JP2023147881A - 電源制御装置、電子装置、及びプログラム等 - Google Patents

電源制御装置、電子装置、及びプログラム等 Download PDF

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Yuki Shimizu
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Abstract

【課題】従来よりも機能を向上させた技術を提供すること、例えば、外部からの電力の供給を受けて動作する電子装置と接続する電源制御装置、又はこれに接続可能な電子装置の機能を向上させることである。【解決手段】電源制御装置700は、外部からの電力である車両側電源からの電力の供給を受けて動作する撮像装置100と接続する電源制御装置であって、外部又は内部の電源に基づいて撮像装置100に電力を供給する機能と、撮像装置100側のデータに基づいて所定の機能を実行する機能とを実行する制御部を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、電源制御装置、撮像装置、及びプログラム等に関する。
例えば車両に搭載され、車両周辺の映像を撮像し、急ブレーキ、急ハンドルや衝突などのイベントにより車両に衝撃が加わった際に周辺映像や車速などを記録する車載用録画装置、いわゆるドライブレコーダが普及している(例えば特許文献1参照)。
特許第6696558号
本発明の目的の一つは、従来よりも機能を向上させた技術を提供すること、例えば、外部からの電力の供給を受けて動作する電子装置と接続する電源制御装置、又はこれに接続可能な電子装置の機能を拡張させることである。
本願の発明の目的はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正又は分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
(1)外部からの電力の供給を受けて動作する電子装置と接続し、外部又は内部の電源に基づいて前記電子装置に電力を供給する機能を実行する電源制御装置であって、前記電子装置側のデータに基づいて所定の機能を実行する制御部を有する電源制御装置が提供されるとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給することに加え、電子装置側のデータに基づいて所定の機能を実行するので、外部からの電力の供給を受けて動作する電子装置と接続する電源制御装置の機能を拡張させることができる。
電子装置及び電源制御装置としては、特に、少なくとも車両に搭載されて使用されることのある装置(つまり、車載装置)とすると良い。電子装置及び電源制御装置が車載で使用される場合の外部の電源としては、常時電源、及びアクセサリ電源で例示される車両側電源がある。電子装置及び電源制御装置は、更に、車両以外の場所でも使用されることのある装置とすると特によく、例えば、ユーザの自宅やオフィス(例えば、会議室)、商業施設等が考えられる。
電子装置側のデータとしては、電源制御装置から見て電子装置側に存在するデータとするとよく、典型的には、電子装置自体が有しているデータであるが、電子装置が外部の装置、機器その他の主体から取得するデータであってもよい。電子装置側のデータとして、電子装置により生成されたデータ、電子装置に記憶されたデータ等があり、電子装置がドライブレコーダ等の撮像装置である場合、撮像装置が備える撮像部により撮像された画像や、撮像装置が備えるセンサ部により測定されたデータ等がある。なお、機能を実行する、機能を実現、機能を有すると表現した箇所があるが、適宜、相互に読み替えられてよい。
(2)前記制御部は、前記所定の機能として、前記電子装置により出力されたデータを内部又は外部の記憶領域に記憶させる機能を実行するとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給する電源制御装置が、電子装置側のデータを内部又は外部の記憶領域に記憶させる装置としての機能も兼ねることができる。例えば、電子装置側に記憶されたデータの消失を防ぐバックアップ目的で行われるとよい。
(3)前記記憶領域を有する記憶媒体を着脱可能な装着部を有し、前記制御部は、前記装着部に装着された前記電子装置側のデータを前記記憶媒体に記憶させるとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給する電源制御装置が、記憶媒体を着脱可能に構成され、かつ装着された記憶媒体に電子装置側のデータを記憶させる装置(例えばリーダライタ装置)としての機能も兼ねることができる。電源制御装置は、少なくとも記憶媒体にデータを記憶させる機能を有するが、データを読み出す機能を実行すると尚良い。
(4)前記制御部は、前記所定の機能として、前記電子装置を外部記憶装置として認識して、前記電子装置側のデータを参照可能とする機能を実行するとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給する電源制御装置が、電子装置側に記憶されたデータを参照可能とすることができる。例えば、電力の供給先である電子装置がマスストレージとして機能することで、電源制御装置はこの電子装置を外部記憶装置として認識する機能を実行するとよい。電子装置は、例えばUSB(Universal Serial Bus)マスストレージとして機能するとよい。
(5)前記制御部は、前記電子装置を外部記憶装置として認識する処理において、前記電子装置への電力の供給を停止してから前記電子装置と接続される所定の信号線に関する制御を行うとよい。
このようにすると、電子装置を外部記憶装置として認識する処理を、電力の供給の停止、及び電子装置と接続される信号線の制御という簡便な制御によって行うことができる。例えば、電力の供給先である電子装置がマスストレージとして機能し、電源制御装置はこの電子装置を外部記憶装置として認識する機能を実行するとよい。電子装置は、例えばUSBマスストレージとして機能するとよい。
(6)前記制御部は、前記所定の機能として、前記電子装置側に記憶されたデータを参照して、当該参照したデータを前記記憶領域に記憶させるとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給する電源制御装置が、参照した電子装置側に記憶されたデータを吸い出して内部又は外部の記憶領域に記憶させる装置としての機能も兼ねることができる。例えば、このような吸い出しは、電子装置側に記憶されたデータの消失を防ぐバックアップ目的で行われるとよい。
(7)前記制御部は、前記電子装置側に記憶されたデータを参照すべきあらかじめ決められた条件を満たしたかどうかを判定し、前記条件を満たしたと判定した場合に、前記電子装置側に記憶されたデータを参照するとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給する電源制御装置が、電子装置側に記憶されたデータを参照すべき条件を自ら判定して、そのデータを参照する動作を行うができる。例えば、電子装置側に記憶されたデータを参照するにあたり、ユーザの明示的な指示を不要とすることができる。条件としては、ユーザによりあらかじめ設定されるとよいが、電子装置又は電源制御装置の製品出荷段階の前又は後にユーザの設定なしに設定されてもよい。
(8)前記制御部は、前記電子装置が所定の位置に存在することを前記条件とするとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給する電源制御装置が、当該電子装置が所定の位置に存在する場合に、電子装置側に記憶されたデータを参照することができる。例えば、所定の位置としては、ユーザの自宅や勤務先等、電子装置が使用されていない又はその可能性が高い位置とすると、ユーザによる電子装置の使用を妨げないで、電子装置側に記憶されたデータを参照することができる。特に、所定の位置としては、電子装置及び電源制御装置が搭載される車両の位置とすると良い。
(9)前記制御部は、前記電子装置又は当該電源制御装置が所定の通信回線と無線通信により接続したことを前記条件とするとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給する電源制御装置、又は電子装置が、所定の通信回線と通信により接続した場合に、当該電子装置側に記憶されたデータを参照することができる。例えば、所定の通信回線としては、ユーザの自宅や勤務先等に構築された通信回線とすると、その通信回線への接続をもって電子装置が使用されていない又はその可能性が高い位置に電子装置があると推測でき、ユーザの電子装置の使用を妨げないで、電子装置側に記憶されたデータを参照することができる。特に、電子装置及び電源制御装置が車両に搭載され、これらのいずれの装置が通信回線と無線通信により接続したことをもって、車両が使用されていない又はその可能性が高い位置にあると推測できるようにするとよい。
(10)前記制御部は、外部からの電源がオフされていることを前記条件とするとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給する電源制御装置が、車両の電源がオフされている場合に、電子装置側に記憶されたデータを参照することができる。このようにすると、車両が使用されていない又はその可能性が高い状況で、ユーザの電子装置の使用を妨げないで、電子装置側に記憶されたデータを参照することができる。特に、電子装置及び電源制御装置が車両に搭載され、電源制御装置に電力を供給する外部の電源がオフしたことをもって、車両が使用されていない又はその可能性が高いことを推測できるようにするとよい。
(11)前記制御部は、前記参照したデータを所定形式のデータに変換し、変換後のデータを前記記憶領域に記憶させるとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて前記電子装置に電力を供給する電源制御装置側では、電子装置で記憶されるデータとは異なる所定のデータ形式に変換して、記憶領域にデータを記憶させることができる。
(12)前記参照したデータは、FAT(File Allocation Tables)を記録しない方式により記憶される第1の形式であり、前記所定形式のデータは、FATを記録する方式により記憶される第2の形式であるとよい。
このようにすると、電子装置においてはFATを記録しない方式により記憶される第1の形式でデータが記憶されている場合でも、より汎用性が高いFATを記録する方式により記憶される第2の形式により、記憶領域にデータを記憶させることができる。
(13)前記制御部は、自装置と前記電子装置との間の電力又は信号の不通を検知した場合、前記電子装置により出力されたデータの前記記憶領域への記憶を終了させるとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給する電源制御装置が、自装置と電子装置との間の電力又は信号の不通を検知した場合は、電子装置からのデータの記憶を終了させるため、事故その他アクシデント等によって電子装置側のデータが消失してしまう可能性を低くすることができる。
(14)外部のシステムと通信する通信部を有し、前記制御部は、前記所定の機能として、前記電子装置により出力されたデータを、前記通信部を用いて他のシステムへ送信する機能を実行するとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給する電源制御装置が、電子装置により出力されたデータを他のシステムに送信する機能を実行するように、その機能を拡張させることができる。例えば、事故その他アクシデント等によって電子装置側のデータが消失してしまう可能性を低くすることができる。
(15)前記制御部は、前記所定の機能として、前記通信部を用いて外部のシステムから、前記電子装置に適用可能なソフトウェアを受信し、受信した当該ソフトウェアを前記電子装置へ出力する機能を実行するとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給する電源制御装置が、電子装置に適用可能なソフトウェアをその電子装置に供給することができる。例えば、電子装置は、ソフトウェアを通信回線から直接受信するために通信部を有していなくても、又はかかる通信部を有していてもこれを使用しないようにしつつ、電子装置にソフトウェアを取り込むことができる。
(16)前記電子装置と接続される第1端子と、前記外部の電源と接続される第2端子と、前記第1端子と前記第2端子とに接続された、前記電子装置に電力を供給する電源線と、前記電子装置と信号の送受信を行うための信号線と、を有する電源ケーブルであるとよい。
このようにすると、外部又は内部の電源に基づいて電子装置に電力を供給する電源ケーブルとして機能する電源制御装置が、電子装置側のデータに基づく所定の機能を実行するので、外部からの電力の供給を受けて動作する電子装置と接続する電源制御装置の機能を向上させことができる。
(17)上記いずれかの電源制御装置と接続可能であり、前記電源制御装置からの電力の供給を受けて動作する電子装置であって、撮像部と、前記電源制御装置とデータの送受信を行うための端子部と、前記端子部を介して、前記撮像部が撮像した画像を用いた処理に関する前記電源制御装置の動作設定を行う制御部と、を有する電子装置が提供されるとよい。
このようにすると、電子装置が、撮像部が撮像した画像を用いた処理に関する電源制御装置の動作設定を行うことができる。
(18)前記電子装置の制御部は、前記端子部を介して前記電源制御装置から受信したソフトウェアに基づいて、前記撮像部が撮像した画像を用いた処理を実行するとよい。
このようにすると、電子装置は、外部又は内部の電源に基づいて前記電子装置に電力を供給する電源制御装置からソフトウェアを受信しこれを実行することができる。電子装置は、ソフトウェアを通信回線から直接受信するために通信部を有していなくてもよい、又はかかる通信部を有していてもこれを使用しないで済むようにすることができる。
(19)前記電子装置の制御部は、あらかじめ記憶した第1のソフトウェアに基づいて前記撮像部が撮像した画像に基づく第1の処理を行い、前記第1のソフトウェアに代えて取り込んだ第2のソフトウェアに基づいて、前記撮像部が撮像した画像に基づく第2の処理を行うとよい。
このようにすると、あらかじめ記憶した第1のソフトウェアに基づいて撮像部が撮像した画像に基づく第1の処理を行う電子装置を、第2のソフトウェアに基づいて撮像部が撮像した画像に基づく第2の処理を行う電子装置に変更することができる(例えば、着せ替えることができる)ため、電子装置を他用途に転用でき、不要になった電子装置の廃棄可能性を低くすることができる。第1のソフトウェアに基づき動作する電子装置は、例えば、車両に搭載される撮像装置、特にドライブレコーダ用途で使用されるとよい。第2のソフトウェアに基づき動作する電子装置は、例えば、ウェブ会議(テレビ会議といってもよい。)用途又は防犯カメラ用途等で使用されるとよい。
(20)前記電子装置の制御部は、前記第2の処理として、前記撮像部が撮像した画像を前記電源制御装置に出力する処理を行うとよい。
このようにすると、他用途に転用された電子装置は、撮像部が撮像した画像を電源制御装置に出力する処理を行うため、電子装置の機能を拡張させることができる。
(21)前記電子装置の制御部は、前記第1の処理を行う場合と前記第2の処理を行う場合とで、前記電源制御装置による前記撮像部が撮像した画像の上書き記録を行わせるかどうかを異ならせるとよい。
このようにすると、電子装置の用途によって、電源制御装置における撮像部が撮像した画像の上書き記録の有無を適切に設定することができる。例えば、撮像部が撮像した画像の記録時間が比較的ことが想定される用途では上書き記録をしないことで、撮像部が撮像した画像の消失を防ぐことができる。このような用途としては、例えばウェブ会議がある。一方、撮像部が撮像した画像の記録時間が長いことが想定される用途では上書き記録を許可するようにするとよい。このような用途としては、防犯カメラ用途がある。
(22)センサ部を備え、前記電子装置の制御部は、前記第1の処理を行う場合と前記第2の処理を行う場合とで、前記撮像部が撮像した画像と関連付けて前記センサ部により測定されたデータを前記電源制御装置に記憶させるかどうかを異ならせるとよい。
このようにすると、電子装置の用途によって、電源制御装置における撮像部が撮像した画像に関連付けてセンサ部により測定されたデータを記憶させるかどうかを適切に設定することができる。例えば、センサ部により測定されたデータの重要性が低い用途ではこれを記憶しないことで、不要なデータが蓄積されるのを抑制することができる。このような用途としては、例えばウェブ会議がある。一方、センサ部により測定されたデータの重要性が高い用途では、センサ部により測定されたデータを記憶するとよい。このような用途としては、防犯カメラ用途がある。
(23)前記電子装置は、車両に搭載され、前記第1のソフトウェアに基づいて、少なくとも前記撮像部が撮像した画像に基づく常時記録機能、イベント記録機能、及び駐車監視機能のいずれかを実行するドライブレコーダであり、前記電子装置の制御部は、前記第1の処理を行う場合と前記第2の処理を行う場合とで、前記常時記録機能、前記イベント記録機能、及び前記駐車監視機能の少なくともいずれかの少なくとも一部の動作を変化させるとよい。
このようにすると、ドライブレコーダが有している、撮像部が撮像した画像に基づく常時記録機能、イベント記録機能、及び駐車監視機能のいずれかを、他用途に活用することができる。例えば、常時記録機能はウェブ会議に、イベント記録機能や駐車監視機能は防犯カメラ用途に使用されるとよい。
(24)前記撮像部は、広角レンズを備えるとよい。
このようにすると、電子装置を複数の用途で使用する場合にも必要は範囲が撮像され、利便性を高くすることができる。
(25)コンピュータを、上記いずれかの電源制御装置の制御部として機能させるためのプログラムが提供されるとよい。
(26)コンピュータを、上記いずれかの電子装置の制御部として機能させるためのプログラムが提供されるとよい。
上述した(1)から(26)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、(1)に示した発明の全て又は一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成とするとよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、(1)から(26)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「~の場合」「~のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
本発明によれば、従来よりも機能を向上させた技術を提供すること、例えば、外部からの電力の供給を受けて動作する電子装置と接続する電源制御装置、又はこれに接続可能な電子装置の機能を向上させることができる。
本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」と記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
本発明の第1実施形態のシステムの全体構成を説明する図である。 同実施形態の撮像装置の外観構成の一例を示す図である。 同実施形態のブラケットの構成の一例を示す図である。 同実施形態の撮像装置の電気的構成を示すブロック図である。 同実施形態の撮像装置の外観構成の他の例を示す図である。 同実施形態の撮像装置及び電源制御装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態の映像ファイルが記録された記憶媒体の内部の構成、及び記憶形式の基本的な内容を説明する図である。 本発明の第2実施形態の電源制御装置及び電子装置の機能を説明する図である。 本発明の第2実施形態の電源制御装置及び電子装置の機能を説明する図である。 本発明の第3実施形態の電源制御装置及び電子装置の機能を説明する図である。 本発明の第3実施形態の電源制御装置及び電子装置の機能を説明する図である。
以下、実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本開示の実施形態の一例であって、本開示はこれらの実施形態に限定されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号(数字の後にA、Bなどを付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、以下の説明で参照する各図において、各部材、各領域等を認識可能な大きさとするために、実際とは縮尺を異ならせている場合がある。
[1.第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の車両側のシステムの構成を説明する図である。図1には、車両400を側面側から見た場合の模式図が示されている。車両400は、例えば、エンジンを駆動源として有する内燃機関車両、エンジンと走行モータとを駆動源として有するハイブリット車両、走行モータを駆動源として有する電気自動車等である。車両400は、例えば四輪の自動車であるが、撮像装置100及び撮像装置200を設置することが可能な車両であればよい。車両は、例えば、自動車、バス、トラック等の四輪以上の大型輸送車や、自動二輪車、自転車等の二輪車、フォークリフト、その他の車両等であってもよい。車両は、例えば、電車、モノレール、リニアモーターカー等の交通機関の車両でもよい。
撮像装置100、及び撮像装置200は、それぞれ、車両400とは別にユーザによって購入される等して、車両400に対して後付けされた機器(アフターマーケット商品ともいう。)である。ただし、撮像装置100、及び撮像装置200の少なくとも一方が、車両400に予め搭載された(つまり、標準装備された)機器としてもよい。撮像装置100は、車両400の前方側に配置されたフロントカメラである。撮像装置100は、例えば、車両400の車室における前方側の所定の位置に取り付けられ、フロントガラス越しに、車両400の前方を撮像方向として撮像する。撮像装置100は、ドライブレコーダである。具体的には、撮像装置100は、撮像する機能と、撮像した画像を示す画像データを記録する機能と、撮像装置200から取得した画像データを記録する機能と、を有する。
撮像装置200は、車両400の後方側に配置されたリアカメラである。撮像装置200は、例えば、車両400の車室における後方側の所定の位置に取り付けられ、リアガラス越しに、車両の後方を撮像方向として撮像する。撮像装置200は、撮像する機能と、撮像した画像を示す画像データを撮像装置100に出力する機能と、を有する。
撮像装置100と撮像装置200とは、ケーブル300を介して接続される。ケーブル300は、撮像装置100と撮像装置200とを接続する有線の通信路である。ケーブル300は、例えば、撮像装置100から撮像装置200へ動作用の電力を供給する電源線と、撮像装置100と撮像装置200との間で各種の信号を伝送するための信号線と、を有する。撮像装置200は、ケーブル300を介して、撮像装置100からの電力の供給を受けて動作する。なお、撮像装置100と撮像装置200とが、有線の通信路ではなく、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)、その他の規格の無線の通信路によって接続されてもよい。また、撮像装置100は、撮像装置200と通信により接続することなく使用されてもよい。
撮像装置100は、電源制御装置700を介して、車両400に搭載された車両側電源と接続される。撮像装置100は、電源制御装置700からの電力の供給を受けて動作する。
[2.撮像装置100の外観構成]
図2は、撮像装置100の外観構成の一例を示す図である。図2(A)は、撮像装置100を正面側の右斜め上方向から見た図である。図2(B)は、撮像装置100を後方側の右斜め上方向から見た図である。撮像装置100を正面側は、車両400の前方側を向き、撮像装置100を背面側は、車両400の後方側を向く。撮像装置100は、筐体101を有する。筐体101は、上下方向よりも左右方向に長く、かつ厚みは比較的小さい直方体状である。筐体101は、車両400に取り付けられたときに上方を向く上面1011と、第1の側面1012と、第2の側面1013と、第2の側面1013に対向する位置にある第3の側面1014と、第1の側面1012に対向する位置にある第4の側面1015と、を有する。
上面1011には、ジョイントレール102と、カメラジャック191と、が設けられている。ジョイントレール102は、撮像装置100を車両400の所定の取付部位に取り付けるためのブラケット(例えば、後述するブラケット600)を着脱可能である。取付部位は、例えば、車両400のフロントガラス(例えば、フロントガラスにおける上端付近)、又は車両400のルームミラーや車室内の天井等としてもよい。撮像装置100が車両400に取りけられたとき、第1の側面1012が車両400の前方側を向く。このとき、第2の側面1013は、車両400の後方側から見て右側を向く。第3の側面1014は、車両400の後方側から見て左側を向く。第4の側面1015は、車両400の後方側を向く。
カメラジャック191は、ケーブル300の一端が接続される端子である。カメラジャック191は、例えばUSB TypeCの規格に対応し、撮像装置100が撮像装置200とイーサネット規格の通信を行うための端子としてもよい。
第1の側面1012には、撮像レンズ151と、放音孔103と、マイク孔104と、が設けられている。撮像レンズ151は、撮像装置100が備える撮像部(後述する撮像部15)が有する集光用のレンズである。放音孔103は、撮像レンズ151の上方に設けられ、撮像装置100が有する音声出力部(後述する音声出力部14)が出力した音声を、筐体101の内部から外部に透過させる孔である。マイク孔104は、撮像レンズ151の下方に設けられ、外部からの音を筐体101の外部から内部に透過させる孔である。筐体101の内部に透過した音は、撮像装置100が有するマイクロホン(後述するマイクロホン121)に入力される。
第2の側面1013には、イベント記録ボタン122が設けられている。イベント記録ボタン122は、撮像部15が撮像した画像の記録(録画)の開始、又はその記録の終了を指示するための操作手段である。イベント記録が行われていないときに、ユーザによりイベント記録ボタン122が操作されると、撮像装置100はイベント記録を開始する。イベント記録について詳しくは後述する。イベント記録ボタン122は、右ハンドルの車両400の運転者が操作しやすいように、運転者席側を向く第2の側面1013に設けられている。
第3の側面1014には、端子192と、記憶媒体挿入口181と、が設けられている。端子192は、外部の機器から電力の供給を受けるための端子である。端子192は、例えばDCジャックである。端子192は、電源用のコード(例えば、シガープラグコード)の一端側のコネクタが接続される。電源用コードの他端側のコネクタは、例えば車両400側に設けられた給電用の端子(例えば、シガーソケット)に接続される。本実施形態では、端子192は、電源制御装置700と接続される。
端子192は、車両400のOBDII(「II」は「2」のローマ数字である。)コネクタに接続可能なOBDIIアダプタが接続されてもよい。OBDIIコネクタは、故障診断コネクタとも称され、車両のECU(Engine Control Unit)に接続され、所定の期間毎(例えば、0.5秒毎)に各種の車両情報が出力される端子である。端子192が、OBDIIアダプタを用いてOBDIIコネクタと接続されることで、撮像装置100は、動作用の電力の供給を受けるとともに、車両情報を取得することができる。
車両情報は、車両400の状態に関する情報である。車両情報は、例えば、車両400の速度(車速)、エンジン回転数、エンジン負荷率、スロットル度、点火時期、残り燃料の割合、インテークマニホールドの圧力、吸入空気量(MAF)、インジェクション開時間、エンジン冷却水の温度(冷却水温度)、エンジンに吸気される空気の温度(吸気温度)、車外の気温(外気温度)、燃料タンクの残り燃料の量(残燃料量)、燃料流量、瞬間燃費、アクセル開度、ウインカー情報(左右のウインカーの動作(ON/OFF))、ブレーキ開度、ハンドルの回転操舵角、ギヤポジション、及びドア開閉状態の情報等の少なくとも1つ以上とするとよい。
記憶媒体挿入口181は、外部の記憶手段としての記憶媒体500を、撮像装置100の内部に挿入するための挿入口である。記憶媒体500は、撮像装置100又は撮像装置200で撮像された画像が記録される記憶媒体で、例えばSDカードである。SDカードは、例えば、SDメモリカード、miniSDカード、及びmicroSDカード等のいずれの形状も含む。記憶媒体500は、さらに、記憶した画像をパーソナル・コンピュータ等の情報表示端末で再生するためのビューア(例えば、専用ビューア)のプログラムを記憶してもよい。
第4の側面1015には、操作部123と、表示面131と、発光部21と、が設けられている。操作部123は、第1のボタン1231と、第2のボタン1232と、第3のボタン1233と、第4のボタン1234と、を有する。第1のボタン1231、第2のボタン1232、第3のボタン1233、及び第4のボタン1234は、表示面131の右側の一辺に沿って上下に並べて配置される。これら各ボタンに割り当てられる機能としては、例えば以下の機能がある。
第1のボタン1231は、長押しされた場合に画像を切り替るためのボタンとして機能し、短押しされた場合に記憶媒体500のフォーマットを指示するためのボタンとして機能する。表示面131に表示される画像は、例えば、撮像装置100で現在撮像されている画像、及び撮像装置200で現在撮像されている画像の一方又は両方である。記憶媒体500をフォーマットすることは、記憶媒体500を初期化することであり、例えば、記憶媒体500に記憶された画像等のデータを消去すること、撮像装置100が記憶媒体500を使用できる状態にする(例えば、画像の記録及び読み出しをすることができる状態にする)ために、動作設定の内容を示す設定情報を記憶媒体500に書き込むこと、及び記憶媒体500を特定のファイル状態にすること、の少なくともいずれかとして把握される。
第2のボタン1232は、撮像装置100が再生する画像を選択する選択画面を表示するためのボタンである。第3のボタン1233は、撮像装置100、及び撮像装置200の設定に関するメニューを表示するためのボタンである。第4のボタン1234は、画像の記録の開始、及び停止を指示するためのボタンである。例えば、後述する常時記録機能による記録中に、第4のボタン1234が短押しされた場合、その記録が一時停止する。その一時停止中に、第4のボタン1234が短押しされた場合、常時記録機能による画像の記録が再開する。第4のボタン1234が長押しされた場合、画像を記録する際のフレームレートを変更することができる。
表示面131は、撮像装置100が有する表示部(後述する表示部13)が表示する画像が表示される領域である。表示面131は、例えば、長方形又は正方形の領域である。表示面131に重ねてユーザのタッチ操作を検出するためのタッチセンサ124が設けられている。
発光部21は、第1のボタン1231よりも上方に設けられ、所定の色で発光する。
なお、撮像装置200も、ドライブレコーダとしての機能を有してもよく、例えば撮像装置100と同様の構成を有してもよい。また、撮像装置100と通信により接続される撮像装置として、撮像装置200に代えて又は加えて、他の方向を撮像する1又は複数の撮像装置が用いられてもよい。他の方向として、車両400の右斜め後ろ、左斜め後ろ、車幅方向(側方)等の方向がある。
[3.ブラケットの構成]
図3は、ブラケット600の構成の一例を示す図である。図3(A)は、ブラケット600を正面側の右斜め上方向から見た図である。図3(B)は、ブラケット600を側面側から見た図である。図3(C)は、ブラケット600を正面側の右斜め下方向から見た図である。ブラケット600は、撮像装置100を車両400に取り付ける取付部材の一例である。
ブラケット600は、ボールジョイント機構を用いた取付部材である。ブラケット600において、平板状のベース部610は、車両400のフロントガラスに貼り付ける取付面611を有する。ベース部610は、ボールスタッド620の支柱に対して所定角度だけ傾斜する。取付面611に両面テープ等の接着部材を貼り付け、その接着部材を介して、車両400のフロントガラス等に貼り付けられる。
ボールスタッド620は、ベース部610のうち取付面611とは反対側の面から起立した部位である。ソケット部630は、ボールスタッド620のボール部621が装着される。ナット640は、ソケット部630の周囲に着脱自在に取り付けられる。ソケット部630の外周には、ネジ溝が形成されている。ソケット部630の外周に当該ネジ溝に嵌め合うナット640が装着される。ボールスタッド620のボール部621がソケット部630内に装着された状態で、ナット640が締め付けられる前は、ソケット部630はボール部621の周面に沿って所望の方向に回転して、ベース部650の姿勢を変更可能である。ナット640が締め付けられると、ベース部650の姿勢が固定される。
ベース部650は、ソケット部630と一対に形成され、撮像装置100に装着するための部位である。ベース部650は、一対のガイドレール651を下面に有する。一対のガイドレール651は、撮像装置100のジョイントレール102に沿ってスライド可能に構成される。ベース部650の先端部には爪状の先端部652が設けられている。先端部652が、ジョイントレール102の撮像装置100の正面側の端部付近に引っ掛けられることで、ブラケット600が撮像装置100に取り付けられる。
[4.撮像装置100の電気的構成]
図4は、撮像装置100の電気的構成を示すブロック図である。制御部11は、撮像装置100の各部を制御する。制御部11は、例えば、プロセッサ111、及びメモリ112を含むコンピュータである。プロセッサ111は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、及びFPGA(Field Programmable Gate Array)等を有する。メモリ112は、例えば、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を有する主記憶装置である。プロセッサ111は、メモリ112のROMから読み出したプログラムをRAMに一時的に記憶させる。メモリ112のRAMは、プロセッサ111に作業領域を提供する。プロセッサ111は、プログラムの実行中に生成されるデータをRAMに一時的に記憶させながら演算処理を行うことにより、各種の制御を行う制御部11は、さらに、時刻を計る計時部113を備える。計時部113は、例えばリアルタイムクロックである。計時部113は、プロセッサ111のマザーボードに実装されていていてもよいし、プロセッサ111に外付けされてもよい。
入力部12は、ユーザからの情報の入力を受け付ける。入力部12は、例えば、上述したマイクロホン121、イベント記録ボタン122、操作部123、及びタッチセンサ124を有する。マイクロホン121は、マイク孔104等を介して入射した音を電気信号に変換する。マイクロホン121は、例えばコンデンサマイクである。タッチセンサ124は、表示面131においてユーザによりタッチされた位置を検出する。タッチセンサ124は、例えば静電容量方式である。
表示部13は、表示面131に画像を表示する。表示部13は、例えば液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)である。
音声出力部14は、音声を出力する。この音声としては、例えば、報知音や、BGM、音声メッセージ等がある。音声出力部14は、例えば音声処理回路及びスピーカを有する。
撮像部15は、撮像し、撮像により得られた画像データを生成する、撮像部15は、例えば、撮像レンズ151、及び撮像レンズ151により集光された光を撮像する撮像素子を有する。撮像素子は、例えば、CMOS(Complementary MOS)又はCCD(Charge Coupled Device)とする。撮像部15は、例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の色成分からなるカラー(多色)の画像を生成する。
通信部16は、外部の装置と通信する。通信部16は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)その他の無線LAN(Local Area Network)通信や、LPWA、近距離無線通信により、外部の装置と無線通信するための通信回路を有する。通信部16は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、4G、5G等の移動通信システムの規格等に準拠した通信を行うための通信回路を有してもよい。
センサ部17は、各種のセンサを有する。センサ部17は、例えば、加速度センサ(例えば、Gセンサ)、ジャイロセンサ、気圧センサ、及び照度センサの少なくともいずれかを有する。加速度センサは、例えば車両の前後、左右、上下の加速度を検出する3軸の加速度センサである。ジャイロセンサは、撮像装置100の傾きを検出するセンサである。加速度センサ及びジャイロセンサは、例えば、GNSS衛星からの信号が受信できない場合に、自律航法により車両400の位置を推測するのに使用されてもよい。気圧センサは、気圧を測定する。気圧センサは、例えば、高低差を検知して、高速道と一般道を判定するために用いられる。照度センサは、撮像装置100の周辺である車室内の明るさを示す照度を検知するセンサである。照度センサは、例えば表示部13の表示の輝度の調整に使用される。
リーダライタ18は、記憶媒体挿入口181から撮像装置100の内部に挿入された記憶媒体500を保持する媒体保持部として機能する。リーダライタ18は、記憶媒体500にデータを書き込んだり、記憶媒体500からデータを読み出したりする。リーダライタ18は、記憶媒体500を1つだけ保持するものでもよいが、2つ以上の記憶媒体500を同時に保持することが可能に構成されてもよい。
端子部19は、外部の装置と電気的に接続するための端子を有する。端子部19は、上述した、カメラジャック191及び端子192を有する。端子部19に接続される装置として、車両400側からの給電がなくても、撮像装置100及び撮像装置200が動作できるように、外付けのバッテリが用いられてもよい。端子部19に接続される装置は、例えば、ユーザの安全運転を支援する機能を有する装置であってもよい。このような装置として、例えば、運転手(例えば顔)を撮像して、わき見及び居眠り運転に例示される運転手の状態を検出して報知する機能を有する装置や、車両400の周辺の障害物を検知して報知する機能を有する装置(例えば、前方車両追突警報システム(FCWS:Forward vehicle Collision Warning Systems)のための車両検知に使用される装置)がある。端子部19に接続される装置は、その他にも、レーダー探知機、レーザー探知機、カーナビゲーション装置、ディスプレイ装置等の車載装置としてもよい。
位置情報取得部20は、撮像装置100の位置(より具体的には、現在位置)を示す位置情報を取得する。撮像装置100の位置は、撮像装置100が配置された車両400の位置、車両400に配置された撮像装置200の位置、及び車両400に乗車している運転手その他の人の位置と同視することができる。位置情報取得部20は、例えば、GNSS(Global Navigation SatelliteSystem:全球測位衛星システム)の一つであるGPS(Global Posisioning System)からの信号に基づき、撮像装置100の位置情報(緯度情報、及び経度情報)を取得する。位置情報取得部20は、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System:準天頂衛星システム)として、みちびきを併せて利用してもよい。
発光部21は、所定の色で発光する。発光部21は、例えば、発光ダイオードを有する。
電源制御部22は、撮像装置100の各部や、撮像装置200への電力の供給を制御する。電源制御部22は、例えば、電源スイッチや電源制御回路を有する。電源制御部22は、端子部19を介して車両400側から供給された電力を、撮像装置100の各部や、撮像装置200へ供給する。車両400側の電源を、以下では車両側電源といい、例えば、常時電源、及びアクセサリ電源の少なくとも一方とするとよいが、例えば常時電源に接続されていると、車両の駐車中等のユーザにより車両400が使用されていないときの撮像装置100の機能の実行において望ましい。電源制御部22は、さらに、蓄電手段として、二次電池やボタン電池、電気二重層コンデンサ(スーパーキャパシタとも呼ばれる。)を有してもよい。
撮像装置100は、さらに、フラッシュメモリ(例えばeMMC、SSD)に例示される補助記憶装置を内部の記憶手段として有してもよい。補助記憶装置としては、光学式記憶媒体、磁気記憶媒体、及び半導体記憶媒体に例示される各種の記憶媒体を用いることができる。
撮像装置100は、本実施形態ではマスストレージとしても機能する装置である。このマスストレージは、撮像装置100外部記憶装置として認識、制御する機能である。本実施形態では、撮像装置100は、USB接続のストレージで、例えばUSBマスストレージとして機能する機器であるとよい。これにより、撮像装置100は、所定の条件のもとでは、外部装置から記憶媒体500に記憶されたデータを参照可能となる。これについては、後述する。
[5.撮像装置100の画像記録機能]
撮像装置100の制御部11は、画像記録機能として、以下の1つ又は2つ以上の機能を有する。画像記録機能は、撮像装置100が撮像した画像を、所定のファイル形式の画像データとして記録する機能である。画像データは、動画形式の画像データとするとよく、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)形式(例えば、MPEG2、MPEG4)であるが、AVI、MOV、WMV等がある。
<5-1.常時記録機能>
常時記録機能(常時録画機能ともいう。)は、撮像装置100の動作中は、撮像装置100及び撮像装置200の一方又は両方により撮影された画像を継続して(つまり、常時)記録する機能である。制御部11は、常時記録機能を実行しているときには、車両400のエンジンの始動から停止まで撮像した画像(画像データ、映像データといってもよい。)を記憶する、又は、車両400の電源(例えば、アクセサリ電源)がオンされたときからオフされるときまでに撮像した画像を記憶する。
<5-2.イベント記録機能>
イベント記録機能は、特定のイベントが発生したことに応じて、撮像装置100及び撮 イベント記録機能は、特定のイベントが発生したことに応じて、撮像装置100及び撮像装置200の一方又は両方により撮影された画像を記録する機能である。イベントは、撮像装置100又は撮像装置200により撮影された画像を記録すべき事象であり、例えば、車両400の走行中におけるユーザの急ハンドル、急ブレーキ等の操作時、車両400の他の物体との衝突時等とする。制御部11は、イベントが発生したことを、例えば、センサ部17の加速度センサによる計測値に基づいて、判定する。具体的には、制御部11は、加速度センサの計測値が所定の閾値以上となった場合又は所定の時間的変化を示した場合に、イベントが発生したと判定する。このようなイベントを「Gセンサイベント」といい、Gセンサイベントが発生した場合に行われるイベント記録を「Gセンサイベント記録」ということがある。また、制御部11は、イベント記録ボタン122が操作された場合に、イベントが発生したと判定する。イベント記録ボタン122の操作により発生するイベントを「マニュアルイベント」といい、マニュアルイベントが発生した場合に行われるイベント記録を「マニュアル記録」ということがある。イベントの発生の判定条件はこれらに限られない。制御部11は、車両情報に基づいて、例えば車速や操舵状態等の車両400の状態が所定の条件を満たした場合に、イベントが発生したと判定してもよい。制御部11は、撮像部15又は撮像装置200により撮影された画像を解析し、車両400又は他車両の危険運転(例えば煽り運転、接近、又は異常接近)を検知した場合に、イベントが発生したと判定してもよい。
制御部11は、イベントが発生したと判定した場合、そのイベントの発生前後の所定期間(以下「イベント記録期間」という。)において撮像された画像を、記憶媒体500に記録する。制御部11は、例えば撮像部15及び撮像装置200により撮影された画像をメモリ112(例えば、RAM)に一時的に記録しておき、イベントが発生したと判定した場合は、メモリ112から読み出したイベント記録期間の画像を記憶媒体500に記録するとよい。制御部11は、例えば、イベントの発生前20秒、及びイベントの発生後20秒の合計40秒の画像を1つのファイルとする。イベント記録期間の長さは一例であり、イベントの種類に応じて異なっていてもよいし、ユーザが変更可能であってもよい。制御部11は、1つのイベントの発生につき、複数のファイルからなる画像を記憶媒体500に記録してもよい。制御部11は、さらに、イベント記録期間にセンサ部17で計測された値(例えば、3軸の各方向の加速度)や、位置情報取得部20で取得された位置情報を、画像と関連付けて、記憶媒体500に記録してもよい。
<5-3.駐車監視機能>
駐車監視機能は、車両400の駐車中に、撮像装置100及び撮像装置200の一方又は両方により撮像された画像を記録する機能である。駐車監視機能は、駐車中の車両400の内部又は車両400の周辺の外部を監視するための機能である。制御部11は、車両400のエンジンオフ状態では、外付けバッテリからの電力の供給を受けて、記憶媒体500に画像を記録する。車両400の駐車中であるか否かについて、制御部11は、例えば、アクセサリ電源がオフされたこと、駆動源が停止させられたこと、外付けバッテリからの電源供給が開始されたこと、車速が0km/h又は所定速度以下であること、及び位置情報取得部20が取得した位置情報が所定の位置情報(例えば、自宅や勤務先、駐車場の位置情報)であること、の1つ又は複数に基づいて判定する。
駐車監視機能は、タイムラプスモード、及び動体検知モードを有してもよい。具体的には、制御部11は、タイムラプスモードがユーザにより選択された場合、常時記録機能及びイベント記録機能等の他の画像記録機能よりも、フレームレートを間引いて画像を記録する。例えば、他の画像記録機能のフレームレートが20~30フレーム/秒であるのに対して、タイムラプスモードのフレームレートは1フレーム/秒とする。動体検知モードは、移動体の検知に応じて画像を記録するモードである。具体的には、制御部11は、動体検知モードがユーザにより選択された場合に、撮像装置100及び撮像装置200により撮像された画像の変化から動体を検知したときは、その検知前後の所定期間に撮像された画像を、記憶媒体500に記録する。フレームレートは、常時記録機能及びイベント記録機能等と同じフレームレートとしてもよい。
[6.撮像装置の他の形態]
撮像装置100、200として、全天球、半天球といった天球画像を撮像する撮像装置が用いられてもよい。天球画像は、円周画像の一例である。撮像装置100の撮像部15が広角レンズを有することで、広範囲、すなわち広い視野角の撮像画像を生成することができる点で望ましい。また、撮像装置100として、表示部13や通信部16といった一部構成を有しない撮像装置が用いられてもよい。また、撮像装置200として、各種センサや表示部を有する撮像装置が用いられてもよい。また、撮像装置100の筐体は、直方体状のものでなくてもよく、例えば円筒状等の撮像装置であってもよい。また、撮像装置200の筐体は、円筒状のものでなくてもよく、例えば直方体状等の撮像装置であってもよい。
図5は、撮像装置100の外観構成の他の例を示す図である。撮像装置100は広角レンズを有する広角カメラの一例である。図5(A)には、撮像装置100を背面側も右斜め上方向から見た図が示されている。図5(B)には、撮像装置100を背面側も右斜め上方向から見た図が示されている。撮像装置100は、ブラケット600を用いて車両の所定の取付部位に取り付けられる。撮像装置100の側面(より具体的には、右側面)には、ユーザの操作を受け付ける操作ボタンを上下に一列に配置した操作部123が設けられている。撮像装置100の背面には、表示面131及びタッチセンサ124が設けられている。撮像装置100は、その外面の下側に、広角レンズとしての撮像レンズ151を備える。撮像装置100が、車両400のフロントガラス等の取付部位に取り付けられた場合、撮像レンズ151の光軸は、鉛直下方向に対して車両400の取付部位が存在する後方側に所定の角度θだけ傾く。撮像装置100における撮像レンズ151の向く方向と画角との関係については、例えば特開2021-56746号公報にも記載されている。
[7.電源制御装置700]
<7-1>電源制御装置700の概要
本実施形態では、電源制御装置700が、撮像装置100と車両側電源との間に接続されている。電源制御装置700は、外部からの電力の供給を受けて動作する撮像装置100と接続する。本実施形態では、外部からの電力は、外部の電源としての車両側電源から供給される。電源制御装置700は、車両400の駆動源がオフされていたり、車両400の電源がオフされている場合でも、撮像装置100への電力の供給を可能な装置である。電源制御装置700は、撮像装置100に外付けされるという意味で、外部電源ユニット、外付け電源ユニット、アダプタ等として把握される装置である。
電源制御装置700は、撮像装置100と車両側電源とを接続する電源ケーブルとして把握される装置であってもよい。電源制御装置700は、撮像装置100に電力を供給する機能に加え、撮像装置100側のデータに基づいて所定の機能を実行する。このように、電源制御装置700が、撮像装置100に電力を供給することに加え、撮像装置100側のデータに基づく所定の機能を実行する装置としての機能も兼ねることで、電力を供給する機能を実行する電源制御装置の機能を拡張させている。撮像装置100側のデータとしては、電源制御装置700から見て撮像装置100側に存在するデータとするとよく、典型的には、撮像装置100自体が有しているデータであるが、撮像装置100が外部の装置、機器その他の主体から取得するデータであってもよい。以下で説明する撮像装置100側のデータとして、撮像装置100により生成されたデータ、撮像装置100に記憶されたデータ等があり、具体例としては、撮像部15により撮像された画像(撮像画像)や、センサ部17により測定されたデータ等がある。
<7-2>電源制御装置700の構成等
図6は、撮像装置100及び電源制御装置700の構成を示すブロック図である。撮像装置100の構成については既に説明したから、ここでは説明を省略する。
電源制御装置700は、コンバータ71と、バッテリユニット72と、第1端子73と、制御部74と,位置情報取得部75と、リーダライタ76と、通信部77と、第2端子78と、を有する。
コンバータ71は、車両側電源(例えば、常時電源、又はアクセサリ電源)、又はバッテリユニット72からのDC(直流)12Vの電力を、DC5Vに変換するDC/DCコンバータである。コンバータ71は、電圧変換部といってもよい。
バッテリユニット72は、電源制御装置700の内部の電源で、内部に蓄電を行うバッテリ(例えば、バッテリパック)を有する。バッテリユニット72は、制御部74の制御のもと、車両側電源から供給された電力に基づいて充電ざれるとよい。
第1端子73は、撮像装置100の端子192と接続するためのケーブルが接続される端子である。第2端子78は、車両側電源と接続するためのケーブルが接続される端子である。第1端子73、及び第2端子78は、それぞれ少なくとも給電用の電力線と接続するピンを有するとよい。第1端子73、及び第2端子78は、さらに信号伝送用の信号線を有するとよい。端子192、及び第1端子73の規格は、特に問わないが、例えば10ピンのminiUSBの規格に対応する。第2端子78は、例えば故障診断コネクタ、又はシガープラグ等とするとよい。
制御部74は、電源制御装置700の各部を制御する制御部の一例である。制御部74は、例えばマイクロコンピュータを有するとよい。制御部74は、制御部11と同様の構成を有してもよい。制御部74は、例えば、撮像装置100に対する電力の供給、及び撮像装置100とのデータの送受信に関する制御を行う。制御部74は、車両側電源から電力が供給されている期間(例えば、車両400の電源がONされている期間)は、車両側電源に基づいて撮像装置100に電力を供給する。制御部74は、車両側電源からの電力の供給が停止している期間(例えば、車両400の電源がOFFされている期間)は、バッテリユニット52からの電力を使用して、第1端子53を介して撮像装置100に電力を供給する。
位置情報取得部75は、電源制御装置700の位置(より具体的には、現在位置)を示す位置情報を取得する。電源制御装置700の位置は、電源制御装置700が配置された車両400の位置、車両400に配置された撮像装置200の位置、及び車両400に乗車している運転手その他の人の位置と同視することができる。位置情報取得部75は、例えば、GNSSの一つであるGPSからの信号に基づき、電源制御装置700の位置情報(緯度情報、及び経度情報)を取得する。位置情報取得部20は、QZSSとして、みちびきを併せて利用してもよい。位置情報取得部75は、撮像装置100の位置情報取得部20により取得された位置情報を、第1端子73を介して取得する構成であってもよい。
リーダライタ76は、記憶媒体挿入口(図示略)から内部に挿入された記憶媒体800を保持する媒体保持部として機能する。リーダライタ76は、外部の記憶媒体800を着脱可能な装着部の一例である。リーダライタ76は、記憶媒体800にデータを書き込んだり、記憶媒体800からデータを読み出したりする。リーダライタ76は、記憶媒体800を1つだけ保持するものでもよいが、2つ以上の記憶媒体800を同時に保持することが可能に構成されてもよい。記憶媒体800は、内部にデータを記憶する記憶領域を有する記憶媒体で、例えばSDカードである。SDカードは、例えば、SDメモリカード、miniSDカード、及びmicroSDカード等のいずれの形状も含む。記憶媒体800は、SSDやUSBメモリといった記憶媒体500とは規格や記憶方式の異なる記憶媒体としてもよく、特に、記憶媒体500よりも大容量の記憶領域を有することが望ましい。ここでは、リーダライタ76に、外部の記憶領域を提供する記憶媒体800を着脱可能な構成としているが、フラッシュメモリやHDD、SSD等の電源制御装置700の内部(内蔵)の記憶領域を提供する記憶部により実現されてもよい。この場合、内部の記憶領域に記憶されたデータを取り出す手段が別途設けられることが望ましい。
通信部77は、外部の装置と通信する。通信部77は、無線通信を行うことが望ましいが、有線通信を行うものであってもよい。以下では無線通信を行う場合を説明する。通信部77は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、その他の無線LAN通信、又はLPWAを行うものとするとよい。通信部77は、Bluetooth(登録商標)やNFC等の近距離無線通信により、外部の装置と無線通信するための通信回路を有してもよい。通信部77は、例えば、LTE、4G、5G等の移動通信システムの規格等に準拠した通信を行うための通信回路を有してもよい。
<7-3>電源制御装置700、及び撮像装置100の機能
以上の構成のもと、電源制御装置700の制御部74は、撮像装置100側のデータを参照する機能を実行する。本実施形態では、撮像装置100が、マスストレージに切り替え可能な撮像装置であるとし、制御部74は撮像装置100側のデータを参照して、撮像装置100の電源オフ時等にこれを吸い出す(言い換えると、引っ張り出す)機能を実行する。一般に、デジタルカメラ等の機器をPCに接続すると、機器がUSBマスストレージモードに自動で切り替わって、PCから機器のファイルを参照できるようになる機能が知られている。以下では、このような機能を参考にした吸い出しを行う機能を説明する。
制御部74は、データの吸い出し制御を実行すべき条件を満たしたかどうかを判定する機能を実行するとよい。この実行条件は、あらかじめ決められた条件とするとよく、例えば以下の(A)~(C)の条件等が例示される。
(A)吸い出し制御の実行条件として、例えば、撮像装置100(言い換えると、撮像装置100を搭載した車両400)が所定の位置にあることとするとよい。この場合、制御部74は、位置情報取得部75により検出された位置情報に基づいて、撮像装置100が所定の位置にあるかどうかを判定するとよい。所定の位置としては、例えば、ユーザの自宅や勤務先など、撮像装置100又は車両400が使用されていない又はその可能性が高い位置とすると特に良い。所定の位置については、制御部74は、あらかじめ、ユーザからの登録指示を受け付けたときに位置情報取得部75により検出された位置情報に基づいて登録するとよい。制御部74は、例えば、登録指示を受け付けたときの位置情報が示す位置から所定範囲内(例えば、半径50m以内)を、所定の位置として登録するとよい。撮像装置100は、この所定範囲内の大きさについてもユーザが設定可能に構成されていていると特によい。
(B)吸い出し制御の実行条件として、例えば、電源制御装置70が所定の通信回線(例えば、アクセスポイント)と通信により接続されたこととするとよい。制御部74は、通信部77に基づいて所定の通信回線に無線通信により接続しているかどうかを判定するとよい。所定の通信回線としては、例えば、その通信回線への接続があるときには、車両400が使用されていない又はその可能性が高い位置に撮像装置100又は車両400があると推測できる通信回線とすると特に良く、例えばユーザの自宅や勤務先などに設置された通信回線とするとよい。所定の通信回線としては、所定の無線LANとするとよい。無線LANの規格は特に問わないが、Wi-Fi(登録商標)とするとよい。
なお、制御部74は、第1端子73を介して、撮像装置100から、通信部16が所定の通信回線に無線通信により接続しているかどうかを判定するための情報を取得し、この情報に基づいて判定をしてもよい。この場合、撮像装置100の制御部11は、通信部16の通信状態を示すデータを、逐次、又は通信状態が変化した場合(例えば、通信回線と無線通信により接続した場合や、切断した場合)に、端子192を介して電源制御装置70に出力するとよい。
(C)吸い出し制御の実行条件として、例えば、車両400の電源がオフされていることとするとよい。このような状態では、車両400が使用されていない又はその可能性が高い状況にあると推測できるからである。制御部74は、車両側電源からの電力の供給がない場合に、この実行条件を満たしたと判定するとよい。
(D)吸い出し制御の実行条件はこれらに限られない。吸い出し制御の実行条件は、ユーザによりあらかじめ設定されるとよいが、電子装置又は電源制御装置の製品出荷段階の前又は後にユーザの設定なしに設定されてもよい。ただし、吸い出し制御の実効条件が、車両400が使用されていない又はその可能性が高い状況であると、ユーザの撮像装置100の使用を妨げないで、撮像装置100のデータを参照することができる点で特に望ましい。
制御部74は、少なくともいずれか一つの吸い出し制御の実行条件を満たすかどうかを判定し、満たしたと判定した場合、吸い出し制御を行うとよい。吸い出し制御は、撮像装置100側のデータを参照可能とし、参照したデータを吸い出す制御である。吸い出し制御として、制御部74は、撮像装置100の記憶媒体500(例えば、SD等の記録媒体)のデータ(例えば、映像ファイル等)を、電源制御装置700側に備えた制御部から参照可能する制御を行うとよい。この制御部は、本実施形態では制御部74とするが、別の制御部(例えば、マイクロコンピュータ)としてもよい。
制御部74は、撮像装置100側のデータを参照可能とする際の制御として、以下の制御を行うとよい。制御部74は、撮像装置100への電源の供給を停止してから(つまり、電力供給を一旦を切り)、その撮像装置100をマスストレージモードに切り替えるための所定の信号線に関する制御を行う。制御部74は、その後、撮像装置100をオンにする等してから、撮像装置100への電力の供給を行う。信号線に関する制御として、制御部74は、第1端子53の所定の端子(ピン)を接地させる(つまり、GNDに落とす)ことで、撮像装置100をマスストレージモードに切り替える。これは、USBマスストレージにおいても使用される機能である。この信号線の制御を行っている状態のときに、制御部74は、撮像装置100に電力を供給して、撮像装置100の電源をオンすると、撮像装置100がマスストレージとして機能する。
そして、制御部74は、第1端子53の信号線を介して、記憶媒体500側に記憶されたデータ(ここでは、記憶媒体500に記憶されたファイル)を参照可能とする。ここでは制御部74は、USBの信号線を介して、USBのプロトコルによって、記憶媒体500に記憶されたファイルを参照可能とするとよい。制御部74は、記憶媒体500から参照したデータを吸い出して、リーダライタ76に装着された記憶媒体500に書き込む制御を行うとよい。あるいは、電源制御装置700が内部の記憶領域を有する場合には、制御部74は、このような記憶領に、記憶媒体500から吸い出したデータを書き込む制御を行ってもよい。このようにすると、記憶媒体500側に記憶されていたデータを、電源制御装置700に保存することができる。このようなデータの吸い出しは、例えば、撮像装置100側に記憶されたデータの消失を防ぐバックアップの目的で行われるとよい。
制御部74は、吸い出し制御を実行すると、所定の期間を経過するまで、又は撮像装置100側のデータ(例えば、記憶媒体500内のデータ)が変化するまで等の、所定のタイミングが到来するまでは、吸い出し制御を行わないようにするとよい。このようにすると、重複したデータの吸い出し、又は撮像装置100側のデータを参照可能とする制御を実行する機会の増大を抑えられる。
<7-4>電源制御装置700、及び撮像装置100の機能の応用例
電源制御装置700、及び撮像装置100の機能の応用例として、以下のような例がある。
<7-4-1>データ形式の変換
制御部74は、撮像装置100側から吸い出したデータをそのままの形式で記憶媒体800に記憶させてもよいが、別の所定形式のデータに変換してから記憶させてもよい。例えば、記憶媒体500に側に記憶され、記憶媒体500から吸い出されたデータが、FAT(File Allocation Tables)を記録しない方式により記憶される第1の形式であるとよい。第1の方式は、特定のセクタに管理テーブル作らない方式で、後述する図7で説明する方式である。制御部74は、記憶媒体500から吸い出したデータを、FATを記録する方式により記憶される第2の形式に変換して、変換後のデータを記憶媒体800に記憶させるとよい。第2の形式は、特定のセクタに管理テーブル作る方式である。FATを作る方式としては、FAT32、FAT64等がある。このようにすると、より汎用性が高いFATを記録する形式により吸い出したデータを記憶させることができる。第1の形式とこれと異なる第2の形式とは一例であり、これ以外の方式としてもよく、ユーザが形式を設定できる構成としてもよい。
第1の形式を説明すると、例えば以下のとおりである。以下では、第1の形式の映像ファイルを扱う撮像装置100の制御部11が行う処理についても記載してある
図7は、吸い出し制御で吸い出される映像ファイル900が記録された記憶媒体500の内部の構成、及び記憶形式の基本的な内容を説明する図である。記憶媒体500は、ファイルシステム領域910と撮像記憶領域920とに分割して使用される。ファイルシステム領域910は、パーソナル・コンピュータ等の情報処理装置に標準的に搭載されたOS(例えば、Windows(登録商標))により読み出し、及び書き込みができるファイルシステムである。ファイルシステム領域910には、専用ブラウザのプログラムである専用ブラウザプログラムが記憶されている。情報処理装置が映像ファイル900(言い換えると、記録された映像や音声)内容を再生する場合において、当該情報処理装置に専用ブラウザプログラムがインストールされていないとき等には、ファイルシステム領域910から専用ブラウザプログラムをインストールするとよい。インストールされた専用ブラウザプログラムは、ビューアプログラムの一例である。
撮像記憶領域920は、情報処理装置に標準的に搭載されたOSでは読み出し、及び書き込みができない独自形式のパーティションである。撮像記憶領域920は、常時記憶領域930と、Gセンサ記憶領域940と、記憶領域950とに区分された領域である。これらの各領域に記録される画像データが、図7では「撮像画像」と表記してある。図7に示す撮像画像は、撮像した画像である動画を時間軸上で所定の単位毎に区切った各区間の画像で、より詳細には、所定の単位としてフレーム単位で切った各区間の画像である。撮像記憶領域920は、常時記憶領域930と、Gセンサ記憶領域940と記憶領域950とのそれぞれについて、複数のフレームの各フレームの画像が、時系列順に並べた状態で記憶されている。
常時記憶領域930は、管理領域930Aと記憶領域930Bとを備える。管理領域930Aは、情報処理装置において専用ブラウザプログラムによって各種の設定情報が記録される領域であり、常時記録が行われているときには、当該管理領域930Aへのデータの記録は行われない。このようにすることで、撮像中に電源遮断等が生じても、管理領域930Aの設定データは失われない。管理領域930Aには、上書きカウントマスタ値MUC、フォーマットカウントマスタ値MFC、及び上書き上限値UL等が記録される。上書きカウントマスタ値MUCは、常時記憶領域930の各記憶単位に対し行われた上書きの最多回数を示す。上書きカウントマスタ値MUCは、専用ブラウザプログラムによって記憶媒体500の管理領域930Aに設定情報の記録を行う場合に、記憶領域930Bにおける最大の上書きカウント値UCと同じ値に更新される。フォーマットカウントマスタ値MFCは、常時記憶領域930がフォーマットされた回数を示す。上書き上限値ULは、記憶媒体500の故障が発生する上書き回数の目安を示している。上書き上限値ULは、寿命(つまり、あと何回程度、上書き可能か)を判定するための目安をとして利用できる。上書き上限値ULは、記憶媒体500の品種により異なる。情報処理装置が、専用ブラウザを用いて記憶媒体500のフォーマット処理を行う場合等に、利用する記憶媒体500の型番を指定することにより、または値を直接することにより、上書き上限値ULを管理領域930Aに記録させる。
記憶領域930Bは、撮像した画像データを記憶する領域である。制御部11は、1フレームの画像データに関連付けてヘッダ、及びフッタを設け、このヘッダ及びフッタに当該フレームの画像データに関連付く情報(以下「関連情報」という。)を記録する。画像データと関連情報とを合わせた記録サイズは、記憶媒体500のアドレス付与単位である1バイトより大きいので、複数の連続したアドレスに1フレーム分の画像データと関連情報が記録される。図7に示した例では、1フレームあたり32768バイト(32キロバイト)で記録される。関連情報は、画像データに対して付加される情報という意味で、「付加情報」といってもよい。
各フレームのヘッダやフッタに記録する関連情報としては、当該フレームの画像データの撮像時刻CT、フォーマットカウント値FC、上書きカウント値UC(初回書き込み時は「1」)、及びイベントの発生を認識したタイミングで撮像された画像であることを示すトリガフラグTF等がある。フォーマットカウント値FCは、記憶媒体500に対して行われたフォーマット処理の回数を示す値である。上書きカウント値UCは、当該アドレスへのデータを書き込んだ回数を示す値である。フォーマットカウント値FC、及び上書きカウント値UCは、記憶媒体500の寿命管理、記録制御等に用いられる。ヘッダとフッタに記録される関連情報は重複しない内容にしてもよいし、完全に同一の内容としてもよいが、図7に示した例のように一部のみ重複するようにすると特によい。ヘッダとフッタの内容を一部のみ重複させることにより、関連情報を含めたデータの改ざんの難易度を高めることができる。
撮像装置100の制御部11は、記憶領域930Bに、撮像部15にて常時撮像している画像データを、撮影した順に時系列で連続したアドレスに順次格納する。具体的には、制御部11は、記憶領域930Bに初めて撮像画像を記録する場合には、記憶領域930Bの先頭アドレスから順に記録を開始する。例えば図7に示したように、制御部11は、1フレーム目はアドレス「0」~「32767」、2フレーム目はアドレス「32768」~「65535」、というように、記憶領域930Bにおける連続したアドレスを利用して、撮像順に撮像画像を記録する。そして、制御部11は、記憶領域930Bの最終アドレスに到達すると、記憶領域930Bの先頭アドレスに戻り、既に書き込まれているデータを上書きしながら記録を継続する。2周目以後の記録時には、制御部11は、上書きカウント値UCを現状値から1だけ増加させた値を記録するようにする。
イベント記録の一つであるGセンサイベント記録を行うためのGセンサ記憶領域940も、常時記憶領域930と同様、管理領域940Aと記憶領域940Bとを備える。管理領域940Aには、フォーマットカウントマスタ値MFC、上書きカウントマスタ値MUC及び上書き上限値UL等が記録される。記憶領域940Bには、センサ部17の加速度センサの検出値が所定の条件を満たしたときの時間的な前後に撮影された画像データが、関連情報とともに記録される。管理領域940Aと記憶領域940Bには、それぞれ管理領域930Aと記憶領域930Bと同様の情報を記憶する。記録される関連情報は、常時記憶領域930の記憶領域930Bに記憶される関連情報と同様である。
制御部11は、センサ部17の加速度センサの検出値が所定の条件を満たしたと判定した場合、記憶領域940Bに、当該条件を満たした時の時間的な前後を含むイベント記録期間に撮像部15が撮像した画像データを、記憶領域930Bへの記録と同様の方式にて、記録連続したアドレスに順次格納する。
イベント記録の一つであるマニュアル記録を行うための記憶領域950も、常時記憶領域930等と同様、管理領域950Aと記憶領域145Bとを備える。管理領域950Aには、フォーマットカウントマスタ値MFC、上書きカウントマスタ値MUC及び上書き上限値UL等が記録される。また、記憶領域950Bには、イベント発生時の時間的な前後に撮影された画像データが、関連情報とともに記録される。管理領域950Aと記憶領域950Bには、それぞれ管理領域930Aと記憶領域930Bと同様の情報が記録される。ここで記録される関連情報は、常時記憶領域930の記憶領域930Bに記憶される関連情報と同様である。
制御部11は、イベント記録ボタン122が操作されると、記憶領域940Cに、当該その操作が行われた時以降を含むイベント記録期間に撮像部15が撮像した画像データを、記憶領域930Bへの記録と同様の方式にて、記録連続したアドレスに順次格納する。
制御部11は、上記のような記録方式により、記憶領域930B、940B、950B内の連続したアドレスに対し、それぞれの種類の画像データを決められた記憶領域930B、940B、950Bに対して周回的に書き込みを行うこととなる。その結果、最も新しく書き込みを行ったフレームの関連情報には最新の上書きカウント値UCが記録されており、その次のフレームの関連情報には1少ない上書きカウント値UCが記録されることになる。制御部11は、記憶領域930B、940B、950B内の連続したアドレスについて、上書きカウント値UCが切り替わるフレームを見つけ、当該フレームから次の書き込みを行う制御を行う。このようにすることで、最も古いデータを随時上書きしながら記録を行うことができる。しかも、上述の上書きカウント値UCが切り替わるフレームを見つけ、当該フレームから次の書き込みを行う制御を行うだけで、他の複雑な制御を必要とすることなく、最も古いデータを随時上書きすることができる。また、何回目の上書きにより画像データが記録されたのかが記録されているので、専用ブラウザプログラム等でこれを確認できるようにすると、上書きカウント値UC(及びその他の関連情報)をデータの改ざんがないかの検証に利用することができる。
本実施形態では、予め各画像データを記録するエリアを決めておき、そのエリアに対して、所定の順番で順次画像データを記録するようにしたため、撮影し記憶した時系列の画像データが、メモリ上で時系列通りに並ぶ。つまり、画像データが記録されるクラスタ番号セクタ番号が時系列通りに並び、例えばFAT32のように、空いているエリアすなわち、空きクラスタに順次書き込むようなことがないので、断片化が生じにくい記録形式となる。このように記憶媒体500は、断片化が生じにくいので、使用開始後はフォーマット処理をしなくても画像データを上書きしながら所定の順番で録画し続けることができ、長期にわたってフォーマット処理が不要なことから「フォーマットフリー」と称されることもある。このような記録形式は、FATを記憶媒体500に記録しない方式で、より具体的には、1つのファイルが複数クラスタにまたがっている場合に続きがどのクラスタにあるかの情報を不要とする方式である。
また、記憶領域930B、940B、950B内を、偏りなく使用することができ、局所的に上書き回数が多い箇所がボトルネックとなりメモリカード自体の寿命が縮まることを防ぐことができる。
以上のような第1の形式は、記憶媒体500からの映像ファイルの改ざんや仮に漏洩してしまった場合の被害を抑える上で望ましい形式で、いわばセキュリティ性能の確保において望ましい形式である。
これに対し、第2の形式が使用するときのファイルのファイル形式は、汎用的なものとするとよい。例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)形式(例えば、MPEG2、MPEG4)であるが、AVI、MOV、WMV等の汎用的な形式の映像ファイルとすると、多くの機器で再生可能となるのでよい。
<7-4-2>撮像装置100側のデータの他のシステムへの送信
制御部74は、通信部77を用いて、参照した撮像装置100側のデータを、他のシステムへ送信する機能を備えてもよい。他のシステムとしては、電源制御装置700とは異なるシステムで、例えば電源制御装置700の外部の装置とするとよい。このようなシステムとしては、例えば、ユーザの自宅や勤務先に設置された記憶装置(例えば、ハードディスク装置)や、ユーザが使用するスマートフォン等の情報端末、クラウドコンピューティング環境を提供するネットワーク上のサーバ装置やその他のサーバ装置等がある。サーバ装置は、例えば、撮像装置100、200の製造又は販売を行う事業者が管理、運用するサーバ装置としてもよい。サーバ装置は、例えば、所定のサービスを提供する事業者とするとよく、例えば、撮像装置により撮像された画像に基づいて車両の事故等の状況を把握し、保険金の支払いを行う保険会社、又は警備会社や警察などの公共機関が管理、運用するサーバ装置とするとよい。
<7-4-3>電源制御装置700の他の構成
本実施形態では、電源制御装置700は、車両400のオフ時で、車両側電源から電力が供給されなくても、撮像装置100等の車載機器へ電源供給可能なアダプタである。電源制御装置700は、車両400のバッテリから電力供給を受けてもよいし、または、車両400バッテリ以外のバッテリを内蔵または外付けした構成を有してもよく、電源の所在や構成については特に問わない。また、電源制御装置700は、一部の機能を実現しない場合にはその機能に必要な構成を有しなくてもよく、例えば、参照可能になったデータを、他のシステムへ送信する機能を実行しない場合は、通信部77を有しなくてもよい。また、電源制御装置700は、参照可能になったデータを、直ちに他のシステムへ送信する場合は、リーダライタ76や内蔵のストレージを有しない構成としてもよい。
<7-4-4>電源制御装置700へのデータの出力
撮像装置100において制御部11は、ユーザの明示の指示なしに(つまり自動で)、記憶媒体500に格納されたデータを、電源制御装置700に出力してもよいが、ユーザの明示の指示があったときに出力してもよい。あるいは、制御部11は、車両400の停車中にユーザの操作に応じて録画停止し、ユーザの操作に応じてデータの出力を実行(つまり手動実行)してもよい。制御部11は、は、車両400の電源がOFFすると、データの出力と、駐車記憶機能による録画とを同時に開始し、実行してもよいが、同時実行が難しい場合は、データの出力が終了してから駐車記憶機能による録画を開始してもよい。
<7-4-5>電源制御装置700へのデータの出力
制御部11は、イベント記録のデータだけを出力する等、一部のデータを出力してもよいし、全部のデータを出力してもよく、どのデータを対象とするかは種々の変形が可能で、例えばユーザが設定できるような構成としてもよい。例えば、制御部11は、全部のデータを出力して、この後記憶媒体500をフォーマットしてもよいし(つまり、記憶媒体500からデータを消去してもよいし)、フォーマットせずにそのまま記憶媒体500と記憶媒体800とに二重化して残しておいてもよい。
以上説明した第1実施形態によると、電源制御装置700が、撮像装置100側のデータを記憶する装置(例えば、書き込み装置)としての機能も兼ねるので、電源制御装置としての機能を拡張させ、電源制御装置としての機能を向上させることができる。
[8.第2実施形態]
本実施形態の電源制御装置700Aは、例えば撮像装置100や防犯カメラ等のデータを扱う機器に使用することで、データの保存を行う保存機能を実行する。保存機能は、例えば、データを扱う機器のデータのバックアップ機能として用いられるとよい。本実施形態の電源制御装置700Aは、データ保存機能を搭載した電源ケーブルとして機能する。上述した第1実施形態では、主に電源制御装置700が撮像装置100側のデータを吸い出して記憶するタイミングを判定していたが、本実施形態では、主に撮像装置100や防犯カメラ等のデータを扱う機器が電源制御装置700Aに出力するタイミングを判定する。
以下では、電源制御装置700Aが撮像装置100と接続される場合を代表して説明する。電源制御装置700Aの物理的な構成は、上述した第1実施形態と同じである。以下では、電源制御装置700Aの構成のうち、第1実施形態の電源制御装置700と共通するものは、共通の符号を付して、その説明を省略する。
図8、及び図9は、電源制御装置700A及び撮像装置100機能を説明する図である。図8、及び図9において、電源制御装置700Aの機能のそれぞれについて、これを実現する電源制御装置700の構成の符号を括弧書きで示してある。
図8に示すように、電源制御装置700Aは、撮像装置100と接続される。図8には示していないが、第1端子73に撮像装置100が接続されるとよい。電源制御装置700Aに電力を供給する電源と接続される。本実施形態では、第2端子78が車両側電源と接続される。図8には、第2端子78の電源口として電源プラグが示されているが、車両側電源と接続する場合は、シガープラグや故障診断コネクタ等とするとよい。図8に示すコントロールチップは、電源制御装置700Aの制御を司る。コントロールチップは、例えば制御部74により実現されるとよい。図8に示す保存機能は、データを保存する機能であり、リーダライタ76に装着された記憶媒体800にデータが保存される機能とするとよい。図8に示す電圧コンバータは、コンバータ71により実現される。
このような電源制御装置70Aと接続される撮像装置100において、制御部11は、電源制御装置700Aに関する動作設定を行う機能を実行する。動作設定としては、電源制御装置700Aの動作に関する設定とするとよいが、例えば、データの保存方法、及びデータを記憶する際の上書きの有無等とするとよい。例えば、制御部11は、表示部13に電源制御装置700Aの動作設定を行うための画面(例えばメニュー画面)を表示させる。制御部11は、この画面に対するユーザの入力に応じて動作設定の内容を決定する。制御部11は、その動作設定の内容を示すデータをメモリ112等に記憶し、そのデータに基づいて電源制御装置70Aの動作設定を行うとよい。具体的には、制御部11は、端子192を介して電源制御装置700Aにこの動作設定の内容を示すデータを出力するとよい。制御部74は、この動作設定の内容を示すデータを内部メモリ等に記憶し、このデータに基づいて自装置を動作させる設定を行うとよい。
次に、図9を参照して、撮像装置100、及び電源制御装置700Aの機能を説明する。
図9(A)に示すように、電源制御装置700Aに撮像装置100及び電源が接続され、撮像装置100が使用開始されると、電源制御装置700Aを介して撮像装置100に通電する(図9(A)において「電力」と示した矢印を参照)。この電力の供給を受けて、撮像装置100が動作するとともに、電源制御装置700A(例えば、制御部74)も動作する。
撮像装置100において制御部11は、動作設定の内容を示すデータに基づいて、保存機能がオンされていると判定した場合、保存すべき記録データを、端子192を介して電源制御装置700Aへ出力する。記録データとしては、例えば記憶媒体500に記憶されたデータとするとよく、記憶媒体500に記憶されたデータのうちのどのデータとするかは、動作設定により決定されるとよい。例えば、撮像装置100が有する画像記録機能における一部又は全部の映像ファイルとするとよい。
電源制御装置700Aにいて、制御部74は、第1端子73を介して記録データが入力されると、リーダライタ76に装着された記憶媒体800にこの記録データを記憶させる(つまり、保存機能により保存する)。
ここで、図9(B)に示すように、事故その他のアクシデント等が発生して、撮像装置100が破損(例えば、対象機器内のデータ破損)となったとする。この場合、破損により、撮像装置100への電力の供給や、撮像装置100からの記録データの供給が不通になり停止する。電源制御装置700Aにおいて制御部74は、撮像装置100との電力又は信号の不通を検知した場合、撮像装置100から最後に届いた記録データを記憶媒体800に記憶させ(保存し)、記録データを記憶させる処理を終了させる。このようにすると、事故その他アクシデント等によって電子装置側のデータが消失してしまう可能性を低くすることができる。
このような本実施形態によると、撮像装置100は電源制御装置700Aを外部記憶装置のように扱って、データを保存させることができる。例えば、仮に撮像装置100の記憶媒体500のデータが破損しても、電源制御装置700A側でバックアップが取れるので、データの消失を防止することができる。また、例えば、撮像装置100が車両400の事故により破損し、記憶媒体500も紛失、あるいはデータが消失した場合でも、電源制御装置700Aによるのバックアップで、事故等によってデータが消失してしまう可能性を低くし、事故時の映像を確認ができるようにすることができる。
撮像装置100以外のデータを扱う機器として防犯カメラが用いられる場合には、犯人の故意で防犯カメラが破壊されてしまっても、電源制御装置700A側でバックアップを取っているため、破壊された状況を映像として残しておくことができる。また、データを扱う機器がウェブ会議用のカメラである場合も、このカメラの故障等があっても、電源制御装置700A側でバックアップを取っているため、ウェブ会議の状況を映像として残しておくことができる。本実施形態の電源制御装置700Aに接続される機器としては、これらの機器に限らず、汎用性が高い。例えば、撮像装置100、防犯カメラのみならず、データを扱い電源を必要とする機器であれば様々な機器を接続できる。
本実施形態の機能の応用例として、以下のような例がある。
<8-1>外部制御装置700Aへのデータの出力の態様
撮像装置100において制御部11は、記憶媒体500(内部の記憶手段の一例)への記録と並行して、電源制御装置700Aへの出力をしてもよいが、第2端子78と接続される電源がオフされている期間を利用して、この出力をしてもよい。又は、制御部11は、撮像部15による撮像中に撮像画像の記録をする場合には、記憶媒体500へのデータの記録を行わずに、電源制御装置700Aへの出力をしてもよい。
<8-2>上書き記録に関する動作設定
制御部11は、記憶媒体800の記憶容量が閾値以上の場合は上書きを行わないように設定してもよい。上書きしなくても記憶容量が足りることが多いと考えられるからである。あるいは、制御部11は、イベント記録の記録データについては上書きを行わないように設定してもよい。重要な記録データの消失を防ぐためである。
[9.第3実施形態]
本実施形態の電源制御装置700Bは、撮像装置100を複数の用途で使用可能にするための機能を実行する。撮像装置100の用途は、典型的にはドライブレコーダであるが、これをウェブ会議や部屋、ガレージ等の、日常的な使用のためのカメラ(例えばウェブカメラ)や、防犯カメラ用途に転用(応用)できるようになっている。以下では、撮像装置100が図6で示した形態の撮像装置である場合を接続する。この形態の撮像装置100は、広角カメラであり、撮像範囲が広いので、撮像装置100を複数の用途で使用する場合にも必要は範囲が撮像され、利便性を高くすることができる点で望ましい。
電源制御装置700Bの物理的な構成は、上述した第1実施形態と同じである。以下では、電源制御装置700Bの構成のうち、第1実施形態の電源制御装置700と共通するものは、共通の符号を付して、その説明を省略する。
図10、及び図11は、電源制御装置700B及び撮像装置100の機能を説明する図である。図10、及び図11において、電源制御装置700Bの機能のそれぞれについて、これを実現する電源制御装置700の構成の符号を括弧書きで示してある。
図10に示すように、電源制御装置700Bは、撮像装置100と接続される。図10には示していないが、第1端子73に撮像装置100が接続されるとよい。電源制御装置700Bに電力を供給する電源と接続される。本実施形態では、第2端子78が電源と接続される。図10には、第2端子78として電源プラグが示されているが、シガープラグや故障診断コネクタ等、用途に応じたケーブルが選択されるとよい。図10に示す保存機能は、データを保存する機能であり、リーダライタ76に装着された記憶媒体800にデータが保存されるとよい。図10に示す電圧コンバータは、コンバータ71により実現される。図10に示す無線LANは、無線LANによる通信を行う機能であり、通信部77により実現されるとよい。なお、通信方式は無線LANによるものでなく、他方式の通信が用いられてもよい。なお、図10には示していないが、電源制御装置700Bは、電源制御装置700Aの制御を司る制御部74(例えば、コントロールチップ)を有する。
次に、図11を参照して、撮像装置100、及び電源制御装置700Bの機能を説明する。撮像装置100は、ドライブレコーダ用途や防犯カメラ用途で使用される場合は、図5で示したように、ブラケット600側が上方に位置して、下方を撮像するように設置されるが、ウェブ会議用に用いられる場合は、図11(A)、(B)で示したように、ブラケット600側が下方に位置して、上方を撮像するように、反転使用とされる。このようにするのは、撮像装置100がテーブル等の上面に置かれて使用される場合には、出席者の顔が映るように、上方を撮像することが望ましいからである。
図11(A)に示すように、電源制御装置700Bに撮像装置100及び電源が接続され、撮像装置100が使用開始されると、電源制御装置700Bを介して撮像装置100に通電する(図11(A)において「電力」と示した矢印を参照)。この電力の供給を受けて、撮像装置100が動作するとともに、電源制御装置700B(例えば、制御部74)も動作する。
この状況のもと、撮像装置100においては、ファームウェアに基づいて、上述した複数の用途のうちいずれかの用途に応じた動作をする。また、撮像装置100は、ファームウェアのアップデートにより、複数の用途のうちのいずれかの用途に応じた動作をすることで、用途の変更が可能に構成されている。撮像装置100はあらかじめドライブレコーダとして機能するためのファームウェア(第1のソフトウェアの一例)が記憶されているものとする。ファームウェアの記憶領域は、例えばメモリ112とするとよい。撮像装置100の制御部11は、このファームウェアに基づいて、撮像部15が撮像した画像に基づく第1の処理として、ドライブレコーダ用途に応じた処理を実行する。制御部11は、ファームウェアの書き換えを行って、これとは別のファームウェア(第2のソフトウェアの一例)が取り込まれると、ドライブレコーダ用途のファームウェアに代わって、別の用途のファームウェアに基づいて、当該別の用途に応じた処理を行う。別の用途のファームウェアの取り込みは、あらかじめ記憶されていたファームウェアへの上書きによって行われると、記憶領域の圧迫を抑えることができるので望ましい。撮像装置100は、後で取り込まれたファームウェア(第2のソフトウェアの一例)に基づいて、撮像部15が撮像した画像に基づく第2の処理として、他の用途に応じた処理を実行する。他の用途として、ウェブ会議用途や、防犯カメラ用途等がある。
撮像装置100において制御部11は、通信部16の機能によりファームウェアを受信してこれを取り込んでもよい(つまり、アップデート)してもよいが、電源制御装置700Bからファームウェアを受信して取り込んでもよい。例えば、撮像装置100が通信部16を有しない場合や、ファームウェアの受信に通信部16が対応していない場合、又は撮像装置100の通信料金を削減した場合には、このようにするとよい。電源制御装置700Bからファームウェアを受信するための電源制御装置700Bの動作については後述する。
電源制御装置700Bの動作を説明すると、制御部74は、通信部77を用いてファームウェアを受信すると、受信したファームウェアを、第1端子73を介して撮像装置100に出力する機能を実行する。例えば、制御部74は、通信部77を用いて無線LANによる通信により、外部の情報端末850と無線通信を行う。情報端末850は、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等の、通信部77と無線LANによる通信を行うとともに、公衆通信回線に接続した通信を行う機能を実行するとよい。すなわち、制御部74は、通信部77、及び情報端末850を介して、外部からファームウェアを受信する。制御部74は、受信したファームウェアを一旦保存機能により保存した後、撮像装置100へ出力してもよい。撮像装置100において制御部11は、端子192を介して入力されたファームウェアを取り込むと、このファームウェアに応じた用途で動作するようになる。
次に、用途毎に撮像装置100の動作を説明する。ドライブレコーダ用途の撮像装置100の動作は第1実施形態で説明したから、他の用途のときの撮像装置100の動作を説明する。
<9-1.ウェブ会議用途>
ウェブ会議用途で動作する場合、撮像装置100において制御部11は、ファームウェアに基づいて、自装置及び電源制御装置700Bの動作設定を行う。ウェブ会議用途で動作する場合、制御部11は、上書き記録をオフとし、位置情報取得部20(例えば、GNSS)、及びセンサ部17のセンサ(例えば、加速度センサ)をオフとし、常時記録機能をオンとして画像を記録し、かつ電源制御装置700からの通信部77によるデータの送信(ここでは、映像転送)をオンするよい。
撮像装置100がウェブ会議用途で動作する場合、制御部11は、記録データを、端子192を介して電源制御装置700Bへ出力する。制御部11は、記憶媒体800への記録データの上書き記録を禁止する。ウェブ会議は1~2時間が通常であることから、記憶媒体800の容量不足は考えにくく、また、上書き禁止しても必要なデータの消失を防ぐためである。制御部11が出力する記録データには映像、及び音声が含まれるが、位置情報取得部20で取得された位置情報、及びセンサ部17により測定されたデータは、このデータに関連付けられていない。ウェブ会議用途では、位置情報取得部20で取得される位置情報、及びセンサ部17により測定されるデータの重要性が低いと考えられるので、これを記憶しないことで、不要なデータが蓄積されるのを抑制することができる。また、制御部11は、常時記録機能によって電源がオンされたときからオフされるときまでに撮像部15で撮像された画像を継続的に、電源制御装置700Bへ出力するとよい。また、電源制御装置700Bからの通信部77によるデータの送信(ここでは、映像転送)をオンとすることで、外部の装置においてこのデータを保存、閲覧できるようにしているが、オフとしてもよい。
なお、ウェブ会議用途では、撮像装置100のイベント記録機能や駐車監視機能はオフされており、これらに基づく動作はしないようになっているとよい。また、制御部11は、入力部12に対するユーザの入力に応じて、一時的に記録を停止してもよい。
撮像装置100において制御部11は、映像、及び音声の記憶媒体500への記録と並行して、電源制御装置700Bに記録データを出力するとよいが、その後のタイミング、。例えば、夜の時間帯等の第2端子78と接続される電源がオフされている期間を利用して、この出力をしてもよい。又は、制御部11は、記憶媒体500への映像、及び音声の記録を行わずに、電源制御装置700Bへの記録データの出力をしてもよい。
電源制御装置700Bにいて、制御部74は、第1端子73を介して記録データが入力されると、リーダライタ76に装着された記憶媒体800に記録データを記憶させる。この動作は、第2実施形態の保存機能と同様でよい。
電源制御装置700Bにおいて、制御部74は、第1端子73を介して記録データが入力されると、通信部77を介して情報端末750に記録データを送信してもよい。電源制御装置700Bは、記憶媒体800への記録と並行してこの送信をしてもよい。制御部74は、記憶媒体800へ記録したデータを、会議終了後等の所定のタイミングに、通信部77を介して送信してもよい。情報端末750においては受信した記録データを内蔵のメモリに記憶したり、外部のサーバ装置等へ送信して記録させたりするとよい。
図11(B)に示すように、事故その他のアクシデント等が発生して、撮像装置100が破損(例えば、対象機器内のデータ破損)となったとする。この場合、破損により、撮像装置100への電力の供給や、撮像装置100からの記録データの供給が不通になり停止する。電源制御装置700Bにおいて制御部74は、撮像装置100との電力又は信号の不通を検知した場合、撮像装置100から最後に届いた記録データを記憶媒体800に記憶させ(保存し)、記録データを記憶させる処理を終了させる。このようにすると、事故その他アクシデント等によって電子装置側のデータが消失してしまう可能性を低くすることができる。
<9-2.防犯カメラ用途>
撮像装置100が防犯カメラ用途で動作する場合、撮像装置100において制御部11は、ファームウェアに基づいて、自装置及び電源制御装置700Bの動作設定を行う。防犯カメラ用途で動作する場合、制御部11は、上書き記録をオンとし、位置情報取得部20(例えば、GNSS)、及びセンサ部17のセンサ(例えば、加速度センサ)をオンとし、駐車監視機能のタイムラプスモードをオンとして画像を記録し、かつ電源制御装置700からの通信部77によるデータの送信(ここでは、映像転送)をオフとするよい。
防犯カメラ用途で動作する場合も、制御部11は、記録データを、端子192を介して電源制御装置700Bへ出力する。制御部11は、記憶媒体800への記録データの上書き記録を許可する。防犯カメラ用途の場合、映像、音声の記録時間が長いことが想定されるので、記憶媒体800の容量不足を回避するため、上書き記録を許可するようにしている。制御部11が出力する記録データには映像、及び音声が含まれ、さらに、位置情報取得部20で取得された位置情報、及びセンサ部17により測定されたデータが、このデータに関連付けられる。防犯カメラ用途では、位置情報取得部20で取得される位置情報、及びセンサ部17により測定されるデータの重要性が高いと考えられるので、後の検証にこれを役立てられるようにこれを記憶しておく。また、制御部11は、駐車監視記録のタイムラプスモードの機能によって電源がオンされたときからオフされるときまでに撮像した画像を継続的に記録するとよい。タイムラプスモードとするのは、長時間の記録であっても、記憶媒体800の容量不足を回避するためである。また、電源制御装置700Bからの通信部77によるデータの送信(ここでは、映像転送)をオフしているが、オンとすることで、外部の装置においてこのデータを保存、閲覧できるようにしてもよい。
なお、防犯カメラ用途では、撮像装置100の常時記録機能やイベント記録機能はオフされており、これらに基づく動作はしないようになっているとよい。ただし、イベント記録をオンとしておくことで、イベント発生時の映像、音声が記憶されるようにしてもよい。また、制御部11は、入力部12に対するユーザの入力に応じて、一時的に記録を停止してもよい。
それ以外の撮像装置100及び電源制御装置700Bの動作は、ウェブ会議用途と同じでもよいし、一部が異なっていてもよい。
データを扱う機器が防犯カメラの場合には、犯人の故意で防犯カメラが破壊されてしまっても、電源制御装置700B側でバックアップを取っているため、破壊された状況を映像として残しておくことができる。
このような本実施形態によると、撮像装置100を複数の用途によって使用することができる。例えば、不要になったドライブレコーダ等の撮像装置100の有効活用が可能になる。ドライブレコーダの市場では買替えしている方が一定数存在しており、不要になったドライブレコーダの有効活用ができ、他用途に転用できるので、その廃棄可能性を低くすることができる。
また、典型的にはドライブレコーダ用途である撮像装置100の有している常時記録機能、イベント記録機能、及び駐車監視機能といったドライブレコーダの機能を、ウェブ会議用途や防犯カメラ用途に流用して使うことができる。例えば、加速度センサによるイベント記録や夜間に鮮明にする機能、動体検知、タイムラプスモード等は、防犯カメラにも役立つ機能で、これを転用することが望ましい場合がある。例えば、夜間に鮮明にする機能は、例えば日中会議室が暗い場合や蛍光灯の逆光でも機能する。また、電源制御装置700Bが保存機能を実行することで、議事録として「動画を残したい」というニーズにも対応できる、また、ドライブレコーダは、一般的に耐熱性に過ぎれているから、汎用品よりも壊れにくい装置として提供できる。
<9-3>本実施形態を以下のように変形してもよい。
<9-3―1>表示の反転
撮像装置100は、取り付け方で、表示或いは記録する画像の向きを調整する機能を実行してもよい。制御部11は、記録、表示する画像の正/反転のメニュー選択があり、いずれとするかをユーザが選択できるようにしてもよい。例えば、半円を選択すれば、記録映像や表示部13の表示も反転するようにしてもよい。
<9-3-2>動作設定
撮像装置100の用途によって、上書き記録、センサ、画像記録機能オン/オフといった動作設定がデフォルトで決まっていた。これは用途によってニーズが異なるので、各用途に応じた設定を用意しておくものである。これに代えて、撮像装置100は、このデフォルトの動作設定をユーザが変更できる構成としてもよいし、デフォルトの設定がなくユーザが一から設定できるようにしてもよい(もちろん詳細設定を行えるようにしてもよい)。
<9-3-3>複数用途の使い分け
撮像装置100は、ファームウェアのアップデートにより、昨日はドライブレコーダ用途、今日はウェブ会議用途といった使用されてもよく、ドライブレコーダ用途で使い終えた撮像装置100を、以後他の用途で使用するような使用形態に限られない。例えば、ウェブ会議用途からドライブレコーダ用途に戻したいユーザのために、そのために必要なファームウェアが提供されてもよい。また、1つの用途につき1つのファームウェアとしなくてもよく、複数の用途が1つのファームウェアによって実現されてもよい。この場合、ファームウェアはそのままで、ユーザの設定によるモード切替に応じて、どの用途で動作するかが切り替えられてもよい。あるいは、複数のファームウェアが同時に同一の記憶領域に記憶されていてもよく、そのうちの一つのファームウェアが選択・実行されることで、用途の切替が行われてもよい。ファームウェアで実現していた機能を、アプリケーションプログラム等の他のプログラムで実現されてもよい。
<9-3-3>用途
撮像装置100の用途として、ドライブレコーダ、ウェブ会議、防犯カメラ等の用途を説明したが、これらに限られず、撮像装置を用いることができる種々の用途に対応させることができる。例えば、お年寄りや子供、ペット等の見守りの用途があってもよい。また、複数の用途のうちの少なくとも一部について撮像機能を用いない用途があってもよい。例えば、音声の記録のみを行う音声レコーダの用途等があってもよい。このようなことから、複数の用途で使用可能できるようにする電子装置は、撮像装置に限られず、種々の電子装置に適用可能である。また、このような電子装置が使用される場所も、更に、車両以外の場所でも使用されることのある装置とすると特によく、例えば、ユーザの自宅やオフィス(例えば、会議室)、商業施設等、様々な場所が考えられる。
[10.変形例]
本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述した実施形態では、撮像装置100が通信部16を備えていたが(例えば、通信型ドライブレコーダであったが)、撮像装置100が通信部16を有さず、無線通信機能を有する外部機器を外付けする構成であってもよい。この場合、撮像装置100に接続される外部機器は、撮像装置100とは別売される外部機器(例えば、オプション機器)とするとよい。無線通信機能を有する外部機器は、車両400の電源からの電力の供給を受けて動作するものとするとよい。
上述した実施形態で撮像装置100を例に挙げて説明した構成は、車両に搭載される撮像装置以外の電子装置に適用されてもよい。このような電子装置として、例えば、データを記録する機能を有する機器とするとよく、イベントレコーダやナビゲーション装置、レーター探知機等がある。上述した実施形態で撮像装置100を例に挙げて説明した構成は、車両に搭載される撮像装置以外の撮像装置に適用されてもよい。このような撮像装置として、デジタルカメラや、撮像部を有するスマートフォン、タブレット型コンピュータ等の情報端末等がある。
上述した各実施形態で説明した構成及び動作の一部が省略又は変更されてもよい。また、上述した実施形態で、送信としていた構成を、出力する構成としてもよい。出力としては、送信以外の出力、例えば記録(記憶)や印刷による出力等とすることも可能である。また、制御部11、71の機能は、1又は複数のハードウェア資源、1又は複数のソフトウェア資源、又はこれらも組み合わせにより実現されるとよい。
なお、本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
また、意匠登録出願への変更により、全体意匠又は部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としてもよいし、その部材の部分としてもよい。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠登録出願への変更を行って権利化を行う意思を有するものである。
11 :制御部
12 :入力部
13 :表示部
14 :音声出力部
15 :撮像部
16 :通信部
17 :センサ部
18 :リーダライタ
19 :端子部
20 :位置情報取得部
21 :発光部
22 :電源制御部
40 :車両
50 :外付けユニット
52 :バッテリユニット
53 :第1端子
71 :コンバータ
72 :バッテリユニット
73 :第1端子
74 :制御部
75 :位置情報取得部
76 :リーダライタ
77 :通信部
78 :第2端子
100 :撮像装置
101 :筐体
102 :ジョイントレール
103 :放音孔
104 :マイク孔
111 :プロセッサ
112 :メモリ
113 :計時部
121 :マイクロホン
122 :イベント記録ボタン
123 :操作部
124 :タッチセンサ
131 :表示面
145B :記憶領域
151 :撮像レンズ
181 :記憶媒体挿入口
191 :カメラジャック
192 :端子
200 :撮像装置
300 :ケーブル
400 :車両
500 :記憶媒体
600 :ブラケット
610 :ベース部
611 :取付面
620 :ボールスタッド
621 :ボール部
630 :ソケット部
640 :ナット
650 :ベース部
651 :ガイドレール
652 :先端部
700 :電源制御装置
700A :電源制御装置
700B :電源制御装置
750 :情報端末
800 :記憶媒体
850 :情報端末
900 :映像ファイル
910 :ファイルシステム領域
920 :撮像記憶領域
930 :記憶領域
930A :管理領域
930B :記憶領域
940 :Gセンサ記憶領域
940A :管理領域
940B :記憶領域
940C :記憶領域
950 :記憶領域
950A :管理領域
950B :記憶領域
1011 :上面
1012 :第1の側面
1013 :第2の側面
1014 :第3の側面
1015 :第4の側面
1231 :第1のボタン
1232 :第2のボタン
1233 :第3のボタン
1234 :第4のボタン

Claims (26)

  1. 外部からの電力の供給を受けて動作する電子装置と接続し、外部又は内部の電源に基づいて前記電子装置に電力を供給する機能を実行する電源制御装置であって、
    前記電子装置側のデータに基づいて所定の機能を実行する制御部
    を有する電源制御装置。
  2. 前記制御部は、前記所定の機能として、前記電子装置側のデータを内部又は外部の記憶領域に記憶させる機能を実行する、
    請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記記憶領域を有する記憶媒体を着脱可能な装着部を有し、
    前記制御部は、前記装着部に装着された前記電子装置側のデータを前記記憶媒体に記憶させる、
    請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 前記制御部は、前記所定の機能として、前記電子装置を外部記憶装置として認識して、前記電子装置側のデータを参照可能とする機能を実行する、
    請求項2又は3に記載の電源制御装置。
  5. 前記制御部は、前記電子装置を外部記憶装置として認識する処理において、前記電子装置への電力の供給を停止してから前記電子装置と接続される所定の信号線に関する制御を行う、
    請求項4に記載の電源制御装置。
  6. 前記制御部は、前記所定の機能として、前記電子装置側に記憶されたデータを参照して、当該参照したデータを前記記憶領域に記憶させる、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  7. 前記制御部は、前記電子装置側に記憶されたデータを参照すべきあらかじめ決められた条件を満たしたかどうかを判定し、前記条件を満たしたと判定した場合に、前記電子装置側に記憶されたデータを参照する、
    請求項4から6のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  8. 前記制御部は、前記電子装置が所定の位置に存在することを前記条件とする、
    請求項7に記載の電源制御装置。
  9. 前記制御部は、前記所定の通信回線と無線通信により接続したことを前記条件とする、
    請求項7又は8に記載の電源制御装置。
  10. 前記制御部は、外部からの電源がオフされていることを前記条件とする、
    請求項7から9のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  11. 前記制御部は、
    前記参照したデータを所定形式のデータに変換し、変換後のデータを前記記憶領域に記憶させる、
    請求項4から10のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  12. 前記参照したデータは、FAT(File Allocation Tables)を記録しない方式により記憶される第1の形式であり、
    前記所定形式のデータは、FATを記録する方式により記憶される第2の形式である、
    請求項11に記載の電源制御装置。
  13. 前記制御部は、自装置と前記電子装置との間の電力又は信号の不通を検知した場合、前記電子装置により出力されたデータの前記記憶領域への記憶を終了させる、
    請求項2を直接又は間接的に引用する請求項3から12のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  14. 外部のシステムと通信する通信部を有し、
    前記制御部は、前記所定の機能として、前記電子装置により出力されたデータを、前記通信部を用いて他のシステムへ送信する機能を実行する、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  15. 前記制御部は、前記所定の機能として、前記通信部を用いて外部のシステムから、前記電子装置に適用可能なソフトウェアを受信し、受信した当該ソフトウェアを前記電子装置へ出力する機能を実行する、
    請求項14に記載の電源制御装置。
  16. 前記電子装置と接続される第1端子と、
    前記外部の電源と接続される第2端子と、
    前記第1端子と前記第2端子とに接続された、前記電子装置に電力を供給する電源線と、前記電子装置と信号の送受信を行うための信号線と、
    を有する電源ケーブルである、
    請求項1から15のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載の電源制御装置と接続可能であり、前記電源制御装置からの電力の供給を受けて動作する電子装置であって、
    撮像部と、
    前記電源制御装置とデータの送受信を行うための端子部と、
    前記端子部を介して、前記撮像部が撮像した画像を用いた処理に関する前記電源制御装置の動作設定を行う制御部と、
    を有する電子装置。
  18. 前記電子装置の制御部は、前記端子部を介して前記電源制御装置から受信したソフトウェアに基づいて、前記撮像部が撮像した画像を用いた処理を実行する、
    請求項17に記載の電子装置。
  19. 前記電子装置の制御部は、あらかじめ記憶した第1のソフトウェアに基づいて前記撮像部が撮像した画像に基づく第1の処理を行い、前記第1のソフトウェアに代えて取り込んだ第2のソフトウェアに基づいて、前記撮像部が撮像した画像に基づく第2の処理を行う、
    請求項17又は18に記載の電子装置。
  20. 前記電子装置の制御部は、前記第2の処理として、前記撮像部が撮像した画像を前記電源制御装置に出力する処理を行う、
    請求項19に記載の電子装置。
  21. 前記電子装置の制御部は、前記第1の処理を行う場合と前記第2の処理を行う場合とで、前記電源制御装置による前記撮像部が撮像した画像の上書き記録を行わせるかどうかを異ならせる、
    請求項20に記載の電子装置。
  22. センサ部を備え、
    前記電子装置の制御部は、前記第1の処理を行う場合と前記第2の処理を行う場合とで、前記撮像部が撮像した画像と関連付けて前記センサ部により測定されたデータを前記電源制御装置に記憶させるかどうかを異ならせる、
    請求項19から21のいずれか1項に記載の電子装置。
  23. 前記電子装置は、車両に搭載され、前記第1のソフトウェアに基づいて、少なくとも前記撮像部が撮像した画像に基づく常時記録機能、イベント記録機能、及び駐車監視機能のいずれかを実行するドライブレコーダであり、
    前記電子装置の制御部は、前記第1の処理を行う場合と前記第2の処理を行う場合とで、前記常時記録機能、前記イベント記録機能、及び前記駐車監視機能の少なくともいずれかの少なくとも一部の動作を変化させる、
    請求項19から22のいずれか1項に記載の電子装置。
  24. 前記撮像部は、広角レンズを備える、
    請求項17から23のいずれか1項に記載の電子装置。
  25. コンピュータを、請求項1から16のいずれか1項に記載の電源制御装置の制御部として機能させるためのプログラム。
  26. コンピュータを、請求項17から25のいずれか1項に記載の電子装置の制御部として機能させるためのプログラム。

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