JP2023135881A - スイッチング制御回路および電源回路 - Google Patents

スイッチング制御回路および電源回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2023135881A
JP2023135881A JP2022041192A JP2022041192A JP2023135881A JP 2023135881 A JP2023135881 A JP 2023135881A JP 2022041192 A JP2022041192 A JP 2022041192A JP 2022041192 A JP2022041192 A JP 2022041192A JP 2023135881 A JP2023135881 A JP 2023135881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
period
circuit
control circuit
voltage
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022041192A
Other languages
English (en)
Inventor
竜之介 荒海
Ryunosuke Araumi
隆二 山田
Ryuji Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2022041192A priority Critical patent/JP2023135881A/ja
Priority to US18/174,067 priority patent/US20230299666A1/en
Publication of JP2023135881A publication Critical patent/JP2023135881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/42Circuits or arrangements for compensating for or adjusting power factor in converters or inverters
    • H02M1/4208Arrangements for improving power factor of AC input
    • H02M1/4225Arrangements for improving power factor of AC input using a non-isolated boost converter
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0003Details of control, feedback or regulation circuits
    • H02M1/0009Devices or circuits for detecting current in a converter
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0003Details of control, feedback or regulation circuits
    • H02M1/0012Control circuits using digital or numerical techniques
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0048Circuits or arrangements for reducing losses
    • H02M1/0054Transistor switching losses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

Figure 2023135881000001
【課題】電源回路のスイッチング損失を低減可能なスイッチング制御回路および電源回路を提供する。
【解決手段】交流電圧に応じた整流電圧が印加されるインダクタと、前記インダクタに流れるインダクタ電流を制御するトランジスタと、を備え、前記交流電圧から目的レベルの出力電圧を生成する電源回路の前記トランジスタをスイッチングするスイッチング制御回路を提供する。前記トランジスタがオフしてから前記インダクタ電流が第1所定値となると、前記トランジスタの寄生ダイオードが導通する導通期間に応じた第1期間が経過した後に、前記トランジスタをオンする信号を出力する信号出力回路と、前記信号に基づいて、前記トランジスタをオンし、前記出力電圧に応じた帰還電圧に基づいて、前記トランジスタをオフする駆動回路と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、スイッチング制御回路および電源回路に関する。
電源回路として、インダクタ電流がゼロになった後、共振周期に応じた所定期間後にトランジスタをオンする力率改善回路(以下、適宜PFC(Power Factor Correction)回路と称する。)が知られている(例えば、特許文献1~3参照)。
特開2017-70192号公報 国際公開第2018/123115号 特開2017―77171号公報
ところで、電源回路への入力電圧が低い場合には、インダクタ電流が0となった後、トランジスタの寄生ダイオードが導通することがある。この場合に、共振周期に基づいてトランジスタをオンするスイッチング制御回路は、適切にスイッチング損失を低減することができないことがある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、電源回路のスイッチング損失を低減可能なスイッチング制御回路および電源回路を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、交流電圧に応じた整流電圧が印加されるインダクタと、前記インダクタに流れるインダクタ電流を制御するトランジスタと、を備え、前記交流電圧から目的レベルの出力電圧を生成する電源回路の前記トランジスタをスイッチングするスイッチング制御回路を提供する。前記スイッチング制御回路は、前記トランジスタがオフしてから前記インダクタ電流が第1所定値となると、前記トランジスタの寄生ダイオードが導通する導通期間に応じた第1期間が経過した後に、前記トランジスタをオンする信号を出力する信号出力回路と、前記信号に基づいて、前記トランジスタをオンし、前記出力電圧に応じた帰還電圧に基づいて、前記トランジスタをオフする駆動回路と、を備える
本発明の第2の態様においては、交流電圧から目的レベルの出力電圧を生成する電源回路を提供する。前記電源回路は、前記交流電圧に応じた整流電圧が印加されるインダクタと、前記インダクタに流れるインダクタ電流を制御するトランジスタと、前記トランジスタのスイッチングするスイッチング制御回路と、を備える。前記スイッチング制御回路は、前記トランジスタがオフしてから前記インダクタ電流が第1所定値となると、前記トランジスタの寄生ダイオードが導通する導通期間に応じた第1期間が経過した後に、前記トランジスタをオンする信号を出力する信号出力回路と、前記信号に基づいて、前記トランジスタをオンし、前記出力電圧に応じた帰還電圧に基づいて、前記トランジスタをオフする駆動回路と、を含む、
電源回路のスイッチング損失を低減可能なスイッチング制御回路および電源回路を提供できる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
一般的なAC-DCコンバータ10aの回路図の一例を示す。 AC-DCコンバータ10aにインダクタ21および寄生キャパシタ38を介して流れる共振電流の一例を示す。 整流電圧Vrが出力電圧Voutの(1/2)倍より高い場合のAC-DCコンバータ10aの主要な電流および電圧の波形の一例を示す。 AC-DCコンバータ10aに寄生ダイオードを介して流れる電流の一例を示す。 整流電圧Vrが出力電圧Voutの(1/2)倍より低い場合のAC-DCコンバータ10aの主要な電流および電圧の波形の一例を示す。 実施形態に係るAC-DCコンバータ10bの回路図の一例を示す。 力率改善IC35aの構成の一例を示す。 算出回路62aが行う処理の一例を示す。 力率改善IC35aの動作フローの一例である。 整流電圧Vrが出力電圧Voutの1/2倍より高い場合のAC-DCコンバータ10bの主要な電流および電圧の波形の一例を示す。 整流電圧Vrが出力電圧Voutの1/2倍より低い場合のAC-DCコンバータ10bの主要な電流および電圧の波形の一例を示す。 力率改善IC35bの構成の一例を示す。 算出回路62bと、第2制御回路70とが行う処理の一例を示す。 力率改善IC35bの動作フローの一例である。 実施形態に係るAC-DCコンバータ10cの回路図の一例を示す。 力率改善IC35cの構成の一例を示す。 算出回路62cが行う処理の一例を示す。 力率改善IC35cの動作フローの一例を示す。 力率改善IC35dの構成の一例を示す。 算出回路62dと、第2制御回路70とが行う処理の一例を示す。 力率改善IC35dの動作フローの一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本明細書においては、「接続」の語を用いるが、特に断りのない場合には「接続」とは「電気的に接続」することを意味するものとする。本明細書においては、電圧または信号について、論理レベルがロー(Low)レベルである場合をLレベルと称し、論理レベルがハイ(High)レベルである場合はHレベルと称する。
図1は、一般的なAC-DCコンバータ10aの回路図の一例を示す。AC-DCコンバータ10aは、商用電源の交流電圧Vacから、目的レベルの出力電圧Voutを生成する昇圧型のPFC回路である。AC-DCコンバータ10aの生成する出力電圧Voutは、負荷11を駆動するために用いられる
負荷11は、例えば、DC-DCコンバータや直流電圧で動作する電子機器である。
<<AC-DCコンバータ10aの構成>>
AC-DCコンバータ10aは、全波整流回路30、キャパシタ31,32、インダクタ33、ダイオード34、力率改善IC100、NMOSトランジスタ36および抵抗40~42を備える。また、本実施形態のNMOSトランジスタ36は、寄生素子としてボディダイオード37、および寄生キャパシタ38を含む。
===全波整流回路30への入力===
交流電源20は、全波整流回路30に交流電圧Vacを供給するための商用交流電源である。交流電圧Vacは、例えば100~277V、周波数が50~60Hzの電圧である。
===全波整流回路30から負荷11までの構成===
全波整流回路30は、入力される所定の交流電圧Vacを全波整流し、整流電圧Vrとしてキャパシタ31およびインダクタ33に出力する。インダクタ33には、交流電圧Vacに応じた整流電圧Vrが印加される。
キャパシタ31は、全波整流回路30から供給される整流電圧Vrを平滑化する。
キャパシタ32は、インダクタ33、ダイオード34、およびNMOSトランジスタ36とともに昇圧チョッパー回路を構成する。これによって、キャパシタ32の充電電圧は、直流の出力電圧Voutに昇圧されて、負荷11に供給される。
力率改善IC(Integrated Circuit; IC)100は、AC-DCコンバータ10aの力率を改善しつつ、出力電圧Voutのレベルが目的レベル(例えば、400V)となるよう、NMOSトランジスタ36のスイッチングを制御する集積回路である。
力率改善IC100は、端子FB,CS,OUTを備える。なお、力率改善IC100には、上述した3つの端子FB,CS,OUT以外にも端子が設けられているが、ここでは便宜上省略されている。
なお、本実施形態では、電力変換に用いられるスイッチング素子(所謂パワートランジスタ)としてNMOSトランジスタ36を用いることとしたが、これに限られない。例えば、スイッチング素子として、P型のトランジスタや、バイポーラトランジスタ等の他のトランジスタを用いても良い。
NMOSトランジスタ36のゲート電極は、端子OUTに接続され、端子OUTには力率改善IC100からの電圧Vdrが印加される。上述のように、NMOSトランジスタ36は、寄生素子としてボディダイオード37、および寄生キャパシタ38を有する。
ボディダイオード37は、NMOSトランジスタ36のドレイン-ソース間のpn接合により形成されるダイオードであり、寄生ダイオードである。
寄生キャパシタ38は、NMOSトランジスタ36のドレイン-ソース間の寄生容量である。AC-DCコンバータ10aにおいては、NMOSトランジスタ36をオフした場合に、インダクタ33のインダクタンスLとともに共振を起こす寄生容量が回路中に存する。寄生キャパシタ38は、インダクタ33のインダクタンスLとともに共振を起こす主な寄生容量の一例である。
ただし、NMOSトランジスタ36に接続されるダイオードおよびキャパシタのそれぞれは、それぞれ寄生素子には限定されない。具体的には、ボディダイオード37の代わりに、アノード-カソードが、NMOSトランジスタ36のドレイン-ソースに逆並列に接続されたダイオードが用いられてよい。同様に、寄生キャパシタ38の代わりに、NMOSトランジスタ36に並列にキャパシタが接続されてもよい。
なお、この場合には、NMOSトランジスタ36に接続されるダイオードは、ボディダイオード37の導通現象が起きる際の期間Ta(後述)と同じ期間オンするダイオードが設けられてよい。
抵抗40,41は、出力電圧Voutを分圧して電圧Vfbを生成する分圧回路を構成する。抵抗40,41により構成される分圧回路は、電圧Vfbを帰還電圧として、力率改善IC100の端子FBに印加する。
抵抗42は、インダクタ電流IL1を検出するための抵抗である。抵抗42には、インダクタ電流IL1に応じた電圧Vcsが生じる。抵抗42の一端には、力率改善IC100の端子CSが接続される。
力率改善IC100は、AC-DCコンバータ10aを制御する一般的な集積回路である。力率改善IC100は、電圧Vcsに基づいてインダクタ電流ILが0となった後に、所定期間経過すると、NMOSトランジスタ36をオンする。この際、NMOSトランジスタ36のオン期間は、端子FBに印加される電圧Vfbに基づいて定まる。
<<NMOSトランジスタ36がオフした際の電流>>
==整流電圧Vrが出力電圧Voutの(1/2)倍より高い場合==
ところで、整流電圧Vrが出力電圧Voutの(1/2)倍より高い場合、NMOSトランジスタ36がオフとなると、図2、および図3に示すように、インダクタ33と、寄生キャパシタ38とに応じた共振電流が流れる。
図2は、AC-DCコンバータ10aにインダクタ21および寄生キャパシタ38を介して流れる共振電流の一例を示す。
詳細は図3で説明するが、共振現象の影響により、NMOSトランジスタ36のドレイン-ソース間電圧Vdsは、電圧Voutを極大値として正弦波的に振動する。電圧Vdsの振動の振幅は、出力電圧Voutおよび整流電圧Vrに基づいて、Vout-Vrと定まる。
図3は、図2の共振電流が流れる場合(整流電圧Vrが出力電圧Voutの1/2倍より高い場合)のAC-DCコンバータ10aの主要な電流および電圧の波形の一例を示す。
時刻t1において、力率改善IC100は、NMOSトランジスタ36のゲート電極にHレベルの電圧Vdrを印加する。これに伴い、インダクタ電流ILが増大し始める。
図中、「正の方向のインダクタ電流IL1」とは、全波整流回路30およびインダクタ33が接続されたインダクタ33の一端側から、インダクタ33およびNMOSトランジスタ36が接続されたインダクタ33の他端側へ流れる方向の電流をいう。また、「負の方向のインダクタ電流IL1」とは、インダクタ33の他端側から、インダクタ33の一端側へ流れる方向の電流をいう。
時刻t2において、力率改善IC100は、電圧VdrをLレベルへと変化させる。NMOSトランジスタ36がオフすることにより、インダクタ電流ILは減少し、電圧Vdsが電圧Voutへと上昇する。
時刻t3において、インダクタ電流はほぼゼロ(以下、適宜「ほぼゼロ」を単に“0”と称する。)となる。インダクタ電流が小さくなると、インダクタ33のインダクタンスLと、インダクタ33に直列接続されるキャパシタンスCとによる共振の影響が現れる。
なお、ここでは「キャパシタンスC」とは、寄生キャパシタ38のみならず、インダクタ33に直列に接続される配線等の容量も含むが、以下便宜上、寄生キャパシタ38のキャパシタンスであることとして説明する。
時刻t3から時刻t4の間に、インダクタ電流ILは、極小値を示し、再び時刻t4において0となる。また、共振により、電圧Vdsも、振幅Vout-Vrの2倍の振動をする。時刻t4は、時刻t3から共振の半周期が経過した時刻である。
時刻t5において、時刻t4から共振の一周期が経過する。時刻t4から時刻t5の間に電圧Vdsが極大値を示し、時刻t5において、再び極小値(ボトム)を示す。この後、時刻t1以降と同様の動作が繰り返される。
このように、整流電圧Vrが出力電圧Voutの1/2倍より高い場合には、NMOSトランジスタ36の電圧Vdsは、正の値の範囲で変動する。この範囲では、NMOSトランジスタ36のボディダイオード37はオンしない。
インダクタ33と、寄生キャパシタ38との間には図中の共振動作が起こる。この場合、インダクタ33のインダクタンスをLとし、寄生キャパシタ38のキャパシタンスをCとすると、この共振周期は、Tc=π×√(LC)となる。
==整流電圧Vrが出力電圧Voutの(1/2)倍より低い場合==
整流電圧Vrが出力電圧Voutの(1/2)倍より低い場合、NMOSトランジスタ36がオフとなると、図4および図5に示すように、共振電流が流れた後、ボディダイオード37が導通する。
図4は、AC-DCコンバータ10aに寄生ダイオードを介して流れる電流の一例を示す。整流電圧Vrが出力電圧Voutの1/2倍より低くなると、後述する図5の共振現象により、NMOSトランジスタ36の電圧Vdsが0以下となる。
図5は、整流電圧Vrが出力電圧Voutの(1/2)倍より低い場合のAC-DCコンバータ10aの主要な電流および電圧の波形の一例を示す。整流電圧Vrが出力電圧Voutの1/2倍より低い場合の図が示される。
ここで、図5におけるAC-DCコンバータ10aの動作としてNMOSトランジスタ36をオンしてから、インダクタ電流ILがゼロとなるまでの期間(時刻t11から時刻t13までの)動作については、図4における時刻t1からt3までの動作と同様である。
ただし、図5においては、整流電流Vrが出力電圧Voutの(1/2)倍より低く、図4の場合より、インダクタ電流ILの極大値も小さい例が示されている。従って、時刻t12におけるインダクタ電流ILの大きさは、図4の時刻t2におけるインダクタ電流ILの大きさより小さい。
時刻t12において、NMOSトランジスタ36をオフしてから、時刻t13においてインダクタ電流ILが0を示すまでの期間を期間Tcrsとする。インダクタ電流ILの極大値が小さいので、期間Tcrsは、図3において、NMOSトランジスタ36をオフする時刻t2から、インダクタ電流ILが0を示す時刻t3までの期間より短い。
インダクタ電流がほぼゼロ(例えば数mA)となると、インダクタ33のインダクタンスLと、寄生キャパシタ38とによる共振の影響が現れ、時刻t13から時刻t14の間、インダクタ電流ILは減少し、電圧Vdsも減少する。
時刻t14において、インダクタ電流ILが負のピーク値Inpとなる。また、時刻t14では、電圧Vdsも0以下となり、電圧Vdsがボディダイオード37の順方向電圧を下回る。これにより、電圧Vdsはボディダイオード37の順方向電圧より低い電圧には下がらなくなる。なお、電圧Voutと比較して、ボディダイオード37の順方向電圧の絶対値は小さいので、便宜上、図中の時刻t14での電圧Vdsは0として示される。ボディダイオード37が導通すると、インダクタ電流ILはピークInpから上昇する。
時刻t15になると、図3における時刻t4以降の動作と同様、インダクタ電流ILは、インダクタ33のインダクタンスLと、寄生キャパシタ38により共振する。NMOSトランジスタ36の電圧Vdsは、ボディダイオード37の順方向電圧から上昇し、振幅Vout-Vrの共振動作を行う。
時刻t15から共振周期Tcの1周期後の時刻t16になると、インダクタ電流ILが0を示し、電圧Vdsは0を示す。
時刻t16以降の動作は、時刻t11以降の動作と同様となる。このように、整流電圧Vrが出力電圧Voutの1/2倍より低い場合には、NMOSトランジスタ36のボディダイオード37はオンする。
したがって、AC-DCコンバータ10aでは、整流電圧Vrが出力電圧Voutの(1/2)倍より高い場合と、低い場合とで、図3および図5に示すように、NMOSトランジスタ36がオフした後に流れる電流が異なる。
一般的な力率改善IC100は、例えば、インダクタ電流ILが0となった後、共振周期に応じた所定期間後に、NMOSトランジスタ36をオンする。したがって、このような力率改善IC100は、整流電圧Vrが出力電圧Voutの1/2倍より低く、ボディダイオード37がオンする場合、所望のタイミングでNMOSトランジスタ36をオンできないとう問題がある。
このため、NMOSトランジスタ36を適切なタイミングでオンするためには、NMOSトランジスタ36がオフした後、図2および図3に示すような共振現象が生じるか、図4および図5に示すようなボディダイオード37がオンする現象(以下、「導通現象」と称する。)が生じるか、を判定する必要がある。以下、これらの現象を判定する原理について説明する。
===判定原理===
(判定原理1)
上述のように、電圧Vrが電圧Voutの(1/2)倍より小さいか否か、すなわち、
Vr<(1/2)×Vout・・・(1)
を満たすか否かにより、共振現象または導通現象が生じるかを判定できる。なお、このような判定は、例えば、端子FBの他に力率改善IC(後述)に整流電圧Vrに基づく電圧を検出する端子を設けることにより実現できる。
(判定原理2)
また、NMOSトランジスタ36をオンする期間をTonとした場合、図5の期間Tcrs,Tonと、電圧Vout,Vrとは、
Vr×Ton=(Vout-Vr)×Tcrs・・・(2)
を満たす。この式を変形すると、
Vr/Vout=Tcrs/(Ton+Tcrs)・・・(3)
となる。従って、式(2)が成立する場合、式(1)は、
Tcrs/(Ton+Tcrs)<1/2・・・(4)
と等価になる。
したがって、式(4)に示す期間に基づいて、共振現象または導通現象が生じるかを判定することができる。なお、このような判定を実行する力率改善ICの詳細については後述する。
なお、期間Tonは「オン期間」に相当し、式(4)における値1/2は、「第2所定値」に相当する。
(判定原理3)
次に、ボディダイオード37が導通してから、インダクタ電流ILが0となるまでのボディダイオード37の導通期間Taが満たす式について説明する。まず、インダクタ電流ILが示す負値のピークInpは、
Inp=√(C/L)×(Vout-Vr)・・・(5)
を満たす。
従って、期間Taは、
Ta=(Inp×L)/Vr・・・(6)
式(1)を代入することにより、
Ta=√(LC)×[(Vout-Vr)/Vr]
=(Tc/2π)×[(Vout-Vr)/Vr]・・・(7)
を満たすこととなる。
従って、式(1)が満たされる場合は、インダクタ電流ILが負値となってから0を示すまでの期間が、Tc/2πより長くなった場合になる。従って、この場合には
(1/4)Tc+Ta>[(π+2)/4π]×Tc・・・(8)
従って、期間Taを計算し続け、式(7)に基づいて、共振現象または導通現象が生じるかを判定することができる。なお、このような判定を実行する力率改善ICの詳細については後述する。
ここでは、判定原理1~判定原理3について説明したが、NMOSトランジスタ36がオフした後、導通現象が発生した場合、期間Taを考慮したタイミングでNMOSトランジスタ36をオンすることが好ましい。以下、期間Taの算出原理について説明する。
(算出原理1)
力率改善回路に出力電圧Vout、整流電圧Vr、および共振周期Tcに応じた電圧が印加される端子を設けることにより、式(7)の期間Taを算出できる。
(算出原理2)
算出原理2では、電圧Vrを直接計測することなく、期間TonとNMOSトランジスタ36をオフしてから、インダクタ電流ILが0を示すまでの期間である期間Tcrsから、期間Taを算出することができることを説明する。ここで、期間Ton,Tcrsと、電圧Vout、および電圧Vrは、式(2)を満たす。
期間Taは、式(7)に式(2)を代入することにより、
Ta=(Tc/2π)×(Tcrs/Ton)・・・(9)
を満たすことが示される。
==実施形態に係るAC-DCコンバータ10bの一例==
<<AC-DCコンバータ10bの構成>>
図6は、実施形態に係るAC-DCコンバータ10bの回路図の一例を示す。AC-DCコンバータ10aは、共振現象および導通現象の両方の現象に対応できる電源回路であり、全波整流回路30、キャパシタ31,32、インダクタ33、ダイオード34、力率改善IC35a、NMOSトランジスタ36および抵抗40~45を備える。
ここで、図1における符号と同じ符号を付した構成は、同じ構成に対応する。AC-DCコンバータ10bは、抵抗43~45、および力率改善IC35aを含む点でAC-DCコンバータ10aと相違する。
力率改善IC35aは、共振現象および導通現象の両方の現象に対応できる集積回路であり、端子CS,FB,OUTに加えて、端子RT,VRを含む。
端子RTには、抵抗43の一端が接続されている。抵抗43の他端は、接地される。端子RTには、抵抗43に生じる電圧Vrtが印加される。本実施形態では、抵抗43は、共振周期Tcに応じた大きさの抵抗値を有する。
抵抗44の一端は、キャパシタ31と、インダクタ33との間のノードに接続され、他端は抵抗45に接続される。これにより、抵抗44,45は、整流電圧Vrを分圧する分圧回路を構成する。端子VRには、整流電圧Vrを分圧した電圧Vrdivが印加される。
従って、これらの端子RT,VRにより、整流電圧Vr、および共振周期Tcに応じた電圧を検出できる。力率改善IC35aは、以下のように、判定原理1および算出原理1に基づいて、ボディダイオード37の導通期間を算出できる。
なお、AC-DCコンバータ10bは、「電源回路」に相当する。力率改善IC35aは、「スイッチング制御回路」に相当する。
==力率改善IC35aの構成==
図7は、力率改善IC35aの構成の一例を示す。力率改善IC35aは、ADC51,53,55,58(Analog-to-Digital Converter)、オン期間設定回路52、第1制御回路54、信号出力回路56a、電流源57、周波数検出回路59、および駆動回路60を含む。なお、図7において、図6と異なる位置に端子を描いているが、それぞれの端子に接続される配線、素子等は図6と同じである。
ADC51,53,55,58のそれぞれは、端子FB,VR,CS,RTに印加される電圧Vfb,Vr,Vcs,Vrtをデジタル値に変換する。なお、以下、ADC51,53,55,58から出力されるデジタル値を便宜上、電圧Vfb,Vr,Vcs,Vrtとして説明する。
オン期間設定回路52は、所謂誤差増幅回路に相当する回路であり、電圧Vfbおよび基準電圧Vrefの誤差に基づいて、オン期間Tonについてのデータを駆動回路60へと出力する。なお、図中、図示の便宜上、期間Tonに関するデータがTonとして示される。
第1制御回路54は、電圧Vrdivおよび電圧Vfbに基づいて、電圧Vrが電圧Voutの(1/2)倍より大きいか否かを判別し、後述の算出回路62aを第1モードで動作させるか、または第2モードで動作させるかの制御を行う。具体的には、第1制御回路54は、Vr<1/2Voutの場合、ボディダイオード37の導通現象が発生するものとして、算出回路62aを第1モードで動作させる信号Smd1を送信し、Vr≧1/2Voutの場合、共振現象が発生するものとして、算出回路62aを第2モードで動作させる信号Smd1を送信する。なお、Vr=(1/2)×Voutを満たす場合に、算出回路62aを第1モードで動作させるか、または第2モードで動作させるかは、設計に応じて定められてよい。
信号出力回路56は、インダクタ電流ILがゼロよりやや大きい所定の電流値I0(例えば、数mA)以下となると、所定の期間Tdelay後にNMOSトランジスタ36をオンする信号Vonを出力する。信号出力回路56aの具体的な構成については後述する。
電流源57は、端子RTを通じて、抵抗43に所定の定電流を流す。抵抗43の抵抗値をインダクタ33および寄生キャパシタ38の共振周期Tcから決まる大きさの抵抗にすることにより、端子RTには共振周期Tcに応じた大きさの電圧Vrtが生じる。
周波数検出回路59は、駆動回路60の出力する電圧Vdrのレベルが変化するタイミングに基づいて、NMOSトランジスタ36のスイッチング周波数Freqを検出する。周波数検出回路59は、スイッチング周波数Freqについてのデータを出力する。
駆動回路60は、出力回路63が出力する信号Vonと、期間Tonとに基づいて、NMOSトランジスタ36のゲート電極に印加される電圧Vdrのレベルを変化させる。具体的には、駆動回路60は、信号出力回路56が出力する信号Vonに基づいて、電圧VdrをHレベルに変化させるタイミングを決定し、期間Tonの間、NMOSトランジスタ36をオンする。
===信号出力回路56aの詳細===
信号出力回路56aは、ゼロ電流検出回路61a、算出回路62a、および出力回路63aを含む。ゼロ電流検出回路61aは、電圧Vcsに基づいて、インダクタ電流ILがゼロよりやや大きい所定の電流値I0(例えば、数mA)以下となると、インダクタ電流ILがほぼゼロであることを検出し、信号Vdetを出力する。
算出回路62aは、第1制御回路54が指定する第1モードまたは第2モードにより、NMOSトランジスタ36をオンする信号Vonを出力回路63aが出力するまでの期間Tdelayを算出する。
なお、算出回路62aの期間Tdelayの算出は、インダクタ電流IL、整流電圧Vr、または出力電圧Vout等の変化する周期に比べて十分短い所定周期毎に行われる。ここで、算出回路62aが算出を行う「所定周期」について、算出回路62aは、例えば、スイッチング周期と同程度の周期毎(後述のスイッチング周波数についての閾値fthに対応する周期。例えば1/fth毎)に算出を行うよう設定される。
ただし、算出回路62aは、ゼロ電流検出回路61aによりインダクタ電流ILがほぼゼロとなったことを検出する毎に算出を行ってもよい。この場合には、ゼロ電流検出回路61aは、信号Vdetを算出回路62aに対しても出力する。
なお、算出回路62aが期間Tdelayの算出を行う頻度は、整流電圧Vr、または出力電圧Vout等の変化する周期に比べて十分短ければよい。即ち、算出頻度は、整流電圧Vr、および出力電圧Voutの変化が小さい場合には、期間1/fthより長い周期毎の頻度であってよい。
出力回路63aは、信号Vdetに応じて、期間Tdelayに基づくタイミングで、NMOSトランジスタ36をオンする信号Vonを出力する。
ゼロ電流検出回路61aは、「検出回路」に相当する。
===算出回路62aが行う処理===
図8は、算出回路62aが行う処理の一例を示す。第1制御回路54からの信号Smd1に基づいて、算出回路62aがいずれのモードで動作するかが選択される。
算出回路62aは、第1モードにおいて、スイッチング周波数Freqが所定の閾値fth(例えば200kHz)以下である場合には、期間Tdelayの算出結果を期間T1=(1/4)×Tc+(Tc/2π)×[(Vout-Vr)/Vr]・・・(10)とする。
一方で、算出回路62aは、スイッチング周波数Freqが所定の閾値fthを上回っている場合には、期間Tdelayとして算出結果をT1+nTc(nは自然数)とする。
スイッチング周波数Freqが高くなると、スイッチングによる電力損失が大きくなる。スイッチング損失を低減するために、期間Tdelayを長くして、スイッチング周波数を低減する。自然数nの大きさは、周波数Freqが所定の閾値fthとなるように予め設定される。これにより、スイッチング周波数Freqを所定の閾値fth以下に維持することができる。
また、算出回路62aは、第2モードにおいて、スイッチング周波数Freqが所定の閾値fth以下である場合には、期間Tdelayの算出結果を期間T2=(1/2)×Tc・・・(11)とする。
さらに、算出回路62aは、スイッチング周波数Freqが所定の閾値fthを上回っている場合には、期間Tdelayとして算出結果をT2+nTc(nは自然数)とする。自然数nの大きさは、TdelayがT1+nTcである場合、T2+nTcである場合のいずれにおいても周波数Freqが所定の閾値fthとなるように予め設定される。これにより、期間Tdelayがより長くなり、スイッチング周波数Freqを所定の閾値fth以下に維持することができる。
なお、閾値fthは、「第3所定値」に相当する。
===力率改善IC35aの動作フロー===
図9は、力率改善IC35aの動作フローの一例である。図10は、整流電圧Vrが出力電圧Voutの1/2倍より高い場合のAC-DCコンバータ10bの主要な電流および電圧の波形の一例である。図11は、整流電圧Vrが出力電圧Voutの1/2倍より低い場合のAC-DCコンバータ10bの主要な電流および電圧の波形の一例である。
まず、駆動回路60はNMOSトランジスタ36をオンし、電圧Voutに応じた帰還電圧Vfbに基づいて、それぞれのオン期間Ton経過後に、NMOSトランジスタ36をオフする(図10の時刻t11~t12(図4で同じ符号で示した時刻に対応する。以下同様。)、図11の時刻t1~t2(図5で同じ符号で示した時刻に対応する。以下同様。))。
図10において、NMOSトランジスタ36がオフすると、インダクタ電流ILは、ほぼゼロとなるまで減少し、共振現象により、極小値まで減少する(時刻t14)。この後、共振現象またはボディダイオード37が導通する導通現象により、インダクタ電流ILが0に戻る(時刻t15)。
一方、図11において、NMOSトランジスタ36がオフすると、インダクタ電流ILは、ほぼゼロとなるまで減少する(時刻t3)。その後、共振現象により、インダクタ電流ILは負電流を流した後、再びほぼゼロとなるまで増加する(時刻t4)。以降、いずれの現象が生じて、どのタイミングでNMOSトランジスタ36をオンするかについて、図9のフローに従って説明する。
周波数検出回路59は、駆動回路Vdrvに基づいてスイッチング周波数Freqを検出する(S1)。周波数検出回路59は、検出結果に基づく周波数のデータFreqを算出回路62aに出力する。
次に、第1制御回路54は、電圧Vrが電圧Voutの(1/2)倍より大きいか否かを判別する(S2)。第1制御回路54は、判定結果に応じて、算出回路62aの動作モードを制御する信号Smd1を出力する。
Vr<(1/2)×Vout・・・(1)である場合(S2:NO)、上述したように、図10に示す場合には、導通現象が発生する。そこで、算出回路62aは、第1モードにより、期間T1=(1/4)×Tc+(Tc/2π)×[(Vout-Vr)/Vr]・・・(10)を算出する(S3)。
インダクタ電流は、極小値となった後に、ボディダイオード37が導通(時刻t14)し、0に戻る(時刻t15)。時刻t15では、電圧Vdsが極小となる。算出回路62aは、(1/4)×Tc(図10の時刻t13から時刻t14までの期間)に、ボディダイオード37の導通期間Ta(図10における時刻t14から時刻t15までの期間)を加えた期間T1を算出できる。
さらに、算出回路62aは、周波数のデータFreqに基づいて、スイッチング周波数Freqが閾値fth以下であるかを判定する(S4)。
算出回路62aは、Freq≦fthを満たす場合(S4:Yes)には、算出結果として期間Tdelay=T1を出力(S5)し、Freq>fth(S4:No)である場合には、算出結果として期間Tdelay=Tx=T1+nTcを出力(S6)する(Tx>T1)。図10の例では、S6で、算出回路62aは、n=1である場合に、期間Tdelay=T1+Tcに基づく期間(時刻t13からt16までの期間)を算出する。
一方、Vr≧(1/2)×Vout(S2:Yes)である場合、上述したように、図11に示すように、共振現象が発生する。したがって、算出回路62aは、第2モードにより、期間T2=(1/2)×Tc・・・(11)(図11の時刻t3から時刻t4までの期間)を算出する(S7)。
さらに、算出回路62aは、周波数のデータFreqに基づいて、スイッチング周波数Freqが閾値fth以下であるかを判定する(S8)。
算出回路62aは、Freq≦fthを満たす場合(S8:Yes)には、算出結果として期間Tdelay=T2を出力(S9)し、Freq>fthである場合(S8:No)には、算出結果として期間Tdelay=Ty=T2+nTcを出力(S10)する(Ty>T2)。図11の例では、S10で、算出回路62aは、n=1である場合に、期間Tdelay=T2+Tcに基づく期間(図11の時刻t3からt5までの期間)を算出する。
出力回路63aは、インダクタ電流ILが0となったことが検出されると、算出回路62aの算出結果に応じた期間Tdelay経過後に信号Vonを出力する(S11)。図10の例では時刻t16、図11の例では時刻t5に、出力回路63aは、NMOSトランジスタ36をオンする信号Vonを出力する。
以上により、力率改善IC35aは、共振現象および導通現象の両方の現象が発生する場合に、電圧Vdrが極小となるタイミングでNMOSトランジスタ36を駆動できる。これにより、力率改善IC35aは、AC-DCコンバータ10bにおけるスイッチング損失を低減できる。
なお、期間T1は、「第1期間」に相当し、期間T2は、「第2期間」に相当する。また、インダクタ電流ILについて、ほぼゼロの値(数mA)は、「第1所定値」に相当する。
===力率改善IC35bの構成===
図12は、力率改善IC35bの構成の一例を示す。力率改善IC35bは、ADC51,53,55,58(Analog-to-Digital Converter)、オン期間設定回路52、信号出力回路56b、電流源57、周波数検出回路59、駆動回路60、および第2制御回路70を含む。ここで、図7における符号と同じ符号を付した構成は、同じ構成に対応する。力率改善IC35bは、図6のAC-DCコンバータ10bにおいて、力率改善IC35aを置き換えて含まれるよう構成される。
以下では、主に力率改善IC35bが、力率改善IC35aと相違する点について説明する。力率改善IC35bは、第1制御回路54を含まず、信号出力回路56b、および第2制御回路70を含む点で力率改善IC35aと相違する。
力率改善IC35bは、
(1/4)Tc+Ta>[(π+2)/4π]×Tc・・・(8)
の判定原理3に基づき共振現象が発生しているか、導通現象が発生しているかを判定する。そして、力率改善IC35bは、判定結果に基づいて、NMOSトランジスタ36のゲート電極に印加する電圧Vdrを、期間T1に応じたタイミングで変化させるか、または期間T2に応じたタイミングで変化させるかを制御する。
信号出力回路56bは、
(Tc/2π)×[(Vout-Vr)/Vr]・・・(7)
の算出原理1に基づいて、NMOSトランジスタ36がオフとなった後、インダクタ電流ILが0となると、期間T1またはT2に応じたタイミングで信号Vonを出力する。信号出力回路56bは、ゼロ電流検出回路61b、算出回路62b、および出力回路63bを含む。
ゼロ電流検出回路61bは、ゼロ電流検出回路61aと同様、電圧Vcsに基づいて、インダクタ電流ILがほぼゼロとなったことを検出すると、信号Vdetを出力する。
第2制御回路70は、判定原理3の式
(1/4)Tc+Ta>[(π+2)/4π]×Tc・・・(8)
の条件を満たすかどうかを判定する。以下では、図13および図14を参照して算出回路62bの具体的な処理について説明するが、ここで第2制御回路70と、算出回路62bとの関係についても説明する。
===算出回路62bと、第2制御回路70とが行う処理===
図13は、算出回路62bと、第2制御回路70とが行う処理の一例を示す。
算出回路62bは、期間T1=(1/4)×Ta+(Tc/2π)×[(Vout-Vr)/Vr]・・・(10),T2=(1/2)×Tc・・・(11)を算出し続ける。具体的には、算出回路62bは、電圧Vrt,Vfb,Vrdiv、および周波数Freqのデータに基づいて、期間T1を算出できる。さらに、算出回路62bは、出力回路63bに対し、スイッチング周波数Freqが閾値fth以下(Freq≦fth)である場合には、算出結果T1を出力し、Freq>fthである場合には、算出結果T1+nTcを出力する。
また、算出回路62bは、電圧Vrt,Vfb,Vrdiv、および周波数Freqのデータに基づいて、期間T2を算出できる。また、算出回路62bは、出力回路63bに対し、Freq≦fthである場合には、算出結果T2を出力し、Freq>fthである場合には、算出結果T2+nTcを出力する。
第2制御回路70は、算出回路62bの算出結果に基づいて、判定原理3の式(8):(1/4)Tc+Ta>[(π+2)/4π]×Tcの条件を満たすかどうかを判定する。これにより、第2制御回路70は、出力回路63bがNMOSトランジスタ36をオンするタイミングを期間T1に基づいて行うか、または期間T2に基づいて行うかを制御する信号Smd2を出力する。なお、本実施形態では、期間T1,T2に基づいて、判定を行うが、判定には、期間T1+nTcと、期間T2+nTcを用いてもよい。
出力回路63bは、期間T1,T2が式(8)の条件を満たす場合、期間T1に基づいて信号Vonを出力(第1モード)し、式(8)の条件を満たさない場合、期間T2に基づいて信号Vonを出力(第2モード)する。特にFreq≦fthを満たす場合には、出力回路63は、期間T1またはT2に基づくタイミングで信号を出力し、Freq>fthである場合には、期間T1+nTcまたはT2+nTcに基づくタイミングで信号を出力する
===力率改善IC35bの動作フロー===
図14は、力率改善IC35bの動作フローの一例である。
まず、周波数検出回路59は、駆動回路Vdrvに基づいてスイッチング周波数Freqを検出する(S21)。周波数検出回路59は、検出結果に基づく周波数Freqのデータを算出回路62bに出力する。
次に、算出回路62bは、期間T1=(1/4)×Tc+(Tc/2π)×[(Vout-Vr)/Vr]・・・(10)と、期間T2=(1/2)×Tc・・・(11)を算出する(S22)。
次に、第2制御回路70は、期間T1,T2が所定の条件(式(8):(1/4)Tc+Ta>[(π+2)/4π]×Tc)を満たすかを判別する(S23)。第2制御回路70は、判定結果に応じて、出力回路63bがNMOSトランジスタ36をオンする信号を出力するタイミングを制御する信号Smd2を出力する。
ここで、算出回路62bは、Freq≦fthを満たすか否かに応じて出力回路63へ送信する算出結果を変化させる。期間T1,T2が所定条件を満たす場合(S23:Yes)に、算出回路62bにおいて、Freq≦fthを満たすか否かの判定がされる(S24)。
Freq≦fthである場合(S24:Yes)には、算出回路62bからの算出結果は、期間T1となる。出力回路63bは、信号Smd2と、算出回路62bの算出結果とに基づいて、信号Vonを出力する(S25)
一方、Freq>fthである場合(S24:No)、算出回路62bからの算出結果は、期間Tx=T1+nTcとなる。出力回路63bは、信号Smd2と、算出回路62bの算出結果とに基づいて、信号Vonを出力する(S26)。
期間T1,T2が所定条件を満たさない場合(S23:Yes)に、算出回路62bにおいて、Freq≦fthを満たすか否かの判定がされる(S27)。
Freq≦fthである場合(S27:Yes)には、算出回路62bからの算出結果は、期間T2となる。出力回路63bは、信号Smd2と、算出回路62bの算出結果とに基づいて、信号Vonを出力する(S28)。
一方、Freq>fthである場合(S24:No)、算出回路62bからの算出結果は、期間Ty=T2+nTcとなる。出力回路63bは、信号Smd2と、算出回路62bの算出結果とに基づいて、信号Vonを出力する(S29)。
以上により、力率改善IC35bにおいても、共振現象および導通現象のいずれの現象が生じる場合でも、電圧Vdrが極小となるタイミングでNMOSトランジスタ36を駆動できる。これにより、力率改善IC35bは、AC-DCコンバータ10bにおけるスイッチング損失を低減できる。
==AC-DCコンバータ10cの構成==
図15は、実施形態に係るAC-DCコンバータ10cの回路図の一例を示す。AC-DCコンバータ10cは、図6のAC-DCコンバータ10bの力率改善IC35aの有する端子とは、異なる端子を有する力率改善IC35cを含む。なお、図1および図6における符号と同じ符号を付した構成は、同じ構成に対応する。
本実施形態の力率改善IC35cは、整流電圧Vrを分圧した電圧が印加される端子VRを含まない。また、AC-DCコンバータ10cは、抵抗44,45を含まない。
力率改善IC35cは、
Tcrs/(Ton+Tcrs)<1/2・・・(4)
の判定原理2に基づいて、共振現象が発生しているか、導通現象が発生しているかを判定する。そして、力率改善IC35cは、導通現象が生じている場合には、
Ta=(Tc/2π)×(Tcrs/Ton)・・・(9)
の算出原理2に基づいて導通期間を算出する。そして、力率改善IC35cは、NMOSトランジスタ36をオンするタイミングを制御する。これにより、力率改善IC35cは、導通現象に対応できる。以下では力率改善IC35cの構成について説明する。
===力率改善IC35cの構成===
図16は、力率改善IC35cの構成の一例を示す。力率改善IC35bは、ADC51,53,55,58(Analog-to-Digital Converter)、オン期間設定回路52、Tcrs検出回路81、信号出力回路56c、電流源57、周波数検出回路59、駆動回路60、および第1制御回路82を含む。ここで、図7における符号と同じ符号を付した構成は、同じ構成に対応する。
以下では、主に力率改善IC35cが、力率改善IC35a,35bと相違する点について説明する。
Tcrs検出回路81は、NMOSトランジスタ36をオフしてから、インダクタ電流ILがほぼゼロ(例えば数mA)となるまでの期間を検出する。具体的には、Tcrs検出回路81は、電圧Vdrにより、NMOSトランジスタ36をオフしたタイミングを検出し、後述のゼロ電流検出回路61cから出力される信号Vdetにより、インダクタ電流ILがほぼゼロとなったタイミングを検出する。Tcrs検出回路81は、これらのタイミングの差分により、期間Tcrsを検出する。
第1制御回路82は、期間Ton,Tcrsにより、
Tcrs/(Ton+Tcrs)<1/2・・・(4)
を満たすか否かの判定を行う判定原理2に基づき、共振現象および導通現象のいずれの現象が起きているかを判定し、判定結果に応じた信号Smd1を出力する。
信号出力回路56cは、インダクタ電流ILがほぼゼロとなると、期間Tdelay後にNMOSトランジスタ36をオンする信号Vonを出力する。信号出力回路56cは、ゼロ電流検出回路61c、算出回路62c、および出力回路63cを含む。
ゼロ電流検出回路61cは、ゼロ電流検出回路61a,61bと同様、電圧Vcsに基づいて、インダクタ電流ILがほぼゼロとなったことを検出すると、信号Vdetを出力する。
算出回路62cについて、図17を参照して、以下で説明する。
===算出回路62cが行う処理===
図17は、算出回路62cが行う処理の一例を示す。第1制御回路82からの信号Smd1に基づいて、算出回路62cがいずれのモードで動作するかが選択される。
なお、算出回路62cが算出を行う頻度は、算出回路62aと同様に、インダクタ電流IL、整流電圧Vr、または出力電圧Vout等の変化する周期に比べて十分短い所定周期毎であってよい。また、算出回路62cは、ゼロ電流検出回路61cによりインダクタ電流ILがほぼゼロとなったことを検出する毎に算出を行ってもよい。
算出回路62cは、第1モードにおいて、スイッチング周波数Freqが所定の閾値fth(例えば200kHz)以下である場合には、期間Tdelayの算出結果を期間T1=(1/4)×Tc+(Tc/2π)×(Tcrs/Ton)・・・(12)とする。
一方で、算出回路62cは、スイッチング周波数Freqが所定の閾値fthを上回っている場合には、期間Tdelayとして算出結果をT1+nTc(nは自然数)とする。
スイッチング周波数Freqが高くなると、スイッチングによる電力損失が大きくなる。スイッチング損失を低減するために、期間Tdelayを長くして、スイッチング周波数を低減する。自然数nの大きさは、周波数Freqが所定の閾値fthとなるように予め設定される。これにより、スイッチング周波数Freqを所定の閾値fth以下に維持することができる。
また、算出回路62cは、第2モードにおいて、スイッチング周波数Freqが所定の閾値fth以下である場合には、期間Tdelayの算出結果を期間T2=(1/2)×Tc・・・(11)とする。
さらに、算出回路62cは、スイッチング周波数Freqが所定の閾値fthを上回っている場合には、期間Tdelayとして算出結果をT2+nTc(nは自然数)とする。自然数nの大きさは、TdelayがT1+nTcである場合、T2+nTcである場合のいずれにおいても周波数Freqが所定の閾値fthとなるように予め設定される。これにより、期間Tdelayがより長くなり、スイッチング周波数Freqを所定の閾値fth以下に維持することができる。
図16の出力回路63cは、インダクタ電流ILがほぼゼロとなったことを示す信号Vdetに応じて、算出回路62cの算出した期間Tdelayに基づくタイミングで、NMOSトランジスタ36をオンする信号Vonを出力する。
===力率改善IC35cの動作フロー===
図18は、力率改善IC35cの動作フローの一例を示す。なお、図18の動作フローの各ステップと、図10および図11の波形におけるタイミングとの関係は、図9と同様である。
周波数検出回路59は、駆動回路Vdrvに基づいてスイッチング周波数Freqを検出する(S31)。周波数検出回路59は、検出結果に基づく周波数のデータFreqを算出回路62cに出力する。
次に、第1制御回路54は、電圧Vrが電圧Voutの(1/2)倍より大きいか否かを判別する(S32)。第1制御回路54は、判定結果に応じて、算出回路62cの動作モードを制御する信号Smd1を出力する。
Tcrs/(Ton+Tcrs)<1/2・・・(4)である場合(S32:NO)、ボディダイオード37の導通現象が発生する。そこで、算出回路62cは、第1モードにより、期間T1=(1/4)×Tc+(Tc/2π)×(Tcrs/Ton)・・・(12)を算出する(S33)。
さらに、算出回路62cは、周波数のデータFreqに基づいて、スイッチング周波数Freqが閾値fth以下であるかを判定する(S34)。
算出回路62cは、Freq≦fthを満たす場合(S34:Yes)には、算出結果として期間Tdelay=T1を出力(S35)し、Freq>fth(S34:No)である場合には、算出結果として期間Tdelay=Tx=T1+nTcを出力(S36)する(Tx>T1)。
一方、Tcrs/(Ton+Tcrs)≧1/2(S32:Yes)である場合、共振現象が発生する。したがって、算出回路62cは、第2モードにより、期間T2=(1/2)×Tc・・・(11)を算出する(S37)。
さらに、算出回路62cは、周波数のデータFreqに基づいて、スイッチング周波数Freqが閾値fth以下であるかを判定する(S38)。
算出回路62cは、Freq≦fthを満たす場合(S38:Yes)には、算出結果として期間Tdelay=T2を出力(S39)し、Freq>fthである場合(S38:No)には、算出結果として期間Tdelay=Ty=T2+nTcを出力(S40)する(Ty>T2)。
出力回路63cは、インダクタ電流ILが0となったことが検出されると、算出回路62cの算出結果に応じた期間Tdelay経過後に信号Vonを出力する(S41)。
以上により、力率改善IC35cにおいても、共振現象および導通現象のいずれの現象が生じる場合でも、電圧Vdrが極小となるタイミングでNMOSトランジスタ36を駆動できる。これにより、力率改善IC35cは、AC-DCコンバータ10cにおけるスイッチング損失を低減できる。
===力率改善IC35dの構成===
図19は、力率改善IC35dの構成の一例を示す。
力率改善IC35dは、ADC51,55,58(Analog-to-Digital Converter)、オン期間設定回路52、信号出力回路56d、電流源57、周波数検出回路59、駆動回路60、および第2制御回路70を含む。ここで、図12における符号と同じ符号を付した構成は、同じ構成に対応する。力率改善IC35dは、図15のAC-DCコンバータ10cにおいて、力率改善IC35cを置き換えて含まれるよう構成される。
以下では、主に力率改善IC35dが、力率改善IC35cと相違する点について説明する。力率改善IC35dは、第1制御回路54を含まず、信号出力回路56d、および第2制御回路70を含む点で力率改善IC35cと相違する。
力率改善IC35dは、
(1/4)Tc+Ta>[(π+2)/4π]×Tc・・・(8)
の判定原理3に基づいて、共振現象が発生しているか、導通現象が発生しているかを判定する。そして、力率改善IC35dは、判定結果に基づいて、NMOSトランジスタ36のゲート電極に印加する電圧Vdrを、期間T1に応じたタイミングで変化させるか、または期間T2に応じたタイミングで変化させるかを制御する。
信号出力回路56dは、
Ta=(Tc/2π)×(Tcrs/Ton)・・・(9)
の算出原理2に基づいて、NMOSトランジスタ36がオフとなった後、インダクタ電流ILが0となると、期間T1またはT2に応じたタイミングで信号Vonを出力する。信号出力回路56dは、ゼロ電流検出回路61d、算出回路62d、および出力回路63dを含む。
第2制御回路70は、判定原理3の式(8):(1/4)Tc+Ta>[(π+2)/4π]×Tcの条件を満たすかどうかを判定する。以下では、図20および図21を参照して算出回路62dの具体的な構成について説明するが、ここで第2制御回路70と、算出回路62dとの関係についても説明する
===算出回路62dと、第2制御回路70とが行う処理===
図20は、算出回路62dと、第2制御回路70とが行う処理の一例を示す。
算出回路62dは、期間T1=(1/4)×Ta+(Tc/2π)×(Tcrs/Ton)・・・(12),T2=(1/2)×Tc・・・(11)を算出し続ける。具体的には、算出回路62dは、電圧Vrt,Tcrs,Ton、および周波数Freqのデータに基づいて、期間T1を算出できる。さらに、算出回路62dは、出力回路63dに対し、スイッチング周波数Freqが閾値fth以下(Freq≦fth)である場合には、算出結果T1を出力し、Freq>fthである場合には、算出結果T1+nTcを出力する。
また、算出回路62dは、電圧Vrt,Tcrs,Ton、および周波数Freqのデータに基づいて、期間T2を算出できる。また、算出回路62dは、出力回路63bに対し、Freq≦fthである場合には、算出結果T2を出力し、Freq>fthである場合には、算出結果T2+nTcを出力する。
第2制御回路70は、算出回路62dの算出結果に基づいて、判定原理3の式(8)の条件を満たすかどうかを判定する。これにより、第2制御回路70は、出力回路63dがNMOSトランジスタ36をオンするタイミングを期間T1に基づいて行うか、または期間T2に基づいて行うかを制御する信号Smd2を出力する。なお、本実施形態では、期間T1および期間T2に基づいて、判定を行うが、判定には、期間T1+nTcと、期間T2+nTcを用いてもよい。
出力回路63dは、期間T1,T2が式(8)の条件を満たす場合、期間T1に基づいて信号Vonを出力(第1モード)し、式(8)の条件を満たさない場合、期間T2に基づいて信号Vonを出力(第2モード)する。特にFreq≦fthを満たす場合には、出力回路63は、期間T1またはT2に基づくタイミングで信号を出力し、Freq>fthである場合には、期間T1+nTcまたはT2+nTcに基づくタイミングで信号を出力する。
===力率改善IC35dの動作フロー===
図21は、力率改善IC35dの動作フローの一例を示す。
まず、周波数検出回路59は、駆動回路Vdrvに基づいてスイッチング周波数Freqを検出する(S51)。周波数検出回路59は、検出結果に基づく周波数Freqのデータを算出回路62dに出力する。
次に、算出回路62dは、期間T1=(1/4)×Tc+(Tc/2π)×[Tcrs/Ton]・・・(12)と、期間T2=(1/2)×Tc・・・(11)を算出する(S52)。
次に、第2制御回路70は、期間T1,T2が所定の条件(式(8):(1/4)Tc+Ta>[(π+2)/4π]×Tc)を満たすかを判別する(S53)。第2制御回路70は、判定結果に応じて、出力回路63dがNMOSトランジスタ36をオンする信号を出力するタイミングを制御する信号Smd2を出力する。
ここで、算出回路62dは、Freq≦fthを満たすか否かに応じて出力回路63へ送信する算出結果を変化させる。
期間T1,T2が所定条件を満たす場合(S53:Yes)に、算出回路62dにおいて、Freq≦fthを満たすか否かの判定がされる(S54)。
Freq≦fthである場合(S54:Yes)には、算出回路62dからの算出結果は、期間T1となる。出力回路63dは、信号Smd2と、算出回路62dの算出結果とに基づいて、信号Vonを出力する(S55)
一方、Freq>fthである場合(S54:No)、算出回路62dからの算出結果は、期間Tx=T1+nTcとなる。出力回路63dは、信号Smd2と、算出回路62dの算出結果とに基づいて、信号Vonを出力する(S56)。
期間T1,T2が所定条件を満たさない場合(S53:Yes)に、算出回路62dにおいて、Freq≦fthを満たすか否かの判定がされる(S57)。
Freq≦fthである場合(S57:Yes)には、算出回路62dからの算出結果は、期間T2となる。出力回路63dは、信号Smd2と、算出回路62dの算出結果とに基づいて、信号Vonを出力する(S58)。
一方、Freq>fthである場合(S54:No)、算出回路62dからの算出結果は、期間Ty=T2+nTcとなる。出力回路63dは、信号Smd2と、算出回路62dの算出結果とに基づいて、信号Vonを出力する(S59)。
以上により、力率改善IC35dにおいても、共振現象および導通現象のいずれの現象が生じる場合でも、電圧Vdrが極小となるタイミングでNMOSトランジスタ36を駆動できる。これにより、力率改善IC35dは、AC-DCコンバータ10cにおけるスイッチング損失を低減できる。
===まとめ===
以上、本実施形態の、AC-DCコンバータ10b,10c、力率改善IC35a~35dについて説明した。
力率改善IC35a~35dでは、NMOSトランジスタ36のスイッチング損失を減少させるべく、NMOSトランジスタ36をオフし、インダクタ電流ILがほぼゼロとなってからボディダイオード37の導通期間経過後にNMOSトランジスタ36をオンする。上記構成によれば、導通現象が起きる場合にあっても、NMOSトランジスタ36のドレイン-ソース電圧Vdsが極小値となるタイミングでNMOSトランジスタ36をオンすることができる。これにより、AC-DCコンバータ10bにおけるNMOSトランジスタ36のスイッチング損失を低減できる。
また、力率改善IC35aの信号出力回路56aは、NMOSトランジスタ36をオフしてからインダクタ電流ILがほぼゼロとなったことを検出するゼロ電流検出回路61aと、帰還電圧Vfbと、整流電圧Vrに応じた電圧Vrdivと、インダクタ電流の共振周期Tcと、に基づいて、期間T1を算出する算出回路62aと、インダクタ電流ILがほぼゼロとなってから、期間T1が経過した後に信号Vonを出力する出力回路63aと、を含む。
これにより、帰還電圧Vfbと、整流電圧Vrとに基づいて、ボディダイオード37の導通期間に基づく、NMOSトランジスタ36のオンタイミングを算出し、スイッチング損失を低減できる。
また、力率改善IC35aは、算出回路62aを第1モードまたは第2モードで動作させる第1制御回路54を備え、算出回路62aは、第1モードの場合、期間T1を算出し、第2モードの場合、期間Tcに応じた期間T2を算出する。さらに、出力回路63aは、インダクタ電流ILがほぼゼロとなってから、算出回路62aで算出された期間Tdelayが経過した後に信号Vonを出力する。
これにより、力率改善IC35aは、帰還電圧Vfbと、整流電圧Vrとに基づいて、ボディダイオード37の導通現象および共振現象のいずれが生じた場合でも、電圧Vdsが極小値となるタイミングで、NMOSトランジスタ36をオンできる。従って、NMOSトランジスタ36のスイッチング損失を低減できる。
また、第1制御回路54は、整流電圧Vrが出力電圧Voutの1/2倍より低い場合に、算出回路62aを第1モードで動作させ、整流電圧Vrが出力電圧Voutの1/2倍より高い場合に、算出回路62aを第2モードで動作させる。
これにより、第1制御回路54は、判定原理1によって、導通現象および共振現象のいずれが生じているかを判定できる。
また、力率改善IC35bは、出力回路63cを第1モードまたは第2モードで動作させる第2制御回路70を備え、算出回路62cは、期間T1と、期間T2と、を算出し、出力回路63は、第1モードの場合、インダクタ電流がほぼゼロとなってから、期間T1が経過した後に信号Vonを出力し、第2モードの場合、インダクタ電流ILがほぼゼロとなってから、期間T2が経過した後に信号Vonを出力する。
これにより、力率改善IC35bは、判定原理3および算出原理2に基づいて、ボディダイオード37の導通期間に基づいて、電圧Vdsが極小値となったタイミングでNMOSトランジスタ36をオンできる。従って、力率改善IC35cはスイッチング損失を低減できる。
また、第2制御回路70は、期間T1と期間T2とが判定原理3の式(7)を満たすと、出力回路63bを第1モードで動作させ、期間T1と期間T2とが式(7)を満たさないと、出力回路63bを第2モードで動作させる。
これにより、第2制御回路70は、判定原理3によって、導通現象および共振現象のいずれが生じているかを判定できる。
また、信号出力回路56cは、NMOSトランジスタ36をオフしてからインダクタ電流ILがほぼゼロとなったことを検出するゼロ電流検出回路61cと、駆動回路60がNMOSトランジスタ36をオンしてからオフするまでの期間Tonと、NMOSトランジスタ36をオフしてからほぼゼロとなるまでの期間Tcrsと、インダクタ電流ILの共振周期Tcと、に基づいて、期間T1を算出する算出回路62cと、インダクタ電流ILがほぼゼロとなってから、期間T1が経過した後に信号Vonを出力する出力回路63aと、を含む。
これにより、力率改善IC35cは、ボディダイオード37の導通期間に基づいて、電圧Vdsが極小値となったタイミングでNMOSトランジスタ36をオンできる。従って、力率改善IC35cはスイッチング損失を低減できる。
また、力率改善IC35cは、算出回路62cを第1モードまたは第2モードで動作させる第1制御回路82を備え、算出回路62cは、第1モードの場合、期間T1を算出し、第2モードの場合、期間T2を算出し、出力回路63cは、インダクタ電流ILがほぼゼロとなってから、算出回路62cで算出された期間Tdelayが経過した後に信号Vonを出力する。
これにより、算出原理2に基づいて、整流電圧Vrに基づく電圧Vrdivを直接検出することなく、導通現象および共振現象のいずれが生じている場合にあっても、電圧Vdsが極小値となったタイミングでNMOSトランジスタ36をオンできる。従って、力率改善IC35cはスイッチング損失を低減できる。
第1制御回路82は、期間Tonと、期間Tcrsとに基づく比が1/2より小さい場合、算出回路62cを第1モードで動作させ、比が1/2より大きい場合、算出回路62cを第2モードで動作させる。
これにより、判定原理2に基づいて、整流電圧Vrに基づく電圧Vrdivを直接検出することなく、導通現象および共振現象のいずれが生じているかを判定できる。
力率改善IC35dは、出力回路63dを第1モードまたは第2モードで動作させる第2制御回路70を備え、算出回路62dは、期間T1と、期間T2と、を算出し、出力回路63dは、第1モードの場合、インダクタ電流ILがほぼゼロとなってから、期間T1が経過した後に信号Vonを出力し、第2モードの場合、インダクタ電流ILがほぼゼロとなってから、期間T2が経過した後に信号Vonを出力する。
これにより、力率改善IC35dによっても、NMOSトランジスタ36のスイッチング損失を低減できる。
また、力率改善IC35a~35dのNMOSトランジスタ36のスイッチング周波数Freqを検出する周波数検出回路59を備え、信号出力回路56a~56dは、スイッチング周波数Freqが閾値fthより高い場合、期間T1,T2より長い期間T1+nTc,T2+nTcが経過した後に信号Vonを出力する。
これにより、nを適切な大きさに設定することにより、スイッチング周波数Freqを一定以下に維持し、スイッチング損失を低減することができる。
また、力率改善IC35a~35dを有するAC-DCコンバータ10b,10cが提供される。これにより、スイッチング損失が低減された電源回路である、AC-DCコンバータ10b,10cが提供される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。本発明の技術的範囲には、その趣旨を逸脱することなく、その様な変更または改良を加えた形態およびその均等物も含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10a~10c AC-DCコンバータ
11 負荷
20 交流電源
21 インダクタ
22 キャパシタ
30 全波整流回路
31,32 キャパシタ
33 インダクタ
34 ダイオード
35 力率改善IC
36 NMOSトランジスタ
37 ボディダイオード
38 寄生キャパシタ
40~45 抵抗
51,53,55,58 ADC
52 オン期間設定回路
54 第1制御回路
56a~56d 信号出力回路
57 電流源
59 周波数検出回路
60 駆動回路
61a~61d ゼロ電流検出回路
62a~62d 算出回路
63a~63d 出力回路
70 第2制御回路
81 Tcrs検出回路
82 第1制御回路
100 力率改善IC

Claims (13)

  1. 交流電圧に応じた整流電圧が印加されるインダクタと、前記インダクタに流れるインダクタ電流を制御するトランジスタと、を備え、前記交流電圧から目的レベルの出力電圧を生成する電源回路の前記トランジスタをスイッチングするスイッチング制御回路であって、
    前記トランジスタがオフしてから前記インダクタ電流が第1所定値となると、前記トランジスタの寄生ダイオードが導通する導通期間に応じた第1期間が経過した後に、前記トランジスタをオンする信号を出力する信号出力回路と、
    前記信号に基づいて、前記トランジスタをオンし、前記出力電圧に応じた帰還電圧に基づいて、前記トランジスタをオフする駆動回路と、
    を備える、
    スイッチング制御回路。
  2. 請求項1に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記信号出力回路は、
    前記トランジスタをオフしてから前記インダクタ電流が前記第1所定値となったことを検出する検出回路と、
    前記帰還電圧と、前記整流電圧に応じた電圧と、前記インダクタ電流の共振周期と、に基づいて、前記第1期間を算出する算出回路と、
    前記インダクタ電流が前記第1所定値となってから、算出された前記第1期間が経過した後に前記信号を出力する出力回路と、
    を含む、
    スイッチング制御回路。
  3. 請求項2に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記算出回路を第1モードまたは第2モードで動作させる第1制御回路を備え、
    前記算出回路は、
    前記第1モードの場合、前記第1期間を算出し、前記第2モードの場合、前記インダクタの共振周期に応じた第2期間を算出し、
    前記出力回路は、
    前記インダクタ電流が前記第1所定値となってから、前記算出回路で算出された期間が経過した後に前記信号を出力する、
    スイッチング制御回路。
  4. 請求項3に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記第1制御回路は、
    前記整流電圧が前記出力電圧の1/2倍より低い場合に、前記算出回路を前記第1モードで動作させ、前記整流電圧が前記出力電圧の1/2倍より高い場合に、前記算出回路を前記第2モードで動作させる、
    スイッチング制御回路。
  5. 請求項2に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記出力回路を第1モードまたは第2モードで動作させる第2制御回路を備え、
    前記算出回路は、
    前記第1期間と、前記インダクタの共振周期に応じた第2期間と、を算出し、
    前記出力回路は、
    前記第1モードの場合、前記インダクタ電流が前記第1所定値となってから、前記第1期間が経過した後に前記信号を出力し、前記第2モードの場合、前記インダクタ電流が前記第1所定値となってから、前記第2期間が経過した後に前記信号を出力する、
    スイッチング制御回路。
  6. 請求項5に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記第2制御回路は、
    前記第1期間と前記第2期間とが所定の条件を満たすと、前記出力回路を前記第1モードで動作させ、前記第1期間と前記第2期間とが前記所定の条件を満たさないと、前記出力回路を前記第2モードで動作させる、
    スイッチング制御回路。
  7. 請求項1に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記信号出力回路は、
    前記トランジスタをオフしてから前記インダクタ電流が前記第1所定値となったことを検出する検出回路と、
    前記駆動回路が前記トランジスタをオンしてからオフするまでのオン期間と、前記トランジスタをオフしてから前記第1所定値となるまでの期間と、前記インダクタ電流の共振周期と、に基づいて、前記第1期間を算出する算出回路と、
    前記インダクタ電流が前記第1所定値となってから、算出された前記第1期間が経過した後に前記信号を出力する出力回路と、
    を含む、
    スイッチング制御回路。
  8. 請求項7に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記算出回路を第1モードまたは第2モードで動作させる第1制御回路を備え、
    前記算出回路は、
    前記第1モードの場合、前記第1期間を算出し、前記第2モードの場合、前記インダクタの共振周期に応じた第2期間を算出し、
    前記出力回路は、
    前記インダクタ電流が前記第1所定値となってから、前記算出回路で算出された期間が経過した後に前記信号を出力する、
    スイッチング制御回路。
  9. 請求項8に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記第1制御回路は、
    前記オン期間と、前記トランジスタをオフしてから前記第1所定値となるまでの期間とに基づく比が第2所定値より小さい場合、前記算出回路を前記第1モードで動作させ、前記比が第2所定値より大きい場合、前記算出回路を前記第2モードで動作させる、
    スイッチング制御回路。
  10. 請求項7に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記出力回路を第1モードまたは第2モードで動作させる第2制御回路を備え、
    前記算出回路は、
    前記第1期間と、前記インダクタの共振周期に応じた第2期間と、を算出し、
    前記出力回路は、
    前記第1モードの場合、前記インダクタ電流が前記第1所定値となってから、前記第1期間が経過した後に前記信号を出力し、前記第2モードの場合、前記インダクタ電流が前記第1所定値となってから、前記第2期間が経過した後に前記信号を出力する、
    スイッチング制御回路。
  11. 請求項10に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記第2制御回路は、
    前記第1期間と前記第2期間とが所定の条件を満たすと、前記出力回路を前記第1モードで動作させ、前記第1期間と前記第2期間とが前記所定の条件を満たさないと、前記出力回路を前記第2モードで動作させる、
    スイッチング制御回路。
  12. 請求項2から11のいずれか一項に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記トランジスタのスイッチング周波数を検出する周波数検出回路を備え、
    前記信号出力回路は、
    前記スイッチング周波数が第3所定値より高い場合、算出された期間より長い期間が経過した後に前記信号を出力する、
    スイッチング制御回路。
  13. 交流電圧から目的レベルの出力電圧を生成する電源回路であって、
    前記交流電圧に応じた整流電圧が印加されるインダクタと、
    前記インダクタに流れるインダクタ電流を制御するトランジスタと、
    前記トランジスタのスイッチングするスイッチング制御回路と、
    を備え、
    前記スイッチング制御回路は、
    前記トランジスタがオフしてから前記インダクタ電流が第1所定値となると、前記トランジスタの寄生ダイオードが導通する導通期間に応じた第1期間が経過した後に、前記トランジスタをオンする信号を出力する信号出力回路と、
    前記信号に基づいて、前記トランジスタをオンし、前記出力電圧に応じた帰還電圧に基づいて、前記トランジスタをオフする駆動回路と、
    を含む、
    電源回路。
JP2022041192A 2022-03-16 2022-03-16 スイッチング制御回路および電源回路 Pending JP2023135881A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022041192A JP2023135881A (ja) 2022-03-16 2022-03-16 スイッチング制御回路および電源回路
US18/174,067 US20230299666A1 (en) 2022-03-16 2023-02-24 Switching control circuit and power supply circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022041192A JP2023135881A (ja) 2022-03-16 2022-03-16 スイッチング制御回路および電源回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023135881A true JP2023135881A (ja) 2023-09-29

Family

ID=88067558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022041192A Pending JP2023135881A (ja) 2022-03-16 2022-03-16 スイッチング制御回路および電源回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20230299666A1 (ja)
JP (1) JP2023135881A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20230299666A1 (en) 2023-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4193755B2 (ja) スイッチング電源装置及び力率改善回路
US7436685B2 (en) Piecewise on-time modulation apparatus and method for a power factor corrector
US8130520B2 (en) Power supply apparatus and semiconductor integrated circuit device
US7876073B2 (en) Switching regulator with slope compensation and control method therefor
JP5489502B2 (ja) 電源装置
US8077488B2 (en) Switching-type power-supply unit and a method of switching in power-supply unit
KR101268162B1 (ko) 전원 회로
US8085007B2 (en) Switching power supply circuit
JP5790708B2 (ja) 電力変換装置及び電力変換方法
JP2016052161A (ja) 電流共振型電源装置
CN209748411U (zh) 电子系统和用于操作转换器的控制器
US11038423B2 (en) Frequency control circuit, control method and switching converter
US8634210B2 (en) DC-DC converter including switching frequency control circuit
US9979297B2 (en) Current resonant power supply device
US9093918B2 (en) Control circuit for offline power converter without input capacitor
JP6801816B2 (ja) スイッチング電源装置
JP6938854B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2023135881A (ja) スイッチング制御回路および電源回路
Dashmiz et al. Hardware efficient auto-tuned linear-gain based minimum deviation digital controller for indirect energy transfer converters
US11245328B2 (en) Integrated circuit and power supply circuit
JP2004072866A (ja) 電源装置
US20240072661A1 (en) Switching control circuit and power supply circuit
JP5563997B2 (ja) 制御回路
US20230088626A1 (en) Integrated circuit and power supply circuit
US20230163679A1 (en) Control circuit for a totem pole power factor correction circuit and the method thereof