JP2023151692A - 化合物、潤滑油基油、及び潤滑油組成物 - Google Patents

化合物、潤滑油基油、及び潤滑油組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2023151692A
JP2023151692A JP2022061445A JP2022061445A JP2023151692A JP 2023151692 A JP2023151692 A JP 2023151692A JP 2022061445 A JP2022061445 A JP 2022061445A JP 2022061445 A JP2022061445 A JP 2022061445A JP 2023151692 A JP2023151692 A JP 2023151692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
compound
general formula
less
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022061445A
Other languages
English (en)
Inventor
幸生 吉田
Yukio Yoshida
祐輔 中西
Yusuke Nakanishi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP2022061445A priority Critical patent/JP2023151692A/ja
Priority to PCT/JP2023/013511 priority patent/WO2023191039A1/ja
Publication of JP2023151692A publication Critical patent/JP2023151692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/74Esters of carboxylic acids having an esterified carboxyl group bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M105/00Lubricating compositions characterised by the base-material being a non-macromolecular organic compound
    • C10M105/08Lubricating compositions characterised by the base-material being a non-macromolecular organic compound containing oxygen
    • C10M105/32Esters
    • C10M105/36Esters of polycarboxylic acids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】低粘度、及び高粘度指数であり、摩擦係数の低減、及び耐摩耗性に優れる化合物、潤滑油基油、潤滑油組成物を提供する。【解決手段】下式(A-1)で表される化合物である。また、下式(A-1)で表される化合物を含む潤滑油基油、および前記潤滑油基油を含む潤滑油組成物である。JPEG2023151692000022.jpg6173[式中、R11、R12、及びR13は、C4~30の鎖状アルキル基である。]【選択図】なし

Description

本発明は、化合物、潤滑油基油、及び潤滑油組成物に関する。
宇宙空間は、地球環境と異なり大気が無いため、大気圧が存在せず、非常に高い真空環境となっている。そして、このような高真空下では、蒸気圧の高い液体は使用中に蒸発してしまうため、長期間宇宙空間で使用することが難しい。また、大気を有する地球表面と異なり、太陽から受ける熱放射、熱放出の影響が大きいため、人工衛星、探査機、月面自動車等、宇宙空間で用いる装置の表面温度は、氷点下から高温の広い温度範囲となる。
したがって、これらの装置は、地球上と異なる過酷な環境に晒されるため、前記装置に搭載される機器を長期的にスムーズに作動させ続けるためには、低蒸発性で粘度指数が高く、また省燃費性や耐摩耗性に優れる潤滑油組成物が求められる。
省燃費性を向上する方法としては、潤滑油組成物の粘度を低下させ、潤滑油組成物の粘性抵抗を小さくして摩擦係数の低減することで、エネルギーの損失を抑制する方法が知られている。
また、宇宙用の装置に搭載される機器を潤滑させる潤滑油組成物は、耐摩耗性、及び長期間にわたって潤滑性を維持すること(低蒸発性)も求められることから、その主成分の基油として、蒸気圧が低いMAC油(トリス(2-オクチルドデシル)シクロペンタン等のシクロペンタン油)が用いられている。
また、MAC油よりも低蒸発性や低温流動性に優れるPFAE(パーフルオロアルキルエーテル)も、宇宙用の装置に搭載される潤滑油組成物の主成分として用いられている。
MAC油を用いた潤滑剤組成物としては、例えば、特許文献1には、トリス(2-オクチルドデシル)シクロペンタンを含有する半固体状潤滑剤組成物が開示されている。
特開平10-140169号公報
しかしながら、MAC油は、粘度指数が低く、温度に対する粘度変化が大きいという問題がある。また、低粘度化や長寿命性の観点からも、十分といえるものではない。また、PFAEは、摩擦係数の低減や耐摩耗性が不十分であるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、低粘度、及び高粘度指数であり、摩擦係数の低減、及び耐摩耗性に優れる化合物、潤滑油基油、潤滑油組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討により、特定の化合物が、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、下記[1]を提供する。
[1] 下記一般式(A-1)で表される化合物。

[前記一般式(A-1)中、R11、R12、及びR13は、それぞれ独立に、炭素数4~30の鎖状アルキル基である。]
本発明によれば、低粘度、及び高粘度指数であり、摩擦係数の低減、及び耐摩耗性に優れる化合物、潤滑油基油、潤滑油組成物を提供することが可能となる。
本明細書中、好ましい数値範囲(例えば、含有量等の範囲)について、段階的に記載された下限値及び上限値は、それぞれ独立して組み合わせることができる。例えば、「好ましくは10以上、より好ましくは30以上、更に好ましくは40以上」という下限値の記載と、「好ましくは90以下、より好ましくは80以下、更に好ましくは70以下である」という上限値の記載とから、好適範囲として、例えば、「10以上70以下」、「30以上70以下」、「40以上80以下」といったそれぞれ独立に選択した下限値と上限値とを組み合わせた範囲を選択することもできる。また、同様の記載から、例えば、単に、「40以上」又は「70以下」といった下限値又は上限値の一方を規定した範囲を選択することもできる。また、例えば、「好ましくは10以上90以下、より好ましくは30以上80以下、更に好ましくは40以上70以下である」、「好ましくは10~90、より好ましくは30~80、更に好ましくは40~70である」といった記載から選択可能な好適範囲についても同様である。なお、本明細書中、数値範囲の記載において、例えば、「10~90」という記載は「10以上90以下」と同義である。なお、数値範囲の記載に関する「以上」、「以下」、「未満」、「超」の数値もまた、任意に組み合わせることができる。
なお、本明細書において、例えば、「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」及び「メタクリレート」の双方を示す語として用いており、他の類似用語や同様の標記についても、同じである。
本実施形態の化合物は、下記一般式(A-1)で表される化合物である。

[前記一般式(A-1)中、R11、R12、及びR13は、それぞれ独立に、炭素数4~30の鎖状アルキル基である。]
上記課題を解決すべく、本発明者らが鋭意検討した結果、上記一般式(A-1)で表される化合物とすることにより、低粘度、及び高粘度指数であり、摩擦係数の低減、及び耐摩耗性に優れる化合物とすることができることを見出した。
これらの知見に基づき、本発明者らは更に鋭意検討を重ね、本発明を完成するに至った。
[化合物]
本実施形態の化合物は、下記一般式(A-1)で表される化合物である。

[前記一般式(A-1)中、R11、R12、及びR13は、それぞれ独立に、炭素数4~30の鎖状アルキル基である。]
前記一般式(A-1)中のR11、R12、及びR13は、それぞれ独立に、炭素数4~30の鎖状アルキル基である。
当該鎖状アルキル基の炭素数が4未満である場合、化合物の分子量が小さいため、低蒸発性が不十分となる。
また、当該アルキル基の炭素数が30を超える場合、化合物の分子量が大きくなるため、高粘度化して低温流動性が不十分となる。
11、R12、及びR13の炭素数としては、好ましくは8~28、より好ましくは12~26、更に好ましくは16~24である。
11、R12、及びR13として選択し得る、炭素数4~30の鎖状アルキル基は、例えば、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、及びトリアコンチル基が挙げられ、これらは直鎖状及び分岐鎖状のいずれであってもよい。
ここで、流動性、特に低温流動性の観点から、R11、R12、及びR13の少なくとも1つの鎖状アルキル基は、分岐鎖を有することが好ましい。
また、鎖状アルキル基が分岐鎖を有する場合、合成の観点から、分岐位置はβ位であることが好ましい。
また、鎖状アルキル基が分岐鎖を有する場合、当該アルキル基としては、好ましくは、2-ヘキシルデシル基、2-オクチルドデシル基、2-デシルテトラデシル基が挙げられる。
<分子量>
前記一般式(A-1)で表される化合物の分子量は、潤滑性の維持、及び低蒸発性の観点から、好ましくは850以上1250以下、より好ましくは860以上1240以下、更に好ましくは870以上1230以下である。
<密度(15℃)>
前記一般式(A-1)で表される化合物の15℃における密度は、潤滑性の維持、及び低蒸発性の観点から、好ましくは0.8000g/cm以上0.9500g/cm以下、より好ましくは0.8200g/cm以上0.9400g/cm以下、更に好ましくは0.8500g/cm以上0.9300g/cm以下である。
前記一般式(A-1)で表される化合物の15℃における密度としては、JIS K 2249-1:2011に準じて測定することができる。
<流動点>
前記一般式(A-1)で表される化合物の流動点は、低温時に粘性抵抗が増大することを抑える観点から、好ましくは-20℃以下、より好ましくは-25℃以下、更に好ましくは-30℃以下である。
前記一般式(A-1)で表される化合物の流動点としては、JIS K2269:1987に準じて、15℃において測定することができる。
<40℃動粘度、100℃動粘度、及び粘度指数>
前記一般式(A-1)で表される化合物の40℃動粘度は、低蒸発性、及び粘性抵抗による動力損失を抑える観点から、好ましくは2.0mm/s以上100.0mm/s以下、より好ましくは20.0mm/s以上97.0mm/s以下、更に好ましくは50.0mm/s以上95.0mm/s以下である。
前記一般式(A-1)で表される化合物の100℃動粘度は、低蒸発性、及び粘性抵抗による動力損失を抑える観点から、好ましくは2.00mm/s以上15.00mm/s以下、より好ましくは4.00mm/s以上15.00mm/s以下、更に好ましくは7.00mm/s以上14.50mm/s以下である。
前記一般式(A-1)で表される化合物の粘度指数は、低温、高温環境と温度範囲が大きく変化する宇宙環境で用いる場合にも、粘度変化を小さくする観点から、好ましくは141以上、より好ましくは142以上、更に好ましくは143以上である。
前記40℃動粘度、前記100℃動粘度、及び前記粘度指数は、JIS K 2283:2000に準拠して測定又は算出することができる。
<摩擦係数>
前記一般式(A-1)で表される化合物の摩擦係数としては、実施例に記載方法により判断した場合、好ましくは0.065以下、より好ましくは0.064以下、更に好ましくは0.063以下である。
<耐摩耗性>
前記一般式(A-1)で表される化合物の耐摩耗性としては、実施例に記載の方法により判断した場合、摩耗痕径が、好ましくは0.35mm以下、より好ましくは0.33mm以下、更に好ましくは0.31mm以下である。
[一般式(A-1)で表される化合物の合成方法]
前記一般式(A-1)で表される化合物は、例えば、以下の合成方法により、合成することができる。
まず、以下に示す方法により、シクロペンタン誘導体を合成する。
一般式(1)で表される2-置換-5-ノルボルネン化合物を、酸化剤を用いてオレフィンの酸化開裂反応を行う。酸化剤としては、過酸化水素、過ヨウ素酸塩、次亜塩素酸塩、酸化タングステン、酸化オスミウム、酸化ルテニウム、塩化ルテニウムなどが挙げられる。この中で、取扱いの容易さの観点から過ヨウ素酸塩と塩化ルテニウムが好ましい。過ヨウ素酸塩の量は、5-ノルボルネン-2-カルボン酸エステルに対して1モル当量以上であればよいが、2~5モル当量がより好ましい。塩化ルテニウムは触媒量でよいが、5-ノルボルネン-2-カルボン酸エステルに対して0.001~0.1モル当量がより好ましい。反応は、例えば酢酸エチルとアセトニトリルと水による混合溶媒中、0~30℃で行う。反応終了後、酢酸エチルなどの有機溶媒で抽出し、濃縮することで、一般式(2)で表されるジカルボン酸化合物を収率50~90%で得ることができる。

[一般式(1)中、Xは、アルコキシカルボニル基である。]

[一般式(2)中、Xは、アルコキシカルボニル基である。]
次に、得られたシクロペンタン誘導体を、所定のアルコールと反応させて、エステル化することにより、前記一般式(A-1)で表される化合物を得ることができる。
<潤滑油基油>
前記一般式(A-1)で表される化合物は、低粘度、及び高粘度指数であり、摩擦係数の低減、及び耐摩耗性に優れるため、後述する潤滑油組成物の潤滑油基油として用いることができる。
潤滑油基油としては、上述した一般式(A-1)で表される化合物を含む。
一般式(A-1)で表される化合物の含有量としては、潤滑油基油全量基準で、好ましくは50質量%~100質量%、より好ましくは70質量%~100質量%、更に好ましくは80質量%~100質量%である。
[潤滑油組成物]
本実施形態の潤滑油組成物は、上述した一般式(A-1)で表される化合物を潤滑油基油として含む。
本実施形態の潤滑油組成物は、少なくとも上述の本発明の潤滑油基油を含有するものであるが、本発明の効果を損なわない範囲で、当該潤滑油基油と共に、他の基油を含有してもよい。
前記他の基油としては、例えば、鉱油、合成油等が挙げられる。
これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
鉱油としては、例えば、パラフィン基原油、中間基原油、ナフテン基原油等の原油を常圧蒸留して得られる常圧残油;前記常圧残油を減圧蒸留して得られる留出油;前記留出油を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化仕上げ、水素化分解、高度水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化異性化脱ろう等の精製処理を1つ以上施して得られる鉱油等が挙げられる。
合成油としては、例えば、炭化水素系油、芳香族系油、エステル系油、エーテル系油、フィッシャー・トロプシュ法等により製造されるワックス(GTLワックス)を異性化することで得られる合成油等が挙げられる。これらは1種であってもよく、2種以上を併用してもよい。
炭化水素系油としては、例えば、ノルマルパラフィン、イソパラフィン、ポリブテン、ポリイソブチレン、1-デセンオリゴマー、1-デセンとエチレンコオリゴマー等のポリ-α-オレフィン(PAO)及びこれらの水素化物等が挙げられる。
芳香族系油としては、例えば、モノアルキルベンゼン、ジアルキルベンゼン等のアルキルベンゼン;モノアルキルナフタレン、ジアルキルナフタレン、ポリアルキルナフタレン等のアルキルナフタレン;等が挙げられる。
エステル系油としては、ジブチルセバケート、ジ-2-エチルヘキシルセバケート、ジオクチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジトリデシルグルタレート、メチルアセチルリシノレート等のジエステル系油;トリオクチルトリメリテート、トリデシルトリメリテート、テトラオクチルピロメリテート等の芳香族エステル系油;トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンベラルゴネート、ペンタエリスリトール-2-エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールベラルゴネート等のポリオールエステル系油;多価アルコールと二塩基酸及び一塩基酸の混合脂肪酸とのオリゴエステル等のコンプレックスエステル系油;等が挙げられる。
エーテル系油としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールモノエーテル、ポリプロピレングリコールモノエーテル等のポリグリコール;モノアルキルトリフェニルエーテル、アルキルジフェニルエーテル、ジアルキルジフェニルエーテル、ペンタフェニルエーテル、テトラフェニルエーテル、モノアルキルテトラフェニルエーテル、ジアルキルテトラフェニルエーテル等のフェニルエーテル系油;等が挙げられる。
本実施形態の潤滑油組成物において、一般式(A-1)で表される化合物を含む潤滑油基油の含有量は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは90質量%以上、より更に好ましくは95質量%以上である。
また、本実施形態の潤滑油組成物において、一般式(A-1)で表される化合物を含む潤滑油基油の含有量の上限値は、100質量%であってもよい。但し、潤滑油組成物が、一般式(A-1)で表される化合物を含む潤滑油基油以外のその他の成分を含む場合には、一般式(A-1)で表される化合物を含む潤滑油基油の含有量の上限値は、その他の成分との関係で調整すればよく、好ましくは99質量%以下、より好ましくは98質量%以下である。
以下、本実施形態の潤滑油組成物に含まれる各成分について説明する。
一般式(A-1)で表される化合物の含有量としては、一般式(A-1)で表される化合物を含む潤滑油基油全量基準で、好ましくは60質量%~100質量%、より好ましくは70質量%~100質量%、更に好ましくは80質量%~100質量%である。
また、一般式(A-2)で表される化合物の含有量としては、一般式(A-1)で表される化合物を含む潤滑油基油全量基準で、好ましくは60質量%~100質量%、より好ましくは70質量%~100質量%、更に好ましくは80質量%~100質量%である。
本実施形態の潤滑油組成物において、一般式(A-1)で表される化合物を含む潤滑油基油の含有量は、特に限定されないが、摩擦係数の低減、及び耐摩耗性の効果をより発揮させやすくする観点から、潤滑油組成物の全量(100質量%)基準で、好ましくは60質量%~99.5質量%、より好ましくは70質量%~99.0質量%、更に好ましくは80質量%~98.5質量%である。
本実施形態の潤滑油組成物において、前記一般式(A-1)で表される化合物の含有量は、特に限定されないが、摩擦係数の低減、及び耐摩耗性の効果をより発揮させやすくする観点から、潤滑油組成物の全量(100質量%)基準で、好ましくは60質量%~99.5質量%、より好ましくは70質量%~99.0質量%、更に好ましくは80質量%~98.5質量%である。
なお、一般式(A-1)で表される化合物を含む潤滑油基油は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。2種以上用いる場合の好適な合計含有量も、前述した含有量と同じである。
<その他の成分>
本実施形態の潤滑油組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、上記成分以外のその他の成分を含有してもよく、含有しなくてもよい。
前記その他の成分としては、例えば、粘度指数向上剤が挙げられる。
これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
-粘度指数向上剤-
本実施形態の潤滑油組成物が粘度指数向上剤を含有することにより、潤滑油組成物の粘度指数を向上させることができる。これにより、低温、高温環境と温度範囲が大きく変化する宇宙環境で用いる場合にも、粘度変化を小さくすることができる。
粘度指数向上剤としては、例えば、非分散型ポリ(メタ)アクリレート、分散型ポリ(メタ)アクリレート等の重合体が挙げられる。
これらは、1種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの粘度指数向上剤の質量平均分子量(Mw)としては、通常5,000~1,000,000、好ましくは6,000~100,000、より好ましくは10,000~50,000であるが、重合体の種類に応じて適宜設定される。
本明細書において、各成分の質量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法で測定される標準ポリスチレン換算の値である。
上述した前記その他の成分の含有量は、本発明の効果を損なわない範囲内で適宜調整することができるが、その各々について、潤滑油組成物の全量(100質量%)基準で、通常は0.001質量%~15質量%であり、好ましくは0.005質量%~10質量%、より好ましくは0.01質量%~7質量%、更に好ましくは0.03質量%~5質量%である。
なお、本明細書において、前記その他の成分としての添加剤は、ハンドリング性等を考慮し、上述の潤滑油基油の一部に希釈し溶解させた溶液の形態で、他の成分と配合してもよい。このような場合、本明細書においては、前記その他の成分としての添加剤の上述の含有量は、希釈剤を除いた有効成分換算(樹脂分換算)での含有量を意味する。
[潤滑油組成物の物性値]
<密度(15℃)>
潤滑油組成物の15℃における密度は、好ましくは0.8000g/cm以上0.9500g/cm以下、より好ましくは0.8200g/cm以上0.9400g/cm以下、更に好ましくは0.8500g/cm以上0.9300g/cm以下である。
潤滑油組成物の15℃における密度としては、JIS K 2249-1:2011に準じて測定することができる。
<流動点>
潤滑油組成物の流動点は、低温時に粘性抵抗が増大することを抑える観点から、好ましくは-20℃以下、より好ましくは-25℃以下、更に好ましくは-30℃以下である。
潤滑油組成物の流動点としては、JIS K2269:1987に準じて、15℃において測定することができる。
<40℃動粘度、100℃動粘度、及び粘度指数>
潤滑油組成物の40℃動粘度は、低蒸発性、及び粘性抵抗による動力損失を抑える観点から、好ましくは2.0mm/s以上100.0mm/s以下、より好ましくは20.0mm/s以上97.0mm/s以下、更に好ましくは50.0mm/s以上95.0mm/s以下である。
潤滑油組成物の100℃動粘度は、低蒸発性、及び粘性抵抗による動力損失を抑える観点から、好ましくは2.00mm/s以上15.00mm/s以下、より好ましくは4.00mm/s以上15.00mm/s以下、更に好ましくは7.00mm/s以上14.50mm/s以下である。
潤滑油組成物の粘度指数は、低温、高温環境と温度範囲が大きく変化する宇宙環境で用いる場合にも、粘度変化を小さくする観点から、好ましくは141以上、より好ましくは142以上、更に好ましくは143以上である。
前記40℃動粘度、前記100℃動粘度、及び前記粘度指数は、JIS K 2283:2000に準拠して測定又は算出することができる。
また、潤滑油組成物が2種以上の基油の混合物である場合、混合物の動粘度及び粘度指数が上記範囲内にあることが好ましい。
<摩擦係数>
潤滑油組成物の摩擦係数としては、実施例に記載方法により判断した場合、好ましくは0.065以下、より好ましくは0.064以下、更に好ましくは0.063以下である。
<耐摩耗性>
潤滑油組成物の耐摩耗性としては、実施例に記載の方法により判断した場合、摩耗痕径が、好ましくは0.35mm以下、より好ましくは0.33mm以下、更に好ましくは0.31mm以下である。
[潤滑油組成物の用途]
本実施形態の潤滑油組成物は、低粘度、及び高粘度指数であり、摩擦係数の低減、及び耐摩耗性に優れることから、人工衛星、探査機、月面自動車等、宇宙空間で用いる装置に搭載される機器に好適に用いることができる。また、本実施形態の潤滑油組成物は、高真空下での使用に優れることから、半導体、液晶や有機ELのフラットパネルディスプレイ、太陽電池パネル等の製造装置などに好適に用いることができる。
なお、本実施形態の潤滑油組成物は、宇宙空間で用いる装置用の潤滑油組成物としての用途が好適であるが、他の用途にも適用し得る。
[潤滑油組成物の製造方法]
本実施形態としては、下記一般式(A-1)で表される化合物を混合する工程を含む、潤滑油組成物の製造方法を提供する。

[前記一般式(A-1)中、R11、R12、及びR13は、それぞれ独立に、炭素数4~30の鎖状アルキル基である。]
また、前記製造方法は、上述した前記その他の成分を加える工程を更に含むことができる。
[グリース組成物]
本実施形態の潤滑油組成物は、上述の潤滑油基油と、増ちょう剤とを含むことにより、グリース組成物として用いることもできる。
宇宙空間は微少重力環境であるため、地球上で一般的に行われている潤滑油の重力供給方法が適用できない。しかしながら、本実施形態の潤滑油組成物をグリース組成物に適用することにより、潤滑油を使用中に供給せずとも、潤滑性を維持することができる。
本実施形態のグリース組成物は、少なくとも上述の本発明の潤滑油基油を含有するものであるが、本発明の効果を損なわない範囲で、当該潤滑油基油と共に、他の基油を含有してもよい。
本実施形態のグリース組成物に含有し得る前記他の基油としては、上述の本発明の潤滑油組成物に含有し得る潤滑油基油と同じものが挙げられる。
本実施形態のグリース組成物は、必要に応じて、上記成分以外のその他の成分を含有してもよい。
本実施形態のグリース組成物に含有し得るその他の成分としては、上述の本発明の潤滑油組成物に含有し得るその他の成分と同じものが挙げられる。
本発明の一態様によれば、下記[1]~[7]が提供される。
[1] 下記一般式(A-1)で表される化合物。

[前記一般式(A-1)中、R11、R12、及びR13は、それぞれ独立に、炭素数4~30の鎖状アルキル基である。]
[2] 前記一般式(A-1)において、前記R11、R12、及びR13の少なくとも1つの鎖状アルキル基が、分岐鎖を有する、前記[1]に記載の化合物。
[3] 分子量が、850以上1250以下である、前記[1]又は[2]に記載の化合物。
[4] 100℃における動粘度が、14.50mm/s以下である、前記[1]~[3]のいずれか1つに記載の化合物。
[5] 粘度指数が、141以上である、前記[1]~[4]のいずれか1つに記載の化合物。
[6] 前記[1]~[5]のいずれか1つに記載の化合物を含む、潤滑油基油。
[7] 前記[6]に記載の潤滑油基油を含む、潤滑油組成物。
本発明について、以下の実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[化合物の合成]
後述する方法により、実施例1~6、及び比較例1~5の化合物を合成した。
<実施例1>
[シクロペンタン-1,2,4-トリカルボン酸-1,2,4-トリ-2-オクチルドデカンエステルの製造]
500mLガラス反応容器に、過ヨウ素酸ナトリウム28.8g、水99mL、酢酸エチル66mL、アセトニトリル66mLを仕込み、水浴下、内温18~19℃で撹拌した。これに塩化ルテニウムn水和物25mgを加えた後、5-ノルボルネン-2-カルボン酸メチル5.0gを滴下した。4.5時間撹拌した後、水200mLを加えて、分液した。水層を酢酸エチルで抽出した後、有機層を合わせ、2M塩酸50mLで洗浄した。さらに0.5Mチオ硫酸ナトリウム水溶液100mL、飽和食塩水50mLで洗浄し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、濃縮し、シクロペンタン-1,2,4-トリカルボン酸1-メチルエステル 6.5gを褐色油状物として得た。
続いて、この粗生成物と2-オクチルドデカノール29.6g、p-トルエンスルホン酸0.4g、トルエン4mLを200mLガラス反応器に仕込み、180℃で14時間撹拌した。室温に冷却した後、1M水酸化ナトリウム水溶液100mLで洗浄し、酢酸エチルで抽出を行い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することにより、目的物を得た。
得られた実施例1の化合物は、27.1g、0.026molであった。実施例1の化合物の構造を、構造式(A-1)に示す。

[前記構造式(A-1)中、G20は、2-オクチルドデシル基である。]
<実施例2>
実施例1において、2-オクチルドデカノールを、2-ヘキシルデカノールに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2の化合物を得た。
得られた実施例2の化合物は、23.6g、0.027molであった。実施例2の化合物の構造を、構造式(A-2)に示す。

[前記構造式(A-2)中、G16は、2-ヘキシルデシル基である。]
<実施例3>
実施例1において、2-オクチルドデカノールを、2-デシルテトラデカノールに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例3の化合物を得た。
得られた実施例3の化合物は、29.1g、0.024molであった。実施例3の化合物の構造を、構造式(A-3)に示す。

[前記構造式(A-3)中、G24は、2-デシルテトラデシル基である。]
<実施例4>
実施例1において、2-オクチルドデカノールを、2-デシルテトラデカノールと2-ヘキシルデカノールの混合物(モル比2:1)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例4の化合物を得た。
得られた実施例4の化合物は、27.5g、0.025molであった。実施例4の化合物の構造を、構造式(A-4)に示す。

[前記構造式(A-4)中、G16は、2-ヘキシルデシル基であり、G24は、2-デシルテトラデシル基である。]
<実施例5>
実施例1において、2-オクチルドデカノールを、2-オクチルドデカノールと2-デシルテトラデカノールと2-ヘキシルデカノールとの混合物(モル比1:1:1)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例5の化合物を得た。
得られた実施例5の化合物は、26.1g、0.025molであった。実施例5の化合物の構造を、構造式(A-5)に示す。

[前記構造式(A-5)中、G16は、2-ヘキシルデシル基であり、G20は、2-オクチルドデシル基であり、G24は、2-デシルテトラデシル基である。]
<実施例6>
実施例1において、2-オクチルドデカノールを、2-オクチルドデカノールと2-デシルテトラデカノールの混合物(モル比2:1)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例6の化合物を得た。
得られた実施例6の化合物は、25.3g、0.023molであった。実施例6の化合物の構造を、構造式(A-6)に示す。

[前記構造式(A-6)中、G20は、2-オクチルドデシル基であり、G24は、2-デシルテトラデシル基である。]
<比較例1>
MAC油(=1,2,4-(トリス(2-オクチルドデシル)シクロペンタン)(ナイルブリカンツ社製、製品名:2001A)を、比較例1の化合物とした。比較例1の化合物の構造を、構造式(A’-1)に示す。

[前記構造式(A’-1)中、G20は、2-オクチルドデシル基である。]
<比較例2>
実施例1において、シクロペンタン-1,2,4-トリカルボン酸1-メチルエステルを、シクロヘキサン-1,2,4-トリカルボン酸に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例2の化合物を得た。
得られた比較例2の化合物は、24.3g、0.023molであった。比較例2の化合物の構造を、構造式(A’-2)に示す。

[前記構造式(A’-2)中、G20は、2-オクチルドデシル基である。]
<比較例3>
実施例1において、シクロペンタン-1,2,4-トリカルボン酸1-メチルエステルを、トリメリット酸無水物に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例3の化合物を得た。
得られた比較例3の化合物は、27.4g、0.026molであった。比較例3の化合物の構造を、構造式(A’-3)に示す。

[前記構造式(A’-3)中、G20は、2-オクチルドデシル基である。]
<比較例4>
実施例1において、シクロペンタン-1,2,4-トリカルボン酸1-メチルエステルを、シクロペンタン-1,2,3,4-テトラカルボン酸に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例4の化合物を得た。
得られた比較例4の化合物は、28.7g、0.021molであった。比較例4の化合物の構造を、構造式(A’-4)に示す。

[前記構造式(A’-4)中、G20は、2-オクチルドデシル基である。]
<比較例5>
実施例2において、シクロペンタン-1,2,4-トリカルボン酸1-メチルエステルを、シクロペンタン-1,2,3,4-テトラカルボン酸に変更したこと以外は、実施例2と同様にして、比較例5の化合物を得た。
得られた比較例5の化合物は、26.0g、0.023molであった。比較例5の化合物の構造を、構造式(A’-5)に示す。

[前記構造式(A’-5)中、G16は、2-ヘキシルデシル基である。]
得られた各化合物について、以下の測定、評価を行った。結果を表1~表2に示す。
[流動点]
各化合物の流動点を、JIS K2269:1987に準じて測定した。
[密度(15℃)]
各化合物の15℃における密度を、JIS K 2249-1:2011に準じて測定した。
[40℃動粘度、100℃動粘度、及び粘度指数の評価]
各化合物の40℃動粘度、100℃動粘度、及び粘度指数を、JIS K 2283:2000に準拠して測定又は算出した。
なお、40℃動粘度:100.0mm/s以下、100℃動粘度:15.0mm/s以下、及び粘度指数:141以上を合格とした。
[摩擦係数低減効果、及び耐摩耗性の評価]
TE77往復動摩擦試験機(Phoenix Tribology社製)を用い、下記の条件にて、調製した潤滑油組成物を使用した際の摩擦係数、及び摩耗痕径を測定した。
・テストピース:上部ボール(SUJ2)、下部ディスク(SUJ2)
・振幅:10.0mm
・周波数:10Hz
・荷重:50N
・温度:100℃
・試験時間:20分間
表1からわかるように、実施例1~6の化合物は、40℃動粘度が100.0mm/s以下、及び100℃動粘度が15.0mm/s以下と低くなり、粘度指数は141以上と高くなった。また、摩擦係数が0.065以下、摩耗痕径が0.35mm以下と、摩擦係数の低減、及び耐摩耗性に優れるものであった。
したがって、実施例1~6の化合物は、潤滑油基油として有用であることがわかった。

Claims (7)

  1. 下記一般式(A-1)で表される化合物。

    [前記一般式(A-1)中、R11、R12、及びR13は、それぞれ独立に、炭素数4~30の鎖状アルキル基である。]
  2. 前記一般式(A-1)において、前記R11、R12、及びR13の少なくとも1つの鎖状アルキル基が、分岐鎖を有する、請求項1に記載の化合物。
  3. 分子量が、850以上1250以下である、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 100℃における動粘度が、14.50mm/s以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 粘度指数が、141以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物を含む、潤滑油基油。
  7. 請求項6に記載の潤滑油基油を含む、潤滑油組成物。
JP2022061445A 2022-03-31 2022-03-31 化合物、潤滑油基油、及び潤滑油組成物 Pending JP2023151692A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022061445A JP2023151692A (ja) 2022-03-31 2022-03-31 化合物、潤滑油基油、及び潤滑油組成物
PCT/JP2023/013511 WO2023191039A1 (ja) 2022-03-31 2023-03-31 化合物、潤滑油基油、及び潤滑油組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022061445A JP2023151692A (ja) 2022-03-31 2022-03-31 化合物、潤滑油基油、及び潤滑油組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023151692A true JP2023151692A (ja) 2023-10-16

Family

ID=88202445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022061445A Pending JP2023151692A (ja) 2022-03-31 2022-03-31 化合物、潤滑油基油、及び潤滑油組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023151692A (ja)
WO (1) WO2023191039A1 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3122568A (en) * 1959-05-22 1964-02-25 Union Carbide Corp Epoxy esters of polycarboxylic acids
JPS5111180B2 (ja) * 1972-05-04 1976-04-09
US4721823A (en) * 1986-09-19 1988-01-26 Pennzoil Products Company Lubricants comprising novel cyclopentanes, cyclopentadienes, cyclopentenes, and mixtures thereof and methods of manufacture
WO1997021792A1 (fr) * 1995-12-12 1997-06-19 New Japan Chemical Co., Ltd. Huile lubrifiante
JP2002194366A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Nippon Mitsubishi Oil Corp 冷凍機油組成物及び冷凍機用流体組成物
JP4618630B2 (ja) * 2004-05-26 2011-01-26 協同油脂株式会社 潤滑剤組成物
JP2020084174A (ja) * 2018-11-21 2020-06-04 Jnc株式会社 液晶組成物および液晶表示素子
JPWO2022186143A1 (ja) * 2021-03-05 2022-09-09

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023191039A1 (ja) 2023-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103620008B (zh) 具有高氧化稳定性的交内酯组合物
EP2157159B1 (en) Hydraulic fluid
US8324423B2 (en) Diester-based lubricants and methods of making same
JP5221835B2 (ja) エネルギー保存型動力伝達装置用流体
CN102292424B (zh) 阻燃性液压油组合物
CN102725259B (zh) 季戊四醇的四酯
JP5452297B2 (ja) 潤滑油組成物
AU2010270827A1 (en) Synthesis of biolubricant esters from unsaturated fatty acid derivatives
JP2010520319A (ja) エンジン潤滑剤
JPWO2007116725A1 (ja) 潤滑油基油
US11739282B2 (en) Lubricant composition
CA3094639A1 (en) Lubricant composition
EP2470628B1 (en) Multi-grade engine oil formulations comprising an ester component
JP2017031269A (ja) 流体軸受用潤滑油基油
WO2004087847A9 (ja) 潤滑油及び潤滑方法
WO2023191039A1 (ja) 化合物、潤滑油基油、及び潤滑油組成物
JP7142405B2 (ja) 潤滑油組成物及び冷凍機用組成物
JP2008297447A (ja) 潤滑油およびグリース用基油
JP6040986B2 (ja) 流体軸受用潤滑油基油
JPH0587115B2 (ja)
JP2002060769A (ja) 潤滑油