JP2023154186A - アウトサイドハンドル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドルの操作性を向上させることが可能なアウトサイドハンドル装置を提供する。【解決手段】アウトサイドハンドル装置50は、ハンドル51に沿った支軸S5の周りを回動可能にフレーム53に支持され、機械式アンラッチ機構40に連結され、支軸S5の周りをアンロック方向61に回動すると機械式アンラッチ機構40を作動させる連結部材55と、フレーム53に固定され、連結部材55のアンロック方向61への回動を規制する規制部材58と、を備える。ハンドル51は、ラッチ機構20がラッチ状態におけるハンドル51の位置である位置P1から、位置P1よりもドア10の外方向に位置する位置P3に移動可能である。規制部材58は、ハンドル51が位置P1から位置P3に移動するまでの間、連結部材55のアンロック方向61への回動を規制し、ハンドル51が位置P3に移動すると、連結部材55に対する規制を解除する。【選択図】図7

Description

本発明は、車両用のドアに設けられるアウトサイドハンドル装置に関する。
車両用のドアに設けられるアウトサイドハンドル装置に関する技術が知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1には、閉鎖された車両用ドアを開放可能な状態に設定する開放機構を駆動する電動アクチュエータを備えた車両用ドアに適用されるドアハンドル装置が開示されている。特許文献1に開示されたドアハンドル装置は、通常時にはハンドルに配置されたタッチセンサを用いてアンラッチし、タッチセンサが反応しない異常時にはハンドルを固定するピンを外すことにより、ハンドルを、アンラッチの操作が可能な状態にする。
特開2020-133371号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたドアハンドル装置では、異常時に、ハンドルを引く通常時の操作とは異なる操作を行わなければならない。よって、特許文献1に開示されたドアハンドル装置には、ハンドルの操作性に改善の余地が有る。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、ハンドルの操作性を向上させることが可能なアウトサイドハンドル装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のアウトサイドハンドル装置は、車両用のドアが車体に係合したラッチ状態のラッチ機構を前記ドアが前記車体に係合していないアンラッチ状態に電気的に移行させる電気式アンラッチ機構と、前記ラッチ機構を機械的に前記アンラッチ状態に移行させる機械式アンラッチ機構とに接続され、前記電気式アンラッチ機構又は前記機械式アンラッチ機構を作動させるアウトサイドハンドル装置であって、前記ドアの内部に固定されたフレームと、前記ドアの外面に配置されて前記フレームに支持され、前記電気式アンラッチ機構を作動させるタッチセンサ又はスイッチが内面に設けられたハンドルと、前記ハンドルに沿った支軸の周りを回動可能に前記フレームに支持され、前記機械式アンラッチ機構に連結され、前記支軸の周りを所定方向に回動すると前記機械式アンラッチ機構を作動させる連結部材と、前記フレームに固定され、前記連結部材の前記所定方向への回動を規制する規制部材と、を備え、前記ハンドルは、前記ラッチ状態における前記ハンドルの位置である第1位置から、前記第1位置よりも前記ドアの外方向に位置する第2位置に移動可能であり、前記規制部材は、前記ハンドルが前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間、前記連結部材の前記所定方向への回動を規制し、前記ハンドルが前記第2位置に移動すると、前記連結部材に対する規制を解除することを特徴とする。
このような構成により、アウトサイドハンドル装置は、電気式アンラッチ機構が正常に作動する通常時においては、ハンドルを引く操作に応じて、電気式アンラッチ機構を作動させることができると共に、機械式アンラッチ機構を作動させなくすることができる。更に、アウトサイドハンドル装置は、電気式アンラッチ機構が正常に作動しない異常時において、ハンドルを引くという通常時と同じ操作に応じて、機械式アンラッチ機構を作動させることができる。したがって、アウトサイドハンドル装置は、ラッチ機構をアンラッチ状態に移行させるハンドルの操作を、通常時及び異常時において一連の操作とすることができる。よって、アウトサイドハンドル装置は、ハンドルの操作性を向上させることができる。
更に好ましい態様として、前記アウトサイドハンドル装置は、前記フレームに支持され、前記連結部材が前記所定方向の逆方向に回動するよう前記連結部材を付勢する付勢部材と、前記ハンドルの一端部から前記ドアの内方向に延びて前記フレームに支持され、前記ハンドルの移動に伴って前記フレームに対して前記外方向に移動するスライド部材と、前記スライド部材から前記外方向の交差方向に張り出し、前記スライド部材の移動に伴って前記フレームに対して前記外方向に移動する張出部材と、を更に備え、前記張出部材は、前記付勢部材により付勢された前記連結部材の前記逆方向への回動を規制し、前記規制部材は、前記ハンドルが前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間、前記張出部材の前記外方向への移動を規制し、前記ハンドルが前記第2位置に移動すると、前記張出部材に対する規制を解除し、前記張出部材は、前記規制部材による規制が解除されると、前記スライド部材の前記外方向への移動に伴って前記連結部材を前記外方向に押圧し、前記連結部材は、前記張出部材によって前記外方向に押圧されると、前記所定方向に回動して前記機械式アンラッチ機構を作動させる。
このような態様により、アウトサイドハンドル装置は、簡易な構成であっても、ラッチ機構をアンラッチ状態に移行させるハンドルの操作を、通常時及び異常時において一連の操作とすることができる。よって、アウトサイドハンドル装置は、ハンドルの操作性を容易に向上させることができる。
更に好ましい態様として、前記規制部材は、前記フレームに固定された固定端から前記内方向に延びる片持ち梁によって構成され、前記規制部材の自由端が前記張出部材に突き当たることによって前記張出部材の前記外方向への移動を規制し、前記規制部材は、前記ハンドルが前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間、前記自由端が前記張出部材に突き当たって前記規制部材が撓み、前記ハンドルが前記第2位置に移動すると、前記自由端の前記張出部材への突き当たりが解除されることによって前記張出部材に対する規制を解除する。
このような態様により、アウトサイドハンドル装置は、少ない部品点数であっても、ラッチ機構をアンラッチ状態に移行させるハンドルの操作を、通常時及び異常時において一連の操作とすることができる。よって、アウトサイドハンドル装置は、ハンドルの操作性を更に容易に向上させることができる。
更に好ましい態様として、前記自由端には、前記内方向に交差し前記張出部材に向かう方向に屈曲する鉤状の爪部が形成されており、前記爪部は、前記内方向の端面である第1端面と、前記張出部材に向かう方向の端面である第2端面と、前記第1端面と前記第2端面とが成す角部と、を有し、前記規制部材は、前記ハンドルが前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間、前記第1端面又は前記角部が前記張出部材に突き当たり、前記ハンドルが前記第2位置に移動すると、前記第1端面及び前記角部が前記張出部材から外れて前記第2端面が前記張出部材に当接することによって前記張出部材に対する規制を解除する。
このような態様により、アウトサイドハンドル装置は、少ない部品点数であっても、ハンドルが第2位置に移動する前後において、ユーザに節度感を与える構造を実現することができる。すなわち、アウトサイドハンドル装置は、少ない部品点数であっても、アンラッチ状態に移行させるハンドルの操作を通常時及び異常時で一連の操作としつつ、通常時の操作と異常時の操作との間において、ユーザに節度感を与える構造を実現することができる。しかも、アウトサイドハンドル装置は、異常時のハンドルを引く操作を、固定されたハンドルを引くような力強いフィーリングを与える操作とすることができる。よって、アウトサイドハンドル装置は、ハンドルの操作性を更に向上させることができる。
更に好ましい態様として、前記張出部材は、前記第1端面又は前記角部に対向するように前記内方向に対して傾斜する第1傾斜面と、前記内方向に進むに従って前記第1端面から離れるように前記第1傾斜面から屈曲して前記内方向に対して傾斜する第2傾斜面と、を有し、前記規制部材は、前記ハンドルが前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間、前記第1端面又は前記角部が前記第1傾斜面に突き当たり、前記ハンドルが前記第2位置に移動すると、前記第1端面又は前記角部が前記第1傾斜面から外れて前記第2端面が前記第2傾斜面に当接し、前記第2端面は、前記第2傾斜面に沿って前記内方向に対して傾斜し、前記第2傾斜面の前記内方向に対する傾斜角度は、前記第1傾斜面の前記内方向に対する傾斜角度よりも小さい。
このような態様により、アウトサイドハンドル装置は、ハンドルを内方向に押す操作によって、張出部材の第2傾斜面と規制部材の第2端面とを円滑に当接させることができ、張出部材及び規制部材をラッチ状態時の配置構造に容易に復帰させることができる。よって、アウトサイドハンドル装置は、ハンドルの操作性を更に向上させることができる。
本発明によれば、ハンドルの操作性を向上することが可能なアウトサイドハンドル装置を提供することができる。
アウトサイドハンドル装置が適用されるドア装置を備える車両の側面図。 ラッチ機構がラッチ状態であるドア装置の構成を模式的に示す図。 ラッチ機構を支軸に沿って視た図。 電気式アンラッチ機構によってラッチ機構がアンラッチ状態に移行する動作を説明する図。 機械式アンラッチ機構によってラッチ機構がアンラッチ状態に移行する動作を説明する図。 アウトサイドハンドル装置の外側を示す斜視図。 アウトサイドハンドル装置の内側を示す斜視図。 図6に示すA-A線の断面を模式的に示す図。 図8に示す場合からユーザがハンドルを外方向に引く操作を行った場合におけるアウトサイドハンドル装置の状態を説明する図。 異常時に図9に示す場合からユーザがハンドルを更に外方向に引く操作を行った場合におけるアウトサイドハンドル装置の状態を説明する図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。各実施形態において同一の符号を付された構成については、特に言及しない限り、各実施形態において同様の機能を有し、その説明を省略する。
本実施形態において、車両の前進方向及び後進方向を、それぞれ「前方向」及び「後方向」とも称する。車両の上方向及び下方向を、それぞれ「上方向」及び「下方向」とも称する。ドアが閉鎖された状態の車両において、車室内から車室外に向かう方向を「外方向」とも称し、車室外から車室内に向かう方向を「内方向」とも称する。
本実施形態では、アウトサイドハンドル装置が適用されるドア装置として、車両の側部に設けられたサイドドア装置を例に挙げて説明する。但し、ドア装置としては、例えば車両の後部に設けられたドア装置であってもよい。
[ドア装置]
図1は、アウトサイドハンドル装置50が適用されるドア装置5を備える車両1の側面図である。図2は、ラッチ機構20がラッチ状態であるドア装置5の構成を模式的に示す図である。図3は、ラッチ機構20を支軸S1に沿って視た図である。図4は、電気式アンラッチ機構30によってラッチ機構20がアンラッチ状態に移行する動作を説明する図である。図5は、機械式アンラッチ機構40によってラッチ機構20がアンラッチ状態に移行する動作を説明する図である。
なお、図2、図4、図5では、説明の都合上、アウトサイドハンドル装置50を示す斜視図が、ラッチ機構20、電気式アンラッチ機構30及び機械式アンラッチ機構40を示す斜視図とは異なる方向から視た斜視図として描かれている。図2、図4、図5では、ドア10の図示が省略されている。図4及び図5では、アウトサイドハンドル装置50の連結部材55以外の構成要素の図示が省略されている。
ドア装置5は、ドア10と、ラッチ機構20と、電気式アンラッチ機構30と、機械式アンラッチ機構40と、アウトサイドハンドル装置50と、を備える。
ドア10は、例えば、車両1のサイドドアである。ドア10の前端部は、図1に示すように、上下一対のヒンジ3を介して、車体2のAピラー2aに対して回動可能に連結されている。ドア10は、車両1の車幅方向の外側及び内側にそれぞれ設けられるドアアウタパネル及びドアインナパネルを含んで構成される。ドアアウタパネル及びドアインナパネルの間には、内部空間が形成される。
ラッチ機構20は、車体2のBピラー2bに設けられたストライカ4に係合するラッチ21を含む。本実施形態では、ラッチ21がストライカ4と係合したラッチ機構20の状態を「ラッチ状態」とも称する。本実施形態では、ラッチ21がストライカ4と係合していないラッチ機構20の状態を「アンラッチ状態」とも称する。アンラッチ状態では、ドア10の開放が許容される。ラッチ状態では、ドア10の開放が許容されない。
ラッチ21は、ドア10の後端部に設けられたベース部材22に対して支軸S1を介して回動可能に支持される。ラッチ21は、ストライカ4に係合するラッチ方向23と、ラッチ方向23の逆方向であるアンラッチ方向24とに回動することができる。ラッチ21は、不図示のばね等の付勢部材によってアンラッチ方向24に回動するよう付勢されている。ラッチ21は、ラッチ機構20に含まれるポール25の一端部に当接し、ポール25の一端部によってアンラッチ方向24への回動が規制されている。
ポール25は、ベース部材22に対して支軸S2を介して回動可能に支持される。ポール25は、ラッチ21のアンラッチ方向24への回動を規制するロック方向26と、ロック方向26の逆方向であるアンロック方向27とに回動することができる。ポール25は、不図示のばね等の付勢部材によってロック方向26に回動するよう付勢されている。ポール25の一端部は、ラッチ21に当接する。ポール25の他端部は、電気式アンラッチ機構30に含まれるレバー31の一端部に当接する。ポール25は、レバー31の一端部によってロック方向26への回動が規制されている。
電気式アンラッチ機構30は、ラッチ状態のラッチ機構20をアンラッチ状態に電気的に移行させる機構である。電気式アンラッチ機構30は、アウトサイドハンドル装置50の後述するタッチセンサ又はスイッチ52(以下「センサ52」とも称する)と電気的に接続されたECU32を含む。センサ52は、スマートキーを所有するユーザがハンドル51を引く操作を検出し、ハンドル51の操作信号をECU32に送信する。ECU32は、当該センサ52から送信されたハンドル51の操作信号を受信すると、電気式アンラッチ機構30に含まれる電動アクチュエータ33を作動させる。電動アクチュエータ33は、例えば、出力軸にねじ歯車が形成された電動モータによって構成される。電動アクチュエータ33のねじ歯車は、外周面に歯が形成され側面に突起部34aが形成された歯車34と噛み合っている。歯車34の突起部34aは、レバー31の他端部に当接する。
レバー31は、ベース部材22に対して支軸S3を介して回動可能に支持される。レバー31は、ポール25のロック方向26への回動に伴って回動する方向であるロック方向35と、ロック方向35の逆方向であるアンロック方向36とに回動することができる。レバー31の一端部は、ポール25の他端部に当接する。レバー31の他端部は、歯車の突起部34aに当接する。レバー31は、歯車の突起部34aによってロック方向35への回動が規制されている。
ここで、図4を用いて、電気式アンラッチ機構30によってラッチ機構20がアンラッチ状態に移行する動作について説明する。センサ52からハンドル51の操作信号が送信されて、電動アクチュエータ33が作動すると、電動アクチュエータ33は、歯車34を回転させる。歯車34が回転すると、歯車34の突起部34aは、レバー31の他端部をアンロック方向36に押圧する。レバー31の他端部が突起部34aからアンロック方向36に押圧されると、レバー31はアンロック方向36に回動し、レバー31の他端部はポール25の他端部をアンロック方向27に押圧する。ポール25の他端部がレバー31からアンロック方向27に押圧されると、ポール25はアンロック方向27に回動し、ポール25の一端部はラッチ21から外れる。ラッチ21は、ポール25の一端部が外れると、付勢部材の付勢力によってアンラッチ方向24に回動し、ストライカ4と係合していない状態になる。これにより、電気式アンラッチ機構30は、ラッチ状態のラッチ機構20をアンラッチ状態に移行させることができる。
機械式アンラッチ機構40は、ラッチ状態のラッチ機構20をアンラッチ状態に機械的に移行させる機構である。機械式アンラッチ機構40は、図2に示すように、アウトサイドハンドル装置50の後述する連結部材55に連結された第1ロッド41を含む。連結部材55は、ハンドル51の外方向又は内方向への移動に伴って、ハンドル51に沿った支軸S5の周りを、アンロック方向61(所定方向)又はその逆方向であるロック方向60に回動する。第1ロッド41は、支軸S5に沿って延びる。第1ロッド41の一端部は、連結部材55に連結されている。第1ロッド41の他端部は、第2ロッド42の一端部に連結されている。第1ロッド41は、連結部材55のアンロック方向61又はロック方向60への回動に伴って回動する。
第2ロッド42は、長尺に形成されており、ラッチ機構20に向かって斜め下方向に延びる。第2ロッド42の一端部は、第1ロッド41の周りを回動可能に第1ロッド41に連結されている。第2ロッド42の一端部と他端部との間には、支軸S4に沿ってクランク状に屈曲する屈曲部42aが形成されている。第2ロッド42の屈曲部42aは、リング付きレバー43のリング部43aに挿通され、リング部43aに当接する。第2ロッド42は、第1ロッド41のアンロック方向61又はロック方向60への回動に伴って下方向又は上方向に移動する。
リング付きレバー43は、ベース部材22に対して支軸S4を介して回動可能に支持される。リング付きレバー43は、第2ロッド42の下方向への移動に伴って回動する方向であるアンロック方向45と、アンロック方向45の逆方向であるロック方向44とに回動することができる。リング付きレバー43は、不図示の付勢部材によってロック方向44に回動するよう付勢されていてもよい。
リング付きレバー43は、リング部43aと、レバー部43bと、を有する。リング部43aは、第2ロッド42の屈曲部42aに当接する。レバー部43bは、リング部43aからポール25の他端部に向かって延びる。レバー部43bの一端部は、リング部43aに固定される。レバー部43bの他端部は、ポール25の他端部の直下に配置される。
ここで、図5を用いて、機械式アンラッチ機構40によってラッチ機構20がアンラッチ状態に移行する動作について説明する。ハンドル51の外方向への移動に伴って、連結部材55がアンロック方向61に回動すると、第1ロッド41は、アンロック方向61に回動する。第1ロッド41がアンロック方向61に回動すると、第2ロッド42は、下方向に移動し、リング部43aを下方向に押圧する。リング部43aが下方向に押圧されると、レバー部43bはアンロック方向45に回動し、レバー部43bの他端部はポール25の他端部をアンロック方向27に押圧する。ポール25の他端部がレバー31からアンロック方向27に押圧されると、ポール25はアンロック方向27に回動し、ポール25の一端部はラッチ21から外れる。ラッチ21は、ポール25の一端部が外れると、付勢部材の付勢力によってアンラッチ方向24に回動し、ストライカ4と係合していない状態になる。これにより、機械式アンラッチ機構40は、ラッチ状態のラッチ機構20をアンラッチ状態に移行させることができる。
[アウトサイドハンドル装置]
図6は、アウトサイドハンドル装置50の外側を示す斜視図である。図7は、アウトサイドハンドル装置50の内側を示す斜視図である。図8は、図6に示すA-A線の断面を模式的に示す図である。
アウトサイドハンドル装置50は、電気式アンラッチ機構30と機械式アンラッチ機構40とに接続され、電気式アンラッチ機構30又は機械式アンラッチ機構40を作動させる装置である。アウトサイドハンドル装置50は、電気式アンラッチ機構30が正常に作動する通常時には、電気式アンラッチ機構30を作動させて、ラッチ状態のラッチ機構20をアンラッチ状態に移行させることができる。アウトサイドハンドル装置50は、電気式アンラッチ機構30が正常に作動しない異常時には、機械式アンラッチ機構40を作動させて、ラッチ状態のラッチ機構20をアンラッチ状態に移行させることができる。
アウトサイドハンドル装置50は、ハンドル51と、センサ52と、フレーム53と、スライド部材54と、連結部材55と、付勢部材56と、張出部材57と、規制部材58と、を備える。
フレーム53は、ドア10の内部に固定される。フレーム53は、ドア10のベース部材22よりも上側且つ前側に配置される。フレーム53は、ハンドル51を支持する。フレーム53は、ハンドル51の一端部51aを支持する第1フレーム531と、ハンドル51の他端部51bを支持する第2フレーム532とによって構成される。フレーム53は、ハンドル51の一端部51aと他端部51bとの間を支持するフレームを必要としない。これにより、アウトサイドハンドル装置50は、フレーム53の小型化及び軽量化を図ることができる。
第1フレーム531は、ハンドル51の一端部51aを支持する。第1フレーム531は、前後方向及び上下方向に延びる矩形状に形成される。第1フレーム531は、ガイドレール部531aと、ホルダ部531bと、を有する。ガイドレール部531aは、第1フレーム531の前後方向中央部から内方向に延びる。ガイドレール部531aは、内外方向及び上下方向に延びる板状に形成される。ガイドレール部531aは、スライド部材54を内外方向に移動可能に支持し、スライド部材54の移動を案内する。ホルダ部531bは、キーシリンダを保持する。ホルダ部531bは、前後方向において、ガイドレール部531aのスライド部材54が支持される面とは反対側に配置される。
第2フレーム532は、ハンドル51の他端部51bを支持する。第2フレーム532は、前後方向に延びる矩形状に形成される。第2フレーム532は、第1フレーム531よりも前側に配置される。第2フレーム532は、外方向に展開可能な折り畳み式のヒンジ部品533が取り付けられている。ヒンジ部品533の先端部には、ハンドル51の他端部51bが連結される。
ハンドル51は、前後方向に延び、外方向に湾曲する中空の筒状に形成される。ハンドル51は、ドア10の外面に配置される。ハンドル51の一端部51aは、スライド部材54を介して第1フレーム531に支持される。ハンドル51の他端部51bは、ヒンジ部品533を介して第2フレーム532に支持される。ハンドル51の一端部51a及び他端部51bの中間部51cは、ドア10の外面に対して外方向に間隔を空けて配置される。当該間隔には、ハンドル51を操作するユーザの手が挿入される。
ハンドル51の中間部51cの内面には、電気式アンラッチ機構30を作動させるセンサ52が設けられている。センサ52は、タッチセンサ又はスイッチによって構成される。センサ52の素子及び回路基板等は、ハンドル51の内部に配置される。センサ52の信号ケーブル等は、ハンドル51の内部からハンドル51の他端部51bに配線され、ECU32に接続される。センサ52は、スマートキーを所有するユーザがハンドル51を引く操作を検出し、ハンドル51の操作信号をECU32に送信する。ハンドル51の操作者がスマートキーを所有するユーザであるか否かの判定は、車両1のスマートキーシステム(スマートエントリーシステムとも称される)を制御するECU32等によって行われてもよい。
スライド部材54は、ハンドル51の一端部51aから内方向に延びる板状に形成される。スライド部材54は、ハンドル51の一端部51aと一体的に形成されてもよい。スライド部材54は、第1フレーム531のガイドレール部531aに嵌合する。スライド部材54は、ガイドレール部531aに内外方向に移動可能に支持される。スライド部材54は、ハンドル51の外方向又は内方向への移動に伴って、ガイドレール部531aに対して外方向又は内方向に移動する。
連結部材55は、機械式アンラッチ機構40に連結される部材である。連結部材55は、例えば、ベルクランクによって構成される。連結部材55は、第1フレーム531に支持される。連結部材55は、前後方向においてスライド部材54に隣接して配置される。連結部材55は、機械式アンラッチ機構40の第1ロッド41が挿入される連結孔55aを有する。連結孔55aは、支軸S5よりも上側の連結部材55の上端部に配置される。連結部材55の下端部55bは、支軸S5よりも下側に位置し、張出部材57に当接する。
連結部材55は、第1フレーム531に対して支軸S5を介して回動可能に支持される。支軸S5は、ハンドル51に沿って配置され、前後方向に延びる。連結部材55は、ハンドル51の外方向又は内方向への移動に伴って、支軸S5の周りをアンロック方向61(所定方向)又はロック方向60(所定方向の逆方向)に回動する。連結部材55は、アンロック方向61に回動すると、機械式アンラッチ機構40を作動させる。
付勢部材56は、連結部材55がロック方向60に回動するよう連結部材55を付勢する。付勢部材56は、例えば、ばね等によって構成される。付勢部材56は、第1フレーム531に支持される。
張出部材57は、スライド部材54から外方向の交差方向(例えば前方向)に張り出す板状に形成される。張出部材57は、スライド部材54と一体的に形成されてもよい。張出部材57は、スライド部材54の外方向又は内方向への移動に伴って、ガイドレール部531aに対して外方向又は内方向に移動する。張出部材57は、連結部材55の下端部55bよりも内側に配置され、連結部材55の下端部55bに当接する。張出部材57は、付勢部材56により付勢された連結部材55のロック方向60への回動を規制する。張出部材57は、規制部材58によって外方向への移動が規制される。
規制部材58は、張出部材57を介して連結部材55のアンロック方向61への回動を規制する部材である。規制部材58は、第1フレーム531に固定される。規制部材58は、第1フレーム531と一体的に形成されてもよい。規制部材58は、スライド部材54からの張出部材57の張り出し方向においてスライド部材54に隣接して配置される。規制部材58は、連結部材55の下端部55bよりも下側に配置される。規制部材58は、張出部材57よりも外側に配置される。
規制部材58は、図8に示すように、第1フレーム531に固定された固定端58aから内方向に延びる片持ち梁によって構成される。すなわち、規制部材58の外端部は固定端58aであり、規制部材58の内端部は自由端58bである。規制部材58の自由端58bは、張出部材57に突き当たる。規制部材58は、自由端58bが張出部材57に突き当たることによって、張出部材57の外方向への移動を規制する。規制部材58は、張出部材57の外方向への移動を規制することにより、連結部材55のアンロック方向61への回動を規制する。
規制部材58の自由端58bには、内方向に交差し張出部材57に向かう方向(例えば上方向)に屈曲する鉤状の爪部58cが形成されている。爪部58cは、内方向の端面である第1端面58dと、張出部材57に向かう方向の端面である第2端面58eと、第1端面58dと第2端面58eとが成す角部58fと、を有する。第1端面58d又は角部58fは、張出部材57に突き当たる。第2端面58eは、張出部材57の後述する第2傾斜面57cに沿って内方向に対して傾斜している。
張出部材57は、内外方向に直交し連結部材55に当接する当接面57aと、第1端面58d又は角部58fに対向するように内方向に対して傾斜する第1傾斜面57bと、内方向に進むに従って張出部材57の第1端面58dから離れるように第1傾斜面57bから屈曲して内方向に対して傾斜する第2傾斜面57cと、を有する。張出部材57の第1傾斜面57bが第1端面58d又は角部58fと突き当たる。第2傾斜面57cの内方向に対する傾斜角度θ2は、第1傾斜面57bの内方向に対する傾斜角度θ1よりも小さい。
図8~図10を用いて、アウトサイドハンドル装置50の動作について説明する。図8は、ラッチ機構20がラッチ状態である場合におけるアウトサイドハンドル装置50の状態を説明する図である。図9は、図8に示す場合からユーザがハンドル51を外方向に引く操作を行った場合におけるアウトサイドハンドル装置50の状態を説明する図である。図10は、異常時に図9に示す場合からユーザがハンドル51を更に外方向に引く操作を行った場合におけるアウトサイドハンドル装置50の状態を説明する図である。なお、図9及び図10は、図8に対応する図である。
ここで、図8に示すように、ドア10が閉鎖された状態においてユーザがハンドル51を引く操作を行う前の場合におけるハンドル51の位置を、位置P1(第1位置)とする。図9に示すように、図8に示す場合からユーザがハンドル51を外方向に引く操作を行った場合におけるハンドル51の位置を、位置P2とする。図10に示すように、異常時に図9に示す場合からユーザがハンドル51を更に外方向に引く操作を行った場合におけるハンドル51の位置を、位置P3(第2位置)とする。
位置P1は、ラッチ機構20がラッチ状態である場合のハンドル51の位置である。位置P2は、後述するように、電気式アンラッチ機構30が正常に作動する通常時においてラッチ機構20が電気式アンラッチ機構30の作動によってアンラッチ状態に移行した場合のハンドル51の位置であり得る。位置P3は、後述するように、電気式アンラッチ機構30が正常に作動しない異常時においてラッチ機構20が機械式アンラッチ機構40の作動によってアンラッチ状態に移行した場合のハンドル51の位置であり得る。位置P2は、位置P1よりも外方向に位置する。位置P3は、位置P1及び位置P2よりも外方向に位置する。ハンドル51は、位置P1から位置P2を経て位置P3に移動可能である。
ラッチ機構20がラッチ状態である場合、ハンドル51は、図8に示すように、位置P1に位置する。この場合、ハンドル51の一端部51a及び他端部51bのそれぞれは、ドア10の外面に配置される。ハンドル51は、ドア10の外面に沿った姿勢である。スライド部材54及び張出部材57は、外方向に移動前の状態である。規制部材58の自由端58bに形成された第1端面58d又は角部58fは、張出部材57の第1傾斜面57bに突き当たっている。連結部材55は、付勢部材56によってロック方向60に回動するよう付勢され、張出部材57の当接面57aに当接している。
図8に示す場合からユーザがハンドル51を外方向に引く操作を行った場合、図9に示すように、ハンドル51は位置P1から位置P2に移動する。この場合、ハンドル51の一端部51aは、図8に示す場合よりも外方向に僅かに移動する。ハンドル51の他端部51bは、ヒンジ部品533が展開して、図8に示す場合よりも外方向に大きく移動する。ハンドル51は、他端部51bが一端部51aよりもドア10の外面から離れた状態になる。ハンドル51は、ドア10の外面に対して傾斜した姿勢になる。
図9に示す場合、スライド部材54及び張出部材57は、ハンドル51の一端部51aの外方向への移動に伴って、図8に示す場合よりも外方向に僅かに移動する。しかし、規制部材58の自由端58bに形成された第1端面58d又は角部58fが張出部材57の第1傾斜面57bに突き当たっているので、スライド部材54及び張出部材57の外方向への移動は規制される。この際、規制部材58は、張出部材57の第1傾斜面57bから外方向に押圧されるので、固定端58aを支点として、下方向(爪部58cが張出部材57に向かう方向の逆方向)に撓み得る。スライド部材54及び張出部材57の外方向への移動が規制部材58によって規制されているので、張出部材57の当接面57aは、連結部材55がアンロック方向61に回動する程度に連結部材55の下端部55bを押圧することができない。よって、連結部材55は、アンロック方向61に回動せず、機械式アンラッチ機構40を作動させない。
また、図9に示す場合、電気式アンラッチ機構30が正常に作動する通常時においては、センサ52からハンドル51の操作信号が送信され、電気式アンラッチ機構30が作動し得る。これにより、ラッチ機構20は、アンラッチ状態に移行する。一方、電気式アンラッチ機構30が正常に作動しない異常時においては、ラッチ機構20は、アンラッチ状態に移行しない。
しかしながら、本実施形態のアウトサイドハンドル装置50は、図9に示す場合からユーザがハンドル51を更に外方向に引く操作を行うことによって、ラッチ機構20をアンラッチ状態に移行させることができる。
図9に示す場合からユーザがハンドル51を更に外方向に引く操作を行った場合、図10に示すように、ハンドル51は位置P2から位置P3に移動する。この場合、ハンドル51の一端部51aは、図9に示す場合よりも外方向に移動する。ハンドル51の他端部51bは、図9に示す場合においてヒンジ部品533が最大限展開した状態でなければ、外方向に移動する。ハンドル51は、一端部51a及び他端部51bが共にドア10の外面から大きく離れた状態になる。ハンドル51は、前後方向に沿った姿勢になる。
図10に示す場合、規制部材58の自由端58bに形成された第1端面58d又は角部58fが張出部材57の第1傾斜面57bから外れる。下方向に撓んでいた規制部材58は、上方向に向かって復元する。そして、規制部材58の自由端58bに形成された第2端面58eが張出部材57の第2傾斜面57cに当接する。自由端58bの張出部材57への突き当たりが解除される。これにより、規制部材58は、張出部材57の外方向への移動に対する規制を解除する。
張出部材57の当接面57aは、規制部材58による規制が解除されると、スライド部材54の外方向への移動に伴って外方向へ移動し、連結部材55を外方向に押圧する。連結部材55は、張出部材57によって外方向に押圧されると、アンロック方向61に回動し、機械式アンラッチ機構40を作動させる。これにより、ラッチ機構20は、アンラッチ状態に移行する。
図10に示す場合からユーザがハンドル51を更に外方向に引く操作を行った場合、ハンドル51は位置P3よりも更に外方向に移動し、ドア10が完全に開放される。この場合、規制部材58の自由端58bに形成された第2端面58eが張出部材57の第2傾斜面57cから外れる。そして、張出部材57は、規制部材58の爪部58cよりも外方向に移動する。但し、規制部材58の第2端面58eは、張出部材57の第2傾斜面57cに沿って内方向に対して傾斜している。加えて、張出部材57において、第2傾斜面57cの内方向に対する傾斜角度θ2が、第1傾斜面57bの内方向に対する傾斜角度θ1よりも小さい。これにより、ユーザがハンドル51を内方向に押す操作を行った場合、張出部材57の第2傾斜面57cと規制部材58の第2端面58eとが円滑に当接することができる。したがって、ユーザがハンドル51を内方向に押す操作を行った場合、張出部材57及び規制部材58は、張出部材57の第1傾斜面57bと規制部材58の第1端面58d又は角部58fとが突き当たる図8に示す配置構造に容易に復帰することができる。
[作用効果]
以上のように、本実施形態のアウトサイドハンドル装置50は、車両用のドア10が車体2に係合したラッチ状態のラッチ機構20をドア10が車体2に係合していないアンラッチ状態に電気的に移行させる電気式アンラッチ機構30と、ラッチ機構20を機械的にアンラッチ状態に移行させる機械式アンラッチ機構40とに接続される。アウトサイドハンドル装置50は、電気式アンラッチ機構30又は機械式アンラッチ機構40を作動させる。アウトサイドハンドル装置50は、ドア10の内部に固定されたフレーム53と、ドア10の外面に配置されてフレーム53に支持され、電気式アンラッチ機構30を作動させるセンサ52が内面に設けられたハンドル51と、を備える。アウトサイドハンドル装置50は、ハンドル51に沿った支軸S5の周りを回動可能にフレーム53に支持され、機械式アンラッチ機構40に連結され、支軸S5の周りをアンロック方向61(所定方向)に回動すると機械式アンラッチ機構40を作動させる連結部材55を備える。アウトサイドハンドル装置50は、フレーム53に固定され、連結部材55のアンロック方向61への回動を規制する規制部材58を備える。ハンドル51は、ラッチ機構20がラッチ状態におけるハンドル51の位置である位置P1(第1位置)から、位置P1よりもドア10の外方向に位置する位置P3(第2位置)に移動可能である。規制部材58は、ハンドル51が位置P1から位置P3に移動するまでの間、連結部材55のアンロック方向61への回動を規制し、ハンドル51が位置P3に移動すると、連結部材55に対する規制を解除する。
これにより、アウトサイドハンドル装置50は、電気式アンラッチ機構30が正常に作動する通常時においては、ハンドル51を引く操作に応じて、電気式アンラッチ機構30を作動させることができると共に、機械式アンラッチ機構40を作動させなくすることができる。更に、アウトサイドハンドル装置50は、電気式アンラッチ機構30が正常に作動しない異常時において、ハンドル51を引くという通常時と同じ操作に応じて、機械式アンラッチ機構40を作動させることができる。したがって、アウトサイドハンドル装置50は、ラッチ機構20をアンラッチ状態に移行させるハンドル51の操作を、通常時及び異常時において一連の操作とすることができる。よって、アウトサイドハンドル装置50は、ハンドル51の操作性を向上させることができる。
更に、アウトサイドハンドル装置50は、フレーム53に支持され、連結部材55がアンロック方向61の逆方向であるロック方向60に回動するよう連結部材55を付勢する付勢部材56を備える。アウトサイドハンドル装置50は、ハンドル51の一端部51aからドア10の内方向に延びてフレーム53に支持され、ハンドル51の移動に伴ってフレーム53に対して外方向に移動するスライド部材54を備える。アウトサイドハンドル装置50は、スライド部材54から外方向の交差方向に張り出し、スライド部材54の移動に伴ってフレーム53に対して外方向に移動する張出部材57を備える。張出部材57は、付勢部材56により付勢された連結部材55のロック方向60への回動を規制する。規制部材58は、ハンドル51が位置P1から位置P3に移動するまでの間、張出部材57の外方向への移動を規制し、ハンドル51が位置P3に移動すると、張出部材57に対する規制を解除する。張出部材57は、規制部材58による規制が解除されると、スライド部材54の外方向への移動に伴って連結部材55を外方向に押圧する。連結部材55は、張出部材57によって外方向に押圧されると、アンロック方向61に回動して機械式アンラッチ機構40を作動させる。
これにより、アウトサイドハンドル装置50は、簡易な構成であっても、ラッチ機構20をアンラッチ状態に移行させるハンドル51の操作を、通常時及び異常時において一連の操作とすることができる。よって、アウトサイドハンドル装置50は、ハンドル51の操作性を容易に向上させることができる。
更に、アウトサイドハンドル装置50において、規制部材58は、フレーム53に固定された固定端58aから内方向に延びる片持ち梁によって構成され、規制部材58の自由端58bが張出部材57に突き当たることによって張出部材57の外方向への移動を規制する。規制部材58は、ハンドル51が位置P1から位置P2に移動するまでの間、自由端58bが張出部材57に突き当たって規制部材58が撓み、ハンドル51が位置P3に移動すると、自由端58bの張出部材57への突き当たりが解除されることによって張出部材57に対する規制を解除する。
これにより、アウトサイドハンドル装置50は、少ない部品点数であっても、ラッチ機構20をアンラッチ状態に移行させるハンドル51の操作を、通常時及び異常時において一連の操作とすることができる。よって、アウトサイドハンドル装置50は、ハンドル51の操作性を更に容易に向上させることができる。
更に、アウトサイドハンドル装置50において、自由端58bには、内方向に交差し張出部材57に向かう方向に屈曲する鉤状の爪部58cが形成されている。爪部58cは、内方向の端面である第1端面58dと、張出部材57に向かう方向の端面である第2端面58eと、第1端面58dと第2端面58eとが成す角部58fと、を有する。規制部材58は、ハンドル51が位置P1から位置P3に移動するまでの間、第1端面58d又は角部58fが張出部材57に突き当たり、ハンドル51が位置P3に移動すると、第1端面58d及び角部58fが張出部材57から外れて第2端面58eが張出部材57に当接することによって張出部材57に対する規制を解除する。
これにより、アウトサイドハンドル装置50は、少ない部品点数であっても、ハンドル51が位置P3に移動する前後において、ユーザに節度感を与える構造を実現することができる。すなわち、アウトサイドハンドル装置50は、少ない部品点数であっても、アンラッチ状態に移行させるハンドル51の操作を通常時及び異常時で一連の操作としつつ、通常時の操作と異常時の操作との間において、ユーザに節度感を与える構造を実現することができる。しかも、アウトサイドハンドル装置50は、異常時のハンドル51の操作を、固定されたハンドル51を引くような力強いフィーリングを与える操作とすることができる。よって、アウトサイドハンドル装置50は、ハンドル51の操作性を更に向上させることができる。
更に、張出部材57は、第1端面58d又は角部58fに対向するように内方向に対して傾斜する第1傾斜面57bと、内方向に進むに従って第1端面58dから離れるように第1傾斜面57bから屈曲して内方向に対して傾斜する第2傾斜面57cと、を有する。規制部材58は、ハンドル51が位置P1から位置P3に移動するまでの間、第1端面58d又は角部58fが第1傾斜面57bに突き当たり、ハンドル51が位置P3に移動すると、第1端面58d又は角部58fが第1傾斜面57bから外れて第2端面58eが第2傾斜面57cに当接する。第2端面58eは、第2傾斜面57cに沿って内方向に対して傾斜する。第2傾斜面57cの内方向に対する傾斜角度θ2は、第1傾斜面57bの内方向に対する傾斜角度θ1よりも小さい。
これにより、アウトサイドハンドル装置50は、ハンドル51を内方向に押す操作によって、張出部材57の第2傾斜面57cと規制部材58の第2端面58eとを円滑に当接させることができ、張出部材57及び規制部材58をラッチ状態時の配置構造に容易に復帰させることができる。よって、アウトサイドハンドル装置50は、ハンドル51の操作性を更に向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の変更を行うことができる。本発明は、或る実施形態の構成を他の実施形態の構成に追加したり、或る実施形態の構成を他の実施形態と置換したり、或る実施形態の構成の一部を削除したりすることができる。
1…車両、2…車体、4…ストライカ、10…ドア、20…ラッチ機構、30…電気式アンラッチ機構、40…機械式アンラッチ機構、50…アウトサイドハンドル装置、51…ハンドル、51a…一端部、52…センサ、53…フレーム、54…スライド部材、55…連結部材、56…付勢部材、57…張出部材、57b…第1傾斜面、57c…第2傾斜面、58…規制部材、58a…固定端、58b…自由端、58c…爪部、58d…第1端面、58e…第2端面、58f…角部、60…ロック方向(逆方向)、61…アンロック方向(所定方向)、θ1…傾斜角度、θ2…傾斜角度、P1…位置(第1位置)、P3…位置(第2位置)、S5…支軸

Claims (5)

  1. 車両用のドアが車体に係合したラッチ状態のラッチ機構を前記ドアが前記車体に係合していないアンラッチ状態に電気的に移行させる電気式アンラッチ機構と、前記ラッチ機構を機械的に前記アンラッチ状態に移行させる機械式アンラッチ機構とに接続され、前記電気式アンラッチ機構又は前記機械式アンラッチ機構を作動させるアウトサイドハンドル装置であって、
    前記ドアの内部に固定されたフレームと、
    前記ドアの外面に配置されて前記フレームに支持され、前記電気式アンラッチ機構を作動させるタッチセンサ又はスイッチが内面に設けられたハンドルと、
    前記ハンドルに沿った支軸の周りを回動可能に前記フレームに支持され、前記機械式アンラッチ機構に連結され、前記支軸の周りを所定方向に回動すると前記機械式アンラッチ機構を作動させる連結部材と、
    前記フレームに固定され、前記連結部材の前記所定方向への回動を規制する規制部材と、を備え、
    前記ハンドルは、前記ラッチ状態における前記ハンドルの位置である第1位置から、前記第1位置よりも前記ドアの外方向に位置する第2位置に移動可能であり、
    前記規制部材は、前記ハンドルが前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間、前記連結部材の前記所定方向への回動を規制し、前記ハンドルが前記第2位置に移動すると、前記連結部材に対する規制を解除する
    ことを特徴とするアウトサイドハンドル装置。
  2. 前記フレームに支持され、前記連結部材が前記所定方向の逆方向に回動するよう前記連結部材を付勢する付勢部材と、
    前記ハンドルの一端部から前記ドアの内方向に延びて前記フレームに支持され、前記ハンドルの移動に伴って前記フレームに対して前記外方向に移動するスライド部材と、
    前記スライド部材から前記外方向の交差方向に張り出し、前記スライド部材の移動に伴って前記フレームに対して前記外方向に移動する張出部材と、を更に備え、
    前記張出部材は、前記付勢部材により付勢された前記連結部材の前記逆方向への回動を規制し、
    前記規制部材は、前記ハンドルが前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間、前記張出部材の前記外方向への移動を規制し、前記ハンドルが前記第2位置に移動すると、前記張出部材に対する規制を解除し、
    前記張出部材は、前記規制部材による規制が解除されると、前記スライド部材の前記外方向への移動に伴って前記連結部材を前記外方向に押圧し、
    前記連結部材は、前記張出部材によって前記外方向に押圧されると、前記所定方向に回動して前記機械式アンラッチ機構を作動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のアウトサイドハンドル装置。
  3. 前記規制部材は、前記フレームに固定された固定端から前記内方向に延びる片持ち梁によって構成され、前記規制部材の自由端が前記張出部材に突き当たることによって前記張出部材の前記外方向への移動を規制し、
    前記規制部材は、前記ハンドルが前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間、前記自由端が前記張出部材に突き当たって前記規制部材が撓み、前記ハンドルが前記第2位置に移動すると、前記自由端の前記張出部材への突き当たりが解除されることによって前記張出部材に対する規制を解除する
    ことを特徴とする請求項2に記載のアウトサイドハンドル装置。
  4. 前記自由端には、前記内方向に交差し前記張出部材に向かう方向に屈曲する鉤状の爪部が形成されており、
    前記爪部は、前記内方向の端面である第1端面と、前記張出部材に向かう方向の端面である第2端面と、前記第1端面と前記第2端面とが成す角部と、を有し、
    前記規制部材は、前記ハンドルが前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間、前記第1端面又は前記角部が前記張出部材に突き当たり、前記ハンドルが前記第2位置に移動すると、前記第1端面及び前記角部が前記張出部材から外れて前記第2端面が前記張出部材に当接することによって前記張出部材に対する規制を解除する
    ことを特徴とする請求項3に記載のアウトサイドハンドル装置。
  5. 前記張出部材は、前記第1端面又は前記角部に対向するように前記内方向に対して傾斜する第1傾斜面と、前記内方向に進むに従って前記第1端面から離れるように前記第1傾斜面から屈曲して前記内方向に対して傾斜する第2傾斜面と、を有し、
    前記規制部材は、前記ハンドルが前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間、前記第1端面又は前記角部が前記第1傾斜面に突き当たり、前記ハンドルが前記第2位置に移動すると、前記第1端面又は前記角部が前記第1傾斜面から外れて前記第2端面が前記第2傾斜面に当接し、
    前記第2端面は、前記第2傾斜面に沿って前記内方向に対して傾斜し、
    前記第2傾斜面の前記内方向に対する傾斜角度は、前記第1傾斜面の前記内方向に対する傾斜角度よりも小さい
    ことを特徴とする請求項4に記載のアウトサイドハンドル装置。
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