JP2023152393A - 切削補助装置、及び切削方法 - Google Patents

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Satoshi Maeda
佳大 長井
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【課題】 本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわち、鋼管を肉厚方向に貫通することなく切削することができる切削補助装置と、これを用いた切削方法を提供することである。【解決手段】 本願発明の切削補助装置は、ホールソーを使用して鋼管の一部に切削溝を形成する際に用いられる装置であって、本体開口部が形成された本体板と、本体板に取り付けられる配置ガイド、カラー開口部が形成された制御カラーを備えたものである。本体開口部に制御カラーを配置しホールソーの切削刃をカラー開口部に配置したうえで切削刃が鋼管を切削していくと、ホールソーの一部が制御カラーの上面に当接することによって、鋼管を貫通しない切削溝が形成される。【選択図】図1

Description

本願発明は、鋼管の一部に開口部を設ける技術に関するものであり、より具体的には、例えば内部に収容するケーブルを傷つけないように鋼管を切削することができる切削補助装置と、これを用いた切削方法に関するものである。
発電所では数千~数万ボルトの電気が生成されるが、電気抵抗によるロスを避けるため数十万ボルト程度の超高圧にしたうえで送電している。そして、超高圧変電所や一次変電所、二次変電所、配電用変電所などの各変電所で徐々に電圧を下げたうえで工場などに供給し、さらに柱上変圧器などで電圧を下げて家庭に供給している。いずれにしろ、発電所で生成された電気は、電線やケーブルなどを利用した送電線や配電線(以下、これらを総じて「送電線等」という。)を介して利用者に供給される。そして、当然ながら全国には夥しい量の送電線等が配置されており、また比較的新しい送電線等もあれば相当な期間を経過した送電線等もある。
送電線等には、電力柱に架空される架空送電線等(架空送電線や架空配電線)や、地下に埋設される地中送電線等(地中送電線や地中配電線)がある。このうち地中送電線等は、一般的に亜鉛メッキ鋼管などに収容されたうえで地下に埋設される。したがって、老朽化した地中送電線等のメンテナンス作業を行うとき、あるいは地中送電線等に他のケーブルを接続するときには、亜鉛メッキ鋼管の一部を除去するいわゆる「切管作業」が行われる。以下、図9を参照しながら、亜鉛メッキ鋼管を部分的に切管するまでの従来の手順について説明する。
まず、図9(a)に示すように、亜鉛メッキ鋼管の表面に開口窓を形成する。開口窓を形成すると内部に収容された地中送電線等を確認したうえで、図9(b)に示すように開口窓を手掛かりとして開口部をさらに拡張していき、露出した地中送電線等を樹脂製の防護シートで保護する。次いで、図9(c)に示すように亜鉛メッキ鋼管の一部を切管し、取り扱いが可能になった地中送電線等に対して所定の作業を行っていた。
ケーブルなどが収容された鋼管を切断する技術に関しては、これまでにも種々の技術が提案されており、例えば特許文献1では切断片の飛び散りを防止するとともに管軸方向に引き切りを可能とする技術について提案している。
実用新案登録第3192120号公報
ところで、これまで開口窓を形成するには、ディスクグラインダーなどを利用して亜鉛メッキ鋼管を貫通しながら、例えば5cm×5cm程度の矩形で囲った部分を抜き取って(あるいは、管内に落下させて)開口窓を形成していた。つまり、内部の送電線等の状態を把握することなくいわば手探りでディスクグラインダーによる切削を行うこととなり、そのため図らずも送電線等を切断してしまうおそれがあった。また、従来では亜鉛メッキ鋼管を貫通しながら開口窓を形成することから、ディスクグラインダーの切断に伴う火花が送電線等を傷つけるおそれもあった。しかしながら、送電線等の切断や火花による損傷を回避しつつ、亜鉛メッキ鋼管の表面に開口窓を形成することができる有効な技術が提案されることはこれまでなかった。
本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわち、鋼管を肉厚方向に貫通することなく切削することができる切削補助装置と、これを用いた切削方法を提供することである。
本願発明は、鋼管の一部に開口窓を設けるにあたって、鋼管を貫通することなく切削溝を形成したうえで開口窓を設ける、という点に着目してなされたものであり、これまでにない発想に基づいて行われたものである。
本願発明の切削補助装置は、ホールソーを使用して鋼管の一部に切削溝を形成する際に用いられる装置であって、本体開口部が形成された本体板と、本体板に取り付けられる配置ガイド、カラー開口部が形成された制御カラーを備えたものである。なお配置ガイドは、断面視で円弧状であって、内径が鋼管の外径と略同一(同一を含む)である。そして、配置ガイドを鋼管の表面に沿うように配置し、また本体開口部に制御カラーを配置し、さらにセンタードリルが取り外されたホールソーの切削刃をカラー開口部に配置したうえで、切削刃が鋼管を切削していくと、ホールソーの一部が制御カラーの上面に当接することによって、鋼管を貫通しない切削溝が形成される。
本願発明の切削補助装置は、内径が異なる複数種類の配置ガイドを備えたものとすることもできる。この場合、鋼管の外径に応じて所望の配置ガイドを選定したうえで、その配置ガイドを交換可能に本体板に取り付けることができる。
本願発明の切削補助装置は、挿通孔が形成されたハウジングをさらに備えたものとすることもできる。この場合、切削刃がカラー開口部内に配置されたホールソーの回転軸を挿通孔に挿通した状態で、本体開口部の上方を覆うようにハウジングを本体板に取り付けることができる。
本願発明の切削補助装置は、固定ベルトをさらに備えたものとすることもできる。この場合、固定ベルトを本体板と鋼管に巻き付けることによって、すなわち固定ベルトの締付によって本体板を鋼管に固定することができる。
本願発明の切削補助装置は、本願発明の切削補助装置とホールソーを使用して鋼管の一部に開口窓を形成する方法であって、補助装置配置工程と切削工程、窓形成工程を備えた方法である。このうち補助装置配置工程では、配置ガイドが鋼管の表面に沿うように切削補助装置を配置するとともに、本体開口部に制御カラーを配置する。また切削工程では、センタードリルが取り外されたホールソーの切削刃をカラー開口部に配置したうえで、切削刃によって鋼管を切削して切削溝を形成する。そして窓形成工程では、鋼管の一部に開口窓を形成する。なお、切削工程では、ホールソーの一部が制御カラーの上面に当接することによって、鋼管を貫通しない切削溝を形成し、窓形成工程では、鋼管の表面のうち切削溝で囲まれた部分を取り除くことによって開口窓を形成する。
本願発明の切削補助装置、及び切削方法には、次のような効果がある。
(1)例えば内部に収容されたケーブルを傷つけることなく、安心して鋼管に開口窓を設けることができる。
(2)習熟した技能や相当の経験を有しない者でも、容易かつ確実に鋼管に開口窓を設けることができる。
(3)適切な配置ガイドを選定することで種々の外径の鋼管に適用することができるうえ、適切な板厚の制御カラーを選定することで種々の肉厚の鋼管に適用することができる。
本願発明の切削補助装置を模式的に示す斜視図。 (a)は切削補助装置を模式的に示す側面図、(b)は切削補助装置を模式的に示す平面図。 ホールソーがセットされる前の本願発明の切削補助装置を模式的に示す斜視図。 ホールソーがセットされた本願発明の切削補助装置を模式的に示す斜視図。 (a)は切削刃をカラー開口部に配置する前の状況を模式的に示すモデル図、(b)は切削刃によって切削している状況を模式的に示すモデル図。 鋼管の表面に載置された配置ガイドを模式的に示す断面図。 (a)は鋼管表面に形成された切削溝を模式的に示す断面図、(b)は鋼管表面に形成された切削溝を模式的に示す平面図、(c)は切削溝の内部を抜き取ることで形成された開口窓を模式的に示す平面図。 本願発明の切削方法の主な工程を示すフロー図。 鋼管に収容された地中ケーブルに対して作業を行うために、鋼管を部分的に取り除くまでの手順を模式的に示すステップ図。
本願発明の切削補助装置、及び切削方法の実施形態の一例を図に基づいて説明する。
1.切削補助装置
本願発明の切削補助装置について図を参照しながら詳しく説明する。なお、本願発明の切削方法は、本願発明の切削補助装置を用いて鋼管(例えば、亜鉛メッキ鋼管)に開口窓を形成する方法であり、したがってまずは本願発明の切削補助装置について説明し、その後に本願発明の切削方法について詳しく説明することとする。
図1は本願発明の切削補助装置100を模式的に示す斜視図であり、図2(a)は側方から見た切削補助装置100を模式的に示す側面図、図2(b)は上方から見た切削補助装置100を模式的に示す平面図である。これらの図に示すように本願発明の切削補助装置100は、本体板110と制御カラー120、配置ガイド130を含んで構成され、さらにハウジング140や固定ベルト150を含んで構成することもできる。
本願発明の切削補助装置100は、例えば亜鉛メッキ鋼管といった鋼管GPの表面の一部を切削する際に用いられるものであり、特に電線やケーブルなどを収容した鋼管GPを切削するケースで好適に用いることができる。切削補助装置100を用いて鋼管GPを切削すると、鋼管GPの肉厚方向に貫通することがなく、いわば肉厚の途中で切削が制限され、つまり鋼管GPの表面に溝(以下、便宜上ここでは「切削溝」という。)が形成される。鋼管GPを肉厚方向に貫通するまで切削すると、鋼管GP内に収容されたケーブル等を傷つけるおそれがあるが、切削溝の形成に留めることによってケーブル等を傷つけることなく、しかもその切削溝を利用して容易に開口窓を設けることができるわけである。
また切削補助装置100は、図3や図4に示すように、ホールソー200を使用して鋼管GPに切削溝を形成する際に用いられる。図3はホールソー200がセットされる前の切削補助装置100を模式的に示す斜視図であり、図4はホールソー200がセットされた切削補助装置100を模式的に示す斜視図である。以下、切削補助装置100にホールソー200をセットする手順について説明する。
図1や図2に示すように切削補助装置100を鋼管GPに取り付ける前に、図3の状態から図4の状態とする。具体的には、本体板110に設けられた本体開口部110Hに制御カラー120を配置し、さらに制御カラー120に設けられたカラー開口部120Hにホールソー200の切削刃210を配置する。そして、ハウジング用固定ボルト141を利用して、ハウジング140を本体板110に取り付ける。このとき、ホールソー200の回転軸220を、ハウジング140に設けられた挿通孔140Hに挿通したうえで取り付ける。
以下、本願発明の切削補助装置100を構成する主な要素ごとに詳しく説明する。
(本体板)
本体板110は、切削補助装置100のいわば基盤となる部材であり、概ね板状とされる。また本体板110には、本体開口部110Hと配置ガイド装着具111が設けられる。このうち本体開口部110Hは制御カラー120を収容するための開口部であり、そのため本体開口部110Hの内径は制御カラー120の外径よりやや大きい径(特に、若干だけ大きい径)とされる。一方の配置ガイド装着具111は、後述する配置ガイド130を本体板110に取り付ける治具である。なお配置ガイド装着具111は、例えばボルトやピン、あるいは磁石等を利用することによって、交換可能に配置ガイド130を本体板110に取り付けることができる構造にすることが望ましい。
(制御カラー)
制御カラー120は、切削時においてホールソー200の切削刃210が鋼管GPの肉厚方向に進行することを規制する部材である。この制御カラー120は、上記したとおり本体板110の本体開口部110Hに収容されることから、本体開口部110Hの形状と略相似(相似を含む)の形状にするとよい。例えば図3では、制御カラー120と本体開口部110Hがともに円形とされている。
また制御カラー120には、ホールソー200の切削刃210を収容するためのカラー開口部120Hが設けられる。一般的なホールソー200の切削刃210は、中空のリング状(環状)であって、外形は円形とされる。そのためカラー開口部120Hは、切削刃210の外径よりやや大きい内径とするとともに、概ね円形にするとよい。特に、カラー開口部120Hの内径を切削刃210の外径より若干だけ大きくすると、換言すればカラー開口部120Hと切削刃210とのクリアランスをできるだけ小さくすると、切削刃210が制御カラー120(さらに、制御カラー120を支持する本体板110)に支持された状態となり、ぶれることなく回転することができて好適となる。
図5は、制御カラー120が切削時における切削刃210の進行を規制する状況を模式的に示すモデル図であり、(a)は切削刃210をカラー開口部120Hに配置する前の状況を示し、(b)は切削刃210によって切削している状況を示している。なお一般的なホールソー200はセンタードリルを備えているが、本願発明でホールソー200を使用する際にはこのセンタードリルを取り外しておく。またホールソー200は、図5に示すように切削刃210と回転軸220、鍔材230を有しており、このうち鍔材230は切削刃210の外径よりも大きな寸法で形成され、少なくとも鍔材230は平面視で切削刃210から突出する(はみ出す)部分を有している。
センタードリルを取り外したホールソー200で鋼管GPを切削していくと、切削刃210は鋼管GPの肉厚方向に進行していく。そして、ある程度切削すると、図5(b)に示すように鍔材230の一部(特に、下面)が制御カラー120の上面に当接し、これにより切削刃210は鋼管GPの肉厚方向に進行することができなくなる。すなわち制御カラー120を配置した効果で、切削刃210が鋼管GPの肉厚方向に進行することを規制している。換言すれば制御カラー120は、切削刃210が鋼管GPを貫通するまで切削することを防ぎ、切削溝を形成するに留めているわけである。なお図5(b)のような状態とするには、鍔材230が通過できない寸法や形状でカラー開口部120Hを形成する必要がある。また、鋼管GPの肉厚と制御カラー120の肉厚の総和が、切削刃210の寸法(図5では上下方向の長さ)より大きくなるように、制御カラー120の肉厚を設定する必要がある。他方、切削刃210の寸法が異なる種々のホールソー200があり、肉厚が異なる種々の鋼管GPが存在する。そのため、種々のホールソー200や鋼管GPに対応すべく、種々の寸法や形状のカラー開口部120Hを有する制御カラー120を用意するとともに、種々の肉厚寸法の制御カラー120を用意しておくとよい。
(配置ガイド)
ホールソー200で鋼管GPを切削するにあたっては、図1や図2に示すように、切削補助装置100を鋼管GPに設置する。そして切削中は、切削補助装置100が鋼管GPから外れることはもちろん、揺動しない(グラグラ揺れない)ように堅固に設置することが望ましい。配置ガイド130は、切削補助装置100を鋼管GPに配置するにあたってより堅固に設置するための部材である。なお、これらの図では本体板110のうち2個所に配置ガイド130が設けられているが、これに限らず1箇所のみに配置ガイド130を設けることも、3以上の箇所に配置ガイド130を設けることもできる。
配置ガイド130は、切削補助装置100が切削中に揺動しないよう、できるだけ鋼管GPに接触させる(フィットさせる)とよい。図6は、鋼管GPの表面に載置された配置ガイド130を模式的に示す断面図である。この図に示すように、一般的に鋼管GPは円柱体とされ、すなわちその断面の外形は円形とされる。そのため配置ガイド130は、断面視で円弧状とし、しかもその円弧の内径を鋼管GPの外径と略同一(同一を含む)にするとよい。なお、外径が異なる種々の鋼管GPが存在することから、それぞれの鋼管GPに対応すべく種々の内径の配置ガイド130を用意しておくとよい。すなわち、鋼管GPの外径に適合する配置ガイド130を選択するとともに、その配置ガイド130を取り付けたうえで削補助装置100を鋼管GPに配置するわけである。したがってこの場合の配置ガイド装着具111は、既述したように交換可能に配置ガイド130を本体板110に取り付ける構造とする。
(ハウジング)
ハウジング140は、切削中の切削刃210や、制御カラー120、本体開口部110Hを収容する部材であり、ハウジング用固定ボルト141などを利用することで本体板110に取り付けられる。本体板110に取り付けられたハウジング140は、本体開口部110Hの上方を覆うとともに、切削中の切削刃210を収容するため、切削時に生ずる切削片などが飛散することや、切削中の回転部による切創を防止することができる。
ハウジング140は、中空の函体であって、その上面(頂面)には挿通孔140Hが設けられる。そしてホールソー200で鋼管GPを切削する際、図1や図2に示すように、この挿通孔140Hにはホールソー200の回転軸220が挿通される。なお挿通孔140Hは、ホールソー200の外径よりやや大きい(特に、若干だけ大きい)内径にするとよい。これにより回転軸220は、挿通孔140H(つまり、ハウジング140)に支持された状態となり、ぶれることなく回転することができる。
(固定ベルト)
固定ベルト150は、配置ガイド130と同様、切削補助装置100を鋼管GPにより堅固に固定する部材である。図1や図2に示すように、鋼管GPに切削補助装置100を配置したうえで、固定ベルト150が本体板110と鋼管GPを合わせて巻き付けることによって、つまり固定ベルト150が本体板110と鋼管GPを締め付けることによって、切削補助装置100をより堅固に固定するわけである。なお固定ベルト150は、ナイロン製やゴム製など高い弾性を有する材料製とすることが望ましく、また無端の輪状とすることもできるし、面ファスナーなどの連結手段を設けることで両端を有する形状とすることもできる。
(使用例)
以下、切削補助装置100を使用して鋼管GPに切削溝を形成する例について説明する。
切削補助装置100を使用して鋼管GPに切削溝を形成するにあたっては、まず対象とする鋼管GPの外径と肉厚を把握する。そして、その鋼管GPの外径に適合する配置ガイド130を選択し、その配置ガイド130を本体板110に取り付ける。また、使用するホールソー200(特に、切削刃210の寸法)や鋼管GPの肉厚に応じて適切な制御カラー120を選択するとともに、使用するホールソー200からセンタードリルを取り外しておく。なお制御カラー120を選択するにあたっては、制御カラー120の肉厚と鋼管GPの肉厚の総和が切削刃210の寸法(高さ)より大きくなるように選択する。
配置ガイド130を本体板110に取り付けると、本体板110を鋼管GPの表面に載置する。このとき、図1や図2に示すように、配置ガイド130が鋼管GPの表面(円周方向)に沿うように、また本体板110の長手方向が鋼管GPの管軸方向に沿うように配置する。次いで、選択した制御カラー120を本体開口部110Hに配置し、ホールソー200の切削刃210をカラー開口部120Hに配置する。そして、ホールソー200の回転軸220を挿通孔140Hに挿通したうえで、ハウジング用固定ボルト141を利用してハウジング140を本体板110に取り付け、さらに固定ベルト150で本体板110と鋼管GPを合わせて巻き付ける。
ここまでの準備が整うと、回転軸220にホールソー200の本体部を装着し、回転軸220を回転させることによって切削刃210を回転させ、すなわち鋼管GPを切削していく。図5(b)に示すように鍔材230の一部が制御カラー120の上面に当接するまで切削を進めていくと、ホールソー200による切削操作を停止する。この結果、切削刃210は鋼管GPを貫通することがなく、図7(a)に示すように鋼管GPの表面には切削溝CGが形成される。また、切削刃210は中空のリング状であることから、図7(b)に示すように略円形の切削溝CGが形成される。そして、切削溝CGの内部を抜き取る(あるいは打ち抜く)ことによって、図7(c)に示すように開口窓OWを形成する。鋼管GPのうち切削溝CGは、いわば弱体化(薄肉化)していることから、この切削溝CGを利用すれば容易に開口窓OWを形成することができるわけである。
2.切削方法
続いて本願発明の切削方法について図を参照しながら詳しく説明する。なお、本願発明の切削方法は、ここまで説明した切削補助装置100を用いて鋼管GP(例えば、亜鉛メッキ鋼管)に開口窓OWを形成する方法であり、したがって切削補助装置100で説明した内容と重複する説明は避け、本願発明の切削方法に特有の内容のみ説明することとする。すなわち、ここに記載されていない内容は、「1.切削補助装置」で説明したものと同様である。
図8は、本願発明の切削方法の主な工程を示すフロー図である。切削補助装置100を用いて鋼管GPに開口窓OWを形成するにあたっては、まず所定の準備作業を行う。具体的には、対象とする鋼管GPの外径と肉厚を把握したうえで、その鋼管GPの外径に適合する配置ガイド130を選択し、その配置ガイド130を本体板110に取り付ける。また、使用するホールソー200(特に、切削刃210の寸法)や鋼管GPの肉厚に応じて適切な制御カラー120を選択するとともに、使用するホールソー200からセンタードリルを取り外しておく。
配置ガイド130を本体板110に取り付けると、本体板110を鋼管GPの表面に載置するとともに、選択した制御カラー120を本体開口部110Hに配置し、ホールソー200の切削刃210をカラー開口部120Hに配置する。そして、ホールソー200の回転軸220を挿通孔140Hに挿通したうえで、ハウジング用固定ボルト141を利用してハウジング140を本体板110に取り付け、さらに固定ベルト150で本体板110と鋼管GPを合わせて巻き付ける(図8のStep301)。
ここまでの準備が整うと、回転軸220にホールソー200の本体部を装着し、回転軸220を回転させることによって切削刃210を回転させ、すなわち鋼管GPを切削していく(図8のStep302)。鍔材230の一部が制御カラー120の上面に当接するまで切削を進めていくと、ホールソー200による切削操作を停止する。この結果、鋼管GPの表面には切削溝CGが形成される(図8のStep303)。そして、切削溝CGの内部を抜き取る(あるいは打ち抜く)ことによって、開口窓OWを形成する(図8のStep304)。このとき、ハンマーとノミなどを用いて切削溝CGの内部をノックアウトすることもできるし、抜き取り部分が鋼管GP内に落下しないようにバールなどを用いて当該部分をめくり上げて取り除くこともできる。
開口窓OWを形成すると、その開口窓OWを起点に開口部を拡張していき(図8のStep305)、さらに鋼管GPを部分的に取り除く「切管」を行う(図8のStep306)。鋼管GPが切管されると、例えば収容されたケーブルなどに対して所定の作業を実施していく。
本願発明の切削補助装置、及び切削方法は、ケーブルや電線を収容した鋼管をはじめ、種々の収容物を含む鋼管に開口窓を設ける際に特に好適に利用することができる。本願発明によれば、ケーブルや電線を切断する機会が軽減され、ひいては電気の安定供給に寄与することを考えれば、産業上利用できるばかりでなく社会的にも大きな貢献を期待し得る発明といえる。
100 本願発明の切削補助装置
110 (切削補助装置の)本体板
110H (本体板の)本体開口部
111 (本体板の)配置ガイド装着具
120 (切削補助装置の)制御カラー
120H (制御カラーの)カラー開口部
130 (切削補助装置の)配置ガイド
140 (切削補助装置の)ハウジング
140H (ハウジングの)挿通孔
141 (ハウジングの)ハウジング用固定ボルト
150 (切削補助装置の)固定ベルト
200 ホールソー
210 (ホールソーの)切削刃
220 (ホールソーの)回転軸
230 (ホールソーの)鍔材
CG 切削溝
GP 鋼管
OW 開口窓

Claims (5)

  1. ホールソーを使用して鋼管の一部に切削溝を形成する際に用いられる装置であって、
    本体開口部が形成された本体板と、
    前記本体板に取り付けられる配置ガイドと、
    カラー開口部が形成された制御カラーと、を備え、
    前記配置ガイドは、断面視で円弧状であって、内径が前記鋼管の外径と同一又は略同一であり、
    前記配置ガイドを前記鋼管の表面に沿うように配置して前記本体開口部に前記制御カラーを配置するとともに、センタードリルが取り外された前記ホールソーの切削刃を前記カラー開口部に配置したうえで、該切削刃が前記鋼管を切削していくと、該ホールソーの一部が該制御カラーの上面に当接することによって、該鋼管を貫通しない前記切削溝が形成される、
    ことを特徴とする切削補助装置。
  2. 内径が異なる複数種類の前記配置ガイドを、備え、
    前記鋼管の外径に応じて所望の前記配置ガイドを、交換可能に前記本体板に取り付けることができる、
    ことを特徴とする請求項1記載の切削補助装置。
  3. 挿通孔が形成されたハウジングを、さらに備え、
    前記切削刃が前記カラー開口部内に配置された前記ホールソーの回転軸を、前記挿通孔に挿通した状態で、前記本体開口部の上方を覆うように前記ハウジングを前記本体板に取り付けることができる、
    ことを特徴とする請求項1記載の切削補助装置。
  4. 前記本体板が配置された前記鋼管に、巻き付け可能な固定ベルトを、さらに備え、
    前記固定ベルトの締付によって、前記本体板が前記鋼管に固定される、
    ことを特徴とする請求項1記載の切削補助装置。
  5. 切削補助装置とホールソーを使用して、鋼管の一部に開口窓を形成する方法であって、
    前記切削補助装置は、本体開口部が形成された本体板と、該本体板に取り付けられる配置ガイドと、カラー開口部が形成された制御カラーと、を有し、
    前記配置ガイドは、断面視で円弧状であって、内径が前記鋼管の外径と同一又は略同一であり、
    前記配置ガイドが前記鋼管の表面に沿うように前記切削補助装置を配置するとともに、前記本体開口部に前記制御カラーを配置する補助装置配置工程と、
    センタードリルが取り外された前記ホールソーの切削刃を前記カラー開口部に配置したうえで、該切削刃によって前記鋼管を切削して切削溝を形成する切削工程と、
    前記鋼管の一部に開口窓を形成する窓形成工程と、を備え、
    前記切削工程では、前記ホールソーの一部が前記制御カラーの上面に当接することによって、前記鋼管を貫通しない前記切削溝を形成し、
    前記窓形成工程では、前記鋼管の表面のうち前記切削溝で囲まれた部分を取り除くことによって前記開口窓を形成する、
    ことを特徴とする切削方法。
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