JP2023138276A - 照明装置及び撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】広い照射範囲を均一に照射することができる照明装置及び撮像システムを提供する。【解決手段】撮像装置による撮像範囲を照明する照明装置であって、少なくとも2つの照明ユニットを有し、前記少なくとも2つの照明ユニットは、それぞれ、所定方向に並列に配置された複数の光源と、前記複数の光源の配列方向に延びるように配置された集光光学系と、を有し、前記複数の光源の光が前記集光光学系を通過してライン状に集光するように構成され、前記少なくとも2つの照明ユニットは、前記複数の光源の配列方向、前記集光光学系の延在方向、及び、前記複数の光源と前記集光光学系による光の集光方向が互いに外向きになるように角度をなして配置される、ことを特徴とする照明装置。【選択図】図15

Description

本発明は、照明装置及び撮像システムに関する。
特許文献1には、所定方向に並設された複数の光源と、各光源の並設方向に延びるように設けられた集光レンズとを備え、各光源の光が集光レンズを通過して集光レンズから所定の距離だけ離れた位置に線状に集光するようにした照明装置が記載されている。この照明装置は、各光源から集光位置までの光の経路中に設けられ、光を主に各光源の並設方向に拡散させる拡散レンズを備えている。
特許文献2には、光源からの光を投光レンズによって読取対象に投射する投光系と、読取対象からの反射光を受光レンズによって撮像素子の受光面に結像させる受光系と、撮像素子からの出力信号を受けて読取対象の情報を読み取る信号処理系とを備えた光学情報読み取り装置が記載されている。投光系は、受光レンズの光軸に略直交する投光平面において所定方向に長く、この長手方向に略直交する幅方向には短い、帯状の範囲に光を投射するように構成されている。投光レンズは、光源から光が入射する入射面が、長手方向については一様に凹形状をなすとともに、幅方向については一様に凸形状をなす。入射面に入射した光が投光平面に向かって出射する投光レンズの出射面は、投光平面の長手方向について所定の光量分布が得られるような自由曲面とされている。
特開2007-225591号公報 特開2016-051203号公報
しかしながら、特許文献1、2を含んだ従来技術は、広い照射範囲(例えば、配光角が大きく近距離から遠距離まで)を均一に照射するという観点において、改善の余地がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、広い照射範囲を均一に照射することができる照明装置及び撮像システムを提供することを目的の1つとする。
本実施形態の照明装置は、一態様では、撮像装置による撮像範囲を照明する照明装置であって、少なくとも2つの照明ユニットを有し、前記少なくとも2つの照明ユニットは、それぞれ、所定方向に並列に配置された複数の光源と、前記複数の光源の配列方向に延びるように配置された集光光学系と、を有し、前記複数の光源の光が前記集光光学系を通過してライン状に集光するように構成され、前記少なくとも2つの照明ユニットは、前記複数の光源の配列方向、前記集光光学系の延在方向、及び、前記複数の光源と前記集光光学系による光の集光方向が互いに外向きになるように角度をなして配置される、ことを特徴とする。
本実施形態の照明装置は、別態様では、撮像装置による撮像範囲を照明する照明装置であって、光源と、前記光源の光をライン状に集光するとともに、凸筒状面を持つ正シリンドリカルレンズと、凹筒状面を持つ負シリンドリカルレンズとを有する集光光学系と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、広い照射範囲を均一に照射することができる照明装置及び撮像システムを提供することができる。
本実施形態による照明装置及び撮像システムを搭載した移動体の一例を示す図である。 本実施形態の撮像システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態の撮像システムの照射範囲及び撮像範囲を示す第1の図である。 本実施形態の撮像システムの照射範囲及び撮像範囲を示す第2の図である。 従来の照明光学系の第1の例を示す図である。 従来の照明光学系の第2の例を示す図である。 第1実施形態の照明装置を示す図である。 比較例の照明装置を示す図である。 第2実施形態の照明装置を示す図である。 比較例の照明装置を示す図である。 第3実施形態の照明装置を示す図である。 第4実施形態の照明装置を示す図である。 第5実施形態の照明装置を示す図である。 第6実施形態の照明装置を示す図である。 第7実施形態の照明装置を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本実施形態による照明装置及び撮像システムについて詳細に説明する。
本実施形態による照明装置及び撮像システムは、例えば、トンネル等の構造物の壁面を撮影・点検する際に用いられる。トンネルの壁面を複数の照明装置で照射する際には、照明装置単体は照射範囲(例えば、45°以上の広い配光角、30cmから10mといった近距離から遠距離)を均一に照射することが要求される。本実施形態では、2つの照明装置を使用して照明することで、各照明装置で球面収差を補正するためのシリンドリカルレンズを使用せず、広い照射範囲を小型な構成で実現している。なお、トンネル点検で使用する撮像装置は、一般的なデジタルカメラのようなエリアセンサではなく、ラインセンサを用いており、これに合わせて、照明装置もライン照明を用いている。つまり、撮像装置による撮像範囲と照明装置による照明範囲がともにライン状となっている。
<照明装置及び撮像システムを搭載した移動体>
図1A、図1Bは、本実施形態による照明装置及び撮像システムを搭載した移動体の一例を示す図である。図1Aは移動方向から移動体の一例である車両500を見た図であり、図1Bはトンネル600の内部を車両500が移動(進行)する様子を示す図である。撮像システム100は、車両500に設けられた状態で被写体の一例であるトンネル600の内壁面を撮像する。
図1Aでは、撮像システム100は、車両500のルーフの上に固定されている。撮像システム100が取り付けられる車両の部分は、ルーフに限定されるものではない。車両の前方、又は後方のボンネット等であってもよいし、車両がトラックであれば荷台等であってもよい。また、車両への撮像システム100の取り付けに関し、ルーフに取り付ける場合は、車両用のスキーキャリヤ等と同様に、フック部品等を用いて行えばよい。
図1Bでは、道路700のセンターに対し、左側に車線710があり、右側に車線720がある。車両500は車線720において、紙面に対し、手前の方向に移動している。この例では、車線710(車両500の対向車線)側に歩道730がある。車線720側には歩道はないため、歩道がある場合と比較して、車両500はトンネル600の車両500側の壁面に近い位置を移動している。
図1Bの破線100Aは、撮像システム100による撮像範囲を表す。つまり、撮像システム100は、トンネル600の壁面のうち、破線100Aで示されている撮像範囲内の領域600A(太線で示されている領域)を撮像している。太線で示されているように、実施形態ではトンネル壁面(覆工部)と地面との境目までを撮像する。
車両500を移動させながら撮像システム100による撮像を行うことで、トンネル600の入口から出口までにおいて、紙面に対して図1Bの右側半分の壁面が撮像される。そして、図1Bの場合とは反対側の車線710を逆方向に車両500を移動させながら撮像システム100による撮像を行うことで、トンネル600の入口から出口までにおいて、紙面に対して図1Bの左側半分の壁面が撮像される。
図1Bの状態で撮像された壁面の画像と、図1Bの場合とは反対側の車線710を逆方向に車両500を移動させながら撮像された壁面の画像とを繋ぎ合せることで、トンネル600の入口から出口までの全壁面の撮像画像を取得することができる。画像を繋ぎ合せて1枚の展開図画像を作成するため、これらの壁面の画像は、天井部分がオーバーラップするように撮像することが望ましい。換言すると、往きと帰りでトンネル600の壁面を撮像する場合、トンネル600の壁面で撮像されていない領域が生じないように、往きの撮像領域と帰りの撮像領域を、車両500の進行方向と交差する方向にオーバーラップさせて撮像することが望ましい。
なお、車両500は、道路を走行する車両に限られず鉄道を走行する車両であってもよく、動力を有する車両に限られず台車や手押し車のように動力を有しない車両であってもよい。また、移動体は車両に限らずドローンのように空中を移動するものであってもよい。さらに、トンネルは交通用トンネルに限らず導水路等のトンネルであってもよい。
本実施形態では、車両は左側通行の規則に則っている。よって、進行方向左側を撮像するよう撮像装置は配置されている。右側通行をする国や場合については、進行方向右側を撮像するよう撮像装置を配置する。その場合は、後述するカメラユニット(撮像装置)300と照明ユニット(照明装置)400が向いている向きを180度回転して車両に取り付ける。
図2は、本実施形態の撮像システム100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。撮像システム100は、カメラユニット300と、照明ユニット400と、撮像制御部110と、TOF(Time of Flight)センサ141と、IMU(Inertial Measurement Unit)160と、車速計/移動距離計170とを有する。
図2では、カメラユニット300を1つだけ描いているが、実際には、複数(例えば5つ)のカメラユニット300が撮像システム100に搭載されていてもよい。図2では、照明ユニット400を1つだけ描いているが(1つのカメラユニット300に対して1つの照明ユニット400を描いているが)、後述する一実施形態のように、1つのカメラユニット300に対して2つの照明ユニット400を設けてもよい。例えば、中央のカメラユニット300を挟むように互いに離間して2つの照明ユニット400を設けてもよい。このような中央の1つのカメラユニット300と両側の2つの照明ユニット400のセットを複数(例えば5セット)設けてもよい。
図1で説明したように、カメラユニット300は、トンネル内側の壁面を撮像し、照明ユニット400は、カメラユニット300による撮像のために、トンネル内側の壁面に向けて光を照明する。
TOFセンサ141は、トンネル600の壁面からTOFセンサ141までの距離を計測する。具体的にはトンネル600の壁面にTOFセンサ141から光を照射し、その反射光を受光するまでの時間に基づいてトンネル600の壁面までの距離を計測する。受光素子にエリアセンサを用いたTOFセンサ141であれば、距離に応じて表示色が異なる2次元の等高線画像を得ることができる。IMU160は、車両500の運動を司る3軸の角度/角速度と加速度を計測し、また車速計/移動距離計170は、車両500の速度/移動距離を計測することができる。IMU160及び車速計/移動距離計170で計測されたデータは、撮像制御部110を介してHDD114に出力されて記憶され、後に壁面の画像のサイズや傾き等を、画像処理で幾何補正するために使用される。
カメラユニット300は、撮像部(撮像装置)の一例であり、レンズ331-1およびラインCCD331-2を備えている。ラインCCD331-2は、画素が一次元状(ライン状)に配列されているCCDであり、カメラユニット300は、ラインCCD331-2の画素の配列方向が車両500の移動方向と交差するように車両500に固定されている。レンズ331-1は、レンズ331-1の光軸方向にある被写体の像をラインCCD331-2の撮像面上に結像させる。ラインCCD331-2は、結像した被写体の像を撮像する。レンズ331-1は、「結像光学系」の一例である。またレンズ331-1は絞り331-1aを内部に備えている。絞り331-1aは、絞り羽根を有する虹彩絞りであり、直径が可変の開口である。絞り羽根にモータ等の駆動源を接続し、制御信号に基づいてモータを駆動させることで開口の直径を変化させることができる。これによりレンズ331-1を通過する光の光量を変化させ、レンズ331-1により結像される被写体の像の明るさを変化させることができる。
照明ユニット400は、照明部(照明装置)の一例であり、レンズ431-1と、光源431-2とを備えている。光源431-2は、メタルハライドライトやLED(Light Emitting Diode)等を用いることができ、レンズ431-1を介して、レンズ431-1の光軸方向にある被写体を照明する。またレンズ431-1は絞り431-1aを内部に備えている。絞り431-1aは直径が可変の開口であり、開口の直径を変化させることで、レンズ431-1により照明される照明光の光量(明るさ)を変化させることができる。なお、レンズ431-1の絞り431-1aを省略して、光源431-2のLEDの出力を調整することで光量調整を行ってもよい。
図2では、照明ユニット400が1つの光源431-2を備えるように描いているが、後述する一実施形態のように、照明ユニット400が、所定方向に並列に配置された複数(多数)の光源を有していてもよい。複数(多数)の光源が所定方向に並列に配置される方向が「配列方向」に該当する。「配列方向」は「並列方向」と読み替えてもよい(同義であってもよい)。
撮像制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111と、ROM(Read Only Memory)112と、RAM(Random Access Memory)113と、HDD(Hard Disk Drive)114と、外部I/F(Inter/Face)115と、ブザー116とを有し、それぞれがシステムバス117で相互に電気的に接続されている。
ROM112は各種プログラムやデータ、各種の設定情報等を格納し、RAM113はプログラムやデータを一時保持する。CPU111はROM112等からプログラムやデータ、設定情報等をRAM113上に読み出し、処理を実行することで、撮像システム100全体の制御や画像データの処理を実現する。ここで、画像データの処理とは、例えば、複数のカメラユニット300がそれぞれ撮像したライン画像を繋ぎ合せる処理や、車両を移動させながら複数のカメラユニット300が所定の時間間隔で連続的に撮像したライン画像を、車両の移動方向で繋ぎ合せる処理等である。またCPU111は、各種機能を実現することができる。
CPU111の実現する制御、画像データの処理、及び各種機能の一部又は全部は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)で実現されてもよい。
HDD114は、カメラユニット300から入力した画像データや、TOFセンサ14 1、IMU160及び車速計/移動距離計170から入力したセンサデータ等を記憶する。外部I/F115はユーザが撮像システム100を操作するためのユーザインターフェースの機能や、撮像システム100がPC(Personal Computer)等の外部装置とデータや信号のやりとりを行うためのインターフェースの機能を実現する。ブザー116は、ユーザへの警告の通知等のためにビープ音を発生させるものである。
図3、図4は、本実施形態の撮像システム100の照射範囲及び撮像範囲を示す第1、第2の図である。図3に示すように、中央のカメラユニット300を挟むように互いに離間して2つの照明ユニット400A、400Bを設けている。また、2つの照明ユニット400A、400Bは、互いに外向きになるように角度をなして配置されている。つまり、図3中の上側の照明ユニット400Aが左向きから若干時計回りに回転配置されており、図3中の下側の照明ユニット400Bが左向きから若干反時計回りに回転配置されている。
図3、図4に示すように、照明ユニット400Aは、前方(図3の左方向)を照射方向として、上下方向を長手方向とする長方形状の照射範囲LAを有する照射光を、被写体であるトンネル600の壁面(領域600A)に照射する。また、照明ユニット400Bは、前方(図3の左方向)を照射方向として、上下方向を長手方向とする長方形状の照射範囲LBを有する照射光を、被写体であるトンネル600の壁面(領域600A)に照射する。照明ユニット400Aによる照射範囲LAの下方の一部と、照明ユニット400Bによる照射範囲LBの上方の一部とは、互いにオーバーラップしている。
図3、図4に示すように、カメラユニット300は、照明ユニット400A、400Bによる照射範囲LA、LBに、上下方向を長手方向とするライン状の撮像範囲Pを有する。これにより、カメラユニット300は、照明ユニット400A、400Bによって照射光が照射された、被写体であるトンネル600の壁面(領域600A)の画像を撮像することができる。なお、撮像範囲Pは、カメラユニット300が備えるラインCCD331-2における複数の画素の並び方向の範囲である。このように、本実施形態の撮像システム100では、2つの照明ユニット400A、400Bから照射された照射光により、被写体であるトンネル600の壁面(領域600A)の画像を撮像することができる。
<本発明の背景・概要>
社会インフラの老朽化が進むとともに、その維持管理の重要性が高まり、トンネル点検の効率化と安全性向上が重要な課題となっている。強力な照明装置と、シャッタースピードの速いラインカメラを車両に取り付けることで、走行しながらトンネル内壁面を撮影する技術があるが、一般的にはバッテリーや機材を搭載できるような大型車両を使う。そこで、被写界深度を拡大したカメラと、撮影箇所のみを効率よく照らすライン照明装置を使い、装置の数を抑えてコンパクトなシステム構成とすることで、一般車両にも搭載可能なトンネルモニタリングシステムが考えられる。これにより、一般車両で走行しながらトンネル壁面の画像を撮影することができる。
しかし、今までのトンネルモニタリングシステムでは、照明装置を小型化するため、照明ユニット1つに対して高出力の単色LEDを1つだけ使用する構成となっており、撮影画像はモノクロ画像のみとなっていた。これにより、撮影した写真が実際の見た目に近い画像とならないことに加え、錆や水漏れの検出、チョークの色を判定できないという問題があった。一方、光源を白色LEDに置き換えると、出力パワーが足りず、トンネル壁面の撮影ができなくなってしまうという問題があった。
また、上述した特許文献1は、LEDが並列されたライン長と同程度の長さを持つライン照明を、直下に照射するので、実質的な配光角は、非常に小さくなっており、主に近距離の検査で使用されている(近距離の検査にしか好適に使用できない)。一方、トンネルモニタリングシステムは大小さまざまなトンネルの壁面を撮影するため、照明装置から離れた壁面を照射する必要があり、必要な長さは数メートルになるため、広い配光角が必要になる。
また、上述した特許文献2は、配光角は広い反面、例えば、使用可能なLEDが2個までと個数が足りない点、自由曲面レンズを使用していてコストパフォーマンスが悪い点が技術課題である。
本実施形態による照明装置及び撮像システムの主たる目的は、広い照射範囲(例えば、配光角が大きく近距離から遠距離まで)を均一に照射することである。本実施形態による照明装置及び撮像システムの副次的な目的は、例えば、一般車両に搭載可能なトンネルモニタリングシステムにおいて、トンネル壁面のカラー画像を撮影することである。
これらの目的のために、本実施形態による照明装置及び撮像システムは、LEDを一列に多数使用したライン照明装置とすることができる。また、LEDを多数使用した、広角のライン照明として効率よく撮影箇所を照射することができる。さらに、LEDが長手方向に並列(配列)された照明光学系が複数、互いに角度をなすように配置されることで、撮影箇所で照射光が重ね合わさり、配光角の広いライン照明を実現することができる。
<従来の照明光学系>
図5A、図5Bは、従来の照明光学系の第1の例を示す図である。図5A、図5Bに示すように、従来の照明光学系は、特殊なLED光源、レンズ、一方向に負のパワーを持つシリンドリカルレンズ、一方向に正のパワーを持つシリンドリカルレンズを有している。図5Aでは正のシリンドリカルレンズを有しており、図5Bでは負のシリンドリカルレンズを有している。一方向に正のパワーを持つシリンドリカルレンズは、ライン短手方向に光を集光する機能を持ち、一方向に負のパワーを持つシリンドリカルレンズは、ライン長手方向に球面収差を補正する機能を持つ。ライン照明とする場合は、ラインの短手方向は平行光に、長手方向は拡散光とするため、短手のみ正のシリンドリカルレンズでパワーを与え、長手方向はパワーを与えない。このように配光角が大きなライン照明とする場合は、後述する第1実施例のように、最低でも正負の2つのシリンドリカルレンズを使用する必要がある。
図6は、従来の照明光学系の第2の例を示す図である。例えば、トンネルモニタリングシステムをカラー化させるには高輝度な白色ライン照明が必要であり、単一光源の構成では撮影に十分な明るさを確保できないため、複数のLED光源を使用する。照明光の出力パワーを上げるためにLEDを一方向に並列させる構成とする場合、ラインの短手方向あるいは長手方向に並列させる構成が考えられる。しかし、ラインの短手方向にLEDを並列させる場合は、短手方向に集光するシリンドリカルレンズ径がボトルネックとなり、ラインの長手方向にLEDを並列させる場合は、長手方向に球面収差を補正するシリンドリカルレンズ径がボトルネックとなり、大型化が避けられなくなってしまう。図6は、ラインの長手方向にLEDを並列させた場合を例示しているが、ラインの短手方向にLEDを並列させた場合も、シリンドリカルレンズ径ごとの並列配置となるため、装置が大型化してしまう。本実施形態の照明装置及び撮像システムは、一般車両に搭載可能なトンネルモニタリングシステムに適用するため、小型化は重要な課題である。
<第1実施形態>
図7A~図7Cは、第1実施形態の照明装置を示す図である。図7Aは照明装置の構成を示す斜視図であり、図7Bはライン状の照明光の近距離投影面における照度分布を示す図であり、図7Cはライン状の照明光の遠距離投影面における照度分布を示す図である。図7Bの近距離投影面は1mであり、図7Cの遠距離投影面は8mであるが、近距離投影面から遠距離投影面は、例えば、30cm~10mであってもよい。
第1実施形態の照明装置は、光源(LED)410と、光源410の光をライン状に集光する集光光学系420とを有している。集光光学系420は、正レンズ421と、正レンズ422と、負シリンドリカルレンズ423と、正シリンドリカルレンズ424とを有している。
負シリンドリカルレンズ423と正シリンドリカルレンズ424の前段に配置されるレンズとして、図7Aでは2枚の正レンズ421、422を描いているが、当該レンズの枚数や正負のパターンには自由度があり、種々の設計変更が可能である。例えば、1枚の正レンズ又は負レンズであってもよいし、各1枚の正負のレンズであってもよいし、正負のレンズを組み合わせた3枚以上のレンズであってもよい。
負シリンドリカルレンズ423は、凹筒状面423Aを有しており、正シリンドリカルレンズ424は、凸筒状面424Aを有している。負シリンドリカルレンズ423の凹筒状面423Aの軸線と、正シリンドリカルレンズ424の凸筒状面424Aの軸線とは、ライン状の集光面の長手方向と短手方向に対応して互いに直交している。図7Aの例では、正シリンドリカルレンズ424の凸筒状面424Aの軸線がライン状の集光面の長手方向に対応しており、負シリンドリカルレンズ423の凹筒状面423Aの軸線がライン状の集光面の短手方向に対応しているが、この関係が逆になっていてもよい。
負シリンドリカルレンズ423の凹筒状面423Aは、光源410の側に向いており、正シリンドリカルレンズ424の凸筒状面424Aは、ライン状の集光面の側に向いており、負シリンドリカルレンズ423と正シリンドリカルレンズ424は、凹筒状面423Aと凸筒状面424Aが形成されていない平面部を背中合わせにして配置されている。これにより、集光光学系420ひいては照明装置のスペース効率を高めて小型化を図ることができる。
負シリンドリカルレンズ423と正シリンドリカルレンズ424の並び順は入れ替えてもよいし、凹筒状面423Aと凸筒状面424Aを形成する側の面にも自由度がある。例えば、負シリンドリカルレンズ423の凹筒状面423Aをライン状の集光面の側に向けて形成し、正シリンドリカルレンズ424の凸筒状面424Aを光源410の側に向けて形成してもよい。
図7B、図7Cに示すように、長手方向に負のパワーを持つシリンドリカルレンズ423で球面収差を補正することにより、奥行き方向に対して角度の大きな光線束も平行光として出射することが可能となる。このとき、投影面の距離によらず均一な照度分布を持つライン照明とすることができる。
図8A~図8Cは、比較例の照明装置を示す図である。この比較例は、図7A~図7Cの第1実施形態の照明装置において、負シリンドリカルレンズ423を省略して、代わりに、パワーを持たない平行平面板425を配置したものである。長手方向の球面収差を補正する負シリンドリカルレンズ423を使用しなかった場合、配光角20°程度までは平行光線を出射できるが、それ以上の角度は球面収差の影響で収束光となってしまう。トンネルモニタリングシステムでは配光角45°が必要なため、第1実施形態のような負シリンドリカルレンズ423が必要である。また、負シリンドリカルレンズ423を組み込まなかった場合、奥行き方向に対して平行に出射される光線束を平行光として出射するような正シリンドリカルレンズ424を組み込んだとき、奥行き方向に対して角度が大きな光線束は、正シリンドリカルレンズ424までの光路差が発生することによる球面収差により、収束光となってしまう。そのため投影面の距離によって強度が変化してしまい、均一なライン照明を得ることが出来なくなってしまう。
<第2実施形態>
図9A~図9Dは、第2実施形態の照明装置を示す図である。図9A、図9Bは照明装置の構成を示す図であり、図9Cはライン状の照明光の近距離投影面における照度分布を示す図であり、図9Dはライン状の照明光の遠距離投影面における照度分布を示す図である。図9Cの近距離投影面は1mであり、図9Dの遠距離投影面は8mであるが、近距離投影面から遠距離投影面は、例えば、30cm~10mであってもよい。
図9A、図9Bは、複数の光源430A/430B、及び、2つの照明ユニット400A/400Bの集光光学系440A/440Bについて、複数の光源430A/430Bの配列方向に垂直な方向から見た図(図9A)と、複数の光源430A/430Bの配列方向から見た図(図9B)とを含んでいる。
第2実施形態の照明装置は、2つの照明ユニット400A、400Bを組み合わせることで、配光角50°を達成するような構成とすることで、1つの照明ユニットの配光角を25°度程度としている。これにより、LEDを長手方向に並列(配列)させる際にボトルネックとなっていた、第1実施形態(図7A)に示したような、球面収差を補正する長手方向に負のパワーを持つシリンドリカルレンズ423を使わない構成となり、LEDを長手方向に並列(配列)させることが可能となる。なお、カメラユニット(撮像装置)300を複数(例えば5つ)設ける場合、カメラユニット300の数に対応させて照明ユニット400A、400Bを設けることになるので、照明ユニット400A、400Bのセット数は、2セット以上であってもよい(照明ユニットは少なくとも2つ設けられていればよい)。
照明ユニット400Aは、所定方向に配置(配列)された複数(多数)の光源430Aと、複数の光源430Aの配列方向に延びるように配置された集光光学系440Aとを有し、複数の光源430Aの光が集光光学系440Aを通過してライン状に集光するように構成されている。集光光学系440Aは、正レンズ441Aと、正レンズ442Aと、正レンズ443Aとから構成されている。図9A、図9Bでは、正レンズ441Aと正レンズ442Aと正レンズ443Aがそれぞれ平凸レンズで構成されているが、両面に曲率を持たせて構成されていてもよい。また、集光光学系440Aの構成には自由度があり、1枚、2枚あるいは4枚以上のレンズで構成されていてもよい。
照明ユニット400Bは、所定方向に配置(配列)された複数(多数)の光源430Bと、複数の光源430Bの配列方向に延びるように配置された集光光学系440Bとを有し、複数の光源430Bの光が集光光学系440Bを通過してライン状に集光するように構成されている。集光光学系440Bは、正レンズ441Bと、正レンズ442Bと、正レンズ443Bとから構成されている。図9A、図9Bでは、正レンズ441Bと正レンズ442Bと正レンズ443Bがそれぞれ平凸レンズで構成されているが、両面に曲率を持たせて構成されていてもよい。また、集光光学系440Bの構成には自由度があり、1枚、2枚あるいは4枚以上のレンズで構成されていてもよい。
2つの照明ユニット400A、400Bの集光光学系440A、440Bは、シリンドリカルレンズを含み、複数の光源430A、430Bの配列方向に対してはパワーを持たず、複数の光源430A、430Bの配列方向に垂直な方向に対しては正のパワーを持っていてもよい。つまり、2つの照明ユニット400A、400Bの集光光学系440A、440Bは、それぞれ複数の光源430A、430Bの配列方向に対してはパワーを持たず、複数の光源430A、430Bの配列方向に垂直な方向に対しては正のパワーを持つレンズとして、シリンドリカルレンズを含んでいてもよい。図9A、図9Bにおいて、2つの照明ユニット400A/400Bを構成している正レンズ441A/441B、正レンズ442A/442B、正レンズ443A/443Bは、それぞれ複数の光源430A/430Bの配列方向に対してはパワーを持たず、複数の光源430A/430Bの配列方向に垂直な方向に対しては正のパワーを持つレンズとしてのシリンドリカルレンズであってもよい。
第2実施形態の照明装置では、2つの照明ユニット400A、400Bが、複数の光源430A、430Bの配列方向、集光光学系440A、440Bの延在方向、及び、複数の光源430A、430Bと集光光学系440A、440Bによる光の集光方向が互いに外向きになるように、角度をなして配置されている。これにより、広い照射範囲(例えば、45°以上の配光角、30cmから10mといった近距離から遠距離)を均一に照射することが可能になる。2つの照明ユニット400A、400Bは、投影面における各照明ユニット同士のライン状の照度分布が結合するような位置関係で配置されている。
第2実施形態の照明装置では、2つの照明ユニット400A、400Bを互いに角度をなすように配置し、投影面で重ね合わせることによって配光角を約2倍とする構成としている。なお、このとき球面収差により、近距離投影面の照度分布と遠距離投影面の照度分布は異なる。照度分布の重ね合わせ部分に関しては、近距離投影面はユニット同士の距離と角度から、遠距離投影面はユニット同士の角度から調整することができる。なお、このとき照明ユニットの法線同士のなす角度は25°程度となっており、照明ユニットに並列(配列)された光源(LED)の中心同士の中点を基準として画角を計測すると、近距離投影面では全角50°以上となるが均一性は悪いライン状の照度分布となっている。遠距離投影面では全角50°以上の均一なライン状の照度分布となっている。図9C、図9Dでは、2つの照明ユニット400A、400Bのそれぞれの照度分布を破線で描いており、2つの照明ユニット400A、400Bの合成照度分布を実線で描いている。
図10A~図10Dは、比較例の照明装置を示す図である。この比較例は、図9A~図9Dの第2実施形態の照明ユニット400A、400Bの片方である照明ユニット400Xを、角度を付けることなく配置したものである。図10A、図10Bは、複数の光源430、及び、照明ユニット400Xの集光光学系440について、複数の光源430の配列方向に垂直な方向から見た図(図10A)と、複数の光源430の配列方向から見た図(図10B)とを含んでいる。比較例の照明ユニット400Xも複数の光源430を並列させて小型化を実現するレンズ構成にはなっている。上述したように、光源(例えばLED)をより密接に並列させる構成として、長手方向に球面収差を補正するシリンドリカルレンズを使わない構成が考えられる。この構成の場合、LEDをLED基板の長さごとに並列させることができるため、装置を小型化としながらも多数のLEDを配置することが出来る。
しかし、図10A~図10Dの比較例は、球面収差を補正しないため投影面の距離によって照度分布が変化してしまい、また広角とすることができないというデメリットがある。なお、このとき、並列されたLEDの中心から画角を計測すると、ライン状の照度分布の範囲は近距離投影面では全角約45°、遠距離投影面では全角約25°である。このように、小型化のために球面収差を補正するシリンドリカルレンズを使わない構成とすると、照明光学系の配光角が小さくなってしまう。
<第3実施形態>
図11A~図11Dは、第3実施形態の照明装置を示す図である。図11A、図11Bは照明装置の構成を示す図であり、図11Cはライン状の照明光の近距離投影面における照度分布を示す図であり、図11Dはライン状の照明光の遠距離投影面における照度分布を示す図である。図11Cの近距離投影面は1mであり、図11Dの遠距離投影面は8mであるが、近距離投影面から遠距離投影面は、例えば、30cm~10mであってもよい。
図11A、図11Bは、複数の光源430A/430B、及び、2つの照明ユニット400A/400Bの集光光学系440A/440Bについて、複数の光源430A/430Bの配列方向に垂直な方向から見た図(図11A)と、複数の光源430A/430Bの配列方向から見た図(図11B)とを含んでいる。
図9A~図9Dの第2実施形態では、照明ユニット400A、400Bの距離(上下方向の間隔)が小さすぎるため、近距離投影面の照度分布について、重ね合わせ部分が多くオーバーラップしたことで強くなりすぎてしまっている。従って、第3実施形態では、照明ユニット400A、400Bの距離(上下方向の間隔)を大きくすることで、近距離投影面の重ね合わせ部分を調整し、近距離投影面の照度分布を調整することができる。これにより、近距離から遠距離における投影面の照度分布が均一なライン照明とすることができる。なお、照明ユニット400A、400Bの法線同士のなす角度は25°程度となっており、照明ユニット400A、400Bの距離(上下方向の間隔)は約450mmとすることができる。照明ユニット400A、400Bに並列(配列)された光源(LED)430A、440Bの中心同士の中点を基準として画角を計測すると、近距離投影面、遠距離投影面ともに全角50°以上の均一なライン状の照度分布となっている。
<第4実施形態>
図12A~図12Eは、第4実施形態の照明装置を示す図である。図12A、図12Bは照明装置の構成を示す図であり、図12Cはライン状の照明光の近距離分布を示す図であり、図12Dはライン状の照明光の遠距離分布を示す図であり、図12Eはリフレクタによる光源の発散角の制限の様子を示す図である。図12Cの近距離は1mであり、図12Dの遠距離は8mであるが、近距離から遠距離は、例えば、30cm~10mであってもよい。
図12A、図12Bは、複数の光源430、及び、照明ユニット400の集光光学系440について、複数の光源430の配列方向に垂直な方向から見た図(図12A)と、複数の光源430の配列方向から見た図(図12B)とを含んでいる。
第4実施形態の照明装置では、複数の光源430に、各光源430の発散角を制限するためのリフレクタ450を設けることで、輝度の向上を図っている。トンネルモニタリングシステムではライン照明の輝度が高いほど、大型のトンネルの撮影が可能になる。第4実施形態では、LEDから全方位に発散される光を高効率でライン照明に集光させるために、リフレクタ450を使用してLEDの発散角を狭くし、より多くの光をライン照明に集光させている。なお、このとき、並列(配列)されたLEDの中心から画角を計測すると、ライン状の照度分布の範囲は近距離投影面では全角約45°、遠距離投影面では全角約25°である。
<第5実施形態>
図13A~図13Cは、第5実施形態の照明装置を示す図である。図13Aは照明装置の構成を示す図であり、図13Bはライン状の照明光の近距離投影面における照度分布を示す図であり、図13Cはライン状の照明光の遠距離投影面における照度分布を示す図である。図13Bの近距離投影面は1mであり、図13Cの遠距離投影面は8mであるが、近距離投影面から遠距離投影面は、例えば、30cm~10mであってもよい。
図13Aは、複数の光源430A/430B、及び、2つの照明ユニット400A/400Bの集光光学系440A/440Bについて、複数の光源430A/430Bの配列方向から見た図である。
第5実施形態の照明装置は、第2実施形態の照明装置の複数の光源430A、430Bの各々にリフレクタ450A、450Bを設けたものである。2つの照明ユニット400A、400Bを互いに角度をなすように配置し、投影面で重ね合わせることによって配光角を約2倍とする構成としている。なお、このとき2つの照明ユニット400A、400Bの法線同士のなす角度は25°となっており、照明ユニットに並列(配列)されたLEDの中心同士の中点を基準として画角を計測すると、近距離投影面では全角60°以上となり、遠距離投影面では全角50°以上の均一なライン状の照度分布となっている。
<第6実施形態>
図14A~図14Cは、第6実施形態の照明装置を示す図である。図14Aは照明装置の構成を示す図であり、図14Bはライン状の照明光の近距離投影面における照度分布を示す図であり、図14Cはライン状の照明光の遠距離投影面における照度分布を示す図である。図14Bの近距離投影面は1mであり、図14Cの遠距離投影面は8mであるが、近距離投影面から遠距離投影面は、例えば、30cm~10mであってもよい。
図14Aは、複数の光源430A/430B、及び、2つの照明ユニット400A/400Bの集光光学系440A/440Bについて、複数の光源430A/430Bの配列方向から見た図である。
第6実施形態の照明装置は、第3実施形態の照明装置の複数の光源430A、430Bの各々にリフレクタ450A、450Bを設けたものである。第6実施形態では、2つの照明ユニット400A、400Bの距離(上下方向の間隔)を多く確保することで、近距離投影面での重ね合わせを抑制することができる。このとき近距離、遠距離ともに均一なライン照明とすることができるため、大小さまざまなサイズのトンネル壁面を均一に照射するライン照明とすることができる。なお、2つの照明ユニット400A、400Bの法線同士のなす角度は25°となっており、2つの照明ユニット400A、400Bの距離(上下方向の間隔)は約110mmとすることができる。照明ユニットに並列(配列)されたLEDの中心同士の中点を基準として画角を計測すると、近距離投影面、遠距離投影面ともに全角50°以上の均一なライン状の照度分布となっている。
<第7実施形態>
図15A~図15Cは、第7実施形態の照明装置を示す図である。図15Aは照明装置の構成を示す図であり、図15Bはライン状の照明光の近距離投影面における照度分布を示す図であり、図15Cはライン状の照明光の遠距離投影面における照度分布を示す図である。図15Bの近距離投影面は1mであり、図15Cの遠距離投影面は8mであるが、近距離投影面から遠距離投影面は、例えば、30cm~10mであってもよい。
図15Aは、複数の光源430A/430B、及び、2つの照明ユニット400A/400Bの集光光学系440A/440Bについて、複数の光源430A/430Bの配列方向から見た図である。
第7実施形態では、2つの照明ユニット400A、400Bが、カメラユニット300を挟むようにして互いに離間して配置されている。別言すると、第6実施形態のように距離(上下方向の間隔)を確保して配置した2つの照明ユニット400A、400Bの間のスペースを利用してカメラユニット300を配置している。第7実施形態では、カメラユニット300の上下(あるいは前後、左右)に照明光学系が対称に配置されるため、カメラユニット300とライン照明の光軸が一致し、適切な撮影を行うことができる。このときラインカメラの撮影画角が全角45°となっており、カメラの入射瞳を基準としたとき照明ユニットは近距離投影面、遠距離投影面ともに全角50°以上の均一なライン照明となっている。そのため近距離から遠距離にかけて幅広い範囲でカメラの撮影範囲を照射することができる。
100 撮像システム
300 カメラユニット(撮像装置)
400 400A 400B 照明ユニット(照明装置)
410 光源(LED)
420 集光光学系
423 負シリンドリカルレンズ
423A 凹筒状面
424 正シリンドリカルレンズ
424A 凸筒状面
430A 430B 光源
440A 440B 集光光学系
450 450A 450B リフレクタ
500 車両(移動体)
600 トンネル
700 道路

Claims (11)

  1. 撮像装置による撮像範囲を照明する照明装置であって、
    少なくとも2つの照明ユニットを有し、
    前記少なくとも2つの照明ユニットは、それぞれ、
    所定方向に並列に配置された複数の光源と、
    前記複数の光源の配列方向に延びるように配置された集光光学系と、を有し、
    前記複数の光源の光が前記集光光学系を通過してライン状に集光するように構成され、
    前記少なくとも2つの照明ユニットは、
    前記複数の光源の配列方向、前記集光光学系の延在方向、及び、前記複数の光源と前記集光光学系による光の集光方向が互いに外向きになるように角度をなして配置される、
    ことを特徴とする照明装置。
  2. 前記少なくとも2つの照明ユニットは、前記撮像装置を挟むようにして互いに離間して配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記少なくとも2つの照明ユニットは、投影面における各照明ユニット同士のライン状の照度分布が結合するような位置関係で配置される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記集光光学系は、シリンドリカルレンズを含み、前記複数の光源の配列方向に対してはパワーを持たず、前記複数の光源の配列方向に垂直な方向に対しては正のパワーを持つ、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 前記複数の光源には、各光源の発散角を制限するためのリフレクタが設けられる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の照明装置。
  6. 撮像装置と、前記撮像装置による撮像範囲を照明する照明装置とを有する撮像システムであって、
    前記照明装置は、少なくとも2つの照明ユニットを有し、
    前記少なくとも2つの照明ユニットは、それぞれ、
    所定方向に並列に配置された複数の光源と、
    前記複数の光源の配列方向に延びるように配置された集光光学系と、を有し、
    前記複数の光源の光が前記集光光学系を通過してライン状に集光するように構成され、
    前記少なくとも2つの照明ユニットは、
    前記複数の光源の配列方向、前記集光光学系の延在方向、及び、前記複数の光源と前記集光光学系による光の集光方向が互いに外向きになるように角度をなして配置される、
    ことを特徴とする撮像システム。
  7. 前記少なくとも2つの照明ユニットは、前記撮像装置を挟むようにして互いに離間して配置される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮像システム。
  8. 撮像装置による撮像範囲を照明する照明装置であって、
    光源と、
    前記光源の光をライン状に集光するとともに、凸筒状面を持つ正シリンドリカルレンズと、凹筒状面を持つ負シリンドリカルレンズとを有する集光光学系と、
    を有することを特徴とする照明装置。
  9. 前記正シリンドリカルレンズの凸筒状面の軸線と、前記負シリンドリカルレンズの凹筒状面の軸線とは、前記ライン状の集光面の長手方向と短手方向に対応して互いに直交する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の照明装置。
  10. 前記正シリンドリカルレンズは、前記凸筒状面を前記ライン状の集光面に向けており、前記負シリンドリカルレンズは、前記凹筒状面を前記光源に向けている、
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の照明装置。
  11. 撮像装置と、前記撮像装置による撮像範囲を照明する照明装置とを有する撮像システムであって、
    前記照明装置は、
    光源と、
    前記光源の光をライン状に集光するとともに、凸筒状面を持つ正シリンドリカルレンズと、凹筒状面を持つ負シリンドリカルレンズとを有する集光光学系と、
    を有することを特徴とする撮像システム。
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