JP2023134875A - 一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法及び製造装置 - Google Patents

一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法及び製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023134875A
JP2023134875A JP2022039792A JP2022039792A JP2023134875A JP 2023134875 A JP2023134875 A JP 2023134875A JP 2022039792 A JP2022039792 A JP 2022039792A JP 2022039792 A JP2022039792 A JP 2022039792A JP 2023134875 A JP2023134875 A JP 2023134875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ionic liquid
carbon dioxide
carbon monoxide
plasma
synthesis gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022039792A
Other languages
English (en)
Inventor
パンカジ アタリ
Pankaj Attri
一憲 古閑
Kazunori Koga
賢直 奥村
Takamasa Okumura
正治 白谷
Masaharu Shiratani
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu University NUC
Original Assignee
Kyushu University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu University NUC filed Critical Kyushu University NUC
Priority to JP2022039792A priority Critical patent/JP2023134875A/ja
Priority to PCT/JP2023/008530 priority patent/WO2023176583A1/ja
Publication of JP2023134875A publication Critical patent/JP2023134875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/40Carbon monoxide

Abstract

【課題】二酸化炭素を一酸化炭素へ効率的に変換できる方法を提供すること。【解決手段】イオン液体に二酸化炭素を付与する二酸化炭素付与工程と、二酸化炭素を付与したイオン液体に対してプラズマを照射して、二酸化炭素を一酸化炭素に変換するプラズマ照射工程とを有する方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法及び製造装置に関する。
米国エネルギー省のエネルギー情報局(EIA)の報告書によると、世界のエネルギー消費量は2015年から2040年にかけて28%増加すると報告されており、エネルギー使用量の増加に伴い、エネルギー関連の二酸化炭素(CO)排出量も同時期に16%増加し、年間排出量は2015年の339億トンから2040年には393億トンに増加すると報告されている。
二酸化炭素を変換して持続可能な炭素質燃料を生産することは、短・中期的に温室効果ガスに取り組む上で最も有望な選択肢である。また、二酸化炭素は、一酸化炭素(CO)などの価値ある化学物質を生産するための、再生可能で安価かつ豊富なC1化学原料として期待されている。
例えば、二酸化炭素を一酸化炭素に変換する技術として、二酸化炭素に比熱平衡なプラズマを照射することが提案されている(特許文献1参照)。また、このようなプラズマ装置を最適条件下で使用することで、二酸化炭素から一酸化炭素への正味の変換率は4%近くに達することが知られているが、さらに変換率を上げるには、高出力が必要で、処理時間も長くなるという問題があった。
特開2013-252987号公報
本発明の課題は、二酸化炭素を一酸化炭素へ効率的に変換できる方法を提供することにある。
本発明者らは、イオン液体に保持(溶解)された二酸化炭素に、プラズマを照射することにより、二酸化炭素を一酸化炭素へ効率的に変換できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
[1]イオン液体に二酸化炭素を付与する二酸化炭素付与工程と、
前記二酸化炭素を付与したイオン液体にプラズマを照射して、二酸化炭素を一酸化炭素に変換するプラズマ照射工程と、
を有することを特徴とする一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
[2]前記二酸化炭素付与工程におけるイオン液体への二酸化炭素の付与が、イオン液体の表面への付与であることを特徴とする上記[1]記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
[3]前記二酸化炭素付与工程におけるイオン液体への二酸化炭素の付与が、平面状に広げられたイオン液体への付与であることを特徴とする上記[2]記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
[4]前記二酸化炭素付与工程におけるイオン液体への二酸化炭素の付与が、イオン液体の液中への付与であることを特徴とする上記[1]記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
[5]前記プラズマ照射工程におけるプラズマの照射が、平面状に広げられたイオン液体への照射であることを特徴とする上記[1]~[4]のいずれか記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
[6]前記プラズマ照射工程の後に、イオン液体を加熱して、イオン液体を清浄化するイオン液体加熱工程を有することを特徴とする上記[1]~[5]のいずれか記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
[7]前記イオン液体加熱工程で清浄化したイオン液体を、再度、二酸化炭素付与工程のイオン液体として用いることを特徴とする上記[6]記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
[8]前記イオン液体が、1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムアセタート([BMIM]AC)、1-ブチル-2,3-ジメチルイミダゾリウムクロリド([BDMIM]Cl)、1-ブチル-2,3-ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボラート([BDMIM]BF)、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムアセタート([EMIM]Ac)、1-メチル-3-n-オクチルイミダゾリウムクロリド([OMIM]Cl)、及びN,N-ジメチルカルバミン酸ジメチルアンモニウム(DIMCARB)から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記[1]~[7]のいずれか記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
[9]イオン液体に二酸化炭素を付与する二酸化炭素付与手段と、
前記二酸化炭素を付与したイオン液体にプラズマを照射するプラズマ照射手段と、
を備えることを特徴とする一酸化炭素を含む合成ガスの製造装置。
[10]さらに、プラズマ照射後のイオン液体を加熱処理する加熱手段を備えることを特徴とする上記[9]記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造装置。
本発明の製造方法によれば、二酸化炭素を一酸化炭素へ効率的に変換して、一酸化炭素を含む合成ガスを効率的に製造することができる。
本発明の第一実施形態に係る一酸化炭素の合成ガスの製造装置(連続方式)の説明図である。 本発明の第二実施形態に係る一酸化炭素の合成ガスの製造装置(連続方式)の説明図である。 実施例1で用いた装置の説明図である。 実施例1で用いた装置の写真である。 イオン液体として、1-ブチル-2,3-ジメチルイミダゾリウムクロリド([BDMIM]Cl)を用いた場合の、イオン液体濃度に対する生成した一酸化炭素の濃度を示す図である。 イオン液体として、N,N-ジメチルカルバミン酸ジメチルアンモニウム(DIMCARB)を用いた場合の、イオン液体濃度に対する生成した一酸化炭素の濃度を示す図である。 実施例2で用いた装置及び手順の説明図である。
本発明の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法は、イオン液体に二酸化炭素を付与する二酸化炭素付与工程と、二酸化炭素を付与したイオン液体にプラズマを照射して、二酸化炭素を一酸化炭素に変換するプラズマ照射工程とを有することを特徴とする。
本発明の製造方法によれば、二酸化炭素を一酸化炭素へ効率的に変換して、一酸化炭素を含む合成ガスを効率的に製造することができる。また、本発明の製造方法は、1)低出力のプラズマを用いて大気圧下で実施することができ、2)安価かつ再利用可能なイオン液体を使用し、3)空気や排気中の二酸化炭素を原料ガスとすることができるため、安価に一酸化炭素を含む合成ガスを製造することができる。
本発明の方法により製造される一酸化炭素を含む合成ガスは、そのまま利用してもよいし、一酸化炭素を分離して利用してもよい。
続いて、本発明の製造方法の各工程について詳細に説明する。
[二酸化炭素付与工程]
二酸化炭素付与工程は、イオン液体に二酸化炭素を付与する工程である。イオン液体に対する二酸化炭素の付与方法としては、二酸化炭素をイオン液体に保持(溶解)させることができる方法であれば特に制限されるものではなく、例えば、イオン液体の表面に二酸化炭素を付与する方法や、イオン液体の液中に二酸化炭素を付与する方法を挙げることができる。具体的に、イオン液体の表面に二酸化炭素を付与する方法としては、二酸化炭素雰囲気下又は二酸化炭素のガスフロー下にイオン液体を配置して接触させる方法を挙げることができる。また、イオン液体の液中に二酸化炭素を付与する方法としては、イオン液体中に二酸化炭素をバブリングする方法を挙げることができる。
二酸化炭素付与時のイオン液体の温度としては、イオン液体が液体である温度であればよく、例えば、-40~100℃が好ましく、0~50℃がより好ましい。
イオン液体の表面への二酸化炭素の付与は、容器内に所定高さまで保持されたイオン液体の表面に対して行ってもよいが、より効率的に二酸化炭素を付与できる点から、平面状に広げられたイオン液体に対して行うことが好ましい。
(イオン液体)
本発明の製造方法において用いるイオン液体としては、カチオン及びアニオンからなり、且つ常温において液体状態である塩であれば特に限定されず、融点が25℃以下の塩が好ましく、10℃以下の塩がより好ましく、-20℃以下の塩がさらに好ましい。イオン液体は1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
イオン液体を構成するカチオンとしては、例えば、下記一般式(1)で表されるイミダゾリウムイオン、一般式(2)で表されるピリジニウムイオン、一般式(3)で表されるアンモニウムイオン、一般式(4)で表されるピロリジニウムイオン、一般式(5)で表されるホスホニウムイオン、一般式(6)で表されるスルホニウムイオン等が挙げられる。これらの中でも、一般式(1)で表されるイミダゾリウムイオン、一般式(3)で表されるアンモニウムイオンが好ましい。
一般式(1)中、R及びRは同一又は異なって、置換されていてもよいアルキル基、又は水素原子を示す(但し、R及びRは同時に水素原子ではない)。アルキル基は、カチオンがイオン液体を形成し得る限り特に限定されない。アルキル基は、分枝鎖状又は直鎖状のいずれでもよいが、直鎖状であることが好ましい。アルキル基としては、例えば、炭素数1~8のアルキル基、好ましくは炭素数1~4のアルキル基が挙げられ、より具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、及びオクチル基等が挙げられる。
具体的には、1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムイオン、1-ブチル-2,3-ジメチルイミダゾリウム、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムイオン、1-メチル-3-n-オクチルイミダゾリウムを挙げることができる。
一般式(2)中、Rは置換されていてもよいアルキル基を示す。アルキル基は、カチオンがイオン液体を形成し得る限り特に限定されない。アルキル基は、分枝鎖状又は直鎖状いずれでもよいが、直鎖状であることが好ましい。アルキル基としては、例えば、炭素数1~5のアルキル基、好ましくは炭素数1~3のアルキル基が挙げられ、より具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、及びペンチル基等が挙げられる。
一般式(3)中、R~Rは同一又は異なって、置換されていてもよいアルキル基、又は水素原子を示す(但し、R~Rは同時に水素原子ではない)。アルキル基は、カチオンがイオン液体を形成し得る限り特に限定されない。アルキル基は、分枝鎖状又は直鎖状のいずれでもよいが、直鎖状であることが好ましい。アルキル基としては、例えば、炭素数1~5のアルキル基、好ましくは炭素数1~3のアルキル基が挙げられ、より具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、及びペンチル基等が挙げられる。
具体的には、ジメチルアンモニウムイオンを挙げることができる。
一般式(4)中、R及びRは同一又は異なって、置換されていてもよいアルキル基、又は水素原子を示す(但し、R及びRは同時に水素原子ではない)。アルキル基は、カチオンがイオン液体を形成し得る限り特に限定されない。アルキル基は、分枝鎖状又は直鎖状のいずれでもよいが、直鎖状であることが好ましい。アルキル基としては、例えば、炭素数1~8のアルキル基、好ましくは炭素数1~6のアルキル基が挙げられ、より具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、及びオクチル基等が挙げられる。
一般式(5)中、R10~R13は同一又は異なって、置換されていてもよいアルキル基、又は水素原子を示す(但し、R10~R13は同時に水素原子ではない)。アルキル基は、カチオンがイオン液体を形成し得る限り特に限定されない。アルキル基は、分枝鎖状又は直鎖状のいずれでもよいが、直鎖状であることが好ましい。アルキル基としては、例えば、炭素数1~5のアルキル基、好ましくは炭素数1~3のアルキル基が挙げられ、より具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、及びペンチル基等が挙げられる。
一般式(6)中、R14~R16は同一又は異なって、置換されていてもよいアルキル基、又は水素原子を示す(但し、R14~R16は同時に水素原子ではない)。アルキル基は、ラジカル重合性基含有カチオンがイオン液体を形成し得る限り特に限定されない。アルキル基は、分枝鎖状又は直鎖状のいずれでもよいが、直鎖状であることが好ましい。アルキル基としては、例えば、炭素数1~5のアルキル基、好ましくは炭素数1~3のアルキル基が挙げられ、より具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、及びペンチル基等が挙げられる。
一般式(1)~(6)中、アルキル基の置換基としては、例えば、ヒドロキシル基、カルボニル基、メトキシ基、アミノ基、カルボキシル基、アリール基、ラジカル重合性基が挙げられる。また、水素原子に代えて、ラジカル重合性基を採用することもできる。ラジカル重合性基としては、ラジカルによって付加重合することが可能であり、且つラジカル重合成基含有カチオンがイオン液体を形成し得る限り特に限定されない。ラジカル重合性基の具体例としては、ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、及びマレオイル基等が挙げられ、好ましくはビニル基、アリル基、及びアクリロイル基等が挙げられる。
イオン液体を構成するアニオンとしては、有機カルボン酸イオン(例えばカルボキシ基を1つ有する、炭素数1~8(好ましくは2~4、より好ましくは2~3)の有機カルボン酸イオン)、ジアルキルカルバミン酸イオン、ハロゲン化物イオン、ジアルキルリン酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン(BF )、BFCF 、BF 、BF 、BF 、ヘキサフルオロリン酸イオン(PF )、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド酸イオン((CFSO)、過塩素酸イオン(ClO )、トリス(トリフルオロメタンスルホニル)炭素酸イオン((CFSO)、トリフルオロメタンスルホン酸イオン(CFSO )、ジシアンアミドイオン((CN))、トリフルオロ酢酸イオン(CFCOO)、及びアミノ酸由来イオン等が挙げられる。
これらの中でも、有機カルボン酸イオン、ジアルキルカルバミン酸イオン、ハロゲン化物イオン、テトラフルオロホウ酸イオン(BF )が好ましく、具体的には、酢酸イオン、ジメチルカルバミン酸イオン、塩素イオン、テトラフルオロホウ酸イオン(BF )が好ましい。
具体的に、好ましいイオン液体としては、1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムアセタート([BMIM]AC)、1-ブチル-2,3-ジメチルイミダゾリウムクロリド([BDMIM]Cl)、1-ブチル-2,3-ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボラート([BDMIM]BF)、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムアセタート([EMIM]Ac)、1-メチル-3-n-オクチルイミダゾリウムクロリド([OMIM]Cl)、及びN,N-ジメチルカルバミン酸ジメチルアンモニウム(DIMCARB)を挙げることができる。
イオン液体は、公知の方法(例えば、Chem. Lett., 2000, 第922頁、J. Phys. Chem. B, 103, 1999, 第4164頁等参照)に従って製造することができる。本発明では、公知の方法に従って製造したイオン液体を使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
イオン液体は、そのまま用いてもよいが、溶媒に溶解して用いることが好ましい。溶媒としては、例えば水や各種有機溶媒が挙げられ、水が好ましい。有機溶媒としては、例えばアルコール、アセトン、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン等が挙げられる。溶媒は1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。イオン液体濃度としては、例えば、1~100質量%が好ましく、30~95質量%がより好ましく、50~90質量%がさらに好ましい。
(二酸化炭素)
本発明の製造方法において用いる二酸化炭素としては、特に制限されるものではなく、純粋な二酸化炭素ガスであってもよいし、その他の成分が含まれる混合ガスであってもよい。具体的に、混合ガスとしては、例えば、空気や、工場、廃棄物処理施設、火力発電所等の設備で発生する排気ガスを挙げることができる。
[プラズマ照射工程]
プラズマ照射工程は、上記二酸化炭素付与工程で二酸化炭素を付与したイオン液体にプラズマを照射して、二酸化炭素を一酸化炭素に変換する工程である。この工程では、イオン液体とプラズマのシナジーにより、二酸化炭素が一酸化炭素に効率的に変換される。
本発明のプラズマ照射工程で用いるプラズマ発生装置としては、特に制限されるものではなく、従来公知のプラズマ発生装置を使用することができる。
プラズマ放電方式としては、特に制限されるものではなく、RF放電、コロナ放電、誘電体バリア放電、マイクロ波放電等の非平衡プラズマ方式や、アーク放電等の熱平衡プラズマ方式を挙げることができる。プラズマの照射形式としては、例えば、リモートプラズマ、ダイレクトプラズマ、スポットプラズマ等を挙げることができる。
プラズマガス(プロセスガス)としては、特に制限されるものではなく、例えば、空気、窒素ガス、ハロゲン含有ガス、酸素ガス、水素ガス等を挙げることができ、これらのガスを混合して用いてもよい。本発明においては、空気プラズマ(Airプラズマ)又は窒素ガスプラズマ(Nプラズマ)が好ましい。プラズマ照射前に、イオン液体が収容された空間をプラズマガスで予めパージすることが好ましい。プラズマガスの流量は、電極間距離、放電場におけるガス流通面の断面積及び長さ、印加する高周波の周波数、プラズマガスの組成等によって適宜決定することができる。
本発明のプラズマ照射工程におけるプラズマ照射は、低圧プラズマ照射でも大気圧プラズマ照射でもよく、その圧力範囲としては、例えば、0.001~1.0×10Paであり、0.01~1×10Paが好ましく、0.1~1×10Paがより好ましい。また、プラズマ照射時間としては、例えば、1~6000秒であり、10~1000秒が好ましく、20~500秒がより好ましく、30~200秒がさらに好ましい。
イオン液体に対するプラズマ照射は、局所的にプラズマ照射するものであってよいが、広範囲にプラズマ照射するものであることが好ましい。例えば、平面状に広げられた二酸化炭素が溶解したイオン液体に対して、広範囲にプラズマ照射することにより、大量の二酸化炭素を効率的に一酸化炭素に変換することができる。なお、平面状に広げられた二酸化炭素が溶解したイオン液体としては、平面状に広げられた状態で二酸化炭素が付与されたものであってもよいし、二酸化炭素を付与した後に平面状に広げられたものであってもよい。
[イオン液体加熱工程]
本発明の製造方法は、さらに、プラズマ照射工程の後に、イオン液体を加熱して、イオン液体を清浄化するイオン液体加熱工程を有することが好ましい。本工程により、イオン液体から、プラズマ照射工程において生成した各種気体が離脱して、清浄なイオン液体となり、二酸化炭素吸収性が再生する。この再生イオン液体は、本発明の二酸化炭素の付与に再利用することができる。
[その他の工程]
本発明の製造方法は、上記の工程の他、イオン液体を精製する工程や、二酸化炭素を精製する工程等の他の工程を含んでいてもよい。
[本発明の推定反応]
本発明者らは、水に溶解した二酸化炭素に対してプラズマを照射する場合、
のような反応が進行するに対して、本発明のようにイオン液体を用いることにより、
のような反応が進行し、二酸化炭素から一酸化炭素への変換が効率よく行われると推測している。
具体的に、イオン液体として、1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムアセタート([BMIM]AC)を用いる場合には、下記に示す反応が進行するものと推測している。
また、イオン液体として、N,N-ジメチルカルバミン酸ジメチルアンモニウム(DIMCARB)を用いる場合には、下記に示す反応が進行するものと推測している。
なお、上記反応は、本発明者の推測であり、本発明の範囲を限定するものではない。
次に、本発明の製造装置について説明する。
本発明の一酸化炭素を含む合成ガスの製造装置は、イオン液体に二酸化炭素を付与する二酸化炭素付与手段と、二酸化炭素を付与したイオン液体に対してプラズマを照射するプラズマ照射手段とを備えることを特徴とする。本発明の製造装置は、上記本発明の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法の実施に用いることができる。
二酸化炭素付与手段としては、イオン液体に二酸化炭素を付与できるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、イオン液体の表面に二酸化炭素を供給する手段や、イオン液体の液中に二酸化炭素を供給する手段が挙げられる。
イオン液体の表面に二酸化炭素を付与する手段としては、具体的に、イオン液体の表面に、二酸化炭素を含むガスを流通させる二酸化炭素供給装置を挙げることができる。また、イオン液体の液中に二酸化炭素を付与する手段としては、イオン液体中に、二酸化炭素を含むガスをバブリングするバブリング装置を挙げることができる。
プラズマ照射手段としては、従来公知の装置を用いることができる。具体的には、上記本発明の製造方法で説明したプラズマ照射を行うことできる装置を挙げることができる。例えば、一対の電極と、一対の電極の対向する少なくとも一方の面に設けられた誘電体と、一対の電極間に電圧を印加させる高周波電源とを備え、一対の電極間で起こる放電をプロセスガスによりイオン液体に導いてイオン液体にプラズマを照射する手段(リモート形式)を挙げることができる。
さらに、本発明の一酸化炭素を含む合成ガスの製造装置は、プラズマ照射後のイオン液体を加熱処理する加熱手段を備えていることが好ましい。これにより、イオン液体の二酸化炭素吸収性を再生することができ、イオン液体の再利用が可能となる。
本発明の一酸化炭素を含む合成ガスの製造装置は、収容槽などに収容されたイオン液体に対して二酸化炭素付与及びプラズマ照射をバッチ形式で行うものであってもよいし、流通するイオン液体に対して、二酸化炭素付与及びプラズマ照射を連続的に行う連続方式であってもよいが、連続式が好ましい。
具体的に、バッチ処理する装置としては、例えば、二酸化炭素付与手段及びプラズマ照射手段を備えるイオン液体収容槽を挙げることができる。また、連続処理する装置としては、二酸化炭素付与手段を具備する第一槽と、第一槽に接続された、プラズマ照射手段を具備する第二槽とを備え、連続供給されるイオン液体を第一槽から第二槽へ流通処理するものを挙げることができる。さらに、連続処理する装置としては、周囲が電極材で覆われた誘電体管(例えば、ガラス管)内に、高周波電源に接続された電極棒を挿通したプラズマ照射手段と、誘電体管内壁に沿ってイオン液体を供給するイオン液体供給手段と、誘電体管内に二酸化炭素を流通させる二酸化炭素付与手段を備えたものを挙げることができる。
以下、図面を用いて本発明の一酸化炭素の合成ガスの製造装置の一実施形態を具体的に説明するが、本発明は本実施形態に制限されるものではない。
ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係る一酸化炭素の合成ガスの製造装置(連続方式)の説明図である。図2は、本発明の第二実施形態に係る一酸化炭素の合成ガスの製造装置(連続方式)の説明図である。
図1に示すように、本発明の第一実施形態に係る一酸化炭素を含む合成ガスの製造装置1は、二酸化炭素付与手段としてのバブリング装置2を備える第一槽3と、第一槽3に接続され、第一槽3から流入したイオン液体にプラズマを照射するプラズマ照射手段を備える第二槽4と、第二槽4に接続され、第二槽4から流入したイオン液体を加熱処理する加熱処理手段5を備える第三槽6と備えている。さらに、第三槽6は、第一槽3とも接続しており、第三槽6において加熱処理されたイオン液体が第一槽3に送られて、イオン液体を循環して流通できるように構成されている。製造装置1は、イオン液体を循環して流通させることにより、連続して一酸化炭素を製造することができる。
なお、上記本発明の第一実施形態に係る一酸化炭素を含む合成ガスの製造装置1は、第一槽3、第二槽4、第三槽6にイオン液体を循環させて連続処理するものであるが、第一槽3、第二槽4、第三槽6を、二酸化炭素付与手段、プラズマ照射手段、及び加熱処理手段を備える1つの槽としたバッチ式の装置とすることもできる。
図2に示すように、本発明の第二実施形態に係る一酸化炭素を含む合成ガスの製造装置7は、立設された誘電体管としてのガラス管8と、ガラス管8を覆うシート状電極としての金属シート9と、高周波電源(高電圧パルス電源)10に接続され、ガラス管8に挿通された棒状電極としての金属棒11とを具備するプラズマ照射手段を備えている。また、製造装置7は、ガラス管8の内壁に沿って上方からイオン液体を供給するイオン液体供給手段と、ガラス管8の内部に二酸化炭素を上方から流通させる二酸化炭素供給手段とを備えている。
二酸化炭素供給手段は、イオン液体供給手段により供給されたガラス管8の内壁を流れるイオン液体に二酸化炭素を付与する。また、プラズマ照射手段は、金属棒11から金属シート9に向けてプラズマ放電し、二酸化炭素が付与されたガラス管8の内壁を流れるイオン液体に対してプラズマを照射する。これにより、製造装置7は、連続して一酸化炭素を製造することができる。
[実施例1]
図3に示す装置を用いて、二酸化炭素から一酸化炭素への変換試験を行った。
本試験は、イオン液体(IL)が収容された容器内に、二酸化炭素を導入してイオン液体の表面に二酸化炭素を付与し、このイオン液体にプラズマを照射して、二酸化炭素から一酸化炭素の合成を行うものである。
具体的には、下記に示す条件にて試験を行った。
<条件>
・イオン液体(IL)
(1) 1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムクロリド([BMIM]Cl)
(2) N,N-ジメチルカルバミン酸ジメチルアンモニウム(DIMCARB)
・IL濃度 :0-80wt%
・ガス :CO
・ガス流量 :300sccm
・温度 :常温
・プラズマ発生用電源 :PVM500(Information Unlimited社製)
・入力電力 :10~12W
・印加周波数、印加電圧:24-25kHz、6-7kVpp
・処理時間 :4分
・CO検出器 :ガステック社製検知管式気体測定器(チューブNo.:1HH)
<結果1:イオン液体として、[BMIM]Clを用いた場合>
図5に、イオン液体濃度に対する生成した一酸化炭素の濃度を示す。図5に示すように、イオン液体濃度の上昇に伴って、一酸化炭素濃度が増加し、イオン液体濃度80wt%で一酸化炭素濃度30%程度まで増加した。
一方、イオン液体を用いずに水のみ(イオン液体 0wt%)を用いた場合には、一酸化炭素濃度は3%程度と低かった。また、プラズマ照射を行わない場合(図5の丸印)においては、一酸化炭素の生成はみられなかった。
<結果2:イオン液体として、DIMCARBを用いた場合>
図6に、イオン液体濃度に対する生成した一酸化炭素の濃度を示す。図6に示すように、一酸化炭素濃度が増加し、イオン液体濃度80wt%で一酸化炭素濃度30%程度まで増加した。
一方、イオン液体を用いずに水のみ(イオン液体 0wt%)を用いた場合には、一酸化炭素濃度は3%程度と低かった。また、プラズマ照射を行わない場合(図6の丸印)においては、一酸化炭素の生成はみられなかった。
なお、二酸化炭素の導入とプラズマ照射は、ほぼ同時期であるため、イオン液体溶液表面におけるプラズマとイオン液体のシナジーにより一酸化炭素への変換が促進したものと考えられる。
[実施例2]
本試験においては、容器内の所定濃度のイオン液体の液中に、二酸化炭素ガスを付与(バブリング)し、一定期間放置した後、イオン液体に対してプラズマを照射して、二酸化炭素を一酸化炭素に変換した。
試験の概略は、図7に示すように、以下の1)~3)の手順で行った。
1)イオン液体に対して二酸化炭素ガスで2分間バブリングを行った(図7の左図)。二酸化炭素ガス流量は、300sccmであり、バブリング中は、ボトルにゆるくキャップをした。
2)バブリング後、二酸化炭素保持能力を確認するために、24時間保管した(図7の中央図)。保管温度は20℃であった。
3)24時間保管後、イオン液体に対してプラズマ照射を行った(図7の右図)。放電パラメータは実施例1と同様の条件で行った。
まず、イオン液体として[BMIM]Clを用い、その濃度依存性を調査した。
具体的には、イオン液体として、4wt%、12wt%、20wt%の[BMIM]Clを用いて、二酸化炭素ガスで2分間バブリング後、24時間保管した。24時間後のイオン液体中の二酸化炭素の濃度を、センサーCGP-31(東亜ディーケーケー株式会社)を用いて測定した。また、24時間保管したイオン液体に対して空気プラズマを1分間照射し、一酸化炭素濃度を測定した。なお、比較として、水(イオン液体0wt%)を用いた。
その結果を表1に示す。
表1に示すように、イオン液体の濃度増加と共に、二酸化炭素保持能力は増加し、一酸化炭素への変換量が高くなる傾向にあった。
一方、水は、二酸化炭素保持能力が低く、24時間後には、初期の液中の二酸化炭素濃度の1%程度まで減少した。
続いて、イオン液体(IL)として[BMIM]Ac、[BDMIM]Cl、[BDMIM]BF、[BMIM]Ac、[DIMCARB]、[OMIM]Clといった異なる種類のイオン液体を用いて、上記と同様の試験を行った。なお、二酸化炭素付与後の保管期間を4日又は10日とした。
その結果を表2に示す。
表2に示すように、いずれのイオン液体を用いても、一酸化炭素への変換が効率的に行われることが明らかとなった。
[実施例3]
上記実施例2では、空気雰囲気下でプラズマ照射を行ったが、本実施例では窒素雰囲気下でプラズマ照射を行った。
具体的には、イオン液体としてDIMCARBを用いて、二酸化炭素で2分間バブリング後、4日間保管した。4日後のイオン液体中の二酸化炭素の濃度を、センサーCGP-31(東亜ディーケーケー株式会社)を用いて測定した。また、窒素で4分間パージ処理を行った後、4日間保管したイオン液体に対して、Nプラズマを1分間照射し、生成した一酸化炭素の濃度を測定した。なお、比較として、水(イオン液体0wt%)を用いた。
その結果を表3に示す。
表3に示すように、窒素プラズマの場合も、空気プラズマの場合(表2)と同等の結果が得られた。したがって、空気中の二酸化炭素の影響はないと考えられる。
本発明は、有用な化学原料である一酸化炭素を製造できることから、産業上有用である。
1 一酸化炭素を含む合成ガスの製造装置(第一実施形態)
2 バブリング装置
3 第一槽
4 第二槽
5 加熱処理手段
6 第三槽
7 一酸化炭素を含む合成ガスの製造装置(第二実施形態)
8 ガラス管(誘電体)
9 金属シート(シート状電極)
10 高周波電源
11 金属棒(棒状電極)

Claims (10)

  1. イオン液体に二酸化炭素を付与する二酸化炭素付与工程と、
    前記二酸化炭素を付与したイオン液体にプラズマを照射して、二酸化炭素を一酸化炭素に変換するプラズマ照射工程と、
    を有することを特徴とする一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
  2. 前記二酸化炭素付与工程におけるイオン液体への二酸化炭素の付与が、イオン液体の表面への付与であることを特徴とする請求項1記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
  3. 前記二酸化炭素付与工程におけるイオン液体への二酸化炭素の付与が、平面状に広げられたイオン液体への付与であることを特徴とする請求項2記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
  4. 前記二酸化炭素付与工程におけるイオン液体への二酸化炭素の付与が、イオン液体の液中への付与であることを特徴とする請求項1記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
  5. 前記プラズマ照射工程におけるプラズマの照射が、平面状に広げられたイオン液体への照射であることを特徴とする請求項1~4のいずれか記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
  6. 前記プラズマ照射工程の後に、イオン液体を加熱して、イオン液体を清浄化するイオン液体加熱工程を有することを特徴とする請求項1~5のいずれか記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
  7. 前記イオン液体加熱工程で清浄化したイオン液体を、再度、二酸化炭素付与工程のイオン液体として用いることを特徴とする請求項6記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
  8. 前記イオン液体が、1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムアセタート([BMIM]AC)、1-ブチル-2,3-ジメチルイミダゾリウムクロリド([BDMIM]Cl)、1-ブチル-2,3-ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボラート([BDMIM]BF)、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムアセタート([EMIM]Ac)、1-メチル-3-n-オクチルイミダゾリウムクロリド([OMIM]Cl)、及びN,N-ジメチルカルバミン酸ジメチルアンモニウム(DIMCARB)から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1~7のいずれか記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法。
  9. イオン液体に二酸化炭素を付与する二酸化炭素付与手段と、
    前記二酸化炭素を付与したイオン液体にプラズマを照射するプラズマ照射手段と、
    を備えることを特徴とする一酸化炭素を含む合成ガスの製造装置。
  10. さらに、プラズマ照射後のイオン液体を加熱処理する加熱手段を備えることを特徴とする請求項9記載の一酸化炭素を含む合成ガスの製造装置。
JP2022039792A 2022-03-15 2022-03-15 一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法及び製造装置 Pending JP2023134875A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022039792A JP2023134875A (ja) 2022-03-15 2022-03-15 一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法及び製造装置
PCT/JP2023/008530 WO2023176583A1 (ja) 2022-03-15 2023-03-07 一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022039792A JP2023134875A (ja) 2022-03-15 2022-03-15 一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法及び製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023134875A true JP2023134875A (ja) 2023-09-28

Family

ID=88023167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022039792A Pending JP2023134875A (ja) 2022-03-15 2022-03-15 一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法及び製造装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023134875A (ja)
WO (1) WO2023176583A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004099407A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 合成ガスの製造方法
CA2685609A1 (en) * 2007-05-04 2008-11-13 Principle Energy Solutions, Inc. Production of hydrocarbons from carbon and hydrogen sources
CN103894160B (zh) * 2014-04-17 2015-11-18 上海锅炉厂有限公司 一种二氧化碳固体吸收剂及其制备方法
JP6804748B2 (ja) * 2016-06-22 2020-12-23 学校法人東京理科大学 窒素源製造装置、養液供給装置、育成システム、植物栽培システム、及び窒素源を製造する方法
JP2021054706A (ja) * 2019-09-24 2021-04-08 積水化学工業株式会社 ガス製造装置、ガス製造システムおよびガス製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023176583A1 (ja) 2023-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Grabowski et al. Corona above water reactor for systematic study of aqueous phenol degradation
Aissaoui et al. Potential applications of deep eutectic solvents in natural gas sweetening for CO2 capture
Singh et al. Structure and activity relationships for CO2 regeneration from aqueous amine-based absorbents
JP5091358B2 (ja) 4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン水溶液を用いた、ガス混合物からのco2吸収
JP6661534B2 (ja) 相界面反応を用いた反応生成物製造方法及び相界面反応装置、ならびに二次反応生成物製造方法
EP2258460B1 (de) Verfahren, Absorptionsmedium und Vorrichtung zur Absorption von CO2 aus Gasmischungen
Rumbach et al. Electrochemical production of oxalate and formate from CO2 by solvated electrons produced using an atmospheric-pressure plasma
Sostaric et al. Sonochemical dissolution of MnO2 colloids
JP2002338203A (ja) 低温プラズマによる水素の製造方法
Matsuya et al. Relationship between reaction rate of perfluorocarboxylic acid decomposition at a plasma–liquid interface and adsorbed amount
Rice et al. Metal-metal interactions in binuclear rhodium isocyanide complexes. Polarized single-crystal spectroscopic studies of the lowest triplet. rarw. singlet system in tetrakis (1, 3-diisocyanopropane) dirhodium (2+)
WO2023176583A1 (ja) 一酸化炭素を含む合成ガスの製造方法及び製造装置
Damideh et al. Study of ozone concentration from CO2 decomposition in a water cooled coaxial dielectric barrier discharge
Toy et al. Photosonochemical decomposition of aqueous 1, 1, 1‐trichloroethane
Miskowski et al. Solar energy storage reactions involving polynuclear rhodium isocyanide complexes. Flash photolysis studies in aqueous sulfuric acid solutions
Roy et al. Mechanisms of reducing energy costs for nitrogen fixation using air-based atmospheric DBD plasmas over water in contact with the electrode
Wrigley et al. On heavy-atom blocking of intramolecular vibrational energy transfer in the 4-(trimethyl tin) butyl-2 radical
Muthuraman et al. Sustainable degradation of carbon tetrafluoride to non-corrosive useful products by incorporating reduced electron mediator within electro-scrubbing
US20090278096A1 (en) A method of treating an electrically insulating oil
Lu et al. Development of novel AMP-based absorbents for efficient CO2 capture with low energy consumption through modifying the electrostatic potential
Yasuoka et al. Degradation of perfluoro compounds and F-recovery in water using discharge plasmas generated within gas bubbles
JP2016175820A (ja) アンモニアの製造方法及び化合物製造装置
Jyoti Bora et al. Enabling Ultrahigh Surface Area of Covalently‐linked Organic Framework for Boosted CO2 Capture: An Air Liquid Interfacial Plasma as Post‐furnishing Protocol
Tsivadze et al. Electrochemically reactive matrices based on electron-ion conducting and adsorption-active tissues
Nagura et al. Electrochemical fluoro-selenenylation of electron-deficient olefins