JP2023131004A - 周波数共用アンテナ及びダイポールアンテナ - Google Patents

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弘樹 萩原
Hiroki Hagiwara
央 丸山
Hiroshi Maruyama
広之 二上
Hiroyuki Futagami
友章 工藤
Tomoaki Kudo
祐範 掛札
Sukenori Kakefuda
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Abstract

【課題】低姿勢化されたアンテナを用いない場合に比べ、特性の劣化が抑制された周波数共用アンテナなどを提供する。
【解決手段】周波数共用アンテナは、第1の周波数帯の電波を送受信する第1のアンテナと、第1の周波数帯より高い第2の周波数帯の電波を送受信する第2のアンテナと、を備える周波数共用アンテナであって、第1のアンテナは、ダイポール素子と、ダイポール素子に接続され、バランとして機能する接続部材と、を有し、接続部材は、一対の接続導体で構成され、接地電位に設定される接地部材に接続される部分の間隔が、ダイポール素子に接続される部分の間隔より広い。
【選択図】図1

Description

本発明は、周波数共用アンテナ及びダイポールアンテナに関する。
移動体通信の発展に伴い、複数の周波数帯の電波が送受信できる周波数共用のアンテナが用いられるようになっている。
特許文献1には、平面部を有する反射部材と、一対の放射部と、一方側が一対の当該放射部の対向する部分に接続され他方側が前記反射部材に接続されるバラン部とを有し、一対の当該放射部により第1の周波数帯の第1の偏波の電波を送受信する第1のダイポールアンテナ及び第3のダイポールアンテナと、一対の当該放射部により当該第1の周波数帯の当該第1の偏波と異なる第2の偏波の電波を送受信する第2のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナと、をそれぞれが備え、当該反射部材の前記平面部に列状に配列された複数の第1のアンテナと、複数の前記第1のアンテナの配列に沿って、前記反射部材の前記平面部に対して配列され、前記第1の周波数帯より高い第2の周波数帯の電波をそれぞれが送受信する複数の第2のアンテナと、を備え、前記第1のダイポールアンテナ、前記第2のダイポールアンテナ、前記第3のダイポールアンテナ及び前記第4のダイポールアンテナは、それぞれの一対の前記放射部の対向する側の反対側が前記反射部材の前記平面部側又は当該平面部側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、当該折曲部の有する面状の結合部が対向することにより、互いに容量結合するアレイアンテナが記載されている。
WO2020/016995号
ところで、周波数共用のアンテナは、高周波数帯の電波を送受信する高周波数帯アンテナと低周波数帯の電波を送受信する低周波数帯アンテナとを配列して構成されることがある。一般に、低周波数帯アンテナは、高周波数帯アンテナに比べて姿勢が高いため、高周波数帯アンテナを低周波数帯アンテナに近接させて配置すると、低周波数帯アンテナの影響を受けて、高周波数帯アンテナの特性が著しく劣化することがある。このため、低周波数帯アンテナを低姿勢化することが求められる。また、周波数共用のアンテナでなくとも、アンテナが低姿勢化されると、アンテナが小型になる。
本発明は、低姿勢化されたアンテナを用いない場合に比べ、特性の劣化が抑制された周波数共用アンテナなどを提供することを目的とする。
本発明が適用される周波数共用アンテナは、第1の周波数帯の電波を送受信する第1のアンテナと、第1の周波数帯より高い第2の周波数帯の電波を送受信する第2のアンテナと、を備える周波数共用アンテナであって、第1のアンテナは、ダイポール素子と、ダイポール素子に接続され、バランとして機能する接続部材と、を有し、接続部材は、一対の接続導体で構成され、接地電位に設定される接地部材に接続される部分の間隔が、ダイポール素子に接続される部分の間隔より広いことを特徴とする。
このような周波数共用アンテナにおいて、接続部材の一対の接続導体は、接地部材に接続される部分が、接地部材の表面に沿って広げられていることを特徴とすることができる。
また、接続部材の一対の接続導体が構成するバランは、ダイポール素子側の接地部材に垂直な四角形状と、接地部材側の接地部材の表面に沿った四角形状とが合わさった平面形状であることを特徴とすることができる。
そして、このような周波数共用アンテナにおいて、ダイポール素子と接続部材とは、誘電体で構成された、ひとつの基板に設けられていることを特徴とすることができる。
さらに、このような周波数共用アンテナにおいて、ダイポール素子を構成する一対の導体は、外側の端部から内側に向けて折り曲げられた部分を有することを特徴とすることができる。
そしてまた、このような周波数共用アンテナにおいて、ダイポール素子は、無給電素子を備えることを特徴とすることができる。
このような周波数共用アンテナにおいて、第1の周波数帯の電波を送受信する第3のアンテナをさらに備え、第1のアンテナは、第1の周波数帯の偏波を送受信し、第3のアンテナは、第1の周波数帯の偏波と交差する偏波を送受信し、第3のアンテナは、ダイポール素子と、バランとして機能する接続部材と、を有し、接続部材は、一対の接続導体で構成され、接地電位に設定される接地部材に接続される部分の間隔が、ダイポール素子に接続される部分の間隔より広いことを特徴とすることができる。
また、第1のアンテナの長さと、第3のアンテナの長さとをそれぞれ一辺長とする四角形の内側に、第2のアンテナが設けられていることを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用されるダイポールアンテナは、ダイポール素子と、ダイポール素子に接続され、バランとして機能する接続部材と、を備え、接続部材は、一対の接続導体で構成され、接地電位に設定される接地部材に接続される部分の間隔が、ダイポール素子に接続される部分の間隔より広いことを特徴とすることができる。
このようなダイポールアンテナにおいて、ダイポール素子と接続部材とは、ひとつの誘電体で構成された基板に設けられていることを特徴とすることができる。
本実施の形態が適用される周波数共用アンテナを説明する図である。(a)は、周波数共用アンテナの斜視図、(b)は、周波数共用アンテナの側面図である。 本実施の形態が適用される周波数共用アンテナにおける低周波数帯アンテナの構成を説明する図である。(a)は、ダイポール素子基板の平面図、(b)は、ダイポール素子基板において形成されるバランの形状、(c)は、無給電素子基板の平面図である。 高周波数帯アンテナの構成を説明する図である。(a)は、4個の高周波数帯アンテナの斜視図、(b)は、4個の高周波数帯アンテナの側面図、(c)は、パッチ素子基板の表面の平面図、(d)は、無給電素子基板の平面図である。 比較のために示す、従来の周波数共用アンテナを説明する図である。(a)は、周波数共用アンテナの斜視図、(b)は、周波数共用アンテナの側面図である。 従来の周波数共用アンテナにおける低周波数帯アンテナの構成を説明する図である。(a)は、ダイポール素子基板の平面図、(b)は、ダイポール素子基板において形成されるバランの形状である。 本実施の形態が適用される周波数共用アンテナに用いられる低周波数帯アンテナの特性を説明する図である。(a)は、垂直偏波、(b)は、水平偏波を示す。 比較のために示した、従来の周波数共用アンテナに用いられる低周波数帯アンテナの特性を説明する図である。(a)は、垂直偏波、(b)は、水平偏波を示す。 高周波数帯アンテナの特性を説明する図である。(a)は、+45度偏波、(b)は、-45度偏波を示す。 本実施の形態が適用される周波数共用アンテナにおける高周波数帯アンテナの特性を説明する図である。(a)は、+45度偏波、(b)は、-45度偏波を示す。 比較のために示す、従来の周波数共用アンテナにおける高周波数帯アンテナの特性を説明する図である。(a)は、+45度偏波、(b)は、-45度偏波を示す。 周波数共用アンテナを水平方向及び垂直方向に複数配列したマルチアンテナである。 周波数共用アンテナを水平方向及び垂直方向に複数配列した他のマルチアンテナである。
移動体通信や無線LANなどにおいて、一方の周波数帯に対して他方の周波数帯がほぼ2倍である二つの周波数帯が用いられることがある。例えば、無線LANにおいて、2.4GHz帯と5GHz帯とが用いられている。このような二つの周波数を送受信する周波数共用のアンテナ(以下では、周波数共用アンテナと表記する。)は、低周波数帯の電波を送受信するアンテナ(以下では、低周波数帯アンテナと表記する。)と、高周波数帯の電波を送受信するアンテナ(以下では、高周波数帯アンテナと表記する。)とを配列することで構成されることがある。この場合、低周波数帯アンテナと高周波数帯アンテナとの配列の仕方が、周波数共用アンテナの大きさに影響する。つまり、周波数共用アンテナを小型にするために、高周波数帯アンテナと低周波数帯アンテナとを近接させて配置することが求められる。
高周波数帯アンテナの送受信する周波数帯が、低周波数帯アンテナの送受信する周波数帯の2倍である場合、通常用いられる低周波数帯アンテナ(従来の低周波数帯アンテナ)は、高周波数帯アンテナのほぼ2倍の大きさになる。そこで、低周波数帯アンテナが設けられるスペースに高周波数帯アンテナを配置すれば、周波数共用アンテナが小型化できる。しかし、低周波数帯アンテナは、高周波数帯アンテナに比べ高姿勢になる。このため、高周波数帯アンテナと低周波数帯アンテナとを近接させて配置すると、低周波数帯アンテナの影響を受けて、高周波数帯アンテナの特性が著しく劣化することがある。
(周波数共用アンテナ1)
図1は、本実施の形態が適用される周波数共用アンテナ1を説明する図である。図1(a)は、周波数共用アンテナ1の斜視図、図1(b)は、周波数共用アンテナ1の側面図である。図1(a)に示すように、後述する接地板30の右方向をx方向、接地板30の上方向をy方向、及び接地板30に垂直な方向をz方向とする。図1(b)は、-y方向から見た側面図である。図1(b)において、紙面の右方向がx方向、紙面の上方向がz方向、及び紙面の裏面方向がy方向である。なお、図1(b)に示すように、x-y面を紙面の左右方向とした場合、z方向は紙面の上方向になる。よって、+z方向を上方向又は上方、-z方向を下方向又は下方と表記することがある。接地板30が接地部材の一例である。
周波数共用アンテナ1は、2個の低周波数帯アンテナ10と、4個の高周波数帯アンテナ20と、接地板30とを備える。なお、接地板30は、接地電位に設定される。接地電位をGNDと表記することがある。低周波数帯は、高周波数帯より周波数が低い周波数帯である。ここで、低周波数帯が第1の周波数帯の一例であり、高周波数帯が第2の周波数帯の一例である。
接地板30は、平面形状が四角形(ここでは、一例として正方形)の平面状である。2個の低周波数帯アンテナ10と4個の高周波数帯アンテナ20とは、接地板30上に配列されている。つまり、周波数共用アンテナ1は、平面アンテナである。ここでは、周波数共用アンテナ1は、y方向が地表に垂直に設置されるとする。よって、x方向を水平方向、y方向を垂直方向と表記する。なお、周波数共用アンテナ1は、必ずしもy方向を地表に対して垂直に設置されなくてもよい。
2個の低周波数帯アンテナ10(区別する場合は、低周波数帯アンテナ10-1、10-2と表記する。)は、無給電素子付きダイポールアンテナである。図1(a)に示すように、水平方向(x方向)に設けられた低周波数帯アンテナ10-1と、垂直方向(y方向)に設けられた低周波数帯アンテナ10-2とは、それぞれの中央部で互いに交差する。つまり、低周波数帯アンテナ10-1と低周波数帯アンテナ10-2とは、クロスダイポールを構成する。低周波数帯アンテナ10-1は、水平方向の偏波(以下では、水平偏波と表記する。)を送受信し、低周波数帯アンテナ10-2は、垂直方向の偏波(以下では、垂直偏波と表記する。)を送受信する。図1(b)には、低周波数帯アンテナ10-1の側面が示されている。低周波数帯アンテナ10-1が第1のアンテナの一例であり、低周波数帯アンテナ10-2が第3のアンテナの一例である。
低周波数帯アンテナ10は、ダイポール素子12と、接続部材13と、無給電素子17とを備える。一例として、ダイポール素子12と接続部材13とは、ダイポール素子基板11に設けられ、無給電素子17は、無給電素子基板16に設けられている。ダイポール素子基板11は、接地板30に垂直に設けられている。無給電素子基板16は、無給電素子17がダイポール素子12に対して予め定められた距離において対向するように、ダイポール素子基板11に、接地板30に平行に設けられている。
なお、低周波数帯アンテナ10の詳細については、後述する。
4個の高周波数帯アンテナ20(区別する場合は、高周波数帯アンテナ20-1~20-4と表記する。)は、無給電素子付きパッチアンテナである。図1(a)に示すように、4個の高周波数帯アンテナ20は、接地板30上に水平方向(x方向)に2個、垂直方向(y方向)に2個並ぶように配列されている。つまり、高周波数帯アンテナ20-1と高周波数帯アンテナ20-2とが水平方向(x方向)に配列され、高周波数帯アンテナ20-3と高周波数帯アンテナ20-4とが水平方向(x方向)に配列されている。高周波数帯アンテナ20-1と高周波数帯アンテナ20-3とが垂直方向(y方向)に配列され、高周波数帯アンテナ20-2と高周波数帯アンテナ20-4とが垂直方向(y方向)に配列されている。そして、隣接する高周波数帯アンテナ20の間に低周波数帯アンテナ10が設けられている。垂直方向(y方向)に配列された、高周波数帯アンテナ20-1と高周波数帯アンテナ20-3との間、及び高周波数帯アンテナ20-2と高周波数帯アンテナ20-4との間に、低周波数帯アンテナ10-1が設けられている。水平方向(x方向)に配列された、高周波数帯アンテナ20-1と高周波数帯アンテナ20-2との間、及び高周波数帯アンテナ20-3と高周波数帯アンテナ20-4との間に、低周波数帯アンテナ10-2が設けられている。高周波数帯アンテナ20が第2のアンテナの一例である。
高周波数帯アンテナ20は、パッチ素子22と無給電素子27とを備える。ここでは、パッチ素子22はパッチ素子基板21に設けられ、無給電素子27は無給電素子基板26に設けられている。パッチ素子基板21は、接地板30上(+z方向側)に設置されている。なお、パッチ素子基板21の表面(+z方向側の面)にパッチ素子22が設けられ、パッチ素子基板21の裏面(-z方向側の面)に接地導体23が設けられている。接地導体23は、接地板30に接触するように配置され、電気的に接続されている。無給電素子基板26は、無給電素子27がパッチ素子22に対向するように、パッチ素子基板21から予め定められた距離に、パッチ素子基板21に平行に設けられている。
なお、高周波数帯アンテナ20の詳細については後述する。
図1(b)に示すように、接地板30上に、高周波数帯アンテナ20のパッチ素子基板21が設けられている。パッチ素子基板21の上方(+z方向)に、高周波数帯アンテナ20の無給電素子27が設けられた無給電素子基板26が設けられている。さらに、無給電素子基板26の上方(+z方向)に、低周波数帯アンテナ10の無給電素子17が設けられた無給電素子基板16が設けられている。そして、低周波数帯アンテナ10が設けられたダイポール素子基板11が、接地板30に接続するように、高周波数帯アンテナ20の無給電素子27が設けられた無給電素子基板26、及びパッチ素子基板21を貫いて設けられている。
上記のダイポール素子基板11、無給電素子基板16、26、及びパッチ素子基板21は、誘電体基板であり、例えば、FR-4などのガラスエポキシ基板、耐熱性に優れるポリイミド樹脂基板、高周波特性に優れるフッ素樹脂基板、又はセラミック基板である。ダイポール素子12、無給電素子17、27、及びパッチ素子22は、誘電体基板に設けられた導電体層を加工することにより形成されている。導電体層は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)などで構成されている。なお、接地導体23は、誘電体基板の全面、又は大部分の面積を覆うように設けられた、上記の導電体層で構成されている。
接地板30は、例えば、導電性の金属板や、誘電体基板上に導電体層が設けられた基板である。誘電体及び導電体層は、上記と同様である。導電体層がGND(接地電位)に設定される。接地板30は、低周波数帯アンテナ10の反射板として機能する。接地板30には、低周波数帯アンテナ10及び高周波数帯アンテナ20との間で信号を送受信する配線やコネクタが設けられてもよい。
(周波数共用アンテナ1における低周波数帯アンテナ10)
図2は、本実施の形態が適用される周波数共用アンテナ1における低周波数帯アンテナ10の構成を説明する図である。図2(a)は、ダイポール素子基板11の平面図、図2(b)は、ダイポール素子基板11において形成されるバランの形状、図2(c)は、無給電素子基板16の平面図である。図2(a)は、図1(b)と同様に、低周波数帯アンテナ10-1を示している。図2(c)は、無給電素子17が設けられた無給電素子基板16の面(-z方向側の面)を示している。図2(a)、(b)において、紙面の右方向がx方向、紙面の上方向をz方向、紙面の裏面方向をy方向とする。図2(c)において、紙面の右方向をx方向、紙面の下方向をy方向、紙面の裏面方向をz方向とする。図2(a)は、図1(b)と同様に、低周波数帯アンテナ10-1を示している。図2(b)は、後述する接続導体13a、13bの間の空隙を模式的に取り出して示した図である。なお、空隙を間隙と表記してもよい。
図2(a)に示すように、ダイポール素子基板11には、ダイポール素子12及び接続部材13が設けられている。
ダイポール素子12は、ダイポールを構成する一対のダイポール導体12a、12bを備える。一対のダイポール導体12a、12bは、線状又は板状の導電体の部材である。ダイポール導体12aは、外側(-x方向側)の端部から折り曲げられて内側(+x方向側)に向かう部分を有する。ダイポール導体12bは、外側(+x方向側)の端部から折り曲げられて内側(-x方向側)に折り曲げられた部分を有する。つまり、ダイポール素子12は、折り曲げダイポールである。そして、ダイポール素子12の中央部に給電点15が設けられている。
接続部材13は、一対の接続導体13a、13bを備える。接続導体13a、13bは、ダイポール導体12a、12bから、接地板30側に延びる線状又は板状の導電体の部材である。ダイポール素子基板11上において、接続導体13aの一端部(+z方向側の端部)は、ダイポール導体12aの一端部(ダイポール素子12の中央部分における端部)に接続されている。そして、接続導体13aは、-z方向に延びる。次いで、接続導体13aは、-x方向に延びる。さらに、接続導体13aは、ダイポール素子基板11の-z方向端部まで延びる。なお、ダイポール素子基板11は、図2(a)の下方(-z方向側)に設けられる接地板30に差し込まれて、接続導体13aと接地板30とが電気的に接続される。接続導体13aと接地板30との電気的な接続が容易になるように、接続導体13aは、端部の幅が±x方向に広げられている。接続部材13は、ダイポール素子12と接地板30とを接続することから、接続部材と表記する。
接続導体13aと同様に、接続導体13bの一端部(+z方向側の端部)は、ダイポール導体12bの一端部(ダイポール素子12の中央部分における端部)に接続されている。接続導体13bは、ダイポール素子基板11上において-z方向に延びる。次いで、接続導体13bは、ダイポール素子基板11上において+x方向に延びる。さらに、接続導体13bは、ダイポール素子基板11の-z方向端部まで延びる。なお、接続導体13bと接地板30とが電気的に接続されるため、接続導体13bと接地板30との電気的な接続が容易になるように、接続導体13bの端部は、幅が±x方向に広げられている。
なお、接続導体13aと接続導体13bとは、ダイポール素子基板11の-z方向側の端部間が導電体で互いに接続されていてもよい。
ダイポール素子12(ダイポール導体12a、12b)及び接続部材13(接続導体13a、13b)は、ダイポール素子12のx方向の中心を通り接地板30に垂直な中心線(一点鎖線で示す。)に対して対称に設けられている。なお、ダイポール素子12(ダイポール導体12a、12b)及び接続部材13(接続導体13a、13b)は、中心線に対して完全な対称性を有さなくてもよく、一部が異なっていてもよい。
接続導体13a、13bの間の空隙は、バラン14として機能する。図2(a)に示すように、接続導体13a、13bの間(間隔)は、ダイポール素子12側ではダイポール導体12a、12bが対向する間隔であるが、接地板30に接続されるダイポール素子基板11の端部側(-z方向側)では、接地板30の表面に沿うように、±x方向に広げられている。つまり、ダイポール素子側が、接地板30に長手方向が垂直な四角形(図2(b)では、長方形状)であり、接地板30側(-z方向側)が、長手方向が横方向(±x方向)の四角形(図2(b)では、長方形)である。つまり、図2(c)に示すように、バラン14は、二つの長方形(点線で境を示す。)を合成した形状であって、接地板30側(-z方向側)を下側とした場合、“T”字の上下を逆にした“逆T”字状である。バラン(balun)は、平衡-非平衡変換回路として機能する。
なお、バラン14は、接続導体13aと接続導体13bとの間隔が、接地板30に接続される側(-z方向側)がダイポール素子12に接続される側(+z方向側)より広く設けられていればよい。よって、バラン14の形状、つまり接続導体13aと接続導体13bとの間(空隙)の形状は、二つの長方形を合成した形状でなくてもよく、台形等の四角形が組み合わされた形状であってもよい。さらに、接続導体13aと接続導体13bとが直線状であってもよく、バラン14の形状が、ダイポール導体12a、12bが対向する側を上底とし、接地板30側を下底とし、下底が上底より広い台形であってもよい。
図2(a)において、ダイポール素子12の長さ(±x方向における端部間の距離)をダイポール素子長LD1、ダイポール素子12のダイポール導体12a、12bの+z方向側の端部から接続部材13の-z方向側の端部との間の距離をダイポール素子高さHD1とする。無給電素子17と接続部材13の-z方向側の端部との間の距離を低周波数帯アンテナ10の高さHL1とする。また、バラン14の接地板30側(-z方向側)における±x方向の長さをバラン長LB1とする。
低周波数帯アンテナ10における無給電素子17の平面形状は、図2(c)に示すように、低周波数帯アンテナ10-1のダイポール素子12に対応する長方形であって±x方向に延びる部分と、低周波数帯アンテナ10-2のダイポール素子12に対応する長方形であって±y方向に延びる部分とが合成された“十”字形である。無給電素子17は、低周波数帯アンテナ10-1のダイポール素子12、及び低周波数帯アンテナ10-2のダイポール素子12と対向するように、無給電素子基板16の裏面側(-z方向側)の面に設けられている。
図2(c)において、低周波数帯アンテナ10の無給電素子17の±x方向の長さを無給電素子長LN1とする。なお、無給電素子17の±y方向の長さも無給電素子長LN1である。ここでは、無給電素子長LN1は、ダイポール素子長LD1に比べて小さい。つまり、ダイポール素子長LD1は、低周波数帯アンテナ10の長さLL1である(LD1=LL1)。
(高周波数帯アンテナ20)
図3は、高周波数帯アンテナ20の構成を説明する図である。図3(a)は、4個の高周波数帯アンテナ20の斜視図、図3(b)は、4個の高周波数帯アンテナ20の側面図、図3(c)は、パッチ素子基板21の表面の平面図、図3(d)は、無給電素子基板26の平面図である。図3(a)におけるx方向、y方向、及びz方向は、図1(a)と同様である。図3(b)は、-y方向から見た高周波数帯アンテナ20の側面図である。図3(b)において、紙面の右方向がx方向、紙面の上方向がz方向、紙面の裏面方向がy方向である。図3(c)において、紙面の右方向がx方向、紙面の上方向がy方向、紙面の表面方向がz方向である。図3(d)において、紙面の右方向がx方向、紙面の下方向がy方向、紙面の裏面方向がz方向である。
図3(a)に示す、4個の高周波数帯アンテナ20の斜視図は、図1(a)に示した周波数共用アンテナ1の斜視図から、2個の低周波数帯アンテナ10-1、10-2を除いたものである。ここでは、4個の高周波数帯アンテナ20を一括して構成しているので、4個の高周波数帯アンテナ20で説明する。なお、図3(a)、(b)には、接地板30を合わせて示している。
図3(a)、(b)の高周波数帯アンテナ20-2に示すように、高周波数帯アンテナ20におけるパッチ素子22は、パッチ素子基板21の表面(+z方向側の面)に設けられている。パッチ素子22は、図3(b)に示すように、平面形状が八角形の導電体で構成されている。そして、パッチ素子22は、八角形の互いに対向する辺が平行である。また、八角形において、対向する一組の辺が水平方向(x方向)と平行に設けられ、他の対向する一組の辺が垂直方向(y方向)と平行に設けられている。そして、水平方向(x方向)と平行な一組の辺と、垂直方向(y方向)と平行な他の対向する一組の辺との間の辺は、+45度又は-45度に設定されている。ここで、+45度とは、x方向からy方向へ+45度傾いた角度であり、-45度とは、x方向から-y方向へ-45度傾いた角度である。
各パッチ素子22には、2個の給電点24(給電点24a、24b)が水平方向(x方向)に並んで設けられている。給電点24aは、水平方向の右側(+x方向側)、給電点24bが水平方向の左側(-x方向側)に設けられている。給電点24aは、+45度偏波を送受信し、給電点24bは、-45度偏波を送受信する。
接地導体23は、パッチ素子基板21の裏面(-z方向側の面)の全面に設けられている。接地導体23は、所謂パッチアンテナの地板である。なお、接地導体23は、パッチ素子基板21の裏面の全面に設けられなくともよく、パッチ素子基板21の裏面側においてパッチ素子22を覆うように設けられていればよい。
パッチ素子22は、一辺長Wの正方形に内接する八角形である。そして、隣接する2個のパッチ素子22間は、水平方向(x方向)及び垂直方向(y方向)共に距離Dである。
図3(a)、(d)に示すように、高周波数帯アンテナ20の無給電素子27は、無給電素子基板26に設けられている。無給電素子27は、導電体で構成され、パッチ素子22に対向して設けられている。つまり、無給電素子27は、パッチ素子22から予め定められた距離を離して設けられている。図3(d)に示すように、無給電素子27は、平面形状が円形である。ここでは、無給電素子27は、半径Rである。そして、隣接する2個の無給電素子27間は、水平方向(x方向)及び垂直方向(y方向)共に、パッチ素子22間と同じ距離Dである。+z方向側から見た場合、無給電素子27は、パッチ素子22の全面を覆うように設けられている。つまり、無給電素子27の直径2×Rは、パッチ素子22の八角形が内接する正方形の一辺長Wより大きく設定されている(W>2×R)。なお、無給電素子27は、+z方向側から見た場合において、パッチ素子22の全面を覆っていなくともよい。
(周波数共用アンテナ2)
図4は、比較のために示す、従来の周波数共用アンテナ2を説明する図である。図4(a)は、周波数共用アンテナ2の斜視図、図4(b)は、周波数共用アンテナ2の側面図である。図4(a)、(b)に示すx方向、y方向、及びz方向は、図1(a)、(b)と同じである。なお、図4(b)は、-y方向から見た周波数共用アンテナ2の側面図である。
周波数共用アンテナ2は、2個の低周波数帯アンテナ40と、4個の高周波数帯アンテナ20と、接地板30とを備える。周波数共用アンテナ2の4個の高周波数帯アンテナ20と、接地板30とは、図1(a)、(b)に示した周波数共用アンテナ1の高周波数帯アンテナ20及び接地板30と同じである。よって、同じ符号を付して、説明を省略する。
周波数共用アンテナ2における低周波数帯アンテナ40は、ダイポールアンテナである。図4(a)に示すように、水平方向(x方向)に設けられた低周波数帯アンテナ40-1と、垂直方向(y方向)に設けられた低周波数帯アンテナ40-2とは、それぞれの中央部で互いに交差する。つまり、低周波数帯アンテナ40-1と低周波数帯アンテナ40-2とは、クロスダイポールを構成する。低周波数帯アンテナ40-1は、水平偏波を送受信し、低周波数帯アンテナ40-2は、垂直偏波を送受信する。図4(b)では、低周波数帯アンテナ40-1の側面が示されている。
低周波数帯アンテナ40は、ダイポール素子42と接続部材43とを備える。ここでは、一例として、ダイポール素子42及び接続部材43は、ダイポール素子基板41に設けられている。ダイポール素子42及び接続部材43は、ダイポール素子基板41の一方の面に設けられている。ダイポール素子基板41は、接地板30に垂直に設けられている。
なお、低周波数帯アンテナ40の詳細については後述する。
(周波数共用アンテナ2における低周波数帯アンテナ40)
図5は、従来の周波数共用アンテナ2における低周波数帯アンテナ40の構成を説明する図である。図5(a)は、ダイポール素子基板41の平面図、図5(b)は、ダイポール素子基板41において形成されるバランの形状である。図5(a)、(b)において、紙面の右方向がx方向、紙面の上方向がz方向、紙面の裏面方向がy方向である。図5(a)は、図4(b)と同様に、低周波数帯アンテナ40-1を示している。図5(b)は、後述する接続導体43a、43bの間の空隙を模式的に取り出して示した図である。
図5(a)に示すように、ダイポール素子基板41には、ダイポール素子42及び接続部材43が設けられている。
ダイポール素子42は、ダイポールを構成する一対のダイポール導体42a、42bを備える。一対のダイポール導体42a、42bは、横方向(±x方向)に並ぶように設けられた線状又は板状の導電体の部材である。ダイポール素子42の中央部に給電点45が設けられている。
接続部材43は、一対の接続導体43a、43bを備える。接続導体43a、43bは、ダイポール導体42a、42bから、接地板30側に延びる線状又は板状の導電体の部材である。なお、図5(a)に示すように、ダイポール素子基板41の-z方向の端部において、接続導体43a、43bが互いに接続されているが、接続されていなくともよい。
ダイポール素子42(ダイポール導体42a、42b)及び接続部材43(接続導体43a、43b)は、ダイポール素子42のx方向の中心を通り接地板30に垂直な中心線(一点鎖線で示す。)に対して対称に設けられている。
接続導体43a、43bの間の空隙は、バラン44として機能する。図5(a)に示すように、接続導体43a、43bの間(間隔)は、ダイポール素子42側から接地板30に接続されるダイポール素子基板41の端部側(-z方向側)まで、同じ幅で構成されている。つまり、バラン44は、図5(b)に示すように、長手方向が接地板30に垂直な四角形である。
図5(a)において、ダイポール素子42の長さ(±x方向における端部間の距離)をダイポール素子長LD4、ダイポール素子12のダイポール導体42a、42bの+z方向側の端部から接続部材43の-z方向側の端部との間の距離をダイポール素子高さHL4とする。また、バラン44の接地板30に垂直な方向(±y方向)の長さをバラン長LB4とする。ここでは、ダイポール素子長LD4は、低周波数帯アンテナ40の長さLL4である(LD4=LL4)。
以下では、低周波数帯の中心周波数を、2.45GHz、高周波数帯の中心周波数を5.5GHzとした場合におけるシミュレーション結果を説明する。つまり、高周波帯の中心周波数(5.5GHz)は、低周波数帯の中心周波数(2.45GHz)の約2倍である。
(低周波数帯アンテナ10、40の特性)
図2(a)に示した、本実施の形態が適用される周波数共用アンテナ1における低周波数帯アンテナ10(以下では、実施例の低周波数帯アンテナ10と表記する。)において、ダイポール素子長LD1を47mm、ダイポール素子高さHD1を8.5mm、低周波数帯アンテナ10の高さHL1を17mmとした。そして、バラン長LB1を45mmとした。さらに、無給電素子長LN1を43.7mmとした。なお、ダイポール素子長LD1は低周波数帯アンテナ10の長さLL1であるので、低周波数帯アンテナ10の長さLL1は、47mmである。
一方、図5に比較のために示した、従来の周波数共用アンテナ2における低周波数帯アンテナ40(以下では、比較例の低周波数帯アンテナ40と表記する。)において、ダイポール素子長LD4を55mm、低周波数帯アンテナ40の高さHL4を34mmとした。そして、バラン長LB4を31mmとした。なお、ダイポール素子長LD4は低周波数帯アンテナ40の長さLL4であるので、低周波数帯アンテナ40の長さLL4は、55mmである。
図6は、本実施の形態が適用される周波数共用アンテナ1に用いられる低周波数帯アンテナ10(実施例の低周波数帯アンテナ10)の特性を説明する図である。図6(a)は、垂直偏波、図6(b)は、水平偏波を示す。水平偏波は、低周波数帯アンテナ10-1(図1(a)参照)の特性、垂直偏波は、低周波数帯アンテナ10-2(図1(a)参照)の特性である。図6(a)、(b)では、紙面の上側に電圧定在波比VSWR(voltage standing wave ratio)、下側に水平面(x-z面)内の指向性及び垂直面(y-z面)内の指向性を示す。電圧定在波比VSWRは、横軸を周波数(GHz)とし、縦軸にVSWRを示す。水平面(x-z面)内の指向性は、紙面の右方向をx方向、紙面の上方向をz方向として示す。垂直面(y-z面)内の指向性は、紙面の左方向をz方向、紙面の上方向をy方向として示す。他の図においても同様である。なお、電圧定在波比VSWRは、リターンロスと関連するパラメータである。電圧定在波比VSWRが2.5以下であれば、リターンロスが-7.4dB以下となる。
図7は、比較のために示した、従来の周波数共用アンテナ2に用いられる低周波数帯アンテナ40(比較例の低周波数帯アンテナ40)の特性を説明する図である。図7(a)は、垂直偏波、図6(b)は、水平偏波を示す。図7(a)、(b)では、図6(a)、(b)と同様に、紙面の上側に電圧定在波比VSWR、下側に水平面(x-z面)内の指向性及び垂直面(y-z面)内の指向性を示す。
図7(a)、(b)に示す比較例の低周波数帯アンテナ40の電圧定在波比VSWRは、2.35GHzから2.55GHzの周波数範囲において、2.5以下と小さい。これに比べ、図6(a)、(b)に示す実施例の低周波数帯アンテナ10の電圧定在波比VSWRは、2.35GHzに近い低周波数側及び2.55GHzに近い高周波数側において2.5を超えるが、中心周波数2.45GHz近傍において、2.5以下と小さく抑えられている。
図7(a)、(b)に示す比較例の低周波数帯アンテナ40の水平面(x-z面)内の指向性及び垂直面(y-z面)内の指向性と、図6(a)、(b)に示す実施例の低周波数帯アンテナ10の水平面(x-z面)内の指向性及び垂直面(y-z面)内の指向性とにおいて、大きな差がない。
以上説明したように、実施例の低周波数帯アンテナ10の高さHL1(17mm)は、比較例の低周波数帯アンテナ40の高さHL4(34mm)の1/2である。つまり、実施例の低周波数帯アンテナ10は、比較例の低周波数帯アンテナ40に比べ1/2に低姿勢化されている。また、実施例の低周波数帯アンテナ10の長さLL1(47mm)は、比較例の低周波数帯アンテナ40の長LL4(55mm)より短い。すなわち、実施例の低周波数帯アンテナ10は、比較例の低周波数帯アンテナ40に比べ小型化されている。上述したように、実施例の低周波数帯アンテナ10の特性は、比較例の低周波数帯アンテナ40の特性と同程度に維持されている。このことから、実施例の低周波数帯アンテナ10を用いれば、特性の劣化が抑制された小型のアンテナとなる。
実施例の低周波数帯アンテナ10のダイポール素子12は、ダイポール導体12a、12bの外側の端部(図2(a)における±x方向の端部)から内側(中央部)に向けて折り曲げられた部分を有している。これは、実施例の低周波数帯アンテナ10のダイポール素子高さHD1(図2(a)参照)を小さくしていくと、ダイポール素子長(図2(a)において±x方向に直線状に設けた場合の端部間の長さ)を長くしないと上記のような特性が得られないことが分かった。例えば、比較例の低周波数帯アンテナ40では、中心波長λに対して、ダイポール素子長LD4は、約1/2λである。しかし、実施例の低周波数帯アンテナ10では、直線状に延ばしたダイポール素子長は、0.8λ程度になった。そこで、ダイポール導体12a、12bの外側の端部(図2(a)における±x方向の端部)を中央部に向けて折り曲げている。なお、図2(a)では、折り曲げられた部分は、下側(-z方向側)に設けられているが、上側(+z方向側)に設けてもよい。低周波数帯アンテナ10が大きくなるが、ダイポール導体12a、12bの端部を折り曲げなくともよい。ダイポール素子長LD1や折り曲げる部分の長さは、低周波数帯アンテナ10の特性を考慮して設定すればよい。
そして、実施例の低周波数帯アンテナ10では、無給電素子17を備えている。無給電素子17を備えることで、周波数帯域が広げられる。無給電素子17を備えても、無給電素子17を含む、実施例の低周波数帯アンテナ10の高さHL1は、比較例の低周波数帯アンテナ40の高さHL4に比べ1/2の低姿勢になっている。
(高周波数帯アンテナ20の特性)
図8は、高周波数帯アンテナ20の特性を説明する図である。図8(a)は、+45度偏波、図8(b)は、-45度偏波を示す。ここでは、図3(a)に示した4個の高周波数帯アンテナ20の内のひとつの高周波数帯アンテナ20の特性を示す。つまり、低周波数帯アンテナ10又は低周波数帯アンテナ40を備えていない。+45度偏波は、図3(c)に示すパッチ素子22の給電点24aによる特性、-45度偏波は、給電点24bによる特性である。図8(a)、(b)では、紙面の上側に電圧定在波比VSWR、下側に水平面(x-z面)内の指向性及び垂直面(y-z面)内の指向性を示す。
図8(a)、(b)に示すように、±45度偏波の電圧定在波比VSWRは、5GHzから6GHzまでの周波数帯域において、2.5以下である。そして、水平面(x-z面)内の指向性、及び垂直面(y-z面)内の指向性は、z軸に対してほぼ対称である。なお、水平面(x-z面)内の指向性、及び垂直面(y-z面)内の指向性の一部(特にバックローブ)が非対称である。これは、隣接する高周波数帯アンテナ20の影響による。
(低周波数帯アンテナ10、40の高周波数帯アンテナ20の特性に及ぼす影響)
図9は、本実施の形態が適用される周波数共用アンテナ1における高周波数帯アンテナ20(以下では、実施例の高周波数帯アンテナ20と表記する。)の特性を説明する図である。図9(a)は、+45度偏波、図9(b)は、-45度偏波を示す。ここでは、図1(a)に示した4個の高周波数帯アンテナ20の内のひとつの高周波数帯アンテナ20の特性を示す。図9(a)、(b)では、紙面の上側に電圧定在波比VSWR、下側に水平面(x-z面)内の指向性及び垂直面(y-z面)内の指向性を示す。
図9(a)、(b)に示すように、±45度偏波の電圧定在波比VSWRは、5GHzから6GHzまでの周波数帯域において、2.5以下である。そして、水平面(x-z面)内の指向性、及び垂直面(y-z面)内の指向性は、z軸に対してほぼ対称である。なお、水平面(x-z面)内の指向性、及び垂直面(y-z面)内の指向性の一部(特にバックローブ)が非対称である。これは、隣接する高周波数帯アンテナ20の影響による。
そして、図9(a)、(b)に示した、周波数共用アンテナ1における高周波数帯アンテナ20の水平面(x-z面)内の指向性、及び垂直面(y-z面)内の指向性は、図8(a)、(b)に示した、高周波数帯アンテナ20のみの水平面(x-z面)内の指向性、及び垂直面(y-z面)内の指向性との差が、後述する周波数共用アンテナ2に比べて少ない。つまり、周波数共用アンテナ1に用いられた低周波数帯アンテナ10は、高周波数帯アンテナ20の特性に与える影響が抑制されている。
図10は、比較のために示す、従来の周波数共用アンテナ2における高周波数帯アンテナ20の特性を説明する図である。図10(a)は、+45度偏波、図10(b)は、-45度偏波を示す。ここでは、図4(a)に示した4個の高周波数帯アンテナ20の内のひとつの高周波数帯アンテナ20の特性を示す。図10(a)、(b)では、紙面の上側に電圧定在波比VSWR、下側に水平面(x-z面)内の指向性及び垂直面(y-z面)内の指向性を示す。
図10(a)に示すように、5GHzから6GHzまでの周波数帯域において、+45度偏波の電圧定在波比VSWRは、2.5以下である。しかし、図10(b)に示すように、-45度偏波の電圧定在波比VSWRは、低周波数側(5GHz側)において、2.5を大きく超えている。また、水平面(x-z面)内の指向性及び垂直面(y-z面)内の指向性は、z軸に対して対称でない。周波数共用アンテナ2における低周波数帯アンテナ40は、低周波数帯アンテナ10に比べて姿勢が高い。姿勢が高い低周波数帯アンテナ40が、高周波数帯アンテナ20の特性を劣化させている。
以上説明したように、高周波数帯アンテナ20は同じであっても、組み合わされる低周波数帯アンテナ(低周波数帯アンテナ10又は低周波数帯アンテナ40)によって、高周波数帯アンテナ20の特性が異なることが分かる。周波数共用アンテナ1の低周波数帯アンテナ10のように、低姿勢化することにより、低周波数帯アンテナ10と高周波数帯アンテナ20とを近接して配置しても、高周波数帯アンテナ20の特性が劣化することが抑制される。つまり、周波数共用アンテナ1では、図1に示すように、低周波数帯アンテナ10が配置されたスペースに、高周波数帯アンテナ20を配置させられる。つまり、図1(a)、(b)に示したように、一辺長が低周波数帯アンテナ10-1の長さLL1(=ダイポール素子長さLD1)と低周波数帯アンテナ10-2の長LL1(=ダイポール素子長さLD1)とをそれぞれ一辺長とする四角形(ここでは、正方形)の内側に、4個の高周波数帯アンテナ20が設けられている。
一方、周波数共用アンテナ2では、周波数共用アンテナ1と同じように高周波数帯アンテナ20と低周波数帯アンテナ40とを配置すると、高周波数帯アンテナ20が低周波数帯アンテナ40の影響を受けて特性が劣化する。このため、低周波数帯アンテナ40を用いる場合、低周波数帯アンテナ40と高周波数帯アンテナ20とを離して設けることが必要になる。つまり、一辺長が低周波数帯アンテナ10-1の長さLL1と低周波数帯アンテナ10-2の長LL1とで構成される四角形(ここでは、正方形)の内側に、4個の高周波数帯アンテナ20を設けづらくなる。
すなわち、低姿勢な低周波数帯アンテナ10を用いた周波数共用アンテナ1は、小型になる。
また、周波数共用でなくとも、低周波数帯アンテナ10のように、低姿勢化したアンテナを用いると、アンテナが小型になる。
直交する偏波を送受信する2個の低周波数帯アンテナ10に対して、4個の高周波数帯アンテナ20を設けたが、高周波数帯アンテナ20は、1個でも、2個でもよい。
(マルチアンテナ100、200)
周波数共用アンテナ1を複数配列したマルチアンテナ100、200を説明する。
図11は、周波数共用アンテナ1を水平方向及び垂直方向に複数配列したマルチアンテナ100である。マルチアンテナ100は、図1に示した周波数共用アンテナ1を水平方向(x方向)に2個、垂直方向(y方向)に2個並べて構成されている。つまり、マルチアンテナ100は、低周波数帯アンテナ10-1が、水平方向(x方向)に2個、低周波数帯アンテナ10-2が垂直方向(y方向)に2個配列されている。そして、高周波数帯アンテナ20が水平方向(x方向)に4個、高周波数帯アンテナ20が垂直方向(y方向)に4個配列されている。
図12は、周波数共用アンテナ1を水平方向及び垂直方向に複数配列した他のマルチアンテナ200である。マルチアンテナ200は、図1に示した周波数共用アンテナ1を水平方向(x方向)に4個、垂直方向(y方向)に4個並べて構成されている。つまり、マルチアンテナ200は、低周波数帯アンテナ10-1が、水平方向(x方向)に4個、低周波数帯アンテナ10-2が垂直方向(y方向)に4個配列されている。そして、高周波数帯アンテナ20が水平方向(x方向)に8個、高周波数帯アンテナ20が垂直方向(y方向)に8個配列されている。
マルチアンテナ100、200のように、周波数共用アンテナ1を複数個配列することで、容易にマルチアンテナが構成される。例えば、周波数共用アンテナ1を水平方向(x方向)にn個、垂直方向(y方向)にn個配列すると、低周波数帯アンテナ10が水平方向(x方向)にn個、垂直方向(y方向)にn個配列され、高周波数帯アンテナ20が水平方向(x方向)に2n個、垂直方向(y方向)に2n個配列される。なお、nは、2以上の整数である。ここでは、水平方向(x方向)及び垂直方向(y方向)に同じ数(n)配列したが、水平方向(x方向)と垂直方向(y方向)とで異なる個数を配列してもよい。例えば、水平方向(x方向)にp個(pは、1以上の整数)、垂直方向(y方向)にq個(qは、pと異なる、1以上の整数)配列してもよい。なお、マルチアンテナは、接地板30を共通にして、接地板30上に、高周波数帯アンテナ20と低周波数帯アンテナ10とを配列することで構成される。
周波数共用アンテナ1を複数配列したマルチアンテナでは、各々の周波数共用アンテナ1において、高周波数帯アンテナ20は、低周波数帯アンテナ10の影響による特性の劣化が抑制されている。よって、特定の方向に向けて電波を送信、又は特定の方向からの電波を受信する、いわゆるビームフォーミングを行いやすい。また、マルチアンテナは、複数のユーザに異なる電波を向けることで多数のユーザを同時に接続させるマッシブMIMOに適用してもよい。
本実施の形態が適用される周波数共用アンテナ1における高周波数帯アンテナ20に無給電素子付きパッチアンテナを用いたが、ダイポール素子を用いてもよい。周波数共用アンテナ1では、低周波数帯アンテナ10は、水平偏波と垂直偏波とを送受信し、高周波数帯アンテナ20は、±45度偏波を送受信するとした。しかし、高周波数帯アンテナ20が、水平偏波と垂直偏波とを送受信するとしてもよい。また、低周波数帯アンテナ10が、±45度偏波を送受信するとしてもよい。
本実施の形態が適用される周波数共用アンテナ1は、偏波共用としたが、片偏波としてもよい。
本実施の形態が適用される周波数共用アンテナ1では、接地電位に設定される接地板30を設けたが、接地板30の代わりに、高周波数帯アンテナ20のパッチ素子基板21の裏面(-z方向側の面)に設けられた接地導体23を接地板30としてもよい。
さらに、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な変形を行っても構わない。
1、2…周波数共用アンテナ、10、10-1、10-2、40、40-1、40-2…低周波数帯アンテナ、11、41…ダイポール素子基板、12、42…ダイポール素子、12a、12b、42a、42b…ダイポール導体、13、43…接続部材、13a、13b、43a、43b…接続導体、14、44…バラン、15、24、24a、24b、45…給電点、16、26…無給電素子基板、17、27…無給電素子、20、20-1、20-2、20-3、20-4…高周波数帯アンテナ、21…パッチ素子基板、22…パッチ素子、23…接地導体、30…接地板

Claims (10)

  1. 第1の周波数帯の電波を送受信する第1のアンテナと、当該第1の周波数帯より高い第2の周波数帯の電波を送受信する第2のアンテナと、を備える周波数共用アンテナであって、
    前記第1のアンテナは、
    ダイポール素子と、当該ダイポール素子に接続され、バランとして機能する接続部材と、を有し、
    前記接続部材は、一対の接続導体で構成され、接地電位に設定される接地部材に接続される部分の間隔が、前記ダイポール素子に接続される部分の間隔より広いことを特徴とする
    周波数共用アンテナ。
  2. 前記接続部材の前記一対の接続導体は、前記接地部材に接続される部分が、当該接地部材の表面に沿って広げられていることを特徴とする請求項1に記載の周波数共用アンテナ。
  3. 前記接続部材の前記一対の接続導体が構成するバランは、前記ダイポール素子側の前記接地部材に垂直な四角形状と、当該接地部材側の当該接地部材の表面に沿った四角形状とが合わさった平面形状であることを特徴とする請求項2に記載の周波数共用アンテナ。
  4. 前記ダイポール素子と前記接続部材とは、誘電体で構成された、ひとつの基板に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の周波数共用アンテナ。
  5. 前記ダイポール素子を構成する一対の導体は、外側の端部から内側に向けて折り曲げられた部分を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の周波数共用アンテナ。
  6. 前記ダイポール素子は、無給電素子を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の周波数共用アンテナ。
  7. 前記第1の周波数帯の電波を送受信する第3のアンテナをさらに備え、
    前記第1のアンテナは、前記第1の周波数帯の偏波を送受信し、前記第3のアンテナは、当該第1の周波数帯の当該偏波と交差する偏波を送受信し、
    前記第3のアンテナは、
    ダイポール素子と、バランとして機能する接続部材と、を有し、
    前記接続部材は、一対の接続導体で構成され、接地電位に設定される接地部材に接続される部分の間隔が、前記ダイポール素子に接続される部分の間隔より広いことを特徴とする
    請求項1に記載の周波数共用アンテナ。
  8. 前記第1のアンテナの長さと、前記第3のアンテナの長さとをそれぞれ一辺長とする四角形の内側に、前記第2のアンテナが設けられていることを特徴とする請求項7に記載の周波数共用アンテナ。
  9. ダイポール素子と、
    前記ダイポール素子に接続され、バランとして機能する接続部材と、を備え、
    前記接続部材は、一対の接続導体で構成され、接地電位に設定される接地部材に接続される部分の間隔が、前記ダイポール素子に接続される部分の間隔より広いことを特徴とするダイポールアンテナ。
  10. 前記ダイポール素子と前記接続部材とは、ひとつの誘電体で構成された基板に設けられていることを特徴とする請求項9に記載のダイポールアンテナ。
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