JP2023136905A - 音発生装置 - Google Patents

音発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023136905A
JP2023136905A JP2022042834A JP2022042834A JP2023136905A JP 2023136905 A JP2023136905 A JP 2023136905A JP 2022042834 A JP2022042834 A JP 2022042834A JP 2022042834 A JP2022042834 A JP 2022042834A JP 2023136905 A JP2023136905 A JP 2023136905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrating body
generating device
sound generating
holding
sound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022042834A
Other languages
English (en)
Inventor
俊貴 高安
Toshiki Takayasu
達彦 後藤
Tatsuhiko Goto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2022042834A priority Critical patent/JP2023136905A/ja
Priority to US17/822,197 priority patent/US20230300535A1/en
Publication of JP2023136905A publication Critical patent/JP2023136905A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R17/00Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers
    • H04R17/10Resonant transducers, i.e. adapted to produce maximum output at a predetermined frequency
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R17/00Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/02Casings; Cabinets ; Supports therefor; Mountings therein
    • H04R1/025Arrangements for fixing loudspeaker transducers, e.g. in a box, furniture
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/22Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only 
    • H04R1/28Transducer mountings or enclosures modified by provision of mechanical or acoustic impedances, e.g. resonator, damping means
    • H04R1/2807Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements
    • H04R1/2811Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements for loudspeaker transducers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2400/00Loudspeakers
    • H04R2400/11Aspects regarding the frame of loudspeaker transducers

Abstract

【課題】低周波帯域で高出力の音を発生できる小型で軽量な音発生装置を提供する。【解決手段】一実施形態に係る音発生装置は、振動体、保持部、及び固定部を備える。保持部は、振動体を保持する。固定部は、保持部を固定する。固定部の剛性は保持部の剛性よりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、音発生装置に関する。
近年、騒音制御装置や音響再生装置など、低周波帯域で高出力の音を発生できる音源が広く活用されている。このような音源としては、通常、ウーファーなどの低音再生を得意とする専用スピーカが使用される。しかしながら、低音再生を得意とする音源は一般的には大型且つ重量物であり、適用範囲を拡大する観点からも小型軽量化が強く望まれている。
小型で軽量な音源としては、圧電振動子を利用した音発生装置(例えば圧電スピーカや圧電ブザーなど)が携帯電話やタブレット型端末などの携帯型電子機器向けを中心に開発されている。しかしながら、通常、小型軽量化を進めると共振周波数が上昇するため、低音再生には不向きとされる。
特開2004-23436号公報 特開2012-119882号公報
本発明が解決しようとする課題は、低周波帯域で高出力の音を発生できる小型で軽量な音発生装置を提供することである。
一実施形態に係る音発生装置は、振動体、保持部、及び固定部を備える。保持部は、振動体を保持する。固定部は、保持部を固定する。固定部の剛性は保持部の剛性よりも小さい。
図1は、第1の実施形態に係る音発生装置を示す斜視図である。 図2は、第1の実施形態に係る音発生装置を示す正面図である。 図3は、第1の実施形態に係る音発生装置を示す側面図である。 図4は、第1の実施形態に係る音発生装置を示す分解斜視図である。 図5Aは、第1の実施形態に係る振動体の一例である圧電振動子を示す正面図である。 図5Bは、第1の実施形態に係る振動体の一例である圧電振動子を示す側面図である。 図6は、第1の実施形態に係る、振動体に負荷重量が取り付けられた状態を示す側面図である。 図7は、第1の実施形態に係る、振動体に負荷重量が取り付けられた状態を示す側面図である。 図8は、第1の実施形態に係る手法の原理検証試験の概要を説明するための図である。 図9は、第1の実施形態に係る振動体の軸方向振動速度の周波数特性を示す図である。 図10は、第1の実施形態に係る音発生装置の放射音圧の周波数特性を示す図である。 図11は、第1の実施形態に係る、負荷重量が取り付けられている振動体の軸方向振動速度の周波数特性を示す図である。 図12は、第1の実施形態に係る、負荷重量が振動体に取り付けられている音発生装置の放射音圧の周波数特性を示す図である。 図13は、第2の実施形態に係る音発生装置を示す正面図である。 図14は、第2の実施形態に係る音発生装置を示す側面図である。 図15は、第2の実施形態に係る音発生装置を示す断面図である。 図16は、第2の実施形態に係る音発生装置を示す分解斜視図である。 図17は、第2の実施形態に係る音発生装置を示す側面図である。 図18は、第2の実施形態に係る音発生装置を示す分解斜視図である。 図19は、第2の実施形態に係る音発生装置を示す側面図である。 図20は、第2の実施形態に係る音発生装置を示す分解斜視図である。 図21は、第2の実施形態に係る振動体の軸方向振動速度の周波数特性を示す図である。 図22は、第2の実施形態に係る音発生装置の放射音圧の周波数特性を示す図である。 図23は、第2の実施形態に係る手法の原理検証試験の概要を説明するための図である。 図24は、第2の実施形態に係る音発生装置の放射音圧の周波数特性を示す図である。 図25Aは、第3の実施形態に係る保持部を示す正面図である。 図25Bは、第3の実施形態に係る保持部を示す断面図である。 図26は、第3の実施形態に係る振動体の軸方向振動速度の周波数特性を示す図である。 図27は、第3の実施形態に係る音発生装置の放射音圧の周波数特性を示す図である。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。いくつかの図面では、1又は複数の構成要素の図示を省略している。
[第1の実施形態]
図1、図2、図3、及び図4は、第1の実施形態に係る音発生装置10を概略的に示す斜視図、正面図、側面図、及び分解斜視図である。図1から図4に示すように、音発生装置10は、振動体11、保持部12、及び固定部13を備える。
振動体11は、小型軽量の振動デバイスである。振動デバイスは、図示しない電気回路からの電気信号(例えば電圧信号)を受けて振動し、振動に応じた音を発生する。振動体11として、例えば、圧電振動子を使用することができる。
図5A及び図5Bは、振動体11として使用され得る圧電振動子の一例である圧電振動子50を概略的に示している。図5A及び図5Bに示すように、圧電振動子50は、円形の金属板52の両面に圧電素子51を張り付けたバイモルフ型の圧電振動子である。金属板の片面に圧電素子を張り付けたユニモルフ型の圧電振動子や、圧電素子を積み重ねた積層型の圧電振動子などを使用することも可能である。
図1から図4を再び参照すると、保持部12は振動体11を保持する。本実施形態では、保持部12は、振動体11の周縁を面接触で保持する二分割型の金属製円環ホルダである。具体的には、保持部12は、金属製で円環形状である1対の保持部材121、122を備え、保持部材121、122で振動体11の周縁を挟み込むことにより振動体11を保持する。
なお、図1から図4に示される保持部12は例示であり、保持部12の構成は上述した構成に限定されない。例えば、保持部12は、上記の保持部材121、122が一体的に形成されたものに相当する単一の保持部材であってもよい。
固定部13は保持部12を固定する。本実施形態では、固定部13は、保持部12の両端面を挟んで保持する二分割型の樹脂製円環ホルダである。具体的には、固定部13は、樹脂製で円環形状である1対の固定部材131、132、全ネジ(寸切りボルト)133、及びナット134を備える。樹脂は弾性材料の例である。固定部13(具体的には固定部材131、132)の剛性は保持部12の剛性よりも小さい(低い)。固定部材131、132は、音発生装置10の軸方向に沿って(すなわち図2から図4に示すZ軸と平行に)配される全ネジ133とナット134で締結される。ここで、音発生装置10の軸方向は振動体11の主面と直交する方向である。固定部材131、132は孔135を有し、保持部12が固定部材131、132間に置かれた状態で固定部材131、132の孔135に全ネジ133が挿通され、各全ネジ133に両側からナット134が螺合される。ナット134の螺合により音発生装置10の軸方向に沿った挟持力が発生し、固定部13は当該挟持力により保持部12を支持する。これにより、保持部12は固定部13により弾性支持(柔支持)され、よって、振動体11は弾性支持されることとなる。
なお、図1から図4に示される固定部13は例示であり、固定部13の構成は上述した構成に限定されない。例えば、固定部13は、保持部12を弾性支持する構成であれば、いかなる構成であってもよい。弾性支持とは、保持部12の音発生装置10の軸方向変位を許容する支持方法を意味する。
図1から図4に示した各構成要素の形状は例示であって、各構成要素の形状はこれに限られるものではない。例えば、振動体11、保持部12、及び固定部13を多角形としてもよい。
音発生装置10では、図6に示すように、音発生装置10の共振周波数を低域に遷移させるために、負荷重量14が振動体11に取り付けられてもよい。負荷重量14は振動体11に質量を付加するために設けられる。例えば、負荷重量14は、樹脂ネジ141、及び1以上の樹脂ナット142(本例では2つの樹脂ナット142)を備える。振動体11の中心に孔が設けられ、振動体11の孔に樹脂ネジ141が挿通され、樹脂ナット142が樹脂ネジ141に螺合される。
負荷重量14は、図7に示すように、振動体11に付加する質量を増やすために、1以上の金属ナット143(本例では3つの金属ナット143)をさらに備えてよい。金属ナット143は樹脂ナット142の後段において樹脂ネジ141に螺合される。
図6又は図7に示した負荷重量14は例示であり、振動体11に取り付けられる負荷重量14の構成は図6又は図7に示す構成に限定されない。例えば、図6に示す構成において、樹脂ネジ141に代えて金属ネジを使用してもよい。また、ネジとナットの組み合わせに代えて、負荷重量14は、ゴム板などの弾性部材であってもよい。
次に、図8を参照しながら、本実施形態に係る手法(提案手法)の原理検証試験の概要を説明する。本試験では、音発生装置10に増幅器(D級アンプ)で増幅した掃引信号(500Hz≦f≦3kHz)を入力して音発生装置10を駆動し、振動体11の略中央に位置する振動観測点における軸方向の振動速度と、振動体11の表面から所定の距離離れた音圧観測点における放射音圧を計測した。振動速度の計測にはレーザドップラ振動計(Laser Doppler Vibrometry:LDV)を使用し、音圧の計測にはマイクロホンを使用した。振動体11は、金属板(アルミニウム合金)と、金属板の両面に設けられた圧電素子(チタン酸ジルコン酸鉛(PZT))と、を含むバイモルフ振動子を使用した。振動体11の外径Roは45mmとし、振動体11の中心には孔(内径Ri:3mm)を設けた。孔は負荷重量14を振動体11に取り付けるために使用される。自由支持での振動体11の1次共振周波数は約1.3kHzであった。自由支持とは、振動体11の並進変位、回転変位を許容する支持方法を意味する。保持部12は二分割型金属製円環ホルダ(アルミニウム合金)を使用し、固定部13は二分割型樹脂製円環ホルダ(ABS:Acrylonitrile Butadiene Styrene)を使用した。
図9及び図10は、提案手法の原理検証試験の結果を示している。具体的には、図9は、上記の方法で計測した振動体11の軸方向振動速度の周波数特性を示し、図10は、上記の方法で計測した放射音圧の周波数特性を示している。図9及び図10には、比較例に係る音発生装置に関する試験の結果も併せて示されている。比較例に係る音発生装置は、本実施形態に係る音発生装置10から保持部12を除去したものである。すなわち、比較例に係る音発生装置では、振動体11が固定部13により直接に支持され、振動体11は提案手法と比べて剛に支持される。
図9及び図10に示すように、比較例に係る音発生装置の共振周波数が振動体11の1次共振周波数程度であるのに対し、本実施形態に係る音発生装置10の共振周波数は振動体11の1次共振周波数より小さい約1000Hzとなっている。よって、保持部12を介して振動体11を保持することにより、共振周波数を低域に遷移させることが可能であることがわかる。さらに、本実施形態に係る音発生装置10は、比較例に係る音発生装置と比べて共振峰の幅が広く、より広帯域の低音を再生可能であることがわかる。
さらに、振動体11への質量付加の効果を検証する試験を実施した。振動体11への質量付加は図6及び図7を参照して説明した手法で実施し、上述したものと同様の方法で振動体11の軸方向振動速度及び放射音圧を計測した。
図11は、上記の方法で計測した振動体11の軸方向振動速度の周波数特性を示し、図12は、上記の方法で計測した放射音圧の周波数特性を示している。図11及び図12の各々において、(a)負荷重量なし、(b)樹脂ネジ(PB)×1&樹脂ナット(PN)×2、(c)樹脂ネジ×1&樹脂ナット×2&金属ナット(MN)×2、(d)樹脂ネジ×1&樹脂ナット×2&金属ナット×4という4通りの結果が示されている。図11及び図12からは、振動体11に付加する質量が増加するにつれて、音発生装置10の共振周波数がより低域へ遷移することがわかる。
以上のように、音発生装置10は、振動体11、振動体11を保持する保持部12、及び保持部12を弾性支持するように保持部12を固定する固定部13を備える。例えば、固定部13の剛性を保持部12の剛性よりも小さい構成とすることにより、固定部13が保持部12を弾性支持することが可能となる。当該構成では、振動体11は保持部12を介して弾性支持される。それにより、音発生装置10の共振周波数が低域に遷移する。その結果、小型で軽量な装置においても、高出力の低音再生が可能となる。
音発生装置10は、振動体11に質量を付加するために、振動体11に取り付けられた負荷重量14をさらに備えてよい。当該構成では、音発生装置10の共振周波数をより低域に遷移させることができる。
[第2の実施形態]
図13、図14、図15、及び図16は、第2の実施形態に係る音発生装置20を概略的に示す正面図、側面図、断面図、及び分解斜視図である。図15は、図13に示すA-A′線での音発生装置20の断面を示している。図13から図16に示すように、音発生装置20は、振動体21、保持部22、支持部23、及び固定部24を備える。
振動体21は、第1の実施形態に係る音発生装置10の振動体11と同じである。このため、振動体21についての説明は省略する。
保持部22は、第1の実施形態に係る音発生装置10の保持部12と同様のものである。具体的には、保持部22は、振動体21の周縁を面接触で保持する1対の保持部材221、222を備える。保持部材221、222の各々は複数のネジ孔223を有する。ネジ孔223は音発生装置20の径方向に沿って延在する。保持部材221、222の各々において、ネジ孔223は音発生装置20の周方向において離散的に設けられる。図13から図16に示す例では、保持部材221、222の各々において、8つのネジ孔223が45°の角度間隔で設けられている。
支持部23は保持部22を支持し、固定部24は支持部23を固定する。支持部23の剛性は保持部22の剛性よりも小さい。本実施形態では、支持部23は弾性部材としての複数の金属ネジ231を含み、固定部24は複数のネジ孔を有する二分割型の金属製円環ホルダである。固定部24は金属製で円環形状である1対の固定部材241、242及び複数の金属ネジ243を備え、固定部材241、242の各々に複数のネジ孔244及び複数のネジ孔245が設けられている。金属は弾性材料の例である。ネジ孔244は音発生装置20の軸方向(Z軸)に沿って延在し、ネジ孔244には金属ネジ243が螺合される。固定部材241、242は金属ネジ243で締結される。ネジ孔245は音発生装置20の径方向に沿って延在し、ネジ孔245には金属ネジ231が螺合される。固定部材241、242の各々において、ネジ孔245は周方向において離散的に設けられる。図13から図16に示す例では、固定部材241、242の各々において、8つのネジ孔245が45°の角度間隔で設けられている。
固定部材241、242の内径は保持部材221、222の外径よりわずかに大きい。固定部材241のネジ孔245が保持部材221のネジ孔223に対向した状態で固定部材241が保持部材221の外側に配置され、金属ネジ231が固定部材241のネジ孔245及び保持部材221のネジ孔223に螺合される。固定部材242のネジ孔245が保持部材222のネジ孔223に対向した状態で固定部材242が保持部材222の外側に配置され、金属ネジ231が固定部材242のネジ孔245及び保持部材222のネジ孔223に螺合される。金属ネジ231は保持部22の外周に沿って離散的に配置される。図13から図16に示す例では、8つの金属ネジ231が保持部材221の外側において45°の角度間隔で配置され、8つの金属ネジ231が保持部材222の外側において45°の角度間隔で配置されている。金属ネジ231を保持部22の外周に接続することにより、梁状の弾性支持が可能となる。
なお、図13から図16に示される支持部23は例示であり、支持部23の構成は上述した構成に限定されない。支持部23は、複数の樹脂製ネジ又は膜状の弾性部材(例えばゴムシート)などであってもよい。支持部23がゴムシートである場合、支持部23は保持部22と固定部24との間に配置される。
図13から図16に示した各構成要素の形状は一例であって、これに限られるものではない。例えば、振動体21、保持部22、及び固定部24を多角形としてもよい。
さらに、音発生装置20の共振周波数をより低域に遷移させるために、振動体21に負荷重量が取り付けられてもよい。
音発生装置20は、図17及び図18に示すように、音発生装置20を任意の構造物(例えば共鳴室)に設置するための設置部25をさらに備えてよい。図17及び図18に示す例では、設置部25は、基礎部材251及び枠部材252、253を備える。基礎部材251は、その中央に孔254を有し、孔254の周囲に複数の孔255を有する。孔254の径は保持部22の外径よりわずかに大きい。基礎部材251は、固定部24の固定部材241、242間に配置され、固定部24に取り付けられる。基礎部材251が固定部24に取り付けられた状態では、振動体21が孔254に位置する。孔255には金属ネジ243が挿通される。基礎部材251は例えば弾性材料で作製される。基礎部材251として、例えば、ゴムシートを使用することができる。設置部25(具体的には基礎部材251)の剛性は固定部24(具体的には固定部材241、242)の剛性よりも小さい。
枠部材252、253の各々は、その中央に孔256を有する。孔256の径は固定部材241、242の外径よりわずかに大きい。基礎部材251は、枠部材252、253間に配置されて、例えばネジとナットの組み合わせを用いて、枠部材252、253に取り付けられる。基礎部材251が枠部材252、253に取り付けられた状態では、保持部材221及び固定部材241が枠部材252の孔256に位置し、保持部材222及び固定部材242が枠部材253の孔256に位置する。枠部材252、253は、構造物に取り付け可能な枠体であればよい。枠部材252、253として、例えば、金属枠体を使用することができる。
音発生装置20は、図19及び図20に示すように、音発生装置20の共振周波数における放射音圧を増大させるために、振動体21の固有振動数に略等しい共鳴周波数を持つ共鳴室26をさらに備えてよい。共鳴室26の共鳴周波数が振動体21の固有振動数に略等しいとは、共鳴室26の共鳴周波数が振動体21の固有振動数を中心とする200Hzの周波数範囲内にあることを意味する。振動体21の固有振動数をfHzとすると、共鳴室26の共鳴周波数は(f-100)Hzから(f+100)Hzまでの周波数範囲内に設定される。
なお、設置部25の構成は上述した構成に限定されない。例えば、基礎部材251を省略し、固定部24(具体的には固定部材241、242)が枠部材252、253に取り付けられてもよい。
振動体21、保持部22、支持部23、及び固定部24は、共鳴室26内に配置され、設置部25を介して共鳴室26に取り付けられる。共鳴室26は、筐体261、262及び板263を備える。筐体261、262は、振動体21、保持部22、支持部23、及び固定部24が配置される内部空間を形成する。筐体261、262は例えばネジで締結される。筐体262には、内部空間と外部空間を連通する開口264が設けられており、板263は筐体262の開口264に取り付けられる。板263は、振動体21が発した音を外部空間に放射するための音放射口265を有する。筐体261、262及び板263の形状は、共鳴室26の共鳴周波数が振動体21の固有振動数に略等しくなるように設計される。
設置部25及び/又は共鳴室26は、第1の実施形態に係る音発生装置10に適用することも可能である。
図17及び図18に示す音発生装置20の構成の有効性を検証する試験を実施した。試験では、第1の実施形態で説明したものと同様の方法で、振動体21の軸方向振動速度及び振動体21からの放射音圧を計測した。振動体21は、金属板(アルミニウム合金)と、金属板の両面に設けられた圧電素子(チタン酸ジルコン酸鉛(PZT))と、を含むバイモルフ振動子を使用した。振動体21の外径Roは45mmとした。振動体21の中心には孔(内径Ri:3mm)を設けた。保持部22は二分割型金属製円環ホルダ(アルミニウム合金)を使用し、支持部23はネジ(ステンレス鋼)を使用し、固定部24は二分割型金属製円環ホルダ(アルミニウム合金)を使用し、設置部25はゴムシート(シリコン、硬度:ショアA50)と金属枠体(アルミニウム合金)を使用した。さらに、第1の実施形態で説明したものと同様の方法で、振動体21に負荷重量を取り付けた。すなわち、振動体21の中心に設けた孔に樹脂ネジを挿通し、樹脂ネジに樹脂ナットを螺合することにより、振動体21に付加重量を取り付けた。振動体21に付加される質量を増やす場合は、樹脂ナット後段に金属ナットを追加した。
図21は、上記の方法で計測した振動体21の軸方向振動速度の周波数特性を示し、図22は、上記の方法で計測した放射音圧の周波数特性を示している。図21及び図22の各々において、(a)負荷重量なし、(b)樹脂ネジ×1&樹脂ナット×2、(c)樹脂ネジ×1&樹脂ナット×2&金属ナット×2、(d)樹脂ネジ×1&樹脂ナット×2&金属ナット×4という4通りの結果が示されている。図21及び図22に示すように、音発生装置20の共振周波数は振動体21の1次共振周波数よりも低くなっている。よって、音発生装置20の上述した構成によれば、共振周波数を低域に遷移させることが可能となる。さらに、図21及び図22からは、振動体21に付加される質量が増加するにつれて、音発生装置20の共振周波数が低域へ遷移することがわかる。ただし、振動体21に付加される質量の増加に伴い放射音圧は減少する。
次に、共鳴室26の有効性を検証する試験を実施した。試験は、図23に示す方法で実施した。具体的には、共鳴室26の音放射口265から所定の距離離れた音圧観測点における放射音圧をマイクロホンで計測した。また、振動体21には、負荷重量(樹脂ネジ×1&樹脂ナット×2&金属ナット×4)を取り付けた。
図24は、上記の方法で計測した放射音圧の周波数特性を示している。図24において、(a)共鳴室なし、基準電圧を印加、(b)共鳴室あり、基準電圧を印加、(c)共鳴室あり、基準電圧の2倍の電圧を印加、(d)共鳴室あり、基準電圧の4倍の電圧を印加という4通りの結果が示されている。図24からは、共鳴室26を設けることにより、音発生装置20の共振周波数における放射音圧が増大することがわかる。さらに、振動体21に印加する電圧に対して線形に放射音圧が増大することがわかる。
以上のように、音発生装置20は、振動体21、振動体21を保持する保持部22、保持部22を弾性支持する支持部23、及び支持部23を固定する固定部24を備える。例えば、支持部23の剛性を保持部22の剛性よりも小さい構成とすることにより、支持部23が保持部22を弾性支持することが可能となる。当該構成では、振動体21は保持部22を介して弾性支持される。それにより、音発生装置20の共振周波数が低域に遷移する。その結果、小型で軽量な装置においても、高出力の低音再生が可能となる。
支持部23及び固定部24は保持部22の外側に配置される。例えば、支持部23は、保持部22の外周に沿って離散的に配置された弾性部材(例えば金属ネジ)であってよい。それにより、装置の薄型化が可能となる。具体的には、音発生装置20の軸方向の寸法を小さくすることが可能となる。
音発生装置20は設置部25をさらに備えてよい。これにより、構造物に音発生装置20を取り付けることが容易になる。
音発生装置20は、振動体21の固有振動数に略等しい共鳴周波数を持つ共鳴室26をさらに備えてよい。これにより、音発生装置20の共振周波数における音をより高出力で発生させることが可能となる。
音発生装置20は、振動体21に質量を付加するために、振動体21に取り付けられた負荷重量をさらに備えてよい。当該構成では、音発生装置20の共振周波数をより低域に遷移させることができる。
[第3の実施形態]
第1の実施形態及び第2の実施形態では、振動体を保持する保持部を弾性支持する構成とすることにより、音発生装置の共振周波数を低域に遷移させている。音発生装置の共振周波数を低域に遷移させることは、以下に説明する手法で実施することもできる。第3の実施形態で説明する手法は、単独で使用してもよく、第1の実施形態及び/又は第2の実施形態で説明した手法と組み合わせて使用してもよい。
2物体間の結合状態が系の剛性に影響を与えることが知られている。該剛性は接触剛性と呼ばれ、結合面の材質、表面粗さ、接触面積などが接触剛性に寄与する。実施形態に係る音発生装置(例えば音発生装置10又は音発生装置20)においては、振動体と保持部との間の接触剛性が振動体の固有振動数に影響する。したがって、振動体と保持部との間の接触剛性を調整する(具体的には低下させる)ことにより、音発生装置の共振周波数を低域に遷移させることが可能である。
接触剛性を調整する方法としては、例えば、以下の3つの方法が挙げられる。
(1)保持部の材料の変更
(2)保持部の表面粗さの変更
(3)振動体と保持部の接触面積の変更
方法(1)では、保持部の材料として、振動体の材料よりも小さい剛性の材料(例えば樹脂などの弾性材料)を使用する。例えば、振動体が図5に示すようなバイモルフ型の圧電振動子である場合、保持部は金属板を保持する。保持部は、金属板の材料の剛性よりも剛性の小さい材料で作製される。
方法(2)では、振動体と保持部の接触領域において、保持部の表面粗さを振動体の表面粗さよりも粗くする。言い換えると、保持部の振動体と接触する領域の表面粗さは、振動体の保持部と接触する領域の表面粗さよりも粗い。
方法(3)では、振動体と保持部の接触領域において、保持部の表面積を振動体の表面積よりも小さくする。言い換えると、保持部の振動体と接触する領域の表面積は、振動体の保持部と接触する領域の表面積よりも小さい。振動体と保持部の接触領域において保持部の表面積を振動体の表面積よりも小さくする方法の一例は、図25A及び図25Bに示すように、保持部(例えば図1に示した保持部材121、122の各々又は図16に示した保持部材221、222の各々)の表面形状を櫛歯形にすることである。図25Bは、図25Aに示すB-B′線での保持部材の断面を示している。保持部材の表面には厚さtの凹部が複数(本例では12個)設けられている。
図26及び図27は、保持部の表面形状の櫛歯化の有効性を検証する試験の結果を示している。試験には、図13から図16に示す音発生装置20の保持部22の表面形状を櫛歯化したものを使用した。図26は、振動体21の軸方向振動速度の周波数特性を示し、図27は、音発生装置20からの放射音圧の周波数特性を示している。図26及び図27の各々において、(a)平面、(b)櫛歯12本(t:1mm、θ:10°、φ:20°)、(c)櫛歯6本(t:1mm、θ:50°、φ:20°)という3通りの結果が示されている。図26及び図27からは、保持部を櫛歯化することで音発生装置の共振周波数が低域へ遷移することがわかる。ただし、図25A及び図25Bに示す表面形状は例示であり、振動体と保持部の接触領域において保持部の表面積を振動体の表面積よりも小さくする方法はこれに限られるものではない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…音発生装置、11…振動体、12…保持部、121、122…保持部材、13…固定部、131、132…固定部材、133…全ネジ、134…ナット、135…孔、14…負荷重量、141…樹脂ネジ、142…樹脂ナット、143…金属ナット、20…音発生装置、21…振動体、22…保持部、221、222…保持部材、223…ネジ孔、23…支持部、231…金属ネジ、24…固定部、241、242…固定部材、243…金属ネジ、244、245…ネジ孔、25…設置部、251…基礎部材、252、253…枠部材、254、255…孔、26…共鳴室、261、262…筐体、263…板、264…開口、265…音放射口、50…圧電振動子、51…圧電素子、52…金属板。

Claims (14)

  1. 振動体と、
    前記振動体を保持する保持部と、
    前記保持部を固定する固定部と、
    を備え、
    前記固定部の剛性は前記保持部の剛性よりも小さい、
    音発生装置。
  2. 振動体と、
    前記振動体を保持する保持部と、
    前記保持部を支持する支持部と、
    前記支持部を固定する固定部と、
    を備える音発生装置。
  3. 前記支持部は、前記保持部の外周に沿って離散的に配置された複数の弾性部材を含む、請求項2に記載の音発生装置。
  4. 前記固定部は複数の孔を有し、
    前記複数の弾性部材は前記複数の孔により固定されている、
    請求項3に記載の音発生装置。
  5. 前記支持部の剛性は前記保持部の剛性よりも小さい、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の音発生装置。
  6. 前記音発生装置を構造物に設置するための設置部をさらに備え、前記設置部は前記固定部に取り付けられている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の音発生装置。
  7. 前記設置部の剛性は前記固定部の剛性よりも小さい、請求項6に記載の音発生装置。
  8. 前記振動体の固有振動数に略等しい共鳴周波数を持つ共鳴室をさらに備える請求項1乃至7のいずれか1項に記載の音発生装置。
  9. 前記振動体は圧電振動子である、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の音発生装置。
  10. 前記保持部は前記振動体の周縁を面接触で保持する、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の音発生装置。
  11. 前記振動体に取り付けられる負荷重量をさらに備える請求項1乃至10のいずれか1項に記載の音発生装置。
  12. 前記保持部は、前記振動体の材料の剛性よりも小さい剛性を有する材料で作製されている、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の音発生装置。
  13. 前記保持部の前記振動体と接触する領域の表面粗さは、前記振動体の前記保持部と接触する領域の表面粗さよりも粗い、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の音発生装置。
  14. 前記保持部の前記振動体と接触する領域の表面積は、前記振動体の前記保持部と接触する領域の表面積よりも小さい、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の音発生装置。
JP2022042834A 2022-03-17 2022-03-17 音発生装置 Pending JP2023136905A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022042834A JP2023136905A (ja) 2022-03-17 2022-03-17 音発生装置
US17/822,197 US20230300535A1 (en) 2022-03-17 2022-08-25 Sound emitting apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022042834A JP2023136905A (ja) 2022-03-17 2022-03-17 音発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023136905A true JP2023136905A (ja) 2023-09-29

Family

ID=88067711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022042834A Pending JP2023136905A (ja) 2022-03-17 2022-03-17 音発生装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20230300535A1 (ja)
JP (1) JP2023136905A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20230300535A1 (en) 2023-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101781901B1 (ko) 전기 음향 변환 장치
JP5860559B1 (ja) 電気音響変換装置
JP2019110588A (ja) フラットパネルスピーカおよび表示装置
US7965856B2 (en) Speaker unit
CN110036649B (zh) 音响装置
JP2016149737A (ja) 圧電スピーカ
JP2004147077A (ja) 複合型スピーカ
KR100953694B1 (ko) 박형 형상의 다기능형 진동 액츄에이터
JP2023136905A (ja) 音発生装置
JPH11308691A (ja) スピーカ装置
US8141675B2 (en) Micro-speaker
JP2012175240A (ja) 動電型エキサイタ
JP5053143B2 (ja) 電気音響変換器の製造方法および電気音響変換器
KR100847674B1 (ko) 평판 스피커
US20220005446A1 (en) Speaker and musical instrument case
JP3924777B2 (ja) フラットスピーカ
JP2006121325A (ja) パネル型スピーカ
JP3858415B2 (ja) パネル型スピーカ装置
JP2017079375A (ja) スピーカ
JP3562283B2 (ja) スピーカ
JP2018139385A (ja) 残響支援装置
JP2004023431A (ja) 振動アクチュエータを搭載したスピーカユニット
JPH11234771A (ja) パネル型スピーカ装置
JP2018148429A (ja) アタッチメント装置
JP2018170638A (ja) 電気音響変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20230105

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240301