JP2023135438A - 制御装置、排熱回収冷凍機システム、制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】冷凍機の排熱を利用する負荷装置と冷凍機を合わせた総合的な効率を向上することができる方法を提供する。
【解決手段】コントローラは、冷蔵室を冷却する冷凍機の冷媒回路を循環する第1の冷媒および/又は冷凍室を冷却する冷凍機の冷媒回路を循環する第2の冷媒と熱交換して回収した熱を空調機へ供給する第1の排熱回収器と、前記第1の冷媒および/又は前記第2の冷媒と熱交換して回収した熱を給湯機へ供給する第2の排熱回収器と、を含む排熱回収冷凍機システムのコントローラであって、外気温度に応じて、第1の排熱回収器および第2の排熱回収器のそれぞれにおいて、第1の冷媒と熱交換するか否を制御し、第2の冷媒と熱交換するか否を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】コントローラは、冷蔵室を冷却する冷凍機の冷媒回路を循環する第1の冷媒および/又は冷凍室を冷却する冷凍機の冷媒回路を循環する第2の冷媒と熱交換して回収した熱を空調機へ供給する第1の排熱回収器と、前記第1の冷媒および/又は前記第2の冷媒と熱交換して回収した熱を給湯機へ供給する第2の排熱回収器と、を含む排熱回収冷凍機システムのコントローラであって、外気温度に応じて、第1の排熱回収器および第2の排熱回収器のそれぞれにおいて、第1の冷媒と熱交換するか否を制御し、第2の冷媒と熱交換するか否を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、制御装置、排熱回収冷凍機システム、制御方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、容量可変型の圧縮機や蒸発器などを備える冷凍機と、冷凍機の冷媒回路を循環する冷媒と熱交換することにより冷媒回路の排熱の回収を行う水媒体回路と、水媒体回路を循環する水媒体を加熱する補助熱源と、を備えるヒートポンプシステムと、このヒートポンプシステムにおいて、冷媒-水熱交換器における水媒体の出口温度と目標出口温度との差が閾値以上である場合に、補助熱源に運転を行わせる制御が開示されている。特許文献1に開示のヒートポンプシステムによれば、水媒体回路が回収した冷媒回路の排熱を、暖房や給湯等の負荷へ供給することができる。
特許文献1には、冷凍機と給湯機あるいは冷凍機と暖房を組み合わせた運転に関する言及はあるが、どのような条件の場合に、冷凍機の排熱を暖房や給湯等の運転に利用すれば、冷凍機と暖房等を含むシステム全体の運転を効率化することができるのかという点についての言及が無い。
冷凍機と、冷凍機の排熱を利用する負荷側の装置(空調機や給湯機等)を含めたシステム全体の運転効率を向上する方法が求められている。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる制御装置、排熱回収冷凍機システム、制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本開示の一態様によれば、制御装置は、冷蔵室を冷却する第1の冷凍機の冷媒回路を循環する第1の冷媒および/又は冷凍室を冷却する第2の冷凍機の冷媒回路を循環する第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を空調ユニットへ供給する第1の排熱回収器と、前記第1の冷媒および/又は前記第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を給湯ユニットへ供給する第2の排熱回収器と、を含み、前記第1の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができ、前記第2の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができるように構成された排熱回収冷凍機システムの制御装置であって、外気温度に応じて、前記第1の排熱回収器および前記第2の排熱回収器のそれぞれにおいて、前記第1の冷媒と熱交換するか否を制御し、前記第2の冷媒と熱交換するか否を制御する熱回収制御部を備える。
本開示の一態様によれば、排熱回収冷凍機システムは、冷蔵室を冷却する第1の冷凍機と、冷凍室を冷却する第2の冷凍機と、空調ユニットと、給湯ユニットと、前記第1の冷凍機が有する第1の冷媒回路を循環する第1の冷媒と第1の水媒体との間で熱交換する第1の熱交換回路と、前記第2の冷凍機が有する第2の冷媒回路を循環する第2の冷媒と前記第1の水媒体との間で熱交換する第2の熱交換回路と、熱交換された前記第1の水媒体の熱を前記空調ユニットへ供給する回路と、前記第1の水媒体が前記第1の熱交換回路を流れるか否かを切り替える前記第1の熱交換回路に設けられたバルブと、前記第1の水媒体が前記第2の熱交換回路を流れるか否かを切り替える前記第2の熱交換回路に設けられたバルブと、を含む第1の排熱回収器と、前記第1の冷媒と第2の水媒体との間で熱交換する第3の熱交換回路と、前記第2の冷媒と前記第2の水媒体との間で熱交換する第4の熱交換回路と、熱交換された前記第2の水媒体の熱を前記給湯ユニットへ供給する回路と、前記第2の水媒体が前記第3の熱交換回路を流れるか否かを切り替える前記第3の熱交換回路に設けられたバルブと、前記第2の水媒体が前記第4の熱交換回路を流れるか否かを切り替える前記第4の熱交換回路に設けられたバルブと、を含む第2の排熱回収器と、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の制御装置と、を備える。
本開示の一態様によれば、制御方法は、冷蔵室を冷却する第1の冷凍機の冷媒回路を循環する第1の冷媒および/又は冷凍室を冷却する第2の冷凍機の冷媒回路を循環する第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を空調ユニットへ供給する第1の排熱回収器と、前記第1の冷媒および/又は前記第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を給湯ユニットへ供給する第2の排熱回収器と、を含み、前記第1の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができ、前記第2の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができるように構成された排熱回収冷凍機システムの制御方法であって、外気温度に応じて、前記第1の排熱回収器および前記第2の排熱回収器のそれぞれにおいて、前記第1の冷媒と熱交換するか否を制御し、前記第2の冷媒と熱交換するか否を制御する。
本開示の一態様によれば、プログラムは、コンピュータに、冷蔵室を冷却する第1の冷凍機の冷媒回路を循環する第1の冷媒および/又は冷凍室を冷却する第2の冷凍機の冷媒回路を循環する第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を空調ユニットへ供給する第1の排熱回収器と、前記第1の冷媒および/又は前記第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を給湯ユニットへ供給する第2の排熱回収器と、を含み、前記第1の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができ、前記第2の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができるように構成された排熱回収冷凍機システムの制御方法であって、外気温度に応じて、前記第1の排熱回収器および前記第2の排熱回収器のそれぞれにおいて、前記第1の冷媒と熱交換するか否を制御し、前記第2の冷媒と熱交換するか否を制御する処理を実行させる。
本開示の制御装置、排熱回収冷凍機システム、制御方法及びプログラムによれば、冷凍機の排熱を利用する負荷装置と冷凍機の両方を含むシステム全体の運転効率を向上することができる。
<実施形態>
以下、本開示の一実施形態による排熱回収冷凍機システムについて図1~図4を参照して説明する。
(構成)
図1は、実施形態に係る排熱回収冷凍機システムの一例を示す図である。排熱回収冷凍機システム100は、スーパーマーケット等の店舗で用いられ、冷蔵ショーケースを冷却する冷凍機1aと、冷凍ショーケースを冷却する冷凍機1bと、空調ユニット30と、給湯ユニット40と、冷凍機1aと冷凍機1bの排熱を回収して店舗の給湯ユニット40へ供給する排熱回収器10と、冷凍機1aと冷凍機1bの排熱を回収して店舗の空調ユニット30へ供給する排熱回収器20と、システムコントローラ50と、温度センサ60a~60dと、を含む。温度センサ60a~60dは、外気温度を計測する。外気温度とは、冷凍機1a,1b、空調ユニット30の空調機、給湯機41の各機器が設置される場所の周囲温度である。温度センサ60aは、冷凍機1aの設置場所の近くに設けられ冷凍機1aの周囲温度を計測する。温度センサ60bは、冷凍機1bの設置場所の近くに設けられ冷凍機1bの周囲温度を計測する。温度センサ60cは、図示しない空調機の設置場所の近くに設けられ空調機の周囲温度を計測する。温度センサ60dは、給湯機41の設置場所の近くに設けられ給湯機41の周囲温度を計測する。温度センサ60aが測定した外気温度は、制御部7aとシステムコントローラ50へ送信される。温度センサ60bが測定した外気温度は、制御部7bとシステムコントローラ50へ送信される。温度センサ60cが測定した外気温度は、制御部35とシステムコントローラ50へ送信される。温度センサ60dが測定した外気温度は、制御部46とシステムコントローラ50へ送信される。
以下、本開示の一実施形態による排熱回収冷凍機システムについて図1~図4を参照して説明する。
(構成)
図1は、実施形態に係る排熱回収冷凍機システムの一例を示す図である。排熱回収冷凍機システム100は、スーパーマーケット等の店舗で用いられ、冷蔵ショーケースを冷却する冷凍機1aと、冷凍ショーケースを冷却する冷凍機1bと、空調ユニット30と、給湯ユニット40と、冷凍機1aと冷凍機1bの排熱を回収して店舗の給湯ユニット40へ供給する排熱回収器10と、冷凍機1aと冷凍機1bの排熱を回収して店舗の空調ユニット30へ供給する排熱回収器20と、システムコントローラ50と、温度センサ60a~60dと、を含む。温度センサ60a~60dは、外気温度を計測する。外気温度とは、冷凍機1a,1b、空調ユニット30の空調機、給湯機41の各機器が設置される場所の周囲温度である。温度センサ60aは、冷凍機1aの設置場所の近くに設けられ冷凍機1aの周囲温度を計測する。温度センサ60bは、冷凍機1bの設置場所の近くに設けられ冷凍機1bの周囲温度を計測する。温度センサ60cは、図示しない空調機の設置場所の近くに設けられ空調機の周囲温度を計測する。温度センサ60dは、給湯機41の設置場所の近くに設けられ給湯機41の周囲温度を計測する。温度センサ60aが測定した外気温度は、制御部7aとシステムコントローラ50へ送信される。温度センサ60bが測定した外気温度は、制御部7bとシステムコントローラ50へ送信される。温度センサ60cが測定した外気温度は、制御部35とシステムコントローラ50へ送信される。温度センサ60dが測定した外気温度は、制御部46とシステムコントローラ50へ送信される。
冷凍機1aは、圧縮機2aと、ガスクーラ3aと、膨張弁4aと、蒸発器5aと、これらを接続する冷媒配管6aと、制御部7aと、を含む。圧縮機2aは、冷媒を圧縮して吐出する。圧縮機2aとガスクーラ3aの間には、排熱回収器10の熱交換器11aと排熱回収器20の熱交換器21aが接続(挿入)され、冷凍機1aの冷媒は、熱交換器11aと熱交換器21aを流れる。熱交換器11aでは、高温高圧の冷媒の熱が排熱回収器10の冷媒(水)によって回収され、給湯ユニット40へ供給される。熱交換器21aでは、高温高圧の冷媒の熱が排熱回収器20の冷媒(水)によって回収され、空調ユニット30へ供給される。熱交換器11aと熱交換器21aを通過した冷媒は、ガスクーラ3aにて、空気との間で熱交換を行って放熱し、凝縮される。凝縮された冷媒は、膨張弁4aで減圧、膨張され蒸発器5aに供給される。蒸発器5aに供給された冷媒は、冷蔵ショーケースの熱を吸収して冷蔵ショーケースの空気を冷却する。蒸発器5aにて気化された冷媒は、圧縮機2aへ吸入される。冷媒は、圧縮機2aによって圧縮され、再び上記の経路を循環する。冷凍機1aの冷媒には、例えばCO2が用いられる。CO2冷媒は、約31℃の常温域で超臨界状態となる。制御部7aは、温度センサ60aが計測した外気温度が所定の閾値以上となるか、又は排熱回収器10や排熱回収器20によって熱回収を行う場合には、CO2冷媒が高圧にて超臨界となる状態で運転し、それ以外の場合には、高圧が亜臨界となる状態で運転する。
冷凍機1bは、圧縮機2bと、ガスクーラ3bと、膨張弁4bと、蒸発器5bと、これらを接続する冷媒配管6bと、制御部7bと、を含む。圧縮機2bは、冷媒を圧縮して吐出する。圧縮機2bとガスクーラ3bの間には、排熱回収器10の熱交換器11bと排熱回収器20の熱交換器21bが接続(挿入)され、冷凍機1bの冷媒は、熱交換器11bと熱交換器21bを流れる。熱交換器11bでは、高温高圧の冷媒の熱が排熱回収器10の冷媒(水)によって回収され、給湯ユニット40へ供給される。熱交換器21bでは、高温高圧の冷媒の熱が排熱回収器20の冷媒(水)によって回収され、空調ユニット30へ供給される。熱交換器11bと熱交換器21bを通過した冷媒は、ガスクーラ3bにて、空気との間で熱交換を行って放熱し、凝縮される。凝縮された冷媒は、膨張弁4bで減圧、膨張され蒸発器5bに供給される。蒸発器5bに供給された冷媒は、冷凍ショーケースの熱を吸収して冷凍ショーケースの空気を冷却する。蒸発器5bにて気化された冷媒は、圧縮機2bへ吸入される。CO2冷媒は、圧縮機2bによって圧縮され、再び上記の経路を循環する。冷凍機1bの冷媒には、例えばCO2が用いられる。制御部7bは、温度センサ60bが計測した外気温度が所定の閾値以上となると、CO2冷媒が高圧にて超臨界となる状態で運転し、それ以外の場合には、高圧が亜臨界となる状態で運転する。冷凍機1aの場合と同様に、制御部7bは、排熱回収器10や排熱回収器20によって熱回収を行う場合には、温度センサ60bが計測した外気温度に関係なく、高圧にて超臨界となる状態で運転してもよい。冷凍機1a、1bを比較すると、冷凍機1aの方が、蒸発温度が高く、冷凍機1bの方が、高圧での冷媒温度が高い。
排熱回収器10は、熱交換器11aと、熱交換器11bと、ポンプ13と、熱交換器14と、熱交換器11bよりも水媒体の流れ方向の上流側にて、配管15bから分岐して熱交換器11aと接続し、熱交換器11bの水媒体の流れ方向の下流側にて、配管15bと接続する配管15aと、配管15aに設けられた弁12aと、熱交換器11bとポンプ13と熱交換器14とを接続し、これらの間で水媒体を循環させる配管15bと、配管15bにおける水媒体の流れ方向の上流側の配管15aへの分岐点と熱交換器11bの間に設けられた弁12bと、制御部16と、を含む。制御部16は、ポンプ13の起動と停止、弁12a,弁12bの開閉を制御する。(1)ポンプ13が起動し、弁12aが開状態、弁12bが閉状態となると、水媒体は、配管15aを循環し、熱交換器11aでは、冷凍機1aのCO2冷媒から吸熱し、水媒体の温度は上昇する。昇温した水媒体は、配管15aを通じて流れ、配管15bに合流し、配管15bを流れて熱交換器14に至り、熱交換器14では、配管15bを流れる水媒体と、給湯ユニット40側の水媒体との熱交換が行われて、給湯ユニット40側の水媒体を昇温させる。(2)ポンプ13が起動し、弁12aが閉状態、弁12bが開状態となると、水媒体は、配管15bを循環し、熱交換器11bでは、冷凍機1bのCO2冷媒から吸熱し、水媒体の温度は上昇する。昇温した水媒体は、配管15bを流れて熱交換器14に至り、熱交換器14では、配管15bを流れる水媒体と、給湯ユニット40側の水媒体との熱交換が行われて、給湯ユニット40側の水媒体を昇温させる。(3)ポンプ13が起動し、弁12aが開状態、弁12bが開状態となると、熱交換器11aと熱交換器11bの両方で熱交換が行われ、排熱回収器10を流れる水媒体は昇温し、熱交換器14にて、給湯ユニット40側の水媒体を昇温させる。
排熱回収器20は、熱交換器21aと、熱交換器21bと、ポンプ23と、熱交換器21aよりも水媒体の流れ方向の上流側にて、配管24aから分岐して熱交換器21bと接続し、熱交換器21aの水媒体の流れ方向の下流側にて、配管24aと接続する配管24bと、配管24bに設けられた弁22bと、熱交換器21aとポンプ23と空調ユニット30側とを接続し、これらの間で水媒体を循環させる配管24aと、配管24aにおける水媒体の流れ方向の上流側の配管24bへの分岐点と熱交換器21aの間に設けられた弁22aと、制御部25と、を含む。制御部25は、ポンプ23の起動と停止、弁22a,弁22bの開閉を制御する。(1)ポンプ23が起動し、弁22aが開状態、弁22bが閉状態となると、水媒体は、配管24aと空調ユニット30を循環し、熱交換器21aでは、冷凍機1aのCO2冷媒から吸熱し、水媒体の温度は上昇する。昇温した水媒体は、配管24aを流れて空調ユニット30のタンク33へ至り、タンク33の温水が図示しない空調機へ供給され、空調機から戻った水がタンク32へ至る。排熱回収器20のポンプ23が、空調ユニット30のタンク32から水を吸引し、熱交換器21aへ送られる。(2)ポンプ23が起動し、弁22aが閉状態、弁22bが開状態となると、水媒体は、配管24bを通じて熱交換器21bへ至り、熱交換器21bでは、冷凍機1bのCO2冷媒から吸熱し、水媒体の温度は上昇する。昇温した水媒体は、配管24bを流れて、配管24aと合流し、空調ユニット30のタンク33へ至り、図示しない空調機へ供給される。ポンプ23は、タンク32から水を吸引し、熱交換器21bへ送る。(3)ポンプ23が起動し、弁22aが開状態、弁22bが開状態となると、熱交換器21aと熱交換器21bの両方で熱交換が行われ、排熱回収器20を流れる水媒体は昇温し、タンク33へ供給されて空調に使用される。使用後の水はタンク32へ送られ、排熱回収器20では、タンク32の水を熱交換器21aおよび/又は熱交換器21bへ送り、冷凍機1a,1bの排熱を回収して、水媒体を昇温させる。
空調ユニット30は、空調用の熱源機31と、タンク32と、タンク33と、ポンプ34と、制御部35とを含む。熱源機31とタンク32は配管352で接続される。熱源機31とタンク33は配管353で接続される。タンク33は配管354で図示しない空調機と接続され、配管354に設けられたポンプ34の駆動により、タンク33の温水が図示しない空調機へ供給される。制御部35は、熱源機31、ポンプ34を制御する。また、制御部35は、タンク33に蓄えられた温水の量や温度の情報、蓄熱量を取得し、記憶している。例えば、排熱回収器20から供給される水媒体のタンク33入口側における流路内には、温度センサ331、流量センサ332が設けられている。熱源機31から供給される水媒体のタンク33入口側における流路内には、温度センサ333、流量センサ334が設けられている。図示しない空調機へ供給される温水のタンク33出口側の流路内には、温度センサ335、流量センサ336が設けられている。また、タンク32からポンプ23への流路内には、温度センサ321が設けられ、タンク32から熱源機31への流路内には、温度センサ322が設けられ、配管351の流路内には、温度センサ351aが設けられている。制御部35は、温度センサ321,322,331,333,335,351aが計測した温度、流量センサ332,334,336が計測した流量を取得する。制御部35は、各時刻に温度センサ335が計測する温度を、タンク33に蓄えられた温水の温度の情報として取得して記憶する。制御部35は、各時刻に流量センサ332が計測する流量と流量センサ334が計測する流量の合計から流量センサ336が計測する流量を減算した値を時間的に積算した値を、タンク33に蓄えられた温水の量の情報として取得して記憶する。制御部35は、排熱回収量を(各時刻に温度センサ331が計測した温度-各時刻に温度321が計測した温度)×各時刻に流量センサ332が計測する流量によって計算し、熱源機31からの出力を(各時刻に温度センサ333が計測した温度-各時刻に温度センサ322が計測した温度)×各時刻に流量センサ334が計測する流量によって計算する。また、制御部35は、実際に負荷側で消費された熱量を(各時刻に温度センサ335が計測した温度-各時刻に温度センサ351aが計測した温度)×各時刻に流量センサ336が計測する流量によって計算する。制御部35は、計算した排熱回収量と熱源機31からの出力の合計から実際に負荷側で消費された熱量を減算した値を時間的に積算することにより、タンク33の蓄熱量を算出する。制御部35は、空調機の運転モード(冷房、暖房、停止など)や負荷に応じて、熱源機31を運転する。例えば、空調機が暖房モードの場合には、熱源機31は、タンク32の水を加熱して、加熱後の温水をタンク33へ供給する。タンク33には、熱源機31によって生成された温水と、排熱回収器20で熱回収した温水とが供給される。タンク33の温水は図示しない空調機へ供給され、空調機のファンコイルユニットなどで熱を放出し、低温となった水媒体が配管351を通じてタンク32に戻される。タンク32に戻された水媒体を熱源機31と排熱回収器20によって昇温し、昇温後の湯水をタンク33に蓄える。制御部35は、タンク33に蓄えられた温水の量や温度に応じて、熱源機31の運転負荷を調整する。例えば、暖房の設定温度が同じでも、タンク33に蓄熱されている温水量が少ない場合は、タンク33の蓄熱量が多い場合と比較して、熱源機31を高負荷で運転し、タンク33の蓄熱量が多い場合には、熱源機31の負荷を下げて運転する(蓄熱の利用)。また、温度センサ60cが計測した外気温度が高い場合には、熱源機31を、空調機が必要とする負荷よりも高負荷で運転して、高温にした水媒体を多く生成し、タンク33に余剰の温水を蓄熱しておくことができる。蓄熱した温水は、例えば、外気温低下時などに使用する。これにより、外気温低下時の熱源機31の運転負荷を低減することができる。例えば、日中の外気温が高いうちに(運転負荷が低いうちに)少し負荷を上げて運転して余剰の熱を蓄熱し、夕方以降の店舗の暖房に蓄熱した熱を利用することにより、所定期間(例えば、1日)を通じた運転効率を向上することができる。
給湯ユニット40は、給湯機41と、三方弁42と、三方弁43と、タンク44と、ポンプ45と、制御部46とを含む。三方弁42は、給水用の配管451と、配管452と、配管454と接続されている。配管452は、三方弁42とタンク44を接続し、その途中には、排熱回収器10の熱交換器14が設けられている。配管454は、三方弁42と給湯機41を接続する。配管454からは、配管453が分岐しており、配管453は、配管454の分岐点と三方弁43を接続する。配管456は、タンク44と、三方弁43とを接続する。三方弁43の残りの口は、湯水を供給する為の配管457と接続されている。給湯機41とタンク44は配管455で接続される。配管451を通じて供給される水道水は、三方弁42で分かれて、配管454を通じて給湯機41へ供給される。給湯機41は、水道水を沸かして、配管455を通じてタンク44へ湯水を供給する。一方、三方弁42で分かれて、配管452へと送られた水道水は、熱交換器14で、排熱回収器10を流れる水冷媒との間で熱交換を行って熱を吸収し、タンク44へ送られる。タンク44には、給湯機41によって生成された温水と、排熱回収器10で熱回収した温水とが供給される。タンク44に貯蔵された温水は、配管456を通じて流れ、三方弁43にて、配管453を通じて供給された水道水と混ぜ合わされた後、配管457を通じて温水を使用する設備へ供給される。配管457には、ポンプ45が設けられており、ポンプ45の駆動により、温水が負荷側へ供給される。制御部46は、湯水の需要に応じて、給湯機41を運転し、タンク44に温水を蓄える。また、制御部46は、タンク44に蓄えられた温水の量や温度の情報、蓄熱量を取得し、記憶している。例えば、排熱回収器10の熱交換器14にて熱交換された水媒体のタンク44入口側の流路内には、温度センサ441、流量センサ442が設けられている。給湯機41から供給される水媒体のタンク44入口側の流路内には、温度センサ443、流量センサ444が設けられている。タンク44における温水出口側の流路内には、温度センサ445、流量センサ446が設けられている。制御部46は、温度センサ441,443,445が計測した温度、流量センサ442,444,446が計測した流量を取得する。制御部46は、各時刻に温度センサ445が計測する温度をタンク44に蓄えられた温水の温度の情報として取得して記憶する。制御部46は、各時刻に流量センサ442が計測する流量と流量センサ444が計測する流量の合計から流量センサ446が計測する流量を減算した値を時間的に積算した値をタンク44に蓄えられた温水の量の情報として取得して記憶する。制御部46は、各時刻に流量センサ442が計測する流量と流量センサ444が計測する流量の合計から流量センサ446が計測する流量を減算した値に、所定の基準温度と温度センサ445が計測した温度の温度差を乗じた値を時間的に積算することにより、タンク44の蓄熱量を算出する。制御部46は、タンク44に蓄えられた温水の量や温度、蓄熱量に応じて、給湯機41の運転負荷を調整する。例えば、熱交換器14で昇温された湯水がタンク44に供給されている場合、制御部46は、排熱回収器10で熱回収された湯水の蓄熱量に応じて、給湯機41の負荷を軽減する(蓄熱の利用)。また、例えば、温度センサ60dが計測した外気温度が高い場合には、給湯機41を、必要とされる負荷よりも高負荷で運転して、湯水を多く生成し、タンク44に余剰の温水を蓄熱しておくことができる。蓄熱した温水は、湯水の需要が多いときや温度センサ60dが計測した外気温度や水温が低いとき等に使用する。これにより、高負荷時の給湯機41の運転負荷を低減することができる。
図1に示す排熱回収冷凍機システム100は、基本的な構成を模式的に示したものであって、さらに他の構成要素が含まれていてもよい。例えば、図1では、冷凍機1a、1bに組み込まれている熱交換器11a、21a等は、空調ユニット30、給湯ユニット40向けにそれぞれ1台ずつであるが、それぞれ複数台の熱交換器を冷凍機1a、1bに組み込むようにしてもよい。
図2は、実施形態に係るシステムコントローラの一例を示す図である。システムコントローラ50は、図1の制御部7a,7b,16,25,35,46および温度センサ60と接続されている。システムコントローラ50は、制御部7a,7b,16,25,35,46と通信を行って、排熱回収冷凍機システム100全体の効率を向上させるように、冷凍機1a,1b、排熱回収器10,20、空調ユニット30、給湯ユニット40の運転を制御する。システムコントローラ50は、外気温度取得部51と、判定部52と、第1冷凍機制御部53と、第2冷凍機制御部54と、第1熱回収制御部55と、第2熱回収制御部56と、空調ユニット制御部57と、給湯ユニット制御部58と、記憶部59と、を備える。
外気温度取得部51は、温度センサ60a~60dのそれぞれが計測した外気温度を取得する。
判定部52は、所定の設定に基づいて、冷凍機1a、1bからの排熱回収制御に関する判定を行う。所定の設定とは、どのような条件の場合に、冷凍機1a、1bから回収した排熱を暖房や給湯に利用し、どのような条件の場合に排熱を利用しないかを定めたものである。この設定には、排熱回収冷凍機システム100全体の運転効率を向上するような条件が設定される。運転効率を向上するとは、例えば、排熱回収冷凍機システム100の消費エネルギーをなるべく削減して運転することである。例えば、温度センサ60a等によって計測した外気温度がX1℃以上の環境で、冷凍機1a、1bをそれぞれの負荷に応じて運転した場合、排熱回収器10,20を稼働せずに、空調ユニット30や給湯ユニット40を独立して運転するよりも、冷凍機1a、1bの排熱を利用した方がシステム全体の効率を向上することができる場合、判定部52は、外気温度がX1℃以上となると、排熱回収器10,20を稼働すると決定する。この判定の一例については、後に図3A、図3Bを用いて説明する。判定部52は、第1冷凍機制御部53、第2冷凍機制御部54、第1熱回収制御部55、第2熱回収制御部56、空調ユニット制御部57、給湯ユニット制御部58を通じて、制御部7a,7b,16,25,35,46から取得した各機器の状態に関する情報を取得して、これらの判定を行う。
判定部52は、所定の設定に基づいて、冷凍機1a、1bからの排熱回収制御に関する判定を行う。所定の設定とは、どのような条件の場合に、冷凍機1a、1bから回収した排熱を暖房や給湯に利用し、どのような条件の場合に排熱を利用しないかを定めたものである。この設定には、排熱回収冷凍機システム100全体の運転効率を向上するような条件が設定される。運転効率を向上するとは、例えば、排熱回収冷凍機システム100の消費エネルギーをなるべく削減して運転することである。例えば、温度センサ60a等によって計測した外気温度がX1℃以上の環境で、冷凍機1a、1bをそれぞれの負荷に応じて運転した場合、排熱回収器10,20を稼働せずに、空調ユニット30や給湯ユニット40を独立して運転するよりも、冷凍機1a、1bの排熱を利用した方がシステム全体の効率を向上することができる場合、判定部52は、外気温度がX1℃以上となると、排熱回収器10,20を稼働すると決定する。この判定の一例については、後に図3A、図3Bを用いて説明する。判定部52は、第1冷凍機制御部53、第2冷凍機制御部54、第1熱回収制御部55、第2熱回収制御部56、空調ユニット制御部57、給湯ユニット制御部58を通じて、制御部7a,7b,16,25,35,46から取得した各機器の状態に関する情報を取得して、これらの判定を行う。
第1冷凍機制御部53は、冷凍機1aの制御部7aと通信を行って、冷凍機1aの運転モードを取得する。第1冷凍機制御部53は、制御部7aへ冷凍機1aの運転モードを指示する。例えば、空調ユニット30や給湯ユニット40の負荷が高く、排熱の回収量を増加した方が、排熱回収冷凍機システム100全体の効率が向上する場合には、第1冷凍機制御部53は、制御部7aへ運転負荷を上昇させるように指示する。運転負荷を上昇させるように指示された制御部71aは、熱交換器11a、21aにおける熱交換量が増大するように、圧縮機2aの回転数を上昇させ、CO2冷媒の吐出温度を上昇させる。
第2冷凍機制御部54は、冷凍機1bの制御部7bと通信を行って、冷凍機1bの運転モードを取得する。第2冷凍機制御部54は、制御部7bへ冷凍機1bの運転モードを指示する。例えば、空調ユニット30や給湯ユニット40の負荷が高く、排熱の回収量を増加した方が、排熱回収冷凍機システム100全体の効率が向上する場合には、第2冷凍機制御部54は、制御部7bへ運転負荷を上昇させるように指示する。運転負荷を上昇させるように指示された制御部7bは、熱交換器11b、21bにおける熱交換量が増大するように、圧縮機2aの回転数を上昇させ、CO2冷媒の吐出温度を上昇させる。
第1熱回収制御部55は、排熱回収器10の制御部16と通信を行って、排熱回収器10の動作状態に関する情報、例えば、ポンプ13が起動しているか停止しているか、弁12a,12bが開状態か閉状態か、ポンプ13の出口側又は入口側における水冷媒の温度が目標温度に達しているか否かなどを取得する。第1熱回収制御部55は、排熱回収器10の動作を制御する。例えば、給湯ユニット40が停止していて、冷凍機1a,1bの排熱を供給する必要が無い場合、第1熱回収制御部55は、ポンプ13の停止を制御部16へ指示する。制御部16は、この指示に基づいて、ポンプ13を停止する。例えば、冷蔵用の冷凍機1aの排熱を給湯ユニット40へ供給しない場合、第1熱回収制御部55は、冷凍機1aからの排熱回収の停止を制御部16へ指示する。制御部16は、この指示に基づいて、ポンプ13を稼働状態、弁12aを閉状態、弁12bを開状態に制御する。例えば、水冷媒の温度が目標温度より低い場合、第1熱回収制御部55は、ポンプ13の回転数の上昇を指示し、制御部16は、この指示に基づいて、ポンプ13を制御する。
第2熱回収制御部56は、排熱回収器20の制御部25と通信を行って、排熱回収器20の動作状態に関する情報、例えば、ポンプ23が起動しているか停止しているか、弁22a,22bが開状態か閉状態か、ポンプ23の出口側又は入口側における水冷媒の温度が目標温度に達しているか否かなどを取得する。第2熱回収制御部56は、排熱回収器20の動作を制御する。例えば、空調ユニット30が停止していたり、冷房運転をしていたりする場合等、冷凍機1a,1bの排熱を供給する必要が無い場合、第2熱回収制御部56は、ポンプ23の停止を制御部25へ指示する。制御部25は、この指示に基づいて、ポンプ23を停止する。例えば、冷蔵用の冷凍機1aの排熱を空調ユニット30へ供給しない場合、第2熱回収制御部56は、冷凍機1aからの排熱回収の停止を制御部25へ指示する。制御部25は、この指示に基づいて、ポンプ23を稼働状態、弁22aを閉状態、弁22bを開状態に制御する。例えば、水冷媒の温度が目標温度より低い場合、第2熱回収制御部56は、ポンプ23の回転数の上昇を指示し、制御部25は、この指示に基づいて、ポンプ23を制御する。
空調ユニット制御部57は、制御部35と通信を行って、空調ユニット30の動作状態に関する情報、例えば、冷房運転か、暖房運転か、停止しているか、回収した排熱を利用した運転を行っているかどうか、蓄熱用の運転を行っているかどうか、タンク33の水温および水量などを取得する。空調ユニット制御部57は、空調ユニット30を制御する。例えば、温度センサ60cが計測した外気温度が高いときなど、空調ユニット制御部57は、制御部35へ空調負荷への対応に加えて、タンク33への蓄熱を行うことを指示する。例えば、空調ユニット制御部57は、排熱回収器20によって回収された排熱を利用した運転を行うよう制御部35へ指示する。例えば、空調ユニット30では、予め排熱を活用する場合の制御方法が定められていて、制御部35は、この制御方法に基づいて、排熱を利用する運転を実行する。
給湯ユニット制御部58は、制御部46と通信を行って、給湯ユニット40の動作状態に関する情報、例えば、稼働しているか、停止しているか、排熱を利用した運転を行っているかどうか、蓄熱用の運転を行っているかどうか、タンク44の水温および水量などを取得する。給湯ユニット制御部58は、給湯ユニット40を制御する。例えば、温度センサ60dが計測した外気温度が高いときなど、給湯ユニット制御部58は、制御部46へ給湯負荷への対応に加えて、タンク44への蓄熱を行うことを指示する。例えば、給湯ユニット制御部58は、排熱回収器10によって回収された排熱を活用した運転を行うよう制御部46へ指示する。例えば、給湯ユニット40では、予め排熱を利用する場合の制御方法が定められていて、制御部46は、この制御方法に基づいて、排熱を利用する運転を実行する。
記憶部59は、外気温度取得部51が取得した温度センサ60a~60dによって計測された外気温度、システムコントローラ50の機能を発揮する各種のプログラム、判定部52が用いる判定条件、処理過程のデータ等などを記憶する。
(動作)
次に図3A、図3Bを参照して、排熱回収冷凍機システム100全体の効率を向上させる排熱回収制御の一例について説明する。
(給湯ユニットに対する排熱活用)
図3Aは、実施形態に係る排熱回収制御の一例を示す第1のフローチャートである。
まず、判定部52が、給湯機41の機種がヒートポンプ式か否かを判定する(ステップS1)。ヒートポンプ式の給湯機41は、元々運転効率がよく、これに対して、給湯機41が、電気で駆動する電熱線式のユニット、あるいは化石燃料を使うボイラなどである場合、ヒートポンプ式の給湯機41に比べて運転効率が低い傾向がある。ヒートポンプ式以外の給湯機41の場合、効率の悪い給湯機41によって全ての負荷を賄うよりも、運転効率の良い冷凍機1a,1bの運転負荷を上昇し、排熱を増大させて回収し、回収した排熱を利用して、給湯機41を運転した方が、システム全体効率が向上する場合がある。ステップS1は、このような考え方に基づく判定条件である。給湯機41の機種がヒートポンプ式ではない場合(ステップS1;No)、判定部52は、冷蔵用の冷凍機1aの排熱を利用すること、冷凍用の冷凍機1bの排熱を利用すること、給湯機41を負荷に応じて運転することを決定する(ステップS9)。第1熱回収制御部55は、判定部52の決定に基づいて、ポンプ13の起動、弁12aおよび弁12bを開状態とするように制御部16へ指示する。制御部16は、ポンプ13を起動し、弁12aおよび弁12bを開状態とする。給湯ユニット制御部58は、判定部52の決定に基づいて、排熱回収器10によって回収された排熱を活用した運転を行うよう制御部46へ指示する。制御部46は、指示されたモードで給湯機41を運転する。また、第1冷凍機制御部53は、冷凍機1aの運転負荷を上昇させるよう制御部7aに指示する。制御部7aは、圧縮機2aの回転数を上昇させ冷媒の吐出温度と吐出圧力を上昇させる。第2冷凍機制御部54は、冷凍機1bの運転負荷を上昇させるよう制御部7bに指示する。制御部7bは、圧縮機2bの回転数を上昇させ冷媒の吐出温度と吐出圧力を上昇させる。
次に図3A、図3Bを参照して、排熱回収冷凍機システム100全体の効率を向上させる排熱回収制御の一例について説明する。
(給湯ユニットに対する排熱活用)
図3Aは、実施形態に係る排熱回収制御の一例を示す第1のフローチャートである。
まず、判定部52が、給湯機41の機種がヒートポンプ式か否かを判定する(ステップS1)。ヒートポンプ式の給湯機41は、元々運転効率がよく、これに対して、給湯機41が、電気で駆動する電熱線式のユニット、あるいは化石燃料を使うボイラなどである場合、ヒートポンプ式の給湯機41に比べて運転効率が低い傾向がある。ヒートポンプ式以外の給湯機41の場合、効率の悪い給湯機41によって全ての負荷を賄うよりも、運転効率の良い冷凍機1a,1bの運転負荷を上昇し、排熱を増大させて回収し、回収した排熱を利用して、給湯機41を運転した方が、システム全体効率が向上する場合がある。ステップS1は、このような考え方に基づく判定条件である。給湯機41の機種がヒートポンプ式ではない場合(ステップS1;No)、判定部52は、冷蔵用の冷凍機1aの排熱を利用すること、冷凍用の冷凍機1bの排熱を利用すること、給湯機41を負荷に応じて運転することを決定する(ステップS9)。第1熱回収制御部55は、判定部52の決定に基づいて、ポンプ13の起動、弁12aおよび弁12bを開状態とするように制御部16へ指示する。制御部16は、ポンプ13を起動し、弁12aおよび弁12bを開状態とする。給湯ユニット制御部58は、判定部52の決定に基づいて、排熱回収器10によって回収された排熱を活用した運転を行うよう制御部46へ指示する。制御部46は、指示されたモードで給湯機41を運転する。また、第1冷凍機制御部53は、冷凍機1aの運転負荷を上昇させるよう制御部7aに指示する。制御部7aは、圧縮機2aの回転数を上昇させ冷媒の吐出温度と吐出圧力を上昇させる。第2冷凍機制御部54は、冷凍機1bの運転負荷を上昇させるよう制御部7bに指示する。制御部7bは、圧縮機2bの回転数を上昇させ冷媒の吐出温度と吐出圧力を上昇させる。
給湯機41の機種がヒートポンプ式の場合(ステップS1;Yes)、判定部52は、給湯系(給湯ユニット40)に蓄熱槽(タンク44)があるかどうかを判定する(ステップS2)。蓄熱槽があるかどうかの判定は、物理的に蓄熱槽が設けられているかどうかに加え、蓄熱槽に蓄えられている水の温度や量が、給湯機41の負荷を軽減するために使用できるかどうかの判定を含む。判定部52は、制御部46から取得した、タンク44の水量や湯水の温度に基づいて、タンク44の湯水を給湯機41の負荷軽減に使用できるかどうかを判断する。例えば、例えば、判定部52は、タンク44の水温が所定温度以上で水量が所定量以上であれば、タンク44の湯水を負荷軽減に使用できると判定してもよい。物理的に給湯ユニット40に蓄熱槽が設けられ、給湯機41の負荷軽減のために蓄熱槽の湯水を使用できるならばステップS2の判定はYes、そうでない場合にはNoとなる。
蓄熱槽がない場合(ステップS2;No)、判定部52は、外気温度取得部51が取得した温度センサ60aによって計測された外気温度に基づいて、外気温度が所定の温度(XX℃)以上か否かを判定する(ステップS4)。外気温度にかかわらず、冷凍用の冷凍機1bの高圧の冷媒温度は高温(熱回収が可能な温度)となる。これに対し、冷蔵用の冷凍機1aでは、外気温度が高ければ運転負荷が高い為、高圧の冷媒温度は高温となるが、外気温度が低ければ、高圧の冷媒温度は、熱回収が可能な程度には十分に高温とならない。この場合、排熱を利用するために、冷凍機1bを冷蔵ショーケースが要求する負荷に合わせながら高圧の冷媒温度を上げるように運転すると、排熱の利用は可能となるが、システム全体の効率はかえって低下してしまう可能性がある。そこで、外気温度が、所定の温度(XX℃)未満の場合、冷凍用の冷凍機1bの排熱のみを給湯ユニット40に利用し、冷蔵用の冷凍機1aからは排熱回収を行わない。つまり、外気温度が所定の温度(XX℃)以上の場合(ステップS4;Yes)、判定部52は、冷蔵用の冷凍機1aの排熱を利用すること、冷凍用の冷凍機1bの排熱を利用すること、給湯機41を負荷に応じて運転することを決定する(ステップS7)。第1熱回収制御部55は、判定部52の決定に基づいて、ポンプ13の起動、弁12aおよび弁12bを開状態とするように制御部16へ指示する。制御部16は、ポンプ13を起動し、弁12aおよび弁12bを開状態とする。給湯ユニット制御部58は、判定部52の決定に基づいて、排熱回収器10によって回収された冷凍機1a、1bの排熱を利用した運転を行うよう制御部46へ指示する。制御部46は、指示された運転モード(冷凍機1aおよび冷凍機1aの排熱を利用して負荷を軽減して給湯機41を運転する運転モード)で給湯機41を運転する。
温度センサ60aによって計測された外気温度が所定の温度(XX℃)未満の場合(ステップS4;No)、判定部52は、冷蔵用の冷凍機1aの排熱を利用しないこと、冷凍用の冷凍機1bの排熱を利用すること、給湯機41を負荷に応じて運転することを決定する(ステップS8)。第1熱回収制御部55は、判定部52の決定に基づいて、ポンプ13の起動、弁12aを閉状態とし、弁12bを開状態とするように制御部16へ指示する。制御部16は、ポンプ13を起動し、弁12aを閉状態とし、弁12bを開状態とする。給湯ユニット制御部58は、判定部52の決定に基づいて、排熱回収器10によって回収された冷凍機1bの排熱を活用した運転を行うよう制御部46へ指示する。制御部46は、指示された運転モード(冷凍機1bのみの排熱を利用)で給湯機41を運転する。
蓄熱槽がある場合(ステップS2;Yes)、判定部52は、外気温度取得部51が取得した温度センサ60aによって計測された外気温度に基づいて、外気温度が所定の温度(XX℃)以上か否かを判定する(ステップS3)。外気温度が所定の温度(XX℃)以上の場合(ステップS3;Yes)、判定部52は、冷蔵用の冷凍機1aの排熱を利用すること、冷凍用の冷凍機1bの排熱を利用することを決定する(ステップS5)。第1熱回収制御部55は、判定部52の決定に基づいて、ポンプ13の起動、弁12aおよび弁12bを開状態とするように制御部16へ指示する。制御部16は、ポンプ13を起動し、弁12aおよび弁12bを開状態とする。外気温度が所定の温度(XX℃)未満の場合(ステップS3;No)、判定部52は、冷蔵用の冷凍機1aの排熱を利用しないこと、冷凍用の冷凍機1bの排熱を利用すること、を決定する(ステップS6)。制御部16は、ポンプ13を起動し、弁12aを閉状態とし、弁12bを開状態とする。
蓄熱槽がある場合(ステップS2;Yes)、ステップS5、S6に続いて、判定部52は、現在が1日のうちで外気温度(温度センサ60dが計測する外気温度)が高い時間帯か否かを判定する(ステップS10)。例えば、判定部52は、現在の時刻が11~15時であれば、外気温度が高い時間帯と判定し、それ以外の時刻であれば外気温度が高くない時間帯であると判定する。外気温度が高い時間帯については、地域ごと、季節ごとに任意に設定できてもよい。外気温度が高い時間帯の場合(ステップS10;Yes)、判定部52は、冷凍機1a、1bの排熱を利用すること(ステップS5、S6の判定に応じる。)、給湯機41を給湯負荷に応じて運転し、さらに蓄熱を行うことを決定する(ステップS11)。給湯ユニット制御部58は、制御部46へ、給湯負荷への対応に加えて、タンク44への蓄熱を行うことを指示する。制御部46は、指示された所定の運転モード(例えば、外気温度がXX℃以上であれば、冷凍機1aおよび冷凍機1bの排熱を利用して負荷を軽減する一方で、蓄熱のために負荷を高める運転モード)で給湯機41を運転する。
外気温度が高い時間帯ではない場合(ステップS10;No)、判定部52は、冷凍機1a、1bの排熱を利用すること(ステップS5、S6の判定に応じる。)、蓄熱槽に蓄えられた熱を利用しつつ、給湯負荷に応じて給湯機41を運転することを決定する(ステップS12)。給湯ユニット制御部58は、制御部46へ、蓄熱を利用した運転を行うことを指示する。制御部46は、指示された所定の運転モード(例えば、外気温度がXX℃未満であれば、冷凍機1bの排熱と蓄熱槽(タンク44)の蓄熱を利用して給湯機41を運転する運転モード)で給湯機41を運転する。
判定部52は、給湯ユニット40に関する判定に続けて、空調ユニット30に関する判定を行う。次に図3Bを参照して、空調ユニット30に関する排熱回収制御を説明する。
図3Bは、実施形態に係る排熱回収制御の一例を示す第2のフローチャートである。
判定部52は、空調系(空調ユニット30)に蓄熱槽(タンク33)があるかどうかを判定する(ステップS21)。給湯系の場合と同じように、判定部52は、物理的にタンク33が存在するか否かに加えて、例えば、制御部35から取得したタンク33の水量や湯水の温度に基づいて、タンク33の湯水を熱源機31の負荷軽減に使用できるかどうかを判断する。物理的に空調ユニット30に蓄熱槽が設けられ、熱源機31の負荷軽減のために蓄熱槽の湯水を使用できるならばステップS21の判定はYes、そうでない場合にはNoとなる。
図3Bは、実施形態に係る排熱回収制御の一例を示す第2のフローチャートである。
判定部52は、空調系(空調ユニット30)に蓄熱槽(タンク33)があるかどうかを判定する(ステップS21)。給湯系の場合と同じように、判定部52は、物理的にタンク33が存在するか否かに加えて、例えば、制御部35から取得したタンク33の水量や湯水の温度に基づいて、タンク33の湯水を熱源機31の負荷軽減に使用できるかどうかを判断する。物理的に空調ユニット30に蓄熱槽が設けられ、熱源機31の負荷軽減のために蓄熱槽の湯水を使用できるならばステップS21の判定はYes、そうでない場合にはNoとなる。
蓄熱槽がない場合(ステップS21;No)、判定部52は、空調ユニット30の空調モードが暖房モードか否かを判定する(ステップS23)。判定部52は、空調ユニット制御部57が制御部35から取得した熱源機31の運転モードに基づいて暖房モードか否かを判定する。この判定は、例えば、現在の季節や温度センサ60cによって計測された外気温度に基づいて行ってもよい。例えば、判定部52は、現在が冬季(春季や秋季であってもよい。)で、且つ、外気温度が所定値以下であれば暖房モード、そうでなければ暖房モードではないと判定してもよい。また、判定部52は、季節によらず、外気温度が所定値未満であれば暖房モード、外気温度が所定値以上であれば暖房モードではないと判定してもよい。暖房モードではない場合(ステップS23;No)、判定部52は、冷凍機1aおよび冷凍機1bの排熱を利用しないこと、熱源機31を空調負荷に応じて運転することを決定する(ステップS27)。第2熱回収制御部56は、判定部52の決定に基づいて、ポンプ23の停止を制御部35へ指示する。制御部35は、ポンプ23を停止する。空調ユニット制御部57は、判定部52の決定に基づいて、空調負荷(冷房負荷)に応じた運転を行うよう制御部35へ指示する。制御部35は、指示されたモードで熱源機31を運転する。
暖房モードの場合(ステップS23;Yes)、判定部52は、冷凍機1aおよび冷凍機1bの排熱を利用すること、熱源機31を空調負荷(暖房負荷)に応じて運転することを決定する(ステップS26)。第2熱回収制御部56は、判定部52の決定に基づいて、ポンプ23の起動、弁22aおよび弁22bを開状態とするように制御部35へ指示する。制御部35は、ポンプ23を起動し、弁22aおよび弁22bを開状態とする。空調ユニット制御部57は、判定部52の決定に基づいて、暖房負荷に応じた運転を行うよう制御部35へ指示する。制御部35は、指示されたモードで熱源機31を運転する。
蓄熱槽がある場合(ステップS21;Yes)、判定部52は、空調ユニット30の空調モードが暖房モードか否かを判定する(ステップS22)。この判定は、ステップS23と同様である。暖房モードではない場合(ステップS22;No)、判定部52は、冷凍機1aおよび冷凍機1bの排熱を利用しないことを決定する(ステップS25)。第2熱回収制御部56は、判定部52の決定に基づいて、ポンプ23の停止を制御部25へ指示する。制御部25は、ポンプ23を停止する。続いて、判定部52は、現在が1日のうちで外気温度(温度センサ60cが計測する外気温度)が低い時間帯か否かを判定する(ステップS29)。この判定はステップS10と同様である。
外気温度が低い時間帯の場合(ステップS29;Yes)、判定部52は、熱源機31を空調負荷に応じて運転し、さらにタンク33への蓄熱を行うことを決定する(ステップS32)。空調ユニット制御部57は、制御部35へ、空調負荷(冷房負荷)への対応に加えて、タンク33への蓄熱を行うことを指示する。制御部35は、指示された所定の運転モード(例えば、冷凍機1aおよび冷凍機1bの排熱を利用せずに冷房負荷に応じた熱源機31の運転を行い、さらに蓄熱のために運転負荷を高める運転モード)で熱源機31を運転する。
外気温度が低い時間帯ではない場合(ステップS29;No)、判定部52は、判定部52は、蓄熱槽に蓄えられた熱を利用しつつ、空調負荷(冷房負荷)に応じて熱源機31を運転することを決定する(ステップS33)。空調ユニット制御部57は、制御部35へ、蓄熱を利用した運転を行うことを指示する。制御部35は、指示された所定の運転モード(例えば、冷凍機1aおよび冷凍機1bの排熱を利用せずに、蓄熱槽(タンク33)の蓄熱を利用して熱源機31を運転する運転モード)で給湯機41を運転する。
なお、空調ユニット30が停止している場合には、ステップS27、S29、S32、S33は実行しない。また、空調モードが暖房モードではない場合には、空調ユニット30では排熱を利用しない。その為、排熱回収器10を介して、給湯ユニット40へより多くの熱を供給することができるので、空調モードが暖房モードではない場合には、空調モードが暖房モードの場合と比較して、給湯機41の運転負荷をより低下させることができる。
空調モードが暖房モードの場合(ステップS22;Yes)、判定部52は、冷凍機1aおよび冷凍機1bの排熱を利用することを決定する(ステップS24)。第2熱回収制御部56は、判定部52の決定に基づいて、ポンプ23の起動、弁22aおよび弁22bを開状態とするように制御部35へ指示する。制御部35は、ポンプ23を起動し、弁22aおよび弁22bを開状態とする。
続いて、判定部52は、現在が1日のうちで外気温度(温度センサ60cが計測する外気温度)が高い時間帯か否かを判定する(ステップS28)。この判定はステップS10と同様である。外気温度が高い時間帯の場合(ステップS28;Yes)、判定部52は、冷凍機1a、1bの排熱を利用すること、熱源機31を暖房負荷に応じて運転し、さらに熱源機31の運転負荷を上昇させて蓄熱を行うことを決定する(ステップS30)。空調ユニット制御部57は、制御部35へ、暖房負荷への対応に加えて、タンク33への蓄熱を行うことを指示する。制御部35は、指示された所定の運転モード(例えば、冷凍機1aおよび冷凍機1bの排熱を利用して負荷を軽減する一方で、蓄熱のために負荷を高める運転モード)で熱源機31を運転する。
外気温度が高い時間帯ではない場合(ステップS28;No)、判定部52は、冷凍機1a、1bの排熱を利用すること、蓄熱槽(タンク33)に蓄えられた熱を利用しつつ、暖房負荷に応じて熱源機31を運転することを決定する(ステップS31)。空調ユニット制御部57は、制御部35へ、蓄熱を利用した運転を行うことを指示する。制御部35は、指示された所定の運転モード(例えば、冷凍機1a,1bの排熱と蓄熱槽(タンク33)の蓄熱を利用して暖房負荷に応じて熱源機31を運転する運転モード)で熱源機31を運転する。
以上、説明したように本実施形態によれば、外気温度などに応じて、排熱回収冷凍機システム100全体の運転効率が向上するように、冷凍機1a、1bの排熱を活用できるよう、排熱回収器10、20の動作を切り替える。これにより、排熱回収冷凍機システム100の運転効率を向上することができる。また、外気温度が高い場合等、蓄熱槽(タンク33,44)へ蓄熱を行うことにより、蓄熱時には運転効率が低下しても、所定期間を通じた運転効率を向上することができる。
なお、図3A、図3Bに例示した制御は一例であってこれに限定されない。例えば、図3Bにおいて、空調ユニット30に用いられる熱源機が、ヒートポンプ式かどうかを判定し、ヒートポンプ式ではない場合、冷凍機1a、1bの運転負荷を上昇させるとともに、冷凍機1a、1bの排熱を利用するようにしてもよい。
図4は、実施形態に係るシステムコントローラのハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、入出力インタフェース904、通信インタフェース905を備える。システムコントローラ50は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各機能は、プログラムの形式で補助記憶装置903に記憶されている。CPU901は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。
システムコントローラ50の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各機能部による処理を行ってもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、CD、DVD、USB等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行しても良い。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
<付記>
各実施形態に記載の制御装置、排熱回収冷凍機システム、制御方法及びプログラムは、例えば以下のように把握される。
各実施形態に記載の制御装置、排熱回収冷凍機システム、制御方法及びプログラムは、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る制御装置(システムコントローラ50)は、冷蔵室(冷蔵ショーケース)を冷却する第1の冷凍機1aの冷媒回路を循環する第1の冷媒および/又は冷凍室(冷凍ショーケース)を冷却する第2の冷凍機1bの冷媒回路を循環する第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を空調ユニット30へ供給する第1の排熱回収器20と、前記第1の冷媒および/又は前記第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を給湯ユニット40へ供給する第2の排熱回収器10と、を含み、前記第1の排熱回収器20では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができ、前記第2の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができるように構成された排熱回収冷凍機システム100の制御装置であって、外気温度に応じて、前記第1の排熱回収器および前記第2の排熱回収器のそれぞれにおいて、前記第1の冷媒と熱交換するか否を制御し、前記第2の冷媒と熱交換するか否を制御する熱回収制御部(第1熱回収制御部55、第2熱回収制御部56)、を備える。
これにより、排熱回収冷凍機システム100の効率に応じて、第1の排熱回収器、第2の排熱回収器の運転状態を切り替えることができる。その結果、排熱回収冷凍機システム100の運転効率を向上することができる。
これにより、排熱回収冷凍機システム100の効率に応じて、第1の排熱回収器、第2の排熱回収器の運転状態を切り替えることができる。その結果、排熱回収冷凍機システム100の運転効率を向上することができる。
(2)第2の態様に係る制御装置(システムコントローラ50)は、(1)の制御装置であって、前記熱回収制御部は、外気温度が、所定の第1閾値温度以上(第1閾値温度は暖房モードではないと判定できる温度)となると、又は、前記空調ユニットの運転が暖房モード以外の場合、前記第1の排熱回収器20において、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の熱交換を行わないように制御する。
外気温度に基づいて、暖房モードではないと判定できる場合、排熱回収器20を停止する。これにより、多くの排熱を給湯ユニット40へ供給することができる。
外気温度に基づいて、暖房モードではないと判定できる場合、排熱回収器20を停止する。これにより、多くの排熱を給湯ユニット40へ供給することができる。
(3)第3の態様に係る制御装置(システムコントローラ50)は、(1)~(2)の制御装置であって、前記熱回収制御部は、外気温度が、所定の第2閾値温度以下となると、前記第1の排熱回収器および前記第2の排熱回収器において、前記第1の冷媒の熱交換を行わないように制御する。
外気温度が低い場合、冷蔵用の冷凍機1aの負荷を無理に上昇させること無く、熱回収を停止する。これにより、排熱回収冷凍機システム100の運転効率を向上することができる。
外気温度が低い場合、冷蔵用の冷凍機1aの負荷を無理に上昇させること無く、熱回収を停止する。これにより、排熱回収冷凍機システム100の運転効率を向上することができる。
(4)第4の態様に係る制御装置(システムコントローラ50)は、(1)~(3)の制御装置であって、前記排熱回収冷凍機システム100は、さらに前記空調ユニット30の熱源機31と、前記給湯ユニット40の給湯機41と、前記熱源機31が昇温した熱媒体を貯蔵する第1のタンク33と、前記給湯機41が昇温した湯水を貯蔵する第2のタンク44と、を含み、前記制御装置は、前記熱源機31を制御する熱源機制御部(空調ユニット制御部57)と、前記給湯機41を制御する給湯機制御部(給湯ユニット制御部58)と、をさらに備え、前記熱源機制御部は、外気温度が、所定の第3閾値温度以上となると、前記熱源機の運転負荷を上昇させ(ステップS28、29)、前記給湯機制御部は、外気温度が、所定の第4閾値温度以上となると、前記給湯機の運転負荷を上昇させる(ステップS10)。
外気温度に応じてタンクへの蓄熱を行うことにより、瞬間瞬間の運転効率ではなく所定期間全体での排熱回収冷凍機システム100の運転効率を向上することができる。
外気温度に応じてタンクへの蓄熱を行うことにより、瞬間瞬間の運転効率ではなく所定期間全体での排熱回収冷凍機システム100の運転効率を向上することができる。
(5)第5の態様に係る制御装置(システムコントローラ50)は、(1)~(4)の制御装置であって、前記排熱回収冷凍機システムは、さらに前記第1の冷凍機と、前記第2の冷凍機と、を含み、前記制御装置は、前記第1の冷凍機を制御する第1冷凍機制御部と、前記第2の冷凍機を制御する第2冷凍機制御部と、をさらに備え、前記給湯ユニットまたは前記空調ユニットがヒートポンプ式以外の場合、前記第1冷凍機制御部は、前記冷蔵室を所定の設定温度に冷却するために運転するときよりも前記第1の冷凍機の運転負荷を上昇させ、前記第2冷凍機制御部は、前記冷凍室を所定の設定温度に冷却するために運転するときよりも前記第2の冷凍機の運転負荷を上昇させる。
運転効率の高い冷凍機1a、1bの運転負荷を向上させる方がシステム全体の効率が向上する場合、冷凍機1a、1bの運転負荷を上昇させ、排熱回収冷凍機システム100の運転効率の向上を図る。
運転効率の高い冷凍機1a、1bの運転負荷を向上させる方がシステム全体の効率が向上する場合、冷凍機1a、1bの運転負荷を上昇させ、排熱回収冷凍機システム100の運転効率の向上を図る。
(6)第6の態様に係る排熱回収冷凍機システム100は、冷蔵室を冷却する第1の冷凍機と、冷凍室を冷却する第2の冷凍機と、空調ユニットと、給湯ユニットと、前記第1の冷凍機が有する第1の冷媒回路を循環する第1の冷媒と第1の水媒体との間で熱交換する第1の熱交換回路と、前記第2の冷凍機が有する第2の冷媒回路を循環する第2の冷媒と前記第1の水媒体との間で熱交換する第2の熱交換回路と、熱交換された前記第1の水媒体の熱を前記空調ユニットへ供給する回路と、前記第1の水媒体が前記第1の熱交換回路を流れるか否かを切り替える前記第1の熱交換回路に設けられたバルブと、前記第1の水媒体が前記第2の熱交換回路を流れるか否かを切り替える前記第2の熱交換回路に設けられたバルブと、を含む第1の排熱回収器と、前記第1の冷媒と第2の水媒体との間で熱交換する第3の熱交換回路と、前記第2の冷媒と前記第2の水媒体との間で熱交換する第4の熱交換回路と、熱交換された前記第2の水媒体の熱を前記給湯ユニットへ供給する回路と、前記第2の水媒体が前記第3の熱交換回路を流れるか否かを切り替える前記第3の熱交換回路に設けられたバルブと、前記第2の水媒体が前記第4の熱交換回路を流れるか否かを切り替える前記第4の熱交換回路に設けられたバルブと、を含む第2の排熱回収器と、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の制御装置と、を備える。
これにより、排熱回収冷凍機システム100の効率に応じて、第1の排熱回収器、第2の排熱回収器の運転状態を切り替えることができる。その結果、排熱回収冷凍機システム100の運転効率を向上することができる。
これにより、排熱回収冷凍機システム100の効率に応じて、第1の排熱回収器、第2の排熱回収器の運転状態を切り替えることができる。その結果、排熱回収冷凍機システム100の運転効率を向上することができる。
(7)第7の態様に係る制御方法は、冷蔵室を冷却する第1の冷凍機の冷媒回路を循環する第1の冷媒および/又は冷凍室を冷却する第2の冷凍機の冷媒回路を循環する第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を空調ユニットへ供給する第1の排熱回収器と、前記第1の冷媒および/又は前記第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を給湯ユニットへ供給する第2の排熱回収器と、を含み、前記第1の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができ、前記第2の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができるように構成された排熱回収冷凍機システムの制御方法であって、外気温度に応じて、前記第1の排熱回収器および前記第2の排熱回収器のそれぞれにおいて、前記第1の冷媒と熱交換するか否を制御し、前記第2の冷媒と熱交換するか否を制御する。
(8)第8の態様に係るプログラムは、コンピュータに、冷蔵室を冷却する第1の冷凍機の冷媒回路を循環する第1の冷媒および/又は冷凍室を冷却する第2の冷凍機の冷媒回路を循環する第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を空調ユニットへ供給する第1の排熱回収器と、前記第1の冷媒および/又は前記第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を給湯ユニットへ供給する第2の排熱回収器と、を含み、前記第1の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができ、前記第2の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができるように構成された排熱回収冷凍機システムの制御方法であって、外気温度に応じて、前記第1の排熱回収器および前記第2の排熱回収器のそれぞれにおいて、前記第1の冷媒と熱交換するか否を制御し、前記第2の冷媒と熱交換するか否を制御する処理を実行させる。
1a・・・冷凍機、1b・・・冷凍機、10・・・排熱回収器、20・・・排熱回収器、30・・・空調ユニット、40・・・給湯ユニット、50・・・システムコントローラ、51・・・外気温度取得部、52・・・判定部、53・・・第1冷凍機制御部、54・・・第2冷凍機制御部、55・・・第1熱回収制御部、56・・・第2熱回収制御部、57・・・空調ユニット制御部、58・・・給湯ユニット制御部、59・・・記憶部、60・・・温度センサ、100・・・排熱回収冷凍機システム
Claims (8)
- 冷蔵室を冷却する第1の冷凍機の冷媒回路を循環する第1の冷媒および/又は冷凍室を冷却する第2の冷凍機の冷媒回路を循環する第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を空調ユニットへ供給する第1の排熱回収器と、前記第1の冷媒および/又は前記第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を給湯ユニットへ供給する第2の排熱回収器と、を含み、前記第1の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができ、前記第2の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができるように構成された排熱回収冷凍機システムの制御装置であって、
外気温度に応じて、前記第1の排熱回収器および前記第2の排熱回収器のそれぞれにおいて、前記第1の冷媒と熱交換するか否を制御し、前記第2の冷媒と熱交換するか否を制御する熱回収制御部、
を備える制御装置。 - 前記熱回収制御部は、外気温度が、所定の第1閾値温度以上となると、又は、前記空調ユニットの運転が暖房モード以外の場合、前記第1の排熱回収器において、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の熱交換を行わないように制御する、
請求項1に記載の制御装置。 - 前記熱回収制御部は、外気温度が、所定の第2閾値温度以下となると、前記第1の排熱回収器および前記第2の排熱回収器において、前記第1の冷媒の熱交換を行わないように制御する、
請求項1又は請求項2に記載の制御装置。 - 前記排熱回収冷凍機システムは、さらに前記空調ユニットの熱源機と、前記給湯ユニットの給湯機と、前記熱源機が昇温した熱媒体を貯蔵する第1のタンクと、前記給湯機が昇温した湯水を貯蔵する第2のタンクと、を含み、
前記制御装置は、前記熱源機を制御する熱源機制御部と、前記給湯機を制御する給湯機制御部と、をさらに備え、
前記熱源機制御部は、外気温度が、所定の第3閾値温度以上となると、前記熱源機の運転負荷を上昇させ、
前記給湯機制御部は、外気温度が、所定の第4閾値温度以上となると、前記給湯機の運転負荷を上昇させる、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の制御装置。 - 前記排熱回収冷凍機システムは、さらに前記第1の冷凍機と、前記第2の冷凍機と、を含み、
前記制御装置は、前記第1の冷凍機を制御する第1冷凍機制御部と、前記第2の冷凍機を制御する第2冷凍機制御部と、をさらに備え、
前記給湯ユニットまたは前記空調ユニットがヒートポンプ式以外の場合、前記第1冷凍機制御部は、前記冷蔵室を所定の設定温度に冷却するために運転するときよりも前記第1の冷凍機の運転負荷を上昇させ、前記第2冷凍機制御部は、前記冷凍室を所定の設定温度に冷却するために運転するときよりも前記第2の冷凍機の運転負荷を上昇させる、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の制御装置。 - 冷蔵室を冷却する第1の冷凍機と、
冷凍室を冷却する第2の冷凍機と、
空調ユニットと、
給湯ユニットと、
前記第1の冷凍機が有する第1の冷媒回路を循環する第1の冷媒と第1の水媒体との間で熱交換する第1の熱交換回路と、前記第2の冷凍機が有する第2の冷媒回路を循環する第2の冷媒と前記第1の水媒体との間で熱交換する第2の熱交換回路と、熱交換された前記第1の水媒体の熱を前記空調ユニットへ供給する回路と、前記第1の水媒体が前記第1の熱交換回路を流れるか否かを切り替える前記第1の熱交換回路に設けられたバルブと、前記第1の水媒体が前記第2の熱交換回路を流れるか否かを切り替える前記第2の熱交換回路に設けられたバルブと、を含む第1の排熱回収器と、
前記第1の冷媒と第2の水媒体との間で熱交換する第3の熱交換回路と、前記第2の冷媒と前記第2の水媒体との間で熱交換する第4の熱交換回路と、熱交換された前記第2の水媒体の熱を前記給湯ユニットへ供給する回路と、前記第2の水媒体が前記第3の熱交換回路を流れるか否かを切り替える前記第3の熱交換回路に設けられたバルブと、前記第2の水媒体が前記第4の熱交換回路を流れるか否かを切り替える前記第4の熱交換回路に設けられたバルブと、を含む第2の排熱回収器と、
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の制御装置と、
を備える排熱回収冷凍機システム。 - 冷蔵室を冷却する第1の冷凍機の冷媒回路を循環する第1の冷媒および/又は冷凍室を冷却する第2の冷凍機の冷媒回路を循環する第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を空調ユニットへ供給する第1の排熱回収器と、前記第1の冷媒および/又は前記第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を給湯ユニットへ供給する第2の排熱回収器と、を含み、前記第1の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができ、前記第2の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができるように構成された排熱回収冷凍機システムの制御方法であって、
外気温度に応じて、前記第1の排熱回収器および前記第2の排熱回収器のそれぞれにおいて、前記第1の冷媒と熱交換するか否を制御し、前記第2の冷媒と熱交換するか否を制御する、
制御方法。 - コンピュータに、
冷蔵室を冷却する第1の冷凍機の冷媒回路を循環する第1の冷媒および/又は冷凍室を冷却する第2の冷凍機の冷媒回路を循環する第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を空調ユニットへ供給する第1の排熱回収器と、前記第1の冷媒および/又は前記第2の冷媒と熱交換して熱を回収し、回収した前記熱を給湯ユニットへ供給する第2の排熱回収器と、を含み、前記第1の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができ、前記第2の排熱回収器では、前記第1の冷媒と前記第2の冷媒の各々について、熱交換するか否を切り替えることができるように構成された排熱回収冷凍機システムの制御方法であって、
外気温度に応じて、前記第1の排熱回収器および前記第2の排熱回収器のそれぞれにおいて、前記第1の冷媒と熱交換するか否を制御し、前記第2の冷媒と熱交換するか否を制御する処理、
を実行させるプログラム。
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JP2022040657A JP2023135438A (ja) | 2022-03-15 | 2022-03-15 | 制御装置、排熱回収冷凍機システム、制御方法及びプログラム |
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