JP2023142323A - プラズマリアクター、および、電極パネルの製造方法 - Google Patents

プラズマリアクター、および、電極パネルの製造方法 Download PDF

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一哉 内藤
Kazuya Naito
和彦 間所
Kazuhiko Madokoro
遼一 島村
Ryoichi Shimamura
翔 松山
Sho Matsuyama
竜太郎 玉木
Ryutaro Tamaki
基晴 宮越
Motoharu Miyakoshi
護 毛利
Mamoru Mori
寛己 村江
Hiroki Murae
拓 油谷
Taku Yutani
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Abstract

【課題】電極パネルの製造工程の簡略化を図ることができるプラズマリアクター、および、電極パネルの製造方法を提供する。【解決手段】プラズマリアクター1は、ケーシング2と、ケーシング2内に配置される第1電極パネル3Aおよび第2電極パネル3Bとを備える。第1電極パネル3Aは、第1誘電体層31Aと、第1誘電体層31A内に配置される内蔵電極33Aとを有する。第2電極パネル3Bは、第2誘電体層31Bと、第1誘電体層31Aと第2誘電体層31Bとの間に配置される表面電極32Bであって、第2誘電体層31Bの表面S1上に配置された表面電極32Bとを有する。表面電極32Bは、塗膜の焼成体である。【選択図】図2

Description

本発明は、プラズマリアクター、および、電極パネルの製造方法に関する。
従来、プラズマリアクターは、互いに間隔を隔てて並ぶ複数の電極パネルを備える。複数の電極パネルは、誘電体層と、誘電体層の内部に配置される導体層とを有する(下記特許文献1参照)。
特開2020-118125号公報
上記特許文献1に記載されるようなプラズマリアクターでは、導体層が誘電体層の内部に配置されているため、電極パネルの製造工程の簡略化を図りにくい場合がある。
そこで、本発明の目的は、電極パネルの製造工程の簡略化を図ることができるプラズマリアクター、および、電極パネルの製造方法を提供することにある。
本発明[1]は、排ガスが流入する入口と排ガスが流出する出口とを有するケーシングと、前記ケーシング内に配置され、前記入口から前記出口に向かう第1方向に延びる第1電極パネルと、前記ケーシング内に配置され、前記第1方向に延び、前記第1方向と直交する第2方向において前記第1電極パネルと間隔を隔てて向かい合う第2電極パネルと、を備え、前記第1電極パネルが、第1誘電体層と、前記第1誘電体層内に配置される内蔵電極と、を有し、前記第2電極パネルが、第2誘電体層と、前記第2方向において前記第1誘電体層と前記第2誘電体層との間に配置される表面電極であって、前記第2方向における前記第2誘電体層の表面上に配置された塗膜の焼成体である表面電極と、を有する、プラズマリアクターを含む。
このような構成によれば、第2電極パネルは、その表面に、表面電極を有する。表面電極は、塗膜の焼成体である。
そのため、第2電極パネルの表面に電極(表面電極)を印刷することができ、第2電極パネルの製造工程の簡略化を図ることができる。
本発明[2]は、前記表面電極が、金属触媒を含有する、上記[1]のプラズマリアクターを含む。
このような構成によれば、表面電極に触媒活性を付与することができる。
そのため、排ガスに含まれる有害成分(例えば、炭化水素など)を、プラズマリアクター内で生じるプラズマで分解するとともに、表面電極の触媒活性によっても分解することができる。
その結果、有害成分の除去効率の向上を図ることができる。
本発明[3]は、上記[1]または[2]のプラズマリアクターの前記第2電極パネルとして使用される電極パネルの製造方法であって、前記第2誘電体層の前駆体であるセラミックグリーンシートを準備する準備工程と、前記セラミックグリンシートの表面に前記表面電極の前駆体である塗膜を印刷する印刷工程と、前記セラミックグリンシートおよび前記塗膜を焼成して前記電極パネルを得る焼成工程とを含む、電極パネルの製造方法を含む。
このような方法によれば、印刷により、電極パネルの表面に電極を形成することができ、電極パネルの製造工程の簡略化を図ることができる。
本発明のプラズマリアクター、および、電極パネルの製造方法によれば、電極パネルの製造工程の簡略化を図ることができる。
図1は、本発明のプラズマリアクターの一実施形態を備える車両の概略構成図である。 図2Aは、図1に示す電極パネルの側面図である。図2Bは、図2Aに示す表面電極の表面を拡大した拡大図である。 図3Aから図3Bは、プラズマリアクターの製造工程図であって、図3Aは、セラミックグリーンシートを準備する準備工程を示し、図3Bは、セラミックグリーンシートの表面に塗膜を印刷する印刷工程を示し、図3Cは、セラミックグリーンシートおよび塗膜を焼成する焼成工程を示し、図3Dは、得られた電極パネルを示す。 図4は、プラズマリアクターの変形例を説明するための説明図である。
1.プラズマリアクター
図1に示すように、プラズマリアクター1は、車両100の排気システム103に含まれる。
車両100は、エンジン101と、バッテリー102を含む電気システムと、エンジン101に吸気するための図示しない吸気システムと、エンジン101に燃料を供給するための図示しない燃料噴射システムと、エンジン101から排気するための排気システム103とを備える。
排気システム103は、排気管104と、プラズマリアクター1とを備える。
排気管104は、エンジン101から排出される排ガスを排気するための配管である。排気管104は、エンジン101に接続される。
プラズマリアクター1は、排気管104の途中に介在される。プラズマリアクター1は、電源配線105を介して、バッテリー102に電気的に接続される。プラズマリアクター1は、後で詳しく説明するが、バッテリー102から電源配線105を介して電力が供給されることにより、プラズマを発生させ、排ガスに含まれる有害成分を分解する。プラズマリアクター1を通過した排ガスは、排気管104を介して、車外に排出される。
プラズマリアクター1は、ケーシング2と、複数の電極パネル3とを備える。
(1)ケーシング
ケーシング2は、中空の筒形状を有する。ケーシング2は、入口2Aと、出口2Bとを有する。出口2Bは、第1方向において、入口2Aから離れて配置される。つまり、第1方向は、入口2Aから出口2Bに向かう方向である。エンジン101から排出された排ガスは、排気管104を通って、入口2Aからケーシング2の内部に流入する。ケーシング2の内部を通過した排ガスは、出口2Bから流出する。
(2)電極パネル
図2Aに示すように、複数の電極パネル3は、複数の第1電極パネル3Aと、複数の第2電極パネル3Bとを含む。言い換えると、プラズマリアクター1は、第1電極パネル3Aと、第2電極パネル3Bとを備える。
(2-1)第1電極パネル
複数の第1電極パネル3Aは、ケーシング2内に配置される。複数の第1電極パネル3Aのそれぞれは、第1方向に延びる。複数の第1電極パネル3Aは、第2方向において、互いに間隔を隔てて並ぶ。複数の第1電極パネル3Aのそれぞれは、平板形状を有する。本実施形態では、複数の第1電極パネル3Aは、バッテリー102(図1参照)の正極に電気的に接続される。複数の第1電極パネル3Aのそれぞれは、第1誘電体層31Aと、2つの内蔵電極32A,33Aとを有する。
(2-1-1)第1誘電体層
第1誘電体層31Aは、第1方向に延びる。第1誘電体層31Aは、平板形状を有する。第1誘電体層31Aは、例えば、酸化アルミニウムなどのセラミックスからなる。第1誘電体層31Aは、表面S1と表面S2とを有する。表面S1は、第2方向における一方側の表面である。表面S2は、第2方向における他方側の表面である。第2方向は、第1方向と直交する。第2方向は、第1電極パネル3Aの厚み方向である。
(2-1-2)内蔵電極
内蔵電極32Aは、第1誘電体層31A内に配置される。内蔵電極32Aは、第2方向において、第1誘電体層31Aの中央に対して、第1誘電体層31Aの表面S1の近くに配置される。内蔵電極32Aは、第1方向に延びる。内蔵電極32Aは、シート形状を有する。内蔵電極32Aは、例えば、タングステンなどの金属からなる。
内蔵電極33Aは、第1誘電体層31A内に配置される。内蔵電極33Aは、第2方向において、第1誘電体層31Aの中央に対して、第1誘電体層31Aの表面S2の近くに配置される。内蔵電極33Aは、内蔵電極32Aと同様に説明される。そのため、内蔵電極33Aについての説明は、省略される。
(2-2)第2電極パネル
複数の第2電極パネル3Bは、ケーシング2内に配置される。複数の第2電極パネル3Bのそれぞれは、第1方向に延びる。複数の第2電極パネル3Bのそれぞれは、平板形状を有する。本実施形態では、複数の第2電極パネル3Bは、バッテリー102(図1参照)の負極に電気的に接続される。第2電極パネル3Bは、第2方向において、第1電極パネル3Aと間隔を隔てて向かい合う。詳しくは、第2電極パネル3Bは、第2方向において、2つの第1電極パネル3Aの間に配置される。第2電極パネル3Bの表面S1は、第2方向において、一方側の第1電極パネル3Aの表面S2と、間隔を隔てて向かい合う。第2電極パネル3Bの表面S2は、第2方向において、他方側の第1電極パネル3Aの表面S1と、間隔を隔てて向かい合う。複数の第2電極パネル3Bのそれぞれは、第2誘電体層31Bと、2つの表面電極32B,33Bとを有する。
(2-2-1)第2誘電体層
第2誘電体層31Bは、第1電極パネル3Aの第1誘電体層31Aと同様に説明される。そのため、第2誘電体層31Bについての説明は、省略される。
(2-2-2)表面電極
表面電極32Bは、第2方向における第2誘電体層31Bの表面S1上に配置される。表面電極32Bは、第2方向において、第1誘電体層31Aと第2誘電体層31Bとの間に配置される。表面電極32Bは、第2方向における一方側の第1電極パネル3Aの内蔵電極33Aとの間で、放電(誘電体バリア放電)を発生可能である。表面電極32Bは、第1方向に延びる。表面電極32Bは、シート形状を有する。表面電極32Bは、塗膜の焼成体である。表面電極32Bは、炭化水素を分解するための触媒としても機能する。詳しくは、表面電極32Bは、金属触媒を含有する。金属触媒として、例えば、貴金属触媒が挙げられる。貴金属触媒として、例えば、白金、パラジウム、ロジウムが挙げられる。金属触媒として、好ましくは、白金が挙げられる。
好ましくは、表面電極32Bは、金属触媒からなる触媒部分321と、接合材部分322とを有する。
触媒部分321は、図2Aの拡大図に示すように、誘電体層31Bと接合した網目状の担持体となっている接合材部分322中に、金属触媒の粒子同士が連続した状態で形成される。「連続した状態」とは、金属触媒の粒子同士が接触していることをいう。金属触媒の粒子同士は、融着していてもよい。触媒部分321は、表面電極32Bにおける導電パスとして機能する。
さらに、図2Aの拡大図、および、図2Bに示すように、触媒部分321の一部(露出部分)は、接合材部分322から露出している。触媒部分321の露出部分により、表面電極32Bに触媒活性を付与することができる。
表面電極32B中の触媒部分321の割合は、例えば、80質量%以上、好ましくは、90質量%以上である。表面電極32B中の触媒部分321の割合が上記下限値以上であると、触媒部分321の導電性を確保でき、触媒部分321を使って放電(誘電体バリア放電)を発生させることができる。
表面電極32B中の触媒部分321の割合は、例えば、98質量%以下、好ましくは、95質量%以下である。表面電極32B中の触媒部分321の割合が上記上限値以下であると、表面電極32B中の接合材部分322の割合を確保でき、触媒部分321と第2誘電体層31Bとを確実に接合できる。
接合材部分322は、触媒部分321を内包し、第2誘電体層31Bに接合される。接合材部分322は、接合材からなる。接合材として、例えば、酸化アルミニウムが挙げられる。
表面電極32B中の接合材部分322の割合は、例えば、2質量%以上、好ましくは、5質量%以上である。表面電極32B中の接合材部分322の割合が上記下限値以上であると、均一な接合材部分322を形成でき、触媒部分321と第2誘電体層31Bとを確実に接合できる。
表面電極32B中の接合材部分322の割合は、例えば、20質量%以下、好ましくは、15質量%以下である。表面電極32B中の接合材部分322の割合が上記上限値以下であると、表面電極32B中の触媒部分321の割合を確保でき、触媒部分321の導電性を確保できる。
表面電極33Bは、第2方向における第2誘電体層31Bの表面S2上に配置される。表面電極33Bは、第2方向における他方側の第1電極パネル3Aの内蔵電極32Aとの間で、放電(誘電体バリア放電)を発生可能である。表面電極33Bは、表面電極32Bと同様に説明される。そのため、表面電極33Bについての説明は、省略される。
(3)プラズマリアクターの動作
図1に示すように、バッテリー102から電源配線105を介してプラズマリアクター1に電力が供給されると、第1電極パネル3Aと第2電極パネル3Bとの間で放電(誘電体バリア放電)が生じる。これにより、第1電極パネル3Aと第2電極パネル3Bとの間の気体が、プラズマ状態となる。すなわち、プラズマリアクター1内にプラズマが発生する。
すると、プラズマリアクター1に流入した排ガスに含まれる有害成分(例えば、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)など)は、プラズマリアクター1内のプラズマにより、分解される。
2.電極パネルの製造方法
次に、図3Aから図3Dを参照して、プラズマリアクター1の第2電極パネル3Bとして使用される電極パネル3の製造方法について説明する。
電極パネル3の製造方法は、準備工程(図3A参照)と、印刷工程(図3B参照)と、焼成工程(図3C、図3D参照)とを含む。
(1)準備工程
図3Aに示すように、準備工程では、第2誘電体層31B(図2A参照)の前駆体である複数のセラミックグリーンシート41A,41Bを準備する。セラミックグリーンシート41A,41Bのそれぞれは、上記したセラミックスの粉末を含有する。
(2)印刷工程
次に、図3Bに示すように、印刷工程では、一方のセラミックグリーンシート41Aの表面に、表面電極32B(図2A参照)の前駆体である塗膜42Aを印刷し、他方のセラミックグリーンシート41Bの表面に、表面電極33B(図2A参照)の前駆体である塗膜42Bを印刷する。
塗膜42A,42Bを印刷するには、例えば、触媒ペーストを、セラミックグリーンシート41Aまたはセラミックグリーンシート41Bの表面に、スクリーン印刷する。触媒ペーストは、金属触媒の粒子と、接合材の粒子とを含有する。
金属触媒の粒子は、焼成工程において互いに融着し、触媒部分321(図2A参照)を形成する。
触媒ペーストの固形分中の金属触媒の割合は、例えば、80質量%以上、好ましくは、90質量%以上である。触媒ペーストの固形分中の金属触媒の割合が上記下限値以上であると、触媒部分321の導電性を確保できる。
触媒ペーストの固形分中の金属触媒の割合は、例えば、98質量%以下、好ましくは、95質量%以下である。触媒ペーストの固形分中の金属触媒の割合が上記上限値以下であると、触媒ペーストの固形分中の接合材の割合を確保でき、均一な接合材部分322を形成できる。
接合材の粒子は、焼成工程において互いに融着し、接合材部分322(図2A参照)を形成する。
触媒ペーストの固形分中の接合材の割合は、例えば、2質量%以上、好ましくは、5質量%以上である。触媒ペーストの固形分中の接合材の割合が上記下限値以上であると、均一な接合材部分322を形成できる。
触媒ペーストの固形分中の接合材の割合は、例えば、20質量%以下、好ましくは、15質量%以下である。触媒ペーストの固形分中の接合材の割合が上記上限値以下であると、触媒ペーストの固形分中の金属触媒の割合を確保でき、触媒部分321の導電性を確保できる。
(3)焼成工程
次に、図3Cおよび図3Dに示すように、焼成工程では、セラミックグリーンシート41A,41Bおよび塗膜42A,42Bを焼成して電極パネル3を得る。
詳しくは、図3Cに示すように、複数のセラミックグリーンシート41A,41Bを、所望の電極パネル3が得られるように積層し、プレスして、セラミックグリーンシートの積層体を得る。
本実施形態では、塗膜42A、セラミックグリーンシート41A、セラミックグリーンシート41B、塗膜42Bの順に並ぶように、塗膜42Aが印刷されたセラミックグリーンシート41Aと、塗膜42Bが印刷されたセラミックグリーンシート41Bとを積層する。言い換えると、塗膜42Aと塗膜42Bとの間に複数のセラミックグリーンシート41A,41Bが配置されるように、塗膜42Aが印刷されたセラミックグリーンシート41Aと、塗膜42Bが印刷されたセラミックグリーンシート41Bとを積層する。
そして、例えば、80℃以上、好ましくは、85℃以上、例えば、100℃以下、好ましくは、95℃以下の温度において、例えば、15MPa以上、好ましくは、20MPa以上、例えば、30MPa以下、好ましくは、25MPa以下の圧力で、10分以上、好ましくは、15分以上、例えば、30分以下、好ましくは、25分以下、プレスする。
次に、得られた積層体を、例えば、1000℃以上、好ましくは、1500℃以上、例えば、2000℃以下、好ましくは、1700℃以下で、例えば、1時間以上、好ましくは、1.5時間以上、例えば、3時間以下、好ましくは、2.5時間以下、焼成する。
これにより、セラミックグリーンシート41Aおよびセラミックグリーンシート41Bが第2誘電体層31Bになり、塗膜42Aが表面電極32Bになり、塗膜42Bが表面電極33Bになる。
このとき、上記したプレス条件および焼成条件であれば、塗膜42A中の接合材が、網目状の担持体としての接合材部分322(表面電極33Aの接合材部分322)を形成し、塗膜42A中の金属触媒が、その接合材部分322中で互いに連続した触媒部分321(表面電極33Aの触媒部分321)を形成する。同様に、塗膜42B中の接合材が、表面電極33Bの接合材部分322を形成し、塗膜42A中の金属触媒が、表面電極33Bの触媒部分321を形成する。
これにより、図3Dに示すように、電極パネル3が得られる。
3.作用効果
(1)プラズマリアクター1によれば、図2Aに示すように、第2電極パネル3Bは、その表面(表面S1および表面S2)に、表面電極32B,33Bを有する。表面電極32B,33Bは、塗膜42A,42B(図3C参照)の焼成体である。
そのため、第2電極パネル3Bの表面に表面電極32B,33Bを印刷することができ、第2電極パネル3Bの製造工程の簡略化を図ることができる。
(2)プラズマリアクター1によれば、図2Aおよび図2Bに示すように、表面電極32Bが、金属触媒からなる触媒部分321を有する。
そのため、表面電極32Bに触媒活性を付与することができる。
そのため、排ガスに含まれる有害成分(例えば、炭化水素など)を、プラズマリアクター1内で生じるプラズマで分解するとともに、表面電極32Bの触媒部分321によっても分解することができる。
その結果、有害成分の除去効率の向上を図ることができる。
(3)電極パネル3の製造方法によれば、図3Bから図3Cに示すように、スクリーン印刷により、電極パネル3の表面S1,S2に表面電極32B,33Bを形成することができ、電極パネル3の製造工程の簡略化を図ることができる。
4.変形例
図4を参照して、変形例について説明する。変形例において、上記した実施形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
第1電極パネル50Aと第2電極パネル50Bとは、同じ構造を有してもよい。
詳しくは、第1電極パネル50Aは、第1誘電体層31Aと、表面電極51Aと、内蔵電極33Aとを有してもよい。表面電極51Aは、表面電極32Bと同様に説明される。そのため、表面電極51Aについての説明は、省略される。
また、第2電極パネル50Bは、第2誘電体層31Bと、表面電極32Bと、内蔵電極51Bとを有してもよい。内蔵電極51Bは、内蔵電極33Aと同様に説明される。そのため、表面電極51Aについての説明は、省略される。
変形例でも、上記した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
1 プラズマリアクター
2 ケーシング
2A 入口
2B 出口
3 電極パネル
3A 第1電極パネル
3B 第2電極パネル
31A 第1誘電体層
33A 内蔵電極
31B 第2誘電体層
32B 表面電極
41A セラミックグリーンシート
41B セラミックグリーンシート
42A 塗膜
42B 塗膜
50A 第1電極パネル
50B 第2電極パネル

Claims (3)

  1. 排ガスが流入する入口と排ガスが流出する出口とを有するケーシングと、
    前記ケーシング内に配置され、前記入口から前記出口に向かう第1方向に延びる第1電極パネルと、
    前記ケーシング内に配置され、前記第1方向に延び、前記第1方向と直交する第2方向において前記第1電極パネルと間隔を隔てて向かい合う第2電極パネルと、を備え、
    前記第1電極パネルは、
    第1誘電体層と、
    前記第1誘電体層内に配置される内蔵電極と、を有し、
    前記第2電極パネルは、
    第2誘電体層と、
    前記第2方向において前記第1誘電体層と前記第2誘電体層との間に配置される表面電極であって、前記第2方向における前記第2誘電体層の表面上に配置された塗膜の焼成体である表面電極と、を有する、プラズマリアクター。
  2. 前記表面電極は、金属触媒を含有する、請求項1に記載のプラズマリアクター。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプラズマリアクターの前記第2電極パネルとして使用される電極パネルの製造方法であって、
    前記第2誘電体層の前駆体であるセラミックグリーンシートを準備する準備工程と、
    前記セラミックグリーンシートの表面に前記表面電極の前駆体である塗膜を印刷する印刷工程と、
    前記セラミックグリーンシートおよび前記塗膜を焼成して前記電極パネルを得る焼成工程と
    を含む、電極パネルの製造方法。
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