JP2023140638A - 裏面加工装置、プラズマ処理システム及び基板処理方法 - Google Patents

裏面加工装置、プラズマ処理システム及び基板処理方法 Download PDF

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Ryusei Kashimura
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Abstract

【課題】基板支持台による基板の温度の制御性を向上させる。【解決手段】基板支持台の基板支持面に載置される基板の裏面に凹凸を形成する形成部を備え、前記形成部が、プラズマ処理前且つ前記基板支持面に載置される前の基板に、前記基板支持面の温度分布に基づいて、前記凹凸を形成する、裏面加工装置である。【選択図】図3

Description

本開示は、裏面加工装置、プラズマ処理システム及び基板処理方法に関する。
特許文献1には、静電気力を使用して被吸着基板を吸着し、上記被吸着基板の裏面に溝を介することなく熱伝導用ガスを供給して上記被吸着基板を冷却する機構を有する静電チャックが開示されている。上記静電チャックは、上記被吸着基板と接触する複数の突起部を有する。
特開2010-147502号公報
本開示にかかる技術は、基板支持台による基板の温度の制御性を向上させる。
本開示の一態様は、基板支持台の基板支持面に載置される基板の裏面に凹凸を形成する形成部を備え、前記形成部が、プラズマ処理前且つ前記基板支持面に載置される前の基板に、前記基板支持面の温度分布に基づいて、前記凹凸を形成する、裏面加工装置である。
本開示によれば、基板支持台による基板の温度の制御性を向上させることができる。
第1実施形態にかかる、基板処理システムとしてのプラズマ処理システムの構成の概略を示す平面図である。 容量結合型のプラズマ処理装置としての処理モジュールの構成例を説明するための図である。 裏面加工モジュールの構成例を説明するための図である。 基板の部分拡大断面図である。 第2実施形態にかかる、基板処理システムとしてのプラズマ処理システムの構成の概略を示すブロック図である。
半導体デバイス等の製造プロセスでは、半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)等の基板に対して、プラズマを用いて、エッチングや成膜等のプラズマ処理が行われる。プラズマ処理は、減圧された処理容器内の基板支持台に基板が載置された状態で行われる。
基板の温度はプラズマ処理の結果に影響するため、プラズマ処理中に、基板支持台の基板支持面の温度が調整され、これにより、基板支持面に載置された基板の温度が調整されている。また、基板支持面には凸部が設けられることがある。
ところで、基板支持面の温度分布は、調整しても局所的に高温になったり低温になったりする部分すなわち特異点が生じる。この特異点の解消方法としては、基板の裏面に接触する上記凸部の形成密度を基板支持面の面内で異ならせる方法が考えられる。
しかし、同じプラズマ処理装置内の同じ基板支持台であっても、プラズマ処理条件等により、基板支持面内における上記特異点の位置や、上記特異点の発生の有無等が変わってくる。そのため、上述のように基板支持面内で凸部の形成密度を異ならせる方式では、基板の温度を適切に調整できないことがある。
そこで、本開示にかかる技術は、基板支持台による基板の温度の制御性を向上させる。
以下、本実施形態にかかる、裏面加工装置、基板処理システム及び基板処理方法について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1実施形態)
<プラズマ処理システム>
図1は、第1実施形態にかかる、基板処理システムとしてのプラズマ処理システムの構成の概略を示す平面図である。
図1のプラズマ処理システム1では、基板Wに対して、裏面の加工処理と、プラズマを用いた、例えばエッチング等のプラズマ処理を行う。
図1に示すようにプラズマ処理システム1は、大気部10と減圧部11とを有し、これら大気部10と減圧部11とがロードロックモジュール20、21を介して一体に接続されている。大気部10は、大気圧雰囲気下において基板Wに所望の処理を行う大気モジュールを備える。減圧部11は、減圧雰囲気(真空雰囲気)下において基板Wに所望の処理を行う減圧モジュールを備える。
ロードロックモジュール20、21は、ゲートバルブ(図示せず)を介して、大気部10に含まれるローダモジュール30と、減圧部11に含まれるトランスファモジュール50を連結するように設けられている。ロードロックモジュール20、21は、基板Wを一時的に保持するように構成されている。また、ロードロックモジュール20、21は、内部を大気圧雰囲気と減圧雰囲気とに切り替えられるように構成されている。
大気部10は、後述する搬送装置40を備えたローダモジュール30と、フープ31を載置するロードポート32と、反転装置としての反転モジュール33と、裏面加工装置としての裏面加工モジュール34と、を有している。
ローダモジュール30は矩形の筐体を有し、筐体の内部は大気圧雰囲気に維持されている。ローダモジュール30の筐体の長辺を構成する一側面には、複数、例えば5つのロードポート32が並設されている。ロードポート32に載置されるフープ31は、複数の基板Wを保管可能なものである。フープ31は、平面視の形状が略同一の基板型温度センサWtも保管可能である。
ローダモジュール30の筐体の長辺を構成する他側面には、ロードロックモジュール20、21、裏面加工モジュール34が並設されている。また、ローダモジュール30の筐体の短辺を構成する、裏面加工モジュール34側の一側面には、反転モジュール33が設けられている。
ローダモジュール30は、ロードポート32に載置されたフープ31内の基板Wを反転モジュール33に搬入する。また、ローダモジュール30は、反転モジュール33で反転された基板Wを、裏面加工モジュール34に搬入し、または、ロードロックモジュール20に搬入する。さらに、ローダモジュール30は、裏面加工モジュール34で裏面が加工された基板Wを反転モジュール33に搬入し、また、ロードロックモジュール21内の基板Wをフープ31に搬出する。さらにまた、ローダモジュール30は、ロードポート32に載置されたフープ31内の基板型温度センサWtをロードロックモジュール20に搬入し、ロードロックモジュール21内の基板型温度センサWtをフープ31に搬出する。
ローダモジュール30の筐体の内部には、基板W及び基板型温度センサWtを搬送可能に構成された搬送装置40が設けられている。搬送装置40は、基板Wを搬送時に支持する搬送アーム41と、搬送アーム41を回転可能に支持する回転台42と、回転台42を搭載した基台43とを有している。また、ローダモジュール30の内部には、ローダモジュール30の長手方向に延伸するガイドレール44が設けられている。基台43はガイドレール44上に設けられ、搬送装置40はガイドレール44に沿って移動可能に構成されている。
なお、ローダモジュール30には、基板Wの水平方向の向きを調節するオリエンタモジュール(図示せず)、複数の基板Wを一時的に格納するバッファモジュール(図示せず)等が接続されていてもよい。
反転モジュール33は、基板Wを水平軸周りに反転させて、基板Wのプラズマ処理対象面すなわち表面と裏面のうちいずれかを鉛直方向上向きとする。
反転モジュール33は、例えば、保持部材33aと駆動部33bとを有する。保持部材33aは、基板Wの表面または裏面を保持する。駆動部33bは、基板Wを保持した保持部材33aを水平軸周りに回転させる駆動力を発生させる、モータ等の駆動源を有する。
裏面加工モジュール34は、基板Wの裏面を加工する。なお、この裏面加工モジュール34の具体的な構成は後述する。
減圧部11は、基板W及び基板型温度センサWtを搬送するトランスファモジュール50と、トランスファモジュール50から搬送された基板Wに所望のプラズマ処理を行うプラズマ処理装置としての処理モジュール60を有している。トランスファモジュール50及び処理モジュール60の内部(具体的には後述の減圧搬送室51及びプラズマ処理チャンバ110の内部)はそれぞれ、減圧雰囲気に維持される。1つのトランスファモジュール50に対し、処理モジュール60は複数、例えば6つ設けられている。なお、処理モジュール60の数や配置は本実施形態に限定されず、任意に設定することができる。
トランスファモジュール50は、平面視多角形状(図示の例では平面視四角形状)の筐体を有する減圧搬送室51を含み、減圧搬送室51がロードロックモジュール20、21に接続されている。トランスファモジュール50は、ロードロックモジュール20に搬入された基板Wを一の処理モジュール60に搬送すると共に、処理モジュール60で所望のプラズマ処理が行われた基板Wを、ロードロックモジュール21に搬出する。また、トランスファモジュール50は、ロードロックモジュール20に搬入された基板型温度センサWtを一の処理モジュール60に搬送する。さらに、トランスファモジュール50は、処理モジュール60内の基板型温度センサWtを、ロードロックモジュール21に搬出し、または、他の処理モジュール60に搬入する。
処理モジュール60は、基板Wに対し、例えばエッチング等のプラズマ処理を行う。また、処理モジュール60は、ゲートバルブ61を介してトランスファモジュール50に接続されている。なお、この処理モジュール60の具体的な構成は後述する。
トランスファモジュール50の減圧搬送室51の内部には、基板W及び基板型温度センサWtを支持して搬送可能にされた搬送装置70が設けられている。搬送装置70は、前述の搬送装置40と同様、基板W及び基板型温度センサWtを搬送時に支持する搬送アーム71と、搬送アーム71を回転可能に支持する回転台72と、回転台72を搭載した基台73とを有している。また、トランスファモジュール50の減圧搬送室51の内部には、トランスファモジュール50の長手方向に延伸するガイドレール74が設けられている。基台73はガイドレール74上に設けられ、搬送装置70はガイドレール74に沿って移動可能に構成されている。
さらに、プラズマ処理システム1は制御装置80を有する。一実施形態において、制御装置80は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理システム1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御装置80は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理システム1の他の要素それぞれを制御するように構成され得る。一実施形態において、制御装置80の一部又は全てがプラズマ処理システム1の他の要素に含まれてもよい。制御装置80は、処理部91、記憶部92及び通信インターフェース93を含んでもよい。制御装置80は、例えばコンピュータ90により実現される。処理部91は、記憶部92からプログラムを読み出し、読み出されたプログラムを実行することにより種々の制御動作を行うように構成され得る。このプログラムは、予め記憶部92に格納されていてもよく、必要なときに、媒体を介して取得されてもよい。取得されたプログラムは、記憶部92に格納され、処理部91によって記憶部92から読み出されて実行される。媒体は、コンピュータ90に読み取り可能な種々の記憶媒体であってもよく、通信インターフェース93に接続されている通信回線であってもよい。処理部91は、CPU(Central Processing Unit)であってもよい。記憶部92は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース93は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理システム1の他の要素との間で通信してもよい。
<処理モジュール60>
続いて、処理モジュール60について図2を用いて説明する。図2は、容量結合型のプラズマ処理装置としての処理モジュール60の構成例を説明するための図である。
処理モジュール60は、プラズマ処理チャンバ110、ガス供給部120、電源130及び排気システム140を含む。また、処理モジュール60は、基板支持台111及びガス導入部を含む。ガス導入部は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理チャンバ110内に導入するように構成される。ガス導入部は、シャワーヘッド113を含む。基板支持台111は、プラズマ処理チャンバ110内に配置される。シャワーヘッド113は、基板支持台111の上方に配置される。一実施形態において、シャワーヘッド113は、プラズマ処理チャンバ110の天部(ceiling)の少なくとも一部を構成する。プラズマ処理チャンバ110は、シャワーヘッド113、プラズマ処理チャンバ110の側壁110a及び基板支持台111により規定されたプラズマ処理空間110sを有する。プラズマ処理チャンバ110は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間110sに供給するための少なくとも1つのガス供給口と、プラズマ処理空間からガスを排出するための少なくとも1つのガス排出口とを有する。プラズマ処理チャンバ110は接地される。シャワーヘッド113及び基板支持台111は、プラズマ処理チャンバ110の筐体とは電気的に絶縁される。
基板支持台111は、本体部121及びリングアセンブリ122を含む。本体部121は、基板Wを支持するための中央領域121aと、リングアセンブリ122を支持するための環状領域121bとを有する。ウェハは基板Wの一例である。本体部121の環状領域121bは、平面視で本体部121の中央領域121aを囲んでいる。基板Wは、本体部121の中央領域121a上に配置され、リングアセンブリ122は、本体部121の中央領域121a上の基板Wを囲むように本体部121の環状領域121b上に配置される。従って、中央領域121aは、基板Wを支持するための基板支持面とも呼ばれ、環状領域121bは、リングアセンブリ122を支持するためのリング支持面とも呼ばれる。
中央領域121aは平坦に形成されていてもよいし、凹凸が形成されていてもよい。本例では、中央領域121aは平坦に形成されているものとする。
一実施形態において、本体部121は、基台123及び静電チャック124を含む。基台123は、導電性部材を含む。基台123の導電性部材は下部電極として機能し得る。静電チャック124は、基台123の上に配置される。静電チャック124は、セラミック部材124aとセラミック部材124a内に配置される静電電極124bとを含む。セラミック部材124aは、中央領域121aを有する。一実施形態において、セラミック部材124aは、環状領域121bも有する。なお、環状静電チャックや環状絶縁部材のような、静電チャック124を囲む他の部材が環状領域121bを有してもよい。この場合、リングアセンブリ122は、環状静電チャック又は環状絶縁部材の上に配置されてもよく、静電チャック124と環状絶縁部材の両方の上に配置されてもよい。また、後述するRF(Radio Frequency)電源131及び/又はDC(Direct Current)電源132に結合される少なくとも1つのRF/DC電極がセラミック部材124a内に配置されてもよい。この場合、少なくとも1つのRF/DC電極が下部電極として機能する。後述するバイアスRF信号及び/又はDC信号が少なくとも1つのRF/DC電極に供給される場合、RF/DC電極はバイアス電極とも呼ばれる。なお、基台123の導電性部材と少なくとも1つのRF/DC電極とが複数の下部電極として機能してもよい。また、静電電極124bが下部電極として機能してもよい。従って、基板支持台111は、少なくとも1つの下部電極を含む。
リングアセンブリ122は、1又は複数の環状部材を含む。一実施形態において、1又は複数の環状部材は、1又は複数のエッジリングと少なくとも1つのカバーリングとを含む。エッジリングは、導電性材料又は絶縁材料で形成され、カバーリングは、絶縁材料で形成される。
また、基板支持台111は、静電チャック124、リングアセンブリ122及び基板Wのうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、伝熱媒体、流路111c、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路111cには、ブラインやガスのような伝熱流体が流れる。一実施形態において、流路111cが基台123内に形成され、1又は複数のヒータが静電チャック124のセラミック部材124a内に配置される。
また、基板支持台111は、基板Wの裏面と中央領域121aとの間の間隙に伝熱ガスを供給するように構成された伝熱ガス供給路111dを含む。伝熱ガス供給路111dには、伝熱ガス供給部(図示せず)からの伝熱ガスが供給される。
上述の伝熱ガス供給部は、少なくとも1つのガスソース及び少なくとも1つの流量制御器を含んでもよい。一実施形態において、伝熱ガス供給部は、少なくとも1つの伝熱ガスを、それぞれに対応のガスソースからそれぞれに対応の流量制御器を介して各伝熱ガス供給路に供給するように構成される。各流量制御器は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、伝熱ガス供給部は、少なくとも1つの伝熱ガスの流量を変調又はパルス化する少なくとも1つの流量変調デバイスを含んでもよい。
シャワーヘッド113は、ガス供給部120からの少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間110s内に導入するように構成される。シャワーヘッド113は、少なくとも1つのガス供給口113a、少なくとも1つのガス拡散室113b、及び複数のガス導入口113cを有する。ガス供給口113aに供給された処理ガスは、ガス拡散室113bを通過して複数のガス導入口113cからプラズマ処理空間110s内に導入される。また、シャワーヘッド113は、少なくとも1つの上部電極を含む。なお、ガス導入部は、シャワーヘッド113に加えて、側壁110aに形成された1又は複数の開口部に取り付けられる1又は複数のサイドガス注入部(SGI:Side Gas Injector)を含んでもよい。
ガス供給部120は、少なくとも1つのガスソース120a及び少なくとも1つの流量制御器120bを含んでもよい。一実施形態において、ガス供給部120は、少なくとも1つの処理ガスを、それぞれに対応のガスソース120aからそれぞれに対応の流量制御器120bを介してシャワーヘッド113に供給するように構成される。各流量制御器120bは、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部120は、少なくとも1つの処理ガスの流量を変調又はパルス化する1又はそれ以上の流量変調デバイスを含んでもよい。
電源130は、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介してプラズマ処理チャンバ110に結合されるRF電源131を含む。RF電源131は、少なくとも1つのRF信号(RF電力)を少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に供給するように構成される。これにより、プラズマ処理空間110sに供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマが形成される。従って、RF電源131は、プラズマ処理チャンバ110において1又はそれ以上の処理ガスからプラズマを生成するように構成されるプラズマ生成部の少なくとも一部として機能し得る。また、バイアスRF信号を少なくとも1つの下部電極に供給することにより、基板Wにバイアス電位が発生し、形成されたプラズマ中のイオン成分を基板Wに引き込むことができる。
一実施形態において、RF電源131は、第1のRF生成部131a及び第2のRF生成部131bを含む。第1のRF生成部131aは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に結合され、プラズマ生成用のソースRF信号(ソースRF電力)を生成するように構成される。一実施形態において、ソースRF信号は、10MHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第1のRF生成部131aは、異なる周波数を有する複数のソースRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のソースRF信号は、少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に供給される。
第2のRF生成部131bは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して少なくとも1つの下部電極に結合され、バイアスRF信号(バイアスRF電力)を生成するように構成される。バイアスRF信号の周波数は、ソースRF信号の周波数と同じであっても異なっていてもよい。一実施形態において、バイアスRF信号は、ソースRF信号の周波数よりも低い周波数を有する。一実施形態において、バイアスRF信号は、100kHz~60MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第2のRF生成部131bは、異なる周波数を有する複数のバイアスRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のバイアスRF信号は、少なくとも1つの下部電極に供給される。また、種々の実施形態において、ソースRF信号及びバイアスRF信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。
また、電源130は、プラズマ処理チャンバ110に結合されるDC電源132を含んでもよい。DC電源132は、第1のDC生成部132a及び第2のDC生成部132bを含む。一実施形態において、第1のDC生成部132aは、少なくとも1つの下部電極に接続され、第1のDC信号を生成するように構成される。生成された第1のバイアスDC信号は、少なくとも1つの下部電極に印加される。一実施形態において、第2のDC生成部132bは、少なくとも1つの上部電極に接続され、第2のDC信号を生成するように構成される。生成された第2のDC信号は、少なくとも1つの上部電極に印加される。
種々の実施形態において、第1及び第2のDC信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。この場合、電圧パルスのシーケンスが少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に印加される。電圧パルスは、矩形、台形、三角形又はこれらの組み合わせのパルス波形を有してもよい。一実施形態において、DC信号から電圧パルスのシーケンスを生成するための波形生成部が第1のDC生成部132aと少なくとも1つの下部電極との間に接続される。従って、第1のDC生成部132a及び波形生成部は、電圧パルス生成部を構成する。第2のDC生成部132b及び波形生成部が電圧パルス生成部を構成する場合、電圧パルス生成部は、少なくとも1つの上部電極に接続される。電圧パルスは、正の極性を有してもよく、負の極性を有してもよい。また、電圧パルスのシーケンスは、1周期内に1又は複数の正極性電圧パルスと1又は複数の負極性電圧パルスとを含んでもよい。なお、第1及び第2のDC生成部132a、132bは、RF電源131に加えて設けられてもよく、第1のDC生成部132aが第2のRF生成部131bに代えて設けられてもよい。
排気システム140は、例えばプラズマ処理チャンバ110の底部に設けられたガス排出口110eに接続され得る。排気システム140は、圧力調整弁及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、プラズマ処理空間110s内の圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
処理モジュール60は、制御部150を含む。本開示において述べられる種々の工程を処理モジュール60に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部150は、ここで述べられる種々の工程を実行するように処理モジュール60の他の要素を制御するように構成され得る。一実施形態において、制御部150の一部又は全てがプラズマ処理システム1に含まれてもよい。制御部150は、処理部161、記憶部162及び通信インターフェース163を含んでもよい。制御部150は、例えばコンピュータ160により実現される。処理部161は、記憶部162からプログラムを読み出し、読み出されたプログラムを実行することにより種々の制御動作を行うように構成され得る。このプログラムは、予め記憶部162に格納されていてもよく、必要なときに、媒体を介して取得されてもよい。取得されたプログラムは、記憶部162に格納され、処理部161によって記憶部162から読み出されて実行される。媒体は、コンピュータ160に読み取り可能な種々の記憶媒体であってもよく、通信インターフェース163に接続されている通信回線であってもよい。処理部161は、CPU(Central Processing Unit)であってもよい。記憶部162は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース163は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介して処理モジュール60の他の要素との間で通信してもよい。
制御部150は、プラズマ処理システム1の制御装置80であってもよい。
なお、処理モジュール60のプラズマ処理空間110sにおいて形成されるプラズマは、容量結合プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)に限られず、誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)、ECRプラズマ(Electron-Cyclotron-resonance plasma)、ヘリコン波励起プラズマ(HWP:Helicon Wave Plasma)、又は、表面波プラズマ(SWP:Surface Wave Plasma)等であってもよい。
<裏面加工モジュール34>
次に、裏面加工モジュール34について図3を用いて説明する。図3は、裏面加工モジュール34の構成例を説明するための図である。図4は、基板Wの部分拡大断面図である。
裏面加工モジュール34は、基板Wの裏面に凹凸を形成するものであり、本実施形態ではレーザ光を用いて上記凹凸を形成する。この裏面加工モジュール34は、図3に示すように、内部を密閉可能な処理容器200を有している。処理容器200の側面には、基板Wの搬入出口(図示せず)が形成され、当該搬入出口には開閉シャッタ(図示せず)が設けられている。
処理容器200内には、例えば、支持台210と、形成部としてのレーザヘッド220が設けられている。
支持台210には基板Wが載置される。具体的には、支持台210には例えば基板Wがその裏面が上側となる状態で載置される。一実施形態において、支持台210は基板Wを吸着保持する。
レーザヘッド220は、支持台210に載置された基板Wの裏面に図4に示すように凹凸W1を形成する。この基板Wの裏面の凹凸W1は、当該基板Wが載置される処理モジュール60の基板支持台111の基板支持面121aとの間で、伝熱ガス供給路111dを介して供給された伝熱ガス用の流路を成す。
レーザヘッド220により形成される凹凸W1の凸部の高さすなわち凹部の深さは、例えば、基板Wの厚みの1/10~1/50である。
レーザヘッド220は、基板Wの裏面にレーザ光を照射するものであり、図3に示すように、支持台210の上方に設けられている。レーザヘッド220は、例えば、レーザ光発振器(図示せず)から発振された高周波のパルス状のレーザ光を、基板Wの裏面の所定位置に集光して照射する。これによって、基板Wの裏面においてレーザ光が集光した部分を除去することができる。
レーザヘッド220は、移動機構221によって水平方向(図のX方向及びY方向)に移動可能に構成されていてもよい。移動機構221は例えば一般的な精密XYステージで構成される。また、レーザヘッド220は、昇降機構222によって鉛直方向(図のZ方向)に移動可能に構成されていてもよい。
なお、裏面加工モジュール34は、処理モジュール60の制御部150と同様の制御部(図示せず)を有する。
<基板支持面121aの温度分布の取得>
以上のように構成されたプラズマ処理システム1を用いて行われる基板処理に先立って、処理モジュール60の基板支持台111の基板支持面121aの温度分布が取得される。
以下では、この温度分布の取得処理の一例について説明する。
まず、搬送装置40によって、所定のフープ31から基板型温度センサWtが取り出され、ロードロックモジュール20に搬入される。その後ロードロックモジュール20内が密閉され、減圧される。その後、ロードロックモジュール20の内部とトランスファモジュール50の内部が連通される。
次に、搬送装置70によって基板型温度センサWtが保持され、ロードロックモジュール20からトランスファモジュール50に搬送される。
次に、ゲートバルブ61が開放され、搬送装置70によって、温度分布取得対象の処理モジュール60に基板型温度センサWtが搬入される。その後、ゲートバルブ61が閉じられ、基板支持台111の基板支持面121a上に、基板型温度センサWtが載置される。このとき、当該処理モジュール60の状態は、温調モジュールによる基板支持面121aの温度の調整条件を含む、プラズマ処理条件(と同じ条件)に対応する状態となっている。そして、基板型温度センサWtにより基板支持面121a上の各部分の温度が取得され、すなわち、基板支持面121aの温度分布が取得される。基板型温度センサWtによる取得結果は、制御装置80へ無線通信等により送信され、記憶部92に記憶される。
その後、ゲートバルブ61が開放され、搬送装置70によって処理モジュール60から基板型温度センサWtが搬出される。その後、ゲートバルブ61が閉じられる。
次に、搬送装置70によって、ロードロックモジュール21に基板型温度センサWtが搬入される。ロードロックモジュール21に基板型温度センサWtが搬入されると、ロードロックモジュール21内が密閉され、大気開放される。その後、ロードロックモジュール21の内部とローダモジュール30の内部が連通される。
次に、搬送装置40によって基板型温度センサWtが保持され、ロードロックモジュール21からローダモジュール30を介して元のフープ31に戻されて収容される。これで、一連の温度分布の取得処理が終了する。
上述の温度分布の取得処理は、例えば、プラズマ処理システム1の立ち上げ時やメンテナンス時に行われる。
一実施形態において、上述の温度分布の取得は、処理モジュール60毎に行われる。この場合、基板型温度センサWtをロードロックモジュール20から搬出してからロードロックモジュール21に戻すまでの間に、複数の処理モジュール60について、基板支持面121aの温度分布が取得されるようにしてもよい。
また、一実施形態において、上述の温度分布の取得は、プラズマ処理条件毎に行われる。
なお、処理モジュール60の基板支持台111の基板支持面121aの温度分布は、プラズマ処理システム1の設置位置への納品前に取得されてもよい。また、プラズマ処理システム1の減圧モジュールを大気開放した状態で、作業者により基板支持台111に載置された基板型温度センサWtを用いて行われてもよい。
<プラズマ処理システム1の基板処理>
次に、プラズマ処理システム1を用いて行われる基板処理の一例について説明する。
まず、搬送装置40によって、所望のフープ31から基板Wが取り出され、反転モジュール33に搬入され、保持部材33aに保持される。次いで、基板Wの表裏が反転され、基板Wの裏面が上側とされる。その後、搬送装置40によって、裏面が上側とされた状態の基板Wが反転モジュール33から取り出され、裏面加工モジュール34に搬入され、支持台210に載置される。
続いて、基板Wの裏面が、当該基板Wが載置されるプラズマ処理モジュール60の基板支持面121aの温度分布の取得結果に基づいて加工され、凹凸が形成される。
具体的には、例えば、この基板Wの識別情報から、この基板Wの搬送先の処理モジュール60の識別情報及びこの基板Wに対するプラズマ処理条件の情報が抽出され、抽出された情報に紐づけられた基板支持面121aの温度分布が、処理部91によって、記憶部92から取得される。そして、取得された基板支持面121aの温度分布に応じた凹凸が、レーザヘッド220からのレーザ光により、基板Wの裏面に形成される。
基板支持面121aを介して基板Wを冷却する場合、この工程により、例えば、基板支持面121aの温度が目標温度より高い部分程、基板支持面121aと基板Wの裏面とが直接接触する面積が大きくなるように、基板Wの裏面に凹凸が形成される。すなわち、基板支持面121aの温度が目標温度より高い部分程、凹凸における凸部の面積または凸部の形成密度が大きくなるように、基板Wの裏面に凹凸が形成される。伝熱ガス用の流路の観点で記載すると、基板支持面121aの温度が目標温度より高い部分程、伝熱ガス用の流路の平面視での面積が小さくなるように、基板Wの裏面に凹凸が形成される。
これにより、基板支持面121aの温度が面内で所望の温度分布(例えば面内均一な温度分布)になっていなくても、基板支持面121aに載置された基板Wの温度を面内で所望の温度分布にすることができる。
基板Wの裏面の加工の態様は、上述のように、基板支持面121aに載置された基板Wの温度が面内均一となるような態様に限られず、所望の温度分布(例えば外周に向かって温度が高くなるような温度分布)となるような加工態様であってもよい。
なお、裏面加工モジュール34による加工前の基板Wの裏面は、平坦であってもよいし、所定の凹凸パターンが形成されていてもよい。
凹凸の形成後、搬送装置40によって、裏面加工モジュール34から基板Wが取り出され、反転モジュール33に再度搬入され、保持部材33aに保持される。次いで、基板Wの裏表が反転され、基板Wの表面すなわちプラズマ処理対象面が上側とされる。
続いて、搬送装置40によって、反転モジュール33から基板Wが取り出され、ロードロックモジュール20に搬入される。その後ロードロックモジュール20内が密閉され、減圧される。その後、ロードロックモジュール20の内部とトランスファモジュール50の内部が連通される。
次に、搬送装置70によって基板Wが保持され、ロードロックモジュール20からトランスファモジュール50に搬送される。
次に、ゲートバルブ61が開放され、基板Wが、搬送装置70によって、当該基板Wに対応する処理モジュール60に搬入され、基板支持面121aに基板Wが載置される。その後、ゲートバルブ61が閉じられ、処理モジュール60において基板Wにプラズマ処理が行われる。
処理モジュール60では、基板Wに対して、例えばエッチング処理等の処理を行う。
具体的には、基板Wが載置された後、静電電極124bに直流電圧が印加され、これにより、基板Wが、静電力によって基板支持面121aに静電吸着され、保持される。また、基板Wの搬入後、排気システム140によってプラズマ処理チャンバ110の内部が所定の真空度まで減圧される。
次に、ガス供給部120からシャワーヘッド113を介してプラズマ処理空間110sに処理ガスが供給される。また、電源130からプラズマ生成用の高周波電力HFが基板支持台111の下部電極に供給され、これにより、処理ガスを励起させて、プラズマを生成する。この際、電源130からイオン引き込み用の高周波電力LFが供給されてもよい。そして、生成されたプラズマの作用によって、基板Wにプラズマ処理が施される。
プラズマ処理中、基板支持面121aに吸着保持された基板Wの、凹凸が形成された裏面と基板支持面121aとの間に、伝熱ガス供給路111dを介して、HeガスやArガス等の伝熱ガスが供給される。
プラズマ処理を終了する際には、電源130からの高周波電力HFの供給及びガス供給部120からの処理ガスの供給が停止される。プラズマ処理中に高周波電力LFを供給していた場合には、当該高周波電力LFの供給も停止される。次いで、基板支持面121aへの基板Wの吸着保持が停止される。また、基板Wの裏面と基板支持面121aとの間への伝熱ガスの供給も停止される。
その後、ゲートバルブ61が開放され、搬送装置70によって処理モジュール60から基板Wが搬出され、ゲートバルブ61が閉じられる。
次に、搬送装置70によって、ロードロックモジュール21に基板Wが搬入される。ロードロックモジュール21に基板Wが搬入されると、ロードロックモジュール21内が密閉され、大気開放される。その後、ロードロックモジュール21の内部とローダモジュール30の内部が連通される。
次に、搬送装置40によって基板Wが保持され、ロードロックモジュール21からローダモジュール30を介して所望のフープ31に戻されて収容される。これで、プラズマ処理システム1における一連の基板処理が終了する。
<主な作用効果等>
以上のように、本実施形態では、処理モジュール60の基板支持台111の基板支持面121aの温度分布に基づいて、当該処理モジュール60によるプラズマ処理前且つ基板支持面121aに載置される前の基板Wの裏面に、基板支持面121aとの間で伝熱ガス用流路を成す凹凸を形成する。そのため、基板支持面121aの温度の面内分布によらず、基板支持面121aに載置された基板Wの面内温度分布を所望のものにすることができる。
また、プラズマ処理条件の変更により基板支持面121aの面内温度分布が変わったとしても、基板支持面121aの再加工すなわち静電チャック124の再加工を行わなくても、基板Wの裏面の加工態様、具体的には凹凸の形成態様を変更するだけで、基板支持面121aに載置された基板Wの面内温度分布を所望のものにすることができる。基板支持面121aの再加工すなわち静電チャック124の再加工に比べれば、基板Wの再加工の方が容易である。
さらに、基板支持面121aに載置された基板Wの面内温度分布を所望のものにするための方式として、基板Wの裏面を加工する本開示の方式ではなく、基板支持面121aに凸部を設ける等、基板支持面121aを加工する方式(以下、比較の方式という。)がある。しかし、基板支持面121aを有する静電チャック124は、基板Wに比べて高価であるため、この方式では、適切な加工のための条件出しを、本開示の方式に比べて容易に行うことができない。言い換えれば、本開示の方式では、適切な加工のための条件出しを容易に行うことができる。
よって、本実施形態によれば、基板支持台111の基板支持面121aを介した基板Wの温度の制御性を向上させることができる。また、それゆえ、所望のプラズマ処理結果を得ることができる。
また、比較の方式では、プラズマ処理を重ねることにより、例えばクリーニング処理によって、基板支持面121aの凸部が除去されるため、基板支持面121aを有する静電チャック124を所定のタイミングで交換する必要がある。本開示の方式では、基板支持面121aを平坦に形成してもよいため、静電チャックを長寿命化することができる。
さらに、本実施形態では上述のように基板支持面121aが平坦であってもよい。基板支持面121aが平坦でなく凹凸を有する場合、反応副生成物によって凹凸の凹部が充填され、基板支持面121aの温度分布が変化することがあるが、基板支持面121aが平坦の場合、このような反応副生成物の影響を抑制することができる。
また、前述のように、一実施形態において、基板支持台111の基板支持面121aの温度分布は、処理モジュール60毎に取得される。この場合、基板Wの裏面の加工を、当該基板Wに対応する処理モジュール60の基板支持面121aの温度分布に基づいて行うことで、基板支持面121aの温度分布にモジュール間差があったとしても、各モジュールで、基板支持面121aに載置された基板Wの面内温度分布を所望のものにすることができる。
なお、基板Wの裏面の凹凸は、いわゆる後工程における研磨等で除去され、基板Wから作製されるデバイスに影響を与えるものではない。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態にかかる、基板処理システムとしてのプラズマ処理システムの構成の概略を示すブロック図である。
本実施形態にかかるプラズマ処理システム1Aは、図5に示すように、図1等の第1実施形態にかかるプラズマ処理システム1と同様、処理モジュール60と、裏面加工モジュール34とを有している。
ただし、第1実施形態にかかるプラズマ処理システム1では、1つのシステム内において、処理モジュール60と裏面加工モジュール34とが、基板Wを例えば枚葉で搬送する搬送装置(具体的にはローダモジュール30及びトランスファモジュール50)で互いに接続されている。それに対し、本実施形態にかかるプラズマ処理システム1Aでは、処理モジュール60を含むシステム1Aaと、裏面加工モジュール34を含むシステム1Abとが別のシステムとなっており、処理モジュール60と裏面加工モジュール34とが搬送装置で接続されていない。
本実施形態にかかるプラズマ処理システム1Aにおいて、処理モジュール60を含むシステム1Aaと裏面加工モジュール34を含むシステム1Abとの間の基板Wの搬送は、例えばフープ31単位で、作業者またはフープを搬送する装置により行われる。
(凹凸形成方法の変形例)
第2実施形態のように、処理モジュール60を含むシステムと裏面加工モジュール34を含むシステムとが別のシステムである場合等においては、裏面加工モジュール34での基板Wの裏面への凹凸形成は、裏面に対するレーザ照射に代えて、裏面に対するエッチングにより行ってもよい。この場合、裏面加工モジュール34を含むシステムには、例えば、基板支持面121aの温度分布に応じたマスクパターンを形成するための、露光モジュールが接続された塗布・現像モジュール、マスクパターンが形成された基板の裏面をエッチングするモジュール及びエッチング後のマスクパターンを除去するモジュール等が含まれる。
また、裏面加工モジュール34での基板Wの裏面への凹凸形成は、裏面に対するレーザ照射に代えて、インクジェット印刷法による膜形成により行ってもよい。この場合、裏面加工モジュール34を含むシステムには、例えば、基板支持面121aの温度分布に応じたパターンで、膜の材料を含む溶液を塗布する塗布モジュールが含まれる。また、このシステムには、塗布モジュールにより塗布された膜を乾燥させるモジュールが含まれていてもよい。
なお、基板Wの裏面への凹凸形成方法は、上述以外の方法であってもよい。
(基板処理の変形例)
裏面に上述のように凹凸が形成された基板Wに対するプラズマ処理の結果が取得されるようにし、取得結果に応じて、以降の凹凸形成時の条件を補正するようにしてもよい。これにより、基板Wの温度分布をより適切にすることができる。
(その他の変形例)
第1実施形態において、レーザ照射による基板Wの裏面加工を大気圧雰囲気下で行っていたが、減圧雰囲気下で行ってもよい。基板Wの表裏の反転についても同様に減圧雰囲気下で行ってもよい。
また、第1実施形態では、基板Wの裏面加工を、大気部10内の裏面加工モジュール34で行っていたが、基板Wの裏面加工は、処理モジュール60で行ってもよい。この場合、処理モジュール60は、上述した裏面加工モジュール34と同様の構成を備えてもよい。
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な追加、省略、置換、及び変更がなされてもよい。また、異なる実施形態における要素を組み合わせて他の実施形態を形成することが可能である。
34 裏面加工モジュール
111 基板支持台
121a 基板支持面
220 レーザヘッド
W 基板
W1 凹凸

Claims (10)

  1. 基板支持台の基板支持面に載置される基板の裏面に凹凸を形成する形成部を備え、
    前記形成部は、プラズマ処理前且つ前記基板支持面に載置される前の基板に、前記基板支持面の温度分布に基づいて、前記凹凸を形成する、裏面加工装置。
  2. 前記形成部により形成された基板の裏面の前記凹凸は、前記基板支持面との間で伝熱ガス用の流路を成す、請求項1に記載の裏面加工装置。
  3. 前記形成部は、前記裏面に対するレーザ照射、前記裏面に対するエッチングまたは前記裏面に対するインクジェット印刷法による膜形成の少なくともいずれか1つにより、前記凹凸を形成する、請求項1または2に記載の裏面加工装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の前記裏面加工装置と、
    前記基板支持面が設けられた支持部と前記支持部の温度を調整する温調モジュールとを含む前記基板支持台を有し、前記基板支持台に載置された基板に対しプラズマ処理を行うプラズマ処理装置と、を備える、基板処理システム。
  5. 前記裏面加工装置の形成部は、前記プラズマ処理装置による前記プラズマ処理時と同じ条件とされた、当該プラズマ処理装置の前気基板支持台の前記基板支持面の温度分布に基づいて、前記凹凸を形成する、請求項4に記載の基板処理システム。
  6. 前記裏面加工装置と前記プラズマ処理装置との間で基板を搬送する搬送装置をさらに備える、請求項4または5に記載の基板処理システム。
  7. プラズマ処理装置の基板支持台の基板支持面に載置される基板であって、
    前記基板支持面の温度分布に応じたパターンの凹凸を有する、基板。
  8. プラズマ処理装置の基板支持台の基板支持面の温度分布に基づいて、前記プラズマ処理装置によるプラズマ処理前且つ前記基板支持面に載置される前の基板の裏面に、凹凸を形成する工程を含む、基板処理方法。
  9. 前記凹凸が形成され前記基板支持台に載置された基板に、プラズマ処理を行う工程をさらに含む、請求項8に記載の基板処理方法。
  10. 前記凹凸が形成された基板に対する前記プラズマ処理の結果に応じて、前記凹凸を形成する工程における形成条件を補正する工程をさらに含む、請求項9に記載の基板処理方法。
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