JP2023140981A - 情報処理システム、情報処理装置、およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】電子文書のバージョン（版）間の差分を表示する際、異なるバージョンの画像を並べて表示するものと比べて、小さい表示スペースで表示できるようにする。【解決手段】情報処理装置としてのユーザ端末１０は、制御部１１を備え、制御部１１では、入力操作受付部１０３が、ワークスペースに表示された、電子文書のサムネイル画像に対する、ユーザによる第１の入力操作を受け付け、表示制御部１０２が、電子文書を構成する１以上のページのうち予め定められたページの画像と、そのページの画像を版ごとに表示させる第２の入力操作を受け付ける操作画像とを、電子文書のサムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるように表示部に拡大表示する制御と、操作画像に対する第２の入力操作に応じて、第１の版の予め定められたページの画像と、第２の版の予め定められたページの画像とを重畳させて、表示部に拡大表示する制御とを行う。【選択図】図３

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置、およびプログラムに関する。

作成された電子文書の版（バージョン）間の差分を表示する技術は従来から存在する。例えば、電子文書の異なる版の画像を複数並べて表示し、ユーザが比較しやすいようにするものが知られている（例えば、特許文献１）。

特開第２００９－１１６６７４号公報

この場合、複数の画像を並べて表示するための表示スペースが必要となる。

本発明の目的は、電子文書の版（バージョン）間の差分を表示する際、異なるバージョンの画像を並べて表示するものと比べて、小さい表示スペースで表示できるようにすることにある。

請求項１に記載された発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、表示部に表示された、電子文書のサムネイル画像に対する、ユーザによる第１の入力操作を受け付け、前記電子文書を構成する１以上のページのうち予め定められたページの画像と、当該ページの画像を版ごとに表示させる第２の入力操作を受け付ける操作画像を少なくとも含む操作部とを、前記サムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるように、前記表示部に拡大表示する制御と、前記操作画像に対する前記第２の入力操作に応じて、第１の版の前記予め定められたページの画像と、第２の版の当該予め定められたページの画像とを重畳させて、前記表示部に拡大表示する制御とを行うことを特徴とする、情報処理システムである。
請求項２に記載された発明は、前記プロセッサは、前記第１の入力操作として、前記サムネイル画像を選択する操作を受け付け、前記操作画像に対する前記第２の入力操作に応じて、前記第１の版の前記予め定められたページのプレビュー画像と、前記第２の版の前記予め定められたページのプレビュー画像とを重畳させて、前記表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、請求項１に記載の情報処理システムである。
請求項３に記載された発明は、前記プロセッサは、前記サムネイル画像を選択する操作として、前記ユーザの入力操作に連動して前記表示部を移動するカーソルを、当該サムネイル画像に重畳させる操作を受け付けることを特徴とする、請求項２に記載の情報処理システムである。
請求項４に記載された発明は、前記プロセッサは、前記ユーザの入力操作により開かれた前記電子文書の版が、前回前記表示部に拡大表示されたときと異なる場合に、前記操作画像を当該表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、請求項２に記載の情報処理システムである。
請求項５に記載された発明は、前記プロセッサは、前記ユーザの入力操作により前記表示部に拡大表示された前記電子文書の版が、前回前記表示部に拡大表示されたときの版と同一である場合、または当該電子文書が当該入力操作により前記表示部に拡大表示されたことがない場合に、前記操作画像を前記表示部に表示しない制御を行うことを特徴とする、請求項２に記載の情報処理システムである。
請求項６に記載された発明は、前記プロセッサは、前記第１の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像と、前記第２の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像とを重畳させて、差分を識別可能な態様で前記表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、請求項２に記載の情報処理システムである。
請求項７に記載された発明は、前記プロセッサは、前記差分を識別可能な態様として、前記第１の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像と、前記第２の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像との各々の表示態様を変化させて、前記表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、請求項６に記載の情報処理システムである。
請求項８に記載された発明は、前記プロセッサは、前記操作画像に表示される、前記第１の版の前記予め定められたページを示す第１の文字またはシンボルと、前記第２の版の当該予め定められたページを示す第２の文字またはシンボルとの間に形成された領域のいずれかの位置に対する前記第２の入力操作を受け付け、前記第２の入力操作が行われた前記位置に応じて、前記表示態様を変化させることを特徴とする、請求項７に記載の情報処理システムである。
請求項９に記載された発明は、前記プロセッサは、前記第２の入力操作が行われた前記位置が、前記第１の文字またはシンボルに近付くに従い、前記第１の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像の前記表示態様を明瞭化させるとともに、前記第２の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像の当該表示態様を不明瞭化させ、前記第２の文字またはシンボルに近付くに従い、前記第２の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像の前記表示態様を明瞭化させるとともに、前記第１の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像の当該表示態様を不明瞭化させることを特徴とする、請求項８に記載の情報処理システムである。
請求項１０に記載された発明は、前記プロセッサは、前記第１の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像、および前記第２の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像の各々の表示上の透明度合を低くすることで、前記表示態様を明瞭化させ、当該透明度合を高くすることで、前記表示態様を不明瞭化させることを特徴とする、請求項９に記載の情報処理システムである。
請求項１１に記載された発明は、前記領域には、前記第１の文字またはシンボルと、前記第２の文字またはシンボルとの間に配置された線形状のシンボルが表示されており、当該線形状のシンボルのいずれかの位置に対して、前記第２の入力操作が行われることを特徴とする、請求項９に記載の情報処理システムである。
請求項１２に記載された発明は、前記線形状のシンボルには、前記位置を示すシンボルが当該線形状のシンボルに沿って移動可能な態様で表示されており、前記第２の入力操作として、当該位置を示すシンボルを移動させる操作が行われることを特徴とする、請求項１１に記載の情報処理システムである。
請求項１３に記載された発明は、前記プロセッサは、前記第１の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像として、現在の版の当該ページの当該プレビュー画像と、前記第２の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像として、前記ユーザの入力操作により前回開いたときの版の当該ページの当該プレビュー画像とを重畳させて前記表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、請求項２に記載の情報処理システムである。
請求項１４に記載された発明は、前記プロセッサは、前記ユーザによる第３の入力操作が行われると、前記第２の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像として、当該ユーザの入力操作により前回開いたときの版の当該ページの当該プレビュー画像とを重畳させて前記表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、請求項１３に記載の情報処理システムである。
請求項１５に記載された発明は、前記操作画像には、前記第２の版の前記予め定められたページを示す前記第２の文字またはシンボルに加えて、第ｎ（ｎは３以上の整数値）の版の当該予め定められたページを示す第ｎの文字またはシンボルが表示され、前記第１の版が追加された日時と、前記第２の版が追加された日時と、前記第ｎの版が追加された日時との時間的間隔の長さに基づいて、前記第１の文字またはシンボルと、前記第２の文字またはシンボルと、前記第ｎの文字またはシンボルとの各々の表示位置が決定されることを特徴とする、請求項８に記載の情報処理システムである。
請求項１６に記載された発明は、前記時間的間隔の長さと、前記ｎの値と、前記操作画像の広さとのうち少なくとも１の情報に基づいて、前記第１の文字またはシンボルと、前記第２の文字またはシンボルと、前記第ｎの文字またはシンボルとの各々の種類、表示位置、および大きさが決定されることを特徴とする、請求項１５に記載の情報処理システムである。
請求項１７に記載された発明は、前記プロセッサは、前記ユーザによる第４の入力操作に応じて、前記第１の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像と、前記第２の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像とを並べて前記表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、請求項２に記載の情報処理システムである。
請求項１８に記載された発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、ユーザが操作する他の情報処理装置の表示部に表示された、電子文書のサムネイル画像に対する、当該ユーザによる第１の入力操作の入力情報を取得し、前記電子文書を構成する１以上のページのうち予め定められたページの画像と、当該ページの画像を版ごとに表示させる第２の入力操作を受け付ける操作画像を少なくとも含む操作部とを、前記サムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるように、前記表示部に拡大表示させる制御と、前記操作画像に対する前記第２の入力操作に応じて、第１の版の前記予め定められたページの画像と、第２の版の当該予め定められたページの画像とを重畳させて、前記表示部に拡大表示する制御とを行うことを特徴とする、情報処理装置である。
請求項１９に記載された発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、電子文書のサムネイル画像を表示部に表示する制御を行い、前記サムネイル画像に対するユーザによる第１の入力操作を受け付けて、その入力情報を他の情報処理装置に向けて送信する制御を行い、前記入力情報に基づく前記他の情報処理装置の処理に応じて、前記電子文書を構成する１以上のページのうち予め定められたページの画像と、当該ページの画像を版ごとに表示させる第２の入力操作を受け付ける操作画像を少なくとも含む操作部とを、前記サムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるように、前記表示部に拡大表示する制御と、前記操作画像に対する前記第２の入力操作に応じて、第１の版の前記予め定められたページの画像と、第２の版の当該予め定められたページの画像とを重畳させて、前記表示部に拡大表示する制御とを行うことを特徴とする、情報処理装置である。
請求項２０に記載された発明は、コンピュータに、表示部に表示された、電子文書のサムネイル画像に対する、ユーザによる第１の入力操作を受け付ける機能と、前記電子文書を構成する１以上のページのうち予め定められたページの画像と、当該ページの画像を版ごとに表示させる第２の入力操作を受け付ける操作画像を少なくとも含む操作部とを、前記サムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるように、前記表示部に拡大表示する制御と、前記操作画像に対する前記第２の入力操作に応じて、第１の版の前記予め定められたページの画像と、第２の版の当該予め定められたページの画像とを重畳させて、前記表示部に拡大表示する制御とを行う機能と、を実現させるためのプログラムである。

請求項１の本発明によれば、電子文書の版（バージョン）間の差分を表示する際、異なるバージョンの画像を並べて表示するものと比べて、小さい表示スペースでの表示を可能にする情報処理システムを提供できる。
請求項２の本発明によれば、電子文書の版（バージョン）間の差分を表示する際、異なるバージョンの画像を重畳させて表示するので、異なるバージョンの画像を並べて表示するものと比べて、小さい表示スペースでの表示が可能となる。
請求項３の本発明によれば、ユーザは、電子文書のサムネイル画像にカーソルを重畳させる操作と、操作画像に対する操作を行うだけで、その電子文書の版（バージョン）間の差分を、２つのプレビュー画像を重畳させた１つの画像から容易に把握できる。
請求項４の本発明によれば、必要に応じて操作画像が表示されるので、版の追加の有無を一見して把握できる。
請求項５の本発明によれば、必要に応じて操作画像が表示されるので、版の追加の有無を一見して把握できる。
請求項６の本発明によれば、２つの版の各々を示すプレビュー画像が、差分を識別可能な態様で表示されるので、両画像の差分の把握が容易になる。
請求項７の本発明によれば、２つの版の表示態様の変化によって一見して差分を識別できる。
請求項８の本発明によれば、ユーザは、操作画像に表示された版ごとの文字またはシンボルとの間に形成された領域のいずれかの位置に対する第２の入力操作を行うだけで、２つの版の差分を容易に把握することができる。
請求項９の本発明によれば、ユーザは、操作画像に表示された版ごとの文字またはシンボルとの間に形成された領域のいずれかの位置に対する第２の入力操作を行うだけで、２つの版の差分を一見して把握することができる。
請求項１０の本発明によれば、ユーザは、操作画像に表示された版ごとの文字またはシンボルとの間に形成された領域のいずれかの位置に対する第２の入力操作により変化する表示上の透明度合を視認するだけで、２つの版の差分を容易に把握することができる。
請求項１１の本発明によれば、操作画像に表示された線形状のシンボルに対する第２の入力操作により変化する表示態様を視認するだけで、２つの版の差分を容易に把握することができる。
請求項１２の本発明によれば、操作画像に表示された線形状のシンボルに対する第２の入力操作により変化する表示態様を視認するだけで、２つの版の差分を容易に把握することができる。
請求項１３の本発明によれば、ユーザが前回開いたときの版と、現在の版との間に１以上の版の追加があったとしても、ユーザが前回開いたときの版と現在の版との比較を容易に行うことができる。
請求項１４の本発明によれば、ユーザが前回開いたときの版と、現在の版との間に１以上の版の追加があった場合、ユーザが前回開いたときの版と現在の版との比較か、直近の版と現在の版との比較かを自由に選択できる。
請求項１５の本発明によれば、版が多く存在する場合であっても、目当ての版を選択して、その版のプレビュー画像を比較可能な態様で拡大表示できる。
請求項１６の本発明によれば、版が多く存在する場合であっても、目当ての版を選択して、その版のプレビュー画像を比較可能な態様で拡大表示できる。
請求項１７の本発明によれば、２つの版のプレビュー画像を重畳させた態様で拡大表示させるだけではなく、並ばせて拡大表示させるかを選択することができる。
請求項１８の本発明によれば、電子文書の版（バージョン）間の差分を表示する際、異なるバージョンの画像を並べて表示するものと比べて、小さい表示スペースでの表示を可能にする情報処理装置を提供できる。
請求項１９の本発明によれば、電子文書の版（バージョン）間の差分を表示する際、異なるバージョンの画像を並べて表示するものと比べて、小さい表示スペースでの表示を可能にする情報処理装置を提供できる。
請求項２０の本発明によれば、電子文書の版（バージョン）間の差分を表示する際、異なるバージョンの画像を並べて表示するものと比べて、小さい表示スペースでの表示を可能にするプログラムを提供できる。

本実施の形態が適用される情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。 本実施の形態が適用される情報処理装置としてのユーザ端末のハードウェア構成を示す図である。 ユーザ端末の制御部の機能構成を示す図である。 管理サーバが、ワークスペースをユーザ端末の表示部に表示させる制御等を行う場合における、管理サーバの制御部の機能構成を示す図である。 ユーザ端末の処理の流れを示すフローチャートである。 管理サーバが、ワークスペースをユーザ端末の表示部に表示させる制御等を行う場合における、管理サーバの処理の流れを示すフローチャートである。 ユーザ端末の表示部に表示されたワークスペースの具体例を示す図である。 ユーザ端末の表示部に表示されたワークスペースの具体例を示す図である。 ユーザ端末の表示部に表示されたワークスペースの具体例を示す図である。 ユーザ端末の表示部に表示されたワークスペースの具体例を示す図である。 ユーザ端末の表示部に表示されたワークスペースの具体例を示す図である。 ユーザ端末の表示部に表示されたワークスペースの具体例を示す図である。

以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
（情報処理システムの構成）
図１は、本実施の形態が適用される情報処理システム１の全体構成の一例を示す図である。
情報処理システム１は、ユーザ端末１０と、管理サーバ３０とがネットワーク９０を介して接続されることにより構成されている。ネットワーク９０は、例えば、ＬＡＮ（Local Area Network）、インターネット等である。

ユーザ端末１０は、ユーザが操作するパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置である。ユーザ端末１０は、いわゆるファイルハンドリングソフトウェア上の操作画面（以下、「ワークスペース」と呼ぶ。）を表示部１６（図２参照）に表示し、ユーザによるハンドリングの対象となる電子文書のサムネイル画像をワークスペースに表示する。ワークスペースに表示される電子文書のサムネイル画像は、いわゆる「ショートカット」であり、電子文書そのものはデータベースに記憶されている。ワークスペースは、複数個作成することができ、ユーザの入力操作により、表示部１６にそれぞれ表示することができる。また、ワークスペースは、ネットワーク９０を介して他のユーザと共有することができる。

また、ユーザ端末１０は、ワークスペースに表示された電子文書のサムネイル画像に対する、ユーザによる第１の入力操作を受け付ける。ユーザ端末１０は、第１の入力操作を受け付けると、電子文書を構成する１以上のページのうち予め定められたページの画像と、ユーザによる第２の入力操作を受け付ける操作画像とを、電子文書のサムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるようにワークスペースに拡大表示する。

また、ユーザ端末１０は、第２の入力操作に応じて、第１の版の予め定められたページの画像と、第２の版の予め定められたページの画像とを重畳させて、差分を識別可能な態様でワークスペースに拡大表示する。さらに、ユーザ端末１０は、第１の版の予め定められたページの画像と、第２の版の予め定められたページの画像とを並べて、差分を識別可能な態様でワークスペースに拡大表示させる制御を行うこともできる。

「版」とは、いわゆるバージョンのことであり、電子文書が保存されて閉じられる度に版の番号が１つ増える。なお、「第１の版」は、必ずしも「初版」を意味するものではなく、予め定められた版であることを意味している。また、「第２の版」も、「第１の版」の次の版を意味するものではなく、単に「第１の版」と異なる版として予め定められた版であることを意味している。「予め定められた版」としては、ユーザの入力操作により指定された版、ユーザの入力操作によることなくデフォルト値として予め設定された版等が挙げられる。なお、ユーザ端末１０によるこれらの処理の詳細については後述する。

管理サーバ３０は、情報処理システム１の全体の管理をするサーバとしての情報処理装置である。管理サーバ３０は、ユーザ端末１０による上述の処理の少なくとも一部を行うことができる。すなわち、管理サーバ３０は、ワークスペースをユーザ端末１０の表示部１６に表示させる制御と、電子文書のサムネイル画像をワークスペースに表示させる制御とを行うことができる。

また、管理サーバ３０は、ユーザ端末１０が第１の入力操作を受け付けると、電子文書を構成する１以上のページのうち予め定められたページの画像と、第２の入力操作を受け付ける操作画像とを、電子文書のサムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるようにワークスペースに拡大表示させる制御を行うことができる。

また、管理サーバ３０は、第２の入力操作に応じて、第１の版の予め定められたページの画像と、第２の版の予め定められたページの画像とを重畳させて、差分を識別可能な態様でワークスペースに拡大表示させる制御を行うことができる。さらに、管理サーバ３０は、第１の版の予め定められたページの画像と、第２の版の予め定められたページの画像とを並べて、差分を識別可能な態様でワークスペースに拡大表示させる制御を行うこともできる。なお、管理サーバ３０によるこれらの処理の詳細については後述する。

上述の情報処理システム１の構成は一例であり、情報処理システム１全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部または全部を情報処理システム１内で分担してもよいし協働してもよい。すなわち、上述のように、ユーザ端末１０の機能の一部または全部を管理サーバ３０の機能としてもよいし、また、管理サーバ３０の機能の一部または全部をユーザ端末１０の機能としてもよい。さらに、情報処理システム１を構成するユーザ端末１０および管理サーバ３０の各々の機能の一部または全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲してもよい。これにより、情報処理システム１全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。

（ユーザ端末のハードウェア構成）
図２は、本実施の形態が適用される情報処理装置としてのユーザ端末１０のハードウェア構成を示す図である。
ユーザ端末１０は、制御部１１と、メモリ１２と、記憶部１３と、通信部１４と、操作部１５と、表示部１６とを有している。これらの各部は、データバス、アドレスバス、ＰＣＩ（Peripheral Component Interconnect）バス等で接続されている。

制御部１１は、ＯＳ（基本ソフトウェア）やアプリケーションソフトウェア（応用ソフトウェア）等の各種ソフトウェアの実行を通じてユーザ端末１０の機能の制御を行うプロセッサである。制御部１１は、例えばＣＰＵ（Central Processing Unit）で構成される。メモリ１２は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、演算に際して作業エリアとして用いられる。メモリ１２は、例えばＲＡＭ（Random Access Memory）等で構成される。

記憶部１３は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。記憶部１３は、例えばプログラムや各種設定データなどの記憶に用いられるＨＤＤ（Hard Disk Drive）やＳＳＤ（Solid State Drive）、半導体メモリ等で構成される。記憶部１３には、各種情報を記憶するデータベースとして、例えば、ワークスペースにサムネイル表示される電子文書の各版が記憶された文書ＤＢ１３１等が格納されている。

通信部１４は、ネットワーク９０を介して管理サーバ３０および外部との間でデータの送受信を行う。操作部１５は、例えばキーボード、マウス、機械式のボタン、スイッチで構成され、入力操作を受け付ける。また、操作部１５は、表示部１６に表示された操作画像を有する。操作部１５には、表示部１６と一体的にタッチパネルを構成するタッチセンサも含まれる。表示部１６は、例えば情報の表示に用いられる液晶ディスプレイや有機ＥＬ（＝Electro Luminescence）ディスプレイで構成され、画像やテキストのデータなどを表示する。表示部１６には、ユーザインターフェースが表示される。

（管理サーバのハードウェア構成）
管理サーバ３０のハードウェア構成は、いずれも図２に示すユーザ端末１０のハードウェア構成と同様の構成を備えている。すなわち、管理サーバ３０は、図２の制御部１１、メモリ１２、記憶部１３、通信部１４、操作部１５、および表示部１６の各々と同様の機能を有する、制御部、メモリ、記憶部、通信部、操作部、および表示部の各々を備えており、図示および説明を省略する。

（ユーザ端末の制御部の機能構成）
図３は、ユーザ端末１０の制御部１１の機能構成を示す図である。
ユーザ端末１０の制御部１１では、文書管理部１０１と、表示制御部１０２と、入力操作受付部１０３と、表示履歴取得部１０４と、版履歴取得部１０５と、画像加工部１０６と、送信制御部１０７とが機能する。

文書管理部１０１は、１以上の電子文書をデータベースに記憶して管理する。具体的には、文書管理部１０１は、ワークスペースにサムネイル画像として表示可能な１以上の電子文書を、記憶部１３の文書ＤＢ１３１に記憶して管理する。文書ＤＢ１３１に記憶されている電子文書の種類は特に限定されず、例えば、文書作成用のアプリケーションソフトウェアで作成された、ページの概念を有するテキスト文書等が挙げられる。

文書ＤＢ１３１に記憶されている１以上の電子文書には、各々を一意に特定可能な識別情報（例えば、文書ＩＤ等）と、ワークスペースに拡大表示された履歴に関する情報（以下、「表示履歴情報」と呼ぶ。）と、版の履歴に関する情報（以下、「版履歴情報」と呼ぶ。）とが対応付けられている。このうち、表示履歴情報には、電子文書を構成する１以上のページのプレビュー画像をワークスペースに拡大表示させるための入力操作が行われたタイミングを示す情報（例えば、日時等の情報）と、その入力操作を行ったユーザを一意に特定可能な情報（例えば、ユーザＩＤ等）とが対応付けられている。また、版履歴情報には、電子文書の版の番号（例えば、初版であれば「１」、その次の版は「２」等）と、どのタイミングで版が変わったのかを示す情報（例えば、日時等の情報）が対応付けられている。これにより、どのユーザがどのタイミングで、どの版のどのページのプレビュー画像をワークスペースに拡大表示させたのかを履歴として管理することが可能となる。

表示制御部１０２は、各種情報を表示部１６（図２参照）に表示させる制御を行う。例えば、表示制御部１０２は、表示部１６にワークスペースを表示する制御を行う。表示部１６に表示されるワークスペースは、ユーザ端末１０に予めインストールされた、ユーザ向けの専用のアプリケーションソフトウェアを起動することで表示させることもできるし、ユーザ向けの専用のウェブサイトにアクセスすることでも表示させることができる。

また、表示制御部１０２は、指定された電子文書のサムネイル画像をワークスペースに表示する制御を行う。また、表示制御部１０２は、ユーザの第１の入力操作により選択された電子文書を構成する１以上のページのうち、予め定められたページの画像と、ユーザによる第２の入力操作を受け付ける操作画像とを、電子文書のサムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるようにワークスペースに拡大表示する制御を行う。

また、表示制御部１０２は、選択された電子文書の版が、その電子文書を前回ワークスペースに拡大表示したときの版と異なる場合には、ワークスペースに操作画像を拡大表示する制御を行い、前回ワークスペースに拡大表示したときの版と同一である場合には、ワークスペースに操作画像を表示させない制御を行うことができる。また、表示制御部１０２は、選択された電子文書をワークスペースに拡大表示する制御を行った履歴がない場合についても、ワークスペースに操作画像を表示させない制御を行うことができる。

また、表示制御部１０２は、ユーザの第２の入力操作に応じて、表示制御部１０２は、第１の版の予め定められたページのプレビュー画像と、第２の版の予め定められたページのプレビュー画像とを重畳させて、差分を識別可能な態様でワークスペースに拡大表示する制御を行う。ここで、「差分を識別可能な態様」としては、例えば、第１の版の予め定められたページのプレビュー画像と、第２の版の予め定められたページのプレビュー画像との各々の表示態様が変化することや、重畳させたときに差分の部分が重なり、その部分だけ潰れたように不明確な状態にすること等が挙げられる。また、プレビュー画像の「表示態様が変化すること」としては、例えば、プレビュー画像の明瞭化や不明瞭化等が挙げられる。なお、第１の版の予め定められたページのプレビュー画像と、第２の版の予め定められたページのプレビュー画像との各々の表示態様を変化させる場合の具体例については、図７以降の具体例を参照して後述する。

また、表示制御部１０２は、ユーザによる入力操作に応じて、第１の版の予め定められたページのプレビュー画像と、第２の版の予め定められたページのプレビュー画像とを並べてワークスペースに拡大表示する制御を行うこともできる。なお、第１の版の予め定められたページのプレビュー画像と、第２の版の予め定められたページのプレビュー画像とを並べてワークスペースに拡大表示する場合の具体例については、図１２を参照して後述する。

入力操作受付部１０３は、ユーザの入力操作を受け付ける。ユーザの入力操作としては、例えば、指によるタッチ操作およびマウス操作等が挙げられる。例えば、入力操作受付部１０３は、アプリケーションソフトウェアを起動してワークスペースを表示部１６（図２参照）に表示させるための入力操作を受け付ける。また、入力操作受付部１０３は、電子文書を指定してそのサムネイル画像をワークスペースに表示させるための入力操作や、上述の第１の入力操作として、ワークスペースに表示された電子文書のサムネイル画像を選択するための入力操作を受け付ける。ここで、「電子文書のサムネイル画像を選択するための入力操作」としては、例えば、ユーザのマウス操作に連動してワークスペースを移動するカーソルを、電子文書のサムネイル画像に重畳させる操作（いわゆるマウスオーバーの操作）や、電子文書のサムネイル画像をタッチしたりクリックしたりする操作等が挙げられる。

また、入力操作受付部１０３は、上述の第２の入力操作として、第１の版の予め定められたページの画像と、第２の版の予め定められたページの画像とを重畳させてワークスペースに拡大表示させるための入力操作を受け付ける。具体的には、例えば、入力操作受付部１０３は、操作画像に表示される、第１の版の予め定められたページを示す第１の文字またはシンボルと、第２の版の予め定められたページを示す第２の文字またはシンボルとの間に形成された領域のいずれかの位置に対する入力操作を受け付ける。なお、この入力操作の具体例については、図７以降の具体例を参照して後述する。

また、入力操作受付部１０３は、第１の版の予め定められたページのプレビュー画像と、第２の版の予め定められたページのプレビュー画像として、前回開かれた版のページのプレビュー画像とを重畳させてワークスペースに拡大表示させるための第３の入力操作を受け付ける。また、入力操作受付部１０３は、第１の版の予め定められたページのプレビュー画像と、第２の版の予め定められたページのプレビュー画像とを並べてワークスペースに拡大表示させるための第４の入力操作を受け付ける。なお、第３の入力操作の具体例については、図９を参照して後述する。また、第４の入力操作の具体例については、図１２を参照して後述する。

表示履歴取得部１０４は、ワークスペースにサムネイル画像が表示された電子画像の表示履歴情報を取得する。具体的には、表示履歴取得部１０４は、記憶部１３の文書ＤＢ１３１に記憶されている、１以上の電子文書の各々の表示履歴情報の中から、ワークスペースにサムネイル画像が表示された電子画像の表示履歴情報を取得する。

版履歴取得部１０５は、ワークスペースにサムネイル画像が表示された電子画像の版履歴情報を取得する。具体的には、版履歴取得部１０５は、記憶部１３の文書ＤＢ１３１に記憶されている１以上の電子文書の各々の版履歴情報の中から、ワークスペースにサムネイル画像が表示された電子画像の版履歴情報を取得する。

画像加工部１０６は、ワークスペースに重畳された状態で拡大表示される、第１の版の予め定められたページの画像と、第２の版の予め定められたページの画像とのうち少なくとも一方の表示態様を変化させるための加工を行う。例えば、画像加工部１０６は、第１の版の予め定められたページの画像と、第２の版の予め定められたページの画像とのうち少なくとも一方について、透明度を上げることで不明瞭化させる加工、ハッチングの濃淡により明瞭化および不明瞭化させる加工、色分けする加工、文字や図形の太さを変化させる加工、ハイライト表示する加工等を行う。

送信制御部１０７は、通信部１４（図２参照）を介して各種情報を管理サーバ３０または外部に向けて送信する制御を行う。例えば、管理サーバ３０が、ワークスペースをユーザ端末１０の表示部１６に表示させる制御と、電子文書のサムネイル画像をワークスペースに表示させる制御とを行う場合、送信制御部１０７は、入力操作受付部１０３により入力が受け付けられた各種の入力情報を管理サーバ３０に向けて送信する制御を行う。

（管理サーバの制御部の機能構成）
図４は、管理サーバ３０が、ワークスペースをユーザ端末１０の表示部１６に表示させる制御等を行う場合における、管理サーバ３０の制御部の機能構成を示す図である。
これらの処理を管理サーバ３０が行う場合、管理サーバ３０の制御部では、文書管理部３０１と、表示制御部３０２と、入力情報取得部３０３と、画像加工部３０４と、送信制御部３０５とが機能する。なお、このうち、文書管理部３０１、表示制御部３０２、および画像加工部３０４の各々の機能は、図３の文書管理部１０１、表示制御部１０２、および画像加工部１０６の各々の機能と同様であり、説明を省略する。

入力情報取得部３０３は、ユーザ端末１０から送信されてきた各種の入力情報を取得する。例えば、入力情報取得部３０３は、管理サーバ３０の記憶部にてデータベースに記憶されて管理されている電子文書のサムネイル画像をワークスペースに表示させるために入力された入力情報を取得する。

また、例えば、入力情報取得部３０３は、ワークスペースに表示された電子文書のサムネイル画像を選択するために入力された入力情報を取得する。また、例えば、入力情報取得部３０３は、第１の版の予め定められたページの画像と、第２の版の予め定められたページの画像とを重畳させてワークスペースに拡大表示させるために入力された入力情報を取得する。また、入力情報取得部３０３は、第１の版の予め定められたページのプレビュー画像と、第２の版の予め定められたページのプレビュー画像とを並べてワークスペースに拡大表示させるために入力された入力情報を取得する。

送信制御部３０５は、通信部を介して各種情報をユーザ端末１０または外部に向けて送信する制御を行う。例えば、送信制御部３０５は、記憶部に格納されたデータベースに記憶して管理している１以上の電子文書のうち、ユーザの入力操作により指定された電子文書に関する情報（例えば、サムネイル画像）を、ユーザ端末１０に向けて送信する制御を行う。また、送信制御部３０５は、ユーザの入力操作により選択された電子文書を構成する１以上のページのプレビュー画像を、版ごとにユーザ端末１０に向けて送信する制御を行う。

（ユーザ端末の処理の流れ）
図５は、ユーザ端末１０の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図５の例では、第１の版が現在の版であり、第２の版が前回ワークスペースに拡大表示されたときの版であると予め定められているものとする。また、「予め定められたページ」は、電子文書の先頭のページであるものとする。
ユーザ端末１０は、１以上の電子文書をデータベースに記憶して管理する（ステップ５０１）。具体的には、ユーザ端末１０は、ワークスペースにサムネイル画像として表示可能な１以上の電子文書を、記憶部１３の文書ＤＢ１３１（図２参照）に記憶させて管理する。

ユーザ端末１０は、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作が行われると（ステップ５０２でＹＥＳ）、入力操作を受け付けて（ステップ５０３）、表示部１６（図２参照）にワークスペースを表示する（ステップ５０４）。これに対して、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作が行われない場合（ステップ５０２でＮＯ）、ユーザ端末１０は、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作が行われるまでステップ５０２を繰り返す。

ユーザ端末１０は、ワークスペースにサムネイル画像を表示させる電子文書を選択するための入力操作が行われると（ステップ５０５でＹＥＳ）、入力操作を受け付けて（ステップ５０６）、選択された電子画像のサムネイル画像をワークスペースに表示する（ステップ５０７）。これに対して、ワークスペースにサムネイル画像を表示させる電子文書を選択するための入力操作が行われていない場合（ステップ５０５でＮＯ）、ユーザ端末１０は、ワークスペースにサムネイル画像を表示させる電子文書を選択するための入力操作が行われるまでステップ５０５を繰り返す。

ユーザ端末１０は、ステップ５０７でワークスペースに表示された電子文書のサムネイル画像を選択するための入力操作が行われると（ステップ５０８でＹＥＳ）、入力操作を受け付けて（ステップ５０９）、選択された電子文書の表示履歴情報と版履歴情報とをデータベースから取得する（ステップ５１０）。具体的には、ユーザ端末１０は、記憶部１３の文書ＤＢ１３１に記憶されている１以上の電子文書の各々の表示履歴情報および版履歴情報の中から、ワークスペースにサムネイル画像が表示された電子画像の表示履歴情報および版履歴情報を取得する。これに対して、ワークスペースに表示された電子文書のサムネイル画像を選択するための入力操作が行われていない場合（ステップ５０８でＮＯ）、ユーザ端末１０は、ワークスペースに表示された電子文書のサムネイル画像を選択するための入力操作が行われるまでステップ５０８を繰り返す。

ユーザ端末１０は、選択された電子文書の先頭のページのプレビュー画像をワークスペースに拡大表示した履歴があり（ステップ５１１でＹＥＳ）、選択された電子文書の現在の版が、前回拡大表示したときの版と同一である場合には（ステップ５１２でＹＥＳ）、現在の版の電子文書の先頭のページのプレビュー画像をワークスペースに拡大表示し、操作画像を表示しない（ステップ５１３）。また、選択された電子文書の先頭のページのプレビュー画像をワークスペースに拡大表示した履歴がない場合（ステップ５１１でＮＯ）についても、現在の版の電子文書の先頭のページのプレビュー画像をワークスペースに拡大表示し、操作画像を表示しない（ステップ５１３）。

これに対して、選択された電子文書の先頭のページのプレビュー画像をワークスペースに拡大表示した履歴があるが（ステップ５１１でＹＥＳ）、選択された電子文書の現在の版が、前回ワークスペースに拡大表示したときの版と同一でない場合には（ステップ５１２でＮＯ）、現在の版および前回ワークスペースに拡大表示したときの版の各々の電子文書の先頭のページのプレビュー画像を重畳させた画像と、操作画像とをワークスペースに拡大表示する（ステップ５１４）。

ユーザ端末１０は、現在の版の電子文書の先頭のページのプレビュー画像と、前回拡大表示されたときの版の電子文書の先頭のページのプレビュー画像とを重畳させて拡大表示させた状態のときに、現在の版および前回ワークスペースに拡大表示したときの版の各々の電子文書の先頭のページのプレビュー画像を並べて拡大表示させるための入力操作が行われると（ステップ５１５でＹＥＳ）、その入力操作を受け付けて（ステップ５１６）、現在の版および前回ワークスペースに拡大表示したときの版の各々の電子文書の先頭のページのプレビュー画像を並べてワークスペースに拡大表示する（ステップ５１７）。

これに対して、現在の版および前回ワークスペースに拡大表示したときの版の各々の電子文書の先頭のページのプレビュー画像を並べて拡大表示させるための入力操作が行われていない場合には（ステップ５１５でＮＯ）、現在の版および前回ワークスペースに拡大表示したときの版の各々の電子文書の先頭のページのプレビュー画像を並べて拡大表示させるための入力操作が行われるか、または拡大表示されたプレビュー画像を閉じるための入力操作が行われるまでステップ５１５を繰り返す。

（管理サーバの処理の流れ）
図６は、管理サーバ３０が、ワークスペースをユーザ端末１０の表示部１６に表示させる制御等を行う場合における、管理サーバ３０の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図６の例でも、図５の例と同様に、第１の版が現在の版であり、第２の版が前回ワークスペースに拡大表示されたときの版であると予め定められているものとする。また、「予め定められたページ」は、電子文書の先頭のページであるものとする。

管理サーバ３０は、１以上の電子文書をデータベースに記憶して管理する（ステップ６０１）。管理サーバ３０は、ユーザの入力操作によりユーザ端末１０に入力された、ワークスペースにサムネイル画像を表示させる電子文書を選択するために入力された情報が送信されてくると（ステップ６０２でＹＥＳ）、その入力情報を取得し（ステップ６０３）、取得した入力情報により特定される電子画像のサムネイル画像をワークスペースに表示する制御を行う（ステップ６０４）。これに対して、ワークスペースにサムネイル画像を表示させる電子文書を選択するための入力情報が送信されてきていない場合（ステップ６０２でＮＯ）、管理サーバ３０は、ワークスペースにサムネイル画像を表示させる電子文書を選択するための入力情報が送信されてくるまでステップ６０２を繰り返す。

管理サーバ３０は、ユーザの入力操作によりユーザ端末１０に入力された、ワークスペースに表示された電子文書のサムネイル画像を選択するために入力された情報が送信されてくると（ステップ６０５でＹＥＳ）、その入力情報を取得し（ステップ６０６）、入力情報により特定される電子文書の表示履歴情報と版履歴情報とをデータベースから取得する（ステップ６０７）。これに対して、ワークスペースに表示された電子文書のサムネイル画像を選択するために入力された情報が送信されてきていない場合（ステップ６０５でＮＯ）、管理サーバ３０は、ワークスペースに表示された電子文書のサムネイル画像を選択するために入力された情報が送信されてくるまでステップ６０５を繰り返す。

管理サーバ３０は、選択された電子文書の先頭のページのプレビュー画像をワークスペースに拡大表示する制御を行った履歴があり（ステップ６０８でＹＥＳ）、選択された電子文書の現在の版が、前回拡大表示したときの版と同一である場合には（ステップ６０９でＹＥＳ）、現在の版の電子文書の先頭のページのプレビュー画像をワークスペースに拡大表示させる制御を行い、操作画像を表示させない制御を行う（ステップ６１０）。

また、選択された電子文書の先頭のページのプレビュー画像をワークスペースに拡大表示させる制御を行った履歴がない場合（ステップ６０８でＮＯ）についても、現在の版の電子文書の先頭のページのプレビュー画像をワークスペースに拡大表示させる制御を行い、操作画像を表示させない制御を行う（ステップ６１０）。

これに対して、選択された電子文書の先頭のページのプレビュー画像をワークスペースに拡大表示させる制御を行った履歴があるが（ステップ６０８でＹＥＳ）、選択された電子文書の現在の版が、前回ワークスペースに拡大表示したときの版と同一でない場合には（ステップ６０９でＮＯ）、現在の版および前回ワークスペースに拡大表示したときの版の各々の電子文書の先頭のページのプレビュー画像を重畳させた画像と、操作画像とをワークスペースに拡大表示させる制御を行う（ステップ６１１）。

管理サーバ３０は、現在の版の電子文書の先頭のページのプレビュー画像と、前回拡大表示されたときの版の電子文書の先頭のページのプレビュー画像とを重畳させて拡大表示させる制御を行った状態のときに、現在の版および前回ワークスペースに拡大表示したときの版の各々の電子文書の先頭のページのプレビュー画像を並べて拡大表示させるために入力された情報が送信されてくると（ステップ６１２でＹＥＳ）、その入力情報を取得し（ステップ６１３）、現在の版および前回ワークスペースに拡大表示したときの版の各々の電子文書の先頭のページのプレビュー画像を並べて拡大表示させる制御を行う（ステップ６１４）。

これに対して、現在の版および前回ワークスペースに拡大表示したときの版の各々の電子文書の先頭のページのプレビュー画像を並べて拡大表示させるために入力された情報が送信されてきていない場合には（ステップ６１２でＮＯ）、現在の版および前回ワークスペースに拡大表示したときの版の各々の電子文書の先頭のページのプレビュー画像を並べて拡大表示させるために入力された情報が送信されてくるか、または拡大表示されたプレビュー画像を閉じるために入力された情報が送信されてくるまでステップ６１２を繰り返す。

（具体例）
図７乃至図１２は、ユーザ端末１０の表示部１６に表示されたワークスペースの具体例を示す図である。
上述のように、ワークスペースに表示された電子文書のサムネイル画像を選択するための第１の入力操作が行われると、電子文書を構成する１以上のページのうち予め定められたページの画像と、第２の入力操作を受け付ける操作画像とが、電子文書のサムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるようにワークスペースに拡大表示される。図７乃至図１２には、ワークスペースに拡大表示されたページの画像および操作画像の具体例が示されている。以下、図７乃至図１２の説明において、ワークスペースに拡大表示されたページの画像および操作画像のことを「クイックビュー」と呼ぶ。

ユーザは、クイックビューを表示させた状態で、操作画像を操作すると、拡大表示されているページの過去の１以上の版（バージョン）が、現在の版のページに重畳して連続的に表示される。例えば、図７には、ワークスペースＷに表示された電子文書のサムネイル画像Ｄに対するマウスオーバーの操作により表示されたクイックビューとして、電子文書の１ページ目のプレビュー画像Ｇと、操作画像Ｅとが示されている。

なお、図７乃至図１２の各々に示すプレビュー画像Ｇに表記されている「１ページ目」という文字列は、単に１ページ目であることを示すものであり、実際のページには表記されていないものとする。これに対して、「バージョン３」、「バージョン４」、および「バージョン５」という文字列は、いずれも実際のページに表記されている文字列であるものとし、これらの文字列のプレビュー画像Ｇ上の位置は、いずれも実際のページに表記されている文字列の位置であるものとする。

操作画像Ｅは、過去にクイックビューが表示された履歴があり、現在の版と、前回クイックビューとして表示されたときの版とが同一でない場合にのみ表示される。また、操作画像Ｅには、ユーザが前回クイックビューとして表示したときの版から現在の版までが選択可能な態様で表示される。図７の例では、電子文書の１ページ目の現在の版（バージョン５）のサムネイル画像Ｐ５と、１つ前の版（バージョン４）のサムネイル画像Ｐ４と、２つ前の版（バージョン３）のサムネイル画像Ｐ３とが時系列順に表示されている。また、サムネイル画像Ｐ３乃至Ｐ５の各々の近傍には、版に関する情報（例えば、版の番号）と、保存された日時やタイミング（例えば、１日前、１ヶ月前等）を示す情報と、保存するための入力操作を行ったユーザを示す情報（例えば、ユーザの名前としての「〇〇花子」等）とが表示されている。

図７には、前回クイックビューとして表示されたときの版が２つ前の版（バージョン３）である場合の操作画像Ｅの例が示されている。このため、操作画像Ｅには２つ前の版（バージョン３）から現在の版（バージョン５）までの版のサムネイル画像等が表示されている。操作画像Ｅには、線形状のシークバーＲが配置されている。また、矢印の記号が表記されたボタンＢ１がシークバーＲに重畳するように配置されている。ボタンＢ１は、ユーザの第２の入力操作を受け付けるボタンである。ボタンＢ１は、クイックビューとして現在表示されている版のサムネイル画像を指している。図７の例では、ボタンＢ１が現在の版（バージョン５）を指しているため、現在の版（バージョン５）のプレビュー画像Ｇのみがクイックビューとして表示されている。

過去にクイックビューを表示させた履歴がなく、初めてクイックビューを表示させた場合には、ボタンＢ１が現在の版（バージョン５）を指した状態でクイックビューが表示される。操作画像Ｅに表示された各版を示すサムネイル画像等の間隔は、電子文書が保存された日時の間隔に応じて自動調整される。このため、各版を示すサムネイル画像等の間隔は、等間隔になる場合とならない場合とがある。

図８には、シークバーＲに対する操作の具体例が示されている。ユーザは、タッチ操作やマウス操作により、シークバーＲのボタンＢ１を任意の位置にピンポイントで表示させる操作や、上下方向にスライドさせる操作を行うことで、クイックビューとして表示させる版を指定することができる。上述の図７の例では、現在の版（バージョン５）が指定されていたが、図８の例では、ボタンＢ１が２つの版の間の領域を指している。具体的には、ボタンＢ１は、１つ前の版（バージョン４）と、２つ前の版（バージョン３）との間の領域のうち、１つ前の版（バージョン４）に近い領域を指している。

この場合、クイックビューとして、１つ前の版（バージョン４）のプレビュー画像Ｇと、２つ前の版（バージョン３）のプレビュー画像Ｇとが重畳された状態で表示される。このとき、２つ前の版（バージョン３）のプレビュー画像Ｇは、１つ前の版（バージョン４）のプレビュー画像Ｇよりも透明度がある状態で薄く表示される。これは、ボタンＢ１の位置に応じて、ページの画像の色の濃淡が変化するようにページの画像の透明度が制御されるからである。

具体的には、ボタンＢ１の位置がより近い方の版のプレビュー画像Ｇがより濃く表示され、ボタンＢ１の位置がより遠い方の版のプレビュー画像Ｇがより薄く表示されるようにプレビュー画像Ｇの透明度が制御される。図８の例では、ボタンＢ１が、２つ前の版（バージョン３）よりも１つ前の版（バージョン４）に近い領域を指している。このため、ボタンＢ１の位置がより近い１つ前の版（バージョン４）のプレビュー画像Ｇよりも、２つ前の版（バージョン３）のプレビュー画像Ｇの方が薄く表示されている。この場合、例えば、１つ前の版（バージョン４）の透明度が２０％、２つ前の版（バージョン３）の透明度が８０％といった値になるように制御される。

なお、図示はしないが、ボタンＢ１を、１つ前の版（バージョン４）と２つ前の版（バージョン３）版とのちょうど中間点となる領域を指す位置に移動させた場合には、２つの版の各々のプレビュー画像Ｇの色の薄さが同一となるように透明度が制御される。具体的には、１つ前の版（バージョン４）の透明度と、２つ前の版（バージョン３）の透明度とがいずれも５０％になるように制御される。このように、ユーザは、シークバーＲ上のボタンＢ１を上下方向にスライドさせる操作を行うことで、クイックビューとして表示されている２つの版の画像の各々の透明度を連続的に変更することができる。

このように、ユーザは、ワークスペースＷにコンパクトに表示されたクイックビューを見るだけで、１つ前の版（バージョン４）と、２つ前の版（バージョン４）との差分を容易に把握することができる。さらに、ボタンＢ１の位置、および重畳的に表示されている文字列の濃淡によって、プレビュー画像Ｇに表記された文字列ごとの版を一見して識別することができる。

図９には、前回クイックビューとして表示されたときの版との比較を行う場合の具体例が示されている。ユーザが、途中の版は気にせず、現在の版と、前回クイックビューとして表示されたときの版との比較のみを行いたい場合には、第３の入力操作として以下の操作を行う。すなわち、ユーザは、図９の例に示す操作画像Ｅの上部に設けられた、「前回閲覧時との比較」と表記されたチェックボックスＣ１にチェックを入れる操作を行う。

チェックボックスＣ１にチェックを入れる操作が行われると、シークバーＲの表示態様が、現在の版と、前回クイックビューとして表示されたときの版との比較のみを可能とする表示態様に変更される。図９には、前回クイックビューとして表示されたときの版が、２つ前の版（バージョン３）である場合におけるシークバーＲの表示態様の変更例が示されている。

すなわち、現在の版（バージョン５）と、前回クイックビューとして表示されたときの版（バージョン３）との間には、本来、１つ前の版（バージョン４）が存在するが、チェックボックスＣ１にチェックを入れる操作が行われたので、操作画像Ｅには、現在の版（バージョン５）と、２つ前の版（バージョン３）とが表示され、１つ前の版（バージョン４）は表示されない。なお、図９の例では、ボタンＢ１が、現在の版（バージョン５）と、２つ前の版（バージョン３）とのちょうど中間点となる領域を指す位置に存在するため、いずれの版の画像も透明度が５０％になるように制御される。

図１０には、前回クイックビューとして表示されたときの版よりも前の版との比較を行う場合の具体例が示されている。上述の例では、前回クイックビューとして表示されたときの版から現在の版までが操作画像Ｅに表示される。これに対して、ユーザが、さらに古い版と現在の版との比較を行いたいような場合には、例えば、図１０の操作画像Ｅの下部に示す、「もっと古いバージョンを表示」と表記されたボタンＢ１１を押下する。

ボタンＢ１１が押下されると、操作画像Ｅに当初表示されていなかった古い版が操作画像Ｅに表示される。具体的には、例えば、操作画像Ｅに表示されていない過去の版のうち新しい方の版から１以上の版が追加的に操作画像Ｅに表示される。このとき、初版（バージョン１）から現在の版までの全ての版が操作画像Ｅに表示されるようにしてもよい。また、図示はしないが、操作画像Ｅに表示される版を、ユーザごとに予め設定できるようにしてもよい。この場合、例えば、常に全ての版（初版から現在の版まで）が操作画像Ｅに表示されるように予め設定できるようにしてもよい。

図１１には、表示する版の数が多い場合における、操作画像Ｅの表示の具体例が示されている。
前回クイックビューとして表示されたときの版から現在の版までが操作画像Ｅに表示される際、表示される版の数が多い場合には、スペース的な問題が生じ得る。この場合、例えば、操作画像Ｅに表示される各バージョンのサムネイル画像が自動的に縮小されて、全体が表示されるようにしてもよい。また、操作画像Ｅにサムネイル画像を表示せずに、テキスト情報のみが表示されるようにしてもよい。

操作画像Ｅに表示されるテキスト情報としては、例えば、図１１に示すように、版に関するテキスト情報（例えば、版の番号）と、保存された日時やタイミング（例えば、１日前、１ヶ月前等）を示すテキスト情報と、保存するための入力操作を行ったユーザを示すテキスト情報（例えば、ユーザの名前）等が挙げられる。この場合、テキスト情報に対するマウスオーバーの操作が行われると、サムネイル画像（図１１の例では、サムネイル画像Ｐ１０）が表示されるようにしてもよい。

また、例えば、図１１に示すように、版と版との間の領域に、「他のバージョンも表示」といった文言が表記されたボタンＢ２１が自動的に表示されるようにしてもよい。この場合、ボタンＢ２１が押下されると、各バージョンのサムネイル画像が自動的に縮小されて表示されたり、テキスト情報のみが自動的に表示されたりするようにしてもよい。また、図示はしないが、操作画像Ｅ内に縦スクロールバーを別途設けて、スクロールさせる操作を行いながら全ての版を確認できるようにしてもよい。この場合、ボタンＢ１を操作するときも、自動的に表示領域外にスクロールできるようにしてもよい。

また、例えば、操作画像Ｅに表示させる版を予め設定できるようにして、表示の対象外とされた版については自動的に非表示になるようにしてもよい。具体的には、例えば、前回クイックビューとして表示された版が８つ前の版である場合には、操作画像Ｅに表示させる版を「現在の版から４つ前の版まで」といったように予め設定し、５つ前の版から８つ前の版までの版については、図１１のボタンＢ２１のようなボタンを押下することで表示されるようにしてもよい。

図１２には、２つの版を並べて表示する場合の具体例が示されている。
上述の例では、クイックビューとして、２つの版が重畳した状態で表示されるが、２つの版が並んだ状態で表示させることもできる。図１２の例では、１つ前の版（バージョン４）と、２つ前の版（バージョン３）とが並んだ状態で表示されている。２つの版を並べて表示するためには、ユーザの第４の入力操作として、例えば、図１２に示すように、「バージョンを左右に並べて表示」と表記されたチェックボックスＣ１１にチェックを入れる手法がある。また、別の手法として、シークバーＲに対するユーザの入力操作として、マウスオーバーの操作を行うと、クイックビューとして、２つの版が重畳した状態で表示され、クリックの操作を行うと、クイックビューとして、２つの版が並んだ状態で表示されるようにする手法がある。

以上、本実施の形態について説明したが、本発明は上述した本実施の形態に限るものではない。また、本発明による効果も、上述した本実施の形態に記載されたものに限定されない。例えば、図１に示す情報処理システム１の構成、図２に示すユーザ端末１０のハードウェア構成は、いずれも本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。また、図３に示すユーザ端末１０の機能構成、図４に示す管理サーバ３０の機能構成も例示に過ぎず、特に限定されない。上述した処理を全体として実行できる機能が図１の情報処理システム１に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能構成を用いるかは図３及び図４の例に限定されない。

また、図５に示すユーザ端末１０の処理のステップ、および図６に示す管理サーバ３０の処理のステップの各々の順序も例示に過ぎず、特に限定されない。図示されたステップの順序に沿って時系列的に行われる処理だけではなく、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別的に行われてもよい。また、図７乃至図１２に示す具体例も一例に過ぎず、特に限定されない。

例えば、図７乃至図１２に示す操作画像Ｅには、必ずしも線形状のシークバーＲを配置する必要はない。例えば、各版のサムネイル画像やテキスト情報のみが時系列順に並んでおり、操作画像Ｅの領域のいずれかの位置に対するマウスオーバーの操作のみで、その位置に近い位置に配置されている１または２つの版のプレビュー画像Ｇがクイックビューとして表示されるようにしてもよい。

また、例えば、図７乃至図１２に示す操作画像Ｅにおいて、サムネイル画像等の間隔は、電子文書が保存された日時の間隔に応じて自動調整される構成となっているが、間隔が調節されることなく、操作画像Ｅのスペースに合わせてサムネイル画像等が時系列順に並んだ状態で表示されるようにしてもよい。

１…情報処理システム、１０…ユーザ端末、１１…制御部、３０…管理サーバ、９０…ネットワーク、１０１…文書管理部、１０２…表示制御部、１０３…入力操作受付部、１０４…表示履歴取得部、１０５…版履歴取得部、１０６…画像加工部、１０７…送信制御部、３０１…文書管理部、３０２…表示制御部、３０３…入力情報取得部、３０４…画像加工部、３０５…送信制御部

Claims (20)

1. プロセッサを備え、
   前記プロセッサは、
   表示部に表示された、電子文書のサムネイル画像に対する、ユーザによる第１の入力操作を受け付け、
   前記電子文書を構成する１以上のページのうち予め定められたページの画像と、当該ページの画像を版ごとに表示させる第２の入力操作を受け付ける操作画像を少なくとも含む操作部とを、前記サムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるように、前記表示部に拡大表示する制御と、
   前記操作画像に対する前記第２の入力操作に応じて、第１の版の前記予め定められたページの画像と、第２の版の当該予め定められたページの画像とを重畳させて、前記表示部に拡大表示する制御とを行うことを特徴とする、
   情報処理システム。
2. 前記プロセッサは、
   前記第１の入力操作として、前記サムネイル画像を選択する操作を受け付け、
   前記操作画像に対する前記第２の入力操作に応じて、前記第１の版の前記予め定められたページのプレビュー画像と、前記第２の版の前記予め定められたページのプレビュー画像とを重畳させて、前記表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、
   請求項１に記載の情報処理システム。
3. 前記プロセッサは、前記サムネイル画像を選択する操作として、前記ユーザの入力操作に連動して前記表示部を移動するカーソルを、当該サムネイル画像に重畳させる操作を受け付けることを特徴とする、
   請求項２に記載の情報処理システム。
4. 前記プロセッサは、前記ユーザの入力操作により開かれた前記電子文書の版が、前回前記表示部に拡大表示されたときと異なる場合に、前記操作画像を当該表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、
   請求項２に記載の情報処理システム。
5. 前記プロセッサは、前記ユーザの入力操作により前記表示部に拡大表示された前記電子文書の版が、前回前記表示部に拡大表示されたときの版と同一である場合、または当該電子文書が当該入力操作により前記表示部に拡大表示されたことがない場合に、前記操作画像を前記表示部に表示しない制御を行うことを特徴とする、
   請求項２に記載の情報処理システム。
6. 前記プロセッサは、前記第１の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像と、前記第２の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像とを重畳させて、差分を識別可能な態様で前記表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、
   請求項２に記載の情報処理システム。
7. 前記プロセッサは、前記差分を識別可能な態様として、前記第１の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像と、前記第２の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像との各々の表示態様を変化させて、前記表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、
   請求項６に記載の情報処理システム。
8. 前記プロセッサは、
   前記操作画像に表示される、前記第１の版の前記予め定められたページを示す第１の文字またはシンボルと、前記第２の版の当該予め定められたページを示す第２の文字またはシンボルとの間に形成された領域のいずれかの位置に対する前記第２の入力操作を受け付け、
   前記第２の入力操作が行われた前記位置に応じて、前記表示態様を変化させることを特徴とする、
   請求項７に記載の情報処理システム。
9. 前記プロセッサは、
   前記第２の入力操作が行われた前記位置が、
   前記第１の文字またはシンボルに近付くに従い、前記第１の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像の前記表示態様を明瞭化させるとともに、前記第２の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像の当該表示態様を不明瞭化させ、
   前記第２の文字またはシンボルに近付くに従い、前記第２の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像の前記表示態様を明瞭化させるとともに、前記第１の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像の当該表示態様を不明瞭化させることを特徴とする、
   請求項８に記載の情報処理システム。
10. 前記プロセッサは、前記第１の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像、および前記第２の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像の各々の表示上の透明度合を低くすることで、前記表示態様を明瞭化させ、当該透明度合を高くすることで、前記表示態様を不明瞭化させることを特徴とする、
    請求項９に記載の情報処理システム。
11. 前記領域には、前記第１の文字またはシンボルと、前記第２の文字またはシンボルとの間に配置された線形状のシンボルが表示されており、当該線形状のシンボルのいずれかの位置に対して、前記第２の入力操作が行われることを特徴とする、
    請求項９に記載の情報処理システム。
12. 前記線形状のシンボルには、前記位置を示すシンボルが当該線形状のシンボルに沿って移動可能な態様で表示されており、前記第２の入力操作として、当該位置を示すシンボルを移動させる操作が行われることを特徴とする、
    請求項１１に記載の情報処理システム。
13. 前記プロセッサは、前記第１の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像として、現在の版の当該ページの当該プレビュー画像と、前記第２の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像として、前記ユーザの入力操作により前回開いたときの版の当該ページの当該プレビュー画像とを重畳させて前記表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、
    請求項２に記載の情報処理システム。
14. 前記プロセッサは、前記ユーザによる第３の入力操作が行われると、前記第２の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像として、当該ユーザの入力操作により前回開いたときの版の当該ページの当該プレビュー画像とを重畳させて前記表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、
    請求項１３に記載の情報処理システム。
15. 前記操作画像には、前記第２の版の前記予め定められたページを示す前記第２の文字またはシンボルに加えて、第ｎ（ｎは３以上の整数値）の版の当該予め定められたページを示す第ｎの文字またはシンボルが表示され、
    前記第１の版が追加された日時と、前記第２の版が追加された日時と、前記第ｎの版が追加された日時との時間的間隔の長さに基づいて、前記第１の文字またはシンボルと、前記第２の文字またはシンボルと、前記第ｎの文字またはシンボルとの各々の表示位置が決定されることを特徴とする、
    請求項８に記載の情報処理システム。
16. 前記時間的間隔の長さと、前記ｎの値と、前記操作画像の広さとのうち少なくとも１の情報に基づいて、前記第１の文字またはシンボルと、前記第２の文字またはシンボルと、前記第ｎの文字またはシンボルとの各々の種類、表示位置、および大きさが決定されることを特徴とする、
    請求項１５に記載の情報処理システム。
17. 前記プロセッサは、前記ユーザによる第４の入力操作に応じて、前記第１の版の前記予め定められたページの前記プレビュー画像と、前記第２の版の当該予め定められたページの当該プレビュー画像とを並べて前記表示部に拡大表示する制御を行うことを特徴とする、
    請求項２に記載の情報処理システム。
18. プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    ユーザが操作する他の情報処理装置の表示部に表示された、電子文書のサムネイル画像に対する、当該ユーザによる第１の入力操作の入力情報を取得し、
    前記電子文書を構成する１以上のページのうち予め定められたページの画像と、当該ページの画像を版ごとに表示させる第２の入力操作を受け付ける操作画像を少なくとも含む操作部とを、前記サムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるように、前記表示部に拡大表示させる制御と、
    前記操作画像に対する前記第２の入力操作に応じて、第１の版の前記予め定められたページの画像と、第２の版の当該予め定められたページの画像とを重畳させて、前記表示部に拡大表示する制御とを行うことを特徴とする、
    情報処理装置。
19. プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    電子文書のサムネイル画像を表示部に表示する制御を行い、
    前記サムネイル画像に対するユーザによる第１の入力操作を受け付けて、その入力情報を他の情報処理装置に向けて送信する制御を行い、
    前記入力情報に基づく前記他の情報処理装置の処理に応じて、前記電子文書を構成する１以上のページのうち予め定められたページの画像と、当該ページの画像を版ごとに表示させる第２の入力操作を受け付ける操作画像を少なくとも含む操作部とを、前記サムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるように、前記表示部に拡大表示する制御と、
    前記操作画像に対する前記第２の入力操作に応じて、第１の版の前記予め定められたページの画像と、第２の版の当該予め定められたページの画像とを重畳させて、前記表示部に拡大表示する制御とを行うことを特徴とする、
    情報処理装置。
20. コンピュータに、
    表示部に表示された、電子文書のサムネイル画像に対する、ユーザによる第１の入力操作を受け付ける機能と、
    前記電子文書を構成する１以上のページのうち予め定められたページの画像と、当該ページの画像を版ごとに表示させる第２の入力操作を受け付ける操作画像を少なくとも含む操作部とを、前記サムネイル画像よりも表示サイズが大きくなるように、前記表示部に拡大表示する制御と、
    前記操作画像に対する前記第２の入力操作に応じて、第１の版の前記予め定められたページの画像と、第２の版の当該予め定められたページの画像とを重畳させて、前記表示部に拡大表示する制御とを行う機能と、
    を実現させるためのプログラム。