JP2023132974A - 捩じれ測定装置及び方法、捩じれ矯正装置、並びにばね成形装置 - Google Patents

捩じれ測定装置及び方法、捩じれ矯正装置、並びにばね成形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】捩じれ測定のバラつきを抑制することを可能とする捩じれ測定装置を提供する。【解決手段】異形の断面形状を有する線材Wの捩じれを測定する捩じれ測定装置1であって、線材Wの長さ方向の一側に位置する基準部5及び他側に位置し基準部5に対して長さ方向に沿った軸周りに回転可能な検出部7と、基準部5及び検出部7に対し線材Wを軸周りに回転シニア用に拘束しながら通す基準部5の基準孔9及び検出部7の検出孔11とを備え、線材Wを基準孔9及び検出孔11に通したときに線材Wのねじれに応じて検出部7が基準部5に対してその検出部7の軸周りに回転し線材Wのねじれを測定可能とする。【選択図】図1

Description

本発明は、コイルばね等に用いる線材の捩じれ測定装置及び方法、捩じれ矯正装置、並びにばね成形装置に関する。
従来の捩じれ測定装置としては、特許文献1に記載された線材捩れ検出装置がある。この線材捩れ検出装置は、支持板間にゲージ板が回動可能に配置されている。支持板は、線材を円滑に通過する大きさの透孔を備え、ゲージ板は、線材と同一形状のゲージ孔を備えている。
かかる線材捩れ検出装置では、透孔及びゲージ孔を通った線材に捩れがあると、捩れ角に応じてゲージ板が回動する。この回動によるゲージ板の傾きが許容範囲をオーバーすると、コイリング作業を停止させるようになっている。
これにより、許容範囲をオーバーした線材の捩じれた箇所を取り除き、作業を再開すること等が可能となる。
しかし、支持板の透孔は、線材が円滑に通過できる大きさであるため、線材に対してガタがある。従って、線材の捩れの起点が線材捩じれ検出装置外となる。この結果、線材捩じれ検出装置では、線材の捩じれの起点からゲージ板(捩じれ測定の対象位置)までの距離が長くなり、測定のバラつきが大きくなっていた。
実開昭62-34310号公報
解決しようとする問題点は、捩じれの起点から捩じれ測定の対象位置までの距離が長くなって測定のバラつきが大きくなる点である。
本発明は、異形の断面形状を有する長尺部材の捩じれを測定する捩じれ測定装置であって、前記長尺部材の長さ方向で一側に位置する基準部及び他側に位置し前記基準部に対して前記長さ方向に沿った軸周りに回転可能な検出部と、前記基準部及び前記検出部に対し前記長尺部材を該長尺部材の軸周りに回転しないように拘束しながら通す前記基準部の基準孔及び前記検出部の検出孔と、を備え、前記長尺部材を前記基準孔及び前記検出孔に通したときに前記長尺部材の捩じれに応じて前記検出部が前記基準部に対して該検出部の前記軸周りに回転し前記長尺部材の捩じれを測定可能とする捩じれ測定装置と提供する。
また、本発明は、前記捩じれ測定装置を用いた捩じれ矯正装置であって、前記捩じれを測定した長尺部材を受け入れて前記捩じれを矯正するように駆動される捩じれ矯正部と、前記測定した捩じれに基づいて前記長尺部材の捩じれを矯正するように前記捩じれ矯正部の駆動を制御する矯正制御部と、を備えた、捩じれ矯正装置を提供する。
また、本発明は、前記捩じれ矯正装置を用いたばね成形装置であって、前記矯正部を通過した長尺部材を供給されてコイルばねを成形するばね成形部を備えた、ばね成形装置を提供する。
また、本発明は、前記捩じれ測定装置を用いたばね成形装置であって、前記長尺部材を供給されてコイルばねを成形するばね成形部と、前記捩じれ測定装置で測定された捩じれに基づいて前記長尺部材の供給を制御する供給制御部とを備えた、ばね成形装置を提供する。
さらに、本発明は、異形の断面形状の長尺部材の捩じれを測定する捩じれ測定方法であって、前記長尺部材の長さ方向で一側に位置する基準部に備えられた基準孔及び他側に位置する検出部に備えられた検出孔に、前記長尺部材を前記基準部及び前記検出部に対し該長尺部材の軸周り回転しないように拘束しながら通し、前記長尺部材の捩じれに応じて前記検出部を前記基準部に対して回転させることにより前記長尺部材の捩じれを測定可能とする、捩じれ測定方法を提供する。
本発明の捩じれ測定装置及び方法は、基準部及び検出部間で長尺部材の捩じれを安定して測定できる。
本発明の捩じれ矯正装置は、測定した捩じれに基づいて長尺部材の捩じれを精度よく矯正できる。
本発明のばね成形装置は、精度の高いコイルばねを製造することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る捩じれ測定装置を示す概略斜視図である。 図2(A)及び(B)は、図1の捩じれ測定装置による線材の捩じれ測定を示す概略側面図である。 図3(A)~(E)は、実施例1に係る線材の概略断面図であり、図3(A)は、楕円断面、図3(B)は、円形断面に扁平面を付加した扁平断面、図3(C)は、矩形断面、図3(D)は、半楕円と半円との組み合わせ断面、図3(E)は、図3(D)に扁平面を付加した断面を示す。 図4は、図1の捩じれ測定装置の基準部の概略正面図である。 図5は、図1の捩じれ測定装置の検出部の概略正面図である。 図6(A)及び(B)は、実施例1に係る線材の線材中心と捩じれ中心との関係を示す概念図であり、図6(A)は、線材中心と捩じれ中心とが一致している状態、図6(B)は、線材の線材中心と捩じれ中心とが一致していない状態である。 図7は、本発明の実施例2に係る捩じれ測定装置の検出部を示す概略正面図である。 図8は、本発明の実施例3に係る捩じれ測定装置の検出部を示す概略正面図である。 図9(A)及び(B)は、本発明の実施例4に係る捩じれ測定装置を示す概略側面図であり、図9(A)は、ベースに対して可動の基準部を検出部寄りにセットした状態、図9(B)は、基準部を検出部から離してセットした状態である。 図10(A)及び(B)は、本発明の実施例5に係る捩じれ測定装置の検出部を示す概略正面図であり、図10(A)は、回転測定部にレーザー計を備え、図10(B)は、回転測定部に角度計を備えている。 図11は、本発明の実施例6に係る捩じれ測定装置を用いた捩じれ矯正装置を備えるばね成形装置の概略図である。 図12は、実施例6の変形例に係るばね成形装置の概略図である。
本発明は、長尺部材の捩じれを安定して測定するという目的を、一側の基準部及び他側の検出部の双方において長尺部材を軸周りの回転を抑制しながら通し、長尺部材の捩じれに応じ検出部を基準部に対して回転させる構成により実現した。
図のように、捩じれ測定装置1は、異形の断面形状を有する長尺部材Wの捩じれを測定可能とするものであり、基準部5及び検出部7と、基準部5の基準孔9及び検出部7の検出孔11とを備える。
基準部5は、長尺部材Wの長さ方向で一側に位置する。検出部7は、長さ方向で他側に位置し、長尺部材Wの長さ方向に沿った自身の軸周りに回転自在に構成されている。基準孔9及び検出孔11は、基準部5及び検出部7に対し長尺部材Wを軸周りに回転しないように拘束しながら通す。そして、長尺部材Wを基準孔9及び検出孔11に通したときに、長尺部材Wの捩じれに応じて検出部7が基準部5に対して軸周りに回転し長尺部材Wの捩じれを測定可能とする。
基準部5及び検出部7は、種々の形態により実現可能であるが、少なくとも一方が対のローラー17a、17b、19a、19bを備えてもよい。対のローラー17a、17b、19a、19bは、ガイド面13a、13b、15a、15bを周面に有し、ガイド面13a、13b、15a、15bにより長尺部材Wに断面方向の両側から当接すると共に軸周り回転により長尺部材Wの通しを許容する。
対のローラー17a、17b、19a、19bの少なくとも一方は、対のローラー17a、17b、19a、19bの他方に対して長尺部材Wの断面方向で移動し、ガイド面13a、13b、15a、15bの相互間の間隔を長尺部材Wに応じて調整可能としてもよい。
捩じれ測定装置1は、ベース3と、回転部23と、凸円弧部23aと、凹円弧部35aとを備えてもよい。ベース3は、基準部5及び検出部7を支持するものである。回転部23は、検出部7に備えられ、この検出部7の対のローラー19a、19bを支持すると共にベース3に対して軸周りに回転可能に支持される。凸円弧部23aは、回転部23及びベース3の一方に設けられる。凹円弧部35aは、回転部23及びベース3の他方に設けられ、凸円弧部23aをスライド自在に受け、回転部23の回転を許容する。
回転部23は、ベース3に対する回転の軸C3が検出部7のローラー19a、19b間の検出孔11内に配置されてもよい。
また、捩じれ測定装置1は、検出部7及びベース3の一方に設けられた目盛37bと、検出部7及びベース3の他方に設けられた指標37aとを備え、検出部7の回転に応じて指標37aが指し示す目盛37bにより、長尺部材Wの捩じれを測定可能としてもよい。
また、捩じれ測定装置1は、検出部7の回転を電気的に測定する測定器43、45を備えてもよい。
基準部5と検出部7との少なくとも一方は、長さ方向に移動可能であり、この移動により基準部5及び検出部7の相互間の間隔を調整可能としてもよい。
捩じれ測定装置1を用いた捩じれ矯正装置49は、矯正部49aと、矯正制御部49bとを備える。矯正部49aは、捩じれを測定した長尺部材Wを受け入れて捩じれを矯正するように駆動される。矯正制御部49bは、測定した捩じれに基づいて長尺部材Wの捩じれを矯正するように矯正部49aの駆動を制御する。
この捩じれ矯正装置49を用いたばね成形装置51は、矯正部49aを通過した長尺部材Wを供給されて、コイルばねを成形するばね成形部50を備える。
捩じれ測定装置1を用いたばね成形装置51は、長尺部材Wを供給されてコイルばねを成形するばね成形部50と、捩じれ測定装置1で測定された捩じれに基づいて長尺部材Wの供給を制御する供給制御部52とを備えてもよい。
異形の断面形状の長尺部材Wの捩じれを測定する捩じれ測定方法は、長尺部材Wの長さ方向で一側に位置する基準部5に備えられた基準孔9及び他側に位置する検出部7に備えられた検出孔11に、軸周り回転しないように拘束しながら長尺部材Wを通し、長尺部材Wの捩じれに応じて検出部7を基準部5に対して回転させることにより長尺部材Wの捩じれを測定可能とする。
[捩じれ測定装置]
図1は、本発明の実施例1に係る捩じれ測定装置を示す概略斜視図である。図2(A)及び(B)は、実施例1に係り、図1の捩じれ測定装置による線材の捩じれ測定を示す概略側面図であり、図2(A)は初期位置、図2(B)は途中位置である。
図1及び図2の捩じれ測定装置1は、異形の断面形状を有する長尺部材Wの捩じれを測定するものである。長尺部材Wは、長さ方向に連続する線状、棒状、筒状等の部材をいう。長尺部材Wの種類及び断面形状は、発明の目的の範囲内において自由に選択できる。本実施例の長尺部材Wは、コイルスプリングを形成するための線材となっている。この線材である長尺部材Wは、その軸が直線状であるため、長さ方向も直線状であるが、軸及び長さ方向がやや湾曲してもよい。以下、線材である長尺部材Wは、線材Wと称する。
図3(A)~(E)は、実施例1に係る線材Wを示す概略断面図である。
異形の断面形状の線材Wは、断面が円形以外のものであり、例えば、図3(A)~(E)のように、楕円断面、扁平断面、矩形断面、半楕円と半円との組み合わせ断面、これに扁平面を組み合わせた断面である各種の断面を有することが可能である。本実施例では、図3(A)の楕円断面の場合を例に説明する。なお、線材Wは、図3(A)~(E)以外の断面を有してもよい。また、線材Wの断面形状は、長さ方向に一定であるが、必ずしも一定とする必要はない。
捩じれ測定装置1は、ベース3と、基準部5と、検出部7とを備えている。
ベース3は、金属或いは樹脂等の適宜の材料で形成され、本実施例において矩形板状に形成されている。なお、ベース3の形状は、適宜設定可能であり、矩形板状に限られるものではない。また、ベース3に代えて、基準部5及び検出部7間を連結する棒状等の連結部材を用いることも可能である。
このベース3は、捩じれ測定時の線材Wの長さ方向に沿った所定長さを有し、その長さの範囲内で基準部5及び検出部7間の間隔を設定可能とする。基準部5及び検出部7間の間隔は、線材Wの捩じれを検出する単位長さを設定する。
本実施例の単位長さは、基準部5及び検出部7間で線材Wをたるみなく支持できる範囲とする。ただし、単位長さは、捩じれ測定結果の誤差が許容される範囲である限り、線材Wにたるみが生じる距離であってもよい。基準部5及び検出部7間には、線材Wの中継支持部として、例えば平面ローラーやパイプで線材Wの重力による撓みを抑制するようにしてもよい。
図4は、図1の捩じれ測定装置1の基準部5を示す概略正面図である。図5は、図1の捩じれ測定装置1の検出部7を示す概略正面図である。
基準部5は、ベース3の長さ方向の一側に位置し、検出部7は、ベース3の長さ方向の他側に位置している。検出部7は、基準部5に対して線材Wの長さ方向に沿った軸周りに回転可能に構成されている。
基準部5は、基準孔9を備え、検出部7は、検出孔11を備えている。これら基準孔9及び検出孔11に線材Wを通したときに、線材Wの捩じれに応じて検出部7が基準部5に対して自身の軸周りに回転して線材Wの捩じれを測定可能とする。
本実施例の基準部5の基準孔9及び検出部7の検出孔11は、線材Wの断面形状に倣った断面形状である。つまり、本実施例の基準孔9及び検出孔7は、線材Wの断面外周形状において左右両側の一部分に対応した断面を含む孔としている。これにより、基準孔9及び検出孔11は、線材Wを基準部5及び検出部7に対し自身の軸周りに回転しないように拘束しながら通して相対的な送り可能とする。
なお、基準孔9及び検出孔11は、線材Wを基準部5及び検出部7に対して軸周りに回転しないように拘束できれば、線材Wの断面形状に倣った形状である必要はない。例えば、基準部5及び検出部7を線材Wの外周の何点かを支持する構成とし、基準孔9及び検出孔11は線材Wが通る開口や空間部としてもよい。この場合、線材Wの支持は、少なくとも線材Wの最大幅の上下において行うのが好ましい。
つまり、基準孔9及び検出孔11は、線材Wが通る開口や空間部を区画すればよく、連続する内周を有する必要はない。また、基準孔9及び検出孔11は、線材Wとの間にクリアランスを有しないのが好ましいが、線材Wの軸周り回転しないように拘束できる限りにおいて、クリアランスが許容される。
本実施例の基準部5及び検出部7は、それぞれ対のローラー17a、17b及び19a、19bを備え、それら対のローラー17a、17b及び19a、19bにより基準孔9及び検出孔11を区画する。
なお、基準部5及び検出部7は、それぞれ対のローラー17a、17b及び19a、19bを備えるのが好ましいが、何れか一方のみが対のローラー17a、17b又は19a、19bを備えてもよい。また、基準部5及び検出部7の双方が、ローラー17a、17b及び19a、19bを備えない構成とすることも可能である。
ローラーを備えない基準部5及び検出部7の一方又は双方は、線材Wを通す基準孔9又は検出孔11を有する部材を備えればよい。この場合において、基準孔9又は検出孔11を有する部材は、基準孔9又は検出孔11が貫通して設けられたブロック、これを半割りとした対のブロック片等によって構成することが可能である。
基準部5のローラー17a及び17bは、台座21に支持されている。台座21は、ベース3と同様に金属或いは樹脂等で形成された部材であり、ローラー17a及び17bを支持可能な形状を有する。本実施例において、台座21は、矩形ブロック状に形成されている。
台座21は、ベース3に固定又は一体に形成されて、ベース3の一部を構成するものである。台座21は、ベース3の一側で端部上に位置している。ただし、台座21の位置は、検出部7の台座35との関係でベース3の一側に位置していればよく、ベース3の端部上に位置する必要はない。また、台座21を省略してもよい。
この台座21に対し、ローラー17a及び17bは、捩じれ測定装置1の幅方向で隣接して配置されている。これらローラー17a及び17bは、幅方向に移動可能であり、相互間の間隔を線材Wに応じて調整可能となっている。
なお、ローラー17a及び17bは、台座21に対して移動不能に支持してもよい。また、ローラー17a及び17bは、台座21を設けずに、ベース3に直接支持する構成としてもよい。捩じれ測定装置1の幅方向とは、長さ方向に交差する線材Wの断面に沿った断面方向であり、且つ上下方向に交差する方向をいう。上下方向は、断面方向であり、幅方向に交差する方向をいい、捩じれ測定装置1の上下方向を意味する。ローラー17a及び17bは、幅方向ではなく、他の断面方向である上下方向、或いは上下方向及び幅方向に交差する斜め方向に隣接してもよい。
ローラー17a及び17bは、金属や樹脂等の適宜の部材で形成された柱状体である。これらローラー17a及び17bは、上下方向に沿った軸周りに回転自在であり、その軸を中心とした外周にガイド面13a及び13bを有している。
ガイド面13a及び13bは、線材Wの断面形状に応じた凹曲面状に形成され、線材Wの長辺が上下方向に沿った状態で線材Wの幅方向両側から接触可能となっている。
本実施例のガイド面13a、13bは、線材Wの断面外周形状の一部に対応した断面を含む凹曲面形状となる。これにより、ガイド面13a、13bは、線材Wの断面外周形状の最大幅の部分に対応した周面形状を含むことになる。
これらガイド面13a及び13bは、両者間の幅方向の中心に対して対称形状であるが、非対称形状としてもよい。ガイド面13a及び13bは、その形状やローラー17a及び17bの配置に応じて、線材Wの長辺が幅方向や斜め方向に沿った状態で線材Wの幅方向両側から接触可能としてもよい。
ガイド面13a及び13b間の距離は、ローラー17a及び17bの移動により調節可能であり、ローラー17a及び17bは、駆動部25により移動可能に支持されている。
駆動部25は、ローラー17a及び17bを移動させるものであり、直動機構等からなる。本実施例において、駆動部25は、調節ねじ軸29と、この調節ねじ軸29に螺合するナット31a及び31bを有している。なお、駆動部25は、リニアガイドやリニアアクチュエータ等の他の直動機構や駆動機構とすることも可能である。
調節ねじ軸29は、台座21にベアリング(図示せず。)を介して回転自在に支持されている。この調節ねじ軸29は、台座21から突出した外端に駆動用の操作ノブ29aが取り付けられている。なお、調節ねじ軸29は、外端に電動モーターを接続して駆動してもよい。
この調節ねじ軸29には、ナット31a及び31bが螺合している。ナット31a及び31bは、相互に逆向きのねじを有している。ナット31a及び31bには、それぞれローラー支持軸33a及び33bが結合されている。ローラー支持軸33a及び33bは、ローラー17a及び17bをそれぞれ軸周りに回転自在に支持している。
従って、基準孔9は、調節ねじ軸29の回転によりローラー17a及び17bを幅方向で逆向きに移動させて、ガイド面13a及び13b間の間隔を調整して設定される。設定された基準孔9は、この基準孔9に通される線材Wの基準部5に対する軸周り回転を規制する。
検出部7のローラー19a及び19bは、回転部23に支持され、回転部23は、台座35に支持されている。従って、検出部7は、ローラー19a及び19bと、これを支持する回転部23を備えた構成となっている。ローラー19a及び19bは、回転部23の幅方向で移動可能であり、相互間の寸法を線材Wに応じて調整可能となっている。なお、ローラー19a及び19bは、回転部23に対して移動不能に支持してもよい。
台座35は、ベース3と同様に金属或いは樹脂等で形成された部材であり、回転部23を支持可能な形状を有する。本実施例において、台座35は、回転部23を受ける支持凹面35aを有する矩形ブロック状に形成されている。
この台座35は、ベース3に固定又は一体に形成され、ベース3の他側で端部上に位置している。ただし、台座35の位置は、基準部5の台座21との関係でベース3の他側に位置していればよく、ベース3の端部上に位置する必要はない。
回転部23は、金属や樹脂等の適宜の材料で形成され、台座35に対して軸周りに回転可能に支持される。なお、回転部23の回転の軸は、線材Wの長さ方向に沿っている。
本実施例において、回転部23は、扇状に形成され、台座35の支持凹面35aに当接する円弧面23aを有する。この円弧面23aは、本実施例の凸円弧部を構成する。
台座35の支持凹面35aは、円弧状に形成され、凸円弧部である円弧面23aをスライド自在に受け、回転部23の回転を許容する。従って、台座35の支持凹面35aは、本実施例の凹円弧部を構成する。
なお、支持凹面35aは、ベアリングローラーを支持してもよい。回転部23の形状と台座35の形状を入れ替えてもよい。この場合は、回転部23が凹円弧部を備え、台座35が凸円弧部を備えることになる。
回転部23の回転は、指標37aと目盛37bとにより測定可能となっている。指標37aは、ベース3の一部である台座35に設けられている。本実施例の指標37aの位置は、支持凹面35aの最下点に配置されている。目盛37bは、回転部23の円弧面23aに沿って配置されている。
従って、回転部23が回転すると指標37aに対する目盛37bの指示位置が変わり、回転部23の回転量を線材Wの捩じれとして目視により測定できる。本実施例の指標37a及び目盛37bは、何れも正面から視認可能となっている。
なお、目盛37bを台座35に設け、指標37aを回転部23に設けてもよい。従って、目盛37aは、基準部5及び検出部7の一方に設けられ、指標37aは、基準部5及び検出部7の他方に設けられればよい。
かかる回転部23に対し、ローラー19a及び19bが支持されている。このローラー19a、19b間の検出孔11は、台座21上のローラー17a、17bの基準孔9と上下方向で同一高さであり長さ方向で連通する。
ローラー19a、19bは、基準部5のローラー17a及び17bと同様に、金属或いは樹脂等の適宜の部材で形成され、上下方向に沿った軸周りに回転自在な柱状体であり、軸周りの外周にガイド面15a及び15bを有している。
ガイド面15a及び15bは、基準部5のガイド面13a及び13bと同様、線材Wの断面形状に応じた凹曲面状に形成され、線材Wの長辺が上下方向に沿った状態で線材Wの幅方向両側から接触可能となっている。
本実施例のガイド面15a及び15bは、線材Wの断面外周形状の一部に対応した断面を含む凹曲面形状で、線材Wの断面外周形状の最大幅の部分に対応した周面形状を含むことになる。
このガイド面15a、15bは、両者間の幅方向の中心に対して対称形状であるが、非対称形状としてもよい。また、ガイド面15a、15bは、その形状やローラー19a及び19bの配置に応じて、線材Wの長辺が幅方向や斜め方向に沿った状態で線材Wの幅方向両側から接触可能としてもよい。
ガイド面15a及び15b間の間隔は、ローラー19a及び19bの移動により調節可能であり、ローラー19a及び19bは、駆動部27により移動可能に支持されている。
駆動部27は、駆動部25とほぼ同一構造であり、ローラー19a及び19bを移動させるものであり、本実施例において調節ねじ軸29と、この調節ねじ軸29に螺合するナット31a及び31bを有している。
調節ねじ軸29は、回転部23にベアリング(図示せず。)を介して回転自在に支持されているが、回転部23の回転に対するバランスを考慮して、操作ノブ29aを有していない。この調節ねじ軸29は、工具によって回転させればよく、例えば端面に六角穴が設けられ、六角レンチにより回転させること等が可能である。ただし、駆動部27の調節ねじ軸29は、駆動部25の調節ねじ軸29と同様、操作ノブ29aを備えることも可能である。この場合、回転部23のバランスにおいて、操作ノブ29aの質量が無視できる程度であることが好ましい。なお、駆動部25の調節ねじ軸29も、操作ノブ29aを省略してもよい。また、調節ねじ軸29は、電動モーターを接続して駆動してもよい。
この調節ねじ軸29には、相互に逆向きのねじを有し、ローラー支持軸33a及び33bに結合されたナット31a及び31bが螺合している。ローラー支持軸33a及び33bは、ローラー19a及び19bをそれぞれ軸周りに回転自在に支持している。
ている。
従って、検出孔11は、調節ねじ軸29の回転によりローラー19a及び19bを移動させてガイド面15a及び15b間の間隔を調整して設定される。設定された検出孔11は、通される線材Wの検出部7に対する軸周り回転を規制する。
結果として、捩じれのある線材Wを検出孔11に通すと、その捩じれに応じて回転部23が台座35に対して軸周りに回転する。この台座35に対する回転部23の回転の軸である回転中心C3は、ローラー19a、19b間に設定される検出孔11内に位置している。
本実施例では、回転部23の円弧面23aを半円よりも中心角の小さな円弧で形成し、円弧面23aを含む仮想半円の弦が検出孔11内を通るように設定している。この設定により、本実施例1では、回転部23の回転中心C3を検出孔11の中心Cに一致させている。検出孔11の中心Cは、線材Wの線材中心C1(図6)と一致し、異形の断面形状の短径と長径との交点に対応した位置となる。
なお、検出孔11の中心C及び回転中心C3は、図4及び5において、円により概念的に示している。
図6(A)及び(B)は、実施例1に係る線材Wの線材中心C1と捩じれ中心C2との関係を示す概念図であり、図6(A)は、線材中心C1と捩じれ中心C2とが一致している状態、図6(B)は、線材中心C1と捩じれ中心C2とが一致していない状態である。
図6のように、線材Wの線材中心C1と捩じれ中心C2との関係は、線材中心C1と捩じれ中心C2とが一致する状態と、線材中心C1と捩じれ中心C2とが一致していない状態とがある。
従って、回転部23の回転中心C3が検出孔11内に配置された場合、検出孔11に通した線材Wの軸である捩じれ中心C2は、回転部23の回転中心C3に一致するか検出孔11内で近接した位置となる。
[捩じれ測定装置の動作、捩じれ測定方法]
本実施例の捩じれ測定は、捩じれ測定装置1に対して線材Wを通し、検出部7を基準部5に対して回転させることで線材Wの捩じれを測定する。
具体的には、基準部5に備えられた基準孔9及び検出部7に備えられた検出孔11により、線材Wを基準部5及び検出部7に対し線材Wが軸周りに回転しないように拘束しながら通す。
線材Wを基準孔9及び検出孔11に通す際は、図2(A)の初期位置において基準孔9及び検出孔11の設定を行う。この設定では、線材Wに断面方向の両側から対向するガイド面13a及び13b間の間隔とガイド面15a、15b間の間隔を調節する。調節に際して、駆動部25では、操作ノブ29aの操作によって調節ねじ軸29を回転させ、駆動部27では、六角レンチ等によって調節ねじ軸29を回転させる。
これら調節ねじ軸29の回転は、ガイド面13a及び13b及びガイド面15a及び15bがそれぞれ線材Wに突き当たるまで行う。これにより、捩じれ測定装置1は、初期位置において、基準孔9及び検出孔11に線材Wを軸周りに回転しないように拘束しながら通される。
このとき、基準部5と検出部7との間で線材Wに捩じれがあれば、検出部7が基準部5に対し捩じれに応じた回転力を受ける。
すなわち、検出孔11は、内周で線材Wの捩じれに応じた回転力を受け、この回転力は、ローラー19a、19bを介して回転部23に伝達される。これに応じて、回転部23は、円弧面23a及び支持凹面35a間のスライドにより基準部5に対して回転する。
この回転部23の回転により、目盛37bが台座35の指標37aに対し中立位置から移動する。
従って、作業者は、別途の分度器を用いることなく、指標37aが指し示す目盛37bを視認することにより、線材Wの捩じれ方向及び角度を正確に測定することができる。
なお、指標37a及び目盛37bを設けずに回転部23の上面23bの傾きを分度器で測定することも可能である。
このように、所定距離に設定された単位長さの基準部5及び検出部7間で線材Wを軸周り回転しないように拘束し、且つ検出部7の回転部23を線材Wの捩じれに応じて回転させることにより、線材Wの捩じれを単位長さの範囲で安定して精度よく測定できる。
また、本実施例では、線材Wをローラー17a及び17b並びに19a及び19bにより挟むことで、線材Wと基準孔9及び検出孔11との間にクリアランスやがたつきが無い。このため、線材Wの捩じれに応じてリニアに回転部23を回転させることができ、より安定して精度よく線材Wの捩じれを測定できる。
なお、事前に基準孔9及び検出孔11が設定された捩じれ測定装置1に対し、基準孔9及び検出孔11に線材Wを通して相対的に送り、捩じれ測定装置1を図2(A)の初期位置に配置させてもよい。線材Wの相対的な送りは、線材Wを固定し、捩じれ測定装置1を移動させることで行うことができる。ただし、捩じれ測定装置1を固定し、線材Wを送ってもよい。
このとき、基準孔9を区画する対のローラー17a及び17b並びに検出孔11を区画する対のローラー19a及び19bが回転することにより、線材Wを基準孔9及び検出孔11に円滑に通して送りを行うことが可能となる。
こうして最初の計測が終了した後は、線材Wを相対的に送り、例えば図2(B)のように、捩じれ測定装置1を線材Wに対し所定長さ分相対的に移動させて同様に測定する。
このように測定が所定長さ毎に行われ、測定した全長において線材Wの捩じれを測定することができ、線材Wの捩じれに関する品質を確認することができる。
また、線材Wのどの部分に許容されない捩じれが有るのかも知ることが可能となる。
図7は、本発明の実施例2に係る捩じれ測定装置の検出部を示す概略正面図である。なお、実施例2は、実施例1と基本構成が共通するため、対応する構成に同符号を付して重複した説明を省略する。
本実施例の捩じれ測定装置1は、ベース3の一部である台座35に対する回転部23の回転中心C3が、検出孔11外に配置されている。従って、回転部23の回転中心C3は、検出孔11の中心Cに一致していない。
回転部23の円弧面23aは、半円で形成され、半円の弦が回転部23の上面23bに一致するように設定されている。
この設定により、本実施例では、回転部23の回転中心C3と検出孔11の中心Cとの間に間隔がある。その他は、実施例1と同一である。
かかる実施例2の捩じれ測定装置1においても、実施例1と同様にして線材Wの捩じれ測定を行わせると、台座35に対して回転部23が捩じれに応じて回転し、線材Wの捩じれを測定することができる。
従って、本実施例2においても、上記同様の作用効果を奏することができる。
図8は、本発明の実施例3に係る捩じれ測定装置の検出部を示す概略正面図である。なお、実施例3は、実施例1と基本構成が共通するため、対応する構成に同符号を付して重複した説明を省略する。
本実施例の捩じれ測定装置1は、検出部7の対のローラー19a及び19bの内、一方のローラー19aを固定し、他方のローラー19bを実施例1と同様に可動に構成したものである。その他は実施例1と同一である。なお、ローラー19bを固定し、ローラー19aを可動としてもよい。
一方のローラー19aは、ローラー支持軸33aが回転部23に固定され、他方のローラー19bは、実施例1と同様に駆動部27により移動可能に支持されている。なお、固定側のローラー支持軸33aは、可動側19bのローラー支持軸33bよりも想定的に重くし、回転部23の回転に対するバランスを調整してもよい。他方のローラー19bのローラー支持軸33bは、駆動部27のナット31bに固定され、調節ねじ軸29は、ナット31bに螺合している。
かかる実施例3でも、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。しかも、実施例3では、ローラー19bを固定し、これに対してローラー19aを移動させて線材Wを挟むことで、検出孔11の中心Cと線材Wの線材中心C1との調心が行い易い。
図9(A)及び(B)は、本発明の実施例4に係る捩じれ測定装置を示す概略側面図であり、図9(A)は、ベースに対して可動の基準部を検出部寄りにセットした状態であり、図9(B)は、ベースに対して可動の基準部を検出部から離してセットした状態である。なお、実施例4は、実施例1と基本構成が共通するため、対応する構成に同符号を付して重複した説明を省略する。
本実施例の捩じれ測定装置1は、基準部5を検出部7に対して線材Wの長さ方向へ移動可能とし、この移動により基準部5及び検出部7の相互間の間隔を調整可能としている。その他は、実施例1と同一である。
なお、検出部7を基準部5に対して移動可能とし、或いは基準部5及び検出部7を相互に移動可能としてもよい。従って、基準部5及び検出部7の少なくとも一方を、他方に対して移動可能とすればよい。
本実施例において、移動可能な基準部5は、ベース3上にリニアガイドやリニアアクチュエータ等の直動機構により支持されている。基準部5には、ベース3に対して固定するためのロック(図示せず。)等を備えている。ベース3には、基準部5の位置の目安となる目盛39が設けられ、基準部5には、指標41が形成されている。本実施例の目盛39及び指標41は、側面から視認可能となっている。
捩じれ測定の開始時には、基準部5を検出部7に隣接する位置まで移動させる。この基準部5の移動により線材Wの捩じれ中心C2を、検出部7の回転部23が回転していない中立位置で、回転部23の回転中心C3に一致させるか近接させることができる。この中心C及び捩じれ中心C2の一致又は近接により、線材Wの捩じれをより正確且つ容易に測定することができる。
線材Wの捩じれを測定するときは、基準部5の移動を指標41が指し示す目盛39の所定位置で固定する。基準部5の固定により、図9(A)の場合は、測定用の単位長さの短い捩じれ測定装置1となり、図9(B)の場合は、測定用の単位長さの相対的に長い捩じれ測定装置1となる。
かかる実施例4おいても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
図10(A)及び(B)は、本発明の実施例5に係る捩じれ測定装置の検出部を示す概略正面図であり、図10(A)は、レーザー計を備え、図10(B)は、角度計を備える。なお、実施例5は、実施例1と基本構成が共通するため、対応する構成に同符号を付して重複した説明を省略する。
本実施例の捩じれ測定装置1は、回転部23の回転を検出部7の基準部5に対する回転として測定する回転測定部37を有する。その他は、実施例1と同一である。回転測定部37は、回転部23の回転を電気的に測定する測定器としてレーザー計43を備え、又は角度計45を備える。
レーザー計43は、図示はしないが、捩じれ測定装置1内又は外の支柱等に支持されている。角度計45は、支持枠47上に取り付けられている。支持枠47は、回転部23に支持されている。支持枠47と回転部23との間に対のローラー19a及び19bが支持されている。
レーザー計43は、ローラー19a及び19bの内、他方のローラー19bの上面にレーザーを照射し、反射光を受光する。これにより、ローラー19bの傾き量に応じた回転部23の回転角度を検出する。角度計45は、支持枠47の傾き角度を検出し、この傾き角度に応じた回転部23の回転角度を検出する。
レーザー計43又は角度計45の検出結果は、電気信号として出力され、図示しない情報処理装置等により回転部23の回転角度を判断することができる。
従って、本実施例では、線材Wの捩じれを自動的に検出し、閾値を超えるような捩じれを有する線材Wを的確に抽出することができる。その他、実施例4おいても、上記同様の作用効果を奏することができる。
図11は、本発明の実施例6に係る捩じれ測定装置を用いた捩じれ矯正装置を備えるばね成形装置の概略図である。なお、実施例6は、実施例1と基本構成が共通するため、対応する構成に同符号を付して重複した説明を省略する。
本実施例の捩じれ測定装置1は、ばね成形装置51に備えられた捩じれ矯正装置49に用いられている。
すなわち、ばね成形装置51は、捩じれ矯正装置49と共にばね成形部50を有する。
捩じれ測定装置1は、図示しない装置フレーム等に固定して配置されている。この捩じれ測定装置1は、例えば実施例5と同様に構成されてレーザー計43を備えている。
この捩じれ測定装置1を用いた捩じれ矯正装置49は、捩じれ測定装置1に加え、矯正部49a及び矯正制御部49bを備えている。なお、捩じれ矯正装置49は、ばね成形装置51とは別にスタンドアロンで用いることも可能である。
矯正部49aは、矯正制御部49bによって制御される。矯正部49bは、線材Wを軸周りに回転しないように拘束すると共に線材Wの軸周りに回転することで線材Wの捩じれを矯正するものであり、検出部7と同様に構成できる。なお、線材Wを受け入れて捩じれを矯正するように駆動できればよく、矯正機構、駆動機構等の形態は自由である。
矯正制御部49bは、プロセッサーやメモリー等を有する情報処理装置である。矯正制御部49bは、捩じれ測定装置1から送られる線材Wに捩じれがあるとき、レーザー計43から受ける測定信号に基づいて矯正部49aを制御する。この制御により矯正部49aが動作して線材Wの捩じれが矯正される。
捩じれ測定装置1及び矯正部49a間には、線材Wを送るためのフィードローラー55、57が備えられている。
矯正部49aの送り出し側には、ばね成形部50が配置されている。ばね成形部50は、矯正部49aを通過した線材Wを供給されて、コイルばねを成形するものである。本実施例のばね成形部50は、コイリングローラー59、ピッチツール61、芯金63等を備えている。
ばね成形に際しては、フィードローラー55及び57により線材Wが送り出される。
このとき、捩じれ測定装置1では、基準部5及び検出部7に線材Wが通される。なお、本実施例の捩じれ測定装置1は、線材Wの長さ方向に固定されている。
このとき、捩じれ測定装置1では、単位長さ毎に線材Wの捩じれがレーザー計43で測定され、測定信号がレーザー計43から矯正制御部49bへ出力される。
矯正部49aは、フィードローラー55及び57により送り出された線材Wが通るとき、レーザー計43の測定信号が入力された矯正制御部49bの制御により駆動される。これにより、矯正部49aは、線材Wの捩じれを矯正する。
捩じれを強制された線材Wは強制部49aから送り出されてばね成形部50に至り、ばね成形部50は、受け入れた線材Wをコイル状に巻いてコイルばねを成形する。
従って、本実施例では、捩じれ測定装置1で測定された線材Wの捩じれが矯正され、矯正された線材Wにより精度の高いコイルばねを製造することができる。
[変形例]
図12は、変形例に係るばね成形装置の概略図である。
図12の変形例では、捩じれ測定装置1を、捩じれ矯正装置49に用いることなくばね成形装置51に適用したものである。
変形例のばね成形装置51は、捩じれ測定装置1及びばね成形部50に加え、供給制御部52を備える。
供給制御部52は、プロセッサーやメモリー等を有する情報処理装置である。この供給制御部52は、捩じれ測定装置1で測定された捩じれに基づいて、線材Wの供給を制御する。具体的には、線材Wの捩じれが閾値を越えて許容されない場合、線材Wの送りを停止する。本実施例では、フィードローラー55及び57の駆動を停止させる。
従って、本変形例では、線材Wの捩じれが許容されない部分を除去してコイルばねの製造を再開することができ、精度の高いコイルばねの製造を可能とする。
1 捩じれ測定装置
5 基準部
7 検出部
W 線材(長尺部材)
9 基準孔
11 検出孔
13a、13b、15a、15b ガイド面
17a、17b、19a、19b ローラー
23 回転部
23a 円弧面(凸円弧部)
25、27 駆動部
35a 支持凹面(凹円弧部)
C1 線材中心(線材の軸)
C3 回転中心(検出部の軸)
37a 指標
37b 目盛
43 レーザー計(測定器)
45 角度計(測定器)
49 捩じれ矯正装置
49a 矯正部
49b 矯正制御部

Claims (12)

  1. 異形の断面形状を有する長尺部材の捩じれを測定する捩じれ測定装置であって、
    前記長尺部材の長さ方向で一側に位置する基準部及び他側に位置し前記基準部に対して前記長さ方向に沿った軸周りに回転可能な検出部と、
    前記基準部及び前記検出部に対し前記長尺部材を該長尺部材の軸周りに回転しないように拘束しながら通す前記基準部の基準孔及び前記検出部の検出孔と、を備え、
    前記長尺部材を前記基準孔及び前記検出孔に通したときに前記長尺部材の捩じれに応じて前記検出部が前記基準部に対して該検出部の前記軸周りに回転し前記長尺部材の捩じれを測定可能とする、
    捩じれ測定装置。
  2. 請求項1の捩じれ測定装置であって、
    前記基準部及び前記検出部の少なくとも一方は、ガイド面を周面に有し前記ガイド面により前記長尺部材に該長尺部材の断面方向の両側から当接すると共に軸周り回転により前記長尺部材の通しを許容する対のローラーを備える、
    捩じれ測定装置。
  3. 請求項2の捩じれ測定装置であって、
    前記対のローラーの少なくとも一方は、前記対のローラーの他方に対して前記断面方向で移動し前記ガイド面の相互間の間隔を前記長尺部材に応じて調整可能である、
    捩じれ測定装置。
  4. 請求項3の捩じれ測定装置であって、
    前記基準部及び前記検出部を支持するベースと、
    前記検出部に備えられ該検出部の前記対のローラーを支持すると共に前記ベースに対して前記軸周りの回転可能に支持される回転部と、
    前記回転部及び前記ベースの一方に設けられた凸円弧部と、
    前記回転部及び前記ベースの他方に設けられ前記凸円弧部をスライド自在に受け前記回転部の回転を許容する凹円弧部と、
    を備えた捩じれ測定装置。
  5. 請求項4の捩じれ測定装置であって、
    前記回転部は、前記回転の軸が前記検出孔内に配置された、
    捩じれ測定装置。
  6. 請求項1~5の何れか一項の捩じれ測定装置であって、
    前記検出部及び前記ベースの一方に設けられた目盛と、
    前記検出部及び前記ベースの他方に設けられた指標とを備え、
    前記検出部の回転に応じて前記指標が指し示す目盛により前記捩じれを測定可能とする、
    捩じれ測定装置。
  7. 請求項1~6の何れか一項の捩じれ測定装置であって、
    前記回転部の回転を電気的に測定する測定器を備えた、
    捩じれ測定装置。
  8. 請求項1~7の何れか一項の捩じれ測定装置であって、
    前記基準部と前記検出部との少なくとも一方は、前記長さ方向に移動可能であり、該移動により前記基準部及び前記検出部の相互間の間隔を調整可能である、
    捩じれ測定装置。
  9. 請求項1~8の何れか一項の捩じれ測定装置を用いた捩じれ矯正装置であって、
    前記捩じれを測定した長尺部材を受け入れて前記捩じれを矯正するように駆動される捩じれ矯正部と、
    前記測定した捩じれに基づいて前記長尺部材の捩じれを矯正するように前記捩じれ矯正部の駆動を制御する矯正制御部と、を備えた、
    捩じれ矯正装置。
  10. 請求項9の捩じれ矯正装置を用いたばね成形装置であって、
    前記矯正部を通過した長尺部材を供給されてコイルばねを成形するばね成形部を備えた、
    ばね成形装置。
  11. 請求項1~8の何れか一項の捩じれ測定装置を用いたばね成形装置であって、
    前記長尺部材を供給されてコイルばねを成形するばね成形部と、
    前記捩じれ測定装置で測定された捩じれに基づいて前記長尺部材の供給を制御する供給制御部とを備えた、
    ばね成形装置。
  12. 異形の断面形状の長尺部材の捩じれを測定する捩じれ測定方法であって、
    前記長尺部材の長さ方向で一側に位置する基準部に備えられた基準孔及び他側に位置する検出部に備えられた検出孔に、前記長尺部材を前記基準部及び前記検出部に対し該長尺部材の軸周り回転しないように拘束しながら通し、
    前記長尺部材の捩じれに応じて前記検出部を前記基準部に対して回転させることにより前記長尺部材の捩じれを測定可能とする、
    捩じれ測定方法。

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