JP2023144755A - シートカウル固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートカウル固定構造において、シートカウルにかかる負荷を低減する。【解決手段】シートカウル固定構造は、鞍乗り型車両の乗員用のシート(17)と、前記シート(17)を上方から覆うシートカウル(50)とを備え、シートカウル(50)は、シートカウル(50)の後縁部(50a)から前方に延出する引っ掛け部(55)と、シートカウル(50)の側部(52)からシート(17)の下面(17c)に向かって車幅方向内側に延びる内側延出部(60)とを備え、シートカウル(50)は、引っ掛け部(55)がシート(17)の下面(17c)に引っ掛けられるとともに、内側延出部(60)がシート(17)の下面(17c)に対しラバーマウントされることで、シート(17)に固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、シートカウル固定構造に関する。
従来、鞍乗り型車両の乗員用のシートと、シートを上方から覆うシートカウルとを備えるシートカウル固定構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の構造では、シートカウルに設けられた爪部が車体に係合することで、シートカウルは固定される。
実開昭62-102789号公報
ところで、乗員用のシートは、乗員が着座したり荷物が積載されたりする部分であるため、乗員等がシートカウルに接触すると、シートカウルに負荷がかかることがある。例えば、上記従来のシートカウル固定構造では、シートカウルに外力が作用すると、爪部に負荷がかかる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、シートカウル固定構造において、シートカウルにかかる負荷を低減できるようにすることを目的とする。
シートカウル固定構造は、鞍乗り型車両の乗員用のシートと、前記シートを上方から覆うシートカウルとを備えるシートカウル固定構造において、前記シートカウルは、前記シートカウルの後縁部から前方に延出する引っ掛け部と、前記シートカウルの側部から前記シートの下面に向かって車幅方向内側に延びる内側延出部とを備え、前記シートカウルは、前記引っ掛け部が前記シートの前記下面に引っ掛けられるとともに、前記内側延出部が前記シートの前記下面に対しラバーマウントされることで、前記シートに固定されていることを特徴とする。
シートカウル固定構造において、シートカウルにかかる負荷を低減できる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。 シートカウルが装着されたシートを前方側から見た斜視図である。 シートカウルが装着されたシートを下方側から見た平面図である。 図3のIV-IV断面図である。 図3のV-V断面図である。 図2のVI-VI断面図である。 シートカウルを下方側から見た斜視図である。 内側延出部及びステーの取り付け状態をシートの下方側から見た斜視図である。 図3のIX-IX断面図である。 鞍乗り型車両の後部の左側面図である。 実施の形態の変形例を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
鞍乗り型車両10は、自動二輪車である。フロントフレーム19は、ヘッドパイプ18から後下がりに後方に延びるメインフレーム31と、メインフレーム31の後端部から下方に延びる左右一対のピボットフレーム32と、ヘッドパイプ18から下方に延びるダウンフレーム33と、ダウンフレーム33の下端部から後方に延びてピボットフレーム32の下端部に接続される左右一対のロアフレーム34とを備える。
リアフレーム20は、ピボットフレーム32の上部から後方に延びる左右一対のシートフレーム35と、ピボットフレーム32においてシートフレーム35よりも下方の位置から後上方に延びてシートフレーム35に接続される左右一対のサブフレーム36とを備える。
ピボット軸22は、ピボットフレーム32に支持される。リアクッション38の上端はリアフレーム20に連結され、リアクッション38の下端はスイングアーム16の後端部に連結される。
鞍乗り型車両10は、シート17の下方の車体を車幅方向外側から覆うサイドカバー39を左右一対備える。
シート17は、運転者が着座する前側シート17aと、同乗者が着座する後側シート17b(図1)とが一体に形成されている。シート17は、平面視では、車両前後方向に長く延びる長方形状である。
シート17には、シート17の後部を上方から覆うシートカウル50が取り付けられる。
シートカウル50は、後側シート17bに取り付けられ、後側シート17bを覆う。
シートカウル50は、後側シート17bに対し容易に着脱可能である。このため、ユーザーは、シートカウル50の装着及び非装着を選択でき、鞍乗り型車両の外観を容易に変更できる。同乗者は、シートカウル50が取り外された状態で、後側シート17bに着座する。
図2は、シートカウル50が装着されたシート17を前方側から見た斜視図である。図3は、シートカウル50が装着されたシート17を下方側から見た平面図である。図4は、図3のIV-IV断面図である。図5は、図3のV-V断面図である。図6は、図2のVI-VI断面図である。
図1~図6を参照し、シート17は、シート17の骨格となるシート底板40と、シート底板40の上面に支持されるシートクッション41と、シートクッション41を上方から覆うシート表皮42とを備える。シート表皮42の端縁は、シート底板40の下面に回り込み、シート底板40の下面に結合される。
シート底板40は、車両前後方向に延びる板部材であり、シート17の全長に亘って設けられる。
シート底板40の下面は、シート17の下面17cである。下面17cは、左右のシートフレーム35を上方から覆う。シート表皮42の上記端縁は、下面17cの一部を構成する。
図7は、シートカウル50を下方側から見た斜視図である。
図2~図7を参照し、シートカウル50は、後側シート17bの上面を上方から覆うカウル上壁部51と、カウル上壁部51の車幅方向(左右方向)の両側縁から下方に延びる左右一対のカウル側壁部52と、カウル上壁部51の後縁から下方に延びるカウル後壁部53とを一体に備える。
左右のカウル側壁部52は、後側シート17bの左右の側面を、車幅方向外側から覆う。
カウル後壁部53は、後側シート17bの後面を後方から覆う。
カウル後壁部53の下縁部は、シートカウル50の後縁部50aである。
シートカウル50は、後縁部50aから前方に延出する引っ掛け部55を備える。引っ掛け部55は、後縁部50aから下面17cに向けて前方に延出する板状部である。引っ掛け部55の前端部55aは、前上方に向けて屈曲している。
引っ掛け部55は、後縁部50aにおける車幅方向の全体に亘って連続して設けられる。
引っ掛け部55は、シート17の下面17cの下方に潜り込み、下面17cの後縁部である下面後縁部17dに引っ掛かる。
各カウル側壁部52の下縁部は、シートカウル50の側縁部50bである。
シートカウル50は、側縁部50bの後端部から車幅方向内側に延出する第2の引っ掛け部56を備える。第2の引っ掛け部56は左右一対設けられる。
第2の引っ掛け部56は、側縁部50bから下面17cに向けて車幅方向内側に延出する板状部である。第2の引っ掛け部56の先端部56aは、上方に向けて屈曲している。
第2の引っ掛け部56の後端は、引っ掛け部55の車幅方向の端に接続されている。第2の引っ掛け部56は、引っ掛け部55と一体に設けられる。
第2の引っ掛け部56は、シート17の下面17cの下方に潜り込み、下面17cの側縁部である下面側縁部17eに引っ掛かる。
引っ掛け部55及び第2の引っ掛け部56は、シートカウル50に一体に形成されている。なお、シートカウル50とは別体で設けられる引っ掛け部55及び第2の引っ掛け部56を、シートカウル50に取り付ける構造としても良い。
図3及び図7を参照し、シートカウル50は、各カウル側壁部52の前端部の下縁52aから車幅方向内側に延びる内側延出部60を備える。内側延出部60は左右一対設けられる。内側延出部60は、引っ掛け部55及び第2の引っ掛け部56の前方に位置する。
内側延出部60は、下縁52aから下面17cに向けて車幅方向内側に延出する板状部である。
カウル側壁部52は、シートカウル50の側部である。すなわち、内側延出部60は、シートカウル50の側部から車幅方向内側に延びる。
内側延出部60には、ステー70が接続される。内側延出部60は、ステー70を介してシート17の下面17cに取り付けられる。ステー70は、左右一対の内側延出部60に対応して左右一対設けられる。
図8は、内側延出部60及びステー70の取り付け状態をシート17の下方側から見た斜視図である。
図3及び図8を参照し、下面17cにおいて後側シート17bの前部の部分には、係合部材45が設けられる。係合部材45は、下面17cの側部に左右一対で設けられる。
係合部材45は、下面17cに固定される板状部45aと、板状部45aの車幅方向内側の縁から前下方に延出する爪部45bとを備える。
シート17の後部は、爪部45bが車体(例えば車体フレーム11)に係合することで、車体に固定される。
また、係合部材45は、板状部45aから下方に延出する軸状のねじ部45cを備える。
図3、図7、及び図8を参照し、ステー70は、係合部材45の板状部45aに取り付けられる。すなわち、ステー70は、係合部材45を介して下面17cに取り付けられる。ステー70は、内側延出部60の後方に配置される。
ステー70は、板状部45aに締結される板状の固定部71と、固定部71の前縁から前下方且つ車幅方向外側に延出する対向部72とを備える。
対向部72は、固定部71から内側延出部60に向けて延びるアーム状である。対向部72は、下面17cに下方から対向する。対向部72の前端部72aは、内側延出部60に下方から重なる。前端部72aは、内側延出部60の下面と略平行に設けられる。
ステー70は、固定部71を貫通する孔71a(図7)を備える。孔71aには、ねじ部45cが挿通される。固定部71は、ねじ部45cに螺合するナット46(締結具)によって係合部材45に締結される。
図9は、図3のIX-IX断面図である。
図3、図8、及び図9を参照し、ステー70は、対向部72の前端部72aの上面から上方に突出する軸部73を備える。
内側延出部60には、内側延出部60を上下に貫通する取付孔60aが設けられる。
取付孔60aには、円筒状のラバー部材61が取り付けられる。
詳細には、ラバー部材61は、ラバー部材61の筒の内周によって形成される孔61aと、ラバー部材61の外周に形成される環状の溝部61bとを備える。
孔61aは、ラバー部材61を上下に貫通する貫通孔である。溝部61bは、ラバー部材61の上下の中間部に設けられる。
ラバー部材61は、溝部61bが取付孔60aの内周部に係合することで、取付孔60aに固定される。
ラバー部材61は、ラバー製である。ここで、ラバー製とは、ラバー部材61が、高弾性を有するゴム等のエラストマーで構成されていることを意味する。
ラバー部材61の孔61aには、ステー70の軸部73が下方から挿通される。対向部72の前端部72aの上面は、ラバー部材61の下面に当接し、ラバー部材61を受ける。
内側延出部60は、ラバー部材61の孔61aにステー70の軸部73が嵌合することで、ステー70に接続される。
すなわち、シートカウル50の前端部に設けられる内側延出部60は、ラバー部材61及びステー70を介し、シート17の下面17cにラバーマウントされている。
シートカウル50は、引っ掛け部55及び第2の引っ掛け部56がシート17の下面17cに引っ掛けられるとともに、内側延出部60がラバー部材61を介してシート17の下面17cにラバーマウントされる。ラバーマウント及び引っ掛けによる取り付けは、シートカウル50の比較的大きな変位を許容する。これにより、例えば、乗員がシートカウル50に接触する等して、シートカウル50に外力が作用した場合、シートカウル50は、ラバー部材61が撓むことで、外力を逃がすように効果的に変位できる。このため、シートカウル50にかかる負荷を低減できる。
図9を参照し、内側延出部60は、ラバー部材61に対し車幅方向外側の位置でシート17の下面17cに下方から対向する下面対向面60bを備える。
下面17cと下面対向面60bとの距離H1は、ラバー部材61の孔61aに対する軸部73の挿入深さH2よりも小さい。
このため、内側延出部60を上方に移動させようとすると、ラバー部材61の孔61aから軸部73が抜けるよりも先に、下面対向面60bが下面17cに当接し、ラバー部材61を軸部73から抜くことができない。このため、シートカウル50を軸部73から取り外すことができず、シートカウル50の盗難を効果的に抑制できる。
ここで、シート17に対するシートカウル50の取り付け手順を説明する。
図7を参照し、軸部73がラバー部材61の孔61aに嵌合することで、ステー70はシートカウル50に予め取り付けられている。また、シート17は車体から取り外されている。
次に、シートカウル50が後側シート17bに被せられ、引っ掛け部55及び第2の引っ掛け部56がシート17の下面17cに引っ掛けられる。
そして、ステー70の孔71aにねじ部45cが挿通され、ナット46によって、ステー70が係合部材45に締結される。その後、シート17は車体に取り付けられる。
このような手順で取り付けを行うことで、距離H1が挿入深さH2よりも小さい構造であっても、シートカウル50をシート17に取り付けできる。
図3及び図4を参照し、引っ掛け部55は、後縁部50aにおける車幅方向の全体に亘って連続して設けられ、シート17の後面の下端部を全体的に覆う。これにより、後方から見た場合に、シート17の後面の下端部17fが視認されることを抑制でき、シート17の周辺の外観をシンプルにできる。
また、ラバー部材61は、下面17cの真下であって、カウル側壁部52に対し車幅方向内側に配置されるため、外側から視認され難い。このため、シートカウル50の外観性が良い。
図2、図6、及び図7を参照し、カウル上壁部51の下面には、下方に突出する凸部51aが複数設けられる。凸部51aは、シート17の上面に当接し、シートカウル50をシート17に対し支持する。このため、シートカウル50をシート17に良好に固定できる。
図3、図5、及び図7を参照し、カウル側壁部52の内面には、車幅方向内側に突出する側面凸部52bが複数設けられる。側面凸部52bは、シート17の側面に当接し、シートカウル50をシート17に対し支持する。このため、シートカウル50をシート17に良好に固定できる。
図10は、鞍乗り型車両10の後部の左側面図である。
リアフレーム20の後部の外側面には、外装部品65が取り付けられる。外装部品65は、カウル側壁部52の真下に位置する。
ステー70の対向部72の下面には、板状の保護部材66が貼り付けられる。保護部材66は例えばゴム製のシートである。
保護部材66がステー70の下面に設けられるため、シート17を上方から車体に取り付ける際に、ステー70が外装部品65に直接接触することが抑制される。このため、外装部品65がステー70によって傷付けられることを抑制できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、シートカウル固定構造は、鞍乗り型車両10の乗員用のシート17と、シート17を上方から覆うシートカウル50とを備え、シートカウル50は、シートカウル50の後縁部50aから前方に延出する引っ掛け部55と、シートカウル50の側部であるカウル側壁部52からシート17の下面17cに向かって車幅方向内側に延びる内側延出部60とを備える。シートカウル50は、引っ掛け部55がシート17の下面17cに引っ掛けられるとともに、内側延出部60がシート17の下面17cに対しラバーマウントされることで、シート17に固定されている。
この構成によれば、シートカウル50は、引っ掛け部55がシート17の下面17cに引っ掛けられるとともに、内側延出部60がシート17の下面17cに対しラバーマウントされるため、シートカウル50に外力が作用した場合に、シートカウル50は外力を逃がすように効果的に変位することができる。このため、シートカウル50にかかる負荷を低減できる。
また、シート17の下面17cに対し下方に延出するステー70が下面17cに設けられ、内側延出部60は、ステー70に対しラバーマウントされる。
この構成によれば、シート17の下面17cから下方に延出するステー70を介することで、内側延出部60をシート17の下面17cに簡単な構造でラバーマウントできる。
また、ステー70は、下面17cに下方から対向する対向部72と、対向部72から上方に突出する軸部73とを備え、内側延出部60には、ラバー製のラバー部材61が設けられ、軸部73はラバー部材61の孔61aに下方から挿入されている。
この構成によれば、ラバー部材61の孔61aにステー70の軸部73を下方から挿入する簡単な構造で、シートカウル50をラバーマウントできる。
さらに、ステー70は、締結具としてのナット46によって着脱可能に下面17cに締結される固定部71を備え、対向部72は、固定部71から下方に延出する。
この構成によれば、ステー70は、ナット46によってシート17の下面17cに着脱可能であるため、ステー70の軸部73をラバー部材61の孔61aに挿入した状態で、固定部71を介しステー70をシート17の下面17cに締結できる。このため、シートカウル50をシート17の下面17cに容易にラバーマウントできる。
また、内側延出部60は、ラバー部材61に対し車幅方向外側の位置で下面17cに下方から対向する下面対向面60bを備え、下面17cと下面対向面60bとの距離H1は、ラバー部材61の孔61aに対する軸部73の挿入深さH2よりも小さい。
この構成によれば、内側延出部60を上方に移動させようとすると、ラバー部材61の孔61aから軸部73が抜けるよりも先に、下面対向面60bがシート17の下面17cに当接し、ラバー部材61を軸部73から抜くことができない。このため、シートカウル50の盗難を効果的に抑制できる。
また、鞍乗り型車両10の車体に対し係合する係合部材45が下面17cに設けられ、ステー70は、係合部材45に固定される。
この構成によれば、係合部材45を利用して、ステー70を下面17cに強固に固定できる。
また、引っ掛け部55は、後縁部50aの全体に連続して設けられる。
この構成によれば、引っ掛け部55をシート17の下面17cの広範囲に引っ掛けることができ、シートカウル50をシート17に強固に取り付けできる。また、後方から見た場合に、引っ掛け部55によってシート17を効果的に隠すことができ、外観性が良い。
また、シートカウル50の側縁部50bから車幅方向内側に延出する第2の引っ掛け部56が設けられ、第2の引っ掛け部56は、下面17cに引っ掛けられ、第2の引っ掛け部56は、引っ掛け部55と一体に設けられる。
この構成によれば、第2の引っ掛け部56及び引っ掛け部55によって、シートカウル50をシート17に強固に取り付けできる。また、第2の引っ掛け部56と引っ掛け部55とが一体であるため、第2の引っ掛け部56と引っ掛け部55とによってシート17を効果的に隠すことができ、外観性が良い。
図11は、実施の形態の変形例を示す平面図である。
上記実施の形態では、ステー70は、係合部材45を介して下面17cに取り付けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。
係合部材45を設けずに、ステー70を下面17cに直接的に取り付けても良い。この場合、固定部71は、下面17cから下方に延出する軸状のねじ部245cに、ナット46によって締結される。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、鞍乗り型車両10として自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両、及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)鞍乗り型車両の乗員用のシートと、前記シートを上方から覆うシートカウルとを備えるシートカウル固定構造において、前記シートカウルは、前記シートカウルの後縁部から前方に延出する引っ掛け部と、前記シートカウルの側部から前記シートの下面に向かって車幅方向内側に延びる内側延出部とを備え、前記シートカウルは、前記引っ掛け部が前記シートの前記下面に引っ掛けられるとともに、前記内側延出部が前記シートの前記下面に対しラバーマウントされることで、前記シートに固定されていることを特徴とするシートカウル固定構造。
この構成によれば、シートカウルは、引っ掛け部がシートの下面に引っ掛けられるとともに、内側延出部がシートの下面に対しラバーマウントされるため、シートカウルに外力が作用した場合に、シートカウルは外力を逃がすように効果的に変位することができる。このため、シートカウルにかかる負荷を低減できる。
(構成2)前記シートの前記下面に対し下方に延出するステーが前記下面に設けられ、前記内側延出部は、前記ステーに対しラバーマウントされることを特徴とする構成1記載のシートカウル固定構造。
この構成によれば、シートの下面から下方に延出するステーを介することで、内側延出部をシートの下面に簡単な構造でラバーマウントできる。
(構成3)前記ステーは、前記下面に下方から対向する対向部と、前記対向部から上方に突出する軸部とを備え、前記内側延出部には、ラバー製のラバー部材が設けられ、前記軸部は前記ラバー部材の孔に下方から挿入されていることを特徴とする構成2記載のシートカウル固定構造。
この構成によれば、ラバー部材の孔にステーの軸部を下方から挿入する簡単な構造で、シートカウルをラバーマウントできる。
(構成4)前記ステーは、締結具によって着脱可能に前記下面に締結される固定部を備え、前記対向部は、前記固定部から下方に延出することを特徴とする構成3記載のシートカウル固定構造。
この構成によれば、ステーは、締結具によってシートの下面に着脱可能であるため、ステーの軸部をラバー部材の孔に挿入した状態で、固定部を介しステーをシートの下面に締結できる。このため、シートカウルをシートの下面に容易にラバーマウントできる。
(構成5)前記内側延出部は、前記ラバー部材に対し車幅方向外側の位置で前記下面に下方から対向する下面対向面を備え、前記下面と前記下面対向面との距離は、前記ラバー部材の前記孔に対する前記軸部の挿入深さよりも小さいことを特徴とする構成4記載のシートカウル固定構造。
この構成によれば、内側延出部を上方に移動させようとすると、ラバー部材の孔から軸部が抜けるよりも先に、下面対向面がシートの下面に当接し、ラバー部材を軸部から抜くことができない。このため、シートカウルの盗難を効果的に抑制できる。
(構成6)前記鞍乗り型車両の車体に対し係合する係合部材が前記下面に設けられ、前記ステーは、前記係合部材に固定されることを特徴とする構成2から5のいずれかに記載のシートカウル固定構造。
この構成によれば、係合部材を利用して、ステーを下面に強固に固定できる。
(構成7)前記引っ掛け部は、前記後縁部の全体に連続して設けられることを特徴とする構成1から6のいずれかに記載のシートカウル固定構造。
この構成によれば、引っ掛け部をシートの下面の広範囲に引っ掛けることができ、シートカウルをシートに強固に取り付けできる。また、後方から見た場合に、引っ掛け部によってシートを効果的に隠すことができ、外観性が良い。
(構成8)前記シートカウルの側縁部から車幅方向内側に延出する第2の引っ掛け部が設けられ、前記第2の引っ掛け部は、前記下面に引っ掛けられ、前記第2の引っ掛け部は、前記引っ掛け部と一体に設けられることを特徴とする構成1から7のいずれかに記載のシートカウル固定構造。
この構成によれば、第2の引っ掛け部及び引っ掛け部によって、シートカウルをシートに強固に取り付けできる。また、第2の引っ掛け部と引っ掛け部とが一体であるため、第2の引っ掛け部と引っ掛け部とによってシートを効果的に隠すことができ、外観性が良い。
10 鞍乗り型車両
17 シート
17c 下面
45 係合部材
46 ナット(締結具)
50 シートカウル
50a 後縁部
50b 側縁部
52 カウル側壁部(側部)
55 引っ掛け部
56 第2の引っ掛け部
60 内側延出部
60b 下面対向面
61 ラバー部材
61a 孔
70 ステー
71 固定部
72 対向部
73 軸部
H1 距離(下面と下面対向面との距離)
H2 挿入深さ

Claims (8)

  1. 鞍乗り型車両(10)の乗員用のシート(17)と、前記シート(17)を上方から覆うシートカウル(50)とを備えるシートカウル固定構造において、
    前記シートカウル(50)は、前記シートカウル(50)の後縁部(50a)から前方に延出する引っ掛け部(55)と、前記シートカウル(50)の側部(52)から前記シート(17)の下面(17c)に向かって車幅方向内側に延びる内側延出部(60)とを備え、
    前記シートカウル(50)は、前記引っ掛け部(55)が前記シート(17)の前記下面(17c)に引っ掛けられるとともに、前記内側延出部(60)が前記シート(17)の前記下面(17c)に対しラバーマウントされることで、前記シート(17)に固定されていることを特徴とするシートカウル固定構造。
  2. 前記シート(17)の前記下面(17c)に対し下方に延出するステー(70)が前記下面(17c)に設けられ、
    前記内側延出部(60)は、前記ステー(70)に対しラバーマウントされることを特徴とする請求項1記載のシートカウル固定構造。
  3. 前記ステー(70)は、前記下面(17c)に下方から対向する対向部(72)と、前記対向部(72)から上方に突出する軸部(73)とを備え、
    前記内側延出部(60)には、ラバー製のラバー部材(61)が設けられ、
    前記軸部(73)は前記ラバー部材(61)の孔(61a)に下方から挿入されていることを特徴とする請求項2記載のシートカウル固定構造。
  4. 前記ステー(70)は、締結具(46)によって着脱可能に前記下面(17c)に締結される固定部(71)を備え、
    前記対向部(72)は、前記固定部(71)から下方に延出することを特徴とする請求項3記載のシートカウル固定構造。
  5. 前記内側延出部(60)は、前記ラバー部材(61)に対し車幅方向外側の位置で前記下面(17c)に下方から対向する下面対向面(60b)を備え、
    前記下面(17c)と前記下面対向面(60b)との距離(H1)は、前記ラバー部材(61)の前記孔(61a)に対する前記軸部(73)の挿入深さ(H2)よりも小さいことを特徴とする請求項4記載のシートカウル固定構造。
  6. 前記鞍乗り型車両(10)の車体に対し係合する係合部材(45)が前記下面(17c)に設けられ、
    前記ステー(70)は、前記係合部材(45)に固定されることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載のシートカウル固定構造。
  7. 前記引っ掛け部(55)は、前記後縁部(50a)の全体に連続して設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のシートカウル固定構造。
  8. 前記シートカウル(50)の側縁部(50b)から車幅方向内側に延出する第2の引っ掛け部(56)が設けられ、前記第2の引っ掛け部(56)は、前記下面(17c)に引っ掛けられ、
    前記第2の引っ掛け部(56)は、前記引っ掛け部(55)と一体に設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のシートカウル固定構造。
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