JP2023136382A - 培養装置及び培養方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、微細藻を培養するための培養装置及び培養方法に関する。
従来、気候変動の緩和又は影響軽減を目的とした取り組みが継続され、この実現に向けて二酸化炭素の排出量低減に関する研究開発が行われている。微細藻を培養する培養装置は、気候変動の緩和又は影響軽減に寄与するものとして期待されている。
例えば、特許文献1に開示された培養装置は、培養液及び微細藻を収容する収容部(培養ビニール袋)を備える。収容部に対して太陽光線が垂直に入射できるように、傾斜板を有する傾斜スタンドの上部に収容部の上端が固定される。
収容部内の培養液の温度を調整するために、水等の貯留液が貯留された貯留部内に収容部を配置する場合、収容部の上端を固定するだけでは収容部を適切な姿勢に位置決めすることができない。収容部の下端を固定した場合、培養装置の構造が複雑化するとともに、可撓性材料から構成された収容部に力がかかり破ける可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
本発明の第1の態様は、培養液中で微細藻を培養する培養装置であって、貯留液を貯留する透光性の貯液部と、前記貯液部の内部に配置され、前記培養液及び前記微細藻を収容し且つガスが供給される収容部と、前記収容部の下端部に設けられ、前記収容部に前記ガスを供給するガス供給配管と、を備え、前記貯液部は、鉛直方向に対して傾斜するように配置され、前記収容部の上端部は、前記貯液部の上端部に固定され、前記ガス供給配管は、前記貯留液中での浮力により前記収容部の下端部を位置決めする、培養装置である。
本発明の第2の態様は、培養液中で微細藻を培養する培養方法であって、貯留液を貯留する透光性の貯液部を鉛直方向に対して傾斜するように配置し、前記貯液部の内部に、前記培養液及び前記微細藻を収容する収容部を配置し、前記収容部の上端部を前記貯液部の上端部に固定した状態で、前記収容部の下端部に設けられたガス供給配管から前記収容部にガスを供給し、前記ガス供給配管が、前記貯留液中での浮力により前記収容部の前記下端部を位置決めする、培養方法である。
本発明によれば、ガス供給配管に作用する浮力を利用して、収容部の下端部が位置決めされるため、収容部を良好な姿勢で位置決めすることができる。この結果、太陽光等の入射光を効率よく利用することができ、微細藻の生産性を向上させることができる。浮力によって収容部が位置決めされるため、培養装置の構造が複雑化することがなく、位置決めに伴って収容部が破けることもない。
図1に示す本実施形態に係る培養装置10は、水を含む培養液L中の微細藻に対して、光と、ガスGとを供給して、微細藻を培養する。培養装置10に供給されるガスGとしては、例えば、二酸化炭素ガス又は二酸化炭素含有ガス(例えば、空気)が挙げられる。これにより、培養装置10では、微細藻が光合成を行いながら増殖する。つまり、培養装置10は、微細藻を培養する。なお、培養液Lは水の他に、微細藻の培養に必要な栄養分(例えば、窒素、リン及びカリウムから選択される少なくとも1つ以上)を含むことが好ましい。ガスGは、例えば、工場から排出される二酸化炭素ガスを含むことが好ましい。
培養装置10により培養可能な微細藻は特に限定されるものではない。培養した微細藻を用いて、例えば、エタノールのようなバイオ燃料を製造する場合には、緑藻綱(例えば、クラミドモナス及びクロレラ)、プラシノ藻綱、クリプト藻綱及び藍藻綱(例えば、スピルリナ)に分類される微細藻類を培養装置10により培養することが好ましい。培養装置10により培養する好適な微細藻の例としては、独立行政法人製品評価技術基盤機構特許生物寄託センター(千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 120号室)に寄託した、「HondaDREAMO株」(受託日2016年4月22日、受託番号FERM BP-22306)が挙げられる。
培養装置10は、微細藻の成長に必要な波長(例えば、400~700nm)の光を微細藻に照射可能な環境に設置される。このような環境として、例えば、太陽光を微細藻に照射可能な屋外が挙げられる。しかしながら、培養装置10は、例えば、太陽光を微細藻に照射可能な室内に配置されてもよい。また、培養装置10は、例えば、上記の波長の人工光を微細藻に照射可能な室内に設置されてもよい。
以下では、培養装置10の各構成要素の向きについて、図1に示すように、微細藻の培養を行う設置場所に培養装置10を設置した場合を基準として説明する。
培養装置10は、貯留液Wを貯留可能な透光性の貯液部12と、微細藻液(培養液L及び微細藻)を収容可能な収容部14とを備える。貯液部12は、可撓性及び透光性を有する材料からなる袋状の容器である。貯液部12の構成材料としては、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が挙げられる。貯液部12は、例えば、一枚の可撓性材料からなる帯状のシート材を半分に折り、幅方向両端部を溶着することによって、下端が閉じた袋状に形成される。貯液部12の上端には開口部12aが形成されている。
貯液部12は、貯留液供給機構(不図示)から供給される貯留液Wを内部に貯留可能である。貯留液Wは、例えば、水のような透光性を有する液体である。本実施形態において貯留液Wは水であるため、貯液部12は貯水槽である。
図2に示すように、貯液部12は、鉛直方向に対して傾斜するように配置される。貯液部12を傾斜して配置するために、支持装置15が用いられる。支持装置15は、設置場所に置かれた台座16と、台座16に支持されたフレーム部18とを有する。台座16は、互いに高さの異なる複数の脚部17を有する。
フレーム部18は、傾斜板20と、上側フレーム22と、横フレーム24とを有する。フレーム部18は、傾斜台26によっても支持されている。傾斜板20は、台座16の複数の脚部17によって鉛直方向に対して斜めに支持される。貯液部12は、傾斜板20の上に載置されることで、鉛直方向に対して傾斜するように配置される。傾斜板20の鉛直方向に対する傾斜角度は、例えば、20°~70°であり、好ましくは35°~55°である。貯液部12の上端(開口部12aを形成する部分)のうち、図2に示すように傾斜配置状態で下側になる部分121が外側に折り返されて、傾斜板20の上端に固定される。
上側フレーム22は、傾斜板20から離間して傾斜板20と平行に延在する細長い棒状の部材である。上側フレーム22は、貯液部12及び収容部14への太陽光の入射を妨げないように、培養装置10の幅方向(図1におけるX方向)に間隔を置いて複数配置される。上側フレーム22と傾斜板20との間に貯液部12が配置される。貯液部12の傾斜配置時において、貯液部12のうち上面側となる側壁12Sは、上側フレーム22に沿って延在する。すなわち、貯液部12の傾斜配置時に、貯液部12の側壁12Sは、鉛直方向に対して傾斜する。
上側フレーム22の上端に、水平方向に延在する固定バー30が設けられている。貯液部12の上端(開口部12aを形成する部分)のうち、図2に示すように傾斜配置状態で上側になる部分122が外側に折り返されて、固定バー30に固定される。
横フレーム24は、傾斜板20と上側フレーム22とを連結する。横フレーム24は、上側フレーム22の延在方向(Z方向)に沿って複数配置されている。
収容部14は、貯液部12の内部に配置されている。収容部14において微細藻を培養する。すなわち、収容部14は、培養装置10における培養槽を構成する。収容部14に貯留される微細藻液は、収容部14内で培養した微細藻と、該微細藻の培養に用いた培養液Lとを含む流体である。なお、微細藻液には、例えば、微細藻により生成されて、該微細藻の外部に放出された多糖類が含まれていてもよい。
収容部14は、可撓性及び透光性を有する材料からなる袋状の容器である。収容部14の構成材料としては、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が挙げられる。収容部14は、例えば、一枚の可撓性材料からなる帯状のシート材を半分に折り、幅方向両端部を溶着することによって、下端が閉じた袋状に形成される。収容部14の上端部14Uには開閉可能な開口部14aが形成されている。
収容部14の上端部14Uは、貯液部12の上端部12Uに固定される。具体的には、収容部14の上端部14Uは、貯液部12のうち、貯液部12の傾斜配置時に上面側となる側壁12Sの上端部に固定される。詳細は図示しないが、収容部14の上端部14Uは、適宜の固定具(クランプ治具等)により、貯液部12の側壁12Sの上端部を介して固定バー30に固定される。後述するガス供給配管32の作用により、収容部14は、貯液部12の内部で、傾斜する貯液部12の上側の側壁12Sに沿って配置される。
図1に示すように、培養装置10は、ガス供給配管32と、複数のガイド部36とをさらに備える。ガス供給配管32は、培養槽である収容部14の下端部14Lに配置される。具体的には、ガス供給配管32は、収容部14の底部141に配置される。ガス供給配管32は、上述したガスGを収容部14内に供給するための機構である。ガス供給配管32は、収容部14の底部141において収容部14の幅方向(X方向)に沿って水平方向に延在する。
ガス供給配管32の延在方向の一端には、ガス送給チューブ40が接続されている。ガス送給チューブ40は収容部14の幅方向一端に沿って延在し、収容部14の開口部14aを介して収容部14の外側まで延在する。ガス送給チューブ40を介してガスGがガス供給配管32に送給される。ガス供給配管32の延在方向の他端は閉じられている。
ガス供給配管32は、当該ガス供給配管32の延在方向に間隔を置いて設けられた複数のガス供給口33を有する。複数のガス供給口33は、複数のガイド部36に対応する位置に配置され、複数のガイド部36に向かってガスGを供給する。すなわち、複数のガス供給口33は、複数のガイド部36に向かい合う位置に配置されている。図1では、4個のガス供給口33が設けられている。なお、ガス供給口33の個数は、ガイド部36の個数と同じであるため、ガイド部36の個数に応じて増減される。
ガス供給配管32は、貯留液W中での浮力により収容部14の下端部14Lを位置決めする。具体的には、ガス供給配管32によって、収容部14の下端部14Lは、傾斜配置時の貯液部12の上側の側壁12Sに当接するように位置決めされる。適切な浮力が得られるように、ガス供給配管32は、例えばアクリル等の比重が1以下の材料により構成されることが好ましい。
ガス供給配管32には、当該ガス供給配管32自体の浮力(第1の浮力)と、ガス供給配管32内に供給されるガスGの浮力(第2の浮力)とを合わせた浮力(総合浮力)が作用する。なお、ガス供給配管32内に供給されるガスGの浮力によって、ガス供給配管32において、収容部14の下端部14Lを位置決めする(当該下端部14Lを貯液部12の側壁12Sに押し付ける)のに十分な浮力が得られる場合には、ガス供給配管32の比重は1を超えてもよい。
複数のガイド部36は、ガス供給配管32から供給されるガスGと協働して、収容部14内の培養液Lに液流Fを生じさせるための機構である。具体的に、各ガイド部36は、ガイド部36内にガスGが供給されることで、ガイド部36の外側への培養液Lの吐出と、ガイド部36の内側への培養液Lの吸い込みとを行って、収容部14内に培養液Lの液流Fを発生させる。複数のガイド部36は、収容部14の幅方向に間隔を置いて配列されている。各ガイド部36は、収容部14の深さ方向(Z方向)に沿って延在する。
各ガイド部36は、ガスGが供給されることで培養液Lをガイド部36の外側から内側に吸い込む吸込口361と、培養液Lをガイド部36の内側から外側に吐出する吐出口362とを有する。ガイド部36の下端に位置する吸込口361は、収容部14の底部141から上方に離間している。従って、収容部14の底部141とガイド部36の吸込口361との間には、培養液Lが流通可能な流路が確保されている。複数の吸込口361は、ガス供給配管32の複数のガス供給口33とそれぞれ向き合っている。
収容部14にガイド部36を設けるために、収容部14には複数の接合部42が設けられている。複数の接合部42は、収容部14の幅方向(X方向)に間隔を置いて設けられるとともに、収容部14の深さ方向(Z方向)に延在する。各ガイド部36は、2本の接合部42の間に形成されている。本実施形態では、8本の接合部42によって4個のガイド部36が構成されている。なお、ガイド部36の個数は、2個以下又は5個以上でもよい。
収容部14を構成するシート材の互いに向かう部分(壁部)同士を所定箇所で溶着することにより、接合部42が形成される。複数の接合部42では、2本の接合部42が1個の組(接合部対)を構成する。収容部14を構成するシート材のうち、各接合部対における2本の接合部42の間の非接合部分によって形成される流路が、ガイド部36である。収容部14に培養液Lが貯留された状態では、培養液Lの液圧によって収容部14の非接合部分が膨らみ、ガイド部36は略円筒形状の流路となる。なお、ガイド部36は中空の筒状部材であってもよく、筒状部材の上端が収容部14の上端部14U、及び、貯液部12の上端部12Uに固定されることが好ましい。
収容部14において、各ガイド部36の幅方向の両側には循環部44が形成されている。循環部44も、収容部14における非接合部分によって形成された流路である。収容部14に培養液Lが貯留された状態では、培養液Lの液圧によって収容部14の非接合部分が膨らみ、循環部44は略円筒形状の流路となる。ガイド部36と循環部44とは、収容部14内の上部と下部を介して互いに連通している。
ガス供給配管32は、収容部14の底部141とガイド部36の下端部(吸込口361)との間に配置されている。ガス供給配管32は、収容部14の底部141とガイド部36の下端部によって収容部14の下端部14Lに保持されており、収容部14内で浮き上がることが阻止されている。なお、ガス供給配管32は、接着又は溶着等によって収容部14の底部141に固定されてもよい。
ガス供給配管32のガス供給口33から吐出されたガスGは、吸込口361を介してガイド部36に導入される。ガスGは浮力によってガイド部36内を上昇し、吐出口362を介してガイド部36の外側に吐出される。これにより、収容部14内の培養液LにガスGを溶解させることができるとともに、収容部14内を循環する液流Fを発生させることができる。液流Fにより、培養液Lとともに循環する微細藻を収容部14内に良好に分散させることができ、微細藻を効率的に増殖させることができる。
培養装置10は、以下のように使用される。
図2に示すように、貯液部12が支持装置15によって鉛直方向に対して傾斜して配置され、貯液部12の内部に収容部14が配置される。貯液部12の上端部12Uがフレーム部18の上端部に固定される。貯留液供給機構(不図示)から貯液部12へと貯留液Wが供給されて、貯液部12に貯留液Wが貯留される。培養液供給機構(不図示)から収容部14へと培養液L及び微細藻が供給されて、収容部14に培養液L及び微細藻が貯留される。収容部14の上端部14Uが貯液部12の上端部12Uに固定される。この状態で、収容部14の下端部14Lに設けられたガス供給配管32から収容部14にガスGを供給する。ガス供給配管32が、浮力により収容部14の下端部14Lを位置決めする。
具体的には、ガス供給配管32には、ガス供給配管32自体の浮力と、ガス供給配管32内のガスGの浮力とを合わせた総合浮力が作用する。当該総合浮力により、ガス供給配管32は、収容部14内で上向きの力を得る。ガス供給配管32は、収容部14の下端部14L(底部141とガイド部36との間)で保持されているため、収容部14の下端部14Lを、傾斜配置時の貯液部12の上側の側壁12Sに押し付ける。この結果、収容部14は、貯液部12の傾斜した上側の側壁12Sに沿った姿勢となる。すなわち、収容部14は、貯液部12と略同じ角度で鉛直方向に対して傾斜した姿勢となり、収容部14の上端部14Uから下端部14Lに亘って、貯液部12の側壁12Sに近接する。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
ガス供給配管32に作用する浮力を利用して、収容部14の下端部14Lが位置決めされるため、収容部14を良好な姿勢で位置決めすることができる。この結果、太陽光等の入射光を効率よく利用することができ、微細藻の生産性を向上させることができる。浮力によって収容部14が位置決めされるため、培養装置10の構造が複雑化することがなく、位置決めに伴って収容部14が破けることもない。
収容部14の上端部14Uは、貯液部12のうち、貯液部12の傾斜配置時に上面側となる側壁12Sの上端部に固定される。収容部14の下端部14Lは、側壁12Sに当接するように位置決めされる。貯液部12の傾斜配置時に上面側となる側壁12Sの上端部に収容部14の上端部14Uが固定されるため、収容部14を良好な姿勢で位置決めすることができる。貯液部12の受光面(側壁12S)から収容部14までの距離が近いため、光の減衰が少なく、入射光を効率よく利用することができる。
ガス供給配管32は、収容部14の底部141とガイド部36の下端部によって収容部14の下端部14Lに保持される。ガイド部36が、ガス供給配管32を保持する保持部として機能するため、培養装置10の構造の合理化(簡素化)が図られる。
収容部14内に複数のガイド部36が設けられる。ガス供給配管32は、複数のガイド部36に対応する位置に、複数のガイド部36に向かってガスGを供給する複数のガス供給口33を有する。複数のガス供給口33を有するガス供給配管32が、複数のガイド部36にガスGを供給する集合配管として機能するため、培養装置10の構造の合理化(簡素化)が図られる。
本実施形態は、微細藻を効率的に製造できるため、気候変動の緩和又は影響軽減に寄与する。
上記の実施形態をまとめると、以下のようになる。
上記の実施形態は、培養液(L)中で微細藻を培養する培養装置(10)であって、貯留液(W)を貯留する透光性の貯液部(12)と、前記貯液部の内部に配置され、前記培養液及び前記微細藻を収容し且つガス(G)が供給される収容部(14)と、前記収容部の下端部(14L)に設けられ、前記収容部に前記ガスを供給するガス供給配管(32)と、を備え、前記貯液部は、鉛直方向に対して傾斜するように配置され、前記収容部の上端部(14U)は、前記貯液部の上端部(12U)に固定され、前記ガス供給配管は、前記貯留液中での浮力により前記収容部の前記下端部を位置決めする、培養装置を開示する。
前記収容部の前記上端部は、前記貯液部のうち、前記貯液部の傾斜配置時に上面側となる側壁(12S)の上端部に固定され、前記収容部の前記下端部は、前記側壁に当接するように位置決めされる。
前記収容部内にガイド部(36)が設けられ、前記ガイド部は、前記ガイド部内に前記ガスが供給されることで、前記ガイド部の外側への前記培養液の吐出と、前記ガイド部の内側への前記培養液の吸い込みとを行って、前記収容部内に前記培養液の液流(F)を発生させ、前記ガス供給配管は、前記収容部の底部(141)と前記ガイド部の下端部によって前記収容部の前記下端部に保持される。
前記収容部内に複数のガイド部(36)が設けられ、前記ガス供給配管は、前記複数のガイド部に対応する位置に、前記複数のガイド部に向かって前記ガスを供給する複数のガス供給口(33)を有し、前記複数のガイド部の各々は、前記ガスが供給されることで、前記培養液を前記ガイド部の外側から内側に吸い込む吸込口(361)と、前記培養液を前記ガイド部の内側から外側に吐出する吐出口(362)と、を有する。
上記の実施形態は、培養液(L)中で微細藻を培養する培養方法であって、貯留液(W)を貯留する透光性の貯液部(12)を鉛直方向に対して傾斜するように配置し、前記貯液部の内部に、前記培養液及び前記微細藻を収容する収容部(14)を配置し、前記収容部の上端部(14U)を前記貯液部の上端部(12U)に固定した状態で、前記収容部の下端部(14L)に設けられたガス供給配管(32)から前記収容部にガス(G)を供給し、前記ガス供給配管が、前記貯留液中での浮力により前記収容部の前記下端部を位置決めする、培養方法を開示する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を取り得る。
10…培養装置 12…貯液部
14…収容部 32…ガス供給配管
14…収容部 32…ガス供給配管
Claims (5)
- 培養液中で微細藻を培養する培養装置であって、
貯留液を貯留する透光性の貯液部と、
前記貯液部の内部に配置され、前記培養液及び前記微細藻を収容し且つガスが供給される収容部と、
前記収容部の下端部に設けられ、前記収容部に前記ガスを供給するガス供給配管と、を備え、
前記貯液部は、鉛直方向に対して傾斜するように配置され、
前記収容部の上端部は、前記貯液部の上端部に固定され、
前記ガス供給配管は、前記貯留液中での浮力により前記収容部の前記下端部を位置決めする、培養装置。 - 請求項1記載の培養装置において、
前記収容部の前記上端部は、前記貯液部のうち、前記貯液部の傾斜配置時に上面側となる側壁の上端部に固定され、
前記収容部の前記下端部は、前記側壁に当接するように位置決めされる、培養装置。 - 請求項1又は2記載の培養装置において、
前記収容部内にガイド部が設けられ、
前記ガイド部は、前記ガイド部内に前記ガスが供給されることで、前記ガイド部の外側への前記培養液の吐出と、前記ガイド部の内側への前記培養液の吸い込みとを行って、前記収容部内に前記培養液の液流を発生させ、
前記ガス供給配管は、前記収容部の底部と前記ガイド部の下端部によって前記収容部の前記下端部に保持される、培養装置。 - 請求項1又は2記載の培養装置において、
前記収容部内に複数のガイド部が設けられ、
前記ガス供給配管は、前記複数のガイド部に対応する位置に、前記複数のガイド部に向かって前記ガスを供給する複数のガス供給口を有し、
前記複数のガイド部の各々は、
前記ガスが供給されることで、前記培養液を前記ガイド部の外側から内側に吸い込む吸込口と、
前記培養液を前記ガイド部の内側から外側に吐出する吐出口と、
を有する、培養装置。 - 培養液中で微細藻を培養する培養方法であって、
貯留液を貯留する透光性の貯液部を鉛直方向に対して傾斜するように配置し、
前記貯液部の内部に、前記培養液及び前記微細藻を収容する収容部を配置し、
前記収容部の上端部を前記貯液部の上端部に固定した状態で、前記収容部の下端部に設けられたガス供給配管から前記収容部にガスを供給し、
前記ガス供給配管が、前記貯留液中での浮力により前記収容部の前記下端部を位置決めする、培養方法。
Priority Applications (1)
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JP2022041974A JP2023136382A (ja) | 2022-03-17 | 2022-03-17 | 培養装置及び培養方法 |
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JP2022041974A Pending JP2023136382A (ja) | 2022-03-17 | 2022-03-17 | 培養装置及び培養方法 |
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-
2022
- 2022-03-17 JP JP2022041974A patent/JP2023136382A/ja active Pending
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