JP2023148651A - 送風装置 - Google Patents

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JP2023148651A JP2022056793A JP2022056793A JP2023148651A JP 2023148651 A JP2023148651 A JP 2023148651A JP 2022056793 A JP2022056793 A JP 2022056793A JP 2022056793 A JP2022056793 A JP 2022056793A JP 2023148651 A JP2023148651 A JP 2023148651A
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Kenichiro Tada
保 末廣
Tamotsu Suehiro
訓央 清本
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Abstract

【課題】捕集フィルター清掃時に使用者の手作業を必要とせず、さらに異物により屋内が汚れることを防止した送風装置を提供することを目的とする。
【解決手段】屋外から本体ケース101の内部に空気を吸い込むための給気口110と、
給気口110に設けられ屋外からの異物を捕集する捕集フィルター118と、屋外から捕集フィルター118及び給気口110を介して本体ケースの内部に空気を導く送風ファン103と、屋外から本体ケース101内部へ給気口110を介して空気を吸い込む屋内空調モードと、本体ケース101の内部から給気口110の外部に向けて空気を吹き出すフィルター清掃モードと、を有する制御部107と、を備える送風装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、送風装置に関する。
従来から、屋外の空気を屋内に取り込む送風装置として、屋外から屋内への給気経路において屋外の空気に含まれる異物を捕集する捕集フィルターを備えているものが知られている。(例えば特許文献1参照)
特許第4717641号公報
このような従来の送風装置において、捕集フィルターに異物(例えば虫)が蓄積するにつれて、捕集フィルターの空気が通過可能な領域が少なくなり、捕集フィルターを通過する気流の風量低下の原因となる。そのため、定期的に捕集フィルターより異物を除去する清掃が必要であった。従来の送風装置において、捕集フィルターの清掃は、送風装置の使用者が自らの手で捕集フィルターを送風装置から取り外し掃除機などで異物を除去する、すなわち手作業で行う必要があった。この捕集フィルターの清掃時において、清掃を実施する使用者が異物に対して不快感を抱き、更には捕集フィルターの着脱時に異物が屋内の床などへ落下することで屋内が汚れるという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、捕集フィルター清掃時に使用者の手作業を必要とせず、さらに異物により屋内が汚れることを防止した送風装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る送風装置は、外郭を形成する本体ケースと、前記外郭に設けられ屋外から前記本体ケースの内部に空気を吸い込むための給気口と、前記給気口に設けられ前記屋外からの異物を捕集する捕集フィルターと、前記屋外から前記捕集フィルター及び前記給気口を介して前記本体ケースの内部に空気を導く送風ファンと、前記屋外から前記本体ケース内部へ前記給気口を介して空気を吸い込む屋内空調モードと、前記本体ケースの内部から前記給気口の外部に向けて空気を吹き出すフィルター清掃モードと、を有する制御部と、を備える。
以上により本発明は、捕集フィルター清掃時に使用者の手作業を必要とせず、さらに異物により屋内が汚れることを防止した送風装置を提供することができる。
本発明の実施の形態の送風装置を建物内に設置する一例を概略的に示す模式図 同送風装置の構成を示す概略図 同送風装置の構成と屋内空調モードにおける気流の一例を概略的に示す模式図 同送風装置の構成とフィルター清掃モードにおける気流の一例を概略的に示す模式図
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。実施の形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第一、第二などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、図1~4を用いて本実施の形態に係る送風装置について説明する。
[送風装置100]
最初に、図1を用いて送風装置100の設置される建物の一例を説明する。図1は、送風装置100の設置される建物200の一例を概略的に示す模式図である。
建物200は、人が生活を営む一般的な家屋を示しており、第一フロアF1と、第二フロアF2と、階間Rと、第一外壁口30と、第二外壁口31と、を備える。
第一フロアF1は、建物200の一階部分に相当し、屋内空間に属する浴室10や脱衣室20に区分けされる。なお屋内空間とは、建物200の内部空間であって、送風装置100の本体ケース内部を含まない空間と定義する。また、浴室10と脱衣室20は、空気の往来が可能に連通している。なお、連通させる手段の例として、浴室10と脱衣室20の間に設けられたドアの外縁に隙間やあるいは伽藍を設けることなどが挙げられる。
浴室10は、浴室吸込用開口11と、浴室吹出用開口12と、を備える。浴室10は、屋内空間に属する。
浴室吸込用開口11は、浴室10の空気を送風装置100へと吸い込ませるための開口であり、浴室10の天面の一部に設けられている。なお、浴室吸込用開口11は、浴室10の空気を送風装置100へと吸い込ませることが可能であればよく、浴室10の床面や壁面に設けてもよい。
浴室吹出用開口12は、送風装置100で空調した空気を浴室10へ吹き出すための開口であり、浴室10の天面の一部に設けられている。なお、浴室吹出用開口12は、送風装置100で空調した空気を浴室10へ吹き出すことが可能であればよく、浴室10の床面や壁面に設けてもよい。
脱衣室20は、脱衣室吸込用開口21と、脱衣室吹出用開口22と、を備える。脱衣室20は、屋内空間に属する。
脱衣室吸込用開口21は、脱衣室20の空気を送風装置100へと吸い込ませるための開口であり、脱衣室20の天面の一部に設けられている。なお、脱衣室吸込用開口21は、脱衣室20の空気を送風装置100へと吸い込ませることが可能であればよく、脱衣室20の床面や壁面に設けてもよい。
脱衣室吹出用開口22は、送風装置100で空調した空気を脱衣室20へ吹き出すための開口であり、脱衣室20の天面の一部に設けられている。なお、脱衣室吹出用開口22は、送風装置100で空調した空気を脱衣室20へ吹き出すことが可能であればよく、脱衣室20の床面や壁面に設けてもよい。
第二フロアF2は、建物の脱衣室20の二階部分に相当する。なお建物200は第二フロアF2の無い平屋であってもよい。
階間Rは、建物の第一フロアF1と第二フロアF2との間の空間である。階間Rは、浴室10の天井の位置に送風装置100が設置される。階間Rは、ダクトD1と、ダクトD2と、ダクトD3と、ダクトD4とが備えられている。なお、建物200が第二フロアF2の無い平屋の場合、天井裏が階間Rに該当する。階間Rは、屋内空間に属さない。
ダクトD1は、脱衣室吸込用開口21から送風装置100へと空気を搬送するための空気搬送路である。なお、ダクトD1は、送風装置100の構成に含まない。
ダクトD2は、送風装置100から脱衣室吹出用開口22へと空気を搬送するための空気搬送路である。なお、ダクトD2は、送風装置100の構成に含まない。
ダクトD3は、第一外壁口30から送風装置100へと空気を搬送するための空気搬送路である。なお、ダクトD3は、送風装置100の構成に含まない。
ダクトD4は、送風装置100から第二外壁口31へと空気を搬送するための空気搬送路である。なお、ダクトD3は、送風装置100の構成に含まない。
第一外壁口30は、建物200の外壁に設けられ、ダクトD3と接続されており、送風装置100の後述する本体ケースの内部と屋外(建物200の外)とを連通させるための開口である。
第二外壁口31は、建物200の外壁に設けられ、ダクトD4と接続されており、送風装置100の後述する本体ケースの内部と屋外とを連通させるための開口である。
続いて、図2を用いて送風装置100の構成を詳細に説明する。図2は、図1の送風装置100の構成を概略的に示す模式図である。
送風装置100は、本体ケース101と、給排風路102と、送風ファン103と、空調部104と、空調風路105と、空調ファン106と、制御部107と、を備える。
本体ケース101は、送風装置100の外郭を形成する筐体であり、送風装置100を構成する他の部材を内部に格納する。本体ケース101は、屋内吸込口108と、屋内吹出口109と、給気口110と、排気口111と、を備える。
屋内吸込口108は、屋内空間から本体ケース101に空気を吸い込むためのものであり、第一吸込口112と、第二吸込口113と、吸込口切替機構114と、を備える。
第一吸込口112は、浴室吸込用開口11を介して浴室10から本体ケース101に空気を吸い込むための吸込口である。
第二吸込口113は、脱衣室吸込用開口21を介して脱衣室20から本体ケース101に空気を吸い込むための吸込口である。第二吸込口113は、ダクトD1を介して、脱衣室20の天井面に設けた脱衣室吸込用開口21と連通する。
吸込口切替機構114は、第一吸込口112と第二吸込口113とを切り替えて本体ケース101内へ空気の吸い込み先を決定するものであり、制御部107により動作が制御される。吸込口切替機構114は回動可能な板であり、制御部107は吸込口切替機構114を回動させることで、第一吸込口112と第二吸込口113のいずれか一方を閉塞する。なお図2は、吸込口切替機構114が第二吸込口113を閉塞している状態を示している。
屋内吹出口109は、本体ケース101から屋内空間へと空気を吹き出すためのものであり、第一吹出口115と、第二吹出口116と、吹出口切替機構117と、を備える。
第一吹出口115は、浴室吹出用開口12を介して本体ケース101内の空気を浴室10へ吹き出すための吹出口である。
第二吹出口116は、脱衣室吹出用開口22を介して本体ケース101内の空気を脱衣室20へ吹き出すための吹出口である。第二吹出口116は、ダクトD2を介して、脱衣室20の天井面に設けた脱衣室吹出用開口22と連通する。
吹出口切替機構117は、第一吹出口115と第二吹出口116とを切り替えて本体ケース101内の空気の吹き出し先を決定するものであり、制御部107により動作が制御される。吹出口切替機構117は回動可能な板であり、制御部107は吹出口切替機構117を回動させることで、吹出口切替機構117第一吹出口115と第二吹出口116のいずれか一方を閉塞する。なお図2は、吹出口切替機構117が第二吹出口116を閉塞している状態を示している。
給気口110は、本体ケース101の外郭より突出するように設けられた筒であり、屋外から本体ケース101の内部に空気を吸い込むための吸込口である。給気口110は、ダクトD3を介して第一外壁口30と連通する。給気口110は、捕集フィルター118を備える。
捕集フィルター118は、筒形状である給気口110の内縁に沿った円形状であり、多数の開口を持つ網である。捕集フィルター118は、空気の通過を許容し、所定の直径以上の異物の通過を規制する。所定の直径は例えば1mmである。捕集フィルター118は、本体ケース101の外郭より突出する給気口110において、ダクトD3側の終端に設けられている。即ち、捕集フィルター118は、本体ケース101の外部において、本体ケース101内へと所定の直径以上の異物が侵入することを防止している。なお、捕集フィルター118は、ダクトD3と対向する面である上流面と、本体ケース101内と対向する面である下流面と、を備える。捕集フィルター118への通過を規制された異物の一部は、捕集フィルター118の上流面に付着し、あるいは上流面側の鉛直下方に落下する。
排気口111は、本体ケース101の外郭より突出するように設けられた筒であり、本体ケース101の内部から屋外へと空気を吹き出すための吹出口である。排気口111は、ダクトD4を介して、建物の外壁に設けた第二外壁口31と連通する。
給排風路102は、給気口110と、後述する第二熱交換器と、排気口111とを順に接続する風路である。詳細は後述する。
送風ファン103は、給排風路102内に設けられており、給排風路102の下流側に向けて空気を導く。送風ファンは後述する屋内空調モードにおいて、屋外から捕集フィルター118及び給気口110を介して本体ケース101の内部に空気を導く。送風ファン103は、遠心送風機や軸流送風機など、公知の流体機械を採用可能である。
空調部104は、冷凍サイクルを形成する第一熱交換器119と、第二熱交換器120と、を備えており、本体ケース101内に吸い込んだ空気を空調する。なお、空調とは空気の温度や湿度、清浄度、気流などを調整することである。
第一熱交換器119は、空調風路105内を通過する空気と第一熱交換器119を流れる冷媒との間で熱交換を行う。
第二熱交換器120は、給排風路102内を通過する空気と第二熱交換器120を流れる冷媒との間で熱交換を行う。第一熱交換器119および第二熱交換器120は、空調部104を構成する部材のひとつである図示しない四方弁の動作制御により、凝縮器(コンデンサ)または蒸発器(エバポレータ)となる。なお、第一熱交換器119および第二熱交換器120は、同時に凝縮器および蒸発器になることはなく、いずれか一方が凝縮器であるとき、他方は蒸発器となる。四方弁は、空調部104における冷媒の流れる方向を切替えるための部材である。
なお、空調部104は、第一熱交換器119、第二熱交換器120、四方弁に加えて、ほかにも圧縮機や膨張弁などの部材(図示せず)によって構成される。圧縮機は、冷媒を圧縮するほか、冷媒の流れを生成するものである。膨張弁は、冷媒の密度を下げ、気体を膨張させるものである。
空調風路105は、本体ケース101内において、屋内吸込口108と、第一熱交換器119と、屋内吹出口109とを順に接続する風路であり、ダンパー121を備える。即ち、屋内空間の空気を本体ケース101内へと吸い込み、空調部104で空調し、本体ケース101内より屋内空間へと吹き出す風路である。
ダンパー121は、回動可能な板状部材であり、回動することで空調風路105内の空気の流れを切り替える。ダンパー121は、回動することで、屋内吸込口108と第一熱交換器119との間の空調風路105を閉塞し、屋内吸込口108と給排風路102の後述する上流空間125とを連通させる。もしくは、ダンパー121は、回動することで、屋内吸込口108と第一熱交換器119との間の空調風路105を開放し、屋内吸込口108と給排風路102の後述する上流空間125との連通を規制する。
空調ファン106は、屋内吸込口108から本体ケース101内へ空気を吸い込み、吸い込んだ空気を屋内吹出口109から本体ケース101外へ吹き出す気流を生成する。空調ファン106は、空調風路105において第一熱交換器119の下流側に設けられており、遠心送風機や軸流送風機など、公知の流体機械を採用可能である。
給排風路102は、給気口110と、第二熱交換器120と、送風ファン103と、排気口111とを順に接続しており、給排風路開閉部122と、排気口開閉部123と、連通風路124と、上流空間125と、を備える。
給排風路開閉部122は、給排風路102において給気口110と、第二熱交換器120との間に設けられた回動可能な板状部材であり、回動することで給気口110と第二熱交換器120との間の給排風路102の開放と閉塞を切り替える。
排気口開閉部123は、回動可能な板状部材であり、回動することで排気口111の開放と閉塞を切り替える。
連通風路124は、給排風路102における給気口110と給排風路開閉部122の間の空間と、給排風路102における送風ファン103の下流側の空間とを連通する風路である。即ち、連通風路124は送風ファン103の下流側において給気口110と連通する風路である。連通風路124は、連通風路開閉部126を備える。
連通風路開閉部126は、連通風路124内に設けられた回動可能な板状部材であり、回動することで連通風路124の開放と閉塞を切り替える。
上流空間125は、給排風路102における第二熱交換器120と送風ファン103との間の空間である。上流空間125は、ダンパー121が回動することで屋内吸込口108と連通する。
制御部107は、各種運転モードの運転時間の積算を個別に計測する計時部を備え、送風装置100の各種運転種別に基づく動作制御を実行する。制御部107は、送風ファン103、空調部104、空調ファン106、吸込口切替機構114、吹出口切替機構117、ダンパー121、給排風路開閉部122、排気口開閉部123、連通風路開閉部126などと電気的に通信可能に接続し、送風装置100を統括的に制御する。また、制御部107は、屋内空調モードと、フィルター清掃モードとを備えるが、詳細は後述する。
以上が、送風装置100の構成である。
[屋内空調モード]
次に、図3を参照して、送風装置100の屋内空調モードの詳細な動作について説明する。図3は、送風装置100の構成と屋内空調モードにおける気流の一例を概略的に示す模式図である。
屋内空調モードにおいて、制御部107は、屋内吸込口108と第一熱交換器119との間の空調風路105を開放し、屋内吸込口108と給排風路102の上流空間125との連通を規制するようにダンパー121を回動させ、空調部104と空調ファン106を動作させる。即ち、図3に示すように、屋内空調モードでは、空調風路105内を空気が通過可能となり、空調ファン106の動作により屋内吸込口108と、第一熱交換器119と、空調ファン106と、屋内吹出口109とをこの順に通過する気流Aが生成される。
また、屋内空調モードにおいて、制御部107は、四方弁を動作制御することによって第一熱交換器119を凝縮器と蒸発器のいずれかに切り替える。第一熱交換器119が凝縮器である場合、気流Aは第一熱交換器119により加熱され、空気の温度が上昇する。そのため、第一熱交換器119が凝縮器である場合、屋内空間の空気を暖めること(暖房)ができる。一方で、第一熱交換器119が蒸発器である場合、気流Aは第一熱交換器119により冷却され、温度が低下する。そのため、第一熱交換器119が蒸発器である場合、屋内空間の空気を冷やすこと(冷房)ができる。
また、屋内空調モードにおいて、制御部107は、給気口110と第二熱交換器120との間の給排風路102を開放するように給排風路開閉部122を回動させ、排気口111を開放するように排気口開閉部123を回動させ、連通風路124を閉塞するように連通風路開閉部126を回動させ、送風ファン103を動作させる。即ち、図3に示すように、屋内空調モードでは、給排風路102内を空気が通過可能となり、送風ファン103の動作により、捕集フィルター118と、給気口110と、第二熱交換器120と、送風ファン103と、排気口111とをこの順に通過する気流Bが生成される。
前述の通り、屋内空調モードにおいて、制御部107は、四方弁を動作制御することによって第一熱交換器119を凝縮器と蒸発器のいずれかに切り替えることで、屋内空間の暖房もしくは冷房を行う。第一熱交換器119と共に冷凍サイクルを形成する第二熱交換器120は、第一熱交換器119が凝縮器であるとき蒸発器となり、第一熱交換器119が蒸発器であるとき凝縮器である。冷凍サイクルの性質上、第一熱交換器119で空気を加熱もしくは冷却する際には、第二熱交換器120内の冷媒の温度を調整する必要がある。気流Bにおいて、屋外から給気口110を介して給排風路102内に吸い込まれた空気は、第二熱交換器120へと通過するため第二熱交換器120内の冷媒の温度が調整される。これにより、第一熱交換器119は継続的に屋内空間から吸い込んだ空気を加熱もしくは冷却することができる。
以上の動作により、送風装置100は屋内空間の空調を行うことができる。なお、空調風路105内への空気の吸い込み先は第一吸込口112と第二吸込口113から選択可能であり、同様に空調風路105内からの空気の吹き出し先は第一吹出口115と第二吹出口116から選択可能である。送風装置100の使用者は、制御部107と通信可能なリモートコントローラーなどによってこれらを選択できる。これらを選択することによって、浴室10内の空調(吸い込み先:第一吸込口112、吹き出し先:第一吹出口115)脱衣室20内の空調(吸い込み先:第二吸込口113、吹き出し先:第二吹出口116)、浴室10と脱衣室20の同時空調(吸い込み先:第一吸込口112、吹き出し先:第二吹出口116)、を切り替えて実施することができる。なお、図3は浴室10と脱衣室20の同時空調を実施する際の気流と構成を示している。
ところで、屋内空調モードにおいて、捕集フィルター118にはダクトD3から本体ケース101内へと向けて流れる空気が通過する。即ち、捕集フィルター118には上流面から下流面へと向けて空気が通過する。捕集フィルター118は、多数の開口を持つ網であり、空気の通過を許容し、所定の直径以上の異物の通過を規制する。第一外壁口30よりダクトD3へと吸い込まれた所定の直径以上の異物は、捕集フィルター118によって本体ケース101内へと侵入することはない。一方で、捕集フィルター118への通過を規制された異物の一部は、捕集フィルター118の上流面に付着したまま保持される。屋内空調モードの合計実施時間が長くなるほど、捕集フィルター118の上流面への異物の付着量が増加し、捕集フィルター118の多数の開口を徐々に塞いでいく。これにより、捕集フィルター118の空気が通過可能な領域が少なくなっていき、気流Bの風量低下を招く恐れがある。そのため、定期的に捕集フィルター118の上流面より異物を除去するフィルター清掃を行う必要がある。
[フィルター清掃モード]
次に、図4を参照して、送風装置100のフィルター清掃モードの詳細な動作について説明する。図4は、送風装置100の構成とフィルター清掃モードにおける気流の一例を概略的に示す模式図である。
フィルター清掃モードにおいて、制御部107は、屋内吸込口108と第一熱交換器119との間の空調風路105を閉塞し、屋内吸込口108と給排風路102の上流空間125とを連通させるようにダンパー121を回動させる。さらに給気口110と第二熱交換器120との間の給排風路102を閉塞するように給排風路開閉部122を回動させ、排気口111を閉塞するように排気口開閉部123を回動させ、送風ファン103を動作させる。即ち、図4に示すように、フィルター清掃モードでは、送風ファン103の動作により、屋内吸込口108と、上流空間125と、送風ファン103と、連通風路124と、給気口110と、捕集フィルター118を順に通過する気流Cが生成される。
気流Cは、捕集フィルター118には下流面から上流面へと向けて通過し、言い換えると、気流Cは捕集フィルター118を屋内空調モード(気流B)とは逆向きに通過する。
フィルター清掃モードにおいて、捕集フィルター118の上流面に付着した異物は、気流Cによって捕集フィルター118の上流面より剥離し、ダクトD3内を流れる空気によって第一外壁口30へと向けて運ばれる。即ち、屋外へ向けて異物を排除している。
以上の動作により、送風装置100は、屋内空調モードにおいて捕集フィルター118に付着した異物を捕集フィルター118より除去することができる。
なお、フィルター清掃モードは、計時部によって屋内空調モードの運転時間の積算が第一所定時間(例えば112時間)計測された際に制御部107によって開始され、第二所定時間(1分間)経過後に終了される。計時部は、フィルター清掃モード終了後に、再び屋内空調モードの運転時間の積算を開始する。
上記のように、本実施の形態における送風装置100は、フィルター清掃モードを備えたことによって使用者が手作業で捕集フィルター118の清掃を行う必要がない。また、捕集フィルター118は本体ケース101の外部に設けられており、屋外へ向けて異物を排除している。これにより、従来の課題のように異物が屋内空間の床などへ落下することはない。即ち、捕集フィルター118の清掃時に使用者の手作業を必要とせず、さらに異物により屋内が汚れることを防止した送風装置を提供することができる。
また、本実施の形態における送風装置100は、連通風路124と連通風路開閉部126とを備えたことにより、一つのファン(送風ファン103)のみで、捕集フィルター118の上流面から下流面へと向かう気流(気流B)と、捕集フィルター118の下流面から上流面へと向かう気流(気流C)を生成している。これにより、屋内空調モード(気流B)とは逆の向きで捕集フィルター118を通過する気流を生成するために、送風ファン103とは別のファンを給排風路102内に新たに設ける必要がない。上記の構成としたことにより、新たにファンを設けることによる送風装置100のサイズアップを抑制し、さらに新たにファンを設けることによる給排風路102内の圧損の増加を抑制することができる。
また、本実施の形態における送風装置100は、連通風路124と連通風路開閉部126とを備えたことにより、送風ファン103の一方向への送風のみで、捕集フィルター118の上流面から下流面へと向かう気流(気流B)と、捕集フィルター118の下流面から上流面へと向かう気流(気流C)を生成している。屋内空調モード(気流B)とは逆の向きで捕集フィルター118を通過する気流を生成する手段として、送風ファン103を屋内空調モード時と逆方向に回転させ、逆方向への送風を行うという手段が考えられる。しかしながら、送風ファン103として採用されうる遠心送風機や軸流送風機は、逆方向に回転させた場合、正方向に回転させた場合に比べて風量が大きく低下する。即ち、逆方向への送風では捕集フィルター118の上流面に付着した異物を十分に除去できない可能性がある。上記の構成としたことにより、捕集フィルター118の下流面から上流面へと向かう気流を、捕集フィルター118の上流面に付着した異物を十分に除去できる風量とすることができる。
また、フィルター清掃モードにおいて、排気口111が閉塞されていない場合、送風ファン103を通過した空気は、給気口110と排気口111より屋外へと向けて吹き出される。この場合、給気口110を通過する空気の風量は、排気口111を閉塞した際に比べて小さくなる。そのため、捕集フィルター118の上流面に付着した異物を十分に除去できない可能性がある。上記の理由により、本実施の形態のように、送風装置100は、排気口開閉部123を備え、フィルター清掃モードの際に排気口開閉部123によって排気口111を閉塞する構成とすることが望ましい。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。前述の実施の形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施の形態の」「実施の形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。
本発明に係る送風装置は、屋外と屋内の間で送風を行う送風装置として有用である。
10 浴室
11 浴室吸込用開口
12 浴室吹出用開口
20 脱衣室
21 脱衣室吸込用開口
22 脱衣室吹出用開口
30 第一外壁口
31 第二外壁口
100 送風装置
101 本体ケース
102 給排風路
103 送風ファン
104 空調部
105 空調風路
106 空調ファン
107 制御部
108 屋内吸込口
109 屋内吹出口
110 給気口
111 排気口
112 第一吸込口
113 第二吸込口
114 吸込口切替機構
115 第一吹出口
116 第二吹出口
117 吹出口切替機構
118 捕集フィルター
119 第一熱交換器
120 第二熱交換器
121 ダンパー
122 給排風路開閉部
123 排気口開閉部
124 連通風路
125 上流空間
126 連通風路開閉部
200 建物
D1 ダクト
D2 ダクト
D3 ダクト
D4 ダクト
F1 第一フロア
F2 第二フロア
R 階間

Claims (7)

  1. 外郭を形成する本体ケースと、
    前記外郭に設けられ屋外から前記本体ケースの内部に空気を吸い込むための給気口と、
    前記給気口に設けられ前記屋外からの異物を捕集する捕集フィルターと、
    前記屋外から前記捕集フィルター及び前記給気口を介して前記本体ケースの内部に空気を導く送風ファンと、
    前記屋外から前記本体ケース内部へ前記給気口を介して空気を吸い込む屋内空調モードと、前記本体ケースの内部から前記給気口の外部に向けて空気を吹き出すフィルター清掃モードと、を有する制御部と、を備える送風装置。
  2. 前記制御部は、前記送風ファンによる一方向の送風により前記屋内空調モードと前記フィルター清掃モードとを実施する請求項1記載の送風装置。
  3. 屋内空間から前記本体ケースに空気を吸い込むための屋内吸込口と、
    前記送風ファンの下流側において前記給気口と連通する連通風路と、
    前記連通風路を開閉する連通風路開閉部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記フィルター清掃モード動作時に、前記連通風路開閉部が前記連通風路を開放した状態で前記送風ファンを動作させ、前記屋内吸込口から前記屋内空間の空気を吸い込んで前記給気口より前記屋外へと吹き出す請求項1記載の送風装置。
  4. 前記本体ケースの内部から前記屋外へと空気を吹き出すための排気口と、
    前記排気口を開閉する排気口開閉部と、
    前記給気口と前記排気口とを接続する給排風路と、を備え、
    前記制御部は、
    前記屋内空調モード動作時に前記排気口開閉部が前記排気口を開放し、前記フィルター清掃モード動作時に前記排気口開閉部が前記排気口を閉塞する請求項1から3に記載の送風装置。
  5. 前記本体ケースに吸い込んだ空気を冷媒が循環する第一熱交換器と第二熱交換器により空調する空調部と、
    前記本体ケースから前記屋内空間へと空気を吹き出すための屋内吹出口と、
    前記屋内吸込口と、前記第一熱交換器と、前記屋内吹出口とを順に接続する空調風路と、
    前記空調風路を介して前記屋内空間の空気を前記本体ケースへ吸い込み、前記本体ケースから前記屋内空間へと吹き出す空調ファンと、を備え、
    前記給排風路は、
    前記給気口と、前記第二熱交換器と、前記排気口とを順に接続し、
    前記制御部は、
    前記屋内空調モード動作時に、前記連通風路開閉部が前記連通風路を閉塞し、前記排気口開閉部が前記排気口を開放し、前記送風ファンと前記空調ファンとを同時に動作させる請求項1から4に記載の送風装置。
  6. 前記屋内空間は、浴室と前記浴室に隣接した脱衣室とを含み、
    前記屋内吸込口は、
    前記浴室から前記本体ケースに空気を吸い込むための第一吸込口と、
    前記脱衣室から前記本体ケースに空気を吸い込むための第二吸込口と、
    前記第一吸込口と前記第二吸込口とを切り替えて前記本体ケース内へ空気を吸い込む吸込口切替機構と、を備えた請求項2から5のいずれかに記載の送風装置。
  7. 前記屋内吹出口は、
    前記空調された空気を前記浴室へと吹き出すための第一吹出口と、
    前記空調された空気を前記脱衣室へと吹き出すための第二吹出口と、
    前記第一吹出口と前記第二吹出口とを切り替えて前記本体ケース内の空気を吹き出す吹出口切替機構と、を備えた請求項6に記載の送風装置。
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