JP2023155171A - 持続性消臭剤組成物 - Google Patents

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晴樹 大田黒
Haruki OTAGURO
佑哉 各務
Yuya Kagami
忠浩 平本
Tadahiro Hiramoto
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Takasago International Corp
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、水の存在下で、持続して消臭効果を提供できる保存安定性を有する持続性消臭剤組成物を提供することである。【解決手段】 本発明は、(a)ポリフェノールと、(b)ポリフェノール酸化酵素と、(c)アルギニン、リシン、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、バリン、プロリン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、アスパラギン、フェニルアラニン、カゼインペプチド、小麦ペプチド、大豆ペプチド、アスパルテーム、エンドウタンパク質、スキムミルク、および、アスコルビン酸からなる群から選択される1以上の成分αと、を含む、持続性消臭剤組成物に関する。【選択図】 なし

Description

本発明は、持続性消臭剤組成物に関する。
生活における「匂い」は、快適な生活に寄与する重要なファクターであることから、例えば「悪臭」を消すための手段はこれまで多く開発されており、消臭剤はその有効な手段の一つである。
例えば、特許文献1(特許第3562668号公報)には、口臭、冷蔵庫臭、ペットや家畜由来の臭い等の消臭効果に優れ、環境汚染を起こさない、フェノール性化合物とフェノール性化合物を酸化する酵素とを含有する消臭剤組成物が開示されている。
また、特許文献2(特開2008-289899号公報)には、フェノール性化合物とフェノール性化合物を酸化する酵素とミント系フレーバー等のフレーバーとを含有する消臭剤組成物が開示されており、当該組成物を、口腔内洗剤、練り歯磨き、トイレ用洗剤、浴室用洗剤、台所用洗剤、ヘアケア用品、シャンプー、コンディショナー、スキンケア製品、化粧料等に配合する例が記載されている。
また、特許文献3(特開昭63-309269号公報)には、植物抽出物と酸化還元酵素からなる消臭剤が開示されており、練歯磨、歯磨、液状歯磨、マウスウオッシュ、ハンドローション、化粧水等、水などの製品形態について、処方例として記載されている。
また、特許文献4(特開2009-190990号公報)には、甜茶抽出物とラッカーゼと酸とを含有する消臭組成物が開示されており、アイスクリーム、シャーベット、氷菓等の冷菓、キャンディ、グミゼリー、トローチ、飲料や、シャンプー、リンス、クリーム、化粧水などが処方例として記載されている。
しかしながら、水分存在下で持続して消臭効果を提供できる、保存安定性を有するフェノール性化合物とフェノール性化合物を酸化する酵素を含有する消臭剤組成物などの製品については、これまでに報告がなされていない。
特許第3562668号公報 特開2008-289899号公報 特開昭63-309269号公報 特開2009-190990号公報
本発明の目的は、水の存在下で、持続して消臭効果を提供できる保存安定性を有する持続性消臭剤組成物を提供することである。
コーヒー生豆抽出物や茶抽出物などに含有されるo-ジフェノールタイプやp-ジフェノールタイプのポリフェノール(以下、「PP」とも呼ぶ)は、ゴボウ抽出物やプルーン抽出物に含有されるポリフェノール酸化酵素(以下、「PPO」とも呼ぶ)の働きによって、ポリフェノールキノン体に変換されることが知られている。ポリフェノールキノン体は含硫化合物や含窒素化合物と容易に結合することが知られており、この作用を利用した消臭素材が本発明者らによって開発され、実用化されている(DEOATAK(登録商標))。
PPとPPOの組合せからなる従来の消臭剤組成物は、水の存在下(例えば含水率10%以上)でPPOによるPPの酸化反応が速やかに生じることによって優れた消臭効果を発揮する。しかしながら、水の存在下で保存した場合、PPとPPOの反応が速やかに進行するためPPは直ちに減少を開始する。また、反応によって生成するポリフェノールキノン体は直ちに別のポリフェノールキノン体分子と結合するか、保存溶液中に含まれる別の分子と結合するなどして直ちに消失する。結果的に、PPとPPOからなる従来の消臭剤組成物は水の存在下、室温条件で12時間以内に、消臭作用を担う成分が消失し、完全に消臭効果が消失していた。したがって、水を含む食品や水を共存させた食品加工においてPPとPPOからなる消臭剤組成物を使用することは困難であり、当該消臭剤組成物の応用範囲は大きく限定されてきた。
そこで、本発明者らは、消臭剤組成物の応用範囲の可能性を大きく広げるために鋭意研究を続けたところ、予想外にも、PPとPPOからなる消臭剤組成物に特定の成分(成分α)をさらに含有させてなる消臭剤組成物が、水の存在下でかつ室温条件下であっても24時間以上消臭効果を示すことを発見し本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の態様を含むものである。
〔1〕(a)ポリフェノールと、(b)ポリフェノール酸化酵素と、(c)アルギニン、リシン、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、バリン、プロリン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、アスパラギン、フェニルアラニン、カゼインペプチド、小麦ペプチド、大豆ペプチド、アスパルテーム、エンドウタンパク質、スキムミルク、および、アスコルビン酸からなる群から選択される1以上の成分αと、を含む、持続性消臭剤組成物。
〔2〕前記〔1〕に記載の持続性消臭剤組成物であって、(a)前記成分αの質量を除いた組成物全量に対して、前記ポリフェノールの濃度がカテコール換算で0.01~0.756mmol/gであり、(b)前記ポリフェノール酸化酵素を前記ポリフェノール1mmol当たり12ユニット以上964ユニット以下の酵素活性を提供する量で含有し、さらに、(c)前記成分αとして、以下の群から選択される1以上を前記ポリフェノール1mmol当たり以下の質量で含有する、前記持続性消臭剤組成物:
0.07~24gのアルギニン、リシン、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、バリン、プロリン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、アスパラギン、および、フェニルアラニンから選択される1以上のアミノ酸;
0.24g~143gのカゼインペプチド、小麦ペプチド、大豆ペプチド、および、アスパルテームから選択される1以上のペプチド;
7g~143gのエンドウタンパク質、および、スキムミルクから選択される1以上のタンパク質;ならびに
0.000048g~2.4gのアスコルビン酸。
〔3〕ポリフェノールが、o-ジフェノールタイプ、または、p-ジフェノールタイプであり、それらがポリフェノール含有植物またはその抽出物に由来する、前記〔1〕または〔2〕に記載の持続性消臭剤組成物。
〔4〕ポリフェノール酸化酵素が、ポリフェノール酸化酵素含有植物体、若しくは、ポリフェノール酸化酵素含有菌体、又はそれら抽出物に由来する、前記〔1〕または〔2〕に記載の持続性消臭剤組成物。
〔5〕10質量%の含水率を有する製品に添加した場合に、室温環境下で24時間以上消臭効果を発揮する、前記〔1〕または〔2〕に記載の持続性消臭剤組成物。
〔6〕前記製品が、飲食品、口腔用製品、飼料、医薬品、医薬部外品、および雑貨からなる群から選択される、前記〔5〕に記載の持続性消臭剤組成物。
本発明は、水の存在下で、持続して消臭効果を提供する保存安定性を有する持続性消臭剤組成物を提供できる。
本発明の持続性消臭剤組成物は、(a)ポリフェノールと、(b)ポリフェノール酸化酵素と、(c)アルギニン、リシン、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、バリン、プロリン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、アスパラギン、フェニルアラニン、カゼインペプチド、小麦ペプチド、大豆ペプチド、アスパルテーム、エンドウタンパク質、スキムミルク、および、アスコルビン酸からなる群から選択される1以上の成分αとを含む。また、本発明は、PPとPPOと成分αのみからなる持続性消臭剤組成物であってもよいし、例えば後述するような、植物や菌体を原料にして調製される、PP含有物およびPPO含有物と成分αとからなる持続性消臭剤組成物であってもよい。
本発明の持続性消臭剤組成物におけるPP濃度は特に限定されないが、例えば、持続性消臭剤組成物における前記PP濃度が、カテコール換算で0.76mmol/g以下、0.42mmol/g以下または、0.38mmol/g以下であってもよいし、0.007mmol/g以上、0.038mmol/g以上、0.08mmol/g以上または0.01mmol/g以上であってもよい。本発明において、カテコール換算でのPP濃度とは、Folin-ciocalteu法(Am.J.Enol.Vitic.,16,144(1965))により、分子内に1つまたは複数のカテコール構造を有するポリフェノールを標準物質とした検量線(標準物質中のカテコール分子濃度と吸光度の関係)から算出されるカテコール換算のPP濃度とする。
本発明の持続性消臭剤組成物におけるPPO活性は特に限定されないが、例えば、持続性消臭剤組成物における前記PPO活性は、733ユニット/g以下、120ユニット/g以下、67ユニット/g以下、45ユニット/g以下、25ユニット/g以下であってもよく、0.084ユニット/g以上、0.25ユニット/g以上、0.42ユニット/g以上、1.37ユニット/g以上、2.28ユニット/g以上、12.6ユニット/g以上であってもよい。なお、ここでいう酵素活性のユニット(単位)とは、クロロゲン酸1.7mg/mLを基質として5mlリン酸緩衝液(pH6.5)中で25℃、5分間反応させ、10%硫酸を1ml添加し酵素反応を停止させた後、ポアサイズ0.45μmのPVDFメンブレンフィルターで不溶物を除去した溶液の紫外線の吸収420nmでの吸光度を1上昇させる酵素活性を1ユニットと定義する。また、別の態様としては、本発明の持続性消臭剤組成物におけるPPOの酵素活性は、前記ポリフェノール1mmol当たり12ユニット以上または36ユニット以上または60ユニット以上であってもよく、964ユニット以下または607ユニット以下または159ユニット以下であってもよい。
本発明に用いる特定の成分αは、特定のアミノ酸、ペプチド、タンパク質および酸成分を意味する。
当該アミノ酸としては、アルギニン、リシン、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、バリン、プロリン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、アスパラギン、フェニルアラニンを使用できる。
当該ペプチドとしては、カゼインペプチド(例えば、ナカライ社製カゼインペプチド)、小麦ペプチド(例えば、日本食品ペプチド研究所社製小麦オリゴペプチド)、大豆ペプチド(例えば、不二製油社製ハイニュートAM)、アスパルテームを使用できる。
当該タンパク質としては、スキムミルク(脱脂粉乳)、エンドウタンパク質(例えば、オルガノフードテック社製エンドウたん白)を使用できる。
当該酸類としては、アスコルビン酸を使用できる。
これらの成分αは、市販の製品を利用してもよいし、食品から常法により抽出されたものであってもよい。
本発明の持続性消臭剤組成物における成分αの濃度は特に限定されないが、例えば、後述するように植物や菌体を原料にして調製される、PP含有固形成分およびPPO含有パウダーからなる組成物1gに対して、成分αがアミノ酸である場合には、成分αを0.03g~10g含有させて調製してもよいし、0.3g~3g含有させて調製してもよいし、0.3g~1g含有させて調製してもよい。また、当該PP含有固形成分および当該PPO含有パウダーからなる組成物1gに対して、成分αがペプチドである場合には、成分αを0.1g~60g含有させて調製してもよいし、0.3g~30g含有させて調製してもよいし、1g~3g含有させて調製してもよい。また、当該PP含有固形成分および当該PPO含有パウダーからなる組成物1gに対して、成分αがタンパク質である場合には、成分αを3g~60g含有させて調製してもよいし、3g~30g含有させて調製してもよい。また、当該PP含有固形成分および当該PPO含有パウダーからなる組成物1gに対して、成分αが酸類である場合には、成分αを0.00002g~1g含有させて調製してもよいし、0.0002g~0.2g含有させて調製してもよいし、0.002g~0.02g含有させて調製してもよい。
また、本発明の持続性消臭剤組成物に含まれる前記PPと前記PPOによる消臭活性量は、PPとPPOの単位質量(g)あたり5000以上であることが好ましく、14000以上であることがより好ましい。ここで、本発明における消臭活性量とは、当該PPおよびPPOとメチルメルカプタンとの結合活性を意味し、例えば、以下の方法によって評価される。
PPとPPOを含む被験物質20mgを、容積50mlの円筒形の瓶内(内径3.3cm、高さ6cm)に準備した2mlの0.015%メチルメルカプタンナトリウム/50mMリン酸緩衝液(pH6.5)に添加し、密閉して25℃で20分間反応させた際の、当該有効成分による系内ヘッドスペース中揮発メチルメルカプタンの低下濃度を測定することによって評価される。本発明における消臭活性量は、前記メチルメルカプタン結合活性の評価系において、系内ヘッドスペース中揮発メチルメルカプタンを1ppm低下させる活性を1活性量として定義する。
また、別の態様として、本発明の持続性消臭剤組成物は、例えば持続性消臭剤組成物の全量から成分αの質量を除いた質量をベースとした前記PP濃度が、カテコール換算で0.01~0.76mmol/g、0.08~0.42mmol/g、0.28~0.42mmol/gである場合に、以下のような組成の態様(i)~(iv)のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせをとってもよい。
(i)ポリフェノール1mmol当たり、酵素活性が12ユニット以上964ユニット以下、好ましくは36ユニット以上607ユニット以下、さらに好ましくは60ユニット以上159ユニット以下となる量でポリフェノール酸化酵素を含有させ、成分α(アミノ酸)を0.07g~24g、好ましくは0.71g~7.14g、さらに好ましくは0.71g~2.38g含有させる。
(ii)例えばポリフェノール1mmol当たり、酵素活性が12ユニット以上964ユニット以下、、好ましくは36ユニット以上607ユニット以下、好ましくは60ユニット以上159ユニット以下となる量でポリフェノール酸化酵素を含有させ、成分α(ペプチド)を0.24g~143g、好ましくは0.71g~71g、さらに好ましくは2.38g~7.14g含有させる。
(iii)例えばポリフェノール1mmol当たり、酵素活性が12ユニット以上964ユニット以下、、好ましくは36ユニット以上607ユニット以下、好ましくは60ユニット以上159ユニット以下となる量でポリフェノール酸化酵素を含有させ、成分α(タンパク質)を7g~143g、好ましくは7g~71g含有させる。
(iv)例えばポリフェノール1mmol当たり、酵素活性が12ユニット以上964ユニット以下、、好ましくは36ユニット以上607ユニット以下、好ましくは60ユニット以上159ユニット以下となる量でポリフェノール酸化酵素を含有させ、成分α(酸類)を0.000048g~2.4g、好ましくは0.00048g~0.48g、より好ましくは0.0048g~0.048含有させる。
本発明の持続性消臭剤組成物は、PPとPPOの組合せからなる従来の消臭剤組成物に特定の成分αを共存させることにより、含水率10%以上、例えば含水率20%以上、30%以上、50%以上、70%以上、80%以上、90%以上で室温(例えば15~25℃、特に25℃)環境下にあっても、24時間以上、例えば48時間以上、72時間以上、144時間以上、または336時間以上の保存期間、消臭活性を維持できる、保存安定性を有するものである。ここで、消臭活性の維持、すなわち、保存安定性とは、例えば、作製直後の本発明の持続性消臭剤組成物の消臭活性を100%とした場合に、それを一定期間保存(使用)した後であっても、例えば30%以上、または50%以上、または80%以上の消臭活性を有することを意味する。また、本発明における含水率とは、本発明の持続性消臭剤組成物を添加する環境、例えば組成物中や溶液中の水分の含有量を意味する。
本発明の持続性消臭剤組成物によって、後述するように含水率が高い食品や水を共存させた食品加工における安定した消臭効果の提供が可能となり、消臭剤としての応用範囲の可能性が広がる。
本発明における消臭効果や保存安定性は、本実施例の手法で確認できる。
以下、PP、PPO等について詳述する。
≪ポリフェノール(PP)≫
前記ポリフェノールは、同一ベンゼン環に少なくとも2個のヒドロキシ基が結合したポリフェノール構造を有する化合物全てを指す。前記ポリフェノールには、配糖体も含まれる。前記ポリフェノールは、o-ジフェノール構造を有するもの(o-ジフェノールタイプ)および/またはp-ジフェノール構造を有するもの(p-ジフェノールタイプ)が好ましい。前記ポリフェノールは、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリフェノールの具体例としては、例えば、アピゲニン、アピゲニン配糖体、アカセチン、イソラムネチン、イソラムネチン配糖体、イソクエルシトリン、エピカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エスキュレチン、エチルプロトカテキュ酸塩、エラグ酸、カテコール、ガンマ酸、カテキン、ガルデニン、ガロカテキン、カフェ酸、カフェ酸エステル、クロロゲン酸、ケンフェロール、ケンフェロール配糖体、ケルセチン、ケルセチン配糖体、ケルセタゲニン、ゲニセチン、ゲニセチン配糖体、ゴシペチン、ゴシペチン配糖体、ゴシポール、4-ジヒドロキシアントラキノン、1,4-ジヒドロキシナフタレン、シアニジン、シアニジン配糖体、シネンセチン、ジオスメチン、ジオスメチン配糖体、3,4’-ジフェニルジオール、シナピン酸、ステアリル-β-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート、スピナセチン、タンゲレチン、タキシホリン、タンニン酸、ダフネチン、チロシン、デルフィニジン、デルフィニジン配糖体、テアフラビン、テアフラビンモノガレート、テアフラビンビスガレート、トリセチニジン、L-ドーパ、ドーパミン、ナリンゲニン、ナリンジン、ノルジヒドログアヤレチック酸、ノルアドレナリン、ヒドロキノン、バニリン、パチュレチン、ハーバセチン、バニリルアルコール、バニトロープ、バニリンプロピレングリコールアセタール、バニリン酸、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン酸、ビスフェノールA、ピロカテコール、ビテキシン、4,4’-ビフェニルジオール、4-t-ブチルカテコール、2-t-ブチルヒドロキノン、プロトカテキュ酸、フロログルシノール、フェノール樹脂、プロシアニジン、プロデルフィニジン、フロレチン、フロレチン配糖体、フィゼチン、フォリン、フェルバセチン、フラクセチン、フロリジン、ペオニジン、ペオニジン配糖体、ペルオルゴニジン、ペルアグゴニジン配糖体、ペチュニジン、ペチュニジン配糖体、ヘスペレチン、ヘスペレジン、没食子酸、没食子酸エステル(没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食子酸ドデシル、没食子酸ラウリル、没食子酸プロピル、没食子酸ブチル、没食子酸オクチル等)、マンジフェリン、マルビジン、マルビジン配糖体、ミリセチン、ミリセチン配糖体、2,2’-メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)、2,2’-メチレンビス(4-エチル-6-t-ブチルフェノール)、2,2’-メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)、2,2’-メチレンビス(4-エチル-6-t-ブチルフェノール)、メチルアトラレート、4-メチルカテコール、5-メチルカテコール、4-メトキシカテコール、5-メトキシカテコール、メチルカテコール-4-カルボン酸、2-メチルレゾルシノール、5-メチルレゾルシノール、モリン、リモシトリン、リモシトリン配糖体、リモシトロール、ルテオリン、ルテオリン配糖体、ルテオリニジン、ルテオリニジン配糖体、ルチン、レゾルシン、レスベラトロール、レゾルシノール、ロイコシアニジン、ロイコデルフィニジン、ロスマリン酸等が挙げられる。
これらのポリフェノールの中でも、ケルセチン、エピカテキン、および、エピガロカテキン等のフラボノイド類およびそれらの配糖体、没食子酸、没食子酸エステル、クロロゲン酸、カフェ酸、カフェ酸エステル、タンニン酸、ピロカテコール、ノルジヒドログアイアレクチック酸、L-ドーパ、4-メチルカテコール、5-メチルカテコール、4-メトキシカテコール、5-メトキシカテコール等のo-ジフェノール構造を有するポリフェノール、および、ヒドロキノンが好ましく、取り扱いの容易さ、入手のし易さ、およびポリフェノール酸化酵素と組み合わせた際の消臭活性の強さの観点から、クロロゲン酸類またはカテキン類であることが特に好ましい。
前記ポリフェノールは、公知の方法により調製できるが、市販品を購入しても、合成により調製してもよい。本発明において、前記ポリフェノールは、ポリフェノール含有植物体またはその抽出物に由来してもよい。前記ポリフェノール含有植物体とは、当該植物体、すなわち葉、花、実、茎、皮および(球)根などを意味し、例えば、葉、花、実、茎、皮および(球)根を乾燥してなる乾燥物、前記乾燥物の粉砕物(粉末)、または未乾燥の生の状態の粉砕物(粉末)などを含む。ポリフェノール含有植物体の抽出物とは、前記植物体を、水、例えば、蒸留水やイオン交換水で、または親水性若しくは疎水性有機溶媒で抽出した液自体または抽出液の(凍結)乾燥物を含む。抽出方法は、溶剤抽出に限らず、超臨界抽出等でも何ら問題ない。前記抽出物は公知の方法により調製されたものを使用してもよいし、また市販のものを使用してもよい。
前記ポリフェノール含有植物としては、本発明の所期の目的を損なわない限りその種類は特に制限されない。本発明におけるポリフェノール含有植物としては、例えば、アロエ、アニスシード、エルダー、エレウテロコック、オオバコ、オレンジフラワー、オールスパイス、オレガノ、カノコソウ、カモミル、カプシカムペッパー、カルダモン、カシア、ガーリック、キャラウエイシード、クローブ、クミンシード、コーラ、コリアンダーシード、五倍子、サフラン、サンショウ、ジュニパーベリー、シナモン、ジンジャー、スター・アニス、セント・ジョーンズ・ウオルト、セロリーシード、セサミ(ゴマ)、ダイオウ、タラゴン、ターメリック、チィスル、デイルシード、ナツメグ、ネットル、ハイビスカス、ハマメリス、バーチ、バジル、ビター・オレンジ、フェンネル、プリムローズ、フェヌグリーク、ベルベナ、ベイローレル、ホップ、ボルドー、ホースラデイッシュ、ポピーシード、没食子、マリーゴールド、マロー、マジョラム、マスタード、ミルフォイル、ミントリーブス、メリッサ、メース、リンデン、リンドウ、ローズヒップ、ローズマリー、マンネンロウ、ひまわり種子、ブドウ果皮、リンゴ、ニンジン葉、バナナ、イチゴ、アンズ、モモ、プラム、パイナップル、ナシ、カキ、サクランボ、パパイヤ、マンゴー、アボガド、メロン、ビワ、イチジク、キウイ、プルーン、ブルーベリー、ブラックベリー、ラスベリー、ツルコケモモ、コーヒー(生)豆、カカオ(生)豆、ブドウ種子、グレープフルーツ種子、ペカンナッツ、カシューナッツ、クリ、ココナッツ、ピーナツ、クルミ、緑茶葉、紅茶葉、ウーロン茶葉、苦丁茶、マテ茶、ルイボス茶、タバコ、シソ葉、ニワタイム、セージ、ラベンダー、スペアミント、ペパーミント、サントリソウ、ヒソップ、メボウキ、マリーゴールド、タンポポ、アーチチョーク、ドイツカミルレ、キンミズヒキ、カンゾウ、アニス、ノコギリソウ、ユーカリ、ワームウッド、香油、シシウド、コロハ、シシトウガラシ、ウイキョウ、トウガラシ、コエンドロ種子、ヒメウイキョウ種子、ウイキョウ種子、ショウガ、西洋ワサビ、マヨラナ、ハナハッカ、ニホンハッカ、カラシナ、パセリ、コショウ、セイヴォリー、タラゴン、ウコン、ワサビ、イノンド種子、柑橘果実、西洋ナシ、タイム等や、ニンジン、ゴボウ、ピーマン、カブ、ジャガイモなどの野菜類全般が挙げられる。特に、ローズマリー、ひまわり種子、ブドウ果皮、リンゴ、ニンジン葉、コーヒー(生)豆、カカオ(生)豆、ブドウ種子、緑茶葉、紅茶葉、ウーロン茶葉、シソ葉、ニワタイム、セージ、スペアミント、ペパーミント、西洋ナシ、バナナ、タイム、五倍子、没食子が好ましい。また、取り扱いの容易さ、入手のし易さ、およびポリフェノール酸化酵素と組み合わせた際の消臭活性の強さの観点からコーヒー(生)豆であることが特に好ましい。前記ポリフェノール含有植物は、1種であっても、複数種の植物の混合物であってもよい。
≪ポリフェノール酸化酵素(PPO)≫
前記ポリフェノール酸化酵素は、上記ポリフェノールを、キノン構造を有する化合物に酸化する作用を有する酵素、あるいは当該作用と共に、フェノール性水酸基を付加させ、キノンに酸化させる作用を有する酵素である。特に限定されるものではないが、例えばカテコールオキシダーゼ、ポリフェノールオキシダーゼ、チロシナーゼ、ラッカーゼ、グルコースオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼなどが挙げられる。
前記ポリフェノール酸化酵素は、公知の方法により調製できるが、市販品を購入してもよい。また、植物や菌体より得られるポリフェノール酸化酵素を用いることもできる。本発明では植物由来の粗酵素(ポリフェノール酸化酵素)を使用することが好ましい。すなわち、前記ポリフェノール酸化酵素は、ポリフェノール酸化酵素含有植物体またはその抽出物に由来することが好ましい。ポリフェノール酸化酵素含有植物体とは、当該植物の葉、花、実、茎、皮および(球)根などを意味し、例えば、葉、花、実、茎、皮および(球)根を(凍結)乾燥してなる(凍結)乾燥物、前記(凍結)乾燥物の粉砕物(粉末)、または未乾燥の生の状態の粉砕物(粉末)などを含む。より具体的には、これら植物を凍結乾燥して得られる凍結乾燥粉末、熱風乾燥して得られる熱風乾燥粉末も本発明の植物体に含まれ、また、これら植物をミキサーで粉砕し、アセトンやアルコール等の有機溶剤に浸漬後、ろ過、真空乾燥により粉末化したものも本発明の植物体に含まれる。また、ポリフェノール酸化酵素含有植物体の抽出物とは、前記植物体を、水、例えば、蒸留水やイオン交換水で、または親水性若しくは疎水性有機溶媒で抽出した液自体または抽出液の(凍結)乾燥物を含む。前記抽出物は公知の方法により調製されたものを使用してもよいし、また市販のものを使用してもよい。ポリフェノール酸化酵素の酵素活性は一般的な酵素と同様、熱によって経時的に低下するため、それを得る過程において可能な限り酵素に熱ダメージ(例えば一般的な加熱殺菌・滅菌処理など)を与えない方法で処理される必要がある。
前記ポリフェノール酸化酵素含有植物やポリフェノール酸化酵素含有菌体(菌類)としては、本発明の所期の目的を損なわない限りその種類は特に制限されない。前記ポリフェノール酸化酵素含有菌類としては、マッシュルームなどのアガリクス属のキノコおよびポリルチーニ等のボレタス属のキノコなどが挙げられる。前記ポリフェノール酸化酵素含有植物としては、リンゴ、バナナ、ナシ、西洋ナシ、イチゴ、カキ、パイナップル、ブドウ、アンズ、モモ、プラム、パパイヤ、マルメロ、アボガド、マンゴー、サクランボ、アプリコット、メロン、ビワ、イチジク、プルーン、キウイ、ブルーベリー、ブラックベリー、ラスベリー、ツルコケモモ、スグリ、ゴボウ、ナス、トマト、ヨモギ、ハスの根、レタス、キャベツ、甜菜、ホップ、バースニップ、ほうれん草、大根、カブ、カリフラワー、チコリ、タマネギ、セロリ、ニンジン、アスパラガス、西洋ワサビ、ショウガ、アロエ、ピーマン、大麦、小麦、トウモロコシ、アルファルファ、モルト、ソラマメ、大豆、アズキ、インゲン、サヤインゲン、ヤエナリ、バレイショ、サツマイモ、サトウキビ、タロイモ、茶、タバコ、オリーブ、ナツメグ、キクなどが挙げられる。
本発明におけるポリフェノール酸化酵素含有植物としては、ゴボウ、プルーン、ナシ、西洋ナシ、リンゴであることが好ましい。前記ポリフェノール含有植物は、1種であっても、複数種の植物の混合物であってもよい。
≪持続性消臭剤組成物が含みうる任意成分≫
本発明の持続性消臭剤組成物は、例えば飲食品、医薬品など常用される各種配合剤や添加剤を任意で含んでもよい。例えば、抗酸化剤、公知の防腐剤や抗菌剤、pH調整剤、甘味料、酸味料、増量剤、色素、乳化剤、機能性物質、既存の風味改善剤、乳成分、アミノ酸やペプチドなどの含窒素化合物、各種フレーバー素材、界面活性剤、研磨剤、粘結剤、湿潤剤、その他溶剤等が挙げられる。これらの配合剤または添加剤は、いずれの組み合わせで2種以上併用してもよい。
より具体的には、甘味料としては、例えば、砂糖、果糖、乳糖、ブドウ糖、パラチノース、麦芽糖、トレハロース、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、還元パラチノース、キシリトール、ラクチトール水飴、オリゴ糖、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア、ステビアエキス、ステビオサイド、ネオテーム、アリテーム、ソーマチン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ペリラルチン、甘草等が挙げられる。
酸味料としては、酢酸、乳酸、クエン酸等が挙げられる。
増量剤としては、糖類、多糖類、加工澱粉、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、レシチン等が挙げられる。
色素としては、天然色素、有機合成色素などが挙げられ、具体的には、ハイビスカス色素、ハクルベリー色素、プラム色素、ノリ色素、デュベリー色素、ブドウ果汁色素、ブラックベリー色素、ブルーベリー色素、マルベリー色素、モレロチェリー色素、レッドカーラント色素、ローガンベリー色素、パプリカ粉末、麦芽エキス、ルチン、フラボノイド、アカキャベツ色素、アカダイコン色素、アズキ色素、ウコン色素、オリーブ茶、カウベリー色素、クロレラ末、サフラン色素、シソ色素、ストロベリー色素、チコリ色素、ペカンナッツ色素、ベニコウジ色素、ベニバナ色素、ムラサキイモ色素、ラック色素、スピルリナ色素、タマネギ色素、タマリンド色素、トウガラシ色素、クチナシ色素、カラメル色素、シコン色素、シタン色素、オキアミ色素、オレンジ色素、ニンジンカロテン、青色1号、黄色4号、緑色3号等が挙げられる。
乳化剤としては、例えば、脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸ジグリセライド、脂肪酸トリグリセライド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、レシチン、酵素処理レシチン、澱粉、加工澱粉、デキストリン、ソルビタン脂肪酸エステル、キラヤ抽出物、アラビアガム、トラガントガム、グアーガム、カラヤガム、キサンタンガム、ペクチン、アルギン酸およびその塩類、カラギーナン、ゼラチン、カゼイン等が挙げられる。
機能性物質とは栄養機能や生体調節機能を有する物質を意味し、例えば、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、DHAおよび/またはEPA含有魚油、リノール酸、γ-リノレン酸、α-リノレン酸、レシチン、ジアシルグリセロールなどの動植物油脂類やその誘導体、ローズマリー、セージ、シソ油、キチン、キトサン、ローヤルゼリー、プロポリスなどの動植物抽出物、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、コエンザイムQ10、αリポ酸などのビタミン類、補酵素およびその誘導体、γ-オリザノール、カテキン、アントシアニン、イソフラボン、ルチン、クロロゲン酸、テアフラビンなどのポリフェノール類、難消化デキストリンなどの食物繊維類、パラチノース、キシリトール、オリゴ糖などの糖質、クエン酸リンゴ酸カルシウム(CCM)などの塩類、カゼインホスホペプチド、ラクトフェリン、乳性ペプチドなどの乳タンパク由来物質、ヘム鉄、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第1錫、フッ化ストロンチウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、正リン酸のカリウム塩、ナトリウム塩等の水溶性リン酸化合物、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、酢酸dl-トコフェノール、α-ビサボロール、ジヒドロコレステロール、クロロヘキシジン塩類、アズレン、グリチルレチン、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸およびその塩類、銅クロロフィリンナトリウム、クロロフィル、グリセロホスフェート等のキレート性リン酸化合物、グルコン酸銅等の銅化合物、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ヒドロキサム酸およびその誘導体、トリポリリン酸ナトリウム、メトキシエチレン、エピジヒドロコレステリン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アスコルビン酸、塩化リゾチーム、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、トリクロロカルバニリド、クエン酸亜鉛、オウバクエキス等が挙げられる。
乳成分としては、生乳、牛乳、全粉乳、生クリームの他、カゼインやホエイなどの乳タンパク、さらにヤギやヒツジなどの乳に由来するもの、あるいはそれらの分解物などが挙げられる。
公知の風味改善素材としては、例えば、スクラロース、サイクロデキストリン、テアニン、ヘスペリジン配糖体、サトウキビ抽出物等が挙げられる。
各種フレーバー素材としては、例えば、天然香料、天然精油等や各種合成香料を用いることができる。これらの香料は、飲食品、医薬品、香粧品、オーラルケア製品に使用できるものであれば特に限定されないが、例えば、エステル類、アルデヒド類、(チオ)エーテル類、アルコール類、ケトン類、ラクトン類、カルボン酸、脂肪族炭化水素、含窒素複素環化合物、含硫黄複素環化合物、アミン類、チオール類、フェノール類、精油などが挙げられる。
具体的な化合物としては、アセトアルデヒド、アセト酢酸エチル、アセトフェノン、アネトール、アニスアルデヒド、アミルアルコール、α-アミルシンナムアルデヒド、アリルシクロヘキサンプロピオネート、アントラニル酸メチル、アンブレットリド、イオノン、イソアミルアルコール、イソオイゲノール、イソ吉草酸イソアミル、イソ吉草酸エチル、イソチオシアネート類、イソチオシアン酸アリル、イソバレルアルデヒド、イソブタノール、イソブチルアルデヒド、イソプロパノール、イソペンチルアミン、インドールおよびその誘導体、γ-ウンデカラクトン、エチルアセテート、2-エチル-3,5-ジメチルピラジンおよび2-エチル-3,6-ジメチルピラジンの混合物、エチルチオアセテート、エチルバニリン、2-エチルピラジン、エチルブチレート、2-エチル-3-メチルピラジン、2-エチル-5-メチルピラジン、5-エチル-2-メチルピラジン、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルラクテート、オイゲノール、オクタナール、オクタン酸エチル、カプサイシン、カルビールアセテート、カルボン、ギ酸イソアミル、ギ酸ゲラニル、ギ酸シトロネリル、ケイ皮酸、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸メチル、ケトン類、ゲラニオール、酢酸イソアミル、酢酸エチル、酢酸ゲラニル、酢酸シクロヘキシル、酢酸シトロネリル、酢酸シンナミル、酢酸テルピニル、酢酸フェネチル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、酢酸l-メンチル、酢酸リナリル、サリチル酸エチル、サリチル酸メチル、2,3-ジエチル-5-メチルピラジン、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、1,8-シネオール、ジメチルサルファイド、2,3-ジメチルピラジン、2,5-ジメチルピラジン、2,6-ジメチルピラジン、2,6-ジメチルピリジン、ジンゲロール、シンナミルアルコール、シンナムアルデヒド、スピラントール、チモール、デカナール、デカノール、デカン酸エチル、5,6,7,8-テトラヒドロキノキサリン、2,3,5,6-テトラメチルピラジン、テルピネオール、2,3,5-トリメチルピラジン、γ-ノナラクトン、バニリルブチルエーテル、バニリン、パラメチルアセトフェノン、バレルアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、ピネン、ピペリジン、ピペリン、ピペロナールピラジン、ピロリジン、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸エチル、2-(3-フェニルプロピル)ピリジン、フェネチルアミン、フェノキシエチルイソブチレート、フェンコン、ブタノール、ブチルアミン、ブチルアルデヒド、フルフラールおよびその誘導体、プレゴン、プロパノール、プロピオンアルデヒド、プロピオン酸、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ベンジル、ヘキサン酸、ヘキサン酸アリル、ヘキサン酸エチル、ヘキサナール、ヘキセノール、ヘプタン酸エチル、ペリルアルデヒド、ベンジルアルコール、ベンズアルデヒド、2-ペンタノール、1-ペンテン-3-オール、d-ボルネオール、マルトール、メチルアンスラニレート、N-メチルアントラニル酸メチル、メチルエピジャスモネート、5-メチルキノキサリン、6-メチルキノリン、5-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタピラジン、メチル β-ナフチルケトン、2-メチルピラジン、2-メチルブタノール、3-メチル-2-ブタノール、2-メチルブチルアルデヒド、3-メチル-2-ブテナール、3-メチル-2-ブテノール、メンチルアセテート、l-メントール等のメントール各異性体、メントン、酪酸、酪酸イソアミル、酪酸エチル、酪酸シクロヘキシル、酪酸ブチル、炭素数4~12のガンマおよびデルタラクトン、リナリルアセテート、リナロール、リモネンなどが挙げられる。
具体的な精油としては、アニス油、アニススター油、ベルガモット油、メボウキ油、月桂樹葉ウエストインデアン油、ガルバナム油、リンゴ油、アプリコット油、カッシア油、クスノキ剤油、ブチュ葉油、カルダモン種子油、カッシア樹皮油、クモミル花ローマン油、シナモン樹皮油、肉桂葉油、チョウジ蕾み油、コニャックグリーン油、コエンドロ油、クベバ油、ヒメウイキョウ油、ウイキョウ甘油、ニンニク油、ショウガ油、ペチグレイン油、レモン油、ライムオイル、オレンジ油、柑橘油、杉剤油、シトロネラ油、パッチュリ油、ユーカリ油、ベイ油、グレープフルーツ油、マンダリン油、白檀油、杜松実油、ローズ油、イラン油、タンジェリン油、ゼラニウム油、ウィンターグリーン油、クローブ油、タイム油、セージ油、カルダモン油、コリアンダー油、ライム油、柚子油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、シソ油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、セロリ油、ベイ油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ジャスミン油、パチュリ油、パラクレス油、オリスコンクリート、ローズアブソリュート、オレンジフラワーアブソリュート、バニラアブソリュート、パチュリアブソリュート、あるいは、これらの加工処理物(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)などが挙げられる。
<製品>
本発明はまた、前述の持続性消臭剤組成物を含む飲食品、口腔用製品、飼料、医薬品、医薬部外品、および雑貨を提供する。製品中の持続性消臭剤組成物の濃度は、対象とする製品の性質や必要とされる用途に応じて当業者が適宜決定することができる。例えば、持続性消臭剤組成物を口臭の消臭剤(息の香りを整える製品など)として使用する場合には、一回あたり15以上、好ましくは25以上、さらに好ましくは50以上の消臭活性量が摂取できるよう適宜設定することができる。持続性消臭剤組成物を体臭の消臭剤として使用する場合には、一回あたり2500以上の消臭活性量が摂取できるよう適宜調製することができる。持続性消臭剤組成物を便臭の消臭剤として使用する場合には一回あたり1000以上、好ましくは5000以上の消臭活性量が摂取できるよう適宜設定することができる。
限定を意図するものではないが、飲食品としては、果物ジュース、果汁飲料、無果汁飲料、野菜系飲料、炭酸飲料、スポーツドリンク、コーヒー飲料、お茶、紅茶、ウーロン茶、ミネラル飲料、栄養ドリンク、アルコール飲料、ノンアルコール飲料、スープ、麺つゆ等の液体製品、キャンディ、チューイングガム、タブレット、グミ、ゼリー、チョコレート、クッキー・ケーキ等の焼き菓子、綿菓子、パン、アイスクリーム、氷菓、ハム、ソーセージ、スナック、粉末ソース等のシーズニング、バター・マーガリン等の油脂類、可食シート食品等の固体製品、カレー、シチュー、ハヤシライス、ソース、タレ、ドレッシング、生クリーム、クリーム、ジャム、流動食等の半固体・流動性製品が挙げられる。
また、口腔用組成物としては、例えば、歯磨き剤、口腔洗浄料、マウスウオッシュ、トローチ、チューインガム類などを挙げることができる。
また、医薬品としては、例えば、ハップ剤、軟膏剤、クリーム、ローションなどの皮膚外用剤;内服剤などを挙げることができる。
また、飼料としては、一般的に家畜に与えられるエサや飲料等全般を挙げることができる。
また、医薬部外品としては、例えば、軟膏剤、クリーム、ローションなどの皮膚外用品であって、医薬品ではないものを挙げることができる。
また、雑貨としては、例えば、香粧品やトイレタリー製品を挙げることができ、例えば、ヘアケア製品、石鹸、身体洗浄剤、浴用剤、洗剤、柔軟剤、洗浄剤、台所用洗剤、漂白剤、エアゾール剤、消臭・芳香剤、シェービング製品、スキンケア製品、忌避剤、煙草製品などを挙げることができる。
より具体的には、
ヘアケア製品としては、例えば、シャンプー、リンス、リンスインシャンプー、コンディショナー、トリートメント、ヘアパックなど;
石鹸としては、例えば、化粧石鹸、浴用石鹸、香水石鹸、透明石鹸、合成石鹸など;
身体洗浄剤としては、例えば、ボディソープ、ボディシャンプー、ハンドソープなど;
浴用剤としては、例えば、入浴剤(バスソルト、バスタブレット、バスリキッド等)、フォームバス(バブルバス等)、バスオイル(バスパフューム、バスカプセル等)、ミルクバス、バスジェリー、バスキューブなど;
洗剤としては、例えば、衣料用重質洗剤、衣料用軽質洗剤、液体洗剤、洗濯石鹸、コンパクト洗剤、粉末洗剤、粉石鹸など;
柔軟剤としては、例えば、ソフナー、ファーニチャーケアなど;
洗浄剤としては、例えば、クレンザー、ハウスクリーナー、トイレ洗浄剤、浴室用洗浄剤、ガラスクリーナー、カビ取り剤、排水管用洗浄剤など;
台所用洗剤としては、例えば、台所用石鹸、台所用合成石鹸、食器用洗剤など;
漂白剤としては、例えば、酸化型漂白剤(塩素系漂白剤、酸素系漂白剤等)、還元型漂白剤(硫黄系漂白剤等)、光学的漂白剤など;
エアゾール剤としては、例えば、スプレータイプ、パウダースプレーなど;
消臭・芳香剤としては、例えば、固形状タイプ、ゲル状タイプ、リキッドタイプなど;
雑貨としては、例えば、ティッシュペーパー、トイレットペーパーなど;
シェービング製品としては、例えば、シェービングフォームなど;
スキンケア製品としては、ハンドクリーム、ボディクリーム、ボディーローションなど;
を挙げることができる。
一態様として、本発明の持続性消臭剤組成物の飲食品への添加量は、製品の全質量に対して、0.001~90質量%とすることができ、1~2.5質量%としてもよい。
一態様として、本発明の持続性消臭剤組成物の口腔用製品への添加量は、製品の全質量に対して、0.001~90質量%とすることができ、1~2.5質量%としてもよい。
一態様として、本発明の持続性消臭剤組成物の飼料への添加量は、製品の全質量に対して、0.001~90質量%とすることができ、1~2.5質量%としてもよい。
一態様として、本発明の持続性消臭剤組成物の医薬品への添加量は、製品の全質量に対して、0.001~90質量%とすることができ、1~2.5質量%としてもよい。
一態様として、本発明の持続性消臭剤組成物の医薬部外品への添加量は、製品の全質量に対して、0.001~90質量%とすることができ、1~2.5質量%としてもよい。
一態様として、本発明の持続性消臭剤組成物の雑貨への添加量は、製品の全質量に対して、0.001~90質量%とすることができ、1~2.5質量%としてもよい。
また、本発明で使用されるPPとPPOは、DEOATAK(登録商標)由来であってもよい。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
1 ポリフェノール含有植物抽出物の調製
ポリフェノール含量は、Folin-ciocalteu法(Am.J.Enol.Vitic.,16,144(1965)により測定した。なお、抽出物のポリフェノール濃度はクロロゲン酸を標準物質とした検量線(カテコール分子濃度と吸光度の関係)から算出されるカテコール換算でのポリフェノール濃度として示した。
1.1 コーヒー生豆抽出物
コーヒー生豆を粉砕機で粉砕後(メッシュ5mm)、水を加えて85~95℃で2時間抽出した。抽出物を濾過後、濾液をXAD-2(オルガノ(株)製)カラムに吸着させた。水で洗浄した後、メタノールで溶出させたものを濃縮乾固し、コーヒー生豆抽出物とした。得られたコーヒー生豆抽出物のポリフェノール含量は0.84mmol/gであった。
2 ポリフェノール酸化酵素の調製
(比活性の測定)
上記各植物体由来のサンプルについて、クロロゲン酸(東京化成)1.7mg/mLを基質として5mlリン酸緩衝液(pH6.5)中で25℃、5分間反応させた後、10%硫酸を1ml添加して酵素反応を停止させた。ポアサイズ0.45μmのPVDFメンブレンフィルターで不溶物を除去した後の溶液の紫外線の吸収420nmでの吸光度を1上昇させる酵素活性を1ユニットと定義した。
2.1 ゴボウパウダー
洗浄したゴボウに-20℃のアセトンを入れてミキサーで磨砕した後、吸引ろ過した。残渣は5℃の80%アセトン含水溶液で十分洗浄し、濾液と合わせてアセトン溜去後、凍結乾燥してゴボウパウダーを得た。得られたゴボウパウダーの酵素比活性は50ユニット/gであった。
2.2 プルーンパウダー凍結乾燥粉末
プルーン果実を洗浄後に種抜き、粉砕し水洗後、凍結乾燥して粉末にした。得られたプルーンパウダーの酵素比活性は30ユニット/gであった。
3.成分α
本発明に用いる特定の成分αの効果を、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、酸成分に分けてそれぞれ検討することにした。
アミノ酸として、アルギニン、リシン、ヒスチジン、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、バリン、プロリン、メチオニン、グルタミン、イソロイシン、システイン、ロイシン、アスパラギン、フェニルアラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、チロシンを使用した(表1)。
ペプチドとして、カゼインペプチド(ナカライ社製カゼインペプチド)、小麦ペプチド(日本食品ペプチド研究所社製小麦オリゴペプチド)、大豆ペプチド(不二製油社製ハイニュートAM)、アスパルテームを使用した(表2)。
タンパク質として、スキムミルク(雪印社製北海道スキムミルク)、エンドウタンパク質(オルガノフードテック社製エンドウたん白)、ホエイタンパク質(ニチガ社製ホエイプロテイン)を使用した(表3)。
酸類として、酢酸、アスコルビン酸を使用した(表4)。
4.保存安定性の検討(1)
以下の試験では、コーヒー生豆抽出物とゴボウパウダー(1:1(質量比))とからなる組成物(以下、PP+PPO組成物とも呼ぶ)を使用した。以下の工程で本発明に係る消臭剤組成物の保存安定性を確認した。
(1)各成分αを所定濃度で含む水溶液を溶媒とし、PP+PPO組成物を1質量%の量で添加した溶液を作製し、密閉した。但し、成分αが酸類の際は、下記消臭試験時に溶液を5倍希釈して中和する必要があるため、PP+PPO組成物を5質量%の量で添加した。
(2)PPとPPOと成分αを含む溶液を、25℃恒温槽にて所定期間保管した。
(3)以下手法で室温にて消臭試験に供した。
50mlのバイアル瓶に、所定時間保管したPPとPPOと成分αとを含有する溶液を2mlはかり取り、悪臭物質としてメチルメルカプタン(CH3SH)Na塩の15%水溶液(東京化成工業)を2μl添加して溶液サンプルを作製し、バイアル瓶をパラフィルムで密閉し、25℃で20分間振盪した。振盪後のバイアル瓶内のヘッドスペースガス50ml中の悪臭物質の濃度を専用のガス検知管(ガステック)を用いて測定し、下記計算式に基づいて消臭率および保存安定度を算出した。なお、ブランクの測定値とはPP+PPO組成物を添加する前の、各溶媒(各成分αの水溶液)のみで試験した際の測定値である。
〔消臭率(%)={(各ブランクの測定値)-(各消臭剤組成物区の測定値)}/(各ブランクの測定値)×100〕
PPとPPOと成分αとを含有する溶液サンプル作製直後(保管開始時(0h))の消臭率を、表中に括弧書きで記載した。また、当該溶液サンプルを各所定時間保管後(「・・h後」と表記)の消臭率を用いて、保存安定性を評価した。
保存安定性は、下記の式で得られる保存安定度として検討した。
〔保存安定度(%)={(各時間保管後の消臭率)/(開始時の消臭率)}×100〕
各所定時間保管後における保存安定度について、下記の表中に記載した。
なお、表中の比較例1は、蒸留水を溶媒とし、PP+PPO組成物を1質量%の量で添加したサンプル溶液を用いた以外は、上記と同じようにして保存安定度を評価した。
結果を表1~表4に示す。
Figure 2023155171000001
各アミノ酸はPP+PPO組成物に対して30質量%(0.3倍量)添加した。
リシンについては、添加濃度を変動させて試験を実施し、PP+PPO組成物に対して3質量%(0.03倍)~1000質量%(10倍)量で安定化効果があることを確認した。また、成分αとして、特定のアミノ酸を用いなければ、消臭効果および/または消臭持続効果が得られないことも確認した。
Figure 2023155171000002
ペプチドは種類によるが、PP+PPO組成物に対して10質量%(0.1倍量)~6000質量%(60倍)量で安定化効果があることを確認した。
Figure 2023155171000003
タンパク質は種類によるが、PP+PPO組成物に対して300質量%(3倍量)~6000質量%(60倍)量で安定化効果があることを確認した。ホエイタンパク質では、安定化効果が得られなかった。
Figure 2023155171000004
酸類は種類によるが、PP+PPO組成物に対して0.002質量%(0.00002倍量)~100質量%(1倍)量で安定化効果があることを確認した。最も効果あるのは2質量%(0.02倍)、1質量%(0.01倍)、0.2質量%(0.002倍)量の場合であった。
PPとPPOからなる組成物に上記に記載した特定の成分αを加える事で、含水率10%以上の環境下で24時間以上経過後も活性が維持され、消臭効果が発揮される。
5.保存安定性の検討(2)
クロロゲン酸標準試薬(ナカライテスク社製)とゴボウパウダー(1:9(質量比))とからなるPP+PPO組成物を使用する以外は、上記「保存安定性の検討(1)」と同じ方法で、保存安定性などを確認した。結果を表5に示す。
なお、表中の比較例12は、蒸留水を溶媒とし、当該PP+PPO組成物を1質量%の量で添加したサンプル溶液を用いた結果である。
Figure 2023155171000005
表5の結果から示されるように、本発明の範囲に含まれる組成物によって、表1~4と同様に高い保存安定度がもたらされた。
6.保存安定性の検討(3)
コーヒー生豆抽出物とプルーンパウダー(1:1(質量比))とからなるPP+PPO組成物を使用する以外は、上記「保存安定性の検討(1)」と同じ方法で、保存安定性などを確認した。結果を表6に示す。
なお、表中の比較例13は、蒸留水を溶媒とし、当該PP+PPO組成物を1質量%の量で添加したサンプル溶液を用いた結果である。
Figure 2023155171000006
表6の結果から示されるように、本発明の範囲に含まれる組成物によって、表1~4と同様に高い保存安定度がもたらされた。

Claims (6)

  1. (a)ポリフェノールと、
    (b)ポリフェノール酸化酵素と、
    (c)アルギニン、リシン、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、バリン、プロリン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、アスパラギン、フェニルアラニン、カゼインペプチド、小麦ペプチド、大豆ペプチド、アスパルテーム、エンドウタンパク質、スキムミルク、および、アスコルビン酸からなる群から選択される1以上の成分αと、
    を含む、持続性消臭剤組成物。
  2. 請求項1に記載の持続性消臭剤組成物であって、
    (a)前記成分αの質量を除いた組成物全量に対して、前記ポリフェノールの濃度がカテコール換算で0.01~0.756mmol/gであり、
    (b)前記ポリフェノール酸化酵素を前記ポリフェノール1mmol当たり12ユニット以上964ユニット以下の酵素活性を提供する量で含有し、
    さらに、
    (c)前記成分αとして、以下の群から選択される1以上を前記ポリフェノール1mmol当たり以下の質量で含有する、前記持続性消臭剤組成物:
    0.07~24gのアルギニン、リシン、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、トリプトファン、バリン、プロリン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、アスパラギン、および、フェニルアラニンから選択される1以上のアミノ酸;
    0.24g~143gのカゼインペプチド、小麦ペプチド、大豆ペプチド、および、アスパルテームから選択される1以上のペプチド;
    7g~143gのエンドウタンパク質、および、スキムミルクから選択される1以上のタンパク質;ならびに
    0.000048g~2.4gのアスコルビン酸。
  3. ポリフェノールが、o-ジフェノールタイプ、または、p-ジフェノールタイプであり、それらがポリフェノール含有植物またはその抽出物に由来する、請求項1または2に記載の持続性消臭剤組成物。
  4. ポリフェノール酸化酵素が、ポリフェノール酸化酵素含有植物体、若しくは、ポリフェノール酸化酵素含有菌体、又はそれら抽出物に由来する、請求項1または2に記載の持続性消臭剤組成物。
  5. 10質量%の含水率を有する製品に添加した場合に、室温環境下で24時間以上消臭効果を発揮する、請求項1または2に記載の持続性消臭剤組成物。
  6. 前記製品が、飲食品、口腔用製品、飼料、医薬品、医薬部外品、および雑貨からなる群から選択される、請求項5に記載の持続性消臭剤組成物。
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