JP2023152250A - 鉄筋結束機 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄筋をより強固に結束することが可能な技術を提供する。【解決手段】本明細書が開示する鉄筋結束機は、鉄筋をワイヤによって結束してもよい。前記鉄筋結束機は、ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤと、を備えているリールと、前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えていてもよい。前記鉄筋の周りの前記ワイヤの総引張最大荷重は、1050N以上であってもよい。【選択図】図19

Description

本明細書の開示は、鉄筋結束機に関する。
特許文献1に、鉄筋をワイヤによって結束する鉄筋結束機が開示されている。前記鉄筋結束機は、ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えている。この鉄筋結束機では、ワイヤとして、直径1mm程度の鉄線が使用されている。
特開2017-24752号公報
従来技術の鉄筋結束機では、鉄筋を強固に結束することが困難であった。本明細書では、鉄筋をより強固に結束することが可能な技術を提供する。
本明細書が開示する鉄筋結束機は、鉄筋をワイヤによって結束してもよい。前記鉄筋結束機は、ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えていてもよい。前記鉄筋の周りの前記ワイヤの総引張最大荷重は、1050N以上であってもよい。
鉄筋を強固に結束するためには、鉄筋の周りのワイヤを強い力で捩る必要がある。しかしながら、鉄筋の周りのワイヤの総引張最大荷重が小さい場合、鉄筋の周りのワイヤを強い力で捩ると、ワイヤが破断してしまうおそれがある。上記の構成によれば、鉄筋の周りのワイヤの総引張最大荷重が1050N以上であるので、鉄筋の周りのワイヤを強い力で捩った場合でも、ワイヤが破断してしまうことを抑制することができる。このような構成とすることで、鉄筋をより強固に結束することができる。
本明細書が開示する別の鉄筋結束機は、鉄筋をワイヤによって結束してもよい。前記鉄筋結束機は、ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えていてもよい。前記鉄筋の周りの前記ワイヤの1本あたりの引張最大荷重は、700N以上であってもよい。
鉄筋を強固に結束するためには、鉄筋の周りのワイヤを強い力で捩る必要がある。しかしながら、鉄筋の周りのワイヤの1本あたりの引張最大荷重が小さい場合、鉄筋の周りのワイヤを強い力で捩ると、ワイヤが破断してしまうおそれがある。上記の構成によれば、鉄筋の周りのワイヤの1本あたりの引張最大荷重が700N以上であるので、鉄筋の周りのワイヤを強い力で捩った場合でも、ワイヤが破断してしまうことを抑制することができる。このような構成とすることで、鉄筋をより強固に結束することができる。
本明細書が開示するさらに別の鉄筋結束機は、鉄筋をワイヤによって結束してもよい。前記鉄筋結束機は、ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えていてもよい。前記鉄筋の周りの前記ワイヤの総降伏点荷重は、700N以上であってもよい。
鉄筋を結束しているワイヤが変形してしまうと、鉄筋とワイヤの間に隙間が生じて、鉄筋の結束が緩くなってしまう。このため、鉄筋を強固に結束するためには、鉄筋を結束しているワイヤを変形しにくくする必要がある。しかしながら、鉄筋の周りのワイヤの総降伏点荷重が小さい場合、鉄筋を結束しているワイヤに強い力が作用すると、ワイヤが変形してしまうおそれがある。上記の構成によれば、鉄筋の周りのワイヤの総降伏点荷重が700N以上であるので、鉄筋を結束しているワイヤに強い力が作用する場合でも、ワイヤが変形してしまうことを抑制することができる。このような構成とすることで、鉄筋をより強固に結束することができる。
本明細書が開示するさらに別の鉄筋結束機は、鉄筋をワイヤによって結束してもよい。前記鉄筋結束機は、ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えていてもよい。前記鉄筋の周りの前記ワイヤの1本あたりの降伏点荷重は、450N以上であってもよい。
鉄筋を結束しているワイヤが変形してしまうと、鉄筋とワイヤの間に隙間が生じて、鉄筋の結束が緩くなってしまう。このため、鉄筋を強固に結束するためには、鉄筋を結束しているワイヤを変形しにくくする必要がある。しかしながら、鉄筋の周りのワイヤの1本あたりの降伏点荷重が小さい場合、鉄筋を結束しているワイヤに強い力が作用すると、ワイヤが変形してしまうおそれがある。上記の構成によれば、鉄筋の周りのワイヤの1本あたりの降伏点荷重が450N以上であるので、鉄筋を結束しているワイヤに強い力が作用する場合でも、ワイヤが変形してしまうことを抑制することができる。このような構成とすることで、鉄筋をより強固に結束することができる。
実施例の鉄筋結束機2を後方左方上方から見た斜視図である。 実施例の鉄筋結束機2を前方右方上方から見た斜視図である。 実施例の鉄筋結束機2の内部構成を示す側面図である。 実施例の送り部38の斜視図である。 実施例の送り部38とリールホルダ10の斜視図である。 実施例の鉄筋結束機2の前側上部近傍の断面図である。 実施例の切断部44において、第1レバー部材76と第2レバー部材78が回動する前の状態を示す側面図である。 実施例の切断部44において、第1レバー部材76と第2レバー部材78が回動した後の状態を示す側面図である。 実施例の捩り部46の斜視図である。 実施例の捩りモータ86と、減速部88と、保持部90の断面図である。 実施例のキャリアスリーブ98と、クラッチプレート100と、スクリューシャフト102の分解斜視図である。 実施例のクランプシャフト110の斜視図である。 実施例の捩り部46において、クランプシャフト110に右クランプ112と左クランプ114が取り付けられた状態の斜視図である。 実施例の右クランプ112の斜視図である。 実施例の左クランプ114の斜視図である。 実施例の捩りモータ86と、減速部88と、保持部90の斜視図である。 実施例の回転制限部92の斜視図である。 比較例の鉄筋結束機で使用されているワイヤWについての表である。 実施例の鉄筋結束機2で使用されているワイヤWについての表である。
以下では、本発明の代表的かつ非限定的な具体例について、図面を参照して詳細に説明する。この詳細な説明は、本発明の好ましい例を実施するための詳細を当業者に示すことを単純に意図しており、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、以下に開示される追加的な特徴ならびに発明は、さらに改善された鉄筋結束機、その製造方法及び使用方法を提供するために、他の特徴や発明とは別に、又は共に用いることができる。
また、以下の詳細な説明で開示される特徴や工程の組み合わせは、最も広い意味において本発明を実施する際に必須のものではなく、特に本発明の代表的な具体例を説明するためにのみ記載されるものである。さらに、上記及び下記の代表的な具体例の様々な特徴、ならびに、独立及び従属クレームに記載されるものの様々な特徴は、本発明の追加的かつ有用な実施形態を提供するにあたって、ここに記載される具体例のとおりに、あるいは列挙された順番のとおりに組合せなければならないものではない。
本明細書及び/又は特許請求の範囲に記載された全ての特徴は、実施例及び/又はクレームに記載された特徴の構成とは別に、出願当初の開示ならびにクレームされた特定事項に対する限定として、個別に、かつ互いに独立して開示されることを意図するものである。さらに、全ての数値範囲及びグループ又は集団に関する記載は、出願当初の開示ならびにクレームされた特定事項に対する限定として、それらの中間の構成を開示する意図を持ってなされている。
1またはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、鉄筋をワイヤによって結束してもよい。前記鉄筋結束機は、ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えていてもよい。前記鉄筋の周りの前記ワイヤの総引張最大荷重は、1050N以上であってもよい。
1またはそれ以上の実施形態において、前記鉄筋の周りの前記ワイヤの総引張最大荷重は、1050Nから4700Nの範囲内であってもよい。
一般に、鉄筋の周りのワイヤの総引張最大荷重を大きくするためには、ワイヤの本数や直径を大きくする必要がある。しかしながら、ワイヤの本数や直径が大き過ぎると、捩り部を駆動する動力源に過剰な負荷が作用するおそれがある。上記の構成によれば、捩り部を駆動する動力源に過剰な負荷が作用することを抑制しつつ、鉄筋をより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、鉄筋をワイヤによって結束してもよい。前記鉄筋結束機は、ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えていてもよい。前記鉄筋の周りの前記ワイヤの総降伏点荷重は、700N以上であってもよい。
1またはそれ以上の実施形態において、前記鉄筋の周りの前記ワイヤの総降伏点荷重は、700Nから2550Nの範囲内であってもよい。
一般に、鉄筋の周りのワイヤの総降伏点荷重が大き過ぎると、ワイヤが鉄筋の外周面に密着しにくくなり、ワイヤと鉄筋の間に隙間ができてしまい、鉄筋を強固に結束することが困難となる。上記の構成によれば、鉄筋をより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、前記捩り部は、前記鉄筋の周りに送り出された前記ワイヤの先端を保持するように構成された先端保持部を備えていてもよい。前記送り部は、前記先端保持部が前記ワイヤの先端を保持した後、前記捩り部が前記ワイヤを捩る前に、前記ワイヤを引き戻すように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、送り部がワイヤを引き戻すことによって、捩り部がワイヤを捩る際に、ワイヤをより鉄筋に密着させた状態からワイヤを捩ることができる。このような構成とすることによって、鉄筋をより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、前記ワイヤの直径は、1.6mm以上であってもよい。
上記の構成によれば、鉄筋をより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、前記ボビンの胴部の直径は、50mm以上であってもよい。
上記の構成によれば、ワイヤに、ボビンに巻回されていることに起因する巻き癖がついてしまうことを抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、前記送り部が、回転によって前記ワイヤを送り出す送りローラを備えていてもよい。前記送りローラの硬度は、56HRC以上であってもよい。
上記の構成によれば、送り部がワイヤを送り出す際に送りローラが摩耗してしまうことを抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、前記鉄筋結束機は、前記ワイヤを切断するカッタを備える切断部をさらに備えていてもよい。前記カッタの硬度は、56HRC以上であってもよい。
上記の構成によれば、切断部がワイヤを送り出す際にカッタが摩耗してしまうことを抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、前記鉄筋結束機は、ユーザが把持するグリップをさらに備えていてもよい。前記鉄筋結束機は、前記ユーザが手で持った状態で前記鉄筋の結束作業を実行可能であってもよい。
上記の構成によれば、手持ち式の鉄筋結束機を用いて、鉄筋をより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、鉄筋をワイヤによって結束してもよい。前記鉄筋結束機は、ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えていてもよい。前記鉄筋の周りの前記ワイヤの1本あたりの引張最大荷重は、700N以上であってもよい。
1またはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、鉄筋をワイヤによって結束してもよい。前記鉄筋結束機は、ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えていてもよい。前記鉄筋の周りの前記ワイヤの1本あたりの降伏点荷重は、450N以上であってもよい。
(実施例)
図1に示す鉄筋結束機2は、複数の鉄筋RをワイヤWを用いて結束する。鉄筋結束機2は、本体4と、グリップ6と、バッテリ取付部8と、バッテリパックBと、リールホルダ10と、を備えている。グリップ6は、ユーザにより把持される。グリップ6は、本体4の後側下部に配置されている。グリップ6は、本体4と一体的に形成されている。グリップ6の前面上部には、トリガ12が設けられている。グリップ6の内部には、トリガ12が押し込まれたか否かを検出するトリガスイッチ14(図3参照)が配置されている。バッテリ取付部8は、グリップ6の下部に配置されている。バッテリ取付部8は、グリップ6と一体的に形成されている。バッテリパックBは、バッテリ取付部8に対してスライドさせることにより着脱可能である。バッテリパックBは、例えば、リチウムイオンバッテリ等の二次電池を備えている。リールホルダ10は、本体4の前側下部に配置されている。リールホルダ10は、グリップ6よりも前側に配置されている。なお、本実施例では、後述する捩り部46の長手方向を前後方向と呼び、前後方向に直交する方向を上下方向と呼び、前後方向および上下方向に直交する方向を左右方向と呼ぶ。
鉄筋結束機2は、ハウジング16を備えている。ハウジング16は、支持部15の一部を構成している。図2に示すように、ハウジング16は、右ハウジング18と、左ハウジング20と、モータカバー22と、を備えている。右ハウジング18は、本体4と、グリップ6と、バッテリ取付部8の右半面の形状を規定している。左ハウジング20は、本体4と、グリップ6と、バッテリ取付部8の左半面の形状を規定している。モータカバー22は、右ハウジング18の外側に取り付けられている。図1に示すように、左ハウジング20の後側上部には、操作表示部24が配置されている。操作表示部24は、主電源スイッチ24aと、主電源LED24bと、を備えている。主電源スイッチ24aは、鉄筋結束機2の主電源のオン/オフを切り替えるためのユーザからの操作を受け入れる。主電源LED24bは、鉄筋結束機2の主電源のオン/オフの状態を表示する。
図2に示すように、リールホルダ10は、ホルダハウジング26と、メインカバー28と、補助カバー30と、を備えている。ホルダハウジング26と補助カバー30は、支持部15の一部を構成している。ホルダハウジング26は、本体4の前側下部と、バッテリ取付部8の前部に固定されている。ホルダハウジング26の左端は、開口している。メインカバー28は、ホルダハウジング26の下部の回動軸26a周りに回動可能に、ホルダハウジング26に取り付けられている。メインカバー28は、捩りバネ31(図3参照)により、開く方向に付勢されている。ホルダハウジング26には、メインカバー28が閉じた状態であることを検出する閉状態検出センサ(図示省略)が取り付けられている。補助カバー30は、ホルダハウジング26の右面を覆っている。補助カバー30は、ホルダハウジング26の右面との間に補助空間30aを画定する。
図1に示すように、左ハウジング20の前側下部には、メインカバー28を閉じた状態で保持するためのロックレバー32が配置されている。ロックレバー32を回動させると、捩りバネ31(図3参照)の付勢力により、メインカバー28がホルダハウジング26に対して開かれる。メインカバー28が閉じた状態では、ホルダハウジング26とメインカバー28により、収容空間26b(図3参照)が画定される。収容空間26bには、ワイヤWを備えているリール33(図3参照)が配置される。図2に示すように、ホルダハウジング26の前面には、孔26cが形成されている。ユーザは、孔26cからリール33を見ることにより、リール33のワイヤWの残量を確認することができる。
図3に示すように、鉄筋結束機2は、制御回路基板36を備えている。制御回路基板36は、バッテリ取付部8の内部に配置されている。制御回路基板36は、バッテリパックBと、トリガスイッチ14と、操作表示部24のそれぞれと、図示省略の配線により電気的に接続している。また、制御回路基板36は、ホルダハウジング26に取り付けられた閉状態検出センサ(図示省略)と、図示省略の配線により電気的に接続している。
鉄筋結束機2は、送り部38と、案内部40と、切断部44と、捩り部46と、を備えている。送り部38は、本体4の前側下部の内部に配置されている。案内部40は、本体4の前部に配置されている。切断部44は、本体4の下部の内部に配置されている。捩り部46は、本体4の内部に配置されている。
(送り部38の構成)
図4に示すように、送り部38は、送りモータ50と、減速部52と、送りユニット54と、を備えている。送りモータ50は、例えば、ブラシレスDCモータである。送りモータ50は、右ハウジング18(図2参照)よりも右側に配置されており、モータカバー22(図2参照)により覆われている。送りモータ50は、制御回路基板36と図示省略の配線により電気的に接続している。送りモータ50は、バッテリパックB(図2参照)から供給される電力により動作する。
減速部52は、例えば、遊星歯車機構を備えている。減速部52は、送りモータ50の回転を減速する。
送りユニット54は、ベース部材56と、ガイド部材58と、駆動ギヤ60と、第1送りギヤ62と、第2送りギヤ64と、リリースレバー66と、圧縮バネ68と、を備えている。ガイド部材58は、ベース部材56に固定されている。ガイド部材58は、ガイド孔58aを有している。ガイド孔58aは、下端部が広くて上端部が狭いテーパ形状を有している。ガイド孔58aには、ワイヤWが挿通される。
駆動ギヤ60には、減速部52から回転が伝達される。第1送りギヤ62は、ベース部材56に回転可能に支持されている。第1送りギヤ62は、駆動ギヤ60と噛み合っている。第1送りギヤ62は、駆動ギヤ60の回転により回転する。第1送りギヤ62は、溝62aを有する。溝62aは、第1送りギヤ62の外周面において、第1送りギヤ62の回転方向に沿う方向に形成されている。第2送りギヤ64は、第1送りギヤ62と噛み合っている。第2送りギヤ64は、リリースレバー66に回転可能に支持されている。第2送りギヤ64は、溝64aを有する。溝64aは、第2送りギヤ64の外周面において、第2送りギヤ64の回転方向に沿う方向に形成されている。リリースレバー66は、揺動軸66aを介してベース部材56に揺動可能に支持されている。圧縮バネ68は、リリースレバー66を右ハウジング18(図2参照)に対して、第2送りギヤ64が第1送りギヤ62に近づく方向に付勢する。これにより、第2送りギヤ64が第1送りギヤ62に押し当てられる。この結果、ワイヤWは、第1送りギヤ62の溝62aと第2送りギヤ64の溝64aとの間に挟持される。図5に示すように、リリースレバー66の下端は、ロックレバー32がメインカバー28の保持を解除する方向に回動すると、ロックレバー32により押し込まれて、右ハウジング18に向けて移動する。これにより、第2送りギヤ64は、第1送りギヤ62から離反する。この状態では、ユーザは、第1送りギヤ62の溝62aと第2送りギヤ64の溝64aとの間に、リール33(図4参照)のワイヤWをセットすることができる。なお、図2に示すように、左ハウジング20の前面とモータカバー22の前面には、ユーザが第1送りギヤ62と第2送りギヤ64が噛み合う個所を視認可能な窓16aが形成されている。
図4に示すように、ワイヤWが第1送りギヤ62の溝62aと第2送りギヤ64の溝64aとの間に挟持された状態で、送りモータ50が回転することにより、ワイヤWが移動する。本実施例では、送りモータ50が正回転すると、駆動ギヤ60が図4に示す方向D1に回転して、ワイヤWがリール33から案内部40に向けて送り出される。送りモータ50が逆回転すると、駆動ギヤ60が図4に示す方向D2に回転して、ワイヤWが送り部38からリール33に向けて引き戻される。
(案内部40の構成)
図6に示すように、案内部40は、上側カールガイド70と、下側カールガイド71と、を備えている。上側カールガイド70と下側カールガイド71は、本体4の前部に配置されている。上側カールガイド70の下端は、下側に向かって開口している。これにより、上側カールガイド70には、上側ワイヤ通路70aが形成されている。下側カールガイド71は、上側カールガイド70の下側に配置されている。下側カールガイド71の上端は、上側に向かって開口している。これにより、下側カールガイド71には、下側ワイヤ通路71aが形成されている。
送り部38(図4参照)から送られるワイヤWは、上側ワイヤ通路70aに送られる。ワイヤWは、後側から前側に向かって上側ワイヤ通路70aを通過する。このとき、ワイヤWには、下向きの巻き癖が付与される。上側ワイヤ通路70aを通過したワイヤWは、下側ワイヤ通路71aに送られる。ワイヤWは、前側から後側に向かって下側ワイヤ通路71aを通過する。これにより、ワイヤWが鉄筋Rの周りに巻回される。
(切断部44の構成)
図7に示すように、切断部44は、固定カッタ部材72と、可動カッタ部材74と、第1レバー部材76と、第2レバー部材78と、リンク部材80と、捩りバネ82と、を備えている。図6に示すように、固定カッタ部材72と可動カッタ部材74は、送り部38から案内部40に向けてワイヤWが送られる通路上に配置されている。固定カッタ部材72は、ワイヤWが通過可能な孔72aを有する。可動カッタ部材74は、固定カッタ部材72の周りを摺動して回動可能に、固定カッタ部材72に支持されている。可動カッタ部材74は、ワイヤWが通過可能な孔74aを有する。図7に示すように、固定カッタ部材72の孔72aと可動カッタ部材74の孔74aが連通している状態(以下では連通状態とも呼ぶ)では、ワイヤWは、固定カッタ部材72の孔72aと可動カッタ部材74の孔74aを通過することができる。この状態から可動カッタ部材74が固定カッタ部材72に対して図6に示す方向D3に回動した状態(以下では切断状態とも呼ぶ)になると、ワイヤWは、固定カッタ部材72と可動カッタ部材74により切断される。
図7に示すように、第1レバー部材76と第2レバー部材78は、互いに固定されている。第1レバー部材76と第2レバー部材78は、軸RXの周りを揺動可能である。第1レバー部材76の下端と第2レバー部材78の下端は、リンク部材80の後端に回動可能に連結している。リンク部材80の前端は、可動カッタ部材74の下端と回動可能に連結している。リンク部材80の後端は、捩りバネ82により、前側に向けて付勢されている。第1レバー部材76と第2レバー部材78の下端が前側に向かう方向に揺動すると、リンク部材80は、前側に向かって移動し、固定カッタ部材72と可動カッタ部材74は連通状態となる。図8に示すように、第1レバー部材76と第2レバー部材78の下端が後側に向かう方向に揺動すると、リンク部材80は、後側に向かって移動し、固定カッタ部材72と可動カッタ部材74は切断状態となる。
(捩り部46の構成)
図9に示すように、捩り部46は、捩りモータ86と、減速部88と、保持部90と、回転制限部92と、を備えている。捩りモータ86は、例えば、ブラシレスDCモータである。捩りモータ86は、右ハウジング18(図1参照)と左ハウジング20(図1参照)に固定されている。捩りモータ86は、制御回路基板36(図3参照)と図示省略の配線により電気的に接続している。捩りモータ86は、バッテリパックB(図1参照)から供給される電力により動作する。
減速部88は、右ハウジング18と左ハウジング20に固定されている。減速部88は、例えば、遊星歯車機構を備えている。減速部88は、捩りモータ86の回転を減速する。
図10に示すように、保持部90は、ベアリングボックス96と、キャリアスリーブ98と、クラッチプレート100と、スクリューシャフト102と、インナスリーブ104と、アウタスリーブ106と、プッシュプレート108と、クランプシャフト110と、右クランプ112と、左クランプ114と、を備えている。
ベアリングボックス96は、減速部88に固定されている。ベアリングボックス96は、ベアリング96aを介して、キャリアスリーブ98を回転可能に支持している。キャリアスリーブ98には、減速部88から回転が伝達される。捩りモータ86が正回転すると、後側から見て、キャリアスリーブ98は、左ねじの方向に回転する。捩りモータ86が逆回転すると、後側から見て、キャリアスリーブ98は、右ねじの方向に回転する。
図11に示すように、キャリアスリーブ98の後部の内表面には、前後方向に延びるクラッチ溝98aが形成されている。クラッチ溝98aの前端には、第1壁部98bと、第2壁部98cが形成されている。キャリアスリーブ98の後端から第1壁部98bまでの前後方向の距離は、キャリアスリーブ98の後端から第2壁部98cまでの前後方向の距離よりも小さい。クラッチプレート100は、キャリアスリーブ98の内部に配置されている。クラッチプレート100には、クラッチ溝98aに対応するクラッチ片100aが形成されている。クラッチプレート100は、キャリアスリーブ98の内部に配置されている圧縮バネ116により、キャリアスリーブ98に対して後側に向けて付勢されている。クラッチプレート100は、キャリアスリーブ98に対して、クラッチ片100aがクラッチ溝98aの第1壁部98bに当接する位置まで前進可能である。ワイヤWを捩るときには、キャリアスリーブ98がクラッチプレート100に対して後側から見て左ねじの方向に回転することにより、クラッチプレート100は、キャリアスリーブ98に対して、クラッチ片100aがクラッチ溝98aの第2壁部98cに当接する位置まで前進可能となる。
スクリューシャフト102の後部102aは、キャリアスリーブ98に前側から挿入されており、クラッチプレート100に固定されている。スクリューシャフト102の後部102aと前部102bとの間には、径方向に突出するフランジ102cが形成されている。スクリューシャフト102の前部102bの外周面には、螺旋状のボール溝102dが形成されている。スクリューシャフト102の前端には、前部102bよりも小径の係合部102eが形成されている。
図10に示すように、スクリューシャフト102の前部102bには、圧縮バネ118が取り付けられている。スクリューシャフト102の前部102bは、インナスリーブ104に後側から挿入されている。インナスリーブ104には、ボール120を保持するボール孔104aが形成されている。ボール120は、スクリューシャフト102のボール溝102dに嵌合する。インナスリーブ104の後端には、径方向に突出するフランジ104bが形成されている。インナスリーブ104は、アウタスリーブ106に後側から挿入されている。アウタスリーブ106は、インナスリーブ104に固定されている。回転制限部92(図17参照)により、アウタスリーブ106の回転が許容されている場合には、スクリューシャフト102が回転すると、インナスリーブ104とアウタスリーブ106は一体的に回転する。回転制限部92により、アウタスリーブ106の回転が禁止されている場合には、スクリューシャフト102が回転すると、インナスリーブ104とアウタスリーブ106は、スクリューシャフト102に対して前後方向に移動する。具体的には、捩りモータ86が正回転して、スクリューシャフト102が後側から見て左ねじの方向に回転すると、インナスリーブ104とアウタスリーブ106は、スクリューシャフト102に対して前側に移動する。また、捩りモータ86が逆回転して、スクリューシャフト102が後側から見て右ねじの方向に回転すると、インナスリーブ104とアウタスリーブ106は、スクリューシャフト102に対して後側に移動する。プッシュプレート108は、アウタスリーブ106の後端と、インナスリーブ104のフランジ104bとの間に配置されている。このため、インナスリーブ104とアウタスリーブ106が前後方向に移動すると、プッシュプレート108も前後方向に移動する。アウタスリーブ106の前部には、アウタスリーブ106の前端から後側に向けて延びるスリット106aが形成されている。
クランプシャフト110は、インナスリーブ104に前側から挿入されている。クランプシャフト110の後端には、スクリューシャフト102の係合部102eが挿入されている。クランプシャフト110は、スクリューシャフト102に固定されている。図12に示すように、クランプシャフト110には、平板部110aと、開口110bと、フランジ110cが形成されている。平板部110aは、クランプシャフト110の前端に配置されており、上下方向と前後方向に沿った平板形状を有する。平板部110aには、ピン122(図13参照)が嵌合する孔110dが形成されている。開口110bは、平板部110aよりも後側に配置されている。開口110bは、クランプシャフト110を左右方向に貫通しており、前後方向に延びている。フランジ110cは、開口110bよりも後側に配置されており、径方向に突出している。
図13に示すように、右クランプ112は、クランプシャフト110の開口110bを右側から左側に貫通するように、クランプシャフト110に取り付けられている。左クランプ114は、右クランプ112よりも下側で、クランプシャフト110の開口110bを左側から右側に貫通するように、クランプシャフト110に取り付けられている。
図14に示すように、右クランプ112は、ベース部112aと、下側突出部112bと、上側突出部112cと、当接部112dと、上側ガード部112eと、前側ガード部112fと、を備えている。ベース部112aは、前後方向と左右方向に沿った平板形状を有する。下側突出部112bは、ベース部112aの右端部に配置されており、ベース部112aから下側に向けて突出している。上側突出部112cは、ベース部112aの右前端に配置されており、ベース部112aから上側に向けて突出している。当接部112dは、上側突出部112cの上端から左側に向けて突出している。上側ガード部112eは、当接部112dの上端から左側に受けて突出している。前側ガード部112fは、上側突出部112cと当接部112dの前端から左側に向けて突出している。ベース部112aには、カム孔112g、112hが形成されている。カム孔112g、112hは、後端から前端に向けて、まず前側に向けて延びた後、屈曲して右前側に向けて延び、さらに屈曲して前側に向けて延びる形状を有する。
図15に示すように、左クランプ114は、ベース部114aと、ピン保持部114bと、下側突出部114cと、当接部114dと、後側ガード部114eと、前側ガード部114fと、を備えている。ベース部114aは、前後方向と左右方向に沿った平板形状を有する。ピン保持部114bは、ベース部114aの左前端に配置されており、ベース部114aよりも上側で、ピン122(図13参照)を摺動可能に保持する。下側突出部114cは、ベース部114aの左前端に配置されており、ベース部114aから下側に向けて突出している。当接部114dは、下側突出部114cの下端から右側に向けて突出している。後側ガード部114eは、当接部114dの後端から右側に向けて突出している。前側ガード部114fは、当接部114dの前端から右側に向けて突出している。ベース部114aには、カム孔114g、114hが形成されている。カム孔114g、114hは、後端から前端に向けて、まず前側に向けて延びた後、屈曲して左前側に向けて延びた後、屈曲して前側に向けて延び、さらに屈曲して左前側に延びた後、屈曲して前側に向けて延びる形状を有する。
図13に示すように、右クランプ112と左クランプ114をクランプシャフト110に取り付けた状態では、カムスリーブ124が、カム孔112gとカム孔114gを貫通するように配置され、カムスリーブ126が、カム孔112hとカム孔114hを貫通するように配置される。また、支持ピン128が、カムスリーブ124を貫通するように配置され、支持ピン130がカムスリーブ126を貫通するように配置される。右クランプ112と左クランプ114と、クランプシャフト110のフランジ110cとの間には、円環形状のクッション131が取り付けられている。
図9に示すように、クランプシャフト110をインナスリーブ104に取り付けた状態では、右クランプ112と左クランプ114は、アウタスリーブ106のスリット106aに入り込むとともに、支持ピン128、130がアウタスリーブ106に連結される。クランプシャフト110がアウタスリーブ106に対して前後方向に移動すると、支持ピン128に取り付けられたカムスリーブ124がカム孔112g、114g内で前後方向に移動し、支持ピン130に取り付けられたカムスリーブ126がカム孔112h、114h内で前後方向に移動することにより、右クランプ112と左クランプ114が左右方向に移動する。
図13に示すように、クランプシャフト110がアウタスリーブ106から前側に突出している初期状態では、右クランプ112は、左クランプ114に対して最も右側に位置している。この状態では、右クランプ112の上側突出部112cとクランプシャフト110の平板部110aとの間にワイヤWが通過可能な右側ワイヤ通路132が形成されており、右側ワイヤ通路132の上側が上側ガード部112eにより覆われている。右クランプ112のこの状態を、全開状態と呼ぶ。この状態から、アウタスリーブ106がクランプシャフト110に対して前側に移動すると、右クランプ112がクランプシャフト110に向けて左側に移動する。この状態では、右クランプ112の当接部112dの下端とクランプシャフト110の平板部110aの上端との間で、ワイヤWが挟持されるとともに、右側ワイヤ通路132の前側が前側ガード部112fにより覆われる。右クランプ112のこの状態を、全閉状態と呼ぶ。
クランプシャフト110がアウタスリーブ106から前側に突出している初期状態では、左クランプ114は、クランプシャフト110に対して最も左側に位置している。この状態では、左クランプ114の下側突出部114cとクランプシャフト110の平板部110aとの間に、ワイヤWが通過可能な左側ワイヤ通路134が形成されている。左クランプ114のこの状態を、全開状態と呼ぶ。この状態から、アウタスリーブ106がクランプシャフト110に対して前側に移動すると、左クランプ114がクランプシャフト110に向けて右側に移動する。この状態でも、ワイヤWは、左側ワイヤ通路134を通過可能であるが、左側ワイヤ通路134の後側が後側ガード部114eにより覆われるとともに、左側ワイヤ通路134の前側が前側ガード部114fにより覆われる。左クランプ114のこの状態を、半開状態と呼ぶ。この状態から、アウタスリーブ106がクランプシャフト110に対してさらに前側に移動すると、左クランプ114がクランプシャフト110に向けてさらに右側に移動する。この状態では、左クランプ114の当接部114dの上端とクランプシャフト110の平板部110aの下端との間で、ワイヤWが挟持される。左クランプ114のこの状態を、全閉状態と呼ぶ。
送り部38(図6参照)から案内部40(図6参照)に送られるワイヤWは、案内部40に到達する前に、左側ワイヤ通路134を通過する。このため、左クランプ114が全閉状態となり、切断部44(図6参照)によりワイヤWが切断されると、左クランプ114とクランプシャフト110により、鉄筋Rの周りに巻回されたワイヤWの終端が保持される。
また、案内部40に案内されたワイヤWは、右側ワイヤ通路132を通過する。このため、右クランプ112が全閉状態となると、右クランプ112とクランプシャフト110により、鉄筋Rの周りに巻回されたワイヤWの先端が保持される。
図16に示すように、アウタスリーブ106の後部外表面には、フィン138が形成されている。フィン138は、前後方向に延びている。本実施例では、アウタスリーブ106の外周面において、8個のフィン138が、互いに45度の間隔を有して配置されている。また、本実施例では、8個のフィン138は、7個のショートフィン138aと、1個のロングフィン138bと、を備えている。ロングフィン138bの前後方向の長さは、ショートフィン138aの前後方向の長さよりも長い。前後方向において、ロングフィン138bの後端の位置は、ショートフィン138aの後端の位置と同一である。前後方向において、ロングフィン138bの前端の位置は、ショートフィン138aの前端の位置よりも前側にある。
回転制限部92は、アウタスリーブ106のフィン138に対応する位置に配置されている。回転制限部92は、フィン138と協働して、アウタスリーブ106の回転を許容または禁止する。図17に示すように、回転制限部92は、ベース部材140と、上ストッパ142と、下ストッパ144と、捩りバネ146、148と、を備えている。ベース部材140は、右ハウジング18(図1参照)に固定されている。上ストッパ142は、揺動軸140aを介して、ベース部材140の上部に揺動可能に支持されている。上ストッパ142は、規制片142aを備えている。規制片142aは、上ストッパ142の下部に位置している。捩りバネ146は、規制片142aを外側に開く方向(即ち、規制片142aがベース部材140から離れる方向)に付勢している。下ストッパ144は、揺動軸140bを介して、ベース部材140の下部に揺動可能に支持されている。下ストッパ144は、規制片144aを備えている。規制片144aは、下ストッパ144の上部に位置している。規制片144aの後端は、規制片142aの後端よりも前側に配置されている。捩りバネ148は、規制片144aを外側に開く方向(即ち、規制片144aがベース部材140から離れる方向)に付勢している。
上ストッパ142に関して、捩りモータ86(図10参照)が正回転して、スクリューシャフト102(図10参照)が後側から見て左ねじの方向に回転する場合、アウタスリーブ106のフィン138(図16参照)が規制片142aに当接すると、上ストッパ142によりアウタスリーブ106の回転が禁止される。一方、捩りモータ86が逆回転して、スクリューシャフト102が後側から見て右ねじの方向に回転する場合、アウタスリーブ106のフィン138は規制片142aに当接して、そのまま規制片142aを押し込む。この場合、上ストッパ142は、アウタスリーブ106の回転を禁止しない。
下ストッパ144に関して、捩りモータ86が正回転して、スクリューシャフト102が後側から見て左ねじの方向に回転する場合、アウタスリーブ106のフィン138は規制片144aと当接しても、そのまま規制片144aを押し込む。この場合、下ストッパ144は、アウタスリーブ106の回転を禁止しない。一方、スクリューシャフト102が後側から見て右ねじの方向に回転する場合、アウタスリーブ106のフィン138は規制片144aと当接すると、下ストッパ144によりアウタスリーブ106の回転が禁止される。
次に、図1に示す鉄筋結束機2の動作について説明する。鉄筋結束機2は、ユーザによりトリガ12が操作されると、結束動作を実行する。鉄筋結束機2が結束動作を実行する際、送り出し工程と、先端保持工程と、引き戻し工程と、終端保持工程と、切断工程と、捩り工程と、復帰工程が実行される。
(送り出し工程)
鉄筋結束機2の初期状態から、図4に示す送りモータ50が正回転(即ち、図4に示される方向D1に回転)すると、送り部38は、リール33のワイヤWを所定長さだけ送り出す。ワイヤWの先端は、固定カッタ部材72、可動カッタ部材74、左側ワイヤ通路134、案内部40、右側ワイヤ通路132を順に通過する。これにより、ワイヤWが鉄筋Rの周りに円環状に巻回される。ワイヤWの送り出しが完了すると、送りモータ50が停止する。
(先端保持工程)
送り出し工程の終了後、図10に示す捩りモータ86が正回転すると、スクリューシャフト102が左ねじの方向に回転する。この際に、アウタスリーブ106は、回転制限部92により左ねじの方向の回転が禁止される。このため、アウタスリーブ106はインナスリーブ104とともに、クランプシャフト110に対して前進し、右クランプ112が全閉状態となり、左クランプ114が半開状態となる。これにより、ワイヤWの先端が右クランプ112とクランプシャフト110により保持される。ワイヤWの先端を保持したことが検知されると、捩りモータ86は停止する。
(引き戻し工程)
先端保持工程の終了後、図4に示す送りモータ50が逆回転(即ち、図4に示される方向D2に回転)すると、送り部38は、鉄筋Rの周りに巻回されたワイヤWを引き戻す。ワイヤWの先端が右クランプ112とクランプシャフト110に保持されているため、鉄筋Rの周りのワイヤWが縮径する。ワイヤWの引き戻しが完了すると、送りモータ50が停止する。
(終端保持工程)
引き戻し工程の終了後、図10に示す捩りモータ86が正回転すると、スクリューシャフト102は、左ねじの方向に回転する。この際に、アウタスリーブ106は、回転制限部92により左ねじの方向の回転が禁止される。このため、アウタスリーブ106はインナスリーブ104とともに、クランプシャフト110に対して前進し、左クランプ114が全閉状態となる。これにより、ワイヤWの終端が左クランプ114とクランプシャフト110により保持される。
(切断工程)
終端保持工程の終了後、図10に示す捩りモータ86がさらに正回転すると、スクリューシャフト102が左ねじの方向に回転する。この際に、アウタスリーブ106は、回転制限部92により左ねじの方向の回転が禁止されている。このため、アウタスリーブ106は、インナスリーブ104とともに、クランプシャフト110に対してさらに前進し、図8に示すように、プッシュプレート108は、第2レバー部材78の上端を前側に向けて押し倒す。これにより、固定カッタ部材72と可動カッタ部材74によりワイヤWが切断される。ワイヤWの切断が完了すると、捩りモータ86は停止する。
(捩り工程)
切断工程の終了後、図10に示す捩りモータ86がさらに正回転すると、スクリューシャフト102が左ねじの方向に回転する。この際、アウタスリーブ106は、回転制限部92により左ねじの方向の回転が許容されている。このため、アウタスリーブ106、インナスリーブ104、クランプシャフト110、右クランプ112、左クランプ114が一体となって左ねじの方向に回転する。これにより、鉄筋Rの周りに巻回されたワイヤWが捩られる。ワイヤWの捩りが完了すると、捩りモータ86は停止する。
(復帰工程)
切断工程の終了後、あるいは捩り工程の終了後、図10に示す捩りモータ86が逆回転すると、スクリューシャフト102が右ねじの方向に回転する。この際に、アウタスリーブ106は、回転制限部92により右ねじの方向の回転が禁止されている。このため、アウタスリーブ106は、インナスリーブ104とともに、クランプシャフト110に対して後退する。左クランプ114が半開状態を経て全開状態となり、右クランプ112が全開状態となる。その後、回転制限部92により右ねじの方向の回転が許容されると、アウタスリーブ106、インナスリーブ104、クランプシャフト110、右クランプ112、左クランプ114が、一体となって右ねじの方向に回転する。ロングフィン138bが下ストッパ144に当接すると、アウタスリーブ106の回転が再び禁止されて、アウタスリーブ106がインナスリーブ104とともに、クランプシャフト110に対して再び後退する。捩り部46が初期状態に復帰したことが検知されると、捩りモータ86が停止する。
本実施例の鉄筋結束機2では、ワイヤWを鉄筋Rの周りに1周巻回して、1本のワイヤWを捩る、1回巻回方式の結束動作を行うこともできるし、ワイヤWを鉄筋Rの周りに2周巻回して、2本のワイヤWを同時に捩る、2回巻回方式の結束動作を行うこともできる。
(1回巻回方式の結束動作)
1回巻回方式の結束動作を行う場合、鉄筋結束機2は、送り出し工程、先端保持工程、引き戻し工程、終端保持工程、切断工程、捩り工程、復帰工程を順に実行する。この場合、送り部38によってワイヤWが送り出され、捩り部46によってワイヤWの先端が保持され、送り部38によってワイヤWが引き戻され、捩り部46によってワイヤWの終端も保持され、切断部44によってワイヤWが切断される。この状態から、捩り部46によってワイヤWが捩られる。
(2回巻回方式の結束動作)
2回巻回方式の結束動作を行う場合、まず、鉄筋結束機2は、送り出し工程、先端保持工程、引き戻し工程、終端保持工程、切断工程を順に実行した後、復帰工程を行う。この場合、送り部38によって1周目のワイヤWが送り出され、捩り部46によって1周目のワイヤWの先端が保持され、送り部38によって1周目のワイヤWが引き戻され、捩り部46によって1周目のワイヤWの終端も保持され、切断部44によって1周目のワイヤWが切断される。この状態から、捩り部46は、1周目のワイヤWの先端の保持と後端の保持を解除する。その後、鉄筋結束機2は、送り出し工程、先端保持工程、引き戻し工程、終端保持工程、切断工程、捩り工程、初期状態復帰工程を順に実行する。この場合、送り部38によって2周目のワイヤWが送り出され、捩り部46によって1周目のワイヤWの先端と2周目のワイヤWの先端が保持され、送り部38によって2周目のワイヤWが引き戻され、捩り部46によって1周目のワイヤWの終端と2周目のワイヤWの終端が保持され、切断部44によって2周目のワイヤWが切断される。この状態から、捩り部46によって1周目のワイヤWと2周目のワイヤWが捩られる。
(リール33の構成)
図3に示すように、リール33は、リールホルダ10に回転可能に保持されている。図4に示すように、リール33は、ボビン160と、ボビン160に巻回されたワイヤWを備えている。ボビン160は、略円筒形状の胴部と、胴部の両端に配置された略円盤形状のフランジを備えており、ワイヤWはボビン160の胴部に巻回されている。
図18は、比較例として、従来技術の鉄筋結束機(図示せず)で使用されているワイヤWの引張強さ、線径、断面積、巻き数、総断面積、総引張最大荷重、降伏応力および総降伏点荷重を示している。図19は、本実施例の鉄筋結束機2で使用されているワイヤWの引張強さ、線径、断面積、巻き数、総断面積、総引張最大荷重、降伏応力および総降伏点荷重を示している。なお、本明細書において、ワイヤWの降伏応力は、ワイヤWのひずみが0.2%となる応力(いわゆる0.2%耐力)を意味しており、ワイヤWの(総)降伏点荷重は、ワイヤWのひずみが0.2%となる(総)荷重を意味している。
図19に示すように、本実施例の鉄筋結束機2では、種々のワイヤWを使用可能である。例えば、ワイヤWの材質は、なまし鉄線、亜鉛メッキ線、ポリエステルコート線、ステンレス線等であってもよい。ワイヤWがなまし鉄線、亜鉛メッキ線またはポリエステルコート線からなる場合、ワイヤWの引張強さは、例えば350MPa程度であり、ワイヤWの降伏応力は、例えば233MPa程度である。ワイヤWがステンレス線からなる場合、ワイヤWの引張強さは、例えば510MPa程度であり、ワイヤWの降伏応力は、例えば279MPa程度である。なお、ワイヤWの材質は、引張強さおよび/または降伏応力がより高い材質に変更してもよいし、引張強さおよび/または降伏応力がより低い材質に変更してもよい。
例えば、鉄筋結束機2において1回巻回方式で鉄筋Rを結束する場合(図19では、巻き数1回と表記)には、ワイヤWの直径(図19では線径と表記)は、1.6mm以上、例えば2.0mm以上、例えば2.4mm以上、例えば2.8mm以上、例えば3.2mm以上であってもよい。なお、鉄筋結束機2において1回巻回方式で鉄筋Rを結束する場合、ワイヤWの直径は最大で5.0mm程度が限界である。鉄筋結束機2において1回巻回方式で鉄筋Rを結束する場合、鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重は、1本のワイヤWの引張最大荷重に等しい。ワイヤWの引張強さが350MPaの場合、鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重は、700N以上、例えば1050N以上、例えば1550N以上、例えば2150N以上、例えば2800N以上であってもよい。ワイヤWの引張強さが510MPaの場合、鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重は、1000N以上、例えば1600N以上、例えば2300N以上、例えば3100N以上、例えば4100N以上であってもよい。このように、鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重および/または鉄筋Rの周りのワイヤWの1本あたりの引張最大荷重を高くすることで、より強い力でワイヤWを捩ることができ、鉄筋Rをより強固に結束することができる。また、鉄筋結束機2において1回巻回方式で鉄筋Rを結束する場合、鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重は、1本のワイヤWの降伏点荷重に等しい。ワイヤWの降伏応力が233MPaの場合、鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重は、450N以上、例えば700N以上、例えば1050N以上、例えば1400N以上、例えば1850N以上であってもよい。ワイヤWの降伏応力が279MPaの場合、鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重は、550N以上、例えば850N以上、例えば1250N以上、例えば1700N以上、例えば2200N以上であってもよい。鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重を超える力がワイヤWに作用すると、鉄筋Rを結束しているワイヤWが変形してしまう。鉄筋Rを結束しているワイヤWが変形してしまうと、鉄筋RとワイヤWの間に隙間が生じて、鉄筋Rの結束が緩くなってしまう。上記のように、鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重および/または鉄筋Rの周りのワイヤWの1本あたりの総降伏点荷重を高くすることで、鉄筋Rを結束しているワイヤWをより変形しにくくすることができ、鉄筋Rをより強固に結束することができる。
また、鉄筋結束機2において2回巻回方式で鉄筋Rを結束する場合(図19では巻き数2回と表記)には、ワイヤWの直径(図19では線径と表記)は、1.6mm以上、例えば2.0mm以上、例えば2.4mmであってもよい。なお、鉄筋結束機2において2回巻回方式で鉄筋Rを結束する場合、ワイヤWの直径は最大で2.5mm程度が限界である。この場合の鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重は、2本のワイヤWの引張最大荷重に等しい。ワイヤWの引張強さが350MPaの場合、鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重は、1400N以上、例えば2150N以上、例えば3150N以上であってもよい。ワイヤWの引張強さが510MPaの場合、鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重は、2050N以上、例えば3200N以上、例えば4600N以上であってもよい。このように、鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重および/または鉄筋Rの周りのワイヤWの1本あたりの引張最大荷重を高くすることで、ワイヤWを捩る際にワイヤWが破断してしまうことを抑制することができるので、より強い力でワイヤWを捩ることができ、鉄筋Rをより強固に結束することができる。また、鉄筋結束機2において2回巻回方式で鉄筋Rを結束する場合、鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重は、2本のワイヤWの降伏点荷重に等しい。ワイヤWの降伏応力が233MPaの場合、鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重は、900N以上、例えば1450N以上、例えば2100N以上であってもよい。ワイヤWの降伏応力が279MPaの場合、鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重は、1100N以上、例えば1750N以上、例えば2500N以上であってもよい。鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重を超える力がワイヤWに作用すると、鉄筋Rを結束しているワイヤWが変形してしまう。鉄筋Rを結束しているワイヤWが変形してしまうと、鉄筋RとワイヤWの間に隙間が生じて、鉄筋Rの結束が緩くなってしまう。上記のように、鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重および/または鉄筋Rの周りのワイヤWの1本あたりの降伏点荷重を高くすることで、鉄筋Rを結束しているワイヤWをより変形しにくくすることができ、鉄筋Rをより強固に結束することができる。
本実施例の鉄筋結束機2では、図4に示すリール33のボビン160として、胴部の直径が50mm以上、例えば52mm以上、例えば54mm以上であるボビン160が使用されている。このような構成とすることによって、ワイヤWにボビン160に巻回されていることに起因する巻き癖がついてしまうことを抑制することができる。本実施例の鉄筋結束機2では、図3に示す案内部40において、上側カールガイド70の先端と下側カールガイド71の先端の間の間隔が、例えば50mm~80mmの範囲内にある。仮に、ワイヤWにボビン160に巻回されていることに起因する巻き癖がついてしまうと、案内部40において、上側カールガイド70の上側ワイヤ通路70aから送り出されたワイヤWの先端が、下側カールガイド71の下側ワイヤ通路71aに入らずに、ワイヤWを鉄筋Rの周りに案内することができなくなるおそれがある。上記の構成によれば、案内部40において、上側カールガイド70の上側ワイヤ通路70aを通過したワイヤWの先端を、下側カールガイド71の下側ワイヤ通路71aに確実に送ることができる。
本実施例の鉄筋結束機2では、図4に示す送り部38において、第2送りギヤ64が第1送りギヤ62に対して、60N以上、例えば80N以上、例えば100N以上、例えば120N以上、例えば140N以上、例えば160N以上、例えば180Nの力で押し付けられるように、圧縮バネ68の付勢力が調整されている。このような構成とすることによって、ワイヤWの直径が大きい場合であっても、ワイヤWの送り出しと引き戻しを確実に行うことができる。
本実施例の鉄筋結束機2では、送り部38において、第1送りギヤ62および第2送りギヤ64の材料として、硬度56HRC以上、例えば硬度58HRC以上、例えば硬度60HRC以上、例えば硬度62HRC以上、例えば硬度64HRC以上、例えば硬度66HRC以上の金属が使用されている。このような構成とすることによって、ワイヤWの直径が大きく、それに伴って第1送りギヤ62や第2送りギヤ64がワイヤWに対して強く押し付けられる場合であっても、第1送りギヤ62や第2送りギヤ64が摩耗することを抑制することができる。
本実施例の鉄筋結束機2では、送り部38において、送りモータ50として、定格出力が100W~500Wの範囲内、例えば150W~400Wの範囲内のモータが使用されている。このような構成とすることによって、ワイヤWの直径が大きい場合であっても、ワイヤWの送り出しおよび引き戻しを確実に行うことができる。
本実施例の鉄筋結束機2では、図3に示す案内部40において、上側カールガイド70および下側カールガイド71の材料として、硬度56HRC以上、例えば硬度58HRC以上、例えば硬度60HRC以上、例えば硬度62HRC、例えば硬度64HRC以上、例えば硬度66HRC以上の金属が使用されている。このような構成とすることによって、ワイヤWの直径が大きい場合であっても、上側カールガイド70や下側カールガイド71がワイヤWとの接触により摩耗することを抑制することができる。
本実施例の鉄筋結束機2では、図6に示す切断部44において、固定カッタ部材72と可動カッタ部材74の材料として、硬度56HRC以上、例えば硬度58HRC以上、例えば硬度60HRC以上、例えば硬度62HRC以上、例えば硬度64HRC以上、例えば硬度66HRC以上の金属が使用されている。このような構成とすることによって、ワイヤWの直径が大きい場合であっても、ワイヤWの切断を繰り返すことにより固定カッタ部材72と可動カッタ部材74が摩耗することを抑制することができる。
本実施例の鉄筋結束機2では、図9に示す捩り部46において、クランプシャフト110、右クランプ112および左クランプ114の材料として、硬度56HRC以上、例えば硬度58HRC以上、例えば硬度60HRC以上、例えば硬度62HRC以上、例えば硬度64HRC以上、例えば硬度66HRC以上の金属が使用されている。このような構成とすることによって、ワイヤWの直径が大きい場合であっても、送り出し工程や引き戻し工程でワイヤWがクランプシャフト110、右クランプ112および左クランプ114に対して摺動することに起因して、クランプシャフト110、右クランプ112および左クランプ114が摩耗することを抑制することができる。
本実施例の鉄筋結束機2では、捩り部46において、捩りモータ86として、定格出力が100W~500Wの範囲内、例えば150W~400Wの範囲内のモータが使用されている。このような構成とすることによって、ワイヤWの直径が大きい場合であっても、ワイヤWの捩りを確実に行うことができ、ワイヤWを強固に結束することができる。
(変形例)
上記の鉄筋結束機2の結束動作において、1回巻回方式、2回巻回方式のいずれの場合についても、引き戻し工程が省略されてもよい。
上記の鉄筋結束機2において、送りモータ50および/または捩りモータ86は、ブラシ付きDCモータであってもよいし、ACモータであってもよいし、他の種類のモータであってもよい。
上記の鉄筋結束機2において、リールホルダ10、送り部38、案内部40、切断部44、捩り部46の配置は、異なる配置としてもよい。例えば、リールホルダ10は、本体4の後側上部に配置されていてもよく、送り部38は本体4の上部でリールホルダ10と案内部40の間に配置されていてもよく、切断部44は本体4の内部で送り部38と案内部40の間に配置されていてもよい。
上記の鉄筋結束機2において、右クランプ112とクランプシャフト110がワイヤWの先端を保持しないように構成されていてもよく、左クランプ114とクランプシャフト110がワイヤWの終端を保持しないように構成されていてもよく、鉄筋結束機2の結束動作において、先端保持工程と後端保持工程は省略されてもよい。この場合、捩り工程において、鉄筋Rの周りに巻回されたワイヤWは、クランプシャフト110、右クランプ112、左クランプ114の回転に巻き込まれることで捩られる。
上記の鉄筋結束機2において、バッテリパックBが取付可能なバッテリ取付部8の代わりに、外部電源から電力を供給する電源コードを接続可能な電源コード接続部が設けられていてもよい。この場合、鉄筋結束機2は、電源コードを介して供給される電力を用いて動作する。
上記の鉄筋結束機2は、ユーザがグリップ6を把持して使用する代わりに、鉄筋結束機2を搬送する搬送ユニットと、トリガ12を操作する操作ユニットを備える鉄筋結束ロボットに搭載して使用してもよい。
(実施形態の特徴)
以上のように、1またはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機2は、鉄筋RをワイヤWによって結束する。鉄筋結束機2は、ボビン160と、ボビン160に巻回されたワイヤWを備えているリール33と、リール33を回転可能に保持するように構成されたリールホルダ10(リール保持部の例)と、リール33から鉄筋Rの周りにワイヤWを送り出すように構成された送り部38と、鉄筋Rの周りのワイヤWを捩るように構成された捩り部46を備えている。鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重は、1050N以上である。
鉄筋Rを強固に結束するためには、鉄筋Rの周りのワイヤWを強い力で捩る必要がある。しかしながら、鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重が小さい場合、鉄筋Rの周りのワイヤWを強い力で捩ると、ワイヤWが破断してしまうおそれがある。上記の構成によれば、鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重が1050N以上であるので、鉄筋Rの周りのワイヤWを強い力で捩った場合でも、ワイヤWが破断してしまうことを抑制することができる。このような構成とすることで、鉄筋Rをより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重は、1050Nから4700Nの範囲内である。
一般に、鉄筋Rの周りのワイヤWの総引張最大荷重を大きくするためには、ワイヤWの本数や直径を大きくする必要がある。しかしながら、ワイヤWの本数や直径が大き過ぎると、捩り部46を駆動する動力源(例えば捩りモータ86)に過剰な負荷が作用するおそれがある。上記の構成によれば、捩り部46を駆動する動力源に過剰な負荷が作用することを抑制しつつ、鉄筋Rをより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機2は、鉄筋RをワイヤWによって結束する。鉄筋結束機2は、ボビン160と、ボビン160に巻回されたワイヤWを備えているリール33と、リール33を回転可能に保持するように構成されたリールホルダ10(リール保持部の例)と、リール33から鉄筋Rの周りにワイヤWを送り出すように構成された送り部38と、鉄筋Rの周りのワイヤWを捩るように構成された捩り部46を備えている。鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重は、700N以上である。
鉄筋Rを結束しているワイヤWが変形してしまうと、鉄筋RとワイヤWの間に隙間が生じて、鉄筋Rの結束が緩くなってしまう。このため、鉄筋Rを強固に結束するためには、鉄筋Rを結束しているワイヤWを変形しにくくする必要がある。しかしながら、鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重が小さい場合、鉄筋Rを結束しているワイヤWに強い力が作用すると、ワイヤWが変形してしまうおそれがある。上記の構成によれば、鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重が700N以上であるので、鉄筋Rを結束しているワイヤWに強い力が作用する場合でも、ワイヤWが変形してしまうことを抑制することができる。このような構成とすることで、鉄筋Rをより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重は、700Nから2550Nの範囲内である。
一般に、鉄筋Rの周りのワイヤWの総降伏点荷重が大き過ぎると、ワイヤWが鉄筋Rの外周面に密着しにくくなり、ワイヤWと鉄筋Rの間に隙間ができてしまい、鉄筋Rを強固に結束することが困難となる。上記の構成によれば、鉄筋Rをより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、捩り部46は、鉄筋Rの周りに送り出されたワイヤWの先端を保持するように構成された保持部90(先端保持部の例)を備えている。送り部38は、保持部90がワイヤWの先端を保持した後、捩り部46がワイヤWを捩る前に、ワイヤWを引き戻すように構成されている。
上記の構成によれば、送り部38がワイヤWを引き戻すことによって、捩り部46がワイヤを捩る際に、ワイヤWをより鉄筋Rに密着させた状態からワイヤWを捩ることができる。このような構成とすることによって、鉄筋Rをより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、ワイヤWの直径は、1.6mm以上であってもよい。
上記の構成によれば、鉄筋Rをより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、ボビン160の胴部の直径は、50mm以上である。
上記の構成によれば、ワイヤWに、ボビン160に巻回されていることに起因する巻き癖がついてしまうことを抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、送り部38が、回転によってワイヤWを送り出す第1送りギヤ62および第2送りギヤ64(送りローラの例)を備えている。第1送りギヤ62および第2送りギヤ64の硬度は、56HRC以上である。
上記の構成によれば、送り部38がワイヤWを送り出す際に第1送りギヤ62や第2送りギヤ64が摩耗してしまうことを抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機2は、ワイヤWを切断する固定カッタ部材72および可動カッタ部材74(カッタの例)を備える切断部44をさらに備えている。固定カッタ部材72および可動カッタ部材74の硬度は、56HRC以上である。
上記の構成によれば、切断部44がワイヤWを送り出す際に固定カッタ部材72や可動カッタ部材74が摩耗してしまうことを抑制することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機2は、ユーザが把持するグリップ6をさらに備えている。鉄筋結束機2は、ユーザが手で持った状態で鉄筋Rの結束作業を実行可能である。
上記の構成によれば、手持ち式の鉄筋結束機2を用いて、鉄筋Rをより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機2は、鉄筋RをワイヤWによって結束する。鉄筋結束機2は、ボビン160と、ボビン160に巻回されたワイヤWを備えているリール33と、リール33を回転可能に保持するように構成されたリールホルダ10(リール保持部の例)と、リール33から鉄筋Rの周りにワイヤWを送り出すように構成された送り部38と、鉄筋Rの周りのワイヤWを捩るように構成された捩り部46を備えている。鉄筋Rの周りのワイヤWの1本あたりの引張最大荷重は、700N以上である。
鉄筋Rを強固に結束するためには、鉄筋Rの周りのワイヤWを強い力で捩る必要がある。しかしながら、鉄筋Rの周りのワイヤWの1本あたりの引張最大荷重が小さい場合、鉄筋Rの周りのワイヤWを強い力で捩ると、ワイヤWが破断してしまうおそれがある。上記の構成によれば、鉄筋Rの周りのワイヤWの1本あたりの引張最大荷重が700N以上であるので、鉄筋Rの周りのワイヤWを強い力で捩った場合でも、ワイヤWが破断してしまうことを抑制することができる。このような構成とすることで、鉄筋Rをより強固に結束することができる。
1またはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機2は、鉄筋RをワイヤWによって結束する。鉄筋結束機2は、ボビン160と、ボビン160に巻回されたワイヤWを備えているリール33と、リール33を回転可能に保持するように構成されたリールホルダ10(リール保持部の例)と、リール33から鉄筋Rの周りにワイヤWを送り出すように構成された送り部38と、鉄筋Rの周りのワイヤWを捩るように構成された捩り部46を備えている。鉄筋Rの周りのワイヤWの1本あたりの降伏点荷重は、450N以上である。
鉄筋Rを結束しているワイヤWが変形してしまうと、鉄筋RとワイヤWの間に隙間が生じて、鉄筋Rの結束が緩くなってしまう。このため、鉄筋Rを強固に結束するためには、鉄筋Rを結束しているワイヤWを変形しにくくする必要がある。しかしながら、鉄筋Rの周りのワイヤWの1本あたりの降伏点荷重が小さい場合、鉄筋Rを結束しているワイヤWに強い力が作用すると、ワイヤWが変形してしまうおそれがある。上記の構成によれば、鉄筋Rの周りのワイヤWの1本あたりの降伏点荷重が450N以上であるので、鉄筋Rを結束しているワイヤWに強い力が作用する場合でも、ワイヤWが変形してしまうことを抑制することができる。このような構成とすることで、鉄筋Rをより強固に結束することができる。
2 :鉄筋結束機
4 :本体
6 :グリップ
8 :バッテリ取付部
10 :リールホルダ
12 :トリガ
14 :トリガスイッチ
15 :支持部
16 :ハウジング
16a :窓
18 :右ハウジング
20 :左ハウジング
22 :モータカバー
24 :操作表示部
24a :主電源スイッチ
24b :主電源LED
26 :ホルダハウジング
26a :回動軸
26b :収容空間
26c :孔
28 :メインカバー
30 :補助カバー
30a :補助空間
31 :捩りバネ
32 :ロックレバー
33 :リール
36 :制御回路基板
38 :送り部
40 :案内部
44 :切断部
46 :捩り部
50 :送りモータ
52 :減速部
54 :送りユニット
56 :ベース部材
58 :ガイド部材
58a :ガイド孔
60 :駆動ギヤ
62 :第1送りギヤ
62a :溝
64 :第2送りギヤ
64a :溝
66 :リリースレバー
66a :揺動軸
68 :圧縮バネ
70 :上側カールガイド
70a :上側ワイヤ通路
71 :下側カールガイド
71a :下側ワイヤ通路
72 :固定カッタ部材
72a :孔
74 :可動カッタ部材
74a :孔
76 :第1レバー部材
78 :第2レバー部材
80 :リンク部材
82 :捩りバネ
86 :捩りモータ
88 :減速部
90 :保持部
92 :回転制限部
96 :ベアリングボックス
96a :ベアリング
98 :キャリアスリーブ
98a :クラッチ溝
98b :第1壁部
98c :第2壁部
100 :クラッチプレート
100a :クラッチ片
102 :スクリューシャフト
102a :後部
102b :前部
102c :フランジ
102d :ボール溝
102e :係合部
104 :インナスリーブ
104a :ボール孔
104b :フランジ
106 :アウタスリーブ
106a :スリット
108 :プッシュプレート
110 :クランプシャフト
110a :平板部
110b :開口
110c :フランジ
110d :孔
112 :右クランプ
112a :ベース部
112b :下側突出部
112c :上側突出部
112d :当接部
112e :上側ガード部
112f :前側ガード部
112g :カム孔
112h :カム孔
114 :左クランプ
114a :ベース部
114b :ピン保持部
114c :下側突出部
114d :当接部
114e :後側ガード部
114f :前側ガード部
114g :カム孔
114h :カム孔
116 :圧縮バネ
118 :圧縮バネ
120 :ボール
122 :ピン
124 :カムスリーブ
126 :カムスリーブ
128 :支持ピン
130 :支持ピン
131 :クッション
132 :右側ワイヤ通路
134 :左側ワイヤ通路
138 :フィン
138a :ショートフィン
138b :ロングフィン
140 :ベース部材
140a :揺動軸
140b :揺動軸
142 :上ストッパ
142a :規制片
144 :下ストッパ
144a :規制片
146 :捩りバネ
148 :捩りバネ
160 :ボビン

Claims (18)

  1. 鉄筋をワイヤによって結束する鉄筋結束機であって、
    ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、
    前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、
    前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、
    前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えており、
    前記鉄筋の周りの前記ワイヤの総引張最大荷重が、1050N以上である、鉄筋結束機。
  2. 前記鉄筋の周りの前記ワイヤの総引張最大荷重が、1050Nから4700Nの範囲内である、請求項1の鉄筋結束機。
  3. 前記捩り部が、前記鉄筋の周りに送り出された前記ワイヤの先端を保持するように構成された先端保持部を備えており、
    前記送り部が、前記先端保持部が前記ワイヤの先端を保持した後、前記捩り部が前記ワイヤを捩る前に、前記ワイヤを引き戻すように構成されている、請求項1または2の鉄筋結束機。
  4. 前記ワイヤの直径が、1.6mm以上である、請求項1から3の何れか一項の鉄筋結束機。
  5. 前記ボビンの胴部の直径が、50mm以上である、請求項1から4の何れか一項の鉄筋結束機。
  6. 前記送り部が、回転によって前記ワイヤを送り出す送りローラを備えており、
    前記送りローラの硬度が、56HRC以上である、請求項1から5の何れか一項の鉄筋結束機。
  7. 前記ワイヤを切断するカッタを備える切断部をさらに備えており、
    前記カッタの硬度が、56HRC以上である、請求項1から6の何れか一項の鉄筋結束機。
  8. ユーザが把持するグリップをさらに備えており、前記ユーザが手で持った状態で前記鉄筋の結束作業を実行可能である、請求項1から7の何れか一項の鉄筋結束機。
  9. 鉄筋をワイヤによって結束する鉄筋結束機であって、
    ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、
    前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、
    前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、
    前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えており、
    前記鉄筋の周りの前記ワイヤの1本あたりの引張最大荷重が、700N以上である、鉄筋結束機。
  10. 鉄筋をワイヤによって結束する鉄筋結束機であって、
    ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、
    前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、
    前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、
    前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えており、
    前記鉄筋の周りの前記ワイヤの総降伏点荷重が、700N以上である、鉄筋結束機。
  11. 前記鉄筋の周りの前記ワイヤの総降伏点荷重が、700Nから2550Nの範囲内である、請求項10の鉄筋結束機。
  12. 前記捩り部が、前記鉄筋の周りに送り出された前記ワイヤの先端を保持するように構成された先端保持部を備えており、
    前記送り部が、前記先端保持部が前記ワイヤの先端を保持した後、前記捩り部が前記ワイヤを捩る前に、前記ワイヤを引き戻すように構成されている、請求項10または11の鉄筋結束機。
  13. 前記ワイヤの直径が、1.6mm以上である、請求項10から12の何れか一項の鉄筋結束機。
  14. 前記ボビンの胴部の直径が、50mm以上である、請求項10から13の何れか一項の鉄筋結束機。
  15. 前記送り部が、回転によって前記ワイヤを送り出す送りローラを備えており、
    前記送りローラの硬度が、56HRC以上である、請求項10から14の何れか一項の鉄筋結束機。
  16. 前記ワイヤを切断するカッタを備える切断部をさらに備えており、
    前記カッタの硬度が、56HRC以上である、請求項10から15の何れか一項の鉄筋結束機。
  17. ユーザが把持するグリップをさらに備えており、前記ユーザが手で持った状態で前記鉄筋の結束作業を実行可能である、請求項10から16の何れか一項の鉄筋結束機。
  18. 鉄筋をワイヤによって結束する鉄筋結束機であって、
    ボビンと、前記ボビンに巻回された前記ワイヤを備えているリールと、
    前記リールを回転可能に保持するように構成されたリール保持部と、
    前記リールから前記鉄筋の周りに前記ワイヤを送り出すように構成された送り部と、
    前記鉄筋の周りの前記ワイヤを捩るように構成された捩り部を備えており、
    前記鉄筋の周りの前記ワイヤの1本あたりの降伏点荷重が、450N以上である、鉄筋結束機。
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