JP6901022B2 - 撮像装置 - Google Patents

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この発明は撮像装置に関する。
立体角で4πラジアンに相当する「全方位の画像」を一度に撮像する撮像装置は、従来から、特許文献1や2により知られている。
全天球を「一度に撮像」する撮像装置として「180度を超える全画角をもつ広角レンズ(所謂「魚眼レンズ」)」を2つ使用したものが知られている(特許文献1、2)。
このような撮像装置は、同時に全方位の画像情報を取得できるので、例えば、防犯用監視カメラや車載カメラ等に有効に利用できる。
また、昨今は、工業用や医療用の内視鏡への利用も意図されつつある。
広角レンズは、全画角が大きくなるにつれて、性能を確保するために構成レンズ枚数が増大し易く、全画角の大きい広角レンズは、レンズ全長が長くなり易い。
このようなレンズ全長の大きい広角レンズを2つ組み合わせると、撮像装置自体のサイズが大型化し易い。
このような「サイズの大型化」を考慮したものとして、広角レンズの光軸を反射面により折り曲げて用いるものが提案されている(特許文献3)。
この発明は、180度を超える全画角をもつ広角レンズをもつ撮像光学系を2個使用する、新規な撮像装置の実現を課題とする。
この発明の撮像装置は、撮像装置であって、結像光学系と、該結像光学系により結像した画像を画像信号に変換する撮像素子とにより構成される撮像光学系を2個備え、該2個の撮像光学系を用いて全方位の画像を撮像するように構成され、前記2個の撮像光学系は、それぞれが、物体側に配される第1レンズ群と、該第1レンズ群の像側に配される第2レンズ群と、反射面部材と、を有し、前記反射面部材は、第1レンズ群の光軸を、第1の方向へ屈曲させる第1反射面と、該第1反射面により反射された光束の光軸を、前記第1レンズ群の光軸と前記第1の方向とは異なる第2の方向へ屈曲させる第2反射面と、を有し、前記第2反射面により反射された光束が前記第2レンズ群に入射し、前記2個の撮像光学系は、前記2個の撮像光学系における一方の撮像光学系の第1レンズ群の光軸と他方の撮像光学系の第1レンズ群の光軸とが同一直線状に配置され、前記2個の撮像光学系における一方の撮像光学系の第1レンズ群に入射する光束の入射方向と他方の撮像光学系の第1レンズ群に入射する光束の入射方向とが互いに向かい合う方向となるように組み合わせられ、個々の撮像光学系の反射面部材が、前記第1反射面と前記第2反射面とを有するプリズムであって、前記第1の方向は第1レンズ群の光軸と直交し、前記第2の方向は前記第1の方向と直交し、前記2個の撮像光学系は、前記反射面部材を共用する
この発明によれば、全方位の画像を撮像する新規な撮像装置を実現できる。
撮像装置の実施の1形態を説明するための図である。 図1の実施の形態における光線図である。 撮像装置の実施の別形態を説明するための図である。 図3の実施の形態における光線図である。 照明手段を設けた実施の1形態を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1は、撮像装置の実施の1形態を説明するための概念図である。
図1に実施の形態を示す撮像装置は2つの撮像光学系を有する。
これら2つの撮像光学系を以下において、第1撮像光学系、第2撮像光学系と称する。
図1の(a−1)と(a−2)とは、第1撮像光学系を説明する図であり、(b−1)と(b−2)とは第2撮像光学系を説明するための図である。
図1(a−1)、(a−2)を参照して「第1撮像光学系」を説明する。
図1(a−1)、(a−2)において、符号L1Iは「第1レンズ群」を示す。また、符号L1IIは「第2レンズ群」を示す。
符号IS1は「固体撮像素子(以下、第1撮像素子IS1と言う。)」を示す。
さらに、符号PCは「反射面部材」を示す。
図1(a−1)において図の左方が物体側である。
第1レンズ群L1Iは物体側に配されるレンズ群で「負の屈折力」を有し、該例においては、2枚のレンズL11、L12により構成されている。
第2レンズ群L1IIは、第1レンズ群L1Iの像側に配されるレンズ群で「正の屈折力」を持ち、5枚のレンズL13、L14、L15、L16、L17で構成されている。
具体的には、第1レンズ群L1IのレンズL11、L12は共に「ガラス材料による負のメニスカスレンズ」である。
第2レンズ群L1IIのレンズL13、L14は共に「ガラス材料の両凸レンズ」、レンズL15は「ガラス材料の両凸レンズ」である。
レンズL16は「ガラス材料の両凹レンズ」であり、レンズL15に接合されている。
最も像側に配されるレンズL17は「ガラス材料の両凸レンズ」である。
図1(b−1)、(b−2)を参照して、第2撮像光学系を説明する。
図1(b−1)、(b−2)において、符号L2Iは「第1レンズ群」を示す。また、符号L2IIは「第2レンズ群」を示す。
符号IS2は「固体撮像素子(以下、第2撮像素子IS2と言う。)」を示す。
さらに、符号PCは「反射面部材」を示す。
図1(b−2)においては図の右方が物体側である。
第1レンズ群L2Iは物体側に配されるレンズ群で「負の屈折力」を有し、該例においては、2枚のレンズL21、L22により構成されている。
第2レンズ群L2IIは、第1レンズ群L2Iの像側に配されるレンズ群で「正の屈折力」を有し、5枚のレンズL23、L24、L25、L26、L27で構成されている。
具体的には、第2レンズ群L2IのレンズL21、L22は共に「ガラス材料による負のメニスカスレンズ」である。
第2レンズ群L2IIのレンズL23、L24は共に「ガラス材料の両凸レンズ」、レンズL25は「ガラス材料の両凸レンズ」である。
レンズL26は「ガラス材料の両凹レンズ」で、レンズL25に接合されている。
最も像側に配されるレンズL27は「ガラス材料の両凸レンズ」である。
図1(a−2)は同図(a−1)の状態を「図の右方」から見た図である。
また(b−1)は(b−2)の状態を「図の右方」から見た図である。
図1(c−1)、(c−2)、(c−3)は、第1撮像光学系と第2撮像光学系とを組み合わせた状態を説明するための図である。
図1(c−1)は、第1、第2撮像光学系を組み合わせた状態を(a−1)、(b−2)の図面に直交する方向から見た状態である。
第2レンズ群L1IIとL2IIとは、図面に直交する方向において互いに重なり合っている。同様に第1撮像素子IS1と第2撮像素子IS2も、図面に直交する方向において互いに重なり合っている。
図1(c−2)は、第1、第2撮像光学系を組み合わせた状態を(a−2)、(b−1)の図面に直交する方向から見た状態である。
図1(c−3)は、「第1、第2撮像光学系を組み合わせた状態」を(a−1)〜(b−2)の図の上方から見た状態である。
次に、図1の実施の形態において用いられている反射面部材PCにつき説明する。
図1の実施の形態においては、第1撮像光学系と第2撮像光学系とは、反射面部材PCを共用している。
即ち、反射面部材PCは「第1撮像光学系の構成要素」であり、同時に「第2撮像光学系の構成要素」でもある。
反射面部材PCは、図1(a−2)等に示すように、3つの部分からなっている。これら3つの部分とは、立方体状のプリズムP0と、3角プリズムP1、P2である。
プリズムP0は、図1(c−3)に示すように、2個の3角プリズムを斜面で張り合わせたものであり、接合面RFが反射面となっている。
図1(c−2)に示すように、第1撮像光学系の第1レンズ群L1Iから入射する撮像光束は、プリズムP0の接合面RFにより3角プリズムP1の側へ反射される。
即ち、プリズムP0の接合面RFは、第1レンズ群L1Iの光軸を、第1の方向である3角プリズムP1の側に向けて屈曲させる。屈曲の角度は90度である。
同様に、第2撮像光学系の第1レンズ群L2Iから入射する撮像光束は、プリズムP0の接合面RFにより3角プリズムP2の側へ反射される。
即ち、プリズムP0の接合面RFは、第1レンズ群L2Iの光軸を、第2の方向である3角プリズムP2の側に向けて屈曲させる。屈曲の角度は90度である。
従って、プリズムP0の「接合面RF」は、第1撮像光学系の第1反射面であると共に、第2撮像光学系の第1反射面でもある。
以下では、接合面RFを第1反射面RFとも言う。
第1レンズ群L1Iから入射した撮像光束は、上記第1反射面により3角プリズムP1側へ反射され、その斜面により再度反射されて第2レンズ群L1IIに入射する。
このとき、第1レンズ群L1Iの光軸は「第2の方向」である第2レンズ群L1IIの方向へ向かって90度屈曲され、第2レンズ群L1IIの光軸と合致する。
即ち、3角プリズムP1の斜面は、第1撮像光学系の「第2反射面」である。
第2レンズ群L1IIに入射した撮像光束は、第1レンズ群L1Iと第2レンズ群L1IIの結像作用により、第1撮像素子IS1の受光面に2次元画像(以下「第1の2次元画像」と言う。)を結像する。
第2撮像光学系においても同様である。
即ち、第1レンズ群L2IからプリズムP0に入射した撮像光束は、第1反射面RFにより3角プリズムP2側へ反射される。
そして、3角プリズムP2の斜面により再度反射されて第2レンズ群L2IIに入射する。
このとき、第1レンズ群L2Iの光軸は「第2の方向」である第2レンズ群L2IIの方向へ向かって90度屈曲され、第2レンズ群L2IIの光軸と合致する。
即ち、3角プリズムP2の斜面は、第2撮像光学系の「第2反射面」である。
第2レンズ群L2IIに入射した撮像光束は、第1レンズ群L2Iと第2レンズ群L2IIの結像作用により、第2撮像素子IS2の受光面に2次元画像(以下「第2の2次元画像」と言う。)を結像する。
第1撮像素子IS1、第2撮像素子IS2は共に「2次元の受光面」を有し、この受光面に結像する2次元画像を撮像して電気信号に変換する。
第1撮像素子IS1により撮像された「第1の2次元画像」と、第2撮像素子IS2により撮像された「第2の2次元画像」は、それぞれ、周辺部に同じ画像情報を有する。
つまり、第1撮像光学系と、第2撮像光学系とは、180度より大きい全画角を有する結像光学系で構成されるため、互いの撮像素子により撮像された画像情報には重複領域がある。
従って、この同じ画像情報(重複領域の画像情報)を「繋ぎ位置」として検出し、歪み補正を電気的な情報処理で行ったのち、平面に展開し、その後「ブレンド処理」で1枚の画像に繋ぎ合わせる。
このようにして「全方位の画像」を得ることができる。
上記の如く、図1に実施の形態を示す撮像装置は「結像光学系と、該結像光学系により結像した画像を画像信号に変換する撮像素子とにより構成される撮像光学系を2個備え、該2個の撮像光学系を用いて全方位の画像を撮像する」ように構成されている。
2個の撮像光学系は同構造で、それぞれが、物体側に配される第1レンズ群L1I、L2Iと、該第1レンズ群の像側に配される第2レンズ群L1II、L2IIと、反射面部材PCと、を有する。
反射面部材PCは、第1反射面RFと第2反射面とを有する。
「第1反射面」は、第1レンズ群L1I、L2Iの光軸を「第1の方向へ屈曲」させる反射面であり「プリズムP0の接合面RF」である。
「第2反射面」は、第1反射面RFにより反射された光束の光軸を「第1レンズ群の光軸と第1の方向とを含む共有平面(図1(c−3)の図面に平行な面)」に交わる第2の方向(図1(c−3)の図面に直交する面)へ屈曲させる反射面である。
「第2反射面」は、第1撮像光学系にあっては3角プリズムP1の斜面であり、第2撮像光学系にあっては3角プリズムP2の斜面である。
2個の撮像光学系は、第1レンズ群L1I、L2Iの光軸が互いに合致し、上記共有平面同士が「同一平面(図1において(c−3)に示された面)内」にある。
「第2の方向」同士は、前記同一平面の同じ側となるように組み合わせられる。
図1の実施の形態においてはまた、個々の撮像光学系の反射面部材PCは、第1反射面RFと第2反射面(3角プリズムP1、P2の斜面)とを有するプリズムである。
そして、第1の方向は第1レンズ群L1I、L2Iの光軸と直交し、第2の方向は前記第1の方向と直交する。
また、2個の撮像光学系は、反射面部材PCを共用している。
図2に、上に説明した実施の形態の光線図を示す。
図2(a)は、図1(c−3)と同じ図である。
図2(b)は、図1(c−1)の状態における光線図を示している。
図2(c)は、図1(c−2)の状態における光線図を示している。
図3は、撮像装置の実施の別の形態を説明図的に示す図である。
繁雑を避けるため、混同の虞が無いと思われるものについては、図1におけると同一の符号を付している。
図1に即して実施の形態を説明した撮像装置は、立体角にして4πラジアンに相当する全方位の画像を一度に撮像できる。このように「全方位の画像を撮像できる撮像装置の光学系」を便宜上「大視野光学系」と呼ぶことにする。
図3に実施の形態を示す撮像装置は、図1に示した「大視野光学系を有する撮像装置」に対し、さらに「小視野光学系」を付加したものである。
図3(a)においては、符号SKIIIにより「小視野光学系」を示している。
図3(b)は、図示の簡単のために、図3(a)の状態から、第2撮像光学系の第2レンズ群L2IIを除いた部分を示している。
図3(b)に示すように、小視野光学系は、第1レンズ群L3Iと、第2レンズ群L3IIと、第3撮像素子IS3を有している。
第1レンズ群L3Iは単一の負レンズ(負メニスカスレンズ)であり、第2レンズ群L3IIは、5枚のレンズにより構成され、正の屈折力を有する。
第3撮像素子IS3は、2次元の受光面を持つ固体撮像素子である。
第1レンズ群L3Iと第2レンズ群L3IIとは「小視野用の結像レンズ系」を構成する。第3撮像素子IS3は「小視野用固体撮像素子」である。
第1レンズ群L3Iと第2レンズ群L3IIとは「光軸を共有」している。
図3(c)は同図(a)に示す状態を、図の上方から見た状態を示している。
第1レンズ群L3Iは、その光軸AXが「2つの撮像光学系の共有平面(図3(a)において図の上下方向に直交する面であり、同図(c)において図面に平行な面である。)が含まれる同一平面に略直交」する。
従って、第2レンズ群L3IIの光軸は、第1撮像光学系、第2撮像光学系の第2レンズ群L1II、L2IIの光軸と平行になる。
図3(c)に示すように、反射面部材PCのプリズムP0は、2つの3角プリズムP01、P02を接合面RFで接合してなり、接合面RFは「第1反射面」をなす。
小視野用の結像レンズ系の光軸AXは、プリズムP0を構成する2つの3角プリズムの一方であるプリズムP02の内部を通るように設定されている。
そして、小視野用の結像レンズ系は、レンズ内を通る結像光束がプリズムP02の内部のみを透過し、「第1反射面RFと交わらない」ように構成されている。
従って、第3撮像素子IS3に結像する「小視野用の結像光束」は、第1反射面RFの反射作用を受けない。
即ち、図3に実施の形態を示す撮像装置は、2つの撮像光学系の共有平面が含まれる同一平面に略直交する光軸AXを有する小視野用の結像レンズ系L3I、L3IIと、前記共有平面を介して結像レンズL3I、L3IIによる像を撮像する小視野用固体撮像素子IS3を有する。
図4に、図3の実施の形態における光線図を示す。
図4は、図3(a)に示す状態における光線図である。
図4は、小視野用の結像レンズ系の第2レンズ群以下の光線と共に、第1、第2撮像光学系における第2レンズ群L1II、L2IIにおける光線図も共に示している。
補足すると、図1や図3に実施の形態を示した撮像光学系は、その用途として、例えば、工業用や医療用の内視鏡の「ヘッド部」として使用することが可能である。
具体的な例として「医療用の内視鏡」のヘッド部として、図1、図3の撮像装置を用いる場合を想定してみる。
図1、図3に示す撮像装置は、図1(c−1)、図3(a)の左右方向のサイズとして12mm程度に実現することができる。
従って、例えば、人体の食道や胃の内壁を観察する場合であれば、図1、図3の撮像装置を「軟性内視鏡のヘッド部」として構成し、ヘッド部側から経口挿入して観察できる。
このとき、ヘッド部に対して「全方位」の画像を取得できるので、極めて効率よく、かつ正確な観察が可能である。
あるいはまた、図1や図3の撮像装置を「硬性内視鏡」のヘッド部として用いて、例えば胃の手術を行うような場合、執刀医は、手術すべき部分を含む全方位を「死角」なしに観察できる。
このような手術を行う場合に、全方位の画像とともに「切除部分等の必要箇所」については「高解像度・高倍率の画像」を観察したい場合もある。
このような場合、例えば、図1の撮像装置を用いる場合であれば、全方位の画像のうちの「必要な領域」を指定し、この部分を「デジタル画像処理」で拡大できる。
しかし、この場合「拡大すべき画像に含まれる画素情報」は変わらないので、拡大画像は高解像度にはならない。
このような場合、図3の撮像装置を用い、必要に応じて、前述の「小視野光学系」を用い、第3撮像素子IS3の受光画像を表示するようにできる。
小視野光学系は「大視野である必要」がなく、結像倍率を大きく設定でき、第3撮像素子IS3の受光画像により「必要部分の高解像度・高倍率の画像」を観察できる。
この場合、図3の撮像装置は硬性内視鏡の先端部に設けられ、小視野光学系の光軸は「硬性内視鏡の操作桿」の長手方向に合致する。
従って、小視野光学系における結像レンズ系の第1レンズ群L3Iを、容易に所望の部分に向かわせることができる。
ところで、図1や図3に示す撮像装置を、工業用や医療用の内視鏡として使用する場合を想定すると、この場合「観察部位」は一般に暗い。
従って、このような場合、観察部位を照明する照明手段が必要になる。
撮像装置が「全方位の画像」を取得できるものであることを鑑みると、この場合の照明手段は、装置前方(図1(c−1)や、図3(a)において図の上方)のみならず、装置側方の周辺部を照明できるものであることが必要である。
撮像装置のサイズや用途を考慮すると、照明手段としては複数の白色のLEDを用いるのが良い。撮像装置の周囲全体を照明する場合であれば、7個以上のLEDを用いることが好ましい。
装置前方と、側方の周囲を照明する場合であると、白色のLEDを5個用いるのが好ましい。
即ち、2個の撮像光学系もしくは2個の撮像光学系と小視野光学系とを収納するハウジング内に、少なくとも5個の白色のLEDを照明手段として有するのが良い。
これら5個のLEDのうちの3個は、第1撮像光学系の第1レンズ群と第2撮像光学系の第1レンズ群との間に配置する。
他の2個のLEDは、第1撮像光学系と第2撮像光学系の第2レンズ群の光軸を含む面の面直交方向の両側の位置に配置する。
そして、これら5個のLEDにより前方と側方とを照明する。
図5は、このように5個の「白色のLED」を、図1に実施の形態を示した撮像装置に設けた実施の形態の例である。
図5において、符号11ないし15は、第1ないし第5の白色のLEDを示す。
また、図5において符号HSは撮像装置の「ハウジング」を示す。
図5(a)において、ハウジングHSと、LED11、12、14、15を除いた部分は、図1(c−1)に示すものと同一である。
また、図5(b)において、ハウジングHSと、LED11、12、13、14を除いた部分は、図1(c−1)に示すものと同一である。
図の繁雑を避けるため、図5(a)、(b)において、上記図1(c−1)、(c−2)と同一の部分については符号を省略する。
ハウジングHSは、この例では、透明プラスチック等の「全体が透明な材質」で形成され、撮像装置における2個の撮像光学系を収納するが、第1、第2の撮像光学系の第1レンズ群における最も物体側のレンズのレンズ面はハウジング外に露呈する。
LED11、12、13は、第1撮像光学系の第1レンズ群と第2撮像光学系の第1レンズ群との間に配置される。
そして、LED11は、撮像装置の前方(図5の上方)領域を照明し、LED12、13は「前方と左右の側方領域」を照明する。
また、LED14と15とは、撮像装置の後方の部分において側方領域を照明する。
このようにして、撮像装置の前方と、側方領域が照明される。
白色のLEDは一般に発光の角度分布が「ランバート分布」であって、発散角が極めて大きいため、LED14と15とにより「撮像装置の後方領域」も照明される。
撮像装置の後方領域もより有効に照明するには、例えば、さらに2個のLEDを付加して、その照明領域が後方領域に有効に及ぶようにすればよい。
なお、撮像装置が第1、第2の撮像光学系の他に「小視野光学系」を有する場合には、LED11を、小視野光学系の第1レンズ群L3Iを避けて配置すればよい。
「照明手段」の役割は言うまでもなく、撮像装置による撮像対象を照明することであるが、それとともに、以下の如き役割をも有する。
図5の実施の形態の撮像装置が、例えば「医療用の内視鏡」として使用される場合を考える。
この場合、内視鏡が挿入される生体内は「湿度:100%の状態」である。
前述の如く、第1、第2の撮像光学系の第1レンズ群における最も物体側のレンズのレンズ面はハウジング外に露呈するので、使用状態ではレンズ面が曇ってしまう。
図5の実施の形態においては、LED11、12、13の熱を上記「外部にレンズ面が露呈したレンズ」に伝え、その熱により「レンズ面の曇り」を防止できる。
以上のように、この発明によれば、以下の如き撮像装置を実現できる。
[1]
撮像装置であって、結像光学系と、該結像光学系により結像した画像を画像信号に変換する撮像素子とにより構成される撮像光学系を2個備え、該2個の撮像光学系を用いて全方位の画像を撮像するように構成され、前記2個の撮像光学系は、それぞれが、物体側に配される第1レンズ群L1I,L2Iと、該第1レンズ群の像側に配される第2レンズ群L1II、L2IIと、反射面部材PCと、を有し、該反射面部材PCは、第1レンズ群の光軸を、第1の方向へ屈曲させる第1反射面RFと、該第1反射面により反射された光束の光軸を、前記第1レンズ群の光軸と第1の方向とは異なる第2の方向へ屈曲させる第2反射面と、を有し、第2反射面により反射された光束が前記第2レンズ群に入射する
2個の撮像光学系は、2個の撮像光学系における一方の撮像光学系の第1レンズ群の光軸と他方の撮像光学系の第1レンズ群の光軸とが同一直線状に配置され、前記2個の撮像光学系における一方の撮像光学系の第1レンズ群に入射する光束の入射方向と他方の撮像光学系の第1レンズ群に入射する光束の入射方向とが互いに向かい合う方向となるように組み合わせられる。
個々の撮像光学系の反射面部材PCが、前記第1反射面と前記第2反射面とを有するプリズムであって、前記第1の方向は第1レンズ群L1I、L2Iの光軸と直交し、前記第2の方向は前記第1の方向と直交する。
前記2個の撮像光学系は、前記反射面部材PCを共用する
[2]
撮像装置であって、結像光学系と、該結像光学系により結像した画像を画像信号に変換する撮像素子とにより構成される撮像光学系を2個備え、該2個の撮像光学系を用いて全方位の画像を撮像するように構成され、前記2個の撮像光学系は、それぞれが、物体側に配される第1レンズ群L1I、L2Iと、該第1レンズ群の像側に配される第2レンズ群L1II、L2IIと、反射面部材PCと、を有し、前記反射面部材PCは、第1レンズ群の光軸を、第1の方向へ屈曲させる第1反射面RFと、該第1反射面により反射された光束の光軸を、前記第1レンズ群の光軸と前記第1の方向とは異なる第2の方向へ屈曲させる第2反射面と、を有し、前記第2反射面により反射された光束が前記第2レンズ群に入射する。
前記2個の撮像光学系は、前記第1の方向が互いに異なり、前記第2の方向が同じ方向となるように組み合わせられ、個々の撮像光学系の反射面部材が、前記第1反射面と前記第2反射面とを有するプリズムであって、前記第1の方向は第1レンズ群L1I、L2Iの光軸と直交し、前記第2の方向は前記第1の方向と直交する。
前記2個の撮像光学系は、前記反射面部材PCを共用する。
[3]
[1]または[2]記載の撮像装置において、前記2個の撮像光学系における、前記第1レンズ群の光軸と前記第1の方向とを含む共有平面が含まれる同一平面に略直交する光軸を有する小視野用の結像レンズ系L3I、L3IIと、前記共有平面を介して前記結像レンズ系L3I、L3IIによる像を撮像する小視野用固体撮像素子IS3とを、小視野光学系として有する撮像装置。
[4]
[3]記載の撮像装置において、前記反射面部材PCが、第1反射面と第2反射面とを有するプリズムであって、前記第1の方向は前記第1レンズ群の光軸と直交し、前記第2の方向は前記第1の方向と直交するものであって、該反射面部材PCは前記2個の撮像光学系に共有され、前記第1反射面RFは、3角プリズムP01、P02の接合面として形成され、前記結像レンズ系の光軸AXは、前記3角プリズムの一方P02のみを通り、前
記結像レンズ系による結像光束が、前記RF接合面と交わらない撮像装置。
なお、上の実施の形態において、用いられている第1及び第2撮像光学系における「結像レンズ系」は、焦点距離:f、画角:θに対して、像高:yが「y=f・θ」となる所謂「等距離射影方式」を採用している。
等距離射影方式では「画像の中心から周辺までの像高距離:yと入射角度:θが比例」しており、固体撮像素子における2次元の受光面における周辺の画素数を多く使用することが出来る。
このため、光学性能(MTF)が「周辺までほぼ均一」に解像していれば、画面全域において均一な画像を取得できる。
この発明の撮像装置では、2つの撮像光学系のそれぞれの画像を受光する2つの固体撮像素子IS1、IS2を、反射面部材PCに関して同じ側に配置できる。
このため、固体撮像素子の組み付けが容易であり、またフレキシブル配線の引き回しが容易である。
以上、発明の好ましい実施の形態について説明したが、この発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上に説明した実施の形態では、第1反射面による第1の方向への光軸の屈曲、第2反射面による光軸の屈曲を90度としたが、屈曲の角度はこれに限らない。
また、反射面部材として、プリズムP0に3角プリズムP1、P2を接合した場合を示したが、これに限らず、プリズムP0の3角プリズムP01の部分と3角プリズムP1の部分は一体構造でよい。
同様に、プリズムP0の3角プリズムP02の部分と3角プリズムP2の部分も一体構造でよい。
この発明の実施の形態に記載された効果は、発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、発明による効果は「実施の形態に記載されたもの」に限定されるものではない。
L1I 第1の撮像光学系の第1レンズ群
L2I 第2の撮像光学系の第1レンズ群
L1II 第1の撮像光学系の第2レンズ群
L2II 第2の撮像光学系の第2レンズ群
PC 反射面部材
RF 第1反射面
P1 3角プリズム
P2 三角プリズム
IS1 第1の撮像光学系の固体撮像素子
IS2 第2の撮像光学系の固体撮像素子
特開2010−271675号公報 特許第3290993号公報 特開2014− 56048号公報

Claims (4)

  1. 撮像装置であって、
    結像光学系と、該結像光学系により結像した画像を画像信号に変換する撮像素子とにより構成される撮像光学系を2個備え、該2個の撮像光学系を用いて全方位の画像を撮像するように構成され、
    前記2個の撮像光学系は、それぞれが、物体側に配される第1レンズ群と、該第1レンズ群の像側に配される第2レンズ群と、反射面部材と、を有し、
    前記反射面部材は、第1レンズ群の光軸を、第1の方向へ屈曲させる第1反射面と、該第1反射面により反射された光束の光軸を、前記第1レンズ群の光軸と前記第1の方向とは異なる第2の方向へ屈曲させる第2反射面と、を有し、
    前記第2反射面により反射された光束が前記第2レンズ群に入射し、
    前記2個の撮像光学系は、前記2個の撮像光学系における一方の撮像光学系の第1レンズ群の光軸と他方の撮像光学系の第1レンズ群の光軸とが同一直線状に配置され、
    前記2個の撮像光学系における一方の撮像光学系の第1レンズ群に入射する光束の入射方向と他方の撮像光学系の第1レンズ群に入射する光束の入射方向とが互いに向かい合う方向となるように組み合わせられ、
    個々の撮像光学系の反射面部材が、前記第1反射面と前記第2反射面とを有するプリズムであって、前記第1の方向は第1レンズ群の光軸と直交し、前記第2の方向は前記第1の方向と直交し、
    前記2個の撮像光学系は、前記反射面部材を共用する撮像装置。
  2. 撮像装置であって、
    結像光学系と、該結像光学系により結像した画像を画像信号に変換する撮像素子とにより構成される撮像光学系を2個備え、該2個の撮像光学系を用いて全方位の画像を撮像するように構成され、
    前記2個の撮像光学系は、それぞれが、物体側に配される第1レンズ群と、該第1レンズ群の像側に配される第2レンズ群と、反射面部材と、を有し、
    前記反射面部材は、第1レンズ群の光軸を、第1の方向へ屈曲させる第1反射面と、該第1反射面により反射された光束の光軸を、前記第1レンズ群の光軸と前記第1の方向とは異なる第2の方向へ屈曲させる第2反射面と、を有し、
    前記第2反射面により反射された光束が前記第2レンズ群に入射し、
    前記2個の撮像光学系は、前記第1の方向が互いに異なり、前記第2の方向が同じ方向となるように組み合わせられ、個々の撮像光学系の反射面部材が、前記第1反射面と前記第2反射面とを有するプリズムであって、前記第1の方向は第1レンズ群の光軸と直交し、前記第2の方向は前記第1の方向と直交し、
    前記2個の撮像光学系は、前記反射面部材を共用する撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    前記2個の撮像光学系における、前記第1レンズ群の光軸と前記第1の方向とを含む共有平面が含まれる同一平面に略直交する光軸を有する小視野用の結像レンズ系と、前記共有平面を介して前記結像レンズ系による像を撮像する小視野用固体撮像素子とを、小視野光学系として有する撮像装置。
  4. 請求項3記載の撮像装置において、
    前記反射面部材が、第1反射面と第2反射面とを有するプリズムであって、前記第1の方向は前記第1レンズ群の光軸と直交し、前記第2の方向は前記第1の方向と直交するものであって、該反射面部材は前記2個の撮像光学系に共有され、
    前記第1反射面は、3角プリズムの接合面として形成され、
    前記結像レンズ系の光軸は、前記3角プリズムの一方のみを通り、該結像レンズ系による結像光束が、前記接合面と交わらない撮像装置。
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