JP2023151653A - ショベル - Google Patents

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陽二 三崎
Yoji Misaki
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Abstract

【課題】ネガコン圧の上昇を抑制するショベルを提供する。【解決手段】下部走行体と、前記下部走行体に対し旋回可能な上部旋回体と、作動油を吐出するポンプと、油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータへ流れる作動油を制御する制御弁と、開口を変化可能なネガコン絞りと、制御部と、を有し、前記制御部は、前記ネガコン絞りの開口を変化させ、且つ、前記ポンプのスタンバイ流量を増加させる、ショベル。【選択図】図7

Description

本開示は、ショベルに関する。
作動油を供給するポンプ、制御弁、油圧アクチュエータを備えるショベルが知られている。特許文献1には、アタッチメントを利用する吊り作業が行われる場合、油圧ポンプのスタンバイ流量を、吊り作業以外の他の作業が行われる場合より大きくする、ショベルが開示されている。
特開2020-165268号公報
ところで、油圧アクチュエータの負荷が増大し、油圧アクチュエータの負荷圧が上昇することにより、油圧アクチュエータが動き出すまでの制御弁のスプールストローク量が大きくなる。これに対し、ポンプのスタンバイ流量を大きくすることにより、制御弁の圧力特性を変化させ、油圧アクチュエータが動き出すまでの制御弁のスプールストローク量を低減することができる。しかし、スタンバイ流量を増加させることにより、ネガコン圧が上昇するという課題がある。
そこで、本発明は、ネガコン圧の上昇を抑制するショベルを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るショベルは、下部走行体と、前記下部走行体に対し旋回可能な上部旋回体と、作動油を吐出するポンプと、油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータへ流れる作動油を制御する制御弁と、開口を変化可能なネガコン絞りと、制御部と、を有し、前記制御部は、前記ネガコン絞りの開口を変化させ、且つ、前記ポンプのスタンバイ流量を増加させる。
本発明によれば、ネガコン圧の上昇を抑制するショベルを提供することができる。
本発明の実施形態に係るショベルの側面図である。 図1のショベルの上面図である。 図1のショベルに搭載される油圧システムの構成例を示す図である。 制御弁の開口面積及び圧力特性の一例を示すグラフである。 ネガコン圧とポンプ流量との関係を示すグラフの一例である。 コントローラの制御を説明するフローチャートである。 第1実施形態に係るショベルの制御におけるネガコン圧とポンプ流量との関係を示すグラフの一例である。 第2実施形態に係るショベルの制御におけるネガコン圧とポンプ流量との関係を示すグラフの一例である。
最初に、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る掘削機としてのショベル100について説明する。図1はショベル100の側面図であり、図2はショベル100の上面図である。
本実施形態では、ショベル100の下部走行体1はクローラ1Cを含む。クローラ1Cは、下部走行体1に搭載されている走行アクチュエータとしての走行油圧モータ2Mによって駆動される。具体的には、クローラ1Cは左クローラ1CL及び右クローラ1CRを含む。左クローラ1CLは左走行油圧モータ2MLによって駆動され、右クローラ1CRは右走行油圧モータ2MRによって駆動される。
下部走行体1には旋回機構2を介して上部旋回体3が旋回可能に搭載されている。旋回機構2は、上部旋回体3に搭載されている旋回アクチュエータとしての旋回油圧モータ2Aによって駆動される。但し、旋回アクチュエータは、電動アクチュエータとしての旋回電動発電機であってもよい。
上部旋回体3にはブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にはエンドアタッチメントとしてのバケット6が取り付けられている。ブーム4、アーム5及びバケット6は、アタッチメントの一例であるアタッチメントATを構成する。ブーム4はブームシリンダ7で駆動され、アーム5はアームシリンダ8で駆動され、バケット6はバケットシリンダ9で駆動される。ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9は、アタッチメントアクチュエータを構成している。図1及び図2に示す例では、バケット6は、掘削バケットであるが、スケルトンバケット又は(除礫バケット)であってもよい。また、バケット6は、バケットチルト機構を備えていてもよい。
上部旋回体3には、運転室としてのキャビン10が設けられ、且つ、エンジン11等の動力源が搭載されている。キャビン10の内部には、操作装置26、コントローラ30、及び操作方式切換装置SD等が設けられている。また、上部旋回体3には、空間認識装置70等が取り付けられている。なお、本書では、便宜上、上部旋回体3における、アタッチメントATが取り付けられている側を前方とし、カウンタウェイトが取り付けられている側を後方とする。
空間認識装置70は、ショベル100の周囲の三次元空間に存在する物体を認識するように構成されている。また、空間認識装置70は、空間認識装置70又はショベル100から認識された物体までの距離を算出するように構成されていてもよい。空間認識装置70は、例えば、超音波センサ、ミリ波レーダ、撮像装置、LIDAR、距離画像センサ、赤外線センサ等、又はそれらの任意の組み合わせを含む。撮像装置は、例えば、単眼カメラ又はステレオカメラ等である。本実施形態では、空間認識装置70は、キャビン10の上面前端に取り付けられた前方センサ70F、上部旋回体3の上面後端に取り付けられた後方センサ70B、上部旋回体3の上面左端に取り付けられた左方センサ70L、及び、上部旋回体3の上面右端に取り付けられた右方センサ70Rを含む。上部旋回体3の上方の空間に存在する物体を認識する上方センサがショベル100に取り付けられていてもよい。
操作装置26は、操作者がアクチュエータの操作のために用いる装置である。操作装置26は、例えば、操作レバー及び操作ペダルを含む。アクチュエータは、油圧アクチュエータ及び電動アクチュエータの少なくとも1つを含む。
操作方式切換装置SDは、操作レバーの操作方式を切り換えることができるように構成される。例えば、操作方式切換装置SDは、キャビン10内の右側コンソールに設けられた押しボタンスイッチを含み、押しボタンスイッチが押される度に、第1操作方式と第2操作方式との間で操作レバーの操作方式を切り換えることができるように構成される。例えば、第1操作方式は、左操作レバー26L(図3参照。)が前方に倒されたときにアーム5が開かれ、左操作レバー26Lが後方に倒されたときにアーム5が閉じられ、左操作レバー26Lが左方に倒されたときに左旋回が実行され、且つ、左操作レバー26Lが右方に倒されたときに右旋回が実行されるように構成されている。また、第1操作方式は、右操作レバー26R(図3参照。)が前方に倒されたときにブーム4が下げられ、右操作レバー26Rが後方に倒されたときにブーム4が上げられ、右操作レバー26Rが左方に倒されたときにバケット6が閉じられ、且つ、右操作レバー26Rが右方に倒されたときにバケット6が開かれるように構成されている。一方で、第2操作方式は、左操作レバー26L(図3参照。)が前方に倒されたときに右旋回が実行され、左操作レバー26Lが後方に倒されたときに左旋回が実行され、左操作レバー26Lが左方に倒されたときにアーム5が開かれ、且つ、左操作レバー26Lが右方に倒されたときにアーム5が閉じられるように構成されている。
ショベル100の操作者は、例えば、掘削バケットを用いて掘削作業を行う場合に第1操作方式を選択し、スケルトンバケット(除礫バケット)を用いて除礫作業を行う場合に第2操作方式を選択してもよい。
コントローラ30は、ショベル100を制御するための制御装置である。本実施形態では、コントローラ30は、CPU、揮発性記憶装置、及び不揮発性記憶装置等を備えたコンピュータで構成されている。そして、コントローラ30は、各機能に対応するプログラムを不揮発性記憶装置から読み出して揮発性記憶装置にロードし、対応する処理をCPUに実行させる。各機能は、例えば、操作者によるショベル100の手動操作をガイド(案内)するマシンガイダンス機能、及び、操作者によるショベル100の手動操作を支援したり或いはショベル100を自動的或いは自律的に動作させたりするマシンコントロール機能を含む。コントローラ30は、ショベル100の周囲の監視範囲内に存在する物体とショベル100との接触を回避するためにショベル100を自動的或いは自律的に動作させたり或いは停止させたりする接触回避機能を含んでいてもよい。ショベル100の周囲の物体の監視は、監視範囲内だけでなく監視範囲外に対しても実行される。
次に、図3を参照し、ショベル100に搭載される油圧システムの構成例について説明する。図3は、ショベル100に搭載される油圧システムの構成例を示す図である。図3は、機械的動力伝達系、作動油ライン、パイロットライン及び電気制御系を、それぞれ、二重線、実線、破線及び点線で示している。
ショベル100の油圧システムは、主に、エンジン11、レギュレータ13、メインポンプ14、パイロットポンプ15、コントロールバルブユニット17、操作装置26、吐出圧センサ28、操作センサ29、及びコントローラ30等を含む。
図3において、油圧システムは、エンジン11によって駆動されるメインポンプ14から、センターバイパス管路40又はパラレル管路42を経て作動油タンクまで作動油を循環させることができるように構成されている。
エンジン11は、ショベル100の駆動源である。本実施形態では、エンジン11は、例えば、所定の回転数を維持するように動作するディーゼルエンジンである。エンジン11の出力軸は、メインポンプ14及びパイロットポンプ15のそれぞれの入力軸に連結されている。
メインポンプ14は、作動油ラインを介して作動油をコントロールバルブユニット17に供給できるように構成されている。本実施形態では、メインポンプ14は、斜板式可変容量型油圧ポンプである。
レギュレータ13は、メインポンプ14の吐出量を制御できるように構成されている。本実施形態では、レギュレータ13は、コントローラ30からの制御指令に応じてメインポンプ14の斜板傾転角を調節することによってメインポンプ14の吐出量を制御する。
パイロットポンプ15は、パイロット圧生成装置の一例であり、パイロットラインを介して油圧制御機器に作動油を供給できるように構成されている。本実施形態では、パイロットポンプ15は、固定容量型油圧ポンプである。但し、パイロット圧生成装置は、メインポンプ14によって実現されてもよい。すなわち、メインポンプ14は、作動油ラインを介して作動油をコントロールバルブユニット17に供給する機能に加え、パイロットラインを介して各種油圧制御機器に作動油を供給する機能を備えていてもよい。この場合、パイロットポンプ15は、省略されてもよい。
コントロールバルブユニット17は、ショベル100における油圧システムを制御する油圧制御装置である。本実施形態では、コントロールバルブユニット17は、制御弁171~176を含む。制御弁175は制御弁175L及び制御弁175Rを含み、制御弁176は制御弁176L及び制御弁176Rを含む。コントロールバルブユニット17は、制御弁171~176を通じ、メインポンプ14が吐出する作動油を1又は複数の油圧アクチュエータに選択的に供給できるように構成されている。制御弁171~176は、例えば、メインポンプ14から油圧アクチュエータに流れる作動油の流量、及び、油圧アクチュエータから作動油タンクに流れる作動油の流量を制御する。油圧アクチュエータは、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、左走行油圧モータ2ML、右走行油圧モータ2MR及び旋回油圧モータ2Aを含む。
操作装置26は、操作者がアクチュエータを操作できるように構成されている。本実施形態では、操作装置26は、操作者が油圧アクチュエータを操作できるように構成された油圧アクチュエータ操作装置を含む。具体的には、油圧アクチュエータ操作装置は、パイロットラインを介して、パイロットポンプ15が吐出する作動油を、コントロールバルブユニット17内の対応する制御弁のパイロットポートに供給できるように構成されている。パイロットポートのそれぞれに供給される作動油の圧力(パイロット圧)は、油圧アクチュエータのそれぞれに対応する操作装置26の操作方向及び操作量に応じた圧力である。
吐出圧センサ28は、メインポンプ14の吐出圧を検出できるように構成されている。本実施形態では、吐出圧センサ28は、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
操作センサ29は、操作者による操作装置26の操作の内容を検出できるように構成されている。本実施形態では、操作センサ29は、アクチュエータのそれぞれに対応する操作装置26の操作方向及び操作量を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
メインポンプ14は、左メインポンプ14L及び右メインポンプ14Rを含む。そして、左メインポンプ14Lは、左センターバイパス管路40L又は左パラレル管路42Lを経て作動油タンクまで作動油を循環させ、右メインポンプ14Rは、右センターバイパス管路40R又は右パラレル管路42Rを経て作動油タンクまで作動油を循環させる。
左センターバイパス管路40Lは、コントロールバルブユニット17内に配置された制御弁171、173、175L及び176Lを通る作動油ラインである。右センターバイパス管路40Rは、コントロールバルブユニット17内に配置された制御弁172、174、175R及び176Rを通る作動油ラインである。
制御弁171は、左メインポンプ14Lが吐出する作動油を左走行油圧モータ2MLへ供給し、且つ、左走行油圧モータ2MLが吐出する作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
制御弁172は、右メインポンプ14Rが吐出する作動油を右走行油圧モータ2MRへ供給し、且つ、右走行油圧モータ2MRが吐出する作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
制御弁173は、左メインポンプ14Lが吐出する作動油を旋回油圧モータ2Aへ供給し、且つ、旋回油圧モータ2Aが吐出する作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
制御弁174は、右メインポンプ14Rが吐出する作動油をバケットシリンダ9へ供給し、且つ、バケットシリンダ9内の作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
制御弁175Lは、左メインポンプ14Lが吐出する作動油をブームシリンダ7へ供給するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。制御弁175Rは、右メインポンプ14Rが吐出する作動油をブームシリンダ7へ供給し、且つ、ブームシリンダ7内の作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
制御弁176Lは、左メインポンプ14Lが吐出する作動油をアームシリンダ8へ供給し、且つ、アームシリンダ8内の作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
制御弁176Rは、右メインポンプ14Rが吐出する作動油をアームシリンダ8へ供給し、且つ、アームシリンダ8内の作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
左パラレル管路42Lは、左センターバイパス管路40Lに並行する作動油ラインである。左パラレル管路42Lは、制御弁171、173、及び175Lの何れかによって左センターバイパス管路40Lを通る作動油の流れが制限或いは遮断された場合に、より下流の制御弁に作動油を供給できる。右パラレル管路42Rは、右センターバイパス管路40Rに並行する作動油ラインである。右パラレル管路42Rは、制御弁172、174、及び175Rの何れかによって右センターバイパス管路40Rを通る作動油の流れが制限或いは遮断された場合に、より下流の制御弁に作動油を供給できる。
レギュレータ13は、左レギュレータ13L及び右レギュレータ13Rを含む。左レギュレータ13Lは、左メインポンプ14Lの吐出圧に応じて左メインポンプ14Lの斜板傾転角を調節することによって、左メインポンプ14Lの吐出量を制御する。具体的には、左レギュレータ13Lは、例えば、左メインポンプ14Lの吐出圧の増大に応じて左メインポンプ14Lの斜板傾転角を調節して吐出量を減少させる。右レギュレータ13Rについても同様である。吐出圧と吐出量との積で表されるメインポンプ14の吸収パワー(吸収馬力)がエンジン11の出力パワー(出力馬力)を超えないようにするためである。
操作装置26は、左操作レバー26L、右操作レバー26R及び走行レバー26Dを含む。走行レバー26Dは、左走行レバー26DL及び右走行レバー26DRを含む。
左操作レバー26Lは、旋回操作とアーム5の操作に用いられる。左操作レバー26Lは、前後方向に操作されると、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用し、レバー操作量に応じた制御圧を制御弁176のパイロットポートに導入させる。また、左右方向に操作されると、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用し、レバー操作量に応じた制御圧を制御弁173のパイロットポートに導入させる。
具体的には、左操作レバー26Lは、アーム閉じ方向に操作された場合に、制御弁176Lの右側パイロットポートに作動油を導入させ、且つ、制御弁176Rの左側パイロットポートに作動油を導入させる。また、左操作レバー26Lは、アーム開き方向に操作された場合には、制御弁176Lの左側パイロットポートに作動油を導入させ、且つ、制御弁176Rの右側パイロットポートに作動油を導入させる。また、左操作レバー26Lは、左旋回方向に操作された場合に、制御弁173の左側パイロットポートに作動油を導入させ、右旋回方向に操作された場合に、制御弁173の右側パイロットポートに作動油を導入させる。
図3に示す例では、左操作レバー26Lは、前後方向に操作されたときにアーム操作レバーとして機能し、左右方向に操作されたときに旋回操作レバーとして機能する。
右操作レバー26Rは、ブーム4の操作とバケット6の操作に用いられる。右操作レバー26Rは、前後方向に操作されると、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用し、レバー操作量に応じた制御圧を制御弁175のパイロットポートに導入させる。また、左右方向に操作されると、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用し、レバー操作量に応じた制御圧を制御弁174のパイロットポートに導入させる。
具体的には、右操作レバー26Rは、ブーム下げ方向に操作された場合に、制御弁175Rの左側パイロットポートに作動油を導入させる。また、右操作レバー26Rは、ブーム上げ方向に操作された場合には、制御弁175Lの右側パイロットポートに作動油を導入させ、且つ、制御弁175Rの左側パイロットポートに作動油を導入させる。また、右操作レバー26Rは、バケット閉じ方向に操作された場合に、制御弁174の右側パイロットポートに作動油を導入させ、バケット開き方向に操作された場合に、制御弁174の左側パイロットポートに作動油を導入させる。
図3に示す例では、右操作レバー26Rは、前後方向に操作されたときにブーム操作レバーとして機能し、左右方向に操作されたときにバケット操作レバーとして機能する。
走行レバー26Dは、クローラ1Cの操作に用いられる。具体的には、左走行レバー26DLは、左クローラ1CLの操作に用いられる。左走行ペダルと連動するように構成されていてもよい。左走行レバー26DLは、前後方向に操作されると、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用し、レバー操作量に応じた制御圧を制御弁171のパイロットポートに導入させる。右走行レバー26DRは、右クローラ1CRの操作に用いられる。右走行ペダルと連動するように構成されていてもよい。右走行レバー26DRは、前後方向に操作されると、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用し、レバー操作量に応じた制御圧を制御弁172のパイロットポートに導入させる。
吐出圧センサ28は、吐出圧センサ28L及び吐出圧センサ28Rを含む。吐出圧センサ28Lは、左メインポンプ14Lの吐出圧を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。吐出圧センサ28Rについても同様である。
操作センサ29は、操作センサ29LA、29LB、29RA、29RB、29DL、29DRを含む。操作センサ29LAは、操作者による左操作レバー26Lに対する前後方向への操作の内容を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。操作の内容は、例えば、レバー操作方向、レバー操作量(レバー操作角度)等である。
同様に、操作センサ29LBは、操作者による左操作レバー26Lに対する左右方向への操作の内容を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。操作センサ29RAは、操作者による右操作レバー26Rに対する前後方向への操作の内容を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。操作センサ29RBは、操作者による右操作レバー26Rに対する左右方向への操作の内容を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。操作センサ29DLは、操作者による左走行レバー26DLに対する前後方向への操作の内容を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。操作センサ29DRは、操作者による右走行レバー26DRに対する前後方向への操作の内容を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
コントローラ30は、操作センサ29の出力を受信し、必要に応じてレギュレータ13に対して制御指令を出力し、メインポンプ14の吐出量を変化させる。また、コントローラ30は、絞り(ネガコン絞り)18の上流に設けられた制御圧センサ19の出力(ネガコン圧)を受信し、必要に応じてレギュレータ13に対して制御指令を出力し、メインポンプ14の吐出量を変化させる。絞り18は左絞り18L及び右絞り18Rを含み、制御圧センサ19は左制御圧センサ19L及び右制御圧センサ19Rを含む。
ここで、絞り18(18L,18R)は、開度を変更可能に構成されている。絞り18は、絞り181と、絞り182と、開閉弁183と、リリーフ弁184と、を有する。絞り181、絞り182、リリーフ弁184は、並列に配置されている。開閉弁183は、コントローラ30によって開閉可能な電磁弁であって、絞り182と直列に配置されている。開閉弁183を閉じることにより絞り181でネガコン圧を発生させる状態と、開閉弁183を開けることにより並列に配置された絞り181,182でネガコン圧を発生させる状態と、を切り換えることができる。リリーフ弁184は、作動油の圧力が所定のリリーフ圧以上となると開く。
なお、絞り18は、複数の絞り181,182が並列に配置され、開閉弁183の開閉によって、絞り18の開度を変更する構成を例に説明したが、これに限られるものではない。絞り18は、開度を調整可能な絞りと、絞りと並列に配置されるリリーフ弁と、を有する構成であってもよい。
左センターバイパス管路40Lには、最も下流にある制御弁176Lと作動油タンクとの間に左絞り18Lが配置されている。そのため、左メインポンプ14Lが吐出した作動油の流れは、左絞り18Lで制限される。そして、左絞り18Lは、左レギュレータ13Lを制御するための制御圧を発生させる。左制御圧センサ19Lは、この制御圧を検出するためのセンサであり、検出した値をコントローラ30に対して出力する。コントローラ30は、この制御圧に応じて左メインポンプ14Lの斜板傾転角を調節することによって、左メインポンプ14Lの吐出量を制御する。コントローラ30は、この制御圧が大きいほど左メインポンプ14Lの吐出量を減少させ、この制御圧が小さいほど左メインポンプ14Lの吐出量を増大させる。右メインポンプ14Rの吐出量も同様に制御される。
具体的には、図3で示されるようにショベル100における油圧アクチュエータが何れも操作されていない待機状態の場合、左メインポンプ14Lが吐出する作動油は、左センターバイパス管路40Lを通って左絞り18Lに至る。そして、左メインポンプ14Lが吐出する作動油の流れは、左絞り18Lの上流で発生する制御圧を増大させる。その結果、コントローラ30は、左メインポンプ14Lの吐出量を許容最小吐出量まで減少させ、吐出した作動油が左センターバイパス管路40Lを通過する際の圧力損失(ポンピングロス)を抑制する。一方、何れかの油圧アクチュエータが操作された場合、左メインポンプ14Lが吐出する作動油は、操作対象の油圧アクチュエータに対応する制御弁を介して、操作対象の油圧アクチュエータに流れ込む。そして、左メインポンプ14Lが吐出する作動油の流れは、左絞り18Lに至る量を減少或いは消失させ、左絞り18Lの上流で発生する制御圧を低下させる。その結果、コントローラ30は、左メインポンプ14Lの吐出量を増大させ、操作対象の油圧アクチュエータに十分な作動油を循環させ、操作対象の油圧アクチュエータの駆動を確かなものとする。なお、コントローラ30は、右メインポンプ14Rの吐出量も同様に制御する。
上述のような構成により、図3の油圧システムは、待機状態においては、メインポンプ14における無駄なエネルギ消費を抑制できる。無駄なエネルギ消費は、メインポンプ14が吐出する作動油がセンターバイパス管路40で発生させるポンピングロスを含む。また、図3の油圧システムは、油圧アクチュエータを作動させる場合には、メインポンプ14から必要十分な作動油を作動対象の油圧アクチュエータに確実に供給できる。
また、ブームシリンダ7にはブームロッド圧センサS7R及びブームボトム圧センサS7Bが取り付けられている。アームシリンダ8にはアームロッド圧センサS8R及びアームボトム圧センサS8Bが取り付けられている。バケットシリンダ9にはバケットロッド圧センサS9R及びバケットボトム圧センサS9Bが取り付けられている。ブームロッド圧センサS7R、ブームボトム圧センサS7B、アームロッド圧センサS8R、アームボトム圧センサS8B、バケットロッド圧センサS9R及びバケットボトム圧センサS9Bは、集合的に「シリンダ圧センサ」とも称される。また、旋回油圧モータ2Aには左旋回圧センサS10L及び右旋回圧センサS10Rが取り付けられている。
ブームロッド圧センサS7Rはブームシリンダ7のロッド側油室の圧力(以下、「ブームロッド圧」とする。)を検出し、ブームボトム圧センサS7Bはブームシリンダ7のボトム側油室の圧力(以下、「ブームボトム圧」とする。)を検出する。アームロッド圧センサS8Rはアームシリンダ8のロッド側油室の圧力(以下、「アームロッド圧」とする。)を検出し、アームボトム圧センサS8Bはアームシリンダ8のボトム側油室の圧力(以下、「アームボトム圧」とする。)を検出する。バケットロッド圧センサS9Rはバケットシリンダ9のロッド側油室の圧力(以下、「バケットロッド圧」とする。)を検出し、バケットボトム圧センサS9Bはバケットシリンダ9のボトム側油室の圧力(以下、「バケットボトム圧」とする。)を検出する。左旋回圧センサS10Lは、旋回油圧モータ2Aの左側ポートにおける作動油の圧力を検出する。右旋回圧センサS10Rは、旋回油圧モータ2Aの右側ポートにおける作動油の圧力を検出する。各センサで検出された値は、コントローラ30に送信される。
次に、図4及び図5を用いて制御弁(171~176)及び絞り18の特性について説明する。
図4は、制御弁(171~176)の開口面積及び圧力特性の一例を示すグラフである。図4において、横軸は、制御弁(171~176)のスプールストローク量を示す。縦軸は、制御弁(171~176)の開口面積及び圧力(回路圧)を示す。実線は、制御弁(171~176)の開口面積を示す。破線は、メインポンプ14のスタンバイ流量が流量Q1[L/min]における回路圧の圧力特性を示す。一点鎖線は、メインポンプ14のスタンバイ流量が流量Q2[L/min]における回路圧の圧力特性を示す。ここで、流量Q2は、流量Q1よりも大きい(Q2>Q1)。また、油圧アクチュエータの負荷圧の一例を二点鎖線で示す。ここで、スタンバイ流量とは、油圧アクチュエータが動き出す前の状態(スタンバイ状態)において、メインポンプ14から吐出した作動油が油圧回路内に流れる流量のことである。
図4に示すように、制御弁のスプールストローク量が大きくなると、圧力特性(破線、一点鎖線参照)における回路圧は、増加する。そして、圧力特性によって増加した圧力(回路圧)が負荷圧を超えることで油圧アクチュエータが動き出す。このため、油圧アクチュエータへの負荷が増大し、油圧アクチュエータの負荷圧が上昇すると、油圧アクチュエータが動き出すまでの制御弁のスプールストローク量が大きくなる。
これに対し、メインポンプ14のスタンバイ流量を大きくすることにより、制御弁(171~176)の圧力特性を変化させ、油圧アクチュエータが動き出すまでの制御弁のスプールストローク量を低減することができる。図4に示す例において、二点鎖線で示す負荷圧において、破線で示すスタンバイ流量を流量Q1(破線参照)から流量Q2(一点鎖線参照)に増加させることにより、圧力特性を変更させ、油圧アクチュエータが動き出すまでの制御弁のスプールストローク量をS1からS2に低減することができる。
図5は、ネガコン圧とポンプ流量との関係を示すグラフの一例である。横軸はネガコン圧を示し、縦軸は作動油の流量を示す。また、スタンバイ流量が流量Q1及び流量Q2におけるネガコン圧に対するメインポンプ14のポンプ流量を実線で示す。また、ネガコン圧に対する絞り18を流れる流量(ネガコン流量)を破線で示す。メインポンプ14のポンプ流量とネガコン流量との差が油圧アクチュエータに供給される流量(PC流量)を示す。なお、図5の例において、絞り18は、絞り181と、リリーフ弁184と、を有する。
図5の実線に示すように、コントローラ30は、制御圧センサ19で検出したネガコン圧に基づいて、メインポンプ14のポンプ流量を制御する。そして、実線で示すメインポンプ14のポンプ流量の特性と破線で示すネガコン流量の特性との交点の位置でポンプ流とネガコン流量とがつり合う。スタンバイ流量を流量Q1において、ネガコン圧が圧力P1でポンプ流量とネガコン流量とがつり合う。
ここで、スタンバイ流量を流量Q1から流量Q2に増加させることにより、ポンプ流量とネガコン流量とがつり合うネガコン圧が圧力P1から圧力P2に上昇する。
ネガコン圧が圧力P1から圧力P2に上昇することで、油圧回路内の圧力が上昇する。これにより、油圧回路内の各種のバルブに加わる圧力が上昇し、バルブの耐久性が低下するおそれがある。また、スタンバイ流量が増加し、ネガコン圧が増加することにより、絞り18を通過する作動油によって生じる音が大きくなる。
また、破線で示すネガコン流量は、ネガコン圧の増加とともにネガコン流量が増加し、所定のネガコン圧(圧力P5)以上ではリリーフ弁184が作動することによりネガコン圧に対するネガコン流量の特性(傾き)が変化する。ネガコン圧が圧力P5よりも小さい圧力P1から圧力P5よりも大きい圧力P2に上昇することで、リリーフ弁184が作動して、特性が変化するため、油圧を制御しにくくなるという課題がある。
次に、本実施形態に係るショベル100のコントローラ30による制御について、図6を用いて説明する。図6は、コントローラ30の制御を説明するフローチャートである。
ステップS101において、コントローラ30は、操作レバー(左操作レバー26L、右操作レバー26R)の操作後、且つ、油圧アクチュエータが動き出す前(スタンバイ状態)における油圧アクチュエータの負荷圧(保持圧)を測定する。例えば、ブーム4上げの際には、負荷圧としてブームシリンダ7のボトム圧を測定する。ブーム4下げの際には、負荷圧としてブームシリンダ7のロッド圧を測定する。例えば、アーム5閉じの際には、負荷圧としてアームシリンダ8のボトム圧を測定するアーム5開きの際には、負荷圧としてアームシリンダ8のロッド圧を測定する。バケット6の開閉、上部旋回体3の旋回についても同様である。
ステップS102において、コントローラ30は、制御切替を判断する。具体的には、コントローラ30は、ステップS101で測定した負荷圧が所定の閾値以上であるか否かを判断する。負荷圧が所定の閾値以上である場合(S102・Yes)、コントローラ30の処理はステップS103に進む。負荷圧が所定の閾値以上でない場合(S102・No)、コントローラ30の処理はステップS106に進む。
ステップS103において、コントローラ30は、操作レバーの操作後、且つ、油圧アクチュエータが動き出す前(スタンバイ状態)において、絞り18の開口面積を大きく、スタンバイ流量を大きく(例えば、流量Q2)する。例えば、開閉弁183を開き、絞り18の開口面積を並列に配置された絞り181,182の開口面積の和とする。
ステップS104において、コントローラ30は、油圧アクチュエータの負荷圧を測定する。ステップS105において、コントローラ30は、制御切替を判断する。具体的には、コントローラ30は、ステップS104で測定した負荷圧が所定の閾値以上であるか否かを判断する。負荷圧が所定の閾値以上である場合(S105・Yes)、コントローラ30の処理はステップS104に戻る。負荷圧が所定の閾値以上でない場合(S104・No)、コントローラ30の処理はステップS106に進む。
ステップS106において、コントローラ30は、操作レバーの操作後、且つ、油圧アクチュエータが動き出す前(スタンバイ状態)において、絞り18の開口面積を小さく、スタンバイ流量を小さく(例えば、流量Q1)する。例えば、開閉弁183を閉じ、絞り18の開口面積を絞り181の開口面積のみとする。
その後、コントローラ30の制御は、ステップS101に戻り、絞り18の制御を繰り返す。
図7は、第1実施形態に係るショベル100の制御におけるネガコン圧とポンプ流量との関係を示すグラフの一例である。横軸はネガコン圧を示し、縦軸は作動油の流量を示す。また、スタンバイ流量が流量Q1及び流量Q2におけるネガコン圧に対するメインポンプ14のポンプ流量を実線で示す。また、ネガコン絞り小におけるネガコン圧に対する絞り18を流れる流量(ネガコン流量)を破線で示す。ネガコン絞り大におけるネガコン圧に対する絞り18を流れる流量(ネガコン流量)を一点鎖線で示す。メインポンプ14のポンプ流量とネガコン流量との差が油圧アクチュエータに供給される流量(PC流量)を示す。なお、図7の例において、ネガコン絞り小は、開閉弁183を閉じ、絞り18の開口面積を絞り181の開口面積のみとする。ネガコン絞り大は、開閉弁183を開き、絞り18の開口面積を並列に配置された絞り181,182の開口面積の和とする。
前述する図5に示すように、スタンバイ流量を流量Q1から流量Q2に増加させることにより、ネガコン圧が圧力P1から圧力P2に上昇する。
これに対し、図7に示すように、第1実施形態に係るショベル100の制御において、スタンバイ流量を流量Q1から流量Q2に増加させるとともに、絞り18の開口面積をネガコン絞り小からネガコン絞り大に増加させる。これにより、スタンバイ流量Q2におけるネガコン圧を圧力P3とすることができ、ネガコン圧の増加を抑制することができる。
これにより、油圧アクチュエータの負荷圧が上昇した場合であっても、油圧アクチュエータが動き出すまでの制御弁のスプールストローク量の増加を抑制することができる。
また、ネガコン圧が増加することを抑制することができる。よって、油圧回路内の各種のバルブに加わる圧力を抑制し、バルブの耐久性が低下することを防止することができる。また、ネガコン圧を抑制し、絞り18を通過する作動油によって生じる音を抑制することができる。また、リリーフ弁184が作動することを抑制することができる。
なお、ステップS103及びステップS106において、コントローラ30は、絞り18の開口面積、メインポンプ14のスタンバイ流量を制御するものとして説明したがこれに限られるものではない。
図8は、第2実施形態に係るショベル100の制御におけるネガコン圧とポンプ流量との関係を示すグラフの一例である。横軸はネガコン圧を示し、縦軸は作動油の流量を示す。また、スタンバイ流量が流量Q1及び流量Q2におけるネガコン圧に対するメインポンプ14のポンプ流量を実線で示す。また、ネガコン絞り小におけるネガコン圧に対する絞り18を流れる流量(ネガコン流量)を破線で示す。ネガコン絞り大におけるネガコン圧に対する絞り18を流れる流量(ネガコン流量)を一点鎖線で示す。メインポンプ14のポンプ流量とネガコン流量との差が油圧アクチュエータに供給される流量(PC流量)を示す。なお、図8の例において、ネガコン絞り小は、開閉弁183を閉じ、絞り18の開口面積を絞り181の開口面積のみとする。ネガコン絞り大は、開閉弁183を開き、絞り18の開口面積を並列に配置された絞り181,182の開口面積の和とする。
第2実施形態に係るショベル100の制御において、スタンバイ流量を流量Q1から流量Q2に増加させるとともに、絞り18の開口面積をネガコン絞り小からネガコン絞り大に増加させる。加えて、ネガコン圧に対するメインポンプ14のポンプ流量の特性を変更する。ここでは、ネガコン圧の降下に対するポンプ流量の増加量を抑えるように特性を変更する。換言すれば、ネガコン圧の増加に対するポンプ流量の減少する傾きを小さく(緩やかに)する。これにより、スタンバイ流量Q2におけるネガコン圧を圧力P4とすることができ、ネガコン圧の増加を抑制することができる。
これにより、油圧アクチュエータの負荷圧が上昇した場合であっても、油圧アクチュエータが動き出すまでの制御弁のスプールストローク量の増加を抑制することができる。
また、ネガコン圧が増加することを抑制することができる。よって、油圧回路内の各種のバルブに加わる圧力を抑制し、バルブの耐久性が低下することを防止することができる。また、ネガコン圧を抑制し、絞り18を通過する作動油によって生じる音を抑制することができる。また、リリーフ弁184が作動することを抑制することができる。
100 ショベル
1 下部走行体
2A 旋回油圧モータ(油圧アクチュエータ)
2 旋回機構
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダ(油圧アクチュエータ)
8 アームシリンダ(油圧アクチュエータ)
9 バケットシリンダ(油圧アクチュエータ)
15 パイロットポンプ
17 コントロールバルブユニット
171~176 制御弁
18 絞り(ネガコン絞り)
181,182 絞り
183 開閉弁
184 リリーフ弁
26 操作装置
30 コントローラ
31 比例弁(電磁比例弁)

Claims (8)

  1. 下部走行体と、
    前記下部走行体に対し旋回可能な上部旋回体と、
    作動油を吐出するポンプと、
    油圧アクチュエータと、
    前記油圧アクチュエータへ流れる作動油を制御する制御弁と、
    開口を変化可能なネガコン絞りと、
    制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記ネガコン絞りの開口を変化させ、且つ、前記ポンプのスタンバイ流量を増加させる、
    ショベル。
  2. 前記制御部は、
    前記油圧アクチュエータの負荷圧を検知し、前記負荷圧が閾値よりも大きい場合、前記ネガコン絞りの開口を変化させ、且つ、前記ポンプのスタンバイ流量を増加させる、
    請求項1に記載のショベル。
  3. 前記制御部は、
    前記油圧アクチュエータの負荷圧を検知し、前記負荷圧が閾値よりも大きい場合、前記ネガコン絞りの開口を大きくし、且つ、前記ポンプのスタンバイ流量を増加させる、
    請求項1に記載のショベル。
  4. 前記制御部は、
    前記負荷圧に基づいて、前記ポンプの特性を変更する、
    請求項2または請求項3に記載のショベル。
  5. 前記制御部は、
    前記負荷圧に基づいて、前記ネガコン絞りによって形成されるネガコン圧と前記ポンプの流量との関係を変更する、
    請求項4に記載のショベル。
  6. 前記制御部は、
    前記ネガコン圧の降下に対する前記ポンプの流量の増加量を抑えるように特性を変更する、
    請求項5に記載のショベル。
  7. 前記ネガコン絞りは、開口面積が可変可能な可変ネガコン絞りである、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のショベル。
  8. 前記ネガコン絞りは、第1の絞りと、前記第1の絞りと平行に配置される第2の絞りと、前記第2の絞りと直列に配置される開閉弁と、を有し、前記開閉弁を開閉することで開口面積を変化させる、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のショベル。
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