JP2023141067A - 回転装置 - Google Patents

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哲也 小笠原
Tetsuya Ogasawara
恭司 近藤
Kyoji Kondo
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Abstract

【課題】ロータの熱によって不具合が生じることを抑制することができる、回転装置を提供するものである。
【解決手段】筐体と、モータと、シャフトとを備え、前記筐体内には、前記モータ及び前記シャフトが同軸となるように配置され、前記モータは、ステータと、ロータとを有し、前記ステータは、前記ロータを取り囲むように配置され、前記ロータは、前記シャフトと共に回転するように構成され、前記シャフトは、前記ロータの内側に配置され、且つ、前記シャフトの外周部には、流体搬送構造部が設けられ、前記流体搬送構造部は、前記シャフトが回転しているときにおいて、前記筐体内の流体を搬送可能に構成され、且つ、前記流体搬送構造部は、前記流体搬送構造部と前記ロータの内周部との間の前記流体を前記シャフトの径方向に移動させる、回転装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転装置に関する。
特許文献1には、ステータ及びロータを有するモータを備えた回転装置が開示されている。特許文献1の回転装置は、ステータの外周面に冷却溝が形成されており、冷却媒体を冷却溝に供給することで、ステータを冷却可能となっている。
特開2010-214492号公報
ロータは、回転駆動するときにおいて、鉄損により発熱する。ロータが発熱するとロータの周辺部品(例えば、ベアリング等)に熱が伝達されて当該部品を熱膨張させてしまう。特許文献1の回転装置は、ロータの冷却機構を備えておらず、ロータの周辺部品を熱膨張させてしまい、回転装置に不具合を生じさせる可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ロータの熱によって不具合が生じることを抑制することができる、回転装置を提供するものである。
本発明によれば、筐体と、モータと、シャフトとを備え、前記筐体内には、前記モータ及び前記シャフトが同軸となるように配置され、前記モータは、ステータと、ロータとを有し、前記ステータは、前記ロータを取り囲むように配置され、前記ロータは、前記シャフトと共に回転するように構成され、前記シャフトは、前記ロータの内側に配置され、且つ、前記シャフトの外周部には、流体搬送構造部が設けられ、前記流体搬送構造部は、前記シャフトが回転しているときにおいて、前記筐体内の流体を搬送可能に構成され、且つ、前記流体搬送構造部は、前記流体搬送構造部と前記ロータの内周部との間の前記流体を前記シャフトの径方向に移動させる、回転装置が提供される。
本発明の回転装置では、シャフトには流体搬送構造部が設けられているので、シャフトが回転することで、流体搬送構造部とロータの内周部との間の流体がシャフトの径方向に移動する。その結果、当該シャフトの径方向に移動した流体は、その後、ロータの内周部に沿うように移動し、ロータを冷却することができる。これにより、ロータが回転駆動するときにおけるロータの発熱で、不具合が生じることを抑制することができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記流体搬送構造部は、複数の突出部を有し、前記複数の突出部は、前記シャフトの周方向に並ぶように配置されている、回転装置が提供される。
好ましくは、前記突出部は、前記シャフトの回転中心に平行な方向に延びている、回転装置が提供される。
好ましくは、前記突出部は、前記シャフトの回転中心に平行な方向において、螺旋状に延びている、回転装置が提供される。
好ましくは、前記突出部は、前記シャフトの径方向において先細るように形成されている、回転装置が提供される。
好ましくは、前記流体搬送構造部は、前記ロータの前記内周部に間隔をあけて対向している、回転装置が提供される。
好ましくは、ブラケットを更に備え、前記ブラケットは、前記シャフトの端部に設けられ、且つ、前記ブラケットには、前記ロータが取り付けられ、前記ブラケットの表面には、溝部が形成され、
前記溝部は、前記流体搬送構造部によって前記シャフトの径方向に移動させられた前記流体が通過可能に構成されている、回転装置が提供される。
好ましくは、前記筐体には、供給口及び排出口が設けられ、前記流体は、前記供給口を介して前記筐体内に流入し、前記排出口を介して前記筐体内から排出される、回転装置が提供される。
図1は、実施形態に係る回転装置100の斜視図である。 図2は、図1に示すA-A線における断面図である。 図3Aは、図2に示すシャフト5の斜視図である。図3Bは、図3Aに示すシャフト5の正面図である。 図4は、図3Bに示す領域Bに示す突出部50と、対向するロータ2Bを示した拡大図である。図4では、突出部50における流体等の流れを模式的に示している。 図5Aは、図2に示すブラケット8の斜視図である。図5Bは、図5Aに示すブラケット8の正面図である。 図6A及び図6Bは、シャフト5が回転しているときの流体の流れの説明図である。図6Aは、図2に示す矩形状の破線領域Aの拡大図であり、図6Bは、図2に示す矩形状の破線領域Bの拡大図である。 図7Aは、図3A及び図3Bに示す構成とは異なる構成の流体搬送構造部5Cを備えたシャフト5の斜視図である。図7Bは、図7Aに示すシャフト5の正面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1 構成説明
図1及び図2に示すように、回転装置100は、筐体1と、モータ2と、シール材3と、回転テーブル4と、シャフト5と、ベアリング6と、ブラケット8とを備えている。実施形態において、回転装置100は、例えばワークや治具等を固定するためのタップ穴4Aが形成された回転テーブル4を備えた割出装置である。回転装置100は、いわゆるダイレクトドライブ方式を採用しており、後述するモータ2のロータ2Bと一体的に回転テーブル4が回転する構成となっている。回転テーブル4、シャフト5、ベアリング6、及びブラケット8は、金属で構成することができる。
1-1 筐体1
図2に示すように、筐体1は、モータ2、シャフト5、ベアリング6、及びブラケット8を収容している。筐体1内には、モータ2、シャフト5、及びブラケット8が同軸となるように配置されている。換言すると、ロータ2B、シャフト5、及びブラケット8の回転中心は、中心線Oに対応している。実施形態において、筐体1は複数部材から構成されており、具体的には、筐体1は、本体部1Aと、前蓋部1Bと、後蓋部1Cと、ボックス1Dとを備えている。
<本体部1A>
図2に示すように、本体部1Aは、筒状に形成されており、モータ2、シャフト5、ベアリング6、及びブラケット8を取り囲むように設けられている。本体部1Aの前方側には、前蓋部1B及び回転テーブル4等が配置されることで、本体部1Aの前方側が閉塞されている。また、本体部1Aの後方側には後蓋部1Cが配置され、本体部1Aの後方側が閉塞されている。なお、前方は、図2に示す矢印Dr1の方向(後蓋部1Cから前蓋部1Bに向かう方向)に対応し、後方は、図2に示す矢印Dr2の方向(前蓋部1Bから後蓋部1Cに向かう方向)に対応している。図6A及び図6Bに示すように、本体部1Aの内周面には、後述するモータ2のステータ2Aや後述するベアリング6の外輪6Bが固定されている。
図2に示すように、筐体1には、流体を筐体1内に供給するための供給部1aと、筐体1内の流体を排出するための排出部1bと、が設けられている。
図2に示すように、供給部1aは、配管1a1及び絞り弁1a2を有する。配管1a1は、例えばコンプレッサ等の流体の供給源に連通している。実施形態において、流体は、気体(空気)である。絞り弁1a2は、配管1a1からボックス1D内へ供給される流体の量を調整する機能を有する。絞り弁1a2は、配管1a1の端部に連結され、流体の供給口1a3が形成されている。供給口1a3は、ボックス1D内に設けられ、筐体1内に流体を流入させる。絞り弁1a2から供給する流体が気体である場合には、圧縮されていることが好ましい。
図2及び図6Bに示すように、排出部1bは、継手部1b1と、排出通路1b2と、排出口1b3を有する。継手部1b1は、本体部1Aの外側面に連結している。排出通路1b2は、継手部1b1と排出口1b3とを連通するように形成された貫通孔である。排出口1b3は、中心線Oに平行な方向において、ベアリング6と、ステータ2Aとの間に配置されている。
なお、供給部1a(高圧側)から排出部1b(低圧側)にかけて流体の流れが発生する。このため、モータ2は、中心線Oに直交する方向(図2の方向Ar参照)において、供給部1aと排出部1bとの間に配置されているとよい。加えて、モータ2は、中心線Oに平行な方向において、供給部1aと排出部1bとの間に配置されているとよい。これにより、流体が高圧側から低圧側へ流れる過程で、モータ2をより確実に通過することになり、効率的にモータ2を冷却することが可能である。
また、高温の流体は、空間の上方に滞留しやすい。このため、高温の流体が排出されやすいように、排出口1b3は、筐体1(本体部1A)のうち、中心線Oの高さ位置と同等又はそれより高い位置に形成してもよい。
図2に示すように、本体部1Aには、貫通穴である通路1cが形成されている。通路1cは、ボックス1D内の空間と、本体部1A内の空間Sp1とを連通するように形成されている。図2に示すように、空間Sp1は、本体部1Aの内周面と、モータ2と、ブラケット8と、後蓋部1Cとに囲まれている。また、空間Sp1は、中心線Oに平行な方向において、モータ2及びブラケット8と、後蓋部1Cとの間に形成されている。
図6A及び図6Bに示すように、本体部1A内には、空間Sp2も形成されている。空間Sp2は、本体部1Aの内周面と、ベアリング6と、モータ2と、シャフト5とに囲まれている。また、空間Sp2は、中心線Oに平行な方向において、ベアリング6と、モータ2との間に形成されている。
<前蓋部1B及び後蓋部1C>
図2に示すように、前蓋部1Bは、本体部1Aの前端部に配置された環状部材である。前蓋部1Bには、例えばボルトで構成される固定部材bt1が挿入される孔が複数形成され、前蓋部1Bは、固定部材bt1を介して本体部1Aに固定されている。前蓋部1Bの内側には、回転テーブル4が配置されている。また、前蓋部1Bの背面には、ベアリング6(ベアリングの外輪6B)が配置されている。後蓋部1Cは、本体部1Aの後端部に配置された板状部材である。後蓋部1Cは、例えばボルト等によって本体部1Aに連結される。
<ボックス1D>
図1及び図2に示すように、ボックス1Dは、箱状部材であり、本体部1Aの外側面に取り付けられている。ボックス1Dの内部には、回転装置100の制御等に用いられる、図示省略のケーブルや電気機器が設けられている。ボックス1Dから導出されているケーブルを通じて、モータ2のステータ2Aに電力が供給される。
1-2 モータ2
図2に示すように、モータ2は、筐体1内に収容されており、シャフト5、回転テーブル4及びブラケット8を一体的に回転駆動させる機能を有する。モータ2は、ステータ2Aと、ロータ2Bとを備えている。
<ステータ2A>
図2に示すように、ステータ2Aは、本体部1Aの内周面に固定されており、ロータ2Bを取り囲むように配置されている。ステータ2Aの巻線には、ボックス1Dから導出される図示省略のケーブルを介して電力が供給される。
<ロータ2B>
図2に示すように、ロータ2Bは、例えば永久磁石等から構成されており、ステータ2Aの内側に隙間をあけて配置されている。ロータ2Bは、環状に構成されており、シャフト5を取り囲むように配置されている。ロータ2Bは、例えばボルトで構成される固定部材bt4を介してブラケット8に連結しており、また、ブラケット8については、例えばボルトで構成される固定部材bt3を介してシャフト5に連結している。このため、ロータ2Bは、シャフト5等と共に一体的に回転するように構成されている。また、図6A及び図6Bに示すように、ロータ2Bは、端部2a,2bと、内周部2cと、外周部2dとを有する。端部2aは、中心線Oに平行な方向における一方側(前側)に設けられ、端部2bは、中心線Oに平行な方向における他方側(後側)に設けられている。端部2bには、ブラケット8が配置されており、ロータ2Bには、例えばボルトで構成される固定部材bt3を介してブラケット8が連結されている。内周部2cは、後述するシャフト5の流体搬送構造部5Cに対向するように設けられ、外周部2dは、ステータ2Aに対向するように設けられている。
1-3 回転テーブル4
回転テーブル4は、例えば、ワークやチャック等の治具が固定される部位である。つまり、回転テーブル4には、タップ穴4Aが形成されており、回転テーブル4には、タップ穴4Aを介してワーク等を固定することができる。回転テーブル4が回転させた状態で、マシニングセンタ等の工作機械の切削具を、ワークに押し当てることで、ワークの加工がなされる。図2に示すように、回転テーブル4は、前蓋部1Bの内側に隙間をあけて配置され、背面側にはシャフト5が配置されている。回転テーブル4は、例えばボルトで構成される固定部材bt2を介してシャフト5に連結している。
1-4 シール材3
図2に示すように、シール材3は、前蓋部1Bと回転テーブル4との間の隙間を塞ぐように当該隙間に配置されている。また、シール材3は、ベアリング6の前方に配置されている。回転装置100がシール材3を備えることで、筐体1内の空間の密閉性を高めている。
1-5 シャフト5
図2に示すように、シャフト5は、ロータ2Bの内側に配置されている。シャフト5は、中心線Oに平行な方向に延びる柱状部材である。換言すると、シャフト5は、前端部5a及び後端部5bを有し、前端部5aから後端部5bにかけて延びている略円柱状部材である。また、シャフト5の後端部5bには、固定部材bt3が螺合される穴5cが形成されている。シャフト5の外周部には、中心線Oに平行な方向において複数の段差が形成されている。具体的には、シャフト5の外周部には、配置面部5Aと、張出部5Bと、流体搬送構造部5Cとが形成されている。
<配置面部5A及び張出部5B>
図2~図3Bに示すように、配置面部5Aには、ベアリング6の内輪6Aが設けられている。配置面部5Aは、張出部5B及び流体搬送構造部5Cよりも、前端部5a寄りの位置に形成されている。張出部5Bは、配置面部5Aに対して、シャフト5の径方向に突き出すように形成されている。ベアリング6の内輪6Aは、配置面部5A及び張出部5Bによって形成される段差部に配置されている。
<流体搬送構造部5C>
流体搬送構造部5Cは、シャフト5が回転しているときにおいて、筐体1内の流体を搬送可能に構成されている。具体的には、流体搬送構造部5Cは、流体搬送構造部5Cとロータ2Bの内周部2cとの間の流体をシャフト5の径方向に移動させる機能を有する。そして、シャフト5の径方向に移動させられた流体は、ロータ2Bの内周部2cに直に衝突し、ロータ2Bの内周部2cの冷却を促進することができる。
図6A及び図6Bに示すように、流体搬送構造部5Cは、ロータ2Bの内周部2cに対向するように、ロータ2Bの内側に配置されている。なお、流体搬送構造部5Cとロータ2Bの内周部2cとの間には、空間ptが設けられている。空間ptにおける流体の流れは、後述の「2 動作説明」で説明する。
図3A~図4に示すように、流体搬送構造部5Cは、複数の突出部50と、複数の溝部51とを有する。突出部50は、シャフト5の径方向において突出するように形成されている。突出部50は、シャフト5の周方向に等間隔に並ぶように配置されている。突出部50は、図3A及び図3Bに示すように、中心線Oに平行に延びるように形成されている。突出部50は、シャフト5が回転しているときに、流体搬送構造部5Cの周囲の流体(溝部51内の流体や隣接する一対の突出部50間の流体)を、突出部50に沿うように移動させる機能を有する。これにより、突出部50は、流体をシャフト5の径方向に移動させることが可能である。なお、流体搬送構造部5Cには、突出部50が複数形成されているので、シャフト5の表面積が増大させることができる。つまり、突出部50は、シャフト5の熱放射による冷却効果を向上させる機能も有する。
図3Bに示すように、実施形態において、隣接する一対の突出部50のなす角度θは、15度であるが、これに限定されるものではない。角度θ(度)は、具体的には例えば、7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,35,40,45,50,55,60,65,70,75,80,85,90であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。また、シャフト5の周方向において、突出部50の配置間隔は、非等間隔であってもよい。この場合、任意の一対の突出部50の角度θは、ここで例示した数値のいずれか、または、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内とすることができる。
図6A及び図6Bに示すように、中心線Oに平行な方向において、突出部50は、ロータ2Bの内周部2cの全体に対向するように設けられている。換言すると、中心線Oに平行な方向において、突出部50の幅は、ロータ2Bの幅以上である。これにより、ロータ2Bの内周部2cの全面を効果的に冷却可能である。なお、中心線Oに平行な方向において、突出部50(流体搬送構造部5C)は、ロータ2Bの内周部2cの全体に対向している必要はなく、ロータ2Bの内周部2cの一部に対向していればよい。
図4に示すように、突出部50は、シャフト5の径方向において先細るように形成されている。具体的には、突出部50は、頂部50Aと、一対の傾斜面50Bとを有する。頂部50Aは、平坦面で構成されており、頂部50Aの両縁部には、傾斜面50Bが接続されている。傾斜面50Bは、頂部50Aから溝部51にかけて延びている。傾斜面50Bの傾斜角度α(度)は、具体的には例えば、30,35,40,45,50,55,60,65,70,75,80,85,90であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。ここで、傾斜角度αは、仮想線L1と傾斜面50Bとのなす角度である。なお、仮想線L1は、一対の傾斜面50Bの下端部を通り、仮想線L2に直交している。仮想線L2は、中心線O(図3A及び図3B参照)と、頂部50Aの中央の位置P1とを通る線である。
溝部51は、隣接する一対の突出部50の間に形成されている。溝部51は、傾斜面50Bの下端部よりも、径方向における内側に凹むように形成されている。溝部51には、図6A及び図6Bに示すように、シャフト5が回転しているときに、空間Sp2の流体が流れ込む(流れw3参照)。
図4に示す対向間隔d1(mm)は、具体的には例えば、5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。ここで、図4に示すように、対向間隔d1は、仮想線L3上における間隔であって、溝部51の中央の位置Pとロータ2Bの内周部2cとの間の間隔である。仮想線L3は、中心線Oと、溝部51の中央の位置P2とを通る線である。また、仮想線L4は、各溝部51の中央の位置を通る内接円に対応している。また、位置P2は、仮想線L3と仮想線L4との交点であり、位置P2における仮想線L4(内接円)の接線は、仮想線L3と直交する。
また、流体搬送構造部5Cは、ロータ2Bの内周部2cに間隔をあけて対向している。これにより、後述する流れw2と、流れw3とが干渉することを抑制することができる。図4に示す対向間隔d2(mm)は、具体的には例えば、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。ここで、図4に示すように、対向間隔d2は、仮想線L2上における間隔であって、頂部50Aの中央の位置P1とロータ2Bの内周部2cとの間の間隔である。
1-6 ベアリング6
図6A及び図6Bに示すように、ベアリング6は、シャフト5を回転自在に支持するように構成されており、内輪6Aと、外輪6Bとを有する。内輪6Aは、シャフト5の配置面部5Aに固定されている。外輪6Bは、筐体1に固定されており、具体的には、外輪6Bは、本体部1Aと前蓋部1Bとの間に挟まれるように設けられている。なお、ベアリング6は、内輪6Aと外輪6Bの他に、内輪6Aと外輪6Bとの間に介在するように設けられる転動体(例えばボール等)も有している。外輪6Bは、内輪6A及び転動体を介してシャフト5等(シャフト5、ロータ2B、及びブラケット8)を支持している。
1-7 ブラケット8
図2に示すように、ブラケット8は、シャフト5の後端部5bに設けられており、また、ブラケット8には、ロータ2Bが取り付けられている。回転装置100は、ブラケット8を備えることで、シャフト5にロータ2Bが支持される。図5A及び図5Bに示すように、ブラケット8は、基部8Aと、第1突出部8Bと、溝部8Cと、第2突出部8Dと、孔部8E,8Fとを備えている。
<基部8A及び第1突出部8B>
図5A及び図5Bに示すように、基部8Aは、例えば円形の板状部材である。第1突出部8Bは、基部8Aの周縁部において、周方向に等間隔に並ぶように配置されている。隣接する一対の第1突出部8Bの間には、流体が通過する溝部8Cが形成されている。
<溝部8C>
溝部8Cは、流体搬送構造部5Cによってシャフト5の径方向に移動させられた流体が通過可能に構成されている。図5A及び図5Bに示すように、溝部8Cは、ブラケット8の表面に形成されている。溝部8Cは、実施形態において、基部8A、隣接する一対の第1突出部8B及び第2突出部8Dに形成される溝部である。溝部8Cは、基部8Aの周方向に等間隔に並ぶように配置されている。溝部8Cは、内側端8C1と、外側端8C2とを有する。外側端8C2は、基部8Aの外周面8aに位置し、内側端8C1は、第2突出部8Dの頂部8D1に位置している。つまり、溝部8Cは、基部8Aの外周面8aから第2突出部8Dの頂部8D1にかけてL字状に延びている。
図5Bに示すように、実施形態において、隣接する一対の内側端8C1のなす角度φは、30度である。なお、隣接する一対の外側端8C2のなす角度も、角度φと同じである。角度φは、30度に限定されるものではない。角度φ(度)は、具体的には例えば、20,30,40,50,60,70,80,90,100,110,120であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。なお、溝部8Cの配置間隔は、非等間隔であってもよい。この場合、任意の一対の溝部8Cの角度φは、ここで例示した数値のいずれか、または、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内とすることができる。
<第2突出部8D>
図5A及び図5Bに示すように、第2突出部8Dは、基部8Aから中心線Oに平行な方向に突き出すように形成されており、第2突出部8Dの頂部8D1は、第1突出部8Bよりも突き出している。第2突出部8Dは、環状に形成されている。第2突出部8Dの内側には、シャフト5の後端部5bが挿入される。
<孔部8E,8F>
図5A及び図5Bに示すように、孔部8E,8Fは、中心線Oに平行に形成されている貫通孔である。孔部8Eには、固定部材bt4が挿入され、孔部8Fには、固定部材bt3が挿入される。
2 動作説明
シャフト5及びロータ2Bが、図4に示すR方向に回転しているものとする。モータ2を駆動している状態では、ステータ2Aが銅損に起因して発熱し、ロータ2Bは鉄損に起因して発熱することになる。なお、銅損は、ステータ2Aの巻線に電流が流れることにより発生する損失であり、鉄損は、ヒステリシス損と渦電流損に代表される損失である。ヒステリシス損は、鉄心内磁束の大きさ、方向の変動により鉄心中の磁気分子の方向・配列が変化し発生する、分子相互間の摩擦損失である。
そこで、回転装置100では、供給部1aの供給口1a3を介して筐体1のボックス1D内に冷却用の流体を供給する。ボックス1D内に流入した流体は、本体部1Aの通路1cを通過して本体部1Aの空間Sp1内に流入する。
シャフト5が回転することで、空間ptにおいて、溝部51の側壁や突出部50の傾斜面50Bに沿う流体の流れw1が発生する。流れw1は、シャフト5側からロータ2Bの内周部2c側へ向かう方向の流れである。換言すると、流れw1の方向は、シャフト5の径方向の成分を有する。流れw1に対応する流体は、ロータ2Bの内周部2cに衝突することで、運動エネルギーが低下する。その結果、ロータ2Bの内周部2cの近傍の流体の圧力が高められる(ベルヌーイの定理)。流体の圧力が高められることで、図6A及び図6Bに示すように、ロータ2Bの端部2aへ向かう流れw2が発生し、流体が低圧になっている空間Sp2に流れ込む。並行して、ロータ2Bの端部2bへ向かう流れw2が発生し、流体が低圧になっている溝部8Cを介して空間Sp1に流れ込む。空間Sp1や空間Sp2に流れ込んだ流体は、例えば、ステータ2Aや筐体1の内壁等に衝突して速度を失い、拡散していく。このように、実施形態では、ロータ2Bの内周部2cに流体を直に衝突させる流れw1や、内周部2cに沿って移動する流れw2を発生させることで、ロータ2Bの内周部2cを直に冷却することが可能である。そして、実施形態では、流れw2に対応する流体が、空間Sp1や空間Sp2に流れ込んで、筐体1内の空間全体に拡散していくため、モータ2の周囲における熱の滞留を抑制することが可能である。
また、空間Sp2等に拡散した流体は、流れw3として再び、流体搬送構造部5C(空間pt)に流入する。つまり、高圧の流れw2が発生しているので、空間ptのうち溝部51や突出部50の根元側の部分の圧力が相対的に低圧となっている。このため、空間Sp2等に拡散した流体は、流れw2とは逆向きの流れw3として、流体搬送構造部5Cに流入する。このように、実施形態では、ロータ2Bの周囲の流体が入れ替わるため、温度が低下して流体でロータ2Bを冷却可能であり、冷却効率が高められている。
なお、空間Sp2の流体は、モータ2から吸熱して温度が上昇していく。このため、空間Sp2の流体は、排出口1b3を介して排出通路1b2に流入し、筐体1外に排出される。付随して、供給部1aの供給口1a3を介して、筐体1内に流体が供給されることで、モータ2に加熱されていない流体が再び供給される。つまり、回転装置100は、筐体1内の流体を入れ換えることで、より効果的にモータ2を冷却している。
3 実施形態の作用・効果
実施形態に係る回転装置100のように、ダイレクトドライブ方式の回転装置は装置内部に設置されたモータの熱がこもりやすく、ベアリング等の部品の熱膨張を生じさせてしまいやすい。特に、ベアリングは、シャフトを円滑に軸回転させるための部品であるため、ベアリングが熱膨張してしまうと、回転装置の性能に関わる。そこで、実施形態に係る回転装置100のシャフト5には、流体搬送構造部5Cが設けられているので、シャフト5が回転することで、流体搬送構造部5Cとロータ2Bの内周部2cとの間の流体がシャフト5の径方向に移動する。シャフト5の径方向に移動した流体は、その後、ロータ2Bの内周部2cに沿うように移動し、ロータ2Bを冷却することができる。これにより、ロータ2Bからその他の周辺の部品(ベアリング6等)へ熱が伝達されることを抑制することができ、その結果、周辺の部品(ベアリング6等)の熱膨張を抑制することができ、回転装置100に不具合が生じることを抑制することができる。
ダイレクトドライブ方式の回転装置において、ロータの高速回転時には、シャフト表面と流体との摩擦によって、シャフト周面に層状の流れが形成される。例えば、流体が気体であれば、シャフト周面に層状の連れ回り風wd(図4参照)が形成される。この層状の流れ(連れ回り風)は、シャフト表面から流体への放熱を妨げてしまう。
それに対し、実施形態に係る回転装置100では、流れw1を発生させて層状の流れ(連れ回り風)の形成を阻害することができ、放熱が妨げられることを抑制することができる。また、実施形態に係る回転装置100では、流れw1の他に、流れw2及び流れw3が発生するので、層状の流れ(連れ回り風)がある程度形成されてしまっても、層状の流れを形成する流体を入れ換えることができるので、放熱が妨げられることを抑制することができる。
実施形態に係る回転装置100は、ブラケット8が溝部8Cを有するため、ブラケット8とロータ2Bとの接触面積を低減することができる。これにより、ロータ2Bからブラケット8への熱伝達を抑制することができ、その結果、シャフト5やブラケット8の温度上昇を抑制することができ、引いては、シャフト5に接触しているベアリング6の温度上昇も抑制することができる。このため、回転系の各種部品の熱膨張を抑制することができる。なお、ロータ2Bには、流体搬送構造部5Cによって直に流体が衝突させられており、効果的に冷却されている。
実施形態に係る回転装置100では、排出口1b3が、中心線Oに平行な方向において、ベアリング6と、ステータ2A(モータ2)との間に配置されている。このため、モータ2から熱を受けとって温度上昇した流体が、ベアリング6側に移動する前に排出口1b3から排出されやすくなり、ベアリング6の熱膨張を抑制することが可能である。
4.その他実施形態
・流体は、気体(実施形態では、空気)であるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、液体であってもよい。また、流体が気体である場合には、例えば、窒素や二酸化炭素を採用することもできる。また、供給口1a3からボックス1D内へ供給する流体は、予め冷却しておいてもよい。
・実施形態では、突出部50の形状が、中心線Oに直交する断面において、台形であるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、突出部50の形状は、中心線Oに直交する断面において、三角形でもよいし、台形以外の四角形であってもよい。
・実施形態では、回転テーブル4とブラケット8とシャフト5とが別部品であるものとして説明しているが、これに限定されるものではなく、これらのうちの少なくとも2つ(例えば、回転テーブル4とシャフト5、ブラケット8とシャフト5、又はこれら全部)が一体的に形成されていてもよい。
・実施形態では、ブラケット8が、溝部8Cを有する形態であったが、これに限定されるものではない。ブラケット8は、溝部8Cの代わりに、貫通穴(図示省略)が形成されていてもよい。貫通穴は、例えば、基部8Aの外周面8aから第2突出部8Dの頂部8D1にかけてL字状に形成される。
・実施形態は、ロータ2Bがブラケット8に取り付けられている形態であったが、これに限定されるものではない。ロータ2Bはシャフト5に取り付けられていてもよい。この場合には、ロータ2Bは、例えば、シャフト5の張出部5Bに固定部材を介して連結することができる。また、ロータ2Bと張出部5Bとの間には、流体が通過するように、隙間が形成されていることが好ましい。
・図7A及び図7Bに示すように、突出部50が、中心線Oに平行な方向において、螺旋状に延びていてもよい。この形態では、流体の流れ方向のうち、中心線Oに平行な成分を増大させる効果がある。
1 :筐体
1a3 :供給口
1b3 :排出口
2 :モータ
2A :ステータ
2B :ロータ
2c :内周部
5 :シャフト
5C :流体搬送構造部
8 :ブラケット
8C :溝部
50 :突出部
100 :回転装置

Claims (8)

  1. 筐体と、モータと、シャフトとを備え、
    前記筐体内には、前記モータ及び前記シャフトが同軸となるように配置され、
    前記モータは、ステータと、ロータとを有し、
    前記ステータは、前記ロータを取り囲むように配置され、
    前記ロータは、前記シャフトと共に回転するように構成され、
    前記シャフトは、前記ロータの内側に配置され、且つ、前記シャフトの外周部には、流体搬送構造部が設けられ、
    前記流体搬送構造部は、前記シャフトが回転しているときにおいて、前記筐体内の流体を搬送可能に構成され、且つ、前記流体搬送構造部は、前記流体搬送構造部と前記ロータの内周部との間の前記流体を前記シャフトの径方向に移動させる、回転装置。
  2. 請求項1に記載の回転装置であって、
    前記流体搬送構造部は、複数の突出部を有し、
    前記複数の突出部は、前記シャフトの周方向に並ぶように配置されている、回転装置。
  3. 請求項2に記載の回転装置であって、
    前記突出部は、前記シャフトの回転中心に平行な方向に延びている、回転装置。
  4. 請求項2に記載の回転装置であって、
    前記突出部は、前記シャフトの回転中心に平行な方向において、螺旋状に延びている、回転装置。
  5. 請求項2~請求項4の何れか1つに記載の回転装置であって、
    前記突出部は、前記シャフトの径方向において先細るように形成されている、回転装置。
  6. 請求項1~請求項5の何れか1つに記載の回転装置であって、
    前記流体搬送構造部は、前記ロータの前記内周部に間隔をあけて対向している、回転装置。
  7. 請求項1~請求項6の何れか1つに記載の回転装置であって、
    ブラケットを更に備え、
    前記ブラケットは、前記シャフトの端部に設けられ、且つ、前記ブラケットには、前記ロータが取り付けられ、
    前記ブラケットの表面には、溝部が形成され、
    前記溝部は、前記流体搬送構造部によって前記シャフトの径方向に移動させられた前記流体が通過可能に構成されている、回転装置。
  8. 請求項1~請求項7の何れか1つに記載の回転装置であって、
    前記筐体には、供給口及び排出口が設けられ、
    前記流体は、前記供給口を介して前記筐体内に流入し、前記排出口を介して前記筐体内から排出される、回転装置。
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