JP2023149431A - Led照明装置 - Google Patents

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Seiji Nakajima
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Abstract

【課題】調色可能なLEDで発光量が少ない状態、すなわち暗い状態では色温度を下げ、明るくなるに伴って色温度を上げる場合、単色のLEDのように、一定の時間毎に電流値を増加させて発光量を増やす調光を行ったのでは、LED全体の発光量が電流増加量に比例せず、電流増加速度よりも発光量の増加速度の方が早く感じてしまう。【解決手段】LED全体に流れる合計の電流値を複数段階に設定し、この電流値が少ない段階での色温度を電流値が多い段階での色温度より低温になるように調色し、上記電流値の段階を自動的に変更して調光する機能を備えており、この自動的に調光する際に、電流値が小さい状態で電流値の段階を変更する時間を電流値が大きい状態で電流値の段階を変更する時間より短くなるように制御する。【選択図】 図4

Description

本発明は、発光色の色温度が相違する複数種類のLEDを内蔵し、色温度を変更する調色が可能なLED照明装置に関する。
LEDは発光色が青、赤、緑の光の3原色を発光することのできるものが知られている。そこで、これら3種類のLEDを1つにまとめて、各LEDの発光量の比率を変化させることによって全体としての発光色の色温度を変化させる調色を行うことができる。
また、LEDは発光色の相違にかかわらず、発光量は通電する電流量にほぼ比例する。従って、色温度が低く赤色成分の比率が多い状態から色温度を上昇させるためには、赤色のLEDの電流値を下げるとともに、青色のLEDの電流値を増加させればよい(例えば、特許文献1参照)。
特開2022-41033号公報(段落[0060]、図4)
上記のような調色を行うことのできるLEDでの全体としての発光量が少ない状態、すなわち暗い状態では色温度を下げ、明るくなるに伴って色温度を上げることが望まれる場合がある。このように明るくする場合にはLED全体の電流値を増加させて発光量を増やす操作を行うが、単色のLEDのように、一定の時間毎に電流値を増加させて発光量を増やす調光を行ったのでは、調光途中で調色を行うため、LED全体の発光量が電流増加量に比例せず、電流増加速度よりも発光量の増加速度の方が早く感じてしまうという不具合が生じる。
図7を参照して、LED全体としての電流値を同じ間隔で1から6まで増加させると、発光量は増加するものの、発光量が増加するのに伴って色温度が上昇するように調色を行うと、図7に示すように、発光量の増加速度が速くなる。なお、逆に発光量を減少させる際には、発光量が減少するのに伴って発光量の減少速度が減速するように感じることになる。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、自動的に発光量を増減する際に併せて調色を行っても、発光量の変化に違和感を生じないLED照明装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明によるLED照明装置は、発光色の色温度が相違する複数種類のLEDを内蔵し、これら複数種類のLEDの発光量の比率を変化させることにより全体としての色温度を変化させる調色を可能とする調色LEDの全体としての発光量を変化させる調光機能を備えたLED照明装置において、LED全体に流れる合計の電流値を複数段階に設定し、この電流値が少ない段階での色温度を電流値が多い段階での色温度より低温になるように調色し、上記電流値の段階を自動的に変更して調光する機能を備えており、この自動的に調光する際に、電流値が小さい状態で電流値の段階を変更する時間を電流値が大きい状態で電流値の段階を変更する時間より短くなるように制御することを特徴とする。
例えば発光量を自動的に増加させる際には、電流値の段階を上げる間隔を徐々に延ばして急激に明るくならないようにする。逆に発光量を減少させる際には電流量の段階を下げる間隔を徐々に短くして早く暗くなるようにする。
以上の説明から明らかなように、本発明は、電流の段階を変更する間隔を調節するだけで、調光時に併せて調色を行っても発光量の変化に違和感を感じない。
本発明の一実施の形態の構成を示す図 リモコンの一例を示す図 照明装置の要部の構成を示す図 自動操作により発光量を増加させる際の制御を示すフロー図 自動操作により発光量を減少させる際の制御を示すフロー図 本発明による電流制御と発光量との関係を示す図 従来装置での電流制御と発光量との関係を示す図
1は部屋であり、この部屋1の天井11には複数個のLED照明器具2が取り付けられている。これらLED照明器具2は外部の商用電源31からの電力によって稼働する電源部3から供給される電力によって発光する。
各LED照明器具2には光の3原色である赤、緑、青の各色を各々発光する3種類のLEDが内蔵されており、各色の割合を変更することによって発光色の色温度を変更することができる(調色)。また、その他のLEDと同様に電流を増減することによって発光量を増減することができる(調光)。ところで、本実施の形態では光の3原色をそれぞれ発光する3種類のLEDを内蔵した照明器具2を用いて説明するが、発光色の色温度が相違する複数種類のLEDを内蔵したものを用いてもよい。例えば、発光色の色温度が2700Kと6500Kの2種類のLEDを内蔵していれば調色が可能である。
図2を合わせて参照して、部屋1の壁にはリモコン4が取り付けられている。このリモコン4にはオンスイッチ41とオフスイッチ42とが設けられている。オンスイッチ41がオンにされると、各LED照明器具2は最低発光量で点灯する。また、オフスイッチ42が押し操作されると、各LED照明器具2はどのような点灯状態であっても消灯する。その後にオンスイッチ41がオンにされると消灯時の点灯状態の如何に関わらず、上述のように最低発光量で点灯するように構成されている。
光量は最低発光量から最高発光量まで6段階に設定されており、その時点の発光量の段階はインジケータ43に表示される。すなわち、発光量が最低の1段階であると、インジケータ43が下から1個点灯し、発光量の段階が上がる毎にインジケータ43の発光個数が増加し、最大発光量である6段階になると、インジケータ43は全て発光する。
この発光量の増減は1段階アップスイッチ46と1段階ダウンスイッチ47によって行うことができ、1段階アップスイッチ46を押し操作すると発光量が1段階アップし、逆に1段階ダウンスイッチ47を押し操作すると発光量が1段階ダウンする。
LED照明器具2の発光量はこのほかに自動アップスイッチ44と自動ダウンスイッチ45とによっても行うことができる。自動アップスイッチ44が押し操作されると、発光量は6段階まで自動的に増加し、自動ダウンスイッチ45を押し操作すると、発光量は1段階まで自動的に減少する。
また、発光量の各段階毎に発光色の色温度が設定されており(後述する図6参照)、発光量の調節とともに赤、緑、青の割合を変更して色温度を変更する。図3を参照して、電源部3にはマイコン32が内蔵されており、LED照明器具2に流れる全体の電流値を電流検知部33で検知して、発光量の段階に相当する電流値になるように電圧制御部34の出力電圧を設定する。また、電圧制御部34から出力される電圧を各LED(赤色LED2R、緑色LED2G、青色LED2B)に対して所定の色温度になるように分配する調色制御部35を備えている。
すなわち、発光量が最も少ない段階1では電流検知部33が検知する電流値が段階1に相当する最も小さい電流値になるように電圧制御部34の電圧が調節されると共に、段階1での色温度(例えば2000K)になるように調色制御部35で3種のLEDへの電流配分を調節する。また、発光量が最も多い段階6では電流検知部33が検知する電流値が段階6に相当する最も大きい電流値になるように電圧制御部34の電圧が調節されると共に、段階6での色温度(例えば6500K)になるように調色制御部35で3種のLEDへの電流配分を調節する。
ただし、色温度を上げると発光量も増加するので、例えば自動で発光量を段階1から段階6まで増加させる場合には、同じインターバルで段階を上げていくと、発光量は時間経過に対して比例的に増加するのではなく急激に発光量が増加するように感じる。
そこで、図4に示すように、電源SWであるオンスイッチ41がオンされると(S101)、上述のように、一旦第1段階の発光量で発光させ(S102)、その状態で発光量を1段階上げる1段階アップスイッチ46がオンされると(S104)、直ちに発光量の段階を1段階アップさせるが(S105)、自動アップスイッチ44がオンされると以下の制御を行うようにした(S103)。
図4に合わせて図6を参照して、まず変数nを0にリセットし(S106)、発光量の段階を1段階上げる間隔に基準時間tにnを足した値を新たなtとした。ここで、tは仮に0.5秒程度に設定しておく。nの初期値は0にリセットされているので、第1段階から第2段階に上がる時間はt秒になる。発光量の段階を1段階上げた後は(S108)nに0.1を足す(S109)。この制御を発光量が第6段階になるまで繰り返す(S110)。すると、第1段階から第2段階に移行するまでの間隔は上述のようにt秒であるが、第2段階から第3段階へ移行する間隔は0.1秒長くなり、その後段階を上げる毎に間隔が長くなって、第5段階から第6段階に移行する間隔はt+0.4秒になっている。
その後に1段階ダウンスイッチ45がオンされた場合には、図5に示すように、nの値を0.4にセットし(S204)、その後発光量の段階が下がる毎に間隔を0.1秒ずつ短くなるように制御するようにした(S206、S207、S208)。なお、1段階ダウンスイッチ47が押し操作された場合には直ちに発光量の段階を1段階下げるように制御する(S202、S203)。
ところで、上記図4および図5に示した制御フローでは、発光量の段階の増減間隔を1次関数で増減したが、2次関数やそれ以上の高次関数、あるいは指数関数によって増減してもよく、また、予め間隔を設定してマイコン32に格納しておくようにしてもよい。
なお、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもかまわない。
1 部屋
2 LED照明器具
3 電源部
4 リモコン
11 天井
31 商用電源
32 マイコン

Claims (1)

  1. 発光色の色温度が相違する複数種類のLEDを内蔵し、これら複数種類のLEDの発光量の比率を変化させることにより全体としての色温度を変化させる調色を可能とする調色LEDの全体としての発光量を変化させる調光機能を備えたLED照明装置において、LED全体に流れる合計の電流値を複数段階に設定し、この電流値が少ない段階での色温度を電流値が多い段階での色温度より低温になるように調色し、上記電流値の段階を自動的に変更して調光する機能を備えており、この自動的に調光する際に、電流値が小さい状態で電流値の段階を変更する時間を電流値が大きい状態で電流値の段階を変更する時間より短くなるように制御することを特徴とするLED照明装置。
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