JP2023137471A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャック痕の除去率を向上させることが可能な基板処理方法および基板処理装置を提供する。【解決手段】基板処理方法は、水平姿勢でありシリコンで作られた基板Wを回転させる基板回転工程と、回転される基板Wの裏面に薬液ノズル51からフッ酸とオゾン水の混合薬液を吐出する混合薬液吐出工程と、混合薬液吐出工程の後に、回転される基板Wの裏面に固定ノズル3からリンス液を吐出しながら、砥粒が分散された樹脂体を有する研磨具31を、回転される基板Wの裏面に押し当てる研磨具押し当て工程と、研磨具押し当て工程を行いながら、基板Wの中心と基板Wの端部との間で研磨具31を移動させる研磨具移動工程と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、基板を処理するための基板処理方法および基板処理装置に関する。基板は、例えば、半導体基板、FPD(Flat Panel Display)用の基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが挙げられる。FPDは、例えば、液晶表示装置、有機EL(electroluminescence)表示装置などが挙げられる。
従来の基板処理装置は、水平姿勢で保持した基板を回転させる保持回転部と、ブラシアームと、薬液アームと、純水を吐出する純水ノズルとを備える(例えば、特許文献1,2参照)。ブラシアームは、基板の表面に接触してブラシ洗浄するブラシを備える。また、薬液アームは、薬液を吐出する薬液ノズルを備える。
なお、特許文献3には、円柱形状を有し、例えば砥粒が分散されたPVA(ポリビニールアルコール)スポンジにより形成された研磨ヘッドが開示されている。また、特許文献4には、研磨剤(砥粒)を樹脂結合剤で固定化した合成砥石を用いて、乾式の化学機械研削による表面加工を行うことが開示されている。
特開2017-183711号公報 特開2017-175062号公報 特開2018-046109号公報 特許第6779540号公報
しかし、従来の基板処理装置は、次の問題を有する。近年、基板(例えばウエハ)の裏面の基板平坦度に起因したEUV(Extreme Ultraviolet)露光機のデフォーカス(いわゆるピンぼけ)の問題がある。平坦度が良くない原因の1つは、チャックにより基板の裏面を吸着したときに付着(形成)されるチャック痕である。チャック痕は大きく2つある。1つ目は、金属ゴミなどのパーティクルを基板とチャックとで挟み込んだときに生じるスクラッチまたは凹み(pit)である。2つ目は、そのパーティクルを基板とチャックとで挟み込んだときに、そのパーティクルが基板Wにめり込むことで、基板に強固に付着したパーティクルである。このようなチャック痕は、従来の洗浄方法では、除去率が低い問題がある。
なお、特許文献1,2において、フッ酸溶液とオゾン水とを混合したFOMを基板に吐出した後、脱イオン水(DIW)を基板に供給しながらブラシ洗浄を行っている。ブラシは、PVA(ポリビニルアルコール)からなるスポンジ状のスクラブ部材を用いている。しかし、この手法を用いてもチャック痕の除去率が低い場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、チャック痕の除去率を向上させることが可能な基板処理方法および基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわち、本発明に係る基板処理方法は、水平姿勢でありシリコンで作られた基板を回転させる基板回転工程と、回転される前記基板の裏面に薬液ノズルからフッ酸とオゾン水の混合薬液を吐出する混合薬液吐出工程と、前記混合薬液吐出工程の後に、回転される前記基板の裏面にリンス液ノズルからリンス液を吐出しながら、砥粒が分散された樹脂体を有する研磨具を、回転される前記基板の裏面に押し当てる研磨具押し当て工程と、前記研磨具押し当て工程を行いながら、前記基板の中心と前記基板の端部との間で前記研磨具を移動させる研磨具移動工程と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明に係る基板処理方法によれば、基板の裏面に混合薬液(FOM)が吐出されると、オゾン水によりシリコンを酸化させ、フッ酸で酸化膜(SiO)をエッチングする。これにより、基板の裏面に形成された微細なスクラッチおよび凹みを除去することができる。また、混合薬液により、基板の裏面に強固に付着したパーティクルの周囲がエッチングされて、そのパーティクルが剥がし易くなる。その後、研磨具により基板の裏面を積極的に研磨(研削)する。そのため、基板の裏面からパーティクルが更に剥がし易くなる。よって、基板に形成されたチャック痕の除去率を向上させることができる。
また、混合薬液により基板の裏面の表面粗さを改善できる。そのため、混合薬液によるエッチングで残ったスクラッチ等を取り除くための研磨処理の負荷が軽減される。
また、上述の基板処理方法は、前記研磨具押し当て工程および前記研磨具移動工程の後に、再度、回転される前記基板の裏面に前記薬液ノズルから前記混合薬液を吐出する第2混合薬液吐出工程を更に備えていることが好ましい。研磨処理は、基板の裏面のチャック痕を除去することができるが、研磨具が原因のスクラッチが残る可能性がある。そこで、研磨処理(研磨具押し当て工程および研磨具移動工程)の後に、基板の裏面に混合薬液を吐出することで、研磨具が原因のスクラッチを除去することができる。
また、上述の基板処理方法の前記第2混合薬液吐出工程において、前記薬液ノズルから前記混合薬液を吐出しているときに、前記基板の中心の上方と前記基板の端部の上方との間で前記薬液ノズルを移動させることが好ましい。研磨具が原因のスクラッチを除去することができるが、薬液ノズルから基板の裏面の同じ位置に混合薬液が着液され続けると、その位置のエッチングが進みすぎる可能性がある。そこで、混合薬液の位置を移動させることで、研磨処理による平坦化された基板の裏面において、局所的にエッチングが進むことを防止できる。
また、本発明に係る基板処理装置は、水平姿勢でありシリコンで作られた基板を保持して回転させる保持回転部と、フッ酸とオゾン水の混合薬液を吐出する薬液ノズルと、リンス液を吐出するリンス液ノズルと、砥粒が分散された樹脂体を有する研磨具と、前記研磨具を移動させる研磨具移動機構と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記保持回転部により前記基板を回転させ、前記制御部は、回転される前記基板の裏面に前記薬液ノズルから前記混合薬液を吐出し、前記制御部は、前記混合薬液を吐出した後に、回転される前記基板の裏面に前記リンス液ノズルからリンス液を吐出しながら、前記研磨具移動機構により、前記研磨具を、回転される前記基板の裏面に押し当て、前記制御部は、回転される前記基板の裏面に前記研磨具を押し当てながら、更に、前記研磨具移動機構により、前記基板の中心と前記基板の端部との間で前記研磨具を移動させることを特徴とするものである。
本発明に係る基板処理方法および基板処理装置によれば、チャック痕の除去率を向上させることができる。
実施例1に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。 実施例1に係る基板処理装置の平面図である。 実施例1に係る基板処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 (a)は、FOMの吐出工程を説明するための平面図であり、(b)は、(a)の側面図であり、(c)は、オゾン水の吐出工程を説明するための平面図であり、(d)は、(c)の側面図であり、(e)は、リンス処理工程を説明するための平面図であり、(f)は、(e)の側面図である。 繰り返される研磨処理における研磨具の移動経路を示す側面図である。 (a)~(e)は、基板の裏面に形成されたチャック痕の除去を説明するための図である。 実施例2に係る基板処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 FOMによるエッチング処理前後の基板の膜厚を示す図である。 変形例の第2のFOMの吐出工程において、薬液ノズルからFOMを吐出しながら薬液ノズルを移動させる動作を説明するための側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例1を説明する。図1は、実施例1に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。図2は、実施例1に係る基板処理装置の平面図である。
(1)基板処理装置1の構成
図1、図2を参照する。基板処理装置1は、保持回転部2、固定ノズル3、研磨アーム5および薬液アーム7を備える。保持回転部2は、水平姿勢の基板Wを保持して回転させるものである。なお、基板(シリコン基板)Wは、シリコン(Si)で作られており、円板状に形成されている。本実施例において、基板Wの直径は、例えば300mmであるが、この大きさに限定されない。
保持回転部2は、スピンチャック9、回転シャフト11および回転駆動部13を備える。回転駆動部13は、電動モータを備える。回転駆動部13は、回転シャフト11を介してスピンチャック9を鉛直軸AX1周りに回転させる。
スピンチャック9は、スピンベース15および3本以上(例えば6本)の保持ピン17を備える。スピンベース15は、円板状に形成される。スピンベース15の中心には、鉛直軸AX1が通過する。3本以上の保持ピン17は、鉛直軸AX1周りにリング状に等間隔に立設される。3本以上の保持ピン17の一部または全部は可動するように構成される。可動する保持ピン17は、自身を通過する鉛直軸周りに回転する。これにより、スピンチャック9は、3本以上の保持ピン17によって、基板Wの側面を挟み込むように基板Wを保持する。なお、スピンチャック9は、基板Wの下面を吸着することで基板Wを保持するように構成されていてもよい。
保持回転部2は、気体吐出口19、気体供給管21、気体配管23、気体供給源25および開閉弁V1を備える。気体吐出口19は、リング状のスリットを有し、鉛直軸AX1から水平のほぼ全方向に気体を吐出する。気体供給管21は、気体吐出口19に気体を送る。気体供給管21は、鉛直軸AX1に沿って回転シャフト11および回転駆動部13を貫通するように設けられる。
気体配管23は、気体供給源25から気体供給管21に気体(例えば窒素などの不活性ガス)を送る。気体配管23には、開閉弁V1が設けられる。開閉弁V1が開状態のときに、気体吐出口19から気体が吐出される。開閉弁V1が閉状態のときに、気体吐出口19からの気体の吐出が停止される。気体吐出口19は、基板Wとスピンベース15との隙間において、基板Wの中心側から基板Wの端部(外縁)に気体が流れるように、気体を吐出する。
固定ノズル3は、基板Wの上面に対して純水(リンス液)を斜め下向きに吐出するものである。純水として、例えばDIW(Deionized Water)が用いられる。固定ノズル3は、基板Wの中心から外れた固定位置に設けられる。固定ノズル3の固定位置は、後述する研磨具31および薬液ノズル51の移動を邪魔しないような位置である。本実施例では、固定ノズル3は、保持回転部2で保持された基板Wの外側に設けられる。また、固定ノズル3は、図2に示すように、後述する研磨具旋回機構41とノズル旋回機構57の間に設けられる。また、固定ノズル3は、水平方向に移動しないように構成されるが、水平方向に移動可能であってもよい。また、固定ノズル3は、所定の鉛直軸周りに旋回されないように構成されてもよく、昇降されないように構成されてもよい。なお、固定ノズル3は、本発明のリンス液ノズルに相当する。
固定ノズル3には、純水配管27の先端部が接続される。純水配管27の基端部は、純水供給源29に接続される。純水配管27は、純水供給源29から固定ノズル3に純水を送るものである。純水配管27には、開閉弁V2が設けられる。開閉弁V2が開状態のときに、固定ノズル3から純水が吐出される。また、開閉弁V2が閉状態のときに、固定ノズル3からの純水の吐出が停止される。
研磨アーム5は、基板Wの裏面(上面)を研磨する機構である。研磨アーム5は、研磨具31、シャフト33、研磨アーム本体35および電動モータ37を備える。研磨具31は、ブラシまたは研磨ブラシとも呼ばれる。
研磨具31は、表面化学作用により、または、化学機械研削(Chemical Mechanical Grinding:CMG)と呼ばれる方式により基板の裏面を研磨するものである。研磨具31は、円柱状に形成される。研磨具31は、砥粒(研磨材)が分散された樹脂体を有する。すなわち、研磨具31は、砥粒を樹脂結合剤で固定して形成されたものである。例えば、研磨具31は、砥粒としての炭化ケイ素(SiC)が分散されたPVAを有する。
また、研磨具31は、次のようなものであってもよい。砥粒として、例えば、酸化セリウム(CeO)またはシリカ(SiO)などの酸化物が用いられてもよい。砥粒の平均粒径は10μm以下であることが好ましい。樹脂体(樹脂結合剤)として、例えば、エポキシ樹脂またはフェノール樹脂などの熱硬化樹脂が用いられてもよい。また、樹脂体として、例えばエチルセルロースなどの熱可塑性樹脂が用いられてもよい。この場合、熱可塑性樹脂が軟化しないように研磨が行われる。
ここで、化学機械研削(CMG)について説明する。CMGは、次のような原理で研削されると考えられている。すなわち、酸化セリウムなどの砥粒と対象物との接触により発生する砥粒近傍での局所的な高温および高圧は、砥粒と対象物間で固相反応を生じさせ、ケイ酸塩類を生成させる。その結果、対象物の表層が柔らかくなり、柔らかくなった表層が砥粒によって機械的に除去される。
研磨アーム5の説明に戻る。研磨具31の上端は、鉛直方向に延びるシャフト33の下端に取り付けられる。シャフト33の上部は、水平方向に延びる研磨アーム本体35によって鉛直軸AX2周りに回転可能に保持される。シャフト33は、例えばベルトまたはギヤを介して、電動モータ37によって鉛直軸AX2周りに回転される。研磨具31およびシャフト33は、研磨アーム本体35の先端側に設けられる。
研磨アーム5は、更に、昇降機構(リニアアクチュエータ)39と研磨具旋回機構41を備える。昇降機構39は、研磨具31および研磨アーム本体35等を昇降させる。昇降機構39は、ガイドレール43と駆動部45を備える。研磨アーム本体35の基端部は、ガイドレール43によって昇降可能に支持される。ガイドレール43は、研磨アーム本体35を上下方向に案内する。駆動部45は、例えば電動モータとねじ軸を備える。
なお、駆動部45は、電動モータ等に代えて、エアシリンダと電空レギュレータとを備えてもよい。電空レギュレータは、後述する制御部71からの電気信号に基づいて設定された圧力の空気などの気体をエアシリンダに供給する。
研磨具旋回機構41は、保持回転部2で保持された基板Wの外側に設けられる。研磨具旋回機構41は、研磨具31、研磨アーム本体35および昇降機構39等を鉛直軸AX3周りに旋回する。研磨具旋回機構41は、電動モータを備える。研磨具31の待機位置は、図2に示すように、研磨具旋回機構41の+Y方向の位置である。なお、昇降機構39および研磨具旋回機構41は、本発明の研磨具移動機構に相当する。
薬液アーム7は、薬液ノズル51、アーム本体53、旋回シャフト55およびノズル旋回機構57を備える。薬液ノズル51は、基板Wの上面に対して薬液を下向きに吐出する。薬液ノズル51は、例えば、FOM、オゾン水(O)および純水を選択的に吐出する。FOMは、フッ酸(HF)とオゾン水(O)の混合薬液である。FOMのフッ酸とオゾン水の比率は、1:7である。
薬液ノズル51には、薬液配管59の先端部が接続される。薬液配管59の基端部は、FOM供給源61に接続される。薬液配管59は、FOM供給源61から薬液ノズル51にFOMを送るものである。薬液配管59には、開閉弁V3が設けられる。開閉弁V3が開状態でかつ、後述する開閉弁V4,V5が閉状態のときに、薬液ノズル51からFOMが吐出される。また、開閉弁V3が閉状態のときに、薬液ノズル51からのFOMの吐出が停止される。
また、オゾン水配管63の先端部は、薬液ノズル51と開閉弁V3の間の薬液配管59に連通接続される。オゾン水配管63の基端部は、オゾン水供給源65に接続される。オゾン水配管63は、薬液配管59を介してオゾン水供給源65から薬液ノズル51にオゾン水を送るものである。オゾン水配管63には、開閉弁V4が設けられる。開閉弁V4は、薬液ノズル51からのオゾン水の吐出およびその吐出の停止を行う。
また、第2純水配管66の先端部は、薬液ノズル51と開閉弁V3の間の薬液配管59に連通接続される。また、第2純水配管66の基端部は、第2純水供給源68に接続される。第2純水配管66は、薬液配管59を介して第2純水供給源68から薬液ノズル51に純水(例えばDIW)を送るものである。第2純水配管66には、開閉弁V5が設けられる。開閉弁V5は、薬液ノズル51からの純水の吐出およびその吐出の停止を行う。
なお、薬液配管59、オゾン水配管63および第2純水配管66は、アーム本体53および旋回シャフト55の各々の内部を通過するように配置される。
薬液ノズル51は、アーム本体53の先端に設けられる。アーム本体53は、水平方向に延びるように構成される。アーム本体53の基端部は、旋回シャフト55の上部に連結される。旋回シャフト55は、鉛直方向に延びるように構成される。旋回シャフト55の下部には、ノズル旋回機構57が設けられる。
ノズル旋回機構57は、電動モータを備える。ノズル旋回機構57が旋回シャフト55を鉛直軸AX4周りに回転させると、薬液ノズル51およびアーム本体53は、鉛直軸AX4周りに旋回する。なお、薬液アーム7は、薬液ノズル51を昇降させる電動モータを備えていてもよい。
なお、図2において、薬液ノズル51の待機位置は、研磨具旋回機構41の近くであって、ノズル旋回機構57の-X方向の位置である。研磨具31および薬液ノズル51が待機位置にあるとき、研磨アーム5および薬液アーム7は、図2に示すように、平面視でL字状に配置される。
図1に戻る。基板処理装置1は、制御部71と記憶部(図示しない)を備えている。制御部71は、基板処理装置1の各構成を制御する。制御部71は、例えば中央演算処理装置(CPU)などの1つまたは複数のプロセッサを備える。記憶部は、例えば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、およびハードディスクの少なくとも1つを備えている。記憶部は、基板処理装置1の各構成を制御するために必要なコンピュータプログラムを記憶する。
(2)基板処理装置1の動作(裏面洗浄)
次に、図3のフローチャートを参照しながら基板処理装置1の動作について説明する。図4(a)~図4(f)、図5、図6(a)および図6(b)は、基板処理装置1の動作を説明するための図である。なお、基板Wの裏面とは、電子回路が形成された側の面(デバイス面)である基板Wの表面に対して、電子回路が形成されていない側の面をいう。
図示しない搬送ロボットは、裏面が上向きの基板Wを保持回転部2に搬送する。保持回転部2は、搬送された基板Wを保持する。図6(a)に示すように、例えば、基板Wの裏面には、微細なスクラッチ(またはピット)SRT1、深めのスクラッチ(またはピット)SRT2、およびパーティクル(金属ゴミ)MTが付着している。
基板Wを保持した後、開閉弁V1は開状態に操作される。これにより、基板Wとスピンベース15との隙間において、基板Wの中心側から基板Wの端部に気体が流れるように、気体吐出口19から気体が吐出される。そのため、例えば、基板Wの下面(デバイス面)にFOM等が回り込むことを防止できる。
〔ステップS01〕基板の回転開始
保持回転部2は、水平姿勢の基板Wを回転させる。基板Wは、鉛直軸AX1周りに回転される。基板Wの回転は、ステップS01~ステップS10の間で継続される。
〔ステップS02〕FOMの吐出
ステップS02~S04において、基板Wは例えば800rpmで回転される。薬液アーム7のノズル旋回機構57は、基板Wの待機位置から基板Wの中心の上方に薬液ノズル51を移動させる。その後、制御部71は、回転される基板Wの裏面(上面)に薬液ノズル51からFOM(フッ酸とオゾン水の混合薬液)を吐出させる(図4(a)、図4(b)参照)。この際、開閉弁V3が開状態に操作され、2つの開閉弁V4,V5が閉状態に操作される。回転される基板Wに着液したFOMは、基板Wの全面に広がり、余剰のFOMは、基板Wの外側に排出される。
回転される基板Wの裏面(上面)にFOMが吐出されると、FOMのオゾン水が基板Wを構成するベアシリコン(シリコン)を酸化させる(図6(b)参照)。また、FOMのフッ酸が基板Wの酸化膜をエッチングする(図6(c)参照)。すなわち、酸化膜に変化させながら、その酸化膜を取り除くことができる。また、本ステップS02のFOMの吐出前から基板Wの裏面に付着する酸化膜および窒化膜を取り除くことができる。そのため、基板Wを構成するベアシリコンまでエッチングすることができる。これにより、基板Wの上面(裏面)に形成された微細なスクラッチおよび凹みを除去することができる(図6(d)参照)。また、基板Wの裏面の表面粗さを改善できる。
〔ステップS03〕オゾン水の吐出
薬液ノズル51は、基板Wの中心の上方に存在したままである。薬液ノズル51からFOMを予め設定された時間、吐出した後、制御部71は、開閉弁V4を開状態に操作し、2つの開閉弁V3,V5を閉状態に操作する。これにより、薬液ノズル51から基板Wの裏面にオゾン水が吐出される(図4(c)、図4(d)参照)。基板Wの裏面に着液したオゾン水は、基板Wの回転により基板Wの全面に広げられ、余剰の液は基板Wの外側に排出される。オゾン水により、基板Wの裏面を親水性に変えることができ、その結果、異物の再付着を防止することができる。
〔ステップS04〕リンス処理
薬液ノズル51は、基板Wの中心の上方に存在したままである。薬液ノズル51からオゾン水を予め設定された時間、吐出した後、制御部71は、開閉弁V5を開状態に操作し、2つの開閉弁V3,V4を閉状態に操作する。これにより、薬液ノズル51から基板Wの裏面に純水(例えばDIW)が吐出される。これにより、基板W上のオゾン水等が基板Wの外側に洗い流される。
その後、制御部71は、3つの開閉弁V3,V4,V5を閉状態に操作する。これにより、薬液ノズル51からの純水の吐出が停止される。その後、ノズル旋回機構57は、基板Wの中心の上方から基板Wの待機位置に薬液ノズル51を移動させる。
〔ステップS05〕リンス液・研磨(研削)処理
薬液ノズル51からの純水の吐出が停止した後、基板Wは、例えば500rpmで回転される。その後、制御部71は、開閉弁V2を開状態に操作することで、固定ノズル3から純水(例えばDIW)を吐出する(図4(f)参照)。なお、図4(f)において、図示の都合上、固定ノズル3は、図4(f)の右側に図示される。
固定ノズル3から吐出された純水は、基板Wの中心に接触する研磨具31に直接純水が当たらないような、基板Wの中心付近に着液される。また、研磨アーム5の研磨具旋回機構41は、待機位置から基板Wの中心の上方に研磨具31を移動させる。
その後、制御部71は、回転される基板Wの裏面に固定ノズル3から純水を吐出しながら、回転される基板Wの裏面に研磨具31を押し当てる(研磨具押し当て工程)。すなわち、固定ノズル3から純水が吐出されている状態で、研磨アーム5の昇降機構39は、研磨具31を下降させることで、回転される基板Wの裏面に研磨具31を押し当てる。研磨アーム5は、図示しない荷重センサ(ロードセル)を有する。基板Wに対する研磨具31の押し荷重は、例えば、20gf(グラム重)となるように制御される。なお、研磨具31による基板Wの裏面の研磨(研削)が行われる際に、研磨具31は、電動モータ37によって鉛直軸AX2周りに回転される。
更に、制御部71は、基板Wの裏面に研磨具31を押し当てながら、基板Wの中心から基板Wの端部に研磨具31を移動させる(図4(e)、図4(f)参照)。研磨具31が基板Wの端部に到達すると、昇降機構39は研磨具31を上昇させる。その後、リンス液・研磨処理を繰り返す場合、研磨具旋回機構41は、基板Wの端部の上方から基板Wの中心の上方に研磨具31を移動させる。
なお、図5に示すように、1回のリンス液・研磨処理は、回転される基板Wの裏面に研磨具31を押し当てながら、基板Wの中心から基板Wの端部まで移動させ、更に、基板Wの裏面から研磨具31を離した状態で、基板Wの端部から基板Wの中心に研磨具31を移動させることによって行われる。このリンス液・研磨処理は、例えば、更に3回繰り返される。すなわち、合計4回のリンス液・研磨処理が行われる。
これにより、研磨具31で、パーティクルMTを基板Wから剥がすと共に、FOMによるエッチングで残ったスクラッチSRT2等を含めて基板Wの裏面を研磨する(図6(e)参照)。また、研磨処理により、基板Wの裏面の凹凸(うねりおよび表面粗さ)を平坦にする。また、リンス液・研磨処理の前に、FOMによるエッチング処理を行っている。これにより、基板Wの裏面にめり込んだパーティクル(例えば金属ゴミ)を剥がし易くなる。その後、研磨具31により基板Wの裏面を積極的に研磨(研削)する。そのため、基板Wの裏面からパーティクルが更に剥がし易くなる。4回のリンス液・研磨処理が行われた後、研磨アーム5は、研磨具31を待機位置に戻す。
〔ステップS06〕リンス処理
4回のリンス液・研磨処理の後、固定ノズル3から、回転される基板Wの裏面への純水の吐出が引き続き行われる。基板Wの回転数は、例えば500rpmである。これにより、リンス液・研磨処理の後の基板Wに対してリンス処理が行われる。
〔ステップS10〕スピン乾燥
その後、開閉弁V2が閉状態に操作されて、固定ノズル3からの純水の供給が停止する。また、保持回転部2は、基板Wを高速回転させる(例えば1500rpm)。これにより、基板Wを乾燥させるためのスピン乾燥処理を行う。
〔ステップS11〕基板の回転停止
その後、保持回転部2は、基板Wの回転を停止する。また、制御部71は、開閉弁V1を操作することで、気体吐出口19からの気体の吐出を停止する。その後、保持回転部2は、基板Wの保持を解除する。図示しない搬送ロボットは、裏面洗浄が行われた基板Wを保持回転部2から受け取り、次の目的地にその基板Wを搬送する。
本実施例によれば、基板Wの裏面にFOMが吐出されると、オゾン水によりシリコンを酸化させ、フッ酸で酸化膜(SiO)をエッチングする。これにより、基板Wの裏面に形成された微細なスクラッチおよび凹みを除去することができる。また、FOMにより、基板Wの裏面に強固に付着したパーティクルMTの周囲がエッチングされて、そのパーティクルMTが剥がし易くなる。その後、研磨具31により基板Wの裏面を積極的に研磨(研削)する。そのため、基板Wの裏面からパーティクルMTが更に剥がし易くなる。よって、基板Wに形成されたチャック痕の除去率を向上させることができる。
また、混合薬液により基板の裏面の表面粗さを改善できる。そのため、混合薬液によるエッチングで残ったスクラッチSRT2等を取り除くための研磨処理の負荷が軽減される。
次に、図面を参照して本発明の実施例2を説明する。なお、実施例1と重複する説明は省略する。図7は、実施例2に係る基板処理装置1の動作を示すフローチャートである。
実施例1において、ステップS05,S06のリンス液・研磨処理とリンス処理を行った後に、ステップS10のスピン乾燥を行った。この点、図7に示すように、ステップS05,S06のリンス液・研磨処理(研磨具押し当て工程および研磨具移動工程を含む)とリンス処理を行った後に、再度、FOMを吐出する処理(ステップS07)を行ってもよい。なお、実施例2の動作は、図1、図2に示す実施例1の基板処理装置1で行われる。
図7のフローチャートを参照しながら実施例2の基板処理装置1の動作について説明する。なお、図7に示す実施例2のステップS01~S06およびステップS10,S11は、実施例1のステップS01~S06およびステップS10,S11と同じである。
〔ステップS07〕第2のFOMの吐出
また、ステップS07~S09において、基板Wは例えば800rpmで回転される。ステップS06のリンス処理を行った後、薬液アーム7のノズル旋回機構57は、基板Wの待機位置から基板Wの中心の上方に薬液ノズル51を移動させる。その後、制御部71は、回転される基板Wの裏面(上面)に薬液ノズル51からFOM(フッ酸とオゾン水の混合薬液)を吐出させる(図4(a)、図4(b)参照)。この際、開閉弁V3が開状態に操作され、2つの開閉弁V4,V5が閉状態に操作される。回転される基板Wに着液したFOMは、基板Wの全面に広がり、余剰のFOMは、基板Wの外側に排出される。
ステップS05のリンス液・研磨処理において、基板Wの裏面に研磨具31によるスクラッチが残る可能性がある。このスクラッチは、EUV工程におけるデフォーカスの原因となる場合があり得る。そこで、本ステップS07において、再度、回転される基板Wの裏面にFOMを吐出することで、研磨面(裏面)のエッチングを行う。FOMのオゾン水が研磨面のシリコンを酸化させ、酸化膜(SiO)を除去する。これにより、研磨処理によるスクラッチを除去することができる。また、研磨面の表面粗さを改善できる。なお、図6(b)において、酸化膜は、スクラッチの内部よりも基板Wの裏面の方が生成されやすいので、研磨面の表面粗さが改善できると考えられる。
なお、チャック痕のスクラッチよりも研磨処理によるスクラッチが小さい場合、本ステップS07におけるFOMの吐出時間は、ステップS02のFOMの吐出時間よりも短くてもよい。
〔ステップS08,S09〕オゾン水の吐出とリンス処理
第2のFOMの吐出処理(エッチング処理)を行った後、制御部71は、薬液ノズル51から、回転される基板Wの裏面に所定時間、オゾン水を吐出する(ステップS08)。その後、制御部71は、薬液ノズル51から、回転される基板Wの裏面に所定時間、純水を吐出する。ステップS09のリンス処理が行われた後、ステップS10の乾燥処理が行われる。
本実施例によれば、制御部71は、研磨処理(研磨具押し当て工程および研磨具移動工程)の後に、再度、回転される基板の裏面に薬液ノズルからFOMを吐出する(第2混合薬液吐出工程)。研磨処理は、基板Wの裏面のチャック痕を除去しつつ、基板Wの裏面を平坦にすることができるが、研磨具51が原因のスクラッチが残る可能性がある。そこで、研磨処理の後に、基板Wの裏面にFOMを吐出することで、研磨具51が原因のスクラッチを除去することができる。また、ステップS02のFOMで研磨具51が原因のスクラッチを除去できるので、液供給の構成をシンプルにすることができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例2の第2のFOMの吐出工程(ステップS07)において、薬液ノズル51からFOMを吐出しているときに、制御部71は、薬液ノズル51を水平方向に移動させずに、基板Wの中心の上方の位置に停止させていた。そのため、FOMは、基板Wの中心の上方(定点)で吐出され続けた。この点、第2のFOMの吐出工程において、薬液ノズル51からFOMを吐出しているときに、制御部71は、基板Wの中心の上方と基板Wの端部の上方との間で薬液ノズル51を移動させてもよい。
図8は、FOMによるエッチング処理前後の基板Wの膜厚を示す図である。図8において、横軸は、基板Wの中心からの距離(最大で150mm)を示し、縦軸は、基板Wの厚みを示す。なお、図8のエッチング処理では、直径が300mmのシリコン基板が用いられている。図8に示すエッチング処理では、回転される基板Wの中心にFOMを吐出し続け、その後、基板Wの端部にFOMを吐出し続けている。この図8より、基板Wの中心と端部に定点でFOMを吐出し続けると、基板Wの中心と端部でシリコン基板の膜厚が更に減る結果になった。そのため、リンス液・研磨処理で平坦化させた基板Wの裏面に凹凸を生じさせてしまう場合がある。
そこで、図9に示すように、薬液ノズル51からFOMを吐出しているときに、ノズル旋回機構57は、基板Wの中心の上方と基板Wの端部の上方との間で薬液ノズル51を移動させる。これにより、FOMによるエッチング処理で、リンス液・研磨処理で平坦化させた基板Wの裏面に凹凸を生じさせることを防止しつつ、研磨処理で生じたスクラッチを除去することができる。
なお、薬液ノズル51からFOMを吐出しているときに、基板Wの中心の上方と基板Wの端部の上方との間を薬液ノズル51が往復移動されてもよく、また、薬液ノズル51が往路だけ移動されてもよい。
本変形例によれば、研磨具が原因のスクラッチを除去することができるが、薬液ノズルから基板の裏面の同じ位置に混合薬液が着液され続けると、その位置のエッチングが進みすぎる可能性がある。そこで、混合薬液の位置を移動させることで、研磨処理による平坦化された基板の裏面において、局所的にエッチングが進むことを防止できる。
(2)上述した各実施例および変形例(1)のFOMの吐出工程(ステップS02)において、薬液ノズル51からFOMを吐出しているときに、制御部71は、薬液ノズル51を水平方向に移動させずに、基板Wの中心の上方の位置に停止させていた。この点、変形例(1)と同様に、図3または図7のステップS02において、薬液ノズル51からFOMを吐出しているときに、制御部71は、基板Wの中心の上方と基板Wの端部の上方との間で薬液ノズル51を移動させてもよい。
(3)上述した各実施例および各変形例では、ステップS05において、リンス液・研磨処理を合計4回行ったが、これに限定されない。すなわち、リンス液・研磨処理の回数は、1回以上であればよい。
(4)上述した各実施例および各変形例では、制御部71は、基板Wの裏面に研磨具31を押し当てながら、基板Wの中心から基板Wの端部に研磨具31を移動させていた。基板Wの裏面を研磨するための研磨具31の移動方向は、基板Wの中心から基板Wの端部に向かう方向(外方向)に限られない。必要により、例えば、研磨するための研磨具31の移動方向は、基板Wの端部から基板Wの中心に向かう方向であってもよい(内方向)。また、移動方向は、外方向および内方向であってもよい。
(5)上述した各実施例および各変形例では、固定ノズル3および薬液ノズル51は、リンス液として純水を吐出したが、リンス液は純水に限定されない。リンス液として、例えば、炭酸水、水素水、または電解イオン水であってもよい。
(6)上述した各実施例および各変形例では、研磨具移動機構としての研磨具旋回機構41は、鉛直軸AX3周りに研磨具31を旋回させた。この点、研磨具移動機構は、研磨具31を水平方向に直線状に移動させるように構成されてもよい。また、研磨具移動機構は、研磨具31をX方向およびY方向に移動させるように構成されてもよい。薬液ノズル51も同様である。
(7)上述した各実施例および各変形例では、薬液ノズル51は、FOM、オゾン水および純水を選択的に吐出した。この点、オゾン水と純水は個々のノズルから吐出されてもよい。
(8)上述した各実施例および各変形例では、研磨具31の樹脂体は、スポンジのように柔らかくなく、押し込まれると少し変形する硬さの部材であった。この点、樹脂体は、スポンジ状に形成されていてもよい。
(9)上述した各実施例および各変形例では、ステップS02のFOMの吐出工程の後に、ステップS03のオゾン水の吐出工程を行っていた。この点、ステップS02のFOMの吐出工程の後に、ステップS03のオゾン水の吐出工程を行わなくてもよい。
1 … 基板処理装置
2 … 保持回転部
3 … 固定ノズル
5 … 研磨アーム
7 … 薬液アーム
31 … 研磨具
39 … 昇降機構
41 … 研磨具旋回機構
51 … 薬液ノズル
57 … ノズル旋回機構
71 … 制御部

Claims (4)

  1. 水平姿勢でありシリコンで作られた基板を回転させる基板回転工程と、
    回転される前記基板の裏面に薬液ノズルからフッ酸とオゾン水の混合薬液を吐出する混合薬液吐出工程と、
    前記混合薬液吐出工程の後に、回転される前記基板の裏面にリンス液ノズルからリンス液を吐出しながら、砥粒が分散された樹脂体を有する研磨具を、回転される前記基板の裏面に押し当てる研磨具押し当て工程と、
    前記研磨具押し当て工程を行いながら、前記基板の中心と前記基板の端部との間で前記研磨具を移動させる研磨具移動工程と、
    を備えていることを特徴とする基板処理方法。
  2. 請求項1に記載の基板処理方法において、
    前記研磨具押し当て工程および前記研磨具移動工程の後に、再度、回転される前記基板の裏面に前記薬液ノズルから前記混合薬液を吐出する第2混合薬液吐出工程を更に備えていることを特徴とする基板処理方法。
  3. 請求項2に記載の基板処理方法において、
    前記第2混合薬液吐出工程において、前記薬液ノズルから前記混合薬液を吐出しているときに、前記基板の中心の上方と前記基板の端部の上方との間で前記薬液ノズルを移動させることを特徴とする基板処理方法。
  4. 水平姿勢でありシリコンで作られた基板を保持して回転させる保持回転部と、
    フッ酸とオゾン水の混合薬液を吐出する薬液ノズルと、
    リンス液を吐出するリンス液ノズルと、
    砥粒が分散された樹脂体を有する研磨具と、
    前記研磨具を移動させる研磨具移動機構と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記保持回転部により前記基板を回転させ、
    前記制御部は、回転される前記基板の裏面に前記薬液ノズルから前記混合薬液を吐出し、
    前記制御部は、前記混合薬液を吐出した後に、回転される前記基板の裏面に前記リンス液ノズルからリンス液を吐出しながら、前記研磨具移動機構により、前記研磨具を、回転される前記基板の裏面に押し当て、
    前記制御部は、回転される前記基板の裏面に前記研磨具を押し当てながら、更に、前記研磨具移動機構により、前記基板の中心と前記基板の端部との間で前記研磨具を移動させることを特徴とする基板処理装置。
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