記隠蔽板が突出していることを特徴とする隠蔽板付き隙間用ブラシ。 - 前記毛束は、前後何れかに向けて斜め下に伸びており、
前記隠蔽板は、前後何れか前記毛束と反対方向に向けて斜め下に伸びているものを備えていることを特徴とする請求項3に記載の隠蔽板付き隙間用ブラシ。 - 前記毛束は、前後何れかに向けて斜め下に伸びており、
前記隠蔽板は、前記毛束と前後何れか反対方向に向けて斜め下に伸びている第1隠蔽板と、前記毛束と前後何れか同対方向に向けて斜め下に伸びている第2隠蔽板とを備えており、
前記1隠蔽板と前記2隠蔽板は、前後方向に沿う縦断面の形状が前方に向けて湾曲しており、
前記2隠蔽板の下端は、前記1隠蔽板の上下方向の中ほどに位置するものであることを特徴とする請求項4に記載の隠蔽板付き隙間用ブラシ。
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