JP2023136189A - シートの巻取方法、シートロール及びシートロールの保管方法 - Google Patents

シートの巻取方法、シートロール及びシートロールの保管方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023136189000001
【課題】APETシートの印刷適性を長期間維持可能なシートの巻取方法、シートロール及びシートロールの保管方法を提供する。
【解決手段】シートの巻取方法であって、アモルファスポリエチレンテレフタレートシートを、樹脂シート又は紙シートを層間材として挟んだ状態でロール状に巻き取るものである。また、ロール状に巻き取られたシートロールであって、下層のアモルファスポリエチレンテレフタレートシートと上層のアモルファスポリエチレンテレフタレートシートとの間に、樹脂シート又は紙シートが層間材として挟まれているものである。さらに、シートロールの保管方法であって、シートロールを、温度が23℃又は25℃、湿度が50%以下の環境下で保管するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートの巻取方法、シートロール及びシートロールの保管方法に関する。
従来、アモルファスポリエチレンテレフタレート(以降、「APET」という。)は、印刷用紙や包装体など印刷が施されるシートとして利用されている。なお、印刷には、文字などの印字だけでなく、模様のベタ塗りなども含まれる。
APETシートは、原材料をTダイなどにより押出成形し、ロール状に巻取られて製造されている(特許文献1参照)。
特開平04-275125号公報
しかしながら、巻取られたAPETシートは、長期間(例えば、製造日から1か月程度)保管されていると、上層と下層とが直接接触していることにより、加えて、空気中の湿気(水分)の影響などにより、表面状態が変化し、互いに密着して剥離困難な状態になることがある。その結果、APETシートの印刷適性が悪化することがある(図1参照)。
そこで、本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、APETシートの印刷適性を長期間維持可能なシートの巻取方法、シートロール及びシートロールの保管方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る1つの態様は、シートの巻取方法であって、アモルファスポリエチレンテレフタレートシートを、樹脂シート又は紙シートを層間材として挟んだ状態でロール状に巻き取るものである。
(2)上記(1)の態様において、前記樹脂シート又は前記紙シートは、算術平均表面粗さRaが、2.90以下であり、かつ、前記アモルファスポリエチレンテレフタレートシートの算術平均表面粗さRaよりも0.01以上大きくてもよい。
(3)上記(1)又は(2)の態様において、前記樹脂シートは、成形材料の溶解パラメータ(SP値)が、9.1未満であるか、12.7を超えてもよい。
(4)本発明に係る1つの態様は、ロール状に巻き取られたシートロールであって、下層のアモルファスポリエチレンテレフタレートシートと上層のアモルファスポリエチレンテレフタレートシートとの間に、樹脂シート又は紙シートが層間材として挟まれているものである。
(5)本発明に係る別の1つの態様は、シートロールの保管方法であって、上記(4)の態様のシートロールを、温度が23℃又は25℃、湿度が50%以下の環境下で保管するものである。
本発明によれば、APETシートの印刷適性を長期間維持可能なシートの巻取方法、シートロール及びシートロールの保管方法を提供することができる。
異なる保管環境下における従来のAPETシートの印刷適性を評価した実験例1を示す表である。 種類の異なる層間材を用いた本発明に係る実施形態のAPETシートの性能を評価した実験例2を示す表である。 異なる保管環境下における本発明に係る実施形態のAPETシートの性能変化を評価した実験例3を示す表である。 異なる保管環境下における実施例21のAPETシートの印刷適性の変化を評価した実験例4を示す表である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書の実施形態においては、全体を通じて、同一の部材には同一の符号を付している。
アモルファスポリエチレンテレフタレート製のシート(以降、「APETシート」という。)は、テレフタル酸又はテレフタル酸ジメチルと、エチレングリコールとを重縮合させた成形材料を押出成形した後に、急冷することで、非結晶で無延伸のシートとして製造されている。
このようにして製造されたAPETシートは、PETシートと同様に強度、透明性、耐薬品性などが優れており、PETシートに比較して、耐熱性は劣るものの、印刷性は優れている。
このAPETシートは、シート製造の最終工程で、長さが500m~5000m程度のものが、直径が250mm~600mm程度のロール状に巻取られている。なお、APETシートを巻取る際の巻取張力は、通常10N~100N程度である。
また、APETシートは、例えば、8μm~300μm程度の厚さを有しており、一般的に20μm~200μmの厚さのものが、印刷用紙や包装体として使用されている。なお、APETシートの幅は、スリット加工することで、任意に設定できるが、最大で2000mm程度である。
また、APETシートの他の物性としては、例えば、算術平均表面粗さRa(以降、単に「表面粗さRa」という。)が0.10~3.00であり、溶解パラメータ(以降、「SP値」という。)が10.7である。
(実験例1)
ここで、APETシート(ロール)を、保管期間及び保管温度を変化させた保管状態における、印刷適性を評価した。
図1は、異なる保管環境下における従来のAPETシートの性能を評価した実験例1を示す表である。
実験条件及び評価基準は、保管温度を25℃から40℃まで変化させ、各保管温度で所定の日数経過した後に、APETシートの両面にグラビア印刷を施し、欠点検知器により印刷(塗装)抜けの発生の有無を確認し、印刷抜けが発生したものの評価を「×」とし、印刷抜けが発生しなかったものの評価を「○」とした。なお、APETシートは、幅が880mmで、厚さが0.2mm(200μm)で、長さが1300m(直径が580mm程度)、表面粗さRaが0.10のものを使用した。
実験例1の結果、図1に示されるように、試験場所の標準状態(JIS規格)の温度25℃、湿度50%の保管状態の場合、25日経過後まで印刷適性を維持していたが、30日経過後には印刷適性が悪化した。
温度30℃、湿度50%の保管状態の場合、20日経過後まで印刷適性を維持していたが、25日経過後には印刷適性が悪化した。
温度35℃、湿度50%の保管状態の場合、15日経過後まで印刷適性を維持していたが、20日経過後には印刷適性が悪化した。
温度40℃、湿度50%の保管状態の場合、15日経過時点ですでに印刷適性が悪化していた。
なお、JIS規格の標準状態では23℃を採用することが可能であるが、25℃よりも良好な条件であるため、その場合は、印刷適性の悪化が、1日から3日程度遅くなることが確認された。
一方、25℃であっても、湿度を80%以上とすると、印刷適性の悪化が、3日から5日程度早まることが確認され、高温になるに従って5日から10日程度早まることが予測された。
このように、APETシートは、巻取られたロール状のまま保管されると、ある程度良好な環境下であっても、時間の経過とともに、印刷適性が悪化していく。
そこで、本発明に係る実施形態では、シート製造装置の巻取装置で、押出成形されたAPETシートを紙管、樹脂管、金属管などのコアに巻取る際に、樹脂シート(フィルム)又は紙シートを層間材として挿入し(挟み込ませ)、重ね巻き状態で同時に巻取るようにしている。
そして、ロール状に巻取られたシートロールは、上層のAPETと下層のAPETとの間に、樹脂シート又は紙シートが層間材として挟まれた状態になり、これが最内周層から最外周層まで繰り返されている。
層間材が紙シートの場合は、キャリアテープを巻取る際に使用される層間紙同様のもので、例えば、坪量20g/m~100g/m程度の一般クラフト紙、中性クラフト紙、無塵紙、工業用雑種紙や未晒し包装紙、新聞巻取紙、特殊紙など、特に種類を問わず使用することができる。
一方、層間材が樹脂シートの場合も、キャリアテープを巻取る際に使用される層間フィルムと同様のもので、例えば、ポリエチレン(PE)、(結晶性の)ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリロニトリル(AN)、ポリスチレン(PS)、ポリビニルアルコール(PVA)などの成形材料から形成されるものが挙げられるが、後述する劣悪な環境(高温多湿)下では、使用を避ける方が望ましいものもある。なお、樹脂シートの厚さは、例えば、20μm~100μm程度であればよい。
(実験例2)
ここで、層間材の複数種のものを使用して、層間材の種類の違いによるAPETシートの印刷適性などの性能について、評価した。
図2は、種類の異なる層間材を用いた本発明に係る実施形態のAPETシートの性能を評価した実験例2を示す表である。
実験条件及び評価基準は、各シートロールを保管温度23℃、湿度50%の環境下で、30日間保管し、その後、APETシートの両面にグラビア印刷を施し、目視により傷の発生の有無及び貼付きの有無を確認し、また、欠点検知器により印刷(塗装)抜けの発生の有無を確認し、問題が発生したものの評価を「×」とし、問題が発生しなかったものの評価を「○」とした。また、総合評価として、良好なものを「○」として、不良なものを「×」、条件付きで採用可能なものを「△」とした。なお、APETシートは、実験例1と同様のものを使用した。
実験例2の結果、図2に示されるように、比較例1は、従来の巻取方法で巻取られたAPETシートであり、上層と下層との間に貼付きが発生していたため、剥離させる際に変形が生じ、印刷適性が良好とはいえなかった。
実施例1は、APETシートとPEシートとの間に貼付きが発生していたが、剥離させる際には、強度の低いPEシートが変形するのみで、APETシートに変形が生じなかったため、印刷適性が良好であったが、PEシートの再利用が困難なため、総合評価としては△とした。なお、貼付き発生の原因としては、使用したPEシートの表面粗さRaがAPETの表面粗さに近かったためと考えられる。
実施例2~実施例5は、印刷適性が良好であり、総合評価も良好であった。
実施例6~8は、詳細に観察すると、APETシートの表面に微細な傷が発生していたが、文字や模様の視認性に問題がなかったため、印刷適性が良好であるとし、総合評価としては△とした。なお、傷発生の原因としては、使用したPETシート、PEシート、紙シートの表面粗さRaが大きかったためと考えられる。
このように、従来のAPETシートだけのシートロールに比較して、層間材を挟んだシートロールは、印刷適性の期間を延長させることができる。
また、APETシートの用途が傷の存在を問題するものの場合には、樹脂シート又は紙シートの層間材の表面粗さRaが、2.90以下であり、かつ、APETシートの表面粗さRaよりも0.01以上大きいものを使用する方が好ましいことがわかる。
(実験例3)
つづいて、複数種の層間材を用いたAPETシートについて、より劣悪な環境下で保管した場合のAPETシートの印刷適性などの性能変化について、評価した。
図3は、異なる保管環境下における本発明に係る実施形態のAPETシートの性能変化を評価した実験例3を示す表である。
実験条件及び評価基準は、各シートロールを保管温度23℃、湿度50%の環境下と、保管温度40℃、湿度80%の環境下とで、30日間保管し、その後、APETシートの両面にグラビア印刷を施し、目視により傷の発生の有無及び貼付きの有無を確認し、また、欠点検知器により印刷(塗装)抜けの発生の有無を確認し、問題が発生したものの評価を「×」とし、問題が発生しなかったものの評価を「○」とした。また、総合評価として、良好なものを「○」として、不良なものを「×」、条件付きで採用可能なものを「△」とした。なお、APETシートは、実験例1と同様のものを使用した。
実験例3の結果、図3に示されるように、比較例11~比較例13は、保管温度23℃、湿度50%の良好な環境下の保管後では、印刷適性が良好であったが、保管温度40℃、湿度80%の劣悪な環境下の保管後では、印刷適性が不良となった。
また、温度40℃、湿度80%の環境下では、比較例11は、貼付きが発生し、それによるAPETシートの微小な変形がみられ、比較例12は、貼付きが発生し、それによるAPETシートの変形がみられ、比較例13は、貼付きが発生し、それによるAPETシートの微小な変形がみられた。
なお、貼付き発生の原因としては、使用したPSシート、PETシート、PVAシートのSP値がAPETシートのSP値に近かったためと考えられる。特に、高温多湿な保管状態では、APETシートの成形材料の樹脂成分の分解や低分子成分のブリードアウト現象がみられた。なお、比較例11~比較例13は、15日経過時点で、貼付きが発生し、また、印刷適性が低下していた。
実施例11及び実施例12は、良好な環境下はもちろん、劣悪な環境下でも、印刷適性が良好であり、総合評価も良好であった。
なお、比較例12は、実験例2の実施例2と同じシートロールである。
このように、APETシートが高温多湿な環境下に保管される場合には、樹脂シートのSP値がAPETシートのSP値から遠いもの(すなわち、近くないもの)を使用する方が好ましいことがわかる。
ところで、層間材として実験例3のような各樹脂シートでなく、紙シートを用いると、紙シートの吸湿性により、接触しているAPETシートの樹脂成分の分解が促進されるため、高温多湿な環境下での保管にはやはり適さないといえる。
(実験例4)
最後に、実施例21として、実験例2の実施例2と同じPETシートを層間材とし、複数の環境下で保管した場合のAPETシートの印刷適性などの性能変化について、評価した。
図4は、異なる保管環境下における実施例21のAPETシートの印刷適性の変化を評価した実験例4を示す表である。
実験条件及び評価基準は、保管温度を25℃から40℃まで変化させ、各保管温度で所定の日数経過した後に、APETシートの両面にグラビア印刷を施し、欠点検知器により印刷(塗装)抜けの発生の有無を確認し、印刷抜けが発生したものの評価を「×」とし、印刷抜けが発生しなかったものの評価を「○」とした。なお、APETシートは、実験例1と同様のものを使用した。
実験例4の結果、図4に示されるように、試験場所の標準状態(JIS規格)の温度25℃、湿度50%の保管状態の場合、31日経過後まで印刷適性を維持していたが、35日経過後も印刷適性を維持した。
温度30℃、湿度50%の保管状態の場合、30日経過後まで印刷適性を維持していたが、31日経過後には印刷適性が悪化した。
温度35℃、湿度50%の保管状態の場合、25日経過後まで印刷適性を維持していたが、30日経過後には印刷適性が悪化した。
温度40℃、湿度50%の保管状態の場合、15日経過後まで印刷適性を維持していたが、20日経過後には印刷適性が悪化した。
このように、実施例21のAPETシートは、図1に示した従来品の印刷適性の維持期間に比較して、良好な環境下であれば少なくとも10日間程度延長することがわかる。なお、劣悪な環境下でも、少なくとも15日間程度維持することが確認された。
以上の実験例1~実験例4によれば、APETシートだけを巻取ったシートロールの場合、保管期間が30日を保たずに印刷適性が低下するが、本実施形態のように層間材を挟んだシートロールの場合、保管期間が30日を過ぎても印刷適性を保つことができる。
ただし、樹脂シート又は紙シートの表面粗さRaがAPETシートの表面粗さRaに対して大き過ぎると、巻取る際の巻ズレ(摩擦)で微小な傷が発生するため、樹脂シート又は紙シートの表面粗さRaは、3.00未満、より好ましくは2.90以下であるとよく、逆に、樹脂シート又は紙シートの表面粗さRaがAPETシートの表面粗さRaに対して小さ過ぎると、貼付きが生じるため、樹脂シート又は紙シートの表面粗さRaは、APETシートの表面粗さRaよりも0.01以上大きいことが好ましい。
さらに、一般的な印刷工場では、シートロールは一定温度及び湿度に空調管理された倉庫に保管されるため、上記のような対応で十分であり、特に問題となることはない。しかしながら、空調管理されていないような劣悪な環境下(倉庫)の保管の場合には、更なる対策、つまり、より好ましい巻取条件の選定が必要になってくる。
そのため、高温多湿な保管状態の場合は、使用する樹脂シートは、成形材料の溶解パラメータ(SP値)が、9.1以上12.7以下の範囲に含まれない、つまり、9.1未満であるか、12.7を超えるものが好ましいとしている。なお、樹脂シートでなく、紙シートを挟む込む場合には、溶解パラメータの近接による問題は起こらないが、紙シートの吸湿性による問題が発生するため、高温多湿な保管状態の使用は、やはり好ましくない。
以上説明したとおり、本発明に係る実施形態のシートの巻取方法は、アモルファスポリエチレンテレフタレートシートを、樹脂シート又は紙シートを層間材として挟んだ状態でロール状に巻き取るものである。
また、本発明に係る実施形態のシートロールは、ロール状に巻き取られたシートロールであって、下層のアモルファスポリエチレンテレフタレートシートと上層のアモルファスポリエチレンテレフタレートシートとの間に、樹脂シート又は紙シートが層間材として挟まれているものである。
これにより、APETシートの印刷適性を維持することができる。また。温度が23℃又は25℃、湿度が50%以下の環境下で、APETシート又はシートロールの保管期間を少なくとも30日とすることができる。
実施形態の樹脂シート又は紙シートは、算術平均表面粗さRaが、2.90以下であり、かつ、APETシートの算術平均表面粗さRaよりも0.01以上大きいものである。APETシートと層間材とを共巻きする際に、摩擦による傷発生が起きる可能性があるが、層間材の算術表面粗さRaを限定することで、APETシートの印刷適性を維持することができるとともに、傷付きの発生及び貼付きの発生を抑制することができる。
実施形態の樹脂シートは、算術表面粗さRaが上記の値を満たすとともに、成形材料の溶解パラメータ(SP値)が、9.1未満であるか、12.7を超えるものである。これにより、APETシートの印刷適性を維持することができ、また、傷付きの発生及び貼付きの発生を更に抑制することができる。さらに、温度が40℃、湿度が80%の環境下でも、保管期間を少なくとも30日とすることができる。
本発明に係る実施形態のシートロールの保管方法は、温度が23℃又は25℃、湿度が50%以下の環境下で保管するものである。これにより、少なくとも30日間保管することができる。また、樹脂シートの選定を上記のように適切に行うことで、温度が40℃、湿度が80%の環境下でも、少なくとも30日間保管することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
上記実施形態では、連続帯状のAPETシートをロール状に巻取ったシートロールであったが、枚葉のAPETシートを積重ねて(積層して)保管するような形態についても適用可能である。

Claims (5)

  1. アモルファスポリエチレンテレフタレートシートを、樹脂シート又は紙シートを層間材として挟んだ状態でロール状に巻き取る、
    ことを特徴とするシートの巻取方法。
  2. 前記樹脂シート又は前記紙シートは、算術平均表面粗さRaが、2.90以下であり、かつ、前記アモルファスポリエチレンテレフタレートシートの算術平均表面粗さRaよりも0.01以上大きい、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシートの巻取方法。
  3. 前記樹脂シートは、成形材料の溶解パラメータ(SP値)が、9.1未満であるか、12.7を超える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシートの巻取方法。
  4. ロール状に巻き取られたシートロールであって、
    下層のアモルファスポリエチレンテレフタレートシートと上層のアモルファスポリエチレンテレフタレートシートとの間に、樹脂シート又は紙シートが層間材として挟まれている、
    ことを特徴とするシートロール。
  5. 請求項4に記載のシートロールを、
    温度が23℃又は25℃、湿度が50%以下の環境下で保管する、
    ことを特徴とするシートロールの保管方法。
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