JP2023132626A - 平角線の巻線方法、巻線構造、及び巻線装置 - Google Patents

平角線の巻線方法、巻線構造、及び巻線装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で巻線の安定性を向上させる。【解決手段】モータ径方向の外側のヨーク部7からモータ径方向の内側へ延びるティース部8に対して平角線11を巻装してコイル6を形成する平角線11の巻線方法であって、コイル6の一部の領域である傾斜巻付領域30に平角線11を巻き付ける際に、平角線11の幅方向をモータ径方向に対して傾斜させた状態で巻き付ける。【選択図】図6

Description

本開示は、平角線の巻線方法、巻線構造、及び巻線装置に関する。
一般に、マグネットが設けられているロータと、巻線が巻回されているステータとにより構成されているブラシレスモータ等は、そのステータのティースに巻回されている巻線の密度(占積率)が高いほど性能を高めることができる。ここで、占積率を高めるために、断面略長方形のいわゆる平角線からなる巻線を用いる場合がある。平角線は、その形状の特徴から丸線と比較してステータ内での巻線間の隙間を小さくできるため、占積率をさらに向上させることができる。
例えば、特許文献1には、丸素線から成形した平角線を分割コアのティース部に巻装する技術が開示されている。
特開2014-166102号公報
しかし、平角線は、丸線とは異なり、俵積み状に巻き付けることができないので、巻き付ける際に平角線が横ずれして巻き崩れが発生するおそれがある。また、平角線を巻き付ける際に平角線のエッジ部(角部)が隣接する平角線等に干渉し易いので、安定的な巻付けを行うことが難しい。
そこで、本開示は、平角線を巻き付ける際の安定性を向上させることが可能な平角線の巻線方法、巻線構造、及び巻線装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、径方向の外側のヨーク部からモータ径方向の内側へ延びるティース部に対して平角線を巻装してコイルを形成する平角線の巻線方法であって、前記コイルの一部の領域に前記平角線を巻き付ける際に、前記平角線の幅方向を径方向に対して傾斜させた状態で巻き付ける。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の平角線の巻線方法であって、前記コイルの前記一部の領域は、前記コイルの少なくとも1つの層の径方向の少なくとも一端側に設けられる領域である。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様又は上記第2の態様の平角線の巻線方法であって、前記コイルの前記一部の領域は、前記コイルの径方向の一側から他側へ向かって巻装される層に設けられ、前記コイルの前記一部の領域に前記平角線を巻き付ける際に、前記平角線の前記一側が前記他側よりも前記ティース部側に位置するように前記平角線を傾斜させた状態で巻き付ける。
本発明の第4の態様は、平角線の巻線構造であって、径方向の外側に配置されてモータ周方向に延びるヨーク部と、前記ヨーク部のモータ周方向の中間部分から径方向の内側へ延びるティース部と、前記ティース部の径方向の内端部からモータ周方向の両側へ延びる鍔部とを有する鉄心と、前記鉄心の前記ヨーク部と前記ティース部と前記鍔部とによって区画されるスロットに配置され、前記ティース部に対して平角線を複数層巻装して形成されるコイルと、を備え、前記コイルの少なくとも1つの層の径方向の少なくとも一端側の前記平角線は、前記平角線の幅方向が径方向に対して傾斜している。
本発明の第5の態様は、鉄心のティース部に平角線を巻装する巻線装置であって、前記鉄心を支持可能な鉄心支持部と、前記鉄心支持部に支持される前記鉄心側へ前記平角線を供給する巻線供給部と、を備え、前記巻線供給部は、前記平角線の周方向に前記平角線を傾動可能である。
本開示によれば、平角線を巻き付ける際の安定性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る平角線の巻線方法及び巻線構造を適用するモータの斜視図である。 図1のモータの分割コアをモータ周方向から視た側面図である。 図2のIII-III矢視断面図である。 本発明の一実施形態に係る巻線装置の構成を示す概略図である。 ノズルの動きを説明する説明図である。 分割コアに第1層目の平角線を巻装する手順を説明する図である。 分割コアに第2層目の平角線を巻装する手順を説明する図である。 分割コアに第3層目の平角線を巻装する手順を説明する図である。 分割コアに第4層目の平角線を巻装する手順を説明する図である。 分割コアに第5層目の平角線を巻装する手順を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、Xはモータの軸方向(以下、「モータ軸方向」という。)を、Yはモータの径方向(以下、「モータ径方向」という。)の内側を、Zはモータの周方向(以下、「モータ周方向」という。)をそれぞれ示す。
図1は、本発明の一実施形態に係る平角線の巻線方法及び巻線構造を適用するモータ1の斜視図である。
図1に示すように、本開示に係る平角線の巻線方法及び巻線構造は、例えば、ブラシレスモータ1(回転電機)のステータ2の平角線の巻線方法及び巻線構造に適用される。ブラシレスモータ1(以下、「モータ1」という。)は、ハウジング(図示省略)に圧入されたステータ2と、ステータ2のモータ径方向の内側に配置されてステータ2に対して回転可能に設けられるロータ3とを有する。
ステータ2は、ステータコア(鉄心)4と、ステータコア4に装着される絶縁性のインシュレータ5(図2及び図3参照)と、コイル6とを備える。本実施形態のステータコア4は、モータ周方向に分割された分割コア方式のステータコア4であって、複数の分割コア(鉄心)10をモータ周方向(Z方向)に環状に連結して形成される。
図2は、図1のモータ1の分割コア10をモータ周方向から視た側面図である。図3は、図2のIII-III矢視断面図である。なお、図3のコイル6上の矢印は、コイル6の各層の巻線を巻き付けていく方向を示す。また、図3の一点鎖線は、分割コア10のモータ周方向の中心線CLを示す。以下の説明において、モータ周方向の内側は、分割コア10のモータ周方向の中心線CL側を意味し、モータ周方向の外側は、上記中心線CLからモータ周方向に離間する方向を意味する。
図2及び図3に示すように、ステータコア4の分割コア10は、モータ径方向(Y方向)の外側でモータ周方向に延びる断面略円弧状のヨーク部7と、ヨーク部7からモータ径方向の内側へ延びるティース部8と、ティース部8のモータ径方向の内端部からモータ周方向の両側へ延びる鍔部9とを備える。本実施形態では、分割コア10は、例えば金属板をモータ軸方向(X方向)に複数積層して形成され、モータ軸方向に沿って直線状に延びる。複数の分割コア10をモータ周方向に環状に連結してステータコア4を形成した状態で、ヨーク部7は、環状の磁路となる略円筒状のバックヨークを構成する。本実施形態のコイル6は、平角線11をティース部8に巻装することによって形成される。なお、分割コア10は、分割コア10の長さ方向(モータ軸方向)に対して傾斜するスキュー角を有してもよい。
ヨーク部7のモータ周方向の両端部には、隣接する分割コア10同士を連結するための連結部7a,7bが形成される。一方の連結部7aは、モータ周方向の外側へ突出する状態でモータ軸方向に延びる。他方の連結部7bは、モータ周方向の内側へ凹む状態でモータ軸方向に延びる溝状に形成され、上記一方の連結部7aと係合可能である。ヨーク部7のモータ周方向の両端部の連結部7a,7bを、モータ周方向の両側に隣接する他の分割コア10のヨーク部7の連結部7b,7aと係合させることによって、複数の分割コア10を連結してステータコア4を形成することができる。
ティース部8は、ヨーク部7の内周面のうちモータ周方向の中間部分(本実施形態では略中央)からモータ径方向の内側(モータ1の回転中心側)へ向かって延びた(突出した)状態で、モータ軸方向に延びる。ティース部8のモータ周方向両側の側面8a,8aは、互いに平行に配置される。ティース部8のモータ周方向両側に位置するヨーク部7のモータ径方向の内側面7c,7cは、本実施形態では、モータ径方向に直交する平面状に形成される。なお、ヨーク部7の内側面7c,7cは、ティース部8からモータ周方向の外側へ離間するほどモータ径方向の内側へ向かうように、いわゆるオーバーハングした状態になっていてもよい。
鍔部9は、ティース部8のモータ径方向の内端部からモータ周方向の両側へ延びた(突出した)状態でモータ軸方向に延びる。ティース部8のモータ周方向両側に位置する鍔部9のモータ径方向の外側面9a,9aは、本実施形態では、ティース部8からモータ周方向の外側へ離間するほどモータ径方向の内側へ向かうように、モータ径方向に直交する面に対して傾斜している。
ティース部8のモータ周方向の両側には、コイル6を形成する平角線11を巻装するための1対のスロット12が、ヨーク部7とティース部8と鍔部9とによって区画される。すなわち、ヨーク部7のモータ周方向の端部と鍔部9のモータ周方向の端部とを結んだ仮想線(図3における二点鎖線L)より内側がスロット12となる。本実施形態の1対のスロット12は、鍔部9の外側面9a,9aの傾斜に応じて、ティース部8からモータ周方向へ離間するほどモータ径方向の内側へ拡がっている。
インシュレータ5は、ティース部8の周囲を覆うように、分割コア10に対して装着される。インシュレータ5は、モータ軸方向の両側の2つのインシュレータ5a,5bを有する。2つのインシュレータ5a,5bは、ティース部8をモータ軸方向の両側から挟み込むように、分割コア10に対して装着される。インシュレータ5は、分割コア10のうちスロット12に面する部分(ヨーク部7の内側面7c,7c、ティース部8の側面8a,8a、鍔部9の外側面9a,9a)を被覆するとともに、ティース部8のモータ軸方向の両側の端部を被覆する。インシュレータ5のうちティース部8のモータ軸方向の端部を被覆する箇所には、モータ径方向の両側からモータ軸方向に突出する壁部13,14が設けられる。インシュレータ5のモータ径方向の両側の壁部13,14の間には、コイル6を形成する平角線11が巻装される。インシュレータ5のモータ軸方向の一側かつモータ径方向の外側の壁部13には、平角線11の巻き始め側の端部11a及び巻き終わり側の端部11bを係止する2つのスリット(図示省略)が形成される。
平角線11は、断面略長方形状の巻線であって、巻き始め側の端部11aをインシュレータ5の壁部13のスリット(図示省略)に係止した状態で、インシュレータ5の上から分割コア10のティース部8に複数層巻装される。平角線11は、分割コア10の一方のスロット12に挿入されて、ティース部8のモータ軸方向の一側のインシュレータ5の壁部13,14間を通り、分割コア10の他方のスロット12に挿入されて、ティース部8のモータ軸方向の他側のインシュレータ5の壁部13,14間を通るように巻装される。平角線11を巻装した後、平角線11の巻き終わり側の端部11bを、インシュレータ5の壁部13のスリット(図示省略)に係止する。本実施形態では、平角線11は、その巻線層が5層となるように巻装される。平角線11の巻線方法については、後述する。
次に、本発明の一実施形態に係る巻線装置20について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る巻線装置20の構成を示す概略図である。図5は、ノズル22の動きを説明する説明図であって、(a)は通常位置に位置する状態を、(b)は周方向一側の傾斜位置に位置する状態を、(c)は周方向他側の傾斜位置に位置する状態をそれぞれ示す。なお、図5は、平角線11の下流側からノズル22を視た状態を示している。
巻線装置20は、分割コア10のティース部8に平角線11を巻装してコイル6を形成する装置である。図4に示すように、巻線装置20は、リール21側から白抜き矢印方向に送り出される平角線11を分割コア10側へ供給するノズル(巻線供給部)22と、ノズル22から供給される平角線11を分割コア10に巻装する巻線機23と、制御部24とを備える。
なお、平角線11は、予め断面略長方形状に形成された状態でリール21に巻かれた平角線11であってもよいし、あるいは、リール21から送り出される丸素線をノズル22に到達する前に断面長方形状の平角線11に加工成形してもよい。例えば、図4に二点鎖線で示すように、リール21から送り出される丸素線を平角線11に加工成形するための成形機40を、リール21とノズル22との間の経路に設けてもよい。また、本実施形態では、巻装対象としてステータコア4を例示しているが、巻装対象は任意であり、アーマチュアコアなどにも適用可能である。また、本発明は、非磁性体に対してコイルを巻装する場合にも適用され、コイルの機能、用途も任意である。
巻線機23は、分割コア10を支持可能なコア支持部(鉄心支持部)25と、平角線11を分割コア10のスロット12へ案内する1対のガイド部材26と、コア支持部25及び1対のガイド部材26を回転させる回転機構27とを有する。例えば、コア支持部25は、分割コア10のヨーク部7をモータ周方向の両側から挟持する。コア支持部25は、分割コア10を支持した状態で、モータ径方向に沿って延びる回転軸を中心として分割コア10を回転可能である。回転機構27は、制御部24に制御されて、コア支持部25及び1対のガイド部材26を一体的に回転させる。各ガイド部材26は、コア支持部25に支持された分割コア10に対して、モータ周方向及びモータ径方向に互いに独立して移動可能である。各ガイド部材26は、コア支持部25に支持された分割コア10に対してモータ周方向及びモータ径方向に移動して、平角線11を分割コア10のスロット12の所定の位置へ案内する。
図4及び図5に示すように、ノズル22は、巻線機23のコア支持部25に支持される分割コア10側へ平角線11を供給する。巻線機23の回転機構27によって分割コア10を回転させることによって、平角線11がノズル22から引き出されて、平角線11が分割コア10のティース部8に巻装される。ノズル22は、平角線11の周方向(以下、「線周方向」という。)に傾動可能な傾動機構28を有する。傾動機構28は、制御部24に制御されて、ノズル22を線周方向に傾動させる。本実施形態では、傾動機構28は、平角線11の断面の中心を軸として、ノズル22を線周方向に傾動させる。ノズル22が線周方向に傾動することによって、ノズル22から供給される平角線11も線周方向に傾動する。すなわち、ノズル22は、平角線11を線周方向に傾動可能である。ノズル22は、平角線11の幅方向Wがコア支持部25に支持される分割コア10のモータ径方向に沿うように平角線11を供給する通常位置(図5(a)参照)と、平角線11の幅方向Wが分割コア10のモータ径方向に対して傾斜するように平角線11を供給する線周方向両側の傾斜位置(図5(b)、図5(c)参照)との間を傾動可能である。ノズル22から供給された平角線11は、分割コア10のスロット12の所定の位置へ1対のガイド部材26に案内される。
ノズル22を傾けるタイミングは、巻線機23のコア支持部25を回転させる回転機構27の動作状態により認識することができる。すなわち、ノズル22を傾けるタイミングは、巻装動作の開始からの分割コア10の回転角度(回転回数)で管理することができる。分割コア10の回転角度は、回転機構27の動作により規定されるため、回転機構27を制御する制御部24は、巻線の巻装状態をリアルタイムで把握できる。例えば、図3に矢印で示すように、平角線11の1層目(モータ周方向の最も内側の層)の巻装が開始されてから分割コア10をおよそ8回転させることで平角線11の1層目の巻装が完了し、続いて2層目(1層目のモータ周方向の外側の層)に移行する。同様に、2層目、3層目はおよそ8回、4層目はおよそ6回、5層目はおよそ2回、それぞれ分割コア10を回転させることで、各層の巻装が完了する。これにより、制御部24は、回転機構27の動作状態を介して認識される分割コア10の回転角度に基づき、所望のタイミングでノズル22を傾動させるように、ノズル22の傾動機構28を制御する。ノズル22を傾ける上記所望のタイミングについては、後述する。
次に、本実施形態に係る平角線の巻線方法について説明する。図6~図10は、分割コア10に平角線11を巻装する手順を説明する図であって、図6は第1層目を、図7は第2層目を、図8は第3層目を、図9は第4層目を、図10は第5層目をそれぞれ示す。また、図6~図10において、(a)は巻き始めの状態を、(b)は巻き終わりの状態をそれぞれ示す。
なお、図6~図10においてティース部8の左側に位置するスロット12を左側のスロット12と称し、ティース部8の右側に位置するスロット12を右側のスロット12と称して説明する。また、図6~図10においてティース部8の左側に位置するガイド部材26を左側のガイド部材26と称し、ティース部8の右側に位置するガイド部材26を右側のガイド部材26と称して説明する。また、図6~図10において、左右のスロット12の平角線11を結ぶ線は、各平角線11同士が連続している状態を示す。また、以下の説明において、平角線11に付される順番は、各層の平角線11をティース部8に巻装する順番を示す。
図6に示すように、本実施形態では、コイル6の第1層目の平角線11は、左右のスロット12のモータ径方向の外側から内側へ向かって巻装される。第1層目の平角線11を巻装する際には、左右のガイド部材26を左右のスロット12に挿入する。そして、左右のガイド部材26の先端を、ヨーク部7の内側面7cを被覆するインシュレータ5からモータ径方向の内側へ所定幅だけ離間した位置(図6(a)の左側のガイド部材26の位置)に配置する。上記所定幅は、1本の平角線11を挿入可能な幅(例えば平角線11の幅方向Wの長さよりも僅かに広い幅)に設定される。このとき、左右のガイド部材26の先端は、ティース部8の側面8aを被覆するインシュレータ5から離間している。
第1層目の1番目の平角線11は、巻き始め側の端部11aをインシュレータ5のスリット(図示省略)に係止し、ノズル22を通常位置に配置した状態で供給される。右側のガイド部材26に案内されて右側のスロット12のモータ径方向の外端部(ヨーク部7側の端部)に挿入される。この第1層目の1番目の平角線11は、巻き始め側の端部11aがインシュレータ5のスリットに係止されているので、モータ径方向の内側へ横ずれし難い。そして、平角線11は、インシュレータ5のモータ軸方向の外側の壁部13,14の間を通った後、図6(a)に白抜き矢印で示すように、左側のガイド部材26に案内されて左側のスロット12のモータ径方向の外端部に挿入される。このとき、右側のガイド部材26は、直前に案内した平角線11から上記所定幅だけ離間するように、モータ径方向の内側へ(図6(a)の右側のガイド部材26の位置へ)移動する。その後、平角線11は、インシュレータ5のモータ軸方向の外側の壁部13,14の間を通った後、図6(a)に白抜き矢印で示すように、右側のガイド部材26に案内されて右側のスロット12の第1層目の2番目に挿入される。このとき、左側のガイド部材26は、直前に案内した平角線11から上記所定幅だけ離間するように、モータ径方向の内側へ移動する。このような動作を繰り返して、左右のガイド部材26をモータ径方向の内側へ上記所定幅だけ交互に移動させながら、第1層目の2番目~7番目まで平角線11を巻装する。本実施形態では、第1層目の1番目~7番目までの平角線11は、ノズル22を通常位置に保持した状態で供給される。すなわち、コイル6の第1層目の1番目~7番目は、平角線11を巻き付ける際に平角線11の幅方向Wを分割コア10のモータ径方向(Y方向)に沿わせた状態(図6(a)に二点鎖線で示す状態)で巻き付けられる通常巻付領域29となっている(図6(b)参照)。コイル6の第1層目の1番目~7番目の通常巻付領域29では、平角線11の断面における長辺が、ティース部8の側面8aを被覆するインシュレータ5に面接触する。
第1層目の7番目の平角線11を巻装した後、左右のガイド部材26をモータ径方向の内側へ移動させると、左右のガイド部材26が分割コア10の鍔部9に干渉してしまう。このため、図6(b)に示すように、第1層目の8番目の平角線11を巻装する際には、左右のガイド部材26を使用することなく、平角線11をティース部8に巻装する。第1層目の8番目の平角線11は、ノズル22を傾斜位置に保持した状態で供給される。すなわち、図6(b)に二点鎖線で示すように、コイル6の第1層目の8番目は、平角線11を巻き付ける際に平角線11の幅方向Wを分割コア10のモータ径方向(Y方向)に対して傾斜させた状態(以下、単に「平角線11を傾斜させた状態」という。)で巻き付けられる傾斜巻付領域(一部の領域)30となっている。このように、第1層目の傾斜巻付領域30は、第1層目の8番目(モータ径方向の内端側)に設けられる。本実施形態では、第1層目の8番目の傾斜巻付領域30は、平角線11を巻き付ける際に、平角線11のモータ径方向の外側が内側よりもティース部8側(モータ周方向の内側)に位置するように傾斜させた状態で巻き付けられる。本実施形態では、第1層目の8番目の傾斜巻付領域30の平角線11のモータ周方向の内側かつモータ径方向の外側(図6における下側)の角部は、ティース部8の側面8aを被覆するインシュレータ5に接触する。また、第1層目の8番目の傾斜巻付領域30の平角線11のモータ周方向の内側かつモータ径方向の内側(図6における上側)の角部は、ティース部8の側面8aを被覆するインシュレータ5から離間するとともに、鍔部9の外側面9aを被覆するインシュレータ5に接触している。
なお、ティース部8に対して平角線11を巻き付ける際に平角線11を傾斜させた状態で巻き付けるとは、平角線11を巻き付ける際の平角線11の状態が、分割コア10のモータ径方向に対して傾斜していることを意味する。すなわち、巻き付け後のコイル6の傾斜巻付領域30の平角線11の幅方向Wは、モータ径方向に対して傾斜していてもよいし、あるいはモータ径方向に沿っていてもよい。
図7に示すように、コイル6の第2層目の平角線11は、左右のスロット12のモータ径方向の内側から外側へ向かって巻装される。第2層目の平角線11を巻装する際には、左右のガイド部材26は使用しない。第2層目の1番目の平角線11は、通常位置のノズル22によって供給され、第1層目の8番目の平角線11に重なるようにティース部8に巻装される(図7(a)参照)。その後、第2層目の2番目から8番目の平角線11は、通常位置のノズル22によって供給され、第1層目の7番目から1番目の平角線11に重なるようにティース部8に巻装される(図7(b)参照)。すなわち、図7(a)及び図7(b)に二点鎖線で示すように、コイル6の第2層目の1番目~8番目は、巻装された平角線11の幅方向Wが分割コア10のモータ径方向(Y方向)に沿っている通常巻付領域29となっている。第2層目の平角線11のモータ周方向の内側面は、第1層目の平角線11のモータ周方向の外側面に面接触する。
図8に示すように、コイル6の第3層目の平角線11は、左右のスロット12のモータ径方向の外側から内側へ向かって巻装される。第3層目の平角線11を巻装する際には、左右のガイド部材26を左右のスロット12に挿入する。そして、第1層目と同様に、左右のガイド部材26をモータ径方向の内側へ上記所定幅だけ交互に移動させながら、第3層目の1番目~7番目まで平角線11を巻装し、8番面は、左右のガイド部材26を使用することなく平角線11を巻装する。
第3層目の1番目の平角線11は、ノズル22を傾斜位置に保持した状態で供給される。すなわち、コイル6の第3層目の1番目は、平角線11を巻き付ける際に平角線11を傾斜させた状態(図8(a)に二点鎖線で示す状態)で巻き付けられる傾斜巻付領域30となっている(図8(b)参照)。第3層目の傾斜巻付領域30は、第3層目の1番目(モータ径方向の外端側)に設けられる。本実施形態では、第3層目の1番目の傾斜巻付領域30は、平角線11を巻き付ける際に、平角線11のモータ径方向の外側が内側よりもティース部8側(モータ周方向の内側)に位置するように傾斜させた状態で巻き付けられる。第3層目の1番目の傾斜巻付領域30の平角線11のモータ周方向の内側かつモータ径方向の外側(図8における下側)の角部は、第2層目の8番目の平角線11のモータ周方向の外側面に接触する。また、第3層目の1番目の傾斜巻付領域30の平角線11のモータ周方向の外側かつモータ径方向の外側(図8における下側)の角部は、ヨーク部7の内側面7cを被覆するインシュレータ5に接触している。
第3層目の2番目から8番目までの平角線11は、ノズル22を通常位置に保持した状態で供給される。すなわち、図8(b)に二点鎖線で示すように、コイル6の第3層目の2番目から8番目は、平角線11を巻き付ける際に平角線11の幅方向Wを分割コア10のモータ径方向(Y方向)に沿わせた状態で巻き付けられる通常巻付領域29となっている(図8(b)参照)。第3層目の2番目から8番目の通常巻付領域29では、平角線11のモータ周方向の内側面が、第2層目の平角線11のモータ周方向の外側面に面接触する。
図9に示すように、コイル6の第4層目の平角線11は、分割コア10の鍔部9からモータ径方向の外側へ離間した位置(本実施形態では、モータ径方向において第3層目の6番目又は7番目と略同じ位置)からモータ径方向の外側へ向かって巻装される。第4層目では、1番目の平角線11を巻装する際に左右のガイド部材26を使用して平角線11を所定の位置へ案内して巻装し、2番目から6番目の平角線11を巻装する際には、左右のガイド部材26を使用することなく平角線11を巻装する。
第4層目の1番目の平角線11は、ノズル22を傾斜位置に保持した状態で供給される。すなわち、コイル6の第4層目の1番目は、平角線11を巻き付ける際に平角線11を傾斜させた状態(図9(a)に二点鎖線で示す状態)で巻き付けられる傾斜巻付領域30(図9(b)参照)となっている。本実施形態では、第4層目の1番目の傾斜巻付領域30は、平角線11を巻き付ける際に、平角線11のモータ径方向の内側が外側よりもティース部8側(モータ周方向の内側)に位置するように傾斜させた状態で巻き付けられる。第4層目の1番目の傾斜巻付領域30の平角線11のモータ周方向の内側かつモータ径方向の内側(図9における上側)の角部は、第3層目の平角線11のモータ周方向の外側面に接触する。
第4層目の2番目から5番目までの平角線11は、ノズル22を通常位置に保持した状態で供給される。すなわち、コイル6の第4層目の2番目から5番目は、平角線11を巻き付ける際に平角線11の幅方向Wを分割コア10のモータ径方向(Y方向)に沿わせた状態で巻き付けられる通常巻付領域29(図9(b)参照)となっている。第4層目の2番目から5番目の通常巻付領域29では、平角線11のモータ周方向の内側面が、第3層目の平角線11のモータ周方向の外側面に面接触する。
第4層目の6番目の平角線11は、ノズル22を傾斜位置に保持した状態で供給される。すなわち、第4層目の6番目は、平角線11を巻き付ける際に平角線11を傾斜させた状態(図9(b)に二点鎖線で示す状態)で巻き付けられる傾斜巻付領域30となっている。第4層目の傾斜巻付領域30は、第4層目の1番目(モータ径方向の内端側)と第4層目の6番目(モータ径方向の外端側)とに設けられる。本実施形態では、第4層目の6番目の傾斜巻付領域30は、平角線11を巻き付ける際に、平角線11のモータ径方向の外側が内側よりもモータ周方向の内側に位置するように傾斜させた状態で巻き付けられる。第4層目の6番目の傾斜巻付領域30の平角線11のモータ周方向の内側面は、第3層目の平角線11のモータ周方向の外側面に面接触する。
図10に示すように、コイル6の第5層目の平角線11は、左右のスロット12のモータ径方向の外側から内側へ向かって巻装される。第5層目の平角線11を巻装する際には、左右のガイド部材26を左右のスロット12に挿入する。そして、第1層目及び第3層目と同様に、左右のガイド部材26をモータ径方向の内側へ上記所定幅だけ交互に移動させながら、第5層目の1番目~2番目までの平角線11を巻装する(図10(a)及び図10(b)参照)。第5層目の平角線11は、ノズル22を通常位置に保持した状態で供給される。すなわち、コイル6の第5層目の1番目及び2番目は、平角線11を巻き付ける際に平角線11の幅方向Wを分割コア10のモータ径方向(Y方向)に沿わせた状態(図10(a)及び図10(b)に二点鎖線で示す状態)で巻き付けられる通常巻付領域29(図10(b)参照)となっている。第5層目の通常巻付領域29では、平角線11のモータ周方向の内側面が、第4層目の平角線11のモータ周方向の外側面に面接触する。
上記のように構成された巻線構造及び巻線方法では、コイル6の一部の領域(傾斜巻付領域30)の平角線11を巻き付ける際に、平角線11の幅方向Wをモータ径方向に対して傾斜させた状態で巻き付ける。例えば、図6(b)に示すように、第1層目の8番目の傾斜巻付領域30では、平角線11を巻き付ける際に平角線11を傾斜させている。8番目の平角線11を巻き付ける際に、平角線11の角部がティース部8側へ当接した状態でモータ周方向の内側への力(巻付け力)が平角線11に作用すると、平角線11にモータ径方向の外側(図6(b)の下側)への力が発生する。このため、8番目の平角線11から隣接する7番目の平角線11に対して、モータ径方向の外側への力を作用させることができるので、第1層目の1番目から8番目の平角線11を互いに密接させることができ、巻線定着力が向上し、巻線の安定性を向上させることができる。また、平角線11間の隙間を抑えることができ、巻線の占積率を高めることができる。
また、第1層目の8番目の傾斜巻付領域30では、平角線11を巻き付ける際に平角線11を傾斜させている。このように、コイル6の層の巻き終わり側の平角線11を傾斜させているので、第1層目の7番目の平角線11と分割コア10の鍔部9との間のスペースが平角線11の幅よりも狭い場合であっても、8番目の平角線11のエッジ部(角部)と7番目の平角線11との干渉を回避して、8番目の平角線11をエッジ部から上記スペースに深く挿入することができる。このため、モータ周方向の外側への8番目の平角線11の突出を抑えることができ、安定的に巻線を行うことができる。また、8番目の平角線11のモータ周方向の内側の隙間を抑えることができ、巻線の占積率を高めることができる。
また、図8(a)に示すように、第3層目の1番目の傾斜巻付領域30では、平角線11を巻き付ける際に、平角線11のモータ径方向の外側が内側よりもティース部8側に位置するように傾斜させた状態で巻き付けられる。1番目の平角線11を巻き付ける際に、平角線11の角部が第2層目側へ当接した状態でモータ周方向の内側への力が平角線11に作用すると、平角線11の当接した角部にモータ径方向の外側(図6の下側)への力が作用する。このように、コイル6のモータ径方向の外側から内側へ巻装される層の巻き始め側の平角線11を傾斜させることによって、1番目の平角線11に対してモータ径方向の外側への力を作用させることができるので、平角線11のモータ径方向の内側への横ずれによる巻き崩れを抑えることができ、巻線の安定性を向上させることができる。
また、図9(a)に示すように、第4層目の1番目の傾斜巻付領域30では、平角線11を巻き付ける際に、平角線11のモータ径方向の内側が外側よりもティース部8側に位置するように傾斜させた状態で巻き付けられる。1番目の平角線11を巻き付ける際に、平角線11の角部が第3層目側へ当接した状態でモータ周方向の内側への力が平角線11に作用すると、平角線11の当接した角部にモータ径方向の内側(図9の上側)への力が作用する。このように、コイル6のモータ径方向の内側から外側へ巻装される層の巻き始め側の平角線11を傾斜させることによって、1番目の平角線11に対してモータ径方向の内側への力を作用させることができるので、平角線11のモータ径方向の外側への横ずれによる巻き崩れを抑えることができ、巻線の安定性を向上させることができる。
また、コイル6の傾斜巻付領域30をコイル6の層のモータ径方向の端部(内端部又は外端部)に設ける。このように、コイル6の傾斜巻付領域30を、横ずれによる巻き崩れが起こり易いコイル6のモータ径方向の端部に設けるので、横ずれによる巻き崩れを的確に抑えることができる。
また、上記のように構成された巻線装置20では、コア支持部25に支持される分割コア10側へ平角線11を供給するノズル22は、平角線11を線周方向に傾動可能である。このため、分割コア10の横ずれによる巻き崩れが起こり易い箇所に平角線11を巻装する際に、平角線11を傾斜させることができるので、巻線の安定性を向上させることができる。また、平角線11を挿入するスペースが狭い箇所に平角線11を巻装する際に、平角線11を傾斜させることができるので、隣接する平角線11等への平角線11のエッジ部の干渉を抑えることができ、モータ周方向の外側への平角線11の突出を抑えて、安定的に巻線を行うことができる。
このように、本実施形態によれば、平角線11をティース部8に巻き付ける際に平角線11を傾斜させるという簡易な構成で、平角線11を巻き付ける際の安定性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、コイル6の傾斜巻付領域30を、コイル6のモータ径方向の両端側に設けたが、これに限定されるものではなく、コイル6の傾斜巻付領域30は、コイル6のモータ径方向の少なくとも一端側に設けていればよい。
また、本実施形態では、コイル6の傾斜巻付領域30を、コイル6の複数層に設けたが、これに限定されるものではなく、コイル6の傾斜巻付領域30は、コイル6の少なくとも1つの層に設けていればよい。
また、本実施形態では、本開示に係る平角線の巻線方法、巻線構造、及び巻線装置を、モータ1の平角線の巻線方法、巻線構造、及び巻線装置に適用したが、これに限定されるものではなく、他の回転電機の平角線の巻線方法、巻線構造、及び巻線装置に適用してもよい。例えば、オルタネータ(発電機)等の平角線の巻線方法、巻線構造、及び巻線装置に適用してもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1:モータ
4:ステータコア(鉄心)
6:コイル
7:ヨーク部
8:ティース部
9:鍔部
10:分割コア(鉄心)
11:平角線
12:スロット
20:巻線装置
22:ノズル(巻線供給部)
25:コア支持部(鉄心支持部)
30:傾斜巻付領域(一部の領域)

Claims (5)

  1. 径方向の外側のヨーク部から径方向の内側へ延びるティース部に対して平角線を巻装してコイルを形成する平角線の巻線方法であって、
    前記コイルの一部の領域に前記平角線を巻き付ける際に、前記平角線の幅方向を径方向に対して傾斜させた状態で巻き付ける
    ことを特徴とする平角線の巻線方法。
  2. 前記コイルの前記一部の領域は、前記コイルの少なくとも1つの層の径方向の少なくとも一端側に設けられる領域である
    ことを特徴とする請求項1に記載の平角線の巻線方法。
  3. 前記コイルの前記一部の領域は、前記コイルの径方向の一側から他側へ向かって巻装される層に設けられ、
    前記コイルの前記一部の領域に前記平角線を巻き付ける際に、前記平角線の前記一側が前記他側よりも前記ティース部側に位置するように前記平角線を傾斜させた状態で巻き付ける
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の平角線の巻線方法。
  4. 径方向の外側に配置されてモータ周方向に延びるヨーク部と、前記ヨーク部のモータ周方向の中間部分から径方向の内側へ延びるティース部と、前記ティース部の径方向の内端部からモータ周方向の両側へ延びる鍔部とを有する鉄心と、
    前記鉄心の前記ヨーク部と前記ティース部と前記鍔部とによって区画されるスロットに配置され、前記ティース部に対して平角線を複数層巻装して形成されるコイルと、を備え、
    前記コイルの少なくとも1つの層の径方向の少なくとも一端側の前記平角線は、前記平角線の幅方向が径方向に対して傾斜している
    ことを特徴とする平角線の巻線構造。
  5. 鉄心のティース部に平角線を巻装する巻線装置であって、
    前記鉄心を支持可能な鉄心支持部と、
    前記鉄心支持部に支持される前記鉄心側へ前記平角線を供給する巻線供給部と、を備え、
    前記巻線供給部は、前記平角線の周方向に前記平角線を傾動可能である
    ことを特徴とする巻線装置。
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