JP2023137111A - プリンタ、及び、印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタにおいて、ユーザごとの印刷数を管理しやすくする。【解決手段】プリンタ(3)は、ユーザIDごとに期間内の印刷数を制限する機能を備え、コンピュータ(32)は、印刷が行われたときに、当該印刷に係るユーザIDに対応付けられたカウンタ値を更新し、当該カウンタ値が上限値に達したときに当該ユーザIDに係る印刷を制限し、管理者PC(1)において個別操作子が操作された場合に、個別操作子に係るユーザIDに対応付けられたカウンタ値を初期化する。【選択図】図1

Description

本開示は、プリンタ、及び、印刷システムに関する。
特許文献1には、印刷回数をカウントする機能を備えた画像形成装置が開示されている。
特開2007-094084号公報
しかしながら、特許文献1の画像形成装置は、ユーザごとに印刷回数をカウントする機能を有していない。
本開示は、プリンタにおいて、ユーザごとの印刷数を管理しやすくすることを目的とする。
前記の課題を解決するために、本開示の一態様に係るプリンタは、メモリと、コントローラと、を備えたプリンタであって、前記プリンタは、ユーザIDごとに期間内の印刷数を制限する機能を備え、前記コントローラは、ユーザインタフェースからの指示に応じて、印刷数を制限する期間、および、ユーザIDごとの印刷数の上限値を前記メモリに記憶させ、前記期間が開始するときに、前記メモリに記憶されている、ユーザIDごとの印刷数のカウンタ値を初期化し、前記期間において、印刷が行われたときに、前記メモリに記憶されている、当該印刷に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を更新し、当該カウンタ値が前記上限値に達したときに当該ユーザIDに係る印刷を制限し、1以上のユーザIDと、ユーザIDごとの前記上限値と、ユーザIDごとの個別操作子と、各ユーザIDに共通である共通操作子とを含む操作画面を前記ユーザインタフェースに表示させ、前記ユーザインタフェースにおいて前記個別操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、当該操作された個別操作子に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化し、前記ユーザインタフェースにおいてユーザIDに係る前記上限値を入力する操作が行われた場合に、前記メモリに記憶されている、当該ユーザIDに対応付けられた前記上限値を、入力された前記上限値に変更し、前記ユーザインタフェースにおいて前記共通操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、各ユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化する、ように構成されている。
上記構成によれば、ユーザごとの印刷数を管理しやすくすることができる。すなわち、管理者は、1つの操作画面を用いて、ユーザIDごとのカウンタ値の初期化、ユーザIDごとの上限値の変更、ユーザID全体のカウンタ値の初期化の何れも手軽に行えるので、期間中の状況に応じて、制限機能を的確に運用しやすい。
前記の課題を解決するために、本開示の一態様に係るプリンタは、メモリと、コントローラと、を備えたプリンタであって、前記プリンタは、ユーザIDごとに期間内の印刷数を制限する機能を備え、前記コントローラは、ユーザインタフェースからの指示に応じて、印刷数を制限する期間、および、ユーザIDごとの印刷数の上限値を前記メモリに記憶させ、前記期間が開始するときに、前記メモリに記憶されている、ユーザIDごとの印刷数のカウンタ値を初期化し、前記期間において、印刷が行われたときに、前記メモリに記憶されている、当該印刷に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を更新し、当該カウンタ値が前記上限値に達したときに当該ユーザIDに係る印刷を制限し、1以上のユーザIDと、ユーザIDごとの個別操作子とを含む操作画面を前記ユーザインタフェースに表示させ、前記ユーザインタフェースにおいて前記個別操作子が操作された場合に、当該操作された個別操作子に係るユーザIDに対応付けられた前記上限値を変更することなく、かつ、当該ユーザID以外のユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化することなく、前記メモリに記憶されている、当該操作された個別操作子に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化し、前記期間が終了するまでの間には、当該ユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を、前記個別操作子が操作されたことによって初期化されたカウンタ値から更新する、ように構成されている。
上記構成によれば、ユーザごとの印刷数を管理しやすくすることができる。すなわち、管理者は、1つの操作画面を用いて、ユーザIDごとのカウンタ値の初期化を手軽に行えるので、期間中の状況に応じて、制限機能を的確に運用しやすい。例えば、特定のユーザだけに、現在の期間に多めの印刷を許可する場合、ユーザIDの個別操作子を操作するだけで、当該ユーザIDのカウンタ値を初期化することができる。
前記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る印刷システムは、端末と、サーバと、プリンタと、がネットワークを介して接続された印刷システムであって、前記サーバは、メモリと、コントローラと、を備え、前記コントローラは、前記ネットワークを介した前記端末からの指示に応じて、印刷数を制限する期間、および、ユーザIDごとの印刷数の上限値を前記メモリに記憶させ、前記期間が開始するときに、前記メモリに記憶されている、ユーザIDごとの印刷数のカウンタ値を初期化し、前記期間において、前記プリンタが印刷したときに、前記メモリに記憶されている、当該印刷に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を更新し、当該カウンタ値が前記上限値に達したときに前記プリンタにおける当該ユーザIDに係る印刷を制限し、1以上のユーザIDと、ユーザIDごとの前記上限値と、ユーザIDごとの個別操作子と、各ユーザIDに共通である共通操作子とを含む操作画面を前記端末に表示させ、前記端末において前記個別操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、当該操作された個別操作子に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化し、前記端末においてユーザIDに係る前記上限値を入力する操作が行われた場合に、前記メモリに記憶されている、当該ユーザIDに対応付けられた前記上限値を、入力された前記上限値に変更し、前記端末において前記共通操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、各ユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化する、ように構成されている。
上記構成によれば、プリンタによるユーザごとの印刷数を管理しやすくすることができる。すなわち、管理者は、端末の、1つの操作画面を用いて、ユーザIDごとのカウンタ値の初期化、ユーザIDごとの上限値の変更、ユーザID全体のカウンタ値の初期化の何れも手軽に行えるので、期間中の状況に応じて、制限機能を的確に運用しやすい。
本開示の一態様によれば、ユーザごとの印刷数を管理しやすくすることができる。
印刷システムの構成を示すブロック図の一例である。 認証/制限管理Libの構成を示す図である。 機能制限ページの配置構成を示す図である。 EWS制御処理の流れを示すフローチャートである。 機能制御処理の流れを示すフローチャートである。 Job管理Libの構成を示す図である。 Job制御処理の流れを示すフローチャートである。 Page数制限チェック処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本開示の一実施形態について、詳細に説明する。なお、説明の便宜上、同一の部材には同一の符号を付し、それらの名称や機能も同一である。したがって、それらの詳細な説明は繰り返さない。
本実施形態では、プリンタ3は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及び、ファクシミリ機能を備えた複合機である。ただし、本開示に係るプリンタ3は、これら4つの機能のすべてを備えるものに限られない。本開示に係るプリンタ3は、少なくともプリンタ機能を備えていればよい。
(印刷システム100の構成)以下、実施形態における印刷システム100について、図1~図8を参照して説明する。図1に示すように、印刷システム100は、管理者PC1、ユーザPC2、プリンタ3、及び、サーバ4を備えており、それぞれがネットワーク5を介して相互に通信可能に接続されている。
(プリンタ3の構成)図1に示すように、プリンタ3は、通信I/F31、コンピュータ32、メモリ33、印刷エンジン34、及び、操作パネル35を備えている。
通信I/F31は、ネットワーク5を介して、管理者PC1、ユーザPC2、及び、サーバ4と通信を行うためのインタフェースである。コンピュータ32は、コントローラの一例であり、プリンタ3全体を制御する。メモリ33は、コンピュータ32がデータを読み書きするための記憶領域である。印刷エンジン34は、コンピュータ32からの指示を受けて、メモリ33に記憶された画像を印刷する機構である。操作パネル35は、ユーザがコピー、スキャン等の操作を行い、管理者がユーザごとの印刷ページ数の制限を行うために使用される。
(認証/制限管理LibL1の構成)図2に示すように、認証/制限管理LibL1は、全ユーザの情報を管理しているライブラリである。認証/制限管理LibL1のデータは、プリンタ3のメモリ33のうち、不揮発性記憶領域に記憶される。認証/制限管理LibL1は、ログイン情報L11、機能制限情報L12、及び、印刷ページ数カウントL13を含む。
(機能制限ページRFの構成)図3に示すように、機能制限ページRFは、縦軸にUser ListVの各欄があり、横軸にRestricted FunctionsHの各欄がある。
プログラムが記憶される媒体の一例は、プリンタ3に内蔵されるメモリ33に限らず、コンピュータ32が読み取り可能かつ書き込み可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータ32が読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記憶媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
また、以下の処理は、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったコンピュータ32の処理を示す。すなわち、以下の説明における「選択」、「受付」、「制御」等の処理は、コンピュータ32の処理を表している。コンピュータ32による処理は、OSのAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OSの記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムBがOSのAPIを用いてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。また、プログラムに記述された命令に従ったコンピュータ32の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「コンピュータ32が行う」のように記載することがある。また、プログラムに記述された命令に従ったコンピュータ32の処理を、「プログラムAが行う」のようにコンピュータ32を省略した文言で記載することがある。
また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「指示する」とは、指示していることを示す情報を相手に出力することを示す概念である。また、指示していることを示す情報のことを、単に、「指示」とも記載する。
また、コンピュータ32による、情報Aは事柄Bであることを示しているか否かを判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか否かを判断する」のように概念的に記載することがある。コンピュータ32による、情報Aが事柄Bであることを示しているか、事柄Cであることを示しているか、を判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか事柄Cであるかを判断する」のように概念的に記載することがある。
〔管理者PC1におけるEWS制御処理の流れ〕図4を参照して、管理者PC1におけるEWS制御処理について説明する。EWS制御処理は、管理者が管理者PC1によりEWSにアクセスしたときに開始する。EWSは、プリンタ3に搭載されるウェブサーバである。
(S1:Sはステップの略である)プリンタ3は、管理者PC1からEWSにアクセスされたことを検出すると、Webページデータを送信することにより、管理者PC1のブラウザ上に管理者ログイン画面を表示させる。管理者PC1は、ユーザインタフェースの一例である。Webページデータには、管理者ログイン画面を含む、各画面を表示させるためデータ、および、後述する機能制限ページRFを含む、各ページを表示させるためのデータ、が含まれている。そして、プリンタ3は、管理者ログイン画面を介して管理者パスワードが入力されたことを検出すると、管理者メニュー画面の表示許可データを送信することにより、ブラウザ上に管理者メニュー画面を表示させる。管理者メニュー画面では、図3に示した機能制限ページRF、各種機能設定ページ等の、様々なページが選択可能である。機能制限ページRFは、操作画面の一例である。
(S2)管理者PC1は、管理者メニュー画面における管理者の選択操作に応じて、図3に示す機能制限ページRFを表示させる。
図3に示すように、機能制限ページRFのUser ListVには、Public ModeV1、UserAV2、及び、UserBV3の欄が配置されている。UserAV2は、UserAに対して使用許可される機能、及び、当該機能に関する制限を示す。UserBV3は、UserBに対して使用許可される機能、及び、当該機能に関する制限を示す。Public ModeV1は、特定のユーザ以外のユーザに対して使用許可される機能、及び、当該機能に関する制限を示す。なお、レ点は、機能及び制限が有効であることを示す。
Restricted FunctionsHには、FunctionsH1、Page LimitsH2、及び、Page CountersH3の欄が配置されている。
FunctionsH1の欄は、使用許可される機能を示し、PrintH11、CopyH12、及び、ScanH13に分かれている。なお、他にも、Fax、USB、サーバ接続、アプリケーションの各機能の使用許可設定が可能になっていてもよい。
(S3)SubmitボタンB6が操作された場合(S3のYES)、管理者PC1は、S4の処理を実行する。SubmitボタンB6が操作されていない場合(S3のNO)、管理者PC1は、S9の判定を実行する。設定内容のチェックに先立って、設定内容を説明する。
機能制限ページRFのうち、Page LimitsH2の欄は、印刷ページ数の制限を示し、Total Page LimitsH21、Color PrintH22、及び、Color Page LimitsH23に分かれる。Total Page LimitsH21は、OnH211及びMax. PagesH212に分かれる。Max. PagesH212は、第1上限値の一例である。
Color PrintH22は、カラー印刷の使用を許可するか否かを示す。
Color Page LimitsH23は、OnH231及びMax. PagesH232に分かれる。Max. PagesH232は、第2上限値の一例である。Color PrintH22が有効であるときに、Color Page LimitsH23の設定が有効になる。
Page CountersH3の欄は、印刷されたページ数を示し、TotalH31、B&WH32、及び、ColorH33に分かれる。
認証/制限管理LibL1の機能制限情報L12のうち、Job実行ユーザのTotal Page LimitsL121は、ユーザごとに、モノクロ及びカラーの印刷ページ数の合計を制限する機能の有効/無効を示し、ONは有効、OFFは無効を示す。Total Page LimitsL121には、機能制限ページRFのOnH211の設定が反映される。
Total Max. PagesL122は、上限値の一例であり、ユーザごとの、モノクロ及びカラーの印刷可能な最大ページ数の設定値である。Total Max. PagesL122には、機能制限ページRFのMax. PagesH212の設定が反映される。
Color Page LimitsL123は、ユーザごとに、カラー印刷ページ数を制限する機能の有効/無効を示し、ONは有効、OFFは無効を示す。Color Page LimitsL123には、機能制限ページRFのOnH231の設定が反映される。
Color Max. PagesL124は、上限値の一例であり、ユーザごとの、カラーの印刷可能な最大ページ数の設定値である。Color Max. PagesL124には、機能制限ページRFのMax. PagesH232の設定が反映される。
(S4)管理者PC1は、SubmitボタンB6が操作された機能制限ページRFの設定内容を示すデータをプリンタ3に送信し、プリンタ3は設定内容をチェックする。
設定内容のチェックでは、Page数制限の設定に関して3つの確認が行われる。
第1に、Page数制限であるTotal Page LimitsH21又はColor Page LimitsH23がONであるが、Max. PagesH212又はMax. PagesH232が0になっていると、エラーとされる。これは、Max. PagesH212又はMax. PagesH232が0の場合、1ページも印刷できなくなるためである。なお、0か否かに限らず、比較的少ないページ数、例えば、10ページ等の閾値未満か否かを判断してもよい。
第2に、Page数制限がOFFなのにMax. PagesH212又はMax. PagesH232に1以上の数値が入力されていると、エラーとされる。これは、Page数制限をONに設定するのを忘れている可能性があるためである。
第3に、ColorのMax. PagesH232の値がTotalのMax. PagesH212の値より大きいと、エラーとされる。Totalのページ数は、B&Wのページ数とColorのページ数との合算値なので、Colorのページ数がTotalのページ数よりも大きいのは、あり得ない設定である。管理者による、機能制限ページRFへの誤入力の可能性があるためである。
設定可能か否かのチェックでは、印刷Jobが実行中である場合にも、エラーとされる。これは、Page数制限の設定やPage Counterのリセットとタイミングが重なると、実行中Jobを以前の設定で動かすのか、更新後の設定で動かすのかを決める必要が生じるので、制御が煩雑になるためである。
(S5)チェックでエラーがなかった場合(S5のNO)、プリンタ3は、S6の処理を実行する。チェックでエラーがあった場合(S5のYES)、プリンタ3は、S8の処理を実行する。
(S6)プリンタ3は、Total Page LimitsH21及びColor Page LimitsH23のON/OFFの設定と、Max. PagesH212又はMax. PagesH232のページ数の設定とをメモリ33内の認証/制限管理LibL1に記憶させる。
なお、Webページデータに、設定内容をチェックするためのプログラムが含まれており、管理者PC1が設定内容をチェックして、エラーがなければ設定内容を示すデータをプリンタ3に送信することにより、プリンタ3が当該設定内容をメモリ33内の認証/制限管理LibL1に記憶させてもよい。
カウント値は、設定値ではなく、印刷したページ数の履歴なので、機能制限ページRFにおいてSubmitボタンB6が操作されたときには、変更されない。
(S7)プリンタ3は、設定内容の記憶成功を示すデータを送信することにより、管理者PC1に、例えば、「Submit OK」等のSubmit成功ページを表示させる。
(S8)プリンタ3は、エラーを示すデータを送信することにより、管理者PC1に、例えば、「Submit Error」等のSubmit失敗ページを表示させる。Submit失敗ページには、問題の詳細、及び、対応の方法が記載される。例えば、管理者向けに「ページ制限最大数を入力した場合には、ページ制限がオンになっていることを確認して下さい。」との表示が行われる。
ここで、S9の説明に入る前に、図5~8を参照して、プリンタ3における印刷ページ数制限制御処理の流れを説明する。図5に示す機能制御処理は、プリンタ3がユーザPC2から印刷Jobを受信したとき、操作パネルからのコピー操作により原稿読み取りを行ったとき等に、タスクとして起動される。そして、機能制御処理は、印刷が正常に完了、または、エラー終了したときに、タスクとして消滅する。
(S21)コンピュータ32は、図6に示すJob管理LibL2にJobデータDを登録する。
ユーザPC2から印刷Jobを受信したとき、または、プリンタ3の操作パネル35においてコピー等の操作が行われたとき、コンピュータ32は、JobデータDをメモリ33内のJob管理LibL2に登録する。
ここで、ユーザPC2から受信した印刷Jobを実行するには、3つのケースが存在する。第1に、ユーザ名を含む印刷Jobを蓄積せずにそのまま実行するケースがある。第2に、ユーザ名を含む印刷Jobを蓄積し、当該ユーザがログインしたときに実行するケースがある。第3に、ユーザ名及びパスワードを含むJobを蓄積し、当該ユーザがパスワードを入力したときに実行するケースがある。
プリンタ3のコンピュータ32は、受信した印刷Jobを解析し、解析した結果として取得したUser名D2、印刷設定D3、及び、画像データD4をJobデータDとしてJob管理LibL2に登録する。印刷設定D3は、モノクロ印刷か、カラー印刷か、および、用紙のサイズを示す。なお、印刷設定D3には、印刷Jobに含まれる印刷設定だけではなく、プリンタ3のメモリ33に記憶されている印刷設定を登録することもある。印刷設定は、印刷条件の一例である。
図6に示すJob管理LibL2は、プリンタ3のメモリ33の不揮発性記憶領域に記憶されている。Job管理LibL2には、JobIDD1、User名D2、印刷設定D3、及び、画像データD4を含むJobデータDが登録される。JobIDD1は、JobデータDごとに割り当てられる。User名D2、印刷設定D3、及び、画像データD4は、JobIDD1に関連付けられる。これにより、各処理は、JobIDを指定することにより、JobIDD1に関連付けられたUser名D2、印刷設定D3、及び、画像データD4が取得可能になる。
(S22)コンピュータ32は、Job制御処理に対して、Job管理LibL2に登録したJobデータDに係るJobの実行を指示する。このとき、機能制御処理からJob制御処理にJobIDを含む印刷指示が行われる。
(S23)コンピュータ32は、Job制御処理からエラー発生が通知されていない場合(S23のNO)、S24の判定を実行する。エラー発生が通知された場合(S23のYES)、コンピュータ32は、S25の処理を実行する。
(S24)コンピュータ32は、Job制御処理からJobの実行が完了したことを通知された場合(S24のYES)、S26の処理を実行する。Job実行完了が通知されていない場合(S24のNO)、コンピュータ32は、S23の処理に戻る。
(S25)コンピュータ32は、エラーが発生したことをユーザに報知する。例えば、コンピュータ32は、ユーザPC2又は操作パネル35にエラーが発生した旨を表示させる。その後、コンピュータ32は、S26の処理を実行する。
(S26)コンピュータ32は、S21で登録したJobデータDをJob管理LibL2から削除する。
図7に示すJob制御処理は、事前にタスクとして起動され、Job管理LibL2に登録されたJobデータDに係るJobの実行指示が行われると、開始する。そして、Job制御処理は、印刷が正常に完了、または、エラー終了したときに、終了する。ただし、タスクとしては、残存し、Jobの実行指示を待つ。
(S31)コンピュータ32は、機能制御処理から実行を指示されたJobに係るJobデータDをJob管理LibL2から取得する。機能制御処理からJob制御処理には、JobIDD1を含む印刷指示が行われるので、コンピュータ32は、当該JobIDD1によりJobデータDを特定する。
(S32)コンピュータ32は、認証/制限管理LibL1からJob実行ユーザのPage制限情報を取得する。このとき、コンピュータ32は、認証/制限管理LibL1に登録されているUser名L112と、JobデータDのUser名D2とを照合して、Job実行ユーザを確定させる。
まず、S31で取得したJobデータDにはUser名D2が含まれているので、コンピュータ32は、当該User名D2が認証/制限管理LibL1に存在する否かを確認する。User名D2が存在する場合、当該User名D2をJob実行ユーザとして特定する。User名D2が存在しない場合、または、User名D2がPublicである場合、PublicをJob実行ユーザとして特定する。
なお、コンピュータ32は、認証/制限管理LibL1に格納された、現在のプリンタ3のログインユーザ名L111をJob実行ユーザとして特定してもよい。また、受信したJobの印刷だけではなく、コピー操作で印刷した場合、及び、USBメモリに記憶された画像データを印刷した場合に、プリンタ3のログインユーザ名がログイン情報L11の現在のログインユーザ名L111としてJob管理LibL2に登録されるので、コンピュータ32は、当該ログインユーザ名L111をJob実行ユーザとして特定してもよい。プリンタ3にログインされていない場合、又は、受信した印刷ジョブにユーザ名が入っていない場合、コンピュータ32は、Publicをログインユーザ名L111として登録し、当該ログインユーザ名L111をJob実行ユーザとして特定してもよい。
そして、コンピュータ32は、特定したJob実行ユーザのPage制限情報を、認証/制限管理LibL1の機能制限情報L12から取得する。
(S33)コンピュータ32は、S31で取得したJobデータDに含まれる画像データD4をページごとの処理を開始する。詳細には、コンピュータ32は、ページごとにS34、S35、S36、及び、S37の処理を実行する。
(S34)コンピュータ32は、図8に示すPage数制限チェック処理を実行する。ここで、図8を説明する前に、認証/制限管理LibL1の印刷ページ数カウントL13について説明する。
B&W Page CountersL131は、モノクロ印刷したページ数のカウンタ値の一例であり、モノクロのPage印刷が成功するとカウントアップして記憶される。Color Page CountersL132は、カラー印刷したページ数のカウンタ値の一例であり、カラーのPage印刷が成功するとカウントアップして記憶される。Total Page CountersL133については、認証/制限管理LibL1への値取得が要求されたときに、B&W Page CountersL131とColor Page CountersL132との合計値が計算され、当該合計値が取得される。従って、メモリ33のうち、不揮発な記憶領域には、Total Page CountersL133の値は記憶されない。
なお、B&W Page CountersL131、及び、Color Page CountersL132は、第2カウンタ値の一例である。Total Page CountersL133は、第1カウンタ値の一例である。続いて、図8の説明を行う。
(S41)コンピュータ32は、S32で取得したPage制限情報からJob実行ユーザのTotal Page CountersL133及びColor Page CountersL132の値を取得する。
(S42)コンピュータ32は、Total Page LimitsL121がONである場合(S42のYES)、コンピュータ32は、S44の判定を実行する。Total Page LimitsL121がONでない場合(S42のNO)、コンピュータ32は、S43の判定を実行する。
(S43)コンピュータ32は、S32で取得したPage制限情報からJob実行ユーザのColor Page LimitsL123を取得し、Color Page LimitsL123がONである場合(S43のYES)、コンピュータ32は、S47の判定を実行する。Color Page LimitsL123がONでない場合(S43のNO)、コンピュータ32は、図7のJob制御処理に戻ってS35の判定を実行する。
(S44)コンピュータ32は、Total Page CountersL133の値がTotal Max. PagesL122の値よりも大きい場合(S44のYES)、コンピュータ32は、S45の処理を実行する。Total Page CountersL133の値がTotal Max. PagesL122の値よりも大きくない場合(S44のNO)、コンピュータ32は、S43の判定を実行する。
(S45)コンピュータ32は、機能制御処理にjobIDとともにTotal Page制限エラーが発生したことを通知する。例えば、タスク間通信を用いて、Job制御処理から機能制御処理にエラー発生の通知が行われる。
(S46)コンピュータ32は、実行しているJobの処理を中断し、図7のJob制御処理に戻ってS35の判定を実行する。
(S47)コンピュータ32は、Color Page CountersL132の値がColor Max. PagesL124の値よりも大きい場合(S47のYES)、コンピュータ32は、S48の処理を実行する。Color Page CountersL132の値がColor Max. PagesL124の値よりも大きくない場合(S47のNO)、コンピュータ32は、S36の処理を実行する。
(S48)コンピュータ32は、機能制御処理にjobIDとともにColor Page制限エラーが発生したことを通知する。例えば、タスク間通信を用いて、Job制御処理から機能制御処理にエラー発生の通知が行われる。
(S49)コンピュータ32は、実行しているJobの処理を中断し、図7のJob制御処理に戻ってS35の判定を実行する。
(S35)図7に戻って、コンピュータ32は、Page数制限チェック処理のエラーがなかった場合(S35のNO)、S36の処理を実行する。エラーがあった場合(S35のYES)、コンピュータ32は、Job実行処理を終了し、機能制御処理からの、次のJob実行指示を待つ。
(S36)コンピュータ32は、S31で取得したJobデータDに含まれる印刷設定D3に従って、Page印刷を実行する。
(S37)コンピュータ32は、認証/制限管理LibL1上の印刷ページ数カウントL13の値を更新する。詳細には、JobデータDの印刷設定D3がモノクロである場合、コンピュータ32は、B&W Page CountersL131の値に1を加算する。JobデータDの印刷設定D3がカラーである場合、コンピュータ32は、Color Page CountersL132の値に1を加算する。
(S38)全Pageの印刷が完了した場合(S38のYES)、コンピュータ32は、S39の処理を実行する。全Pageの印刷が完了していない場合(S38のNO)、コンピュータ32は、S34の処理に戻る。
(S39)コンピュータ32は、機能制御処理にJobの実行が完了したことを通知する。例えば、タスク間通信を用いて、Job制御処理から機能制御処理にJob実行完了の通知が行われる。その後、コンピュータ32は、Job実行処理を終了し、機能制御処理からの、次のJob実行指示を待つ。
ここで、図4のEWS制御処理の説明に戻る。
(S9)ResetボタンB1からB4の何れかが操作された場合(S9のYES)、管理者PC1は、S10の処理を実行する。
なお、SubmitボタンB6が操作されていない場合(S3のNO)、かつ、Resetボタンが操作されていない場合(S9のNO)には、CancelボタンB5が操作されたと想定される。CancelボタンB5は、機能制限ページRFの設定を中止するために操作される。
Resetボタンには、全ユーザが対象になるAll Counter ResetボタンB1、ユーザごとの、Total ResetボタンB2、B&W ResetボタンB3、及び、Color ResetボタンB4がある。All Counter ResetボタンB1は、共通操作子の一例であり、全ユーザの印刷ページ数をリセットするために操作される。Total ResetボタンB2、B&W ResetボタンB3、及び、Color ResetボタンB4の各ボタンは、個別操作子の一例であり、Public ModeV1、UserAV2、及び、UserBV3のそれぞれに対応して配置される。Total ResetボタンB2は、第1操作子の一例である。B&W ResetボタンB3、及び、Color ResetボタンB4は、第2操作子の一例である。
(S10)管理者PC1は、図示しないリセット実行確認画面を表示させる。リセット実行確認画面には、Submitボタンの表示に加えて、例えば、「ページのカウンタ値をリセットするには、“Submit”をクリックして下さい。注意事項として、カウンタ値はリセットされて、元には戻りません。」との表示が行われる。
(S11)管理者PC1は、リセット実行確認画面においてSubmitボタンが操作された場合(S11のYES)、管理者PC1は、S12の処理を実行する。Submitボタンが操作されていない場合(S11のNO)、管理者PC1は、S10の処理に戻る。
(S12)管理者PC1は、操作されたResetボタンの種類を示すデータをプリンタ3に送信し、プリンタ3はリセット可能か否かをチェックする。リセット可能か否かのチェックでは、印刷Jobが実行中である場合に、エラーとされる。
なお、管理者PC1が、設定内容を示すデータと、操作されたResetボタンの種類を示すデータとをプリンタ3に送信し、プリンタ3がS4と同様に設定内容をチェックしてもよい。
(S13)チェックでエラーがなかった場合(S13のNO)、プリンタ3は、S14の処理を実行する。チェックでエラーがあった場合(S13のYES)、プリンタ3は、S16の処理を実行する。
(S14)プリンタ3は、S9で操作されたResetボタンに対応するCount値を0に設定する。0に設定するのは、初期化の一例である。
詳細には、機能制限ページRFにおいてAll Counter ResetボタンB1が操作された場合には、認証/制限管理LibL1の、全ユーザのB&W Page CountersL131及びColor Page CountersL132に0が設定される。B&W Page CountersL131、Color Page CountersL132及びTotal Page CountersL133は、印刷ページ数カウントL13に含まれる。
機能制限ページRFにおいてTotal ResetボタンB2が操作された場合には、認証/制限管理LibL1の、操作されたボタンに対応するユーザのB&W Page CountersL131及びColor Page CountersL132に0が設定される。
機能制限ページRFにおいてB&W ResetボタンB3が操作された場合には、認証/制限管理LibL1の、操作されたボタンに対応するユーザのB&W Page CountersL131に0が設定される。
機能制限ページRFにおいてColor ResetボタンB4が操作された場合には、認証/制限管理LibL1の、操作されたボタンに対応するユーザのColor Page CountersL132に0が設定される。
(S15)プリンタ3は、リセット成功を示すデータを送信することにより、管理者PC1に、例えば、「Page count was Reset successfully.」等のSubmit成功ページを表示させる。
(S16)プリンタ3は、リセット失敗を示すデータを送信することにより、管理者PC1に、例えば、「The Reset was unsuccessfully.」等のSubmit失敗ページを表示させる。Submit失敗ページには、問題の詳細、及び、対応の方法が記載される。例えば、管理者向けに「現在装置が使用されていないこと、又は、他のユーザにより設定されていないことを確認してから、再度やってみて下さい。」との表示が行われる。その後、管理者PC1は、S10の処理に戻る。なお、EWS制御処理は、管理者メニュー画面でログアウトを指示する操作が行われる場合、管理者メニュー画面で管理者から終了を指示する操作が行われる場合、又は、所定時間以上操作を検出しなかった場合に、終了する。
なお、S7、S8、S15、及び、S16における、各成功ページ、各失敗ページの表示は、プリンタ3が成功ページ、失敗ページのウェブページデータを管理者PC1に送信することにより、管理者PC1に表示させてもよい。
上記では、管理者メニュー画面、機能制限ページRF等を、管理者PC1のブラウザ上に表示する例を示したが、管理者PC1以外の装置に表示して、プリンタ3の設定を可能にしてもよい。例えば、管理者メニュー画面、機能制限ページRF等を、プリンタ3の操作パネル35に表示してもよい。操作パネル35は、ユーザインタフェースの一例である。
また、プリンタ3は、EWS制御処理とは異なる方法により設定情報を設定できてもよい。例えば、プリンタ3は、要求元の装置から「ユーザAのTotal Page Countersをリセット」の要求を受領したら、認証/制限管理LibL1の、ユーザAに紐づく、B&W Page CountersL131及びColor Page CountersL132に0を設定してもよい。
なお、上記では、印刷ページ数を管理するように説明したが、印刷ページ数ではなく、印刷枚数を管理してもよい。印刷ページ数、及び、印刷枚数は、印刷数の一例である。
以上、印刷システム100の動作説明を行ったが、ここで、Resetボタンの効果的な使い方の例を説明する。例えば、1ヶ月ごとに、ユーザの総印刷ページ数を制限したい場合、管理者は、1ケ月で各Page Countersが自動的にリセットされるよう、自動Page Counter Reset機能を設定した上で、図3に示す機能制限ページRFのTotal Page LimitsH21のOnH211にチェックを入れ、1ヶ月間で印刷可能な総ページ数をMax. PagesH212に入力する。さらに、カラー印刷のページ数も制限したい場合、管理者は、機能制限ページRFのColor Page LimitsH23のOnH231にチェックを入れ、1ヶ月間で印刷可能なカラーページ数をMax. PagesH232に入力する。
自動Page Counter Reset機能は、認証/制限管理LibL1に備わる機能であり、月ごとや日ごとに自動で印刷ページ数カウントL13の値をリセットして0にする。これにより、管理者は、手動でリセットする手間を省くことができる。
なお、プリンタ3は、時計機能を備えていて、月や曜日なども把握可能である。プリンタ3は、ネットワーク5を介して図示しない時計サーバと通信し、月や曜日などを把握してもよい。また、プリンタ3は、月や曜日という概念を有することなく、30日ごと、24時間ごとをカウントして、期間を定めてもよい。
なお、図示しない管理者メニュー画面の一つである、自動Page Counter Reset機能の設定画面を介して手入力された各種設定は、認証/制限管理LibL1に記憶されている。プリンタ3は、認証/制限管理LibL1に記憶された設定に定められたタイミングで、各Page Countersをリセットする。
各ユーザが1ページ印刷するごとに、Total Page CountersL133及びColor Page CountersL132が加算される。上記の入力設定を行うことにより、Total Page CountersL133及びColor Page CountersL132がそれぞれTotal Max. PagesL122及びColor Max. PagesL124に到達すると、印刷できなくなる。
管理者は、1ヶ月ごとにAll Counter ResetボタンB1を操作するか、又は、自動Page Counter Reset機能を用いる。これにより、Total Page CountersL133及びColor Page CountersL132が0になるため、ユーザは再度印刷できるようになる。
〔システム構成例1〕以下では、印刷システム100の構成の変形例について説明する。サーバ4が図2の認証/制限管理LibL1を記憶し、サーバ4がEWSを備えており、管理者PC1は、サーバ4のEWSにアクセスするようにしてもよい。図4のEWS制御処理は、管理者PC1とプリンタ3との間の処理ではなく、管理者PC1とサーバ4との間の処理を示すことになる。図7のJob制御処理は、プリンタ3の処理であり、S32では、プリンタ3が、サーバ4と通信し、認証/制限管理LibL1の情報を取得する。S37では、プリンタ3が、サーバ4と通信し、認証/制限管理LibL1の更新を指示する。
〔システム構成例2〕サーバ4が図2の認証/制限管理LibL1を記憶し、サーバ4がEWSを備えており、管理者PC1は、サーバ4のEWSにアクセスするようにしてもよい。図7のJob制御処理は、プリンタ3の処理と、サーバ4の処理とが混在する。プリンタ3は、S31で得たJobデータを、サーバ4に送信する。サーバ4は、S32のPage制限情報の取得、S34のPage数制限チェック処理を行う。図8のPage数制限チェック処理では、サーバ4が、S45~S46、S48~S49の通知データを、プリンタ3に送信する。S46、S49では、サーバ4が、プリンタ3に対して、ジョブ中断するように指示する。S45~S46、S48~S49のいずれの通知も必要ない、すなわち、エラーではないとき、サーバ4は、ジョブ続行の通知データをプリンタ3に送信する。
プリンタ3は、S33のPageごとの処理開始を行い、ジョブ続行の通知データを受信したら、S36~S39のPage印刷を実行する。ただし、S37では、プリンタ3は、サーバ4と通信し、認証/制限管理LibL1の更新を指示する。
プリンタ3は、エラー、ジョブ中断の通知データを受信すると、図5の機能制御処理への通知と、ジョブ中断とを行う。
〔システム構成例1、2の変形例〕システム構成例1、2において、EWSは、プリンタ3が備え、図4のS6の設定内容の反映、S14のCount値の0設定に関しては、プリンタ3がサーバ4と通信し、認証/制限管理LibL1の更新を指示するようにしてもよい。
1ヶ月の間に、例外的に特定ユーザのPage数制限を解除したい場合、管理者は、機能制限ページRFの、当該ユーザのResetボタンB2、B3、B4を操作することにより、印刷ページ数カウントL13を0にすることができる。これにより、ユーザは、自動的に印刷ページ数カウントL13が0になるのを待つことなく、再度印刷が可能となる。
上記構成によれば、プリンタ3において、ユーザごとの印刷ページ数を管理しやすくすることができる。すなわち、管理者は、機能制限ページRFを用いて、ユーザIDごとの印刷ページ数カウントL13の0設定、ユーザIDごとのMax. PagesL122、L124の変更、ユーザID全体の印刷ページ数カウントL13の0設定の何れも手軽に行えるので、1ヶ月の期間中の状況に応じて、制限機能を的確に運用しやすい。
例えば、特定のユーザだけに、現在の1ヶ月の期間に多めの印刷を許可する場合、ユーザIDのResetボタンB1~B4を操作するだけで、当該ユーザIDの印刷ページ数カウントL13に0を設定することができる。なお、ユーザIDのMax. PagesL122、L124を上げる方法もあるが、現在の1ヶ月の期間だけに多めの印刷を許可する場合、次の1ヶ月の期間には当該ユーザIDのMax. PagesL122、L124を下げる必要があるので、管理者は面倒である。
そして、特定のユーザを、現在の1ヶ月の期間から将来の1ヶ月の期間を含めて、印刷ページ数のMax. PagesL122、L124を調整する場合、当該ユーザIDの、具体的なMax. PagesH212、H232を入力するだけでよい。また、各ユーザに対して、現在の1ヶ月の期間に多めの印刷を許可する場合、All Counter ResetボタンB1を操作するだけで、各ユーザIDの印刷ページ数カウントL13に0を設定することができる。
なお、プリンタ3において、各処理から、認証/制限管理LibL1の、下記情報の取得要求を受信すると、要求元の処理に情報を返す。例えば、プリンタ3は、要求元の処理から、「ログインユーザのTotal Page Counters, Color Page Countersを取得」との要求を受領したら、現在のログインユーザ名L111に紐づくTotal Page CountersL133、Color Page CountersL132を返す。その際、管理者は、プリンタ3から返されたカウンタの値を管理者PC1にて参照して、Resetボタンでリセットするか否かの検討に用いることができる。
上記構成によれば、ユーザIDの印刷ページ数カウントL13がMax. PagesL122、L124に達しても、管理者PC1においてResetボタンB2~B4の何れかが操作されることにより、当該印刷ページ数カウントL13に0が設定されて、当該ユーザIDに係る印刷が可能な状態になるので、当該印刷を行うことができる。
上記構成によれば、特定のユーザだけに、現在の1ヶ月の期間だけに多めの印刷を許可する場合、ユーザIDに係るResetボタンB2~B4の何れかを操作するだけで、当該ユーザIDの印刷ページ数カウントL13の0を設定し、設定した0から更新することができる。かつ、当該ユーザID以外のユーザIDの印刷ページ数カウントL13に0を設定することがない。特定のユーザを、現在の1ヶ月の期間から将来の1ヶ月の期間も含めて、印刷ページ数の上限値を調整する場合、そのユーザIDの、具体的なMax. PagesH212、H232を入力するだけで、当該ユーザID以外のユーザIDのMax. PagesL122、L124を変更することができる。かつ、当該ユーザIDの印刷ページ数カウントL13に0を設定することなく、かつ、当該ユーザID以外のユーザIDのMax. PagesL122、L124を変更することがない。
上記構成によれば、プリンタ3を利用するためのユーザIDと、ユーザIDごとの設定を行う機能制限ページRFを表示するための管理者IDとを分けることにより、プリンタ3の利用と、印刷ページ数の管理とを円滑に進めることができる。
上記構成によれば、ユーザごとの印刷ページ数の上限値、操作子、および、カウンタ値を、すべての印刷用と、カラー印刷用とに分けることにより、すべての印刷だけでなく、カラー印刷についても印刷ページ数を管理することができる。なお、印刷条件は、印刷する用紙のサイズであってもよい。この場合、特定の用紙サイズの印刷ページ数を管理することができる。
上記構成によれば、プリンタ3において、ユーザごとの印刷ページ数を管理しやすくすることができる。すなわち、管理者は、1つの機能制限ページRFを用いて、ユーザIDごとの印刷ページ数カウントL13への0設定を手軽に行えるので、1ヶ月の期間中の状況に応じて、制限機能を的確に運用しやすい。例えば、特定のユーザだけに、現在の1ヶ月の期間に多めの印刷を許可する場合、ユーザIDのResetボタンB2~B4を操作するだけで、当該ユーザIDの印刷ページ数カウントL13を初期化することができる。
上記構成によれば、プリンタ3において、ユーザごとの印刷ページ数をさらに管理しやすくすることができる。すなわち、管理者は、機能制限ページRFを用いて、ユーザIDごとのMax. PagesL122、L124の変更を手軽に行えるので、1ヶ月の期間中の状況に応じて、制限機能を的確に運用しやすい。例えば、特定のユーザを、現在の1ヶ月の期間から将来の1ヶ月の期間を含めて、印刷ページ数の上限値を調整する場合、当該ユーザIDの、具体的なMax. PagesH212、H232を入力するだけでよい。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1 管理者PC
3 プリンタ
4 サーバ
5 ネットワーク
32 コンピュータ
33 メモリ
35 操作パネル
100 印刷システム

Claims (11)

  1. メモリと、
    コントローラと、
    を備えたプリンタであって、
    前記プリンタは、ユーザIDごとに期間内の印刷数を制限する機能を備え、
    前記コントローラは、
    ユーザインタフェースからの指示に応じて、印刷数を制限する期間、および、ユーザIDごとの印刷数の上限値を前記メモリに記憶させ、
    前記期間が開始するときに、
    前記メモリに記憶されている、ユーザIDごとの印刷数のカウンタ値を初期化し、
    前記期間において、
    印刷が行われたときに、前記メモリに記憶されている、当該印刷に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を更新し、当該カウンタ値が前記上限値に達したときに当該ユーザIDに係る印刷を制限し、
    1以上のユーザIDと、ユーザIDごとの前記上限値と、ユーザIDごとの個別操作子と、各ユーザIDに共通である共通操作子とを含む操作画面を前記ユーザインタフェースに表示させ、
    前記ユーザインタフェースにおいて前記個別操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、当該操作された個別操作子に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化し、
    前記ユーザインタフェースにおいてユーザIDに係る前記上限値を入力する操作が行われた場合に、前記メモリに記憶されている、当該ユーザIDに対応付けられた前記上限値を、入力された前記上限値に変更し、
    前記ユーザインタフェースにおいて前記共通操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、各ユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化する、
    ように構成されているプリンタ。
  2. 前記コントローラは、
    前記ユーザIDに係る印刷を制限した後に、
    前記ユーザインタフェースにおいて前記個別操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、当該操作された個別操作子に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化し、当該ユーザIDに係る印刷が可能な状態にする、
    ように構成されている請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記コントローラは、
    前記ユーザインタフェースにおいて前記個別操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、当該操作された個別操作子に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化したときに、当該操作された個別操作子に係るユーザIDに対応付けられた前記上限値を変更することなく、かつ、当該ユーザID以外のユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化することなく、前記期間が終了するまでの間には、当該ユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を、前記個別操作子が操作されたことによって初期化されたカウンタ値から更新し、
    前記ユーザインタフェースにおいてユーザIDに係る前記上限値を入力する操作が行われた場合に、前記メモリに記憶されている、当該ユーザIDに対応付けられた前記上限値を、入力された前記上限値に変更したときに、当該ユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化することなく、かつ、当該ユーザID以外のユーザIDに対応付けられた前記上限値を変更することなく、前記期間、および、その後の期間に、前記ユーザインタフェースにおいて入力された前記上限値を用いて印刷を制限する、
    ように構成されている請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 前記ユーザIDは、当該プリンタを利用するためのIDであり、ログインしたユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値は、当該ユーザIDに係る印刷に伴って更新され、
    前記コントローラは、前記ユーザインタフェースに管理者IDが入力された場合に、前記操作画面を表示させ、
    前記管理者IDは、当該プリンタの、ユーザIDごとの印刷数を管理するためのIDであり、前記操作画面を用いた、ユーザIDごとの、前記カウンタ値の初期化および前記上限値の変更を可能にする、
    ように構成されている請求項1から3の何れか1項に記載のプリンタ。
  5. 前記ユーザインタフェースに表示される前記操作画面には、ユーザIDごとに、印刷条件を限定しない印刷数の第1上限値と、印刷条件を限定した印刷数の第2上限値と、印刷条件を限定しない印刷に係る第1操作子と、印刷条件を限定した印刷に係る第2操作子と、がさらに含まれ、
    前記コントローラは、
    印刷が行われた場合に、前記メモリに記憶されている、当該印刷に係るユーザIDに対応付けられた、印刷条件を限定しない印刷数の第1カウンタ値を更新し、
    当該印刷が所定の印刷条件を満たしている場合に、前記メモリに記憶されている、印刷条件を限定した印刷数の第2カウンタ値を更新し、
    印刷条件を限定しない前記第1カウンタ値が前記第1上限値に達した場合、印刷条件を限定しない印刷、および、印刷条件を限定した印刷を制限し、
    印刷条件を限定した前記第2カウンタ値が前記第2上限値に達した場合、印刷条件を限定した印刷を制限し、
    前記期間において、
    前記ユーザインタフェースにおいて、印刷条件を限定しない前記第1操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、操作された前記第1操作子に係るユーザIDに対応付けられた、印刷条件を限定しない前記第1カウンタ値、および、印刷条件を限定した前記第2カウンタ値を初期化し、
    前記ユーザインタフェースにおいて、印刷条件を限定した前記第2操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、操作された前記第2操作子に係るユーザIDに対応付けられた、印刷条件を限定した前記第2カウンタ値を初期化し、
    前記ユーザインタフェースにおいて、ユーザIDに係る、印刷条件を限定しない前記第1上限値を入力する操作が行われた場合に、前記メモリに記憶されている、当該ユーザIDに対応付けられた、印刷条件を限定しない前記第1上限値を、入力された第1上限値に変更し、
    前記ユーザインタフェースにおいて、ユーザIDに係る、印刷条件を限定した前記第2上限値を入力する操作が行われた場合に、前記メモリに記憶されている、当該ユーザIDに対応付けられた、印刷条件を限定した前記第2上限値を、入力された第2上限値に変更し、
    ように構成されている請求項1から4の何れか1項に記載のプリンタ。
  6. 前記印刷条件はカラー印刷である、
    ように構成されている請求項5に記載のプリンタ。
  7. メモリと、
    コントローラと、
    を備えたプリンタであって、
    前記プリンタは、ユーザIDごとに期間内の印刷数を制限する機能を備え、
    前記コントローラは、
    ユーザインタフェースからの指示に応じて、印刷数を制限する期間、および、ユーザIDごとの印刷数の上限値を前記メモリに記憶させ、
    前記期間が開始するときに、
    前記メモリに記憶されている、ユーザIDごとの印刷数のカウンタ値を初期化し、
    前記期間において、
    印刷が行われたときに、前記メモリに記憶されている、当該印刷に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を更新し、当該カウンタ値が前記上限値に達したときに当該ユーザIDに係る印刷を制限し、
    1以上のユーザIDと、ユーザIDごとの個別操作子とを含む操作画面を前記ユーザインタフェースに表示させ、
    前記ユーザインタフェースにおいて前記個別操作子が操作された場合に、当該操作された個別操作子に係るユーザIDに対応付けられた前記上限値を変更することなく、かつ、当該ユーザID以外のユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化することなく、前記メモリに記憶されている、当該操作された個別操作子に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化し、
    前記期間が終了するまでの間には、当該ユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を、前記個別操作子が操作されたことによって初期化されたカウンタ値から更新する、
    ように構成されているプリンタ。
  8. 前記操作画面には、ユーザIDごとの印刷数の上限値がさらに含まれ、
    前記コントローラは、
    前記ユーザインタフェースにおいて、ユーザIDに係る前記上限値を入力する操作が行われた場合に、前記メモリに記憶されている、当該ユーザIDに対応付けられた前記上限値を、入力された上限値に変更し、当該ユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化することなく、かつ、当該ユーザID以外のユーザIDに対応付けられた前記上限値を変更することなく、前記期間、および、その後の期間において、前記ユーザインタフェースに入力された前記上限値を適用する、
    ように構成されている請求項7に記載のプリンタ。
  9. 前記操作画面には、ユーザIDごとに、印刷条件を限定しない印刷数の第1上限値と、印刷条件を限定した印刷数の第2上限値と、印刷条件を限定しない印刷に係る第1操作子と、印刷条件を限定した印刷に係る第2操作子と、がさらに含まれ、
    前記コントローラは、
    印刷が行われた場合に、前記メモリに記憶されている、当該印刷に係るユーザIDに対応付けられた、印刷条件を限定しない印刷数の第1カウンタ値を更新し、
    当該印刷が所定の印刷条件を満たしている場合に、前記メモリに記憶されている、印刷条件を限定した印刷数の第2カウンタ値を更新し、
    印刷条件を限定しない前記第1カウンタ値が前記第1上限値に達した場合、印刷条件を限定しない印刷、および、印刷条件を限定した印刷を制限し、
    印刷条件を限定した前記第2カウンタ値が前記第2上限値に達した場合、印刷条件を限定した印刷を制限し、
    前記期間において、
    前記ユーザインタフェースにおいて、印刷条件を限定しない前記第1操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、操作された前記第1操作子に係るユーザIDに対応付けられた、印刷条件を限定しない前記第1カウンタ値、および、印刷条件を限定した前記第2カウンタ値を初期化し、
    前記ユーザインタフェースにおいて、印刷条件を限定した前記第2操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、操作された前記第2操作子に係るユーザIDに対応付けられた、印刷条件を限定した前記第2カウンタ値を初期化する、
    ように構成されている請求項7または8に記載のプリンタ。
  10. 前記印刷条件は、カラー印刷である、
    ように構成されている請求項9に記載のプリンタ。
  11. 端末と、
    サーバと、
    プリンタと、
    がネットワークを介して接続された印刷システムであって、
    前記サーバは、
    メモリと、
    コントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記ネットワークを介した前記端末からの指示に応じて、印刷数を制限する期間、および、ユーザIDごとの印刷数の上限値を前記メモリに記憶させ、
    前記期間が開始するときに、
    前記メモリに記憶されている、ユーザIDごとの印刷数のカウンタ値を初期化し、
    前記期間において、
    前記プリンタが印刷したときに、前記メモリに記憶されている、当該印刷に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を更新し、当該カウンタ値が前記上限値に達したときに前記プリンタにおける当該ユーザIDに係る印刷を制限し
    1以上のユーザIDと、ユーザIDごとの前記上限値と、ユーザIDごとの個別操作子と、各ユーザIDに共通である共通操作子とを含む操作画面を前記端末に表示させ、
    前記端末において前記個別操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、当該操作された個別操作子に係るユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化し、
    前記端末においてユーザIDに係る前記上限値を入力する操作が行われた場合に、前記メモリに記憶されている、当該ユーザIDに対応付けられた前記上限値を、入力された前記上限値に変更し、
    前記端末において前記共通操作子が操作された場合に、前記メモリに記憶されている、各ユーザIDに対応付けられた前記カウンタ値を初期化する、
    ように構成されている印刷システム。
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