JP2003050111A - 三次元形状入力装置及び投影装置 - Google Patents

三次元形状入力装置及び投影装置

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JP2003050111A
JP2003050111A JP2001239113A JP2001239113A JP2003050111A JP 2003050111 A JP2003050111 A JP 2003050111A JP 2001239113 A JP2001239113 A JP 2001239113A JP 2001239113 A JP2001239113 A JP 2001239113A JP 2003050111 A JP2003050111 A JP 2003050111A
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light source
dimensional shape
striped pattern
projection
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Fumiya Yagi
史也 八木
Akira Yahashi
暁 矢橋
Tetsuya Katagiri
哲也 片桐
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源から放射される光を高い利用率で利用し
て、対象物に縞状パターンを投影すること。 【解決手段】 投影装置10には、対象物に縞状パター
ンを投影するための投影光を発生させる光源30が設け
られるとともに、その光源30からの放射角度に対応し
て光源30からの光の進行方向を偏向することにより、
光源30からの光を複数のスリット状の光束L1〜L4
に分割する光線偏向部4が設けられる。光線偏向部4は
光源30からの光を遮光することによって縞状パターン
を生成するのではなく、光源30からの光の進行方向を
偏向することによって縞状パターンを生成するものであ
るため、光源30から放射される光の大部分はスリット
状の光束L1〜L4の発生に寄与することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パターン投影方
式によって対象物の三次元形状を測定する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、投影装置によって対象物に縞状パ
ターンを投影し、撮影装置によって対象物に投影された
縞状パターンを撮影し、その縞状パターンの歪みを解析
することによって対象物の三次元形状を測定する装置が
知られている。このような縞状パターンを解析すること
によって対象物の三次元形状を解析する方法は一般に縞
解析法と呼ばれている。
【0003】図8は従来の三次元形状入力装置100を
示す図である。図8に示すように、三次元形状入力装置
100は投影装置110と撮影装置120とを備えてお
り、投影装置110には光源111とマスク板112が
設けられている。
【0004】マスク板112には光源111からの光を
透過する部分と遮光する部分とが周期的に繰り返される
縞状パターンのマスクが形成されている。このため、光
源111から放射される光のうち、マスク板112の透
過部分に入射する光成分はマスク板112を透過して対
象物9に到達する一方、マスク112の遮光部分に入射
する光成分はマスク板112によって遮光される。この
結果、対象物9の表面上には明部と暗部とが周期的に繰
り返される縞状パターン101が投影される。
【0005】そして撮影装置120が対象物9の表面上
に投影された縞状パターン101を撮影して、その縞状
パターン101の歪みの位置及び量を求めることによ
り、対象物9の三次元形状を求めることができる。
【0006】次に、図9は上記図8とは異なる従来の三
次元形状入力装置200を示す図である。図9に示すよ
うに、三次元形状入力装置200は投影装置210と撮
影装置220とを備えており、投影装置210には光源
211とマスク板212と投影レンズ系213とが設け
られている。
【0007】マスク板212は、上記のマスク板112
と同様のものであり、光源211からの光を透過する部
分と遮光する部分とが周期的に繰り返される縞状パター
ンのマスクが形成されている。そして、三次元形状入力
装置200においては、投影レンズ系213の作用によ
り、光源211によって照明されたマスク板212の像
を対象物9の表面上に結像投影するように構成されてい
る。この結果、対象物9の表面上には明部と暗部とが周
期的に繰り返される縞状パターン201が投影される。
【0008】そして撮影装置220が対象物9の表面上
に投影された縞状パターン201を撮影して、その縞状
パターン201の歪みの位置及び量を求めることによ
り、対象物9の三次元形状を求めることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に、縞状パターン
を対象物表面に投影して対象物9の三次元形状を測定す
る場合、対象物9に投影される縞状パターンの明部の照
度は三次元形状検出の精度に影響する。例えば、縞状パ
ターンの明部の照度が低い場合、周辺の環境から対象物
表面に混入してくる外乱光に対する縞状パターンのS/
N比が低下する。つまり、撮影装置120,220によ
り撮影される縞状パターンの像が外乱光によって乱され
やすく、縞状パターンを構成する各ラインの歪みを検出
する際の検出誤差が大きくなる。
【0010】逆に、縞状パターンの明部の照度が高い場
合、S/N比は大きくなり、より正確に各ラインの歪み
を検出することが可能になる。また、縞状パターンの明
部の照度が高い場合は、縞状パターンを構成する光が対
象物9の表面から奥行き方向に到達する距離が大きくな
るため、大きな奥行き範囲での三次元形状検出が可能に
なる。
【0011】しかしながら、上記図8及び図9に示した
従来の三次元形状入力装置100,200では、光源1
11,211から放射された光線のうち、対象物9に到
達して縞状パターン101,201の投影に寄与するの
はマスク板112,212の透過部分に入射する光成分
のみである。換言すれば、マスク板112,212の遮
光部分に入射する光成分は全て損失となる。例えば、明
暗比が1:1の縞状パターンを投影する場合、従来の三
次元形状入力装置100,200では光源111,21
1から放射される光の利用率は50%に過ぎない。
【0012】このため、従来の三次元形状入力装置10
0,200では、光源111,211から放射される光
の利用率が低く、高精度な三次元形状検出や大きな奥行
き範囲での三次元形状検出を行うことが困難であるとい
う問題がある。
【0013】そこで、この発明は、上記課題に鑑みてな
されたものであって、光源から放射される光の利用率の
高い三次元形状入力装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、対象物に対して周期的な
縞状パターンを投影する投影装置と、前記対象物に投影
された前記縞状パターンの像を撮影する撮影装置と、を
備える三次元形状入力装置であって、前記投影装置が、
前記縞状パターンを投影するための投影光を発生させる
光源と、前記光源からの放射角度に対応して前記光源か
らの光の進行方向を偏向することにより、前記光源から
の光を複数のスリット状の光束に分割する光線偏向手段
と、を備えている。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の三次元形状入力装置において、前記光線偏向手段が、
略半円柱状のレンズ要素が複数個配置されたレンズアレ
イ素子によって構成される。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の三次元形状入力装置において、前記光線偏向手段が、
一の入射面と、互いに平行でない複数の出射面とを有す
る多角柱状のプリズムによって構成される。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の三次元形状入力装置において、前記
投影装置が、前記光線偏向手段によって生成される前記
複数のスリット状の光束を前記対象物の表面上に結像投
影する投影光学系を備えている。
【0018】請求項5に記載の発明は、対象物の三次元
形状を測定するための投影装置であって、前記対象物に
対して縞状パターンを投影するための投影光を発生させ
る光源と、前記光源からの放射角度に対応して前記光源
からの光の進行方向を偏向することにより、前記光源か
らの光を複数のスリット状の光束に分割する光線偏向手
段と、を備えている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】<1.第1の実施の形態>まず、この発明
の第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実
施の形態にかかる三次元形状入力装置1を示す図であ
る。図1に示すように、三次元形状入力装置1は投影装
置10と撮影装置20とを備えている。なお、図1には
互いに直交するX,Y,Zの3軸を示している。
【0021】まず、投影装置10について説明する。投
影装置10は対象物に対して明部と暗部とが周期的に繰
り返す縞状パターンを投影する装置であり、投影光を発
生させる光源30、光源30からの放射角度に対応して
光源30からの光の進行方向を偏向することにより、光
源30からの光を複数の光束に分割する光線偏向部4、
及び、光源制御部15を備えて構成される。この投影装
置10はZ方向に対して明部と暗部とが周期的に変化す
る縞状パターンを、投影装置10に対向して配置される
対象物に対して投影するものであり、縞状パターンを構
成する各ラインはX方向に平行なラインとなる。
【0022】光源30は例えば白色光源等によって構成
され、光源30から発生する光は光線偏向部4を通って
対象物に照射される。
【0023】光線偏向部4は、光源30から光軸方向
(Y方向)に沿って所定距離だけ離隔して設置され、Y
Z平面における光源30からの光の放射角度に応じて、
光源30からの光の進行方向を偏向することにより、光
源30からの光を複数のスリット状の光束に分割する。
【0024】図2は、光線偏向部4を構成するレンズア
レイ素子41を示す図である。この実施の形態では、光
線偏向部4は、略半円柱状のレンズ要素41a〜41d
が複数個Z方向に沿って平行に配置されたレンチキュラ
レンズ等のレンズアレイ素子41によって構成され、レ
ンズアレイ素子41は投影装置10に固定される。
【0025】例えば、レンズアレイ素子41における光
源30からの光の入射面411は平面状に形成され、そ
の入射面411が光軸に垂直な状態となるように配置さ
れる。そして入射面411に入射した光は遮光されるこ
となく、各レンズ要素41a〜41dを構成する略円筒
面側から出射する。
【0026】光源30からレンズアレイ素子41に到達
する光のうち、レンズ要素41aに入射する光はレンズ
要素41aによって偏向作用を受ける。また、レンズ要
素41b,41c,41dのそれぞれに入射する光も各
レンズ要素41b〜41dによって偏向作用を受ける。
したがって、レンズアレイ素子41に入射する光は、全
て各レンズ要素41a〜41dによって偏向作用を受け
ることによって複数の光束L1〜L4に分割される。
【0027】また、各レンズ要素41a〜41dはX方
向に曲率がないように形成されているため、X方向に対
する光の屈折力は有さない。このため、レンズアレイ素
子41の各レンズ要素41a〜41dから出射される光
束はX方向には光源30からの放射角度に応じた広がり
を有するスリット状(シート状)の光束となる。
【0028】このように各レンズ要素41a〜41dは
略半円柱状体として形成されるため、各レンズ要素41
a〜41dから出射される光束L1〜L4はスリット状
の光束となる。一般に、スリット状の光が物体面に到達
すると、その物体面には必然的に長い帯状のパターン
(ライン)が現れる。したがって、光源30から放射さ
れる光はレンズアレイ素子41によって縞状パターンを
形成するスリット状光束群に変換され、対象物の表面に
は縞状パターンが投影されることとなる。
【0029】光源制御部15は光源30を発光させる。
光源制御部15が光源30を発光させる際には、光源制
御部15が光源30に対して発光用の電力供給を行うと
ともに、撮影装置20に対して撮影タイミングを指示す
るように構成される。これにより、撮影装置20では光
源30の発光に応じて撮影動作を行うことが可能にな
り、縞状パターンの投影された対象物を撮影することが
可能である。
【0030】投影装置10は上記のように構成されてお
り、光源30から放射される光のうち、レンズアレイ素
子41に入射する全ての光成分が対象物に投影される縞
状パターンに寄与するように構成される。
【0031】図3は投影装置10によって投影される縞
状パターンの一例を示す図である。図3に示すように、
光源30から放射される投影光は、レンズアレイ素子4
1の入射面411に入射する。そして各レンズ要素41
a〜41dによって偏向作用の受けた光が複数のスリッ
ト状の光束L1〜L4となってレンズアレイ素子41か
ら出射し、対象物9の表面上に投影される。この結果、
対象物9の表面上には明部と暗部とが周期的に繰り返さ
れる縞状パターンP1が形成される。
【0032】そして、投影装置10は、光源30からの
光が損失することなく対象物9に投影されて縞状パター
ンP1の明部を形成するように構成されるため、光源3
0から放射される光の利用率が高く、高精度な三次元形
状検出が可能であり、また、大きな奥行き範囲での三次
元形状検出を行うことが可能になる。
【0033】次に撮影装置20について説明する。撮影
装置20は、対象物9に投影された縞状パターンの像を
撮影する装置であり、対象物に投影される縞状パターン
の歪みを良好に撮影することができるように、Z方向に
関して投影装置10から所定間隔だけ離隔して設置され
る。
【0034】図1に示すように、撮影装置20は、対象
物に投影された縞状パターンの像を撮像素子22に導く
撮影レンズ21、CCDエリアセンサ等で構成された撮
像素子22、撮像素子22から得られる画像データを記
憶するメモリ23、メモリ23に格納された画像データ
に基づいて所定の演算を行うことにより、縞状パターン
の歪みの位置及び量を求める演算部24、及び、投影装
置10における光源30の発光と同期して撮像素子22
を制御する撮影制御部25を備えて構成される。
【0035】この撮影装置20は、投影装置10が光源
30を発光させた際の発光状態において、対象物9に投
影された縞状パターンの像を撮影するように構成され、
撮像素子22から得られる画像データはメモリ23に格
納される。そして、演算部24がメモリ23に格納され
ている画像データを読み出し、縞状パターンを構成する
各ラインの歪みの位置及び量を求めるように構成され
る。
【0036】なお、演算部24によって求められる、各
ラインの歪みの位置及び量は、撮影装置20に接続され
る外部装置(コンピュータ等)に対して出力されるよう
に構成され、外部装置において縞状パターンの歪みの位
置及び量を三角測量の原理に基づいて解析することによ
り対象物の三次元形状を導出することが可能である。た
だし、三角測量の原理に基づいた演算を演算部24にお
いて行い、対象物の三次元形状を撮影装置20において
求めるように構成してもよい。
【0037】以上のように、この実施の形態で説明した
三次元形状入力装置1の投影装置10は、光線偏向部4
として設けられたレンズアレイ素子41が、光源30か
らの放射角度に応じて光源30からの光の進行方向を偏
向することにより、光源30からの光を複数のスリット
状の光束L1〜L4に分割するように構成されている。
つまり、投影装置10は、光源30からの光を遮光する
ことによって対象物9に縞状パターンを投影するもので
はなく、光源30からの光の進行方向を屈折させ、偏向
させることによって縞状パターンを形成するように構成
されている。
【0038】したがって、三次元形状入力装置1では、
光源30から放射される光の利用率が高く、光源30か
ら放射される光のほぼ100%を縞状パターンの明部に
投影することが可能になる。その結果、縞状パターンの
明部と暗部との差を大きくすることができるのでS/N
比を向上させることができ、高精度な三次元形状検出が
可能となる。さらに、明部の光強度が大きくなるので大
きな奥行き範囲での三次元形状検出を行うことが可能に
なる。
【0039】また、光源30から放射される光の利用効
率が高いため、同じ照度の縞状パターンを投影する場合
であっても従来より出力の小さな光源を使用することが
でき、装置の小型化や低消費電力化を図ることが可能に
なる。
【0040】なお、上記説明においては、図1に示した
ようにレンズアレイ素子41の入射面411を光軸に垂
直な状態に直線状に配置する例について説明したが、こ
れに限定されるものではない。例えば、レンズアレイ素
子41が比較的柔らかい樹脂材料等によって形成される
場合は、レンズアレイ素子41の入射面411を円弧状
に配置するようにしてもよい。
【0041】<2.第2の実施の形態>次に、第2の実
施の形態について説明する。図4は第2の実施の形態に
かかる三次元形状入力装置2を示す図である。図4に示
すように、三次元形状入力装置2は、第1の実施の形態
と同様に、投影装置10と撮影装置20とを備えてい
る。なお、図2には互いに直交するX,Y,Zの3軸を
示しており、また上記第1の実施の形態で説明した部材
と同様の部材については同一符号を付している。
【0042】投影装置10は、第1の実施の形態と同様
に、投影光を発生させる光源30、光源30からの放射
角度に対応して光源30からの光の進行方向を偏向する
ことにより、光源30からの光を複数の光束に分割する
光線偏向部4、及び、光源制御部15を備えて構成され
る。
【0043】図5は、光線偏向部4を構成するプリズム
42を示す図である。この実施の形態では、光線偏向部
4は、一の入射面421と、互いに平行でない複数の出
射面42a,42b,42c,42dとを有する多角柱
状のプリズム42によって構成され、プリズム42は投
影装置10に固定される。また、入射面421及び各出
射面42a〜42dは、X軸と平行なように構成され
る。このようなプリズム42は、例えば台形状のプリズ
ム部材を複数個接合させて構成してもよく、また、1個
の部材で形成されてもよい。
【0044】例えば、プリズム42における光源30か
らの光の入射面421は平面状に形成され、その入射面
421が光軸に垂直な状態となるように配置される。そ
して入射面421に入射した光は遮光されることなく、
出射面42a〜42dから出射する。
【0045】光源30からプリズム42の入射面421
に入射する光はプリズム42への入射角度に応じて屈折
作用、すなわち偏向作用を受ける。そしてプリズム42
内を通過する光は各出射面42a〜42dから出射する
際に各出射面42a〜42dの角度に応じて再び屈折作
用(偏向作用)を受ける。各出射面42a〜42dは互
いに平行でない状態(非平行状態)に形成されているた
め、各出射面42a〜42dから出射する光はそれぞれ
の傾斜角に応じて独立した一つ光束を形成し、かつ、そ
れぞれの光束は互いに異なる方向に進む。したがって、
プリズム42に入射する光は、入射面421及び出射面
42a〜42dにおいて偏向作用を受けることによって
複数の光束L1〜L4に分割される。
【0046】また、プリズム42を構成する各面はX方
向に屈曲がなく、連続的な平面として形成されているた
め、プリズム42はX方向に対する光の屈折力を有さな
い。このため、プリズム42の各出射面42a〜42d
から出射される光束はX方向には光源30からの放射角
度に応じた連続的な分布を有するスリット状の光束とな
る。
【0047】このようにプリズム42は、一の入射面4
21と、互いに平行でない複数の出射面42a〜42d
とを備えた多角柱として構成されるため、各出射面42
a〜42dから出射される光束L1〜L4はスリット状
の光束となる。したがって、光源30から放射される光
はプリズム42によって縞状パターンを形成するスリッ
ト状光束群に変換され、対象物の表面には縞状パターン
が投影されることとなる。
【0048】図6は投影装置10によって投影される縞
状パターンの一例を示す図である。図6に示すように、
光源30から放射される投影光は、プリズム42の入射
面421に入射する。そして各出射面42a〜42dに
よって偏向作用の受けた光が複数のスリット状の光束L
1〜L4となってプリズム42から出射し、対象物9の
表面上に投影される。この結果、対象物9の表面上には
明部と暗部とが周期的に繰り返される縞状パターンP2
が形成される。
【0049】そして、投影装置10は、光源30からの
光が損失することなく対象物9に投影されて縞状パター
ンP2の明部を形成するように構成されるため、光源3
0から放射される光の利用率が高く、高精度な三次元形
状検出が可能であり、また、大きな奥行き範囲での三次
元形状検出を行うことが可能になる。
【0050】なお、三次元形状入力装置2におけるその
他の構成部材については第1の実施の形態で説明したも
のと同様であるため、ここではそれらの詳細な説明を省
略する。
【0051】以上のように、この実施の形態で説明した
三次元形状入力装置2の投影装置10は、光線偏向部4
として設けられたプリズム42が、光源30からの放射
角度に応じて光源30からの光の進行方向を偏向するこ
とにより、光源30からの光を複数のスリット状の光束
L1〜L4に分割するように構成されている。つまり、
投影装置10は、光源30からの光を遮光することによ
って対象物9に縞状パターンを投影するものではなく、
光源30からの光の進行方向を屈折させ、偏向させるこ
とによって縞状パターンを形成するように構成されてい
る。
【0052】したがって、三次元形状入力装置2では、
光源30から放射される光の利用率が高く、光源30か
ら放射される光のほぼ100%を縞状パターンの明部に
投影することが可能になる。その結果、縞状パターンの
明部と暗部との差を大きくすることができるので高精度
な三次元形状検出が可能となり、かつ、明部の光強度が
大きくなるので大きな奥行き範囲での三次元形状検出を
行うことが可能になる。
【0053】また、光源30から放射される光の利用効
率が高いため、同じ照度の縞状パターンを投影する場合
であっても従来より出力の小さな光源を使用することが
でき、装置の小型化や低消費電力化を図ることが可能に
なる。
【0054】なお、上記説明においては、図4に示した
ようにプリズム42の入射面421を光軸に垂直な状態
に配置する例について示したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、入射面421を光軸に対して垂直な
状態から若干傾斜させた状態で配置してもよい。
【0055】<3.第3の実施の形態>次に、第3の実
施の形態について説明する。図7は第3の実施の形態に
かかる三次元形状入力装置3、及びそれによって投影さ
れる縞状パターンを示す図である。なお、図7では上述
した構成部材と同様の構成部材について同一符号を付し
ており、それらについての詳細な説明は省略する。
【0056】図7に示すように三次元形状入力装置3
は、上記実施の形態と同様に、投影装置10と撮影装置
20とを備えている。そして、この実施の形態において
投影装置10には、光源30と光線偏向部4と投影光学
系5とを備えて構成される。
【0057】なお、図7においては光線偏向部4として
レンズアレイ素子41を配置した構成例を示している
が、第2の実施の形態で示したプリズム42を配置する
ことによって構成してもよい。
【0058】投影光学系5は、投影レンズ51によって
構成され、光線偏向部4によって生成される複数のスリ
ット状の光束L1,L2,L3,L4を対象物9の表面
上に結像投影する。投影レンズ51は、光線偏向部4か
ら入射する複数のスリット状の光束L1〜L4を対象物
9に対して適切に結像させることができるように設計さ
れ、投影装置10に配置される。
【0059】第1及び第2の実施の形態では、光線偏向
部4によって生成される複数のスリット状の光束がその
まま対象物9に投影されるように構成されているため、
複数の光束が空中を進行するにつれて、光線が拡散し、
対象物9の表面に投影される縞状パターンの輪郭がくず
れるおそれがある。
【0060】これに対して、この実施の形態では、投影
装置10において投影レンズ51が縞状パターンP3を
対象物9の表面に結像させるように構成されているの
で、縞状パターンの輪郭(明暗の境界)を鮮明な状態、
すなわちシャープな状態にすることが可能である。した
がって、この実施の形態の三次元形状入力装置3では投
影レンズ51という構成部材が増加するものの、上記第
1及び第2の実施の形態に比べてよりS/N比を大きく
することができ、より高精度な三次元形状検出が可能と
なる。
【0061】また、投影レンズ51が縞状パターンを対
象物9の表面に結像させることにより、縞状パターンP
3の明部の幅を細くすることが可能である。したがっ
て、縞状パターンP3を構成するライン密度を向上させ
ることができ、高密度な三次元形状検出を行うことが可
能になる。
【0062】なお、上記説明においては、投影光学系5
として1つの投影レンズ51が配置される例を示した
が、複数のレンズによって投影光学系5を構成してもよ
いことは勿論である。
【0063】<4.変形例>以上、この発明の実施の形
態について説明したが、この発明は上記説明した内容の
ものに限定されるものではない。
【0064】例えば、上記各実施の形態において示し
た、投影装置10と撮影装置20とが分離可能なように
構成されてもよい。その場合、撮影装置20をデジタル
カメラ等で構成し、その外部取り付け装置として投影装
置10を実現することもできる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び5に
記載の発明によれば、光源からの放射角度に対応して光
源からの光の進行方向を偏向することにより、光源から
の光を複数のスリット状の光束に分割するように構成さ
れているため、光源から放射される光を高い利用率でス
リット状の光束に変換することができる。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、光線偏向
手段が、略半円柱状のレンズ要素が複数個配置されたレ
ンズアレイ素子によって構成されるため、光源から放射
される光を良好に、かつ、高い利用率でスリット状の光
束に変換することができる。
【0067】請求項3に記載の発明によれば、光線偏向
手段が、一の入射面と、互いに平行でない複数の出射面
とを有する多角柱状のプリズムによって構成されるた
め、光源から放射される光を良好に、かつ、高い利用率
でスリット状の光束に変換することができる。
【0068】請求項4に記載の発明によれば、投影光学
系によって、複数のスリット状の光束を対象物の表面上
に結像投影するように構成されるため、対象物に投影さ
れる縞状パターンをより鮮明な状態にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる三次元形状入力装置
を示す図である。
【図2】光線偏向部を構成するレンズアレイ素子を示す
図である。
【図3】投影装置によって投影される縞状パターンの一
例を示す図である。
【図4】第2の実施の形態にかかる三次元形状入力装置
を示す図である。
【図5】光線偏向部を構成するプリズムを示す図であ
る。
【図6】投影装置によって投影される縞状パターンの一
例を示す図である。
【図7】第3の実施の形態にかかる三次元形状入力装置
を示す図である。
【図8】従来の三次元形状入力装置を示す図である。
【図9】図8とは異なる従来の三次元形状入力装置を示
す図である。
【符号の説明】
1,2,3 三次元形状入力装置 4 光線偏向部(光線偏向手段) 5 投影光学系 10 投影装置 15 光源制御部 20 撮影装置 22 撮像素子 23 メモリ 24 演算部 25 撮影制御部 30 光源 41 レンズアレイ素子 42 プリズム 51 投影レンズ P1〜P3 縞状パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片桐 哲也 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA04 AA53 DD09 FF07 FF09 HH05 HH08 HH13 JJ26 LL10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物に対して周期的な縞状パターンを
    投影する投影装置と、前記対象物に投影された前記縞状
    パターンの像を撮影する撮影装置と、を備える三次元形
    状入力装置であって、 前記投影装置が、 前記縞状パターンを投影するための投影光を発生させる
    光源と、 前記光源からの放射角度に対応して前記光源からの光の
    進行方向を偏向することにより、前記光源からの光を複
    数のスリット状の光束に分割する光線偏向手段と、を備
    える三次元形状入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の三次元形状入力装置に
    おいて、 前記光線偏向手段は、略半円柱状のレンズ要素が複数個
    配置されたレンズアレイ素子によって構成される三次元
    形状入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の三次元形状入力装置に
    おいて、 前記光線偏向手段は、一の入射面と、互いに平行でない
    複数の出射面とを有する多角柱状のプリズムによって構
    成される三次元形状入力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の三次
    元形状入力装置において、 前記投影装置は、前記光線偏向手段によって生成される
    前記複数のスリット状の光束を前記対象物の表面上に結
    像投影する投影光学系を備える三次元形状入力装置。
  5. 【請求項5】 対象物の三次元形状を測定するための投
    影装置であって、 前記対象物に対して縞状パターンを投影するための投影
    光を発生させる光源と、 前記光源からの放射角度に対応して前記光源からの光の
    進行方向を偏向することにより、前記光源からの光を複
    数のスリット状の光束に分割する光線偏向手段と、 を備える投影装置。
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