JP2023148614A - 情報処理装置、推論装置、機械学習装置、情報処理方法、推論方法、及び、機械学習方法 - Google Patents

情報処理装置、推論装置、機械学習装置、情報処理方法、推論方法、及び、機械学習方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板処理装置の動作状態に応じて研磨パッドの状態を適切に予測する情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置5は、研磨パッドを回転可能に支持する研磨テーブル、研磨パッドに基板を押し付けるトップリング、研磨パッドに研磨流体を供給する研磨流体供給ノズル、研磨パッドをドレッシングするドレッサ及び研磨パッドに洗浄流体を噴射するアトマイザを備え、基板の化学機械研磨処理を行う基板処理装置が動作したときの動作状態として、トップリング状態情報、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル状態情報、ドレッサ状態情報及びアトマイザ状態情報を含む動作状態情報を取得する情報取得部500と、動作状態情報と研磨パッド状態情報との相関関係を機械学習により学習させた学習モデル10Aに、情報取得部が取得した動作状態情報を入力することで、当該動作状態情報に対する研磨パッド状態情報を予測する状態予測部501と、を備える。【選択図】図13

Description

本発明は、情報処理装置、推論装置、機械学習装置、情報処理方法、推論方法、及び、
機械学習方法に関する。
半導体ウェハ等の基板に対して各種の処理を行う基板処理装置の1つとして、化学機械
研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)処理を
行う基板処理装置が知られている。基板処理装置では、例えば、研磨パッドを有する研磨
テーブルを回転させつつ、研磨流体供給ノズルから研磨パッドに研磨液(スラリー)を供
給した状態で、トップリングと呼ばれる研磨ヘッドにより基板を研磨パッドに押し付ける
ことで、基板は化学的かつ機械的に研磨される。そして、ドレッサにより研磨パッドのド
レッシングが行われ、さらにアトマイザから高圧の洗浄流体が研磨パッドに供給されて、
研磨パッド上に残留する研磨屑等が除去されることで、一連の処理が終了し、次の基板の
処理に移行する。
上記のような一連の処理が繰り返し行われると、研磨パッドの摩耗が徐々に進行するた
め、研磨パッドの交換が必要になるが、研磨パッドの交換時期は、例えば、研磨パッドの
累積使用時間により管理されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-204721号公報
特許文献1では、研磨パッドの累積使用時間は、トップリングにより基板を研磨パッド
に押し付けて基板を研磨する時間を累積することで求められる。しかしながら、研磨パッ
ドの状態は、トップリングによる研磨が行われる期間だけでなく、ドレッサによるドレッ
シングやアトマイザによる洗浄が行われる期間においても変動するため、累積使用時間に
よる管理だけでは研磨パッドの状態を詳細に把握することができない。
一方、基板処理装置が備えるトップリング、研磨テーブル、研磨流体供給ノズル、ドレ
ッサ及びアトマイザの各々の動作状態は、研磨パッドの状態に影響を与える要素であるが
、研磨パッドに対して複雑かつ相互に作用する。そのため、各動作状態が、研磨パッドの
状態にどのような影響を与えるのかを的確に解析することは困難である。
本発明は、上記の課題に鑑み、基板処理装置の動作状態に応じて研磨パッドの状態を適
切に予測することを可能とする情報処理装置、推論装置、機械学習装置、情報処理方法、
推論方法、及び、機械学習方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、
研磨パッドを回転可能に支持する研磨テーブル、前記研磨パッドに基板を押し付けるト
ップリング、前記研磨パッドに研磨流体を供給する研磨流体供給ノズル、ドレッサディス
クを回転可能に支持するとともに前記ドレッサディスクを前記研磨パッドに接触させて前
記研磨パッドをドレッシングするドレッサ、及び、前記研磨パッドに洗浄流体を噴射する
アトマイザを備え、前記基板の化学機械研磨処理を行う基板処理装置が動作したときの動
作状態として、前記トップリングの状態を示すトップリング状態情報、前記研磨テーブル
の状態を示す研磨テーブル状態情報、前記研磨流体供給ノズルの状態を示す研磨流体供給
ノズル状態情報、前記ドレッサの状態を示すドレッサ状態情報を含む動作状態情報、及び
、前記アトマイザの状態を示すアトマイザ状態情報を取得する情報取得部と、
前記動作状態情報と、当該動作状態情報が示す前記動作状態にて前記基板処理装置が動
作したときの前記研磨パッドの状態を示す研磨パッド状態情報との相関関係を機械学習に
より学習させた学習モデルに、前記情報取得部により取得された前記動作状態情報を入力
することで、当該動作状態情報に対する前記研磨パッド状態情報を予測する状態予測部と
、を備える。
本発明の一態様に係る情報処理装置によれば、トップリング状態情報、研磨テーブル状
態情報、研磨流体供給ノズル状態情報、ドレッサ状態情報、及び、アトマイザ状態情報を
含む動作状態情報が学習モデルに入力されることで、当該動作状態情報に対する研磨パッ
ド状態情報が予測されるので、基板処理装置の動作状態に応じて研磨パッドの状態を適切
に予測することができる。
上記以外の課題、構成及び効果は、後述する発明を実施するための形態にて明らかにさ
れる。
基板処理システム1の一例を示す全体構成図である。 基板処理装置2の一例を示す平面図である。 第1乃至第4の研磨部22A~22Dの一例を示す斜視図である。 トップリング221の一例を模式的に示す断面図である。 基板処理装置2の一例を示すブロック図である。 コンピュータ900の一例を示すハードウエア構成図である。 データベース装置3により管理される生産履歴情報30の一例を示すデータ構成図である。 データベース装置3により管理される研磨試験情報31の一例を示すデータ構成図である。 第1の実施形態に係る機械学習装置4の一例を示すブロック図である。 第1の学習モデル10A及び第1の学習用データ11Aの一例を示す図である。 機械学習装置4による機械学習方法の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る情報処理装置5の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置5の一例を示す機能説明図である。 情報処理装置5による情報処理方法の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る機械学習装置4aの一例を示すブロック図である。 第2の学習モデル10B及び第2の学習用データ11Bの一例を示す図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置5aとして機能する情報処理装置5aの一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置5aの一例を示す機能説明図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための実施形態について説明する。以下では、
本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説
明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術による
ものとする。
(第1の実施形態)
図1は、基板処理システム1の一例を示す全体構成図である。本実施形態に係る基板処
理システム1は、半導体ウェハ等の基板(以下、「ウェハ」という)Wを研磨パッドに押
し付けることでウェハWの表面を平坦に研磨する化学機械研磨処理(以下、「研磨処理」
という)、研磨処理後のウェハWを洗浄具に接触させることでウェハWの表面を洗浄する
洗浄処理等を含む一連の基板処理を管理するシステムとして機能する。
基板処理システム1は、その主要な構成として、基板処理装置2と、データベース装置
3と、機械学習装置4と、情報処理装置5と、ユーザ端末装置6とを備える。各装置2~
6は、例えば、汎用又は専用のコンピュータ(後述の図6参照)で構成されるとともに、
有線又は無線のネットワーク7に接続されて、各種のデータ(図1には一部のデータの送
受信を破線の矢印にて図示)を相互に送受信可能に構成される。なお、各装置2~6の数
やネットワーク7の接続構成は、図1の例に限られず、適宜変更してもよい。
基板処理装置2は、複数のユニットで構成されて、1又は複数のウェハWに対する一連
の基板処理として、例えば、ロ―ド、研磨、洗浄、乾燥、膜厚測定、アンロード等の各処
理をそれぞれ行う装置である。その際、基板処理装置2は、各ユニットにそれぞれ設定さ
れた複数の装置パラメータからなる装置設定情報265と、研磨処理、洗浄処理、乾燥処
理の動作状態等を定める基板レシピ情報266とを参照しつつ、各ユニットの動作を制御
する。
基板処理装置2は、各ユニットの動作に応じて、各種のレポートRをデータベース装置
3、ユーザ端末装置6等に送信する。各種のレポートRには、例えば、基板処理が行われ
たときの対象となるウェハWを特定する工程情報、各処理が行われたときの各ユニットの
状態を示す装置状態情報、基板処理装置2にて検出されたイベント情報、基板処理装置2
に対するユーザ(オペレータ、生産管理者、保守管理者等)の操作情報等が含まれる。
データベース装置3は、本生産用の研磨パッドを用いて基板処理が行われたときの履歴
に関する生産履歴情報30と、試験用の研磨パッドを用いて研磨処理の試験(以下、「研
磨試験」という)が行われたときの履歴に関する研磨試験情報31とを管理する装置であ
る。なお、データベース装置3には、上記の他に、装置設定情報265や基板レシピ情報
266が記憶されていてもよく、その場合には、基板処理装置2がこれらの情報を参照す
るようにしてもよい。
データベース装置3は、基板処理装置2が本生産用の研磨パッドを用いて基板処理を行
ったときに、基板処理装置2から各種のレポートRを随時受信し、生産履歴情報30に登
録することで、生産履歴情報30には、基板処理に関するレポートRが蓄積される。
データベース装置3は、基板処理装置2が試験用の研磨パッドを用いて研磨試験を行っ
たときに、基板処理装置2から各種のレポートR(装置状態情報を少なくとも含む)を随
時受信し、研磨試験情報31に登録するとともに、その研磨試験の試験結果を対応付けて
登録することで、研磨試験情報31には、研磨試験に関するレポートR及び試験結果が蓄
積される。研磨試験は、本生産用の基板処理装置2で行われてもよいし、基板処理装置2
と同様の研磨処理を再現可能な試験用の研磨試験装置(不図示)で行われてもよい。
試験用の研磨パッドや研磨試験装置には、研磨パッドのコンディションとして、例えば、
研磨パッドの研磨面上に存在する研磨屑の分布状態、研磨面の平面度、表面粗さ、温度、
湿潤度、及び、摩擦係数を測定するための各種の研磨パッド測定機器(不図示)が設けら
れ、研磨パッド測定機器の測定値が、試験結果として研磨試験情報31に登録される。
機械学習装置4は、機械学習の学習フェーズの主体として動作し、例えば、データベー
ス装置3から研磨試験情報31の一部を第1の学習用データ11Aとして取得し、情報処
理装置5にて用いられる第1の学習モデル10Aを機械学習により生成する。学習済みの
第1の学習モデル10Aは、ネットワーク7や記録媒体等を介して情報処理装置5に提供
される。
情報処理装置5は、機械学習の推論フェーズの主体として動作し、機械学習装置4によ
り生成された第1の学習モデル10Aを用いて、基板処理装置2による研磨処理が本生産
用の研磨パッドを用いて行われたときに、その研磨パッドの状態を予測し、その予測した
結果である研磨パッド状態情報をデータベース装置3、ユーザ端末装置6等に送信する。
情報処理装置5が研磨パッド状態情報を予測するタイミングとしては、研磨処理が行われ
た後(事後予測処理)でもよいし、研磨処理が行われている最中(リアルタイム予測処理
)でもよいし、研磨処理が行われる前(事前予測処理)でもよい。
ユーザ端末装置6は、ユーザが使用する端末装置であり、据置型の装置でもよいし、携
帯型の装置でもよい。ユーザ端末装置6は、例えば、アプリケーションプログラム、ウェ
ブブラウザ等の表示画面を介して各種の入力操作を受け付けるとともに、表示画面を介し
て各種の情報(例えば、イベントの通知、研磨パッド状態情報、生産履歴情報30、研磨
試験情報31等)を表示する。
(基板処理装置2)
図2は、基板処理装置2の一例を示す平面図である。基板処理装置2は、平面視で略矩
形状のハウジング20の内部に、ロード/アンロードユニット21と、研磨ユニット22
と、基板搬送ユニット23と、仕上げユニット24と、膜厚測定ユニット25と、制御ユ
ニット26とを備えて構成される。ロード/アンロードユニット21と、研磨ユニット2
2、基板搬送ユニット23及び仕上げユニット24との間は、第1の隔壁200Aにより
区画され、基板搬送ユニット23と仕上げユニット24との間は、第2の隔壁200Bに
より区画されている。
(ロード/アンロードユニット)
ロード/アンロードユニット21は、多数のウェハWを上下方向に収納可能なウェハカ
セット(FOUP等)が載置される第1乃至第4のフロントロード部210A~210D
と、ウェハカセットに収納されたウェハWの収納方向(上下方向)に沿って上下移動可能
な搬送ロボット211と、第1乃至第4のフロントロード部210A~210Dの並び方
向(ハウジング20の短手方向)に沿って搬送ロボット211を移動させる水平移動機構
部212とを備える。
搬送ロボット211は、第1乃至第4のフロントロード部210A~210Dの各々に
載置されたウェハカセット、基板搬送ユニット23(具体的に、後述のリフタ232)、
仕上げユニット24(具体的に、後述の第1及び第2の乾燥部24E、24F)、及び、
膜厚測定ユニット25に対してアクセス可能に構成され、それらの間でウェハWを受け渡
すための上下二段のハンド(不図示)を備える。下側ハンドは、処理前のウェハWを受け
渡すときに使用され、上側ハンドは、処理後のウェハWを受け渡すときに使用される。基
板搬送ユニット23や仕上げユニット24に対するウェハWの受け渡しの際には、第1の
隔壁200Aに設けられたシャッタ(不図示)が開閉される。
(研磨ユニット)
研磨ユニット22は、ウェハWの研磨処理(平坦化)をそれぞれ行う第1乃至第4の研
磨部22A~22Dを備える。第1乃至第4の研磨部22A~22Dは、ハウジング20
の長手方向に沿って並べられて配置される。
図3は、第1乃至第4の研磨部22A~22Dの一例を示す斜視図である。第1乃至第
4の研磨部22A~22Dの基本的な構成や機能は共通する。
第1乃至第4の研磨部22A~22Dの各々は、研磨面を有する研磨パッド2200を
回転可能に支持する研磨テーブル220と、ウェハWを保持し、かつウェハWを研磨テー
ブル220上の研磨パッド2200に押圧しながら研磨するためのトップリング(研磨ヘ
ッド)221と、研磨パッド2200に研磨流体を供給する研磨流体供給ノズル222と
、ドレッサディスク2230を回転可能に支持するとともにドレッサディスク2230を
研磨パッド2200の研磨面に接触させて研磨パッド2200をドレッシングするドレッ
サ223と、研磨パッド2200に洗浄流体を噴射するアトマイザ224と、研磨処理が
行われるハウジング20の内部空間の状態を測定する環境センサ225とを備える。
研磨テーブル220は、研磨テーブルシャフト220aにより支持されて、その軸心周
りに研磨テーブル220を回転駆動させる回転移動機構部220bと、研磨パッド220
0の表面温度を調節する温調機構部220cとを備える。
トップリング221は、上下方向に移動可能なトップリングシャフト221aに支持さ
れて、その軸心周りにトップリング221を回転駆動させる回転移動機構部221cと、
トップリング221を上下方向に移動させる上下移動機構部221dと、支持シャフト2
21bを旋回中心にしてトップリング221を旋回(揺動)移動させる揺動移動機構部2
21eとを備える。
研磨流体供給ノズル222は、支持シャフト222aに支持されて、支持シャフト22
2aを旋回中心にして研磨流体供給ノズル222を旋回移動させる揺動移動機構部222
bと、研磨流体の流量を調節する流量調節部222cと、研磨流体の温度を調節する温調
機構部222dとを備える。研磨流体は、研磨液(スラリー)又は純水であり、さらに、
薬液を含むものでもよいし、研磨液に分散剤を添加したものでもよい。
ドレッサ223は、上下方向に移動可能なドレッサシャフト223aに支持されて、そ
の軸心周りにドレッサ223を回転駆動させる回転移動機構部223cと、ドレッサ22
3を上下方向に移動させる上下移動機構部223dと、支持シャフト223bを旋回中心
にしてドレッサ223を旋回移動させる揺動移動機構部223eとを備える。
アトマイザ224は、支持シャフト224aに支持されて、支持シャフト224aを旋
回中心にしてアトマイザ224を旋回移動させる揺動移動機構部224bと、洗浄流体の
流量を調節する流量調節部224cとを備える。研磨流体は、研磨液(スラリー)又は純
水であり、さらに、薬液を含むものでもよいし、研磨液に分散剤を添加したものでもよい
環境センサ225は、ハウジング20の内部空間に配置されたセンサからなり、例えば
、内部空間の温度を計測する温度センサ225aと、内部空間の湿度を計測する湿度セン
サ225bと、内部空間の気圧を計測する気圧センサ225cと、酸素濃度センサ225
dと、マイクロホン(音センサ)225eとを備える。なお、環境センサ225として、
研磨処理中や研磨処理の前後に、研磨パッド2200の表面、温度分布、気流分布等を撮
影可能なカメラ(イメージセンサ)を備えていてもよい。カメラの撮影対象は、可視光に
限られず、赤外光や紫外光等でもよい。
なお、図3では、回転移動機構部220b、221c、223c、上下移動機構部22
1d、223d、及び、揺動移動機構部221e、222b、223e、224bの具体
的な構成を省略しているが、例えば、モータ、エアシリンダ等の駆動力発生用のモジュー
ルと、リニアガイド、ボールねじ、ギヤ、ベルト、カップリング、軸受等の駆動力伝達機
構と、リニアセンサ、エンコーダセンサ、リミットセンサ、トルクセンサ等のセンサとを
適宜組み合わせて構成される。図3では、流量調節部222c、224cの具体的な構成
を省略しているが、例えば、ポンプ、バルブ、レギュレータ等の流体調節用のモジュール
と、流量センサ、圧力センサ、液面センサ、温度センサ、流体濃度センサ、流体パーティ
クルセンサ等のセンサとを適宜組み合わせて構成される。図3では、温調機構部220c
、222dの具体的な構成を省略しているが、例えば、ヒータ、熱交換器等の温度調節用
(接触式又は非接触式)のモジュールと、温度センサ、電流センサ等のセンサとを適宜組
み合わせて構成される。
図4は、トップリング221の一例を模式的に示す断面図である。トップリング221
は、トップリングシャフト221aに取り付けられたトップリング本体2210と、トッ
プリング本体2210に収容された略円盤状のキャリア2211と、キャリア2211の
下側に配置されて、ウェハWを研磨パッド2200に対して押圧するメンブレン2212
と、キャリア2211及びメンブレン2212の外周に配置されて、研磨パッド2200
を直接押圧する略円環状のリテーナリング2213と、トップリング本体2210及びリ
テーナリング2213の間に配置されて、リテーナリング2213を研磨パッド2200
に対して押圧するリテーナリングエアバッグ2214とを備える。
メンブレン2212は、弾性膜で形成されており、その内部に、同心状の複数の隔壁2
212eを有することにより、トップリング本体2210の中心から外周方向に向かって
同心状に配置された第1乃至第4のメンブレン圧力室2212a~2212dを有する。
また、メンブレン2212は、その下面に、ウェハWの吸着用の複数の孔2212fを有
し、ウェハWを保持する基板保持面として機能する。リテーナリングエアバッグ2214
は、弾性膜で形成されており、その内部に、リテーナリング圧力室2214aを有する。
なお、トップリング221の構成は適宜変更してもよく、キャリア2211全体を押圧す
る圧力室を備えるものでもよいし、メンブレン2212が有するメンブレン圧力室の数や
形状は適宜変更してもよいし、吸着用の孔2212fの数や配置は適宜変更してもよい。
また、メンブレン2212は、吸着用の孔2212fを有しないものでもよい。
第1乃至第4のメンブレン圧力室2212a~2212dには、第1乃至第4の流路2
216A~2216Dがそれぞれ接続され、リテーナリング圧力室2214aには、第5
の流路2216Eが接続される。第1乃至第5の流路2216A~2216Eは、トップ
リングシャフト221aに設けられたロータリージョイント2215を介して外部に連通
し、第1の分岐流路2217A~2217Eと、第2の分岐流路2218A~2218E
とにそれぞれ分岐される。第1乃至第5の流路2216A~2216Eには、圧力センサ
PA~PEがそれぞれ設置される。第1の分岐流路2217A~2217Eは、バルブV
1A~V1E、流量センサFA~FE及び圧力レギュレータRA~REを介して圧力流体
(空気、窒素等)のガス供給源GSに接続される。第2の分岐流路2218A~2218
Eは、それぞれバルブV2A~V2Eを介して真空源VSに接続されるとともに、バルブ
V3A~V3Eを介して大気に連通可能に構成される。
ウェハWは、トップリング221の下面に吸着保持されて、研磨テーブル220上の所
定の研磨位置に移動された後、研磨流体供給ノズル222から研磨流体が供給された研磨
パッド2200の研磨面に対してトップリング221により押圧されることで研磨される
。その際、トップリング221は、圧力レギュレータRA~REを独立に制御することで
、第1乃至第4のメンブレン圧力室2212a~2212dに供給する圧力流体によりウ
ェハWを研磨パッド2200に押圧する押圧力をウェハWの領域毎に調整するとともに、
リテーナリング圧力室2214aに供給する圧力流体によりリテーナリング2213を研
磨パッド2200に押圧する押圧力を調整する。第1乃至第4のメンブレン圧力室221
2a~2212d及びリテーナリング圧力室2214aにそれぞれ供給される圧力流体の
圧力は、圧力センサPA~PEによりそれぞれ測定され、圧力気体の流量は、流量センサ
FA~FEによりそれぞれ測定される。
(基板搬送ユニット)
基板搬送ユニット23は、図2に示すように、第1乃至第4の研磨部22A~22Dの
並び方向(ハウジング20の長手方向)に沿って水平移動可能な第1及び第2のリニアト
ランスポータ230A、230Bと、第1及び第2のリニアトランスポータ230A、2
30Bの間に配置されたスイングトランスポータ231と、ロード/アンロードユニット
21側に配置されたリフタ232と、仕上げユニット24側に配置されたウェハWの仮置
き台233とを備える。
第1のリニアトランスポータ230Aは、第1及び第2の研磨部22A、22Bに隣接
して配置されて、4つの搬送位置(ロード/アンロードユニット21側から順に第1乃至
第4の搬送位置TP1~TP4とする)の間でウェハWを搬送する機構である。第2の搬
送位置TP2は、第1の研磨部22Aに対してウェハWを受け渡す位置であり、第3の搬
送位置TP3は、第2の研磨部22Bに対してウェハWを受け渡す位置である。
第2のリニアトランスポータ230Bは、第3及び第4の研磨部22C、22Dに隣接
して配置されて、3つの搬送位置(ロード/アンロードユニット21側から順に第5乃至
第7の搬送位置TP5~TP7とする)の間でウェハWを搬送する機構である。第6の搬
送位置TP6は、第3の研磨部22Cに対してウェハWを受け渡す位置であり、第7の搬
送位置TP7は、第4の研磨部22Dに対してウェハWを受け渡す位置である。
スイングトランスポータ231は、第4及び第5の搬送位置TP4、TP5に隣接して
配置されるとともに、第4及び第5の搬送位置TP4、TP5の間を移動可能なハンドを
有する。スイングトランスポータ231は、第1及び第2のリニアトランスポータ230
A、230Bの間でウェハWを受け渡すとともに、仮置き台233にウェハWを仮置きす
る機構である。リフタ232は、第1の搬送位置TP1に隣接して配置されて、ロード/
アンロードユニット21の搬送ロボット211との間でウェハWを受け渡す機構である。
ウェハWの受け渡しの際、第1の隔壁200Aに設けられたシャッタ(不図示)が開閉さ
れる。
(仕上げユニット)
仕上げユニット24は、図2に示すように、ロールスポンジ2400を用いた基板洗浄
装置として、上下二段に配置された第1及び第2のロールスポンジ洗浄部24A、24B
と、ペンスポンジ2401を用いた基板洗浄装置として、上下二段に配置された第1及び
第2のペンスポンジ洗浄部24C、24Dと、洗浄後のウェハWを乾燥させる基板乾燥装
置として、上下二段に配置された第1及び第2の乾燥部24E、24Fと、ウェハWを搬
送する第1及び第2の搬送部24G、24Hとを備える。なお、ロールスポンジ洗浄部2
4A、24B、ペンスポンジ洗浄部24C、24D、乾燥部24E、24F、及び、搬送
部24G、24Hの数や配置は、図2の例に限られず、適宜変更してもよく、例えば、ロ
ールスポンジ洗浄部24A、24Bとペンスポンジ洗浄部24C、24Dの位置を入れ替
えてもよい。
仕上げユニット24の各部24A~24Hは、それぞれが区画された状態で第1及び第
2のリニアトランスポータ230A、230Bに沿って、例えば、第1及び第2のロール
スポンジ洗浄部24A、24B、第1の搬送部24G、第1及び第2のペンスポンジ洗浄
部24C、24D、第2の搬送部24H、及び、第1及び第2の乾燥部24E、24Fの
順(ロード/アンロードユニット21から遠い順)に配置される。仕上げユニット24は
、研磨処理後のウェハWに対して、第1及び第2のロールスポンジ洗浄部24A、24B
のいずれか又は両方による一次洗浄処理、第1及び第2のペンスポンジ洗浄部24C、2
4Dのいずれか又は両方による二次洗浄処理、及び、第1及び第2の乾燥部24E、24
Fのいずれか又は両方による乾燥処理を順に行う。なお、仕上げユニット24の各部24
A~24Hによる処理の順序は適宜変更してもよいし、処理の一部を省略してもよく、例
えば、ロールスポンジ洗浄部24A、24Bによる洗浄処理を省略して、ペンスポンジ洗
浄部24C、24Dによる洗浄処理から開始してもよい。また、仕上げユニット24は、
ロールスポンジ洗浄部24A、24B、及び、ペンスポンジ洗浄部24C、24Dのいず
れかに代えて又は加えて、バフ洗浄部(不図示)を備えることにより、バフ洗浄処理を行
うようにしてもよい。さらに、本実施形態では、仕上げユニット24の各部24A~24
Hは、ウェハWを水平置きで保持(水平保持)するものであるが、ウェハWを垂直保持又
は斜め保持するものでもよい。
(膜厚測定ユニット)
膜厚測定ユニット25は、研磨処理前又は研磨処理後のウェハWの膜厚を測定する測定
器であり、例えば、光学式膜厚測定器、渦電流式膜厚測定器等で構成される。各膜厚測定
モジュールに対するウェハWの受け渡しは、搬送ロボット211により行われる。
(制御ユニット)
図5は、基板処理装置2の一例を示すブロック図である。制御ユニット26は、各ユニ
ット21~25と電気的に接続されて、各ユニット21~25を統括的に制御する制御部
として機能する。以下では、研磨ユニット22の制御系(モジュール、センサ、シーケン
サ)を例にして説明するが、他のユニット21、23~25も基本的な構成や機能は共通
するため、説明を省略する。
研磨ユニット22は、研磨ユニット22が備える各サブユニット(例えば、研磨テーブ
ル220、トップリング221、研磨流体供給ノズル222、ドレッサ223、アトマイ
ザ224等)にそれぞれ配置されて、制御対象となる複数のモジュール227~227
と、複数のモジュール227~227にそれぞれ配置されて、各モジュール227
~227の制御に必要なデータ(検出値)を検出する複数のセンサ228~228
と、各センサ228~228の検出値に基づいて各モジュール227~227
の動作を制御するシーケンサ229とを備える。
研磨ユニット22のセンサ228~228には、例えば、研磨テーブル220の回
転数を検出するセンサ、研磨テーブル220の回転トルクを検出するセンサ、研磨パッド
2200の表面温度を検出するセンサ、トップリング221の回転数を検出するセンサ、
トップリング221の回転トルクを検出するセンサ、トップリング221の揺動位置を検
出するセンサ、トップリング221の揺動速度を検出するセンサ、トップリング221の
揺動トルクを検出するセンサ、トップリング221の高さを検出するセンサ、トップリン
グ221の昇降トルクを検出するセンサ、第1乃至第4のメンブレン圧力室2212a~
2212d及びリテーナリング圧力室2214a内の圧力(正圧及び負圧)を検出するセ
ンサ、第1乃至第4のメンブレン圧力室2212a~2212d及びリテーナリング圧力
室2214aに供給される圧力流体の流量を検出するセンサ、研磨流体供給ノズル222
から供給される研磨流体の流量を検出するセンサ、研磨流体供給ノズル222から供給さ
れる研磨流体の温度を検出するセンサ、研磨流体供給ノズル222による研磨流体の滴下
位置に変換可能な研磨流体供給ノズル222の揺動位置を検出するセンサ、研磨流体の濃
度を検出するセンサ、研磨流体の清浄度(例えば、研磨流体の廃液に含まれるパーティク
ルの濃度、粒子径、粒子径毎の粒子数)を検出するセンサ、ドレッサ223の回転数を検
出するセンサ、ドレッサ223の回転トルクを検出するセンサ、ドレッサ223の揺動位
置を検出するセンサ、ドレッサ223の揺動速度を検出するセンサ、ドレッサ223の揺
動トルクを検出するセンサ、ドレッサ223の高さを検出するセンサ、ドレッサディスク
2230を研磨パッドに接触させるときの押付荷重を検出するセンサ、アトマイザ224
から供給される洗浄流体の流量を検出するセンサ、アトマイザ224から供給される洗浄
流体の温度を検出するセンサ、アトマイザ224から供給される洗浄流体の圧力を検出す
るセンサ、アトマイザ224による洗浄流体の滴下位置に変換可能なアトマイザ224の
揺動位置を検出するセンサ、環境センサ225等が含まれる。
制御ユニット26は、制御部260、通信部261、入力部262、出力部263、及
び、記憶部264を備える。制御ユニット26は、例えば、汎用又は専用のコンピュータ
(後述の図6参照)で構成される。
通信部261は、ネットワーク7に接続され、各種のデータを送受信する通信インター
フェースとして機能する。入力部262は、各種の入力操作を受け付けるとともに、出力
部263は、表示画面、シグナルタワー点灯、ブザー音を介して各種の情報を出力するこ
とで、ユーザインターフェースとして機能する。
記憶部264は、基板処理装置2の動作で使用される各種のプログラム(オペレーティ
ングシステム(OS)、アプリケーションプログラム、ウェブブラウザ等)やデータ(装
置設定情報265、基板レシピ情報266等)を記憶する。装置設定情報265及び基板
レシピ情報266は、表示画面を介してユーザにより編集可能なデータである。
制御部260は、複数のシーケンサ219、229、239、249、259(以下、
「シーケンサ群」という)を介して複数のセンサ218~218、228~228
、238~238、248~248、258~258(以下、「センサ群
」という)の検出値を取得するとともに、複数のモジュール217~217、227
~227、237~237、247~247、257~257(以下、
「モジュール群」という)を連携して動作させることで、ロ―ド、研磨、洗浄、乾燥、膜
厚測定、アンロード等の一連の基板処理を行う。
(各装置のハードウエア構成)
図6は、コンピュータ900の一例を示すハードウエア構成図である。基板処理装置2
の制御ユニット26、データベース装置3、機械学習装置4、情報処理装置5、及び、ユ
ーザ端末装置6の各々は、汎用又は専用のコンピュータ900により構成される。
コンピュータ900は、図6に示すように、その主要な構成要素として、バス910、
プロセッサ912、メモリ914、入力デバイス916、出力デバイス917、表示デバ
イス918、ストレージ装置920、通信I/F(インターフェース)部922、外部機
器I/F部924、I/O(入出力)デバイスI/F部926、及び、メディア入出力部
928を備える。なお、上記の構成要素は、コンピュータ900が使用される用途に応じ
て適宜省略されてもよい。
プロセッサ912は、1つ又は複数の演算処理装置(CPU(Central Pro
cessing Unit)、MPU(Micro-processing unit)
、DSP(digital signal processor)、GPU(Graph
ics Processing Unit)等)で構成され、コンピュータ900全体を
統括する制御部として動作する。メモリ914は、各種のデータ及びプログラム930を
記憶し、例えば、メインメモリとして機能する揮発性メモリ(DRAM、SRAM等)と
、不揮発性メモリ(ROM)、フラッシュメモリ等とで構成される。
入力デバイス916は、例えば、キーボード、マウス、テンキー、電子ペン等で構成さ
れ、入力部として機能する。出力デバイス917は、例えば、音(音声)出力装置、バイ
ブレーション装置等で構成され、出力部として機能する。表示デバイス918は、例えば
、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパー、プロジェクタ等で構成され
、出力部として機能する。入力デバイス916及び表示デバイス918は、タッチパネル
ディスプレイのように、一体的に構成されていてもよい。ストレージ装置920は、例え
ば、HDD、SSD(Solid State Drive)等で構成され、記憶部とし
て機能する。ストレージ装置920は、オペレーティングシステムやプログラム930の
実行に必要な各種のデータを記憶する。
通信I/F部922は、インターネットやイントラネット等のネットワーク940(図
1のネットワーク7と同じであってもよい)に有線又は無線により接続され、所定の通信
規格に従って他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う通信部として機能する。外
部機器I/F部924は、カメラ、プリンタ、スキャナ、リーダライタ等の外部機器95
0に有線又は無線により接続され、所定の通信規格に従って外部機器950との間でデー
タの送受信を行う通信部として機能する。I/OデバイスI/F部926は、各種のセン
サ、アクチュエータ等のI/Oデバイス960に接続され、I/Oデバイス960との間
で、例えば、センサによる検出信号やアクチュエータへの制御信号等の各種の信号やデー
タの送受信を行う通信部として機能する。メディア入出力部928は、例えば、DVDド
ライブ、CDドライブ等のドライブ装置で構成され、DVD、CD等のメディア(非一時
的な記憶媒体)970に対してデータの読み書きを行う。
上記構成を有するコンピュータ900において、プロセッサ912は、ストレージ装置
920に記憶されたプログラム930をメモリ914に呼び出して実行し、バス910を
介してコンピュータ900の各部を制御する。なお、プログラム930は、ストレージ装
置920に代えて、メモリ914に記憶されていてもよい。プログラム930は、インス
トール可能なファイル形式又は実行可能なファイル形式でメディア970に記録され、メ
ディア入出力部928を介してコンピュータ900に提供されてもよい。プログラム93
0は、通信I/F部922を介してネットワーク940経由でダウンロードすることによ
りコンピュータ900に提供されてもよい。また、コンピュータ900は、プロセッサ9
12がプログラム930を実行することで実現する各種の機能を、例えば、FPGA、A
SIC等のハードウエアで実現するものでもよい。
コンピュータ900は、例えば、据置型コンピュータや携帯型コンピュータで構成され
、任意の形態の電子機器である。コンピュータ900は、クライアント型コンピュータで
もよいし、サーバ型コンピュータやクラウド型コンピュータでもよい。コンピュータ90
0は、各装置2~6以外の装置にも適用されてもよい。
(生産履歴情報30)
図7は、データベース装置3により管理される生産履歴情報30の一例を示すデータ構
成図である。生産履歴情報30は、本生産用の研磨パッドを用いて基板処理が行われたと
きに取得されたレポートRが分類されて登録されるテーブルとして、例えば、各ウェハW
に関するウェハ履歴テーブル300と、研磨処理における装置状態情報に関する研磨履歴
テーブル301とを備える。なお、生産履歴情報30は、上記の他に、洗浄処理における
装置状態情報に関する洗浄履歴テーブル、イベント情報に関するイベント履歴テーブル及
び操作情報に関する操作履歴テーブル等を備えるが、詳細な説明は省略する。
ウェハ履歴テーブル300の各レコードには、例えば、ウェハID、カセット番号、ス
ロット番号、各工程の開始時刻、終了時刻、使用ユニットID等が登録される。なお、図
7では、研磨工程、洗浄工程が例示されているが、他の工程についても同様に登録される
研磨履歴テーブル301の各レコードには、例えば、ウェハID、トップリング状態情
報、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル状態情報、ドレッサ状態情報、アトマイ
ザ状態情報、装置内環境情報、処理実績情報等が登録される。
トップリング状態情報は、研磨処理におけるトップリング221の状態を示す情報であ
る。トップリング状態情報は、例えば、トップリング221が有するセンサ群(又はモジ
ュール群)により所定の時間間隔でサンプリングされた各センサの検出値(又は各モジュ
ールへの指令値)である。
研磨テーブル状態情報は、研磨処理における研磨テーブル220の状態を示す情報であ
る。研磨テーブル状態情報は、例えば、研磨テーブル220が有するセンサ群(又はモジ
ュール群)により所定の時間間隔でサンプリングされた各センサの検出値(又は各モジュ
ールへの指令値)である。
研磨流体供給ノズル状態情報は、研磨処理における研磨流体供給ノズル222の状態を
示す情報である。研磨流体供給ノズル状態情報は、例えば、研磨流体供給ノズル222が
有するセンサ群(又はモジュール群)により所定の時間間隔でサンプリングされた各セン
サの検出値(又は各モジュールへの指令値)である。
ドレッサ状態情報は、研磨処理におけるドレッサ223の状態を示す情報である。ドレ
ッサ状態情報は、例えば、ドレッサ223が有するセンサ群(又はモジュール群)により
所定の時間間隔でサンプリングされた各センサの検出値(又は各モジュールへの指令値)
である。
アトマイザ状態情報は、研磨処理におけるアトマイザ224の状態を示す情報である。
アトマイザ状態情報は、例えば、アトマイザ224が有するセンサ群(又はモジュール群
)により所定の時間間隔でサンプリングされた各センサの検出値(又は各モジュールへの
指令値)である。
装置内環境情報は、ハウジング20により形成された基板処理装置2の内部空間の状態
を示す情報である。基板処理装置2の内部空間は、研磨ユニット22が配置された空間で
あり、装置内環境情報は、例えば、環境センサ225により所定の時間間隔でサンプリン
グされた各センサの検出値である。なお、基板処理装置2の内部空間は、研磨ユニット2
2が備える第1乃至第4の研磨部22A~22D毎で区切られている場合には、環境セン
サ225は、第1乃至第4の研磨部22A~22D毎に設置されており、装置内環境情報
は、第1乃至第4の研磨部22A~22D毎に取得される。
処理実績情報は、研磨処理の実績を示す情報である。処理実績情報は、研磨パッド22
00が交換されてからその研磨パッド2200を用いて研磨処理が行われたときのウェハ
Wの累積使用枚数や累積使用時間を含む。
研磨履歴テーブル301を参照することで、ウェハIDで特定されるウェハWに対して
研磨処理が行われたときの基板処理装置2の装置状態として、各センサの時系列データ(
又は各モジュールの時系列データ)が抽出可能である。
(研磨試験情報31)
図8は、データベース装置3により管理される研磨試験情報31の一例を示すデータ構
成図である。研磨試験情報31は、試験用の研磨パッドや研磨試験装置を用いて研磨試験
が行われたときに取得されたレポートR及び試験結果が分類されて登録される研磨試験テ
ーブル310を備える。
研磨試験テーブル310の各レコードには、例えば、試験ID、トップリング状態情報
、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル状態情報、ドレッサ状態情報、アトマイザ
状態情報、装置内環境情報、処理実績情報、試験結果情報等が登録される。研磨試験テー
ブル310のトップリング状態情報、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル状態情
報、ドレッサ状態情報、アトマイザ状態情報、装置内環境情報、及び、処理実績情報は、
研磨試験における各部の状態を示す情報であり、そのデータ構成は、研磨履歴テーブル3
01と同様であるため、詳細な説明を省略する。
試験結果情報は、研磨試験において研磨処理が行われたときの試験用の研磨パッドの状
態を示す情報である。試験結果情報は、試験用の研磨パッドや研磨試験装置に設けられた
研磨パッド測定機器により所定の時間間隔でサンプリングされた測定値である。図8に示
す試験結果情報は、研磨処理を開始してから終了するまでの研磨処理期間に含まれる各時
刻t1,t2,…,…tm,…,tnにおける研磨屑の分布状態、研磨面の平面度、表面
粗さ、温度、湿潤度、及び、摩擦係数の各測定値V1~V4をそれぞれ含む。研磨屑には
、例えば、ウェハWから削り取られた削り屑、消耗部材(研磨パッド、リテーナリング、
ドレッサディスク)の削り屑、研磨流体の残滓等が含まれる。なお、試験結果情報は、上
記のように、研磨パッド測定機器による測定結果である測定値でもよいし、環境センサ2
25として設置されたカメラや光学式顕微鏡や走査電子顕微鏡(SEM)に搭載されたカ
メラにより試験用の研磨パッドを所定の時間間隔で撮影し、その撮影した各画像に対して
画像処理を行った画像処理結果や実験者が解析した実験解析結果に基づくものでもよい。
また、試験結果情報は、研磨処理を開始してから終了するまでを連続して行った1回の研
磨試験にて収集されたものでもよいし、研磨処理を開始してから所定の時刻に到達するま
での研磨試験を所定の時刻を徐々に長くしながら繰り返し行うことで、複数回の研磨試験
にて収集されたものでもよい。
研磨試験テーブル310を参照することで、試験IDで特定される研磨試験において、
試験用の研磨パッドを用いて研磨処理が行われたときの研磨ユニット22の状態を示す時
系列データ(又は各モジュールの時系列データ)と、そのときの試験用の研磨パッドの状
態を示す時系列データとが抽出可能である。
(機械学習装置4)
図9は、第1の実施形態に係る機械学習装置4の一例を示すブロック図である。機械学
習装置4は、制御部40、通信部41、学習用データ記憶部42、及び、学習済みモデル
記憶部43を備える。
制御部40は、学習用データ取得部400及び機械学習部401として機能する。通信
部41は、ネットワーク7を介して外部装置(例えば、基板処理装置2、データベース装
置3、情報処理装置5、及び、ユーザ端末装置6、研磨試験装置(不図示)等)と接続さ
れ、各種のデータを送受信する通信インターフェースとして機能する。
学習用データ取得部400は、通信部41及びネットワーク7を介して外部装置と接続
され、入力データとしての動作状態情報と、出力データとしての研磨パッド状態情報とで
構成される第1の学習用データ11Aを取得する。第1の学習用データ11Aは、教師あ
り学習における教師データ(トレーニングデータ)、検証データ及びテストデータとして
用いられるデータである。また、研磨パッド状態情報は、教師あり学習における正解ラベ
ルとして用いられるデータである。
学習用データ記憶部42は、学習用データ取得部400で取得した第1の学習用データ
11Aを複数組記憶するデータベースである。なお、学習用データ記憶部42を構成する
データベースの具体的な構成は適宜設計すればよい。
機械学習部401は、学習用データ記憶部42に記憶された複数組の第1の学習用デー
タ11Aを用いて機械学習を実施する。すなわち、機械学習部401は、第1の学習モデ
ル10Aに第1の学習用データ11Aを複数組入力し、第1の学習用データ11Aに含ま
れる動作状態情報と研磨パッド状態情報との相関関係を第1の学習モデル10Aに学習さ
せることで、学習済みの第1の学習モデル10Aを生成する。
学習済みモデル記憶部43は、機械学習部401により生成された学習済みの第1の学
習モデル10A(具体的には、調整済みの重みパラメータ群)を記憶するデータベースで
ある。学習済みモデル記憶部43に記憶された学習済みの第1の学習モデル10Aは、ネ
ットワーク7や記録媒体等を介して実システム(例えば、情報処理装置5)に提供される
。なお、図9では、学習用データ記憶部42と、学習済みモデル記憶部43とが別々の記
憶部として示されているが、これらは単一の記憶部で構成されてもよい。
なお、学習済みモデル記憶部43に記憶される第1の学習モデル10Aの数は1つに限
定されず、例えば、機械学習の手法、ウェハWの種類(サイズ、厚み、膜種等)、研磨パ
ッド2200の種類、トップリング221の機構や材質の違い、メンブレン2212の種
類、リテーナリング2213の種類、研磨流体の種類、ドレッサディスク2300の種類
、洗浄流体の種類、動作状態情報に含まれるデータの種類、研磨パッド状態情報に含まれ
るデータの種類等のように、条件が異なる複数の学習モデルが記憶されてもよい。その場
合には、学習用データ記憶部42には、条件が異なる複数の学習モデルにそれぞれ対応す
るデータ構成を有する複数種類の学習用データが記憶されればよい。
図10は、第1の学習モデル10A及び第1の学習用データ11Aの一例を示す図であ
る。第1の学習モデル10Aの機械学習に用いられる第1の学習用データ11Aは、動作
状態情報と研磨パッド状態情報とで構成される。
第1の学習用データ11Aを構成する動作状態情報は、基板処理装置2により行われる
ウェハWの研磨処理におけるトップリング221の状態を示すトップリング状態情報、研
磨テーブル220の状態を示す研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル222の状態
を示す研磨流体供給ノズル状態情報、ドレッサ223の状態を示すドレッサ状態情報、及
び、アトマイザ224の状態を示すアトマイザ状態情報を含む。
動作状態情報に含まれるトップリング状態情報は、トップリング221の回転数、トッ
プリング221の回転トルク、トップリング221の揺動位置、トップリング221の揺
動トルク、トップリング221の高さ、トップリング221の昇降トルク、メンブレン圧
力室2212a~2212d内の圧力(メンブレン圧力)、メンブレン圧力室2212a
~2212dに供給される圧力流体の流量(メンブレン流量)、メンブレン2212のコ
ンディション、リテーナリング圧力室2214a内の圧力(リテーナリングエアバッグ圧
力)、リテーナリング圧力室2214aに供給される圧力流体の流量(リテーナリングエ
アバッグ流量)、及び、リテーナリング2213のコンディションの少なくとも1つを含
む。メンブレン2212のコンディションは、例えば、表面性状、伸縮状態、厚み等で表
され、メンブレン2212の使用状況(使用時間、交換の有無)、トップリング状態情報
、研磨テーブル状態情報等に基づいて設定される。リテーナリング2213のコンディシ
ョンは、例えば、表面性状、平面度、厚み、断面形状、内周部分の削れや汚れで表され、
リテーナリング2213の使用状況(使用時間、交換の有無)、トップリング状態情報、
研磨テーブル状態情報等に基づいて設定される。メンブレン2212及びリテーナリング
2213のコンディションは、例えば、研磨処理中に経時変化するものでもよい。
動作状態情報に含まれる研磨テーブル状態情報は、研磨テーブル220の回転数、研磨
テーブル220の回転トルク、研磨パッド2200の表面温度、及び、研磨パッド220
0のコンディションの少なくとも1つを含む。研磨パッド2200のコンディションは、
研磨パッド状態情報における対象時点よりも前の時点における研磨パッド2200のコン
ディションを示すものであり、例えば、表面性状、平面度、清浄度、温度、湿潤度、摩擦
係数等で表され、研磨パッド2200の使用状況(使用時間、使用時のメンブレン圧力や
リテーナリングエアバッグ圧力、ドレッシングの有無、交換の有無、研磨パッド2200
の表面を撮影した画像)、トップリング状態情報、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給
ノズル状態情報、ドレッサ状態情報、アトマイザ状態情報等に基づいて設定される。研磨
パッド2200のコンディションは、例えば、研磨処理中に経時変化するものでもよい。
動作状態情報に含まれる研磨流体供給ノズル状態情報は、研磨流体の流量、研磨流体の
滴下位置、及び、研磨流体の温度の少なくとも1つを含む。なお、研磨流体が、複数種類
の研磨流体(例えば、研磨液、純水、薬液、分散剤等)である場合には、種類毎の流量、
種類毎の滴下位置、及び、種類毎の温度の少なくとも1つを含むものであればよく、例え
ば、研磨流体が、研磨液及び純水である場合には、研磨液の流量、研磨液の滴下位置、研
磨液の温度、純水の流量、純水の滴下位置、及び、純水の温度の少なくとも1つを含むも
のであればよい。
動作状態情報に含まれるドレッサ状態情報は、ドレッサ223の回転数、ドレッサ22
3の回転トルク、ドレッサ223の揺動位置、ドレッサ223の揺動速度、ドレッサ22
3の揺動トルク、ドレッサ223の高さ、ドレッサディスク2230を研磨パッド223
0に接触させるときの押付荷重、及び、ドレッサディスク2230のコンディションの少
なくとも1つを含む。ドレッサディスク2230のコンディションは、例えば、ドレッサ
ディスク2230の使用状況(使用時間、使用時の押付荷重、交換の有無、ドレッサディ
スク2230の表面を撮影した画像)に基づいて設定されたドレッサディスク2230の
消耗度合を表す。ドレッサディスク2230のコンディションは、例えば、研磨処理中に
経時変化するものでもよい。
動作状態情報に含まれるアトマイザ状態情報は、洗浄流体の流量、洗浄流体の滴下位置
、及び、洗浄流体の圧力の少なくとも1つを含む。
なお、動作状態情報は、研磨処理が行われる空間の環境を示す装置内環境情報をさらに
含むものでもよく、動作状態情報に含まれる装置内環境情報は、ハウジング20により形
成された内部空間(第1乃至第4の研磨部22A~22D毎)の温度、湿度、気圧、気流
、酸素濃度、及び、音の少なくとも1つを含む。また、動作状態情報は、研磨処理の実績
を示す処理実績情報をさらに含むものでもよく、動作状態情報に含まれる処理実績情報は
、例えば、研磨パッド2200が交換されてからその研磨パッド2200を用いて研磨処
理が行われたときのウェハWの累積使用枚数、及び、累積使用時間の少なくとも1つを含
む。
第1の学習用データ11Aを構成する研磨パッド状態情報は、動作状態情報が示す動作
状態にて基板処理装置2が動作したときの研磨パッド2200の状態を示す情報である。
本実施形態では、研磨パッド状態情報は、研磨パッド2200の研磨面のコンディション
を示すコンディション情報である。コンディション情報は、例えば、研磨処理を開始して
から終了するまでの研磨処理期間(ウェハ1枚当たりの研磨処理に要する時間)に含まれ
る対象時点における研磨屑の分布状態、研磨面の平面度、表面粗さ、温度、湿潤度、及び
、摩擦係数の少なくとも1つを含む。研磨処理期間には、トップリング221がウェハW
を研磨パッド2200に押し付ける動作、研磨流体供給ノズル222が研磨パッド220
0に研磨流体を供給する動作、ドレッサ223がドレッサディスク2230を研磨パッド
2200に接触させて研磨パッド2200をドレッシングする動作、及び、アトマイザ2
24が洗浄流体を研磨パッド2200に噴射する動作が含まれる。
学習用データ取得部400は、研磨試験情報31を参照するとともに、必要に応じてユ
ーザ端末装置6によるユーザの入力操作を受け付けることで、第1の学習用データ11A
を取得する。例えば、学習用データ取得部400は、研磨試験情報31の研磨試験テーブ
ル310を参照することで、試験IDで特定される研磨試験が行われたときのトップリン
グ状態情報、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル状態情報、ドレッサ状態情報、
及び、アトマイザ状態情報(トップリング221、研磨テーブル220、研磨流体供給ノ
ズル222、ドレッサ223及びアトマイザ224がそれぞれ有する各センサの時系列デ
ータ)を、動作状態情報として取得する。
なお、本実施形態では、動作状態情報を、図10に示すようなセンサ群の時系列データ
として取得する場合について説明するが、研磨ユニット22(特に、トップリング221
、研磨テーブル220、研磨流体供給ノズル222、ドレッサ223及びアトマイザ22
4)の構成に応じて適宜変更してもよい。また、動作状態情報として、モジュールへの指
令値を用いてもよいし、センサの検出値又はモジュールへの指令値から換算されるパラメ
ータを用いてもよいし、複数のセンサの検出値に基づいて算出されるパラメータを用いて
もよい。さらに、動作状態情報は、研磨処理期間全体の時系列データとして取得されても
よいし、研磨処理期間の一部である対象期間の時系列データとして取得されてもよいし、
特定の対象時点における時点データとして取得されてもよい。上記のように、動作状態情
報の定義を変更する場合には、第1の学習モデル10A及び第1の学習用データ11Aに
おける入力データのデータ構成を適宜変更すればよい。
また、学習用データ取得部400は、研磨試験情報31の研磨試験テーブル310を参
照することで、同一の試験IDで特定される研磨試験が行われたときの試験結果情報(研
磨パッド測定機器の時系列データ(図8))を、上記の動作状態情報に対する研磨パッド
状態情報として取得する。研磨パッド測定機器が、研磨パッド2200の研磨面に対して
面的な測定が可能な測定機器である場合には、学習用データ取得部400は、面的な測定
値を研磨パッド状態情報として取得する。
なお、本実施形態では、研磨パッド状態情報が、図10に示すようなコンディション情
報である場合について説明するが、研磨屑の分布状態、研磨面の平面度、表面粗さ、温度
、湿潤度、及び、摩擦係数の少なくとも1つを含むものでもよい。また、研磨パッド状態
情報は、研磨パッド測定機器の測定値を所定の算出式に代入することで算出されてもよい
。さらに、動作状態情報が、例えば、研磨処理期間全体の時系列データ又は研磨処理期間
の一部である対象期間の時系列データとして取得されている場合には、研磨パッド状態情
報は、研磨処理期間全体の時系列データ又は対象期間の時系列データとして取得されても
よいし、研磨処理終了時点の時点データ又は対象時点の時点データとして取得されてもよ
い。また、動作状態情報が、例えば、特定の対象時点における時点データとして取得され
ている場合には、研磨パッド状態情報は、その特定の対象時点における時点データとして
取得されてもよい。上記のように、研磨パッド状態情報の定義を変更する場合には、第1
の学習モデル10A及び第1の学習用データ11Aにおける出力データのデータ構成を適
宜変更すればよい。
第1の学習モデル10Aは、例えば、ニューラルネットワークの構造を採用したもので
あり、入力層100、中間層101、及び、出力層102を備える。各層の間には、各ニ
ューロンをそれぞれ接続するシナプス(不図示)が張られており、各シナプスには、重み
がそれぞれ対応付けられている。各シナプスの重みからなる重みパラメータ群が、機械学
習により調整される。
入力層100は、入力データとしての動作状態情報に対応する数のニューロンを有し、
動作状態情報の各値が各ニューロンにそれぞれ入力される。出力層102は、出力データ
としての研磨パッド状態情報に対応する数のニューロンを有し、動作状態情報に対する研
磨パッド状態情報の予測結果(推論結果)が、出力データとして出力される。第1の学習
モデル10Aが、回帰モデルで構成される場合には、研磨パッド状態情報は、所定の範囲
(例えば、0~1)に正規化された数値でそれぞれ出力される。また、第1の学習モデル
12Aが、分類モデルで構成される場合には、研磨パッド状態情報は、各クラスに対する
スコア(確度)として、所定の範囲(例えば、0~1)に正規化された数値でそれぞれ出
力される。
(機械学習方法)
図11は、機械学習装置4による機械学習方法の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS100において、学習用データ取得部400は、機械学習を開始する
ための事前準備として、研磨試験情報31等から所望の数の第1の学習用データ11Aを
取得し、その取得した第1の学習用データ11Aを学習用データ記憶部42に記憶する。
ここで準備する第1の学習用データ11Aの数については、最終的に得られる第1の学習
モデル10Aに求められる推論精度を考慮して設定すればよい。
次に、ステップS110において、機械学習部401は、機械学習を開始すべく、学習
前の第1の学習モデル10Aを準備する。ここで準備する学習前の第1の学習モデル10
Aは、図10に例示したニューラルネットワークモデルで構成されており、各シナプスの
重みが初期値に設定されている。
次に、ステップS120において、機械学習部401は、学習用データ記憶部42に記
憶された複数組の第1の学習用データ11Aから、例えば、ランダムに1組の第1の学習
用データ11Aを取得する。
次に、ステップS130において、機械学習部401は、1組の第1の学習用データ1
1Aに含まれる動作状態情報(入力データ)を、準備された学習前(又は学習中)の第1
の学習モデル10Aの入力層100に入力する。その結果、第1の学習モデル10Aの出
力層102から推論結果として研磨パッド状態情報(出力データ)が出力されるが、当該
出力データは、学習前(又は学習中)の第1の学習モデル10Aによって生成されたもの
である。そのため、学習前(又は学習中)の状態では、推論結果として出力された出力デ
ータは、第1の学習用データ11Aに含まれる研磨パッド状態情報(正解ラベル)とは異
なる情報を示す。
次に、ステップS140において、機械学習部401は、ステップS120において取
得された1組の第1の学習用データ11Aに含まれる研磨パッド状態情報(正解ラベル)
と、ステップS130において出力層から推論結果として出力された研磨パッド状態情報
(出力データ)とを比較し、各シナプスの重みを調整する処理(バックプロパゲーション
)を実施することで、機械学習を実施する。これにより、機械学習部401は、動作状態
情報と研磨パッド状態情報との相関関係を第1の学習モデル10Aに学習させる。
次に、ステップS150において、機械学習部401は、所定の学習終了条件が満たさ
れたか否かを、例えば、第1の学習用データ11Aに含まれる研磨パッド状態情報(正解
ラベル)と、推論結果として出力された研磨パッド状態情報(出力データ)とに基づく誤
差関数の評価値や、学習用データ記憶部42内に記憶された未学習の第1の学習用データ
11Aの残数に基づいて判定する。
ステップS150において、機械学習部401が、学習終了条件が満たされておらず、
機械学習を継続すると判定した場合(ステップS150でNo)、ステップS120に戻
り、学習中の第1の学習モデル10Aに対してステップS120~S140の工程を未学
習の第1の学習用データ11Aを用いて複数回実施する。一方、ステップS150におい
て、機械学習部401が、学習終了条件が満たされて、機械学習を終了すると判定した場
合(ステップS150でYes)、ステップS160に進む。
そして、ステップS160において、機械学習部401は、各シナプスに対応付けられ
た重みを調整することで生成された学習済みの第1の学習モデル10A(調整済みの重み
パラメータ群)を学習済みモデル記憶部43に記憶し、図11に示す一連の機械学習方法
を終了する。機械学習方法において、ステップS100が学習用データ記憶工程、ステッ
プS110~S150が機械学習工程、ステップS160が学習済みモデル記憶工程に相
当する。
以上のように、本実施形態に係る機械学習装置4及び機械学習方法によれば、トップリ
ング状態情報、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル状態情報、ドレッサ状態情報
及びアトマイザ状態情報を含む動作状態情報から、当該研磨パッド2200の状態を示す
研磨パッド状態情報を予測(推論)することが可能な第1の学習モデル10Aを提供する
ことができる。
(情報処理装置5)
図12は、第1の実施形態に係る情報処理装置5の一例を示すブロック図である。図1
3は、第1の実施形態に係る情報処理装置5の一例を示す機能説明図である。情報処理装
置5は、制御部50、通信部51、及び、学習済みモデル記憶部52を備える。
制御部50は、情報取得部500、状態予測部501及び出力処理部502として機能
する。通信部51は、ネットワーク7を介して外部装置(例えば、基板処理装置2、デー
タベース装置3、機械学習装置4、及び、ユーザ端末装置6等)と接続され、各種のデー
タを送受信する通信インターフェースとして機能する。
情報取得部500は、通信部51及びネットワーク7を介して外部装置と接続され、ト
ップリング状態情報、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル状態情報、ドレッサ状
態情報、及び、アトマイザ状態情報を含む動作状態情報を取得する。
例えば、研磨処理がすでに行われた後のウェハWに対する研磨パッド状態情報の「事後
予測処理」を行う場合には、情報取得部500は、生産履歴情報30の研磨履歴テーブル
301を参照することで、そのウェハWに対して研磨処理が行われたときのトップリング
状態情報、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル状態情報、ドレッサ状態情報、及
び、アトマイザ状態情報を、動作状態情報として取得する。研磨処理が行われている最中
のウェハWに対する研磨パッド状態情報の「リアルタイム予測処理」を行う場合には、情
報取得部500は、その研磨処理を行っている基板処理装置2から装置状態情報に関する
レポートRを随時受信することで、そのウェハWに対して研磨処理が行われている最中の
トップリング状態情報、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル状態情報、ドレッサ
状態情報、及び、アトマイザ状態情報を、動作状態情報として随時取得する。研磨処理が
行われる前のウェハWに対する研磨パッド状態情報の「事前予測処理」を行う場合には、
情報取得部500は、その研磨処理を行う予定の基板処理装置2から基板レシピ情報26
6を受信し、その基板レシピ条件266に従って研磨ユニット22が動作するときの装置
状態情報をシミュレーションすることで、そのウェハWに対して研磨処理が行われるとき
のトップリング状態情報、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル状態報、ドレッサ
状態情報、及び、アトマイザ状態情報を、動作状態情報として取得する。
状態予測部501は、上記のように、情報取得部500により取得された動作状態情報
を入力データとして第1の学習モデル10Aに入力することで、当該動作状態情報が示す
動作状態にて基板処理装置2が動作したときの研磨パッドの状態を示す研磨パッド状態情
報(本実施形態では、コンディション情報)を予測する。
学習済みモデル記憶部52は、状態予測部501にて用いられる学習済みの第1の学習
モデル10Aを記憶するデータベースである。なお、学習済みモデル記憶部52に記憶さ
れる第1の学習モデル10Aの数は1つに限定されず、例えば、機械学習の手法、ウェハ
Wの種類(サイズ、厚み、膜種等)、研磨パッド2200の種類、トップリング221の
機構や材質の違い、メンブレン2212の種類、リテーナリング2213の種類、研磨流
体の種類、ドレッサディスク2300の種類、洗浄流体の種類、動作状態情報に含まれる
データの種類、研磨パッド状態情報に含まれるデータの種類等のように、条件が異なる複
数の学習済みモデルが記憶され、選択的に利用可能としてもよい。また、学習済みモデル
記憶部52は、外部コンピュータ(例えば、サーバ型コンピュータやクラウド型コンピュ
ータ)の記憶部で代用されてもよく、その場合には、状態予測部501は、当該外部コン
ピュータにアクセスすればよい。
出力処理部502は、状態予測部501により生成された研磨パッド状態情報を出力す
るための出力処理を行う。例えば、出力処理部502は、その研磨パッド状態情報を基板
処理装置2やユーザ端末装置6に送信することで、その研磨パッド状態情報に基づく表示
画面が基板処理装置2やユーザ端末装置6に表示されてもよいし、その研磨パッド状態情
報をデータベース装置3に送信することで、その研磨パッド状態情報が生産履歴情報30
に登録されてもよい。
(情報処理方法)
図14は、情報処理装置5による情報処理方法の一例を示すフローチャートである。以
下では、ユーザがユーザ端末装置6を操作して、特定のウェハWに対する研磨パッド状態
情報の「事後予測処理」を行う場合の動作例について説明する。
まず、ステップS200において、ユーザが、ユーザ端末装置6に対して、予測対象の
ウェハWを特定するウェハIDを入力する入力操作を行うと、ユーザ端末装置6は、その
ウェハIDを情報処理装置5に送信する。
次に、ステップS210において、情報処理装置5の情報取得部500は、ステップS
200にて送信されたウェハIDを受信する。ステップS211において、情報取得部5
00は、ステップS210で受信したウェハIDを用いて生産履歴情報30の研磨履歴テ
ーブル301を参照することで、そのウェハIDで特定されたウェハWに対して研磨処理
が行われたときの動作状態情報を取得する。
次に、ステップS220において、状態予測部501は、ステップS211にて取得さ
れた動作状態情報を入力データとして第1の学習モデル10Aに入力することで、当該動
作状態情報に対する研磨パッド状態情報を出力データとして生成し、その研磨パッド22
00の状態を予測する。
次に、ステップS230において、出力処理部502は、ステップS220にて生成さ
れた研磨パッド状態情報を出力するための出力処理として、その研磨パッド状態情報をユ
ーザ端末装置6に送信する。なお、研磨パッド状態情報の送信先は、ユーザ端末装置6に
加えて又は代えて、データベース装置3でもよい。
次に、ステップS240において、ユーザ端末装置6は、ステップS200の送信処理
に対する応答として、ステップS230にて送信された研磨パッド状態情報を受信すると
、その研磨パッド状態情報に基づいて表示画面を表示することで、その研磨パッド220
0の状態がユーザにより視認される。上記の情報処理方法において、ステップS210、
S211が情報取得工程、ステップS220が状態予測工程、ステップS230が出力処
理工程に相当する。
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置5及び情報処理方法によれば、研磨処理
における、トップリング状態情報、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル状態情報
、ドレッサ状態情報、及び、アトマイザ状態情報を含む動作状態情報が第1の学習モデル
10Aに入力されることで、当該動作状態情報に対する研磨パッド状態情報(コンディシ
ョン情報)が予測されるので、基板処理装置2の動作状態に応じて研磨パッド2200の
状態を適切に予測することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、研磨パッド状態情報が、研磨パッド2200の余寿命を示す余寿命
情報、及び、研磨パッド2200の研磨品質を示す研磨品質情報の少なくとも1つである
点で第1の実施形態と相違する。以下では、第2の実施形態に係る機械学習装置4a及び
情報処理装置5aについて、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図15は、第2の実施形態に係る機械学習装置4aの一例を示すブロック図である。図
16は、第2の学習モデル10B及び第2の学習用データ11Bの一例を示す図である。
第2の学習用データ11Bは、第2の学習モデル10Bの機械学習に用いられる。
第2の学習用データ11Bを構成する研磨パッド状態情報は、研磨パッド2200の余
寿命を示す余寿命情報、及び、研磨パッド2200の研磨品質を示す研磨品質情報の少な
くとも1つである。研磨パッド2200の余寿命は、例えば、研磨パッド2200が寿命
に到達するまでの使用可能回数や使用可能時間にて定められる。研磨パッド2200の研
磨品質は、例えば、研磨レート、研磨プロファイル、残膜といったウェハWの研磨の度合
に関する研磨度合情報や、スクラッチやコロージョンといったウェハWの欠損(ディフェ
クト)の程度や有無に関する基板欠損情報等で定められる。なお、第2の学習用データ1
1Bを構成する動作状態情報は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
学習用データ取得部400は、研磨試験情報31を参照するとともに、必要に応じてユ
ーザ端末装置6によるユーザの入力操作を受け付けることで、第2の学習用データ11B
を取得する。研磨試験情報31には、例えば、試験結果情報として、試験用の研磨パッド
や研磨試験装置を用いて繰り返し研磨処理が行われた場合に、研磨パッド2200の寿命
に到達したときの余寿命情報には、「0」が設定され、過去に遡るほど大きな値が設定さ
れた余寿命情報と、光学式顕微鏡や走査電子顕微鏡(SEM)等の計測機器にて計測され
た研磨品質情報が登録されている。そして、学習用データ取得部400は、研磨試験情報
31の研磨試験テーブル310から試験IDで特定される研磨試験が行われたときの試験
結果情報を取得することで、余寿命情報及び研磨品質情報を取得する。
機械学習部401は、第2の学習モデル10Bに第2の学習用データ11Bを複数組入
力し、第2の学習用データ11Bに含まれる動作状態情報と研磨パッド状態情報(余寿命
情報及び研磨品質情報の少なくとも1つ)との相関関係を第2の学習モデル10Bに学習
させることで、学習済みの第2の学習モデル10Bを生成する。
図17は、第2の実施形態に係る情報処理装置5aとして機能する情報処理装置5aの
一例を示すブロック図である。図18は、第2の実施形態に係る情報処理装置5aの一例
を示す機能説明図である。
情報取得部500は、第1の実施形態と同様に、トップリング状態情報、研磨テーブル
状態情報、研磨流体供給ノズル状態情報、ドレッサ状態情報、及び、アトマイザ状態情報
を含む動作状態情報を取得する。
状態予測部501は、上記のように、情報取得部500により取得された動作状態情報
を入力データとして第2の学習モデル10Bに入力することで、当該動作状態情報が示す
動作状態にて基板処理装置2が動作したときの研磨パッドの状態を示す研磨パッド状態情
報(余寿命情報及び研磨品質情報の少なくとも1つ)を予測する。
出力処理部502は、第1の実施形態と同様に、状態予測部501により生成された研
磨パッド状態情報(余寿命情報及び研磨品質情報の少なくとも1つ)を出力するための出
力処理を行う。例えば、出力処理部502は、その研磨パッド状態情報を基板処理装置2
やユーザ端末装置6に送信することで、その研磨パッド状態情報に基づく表示画面が基板
処理装置2やユーザ端末装置6に表示されてもよいし、その研磨パッド状態情報をデータ
ベース装置3に送信することで、その研磨パッド状態情報が生産履歴情報30に登録され
てもよい。その際、出力処理部502は、例えば、余寿命情報が示す研磨パッド2200
の余寿命が所定の予告基準回数や予告基準時間を下回った場合や、研磨品質情報が示す研
磨品質が所定の基準品質を下回った場合には、研磨パッド2200の交換予告、交換作業
の手順書、交換作業に要する時間、交換部品の価格等を表示するための情報を基板処理装
置2やユーザ端末装置6に送信するようにしてもよい。また、出力処理部502は、基板
処理装置2が研磨パッド2200を自動で交換する機能を有する場合には、研磨パッド2
200を自動で交換する指令を基板処理装置2に送信するようにしてもよいし、研磨パッ
ド2200の交換部品の発注を指示する指令を、研磨パッド2200の在庫を管理する在
庫管理装置(不図示)に送信するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置5a及び情報処理方法によれば、研磨処
理における、トップリング状態情報、研磨テーブル状態情報、研磨流体供給ノズル状態情
報、ドレッサ状態情報、及び、アトマイザ状態情報を含む動作状態情報が第2の学習モデ
ル10Bに入力されることで、当該動作状態情報に対する研磨パッド状態情報(余寿命情
報及び研磨品質情報の少なくとも1つ)が予測されるので、基板処理装置2の動作状態に
応じて研磨パッド2200の状態を適切に予測することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述した実施形態に制約されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することが可能である。そして、それらはすべて、本発明の技術思
想に含まれるものである。
上記実施形態では、データベース装置3、機械学習装置4及び情報処理装置5は、別々
の装置で構成されたものとして説明したが、それら3つの装置が、単一の装置で構成され
ていてもよいし、それら3つの装置のうち任意の2つの装置が、単一の装置で構成されて
いてもよい。また、機械学習装置4及び情報処理装置5の少なくとも一方は、基板処理装
置2の制御ユニット26又はユーザ端末装置6に組み込まれていてもよい。
上記実施形態では、基板処理装置2が、各ユニット21~25を備えるものとして説明
したが、基板処理装置2は、研磨ユニット22を少なくとも備えていればよく、他のユニ
ットは省略されていてもよい。
上記実施形態では、機械学習部401による機械学習を実現する学習モデルとして、ニ
ューラルネットワークを採用した場合について説明したが、他の機械学習のモデルを採用
してもよい。他の機械学習のモデルとしては、例えば、決定木、回帰木等のツリー型、バ
ギング、ブースティング等のアンサンブル学習、再帰型ニューラルネットワーク、畳み込
みニューラルネットワーク、LSTM等のニューラルネット型(ディープラーニングを含
む)、階層型クラスタリング、非階層型クラスタリング、k近傍法、k平均法等のクラス
タリング型、主成分分析、因子分析、ロジスティク回帰等の多変量解析、サポートベクタ
ーマシン等が挙げられる。
(機械学習プログラム及び情報処理プログラム)
本発明は、機械学習装置4が備える各部としてコンピュータ900を機能させるプログ
ラム(機械学習プログラム)や、機械学習方法が備える各工程をコンピュータ900に実
行させるためのプログラム(機械学習プログラム)の態様で提供することもできる。また
、本発明は、情報処理装置5が備える各部としてコンピュータ900を機能させるための
プログラム(情報処理プログラム)や、上記実施形態に係る情報処理方法が備える各工程
をコンピュータ900に実行させるためのプログラム(情報処理プログラム)の態様で提
供することもできる。
(推論装置、推論方法及び推論プログラム)
本発明は、上記実施形態に係る情報処理装置5(情報処理方法又は情報処理プログラム
)の態様によるもののみならず、研磨パッド状態情報を推論するために用いられる推論装
置(推論方法又は推論プログラム)の態様で提供することもできる。その場合、推論装置
(推論方法又は推論プログラム)としては、メモリと、プロセッサとを含み、このうちの
プロセッサが、一連の処理を実行するものとすることができる。当該一連の処理とは、動
作状態情報を取得する情報取得処理(情報取得工程)と、情報取得処理にて動作状態情報
を取得すると、当該動作状態情報が示す動作状態にて基板処理装置が動作したときの研磨
パッドの状態を示す研磨パッド状態情報(コンディション情報、余寿命情報又は研磨品質
情報)を推論する推論処理(推論工程)とを含む。
推論装置(推論方法又は推論プログラム)の態様で提供することで、情報処理装置を実
装する場合に比して簡単に種々の装置への適用が可能となる。推論装置(推論方法又は推
論プログラム)が研磨パッド状態情報を推論する際、上記実施形態に係る機械学習装置及
び機械学習方法により生成された学習済みの学習モデルを用いて、状態予測部が実施する
推論手法を適用してもよいことは、当業者にとって当然に理解され得るものである。
1…基板処理システム、2…基板処理装置、3…データベース装置、
4、4a…機械学習装置、5、5a…情報処理装置、
6…ユーザ端末装置、7…ネットワーク、
10A…第1の学習モデル、10B…第2の学習モデル、
11A…第1の学習用データ、11B…第2の学習用データ、
20…ハウジング、21…ロード/アンロードユニット、
22…研磨ユニット、22A~22D…研磨部、23…基板搬送ユニット、
24…仕上げユニット、25…膜厚測定ユニット、26…制御ユニット、
30…生産履歴情報、31…研磨試験情報、
40…制御部、41…通信部、42…学習用データ記憶部、
43…学習済みモデル記憶部、
50…制御部、51…通信部、52…学習済みモデル記憶部、
220…研磨テーブル、221…トップリング、222…研磨流体供給ノズル、
223…ドレッサ、224…アトマイザ、225…環境センサ
260…制御部、21…通信部、262…入力部、263…出力部、264…記憶部、
300…ウェハ履歴テーブル、301…研磨履歴テーブル、310…研磨試験テーブル、
400…学習用データ取得部、401…機械学習部、
500…情報取得部、501…状態予測部、502…出力処理部、
900…コンピュータ
2200…研磨パッド、2210…トップリング本体、2211…キャリア、
2212…メンブレン、2212a~2212d…メンブレン圧力室、
2213…リテーナリング、2214…リテーナリングエアバッグ、
2214a…リテーナリング圧力室、2230…ドレッサディスク

Claims (15)

  1. 研磨パッドを回転可能に支持する研磨テーブル、前記研磨パッドに基板を押し付けるト
    ップリング、前記研磨パッドに研磨流体を供給する研磨流体供給ノズル、ドレッサディス
    クを回転可能に支持するとともに前記ドレッサディスクを前記研磨パッドに接触させて前
    記研磨パッドをドレッシングするドレッサ、及び、前記研磨パッドに洗浄流体を噴射する
    アトマイザを備え、前記基板の化学機械研磨処理を行う基板処理装置が動作したときの動
    作状態として、前記トップリングの状態を示すトップリング状態情報、前記研磨テーブル
    の状態を示す研磨テーブル状態情報、前記研磨流体供給ノズルの状態を示す研磨流体供給
    ノズル状態情報、前記ドレッサの状態を示すドレッサ状態情報を含む動作状態情報、及び
    、前記アトマイザの状態を示すアトマイザ状態情報を取得する情報取得部と、
    前記動作状態情報と、当該動作状態情報が示す前記動作状態にて前記基板処理装置が動
    作したときの前記研磨パッドの状態を示す研磨パッド状態情報との相関関係を機械学習に
    より学習させた学習モデルに、前記情報取得部により取得された前記動作状態情報を入力
    することで、当該動作状態情報に対する前記研磨パッド状態情報を予測する状態予測部と
    、を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記トップリングは、
    回転移動機構部、上下移動機構部及び揺動移動機構部により移動されるトップリング
    本体と、
    前記トップリング本体に収容されて、メンブレン圧力室に供給される圧力流体に応じ
    て前記基板を前記研磨パッドに押圧するメンブレンと、
    前記メンブレンの外周に配置されて、リテーナリング圧力室に供給される圧力流体に
    応じて前記研磨パッドを押圧するリテーナリングとを備え、
    前記動作状態情報に含まれる前記トップリング状態情報は、
    前記トップリングの回転数、
    前記トップリングの回転トルク、
    前記トップリングの揺動位置、
    前記トップリングの揺動速度、
    前記トップリングの揺動トルク、
    前記トップリングの高さ、
    前記トップリングの昇降トルク、
    前記メンブレン圧力室内の圧力、
    前記メンブレン圧力室に供給される前記圧力流体の流量、
    前記メンブレンのコンディション、
    前記リテーナリング圧力室内の圧力、
    前記リテーナリング圧力室に供給される前記圧力流体の流量、及び、
    前記リテーナリングのコンディションの少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記動作状態情報に含まれる前記研磨テーブル状態情報は、
    前記研磨テーブルの回転数、
    前記研磨テーブルの回転トルク、
    前記研磨パッドの表面温度、及び、
    前記研磨パッドのコンディションの少なくとも1つを含む、
    請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記動作状態情報に含まれる前記研磨流体供給ノズル状態情報は、
    前記研磨流体の流量、
    前記研磨流体の滴下位置、
    前記研磨流体の温度、
    前記研磨流体の濃度、及び、
    前記研磨流体の清浄度の少なくとも1つを含む、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記ドレッサは、
    回転移動機構部、上下移動機構部及び揺動移動機構部により移動される前記ドレッサ
    ディスクを備え、
    前記動作状態情報に含まれる前記ドレッサ状態情報は、
    前記ドレッサの回転数、
    前記ドレッサの回転トルク、
    前記ドレッサの揺動位置、
    前記ドレッサの揺動速度、
    前記ドレッサの揺動トルク、
    前記ドレッサの高さ、
    前記ドレッサディスクを前記研磨パッドに接触させるときの押付荷重、及び、
    前記ドレッサディスクのコンディションの少なくとも1つを含む、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記動作状態情報に含まれる前記アトマイザ状態情報は、
    前記洗浄流体の流量、
    前記洗浄流体の滴下位置、及び、
    前記洗浄流体の圧力の少なくとも1つを含む、
    請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記動作状態情報は、
    前記化学機械研磨処理が行われる空間の環境を示す装置内環境情報をさらに含み、
    前記動作状態情報に含まれる前記装置内環境情報は、
    前記空間の温度、
    前記空間の湿度、
    前記空間の気圧、
    前記空間の気流、
    前記空間の酸素濃度、及び、
    前記空間の音の少なくとも1つを含む、
    請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記動作状態情報は、
    前記化学機械研磨処理の実績を示す処理実績情報をさらに含み
    前記動作状態情報に含まれる前記処理実績情報は、
    前記化学機械研磨処理が行われた前記基板の枚数を含む、
    請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記研磨パッド状態情報は、
    前記研磨パッドの研磨面のコンディションを示すコンディション情報であり、
    前記コンディション情報は、
    前記研磨面上の研磨屑の分布状態、
    前記研磨面の平面度、
    前記研磨面の表面粗さ、
    前記研磨面の温度、
    前記研磨面の湿潤度、及び、
    前記研磨面の摩擦係数の少なくとも1つを含む、
    請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記研磨パッド状態情報は、
    前記研磨パッドの余寿命を示す余寿命情報、及び、
    前記研磨パッドの研磨品質を示す研磨品質情報の少なくとも1つを含む、
    請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. メモリと、プロセッサとを備える推論装置であって、
    前記プロセッサは、
    研磨パッドを回転可能に支持する研磨テーブル、前記研磨パッドに基板を押し付ける
    トップリング、前記研磨パッドに研磨流体を供給する研磨流体供給ノズル、ドレッサディ
    スクを回転可能に支持するとともに前記ドレッサディスクを前記研磨パッドに接触させて
    前記研磨パッドをドレッシングするドレッサ、及び、前記研磨パッドに洗浄流体を噴射す
    るアトマイザを備え、前記基板の化学機械研磨処理を行う基板処理装置が動作したときの
    動作状態として、前記トップリングの状態を示すトップリング状態情報、前記研磨テーブ
    ルの状態を示す研磨テーブル状態情報、前記研磨流体供給ノズルの状態を示す研磨流体供
    給ノズル状態情報、前記ドレッサの状態を示すドレッサ状態情報を含む動作状態情報、及
    び、前記アトマイザの状態を示すアトマイザ状態情報を取得する情報取得処理と、
    前記情報取得処理にて前記動作状態情報を取得すると、当該動作状態情報が示す前記
    動作状態にて前記基板処理装置が動作したときの前記研磨パッドの状態を示す研磨パッド
    状態情報を推論する推論処理と、を実行する、
    推論装置。
  12. 研磨パッドを回転可能に支持する研磨テーブル、前記研磨パッドに基板を押し付けるト
    ップリング、前記研磨パッドに研磨流体を供給する研磨流体供給ノズル、ドレッサディス
    クを回転可能に支持するとともに前記ドレッサディスクを前記研磨パッドに接触させて前
    記研磨パッドをドレッシングするドレッサ、及び、前記研磨パッドに洗浄流体を噴射する
    アトマイザを備え、前記基板の化学機械研磨処理を行う基板処理装置が動作したときの動
    作状態として、前記トップリングの状態を示すトップリング状態情報、前記研磨テーブル
    の状態を示す研磨テーブル状態情報、前記研磨流体供給ノズルの状態を示す研磨流体供給
    ノズル状態情報、前記ドレッサの状態を示すドレッサ状態情報を含む動作状態情報、及び
    、前記アトマイザの状態を示すアトマイザ状態情報と、当該動作状態情報が示す前記動作
    状態にて前記基板処理装置が動作したときの前記研磨パッドの状態を示す研磨パッド状態
    情報とで構成される学習用データを複数組記憶する学習用データ記憶部と、
    複数組の前記学習用データを学習モデルに入力することで、前記動作状態情報と前記研
    磨パッド状態情報との相関関係を前記学習モデルに学習させる機械学習部と、
    前記機械学習部により前記相関関係を学習させた前記学習モデルを記憶する学習済みモ
    デル記憶部と、を備える、
    機械学習装置。
  13. 研磨パッドを回転可能に支持する研磨テーブル、前記研磨パッドに基板を押し付けるト
    ップリング、前記研磨パッドに研磨流体を供給する研磨流体供給ノズル、ドレッサディス
    クを回転可能に支持するとともに前記ドレッサディスクを前記研磨パッドに接触させて前
    記研磨パッドをドレッシングするドレッサ、及び、前記研磨パッドに洗浄流体を噴射する
    アトマイザを備え、前記基板の化学機械研磨処理を行う基板処理装置が動作したときの動
    作状態として、前記トップリングの状態を示すトップリング状態情報、前記研磨テーブル
    の状態を示す研磨テーブル状態情報、前記研磨流体供給ノズルの状態を示す研磨流体供給
    ノズル状態情報、前記ドレッサの状態を示すドレッサ状態情報を含む動作状態情報、及び
    、前記アトマイザの状態を示すアトマイザ状態情報を取得する情報取得工程と、
    前記動作状態情報と、当該動作状態情報が示す前記動作状態にて前記基板処理装置が動
    作したときの前記研磨パッドの状態を示す研磨パッド状態情報との相関関係を機械学習に
    より学習させた学習モデルに、前記情報取得工程により取得された前記動作状態情報を入
    力することで、当該動作状態情報に対する前記研磨パッド状態情報を予測する状態予測工
    程と、を備える、
    情報処理方法。
  14. メモリと、プロセッサとを備える推論装置により実行される推論方法であって、
    前記プロセッサは、
    研磨パッドを回転可能に支持する研磨テーブル、前記研磨パッドに基板を押し付ける
    トップリング、前記研磨パッドに研磨流体を供給する研磨流体供給ノズル、ドレッサディ
    スクを回転可能に支持するとともに前記ドレッサディスクを前記研磨パッドに接触させて
    前記研磨パッドをドレッシングするドレッサ、及び、前記研磨パッドに洗浄流体を噴射す
    るアトマイザを備え、前記基板の化学機械研磨処理を行う基板処理装置が動作したときの
    動作状態として、前記トップリングの状態を示すトップリング状態情報、前記研磨テーブ
    ルの状態を示す研磨テーブル状態情報、前記研磨流体供給ノズルの状態を示す研磨流体供
    給ノズル状態情報、前記ドレッサの状態を示すドレッサ状態情報を含む動作状態情報、及
    び、前記アトマイザの状態を示すアトマイザ状態情報を取得する情報取得工程と、
    前記情報取得工程にて前記動作状態情報を取得すると、当該動作状態情報が示す前記
    動作状態にて前記基板処理装置が動作したときの前記研磨パッドの状態を示す研磨パッド
    状態情報を推論する推論工程と、を実行する、
    推論方法。
  15. 研磨パッドを回転可能に支持する研磨テーブル、前記研磨パッドに基板を押し付けるト
    ップリング、前記研磨パッドに研磨流体を供給する研磨流体供給ノズル、ドレッサディス
    クを回転可能に支持するとともに前記ドレッサディスクを前記研磨パッドに接触させて前
    記研磨パッドをドレッシングするドレッサ、及び、前記研磨パッドに洗浄流体を噴射する
    アトマイザを備え、前記基板の化学機械研磨処理を行う基板処理装置が動作したときの動
    作状態として、前記トップリングの状態を示すトップリング状態情報、前記研磨テーブル
    の状態を示す研磨テーブル状態情報、前記研磨流体供給ノズルの状態を示す研磨流体供給
    ノズル状態情報、前記ドレッサの状態を示すドレッサ状態情報を含む動作状態情報、及び
    、前記アトマイザの状態を示すアトマイザ状態情報と、当該動作状態情報が示す前記動作
    状態にて前記基板処理装置が動作したときの前記研磨パッドの状態を示す研磨パッド状態
    情報とで構成される学習用データを学習用データ記憶部に複数組記憶する学習用データ記
    憶工程と、
    複数組の前記学習用データを学習モデルに入力することで、前記動作状態情報と前記研
    磨パッド状態情報との相関関係を前記学習モデルに学習させる機械学習工程と、
    前記機械学習工程により前記相関関係を学習させた前記学習モデルを学習済みモデル記
    憶部に記憶する学習済みモデル記憶工程と、を備える、
    機械学習方法。
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