JP2023147880A - 撮像装置、システム及びプログラム等 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも機能を向上させた技術を提供すること、例えば、画像を撮像したときの条件を把握しやすくするための技術を提供することである。【解決手段】撮像装置100は、車両の周辺を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像と、前記撮像の条件を特定する情報とを関連付けて、所定の通信回線NWを介して送信する制御を行う制御部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、システム及びプログラム等に関する。
特許文献1は、ブラケットを用いて車両のフロントガラスに取り付けることのできるドライブレコーダを開示している。
特開2010-105530号公報
本発明の目的の一つは、従来よりも機能を向上させた技術を提供すること、例えば、車両の周辺の画像を撮像したときの条件を把握しやすくするための技術を提供することである。
本願の発明の目的はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正又は分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
(1)車両の周辺を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像を示す画像データと、前記撮像の条件を特定する情報とを関連付けて、所定の通信回線を介して送信する制御を行う制御部と、を有する撮像装置が提供されるとよい。
このようにすると、車両の周辺を撮像する撮像部で撮像された画像が、どのような撮像の条件で撮像されたのかを、当該画像を示す画像データが所定の通信回線を介して送信された後において当該画像とともに把握できるようにすることができる。
例えば、通信回線を経由して撮像装置と通信可能な第1の他装置、又は当該第1の他装置から画像を取得した第2の他装置において、車両の周辺を撮像する撮像部で撮像された画像が、どのような撮像の条件で撮像されたのかを特定できるようにするができる。第1の他装置としては、例えば、撮像装置の製造又は販売を行う事業者が管理、運用するサーバ装置とするとよい。第2の他装置としては、所定のサービスを提供する事業者とするとよく、例えば、撮像装置により撮像された画像に基づいて車両の事故等の状況を把握し、保険金の支払いを行う保険会社、又は警備会社や警察などの公共機関が管理、運用するサーバ装置とするとよい。
(2)前記撮像の条件を特定する情報は、自撮像装置又はその構成部品の種類に応じた情報を含むとよい。
このようにすると、車両の周辺を撮像する撮像部で撮像された画像が、どのような種類の撮像装置で撮像されたのか、又はどのような種類の構成部品を有する撮像装置で撮像されたのかを、当該画像を示す画像データが送信された後において当該画像とともに把握できるようにすることができる。自撮像装置又はその構成部品の種類に応じた情報は、その種類を直接又は間接的に特定する情報とすると特に良い。撮像装置の種類に応じた情報としては、撮像装置の型番、ロット番号、シリーズ名、撮像装置の名称等の撮像装置の種類の全部又は一部を特定する情報とするとよい。撮像装置の構成部品としては、例えば、撮像素子、撮像レンズ、撮像部で撮像された画像を処理する制御部(例えば、制御部を構成するSoCの種類)とするとよい。撮像装置の構成部品の種類に応じた情報としては、構成部品の型番、ロット番号、シリーズ名、構成部品の名称等の構成部品の種類の全部又は一部を特定する情報とするとよい。
(3)前記撮像の条件を特定する情報は、前記撮像部の光学的な特性に応じた特性情報を含むとよい。
このようにすると、撮像部の撮像した画像がどのような光学的な特性を有する撮像部で撮像されたかを、当該画像を示す画像データが送信された後において把握できるようにすることができる。撮像部の光学的な特性に応じた特性情報は、特性を直接又は間接的に特定する情報とするとよい。撮像部の光学的な特性を把握することは、撮像部が撮像した対象と、その対象が撮像した画像においてどのように現れるかの関係を把握するのに役立てることができる。例えば、撮像部が撮像した対象が視覚的にほぼ同一視できるように現れているのか、又はレンズその他の撮像部の光学的な特性によって生じた歪み(画像歪みといってもよい。)によって撮像した対象が変形して現れているのかを把握するのに役立てることができる。
(4)前記特性情報は、前記撮像部による撮像地点から前記撮像部が撮像した対象が存在する前記撮像した画像上の地点までの距離及び方向の少なくとも一方を特定するために用いられるパラメータを含むとよい。
このようにすると、撮像部による撮像地点から、撮像部が撮像した対象が存在する撮像した画像上の地点までの距離又は方向を特定するのに参考となるパラメータを得ることができる。撮像部による撮像地点から撮像した画像上の地点までの距離又は方向は、その画像の解析のみによって正確に特定することは難しい場合があり、当該パラメータを考慮することで、このパラメータを考慮しない場合に比べて、その距離又は方向の特定の精度を向上させることができる。例えば、撮像した画像から事故等の状況を把握する上でこのパラメータを役立てることができる。パラメータとしては、撮像画像に含まれる歪みに作用するパラメータとすると特に良い。
(5)前記特性情報は、前記撮像部の焦点距離、前記撮像部の撮像レンズの光軸中心、スキュー歪み、及び歪み係数の少なくとも1つを特定する情報を含むとよい。
このようにすると、撮像部による撮像地点から、撮像部が撮像した対象が存在する撮像した画像上の地点までの距離又は方向を特定するのに参考となるパラメータとして、撮像部の焦点距離、前記撮像部の撮像レンズの光軸中心、スキュー歪み、及び歪み係数の少なくとも1つを得ることができる。これらは撮像した対象が撮像した画像にどのように現れるのかを把握するのに特に役立つパラメータである。このようなパラメータが得られると、このようなパラメータを得られない場合に比べて、撮像部による撮像地点から撮像した画像上の地点までの距離又は方向の特定の精度の向上に寄与させることができる。
(6)前記撮像部は、円周画像を撮像し、前記特性情報は、前記円周画像の径方向の歪み係数、及び円周方向の歪み係数の少なくとも1つを含むとよい。
このようにすると、撮像部による撮像地点から、撮像部が撮像した対象が存在する撮像した画像上の地点までの距離又は方向を、その円周画像に基づいて特定るのに参考となるパラメータとして、円周画像の径方向の歪み係数、及び円周方向の歪み係数の少なくとも1つを得ることができる。これらは撮像した対象が撮像した円周画像にどのように現れるのかを把握するのに特に役立つパラメータである。このようなパラメータが得られると、このようなパラメータを得られない場合に比べて、撮像部による撮像地点から撮像した画像上の地点までの距離又は方向の特定の精度の向上に寄与させることができる。
(7)前記特性情報は、前記撮像した画像に含まれる歪みの度合いの指標となる画像を示すパターン画像データを含むとよい。
このようにすると、パターン画像を示す画像から、撮像部に撮像された画像にどのような歪みが含まれるのかを、視覚的に把握できるようにすることができる。例えば、パターン画像データが示す画像を見れば、画像上の位置毎にどのような歪みが含まれているかを把握することができる。パターン画像データとしては、撮像部が撮像した画像に含まれる歪み度合いの指標となる画像データとするとよく、歪み度合いとしては、歪みの大きさ、及び歪みの発生する方向の少なくとも一方とするとよいが、両方とすると特に良い。
(8)前記特性情報は、前記撮像部により所定のパターンを撮像した場合の画像を示すパターン画像データを含むとよい。
このようにすると、撮像部により所定のパターンが撮像された場合の画像から、撮像部に撮像された画像にどのような歪みが含まれるのかを、視覚的に把握できるようにすることができる。例えば、パターン画像データを示す画像を見れば、画像上の位置毎にどのような歪みが含まれているかを把握することができる。パターン画像データとしては、撮像部が撮像した画像に含まれる歪み度合いの指標となる画像データとするとよく、歪み度合いとしては、歪みの大きさ、及び歪みの発生する方向の少なくとも一方とするとよいが、両方とすると特に良い。パターン画像データとしては、実際に撮像部によりパターン画像を撮像することにより生成されてよいが、予め記憶されたパターン画像データが用意されていてもよい。
(9)前記制御部は、あらかじめ前記パターン画像データを記憶する記憶部から取得した前記パターン画像データを、前記撮像部が撮像した画像を示す画像データに関連付けて送信する制御を行うとよい。
このようにすると、パターン画像データが実際に撮像部によりパターン画像を撮像することにより生成される場合に比べて、撮像の負担が減ったり、撮像部により撮像された画像に含まれる歪みを忠実に表したパターン画像データを得やすくなったりする点で望ましい。
(10)前記制御部は、前記撮像部が撮像した画像に前記パターン画像データが示すパターン画像を重畳させて表示する制御を行うとよい。
このようにすると、撮像部が撮像した画像と、パターン画像データが示すパターンとの関係から、その撮像した画像にどのような歪みが含まれるのかを視覚的に把握できるようにすることができる。例えば、、撮像部が撮像した画像を見れば、その画像上の位置毎にどのような歪みが含まれているかを把握することができる。パ
(11)前記制御部は、前記撮像した画像を示す第1の画像データに前記撮像の条件を特定する情報を埋め込んだ第2の画像データを送信する制御を行うとよい。
このようにすれば、撮像画像を示す画像データと撮像の条件を特定する情報とを一体とした第2の画像データを送信するので、その第2の画像データからその撮像の条件の特定する情報を得ることができる。
(12)前記撮像部は、動画を撮像し、前記第2の画像データは、前記撮像部が撮像した動画を時間軸上で所定の単位毎に区切った各区間の画像に、前記撮像の条件を特定する情報を関連付けた画像データであるとよい。
このようにすると、撮像部が撮像した動画を時間軸上で所定の単位毎に、撮像の条件を特定する情報が関連づけられているため、一部の区間の画像を取り出しても、その画像の撮像の条件を特定する情報を得られるようにすることができる。
(13)前記所定の単位は、フレーム単位であるとよい。
このようにすると、撮像部が撮像した動画のフレーム単位で、撮像の条件を特定する情報が関連づけられているため、どのフレームの画像を取り出しても、その画像の撮像の条件を特定する情報を得られるようにすることができる。
(14)前記制御部は、前記撮像した画像を示す第3の画像データと、前記撮像の条件を特定する情報を示す撮像条件情報とを個別に送信する制御を行うとよい。
このようにすると、撮像した画像を示す画像データの形式によらないで、撮像条件情報を送信することができる。例えば、撮像した画像を示す画像データのフォーマットによって撮像の条件を特定する情報を埋め込みにくいことによる問題を解決することができる。
(15)車両の駆動源又は電源がオフされている場合に、外部からの電力の供給を受けて又は内部の電源により動作することが可能であり、前記制御部は、第1のモード、及び前記第1のモードよりも電力消費の少ない第2のモードのいずれか一方に設定し、前記車両の駆動源又は電源がオフされているときに前記第2のモードに設定し、外部の通信端末から所定の通知を受信すると、前記第1のモードに設定するとよい。
このようにすると、車両の駆動源又は電源がオフされている撮像装置の電力消費を抑制しつつ、外部の通信端末からの通知に応じて撮像装置を第1のモードで動作させることができる。また、通信回線の通信資源の使用又は通信回線を介して行う通信の通信料金の増大を抑えつつ、外部の通信端末からの通知に応じて撮像装置を動作させることができる。例えば、第1のモードとしては、通常モード、第2のモードとしては、省電力モードとするとよい。
(16)前記所定の通知は、前記通信回線を介して受信可能なメッセージであるとよい。
このようにすると、通信端末が、撮像装置が第2のモードでも受信可能なメッセージを送信すれば、撮像装置を第1のモードに移行させることができる。メッセージとしては、例えば、ショートメッセージサービス(SMS)を利用して送受信可能なショートメッセージとするとよい。
(17)前記制御部は、前記所定の通知の受信により前記第1のモードに設定した後、前記通信端末からの要求に応じて前記撮像部が撮像した画像を示す画像データを、前記通信回線を介して送信する制御を行うとよい。
このようにすると、外部の通信端末から所定の通知を受信したことに応じて、第2のモードから第1のモードに移行させる場合に、車両の駆動源又は電源がオフされている撮像装置の電力消費を抑制しつつ、画像データを送信することができる。また、通信回線の通信資源の使用又は通信回線を介して行う通信の通信料金の増大を抑えつつ、画像データを送信することができる。
(18)前記制御部は、前記通信端末の認証に成功した場合に、当該通信端末からの要求に応じて前記撮像部が撮像した画像データを送信する制御を行うとよい。
このようにすると、所定の通信端末であることの認証に成功した場合に画像データを送信するので、不正な方法により画像データを送信してしまう可能性を軽減することができる。
(19)撮像装置によって送信された車両の周辺を撮像する撮像部が撮像した画像を、当該画像に関連付けられた前記撮像の条件を特定する情報に基づいて補正する制御を行う制御部を有するシステムが提供されるとよい。
このようにすると、撮像装置によって送信された車両の周辺を撮像する撮像部が撮像した画像を補正した画像を得ることができる。補正としては、例えば、撮像部が撮像した画像に含まれる歪みを軽減する処理とするとよい。
(20)上記いずれかの撮像装置によって送信された前記撮像した画像に、前記撮像装置によって送信された前記パターン画像データが示すパターンを重畳させて表示する制御を行う制御部を有するシステムが提供されるとよい。
このようにすると、撮像部が撮像した画像と、パターン画像データが示すパターンとの関係から、その撮像した画像にどのような歪みが含まれるのかを視覚的に把握できるようにすることができる。
(21)上記いずれかの撮像装置により送信された前記第3の画像データと、前記撮像装置により送信された前記撮像条件情報とに基づいて、前記撮像した画像を示す画像データに前記撮像の条件を特定する情報を埋め込んだ第4の画像データを生成する制御部を有するシステムが提供されるとよい。
このようにすると、画像のフォーマットによって撮像の条件を特定する情報を埋め込みにくいことによる問題を解決しつつ、撮像の条件を特定する情報を埋め込んだ画像データを得ることができる。
(22)コンピュータに上記いずれかの撮像装置の制御部の機能を実現させるためのプログラムが提供されるとよい。
(23)コンピュータに上記いずれかのシステムの制御部の機能を実現させるためのプログラムが提供されるとよい。
上述した(1)から(23)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、(1)に示した発明の全て又は一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成とするとよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、(1)から(23)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「~の場合」「~のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
本発明によれば、従来よりも機能を向上させた技術を提供すること、例えば、車両の周辺の画像を撮像したときの条件を把握しやすくするための技術を提供することができる。
本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」と記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
本発明の第1実施形態のシステムの全体構成を説明する図である。 同実施形態の車両側のシステムの全体構成を説明する図である。 同実施形態の撮像装置の外観構成の一例を示す図である。 同実施形態のブラケットの構成の一例を示す図である。 同実施形態の撮像装置の電気的構成を示すブロック図である。 同実施形態の撮像装置の外観構成の他の例を示す図である。 同実施形態の撮像装置の外観構成の他の例を示す図である。 同実施形態の撮像装置の外観構成の一例を示す図である。 同実施形態の撮像装置の外観構成の他の例を示す図である。 同実施形態の表示装置の電気的構成を示すブロック図である。 同実施形態のサーバ装置の電気的構成を示すブロック図である。 同実施形態の映像ファイルが記録された記憶媒体の内部の構成、及び記憶形式の基本的な内容を説明する図である。 同実施形態の撮像装置が行う処理を示すフローチャートである。 同実施形態における撮像画像と撮像条件情報との記憶形式を説明する図である。 同実施形態の撮像条件を含む映像ファイルが記録された記憶媒体の内部の構成、及び記憶形式の内容を説明する図である。 同実施形態の撮像条件情報を撮像装置の種類に応じた情報とする場合の、撮像条件情報の内容を説明する図である。 同実施形態の変形例に係る所定のパターン及びパターン画像の一例を説明する図である。 同実変形例に係るパターン画像を撮像した撮像画像の一例を説明する図である。 同変形例に係る表示装置が表示するビューアプログラムに係る画面の一例を示す図である。 同変形例に係る表示装置が表示するビューアプログラムに係る画面の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態のシステムで実行される処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態のシステムの全体構成を説明する図である。 同実施形態のシステムで実行される処理を示すフローチャートである。 同実施形態の表示装置において、撮像装置から取得する映像を指定するための画面の一例である。
以下、実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本開示の実施形態の一例であって、本開示はこれらの実施形態に限定されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号(数字の後にA、Bなどを付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、以下の説明で参照する各図において、各部材、各領域等を認識可能な大きさとするために、実際とは縮尺を異ならせている場合がある。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
[1.全体構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。システム1は、撮像装置100と、撮像装置200と、表示装置700と、サーバ装置800とを備える。撮像装置100と、撮像装置200と、表示装置700と、サーバ装置800は、ここでは装置と称呼しているが、システムと等と把握されてもよい。撮像装置100、200は、撮像し、撮像した画像を示す画像データを生成する。撮像装置100、200は、車両に搭載されて車両の周辺を撮像する撮像装置であり、具体的な構成は後述する。表示装置700は、画像を表示する表示装置である。撮像装置100、200が個人の所有である場合、表示装置700は、例えば撮像装置100、200と同じユーザによって使用される。撮像装置100、200が法人の所有である場合、例えば撮像装置100、200は法人の従業者(例えば、営業社員)によって使用され、表示装置700は、例えば法人の管理部門の従業員(例えば、管理者)によって管理、運用される。表示装置700は、例えばパーソナル・コンピュータで、デスクトップ型のパーソナル・コンピュータ等の据置型の表示装置である。表示装置700は、スマートフォン、タブレット型端末やフィーチャーフォン、ウェアラブル端末等の携帯型の表示装置であってもよい。撮像装置100、200で撮像された画像等の各種データは、記憶媒体500に記憶される。表示装置700は、記憶媒体500に記憶されたデータに基づいて、撮像装置100、200で撮像された画像等の情報を表示する。
サーバ装置800は、所定の通信回線NWを介して、撮像装置100と通信する。サーバ装置800は、例えば、撮像装置100、200の製造又は販売を行う事業者、又は撮像装置100、200により撮影された画像に基づいて所定のサービスを提供する事業者によって管理、運用される。所定のサービスを提供する事業者としては、例えば、撮像装置100又は200により撮像された画像に基づいて車両の事故等の状況を把握し、保険金の支払いを行う保険会社、又は警備会社や警察などの公共機関が管理、運用するサーバ装置等とするとよい。
通信回線NWの規格は特に問わないが、例えば、Wi-Fi(登録商標)その他の規格の無線通信LAN(Local Area Network)や、LTE、4G、5Gその他の規格の公衆通信回線を含む。撮像装置100と通信回線NWとの間の通信路は無線の通信路である。サーバ装置800と通信回線NWとの間の通信路は、無線、有線又はこれらの組み合わせの通信路とするとよい。
[2.車両側のシステムの全体構成]
図2は、本実施形態の車両側のシステムの構成を説明する図である。図2には、車両400を側面側から見た場合の模式図が示されている。車両400は、例えば、エンジンを駆動源として有する内燃機関車両、エンジンと走行モータとを駆動源として有するハイブリット車両、走行モータを駆動源として有する電気自動車等である。車両400は、例えば四輪の自動車であるが、撮像装置100及び撮像装置200を設置することが可能な車両であればよい。車両は、例えば、自動車、バス、トラック等の四輪以上の大型輸送車や、自動二輪車、自転車等の二輪車、フォークリフト、その他の車両等であってもよい。車両は、例えば、電車、モノレール、リニアモーターカー等の交通機関の車両でもよい。
撮像装置100、及び撮像装置200は、それぞれ、車両400とは別にユーザによって購入される等して、車両400に対して後付けされた機器(アフターマーケット商品ともいう。)である。ただし、撮像装置100、及び撮像装置200の少なくとも一方が、車両400に予め搭載された(つまり、標準装備された)機器としてもよい。撮像装置100は、車両400の前方側に配置されたフロントカメラである。撮像装置100は、例えば、車両400の車室における前方側の所定の位置に取り付けられ、フロントガラス越しに、車両400の前方を撮像方向として撮像する。撮像装置100は、ドライブレコーダである。具体的には、撮像装置100は、撮像する機能と、撮像した画像を示す画像データを記録する機能と、撮像装置200から取得した画像データを記録する機能と、を有する。
撮像装置200は、車両400の後方側に配置されたリアカメラである。撮像装置200は、例えば、車両400の車室における後方側の所定の位置に取り付けられ、リアガラス越しに、車両の後方を撮像方向として撮像する。撮像装置200は、撮像する機能と、撮像した画像を示す画像データを撮像装置100に出力する機能と、を有する。
撮像装置100と撮像装置200とは、ケーブル300を介して接続される。ケーブル300は、撮像装置100と撮像装置200とを接続する有線の通信路である。ケーブル300は、例えば、撮像装置100から撮像装置200へ動作用の電力を供給する電源線と、撮像装置100と撮像装置200との間で各種の信号を伝送するための信号線と、を有する。撮像装置200は、ケーブル300を介して、撮像装置100からの電力の供給を受けて動作する。なお、撮像装置100と撮像装置200とが、有線の通信路ではなく、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)、その他の規格の無線の通信路によって接続されてもよい。また、撮像装置100は、撮像装置200と通信により接続することなく使用されてもよい。
[3.撮像装置100の外観構成]
図3は、撮像装置100の外観構成の一例を示す図である。図3(A)は、撮像装置100を正面側の右斜め上方向から見た図である。図3(B)は、撮像装置100を後方側の右斜め上方向から見た図である。撮像装置100を正面側は、車両400の前方側を向き、撮像装置100を背面側は、車両400の後方側を向く。撮像装置100は、筐体101を有する。筐体101は、上下方向よりも左右方向に長く、かつ厚みは比較的小さい直方体状である。筐体101は、車両400に取り付けられたときに上方を向く上面1011と、第1の側面1012と、第2の側面1013と、第2の側面1013に対向する位置にある第3の側面1014と、第1の側面1012に対向する位置にある第4の側面1015と、を有する。
上面1011には、ジョイントレール102と、カメラジャック191と、が設けられている。ジョイントレール102は、撮像装置100を車両400の所定の取付部位に取り付けるためのブラケット(例えば、後述するブラケット600)を着脱可能である。取付部位は、例えば、車両400のフロントガラス(例えば、フロントガラスにおける上端付近)、又は車両400のルームミラーや車室内の天井等としてもよい。撮像装置100が車両400に取りけられたとき、第1の側面1012が車両400の前方側を向く。このとき、第2の側面1013は、車両400の後方側から見て右側を向く。第3の側面1014は、車両400の後方側から見て左側を向く。第4の側面1015は、車両400の後方側を向く。
カメラジャック191は、ケーブル300の一端が接続される端子である。カメラジャック191は、例えばUSB TypeCの規格に対応し、撮像装置100が撮像装置200とイーサネット規格の通信を行うための端子としてもよい。
第1の側面1012には、撮像レンズ151と、放音孔103と、マイク孔104と、が設けられている。撮像レンズ151は、撮像装置100が備える撮像部(後述する撮像部15)が有する集光用のレンズである。放音孔103は、撮像レンズ151の上方に設けられ、撮像装置100が有する音声出力部(後述する音声出力部14)が出力した音声を、筐体101の内部から外部に透過させる孔である。マイク孔104は、撮像レンズ151の下方に設けられ、外部からの音を筐体101の外部から内部に透過させる孔である。筐体101の内部に透過した音は、撮像装置100が有するマイクロホン(後述するマイクロホン121)に入力される。
第2の側面1013には、イベント記録ボタン122が設けられている。イベント記録ボタン122は、撮像部15が撮像した画像の記録(録画)の開始、又はその記録の終了を指示するための操作手段である。イベント記録が行われていないときに、ユーザによりイベント記録ボタン122が操作されると、撮像装置100はイベント記録を開始する。イベント記録について詳しくは後述する。イベント記録ボタン122は、右ハンドルの車両400の運転者が操作しやすいように、運転者席側を向く第2の側面1013に設けられている。
第3の側面1014には、端子192と、記憶媒体挿入口181と、が設けられている。端子192は、外部の機器から電力の供給を受けるための端子である。端子192は、例えばDCジャックである。端子192は、電源用のコード(例えば、シガープラグコード)の一端側のコネクタが接続される。電源用コードの他端側のコネクタは、例えば車両400側に設けられた給電用の端子(例えば、シガーソケット)に接続される。
端子192は、車両400のOBDII(「II」は「2」のローマ数字である。)コネクタに接続可能なOBDIIアダプタが接続されてもよい。OBDIIコネクタは、故障診断コネクタとも称され、車両のECU(Engine Control Unit)に接続され、所定の期間毎(例えば、0.5秒毎)に各種の車両情報が出力される端子である。端子192が、OBDIIアダプタを用いてOBDIIコネクタと接続されることで、撮像装置100は、動作用の電力の供給を受けるとともに、車両情報を取得することができる。
車両情報は、車両400の状態に関する情報である。車両情報は、例えば、車両400の速度(車速)、エンジン回転数、エンジン負荷率、スロットル度、点火時期、残り燃料の割合、インテークマニホールドの圧力、吸入空気量(MAF)、インジェクション開時間、エンジン冷却水の温度(冷却水温度)、エンジンに吸気される空気の温度(吸気温度)、車外の気温(外気温度)、燃料タンクの残り燃料の量(残燃料量)、燃料流量、瞬間燃費、アクセル開度、ウインカー情報(左右のウインカーの動作(ON/OFF))、ブレーキ開度、ハンドルの回転操舵角、ギヤポジション、及びドア開閉状態の情報等の少なくとも1つ以上とするとよい。
記憶媒体挿入口181は、外部の記憶手段としての記憶媒体500を、撮像装置100の内部に挿入するための挿入口である。記憶媒体500は、撮像装置100又は撮像装置200で撮像された画像が記録される記憶媒体で、例えばSDカードである。SDカードは、例えば、SDメモリカード、miniSDカード、及びmicroSDカード等のいずれの形状も含む。記憶媒体500は、さらに、記憶した画像をパーソナル・コンピュータ等の情報表示端末で再生するためのビューア(例えば、専用ビューア)のプログラムを記憶してもよい。
第4の側面1015には、操作部123と、表示面131と、発光部21と、が設けられている。操作部123は、第1のボタン1231と、第2のボタン1232と、第3のボタン1233と、第4のボタン1234と、を有する。第1のボタン1231、第2のボタン1232、第3のボタン1233、及び第4のボタン1234は、表示面131の右側の一辺に沿って上下に並べて配置される。これら各ボタンに割り当てられる機能としては、例えば以下の機能がある。
第1のボタン1231は、長押しされた場合に画像を切り替るためのボタンとして機能し、短押しされた場合に記憶媒体500のフォーマットを指示するためのボタンとして機能する。表示面131に表示される画像は、例えば、撮像装置100で現在撮像されている画像、及び撮像装置200で現在撮像されている画像の一方又は両方である。記憶媒体500をフォーマットすることは、記憶媒体500を初期化することであり、例えば、記憶媒体500に記憶された画像等のデータを消去すること、撮像装置100が記憶媒体500を使用できる状態にする(例えば、画像の記録及び読み出しをすることができる状態にする)ために、動作設定の内容を示す設定情報を記憶媒体500に書き込むこと、及び記憶媒体500を特定のファイル状態にすること、の少なくともいずれかとして把握される。
第2のボタン1232は、撮像装置100が再生する画像を選択する選択画面を表示するためのボタンである。第3のボタン1233は、撮像装置100、及び撮像装置200の設定に関するメニューを表示するためのボタンである。第4のボタン1234は、画像の記録の開始、及び停止を指示するためのボタンである。例えば、後述する常時記録機能による記録中に、第4のボタン1234が短押しされた場合、その記録が一時停止する。その一時停止中に、第4のボタン1234が短押しされた場合、常時記録機能による画像の記録が再開する。第4のボタン1234が長押しされた場合、画像を記録する際のフレームレートを変更することができる。
表示面131は、撮像装置100が有する表示部(後述する表示部13)が表示する画像が表示される領域である。表示面131は、例えば、長方形又は正方形の領域である。表示面131に重ねてユーザのタッチ操作を検出するためのタッチセンサ124が設けられている。
発光部21は、第1のボタン1231よりも上方に設けられ、所定の色で発光する。
なお、撮像装置200も、ドライブレコーダとしての機能を有してもよく、例えば撮像装置100と同様の構成を有してもよい。また、撮像装置100と通信により接続される撮像装置として、撮像装置200に代えて又は加えて、他の方向を撮像する1又は複数の撮像装置が用いられてもよい。他の方向として、車両400の右斜め後ろ、左斜め後ろ、車幅方向(側方)等の方向がある。
[4.ブラケットの構成]
図4は、ブラケット600の構成の一例を示す図である。図4(A)は、ブラケット600を正面側の右斜め上方向から見た図である。図4(B)は、ブラケット600を側面側から見た図である。図4(C)は、ブラケット600を正面側の右斜め下方向から見た図である。ブラケット600は、撮像装置100を車両400に取り付ける取付部材の一例である。
ブラケット600は、ボールジョイント機構を用いた取付部材である。ブラケット600において、平板状のベース部610は、車両400のフロントガラスに貼り付ける取付面611を有する。ベース部610は、ボールスタッド620の支柱に対して所定角度だけ傾斜する。取付面611に両面テープ等の接着部材を貼り付け、その接着部材を介して、車両400のフロントガラス等に貼り付けられる。
ボールスタッド620は、ベース部610のうち取付面611とは反対側の面から起立した部位である。ソケット部630は、ボールスタッド620のボール部621が装着される。ナット640は、ソケット部630の周囲に着脱自在に取り付けられる。ソケット部630の外周には、ネジ溝が形成されている。ソケット部630の外周に当該ネジ溝に嵌め合うナット640が装着される。ボールスタッド620のボール部621がソケット部630内に装着された状態で、ナット640が締め付けられる前は、ソケット部630はボール部621の周面に沿って所望の方向に回転して、ベース部650の姿勢を変更可能である。ナット640が締め付けられると、ベース部650の姿勢が固定される。
ベース部650は、ソケット部630と一対に形成され、撮像装置100に装着するための部位である。ベース部650は、一対のガイドレール651を下面に有する。一対のガイドレール651は、撮像装置100のジョイントレール102に沿ってスライド可能に構成される。ベース部650の先端部には爪状の先端部652が設けられている。先端部652が、ジョイントレール102の撮像装置100の正面側の端部付近に引っ掛けられることで、ブラケット600が撮像装置100に取り付けられる。
[5.撮像装置100の電気的構成]
図5は、撮像装置100の電気的構成を示すブロック図である。制御部11は、撮像装置100の各部を制御する。制御部11は、例えば、プロセッサ111、及びメモリ112を含むコンピュータである。プロセッサ111は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、及びFPGA(Field Programmable Gate Array)等を有する。メモリ112は、例えば、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を有する主記憶装置である。プロセッサ111は、メモリ112のROMから読み出したプログラムをRAMに一時的に記憶させる。メモリ112のRAMは、プロセッサ111に作業領域を提供する。プロセッサ111は、プログラムの実行中に生成されるデータをRAMに一時的に記憶させながら演算処理を行うことにより、各種の制御を行う制御部11は、さらに、時刻を計る計時部113を備える。計時部113は、例えばリアルタイムクロックである。計時部113は、プロセッサ111のマザーボードに実装されていていてもよいし、プロセッサ111に外付けされてもよい。
入力部12は、ユーザからの情報の入力を受け付ける。入力部12は、例えば、上述したマイクロホン121、イベント記録ボタン122、操作部123、及びタッチセンサ124を有する。マイクロホン121は、マイク孔104等を介して入射した音を電気信号に変換する。マイクロホン121は、例えばコンデンサマイクである。タッチセンサ124は、表示面131においてユーザによりタッチされた位置を検出する。タッチセンサ124は、例えば静電容量方式である。
表示部13は、表示面131に画像を表示する。表示部13は、例えば液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)である。
音声出力部14は、音声を出力する。この音声としては、例えば、報知音や、BGM、音声メッセージ等がある。音声出力部14は、例えば音声処理回路及びスピーカを有する。
撮像部15は、撮像し、撮像により得られた画像データを生成する、撮像部15は、例えば、撮像レンズ151、及び撮像レンズ151により集光された光を撮像する撮像素子を有する。撮像素子は、例えば、CMOS(Complementary MOS)又はCCD(Charge Coupled Device)とする。撮像部15は、例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の色成分からなるカラー(多色)の画像を生成する。
通信部16は、外部の装置と通信する。通信部16は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)その他の無線LAN通信や、LPWA(Low Power Wide Area)、近距離無線通信により、外部の装置と無線通信するための通信回路を有する。通信部16は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、4G、5G等の移動通信システムの規格等に準拠した通信を行うための通信回路を有してもよい。
センサ部17は、各種のセンサを有する。センサ部17は、例えば、加速度センサ(例えば、Gセンサ)、ジャイロセンサ、気圧センサ、及び照度センサの少なくともいずれかを有する。加速度センサは、例えば車両の前後、左右、上下の加速度を検出する3軸の加速度センサである。ジャイロセンサは、撮像装置100の傾きを検出するセンサである。加速度センサ及びジャイロセンサは、例えば、GNSS衛星からの信号が受信できない場合に、自律航法により車両400の位置を推測するのに使用されてもよい。気圧センサは、気圧を測定する。気圧センサは、例えば、高低差を検知して、高速道と一般道を判定するために用いられる。照度センサは、撮像装置100の周辺である車室内の明るさを示す照度を検知するセンサである。照度センサは、例えば表示部13の表示の輝度の調整に使用される。
リーダライタ18は、記憶媒体挿入口181から撮像装置100の内部に挿入された記憶媒体500を保持する媒体保持部として機能する。リーダライタ18は、記憶媒体500にデータを書き込んだり、記憶媒体500からデータを読み出したりする。リーダライタ18は、記憶媒体500を1つだけ保持するものでもよいが、2つ以上の記憶媒体500を同時に保持することが可能に構成されてもよい。
端子部19は、外部の装置と電気的に接続するための端子を有する。端子部19は、上述した、カメラジャック191及び端子192を有する。端子部19に接続される装置として、車両400側からの給電がなくても、撮像装置100及び撮像装置200が動作できるように、外付けのバッテリが用いられてもよい。端子部19に接続される装置は、例えば、ユーザの安全運転を支援する機能を有する装置であってもよい。このような装置として、例えば、運転手(例えば顔)を撮像して、わき見及び居眠り運転に例示される運転手の状態を検出して報知する機能を有する装置や、車両400の周辺の障害物を検知して報知する機能を有する装置(例えば、前方車両追突警報システム(FCWS:Forward vehicle Collision Warning Systems)のための車両検知に使用される装置)がある。端子部19に接続される装置は、その他にも、レーダー探知機、レーザー探知機、カーナビゲーション装置、ディスプレイ装置等の車載装置としてもよい。
位置情報取得部20は、撮像装置100の位置(より具体的には、現在位置)を示す位置情報を取得する。撮像装置100の位置は、撮像装置100が配置された車両400の位置、車両400に配置された撮像装置200の位置、及び車両400に乗車している運転手その他の人の位置と同視することができる。位置情報取得部20は、例えば、GNSS(Global Navigation SatelliteSystem:全球測位衛星システム)の一つであるGPS(Global Posisioning System)からの信号に基づき、撮像装置100の位置情報(緯度情報、及び経度情報)を取得する。位置情報取得部20は、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System:準天頂衛星システム)として、みちびきを併せて利用してもよい。
発光部21は、所定の色で発光する。発光部21は、例えば、発光ダイオードを有する。
電源制御部22は、撮像装置100の各部や、撮像装置200への電力の供給を制御する。電源制御部22は、例えば、電源スイッチや電源制御回路を有する。電源制御部22は、端子部19を介して車両400側から供給された電力を、撮像装置100の各部や、撮像装置200へ供給する。車両400側の電源は、例えば、常時電源、及びアクセサリ電源の少なくとも一方とするとよいが、例えば常時電源に接続されていると、車両の駐車中等のユーザにより車両400が使用されていないときの撮像装置100の機能の実行において望ましい。電源制御部22は、さらに、蓄電手段として、二次電池やボタン電池、電気二重層コンデンサ(スーパーキャパシタとも呼ばれる。)を有してもよい。
撮像装置100は、さらに、フラッシュメモリ(例えばeMMC、SSD)に例示される補助記憶装置を内部の記憶手段として有してもよい。補助記憶装置としては、光学式記憶媒体、磁気記憶媒体、及び半導体記憶媒体に例示される各種の記憶媒体を用いることができる。
[6.撮像装置100の画像記録機能]
撮像装置100は、画像記録機能として、以下の1つ又は2つ以上の機能を有する。画像記録機能は、撮像装置100が撮像した画像を、所定のファイル形式の画像データとして記録する機能である。画像データは、動画形式の画像データとするとよく、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)形式(例えば、MPEG2、MPEG4)であるが、AVI、MOV、WMV等があるが、本実施形態では図12で説明する形式の映像ファイルが記録されるものとする。
<5-1.常時記録機能>
常時記録機能(常時録画機能ともいう。)は、撮像装置100の動作中は、撮像装置100及び撮像装置200の一方又は両方により撮影された画像を継続して(つまり、常時)記録する機能である。制御部11は、常時記録機能を実行しているときには、車両400のエンジンの始動から停止まで撮像した画像(画像データ、映像データといってもよい。)を記憶する、又は、車両400の電源(例えば、アクセサリ電源)がオンされたときからオフされるときまでに撮像した画像を記憶する。
<5-2.イベント記録機能>
イベント記録機能は、特定のイベントが発生したことに応じて、撮像装置100及び撮像装置200の一方又は両方により撮影された画像を記録する機能である。イベントは、撮像装置100又は撮像装置200により撮影された画像を記録すべき事象であり、例えば、車両400の走行中におけるユーザの急ハンドル、急ブレーキ等の操作時、車両400の他の物体との衝突時等とする。制御部11は、イベントが発生したことを、例えば、センサ部17の加速度センサによる計測値に基づいて、判定する。具体的には、制御部11は、加速度センサの計測値が所定の閾値以上となった場合又は所定の時間的変化を示した場合に、イベントが発生したと判定する。このようなイベントを「Gセンサイベント」といい、Gセンサイベントが発生した場合に行われるイベント記録を「Gセンサイベント記録」ということがある。また、制御部11は、イベント記録ボタン122が操作された場合に、イベントが発生したと判定する。イベント記録ボタン122の操作により発生するイベントを「マニュアルイベント」といい、マニュアルイベントが発生した場合に行われるイベント記録を「マニュアル記録」ということがある。イベントの発生の判定条件はこれらに限られない。制御部11は、車両情報に基づいて、例えば車速や操舵状態等の車両400の状態が所定の条件を満たした場合に、イベントが発生したと判定してもよい。制御部11は、撮像部15又は撮像装置200により撮影された画像を解析し、車両400又は他車両の危険運転(例えば煽り運転、接近、又は異常接近)を検知した場合に、イベントが発生したと判定してもよい。
制御部11は、イベントが発生したと判定した場合、そのイベントの発生前後の所定期間(以下「イベント記録期間」という。)において撮像された画像を、記憶媒体500に記録する。制御部11は、例えば撮像部15及び撮像装置200により撮影された画像をメモリ112(例えば、RAM)に一時的に記録しておき、イベントが発生したと判定した場合は、メモリ112から読み出したイベント記録期間の画像を記憶媒体500に記録するとよい。制御部11は、例えば、イベントの発生前20秒、及びイベントの発生後20秒の合計40秒の画像を1つのファイルとする。イベント記録期間の長さは一例であり、イベントの種類に応じて異なっていてもよいし、ユーザが変更可能であってもよい。制御部11は、1つのイベントの発生につき、複数のファイルからなる画像を記憶媒体500に記録してもよい。制御部11は、さらに、イベント記録期間にセンサ部17で計測された値(例えば、3軸の各方向の加速度)や、位置情報取得部20で取得された位置情報を、画像と関連付けて、記憶媒体500に記録してもよい。
<5-3.駐車監視機能>
駐車監視機能は、車両400の駐車中に、撮像装置100及び撮像装置200の一方又は両方により撮像された画像を記録する機能である。駐車監視機能は、駐車中の車両400の内部又は車両400の周辺の外部を監視するための機能である。制御部11は、車両400のエンジンオフ状態では、外付けバッテリからの電力の供給を受けて、記憶媒体500に画像を記録する。車両400の駐車中であるか否かについて、制御部11は、例えば、アクセサリ電源がオフされたこと、駆動源が停止させられたこと、外付けバッテリからの電源供給が開始されたこと、車速が0km/h又は所定速度以下であること、及び位置情報取得部20が取得した位置情報が所定の位置情報(例えば、自宅や勤務先、駐車場の位置情報)であること、の1つ又は複数に基づいて判定する。
駐車監視機能は、タイムラプスモード、及び動体検知モードを有してもよい。具体的には、制御部11は、タイムラプスモードがユーザにより選択された場合、常時記録機能及びイベント記録機能等の他の画像記録機能よりも、フレームレートを間引いて画像を記録する。例えば、他の画像記録機能のフレームレートが20~30フレーム/秒であるのに対して、タイムラプスモードのフレームレートは1フレーム/秒とする。動体検知モードは、移動体の検知に応じて画像を記録するモードである。具体的には、制御部11は、動体検知モードがユーザにより選択された場合に、撮像装置100及び撮像装置200により撮像された画像の変化から動体を検知したときは、その検知前後の所定期間に撮像された画像を、記憶媒体500に記録する。フレームレートは、常時記録機能及びイベント記録機能等と同じフレームレートとしてもよい。
[6.撮像装置の他の形態]
撮像装置100、200として、全天球、半天球といった天球画像を撮像する撮像装置が用いられてもよい。天球画像は、円周画像の一例である。また、撮像装置100として、表示部13を有しない撮像装置が用いられてもよい。また、撮像装置200として、各種センサや表示部を有する撮像装置が用いられてもよい。また、撮像装置100の筐体は、直方体状のものでなくてもよく、例えば円筒状等の撮像装置であってもよい。また、撮像装置200の筐体は、円筒状のものでなくてもよく、例えば直方体状等の撮像装置であってもよい。以下は、撮像装置100、200の他の形態の一例である。
<6-1>図6は、撮像装置100の外観構成の他の例を示す図である。撮像装置100は広角カメラの一例である。図6(A)には、撮像装置100を背面側も右斜め上方向から見た図が示されている。図6(B)には、撮像装置100を背面側も右斜め上方向から見た図が示されている。撮像装置100は、ブラケット600を用いて車両の所定の取付部位に取り付けられる。撮像装置100の側面(より具体的には、右側面)には、ユーザの操作を受け付ける操作ボタンを上下に一列に配置した操作部123が設けられている。撮像装置100の背面には、表示面131及びタッチセンサ124が設けられている。撮像装置100は、その外面の下側に撮像レンズ151を備える。撮像装置100が、車両400のフロントガラス等の取付部位に取り付けられた場合、撮像レンズ151の光軸は、鉛直下方向に対して車両400の取付部位が存在する後方側に所定の角度θだけ傾く。撮像装置100における撮像レンズ151の向く方向と画角との関係については、例えば特開2021-56746号公報にも記載されている。
<6-2>図7は、撮像装置100の外観構成の他の例を示す図である。撮像装置100は広角カメラの一例である。図7(A)には、撮像装置100を車両400の前方側の左斜め方向から見た図が示されている。図7(B)には、撮像装置100を車両400の後方側の右斜め方向から見た図が示されている。撮像装置100は、水平平面の360度と垂直平面の360度の全方位を撮影して得られた全天球画像を撮像する。撮像装置100は、車両400に取り付けられた状態で下方側に位置する撮像部15を備える。撮像部15は、背中合わせに配置され、それぞれが反対向きを撮影するように配置された第1カメラと第2カメラとを有している。第1カメラの撮像レンズ151Aは、車両400の前方を向く。第2カメラの撮像レンズ151Bは、車両400の後方を向く。撮像装置100における撮像レンズ151A、151Bの向く方向と画角との関係については、例えば特開2020-145687号公報にも記載されている。
<6-3>図8は、撮像装置200の外観構成の一例を示す図である。図8は、撮像装置200を車両400の後方側の右斜め上方向から見た図である。撮像装置200のうち撮像レンズ220が位置する正面側は、車両400の後方側を向く。撮像装置200は円筒状(又は円柱状ということもできる。)であり、ブラケット210を用いて車両400の後方側の取付部位(例えば、リアガラス)に取り付けられる。撮像装置200は、取り付けられた状態で、撮像レンズ220の向きを変更できるように構成されている。
<6-4>図9は、撮像装置200の外観構成の他の例を示す図である。図9(A)は、撮像装置200を車両400の前方側の右上方向から見た図である。図9(B)は、撮像装置200を車両400の後方側の右上方向から見た図である撮像装置200のうち撮像レンズ220が位置する正面側は、車両400の後方側を向く。撮像装置200のうち撮像レンズ230が位置する背面側は、車両400の前方側(車室側)を向く。撮像装置200は円筒状(又は円柱状ということもできる。)であり、ブラケット210を用いて車両400の後方側の取付部位(例えば、リアガラス)に取り付けられる。撮像装置200は、取り付けられた状態で、撮像レンズ220、230の向きを変更できるように構成されている。
[7.表示装置700の電気的構成]
図10は、表示装置700の電気的構成を示すブロック図である。制御部71は表示装置700の各部を制御する。制御部71は、例えば制御部11と同様のハードウェア構成を有するとよい。入力部72は、ユーザからの情報の入力を受け付ける。入力部72は、例えば、キーボードやマウス、タッチセンサに例示される操作手段を有する。表示部73は、画像を表示する。表示部73は、例えば液晶ディスプレイである。通信部74は、通信回線NWを介して外部の装置と通信する。通信部74は、例えば、通信回路やアンテナを有する。記憶部75は、データを記憶する。記憶部75は、制御部71により実行されるプログラムのほか、ビューアプログラム751を記憶する。ビューアプログラム751は、表示装置700において撮像装置100、200で撮像、記録された画像を表示するためのプログラムである。記憶部75は、例えばフラッシュメモリ、磁気記憶媒体に例示される補助記憶装置を有する。リーダライタ76は、記憶媒体挿入口(図示略)から内部に挿入された記憶媒体500を保持する媒体保持部として機能する。リーダライタ76は、記憶媒体500にデータを書き込んだり、記憶媒体500からデータを読み出したりする。制御部71は、ビューアプログラム751を実行し、リーダライタ76により、記憶媒体500から読み出したデータに基づいて、撮像装置100、200で撮像、記録された画像を表示部73に表示させる。
[8.サーバ装置800の電気的構成]
図11は、サーバ装置800の電気的構成を示すブロック図である。制御部81はサーバ装置800の各部を制御する。制御部81は、例えば制御部11と同様のハードウェア構成を有するとよい。通信部82は、通信部82は、通信回線NWを介して外部の装置と通信する。通信部82は、例えば、通信回路やアンテナを有する。記憶部83は、データを記憶する。記憶部83は、制御部81により実行されるプログラムのほか、データベース831を記憶する。データベース831は、撮像装置100から送信されてきた撮像画像や、その撮像が行われた条件(以下「撮像条件」という。)を特定する情報である「撮像条件情報」を記憶する。撮像条件や撮像条件情報について詳しくは後述する。制御部81は、データベース831に記憶されたデータに基づいて表示部(図示略)に表示させたり、このデータを通信部82を介して他装置に送信する機能を有してもよい。制御部81は、データベース831に記憶されたデータに基づいて(例えば、加工して)、別のデータを生成、さらには表示、送信等する機能を有してもよい。
[9.映像ファイルの構成]
本実施形態において撮像装置100が記憶媒体500に記録する映像ファイル(第1の画像データの一例)の構成を説明する。映像ファイルは、特に断りのない限り、撮像した画像と、その撮像のときに収音された音とを含む録画・録音ファイルを意味するとよい。以下の説明では、イベント記録ととして、「Gセンサイベント記録」と、「マニュアル記録」との2種類が行われる場合を説明する。Gセンサイベント記録とマニュアル記録とは、それぞれ別に区分けされた記憶領域に格納される。
図12は、映像ファイル900が記録された記憶媒体500の内部の構成、及び記憶形式の基本的な内容を説明する図である。この記憶形式は、FAT(File Allocation Tables)を記録しない方式の一例である。記憶媒体500は、ファイルシステム領域910と撮像記憶領域920とに分割して使用される。ファイルシステム領域910は、パーソナル・コンピュータ等の情報処理装置に標準的に搭載されたOS(例えば、Windows(登録商標))により読み出し、及び書き込みができるファイルシステムである。ファイルシステム領域910には、専用ブラウザのプログラムである専用ブラウザプログラム911が記憶されている。情報処理装置が映像ファイル900(言い換えると、記録された映像や音声)内容を再生する場合において、当該情報処理装置に専用ブラウザプログラム911がインストールされていないとき等には、ファイルシステム領域910から専用ブラウザプログラム911をインストールする。表示装置700にインストールされた専用ブラウザプログラム911は、上述したビューアプログラム751の一例である。
撮像記憶領域920は、情報処理装置に標準的に搭載されたOSでは読み出し、及び書き込みができない独自形式のパーティションである。撮像記憶領域920は、常時記憶領域930と、Gセンサ記憶領域940と、記憶領域950とに区分された領域である。これらの各領域に記録される画像データが、図12では「撮像画像」と表記してある。図12に示す撮像画像は、撮像した画像である動画を時間軸上で所定の単位毎に区切った各区間の画像で、より詳細には、所定の単位としてフレーム単位で切った各区間の画像である。撮像記憶領域920は、常時記憶領域930と、Gセンサ記憶領域940と、記憶領域950とのそれぞれについて、複数のフレームの各フレームの画像が、時系列順に並べた状態で記憶されている。
常時記憶領域930は、管理領域930Aと記憶領域930Bとを備える。管理領域930Aは、情報処理装置において専用ブラウザプログラムによって各種の設定情報が記録される領域であり、常時記録が行われているときには、当該管理領域930Aへのデータの記録は行われない。このようにすることで、撮像中に電源遮断等が生じても、管理領域930Aの設定データは失われない。管理領域930Aには、上書きカウントマスタ値MUC、フォーマットカウントマスタ値MFC、及び上書き上限値UL等が記録される。上書きカウントマスタ値MUCは、常時記憶領域930の各記憶単位に対し行われた上書きの最多回数を示す。上書きカウントマスタ値MUCは、専用ブラウザプログラムによって記憶媒体500の管理領域930Aに設定情報の記録を行う場合に、記憶領域930Bにおける最大の上書きカウント値UCと同じ値に更新される。フォーマットカウントマスタ値MFCは、常時記憶領域930がフォーマットされた回数を示す。上書き上限値ULは、記憶媒体500の故障が発生する上書き回数の目安を示している。上書き上限値ULは、寿命(つまり、あと何回程度、上書き可能か)を判定するための目安をとして利用できる。上書き上限値ULは、記憶媒体500の品種により異なる。情報処理装置が、専用ブラウザを用いて記憶媒体500のフォーマット処理を行う場合等に、利用する記憶媒体500の型番を指定することにより、または値を直接することにより、上書き上限値ULを管理領域930Aに記録させる。
記憶領域930Bは、撮像した画像データを記憶する領域である。制御部11は、1フレームの画像データに関連付けてヘッダ、及びフッタを設け、このヘッダ及びフッタに当該フレームの画像データに関連付く情報(以下「関連情報」という。)を記録する。画像データと関連情報とを合わせた記録サイズは、記憶媒体500のアドレス付与単位である1バイトより大きいので、複数の連続したアドレスに1フレーム分の画像データと関連情報が記録される。図12に示した例では、1フレームあたり32768バイト(32キロバイト)で記録される。関連情報は、画像データに対して付加される情報という意味で、「付加情報」といってもよい。
各フレームのヘッダやフッタに記録する関連情報としては、当該フレームの画像データの撮像時刻CT、フォーマットカウント値FC、上書きカウント値UC(初回書き込み時は「1」)、及びイベントの発生を認識したタイミングで撮像された画像であることを示すトリガフラグTF等がある。フォーマットカウント値FCは、記憶媒体500に対して行われたフォーマット処理の回数を示す値である。上書きカウント値UCは、当該アドレスへのデータを書き込んだ回数を示す値である。フォーマットカウント値FC、及び上書きカウント値UCは、記憶媒体500の寿命管理、記録制御等に用いられる。ヘッダとフッタに記録される関連情報は重複しない内容にしてもよいし、完全に同一の内容としてもよいが、図12に示した例のように一部のみ重複するようにすると特によい。ヘッダとフッタの内容を一部のみ重複させることにより、関連情報を含めたデータの改ざんの難易度を高めることができる。
撮像装置100の制御部11は、記憶領域930Bに、撮像部15にて常時撮像している画像データを、撮影した順に時系列で連続したアドレスに順次格納する。具体的には、制御部11は、記憶領域930Bに初めて撮像画像を記録する場合には、記憶領域930Bの先頭アドレスから順に記録を開始する。例えば図12に示したように、制御部11は、1フレーム目はアドレス「0」~「32767」、2フレーム目はアドレス「32768」~「65535」、というように、記憶領域930Bにおける連続したアドレスを利用して、撮像順に撮像画像を記録する。そして、制御部11は、記憶領域930Bの最終アドレスに到達すると、記憶領域930Bの先頭アドレスに戻り、既に書き込まれているデータを上書きしながら記録を継続する。2周目以後の記録時には、制御部11は、上書きカウント値UCを現状値から1だけ増加させた値を記録するようにする。
イベント記録の一つであるGセンサイベント記録を行うためのGセンサ記憶領域940も、常時記憶領域930と同様、管理領域940Aと記憶領域940Bとを備える。管理領域940Aには、フォーマットカウントマスタ値MFC、上書きカウントマスタ値MUC及び上書き上限値UL等が記録される。記憶領域940Bには、センサ部17の加速度センサの検出値が所定の条件を満たしたときの時間的な前後に撮影された画像データが、関連情報とともに記録される。管理領域940Aと記憶領域940Bには、それぞれ管理領域930Aと記憶領域930Bと同様の情報を記憶する。記録される関連情報は、常時記憶領域930の記憶領域930Bに記憶される関連情報と同様である。
制御部11は、センサ部17の加速度センサの検出値が所定の条件を満たしたと判定した場合、記憶領域940Bに、当該条件を満たした時の時間的な前後を含むイベント記録期間に撮像部15が撮像した画像データを、記憶領域930Bへの記録と同様の方式にて、記録連続したアドレスに順次格納する。
イベント記録の一つであるマニュアル記録を行うための記憶領域950も、常時記憶領域930等と同様、管理領域950Aと記憶領域145Bとを備える。管理領域950Aには、フォーマットカウントマスタ値MFC、上書きカウントマスタ値MUC及び上書き上限値UL等が記録される。また、記憶領域950Bには、イベント発生時の時間的な前後に撮影された画像データが、関連情報とともに記録される。管理領域950Aと記憶領域950Bには、それぞれ管理領域930Aと記憶領域930Bと同様の情報が記録される。ここで記録される関連情報は、常時記憶領域930の記憶領域930Bに記憶される関連情報と同様である。
制御部11は、イベント記録ボタン122が操作されると、記憶領域940Cに、当該その操作が行われた時以降を含むイベント記録期間に撮像部15が撮像した画像データを、記憶領域930Bへの記録と同様の方式にて、記録連続したアドレスに順次格納する。
制御部11は、上記のような記録方式により、記憶領域930B、940B、950B内の連続したアドレスに対し、それぞれの種類の画像データを決められた記憶領域930B、940B、950Bに対して周回的に書き込みを行うこととなる。その結果、最も新しく書き込みを行ったフレームの関連情報には最新の上書きカウント値UCが記録されており、その次のフレームの関連情報には1少ない上書きカウント値UCが記録されることになる。制御部11は、記憶領域930B、940B、950B内の連続したアドレスについて、上書きカウント値UCが切り替わるフレームを見つけ、当該フレームから次の書き込みを行う制御を行う。このようにすることで、最も古いデータを随時上書きしながら記録を行うことができる。しかも、上述の上書きカウント値UCが切り替わるフレームを見つけ、当該フレームから次の書き込みを行う制御を行うだけで、他の複雑な制御を必要とすることなく、最も古いデータを随時上書きすることができる。また、何回目の上書きにより画像データが記録されたのかが記録されているので、専用ブラウザプログラム等でこれを確認できるようにすると、上書きカウント値UC(及びその他の関連情報)をデータの改ざんがないかの検証に利用することができる。
本実施形態では、予め各画像データを記録するエリアを決めておき、そのエリアに対して、所定の順番で順次画像データを記録するようにしたため、撮影し記憶した時系列の画像データが、メモリ上で時系列通りに並ぶ。つまり、画像データが記録されるクラスタ番号セクタ番号が時系列通りに並び、例えばFAT32のように、空いているエリアすなわち、空きクラスタに順次書き込むようなことがないので、断片化が生じにくい記録形式となる。このように記憶媒体500は、断片化が生じにくいので、使用開始後はフォーマット処理をしなくても画像データを上書きしながら所定の順番で録画し続けることができ、長期にわたってフォーマット処理が不要なことから「フォーマットフリー」と称されることもある。このような記録形式は、FATを記憶媒体500に記録しない方式で、より具体的には、1つのファイルが複数クラスタにまたがっている場合に続きがどのクラスタにあるかの情報を不要とする方式である。
また、記憶領域930B、940B、950B内を、偏りなく使用することができ、局所的に上書き回数が多い箇所がボトルネックとなりメモリカード自体の寿命が縮まることを防ぐことができる。
[10.撮像装置100の動作]
図13は、撮像装置100が行う処理を示すフローチャートである。
撮像装置100の制御部11は、撮像部15を用いた撮像を行う(ステップS11)。制御部11は、撮像した画像を示す画像データ(第2の画像データの一例)を、撮像条件を示す撮像条件情報と関連付けて、記憶媒体500に記憶させる(ステップS12)。ここでの画像データの記録は、図12で説明した記録形式に従って行われる。ただし、本実施形態では、制御部11は、図14(A)に示す形式により、各フレームの撮像条件情報を、各フレームの撮像画像に関連付けて記憶させる。このようにすると、フレーム単位で撮像条件を特定することができる。例えば、記憶媒体500において一部のフレームの撮像画像が抜き出されたような場合でも、これに撮像条件情報が関連づいているので、その撮像画像を撮像したとき撮像条件を特定することができる。仮に、図14(B)に示すように、複数のフレームの画像データを記憶する領域と、撮像条件情報とが記憶される領域とが区分されていると、一部の撮像画像が抜き出されたような場合に、これに撮像条件情報が関連づいておらず、撮像条件が特定できない可能性があるが、その可能性を低くすることができる。
ステップS12の処理を、図12で説明した記憶形式に当てはめて説明すると、制御部11は、図15に示すように、撮影条件情報を各フレームの撮像画像に関連づくヘッダに記憶させるとよい。常時記録のフレーム1の撮影画像に関連づくヘッダには、常時記録のフレーム1の画像の撮影条件を特定するための撮像条件情報SC11が格納される。常時記録のフレーム2の撮影画像に関連づくヘッダには、常時記録のフレーム2の画像の撮影条件を特定するための撮像条件情報SC12が格納される。常時記録のフレーム3の撮影画像に関連づくヘッダには、常時記録のフレーム3の画像の撮影条件を特定するための撮像条件情報SC13が格納される。同様に、Gセンサイベント記録のフレーム1の撮影画像に関連づくヘッダには、Gセンサイベント記録のフレーム1の画像の撮影条件を特定するための撮像条件情報SC21が格納される。Gセンサイベント記録のフレーム2の撮影画像に関連づくヘッダには、Gセンサイベント記録のフレーム2の画像の撮影条件を特定するための撮像条件情報SC22が格納される。Gセンサイベント記録のフレーム3の撮影画像に関連づくヘッダには、Gセンサイベント記録のフレーム3の画像の撮影条件を特定するための撮像条件情報SC23が格納される。同様に、マニュアル記録のフレーム1の撮影画像に関連づくヘッダには、マニュアル記録のフレーム1の画像の撮影条件を特定するための撮像条件情報SC31が格納される。マニュアル記録のフレーム2の撮影画像に関連づくヘッダには、マニュアル記録のフレーム2の画像の撮影条件を特定するための撮像条件情報SC32が格納される。マニュアル記録のフレーム3の撮影画像に関連づくヘッダには、マニュアル記録のフレーム3の画像の撮影条件を特定するための撮像条件情報SC33が格納される。その他のフレームも同様とするとよい。
ここでは、制御部11は、撮影条件情報を各フレームの撮像画像に関連づくヘッダに記憶させているが、各フレームの撮像画像に関連づく領域に記憶させればよく、例えばフッタに格納してもよいし、その他のフレームに関連づく領域(例えば、コメントを格納する領域やプロパティを格納する領域、字幕テロップを格納する領域)があればその領域に格納してもよい。
撮像条件情報の具体例としては、以下の情報とするとよい。ただし、これらに限られるものではない。
(A)撮像条件情報としては、撮像部15の光学的な特性に応じた特性情報を含むとよい。特性情報は、このような光学的な特性を直接又は間接的に特定する情報とするとよい。特性情報は、撮像部15による撮像地点から、撮像部15が撮像した対象が存在する撮像した画像上の地点までの距離及び方向の少なくとも一方を特定するために用いられるパラメータを含むとよい。このようなパラメータとしては、撮像画像に含まれる歪みに作用するパラメータとすると特に良い。ここで、撮像地点は現実空間における撮像地点で、典型的には、撮像部15(言い換えると、撮像部15を有する撮像装置100)が存在する地点をいうとよい。対象は、現実空間に存在する人、物体(例えば、他車両)その他の撮像対象をいうとよい。対象が存在する撮像した画像上の地点は、撮像した画像において当該対象が映っている地点をいうとよい。
このようなパラメータは、撮像画像を解析して、撮像部15による撮像地点から撮像した画像上の地点までの距離又は方向を特定(例えば、算出)するのに用いられる参考となるパラメータである。撮像部15による撮像地点から撮像した画像上の地点までの距離又は方向は、その画像の解析のみによって正確に特定することは難しい場合があり、そのようなパラメータを考慮することで、その距離又は方向の特定の精度を向上させることができる。例えば、撮像部が撮像した対象が視覚的にほぼ同一視できるように現れているのか、又は歪みやその他の原因によって撮像した対象が変形して現れているのかを把握するのに役立てることができる。例えば、撮像した画像から事故の原因の所在や、事故における過失割合を把握する際に、この距離を把握することは重要である。また、撮像画像から距離を求めることは、煽り運転その他の危険運転の有無を把握するのにも役立つ情報である。
特性情報としては、撮像部15の焦点距離、撮像部15の撮像レンズの光軸中心、スキュー歪み、及び歪み係数の少なくとも1つを特定する情報を含むとよく、望ましくは2つ以上、より望ましくはすべて含むとよい。これらは撮像した対象が撮像した画像にどのように現れるのかを把握するのに特に役立つパラメータである。このようなパラメータが得られると、このようなパラメータを得られない場合に比べて、撮像部による撮像地点から撮像した画像上の地点までの距離又は方向の特定の精度の向上に寄与させることができる。
撮像部15の撮像レンズの光軸中心を特定する情報は、撮像画像の画像領域においてどの位置が光軸中心に対応する撮像地点かを特定する情報とするとよく、特に、撮像画像の画像領域における座標(X、Y)とするとよい。スキュー歪みを特定する情報は、撮影画像にスキュー歪みが発生しているか否か、またスキュー歪みが発生している場合はそのスキュー歪みの発生度合いを特定する情報とするとよい。歪み係数は、撮像画像に含まれる歪みを特定する係数で、歪みの度合いを特定する係数である。歪み係数は、主として撮像部15の光学的な特性、特に撮像レンズ151の光学特的な特性に起因する歪み(例えば、レンズ歪み、又はレンズの収差)を特定する係数とするとよい。歪み係数は、撮像画像における方向毎に決められた係数とするとよく、例えば、図3に示す撮像装置100で撮像可能な歪みの少ない画像(ここでは、説明を簡単にするため平面画像とみなす。)であれば、X方向(横方向)、及びY方向(縦方向)の歪み係数の少なくとも1つを含むとよく、望ましくは全てを含むとよい。
例えば図7に示す撮像装置100で撮像可能な天球画像であれば、特性情報としては、円周画像の径方向の歪み係数、及び円周方向の歪み係数の少なくとも1つを含むとよく、望ましくは全てを含むとよい。これらは撮像した対象が撮像した円周画像にどのように現れるのかを把握するのに特に役立つパラメータである。このようなパラメータが得られると、このようなパラメータを得られない場合に比べて、撮像部による撮像地点から撮像した画像上の地点までの距離又は方向の特定の精度の向上に寄与させることができる。
また、撮像条件情報としては、以下の情報を含むとよい。
(B)撮像条件情報としては、撮像部15に対して固有の条件であり、いつ撮像しても同じ条件を特定する情報(すなわち、静的な情報)としてもよいが、撮像部15の撮影タイミングによって変化し得る情報(すなわち、動的な情報)を含むとよい。後者の撮像条件情報としては、車両情報とするとよく、撮像地点の位置情報(例えば、緯度経度や高度)、撮像方向(例えば、方角)、撮像時のセンサ部17の値、特に加速度センサの値やジャイロセンサの値の少なくとも1つを含むとよく、望ましくは全てを含むとよい。これらを含むと、撮像時の状況を把握するのに役立つ。
また、撮像条件情報としては、以下の情報を含むとよい。
(C)撮像条件情報としては、撮像装置100又は撮像部15の種類に応じた情報を含むとよい。撮像装置100又はその構成部品の種類に応じた情報は、撮像装置100又はその構成部品の種類を直接又は間接的に特定する情報とするとよい。図16は、撮像条件情報を撮像装置100の種類に応じた情報とする場合の、撮像条件情報の内容を説明する図である。図16においては、撮像装置100の種類に応じて異なる撮像条件情報として、「販売者コード」、「供給元コード」、及び「シリーズコード」の組み合わせが示されており、この内容を示す撮像条件情報が映像ファイルに含められる。
図16において、「機種」は撮像装置100の機種(型式といってもよい。)を特定するもので、種類の一例である。機種は、例えば撮像装置100の供給元、及び撮像方式によって異なる。撮像装置100の供給元は、撮像装置100の販売者(例えば販売会社)に撮像装置100を供給する事業者である。撮像方式は、レンズは撮像装置100が有するカメラの数(例えば、撮像レンズの数)、カメラの方式(例えば広角カメラか半天球カメラか等)によって変化する。例えば、図3、図6、及び図7の各撮像装置100は撮像方式が互いに異なる。図16では、機種を「MODEL1」~「MODEL6」で表している。「販売者コード」は、撮像装置100の販売者を識別する情報で、例えば3文字の情報で表される。「販売者コード」は、ここでは「ABC」であり、「MODEL1」~「MODEL6」の撮像装置100は同じ販売者によって販売されていることを意味する。「供給元コード」は、撮像装置100を販売者に供給する供給元(供給者)を識別する情報で、例えば2文字の情報で表される。「供給元コード」は、ここでは「DE」、「FG」、「HI」、「JK」の4種類がある。「シリーズコード」は、撮像装置100のシリーズを識別する情報で、例えば4文字の情報で表される。シリーズは、撮像装置の機種のシリーズのことで、例えば同じシリーズの旧機種と新機種とではシリーズコードは共通する。例えば同じシリーズの複数の撮像装置は、型番の一部である基礎部分が共通し、バージョンを意味する他の部分が異なる。例えば、出願人の製造販売するドライブレコーダでいえば、「Q-20」と「Q―30」とは同じシリーズのドライブレコーダである。「シリーズコード」は、ここでは「LMNO」、「PQRS」、「TUVW」、「XYZa」、及び「bcde」の5種類がある。
「MODEL1」の撮像装置100であれば、撮像条件情報として「ABCDELMNO」を映像ファイルに埋め込む。「MODEL2」の撮像装置100であれば、撮像条件情報として「ABCDEPQRS」を映像ファイルに埋め込む。「MODEL3」の撮像装置100であれば、撮像条件情報として「ABCFGTUVW」を映像ファイルに埋め込む。「MODEL4」の撮像装置100であれば、撮像条件情報として「ABCHIXYZa」を映像ファイルに埋め込む。「MODEL5」、「MODEl6」の撮像装置100であれば、撮像条件情報として「ABCJKbcde」を映像ファイルに埋め込む。なお、機種「MODEL5」及び「MODEL6」のように、撮像装置100の機種が異なる場合であっても、「販売者コード」、「供給元コード」、及び「シリーズコード」の全てが一致することはある。このように本実施形態では、撮像装置100の種類を一意に特定することまで必須としなくてもよく、或る程度絞り込むことができるだけでも十分で、例えば撮像部15の光学的な特性をある程度のレベルまで特定することができればよい。なお。撮像装置の種類に応じた情報としては、上記の情報に限られず、例えば、撮像装置の型番、ロット番号、撮像装置の名称等の情報が含まれてもよい。
また、撮像条件情報としては、以下の情報を含むとよい。
(D)撮像条件情報としては、撮像装置100の構成部品の種類に応じた情報を含んでもよい。撮像装置100の構成部品の種類に応じた情報としては、撮像部15、撮像素子、撮像レンズ、撮像部15で撮像された画像を処理する制御部11(例えば、制御部11を構成するSoC)の種類の1つ又は複数がある。撮像レンズの種類に応じた情報としては、撮像レンズの型番とするとよい。撮像素子の種類に応じた情報としては、例えば、撮像素子の型番とするとよい。撮像装置100の構成部品の種類に応じた情報についても、撮像装置100の種類に応じた情報の場合と同様、構成部品の種類を一意に特定することまで必須としなくてもよく、或る程度絞り込むことができるだけでも十分で、例えば撮像部15の光学的な特性をある程度のレベルまで特定することができればよい。
なお、ここでは、撮像装置100についての撮像条件情報について説明したが、さらに撮像装置200、又は撮像装置100及び撮像装置200についての撮像条件情報が映像ファイルに埋め込まれるようにしてもよい。
制御部11は、(A)~(D)のうちの1つ又は複数の撮像条件情報を映像ファイルに含めるとよいが、特に、少なくとも(A)又は(C)を含むようにすると、どのような撮像装置で撮影、記録されたかが映像ファイルから分かるので、撮影画像の機種依存による影響も後で把握することができる。例えば、センサの値と撮像画像のみから状況を把握するよりもより正確な状況が分かるようになる。撮像装置といっても、その特性によって得られる画像は変化するからである。
図13に戻って説明する。
制御部11は、撮像部15により撮像された画像を示す画像データ、及びその画像データの撮像条件を示す撮像条件情報を、所定のタイミングで、サーバ装置800に送信する(ステップS13)。本実施形態では、ステップS13で送信される画像データは、記憶媒体500に記憶された画像データであるが、記憶媒体500に記憶されないで撮像部15により撮像された画像を示す画像データが送信されてもよい。所定のタイミングとしては、予め決められたタイミングとするとよい。例えば、予め決められたタイミングとしては、例えば、周期的に到来するタイミングや、所定のイベントが発生したタイミングとするとよい。所定のタイミングは、サーバ装置800からの要求を受信したタイミングとするとよい。例えば、サーバ装置800から日時を指定した要求を受信した場合、制御部11は要求で指定された日時に撮像・記録された映像ファイルを送信するとよい。制御部11は、未送信の映像ファイルを送信するとよい。
以上が図13のフローチャートの説明である。
以上説明した実施形態によると、撮像装置100又は200が、車両400の周辺の画像を撮像したときの条件を把握しやすくするための技術を提供することができる。これにより、この画像が、どのような撮像の条件で撮像されたのかを、当該画像が通信回線NWを介して送信された後において当該画像とともに把握できるようにすることができる。
[11.第1実施形態の変形例]
本発明の第1実施形態は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
<11-1>ビューアプログラムの選択
図16には、ビューアプログラムのタイプ(種類といってもよい。)を示すビューアタイプの情報も示されている。これは、「販売者コード」、「供給元コード」、及び「シリーズコード」の組み合わせによって、表示装置700で撮像装置100の映像を表示するためのビューアプログラムが一意に定まることを意味する。制御部71は、記憶媒体500に記憶された映像ファイルを再生する場合には、映像ファイルに含まれる「販売者コード」、「供給元コード」、及び「シリーズコード」に基づいて、映像ファイルの再生に使用できるビューアプログラム751を選択して、これを実行し、映像ファイルを再生してもよい。このようにすると、ユーザは映像ファイルの再生に必要なビューアプログラムを選択しなくてもよい。あるいは、制御部71は、撮像装置100の映像を表示するためのビューアプログラムがインストールされていない場合は、「販売者コード」、「供給元コード」、及び「シリーズコード」に基づいて選択したビューアプログラムを、通信部74を介して所定のアクセス先にアクセスしてダウンロードし、インストールしてもよい。なお、本実施形態では、ビューアタイプの情報については、映像ファイルに埋め込まれないこととするが、埋め込まれるようにしてもよい。このようにすると、制御部71はビューアタイプの情報に基づいて上記の処理を行うとよい。ここでは、制御部71が、ビューアプログラム751を選択して実行していたが、映像ファイルの再生に使用可能なビューアプログラムの情報を表示する等してユーザに通知する機能を有してもよい。又は、再生に使用可能なビューアプログラムの情報が、撮像条件情報に含まれてもよい。本変形例によると、ユーザによるビューアプログラムの選択の負担を軽減させることができる。
<11-2>撮影条件情報を付加する領域
上述した実施形態では、フレームごとに撮影条件情報をヘッダに埋め込んでいたが、映像ファイル内で共通する撮像条件情報(例えば、静的な情報)の一部またはすべてについては、映像ファイルに対して1つ埋め込むようにしてもよい。このような撮影条件情報としては、(A)、(C)、及び(D)の一部又は全部がある。埋め込む領域としては、映像ファイルのヘッダ、フッタ、ファイルコメント部等がある。映像ファイル内で共通する撮像条件情報が、ファイル名に含まれていてもよい。
<11-3>特性情報としてのパターン画像データ
撮像条件情報として、撮像部15の光学的な特性に応じた特性情報を含む場合において、この特性情報は、撮像部15により所定のパターンを撮像した場合の画像(以下「パターン画像」という。)を示すパターン画像データを含むとよい。パターン画像データとしては、ユーザの操作に応じて実際に所定のパターンが撮像されて映像ファイルに埋め込まれてもよいが、撮像装置100の製品出荷段階前にあらかじめメモリ112に記憶されたり、製品出荷段階後に所定のサーバ装置等からダウンロードされてメモリ112に記憶されたりしたものが、映像ファイルに埋め込まれてもよい。このようなパターン画像データは、撮像部15が撮像した画像に含まれる歪みの度合いの指標となる画像を示す画像データである。パターン画像データとしては、撮像部が撮像した画像に含まれる歪み度合いの指標となる画像データとするとよく、歪み度合いとしては、歪みの大きさ、及び歪みの発生する方向の少なくとも一方とするとよいが、両方とすると特に良い。
図17は、所定のパターン及びパターン画像の一例を示す図である。図17に示すパターンPは、左右に延びる複数の平行な線と、上下に延びる複数の平行な線とが互いに直交する画像である格子画像である。このようなパターンPを撮像した場合に、仮に撮像部15の撮像する画像に歪みの影響がないとすれば、その撮像した画像においても、パターンPと同一視できるパターン画像P1が得られる。図3に示す撮像装置100は歪みが比較的少なく、例えばこれを平面画像とした場合、パターン画像P1を示すパターン画像データがメモリ112に記憶されるとよい。パターンPを、図7に示すような円周画像を撮像する撮像装置100で撮像した場合、図18に示すようなパターン画像P2が得られる。例えば図7の撮像装置100においては、パターン画像P2を示すパターン画像データがメモリ112に記憶されるとよい。なお、図17及び図18は、歪みの様子を分かりやすくしたものである。
制御部11は、映像ファイルに含める特性情報として、図17、18で説明したパターン画像データとすると、撮像画像にどのような歪みが含まれているのかを、パターン画像データが示す画像から視覚的に把握することができる。例えば、どのような撮像装置で撮影、記録されたかが映像ファイルから分かるので、撮影画像の機種依存による影響も後で把握することができる。
<11-4>ビューア画面上でのパターン画像の表示
<11-3>の構成の下、撮像装置100で撮像画像を表示する場合、又は表示装置700に搭載されるビューアプログラム751で撮像画像を表示する場合に、撮像部15が撮像した画像に、パターン画像データが示すパターン画像を重畳して表示するとよい。図19は、表示装置700が表示するビューアプログラム751に係る画面の一例を示す図である。図19では、図3に示す撮像装置100の撮像画像を表示したときのビューア画面が示されている。
表示装置700において制御部71は、ビューアプログラム751に基づいて、図19(A)に示すビューア画面を表示させる。ビューア画面には、記憶媒体500に記憶され映像ファイルに含まれる撮像画像IMG1が表示されている。ここで、パターン画像の表示をオンする操作がユーザにより行われると、制御部71は、ビューア画面において撮像画像に重畳して、パターン画像データが示すパターン画像を表示させる。図19(B)は、パターン画像を表示したときのビューア画面を示す図である。ビューア画面には、記憶媒体500に記憶され映像ファイルに含まれる撮像画像IMG1に重畳して、メモリ112に記憶されたパターン画像IMG-P1が表示されている。このようなビューア画面を見たユーザは、パターン画像IMG-P1の内容から、撮像画像IMG1にどのような歪みが含まれているか、この例では歪みがないことを視覚的に把握することができる。
図20は、図7に示す撮像装置100の撮像画像を表示したときのビューア画面における撮像画像が示されている。表示装置700において制御部71は、ビューアプログラム751に基づいて、図20(A)に示す撮像画像IMG2を、ビューア画面において表示させる。ここで、パターン画像の表示をオンする操作がユーザにより行われると、制御部71は、ビューア画面において撮像画像に重畳して、パターン画像データが示すパターン画像を表示させる。図20(B)は、パターン画像を表示したときのビューア画面を示す図である。ビューア画面には、記憶媒体500に記憶され映像ファイルに含まれる撮像画像IMG2に重畳して、メモリ112に記憶されたパターン画像IMG-P2が表示されている。このようなビューア画面を見たユーザは、パターン画像IMG-P2の内容から、撮像画像IMG2にどのような歪みが含まれているか、この例では歪みが含まれていること、特に円周側に近い位置ほど歪みが多く、物体の大きさが相対的に小さくなっていることを視覚的に把握することができる。
<11-5>パターン画像データに基づく撮像画像の補正
<11-3>又は<11-4>の構成の下、制御部71は、ビューアプログラム751に基づいて、パターン画像データを用いて撮像画像を補正する機能を有するとよい。例えば、制御部71は、パターン画像データが示す画像を、歪みが無い状態のパターン画像(ここでは図17の画像)に近づける方向に、より好ましくは一致させる方向に補正する補正処理により、撮像画像を補正するとよい。このようにすると、円周画像から平面画像に近い又は一致する画像を得ることができる。補正する処理は、これに限られず、パターン画像の変化(典型的には、変形)に連動して撮像した画像を変化(典型的には、変形)させる他の処理としてもよい。
<11-6>パターン画像の表示の他の例
<11-3>~<11-5>においては、ビューアプログラム751に基づくビューア画面を用いて、撮像画像とパターン画像とを表示する場合を説明したが、撮像装置100の制御部11が記憶媒体500に記憶された撮像画像を表示部13に表示させる場合も、図19(B)や図20(B)の撮像画像領域に示される撮像画像を表示させるとよい。また、上述した補正処理が、撮像装置100の制御部11、又はサーバ装置800の制御部81の機能により実現されてもよい。
<11-7>所定のパターン及びパターン画像の他の例
<11-3>~<11-6>で説明した所定のパターンは、画像に含まれる歪み、変形を把握するのに役立つ画像であれば他のパターンとしてもよく、例えば要素が規則的に配置された他のパターンとしても。このようなパターンとしては、市松模様等がある。また、所定のパターン、及びパターン画像は、線を用いて表される画像でなくてもよく、例えば所定の色の濃淡や、複数色の選択的な使用等の他の表現方法によって、歪みの度合い等が表現されてもよい。また、矢印の指し示す方向とその矢印の大きさ(例えば、長さ)によって、歪みの発生している方向及び大きさが表現されてもよい。このような他のパターン、又はパターン画像が用いられる場合も、<11-4>のようにして撮像画像に重畳される際には、パターン画像を透過性を有する画像で表示する等して、撮像画像とパターン画像との両方を視認できるようにすることが望ましい。また、所定のパターンとパターン画像とで表現方法が一致している場合を説明したが、一致していなくてもよい。
<11-8>所定のパターンの他の例
<11-3>~<11-7>において、パターン画像データは、撮像装置100で生成されてもよい。例えば、パターン画像を印刷した印刷物を、撮像装置100が撮影してパターン画像データを得てもよい。この印刷物は撮像装置100に同梱されていてもよい。また、パターン画像データが示すパターン画像が所定のウェブページに表示されて、撮像装置100が撮影してパターン画像データを得てもよい。また。ブロック塀といった歪みを把握するのに役立つ外観の構造物を撮像装置100が撮影してパターン画像データを得てもよい。
<11-9>撮像地点から対象が存在する画像上の地点までの距離や方向の特定
サーバ装置800において制御部81は、撮像装置100から受信した画像データに基づいて、撮像部15による撮像地点から撮像部15が撮像した対象が存在する画像上の地点までの距離及び方向の少なくとも一方を特定する機能を有してもよい。この際、制御部81は、画像上の或る一地点が指定されると、撮像条件情報に基づいて、撮像地点から当該一地点までの距離及び方向の少なくとも一方を特定してもよい。画像上の一地点は、例えば、操作部(図示略)を用いてサーバ装置800のユーザにより指定されるとよい。例えば、制御部81は、画像上の当該一地点と、撮像条件情報に含まれる特性情報(例えばパラメータ)とに基づいて、当該一地点の位置情報や特性情報のパラメータを変数とする所定の計算式に基づく計算により、又は当該一地点の位置情報や特性情報と、当該一地点までの距離及び方向の少なくとも一方との関係を規定する所定のテーブルを参照して、当該一地点までの距離及び方向の少なくとも一方を特定するとよい。制御部81は、特定した距離及び方向の少なくとも一方を自装置において表示する等して、ユーザに通知してもよい。あるいは、制御部81は、特定した距離及び方向の少なくとも一方を、撮像装置100や他装置等に送信してもよい。これらの撮像装置100や他装置等は、距離及び方向の少なくとも一方を自装置において表示する等して、ユーザに通知してもよい。制御部81は、同様の方法により、画像上の二点間の距離及び方向の少なくとも一方を特定する機能を有してもよい。特定される距離は、その正確性が十分に担保されているとよいが、おおよその距離を把握できるだけでも十分である。
<11-10>ビューアプログラムに基づく距離や方向の特定
表示装置700において制御部71は、撮像装置100から受信した画像データに基づいて、撮像部15による撮像地点から撮像部15が撮像した対象が存在する画像上の地点までの距離及び方向の少なくとも一方を特定する機能を有してもよい。この場合の特定方法は、<11-8>で説明した方法と同様の方法でよい。制御部71は、<11-3>~<11-5>で説明したビューアプログラム751等に基づくビューア画面上で、撮像部15による撮像地点から撮像部15が撮像した対象が存在する画像上の地点までの距離及び方向の少なくとも一方を表示してもよい。特に、制御部71は、撮像画像に重畳させたパターン画像(図19(B)、図20(B)では線のパターン画像IMG-P1、P2)に関連付けて、距離及び方向の少なくとも一方を表示してもよい。このようにすると、ユーザは、パターン画像上の位置が撮像地点から見てどのような距離又は方向にあるかを視覚的に把握しやすくなる。また、制御部71は、ビューア画面上のパターン画像上の位置がユーザの入力等によって指定されると、その指定された位置までの距離や方向を表示させてもよい。このような本変形例で説明した機能は、撮像装置100やサーバ装置800等の他の情報処理装置に備えられてもよい。
<11-11>外部機器の接続状況に応じた制御
撮像装置100の制御部11は、端子部19への外部機器の接続状況を判定する機能を備え、撮像条件を示す撮像条件情報と、所定のパラメータと、外部機器の接続状況を外部から取り出し可能な情報として、撮像条件を示す撮像条件情報と、所定のパラメータと関連づけて利用可能に記録する機能を備えてもよい。撮像条件を示す撮像条件情報は、上述した特性情報やセンサ情報等の静的パラメータとするとよい。所定のパラメータは、設定情報、例えば外部機器の設定に関する設定情報等の動的パラメータとするとよい。このようにすると、撮像装置100にレーダー探知機、OBD装置、居眠り警報機、車間警報機等等の外部機器を接続していることが分かるとともに、所定のパラメータとともに参照して利用することが容易となる。
<11-12>映像ファイルの形式の他の例
映像ファイルの形式は、図12で説明した形式に限られない。撮像部15が撮像した動画を時間軸上で所定の単位毎に区切った各区間の画像に、前記撮像の条件を特定する情報を関連付けることのできる形式の画像データとすれば、他の形式としてもよい。
<11-13>画像データの形式の他の例
画像データは、動画形式の画像データとするとよく、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)形式(例えば、MPEG2、MPEG4)であるが、AVI、MOV、WMV等の汎用的な形式の画像データとしてもよい。この場合も、制御部11は、撮像条件情報をテーブル形式のデータ等の所定形式のデータとして、撮像画像に関連付けてもよい。所定形式のデータとしては、表計算ソフト用のファイルやテキストファイル等の所定形式のデータとしてもよい。
[12.第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。システム1の全体構成は、図1で説明した構成と同じとし、撮像装置100からサーバ装置800に送信するデータの構成や、サーバ装置800側で実行される処理が、上述した第1実施形態と異なるものとする。
図21は、本実施形態のシステム1で実行される処理を示すフローチャートである。撮像装置100の制御部11は、撮像部15を用いた撮像を行い、記憶媒体500に記憶させる(ステップS21)。画像データは、動画形式の画像データとするとよく、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)形式(例えば、MPEG2、MPEG4)であるが、AVI、MOV、WMV等してもよい。このように、本実施形態では汎用的な形式の画像データとすることも容易である。次に、制御部11は、ステップS21の撮像の条件を特定する撮像条件情報を、記憶媒体500に記憶させる(ステップS22)。制御部11は、撮像条件情報を、画像データとは別個のデータとして記憶させる。すなわち、撮影条件情報は、映像ファイルとは独立したデータとして記憶されるとよい。制御部11は、撮像画像を含む映像ファイルと、撮像条件情報とを、個別に送信する(ステップS23)。映像ファイルと、撮像条件情報とは少なくとも別のデータとして送信されるとよく、より望ましくは送信タイミングが異なっていると尚良い。
サーバ装置800において制御部81は、ステップS23で送信された撮像画像を含む映像ファイル(第3の画像データの一例)と、撮像条件情報とを受信する(ステップS24)。制御部81は、受信した映像ファイルと撮像条件情報とに基づいて、記録用映像ファイル(第4の画像データの一例)を生成する(ステップS25)。記録用映像ファイルは、図12で説明した形式の映像ファイルとする。撮像条件情報の埋め込みの方法については、図15で説明した方法や、すでに説明した他の方法とするとよい。制御部81は、生成した記録用映像ファイルを、データベース831に記憶させる(ステップS26)。データベース831に記憶された後の処理は、上述した第1実施形態と同様にするとよい。
このようにすることの作用効果として、以下のものがある。
従来、ドライブレコーダが映像ファイルを送信する場合に、一般的なコンテナ(例えば、AVI、MP4等)に入れて送信する場合、フレーム単位でのデータ(例えば、上述した車両情報)の情報がいれにくいという問題があった。また、仮に通信が傍受された場合に、簡単に撮像画像や撮像条件情報を再生し、見ること可能になってしまうことがある。一方、図12で説明したような記憶形式とすると、フレーム単位でいろいろな情報を入れれやすいし、また、独自フォーマットであるため映像ファイルの内容が漏洩しにくい。しかし、セキュリティ面では優れているが、映像ファイルを再生する場合に、そのフォーマットを知らないと、又は別のフォーマットに変換しないと、映像ファイルの内容を再生できないという問題がある。また、別のフォーマットに変換する場合に、映像や音声を時系列順に並び替えを行わなくてはいけなく、通信でまずHDD等の記憶装置に書き込みを行い、その後、読み込み、再度並べ替えをして書き込みをする、という具合に、ある意味、2回データをコピーするする時間や、処理が必要となる。
そこで、発明者は、本実施形態のような構成を考えた。本実施形態は、いわば上記2つの従来技術の中間的な処理を行うもので、図12のような独自のフォーマットに近いが、送られてきた情報を映像ファイルに追加すると一般的なコンテナに簡単に変換できるようにする。送信された映像ファイルと、その映像ファイルの関連情報を生成するための情報である基礎情報である撮像条件情報との2つを個別に伝送し、その基礎情報をもとに関連情報を生成する。このようにすると、送られてきた基礎情報を送信で送られた映像情報にくっつけるだけで、特定の映像のコンテナに入れることができる。ある意味、通信で記憶装置に1回コピーして、その後、一部の追加編集だけを行うため、処理時間が短くなり、処理量が軽くなる。また、セキュリティ効果も、そのままコンテナに入れたものを送信するより非常に高いセキュリティ効果を持つ。
[13.第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
まず、本実施形態の着想の経緯を説明する。従来から、ドライブレコーダとサーバ装置とが通信し、また、サーバ装置と表示装置(例えば、顧客PC等の顧客端末)するシステムがある。例えば、ドライブレコーダからサーバ装置へは、現在の位置や、イベント記録の映像、サーバ装置からの要求に応じたデータ(例えば、SDカード内のデータ)が送信され、サーバ装置からドライブレコーダへは上方の送信要求が送信されたりする。この場合、ドライブレコーダが起動している状態では常時通信路を確立しておいたり、ドライブレコーダ側から通信路を確立したりする必要がある。また、例えば、サーバ装置から表示装置へは、車両管理、事故分析、履歴管理、映像表示等の機能(サービス)に関する情報が送信される。
このようなシステムの場合、サーバ装置の管理費(例えばサーバ維持費用)が掛かるという問題がある。管理費が削減できれば、表示装置のユーザに課される料金も安価にすることができることから、例えば、常時の車両管理等は別で行っているのでという顧客に対して、ドライブレコーダと表示装置とがサーバ装置を介さないで通信するようにし、サーバ装置をなくして、直接ドライブレコーダのSDカードに記録された内容を表示装置を用いて見ることのできる仕組みを考えた。このようにすると、サーバ管理費を節約できるようにするとともに、ユーザは、何かあったときにのみ、映像や現在の様子を見るようにすることで、通信費も何かあった時のみ発生するため、契約体系(契約内容)で節約できる。
図22は、本発明の第3実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。システム1Aは、撮像装置100と、表示装置700と、を備える。撮像装置100と表示装置700とは通信回線NWを介して接続されている。表示装置700は、通信回線NWを介した通信により、遠隔で撮像装置100で撮像された画像を表示する装置である。撮像装置100は、通信部16を介して表示装置700と通信し、表示装置700は、通信部74を介して撮像装置100と通信する。
撮像装置100、及び表示装置700の電気的構成は、上述した実施形態とおおむね同じであるが、以下のような特徴を有する。撮像装置100は、車両400の駆動源又は電源がオフされている場合も、外部からの電力の供給を受けて又は内部の電源により動作することが可能である。この場合の外部からの電源は、外部バッテリとしてもよいが、常時電源とするとよい。また、撮像装置100は、通常状態(第1のモードの一例)、及び通常状態よりも電力消費の少ない待機状態(第2のモードの一例)のいずれか一方に設定して動作する。待機状態としては、いわゆるスタンバイモードがある。撮像装置100は、車両400の常時電源(+B)からの電力の供給を受けて通信部16(通信モジュールといってもよい。)を、データを待ち受ける状態としておく。このようにして、撮像装置100は、本実施形態では、車両400の駆動源又は電源がオフされている場合には、待機状態で動作して、表示装置700からの通信を待ち受ける。このような電源制御については、電源制御部22及び制御部11の一方又は協働により実行されるとよい。
また、撮像装置100、及び表示装置700は、ショートメッセージサービス(SMS)を利用してショートメッセージの送受信を行う機能を有する。具体的には、表示装置700は、通信部74を介してショートメッセージを送信し、撮像装置100はこのショートメッセージを受信する機能を有する。また、表示装置700は、SIMカードを有する構成とし、望ましくは、グローバルIPが割り当てられたSIMカードを有する構成とすると尚と良い。その理由は、グローバルIPに基づいて表示装置700の正当性を認証するためである。認証のための情報は、グローバルIPを用いる方法に限られず、パスワードやユーザを識別するユーザID等を用いるユーザ認証情報や、パスワードや法人その他のグループを識別するグループID等を用いるグループ認証情報、表示装置700に割り当てられた固有の情報としてのMACアドレス等の装置識別情報等が用いられてもよい。ユーザや法人は、顧客等と読み替えられてもよい。
図23は、本実施形態のシステム1Aで実行される処理を示すフローチャートである。以の動作開始前において、車両400はユーザにより使用されておらず、撮像装置100は待機状態で動作しているものとする(ステップS31)。また、撮像装置100と表示装置700との間の映像ファイルを送受信するための通信路は確立していないおらず、その通信路を用いた通信に係る通信料金が発生しないものとする。
表示装置700において制御部71は、起動メッセージを送信するかどうかを判定する(ステップS32)。例えば、制御部71は、入力部72を用いてユーザにより撮像装置100から映像ファイルを取得することを指示する操作の入力を受け付けた場合に、起動メッセージを送信すると判定する(ステップS32:YES)。次に、制御部71は、起動メッセージを、通信部74を用いて撮像装置100へ送信する(ステップS33)。起動メッセージは、所定のショートメッセージであり、例えば予め決められた文字列を含むショーとメッセージとするとよい。
撮像装置100において制御部11は、待機状態のときに起動メッセージを待ち受けており、通信部16を用いて起動メッセージを受信したかどうかを判定する(ステップS34)。制御部11は、起動メッセージを受信しないうちは(ステップS34;NO)、待機状態のまま維持する。制御部11は、起動メッセージを受信すると、撮像装置100を待機状態から通常状態に移行させる(ステップS35)。撮像装置100が通常状態に移行すると、撮像装置100と表示装置700との通信回線NWを介した通信路が確立する(ステップS36)。例えば、起動メッセージを受信した撮像装置100の制御部11が通信路の確立を要求するとよい。
通信路が確立すると、制御部71は、映像送信要求を送信するかどうかを判定する(ステップS37)。例えば、制御部71は、入力部72を用いてユーザにより撮像装置100から映像ファイルを取得することを指示する操作の入力を受け付けた場合に、映像送信要求を送信すると判定する(ステップS37:YES)。ユーザは、例えば、取得したい映像の撮影時刻や、映像ファイル、イベントの種類等、取得対象の映像ファイルを特定できる情報を入力するとよい。次に、制御部71は、映像送信要求を、通信部74を用いて、撮像装置100へ送信する(ステップS38)。
撮像装置100において制御部11は、通常状態のときに映像送信要求を待ち受けており、通信部16を用いて映像送信要求を受信したかどうかを判定する(ステップS39)。制御部11は、映像送信要求を受信しないうちは(ステップS39;NO)、通常状態のまま維持する。制御部11は、所定時間は通常状態のまま映像送信要求を待ち受けるが、所定時間継続して映像送信要求を受信しなければ、待機状態に移行するようにしてもよい。
制御部11は、映像送信要求を受信したと判定すると(ステップS39;YES)、認証処理を行う(ステップS40)。認証処理は、表示装置700の正当性を判定するための処理である。制御部11は、予め登録された表示装置700であるかどうかを判定する処理とするとよく、例えばグローバルIPが予め登録されたグローバルIPであるかどうかを判定するとよい。この場合の表示装置700のグローバルIPは、ステップS33で起動メッセージとともに送信されたグローバルIPとしてもよい。表示装置700が、映像送信要求とともに、パスワードやユーザID等のユーザ認証情報を送信する構成としてもよい。この場合、制御部11は、ユーザ認証情報が予め登録されたユーザ認証情報であるかどうかを判定するとよい。認証情報は、表示装置700に割り当てられた固有の装置固有情報としてのMACアドレス等としてもよい、この場合、制御部11は、映像送信要求とともに送信されてきたユーザ認証情報が予め登録されたユーザ認証情報であるかどうかを判定するとよい。また、表示装置700は、表示装置700の現在位置を示す位置情報を送信してもよい。この場合、制御部11は、その位置情報が予め登録されたユーザ認証情報であるかどうかを判定するとよい。また、認証処理は、ショートメッセージに記載される文字列によって行われてもよく、この場合、文字列として上述したユーザ認証情報や装置固有情報が含まれているとよい。例えば、SIMカードがグローバルIPに対応していない場合に、ショートメッセージを用いた認証処理や、その他の方法の認証処理が行われてもよい。認証処理の方法については、これ以外の種々の方法を採用し得る。
次に、制御部11は、認証処理に成功したかどうかを判定する(ステップS41)。認証処理に成功したと判定した場合、制御部11は、映像送信要求に応じた映像ファイルを、通信部16を用いて表示装置700へ送信する(ステップS42)。制御部11は、映像送信要求で要求された映像ファイルを記憶媒体500から読み出して送信する。この場合、撮像装置100は、映像送信要求を受信するたびに、その映像送信要求に応じた映像ファイルを送信するとよい。制御部11は、撮像部15で撮影されている映像(例えば、ライブ映像)を示す映像ファイルを送信してもよい、この場合、撮像装置100は、映像送信要求を受信すると、以後、その受信がなくとも継続的に撮像部15で撮影されている映像を送信してもよい。
表示装置700において制御部71は、通信部74を用いて、撮像装置100から映像ファイルを受信し(ステップS43)、受信した映像ファイルに基づいてその内容を表示部73に表示させる(ステップS44)。このとき、制御部71は、ビューアプログラム751に基づいて、映像ファイルの内容を再生するとよい。
図24は、表示装置700において、撮像装置100から取得する映像を指定するための画面の一例である。図24(A)には、撮像装置100に記憶されている映像ファイルの一覧と、映像ファイルを選択するためのチェックボックスCKとを対応付けたリスト画面である。まず、制御部71は、ユーザの入力に応じて、接続先の撮像装置(ドライブレコーダ等)を選択する。制御部71は、通信部74を用いて撮像装置100にアクセスして、撮像装置100で予め管理されているリストを取得する構成とするとよい。そのため、撮像装置100は、制御部71がリストを生成し記憶媒体500等に記憶させる機能を有するとよい。
図24(A)には、イベント記録の映像ファイルのリストが表示され、No.1~No.15がそれぞれ1つの映像ファイルに対応している。図24(A)はイベント記録に対応する画面であるから、イベント記録の契機となったイベントの種類(例えば、「衝撃」も表示されている。ユーザは、取得したい映像ファイルのチェックボックスCKにチェックを入れる操作をして、映像ファイルを指定する。制御部71は、リストの内容とチェックボックスCKへのチェックの入力結果とに基づいて映像送信要求を生成し、撮像装置100へ送信するとよい。これにより、制御部71は、所望の映像ファイルを撮像装置100からダウンロードすることができる。図24(B)は、この映像送信要求に応じて撮像装置100から送信されてきた映像ファイルに基づいて表示されるビューア画面の一例である。このビューア画面においては、取得した映像ファイルの一覧を示すリストLが表示され、リストLから選択された映像ファイルに基づいて撮像画像IMG3が表示されている。これ以外にもビューア画面には撮影地点を示す地図や、撮像時における加速度センサの測定値が表示される。
なお、撮像装置100から表示装置700に送信される情報としては、撮像装置100側で生成、取得、記憶される種々のとするとよく、例えば、上述した現在の位置や、イベント記録の映像、記憶媒体500内のデータ、車両管理、事故分析、履歴管理、映像表示等の情報もその一例である。一例として、ブレーキ、ウインカー、加速度、GPS等の車両情報が送受信されてもよい。
このような本実施形態によると、サーバ管理費や通信費用が軽減され、またランニングコストを低減させられ、サーバ管理者側、及びユーザ側の双方にとって使いやすいシステムを提供することができる。
[14.変形例]
本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述した実施形態では、撮像装置100が通信部16を備えていたが(例えば、通信型ドライブレコーダであったが)、撮像装置100が通信部16を有さず、無線通信機能を有する外部機器を外付けする構成であってもよい。この場合、撮像装置100に接続される外部機器は、撮像装置100とは別売される外部機器(例えば、オプション機器)とするとよい。無線通信機能を有する外部機器は、車両400の電源からの電力の供給を受けて動作するものとするとよい。無線通信機能を有する外部機器は、車両400からの電力供給がなくても撮像装置100が動作可能にするための外部電源ユニットと一体化されていると、車両400に搭載される機器数が減るのでよい。
上述した各実施形態で説明した構成及び動作の一部が省略又は変更されてもよい。また、上述した実施形態で、送信としていた構成を、出力する構成としてもよい。出力としては、送信以外の出力、例えば記録(記憶)や印刷による出力等とすることも可能である。また、制御部11、71、81の機能は、1又は複数のハードウェア資源、1又は複数のソフトウェア資源、又はこれらも組み合わせにより実現されるとよい。
なお、本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
また、意匠登録出願への変更により、全体意匠又は部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としてもよいし、その部材の部分としてもよい。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品、画像等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠登録出願への変更を行って権利化を行う意思を有するものである。
1 :システム
1A :システム
2 :フレーム
3 :フレーム
11 :制御部
12 :入力部
13 :表示部
14 :音声出力部
15 :撮像部
16 :通信部
17 :センサ部
18 :リーダライタ
19 :端子部
20 :位置情報取得部
21 :発光部
22 :電源制御部
71 :制御部
72 :入力部
73 :表示部
74 :通信部
75 :記憶部
76 :リーダライタ
81 :制御部
82 :通信部
83 :記憶部
100 :撮像装置
101 :筐体
102 :ジョイントレール
103 :放音孔
104 :マイク孔
111 :プロセッサ
112 :メモリ
113 :計時部
121 :マイクロホン
122 :イベント記録ボタン
123 :操作部
124 :タッチセンサ
131 :表示面
145B :記憶領域
151 :撮像レンズ
151A :撮像レンズ
151B :撮像レンズ
181 :記憶媒体挿入口
191 :カメラジャック
192 :端子
200 :撮像装置
210 :ブラケット
220 :撮像レンズ
230 :撮像レンズ
300 :ケーブル
400 :車両
500 :記憶媒体
600 :ブラケット
610 :ベース部
611 :取付面
620 :ボールスタッド
621 :ボール部
630 :ソケット部
640 :ナット
650 :ベース部
651 :ガイドレール
652 :先端部
700 :表示装置
751 :ビューアプログラム
800 :サーバ装置
831 :データベース
900 :映像ファイル
910 :ファイルシステム領域
911 :専用ブラウザプログラム
920 :撮像記憶領域
930 :記憶領域
930A :管理領域
930B :記憶領域
940 :Gセンサ記憶領域
940A :管理領域
940B :記憶領域
940C :記憶領域
950 :記憶領域
950A :管理領域
950B :記憶領域
1011 :上面
1012 :第1の側面
1013 :第2の側面
1014 :第3の側面
1015 :第4の側面
1231 :第1のボタン
1232 :第2のボタン
1233 :第3のボタン
1234 :第4のボタン

Claims (23)

  1. 車両の周辺を撮像する撮像部と、
    前記撮像部が撮像した画像を示す画像データと、前記撮像の条件を特定する情報とを関連付けて、所定の通信回線を介して送信する制御を行う制御部と、
    を有する撮像装置。
  2. 前記撮像の条件を特定する情報は、自撮像装置又はその構成部品の種類に応じた情報を含む、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像の条件を特定する情報は、前記撮像部の光学的な特性に応じた特性情報を含む、
    請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記特性情報は、前記撮像部による撮像地点から前記撮像部が撮像した対象が存在する前記撮像した画像上の地点までの距離及び方向の少なくとも一方を特定するために用いられるパラメータを含む、
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記特性情報は、前記撮像部の撮像レンズの光軸中心、スキュー歪み、及び歪み係数の少なくとも1つを特定する情報を含む、
    請求項3又は4に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像部は、円周画像を撮像し、
    前記特性情報は、前記円周画像の径方向の歪み係数、及び円周方向の歪み係数の少なくとも1つを含む、
    請求項3から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記特性情報は、前記撮像した画像に含まれる歪みの度合いの指標となる画像を示すパターン画像データを含む、
    請求項3から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記特性情報は、前記撮像部により所定のパターンを撮像した画像を示すパターン画像データを含む、
    請求項3から7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記制御部は、
    あらかじめ前記パターン画像データを記憶する記憶部から取得した前記パターン画像データを、前記撮像部が撮像した画像を示す画像データに関連付けて送信する制御を行う、
    請求項7又は8に記載の撮像装置。
  10. 前記制御部は、
    前記撮像部が撮像した画像に前記パターン画像データが示すパターン画像を重畳させて表示する制御を行う、
    請求項7から9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記制御部は、
    前記撮像した画像を示す第1の画像データに前記撮像の条件を特定する情報を埋め込んだ第2の画像データを送信する制御を行う、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記撮像部は、動画を撮像し、
    前記第2の画像データは、前記撮像部が撮像した動画を時間軸上で所定の単位毎に区切った各区間の画像に、前記撮像の条件を特定する情報を関連付けた画像データである、
    請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記所定の単位は、フレーム単位である、
    請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記制御部は、
    前記撮像した画像を示す第3の画像データと、前記撮像の条件を特定する情報を示す撮像条件情報とを個別に送信する制御を行う、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の撮像装置。
  15. 車両の駆動源又は電源がオフされている場合に、外部からの電力の供給を受けて又は内部の電源により動作することが可能であり、
    前記制御部は、
    第1のモード、及び前記第1のモードよりも電力消費の少ない第2のモードのいずれか一方に設定し、
    前記車両の駆動源又は電源がオフされているときに前記第2のモードに設定し、外部の通信端末から所定の通知を受信すると、前記第1のモードに設定する、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の撮像装置。
  16. 前記所定の通知は、前記通信回線を介して受信可能なメッセージである
    請求項15に記載の撮像装置。
  17. 前記制御部は、
    前記所定の通知の受信により前記第1のモードに設定した後、前記通信端末からの要求に応じて前記撮像部が撮像した画像を示す画像データを、前記通信回線を介して送信する制御を行う
    請求項15又は16に記載の撮像装置。
  18. 前記制御部は、
    前記通信端末の認証に成功した場合に、当該通信端末からの要求に応じて前記撮像部が撮像した画像データを送信する制御を行う
    請求項17に記載の撮像装置。
  19. 撮像装置の撮像部が撮像した画像を、当該画像に関連付けられた前記撮像の条件を特定する情報に基づいて補正する制御を行う制御部
    を有するシステム。
  20. 請求項7から10のいずれか1項に記載の撮像装置によって送信された前記撮像した画像に、前記撮像装置によって送信された前記パターン画像データが示すパターンを重畳させて表示する制御を行う制御部
    を有するシステム。
  21. 請求項14に記載の撮像装置により送信された前記第3の画像データと、前記撮像装置により送信された前記撮像条件情報とに基づいて、前記撮像した画像を示す画像データに前記撮像の条件を特定する情報を埋め込んだ第4の画像データを生成する制御部
    を有するシステム。
  22. コンピュータに請求項1から18のいずれか1項に記載の撮像装置の制御部の機能を実現させるためのプログラム。
  23. コンピュータに請求項19から21のいずれか1項に記載のシステムの制御部の機能を実現させるためのプログラム。

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