JP2023141578A - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光の光利用効率を向上できる、光源装置およびプロジェクターを提供する。【解決手段】本発明の光源装置は、支持面を有する基板と、基板の支持面側に配置され、第1波長帯の第1光を射出する第1光源と、支持面に対向し第1光源から射出された第1光を反射する第1光学層を有する第1光学部材と、第1光源から射出された第1光が入射する光入射面を有し、第1光を第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光に変換し、第2光を光入射面から射出する第1波長変換層と、少なくとも基板および第1光学部材により形成され、光を射出する光射出部と、第1光を反射し第2光を透過する第2光学層を有し、光射出部に配置された第2光学部材と、を備え、第1光学層は、光入射面に対して傾斜するとともに第2光を反射し、第1波長変換層は、第1光学層の基板側の面、および、基板の支持面、のうち一方に配置され、光射出部は、第2光を射出する。【選択図】図5

Description

本発明は、光源装置およびプロジェクターに関する。
従来、光源から射出された励起光を蛍光体に照射した際に蛍光体から発せられる蛍光を用いて照明光を生成する光源装置が提案されている。例えば、下記特許文献1には、励起光を入射させた面から蛍光を射出させる反射型の蛍光体ホイールを用いた光源装置が開示されている。
特開2018-013764号公報
しかしながら、上記光源装置では、蛍光体で発せられた蛍光の取り出し効率が十分でないため、蛍光を効率良く照明光として利用できておらず、蛍光の光利用効率が低下するという課題があった。
上記の課題を解決するために、本発明の1つの態様によれば、支持面を有する基板と、前記基板の前記支持面側に配置され、第1波長帯の第1光を射出する第1光源と、前記支持面に対向し前記第1光源から射出された前記第1光を反射する第1光学層を有する第1光学部材と、前記第1光源から射出された前記第1光が入射する光入射面を有し、前記第1光を前記第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光に変換し、前記第2光を前記光入射面から射出する第1波長変換層と、少なくとも前記基板および前記第1光学部材により形成され、光を射出する光射出部と、前記第1光を反射し前記第2光を透過する第2光学層を有し、前記光射出部に配置された第2光学部材と、を備え、前記第1光学層は、前記光入射面に対して傾斜するとともに前記第2光を反射し、前記第1波長変換層は、前記第1光学層の前記基板側の面、および、前記基板の前記支持面、のうち一方に配置され、前記光射出部は、前記第2光を射出する、光源装置が提供される。
本発明の第2態様によれば、本発明の第1態様の光源装置と、前記光源装置からの光を変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備えるプロジェクターが提供される。
第1実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 第1照明装置の概略構成図である。 光源装置の要部構成を示す斜視図である。 光源装置の正面図である。 光源装置の断面図である。 第2実施形態の光源装置の構成を示す図である。 第3実施形態の光源装置の構成を示す図である。 第4実施形態の光源装置の構成を示す図である。 第1変形例の光源装置の構成を示す図である。 第2変形例の光源装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学装置6と、第1照明装置20と、第2照明装置21と、を備えている。
色分離光学系3は、第1照明装置20からの黄色の照明光WLを赤色光LRと緑色光LGに分離する。色分離光学系3は、ダイクロイックミラー7と、第1反射ミラー8aと、第2反射ミラー8bと、を備えている。
ダイクロイックミラー7は、照明光WLを赤色光LRと緑色光LGとに分離する。ダイクロイックミラー7は、照明光WLのうち、赤色光LRを透過するとともに、緑色光LGを反射する。第2反射ミラー8bは緑色光LGを光変調装置4Bに向けて反射する。第1反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置され、ダイクロイックミラー7を透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。
一方、第2照明装置21からの青色光LBは反射ミラー9で光変調装置4Bに向けて反射される。
ここで、第2照明装置21の構成について説明する。
第2照明装置21は、光源81と、集光レンズ82と、拡散板83と、ロッドレンズ84と、リレーレンズ85と、を有する。光源81は、少なくとも一つの半導体レーザーで構成され、レーザー光からなる青色光LBを射出する。なお、光源81は、半導体レーザーに限らず、青色光を発光するLEDでもよい。
集光レンズ82は凸レンズからなり、青色光LBを略集光した状態で拡散板83に入射させる。拡散板83は、光源81からの青色光LBを所定の拡散度で拡散させて、第1照明装置20から射出される照明光WLに近い均一な配光分布を有する青色光LBを生成する。拡散板83としては、例えば、光学ガラスからなる磨りガラスを用いることができる。
拡散板83で拡散された青色光LBはロッドレンズ84に入射する。ロッドレンズ84は第2照明装置21の照明光軸ax2方向に沿って延びる角柱状であり、一端に設けられた入射端面84aと、他端に設けられた射出端面84bと、を有する。拡散板83は、ロッドレンズ84の入射端面84aに図示しない光学接着剤を介して固定されている。拡散板83の屈折率とロッドレンズ84の屈折率とはできるだけ一致させることが望ましい。
青色光LBはロッドレンズ84内を全反射で伝播することで照度分布の均一性が向上した状態で射出端面84bから射出される。ロッドレンズ84から射出された青色光LBはリレーレンズ85に入射する。リレーレンズ85はロッドレンズ84によって照度分布の均一性が向上した青色光LBを反射ミラー9に入射させる。
ロッドレンズ84の射出端面84bの形状は光変調装置4Bの画像形成領域の形状と略相似形の矩形状である。これにより、ロッドレンズ84から射出された青色光LBは光変調装置4Bの画像形成領域に効率良く入射する。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
光変調装置4R、光変調装置4G、及び光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側及び射出側には、図示しない偏光板がそれぞれ配置され、特定の方向の直線偏光のみを通過させる構成となっている。
光変調装置4R、光変調装置4G、及び光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R、フィールドレンズ10G、フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10R、フィールドレンズ10G、及びフィールドレンズ10Bは、それぞれの光変調装置4R、光変調装置4G、光変調装置4Bに入射する赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの主光線を平行化する。
合成光学系5は、光変調装置4R、光変調装置4G、及び光変調装置4Bから射出された画像光が入射することにより、赤色光LR,緑色光LG,青色光LBに対応した画像光を合成し、合成された画像光を投射光学装置6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられる。
投射光学装置6は、複数のレンズから構成されている。投射光学装置6は、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上に画像が表示される。
図2は、第1照明装置20の概略構成図である。
図2に示すように、第1照明装置20は、光源装置25と、ピックアップ光学系26と、インテグレーター光学系35と、偏光変換素子36と、重畳レンズ37と、を備えている。
光源装置25は、黄色の照明光WLをピックアップ光学系26に向けて射出する。
以下、光源装置25の構成について詳しく説明する。以下の図面内において、必要に応じてXYZ座標系を用いて光源装置25の各構成について説明する。X軸は光源装置25の光軸axと平行な軸であり、Z軸は光軸axと直交し、光源装置25を構成する基板252の法線と平行な軸であり、Y軸はX軸およびZ軸にそれぞれ直交する軸である。なお、光源装置25の光軸axは図2に示した照明装置2の照明光軸ax1と一致する。
図3は光源装置25の要部構成を示す斜視図である。図4は光源装置25を+X側から視た正面図である。図5は光源装置25のXZ平面に沿う面による断面図である。
図3から図5に示されるように、本実施形態の光源装置25は、光源(第1光源)250と、蛍光体層(第1波長変換層)251と、基板252と、ミラー層253と、第1光学部材254と、第2光学部材257と、第3光学部材255と、第4光学部材256と、透光性部材259と、光射出部260と、を備える。
本実施形態の光射出部260は、基板252、第1光学部材254、第3光学部材255および第4光学部材256の+Y側における各端面で形成された開口である。光射出部260は、蛍光体層251で生成した蛍光を射出する。
光源250は、発光素子250aと、基材250bと、反射層250cと、を有する。発光素子250aは発光ダイオード(LED)で構成され、励起光(第1光)ELを射出する。励起光ELは、400nm~480nmの青色波長帯(第1波長帯)を有する光であり、例えば、ピーク波長が455nmの光ビームである。基材250bは、発光素子250aを支持し、発光素子250aから放熱する放熱基板としても機能する。反射層250cは、基材250bと発光素子250aとの間、具体的に基材250bの発光素子250a側の面である表面250b1に設けられる。反射層250cは、例えば、金属層や誘電体層で構成される。
基板252は、蛍光体層251を支持する支持面2521を有する。基板252は、例えば、アルミや銅といった放熱性に優れた金属板である。
支持面2521は、XY面と平行な面である。基板252の支持面2521には、凹部261が形成されている。光源250は、基板252の支持面2521側に設けられている。本実施形態において、光源250は、支持面2521に形成された凹部261に配置されている。光源250の基材250bと凹部261の表面とは熱的に接続されている。光源250は基板252と熱的に接続されるため、光源250から基板252に熱を放出することで発光素子250aを冷却できる。
蛍光体層251は、表面(光入射面)2511と、側面2512と、裏面2513と、を有する板状の蛍光体である。表面2511は、励起光ELが入射される面である。側面2512は、表面2511に交差する面である。側面2512は、表面2511に直交していてもよい。裏面2513は、表面2511の反対の面である。
本実施形態において、蛍光体層251の表面2511には、後述のように第1光学部材254から射出された励起光ELが入射する。
蛍光体層251は、励起光ELによって励起され、例えば、550~640nmの黄色波長帯(第2波長帯)を有する黄色光である蛍光(第2光)YLを発光する蛍光体粒子を含む。蛍光体粒子としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いることができる。なお、蛍光体粒子の形成材料は、1種であってもよく、2種以上の材料を用いて形成されている粒子を混合したものを蛍光体粒子として用いてもよい。蛍光体層251としては、例えば、アルミナ等の無機バインダー中に蛍光体粒子を分散させた蛍光体層、バインダーを用いずに蛍光体粒子を焼結した蛍光体層などを用いてもよい。蛍光体層251は、複数の散乱体を含んでいる。散乱体としては、気孔や蛍光体と屈折率の異なる透過性粒子が用いられる。本実施形態の場合、散乱体として気孔を用いた。
基板252は、蛍光体層251と熱的に接続されている。基板252は蛍光体層251と熱的に接続されるため、蛍光体層251の熱を放出させることで蛍光体層251を冷却する。
本実施形態の蛍光体層251は、一部が切り欠かれた切欠き部251Kを有する。切欠き部251Kは蛍光体層251を貫通した状態に設けられるため、基板252の一部を露出させる。
蛍光体層251は、平面視した際、切欠き部251K内に凹部261を臨ませるように、基板252の支持面2521に支持される。上述のように凹部261には光源250が配置される。このため、光源250は切欠き部251Kに配置される。切欠き部251Kは平面形状が矩形状である。切欠き部251Kの大きさは、光源250の外形と同等あるいは僅かに大きい。
ミラー層253は、基板252と蛍光体層251との間に設けられる。ミラー層253の面積は、蛍光体層251の裏面2513の面積よりも大きい。ミラー層253は、少なくとも基板252の支持面2521における蛍光体層251の周囲に設けられている。蛍光体層251はミラー層253を介して基板252の支持面2521に接合されている。ミラー層253は、例えば、金属層や誘電体層で構成される。なお、ミラー層253は、支持面2521の全域に形成されてもよい。また、ミラー層253の一部が蛍光体層251の裏面2513に直接形成されていてもよい。
第1光学部材254は、基板252の支持面2521に対向するように配置されている。すなわち、第1光学部材254は、蛍光体層251の表面2511に対向するように配置されている。第1光学部材254は、蛍光体層251と接触しないように配置される。
第1光学部材254は、蛍光体層251の表面2511に対して傾けられた状態で配置される。第1光学部材254における蛍光体層251の表面2511に対してなす角度は鋭角に設定される。
第1光学部材254は、基材2541と、第1光学層2542と、を含む。基材2541の形成材料としては、例えば、アルミナ、サファイア、ガラス等の透光性部材、あるいは、金属等の透光性を有しない部材のいずれを用いてもよい。第1光学層2542は、例えば、誘電体多層膜や金属膜で構成される。第1光学部材254は入射する光を反射するミラーとして機能する。第1光学層2542は、光源250からの励起光ELに加え、後述する蛍光YL(第2光)を反射する。
本実施形態において、蛍光体層251は、光源250から射出されて第1光学部材254の第1光学層2542で反射された励起光ELを蛍光YLに変換し、表面2511から射出する。
図4および図5に示すように、透光性部材259は、光源250の光射出側(+X側)に接触して設けられる。本実施形態の場合、透光性部材259は光源250の発光素子250aに接触している。透光性部材259は、蛍光体層251に形成された切欠き部251Kと同等の大きさを有し、切欠き部251Kに嵌め込まれている。透光性部材259は光源250の発光素子250aの放熱部材としても機能する。
本実施形態において、透光性部材259の第1光学部材254側の表面259aは、蛍光体層251の表面2511と面一である。つまり、透光性部材259の表面259aと、蛍光体層251の表面2511とは、基板252の支持面2521の法線に沿う方向において、同じ面上に配置されている。
透光性部材259は、透光性基板2591と、第3光学層2592と、を含む。透光性基板2591は、例えば、アルミナ、サファイア、ガラス等の透光性部材で構成されている。第3光学層2592は、透光性基板2591の外面、すなわち、光源250と反対側に設けられている。第3光学層2592は、励起光ELを透過し、蛍光を反射する特性を有する。これにより、透光性部材259は、光源250から射出された励起光ELを透過させつつ、蛍光体層251で生成された蛍光YLを反射する。なお、透光性基板2591の内面、すなわち、光源250側にはARコート等の反射防止膜が設けられている。これにより、透光性部材259は、光源250から射出された励起光ELの反射を抑制することで内部に効率良く入射させる。
第3光学部材255は、基材2551と、第4光学層2552と、を含む。基材2551の形成材料としては、例えば、アルミナ、サファイア、ガラス等の透光性部材、あるいは、金属等の透光性を有しない部材のいずれを用いてもよい。第4光学層2552は、基材2551の内面に形成される。第4光学層2552は、例えば、誘電体多層膜や金属膜で構成される。
第3光学部材255は、基板252の支持面2521と第1光学部材254とに交差するように配置されている。第3光学部材255は、第4光学層2552が支持面2521と第1光学層2542とに交差するように配置されている。第3光学部材255は、基板252の支持面2521と第1光学部材254とに直交していてもよい。第4光学層2552は、支持面2521と第1光学層2542とに直交していてもよい。第3光学部材255は、その厚さ方向をY軸方向に一致させるように配置されている。第3光学部材255は、蛍光体層251の+Y側の近傍に配置されている。そのため、蛍光体層251から+Y側に向けて射出された蛍光YLの一部は第3光学部材255の第4光学層2552で反射される。第3光学部材255は蛍光YLに加えて励起光ELも反射する。
第3光学部材255は台形板状である。
図3に示したように、第3光学部材255は、台形状の上底部をなす第1端面55aと、台形状の下底部をなす第2端面55bと、第1端面55aおよび第2端面55bを+X側で接続する第3端面55cと、第1端面55aおよび第2端面55bを-X側で接続する第4端面55dと、を含む。なお、第1端面55a、第2端面55b、第3端面55cおよび第4端面55dはいずれも平坦面である。第3端面55cは、基板252に対向する面である。第4端面55dは、基材2551において第3端面55cと反対側の面である。第1光学部材254は、第4端面55dに当接している。第1光学部材254は、第4端面55dに載置されている。第1光学層2542は、第4端面55dに当接している。基材2541は、第1光学層2542を介して第4端面55dに載置されている。
ここで、基材2551の材料としてガラスを用いる場合、先鋭部分を除去することで欠けを防止する面取り加工が必要となる。本実施形態では、第3光学部材255を台形板状とすることで面取り加工を不要とすることで、基材2551の加工性を向上させている。
本実施形態の場合、第3光学部材255の一部が基板252に埋め込まれている。よって、第3光学部材255は基板252に強固に支持される。
第3光学部材255における+X側の端部の一部は基板252の支持面2521に形成された溝2524に嵌め込まれている。なお、第3光学部材255と溝2524との隙間に接着剤を充填してもよい。
具体的に第3光学部材255は、第1端面55aおよび第3端面55cの全体と第2端面55bの一部とが溝2524に嵌め込まれている。第4端面55dのうち最も-X側に位置し、Z方向に沿う端辺55d1は、基板252の支持面2521と面一とされている。これにより、第4端面55dと基板252の支持面2521とが滑らかに接続されている。また、+X側において、第2端面55bは基板252の端面と面一となっている。
第4光学部材256は、第3光学部材255と同様の構成を有する。
すなわち、第4光学部材256は、基材2561と、第5光学層2562と、を含む。第5光学層2562は、基材2561の内面に形成される。
第4光学部材256は、基板252の支持面2521と第1光学部材254とに交差し、第3光学部材255と対向するように配置されている。第4光学部材256は、第5光学層2562が支持面2521と第1光学層2542とに交差し、第4光学層2552に対向するように配置されている。第4光学部材256は、基板252の支持面2521と第1光学部材254とに直交していてもよい。第5光学層2562は、支持面2521と第1光学層2542とに直交していてもよい。第4光学部材256は、その厚さ方向をY軸方向に一致させるように配置されている。第4光学部材256は、蛍光体層251の-Y側の近傍に配置されている。そのため、蛍光体層251から-Y側に向けて射出され、第4光学部材256に入射した蛍光YLは第4光学部材256の第5光学層2562により反射される。第4光学部材256は蛍光YLに加えて励起光ELも反射する。
第4光学部材256は第3光学部材255と同様の台形板状である。
第4光学部材256は、台形形状の上底部をなす第1端面56aと、台形形状の下底部をなす第2端面56bと、第1端面56aおよび第2端面56bを+X側で接続する第3端面56cと、第1端面56aおよび第2端面56bを-X側で接続する第4端面56dと、を含む。なお、第1端面56a、第2端面56b、第3端面56cおよび第4端面56dはいずれも平坦面である。第3端面56cは、基板252に対向する面である。第4端面56dは、基材2561において第3端面56cと反対側の面である。第1光学部材254は、第4端面56dに当接している。第1光学部材254は、第4端面56dに載置されている。第1光学層2542は、第4端面56dに当接している。基材2541は、第1光学層2542を介して第4端面56dに載置されている。
本実施形態の場合、第4光学部材256の一部が基板252に埋め込まれることで、第4光学部材256は基板252に強固に支持される。
第4光学部材256における+X側の端部の一部は基板252の支持面2521に形成された溝2524に嵌め込まれている。第4光学部材256と溝2524との隙間に接着剤を充填してもよい。
具体的に第4光学部材256は、第1端面56aおよび第3端面56cの全体と第2端面56bの一部とが溝2524に嵌め込まれている。第4端面56dのうち最も-X側に位置し、Z方向に沿う端辺56d1は、基板252の支持面2521と面一とされている。これにより、第4端面56dと基板252の支持面2521とが滑らかに接続されている。また、+X側において、第2端面56bは基板252の端面と面一となっている。
本実施形態において、第1光学部材254は、第3光学部材255および第4光学部材256に支持される。第1光学部材254は、第3光学部材255および第4光学部材256に接着固定されている。
具体的に、第1光学部材254は、第3光学部材255の第4端面55dと第4光学部材256の第4端面56dとの間に掛け渡されるように設けられている。-X側において、第1光学部材254の内側の端辺54aは基板252の支持面2521に接触している。
このような構成に基づいて、本実施形態の光源装置25は、基板252、第1光学部材254、第3光学部材255および第4光学部材256によって-X側を閉塞し、+X側に光射出部260を形成している。よって、光源装置25は、蛍光YLにおける光射出部260と反対側からの光漏れを防止し、光射出部260から効率良く光を射出することができる。
本実施形態の光源装置25において、第2光学部材257は光射出部260を覆うように配置される。第2光学部材257は、透光性基板2571と、第2光学層2572と、を含む。透光性基板2571は、例えば、ガラス薄板で構成されている。第2光学層2572は、例えば、550~640nmの黄色波長帯(第2波長帯)を有する蛍光(第2光)YLを透過するとともに励起光ELを含む青色波長帯の光を反射するダイクロイック層で構成される。
このため、光射出部260は、第2光学部材257によって蛍光YLを含んだ黄色光を照明光WLとして選択的に取り出すことができる。
本実施形態の光源装置25において、蛍光体層251は、基板252、第1光学部材254、第2光学部材257、第3光学部材255および第4光学部材256で囲まれた収容空間Sに収容される。収容空間Sには例えば、空気層ARが設けられている。
光源250は励起光ELをランバート発光で放射する。光源250からランバート発光により射出された励起光ELは、光源250に対向配置された第1光学部材254に入射し、第1光学部材254の第1光学層2542によって基板252の支持面2521に向けて反射される。第1光学層2542で反射された励起光ELは、支持面2521上に設けられた蛍光体層251に入射する。蛍光体層251は、励起光ELを波長変換して生成した蛍光YLを表面2511から射出する。蛍光体層251から射出された蛍光YLの少なくとも一部は、光射出部260を覆う第2光学部材257を透過して照明光WLとして射出される。
また、第1光学層2542で反射された励起光ELの一部は、光射出部260に向かい、光射出部260を覆う第2光学部材257の第2光学層2572で反射される。第2光学層2572で反射された励起光ELは、やがて蛍光体層251に入射することで蛍光YLの励起に利用される。
また、第1光学層2542で反射された励起光ELの一部は、基板252の支持面2521に入射し、支持面2521に形成されたミラー層253で反射される。ミラー層253で反射された励起光ELの少なくとも一部は第2光学部材257の第2光学層2572で反射され、やがて蛍光体層251に入射し、蛍光YLの励起に利用される。
また、第1光学層2542で反射された励起光ELの一部は透光性部材259に入射し、透光性部材259の外面に設けられた第3光学層2592を透過し、光源250側に入射する。第3光学層2592を透過した励起光ELの一部は、光源250の反射層250cで反射され、透光性部材259を透過して第1光学部材254に向かって射出される。そして、第1光学部材254の第1光学層2542で反射されることで蛍光体層251の励起に再利用される。
また、蛍光体層251から射出された蛍光YLの一部は、第1光学部材254の第1光学部材254で反射され、第2光学部材257を透過して光射出部260から射出される。なお、第1光学部材254で反射されて蛍光体層251に入射した蛍光YLの一部は蛍光体層251を透過してミラー層253で反射されることで第2光学部材257を透過して光射出部260から射出される。
また、蛍光体層251から射出された蛍光YLの一部は、ミラー層253を経由して第3光学部材255または第4光学部材256に入射、あるいは、第3光学部材255または第4光学部材256に直接入射する。そして、第3光学部材255または第4光学部材256で反射された蛍光YLの少なくとも一部は第2光学部材257を透過して光射出部260から射出される。
なお、第1光学部材254で反射された励起光ELの一部は光射出部260と反対方向(-Y側)に伝播するが、反射を繰り返すことでやがて蛍光体層251に入射し、蛍光YLの励起に利用される。
また、蛍光体層251から射出された蛍光YLの一部は光射出部260と反対方向(-Y側)に伝播するが、反射を繰り返すことでやがて光射出部260から射出される。
このようにして本実施形態の光源装置25では、光源250から射出した励起光ELを蛍光体層251に効率良く入射させるとともに、蛍光体層251で生成した蛍光YLを含む照明光WLを、光射出部260から射出することができる。
本実施形態の光源装置25において、蛍光体層251では、蛍光YLを射出する光射出部260側に比べて、光射出部260と反対側である-X側ほど熱がこもりやすく温度が高くなり易い。これに対して、本実施形態の光源装置25では、図3および図5に示すように、蛍光体層251を支持する基板252を光射出部260と反対側に長くした形状を採用している。そのため、本実施形態の光源装置25によれば、蛍光体層251において熱がこもりやすい光射出部260と反対側を効率良く冷却することができる。よって、蛍光体層251を効率良く冷却することができる。
光源装置25から射出された照明光WLは、ピックアップ光学系26に入射する。ピックアップ光学系26は、例えばピックアップレンズ26a,26bから構成されている。ピックアップ光学系26は、光源装置25から射出された照明光WLをピックアップして平行化する機能を有する。
照明光WLは、インテグレーター光学系35に入射する。インテグレーター光学系35は、例えば第1のレンズアレイ35aと第2のレンズアレイ35bとから構成されている。
第1のレンズアレイ35aは複数の第1小レンズ35amを含み、第2のレンズアレイ35bは複数の第2小レンズ35bmを含む。
第1のレンズアレイ35aは照明光WLを複数の小光線束に分離する。第1小レンズ35amは、小光線束を対応する第2小レンズ35bmに結像させる。インテグレーター光学系35は、後述する重畳レンズ37と協働することで被照明領域である図1に示した光変調装置4R,4G,4Bの画像形成領域の照度分布を均一化させる。
インテグレーター光学系35を通過した照明光WLは、偏光変換素子36に入射する。偏光変換素子36は、例えば、偏光分離膜と位相差板(1/2波長板)とから構成される。偏光変換素子36は、照明光WLにおける偏光方向を一方の偏光成分に変換する。
偏光変換素子36を通過した照明光WLは、重畳レンズ37に入射する。重畳レンズ37から射出された照明光WLは色分離光学系3へ入射する。重畳レンズ37は、照明光WLを構成している上記複数の小光線束を光変調装置4R,4Gの被照明領域、すなわち画像形成領域で互いに重畳させることで均一に照明する。
以上説明した本実施形態に係る光源装置25によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態の光源装置25は、支持面2521を有する基板252と、支持面2521側に配置され、励起光ELを射出する光源250と、支持面2521に対向し光源250から射出された励起光ELを反射する第1光学層2542を有する第1光学部材254と、光源250から射出された励起光ELが入射する表面2511を有し、励起光ELを蛍光YLに変換し、蛍光YLを表面2511から射出する蛍光体層251と、少なくとも基板252および第1光学部材254により形成され、照明光WLを射出する光射出部260と、励起光ELを反射し蛍光YLを透過する第2光学層2572を有し、光射出部260に配置された第2光学部材257と、を備える。第1光学層2542は、表面2511に対して傾斜するとともに蛍光YLを反射し、蛍光体層251は、基板252の支持面2521に配置されている。
本実施形態の光源装置25によれば、光射出部260に配置した第2光学部材257によって蛍光YLを照明光WLとして効率良く取り出すことができる。また、光射出部260に向かって射出された励起光ELを第2光学部材257により蛍光体層251に再入射させることで蛍光YLの変換効率を高めることができる。
よって、本実施形態の光源装置25によれば、蛍光YLの光利用効率を高めることで、光射出部260から明るい照明光WLを射出することができる。
本実施形態の光源装置25は、照明光WLを光射出部260から射出することでエテンデューを小さくすることができる。本実施形態の光源装置25では、蛍光体層251上における励起光の入射面積を小さくすることなくエテンデューを小さくできるため、蛍光体層251において励起光ELの光密度が高くならない。よって、光密度が高くなることによる蛍光変換効率の低下が抑制されるため、照明光WLとして明るい蛍光YLを取り出すことができる。
本実施形態の光源装置25において、蛍光体層251は、一部が切り欠かれた切欠き部251Kを有し、光源250は、蛍光体層251の切欠き部251Kに配置される。
この構成によれば、蛍光体層251に干渉することなく支持面2521上の所望の位置に光源250を配置することができる。このため、基板252上における光源250のレイアウトの自由度が高まる。
本実施形態の光源装置25において、光源250は、励起光ELを発光する発光素子250aと、発光素子250aを支持する基材250bと、基材250bの発光素子250a側に設けられた反射層250cと、を有する。
この構成によれば、光源250側に戻ってきた励起光ELを反射層250cにより反射して第1光学部材254側に戻すことができる。このため、励起光ELの利用効率を高めることができる。
本実施形態の光源装置25において、光源250の光射出側に接触して設けられた透光性部材259をさらに備える。さらに、透光性部材259は、光源250と反対側に設けられ、励起光ELを透過し、蛍光YLを反射する第3光学層2592を有する。
この構成によれば、透光性部材259により光源250から熱を放出することができる。これにより、光源250の熱が基板252および透光性部材259の両方から放熱できるので、光源250の耐熱性をより高めることができる。
また、透光性部材259は、第3光学層2592によって、蛍光YLの一部を反射して光射出部260から射出することができる。よって、蛍光YLの光利用効率をより高めることができる。
本実施形態の光源装置25において、光源250は、基板252の支持面2521に形成された凹部261に配置されており、透光性部材259の第1光学部材254側の表面259aは、蛍光体層251の表面2511と面一である。
この構成によれば、光源250を凹部261に配置することで光源250と第1光学部材254とを所定距離だけ離間して配置することができる。これにより、光源250からランバート発光により射出された励起光ELを第1光学部材254の全域に効率良く入射させることができる。
また、透光性部材の表面2511と蛍光体層251の表面2511との間に段差が生じないため、第1光学部材254側から入射する光の入射面を平面とすることができる。これにより、第1光学部材254側から入射する光の乱反射を抑制し、光射出部260から照明光WLを効率良く取り出すことができる。
本実施形態の光源装置25において、励起光EL、蛍光YLを反射する第4光学層2552を有し、第4光学層2552が支持面2521および第1光学層2542に交差するように配置される第3光学部材255と、励起光EL、蛍光YLを反射する第5光学層2562を有し、第5光学層2562が支持面2521および第1光学層2542に交差するとともに第4光学層2552に対向して配置される第4光学部材256と、をさらに備える。光射出部260は、基板252、第1光学部材254、第3光学部材255および第4光学部材256により形成される。
この構成によれば、光射出部260以外からの光漏れを抑制することで、光射出部260から効率良く照明光WLを射出することができる。
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態のプロジェクター1は、光源装置25と、光源装置25からの青色光LB、緑色光LG、赤色光LRを画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置4B,4G,4Rと、前述の画像光を投射する投射光学装置6と、を備える。
本実施形態のプロジェクター1によれば、明るい照明光WLを生成する光源装置25を備えるので、高輝度な画像を形成して投射することができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係る光源装置の構成を説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と共通の構成あるいは部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図6は本実施形態の光源装置の構成を示す図である。
図6に示すように、本実施形態の光源装置125は、光源250と、蛍光体層251と、基板252と、ミラー層253と、第1光学部材254と、第2光学部材257と、第3光学部材255と、第4光学部材256と、光射出部260と、を備える。
本実施形態において、光源250は基板252の支持面2521上に配置されている。つまり、基板252の支持面2521には凹部が形成されていない。光源250と支持面2521との間にはミラー層253が形成されている。蛍光体層251は、第1光学層2542の内面(基板252側の面)2542aに配置されている。本実施形態の場合、蛍光体層251は、光源250に対向配置されている。
光源250から射出された励起光ELは光源250に対向配置された蛍光体層251に入射する。蛍光体層251は、励起光ELを波長変換して生成した蛍光YLから射出する。蛍光体層251から射出された蛍光YLの少なくとも一部は、光射出部260を覆う第2光学部材257の第2光学層2572を透過して照明光WLとして射出される。
また、励起光ELの一部は第1光学部材254の第1光学層2542で反射され、光射出部260に向かい、光射出部260を覆う第2光学部材257の第2光学層2572で反射される。第2光学層2572で反射された励起光ELは、ミラー層253、第3光学部材255および第4光学部材256の少なくとも一方を経由、あるいは、両方とも経由せず直接、蛍光体層251に入射することで蛍光YLの励起に再利用される。
このように本実施形態の光源装置125においても、光源250から射出した励起光ELを蛍光体層251に効率良く入射させるとともに、蛍光体層251で生成した蛍光YLを光射出部260から含む照明光WLとして射出することができる。よって、本実施形態の光源装置125によれば、光射出部260から明るい照明光WLを射出することができる。
なお、本実施形態において、光源250は基板252に形成した凹部261に配置されてもよい。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態に係る光源装置の構成を説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と共通の構成あるいは部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図7は本実施形態の光源装置の構成を示す図である。
図7に示すように、本実施形態の光源装置225は、第1光源250Aと、第2光源250Bと、蛍光体層251と、基板252と、ミラー層253と、第1光学部材254と、第2光学部材257と、第3光学部材255と、第4光学部材256と、光射出部260と、を備える。
本実施形態において、第1光源250Aおよび第2光源250Bは、第1実施形態の光源250と同一の構成をそれぞれ有する。つまり、第1光源250Aおよび第2光源250Bは、400nm~480nmの青色波長帯(第1波長帯)の励起光ELを射出する。
第1光源250Aおよび第2光源250Bは基板252の支持面2521上に配置されている。第2実施形態と同様、基板252の支持面2521には凹部が形成されていない。第1光源250Aおよび第2光源250Bと支持面2521との間にはミラー層253が形成されている。
第1光源250Aは、蛍光体層251に対して光射出部260側(+X側)に配置され、第2光源250Bは、蛍光体層251に対して光射出部260とは反対側(-X側)に配置されている。第1光源250A、蛍光体層251および第2光源250Bは、X軸方向に並ぶように、基板252の支持面2521上に配置されている。
本実施形態の光源装置225によれば、第1光源250Aおよび第2光源250Bから射出された励起光ELによって蛍光体層251を励起するため、蛍光体層251を効率良く励起することができる。本実施形態の場合、第1光源250Aおよび第2光源250Bの間に蛍光体層251を配置するため、第1光源250Aおよび第2光源250Bから射出した励起光ELをそれぞれバランス良く蛍光体層251に入射させ、明るい蛍光YLを生成することができる。
なお、本実施形態において、光源250は基板252の支持面2521に形成された凹部261に配置されてもよい。
(第4実施形態)
続いて、本発明の第4実施形態に係る光源装置の構成を説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と共通の構成あるいは部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図8は本実施形態の光源装置の構成を示す図である。
図8に示すように、本実施形態の光源装置325は、光源250と、第1蛍光体層(第1波長変換層)51と、第2蛍光体層(第2波長変換層)258と、基板252と、ミラー層253と、第1光学部材254と、第2光学部材257と、第3光学部材255と、第4光学部材256と、光射出部260と、を備える。
本実施形態の第1蛍光体層51は、互いに離間して配置される第1部位51Aと第2部位51Bとで構成される。第1部位51Aおよび第2部位51Bは、第1実施形態の蛍光体層251と同じ蛍光体材料でそれぞれ構成される。光源250は、第1部位51Aと第2部位51Bとの間に配置されている。光源250は、第1部位51Aと第2部位51Bとに挟まれた状態で、支持面2521に配置されている。本実施形態においても、基板252の支持面2521には凹部が形成されていない。
第2蛍光体層258は、第1光学層2542の内面(基板252側の面)2542aに配置されている。本実施形態の場合、第2蛍光体層258は、第1蛍光体層51と同じ蛍光体材料で構成される。第2蛍光体層258は、励起光ELを青色波長帯(第1波長帯)とは異なる、例えば、550~640nmの黄色波長帯を有する黄色光である蛍光YL1に変換する。つまり、第2蛍光体層258は、光源250から射出された励起光ELの一部を蛍光YL1に変換する。
本実施形態において、第2蛍光体層258が発光する蛍光YL1の黄色波長帯(第3波長帯)は、第1蛍光体層51が発光する蛍光YLの黄色波長帯(第2波長帯)と同じである。
本実施形態において、第2蛍光体層258における光の散乱度合いは、第1蛍光体層51における光の散乱度合いよりも小さい。光の散乱度合いは蛍光体に含まれる散乱体の数で調整可能である。散乱体としては、気孔や蛍光体と屈折率の異なる透過性粒子が用いられる。本実施形態の場合、第2蛍光体層258に含まれる散乱体の数は、第1蛍光体層51に含まれる散乱体の数よりも少ない。例えば、単結晶蛍光体を用いることで散乱体が少ない第2蛍光体層258を実現できる。
第2蛍光体層258は、第1蛍光体層51に比べて光の後方散乱が抑えられるため、光源250から入射した励起光ELが蛍光体内を散乱されずに進行し易くなる。
また、本実施形態の場合、第2蛍光体層258の厚さは第1蛍光体層51の厚さよりも小さい。第2蛍光体層258の厚さとは、第2蛍光体層258が設けられた面(第1光学部材254の第1光学層2542の表面)の法線方向における寸法であり、第1蛍光体層51の厚さとは、第1蛍光体層51が設けられた支持面2521の法線方向における寸法である。
蛍光体の厚みが薄くなると、励起光が蛍光に変換される前に蛍光体から射出し易くなる。
本実施形態では、上述のように第1蛍光体層51に対して第2蛍光体層258の後方散乱および厚さを抑えることで、第2蛍光体層258の蛍光変換効率を抑制している。これにより、光源250から射出された励起光ELの大部分は、第2蛍光体層258において蛍光に変換されることなく、第2蛍光体層258を透過して第1光学部材254に入射し、第1光学部材254の第1光学層2542で反射される。第1光学層2542で反射された励起光ELの少なくとも一部は第2蛍光体層258を透過し、第2蛍光体層258から第1蛍光体層51に向けて射出される。
なお、第1蛍光体層51に対して、第2蛍光体層258の散乱体量または厚さのうち一方のみを調整して蛍光変換量を制御してもよい。
第2蛍光体層258において、蛍光YL1の一部は第2蛍光体層258から直接射出され、蛍光YL1の一部の残りは第1光学部材254で反射されることで射出される。
第2蛍光体層258は、励起光ELを波長変換した蛍光YL1に加え、波長変換されなかった大部分の励起光ELを射出する。すなわち、第2蛍光体層258は、蛍光YL1および励起光ELを含む光を射出する。
本実施形態において、第1蛍光体層51は、第2蛍光体層258から射出された励起光ELの一部を蛍光YLに変換する。つまり、第1蛍光体層51は、光源250から射出され、第2蛍光体層258を経由することで間接的に入射する励起光ELの一部で励起される。
本実施形態において、光源250から射出された励起光ELは第2蛍光体層258の全域に入射する。第2蛍光体層258は第1蛍光体層51に対して後方散乱および厚さを抑えることで蛍光変換効率が抑制されるため、励起光ELの大部分は蛍光に変換されることなく第2蛍光体層258を透過して第1光学部材254の第1光学層2542に入射する。第1光学層2542は励起光ELを基板252の支持面2521に向けて反射する。第1光学層2542で反射された励起光ELの少なくとも一部は第2蛍光体層258を透過し、基板252の支持面2521に向けて射出される。なお、励起光ELの一部は第2蛍光体層258内で後方散乱あるいは表面で反射され、基板252の支持面2521に向けて射出される。
このようにして第2蛍光体層258は励起光ELを基板252の支持面2521に向けて射出する。
なお、第2蛍光体層258に入射した励起光ELの一部は蛍光YL1に変換される。蛍光YL1は第1光学層2542を経由し、あるいは、第1光学層2542を経由することなく、第2蛍光体層258から射出される。第2蛍光体層258から射出された蛍光YL1の少なくとも一部は第2光学部材257を透過して光射出部260から照明光WLとして射出される。
あるいは、蛍光YL1の一部は基板252の支持面2521に入射し、支持面2521に形成されたミラー層253で反射される。ミラー層253で反射された蛍光YLの少なくとも一部は第2光学部材257を透過して光射出部260から照明光WLとして射出される。
また、蛍光YL1の一部は第1蛍光体層51に入射し、第1蛍光体層51内で後方散乱あるいは表面で反射されて第2光学部材257を透過して光射出部260から照明光WLとして射出される。また、第1蛍光体層51に入射した蛍光YL1の一部は第1蛍光体層51を透過してミラー層253で反射されることで第2光学部材257を透過して光射出部260から照明光WLとして射出される。
第2蛍光体層258から射出された励起光EL1は第1蛍光体層51の第1部位51Aおよび第2部位51Bに入射する。上述のように第1蛍光体層51は、第2蛍光体層258に対して光の散乱度合いおよび厚さを大きくすることで蛍光変換効率を高めている。このため、第2蛍光体層258から射出された励起光EL1のほとんどは、第1蛍光体層51(第1部位51Aおよび第2部位51B)において蛍光YLに変換される。第1蛍光体層51から射出された蛍光YLの一部は第2光学部材257を透過して光射出部260から照明光WLとして射出される。
また、第1蛍光体層51から射出された蛍光YLの一部は第2蛍光体層258に入射し、第2蛍光体層258で後方散乱され、第2光学部材257を透過して光射出部260から照明光WLとして射出される。
また、第2蛍光体層258に入射した蛍光YLの一部は第2蛍光体層258を透過して第1光学部材254の第1光学層2542で反射されることで第2蛍光体層258から射出され、第2光学部材257を透過して光射出部260から照明光WLとして射出される。
また、第1光学部材254の第1光学層2542で反射された蛍光YLの一部は、基板252の支持面2521に入射し、支持面2521に形成されたミラー層253で反射されて第2光学部材257を透過して光射出部260から照明光WLとして射出される。
また、励起光ELの一部および蛍光YL,YL1の一部は、ミラー層253を経由して第3光学部材255または第4光学部材256に入射、あるいは、ミラー層253を経由せずに第3光学部材255または第4光学部材256に直接入射する。励起光ELの一部および蛍光YL,YL1の一部は、第3光学部材255または第4光学部材256で反射されることで、第2光学部材257を透過して光射出部260から照明光WLとして射出される。
なお、励起光ELの一部および蛍光YL,YL1の一部は光射出部260と反対方向(-X側)に伝播するが、反射を繰り返すことでやがて光射出部260から射出される。
このようにして本実施形態の光源装置325では、第1蛍光体層51で生成した蛍光YLと、第2蛍光体層258で生成した蛍光YL1と、を含む照明光WLを光射出部260から射出することができる。
本実施形態の光源装置325によれば、第2蛍光体層258で生成した蛍光YL1と、第1蛍光体層51で生成した蛍光YLと、を照明光WLとして光射出部260から取り出すことができる。よって、本実施形態の光源装置325によれば、光射出部260から明るい照明光WLを射出することができる。
また、本実施形態の場合、第1実施形態のように切欠き部251K内に光源250を配置する必要が無く、光源250を挟むように第1部位51Aおよび第2部位51Bを配置すればよいため、基板252の支持面2521上における第1蛍光体層51と光源250との位置合わせが容易となる。
なお、本実施形態において、光源250は第1蛍光体層51に形成された切欠き部に配置されてもよい。さらに、光源250は基板252の支持面2521に形成した凹部261に配置されてもよい。
(第1変形例)
第4実施形態において、第2蛍光体層258は、第1蛍光体層51と同じ蛍光材料で構成されていたが、異なる蛍光体材料で構成されていてもよい。
図9は本変形例の光源装置の構成を示す図である。
図9に示すように、本変形例の光源装置325Aは、光源250と、第1蛍光体層51と、第2蛍光体層(第2波長変換層)1258と、基板252と、ミラー層253と、第1光学部材254と、第2光学部材257と、第3光学部材255と、第4光学部材256と、光射出部260と、を備える。
本変形例の第2蛍光体層1258は、励起光ELを青色波長帯とは異なる、例えば、600~800nmの赤色波長帯を有する赤色光である蛍光(第3光)RLに変換する。本実施形態において、第2蛍光体層1258が発光する蛍光RLの赤色波長帯(第3波長帯)は、第1蛍光体層51が発光する蛍光YLの黄色波長帯(第2波長帯)および光源250が射出する励起光ELの青色波長帯(第1波長帯)よりも大きい。蛍光RLは第2光学部材257を透過する。
このような赤色蛍光体として、例えば賦活剤としてPr、Eu、Crのいずれかが分散された(Y1-x,Gd(Al,Ga)12からなるYAG系蛍光体(Pr:YAG,Eu:YAG,Cr:YAGのいずれか)が用いられる。なお、賦活剤は、Pr、Eu、Crから選ばれる一種が含まれていてもよいし、Pr、Eu、Crから選ばれる複数種が含まれた共賦活の賦活剤であってもよい。
なお、第1蛍光体層51は、第1、第2実施形態の蛍光体層251のように単体の蛍光体で構成されてもよい。
本実施形態において、第2蛍光体層1258における光の散乱度合いは、蛍光体層251における光の散乱度合いよりも小さい。本実施形態の場合、第2蛍光体層1258に含まれる散乱体の数は、第1蛍光体層51に含まれる散乱体の数よりも少ない。
また、本実施形態においても、第2蛍光体層1258の厚さを第1蛍光体層51の厚さよりも小さくすることで、第2蛍光体層1258における蛍光変換効率を抑えて励起光ELを透過させ易くしている。
本変形例の光源装置325Aによれば、第2蛍光体層1258で生成した蛍光RLと、第1蛍光体層51で生成した蛍光YLと、を照明光WL1として光射出部260から取り出すことができる。
ここで、例えば、6500Kの白色の照明光を生成する場合、黄色蛍光のみでは赤色成分が不足してしまう。これに対して、本変形例の光源装置325Aでは、第2蛍光体層1258で生成した赤色光である蛍光RLによって照明光WL1の赤色成分を補うことができる。よって、本変形例の光源装置325Aによれば、赤色成分を十分に含む色再現性の高い黄色の照明光WL1を生成することができる。
したがって、本実施形態の光源装置325Aを備えたプロジェクターによれば、高輝度、かつ、赤色の再現性が高い画像を投射することができる。
(第2変形例)
第1変形例において、第1蛍光体層51として黄色蛍光を生成する蛍光体を用いたが、異なる色の蛍光を生成する蛍光体を用いてもよい。
図10は本変形例の光源装置の構成を示す図である。
図10に示すように、本変形例の光源装置325Bは、光源250と、第1蛍光体層510と、第2蛍光体層1258と、基板252と、ミラー層253と、第1光学部材254と、第2光学部材257と、第3光学部材255と、第4光学部材256と、光射出部260と、を備える。
第1蛍光体層510は、互いに離間して配置される第1部位510Aと第2部位510Bとで構成される。本変形例において、第1蛍光体層510は、励起光ELを青色波長帯とは異なる、例えば、500~570nmの緑色波長帯を有する緑色光である蛍光(第2光)GLに変換する。第2蛍光体層1258は、励起光ELを青色波長帯とは異なる、例えば、600~800nmの赤色波長帯を有する赤色光である蛍光(第3光)RLに変換する。本変形例において、第2蛍光体層1258が発光する蛍光RLの赤色波長帯(第3波長帯)は、第1蛍光体層510が発光する蛍光GLの緑色波長帯(第2波長帯)および光源250が射出する励起光ELの青色波長帯(第1波長帯)よりも大きい。蛍光GLは第2光学部材257を透過する。
このような第1蛍光体層510を構成する緑色蛍光体として、例えばLuAl12:Ce+系蛍光体、Y:Eu2+系蛍光体、(Ba,Sr)SiO:Eu2+系蛍光体、BaSi12:Eu2+系蛍光体、(Si,Al)(O,N):Eu2+系蛍光体等の蛍光体材料が用いられる。なお、第1蛍光体層510は第4実施形態の第1蛍光体層51のように2つの部位で構成されていても良いし、第1、第2実施形態の蛍光体層251のように単体の蛍光体で構成されてもよい。
本変形例において、第2蛍光体層1258における光の散乱度合いは、第1蛍光体層510における光の散乱度合いよりも小さい。本実施形態の場合、第2蛍光体層1258に含まれる散乱体の数は、第1蛍光体層510に含まれる散乱体の数よりも少ない。
また、本実施形態においても、第2蛍光体層1258の厚さを第1蛍光体層510の厚さよりも小さくすることで、第2蛍光体層1258における蛍光変換効率を抑えて励起光ELを透過させ易くしている。
本変形例の光源装置325Bによれば、第2蛍光体層1258で生成した蛍光RLと、第1蛍光体層510で生成した蛍光GLと、を黄色の照明光WL2として光射出部260から取り出すことができる。
本変形例の光源装置325Bでは、第1蛍光体層510で生成した緑色光である蛍光GLと、第2蛍光体層1258で生成した赤色光である蛍光RLと、を用いるため、赤色および緑色における色再現性の高い黄色の照明光WL2を生成できる。
したがって、本変形例の光源装置325Bを備えたプロジェクターによれば、高輝度、かつ、RG各色の再現性が高い画像を投射することができる。
なお、本発明の一実施形態を例示して説明したが、本発明は上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、光射出部260が基板252、第1光学部材254、第3光学部材255および第4光学部材256により形成される場合を例に挙げたが、少なくとも基板252および第1光学部材254により光射出部を形成してもよい。
また、上記実施形態において、第1光学部材254、第3光学部材255および第4光学部材256が各々の別部材で構成される場合を例に挙げたが、第1光学部材254、第3光学部材255および第4光学部材256が単一の部材で一体に形成されてもよい。
また、第1実施形態では、蛍光体層251の裏面2513のZ方向の幅が収容空間S内に位置する支持面2521のZ方向の幅よりも狭い場合を例に挙げたが、蛍光体層251の裏面2513のZ方向の幅と収容空間S内に位置する支持面2521のZ方向の幅とが同じでもよい。この場合、蛍光体層251の側面2512は第3光学部材255および第4光学部材256に当接した状態となるので、側面2512から射出された蛍光YLは第3光学部材255および第4光学部材256で反射されて第1蛍光体層51内に戻される。
なお、他の実施形態および変形例においても、蛍光体層のZ方向の幅が支持面2521のZ方向の幅と同じでもよい。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置4R,4G,4Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。さらに、光変調装置としては、上述した液晶パネルに限らず、例えばデジタルミラーデバイスなどを用いることもできる。
また、上記実施形態では、本発明による光源装置をプロジェクターに応用する例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置を自動車用ヘッドライトなどの照明器具にも適用することができる。
本発明の態様の光源装置は、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一態様の光源装置は、支持面を有する基板と、前記基板の前記支持面側に配置され、第1波長帯の第1光を射出する第1光源と、前記支持面に対向し前記第1光源から射出された前記第1光を反射する第1光学層を有する第1光学部材と、前記第1光源から射出された前記第1光が入射する光入射面を有し、前記第1光を前記第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光に変換し、前記第2光を前記光入射面から射出する第1波長変換層と、少なくとも前記基板および前記第1光学部材により形成され、光を射出する光射出部と、前記第1光を反射し前記第2光を透過する第2光学層を有し、前記光射出部に配置された第2光学部材と、を備え、前記第1光学層は、前記光入射面に対して傾斜するとともに前記第2光を反射し、前記第1波長変換層は、前記第1光学層の前記基板側の面、および、前記基板の前記支持面、のうち一方に配置され、前記光射出部は、前記第2光を射出する。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1波長変換層は、一部が切り欠かれた切欠き部を有し、かつ、前記基板の前記支持面に配置され、前記第1光源は、前記第1波長変換層の前記切欠き部に配置される、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記基板の前記支持面側に配置され、前記第1波長帯の前記第1光を射出する第2光源をさらに備え、前記第1波長変換層は、前記基板の前記支持面に配置されている、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1光源は、前記第1波長変換層に対して前記光射出部側に配置され、前記第2光源は、前記第1波長変換層に対して前記光射出部とは反対側に配置されている、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1波長変換層は、前記基板の前記支持面に配置され、かつ、互いに離間して配置される第1部位および第2部位を含み、前記第1光源は、前記第1部位と前記第2部位との間に配置される、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1波長変換層は、前記第1光学層の前記基板側の面に配置されている、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1光学層の前記基板側の面、および、前記基板の前記支持面、のうち他方に配置され、前記第1光を前記第1波長帯とは異なる第3波長帯の第3光に変換する第2波長変換層をさらに備え、前記第1波長変換層は、前記基板の前記支持面に配置され、前記第2波長変換層は、前記第1光学層の前記基板側の面に配置されている、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第3波長帯は、前記第2波長帯である、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1光は青色光であり、前記第2光および前記第3光は黄色光であり、前記光射出部は、前記第2光および前記第3光を射出する、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第3波長帯は、前記第1波長帯および前記第2波長帯よりも大きい、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1光は青色光であり、前記第2光は黄色光であり、前記第3光は赤色光であり、前記光射出部は、前記第2光および前記第3光を射出する、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1光は青色光であり、前記第2光は緑色光であり、前記第3光は赤色光であり、前記光射出部は、前記第2光および前記第3光を射出する、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1光源は、発光素子と、前記発光素子を支持する基材と、前記基材と前記発光素子との間に設けられた反射層と、を有する、構成としてもよい。
前記第1光源の光射出側に接触して設けられた透光性部材をさらに備える、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記透光性部材は、前記第1光源と反対側に設けられ前記第1光を透過し前記第2光を反射する第3光学層を有する、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記基板は、前記支持面に形成された凹部を有し、前記第1光源は、前記基板の前記凹部に配置されており、前記透光性部材の前記第1光学部材側の面は、前記第1波長変換層の前記光入射面と面一である、構成としてもよい。
前記第1光および前記第2光を反射する第4光学層を有し、前記第4光学層が前記支持面および前記第1光学層に交差するように配置される第3光学部材と、前記第1光および前記第2光を反射する第5光学層を有し、前記第5光学層が前記支持面および前記第1光学層に交差し前記第4光学層に対向するように配置される第4光学部材と、をさらに備え、前記光射出部は、前記基板、前記第1光学部材、前記第3光学部材および前記第4光学部材により形成される、構成としてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の上記態様の光源装置と、光源装置からの光を変調する光変調装置と、光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備える。
1…プロジェクター、4B,4G,4R…光変調装置、6…投射光学装置、25,125,225,325,325A,325B…光源装置、51…第1蛍光体層(第1波長変換層)、51A…第1部位、51B…第2部位、250…光源(第1光源)、250a…発光素子、250b…基材、250c…反射層、250A…第1光源、250B…第2光源、251…蛍光体層(第1波長変換層)、251K…切欠き部、252…基板、254…第1光学部材、255…第3光学部材、256…第4光学部材、257…第2光学部材、258,1258…第2蛍光体層(第2波長変換層)、259…透光性部材、260…光射出部、261…凹部、2521…支持面、2511…表面(光入射面)、2542…第1光学層、2552…第4光学層、2562…第5光学層、2572…第2光学層、2592…第3光学層、EL…励起光(第1光)、GL,YL,YL1…蛍光(第2光)、RL…蛍光(第3光)。

Claims (18)

  1. 支持面を有する基板と、
    前記基板の前記支持面側に配置され、第1波長帯の第1光を射出する第1光源と、
    前記支持面に対向し前記第1光源から射出された前記第1光を反射する第1光学層を有する第1光学部材と、
    前記第1光源から射出された前記第1光が入射する光入射面を有し、前記第1光を前記第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光に変換し、前記第2光を前記光入射面から射出する第1波長変換層と、
    少なくとも前記基板および前記第1光学部材により形成され、光を射出する光射出部と、
    前記第1光を反射し前記第2光を透過する第2光学層を有し、前記光射出部に配置された第2光学部材と、
    を備え、
    前記第1光学層は、前記光入射面に対して傾斜するとともに前記第2光を反射し、
    前記第1波長変換層は、前記第1光学層の前記基板側の面、および、前記基板の前記支持面、のうち一方に配置され、
    前記光射出部は、前記第2光を射出する、
    ことを特徴とする光源装置。
  2. 前記第1波長変換層は、一部が切り欠かれた切欠き部を有し、かつ、前記基板の前記支持面に配置され、
    前記第1光源は、前記第1波長変換層の前記切欠き部に配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記基板の前記支持面側に配置され、前記第1波長帯の前記第1光を射出する第2光源をさらに備え、
    前記第1波長変換層は、前記基板の前記支持面に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  4. 前記第1光源は、前記第1波長変換層に対して前記光射出部側に配置され、
    前記第2光源は、前記第1波長変換層に対して前記光射出部とは反対側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記第1波長変換層は、前記基板の前記支持面に配置され、かつ、互いに離間して配置される第1部位および第2部位を含み、
    前記第1光源は、前記第1部位と前記第2部位との間に配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  6. 前記第1波長変換層は、前記第1光学層の前記基板側の面に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  7. 前記第1光学層の前記基板側の面、および、前記基板の前記支持面、のうち他方に配置され、前記第1光を前記第1波長帯とは異なる第3波長帯の第3光に変換する第2波長変換層をさらに備え、
    前記第1波長変換層は、前記基板の前記支持面に配置され、
    前記第2波長変換層は、前記第1光学層の前記基板側の面に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光源装置。
  8. 前記第3波長帯は、前記第2波長帯である、
    ことを特徴とする請求項7に記載の光源装置。
  9. 前記第1光は青色光であり、前記第2光および前記第3光は黄色光であり、
    前記光射出部は、前記第2光および前記第3光を射出する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の光源装置。
  10. 前記第3波長帯は、前記第1波長帯および前記第2波長帯よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項7に記載の光源装置。
  11. 前記第1光は青色光であり、前記第2光は黄色光であり、前記第3光は赤色光であり、
    前記光射出部は、前記第2光および前記第3光を射出する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の光源装置。
  12. 前記第1光は青色光であり、前記第2光は緑色光であり、前記第3光は赤色光であり、
    前記光射出部は、前記第2光および前記第3光を射出する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の光源装置。
  13. 前記第1光源は、発光素子と、前記発光素子を支持する基材と、前記基材と前記発光素子との間に設けられた反射層と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項12のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
  14. 前記第1光源の光射出側に接触して設けられた透光性部材をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項13のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
  15. 前記透光性部材は、前記第1光源と反対側に設けられ前記第1光を透過し前記第2光を反射する第3光学層を有する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の光源装置。
  16. 前記基板は、前記支持面に形成された凹部を有し、
    前記第1光源は、前記基板の前記凹部に配置されており、
    前記透光性部材の前記第1光学部材側の面は、前記第1波長変換層の前記光入射面と面一である、
    ことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の光源装置。
  17. 前記第1光および前記第2光を反射する第4光学層を有し、前記第4光学層が前記支持面および前記第1光学層に交差するように配置される第3光学部材と、
    前記第1光および前記第2光を反射する第5光学層を有し、前記第5光学層が前記支持面および前記第1光学層に交差し前記第4光学層に対向するように配置される第4光学部材と、をさらに備え、
    前記光射出部は、前記基板、前記第1光学部材、前記第3光学部材および前記第4光学部材により形成される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項16のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
  18. 請求項1から請求項17のうちのいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備える、
    ことを特徴とするプロジェクター。
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