JP2023146325A - 車両用発電ユニットの構造 - Google Patents

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眞也 上妻
Shinya Kamitsuma
靖 曽布川
Yasushi Sofugawa
裕市 佐藤
Yuichi Sato
耕平 恩地
Kohei Onchi
聖英 ▲高▼野
Kiyohide Takano
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Abstract

【課題】発電ユニットを構成する部品のコンパクトなレイアウトを確保しつつ、発電ユニットの防振効果を高めることを可能にする。【解決手段】発電ユニット10は、発電用エンジン20と、ユニット構成部品である発電機30と、設置平面部に、発電用エンジン20及び発電機30を取り付けるための3個のマウント51~53と、を有している。発電機30は、その長手方向が発電用エンジン20のシリンダブロック21の長手方向に対して直交するように配置され、発電ユニット10は、第1の慣性主軸41及び第2の慣性主軸42を有し、発電用エンジン20は、第1の慣性主軸41上に配置され、発電用エンジン20には、第1のマウント51が設けられ、発電機30は、第2の慣性主軸42上に配置され、発電機30には、第2のマウント52が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用発電ユニットの構造に関する。
電動モータを駆動するためのバッテリを有する電動車両には、例えば、特許文献1に開示されているように、小型の発電ユニットが搭載されている車両が知られている。当該発電ユニットを搭載し、バッテリまたは電動モータに電力を供給することによって、航続距離を延長させることが可能となる。
上記例の発電ユニットは、例えば、車両後部における下部に設けられたスペースに、取外し可能に搭載されている。この例の発電ユニットは、発電用エンジンと、発電機と、インバータ等の電気機器と、を有し、これらがケースの内部に収容されている。
このように発電ユニットを車体に対して取外し可能に構成することによって、メンテナンス性が向上し、さらに、車両から離れた場所において、発電ユニットを単独で使用することも可能となる。ただし、このような発電ユニットは、設置スペースに限りがあるため、よりコンパクトに構成することが求められ、且つ所定の冷却性能を有することが求められている。例えば、特許文献1では、発電用エンジン及びマフラを冷却する冷却経路と、インバータ等を冷却する冷却経路とが交差するように、各装置を配置し、発電ユニットをよりコンパクトにしつつ、冷却性能を確保している。
特開2021-41834号公報
このような発電ユニットにおいて、コンパクト化及び冷却性能は、発電ユニットを構成部品のレイアウトに大きく依存する。一方で、発電用エンジン及び発電機は、シリンダ、クランクシャフト24a及び回転軸を有しているため、作動時に振動する。発電用エンジン及び発電機の振動は、車両室内に伝わる可能性があるため、抑制されることが望ましい。
例えば、上記例の構造では、発電用エンジンのシリンダと発電機とが近接している位置に、マウントを配置することで、振動抑制を試みている。しかし、よりコンパクトなレイアウトを求められるため、マウントの配置の自由度が低くなってしまう。そのため、マウントの配置により防振効果を高めようとする上で、上記例の構造には、改善の余地があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、発電ユニットを構成する部品のコンパクトなレイアウトを確保しつつ、発電ユニットの防振効果を高めることが可能な車両用発電ユニットの構造を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る車両用発電ユニットの構造は、発電用エンジンと、該発電用エンジンとは別のユニット構成部品と、前記発電用エンジン及び前記ユニット構成部品を収容した状態で車両に着脱可能に取り付けられるユニットケースと、前記ユニットケースに設けられ、前記発電用エンジン及び前記ユニット構成部品が設置される設置平面部と、前記発電用エンジン及び前記ユニット構成部品を、前記設置平面部に取り付けるための3個のマウントと、を有している。当該車両用発電ユニットの構造において、前記ユニット構成部品は、その長手方向が前記発電用エンジンのシリンダの長手方向に対して直交するように配置され、前記発電ユニットは、第1の慣性主軸及び第2の慣性主軸を有し、前記発電用エンジンは、前記第1の慣性主軸上に配置され、前記発電用エンジンには、前記3個のマウントのうちの第1のマウントが設けられ、前記ユニット構成部品は、前記第2の慣性主軸上に配置され、前記ユニット構成部品には、前記3個のマウントのうちの第2のマウントが設けられている。
本発明によれば、発電ユニットを構成する部品のコンパクトなレイアウトを確保しつつ、発電ユニットの防振効果を高めることが可能である。
本発明に係る車両用発電ユニットの平面図である。 図1の発電用エンジン及び発電機を、ユニット前方側から見た斜視図である。 図2の平面図である。 図2の側面図である。 図2の発電用エンジン及び発電機の配置の変形例を示す平面図である。
以下、本発明に係る車両用発電ユニット10の構造の一実施形態について、図面(図1~図5)を参照しながら説明する。なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向(ユニット前後方向)における前方を示す。実施形態の説明における「前部(前端)及び後部(後端)」は、車両前後方向(ユニット前後方向)における前部及び後部に対応する。また、矢印R及び矢印Lは、乗員が車両前方を見たとき(ユニット前後方向の前方を見たとき)の右側及び左側を示している。また、矢印Uは、車両上方を示している。なお、本実施形態の上下方向は、車両上下方向に対応するとともに、鉛直方向に対応している。
本実施形態の車両用の発電ユニット10は、例えば、車両後部に設けられたラゲッジスペース等の床下に、着脱可能に取り付けられる。図示による説明は、省略しているが、当該発電ユニット10は、例えば、車両の後部に設けられた開口から車両内に挿入された状態で、車両後部に固定される。この場合、発電ユニット10は、例えば、車幅方向において、左右の後輪の間に配置されており、車体骨格を構成する剛性の高いリアサイドメンバ及びリアクロスメンバ等に取り付けられている。
本実施形態の発電ユニット10は、発電用エンジン20と、発電機(ユニット構成部品)30と、を有し、これらは、略直方体のユニットケース(図示せず)の内部に収容されている。また、当該発電ユニット10は、発電用エンジン20及び発電機30を、ユニットケースの底部に設けられた設置平面部12に取り付けるための3個のマウント、すなわち、第1のマウント51、第2のマウント52及び第3のマウント53を有している。
また、発電ユニット10は、図示は省略しているが、他の構成部品として、発電用エンジン20を駆動するための燃料が充填される燃料タンクと、発電用エンジン20から排気される排ガスが流通し当該排ガスを発電ユニット10の外部に排気するマフラと、発電機30に接続されているインバータと、ユニット外側から空気を取り込む冷却ファンと、冷却液が流通する冷却配管と、冷却配管が接続されるラジエータと、を有しており、これらが近接した状態で、ユニットケース内に配置されている。
ユニットケースは、全体で略直方体状で、ユニットケースの外側には、車両に取り付けるための取付部(図示せず)等が設けられている。発電ユニット10は、例えば、ユニットケースの長手方向が車幅方向に沿うように、車両後部に取り付けられている。以後の説明では、発電ユニット10の長手方向は、車幅方向及び左右方向に対応し、発電ユニット10の短手方向は、車両前後方向に対応する。なお、本実施形態では、発電ユニット10の前部及び後部は、発電ユニット10の短手方向(ユニット前後方向)の前部及び後部に対応し、発電ユニット10の左右方向(ユニット幅方向)は、発電ユニット10の前方を向くときの左右に対応する。
ユニットケースは、トレイ11と、蓋体(図示せず)と、を有している。トレイ11には、発電用エンジン20及び発電機30等が設置される、長方形状の設置平面部12と、設置平面部12の各端部から上方に突出し、該端部に沿って延びてる側壁13と、を有している。この例では、側壁13は、図1に示すように、設置平面部12の短辺から上方に突出し、短辺に沿って延びている。蓋体は、トレイ11を上方から覆う箱型で、トレイ11の側壁13に固定される。また、設置平面部12の長手方向(長辺方向)は、発電ユニット10のユニット幅方向に対応し、短手方向(短辺方向)は、発電ユニット10のユニット前後方向に対応している。
設置平面部12には、図1に示すように、発電ユニット10を構成する構成部品を取り付けるための取付フレーム14が設けられている。取付フレーム14は、図1に示すように、ユニット前後方向に延びるフレームと、ユニット幅方向に延びるフレームとを含む。また、取付フレーム14は、詳細な図示は省略しているが、例えば、正方形または長方形の板状プレート状でもよい。取付フレーム14を設けることにより、設置平面部12の面剛性が向上し、発電ユニット10の構成部品の固定状態をより安定させることが可能となる。また、この例における取付フレーム14のうち、設置平面部12の前端付近に配置される取付フレーム14は、当該前端に沿って幅方向に延びており、第1のマウント51が固定される。また、当該前端における左側の角部には、略長方形の板状の取付フレーム14が配置され、板状の取付フレーム14には、第2のマウント52が固定されている。
発電用エンジン20は、図1に示すように、トレイ11の設置平面部12の上に設置されている。この例では、平面視で、設置平面部12の左右方向のほぼ中央部に配置されている。発電用エンジン20は、ピストン(図示せず)を内部に配置するシリンダブロック21と、シリンダヘッド22と、シリンダヘッドカバー23と、クランクシャフト24aを収容するクランクケース24と、を有している。なお、本実施形態では、ピストンの詳細な図示は省略しているが、ピストンは、ユニット前後方向に延びた状態で、シリンダブロック21の内部に収容され、発電用エンジン20の駆動時にはユニット前後方向(図3の矢印Xの方向)に往復する。
シリンダブロック21は、図2及び図3に示すように、設置平面部12の短辺(左右の辺)の方向(ユニット前後方向)に沿って延びる略直方体状である。また、シリンダブロック21は、クランクケース24の長手方向に垂直に延びている。シリンダブロック21の外形は、ユニット前後方向に沿って延びる略直方体状である。シリンダブロック21の内部には、シリンダライナー21bが設けられている。シリンダライナー21bは、ユニット前後方向に延びる筒状で、凡その位置を、図3において、破線で示している。ピストンは、発電用エンジン20の駆動時に、シリンダライナー21bの内部を、ユニット前後方向(図3の矢印Xの方向)に往復移動するように構成されている。
また、シリンダブロック21の外面(例えば上面、側面及び下面)には、複数の放熱フィン21aが設けられている。放熱フィン21aは、シリンダブロック21の外面から外側に突出し、シリンダブロック21の長手方向に対して垂直な方向に延びている。例えば、シリンダブロック21の上面に設けられた複数の放熱フィン21aは、上方に突出し、ユニット幅方向に延びており、ユニット前後方向に互いに間隔を空けて配置されている。同様に、シリンダブロック21の側面に設けられた複数の放熱フィン21aは、ユニット幅方向に突出し、上下方向に延び、ユニット前後方向に互いに間隔を空けて配置されている。また、シリンダブロック21は、シリンダケース(図示せず)によって覆われており、シリンダケース内に冷却空気が流れ、放熱フィン21aを冷却可能に構成されている。
クランクケース24は、図1に示すように、シリンダブロック21の後方側で、トレイ11の設置平面部12の前部におけるユニット幅方向のほぼ中央部に配置されている。また、クランクケース24は、ユニット幅方向に延びており、クランクケース24の内部には、ユニット幅方向に延びるクランクシャフト24aは配置さている。クランクシャフト24aについては、図3において、凡その位置を破線により示している。クランクシャフト24aは、図示しないコンロッドにより、ピストンと連結されている。
また、図1に示すように、クランクケース24の右端部は、シリンダブロック21の右側面に連続するように配置され、クランクケース24の左端部は、シリンダブロック21の左側面よりもさらに左側に配置されている。すなわち、クランクケース24及びシリンダブロック21及びは、平面視において、L字状に配置されている。
クランクケース24の前壁は、前方を臨み、ユニット幅方向に延びている。当該前壁には、第1のマウント51が取り付けられる前方突出部25が設けられている。前壁における下部は、図2に示すように、前壁の上部よりも前方に突出している。すなわち、前壁の上部と下部とにより段差が形成されている。前方突出部25は、前壁の段差の下方側に隣接する位置に一体的に設けられ、この位置から後方に突出している。前方突出部25における前部には、上下方向に貫通する貫通孔25aが設けられている。この貫通孔25aに第1のマウント51に設けられたねじ溝付の軸部51a(例えば、ボルト等)が貫通した状態でナット等により締結され、これにより、第1のマウント51は、前方突出部25に固定される。また、図3に示すように、この例では、前方突出部25の貫通孔25aは、ユニット幅方向において、シリンダブロック21の左側面に対応するように配置されている。
また、クランクケース24のユニット幅方向の左側端部には、図2に示すように、発電機30に連結される連結部40が配置されている。連結部40は、左側端部における外周端に複数のボルト孔が設けられている。これにより、連結部40は、クランクケース24の左側端部と発電機30の右側端部とを、ボルトによる締結により、連結している。
発電機30は、ユニット構成部品の一つであり、所定の重量を有する重量物である。この例においては、発電ユニット10を構成する構成部品においては、発電用エンジン20と発電機30は、他の構成部品との対比において、重量の大きい構成部品である。発電機30は、図1~図3に示すように、ユニット幅方向に延びる装置で、クランクケース24のユニット幅方向における左側に位置する設置平面部12に固定されている。本実施形態の発電機30は、発電機本体31と、設置用ブラケット35とを有している。
発電機本体31は、クランクケース24のユニット幅方向の左側に配置され、発電機本体31の前端は、設置平面部12の前端付近に配置されている。発電機本体31の内部には、ユニット幅方向に延びる回転軸30aが配置され、当該回転軸30aは、クランクシャフト24aの左側部が接続されている。なお、本実施形態では、回転軸30aは、図3において凡その位置を破線により示している。発電機30は、発電用エンジン20の駆動により回転軸30aが回転することにより発電する。
発電機本体31の後部には、図2に示すように、設置用ブラケット35が取り付けられる第1のブラケット取付部32及び第2のブラケット取付部33が設けられている。第1のブラケット取付部32は、発電機本体31の前部におけるユニット幅方向における中間部で、この例では、発電機本体31のユニット幅方向のほぼ中央に配置されている。第1のブラケット取付部32は、発電機本体31の前部から前方に突出しており、第1のブラケット取付部32の前部には、ボルト孔が形成されている。ボルト孔は、下方に向かうに従い後方にやや傾いて延びている。
第2のブラケット取付部33は、図2に示すように、発電機本体31の前部における左側端部に配置されている。第2のブラケット取付部33は、発電機本体31の前部における左側端部から前方に突出しており、第2のブラケット取付部33には、ユニット幅方向に延びる2つのボルト孔が互いに間隔を空けて形成されている。第1のブラケット取付部32のボルト孔及び第2のブラケット取付部33のボルト孔に、ボルトが螺号した状態で、設置用ブラケット35は、発電機本体31に固定されている。
設置用ブラケット35は、図2に示すように、発電機本体31を設置平面部12に固定するための部材で、発電機本体31の第1のブラケット取付部32及び第2のブラケット取付部33に取り付けられている。また、設置用ブラケット35は、ベース部36と、第1支持部37と、第2支持部38と、を有している。
ベース部36は、発電機本体31の下方に配置され、ユニット幅方向に延びる横方向部36aと、横方向部36aの左端から後方に延びる前後方向部36bと、を有し、横方向部36aと前後方向部36bとにより、平面視でL字状を形成している。前後方向部36bの後部には、上下方向に貫通する貫通孔が設けられている。第1支持部37は、横方向部36aの右端から上方に延びている部分で、該右端から上方に延び、後方に屈曲し、上方に向かうに従い後方に傾斜して延びている。第1支持部37の上部にはボルト孔が設けられ、第1支持部37は、第1のブラケット取付部32にボルトによって締結されている。
第2支持部38は、横方向部36aと前後方向部36bにより形成される角部から上方に延びている。第2支持部38の上部には、2つのボルト孔が設けられており、第2支持部38は、第2のブラケット取付部33にボルトによって締結されている。
ここで、第1のマウント51及び第2のマウント52について説明する。図2に示すように、第1のマウント51は、前方突出部25の下方側に配置されている。この例では、前方視で6角形状の角柱で、その内部にはゴム等の弾性部材を備えている。また、第1のマウント51の上面には、上方に延びるねじ溝付の軸部51aが設けられている。当該軸部51aを前方突出部25に設けられた貫通孔25aに貫通させて、第1のマウント51の上面が前方突出部25の下面に締結されている。第1のマウント51の下面は、設置平面部12の前端付近に配置された取付フレーム14の上部に取り付けられている。前方突出部25と取付フレーム14とは、第1のマウント51を介して連結されている。
第2のマウント52は、図2に示すように、設置用ブラケット35のベース部36における前後方向部36bの後部に取り付けられている。第2のマウント52は、第1のマウント51と同様の部材であり、前方視で、6角形状で、上方を臨む上面にねじ溝付の軸部52aが設けられ、該軸部52aをベース部36の前後方向部36bの前部の貫通孔に貫通させて、第2のマウント52の上面が前後方向部36bの下面に締結されている。第2のマウント52の下面は、設置平面部12の前端付近に配置された取付フレーム14の上部に取り付けられている。ベース部36と取付フレーム14とは、第2のマウント52を介して連結されている。また、第1のマウント51と第2のマウント52は、ユニット幅方向に互いに間隔を空けて配置されている。
続いて、図1~図3に示すように、第3のマウント53の取付けについて説明する。クランクケース24の後壁は、後方を臨み、ユニット幅方向に延びている。当該後壁のうちの右側部には、上記したようにシリンダブロック21が接続されている。後壁の左側部には、第3のマウント53が取り付けられる後方突出部27が設けられている。後方突出部27は、後壁の右側部における上部から後方に突出している。この例では、発電用エンジン20と発電機30により形成されるL字形状の屈曲する部分の内側に、後方突出部27及び第3のマウント53が配置されている。
後方突出部27の後部には、上下方向に貫通する貫通孔27aが設けられ、該貫通孔27aにボルト等が挿入されることにより、後方突出部27の後部に、第3のマウント53が取り付けられている。ここで後方突出部27の貫通孔は、前方突出部25の貫通孔25aよりも、やや右側に配置されている。
本実施形態では、第3のマウント53には、内部に液体が封入されている液封マウントが用いられている。第3のマウント53は、上下方向に延びる円筒状であり、上部には、後方突出部27に挿入されるねじ溝付の軸部(図示せず)が設けられている。当該軸部が後方突出部27の貫通孔27aに貫通した状態でナット等により締結され、これにより、第3のマウント53は、後方突出部27に固定される。以上の構成により、第1~第3のマウント51~53を介して、発電用エンジン20及び発電機30は、設置平面部12の取付フレーム14に弾性特性を有する状態で取り付けられている。
ここで、発電用エンジン20と発電機30との位置関係について説明する。本実施形態では、上記したように発電機30の長手方向は、シリンダブロック21の長手方向に直交するように配置されている。また、発電ユニット10の発電用エンジン20及び発電機30は、図3に示すように、2つの慣性主軸、すなわち、第1の慣性主軸41及び第2の慣性主軸42を有している。すなわち、これらの慣性主軸41,42は、発電用エンジン20及び発電機30を一つの構造体としたときに主に回転しやすい軸方向として設定されるものである。
この例では、第1の慣性主軸41は、第1のマウント51を通り、後方に向かうに従いユニット幅方向の左側に傾斜して延びている。この例では、第1の慣性主軸41は、図3に示すように、第1のマウント51上を通り、後方に向かうに従いユニット幅方向の左側に傾斜して延びるように設定されている。また、第2の慣性主軸42は、第2のマウント52上を通り、後方に向かうに従い、ユニット幅方向の右側に傾斜して延びるように設定されている。この例では、発電用エンジン20は、第1の慣性主軸41上に配置され、発電機30は、第2の慣性主軸42上に配置されている。
上記のように、第1の慣性主軸41及び第2の慣性主軸42が、第1のマウント51及び第2のマウント52上に配置することにより、慣性主軸41,42に対して、平行に加わる振動に対して、発電ユニット10を効果的に支持することが可能となる。ここで、慣性主軸41,42に対して平行とは、構造物である発電ユニット10が、剛体的に振動することをいう。例えば、第1の慣性主軸41に対し、軸回りに回転する動きでもよいし、第2の慣性主軸42に対して、軸回りに回転しても、剛体としての振動が抑制される。その結果、上記配置により、発電ユニット10を構成する部品のコンパクトなレイアウトを確保しつつ、発電ユニット10の防振効果を高めることが可能である。
また、本実施形態では、発電用エンジン20と発電機30とが互いに連結される連結部40は、図1に示すように、第1のマウント51、第2のマウント52、及び第3のマウント53によって画定される三角形Tの内側に配置されている。この例における三角形Tは、前方突出部25の貫通孔25aの中心、設置用ブラケット35のベース部36の前後方向部36bの貫通孔の中心、及び、後方突出部27の貫通孔27aの中心を頂点とする三角形Tとしている。ここで、連結部40は、ボルト締結されている部分を含み、この例では、締結に用いられるボルト及びボルト孔等を含んでおり、図1において、破線で示す領域Zの範囲である。ボルト及びボルト孔が、上記の三角形Tの内側の範囲に配置されていればよい。
また、発電ユニット10がユニット前後方向及び上下方向に振動するときに、発電用エンジン20と発電機30の連結部40を腹とするモードの振動が発生する。このような振動モードでは、連結部40に応力が集中し、振動方向に伴った変形が発生する。
これに対して、本実施形態では、第1~第3のマウント51~53で画定される三角形の内側の範囲に、応力集中し変形しやすい部分が配置されるため、連結部40に作用する荷重を、第1~第3のマウント51~53よって、分担して受けることができ、その結果、振動を効果的に低減することができる。さらに、本実施形態では、減衰機能を有する第1~第3のマウント51~53により、上記の剛体的な振動モードの他に、弾性的な振動モードに対して一定の低減効果を有している。これにより、より高い周波数帯域の振動に対して、低減効果を有し、静粛性もより向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、図3に示すように、発電ユニット10の重心Gは、平面視において、第1のマウント51、第2のマウント52、及び第3のマウント53によって画定される三角形Tの内側に配置されている。この例では、重心Gは、図3の破線で示す領域に配置されている。当該三角形Tの範囲内に重心Gがあると、第1~第3のマウント51~53を用いて、荷重を効果的に分担し、均一化を図ることができる。三角形Tの重心に近い位置に、発電ユニット10の重心Gを配置すると、より効果的である。なお、発電用エンジン20及び発電機30を一つの構造体としたとき、当該構造体の重心が、第1のマウント51、第2のマウント52、及び第3のマウント53によって画定される三角形Tの内側に配置されても、荷重の効果的な分担が可能となる。
また、本実施形態では、図1及び図3に示すように、第1のマウント51及び第3のマウント53は、シリンダブロック21の長手方向に互いに間隔を空けて配置されている。シリンダブロック21、シリンダヘッド22、シリンダヘッドカバー23で構成される構造体の長手方向に互いに間隔を空けて配置されている。この例では、第1のマウント51は、第3のマウント53より、やや右側に配置されているが、第1のマウント51及び第3のマウント53は、前方視で部分的に重なって配置されている。この例では、前方視において、第1のマウント51の左側端は、第3のマウント53の左右端の間に配置されている。図3に示すように、第1のマウント51のユニット幅方向の範囲は、L1で示されており、第3のマウント53のユニット幅方向の範囲は、L3で示されている。L1で示される範囲とL3で示される範囲は、一部が重なっている。
エンジン駆動時のシリンダブロック21の振動は、シリンダブロック21の長手方向に沿って、シリンダブロック21の前端及び後端に向かって発生する。すなわち、シリンダブロック21は、ピストンの往復方向に振動する。例えば、図1及び図4で示す矢印Xの往復方向に振動する。この振動方向に対して、第1のマウント51及び第3のマウント53が、上記のように前方視で重なって配置されるため、第1及び第3のマウント51,53の防振作用がより向上し、振動を低減させることが可能となる。
また、本実施形態では、図4に示すように、シリンダブロック21は、クランクシャフト24aに近い方向の長手方向端部から、遠い方の長手方向端部に向かうに従い、設置平面部12から離れるように傾斜している。この例では、シリンダブロック21は、後方に向かうに従い上方に傾斜している。また、第3のマウント53は、平面視で、シリンダブロック21及びシリンダヘッド22に重なって配置されている。この例では、第3のマウント53の円筒部の一部が、シリンダブロック21及びシリンダヘッド21の下方に配置されている。すなわち、第3のマウント53の一部は、上下方向において、設置平面部12とシリンダブロック21との間に配置されている。シリンダブロック21は、上記したように傾斜して配置されているため、第3のマウント53と、シリンダブロック21及びシリンダヘッド22とは、互いに干渉しない。
シリンダブロック21が、上記のように傾斜するため、シリンダブロック21の前部及び後部との間の振動による荷重を、上下方向にも分散させることが可能となる。また、上記のような傾斜により、シリンダブロック21と設置平面部12との間に隙間を形成することが可能となり、第3のマウント53の一部がシリンダブロック21に重なることが可能な程度に、第3のマウント53をサイズ及びレイアウトの選択が可能となり、第3のマウント53の設計の自由度及びコンパクト性が向上する。また、発電用エンジン20と発電機30とにより形成されるL字形状の屈曲部の付近は、設置平面部12の剛性を高める必要があるため、例えば、取付フレーム14を交差させて配置している。このような位置に、第3のマウント53が配置されるため、第3のマウント53の防振性能を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、図1及び図3に示すように、第2のマウント52は、発電機30の、発電用エンジン20から遠い方の端部に設けられ、且つ、シリンダブロック21の長手方向において、クランクシャフト23aよりも、第1のマウント51の近くに配置されている。すなわち、図1に示すように、第2のマウント52は、発電機30の左側端部に設けられ、ユニット前後方向において、第2のマウント52は、クランクシャフト23aよりも、第1のマウント51側に、すなわち、第1のマウント51の近くに配置されている。さらに、クランクシャフト24aと第2マウント52のユニット前後方向の距離をα、第2のマウント52と第1のマウント51のユニット前後方向の距離をβとした場合にα≧βの関係を満たした状態で配置されている。ここで、本実施形態では、αは、クランクシャフト24aの中心と第2マウント52の中心との距離を示し、βは、第2のマウント52の中心と第1のマウント51の中心との距離を示している。
発電ユニット10の主な振動源は、発電用エンジン20であるが、発電機30は、発電用エンジン20に連結されているため、発電用エンジン20の振動が伝達されやすい。しかも、発電機30の回転軸30aは、クランクシャフト24aに接続され、クランクシャフト24aと共に回転するので、発電機30は、発電用エンジン20の振動が伝達されやすく、発電ユニット10において、発電用エンジン20に次ぐ振動源となる。本実施形態では、第2のマウント52を、上記のように配置することで、第1のマウント51と第2のマウント52とにより、クランクシャフト24a及び回転軸30aの振動を、軸方向の両側で支持できるため、発電用エンジン20による振動を、より低減させることが可能となる。
また、第2のマウント52と第1のマウント51のユニット前後方向の距離βがクランクシャフト24aと第2マウント52とのユニット前後方向の距離αが、α≧βを満たすことにより、振動を軸方向の両側で均等的に支持でき、クランクシャフト24a及び回転軸30aを同程度の前後方向距離で支えるため、発電機30端部で軸振動を抑えることができる。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
本実施形態では、発電用エンジン20に連結されるユニット構成部材を発電機30としているが、これに限らない。例えば、マフラやラジエータ等でもよい。また、本実施形態では、ユニット前後方向を、シリンダブロック21の長手方向に対応させ、且つ、車両前後方向に対応させて説明しているが、これに限らない。例えば、発電ユニット10を、車体の側部からや幅方向外側から内側に向かって挿入するような場合、シリンダブロック21の長手方向が車幅方向に対応するように配置してもよい。
また、本実施形態では、クランクケース24の左側に発電機30が配置されているが、これに限らない。例えば、図5に示すように、クランクケース24の右側に発電機30を配置してもよい。この場合においても、発電ユニット10の重心は、第1~第3のマウント51~53により画定される三角形Tの内側に配置されるとよい。
10 発電ユニット
11 トレイ
12 設置平面部
13 側壁
14 取付フレーム
20 発電用エンジン
21 シリンダブロック
21a 放熱フィン
21b シリンダライナー
22 シリンダヘッド
23 シリンダヘッドカバー
24 クランクケース
24a クランクシャフト
25 前方突出部
25a 貫通孔
27 後方突出部
27a 貫通孔
30 発電機(ユニット構成部品)
30a 回転軸
31 発電機本体
32 第1のブラケット取付部
33 第2のブラケット取付部
35 設置用ブラケット
36 ベース部
36a 横方向部
36b 前後方向部
37 第1支持部
38 第2支持部
40 連結部
41 第1の慣性主軸
42 第2の慣性主軸
51 第1のマウント
52 第2のマウント
53 第3のマウント

Claims (7)

  1. 発電用エンジンと、該発電用エンジンとは別のユニット構成部品と、前記発電用エンジン及び前記ユニット構成部品を収容した状態で車両に着脱可能に取り付けられるケースと、前記ケースに設けられ、前記発電用エンジン及び前記ユニット構成部品が設置される設置平面部と、前記発電用エンジン及び前記ユニット構成部品を、前記設置面部に取り付けるための3個のマウントと、を有している車両用発電ユニットの構造において、
    前記ユニット構成部品は、その長手方向が前記発電用エンジンのシリンダブロックの長手方向に対して直交するように配置され、
    前記発電ユニットは、第1の慣性主軸及び第2の慣性主軸を有し、
    前記発電用エンジンは、前記第1の慣性主軸上に配置され、前記発電用エンジンには、前記3個のマウントのうちの第1のマウントが設けられ、
    前記ユニット構成部品は、前記第2の慣性主軸上に配置され、前記ユニット構成部品には、前記3個のマウントのうちの第2のマウントが設けられていることを特徴とする車両用発電ユニットの構造。
  2. 前記発電用エンジンには、前記3個のマウントのうちの第3のマウントが設けられ、
    前記発電用エンジン及び前記ユニット構成部品には、互いに連結される連結部が設けられ、前記連結部は、前記第1のマウント、前記第2のマウント、及び前記第3のマウントによって画定される三角形の内側に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の車両用発電ユニットの構造。
  3. 前記発電ユニットの重心は、平面視において、前記第1のマウント、前記第2のマウント、及び前記第3のマウントによって画定される三角形の内側に配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の車両用発電ユニットの構造。
  4. 前記第1のマウント及び前記第2のマウントは、前記シリンダブロックの長手方向に互いに間隔を空けて配置されていることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の車両用発電ユニットの構造。
  5. 前記発電用エンジンは、前記シリンダブロックと、前記シリンダブロックの長手方向端部に設けられたシリンダヘッドと、前記シリンダブロックの長手方向に直交するクランク軸と、を有し、
    前記シリンダブロックは、前記クランク軸に近い方の長手方向端部から遠い方の長手方向端部端部に向かうに従い、前記設置平面部から離れるように傾斜しており、
    前記第3のマウントは、平面視で、前記シリンダブロック及び前記シリンダヘッドに重なって配置されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の車両用発電ユニットの構造。
  6. 前記発電用エンジンは、前記シリンダブロックの長手方向に直交するクランク軸を有し、
    前記第2のマウントは、前記ユニット構成部品の、前記発電用エンジンから遠い方の端部に設けられ、且つ、前記シリンダの長手方向において、前記クランク軸よりも、前記第1のマウント側に配置されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の車両用発電ユニットの構造。
  7. 前記ユニット構成部品は、前記発電用エンジンに連結され、前記発電用エンジンの駆動により発電する発電機であることを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の車両用発電ユニットの構造。
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