JP2023151417A - 化粧板 - Google Patents

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孝史 冨永
Takashi Tominaga
菜月 山村
Natsuki Yamamura
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Abstract

【課題】耐擦過性と意匠性の両方を備えたシャッター材に使用可能な部材、即ち耐擦過性を備えた化粧板を提供する。【解決手段】本実施形態に係る化粧板10は、金属板1の一方の面1aに絵柄層4とトップコート層5とをこの順に備え、金属板1の他方の面1bに裏面コート層6を備えて、トップコート層5もしくは裏面コート層6に樹脂ビーズが添加されている。【選択図】図2

Description

本発明は、化粧板に関する。
木製ガレージシャッターは、その木特有の温もりや上品さから、ガレージシャッターの中で最も高級感があるといわれている。
しかしながら、木製シャッター材は、塗装剥がれなどのダメージが大きく目立つため、数年のスパンで再塗装を必要とするなど、定期的なメンテナンスを行う必要がある。
さらに、木製シャッター材は、湿気による木の歪みや、カビ、シロアリ被害に遭う場合があり、手入れに手間がかかる場合がある。
これに対し、木目印刷を施した化粧シートを基材にラミネートした化粧板をシャッター材として使用することによって、木製シャッター材よりも耐久性と耐候性とを向上させることができる。しかしながら、その生産において、シート製造工程とラミネート工程の2工程が必要となるため、製造コストが高くなってしまう場合がある。ここで、木目印刷を施した化粧シートに関連する技術としては、例えば特許文献1に記載した技術がある。
また、木製シャッター材や、シートラッピングのシャッター材では、有機質量が比較的多く、防火性が低くなる場合がある。
また、耐食性や耐候性が高く、防火性も有するシャッター材としては、基材に塗装を直接施した塗装鋼鈑や塗装アルミがある。しかしながら、これらのシャッター材(塗装鋼鈑や塗装アルミ)は、単色が主流であるため、従来技術に係るシャッター材には、木製シャッターのような高意匠なシャッター材が少ない。
また、鋼鈑で形成されたガレージシャッター(所謂、鋼鈑シャッター)の断面形状の一部が、例えば図1に示す断面形状(以下、便宜的に「鋼鈑シャッター形状」、あるいは単に「シャッター形状」とも称する)となっている場合には、シャッター材の表面と裏面との擦れに対する耐擦過性が必要となる場合がある。しかしながら、従来技術に係るシャッター材(特に、鋼鈑シャッター材)として使用可能な化粧板には、優れた耐擦過性を備えたものが少ない。
特開2017-164942号公報
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、耐擦過性と意匠性の両方を備えたシャッター材に使用可能な部材、即ち耐擦過性を備えた化粧板を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、金属板の一方の面に、絵柄印刷層と、トップコート層とをこの順に備え、前記金属板の他方の面に、裏面コート層を備えて、前記トップコート層もしくは裏面コート層に樹脂ビーズが添加されている化粧板であることを要旨とする。
本発明によれば、耐擦過性と意匠性の両方を備えたシャッター材に使用可能な部材、即ち耐擦過性を備えた化粧板を提供できる。つまり、トップコート層にのみ樹脂ビーズを添加し、裏面コート層に樹脂ビーズを添加しないという構成にすることで、あるいは、トップコート層に樹脂ビーズを添加せずに、裏面コート層にのみ樹脂ビーズを添加するという構成にすることで、鋼鈑シャッター形状に成形した鋼鈑シャッター材の表面又は裏面に、優れた耐擦過性を付与することができる。さらに、トップコート層及び裏面コート層の少なくとも一方の組成等を適宜調整することで、トップコート層と裏面コート層を同様の樹脂塗料を使用した場合であっても、耐傷性、耐候性、加工性、耐ブロッキング性を付与することができる。
従来技術に係る鋼鈑シャッター形状を説明するための概略断面図である。 本発明の実施形態に係る化粧板の構成を説明するための概略断面図である。 本実施例の摺動試験方法を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る化粧板について、図面を参照しつつ説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識を基に設計の変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた形態も、本発明の範囲に含まれる。また、各図面は、理解を容易にするため適宜誇張して表現している。
(構成)
図2に示すように、本発明の実施形態に係る化粧板10は、シャッター材として使用可能な化粧板であって、金属板1と、プライマー層2と、ベースコート層3と、絵柄層(絵柄印刷層)4と、トップコート層5と、裏面コート層6とを備えている。そして、金属板1の一方の面1a上に、プライマー層2と、ベースコート層3と、絵柄層4と、トップコート層5と、がこの順に積層されている。また、金属板1の他方の面1b上に、裏面コート層6が積層されている。
(金属板)
金属板1は、化粧板10のベースとなる板である。金属板1の材料としては、例えば、溶融亜鉛めっき鋼板を用いることができる。溶融亜鉛めっき鋼板は、塗料との密着性・耐食性の向上のために、鋼板表面に亜鉛めっき(金属被膜)が形成されてなる鋼板である。また、亜鉛めっきされた鋼板の表層には、耐食性の向上のために、化成被膜7を設けてもよい。化成被膜7としては、例えば、クロメート被膜、クロメートフリー被膜を採用できる。特に、環境負荷の面から、クロメートフリー被膜が望ましい。クロメートフリー被膜は、クロメートフリー処理(ノンクロメート処理)により形成できる。クロメートフリー処理に使用する処理液としては、例えば、六価クロムを含有しない処理液、例えば、Zr若しくはTi又はこれらの両方の塩を含む処理液、又は、シランカップリング剤を含む処理液等を採用できる。このような処理液を用いたクロメートフリー処理により、亜鉛めっきの層上に、Ti、Zr、P、Ce、Si、Al、Li等を主成分として含有し、クロムを含有しないクロメートフリー被膜を形成できる。つまり、クロメートフリー被膜は、例えば、Ti、Zr、P、Ce、Si、Al若しくはLi又はこれらの任意の組み合わせを含む。
金属板1の厚さは、例えば0.2mm以上1.0mm以下の範囲内が好ましく、0.3mm以上0.5mm以下の範囲内がより好ましい。
上述のように、本実施形態では金属板1として、溶融亜鉛めっき鋼鈑を用いることが好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。金属板1には、例えばガルバリウム鋼鈑(登録商標)や電気亜鉛めっき鋼鈑、あるいはステンレス鋼鈑やアルミ鋼鈑等を用いてもよい。
なお、本実施形態において「溶融亜鉛めっき鋼鈑」とは、合金化亜鉛めっき鋼鈑とも称される鋼鈑であり、溶融亜鉛めっき後、加熱処理を施し、亜鉛めっき層と鉄との相互拡散により、鉄亜鉛系の金属間化合物(厚さ8μm程度、付着量60g/m程度)を生成させた鋼鈑を意味する。また、本実施形態において「ガルバリウム鋼鈑(登録商標)」とは、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼鈑を意味する。
(プライマー層)
プライマー層2は、ベースコート層3と金属板1との密着性・耐食性を向上させるための層である。プライマー層2は、公知のプライマー用の樹脂塗料を使用することができる。その樹脂塗料としては、例えばポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、アルキド系樹脂、フェノール系樹脂、アクリル系樹脂等の熱硬化型樹脂をバインダ樹脂(ベース樹脂)として含む公知の硬化性塗料を適用することができる。例えば、プライマー層2の材料としては、ポリエステル系樹脂(約57%)、有機添加剤(約1%)及び顔料(約42%)を含む第1プライマー、又はエポキシ系樹脂(約49%)、有機添加剤(約6%)及び無機添加剤(約47%)を含む第2プライマーを用いることができる。第1プライマーを用いる場合には、耐食性の向上のために、第1プライマーの乾燥塗布量は1.5g/m2以上が好ましい。特に、9.5g/m2以上であることが好ましい。
また、第2プライマーを用いる場合には、プライマー層2は、200℃以上で焼付乾燥させる。なお、第1プライマーを用いる場合にも、プライマー層2は、200℃以上で焼付乾燥させてもよい。また、第1及び第2プライマーには、耐食性の向上のために、防錆剤を添加する。プライマー層2(第1プライマー及び第2プライマー)の乾燥塗布量の上限値は、18g/m2以下とすることが好ましい。また、プライマー層2(第1プライマー及び第2プライマー)の厚さは、例えば、1μm以上10μm以下とする。
(ベースコート層)
ベースコート層3は、化粧板10に絵柄層4の下地色を付与するための層である。ベースコート層3は、公知のベースコート層用のバインダ樹脂(ベース樹脂)を含む塗料を使用してすればよい。そのバインダ樹脂としては、例えばポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、アルキド系樹脂、フェノール系樹脂、アクリル系樹脂等の熱硬化型樹脂を適用することができる。例えば、ベースコート層3の材料としては、ポリエステル系樹脂(約45%)、メラミン系樹脂(約15%)及び顔料(約40%)を含む第1ベースコート、又はポリエステル系樹脂(約48%)、メラミン系樹脂(約10%)、顔料(約40%)及び添加剤(約2%)を含む第2ベースコートを用いることができる。また、ベースコート層3が樹脂固形分としてポリエステル系樹脂を含む場合、ポリエステル系樹脂がベースコート層3を構成する樹脂全体100質量部に対して30質量部以上50質量部以下で含有していることが好ましく、40質量部以上50質量部以下で含有していることがより好ましい。なお、ベースコート層3に含まれるポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂、ポリブチレンナフタレート(PBN)樹脂、及び、それらの共重合体等が挙げられる。
顔料は、特に限定されるものではなく、例えば下地色の顔料が添加可能である。
また、第1ベースコートには、耐食性の向上のために、上述したエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂を添加してもよい。ベースコート層3(第1ベースコート)が樹脂固形分としてエポキシ系樹脂を含む場合、エポキシ系樹脂がベースコート層3(第1ベースコート)を構成する樹脂全体100質量部に対して10質量部以上20質量部以下で含有していることが好ましく、15質量部以上20質量部以下で含有していることがより好ましい。なお、ベースコート層3(第1ベースコート)に含まれるエポキシ系樹脂としては、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ化合物等が挙げられる。
また、ベースコート層3(第1ベースコート)が樹脂固形分としてアクリル系樹脂を含む場合、アクリル系樹脂がベースコート層3(第1ベースコート)を構成する樹脂全体100質量部に対して10質量部以上20質量部以下で含有していることが好ましく、15質量部以上20質量部以下で含有していることがより好ましい。なお、ベースコート層3(第1ベースコート)に含まれるアクリル系樹脂としては、例えば、ポリ(メタ)アクリロニトリル、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート、ポリアクリルアミド等が挙げられる。
さらに、第2ベースコートには、耐食性の向上のために、防錆剤を添加してもよい。ベースコート層3(第2ベースコート)が防錆剤を含む場合、防錆剤がベースコート層3(第2ベースコート)を構成する樹脂全体100質量部に対して1質量部以上5質量部以下で含有していることが好ましく、2質量部以上4質量部以下で含有していることがより好ましい。
ベースコート層3の厚さは、例えば、10μm以上30μm以下が好ましく、10μm以上20μm以下がより好ましい。
なお、ベースコート層3には、耐候性を向上させるために、例えば、紫外線吸収剤、光安定剤を添加してもよい。ベースコート層3に添加可能な紫外線吸収剤としては、例えば、Tinuvin 479を用いることができる。また、ベースコート層3に添加可能な光安定剤としては、例えば、Tinuvin 123を用いることができる。
(絵柄層)
絵柄層4は、化粧板10に絵柄による意匠性を付与するための層である。絵柄層4は、染料又は顔料等の着色剤を適当なバインダ樹脂とともに適当な希釈溶媒中に溶解又は分散してなる印刷インキ又は塗料等を用いて形成される。印刷インキ又は塗料等は、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法又はインクジェット印刷等の各種印刷法や、グラビアコート法又はロールコート法等の各種塗工法等で塗布される。バインダ樹脂としては、例えば、公知のバインダ樹脂を採用できる。例えば、プライマー層2で使用されるような、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂得、アルキド系樹脂、フェノール系樹脂、アクリル系樹脂等の熱硬化型樹脂を採用できる。また、顔料としては、例えば、公知の顔料を用いることができる。例えば、酸化チタン、亜鉛華、カーボンブラック、鉄・複合酸化物、酸化鉄、有機顔料、メタリック顔料、パール顔料等を採用できる。これらのうち、鉄・複合酸化物は遮熱顔料として使用される。
また、染料としては、例えば、公知の染料を用いることができる。
また、絵柄層4には、紫外線吸収剤及び光安定剤のうち少なくとも紫外線吸収剤が添加されていてもよい。
また、絵柄は、特に制限されるものではないが、例えば、木目柄、石目柄、布目柄、抽象柄、幾何学模様、文字、記号、単色無地等或いはこれらの2種類以上の組み合わせ等を用いることできる。絵柄層4の厚さは、例えば、1μm以上3μm以下とする。なお、インクジェット印刷を用いた場合、絵柄層4の厚さは、この範囲よりも厚くなる。
(トップコート層)
トップコート層5は、化粧板10に耐擦過性、耐傷性、耐候性、加工性、耐ブロッキング性を付与するための透明な層である。トップコート層5は、硬化型樹脂として、例えば電離放射線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂を含有することができる。また、トップコート層5は、上述した硬化型樹脂以外に、更にフッ素系樹脂を含んでいてもよい。但し、硬化型樹脂の含有割合として、電離放射線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂がトップコート層5を構成する樹脂全体100質量部に対して60質量部以上含有していることが好ましい。また、トップコート層5の材料としては、例えば、樹脂固形分としてポリエステル系樹脂(約84%)、有機添加剤(約7%)及び無機添加剤(約9%)を含むトップコート剤を用いてもよい。トップコート層5が樹脂固形分としてポリエステル系樹脂を含む場合、ポリエステル系樹脂がトップコート層5を構成する樹脂全体100質量部に対して60質量部以上含有していることが好ましく、80質量部以上含有していることがより好ましい。なお、トップコート層5に含まれるポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂、ポリブチレンナフタレート(PBN)樹脂、及び、それらの共重合体等が挙げられる。
また、トップコート層5には、耐擦過性の向上のために、樹脂ビーズが添加されていると好ましい。なお、後述するがトップコート層5に樹脂ビーズを添加しない場合には、裏面コート層6に樹脂ビーズを添加することを要する。
また、トップコート層5には、耐擦過性の更なる向上のために、ワックスを添加してもよい。
また、トップコート層5には、耐候性の向上のために、紫外線吸収剤、光安定剤等の耐候剤を添加してもよい。トップコート層5に添加可能な紫外線吸収剤として、例えば、Tinuvin 400やTinuvin 479を用いることができる。また、トップコート層5に添加可能な光安定剤として、例えば、Tinuvin 144やTinuvin 123を用いることができる。
また、トップコート層5の厚さは、例えば、10μm以上15μm以下であれば好ましく、12μm以上14μm以下であればさらに好ましい。
また、絵柄層4の絵柄に木目柄を用いる場合、トップコート層5と絵柄層4との層間には、意匠性の向上のために、マット導管印刷層(図示せず)を設けてもよい。
以下、トップコート層5に添加可能な樹脂ビーズについて詳しく説明する。
トップコート層5は、トップコート層5に耐擦過性を付与するための骨材として、樹脂ビーズを含有してもよい。トップコート層5に添加可能な骨材(樹脂ビーズ)として、例えば、アクリル、ナイロン、ウレタン等の合成樹脂ビーズを用いることができる。
なお、トップコート層5に樹脂ビーズを添加した場合には、裏面コート層6には樹脂ビーズを添加しない。
トップコート層5に添加した樹脂ビーズの、トップコート層5の樹脂固形分の質量に対する添加率は、5質量%以上7.5質量%以下の範囲内が好ましく、5質量%以上6.0質量%以下の範囲内がより好ましい。
トップコート層5中における骨材としての樹脂ビーズの添加率(含有比率)が上記数値範囲内であれば、トップコート層5に耐擦過性を付与することができる。
また、樹脂ビーズの平均粒径(D50)は、例えばトップコート層5の厚さを基準として、0.5倍以上2倍以下の範囲内であれば好ましい。すなわち、樹脂ビーズの平均粒径(D50)をφとし、トップコート層5の厚さをDとしたときに、0.5D≦φ≦2Dの式が成立すれば好ましい。これは、樹脂ビーズの平均粒径がトップコート層5の0.5倍以上2倍以下の範囲内である場合、樹脂ビーズとトップコート層5との接触面積の拡大、及び樹脂ビーズ自体の表面積拡大により、耐擦過性が向上する。
また、樹脂ビーズの平均粒径(D50)は、9μm以上11μm以下の範囲内であれば好ましく、9.5μm以上10.5μm以下の範囲内であればより好ましい。これは、樹脂ビーズの平均粒径が9μm以上である場合、樹脂ビーズとトップコート層5との接触面積が拡大し、耐擦過性が向上し、樹脂ビーズの平均粒径が11μm以下である場合、樹脂ビーズの剥落を防止できる。
以下、トップコート層5に添加可能なワックスについて詳しく説明する。
トップコート層5は、トップコート層5に耐擦過性を付与するための添加材として、ワックスを含有してもよい。トップコート層5に添加可能なワックスとして、例えば、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を用いることができる。
トップコート層5に添加したワックスの、トップコート層5の樹脂固形分の質量に対する添加率は、3%以上5%以下の範囲内が好ましく、3.5%以上4.5%以下の範囲内がより好ましい。
トップコート層5中におけるワックスの添加率(含有比率)が上記数値範囲内であれば、トップコート層5に耐擦過性を付与することができる。
以下、トップコート層5に添加可能なマット剤について詳しく説明する。
トップコート層5は、艶消し剤として、マット剤を含有してもよい。トップコート層5に添加可能なマット剤として、例えば、長石、珪砂(シリカ)、寒水石、ガラスビーズ等の無機ビーズを用いることができる。
トップコート層5中におけるマット剤の含有比率は、トップコート層5全体の質量に対して8.0質量%以下であればよく、6.0質量%以下がより好ましく、4.0質量%以下がさらに好ましい。
トップコート層5中におけるマット剤の含有比率が上記数値範囲内であれば、トップコート層5に塗工ムラや塗工スジが生じる等の塗工適性(生産安定性)の低下を低減することができる、即ちトップコート層5に発生する塗工ムラや塗工スジを低減することができ、意匠性が向上する。
マット剤の平均粒径(D50)は、例えばトップコート層5の厚さを基準として、0.5倍以上2倍以下の範囲内であれば好ましい。すなわち、マット剤の平均粒径(D50)をφとし、トップコート層5の厚さをDとしたときに、0.5D≦φ≦2Dの式が成立すれば好ましい。これは、マット剤の平均粒径がトップコート層5の0.5倍以上2倍以下の範囲内である場合、マット剤とトップコート層5との接触面積の拡大、及びマット剤自体の表面積拡大により、マット感が良好になる。
また、マット剤の平均粒径は、3μm以上15μm以下の範囲内であれば好ましい。これは、マット剤の平均粒径が3μm以上である場合、マット剤とトップコート層5との接触面積が拡大し、マット感が良好になり、マット剤の平均粒径が15μm以下である場合、耐傷性が向上する。
また、マット剤の粒径分布(粒度分布)は複数のピークを有していれば好ましい。より詳しくは、マット剤の粒度分布は、3μm以上9μm以下の間と10μm以上15μm以下の間の2つのピークを有していれば好ましい。つまり、マット剤の粒度分布は、3μm以上9μm以下の範囲内にピーク(第1のピーク)を有し、且つ10μm以上15μm以下の範囲内にピーク(第2のピーク)を有していれば好ましい。マット剤の粒度分布に少なくとも2つのピーク(第1のピーク及び第2のピーク)があれば、マット剤による光の反射(乱反射)が顕著になり、よりマット感が向上する。粒径のピークが複数存在していることにより、マット剤の充填密度がより向上し、マット剤をより多く添加することが可能となる。このため、マット剤とトップコート層5との接触面積が拡大し、マット剤の表面積も拡大することにより、マット感が向上する。なお、マット剤の粒度分布は、画像分析型粒度分布計を用いて測定することが可能である。
また、マット剤の形状は、平均粒径が3μm以上9μm以下の範囲内にあるものは不定形状であり、平均粒径が10μm以上15μm以下の範囲内にあるものは真球状であれば好ましい。ここで、「真球状」とは、円形度が0.6以上であることを意味し、本実施形態では、円形度が0.7以上であれば好ましく、0.9以上であればさらに好ましい。円形度が0.6未満であるとマット剤としての機能が低下する場合がある。
真球度の指標は、画像分析型粒度分布計による円形度から評価することができる。例えば、平均円形度は、画像分析型粒度分布計にて測定した1000個以上の粒子の円形度の平均値として算出することができる。なお、画像上における複合粒子の面積をS、周囲長をLとしたとき、円形度は、「円形度=4πS/L2」の式で算出でき、円形度が1に近いほど真球度が高くなる。
また、「不定形状」とは、上述した「真球状」以外の形状を意味する。また、不定形状の粒子における「粒径」とは、画像分析型粒度分布計によって測定(評価)された粒径値を意味する。
また、平均粒径が3μm以上9μm以下の範囲内にあるマット剤(不定形粒子)の含有比率は、トップコート層5全体の質量に対して15質量%以上18質量%以下の範囲内であれば好ましく、17質量%以上18質量%以下の範囲内であればより好ましい。不定形粒子の含有比率が上記数値範囲内であれば、マット剤による光の反射(乱反射)がより顕著になり、さらにマット感が向上する。
また、平均粒径が10μm以上15μm以下の範囲内にあるマット剤(真球状粒子)の含有比率は、トップコート層5全体の質量に対して3.5質量%以上6.0質量%以下の範囲内であれば好ましく、5.0質量%以上6.0質量%以下の範囲内であれば好ましい。真球状粒子の含有比率が上記数値範囲内であれば、マット剤による光の反射(乱反射)がより顕著になり、さらにマット感が向上する。
(裏面コート層)
裏面コート層6は、金属板1の他方の面1b、つまり、化粧板10の裏面を被覆するための層である。裏面コート層6の材料としては、例えば、エポキシ系樹脂(約49%)、有機添加剤(約6%)及び無機添加剤(約51%)を用いることができる。なお、エポキシ系樹脂に代えて、ポリエステル系樹脂を使用してもよい。つまり、裏面コート層6は、樹脂固形分としてポリエステル系樹脂を含有した材料で形成されていてもよい。また、裏面コート層6には、耐食性の向上のために、防錆剤を添加するようにしてもよい。裏面コート層6が防錆剤を含む場合、防錆剤が裏面コート層6を構成する樹脂全体100質量部に対して1質量部以上5質量部以下で含有していることが好ましく、2質量部以上4質量部以下で含有していることがより好ましい。
また、裏面コート層6は、耐擦過性を付与するための骨材として、樹脂ビーズを添加してもよい。なお、裏面コート層6に樹脂ビーズを添加した場合には、トップコート層5には樹脂ビーズを添加しない。
裏面コート層6に添加可能な樹脂ビーズは、上述したトップコート層5に添加可能な樹脂ビーズと同じであってもよい。よって、ここではその詳細な説明を省略する。
また、裏面コート層6には、耐擦過性の向上のために、ワックスを添加してもよい。なお、裏面コート層6に添加可能なワックスは、上述したトップコート層5に添加可能なワックスと同じであってもよい。よって、ここではその詳細な説明を省略する。
また、裏面コート層6には、耐候性の向上のために、紫外線吸収剤、光安定剤等の耐候剤を添加してもよい。なお、裏面コート層6に添加可能な耐候剤は、上述したトップコート層5に添加可能な耐候剤と同じであってもよい。よって、ここではその詳細な説明を省略する。
また、裏面コート層6の厚さは、例えば、10μm以上15μm以下であれば好ましく、12μm以上14μm以下であればさらに好ましい。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る化粧板10は、金属板1の一方の面1aに、絵柄層4とトップコート層5とをこの順に備え、金属板1の他方の面1bに、裏面コート層6を備えている。そして、トップコート層5もしくは裏面コート層6に樹脂ビーズが添加されている。それゆえ、鋼鈑シャッター形状に成形可能な化粧板10の表面又は裏面に優れた耐擦過性を備えた化粧板10を提供できる。
また、本発明の実施形態に係る化粧板10では、樹脂ビーズの平均粒径(D50)を9μm以上11μm以下の範囲内とすることができる。その場合には、耐擦過性をより向上することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る化粧板10では、トップコート層5に添加した樹脂ビーズの添加率をトップコート層5の樹脂固形分の質量に対して5質量%以上7.5質量%以下の範囲内とすることができる。その場合には、耐擦過性をさらに向上することができる。
また、本発明の実施形態に係る化粧板10では、トップコート層5及び裏面コート層6の少なくとも一方にワックスを添加とすることができる。その場合には、トップコート層5及び裏面コート層6の少なくとも一方の耐擦過性を向上することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る化粧板10では、ワックスの添加率をトップコート層5及び裏面コート層6の少なくとも一方の樹脂固形分の質量に対して3質量%以上5質量%以下の範囲内とすることができる。その場合には、トップコート層5及び裏面コート層6の少なくとも一方の耐擦過性をさらに向上することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る化粧板10では、トップコート層5に樹脂固形分としてポリエステル系樹脂を含めることができる。その場合には、トップコート層5の加工性を向上することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る化粧板10では、ベースコート層3に樹脂固形分としてポリエステル系樹脂を含めることができる。その場合には、ベースコート層3の加工性を向上することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る化粧板10では、トップコート層5に紫外線吸収剤及び光安定剤のうち少なくとも紫外線吸収剤を添加することができる。その場合には、トップコート層5の耐候性を向上することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る化粧板10では、トップコート層5にマット剤を添加することができる。その場合には、トップコート層5にマット感を付与することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る化粧板10では、ベースコート層3に、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂及び防錆剤のうち少なくとも一つを添加することができる。その場合には、ベースコート層3に防錆性を付与することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る化粧板10では、ベースコート層3に紫外線吸収剤及び光安定剤のうち少なくとも紫外線吸収剤を添加することができる。その場合には、ベースコート層3に耐候性を付与することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る化粧板10では、絵柄層4に紫外線吸収剤及び光安定剤のうち少なくとも紫外線吸収剤を添加することができる。その場合には、絵柄層4に耐候性を付与することができる。
[実施例]
以下に、本発明の実施形態に係る化粧板10の実施例及び比較例について説明する。
(実施例1)
金属板として、JIS-G3302に準拠した、厚さが0.4mmの溶融亜鉛めっき鋼板(SGC440鋼板)を用いた。
この金属板の両面に、ジルコンフッ化水素酸系化成処理剤を用いて化成処理を施して、化成被膜を形成した。
その後、金属板の裏面側に裏面コートを塗布して裏面コート層を形成すると共に、金属板の表面側にプライマーを塗布してプライマー層を形成した。塗布したプライマーの乾燥は、200℃以上の温度による焼付乾燥によって実施した。また、塗布するプライマーとしては、ポリエステル系樹脂(約57%)、有機添加剤(約1%)及び顔料(約42%)を含むプライマーを用いた。プライマーの乾燥塗布量は、9.5g/mとした。
裏面コート層とプライマー層とを形成した後、各種添加剤を添加したポリエステル系ベースコートをプライマー層上に塗布し、厚さが13μm程度のベースコート層を形成した。ベースコート層の乾燥は、200℃以上の温度による焼付乾燥によって実施した。
ベースコート層を形成した後、グラビアオフセット印刷方式により、厚さが数μm程度であり、2色で印刷した絵柄を有する絵柄層をベースコート層上に形成した。なお、本実施例では、所謂マット印刷層は、形成していない。
絵柄層を形成した後、ポリエステル系トップコートを8μm程度の厚さで塗布して、トップコート層を絵柄層上に形成した。トップコート層の乾燥は、200℃以上の温度による焼付乾燥によって実施した。
ポリエステル系トップコートには、ワックス(PTFE)を、ポリエステル系トップコートの樹脂固形分の質量に対して4質量%の添加率で添加した。これに加え、ポリエステル系トップコートには、平均粒径(D50)が10μmのアクリルビーズを、ポリエステル系トップコートの樹脂固形分の質量に対して5質量%の添加率で添加した。
なお、裏面コートは、アクリルビーズを添加しなかった以外はトップコートと同様の仕様であり、裏面コートを14μm程度の厚さで塗布し、裏面コート層を形成した。
以上により、実施例1の化粧板を作製した。
(実施例2)
アクリルビーズを、ポリエステル系トップコートの樹脂固形分の質量に対して7.5質量%の添加率で添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の化粧板を作製した。
(実施例3)
ワックス(PTFE)を、ポリエステル系トップコート及び裏面コートの各樹脂固形分の質量に対して3質量%の添加率で添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の化粧板を作製した。
(実施例4)
ワックス(PTFE)を、ポリエステル系トップコート及び裏面コートの各樹脂固形分の質量に対して5質量%の添加率で添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例4の化粧板を作製した。
(実施例5)
アクリルビーズを、ポリエステル系トップコートの樹脂固形分の質量に対して10質量%の添加率で添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例5の化粧板を作製した。
(実施例6)
アクリルビーズを、ナイロンビーズに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例6の化粧板を作製した。
(実施例7)
ポリエステル系ベースコートを、アクリル系ベースコートに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例7の化粧板を作製した。
(実施例8)
ポリエステル系トップコートを、アクリル系トップコートに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例8の化粧板を作製した。
(実施例9)
ワックス(PTFE)を、ポリエステル系トップコート及び裏面コートの各樹脂固形分の質量に対して2質量%の添加率で添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例9の化粧板を作製した。
(実施例10)
アクリルビーズを、ポリエステル系トップコートに添加せず、裏面コートに添加した以外は、実施例1と同様にして、実施例10の化粧板を作製した。
(比較例1)
アクリルビーズを、裏面コートの樹脂固形分の質量に対して5質量%の添加率でさらに添加した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の化粧板を作製した。
(比較例2)
アクリルビーズに代えて、ポリエステル系トップコートの樹脂固形分の質量に対してガラスビーズを2.5質量%の添加率で添加した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の化粧板を作製した。
(比較例3)
アクリルビーズを、ポリエステル系トップコート及び裏面コートの両方に添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、比較例3の化粧板を作製した。
(性能評価)
実施例1~10、比較例1~3の化粧板に対して、表1に示すように、「摺動性」、「耐傷性」、「加工性」、「耐ブロッキング性」の各種試験を行った。
以下、評価方法と評価基準について説明する。
(摺動性)
化粧板に対し、1kgの荷重を加えた状態でトップコート層を10,000回連続で擦る摺動性試験(図3を参照)を行い、摺動性を評価した。なお、この摺動性に対する評価が高ければ、優れた耐擦過性を備えているといえる。
そして、素地の露出が無い状態を「○」と評価し、素地の一部が露出している箇所があるものを「△」と評価し、素地が完全に露出してしまっているものを「×」と評価した。
本評価では、「○」及び「△」を合格とした。
(耐傷性)
化粧板に対し、硬度が「H」以上の鉛筆をトップコート層に押し付ける鉛筆硬度試験を行い、耐傷性を評価した。
そして、トップコート層に傷が形成されていない状態を「○」と評価し、トップコート層に傷が形成されている状態を「×」と評価した。
本評価では、「○」を合格とした。
(加工性)
化粧板に対し、180°の曲げ加工を行い、加工性を評価した。
そして、トップコート層に割れが発生していない状態を「○」と評価し、トップコート層に割れが発生している状態を「×」と評価した。
本評価では、「○」を合格とした。
(耐ブロッキング性)
化粧板に対し、温度が60℃、荷重が10kg/cm、試験時間が24時間の条件下で耐ブロッキング性試験を行い、耐ブロッキング性を評価した。
そして、ブロッキングがすぐ剥離するものを「○」と評価し、ブロッキングが発生し剥離しないものを「×」と評価した。
本評価では、「○」を合格とした。
以下、各評価結果を表1に示す。
Figure 2023151417000002
(評価結果)
表1に示すように、実施例1~10の化粧板は、「摺動性」、「耐傷性」、「加工性」、「耐ブロッキング性」の試験結果がすべて合格(「○」または「△」)となった。
一方、比較例1~3の化粧板は、「摺動性」の試験結果が全て不合格「×」となった。
以上より、実施例1~10の化粧板(即ち、トップコート層と裏面コート層のいずれか一方にのみ樹脂ビーズが添加された形態)であれば、比較例1の化粧板(即ち、トップコート層と裏面コート層の両方に樹脂ビーズが添加されている形態)、比較例2の化粧板(即ち、トップコート層と裏面コート層のいずれか一方にのみ添加されたビーズが樹脂ビーズでない形態)、比較例3の化粧板(トップコート層と裏面コート層の両方に樹脂ビーズが添加されていない形態)よりも、耐擦過性に優れることが確認された。
1…金属板、1a…一方の面、1b…他方の面、2…プライマー層、3…ベースコート層、4…絵柄層、5…トップコート層、6…裏面コート層、7…化成被膜、10…化粧板

Claims (12)

  1. 金属板の一方の面に、絵柄印刷層と、トップコート層とをこの順に備え、
    前記金属板の他方の面に、裏面コート層を備えて、
    前記トップコート層もしくは裏面コート層に樹脂ビーズが添加されている化粧板。
  2. 前記樹脂ビーズは、平均粒径(D50)が9μm以上11μm以下の範囲内にあるアクリルビーズである請求項1に記載した化粧板。
  3. 前記トップコート層に添加された前記樹脂ビーズの、前記トップコート層の樹脂固形分の質量に対する添加率は、5質量%以上7.5質量%以下の範囲内である請求項1又は請求項2に記載した化粧板。
  4. 前記トップコート層及び前記裏面コート層の少なくとも一方にワックスが添加されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載した化粧板。
  5. 前記ワックスの、前記トップコート層及び前記裏面コート層の少なくとも一方の樹脂固形分の質量に対する添加率は、3質量%以上5質量%以下の範囲内である請求項4に記載した化粧板。
  6. 前記トップコート層は、前記トップコート層の樹脂固形分として、ポリエステル系樹脂を含む請求項1から請求項5のいずれか1項に記載した化粧板。
  7. 前記金属板と前記絵柄印刷層との間に配置されたベースコート層をさらに備え、
    前記ベースコート層は、前記ベースコート層の樹脂固形分として、ポリエステル系樹脂を含む請求項1から請求項6のいずれか1項に記載した化粧板。
  8. 前記トップコート層は、紫外線吸収剤及び光安定剤のうち少なくとも紫外線吸収剤が添加されている請求項1から請求項7のいずれか1項に記載した化粧板。
  9. 前記トップコート層は、マット剤がさらに添加されている請求項1から請求項8のいずれか1項に記載した化粧板。
  10. 前記金属板と前記絵柄印刷層との間に配置されたベースコート層をさらに備え、
    前記ベースコート層は、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂及び防錆剤のうち少なくとも一つが添加されている請求項1から請求項9のいずれか1項に記載した化粧板。
  11. 前記金属板と前記絵柄印刷層との間に配置されたベースコート層をさらに備え、
    前記ベースコート層は、紫外線吸収剤及び光安定剤のうち少なくとも紫外線吸収剤が添加されている請求項1から請求項10のいずれか1項に記載した化粧板。
  12. 前記絵柄印刷層は、紫外線吸収剤及び光安定剤のうち少なくとも紫外線吸収剤が添加されている請求項1から請求項11のいずれか1項に記載した化粧板。
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