JP2023145029A - 生タイヤ成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラダー巻上機構とメカニカル巻上機構とを1つの成形装置で両立できる生タイヤ成形装置を提供する。【解決手段】生タイヤ成形装置1は、円筒状の成形ドラム2と、タイヤ部材を巻上げるための巻上具4と、巻上具4をドラム軸方向に移動させるための駆動具7とを含む。巻上具4は、ブラダー51と、リング部材52とを含む第1巻上具5、又はスライド部材61と、巻上アーム62とを含む第2巻上具6が、択一的に装着可能に構成される。駆動具は、ブラダーを押圧するための押圧部材を含む。押圧部材には、スライド部材と当接してスライド部材をドラム軸方向の内方に移動させるための複数の当接部材が設けられる。当接部材は、ドラム周方向に等間隔で分散配置されている。【選択図】 図1

Description

本開示は、生タイヤ成形装置に関する。
従来、ブラダーを用いてタイヤ部材を巻上げるブラダー巻上機構を有する生タイヤ成形装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、巻上アームを用いてタイヤ部材を巻上げるメカニカル巻上機構を有する生タイヤ成形装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2011-101971号公報 特開2009-154471号公報
ブラダー巻上機構とメカニカル巻上機構とは構成が大きく異なることから、1つの成形装置で両立させることが困難であった。
本開示は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ブラダー巻上機構とメカニカル巻上機構とを1つの成形装置で両立できる生タイヤ成形装置を提供することを主たる目的としている。
本開示は、生タイヤ成形装置であって、カーカスプライを含むタイヤ部材が巻き付けられる円筒状の成形ドラムと、前記タイヤ部材に外挿された一対のビードコアの内周面を前記タイヤ部材を介して保持し得るように、前記成形ドラムのドラム軸方向の両外側に配された一対のビードコア保持具と、前記一対のビードコア保持具の両外側に配され、前記ビードコアよりもドラム軸方向外側にはみ出した前記タイヤ部材の一対のはみ出し部をドラム半径方向外側に巻上げるための巻上具と、前記巻上具をドラム軸方向に移動させるための一対の駆動具とを含み、前記巻上具は、膨張により前記一対のはみ出し部をドラム半径方向の外側に巻き上げ、かつ、前記駆動具によってドラム軸方向の内方に移動されて、前記はみ出し部をドラム軸方向の内方に押圧する一対のブラダーと、前記駆動具によってドラム軸方向の内方に駆動され、膨張した前記ブラダーをドラム軸方向の内方に押圧するリング部材とを含む第1巻上具、又は前記駆動具によってドラム軸方向に移動可能な一対のスライド部材と、前記スライド部材のドラム軸方向の移動に伴い前記一対のはみ出し部を巻上げる複数の巻上アームとを含む第2巻上具が、択一的に装着可能に構成され、前記駆動具は、前記成形ドラムと同軸に配され、かつ、ドラム軸方向に移動することにより、前記ブラダーをドラム軸方向の内方に押圧するための一対の押圧部材を含み、各押圧部材には、前記はみ出し部の巻上げ時に前記スライド部材と当接して前記スライド部材をドラム軸方向の内方に移動させるための複数の当接部材が設けられている。
本開示の前記生タイヤ成形装置においては、前記巻上装置は、前記ブラダーを含む前記第1巻上装置、又は前記巻上アームを含む前記第2巻上装置が、択一的に装着可能に構成されている。これにより、ブラダー巻上機構とメカニカル巻上機構とを1つの成形装置で両立できるようになる。
本開示の生タイヤ成形装置の一実施形態の概略を示す正面図である。 第1巻上具が装着された巻上げ前の状態の生タイヤ成形装置を示す正面図である。 第1巻上具が装着された巻上げ中の状態の生タイヤ成形装置を示す正面図である。 第2巻上具が装着された巻上げ前の状態の生タイヤ成形装置を示す正面図である。 第2巻上具が装着された巻上げ中の状態の生タイヤ成形装置を示す正面図である。 駆動具の一例を成形ドラムと共に示す斜視図である。 上側アーム部材及び下側アーム部材が閉じた状態の生タイヤ成形装置の主要部の側面図である。 第2巻上具が装着された生タイヤ成形装置の主要部の平面図である。 押圧部材の断面図である。
以下、本開示の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の生タイヤ成形装置1の正面図である。図1に示されるように、生タイヤ成形装置1は、円筒状の成形ドラム2と、成形ドラム2のドラム軸方向の両外側に配された一対のビードコア保持具3と、一対のビードコア保持具3の両外側に配された巻上具4と、巻上具4を駆動する一対の駆動具7とを含んでいる。
成形ドラム2には、カーカスプライを含むタイヤ部材100が巻き付けられる。タイヤ部材100は、上記カーカスプライの他、例えば、インナーライナーゴム、クリンチゴム、サイドウォールゴム等によって構成されている。成形ドラム2は、後述するブラダー51の他端部51b及びスライド部材61が装着されるベース部材21を有する。
タイヤ部材100には、一対のビードコア110が外挿される。ビードコア110は、タイヤ部材100のドラム軸方向の両側に1つずつ配される。
ビードコア保持具3は、ビードコア110の内周面をタイヤ部材100を介して保持し得るように、構成されている。ビードコア保持具3は、タイヤ部材100のドラム軸方向の中心すなわち赤道Cに対して対称に配される。ビードコア保持具3は、ドラム半径方向外側に移動して、タイヤ部材100をドラム半径方向外側に拡張させ、ビードコア110の内周面を保持する。ビードコア保持具3は、ビードコア110を保持した状態で、ドラム軸方向に移動可能に構成されている。
ビードコア110は、タイヤ部材100のドラム軸方向の外端よりも内側に配される。従って、タイヤ部材100は、ビードコア110よりもドラム軸方向外側にはみ出した一対のはみ出し部102を有する。はみ出し部102には、例えば、サイドウォールゴムが含まれる。
巻上具4は、タイヤ部材100の一対のはみ出し部102をドラム半径方向外側に巻上げる。はみ出し部102が巻上具4によって巻上げられることにより、カーカスプライのドラム軸方向の外側にサイドウォールゴムが配される。
駆動具7は、巻上具4をドラム軸方向に移動させる。駆動具7は、径方向に伸びる分割線で周方向に分割されていてもよい。駆動具7のドラム軸方向の位置は、例えば、エンコーダー(図示せず)によって検知される。エンコーダーの出力信号は、生タイヤ成形装置1の制御部に入力される。制御部は、エンコーダーの出力信号に基づいて、駆動具7を制御する。そして、巻上具4は、駆動具7によってドラム軸方向内側に駆動されることにより、はみ出し部102を巻上げる。
本実施形態の生タイヤ成形装置1では、巻上具4として、一対の第1巻上具5、又は、一対の第2巻上具6が、択一的に装着可能に構成されている。
図2、3は、第1巻上具5が装着された状態の生タイヤ成形装置1を示している。このうち、図2は巻上げ前の生タイヤ成形装置1を示し、図3は巻上げ中の生タイヤ成形装置1を示している。
第1巻上具5は、一対の円筒状のブラダー51と、ブラダー51をドラム軸方向の内方に押圧するリング部材52とを含んでいる。ブラダー51及びリング部材52は、成形ドラム2と同軸に配されている。
ブラダー51の一端部51aは、ビードコア保持具3よりもドラム軸方向の内側で、成形ドラム2に固着されている。ブラダー51の他端部51bは、ビードコア保持具3よりもドラム軸方向の外側で、一対のベース部材21を介して成形ドラム2に装着されている。ブラダー51の他端部51bは、ベース部材21によってドラム軸方向に移動可能に支持されている。他端部51bは、ブラダー51の膨張の際に、ドラム軸方向の内方に移動する。
ブラダー51は、タイヤ部材100の一対のはみ出し部102のドラム半径方向の内側に配されている。一対のブラダー51は、その内部に充填された空気圧により膨張し、一対のはみ出し部102をドラム半径方向の外側に巻き上げる。
図3に示されるように、ブラダー51の膨張の際には、ビードコア保持具3がドラム軸方向の内方に移動し、一対のビードコア110に挟まれたタイヤ部材100の本体部101の内側には、空気が充填される。これにより、タイヤ部材100の本体部101がドラム半径方向の外側に膨張する。そして、タイヤ部材100の本体部101とはみ出し部102とが固着され、生タイヤのビード部からサイドウォール部が形成される。
リング部材52は、駆動具7によってドラム軸方向の内方に駆動されてビードコア保持具3に接近し、膨張したブラダー51をドラム軸方向の内方に押圧する。これにより、はみ出し部102の両端部が本体部101に密着される。
はみ出し部102が巻上げられた後、他端部51b及び駆動具7は、ドラム軸方向の外方に移動する。これに伴い、ブラダー51及びリング部材52は、図2に示される初期状態に復帰する。
生タイヤ成形装置1への第1巻上具5の装着は、以下の要領でなされる。すなわち、ブラダー51の一端部51aが成形ドラム2に固着され、他端部51bが成形ドラム2のベース部材21に装着される。そして、リング部材52が駆動具7に固着される。
一方、生タイヤ成形装置1からの第1巻上具5の取り外しは、逆の要領でなされる。すなわち、ブラダー51の一端部51aと他端部51bとが成形ドラム2から取り外され、リング部材52が駆動具7から取り外される。生タイヤ成形装置1から第1巻上具5が取り外されることにより、生タイヤ成形装置1に第2巻上具6が装着可能となる。
図4、5は、第2巻上具6が装着された状態の生タイヤ成形装置1を示している。このうち、図4は巻上げ前の生タイヤ成形装置1を示し、図5は巻上げ中の生タイヤ成形装置1を示している。
第2巻上具6は、一対のスライド部材61と、一対のはみ出し部102を巻上げる巻上アーム62とを含んでいる。
スライド部材61は、一対のベース部材21を介して成形ドラム2に装着されている。スライド部材61は、ベース部材21によってドラム軸方向に移動可能に支持される。ベース部材21には、ブラダー51の他端部51b及びスライド部材61を支持するための溝がドラム軸方向に形成されていてもよい。
スライド部材61は、駆動具7によってドラム軸方向の内方に駆動されてビードコア保持具3に接近する。スライド部材61には、巻上アーム62の回転軸64が設けられている。巻上アーム62は、ドラム軸方向外側の端部で回転軸64を中心として回転可能に軸支されている。
巻上アーム62は、ドラム周方向に複数設けられている。巻上アーム62のドラム軸方向内側の先端部は、タイヤ部材100の一対のはみ出し部102のドラム半径方向の内側に配されている。
図5に示されるように、スライド部材61のドラム軸方向内側への移動に伴い、巻上アーム62はその先端部がドラム半径方向の外側に移動するように回転し、はみ出し部102を巻上げる。
巻上アーム62の回転の際には、ビードコア保持具3がドラム軸方向に移動し、一対のビードコア110に挟まれたタイヤ部材100の本体部101の内側には、空気が充填される。これにより、タイヤ部材100の本体部101がドラム半径方向の外側に膨張する。そして、タイヤ部材100の本体部101とはみ出し部102とが固着され、生タイヤのビード部からサイドウォール部が形成される。
巻上アーム62の先端部には、ローラー65が設けられているのが望ましい。ローラー65は、巻上アーム62の動作時に回転する。これにより、はみ出し部102が円滑に巻上げられる。
はみ出し部102が巻上げられた後、駆動具7は、ドラム軸方向の外方に移動する。これに伴い、スライド部材61及び巻上アーム62は、図4に示される初期状態に復帰する。
生タイヤ成形装置1への第2巻上具6の装着は、スライド部材61が成形ドラム2のベース部材21に装着されることによりなされる。巻上アーム62の基端部は、予めスライド部材61に支持されている。
逆に、生タイヤ成形装置1からの第2巻上具6の取り外しは、スライド部材61が成形ドラム2のベース部材21から取り外されることによりなされる。これにより、生タイヤ成形装置1に第1巻上具5が装着可能となる。
本生タイヤ成形装置1において、巻上具4は、ブラダー51及びリング部材52を含む第1巻上具5、又はスライド部材61及び巻上アーム62を含む第2巻上具6が、択一的に装着可能に構成されている。これにより、ブラダー巻上機構とメカニカル巻上機構とを1つの成形装置で両立できるようになる。
従って、単一の生タイヤ成形装置にて成形できる生タイヤのバリエーションが増加する。そして、多種多様な生タイヤの製造を小さい設備専有面積で実現可能となる。
駆動具7は、一対の押圧部材71を含んでいる。押圧部材71の内径は、成形ドラム2の外径よりも大きく設定されている。押圧部材71は、成形ドラム2と同軸に配されている。押圧部材71は、ドラム軸方向に移動する。
押圧部材71のドラム軸方向の内端部は、リング部材52が装着可能に構成されている。生タイヤ成形装置1に第1巻上具5が装着されるとき、押圧部材71は、リング部材52を介してブラダー51をドラム軸方向の内方に押圧する
押圧部材71のドラム軸方向の外端部には、スライド部材61のドラム軸方向の外端部と当接可能な複数の当接部材72が設けられている。当接部材72は、押圧部材71からドラム径方向の内方に突出している。
生タイヤ成形装置1に第2巻上具6が装着されるとき、当接部材72は、スライド部材61をドラム軸方向の内方に移動させる。これに伴い、巻上アーム62によって、はみ出し部102が巻上げられる。
図2、3に示されるように、生タイヤ成形装置1に第1巻上具5が装着されるとき、スライド部材61はベース部材21から取り外されているため、当接部材72の存在が第1巻上具5の動作の妨げになるおそれがない。従って、当接部材72が、押圧部材71に装着された状態が維持されていてもよい。すなわち、第1巻上具5から第2巻上具6への交換及び第2巻上具6から第1巻上具5への交換の作業工数を考慮すると、当接部材72は、第1巻上具5又は第2巻上具6の装着如何に関わらず、常時、押圧部材71に装着されているのが望ましい。
ところで、特に、生タイヤ成形装置1に巻上アーム62を含む第2巻上具6が装着される場合にあっては、はみ出し部102の巻上げに際して、駆動具7の移動に極めて大きな力が付与される。このような力によって駆動具7自身に撓み等の変形が生ずると、押圧部材71にモーメントが生じ、押圧部材71は、ドラム軸方向に対して傾いた姿勢で移動することとなり、はみ出し部102の巻上げがドラム周方向で不均一となる。
そこで、生タイヤ成形装置1では、各当接部材72は、ドラム周方向に等間隔で分散して配置されている。ここで「等間隔で分散して配置」とは、ドラム軸方向の一方側の押圧部材71にn個(nは整数)の当接部材72が設けられている場合、各当接部材72がドラム軸廻りに(360/n)±m゜の角度で分散して配置されていることを意図している。上記角度m゜は、押圧部材71が周方向に分割された構成を有している場合、その分割位置を回避するための調整角度、又は、押圧部材71における上記360/n゜の分散位置に、他の部品が設けられその干渉を回避するための調整角度であり、例えば、10゜以下が望ましい。
各当接部材72がドラム周方向に等間隔で分散して配置されていることにより、第1巻上具5又は第2巻上具6をドラム軸方向に移動させる際に駆動具7に撓みが生じても、押圧部材71は、モーメントを生ずることなく、ドラム軸方向に対して一定の姿勢を維持したまま、すなわち、成形ドラム2との同軸状態を維持したまま移動する。これにより、スライド部材61も、モーメントを生ずることなく成形ドラム2との同軸状態を維持したまま移動する。はみ出し部102がドラム周方向で均一に巻上げられ、生タイヤひいては加硫済みタイヤのユニフォミティ性能が向上する。
各当接部材72は、互いに等しい力でスライド部材61を押圧するように構成されているのが望ましい。このような構成は、各当接部材72がドラム周方向に等間隔で分散して配置されていることにより、容易に実現される。また、駆動具7に生ずる変形が大きい倍は、各当接部材72のドラム軸方向位置を個別に調整することによっても、実現可能である。より具体的には、駆動具7の変形によってスライド部材61を押圧する力が大きくなる当接部材72がある場合、当該当接部材72は、スライド部材61から後退した位置、すなわち、ドラム軸方向の外側位置に配置することにより、スライド部材61を押圧する力が調整される。
図6は、駆動具7の一例を成形ドラム2と共に示している。駆動具7は、成形ドラム2に対してドラム軸方向の両側に一体ずつ配されている。駆動具7は、押圧部材71とアーム部材73とを含んでいる。
アーム部材73は、押圧部材71からドラム径方向の外方にのび、押圧部材71を片持ち支持する。本実施形態のアーム部材73は、成形ドラム2の正面から視て後方にのびている。このような構成によって、成形ドラム2の前方に生じたい空間を有効に利用できる。
各押圧部材71及び各アーム部材73は、ドラム軸20を含む平面で上下に2分割されている。すなわち、押圧部材71は、上側押圧部材71aと、下側押圧部材71bとに分割されている。同様に、アーム部材73は、上側アーム部材73aと、下側アーム部材73bとに分割されている。
上側アーム部材73a及び下側アーム部材73bは、連動して高さ方向D2に移動可能に構成されている。上側アーム部材73aが上方に移動するとき、下側アーム部材73bは下方に移動する。上側アーム部材73aが下方に移動するとき、下側アーム部材73bは上方に移動する。
上側アーム部材73a及び下側アーム部材73bは、連動して前後方向D3に移動可能に構成されている。上側アーム部材73aが成形ドラム2の上方に、下側アーム部材73bが成形ドラム2の下方に位置している状態(開いた状態)で、上側アーム部材73a及び下側アーム部材73bが前後方向D3に移動する。これにより、成形ドラム2に対してアーム部材73が待機位置から成形位置に移動、又は、成形位置から待機位置に移動する。
上側押圧部材71a及び下側押圧部材71bのそれぞれには、当接部材72が設けられている(図示せず)。そして、上側押圧部材71aに設けられた当接部材72がスライド部材61を押圧する力の総和と、下側押圧部材71bに設けられた当接部材72がスライド部材61を押圧する力の総和とは等しく設定されている。このような設定は、各当接部材72のドラム軸方向位置を個別に調整することによって、容易に実現可能である。
上側押圧部材71aの当接部材72による力の総和と、下側押圧部材71bの当接部材72による力の総和とが等しく設定されていることにより、スライド部材61は、モーメントを生ずることなく、成形ドラム2との同軸状態を維持したまま移動する。これにより、はみ出し部102がドラム周方向で均一に巻上げられ、生タイヤひいては加硫済みタイヤのユニフォミティ性能が向上する。
当接部材72は、ドラム軸20に対して対称に配されている、のが望ましい。これにより、スライド部材61は、モーメントを生ずることなく、成形ドラム2との同軸状態を維持したまま移動し、上記と同様に、はみ出し部102がドラム周方向で均一に巻上げられ、生タイヤひいては加硫済みタイヤのユニフォミティ性能が向上する。
図7は、上側アーム部材73a及び下側アーム部材73bが閉じた状態の生タイヤ成形装置1の主要部を、ドラム軸方向の外側から視た側面図である。
図8は、第2巻上具6が装着された生タイヤ成形装置1の主要部を上方から視た平面図である。同図において、巻上げ動作前時の駆動具7が2点鎖線で、巻上げ動作時の駆動具7が実線で描かれている。図中、赤道Cの下側の押圧部材71には、その全周に亘って当接部材72Zが配され、赤道Cの上側の押圧部材71には、成形ドラム2のドラム軸20の直上及び直下に当接部材72が配されている。
図7、8に示されるように、当接部材72は、成形ドラム2のドラム軸20の直上及び直下に配されている、のが望ましい。図8において実線で示されるように、巻上げ動作時の駆動具7は、アーム部材73がドラム軸方向の内方に駆動され、スライド部材61からの反力を受け変形する(同図では、説明の都合上、巻上げ動作時の駆動具7の変形が誇張して描かれている)。このとき、押圧部材71は、成形ドラム2のドラム軸20に対して傾いた姿勢でドラム軸方向の内方に移動する。
当接部材72Zが押圧部材71の全周に亘って配されている形態では、図8の下側に示されるように、スライド部材61がドラム軸方向の外端の全体で当接部材72Zと当接し、ドラム軸方向の内方に押圧される。このとき、押圧部材71の姿勢がドラム軸20に対して傾いているので、押圧部材71がスライド部材61を押圧する力が周上で不均一となり(図8では、アーム部材73の近傍で大きくなり)、スライド部材61にモーメントが生じ、スライド部材61の軸心がドラム軸20から乖離する。このような姿勢のスライド部材61によって、巻上アーム62の回転軸64がドラム周方向で不均一となり、はみ出し部102の巻上げがドラム周方向で不均一となり、生タイヤひいては加硫済みタイヤのユニフォミティ性能が悪化する。
しかしながら、本開示の生タイヤ成形装置1では、図8の下側に示されるように、当接部材72がドラム軸20の直上及び直下に配されている。これにより、スライド部材61は、モーメントを生ずることなく、成形ドラム2との同軸状態を維持したまま移動する。これにより、はみ出し部102がドラム周方向で均一に巻上げられ、生タイヤひいては加硫済みタイヤのユニフォミティ性能が向上する。
図9は、押圧部材71の断面を示している。押圧部材71は、閉断面形状で周方向にのびている、のが望ましい。このような押圧部材71は、軽量で剛性が高く、生タイヤ成形装置1に第1巻上具5が装着されたとき、リング部材52を周上均一な力で駆動する。これにより、ブラダー51及びリング部材52は、モーメントを生ずることなく、成形ドラム2との同軸状態を維持したまま移動する。従って、はみ出し部102がドラム周方向で均一に巻上げられ、生タイヤひいては加硫済みタイヤのユニフォミティ性能が向上する。また、上記閉断面形状によって押圧部材71の強度が高められ、耐久性が向上し、生タイヤの生産効率が向上する。
押圧部材71は、のドラム軸方向内端の内径DM1がドラム軸方向外端の内径DM2よりも大きい台形状の閉断面形状に形成されているのが望ましい。このような押圧部材71によって、生タイヤ成形装置1に第2巻上具6が装着されたとき、巻上アーム62の可動域が容易に拡大される。従って、押圧部材71を交換することなく、外径の大きい生タイヤを生産することが可能となり、生タイヤの生産効率が向上する。
以上、本開示の生タイヤ成形装置1が詳細に説明されたが、本開示は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
[付記]
本開示は以下の態様を含む。
[本開示1]
生タイヤ成形装置であって、
カーカスプライを含むタイヤ部材が巻き付けられる円筒状の成形ドラムと、
前記タイヤ部材に外挿された一対のビードコアの内周面を前記タイヤ部材を介して保持し得るように、前記成形ドラムのドラム軸方向の両外側に配された一対のビードコア保持具と、
前記一対のビードコア保持具の両外側に配され、前記ビードコアよりもドラム軸方向外側にはみ出した前記タイヤ部材の一対のはみ出し部をドラム半径方向外側に巻上げるための巻上具と、
前記巻上具をドラム軸方向に移動させるための一対の駆動具とを含み、
前記巻上具は、
膨張により前記一対のはみ出し部をドラム半径方向の外側に巻き上げ、かつ、前記駆動具によってドラム軸方向の内方に移動されて、前記はみ出し部をドラム軸方向の内方に押圧する一対のブラダーと、前記駆動具によってドラム軸方向の内方に駆動され、膨張した前記ブラダーをドラム軸方向の内方に押圧するリング部材とを含む第1巻上具、又は
前記駆動具によってドラム軸方向に移動可能なスライド部材と、前記スライド部材のドラム軸方向の移動に伴い前記一対のはみ出し部を巻上げる複数の巻上アームとを含む第2巻上具が、
択一的に装着可能に構成され、
前記駆動具は、前記成形ドラムと同軸に配され、かつ、ドラム軸方向に移動することにより、前記ブラダーをドラム軸方向の内方に押圧するための一対の押圧部材を含み、
各押圧部材には、前記はみ出し部の巻上げ時に前記スライド部材と当接して前記スライド部材をドラム軸方向の内方に移動させるための複数の当接部材が設けられ、
生タイヤ成形装置。
[本開示2]
前記当接部材は、ドラム周方向に等間隔で分散配置されている、本開示1に記載の生タイヤ成形装置。
[本開示3]
各当接部材は、互いに等しい力で前記スライド部材を押圧する、本開示1または2に記載の生タイヤ成形装置。
[本開示4]
前記駆動具は、前記押圧部材からドラム径方向にのび、前記押圧部材を片持ち支持するアーム部材を含む、本開示1ないし3のいずれかに記載の生タイヤ成形装置。
[本開示5]
前記押圧部材及び前記アーム部材は、ドラム軸を含む平面で上下に2分割され、上側の前記押圧部材に設けられた前記当接部材の前記力の総和と、下側の前記押圧部材に設けられた前記当接部材の前記力の総和とは等しい、本開示4に記載の生タイヤ成形装置。
[本開示6]
前記当接部材は、ドラム軸に対して対称に配されている、本開示5に記載の生タイヤ成形装置。
[本開示7]
前記当接部材は、ドラム軸の直上及び直下に配されている、本開示6に記載の生タイヤ成形装置。
[本開示8]
前記押圧部材は、閉断面形状で周方向にのびている、本開示1ないし7のいずれかに記載の生タイヤ成形装置。
[本開示9]
前記閉断面形状は、ドラム軸方向内端の内径がドラム軸方向外端の内径よりも大きい台形状である、本開示8に記載の生タイヤ成形装置。
1 :生タイヤ成形装置
2 :成形ドラム
3 :ビードコア保持具
4 :巻上具
5 :第1巻上具
6 :第2巻上具
7 :駆動具
20 :ドラム軸
51 :ブラダー
52 :リング部材
61 :スライド部材
62 :巻上アーム
71 :押圧部材
71a :上側押圧部材
71b :下側押圧部材
72 :接部材
72 :当接部材
73 :アーム部材
73a :上側アーム部材
73b :下側アーム部材
100 :タイヤ部材
102 :出し部
110 :ビードコア
D1 :ドラム軸方向
DM1 :内径
DM2 :内径

Claims (9)

  1. 生タイヤ成形装置であって、
    カーカスプライを含むタイヤ部材が巻き付けられる円筒状の成形ドラムと、
    前記タイヤ部材に外挿された一対のビードコアの内周面を前記タイヤ部材を介して保持し得るように、前記成形ドラムのドラム軸方向の両外側に配された一対のビードコア保持具と、
    前記一対のビードコア保持具の両外側に配され、前記ビードコアよりもドラム軸方向外側にはみ出した前記タイヤ部材の一対のはみ出し部をドラム半径方向外側に巻上げるための巻上具と、
    前記巻上具をドラム軸方向に移動させるための一対の駆動具とを含み、
    前記巻上具は、
    膨張により前記一対のはみ出し部をドラム半径方向の外側に巻き上げ、かつ、前記駆動具によってドラム軸方向の内方に移動されて、前記はみ出し部をドラム軸方向の内方に押圧する一対のブラダーと、前記駆動具によってドラム軸方向の内方に駆動され、膨張した前記ブラダーをドラム軸方向の内方に押圧するためのリング部材とを含む第1巻上具、又は
    前記駆動具によってドラム軸方向に移動可能なスライド部材と、前記スライド部材のドラム軸方向の移動に伴い前記一対のはみ出し部を巻上げる複数の巻上アームとを含む第2巻上具が、
    択一的に装着可能に構成され、
    前記駆動具は、前記成形ドラムと同軸に配され、かつ、ドラム軸方向に移動することにより、前記ブラダーをドラム軸方向の内方に押圧するための一対の押圧部材を含み、
    各押圧部材には、前記はみ出し部の巻上げ時に前記スライド部材と当接して前記スライド部材をドラム軸方向の内方に移動させるための複数の当接部材が設けられている、
    生タイヤ成形装置。
  2. 前記当接部材は、ドラム周方向に等間隔で分散配置されている、請求項1に記載の生タイヤ成形装置。
  3. 各当接部材は、互いに等しい力で前記スライド部材を押圧する、請求項1または2に記載の生タイヤ成形装置。
  4. 前記駆動具は、前記押圧部材からドラム径方向にのび、前記押圧部材を片持ち支持するアーム部材を含む、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の生タイヤ成形装置。
  5. 前記押圧部材及び前記アーム部材は、ドラム軸を含む平面で上下に2分割され、上側の前記押圧部材に設けられた前記当接部材の前記力の総和と、下側の前記押圧部材に設けられた前記当接部材の前記力の総和とは等しい、請求項4に記載の生タイヤ成形装置。
  6. 前記当接部材は、ドラム軸に対して対称に配されている、請求項5に記載の生タイヤ成形装置。
  7. 前記当接部材は、ドラム軸の直上及び直下に配されている、請求項6に記載の生タイヤ成形装置。
  8. 前記押圧部材は、閉断面形状で周方向にのびている、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の生タイヤ成形装置。
  9. 前記閉断面形状は、ドラム軸方向内端の内径がドラム軸方向外端の内径よりも大きい台形状である、請求項8に記載の生タイヤ成形装置。
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