JP2023151375A - 超音波渦流量計、超音波渦流量計の製造方法 - Google Patents

超音波渦流量計、超音波渦流量計の製造方法 Download PDF

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修平 西尾
Shuhei Nishio
拓也 岡田
Takuya Okada
武 新宮
Takeshi Shingu
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Abstract

【課題】超音波渦流量計の製造工程における工数を抑制することが可能な技術を提供する。【解決手段】一実施形態に係る超音波渦流量計1は、カルマン渦を通流する流体に発生させる渦発生体110を流路に有する測定管11と、測定管11の流路を挟んで対向するように測定管11に固定され、カルマン渦を検出する一対の超音波センサ14,15と、一対の超音波センサ14,15と電気的に接続される基板20と、測定管11のうちの一対の超音波センサ14,15が固定される取付部12,13を含む測定部と、基板20とを隔壁部によって異なる区画に収容するケース40と、を備え、ケース40は、互いに分割されるケース部材41とケース部材42とを含み、隔壁部のうちの一部に相当する隔壁部411は、ケース部材41に設けられ、隔壁部のうちの残りの部分に相当する隔壁部421は、ケース部材42に設けられる。【選択図】図3

Description

本開示は、超音波渦流量計等に関する。
従来、カルマン渦を発生させる部材を流路に有する測定管に、流路を挟んで対向するように一対の超音波センサを配置し、流路のカルマン渦を検出することにより測定管を通流する流体の流量を計測する超音波渦流量計が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1では、超音波渦流量計のケース(筐体)は、基板を収容するアンプケースと、アンプケースの底部を閉塞する底板と、超音波センサを収容するように測定管を保持しアンプケースに組付けられる本体ケースとによって構成されている。これにより、ケース内において、基板を収容する空間と、測定管が保持収容される空間とをアンプケースの底板とによって区画することができる。
特開2010-164371号公報
しかしながら、特許文献1では、製造工程において、基板を収容した状態のアンプケースに底板をアンプケースに組付ける工程と、測定管を保持した状態の本体ケースを底板と一体化されたアンプケースに組み付ける工程との2つの工程が必要になる。そのため、製造工程のおける工数が相対的に大きくなる可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、超音波渦流量計の製造工程における工数を抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態では、
カルマン渦を通流する流体に発生させる部材を流路に有する測定管と、
前記測定管の流路を挟んで対向するように前記測定管に固定され、前記カルマン渦を検出する一対の超音波センサと、
前記一対の超音波センサと電気的に接続される基板と、
前記測定管のうちの前記一対の超音波センサが固定される箇所を含む測定部と、前記基板とを隔壁部によって異なる区画に収容する筐体と、を備え、
前記筐体は、互いに分割される第1の筐体部と第2の筐体部とを含み、
前記隔壁部のうちの一部に相当する第1の隔壁部は、前記第1の筐体部に設けられ、前記隔壁部のうちの残りの部分に相当する第2の隔壁部は、前記第2の筐体部に設けられる、
超音波渦流量計が提供される。
また、本開示の他の実施形態では、
前記第1の筐体部又は前記第2の筐体部の内側に前記基板を取り付ける第1の工程と、
前記第1の筐体部又は前記第2の筐体部の内側に前記一対の超音波センサを含む前記測定管を取り付ける第2の工程と、
前記第1の筐体部及び前記第2の筐体部を組み付ける第3の工程と、を含む、
上述の超音波渦流量計の製造方法が提供される。
上述の実施形態によれば、超音波渦流量計の製造工程における工数を抑制することができる。
超音波渦流量計の一例を示す分解斜視図である。 超音波渦流量計の一例を示す外観図である。 超音波渦流量計の一例を示す断面図である。 超音波渦流量計の一例を示す断面図である。 超音波渦流量計の一例を示す断面図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
[超音波渦流量計の構造]
図1~図5を参照して、本実施形態に係る超音波渦流量計1の構造について説明する。
図1は、超音波渦流量計1の一例を示す分解斜視図である。図2は、超音波渦流量計1の一例を示す外観図である。具体的には、図2は、超音波渦流量計1をY軸に沿ってY軸負方向から見た側面図である。図3~図5は、超音波渦流量計1の一例を示す断面図である。具体的には、図3は、超音波渦流量計1のY軸方向の中央におけるX軸及びZ軸に平行な平面による断面図であり、図4、図5は、それぞれ、図2のA-A線及びB-B線の断面図である。
以下、図1~図5に記載のX軸、Y軸、及びZ軸で規定される直交座標系を用いて説明を行う場合がある。また、X軸正方向(+X)及びX軸負方向(-X)を包括的にX軸方向と称する場合がある。同様に、Y軸正方向(+Y)及びY軸負方向(-Y)を包括的にY軸方向と称する場合がある。同様に、Z軸正方向(+Z)及びZ軸負方向(-Z)を包括的にZ軸方向と称する場合がある。
図1~図5に示すように、超音波渦流量計1は、本体部10と、基板20と、通信線30と、ケース40と、パッキン50と、グロメット60と、Oリング70,80と、ねじ90とを含む。
超音波渦流量計1は、測定管11の流路(管路)内に配置される渦発生体110によって測定管11の流路を流れる流体にカルマン渦を発生させ、流路のカルマン渦を一対の超音波センサ14,15で検出することにより流体の流量を計測する。
本体部10は、測定管11と、取付部12,13と、超音波センサ14,15とを含む。
測定管11は、流量の測定対象の流体が通流する管である。測定管11は、略円形状の流路の断面を有し、X軸に沿って延びるように設けられる。具体的には、測定管11は、X軸方向の中央部の測定管11Aと、測定管11AのX軸負方向に接続され、測定管11Aに流体を流入させる流入管11Bと、測定管11AのX軸正方向に接続され、測定管11Aから流体を流出させる流出管11Cとを含む。測定管11Aは、ケース40に収容される。以下、測定管11A、及び測定管に設けられる取付部12,13、並びに超音波センサ14,15を便宜的に「測定部」と称する場合がある。
図3に示すように、測定管11Aの流路には、柱状の渦発生体110が設けられる。
渦発生体110は、超音波センサ14,15が設けられるX軸方向の位置よりも上流側、即ち、X軸負方向側に配置される。
また、測定管11Aには、測定管11をケース40に固定するためのボス111~114が設けられる。
ボス111は、測定管11Aの超音波センサ14,15が設けられるX軸方向の中央からX軸正方向寄りの箇所において、Z軸正方向の円頂部からZ軸正方向に突出するように設けられる。ボス111のY軸方向の幅は、ボス113,114と略同じである。略は、例えば、製造上の誤差を許容する意図であり、以下同様の意味で用いる。ボス111は、ケース40(ケース部材41)の溝部414に嵌合する。
ボス112は、測定管11Aの超音波センサ14,15が設けられるX軸方向の中央からX軸正方向寄りの箇所において、Z軸負方向の円頂部からZ軸負方向に突出するように設けられる。ボス112のY軸方向の幅は、ボス111,113,114よりも大きく設定される。ボス112は、ケース40(ケース部材41)の溝部415に嵌合する。
ボス113は、測定管11Aの超音波センサ14,15が設けられるX軸方向の中央からX軸負方向寄りの箇所において、Z軸正方向の円頂部からZ軸正方向に突出するように設けられる。ボス113のY軸方向の幅は、ボス111,114と略同じである。ボス113は、ケース40(ケース部材42)の溝部424に嵌合する。
ボス114は、測定管11Aの超音波センサ14,15が設けられるX軸方向の中央からX軸負方向寄りの箇所において、Z軸負方向の円頂部からZ軸負方向に突出するように設けられる。ボス114のY軸方向の幅は、ボス111,113と略同じである。ボス114は、ケース40(ケース部材42)の溝部425に嵌合する。
取付部12,13は、測定管11Aに設けられ、それぞれ、超音波センサ14,15を取り付けるために用いられる。
取付部12は、測定管11AのX軸方向の中央部において、Z軸正方向の円頂部に設けられ、X軸、Y軸、及びZ軸に各辺が沿う略直方体形状を有する。取付部12は、Z軸正方向に開口を有し、超音波センサ14を取付可能な内部空間を有する。
取付部13は、測定管11AのX軸方向の中央部において、Z軸負方向の円頂部に設けられ、X軸、Y軸、及びZ軸に各辺が沿う略直方体形状を有する。取付部13は、Z軸負方向に開口を有し、超音波センサ15を収容可能な内部空間を有する。
超音波センサ14は、取付部12に取り付けられる。超音波センサ14は、圧電素子141と、固定部材142,143と、蓋部材144とを含む。
圧電素子141は、取付部12の内部空間の最奥部(Z軸負方向の端部)に配置される。
固定部材142,143は、圧電素子141と蓋部材144との間の空間を埋めるように、圧電素子141のZ軸正方向に隣接して配置される。
蓋部材144は、取付部12のZ軸正方向の端部に熱溶着されることにより当該端部の開口を閉塞する。また、蓋部材144のZ軸正方向の表面は、ケース部材41の内側に設けられる所定の部位とは所定の隙間を有するように構成される。
超音波センサ15は、取付部13に取り付けられる。超音波センサ15は、圧電素子151と、固定部材152,153と、蓋部材154と含む。
圧電素子151は、取付部13の内部空間の最奥部(Z軸正方向の端部)に配置される。
固定部材152,153は、圧電素子151と蓋部材154との間の空間を埋めるように、圧電素子151のZ軸負方向に隣接して配置される。
蓋部材154は、取付部13のZ軸負方向の端部に熱溶着されることにより当該端部の開口を閉塞する。また、蓋部材154のZ軸負方向の表面は、ケース部材41の内側に設けられる所定の部位と所定の隙間を有するように構成される。
本体部10のうちの測定部(測定管11A及び、測定管11Aに設けられる取付部12,13、並びに超音波センサ14,15)は、ケース40の内部の空間SP1に収容される。
基板20は、所定の導線を通じて、超音波センサ14,15と電気的に接続され、超音波センサ14,15の何れか一方から出力され、他方の超音波センサにて受信された信号に基づき各種処理を行う。各種処理には、超音波センサ14,15の信号に基づき、測定管11を通流する流体の流量を計測(演算)する処理が含まれる。具体的には、超音波センサ14,15の何れか一方から出力された超音波は、被測流体の流れによって渦発生体110の下流に生じるカルマン渦によって変調を受けた後、他方の超音波センサによって受信され、基板20は、この信号を用いて被測流体の計測流量を演算する。基板20は、通信線30を通じて、処理の結果を外部に送信する。
基板20は、X軸、Y軸、及びZ軸に各辺が沿う平板の略直方体形状を有し、ケース40の内部の空間SP1と区画される空間SP2に配置される。
通信線30は、基板20と外部装置との間の通信のために用いられる。これにより、基板20の処理の結果を外部装置に出力することができる。
通信線30は、ケース40の空間SP2からX軸負方向に延び出すように設けられる。
ケース40(筐体の一例)は、本体部10、基板20、及び通信線30等の超音波渦流量計1の構成部品を固定するために用いられる。ケース40は、本体部10のうちの測定部、基板20、及び通信線30の基端部を内部に収容し、本体部10のうちの流入管11B及び流出管11C並びに通信線30の基端部を除く部分を外部に露出する態様で保持する。
ケース40は、X軸方向に対向するように組み合わせられるケース部材41,42を含む。ケース部材41,42は、例えば、樹脂成型品である。
ケース部材41(第1の筐体部の一例)は、ケース部材42のX軸正方向に対向して配置される。ケース部材41は、概ね、X軸、Y軸、及びZ軸に各辺を有する直方体形状を有し、ケース部材42が配置されるX軸負方向に開口を有する。
ケース部材41は、隔壁部411と、貫通孔412と、溝部413と、溝部414,415と、座面部416,417,418とを含む。
隔壁部411(第1の隔壁部の一例)は、ケース部材41の内部のZ軸方向の中央部において、X軸及びY軸に略平行に延びるように設けられ、ケース部材41の内部空間をZ軸正方向の空間とZ軸負方向の空間とに区画する。これにより、ケース部材41の開口は、Z軸正方向の開口とZ軸負方向の開口に区画されている。隔壁部411のX軸負方向の端部は、ケース部材41のX軸方向の端部と略同じ位置にある。
貫通孔412は、ケース部材41の隔壁部411よりもZ軸負方向の位置におけるX軸正方向の端面に設けられ、ケース部材41の内部と外部との間をX軸方向に貫通する。貫通孔412には、流出管11Cがケース部材41の外部に突出するように、測定管11が挿通される。
溝部413(第1の溝部の一例)は、ケース部材41の隔壁部411よりもZ軸正方向の位置のX軸正方向寄り内面に設けられる。溝部413は、Y軸正方向及びY軸負方向のそれぞれの内面にX軸方向に延びるように設けられる、一組の溝部413a,413bを含む。溝部413は、Z軸方向の幅が基板20の厚みと同じ或いはそれより若干大きく、且つ、Y軸正方向及びY軸負方向の溝部413a,413bの底部同士のY軸方向の間隔が基板20のY軸方向の寸法と略同じ或いはそれより若干大きく設定される。これにより、基板20が差し込まれることで、溝部413は、基板20を保持することができる。
また、例えば、図3に示すように、溝部413は、Z軸方向において互いに異なる2つの位置に設けられる。具体的には、図5に示すように、一方の溝部413は、ケース部材41内部のZ軸方向の第1の位置において、Z軸方向の同じ位置であり、かつ、ケース部材41内部のY軸正方向及びY軸負方向のそれぞれに形成された一組の溝部413a,413bを含む。同様に、他方の溝部413は、Z軸方向の第1の位置と異なる第2の位置に設けられる、もう一組の溝部413a,413bを含む。これにより、例えば、基板20を2枚搭載する場合には、二組の溝部413a,413bにそれぞれ一枚の基板20を搭載することができる。また、同じ製品(超音波渦流量計1)を製造する製造ラインごとの制約の違いや、異なる仕様の基板20に合わせて、適宜、Z軸方向の異なる2つの位置の溝部413のうち、適切な溝部413を選択することができる。
尚、溝部413(溝部413a,413b)は、搭載される基板20の枚数が1枚の場合、1つだけ設けられてもよいし、基板20の枚数が3枚以上の場合、Z軸方向の互いに異なる位置に基板20の枚数以上の数が設けられてもよい。以下、後述の溝部423についても同様であってよい。
溝部414は、貫通孔412の内周面のZ軸正方向の円頂部において、Z軸正方向に窪み且つX軸方向に延びるように設けられる。溝部414には、測定管11Aのボス111が収容される。溝部414の幅(Y軸方向の寸法)は、後述の溝部424,425と略同じである。
溝部415は、貫通孔412の内周面のZ軸負方向の円頂部において、Z軸負方向に窪み且つX軸方向に延びるように設けられる。溝部415には、測定管11Aのボス112が収容される。溝部415の幅(Y軸方向の寸法)は、ボス111,113,114の幅よりも大きいボス112の幅に合わせて、溝部414や後述の溝部424,425よりも大きい。これにより、作業者は、測定管11Aのボス112とボス111,113,114との幅の違いと、ケース40の溝部415と、溝部414,424,425との幅の違いを確認して組付け作業を正確に行うことができ、誤組付けを抑制することができる。
座面部416~418は、ねじ90の座面のために設けられる。
座面部416は、ケース部材41のZ軸正方向の端面のX軸正方向の端部からZ軸正方向に突出し、Y軸及びZ軸に略平行な平板形状を有する。座面部416のY軸正方向及びY軸負方向の両端部には、ねじ90を略X軸方向に沿って挿通可能な貫通孔が設けられる。
座面部417は、ケース部材41のX軸負方向の端部且つZ軸負方向の端部におけるY軸正方向及びY軸負方向のそれぞれの隅部に設けられ、Y軸及びZ軸に略平行な平板形状を有する。座面部417には、略X軸方向に沿ってねじ90を挿通可能な貫通孔が設けられる。座面部417よりもX軸正方向において、ケース部材41のZ軸負方向且つY軸正方向の角部及びZ軸負方向且つY軸負方向の角部は、切り欠かれるように内側に窪んでいる。これにより、ケース部材41をX軸正方向から見たときに、座面部417を露出させ、ねじ90を座面部417の貫通孔に貫通させることができる。
座面部418は、ケース部材41の隔壁部411と略同じZ軸方向の位置且つX軸方向の端部において、Y軸正方向及びY軸負方向の両端部に設けられ、Y軸及びZ軸に略平行な平板形状を有する。座面部418には、略X軸方向に沿ってねじ90を挿通可能な貫通孔が設けられる。座面部418よりもX軸正方向において、ケース部材41の隔壁部411と略同じZ軸方向の位置のY軸正方向及びY軸負方向の両端面は、内側に窪んでいる。これにより、ケース部材41をX軸正方向から見たときに、座面部418を露出させ、ねじ90を座面部418の貫通孔に貫通させることができる。
ケース部材42(第2の筐体部の一例)は、ケース部材41のX軸負方向に対向して配置される。ケース部材42は、概ね、X軸、Y軸、及びZ軸に各辺を有する直方体形状を有し、ケース部材41が配置されるX軸正方向に開口を有する。
ケース部材42は、隔壁部421と、貫通孔422と、溝部423と、溝部424,425と、突起部426と、ねじ穴427とを含む。
隔壁部421(第2の隔壁部の一例)は、ケース部材42の内部のZ軸方向の中央部において、X軸及びY軸に略平行に延びるように設けられ、ケース部材42の内部空間をZ軸正方向の空間とZ軸負方向の空間とに区画する。隔壁部421のZ軸方向の位置は、ケース部材41の隔壁部411と略同じである。これにより、隔壁部411,421は、ケース40の内部空間をZ軸正方向の空間SP2と、Z軸負方向の空間SP1とに区画することができる。
隔壁部421のX軸正方向の端部は、Y軸方向の一部、例えば、Y軸方向の中央部がX軸負方向に窪んでおり、この箇所では、隔壁部421と隔壁部411(具体的には、隔壁部411に当接するパッキン50)との間に隙間が設けられる。これにより、この隙間(窪み)を利用して、超音波センサ14,15と基板20との間を電気的に接続するための導線を通過させることができる。
貫通孔422は、ケース部材42の隔壁部421よりもZ軸負方向の位置のX軸負方向の端面に設けられ、ケース部材42の内部と外部との間をX軸方向に貫通する。貫通孔422には、流入管11Bがケース部材42の外部に突出するように、測定管11が挿通される。
溝部423(第2の溝部の一例)は、ケース部材42の隔壁部421よりもZ軸正方向の位置におけるX軸正方向寄りの内面に設けられる。溝部423は、X軸方向で溝部413に対向するように、溝部413とZ軸方向の略同じ位置に設けられている。溝部423は、Y軸正方向及びY軸負方向のそれぞれの内面にX軸方向に延びるように設けられる一組の溝部423a,423bを含む。溝部423は、Z軸方向の幅が基板20の厚みと同じ或いはそれより若干大きく、且つ、Y軸正方向及びY軸負方向の溝部423a,423bの底部同士のY軸方向の間隔が基板20のY軸方向の寸法と略同じ或いはそれより若干大きく設定される。これにより、基板20が差し込まれることで、溝部423は、基板20を保持することができる。
溝部424は、貫通孔422の内周面のZ軸正方向の円頂部において、Z軸正方向に窪み且つX軸方向に延びるように設けられる。溝部424には、測定管11Aのボス113が収容される。溝部424の幅(Y軸方向の寸法)は、溝部414,425と略同じである。
溝部425は、貫通孔422の内周面のZ軸負方向の円頂部において、Z軸負方向に窪み且つX軸方向に延びるように設けられる。溝部425には、測定管11Aのボス114が収容される。溝部425の幅(Y軸方向の寸法)は、溝部414,424と略同じである。
突起部426は、ケース部材42のY軸正方向及びY軸負方向の内面において、ケース部材42のX軸正方向の端部を起点として、X軸負方向に延びるように設けられる。これにより、例えば、超音波渦流量計1の製造工程において、パッキン50のY軸方向の位置が若干ずれるような力がパッキン50に付加されても、パッキン50がケース部材42の内部の空間に沈みこんでしまうような事態を抑制することができる。そのため、パッキン50の機能をより適切に発揮させることができる。例えば、図4に示すように、突起部426は、ケース部材42のY軸正方向の内面の異なる4つのZ軸方向の位置のそれぞれに設けられる。具体的には、突起部426は、ケース部材42のY軸正方向の内面において、隔壁部421よりZ軸正方向寄りのZ軸方向の異なる2つの位置、及び隔壁部421よりZ軸負方向寄りのZ軸方向の異なる2つの位置に配置されてよい。同様に、例えば、突起部426は、ケース部材42のY軸負方向の内面の異なる4つのZ軸方向の位置のそれぞれに設けられる。具体的には、突起部426は、ケース部材42のY軸負方向の内面において、隔壁部421よりZ軸正方向寄りのZ軸方向の異なる2つの位置、及び隔壁部421よりZ軸負方向寄りのZ軸方向の異なる2つの位置に配置されてよい。また、Y軸正方向の内面の突起部426と、Y軸負方向の内面の突起部426とは、同じZ軸方向の位置になるようにZ軸方向に並べられてもよい。
ねじ穴427は、ケース部材42のX軸正方向の端面からX軸方向に延びるように設けられ、内面に雌ねじが形成される。ねじ穴427は、ケース部材41の座面部416~418の6つの貫通孔のそれぞれと対応する位置に設けられる。
パッキン50は、ケース部材41のX軸負方向の端部とケース部材42のX軸正方向の端部との間に挟み込まれるように配置される。パッキン50は、相対的にヤング率が大きいゴム材料や樹脂材料等で構成される弾性部材である。これにより、ケース40の防水性能を向上させることができる。パッキン50は、ケース部材41のZ軸正方向、Z軸負方向、Y軸正方向、及びY軸負方向のそれぞれの端面に相当する外壁のX軸負方向の端面、座面部416~418のX軸負方向の端面、並びに、隔壁部411のX軸負方向の端面の全体に当接する。また、パッキン50は、ケース部材42のZ軸正方向、Z軸負方向、Y軸正方向、及びY軸負方向のそれぞれの端面に相当する外壁のX軸正方向の端面、並びに、隔壁部421のX軸正方向の端面のうちの導線を通過させるための窪みを除く端面に当接する。
グロメット60(弾性部材の一例)は、ケース部材41(隔壁部411)に当接するパッキン50と、ケース部材42の隔壁部421のX軸負方向に窪んだ箇所との間のX軸方向の隙間に配置される。グロメット60は、相対的にヤング率が大きいゴム材料や樹脂材料等で構成される弾性部材である。そして、グロメット60は、隔壁部411に当接するパッキン50と、隔壁部421との間の隙間よりも相対的に大きく、ケース部材41(隔壁部411)に当接するパッキン50と、ケース部材42の隔壁部421との間で潰されるように弾性変形する。また、グロメット60には、X軸方向に貫通する溝や貫通孔が設けられる。これにより、グロメット60は、超音波センサ14,15(圧電素子141,151)と基板20との間の導線を溝や貫通孔に保持しつつ、隔壁部421と隔壁部411に当接するパッキン50との間のX軸方向の隙間を封止することができる。そのため、測定管11Aを含む測定部が配置される空間SP1と、基板20が配置される空間SP2との間を相対的に高い気密性で区画することができる。よって、例えば、測定管11Aの流路に高温の流体が通流する場合であっても、その流体の熱が基板20に伝わりにくくし、基板20の過熱による故障等を抑制することができる。また、例えば、温度変化により測定管11Aの外面に生じ得る結露の影響で基板20が故障するような事態を抑制することができる。
Oリング70は、測定管11AのX軸正方向の端部付近の外周、及び貫通孔412の内周に沿って当接するように配置される。Oリング70は、相対的にヤング率が大きいゴム材料や樹脂材料である。これにより、測定管11が貫通する貫通孔412におけるケース40の防水性能を向上させることができる。
Oリング80は、測定管11AのX軸負方向の端部付近の外周、及び貫通孔422の内周に沿って当接するように配置される。Oリング80は、相対的にヤング率が大きいゴム材料や樹脂材料である。これにより、測定管11が貫通する貫通孔422におけるケース40の防水性能を向上させることができる。
ねじ90は、6個あり、ケース部材41の座面部416~418の6個の貫通孔のそれぞれに挿通され、ケース部材42の対応する位置のねじ穴427にねじ込まれる。これにより、ねじ90は、ケース部材41,42を一体化し固定することができる。
[超音波渦流量計の組立方法]
次に、引き続き、図1~図5を参照して、超音波渦流量計1の組立方法の一例について説明する。
例えば、超音波渦流量計1は、以下の(1)~(6)の手順で組み立てることができる。
(1)ケース部材41及びケース部材42の何れか一方の溝部(溝部413及び溝部423の何れか一方)に基板20を差し込み保持させる。
(2)ケース部材41及びケース部材42の何れか一方の貫通孔412、422に測定管11を挿通し、測定管11Aのボスをケース部材の溝部に合わせることで位置決めし保持させる。ケース部材41の場合、ケース部材41の貫通孔412に測定管11を挿通し、測定管11Aのボス111,112をケース部材41の溝部414,415に合わせることで位置決めし保持させる。同様に、ケース部材42の場合、ケース部材42の貫通孔422に測定管11を挿通し、測定管11Aのボス113,114をケース部材42の溝部424,425に合わせることで位置決めし保持させる。また、測定管11Aに設けられたOリング70は、測定管11AのX軸正方向の端部付近の外周、及び貫通孔412の内周に沿って当接するように配置される。同様に、Oリング80は、測定管11AのX軸負方向の端部付近の外周、及び貫通孔422の内周に沿って当接するように配置される。
(3)グロメット60の貫通孔或いは溝に挿通された状態の導線の両端部を基板20、及び超音波センサ14,15(圧電素子141,151)に接続する。
(4)ケース部材41及びケース部材42の何れか一方の端面にパッキン50を設置する。
(5)ケース部材41及びケース部材42の何れか他方の溝部に基板20を差し込み、且つ、貫通孔412、422に測定管11を挿通し、測定管11Aのボスをケース部材の溝に合わせながら、パッキン50を介してケース部材41,42を当接させる。この際、グロメット60がケース部材42のX軸正方向の端面の窪みに収容されるようにする。
(6)ねじ60を座面部416~418の貫通孔からねじ穴427にねじ込み、ケース部材41,42を固定する。
尚、上記の組立の順序やその内容は一例であり、適宜、順序やその内容は変更されてもよい。
[作用]
次に、本実施形態に係る超音波渦流量計1の作用について説明する。
本実施形態では、超音波渦流量計1は、測定管11と、一対の超音波センサ14,15と、基板20と、ケース40とを備える。具体的には、測定管11は、カルマン渦を通流する流体に発生させる渦発生体110を流路に有する。また一対の超音波センサ14,15は、測定管11の流路を挟んで対向するように測定管11に固定され、カルマン渦を検出する。また、基板20は、一対の超音波センサ14,15と電気的に接続される。また、ケース40は、測定管11のうちの一対の超音波センサ14,15が固定される箇所(取付部12,13)を含む測定部と、基板20とを隔壁部によって異なる区画に収容する。そして、ケース40は、互いに分割されるケース部材41とケース部材42とを含み、隔壁部のうちの一部に相当する隔壁部411は、ケース部材41に設けられ、隔壁部のうちの残りの部分に相当する隔壁部421は、ケース部材42に設けられる。
これにより、ケース部材41,42の2つの部材を組み付けるだけで、測定管11(測定部)を収容する空間SP1と、基板20を収容する空間SP2とを区画することができる。そのため、例えば、測定管11(測定部)を収容するケース部材と、基板20を収容するケース部材と、隔壁部に相当するケース部材の3つが必要な場合に比して、製造工程における工数を抑制することができる。また、部材数も削減できることから、コストを削減することができる。
また、本実施形態では、ケース部材41及びケース部材42の内面には、それぞれ、溝部413及ぶ溝部423が設けられてもよい。そして、基板20は、溝部413及び溝部423により固定されてもよい。
これにより、ケース部材41,42を組み合わせる際に、ケース部材41,42の何れか一方の溝部に基板20を固定することができ、製造工程における作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、隔壁部411及び隔壁部421の間には、基板20と一対の超音波センサ14,15との間を電気的に接続する導線が配置される隙間が設けられてもよい。そして、その隙間には、グロメット60が配置されてもよい。
これにより、グロメット60の弾性変形によって隙間を埋めることができる。そのため、隙間によって、導線を空間SP1,SP2との間を繋ぐように配置しつつ、グロメット60によって、空間SP1,SP2の間をより高い気密性で区画することができる。
また、本実施形態では、超音波渦流量計1の製造方法は、第1の工程~第3の工程を含んでもよい。具体的には、第1の工程では、ケース部材41或いはケース部材42の内側に基板20を取り付けてよい。また、第2の工程では、ケース部材41或いはケース部材42の内側に一対の超音波センサ14,15を含む測定管11を取り付けてよい。そして、第3の工程では、ケース部材41及びケース部材42を組み付けてよい。
これにより、超音波渦流量計1を組み立てることができる。
以上、実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 超音波渦流量計
10 本体部
11 測定管
11A 測定管
11B 流入管
11C 流出管
12 取付部
13 取付部
14 超音波センサ
15 超音波センサ
20 基板
30 通信線
40 ケース
41 ケース部材
42 ケース部材
50 パッキン
60 グロメット
70 Oリング
80 Oリング
110 渦発生体
111 ボス
112 ボス
113 ボス
114 ボス
141 圧電素子
142 固定部材
143 固定部材
144 蓋部材
151 圧電素子
152 固定部材
153 固定部材
154 蓋部材
411 隔壁部
412 貫通孔
413 溝部
414 溝部
415 溝部
416 座面部
417 座面部
418 座面部
421 隔壁部
422 貫通孔
423 溝部
424 溝部
425 溝部
426 突起部
427 ねじ穴
SP1 空間
SP2 空間

Claims (4)

  1. カルマン渦を通流する流体に発生させる部材を流路に有する測定管と、
    前記測定管の流路を挟んで対向するように前記測定管に固定され、前記カルマン渦を検出する一対の超音波センサと、
    前記一対の超音波センサと電気的に接続される基板と、
    前記測定管のうちの前記一対の超音波センサが固定される箇所を含む測定部と、前記基板とを隔壁部によって異なる区画に収容する筐体と、を備え、
    前記筐体は、互いに分割される第1の筐体部と第2の筐体部とを含み、
    前記隔壁部のうちの一部に相当する第1の隔壁部は、前記第1の筐体部に設けられ、前記隔壁部のうちの残りの部分に相当する第2の隔壁部は、前記第2の筐体部に設けられる、
    超音波渦流量計。
  2. 前記第1の筐体部及び第2の筐体部の内面には、それぞれ、第1の溝部及ぶ第2の溝部が設けられ、
    前記基板は、前記第1の溝部及び第2の溝部により固定される、
    請求項1に記載の超音波渦流量計。
  3. 前記第1の隔壁部及び前記第2の隔壁部の間には、前記基板と前記一対の超音波センサとの間を電気的に接続する導線が配置される隙間が設けられ、
    前記隙間には、弾性部材が配置される、
    請求項1又は2に記載の超音波渦流量計。
  4. 前記第1の筐体部又は前記第2の筐体部の内側に前記基板を取り付ける第1の工程と、
    前記第1の筐体部又は前記第2の筐体部の内側に前記一対の超音波センサを含む前記測定管を取り付ける第2の工程と、
    前記第1の筐体部及び前記第2の筐体部を組み付ける第3の工程と、を含む、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の超音波渦流量計の製造方法。
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